JP2001260194A - 樹脂充填装置及び樹脂部材形成装置 - Google Patents

樹脂充填装置及び樹脂部材形成装置

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JP2001260194A JP2000079661A JP2000079661A JP2001260194A JP 2001260194 A JP2001260194 A JP 2001260194A JP 2000079661 A JP2000079661 A JP 2000079661A JP 2000079661 A JP2000079661 A JP 2000079661A JP 2001260194 A JP2001260194 A JP 2001260194A
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耕司 神谷
Toshiaki Kondo
俊明 近藤
Shuichi Hazama
修一 硲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、軽量化がなされ、容易に移動可能と
される樹脂充填装置及び樹脂部材形成装置を提供する。 【解決手段】 溶融樹脂を射出して空隙に前記溶融樹脂
を注入する溶融樹脂注入装置15と、溶融樹脂射出装置
15内に設けられるとともに、所定方向に移動すること
により溶融樹脂を前記溶融樹脂射出装置15より射出す
る射出プランジャ34と、射出プランジャ34と直接又
は間接的に接続されてその射出プランジャ34を移動さ
せる射出用エアシリンダ32とを備えて一体的な本体ユ
ニット16が形成される。重量物を本体ユニットとは別
体として構成するとともに、本体ユニット自身の装置構
成も極めて軽量な構成とされるため、使用者によるユニ
ットの手操作が可能となり、移動作業も容易に行える装
置となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、樹脂充填装置又は樹脂
部材形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において樹脂部材の成形品を得るた
めの射出成形加工が広く知られているが、これに用いら
れる射出成形装置は、装着される金型の大きさが成形対
象に深く依存し、大小種々の金型を使用するものであっ
た。このような種々の金型を対象とした場合、いずれに
おいても十分な状態にて型締めを行うには、その駆動部
分が備えるべき駆動力は相当なものが必要とされ、駆動
部分の装置構成は必然的に大型化せざるを得なかった。
このような射出成形等により樹脂部材を形成する装置、
又は射出成形に限らず、溶融樹脂を他部材に形成される
空隙に充填して空隙内に固化樹脂を形成するような樹脂
充填装置においても、軽量化、小型化の要望が強く、特
に上記用途等において使用者が手操作によって容易に移
動できるような装置が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決すべき課
題は、小型化、軽量化がなされ、容易に移動可能とされ
る樹脂充填装置及び樹脂部材形成装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記のよ
うな課題を解決するために、本発明は、空隙が形成され
る樹脂充填対象に対し、前記空隙内に溶融樹脂を注入し
て該空隙に充填する樹脂充填装置であって、前記溶融樹
脂を射出して前記空隙に前記溶融樹脂を注入する溶融樹
脂射出装置と、該溶融樹脂射出装置内に設けられるとと
もに、所定方向に移動することにより前記溶融樹脂を前
記溶融樹脂射出装置より射出する射出プランジャと、該
射出プランジャと直接又は間接的に接続されて該射出プ
ランジャを移動させる射出用エアシリンダとを備えて一
体的な本体ユニットが形成され、さらに、該本体ユニッ
トとは別体として可撓性を有する通気管によって前記射
出用エアシリンダと連通されて前記射出用エアシリンダ
に空気を供給する射出用エア供給手段が設けられ、前記
本体ユニットは、前記通気管を介して前記射出用エア供
給手段に対し相対移動可能とされ、前記空隙に対する前
記溶融樹脂の注入位置に前記本体ユニットを前記相対移
動させ、その位置にて前記溶融樹脂を注入して前記空隙
に充填することを特徴とする。
【0005】本体ユニットを軽量化しかつエア供給手段
と別体とすることで、本体ユニットのみの移動が可能と
なり、さらに、樹脂供給の駆動を司る部分においてエア
シリンダを設けることで、本体ユニットの更なる軽量化
がなされることとなる。例えば、その本体ユニットを移
動手段によって移動させて使用する場合には、移動手段
に必要とされる駆動力の低減を図ることができる。これ
により種々の移動手段を適用することができ、移動手段
の選択幅が大きくなるとともに、ランニングコストの低
減にもつながる。
【0006】そして、このような充填装置が持ち運び可
能となるように握持部を備えることで樹脂充填のきめ細
かい作業が容易に行えることとなる。例えば、樹脂製品
等の製造において隙間への樹脂充填が要される場合、或
いは、建築現場等において建築部材同士の隙間を樹脂部
材等によって塞ぐ必要がある場合等、種々の場合におい
て至るところで樹脂充填作業が容易に行える。そして、
上記したように本体ユニットの軽量化が図られているた
め、本体ユニット移動における使用者の労力も軽微なも
のとでき、作業能率の向上に大きく貢献することとな
る。
【0007】また、樹脂充填対象を自身に備えられる金
型とし、その金型内部キャビティの形状を有する樹脂成
形体を得るようしてもよい。その場合において、金型の
型締めを行う型締装置は、該金型に直接又は間接的に連
結されて前記金型に型締力を付与する型締用エアシリン
ダと、可撓性を有する型締用通気管によって連通されて
前記型締用エアシリンダに空気を供給する型締用エア供
給手段とを備えるようにできる。そして、前記型締用及
び射出用エア供給手段に対し、前記金型、前記射出プラ
ンジャ、前記射出用及び型締用エアシリンダを含む一体
的な本体ユニットが形成され、その本体ユニットが前記
射出用及び型締用通気管を介して、前記射出用及び型締
用エア供給手段に対し、相対的に移動可能となるよう構
成できる。
【0008】これにより、樹脂部材が形成される本体ユ
ニットのみを移動することが可能となり、樹脂部材形成
における加工場所を容易に変更することができる。これ
により、例えば、工場内における装置設置のレイアウト
において自由度が増し、装置の整理、収納等もし易い。
また、通気管と本体ユニットを着脱可能とすると装置移
動もさらに容易となり、本体ユニットに万が一故障等が
生じても装置全体を変更する必要はなくユニットのみの
変更で足り、さらには、樹脂部材の生産数等に併せた装
置の増設、又は削減等も容易に行えることとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照しつつ説明する。図1には本発明の
一例となる樹脂充填装置について示している。なお、射
出シリンダ35及び加熱シリンダ39の内部把握が可能
となるように一部断面図にて示している。また、図5は
図1におけるA−A断面図を示している。樹脂充填装置
1について概要を述べると、溶融樹脂を射出して空隙に
前記溶融樹脂を注入する溶融樹脂射出装置15と、溶融
樹脂射出装置15内に設けられるとともに、所定方向に
移動することにより溶融樹脂を前記溶融樹脂射出装置1
5より射出する射出プランジャ34と、射出プランジャ
34と直接又は間接的に接続されてその射出プランジャ
34を移動させる射出用エアシリンダ32とを備えて一
体的な本体ユニット16が形成される。なお、本発明で
いう樹脂の射出とは、吐出圧が大きい態様のみならず、
吐出圧が小さいような、いわゆる垂れ流しの態様をも包
含する。
【0010】図7にて模式的に示されるように、本体ユ
ニット16とは別体として、可撓性を有する射出用通気
管52によって射出用エアシリンダ32と連通され、射
出用エアシリンダ32に空気を供給する射出用エア供給
手段60が設けられる。射出用エア供給手段60は射出
用エアシリンダ32にエアを供給し得るものであれば種
々のものを使用することができる。例えば、コンプレッ
サ、タンク、アフタクーラ等の種々の空気圧発生装置を
使用できる。そして、本体ユニット16は、射出用通気
管52を介して射出用エア供給手段60に対し相対移動
可能とされ、その相対移動により位置調整されることで
空隙に対する溶融樹脂の注入位置が決定されることとな
る。例えば、図1に示されるような空隙3aを有する樹
脂充填対象3において、空隙3aの位置にノズル17を
向けるとともに空隙3a内に樹脂を射出充填することと
なる。なお空隙3aの形状は樹脂が充填されうる形状で
あればよく、例えば、隣接する板状部材同士にて形成さ
れる細長の隙間(例えば建築物における壁面間の隙間
等)等でもよい。
【0011】このように、本体ユニット16を射出用エ
ア供給手段60と別体とすることで、本体ユニット16
のみの移動が可能となる。即ち、コンプレッサ、タン
ク、アフタクーラ等の空気圧発生装置にて構成され、か
なりの重量を伴う射出用エア供給手段を移動させる必要
がないため、本体ユニット16自体は極めて軽量なもの
となり、特別な輸送機械によらなくても手動にて移動が
可能となる。また、本体ユニット16をロボット等によ
る機械的な移動を行う場合においても駆動力が小さいも
のでも可能であるため、そのような移動手段を選択する
選択幅が広くなり、さらには機械的移動に伴う電気的エ
ネルギも微小であるためコストの低減(例えば、電力費
節減)にもつながる。
【0012】図1に戻り、樹脂充填装置1は、射出プラ
ンジャ34を駆動する手段として射出用エアシリンダ3
2が備えて構成されるが、これは、油圧シリンダ、電動
モータ等の他のアクチュエータと比較して軽量、小型で
あるため装置全体の小型化、軽量化に寄与する。また、
射出用エアシリンダ32は実施例に示すような駆動軸を
有する標準シリンダ等を使用できるが、公知のエアシリ
ンダであって、射出プランジャ34を駆動可能であるな
らば、特殊シリンダ等(ロッドレスシリンダ等)種々の
ものを使用してもよい。
【0013】そして、射出用エアシリンダ32と射出用
エア供給手段60(図7)とを連通する可撓性を有する
射出用通気管52が備えられて射出用エアシリンダ32
へのエア供給が可能とされるが、この射出用通気管52
については金属、非金属(例えば樹脂)等の種々の材質
を使用することができ、特に、非金属材質(例えば樹脂
等)とすると軽量化効果が大きくなる。このように、射
出プランジャ34を駆動し得るアクチュエータ及びそれ
に動力を供給する媒体をそれぞれエアシリンダ、可撓性
を有する通気管(例えば、樹脂により構成されて軽量化
がなされた通気管)とすることで、本体ユニット16の
軽量化、小型化についての相乗的効果が生じることとな
る。
【0014】また、材料の供給についてはホッパ50内
に樹脂材料を投入することにより行うことができる。な
お、図1ではホッパ50を介して樹脂投入する形態とし
ているがこれに限定されるわけではない。例えば図2に
て示されるように、材料タンク41に連通するように可
撓性を有するホース状の材料供給路43を備え、本体ユ
ニット16とは別体として備えられる樹脂材料供給手段
65(図7参照)によって自動的、或いは半自動的に材
料供給がなされるようにすることができる(例えば、樹
脂材料供給手段65をホッパ状に構成し、樹脂材料の不
足を自動的に検知して材料供給するようにしてもよく、
本体ユニット16に備えられ、或いは本体ユニット16
とは別に設けられて樹脂材料供給手段65に電気的に接
続されるスイッチを操作することによりホッパの供給口
の開閉を行うようにもできる)。図7(b)にて模式的
に示されるように、本体ユニット16と樹脂材料供給手
段65とが別体として備えると、ホッパ50を省略で
き、本体ユニット16の更なる軽量化が可能となる。ま
た、材料供給路43を可撓性を有する部材(例えば、樹
脂製のホース状部材)とすれば本体ユニット16の移動
が容易となる。なお、このような材料供給路43は図3
に示されるような樹脂部材形成装置2にも同様に備える
ことができ、供給手法も上記と同様にできる。なお、こ
の樹脂部材形成装置2について詳細は後述する。
【0015】図1に戻り、樹脂材料は材料投入口路40
を介して、材料タンク41内に一旦投入され、可塑化装
置としてのヒータを有する加熱シリンダ39内に移動
し、その加熱シリンダ39の加熱により溶融樹脂とす
る。その溶融樹脂は、射出プランジャ34の移動により
ノズル17から射出されることとなる。なお、ノズル1
7は吐出側の開口部面積を小さく形成し、吐出樹脂が絞
られた状態となるように、即ち一方向に集中して樹脂が
吐出されるように内部を構成できる。なお、射出プラン
ジャ34の移動速度及び駆動力は、エアシリンダにおけ
る圧力、流量、速度制御等により行うことができる。例
えば、射出用通気管の一部に圧力制御弁、流量制御弁、
速度制御弁等を備えて公知のエアアクチュエータ調整手
法により供給されるエア状態を調節でき、エアシリンダ
における射出速度、射出力等を任意の値に設定するよう
にできる。
【0016】なお、射出成形の対象とされる溶融樹脂は
例えば、ポリプロピレン等を用いることができる。(な
お、これに限定されずポリアセタール、ポリアミド、ポ
リカーボネイト、変性ポリフェニレンオキシド、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリスルホン、ポリフェニレン
スルフィド等のエンジニアプラスチック、及びその他の
汎用プラスチックを主体とする合成樹脂等、公知のもの
を用いることができる)
【0017】また、本発明は部3のような変形例を採る
こともできる。なお、本実施例において図3におけるA
−A断面図は図1のものと同構成とされて図5に示され
る。また、図6は図3のB−B断面図を示す。図3の側
面図及び図4の正面図に示されるように、樹脂充填対象
を自身に備えられる金型12とし、その金型12の内部
キャビティ形状の成形品を製造可能とする小型射出成形
機の形態をなす樹脂部材形成装置として構成される。樹
脂部材形成装置2の構成は、溶融樹脂を射出可能とする
溶融樹脂射出装置15(以下、射出装置15とも言う)
と、その溶融樹脂射出装置15に接続され、溶融樹脂が
内部に射出されるように形成される金型12を備える。
金型12は、その内部において所定形状のキャビティを
有し、溶融樹脂射出装置15と連通するように備えられ
る。そして、内部キャビティに溶融樹脂が射出充填さ
れ、それが冷却固化することにより樹脂部材の成形品が
得られる。射出装置15は例えばプランジャ式、プリプ
ラ式、スクリュ式等の射出成形において使用される種々
の形態の射出装置を用いることができる。そして、金型
12は金型固定部材42に固定され、その金型固定部材
42と、射出プランジャ34を駆動させる射出用エアシ
リンダ32を固定するエアシリンダ固定部材44とがタ
イバー22によって一体的に固定されている。
【0018】そして、これら射出装置15は、図1の場
合と同様に射出用エアシリンダ32の駆動軸に接続され
る射出プランジャ34が内部に備えられ、該射出用エア
シリンダ32の駆動を受けて移動する射出プランジャ3
4によって溶融樹脂を金型12内部に射出する。また、
金型固定部材42、エアシリンダ固定部材44及びタイ
バー22等によって金型12は射出装置15と一体的に
固定されることとなる。
【0019】型締装置は、金型12に直接又は間接的に
連結されて金型12に型締力を付与する型締用エアシリ
ンダ30と、可撓性を有する型締用通気管54によって
連通されて型締用エアシリンダ30に空気を供給する型
締用エア供給手段62(図7参照)とを備えて構成され
る。金型12は溶融樹脂射出装置15に接続される上部
金型12aと、その上部金型12aに対し接近・離間可
能に備えられる下部金型12bとを有する。型締用エア
シリンダ30と金型の一部である下部金型12Bは連結
され、その型締用エアシリンダ30からの駆動を受けて
上部金型12aと圧接し、型締される。なお、成形体が
形成された後は下部金型12bを移動することで型開き
するようにできる。型締装置にて型締され、金型内に溶
融樹脂が充填されて成形体を得るという手法は射出成形
において公知であるが、本発明はその型締を行う駆動手
段にエアシリンダを備えるという点で従来とは異なる特
徴を有している。即ち、従来において一般的に使用され
る油圧シリンダ、電動モータによる型締装置と比較して
その重量の差は大きく、特に、本体ユニット16の手操
作による移動が可能となる程の極めて効果的な軽量化が
達成できる。
【0020】そして、図3及び図7に示されるように射
出用及び型締用エア供給手段60,62に対し、金型1
2、射出プランジャ34、射出用エアシリンダ32及び
型締用エアシリンダ30を含む一体的な本体ユニット1
6は、射出用通気管52及び型締用通気管54を介し
て、射出用及び型締用エア供給手段60,62に対し、
相対的に移動可能とされる。そして、上記したような軽
量化が施されているために、本体ユニット16の相対移
動については手操作にて行うこともでき、樹脂部材形成
を行う加工場所の変更も容易となる。これにより、工場
内における装置設置のレイアウトにおいて自由度が増
し、装置の整理、収納等もし易くなる。また、両通気管
52,54と本体ユニット16を着脱可能とすると装置
移動もさらに容易となり、本体ユニット16に万が一故
障等が生じても装置全体を変更する必要はなく本体ユニ
ット16のみの変更で足り、さらには、樹脂部材の生産
数等に併せた装置の増設、又は削減等も容易に行えるこ
ととなる。これは、図1、図2に示される樹脂充填装置
においても同様といえる。
【0021】また、従来においては樹脂部材を製造する
場所と、その樹脂製品を使用する場所とは別であるケー
スが多々あり、このような場合には樹脂部材の製品管理
(例えば、在庫管理)の煩わしさが生じていた。本発明
の形態をとると小型化、軽量化が図られているために、
実際に樹脂部材を使用する場所に容易に移動でき、その
使用現場にて直接樹脂部材製造が可能となるという利点
も上記種々の効果に加え併せて有することとなる。
【0022】上記したように、射出用及び型締用の駆動
手段を共にエアシリンダとすることで、装置の軽量化、
コンパクト化を図り、さらにそれらに連通する通気管5
2,54を共に可撓性を有する部材とすることで本体ユ
ニット16の移動が容易となるように構成される。な
お、射出用及び型締用の両通気管52,54を樹脂部材
等の軽量な材質にて形成することで、本体ユニット16
の更なる軽量化が達成される。
【0023】さらに、図1ないし図4に示されるよう
に、上記したいずれの本体ユニット16においても、本
体ユニット16の使用者による握持が可能となるように
握持部13を備えることができる。そして、握持部13
を握持されつつ本体ユニット16と一体的に移動される
ことにより本体ユニット16と樹脂形成対象との相対的
位置関係が調節されることとなる。なお、実施例におい
ては握持部13を使用者によって握持される部分として
いるが、これに限定されるという意味ではない。即ち、
本体ユニット16を移動させる他の本体ユニット移動手
段(例えば、本体ユニットを固定するアームを有し、そ
のアームをサーボ機構等によって任意の位置に移動させ
るようなロボット等)に接続する接続部材とすることが
できる。このようにすると、ロボット等によって本体ユ
ニット16を任意の位置に移動することができ、装置の
自動化に貢献することとなる。なお、上記したように本
体ユニット16は種々の軽量化構成が採られているた
め、本体ユニット移動手段に必要とされる駆動力を小さ
くすることができる。
【0024】また、本実施例に示されるように握持部1
3を以下のような形状とすることもできる。即ち、使用
者による握持位置となる取っ手13aは、溶融樹脂射出
装置15による溶融樹脂の射出方向(図1においては図
面上下方向)とほぼ平行となるように細長に形成するこ
とができる。なお、射出方向とは溶融樹脂射出装置15
からの溶融樹脂の射出量が最も多くなる方向、即ち吐出
樹脂の集中する方向とすることができる。そして、握持
部13は、一端を本体ユニット16に固定され、その固
定位置を基点として本体ユニット16から離れる方向に
延び、更に本体ユニット16の溶融樹脂の射出方向とほ
ぼ平行に曲がるようにL字状に形成される。このように
形成すると、握持部形成のための加工も行いやすく、簡
単な構造とでき、しかも使用者には持ちやすい形態とな
る。また、このように形成すると、樹脂の射出方向が鉛
直方向となるように使用者が本体ユニット16を持った
場合に、疲労が少ない握り方(即ち、持ち易い握り方)
となる。なお、本実施例において棒状部材として備えら
れる握持位置としての取っ手13aにおいて、その棒状
部材の長手方向は射出方向とほぼ平行方向としている
が、射出方向に対しほぼ垂直方向となるように設けても
よい。このように射出方向に対し平行方向又は垂直方向
に近い方向に細長に握持位置としての取っ手13aが備
えられるように構成すると、溶融樹脂の射出方向を鉛直
下方向となるようにノズルを向けた状態のまま維持し易
い持ち方となり、操作性が向上する。なお、使用者によ
る握持位置としての取っ手13aは、本体ユニット16
の長手方向とほぼ同方向となるように細長に形成するよ
うにしてもよい。
【0025】なお、握持部13の形状はこれに限定され
るという意味ではなく、当業者が容易に推測しうる形状
であれば(例えば、円形状、楕円状、四角状の取っ手と
なる形態、或いは使用者が握った場合にその使用者の掌
の形状に略一致するような形状等)種々の形状をとるこ
とができ、その握持部の取り付け位置も限定されない
(例えば、エアシリンダ32の近傍、射出シリンダ35
の近傍等、種々の場所に取り付けてもよい)。
【0026】また、握持部13の一部に、樹脂射出のス
イッチングを行うようなスイッチを設けてもよい。この
スイッチをエアシリンダ32等に電気的に接続し、スイ
ッチ操作によって樹脂の射出が開始されるようにでき
る。又は、エアシリンダ30と電気的に接続するスイッ
チを握持部13に設け、スイッチ操作によって金型12
の開閉を行うようにしてもよい。このようにすると、使
用者は握持部を握りつつ、少しの指操作によって射出開
始等の指令信号を装置に送ることができるため、装置の
操作性が極めて高いものとなる。
【0027】さらに、図1ないし図4に示されるいずれ
の本体ユニット16においても、その本体ユニット16
を吊下げるための可撓性を有する吊下部材(金属製のワ
イヤロープ、チェーン等)を備えることができ、その吊
下部材と本体ユニット16とを連結する連結金具として
のアイボルト80(図1等参照)を有し、吊下部材とし
てのチェーン等により本体ユニット16を吊下げつつ、
使用者が握持部13を握持して本体ユニット16を移動
させることができる。このようにすると、使用者が本体
ユニット16の重量を支える必要が無くなり(例えば、
天井等からチェーン等によって吊り下げるとともに使用
者は樹脂部材形成装置1を振り子のように移動させるこ
とができ)、作業性が向上する。なお、このような吊下
部材の基点位置に巻取手段(例えば、ワイヤロープ、チ
ェーンを巻取る巻取リール等を備え、吊下対象を任意の
高さに位置変更可能とする所謂天井クレーン等)、を備
え、使用態様に併せて本体ユニット16の吊下げ高さを
変更するようにしてもよい。なお、吊り下げ部材として
のチェーン等の端部(例えば天井等との接続部分)を可
動式(例えば、天井等にガイドレールを備えるとともに
そのガイドレールにて移動可能に支持する)とすること
で、その移動範囲が一層広まることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂充填装置の一例を示す側面一部断
面図。
【図2】図1の変形例を示す図。
【図3】樹脂部材形成装置の一例を示す側面一部断面
図。
【図4】図3の正面図。
【図5】図1のA−A矢視断面図。
【図6】図3のB−B矢視断面図。
【図7】樹脂充填装置及び樹脂部材形成装置を模式的に
示す図。
【符号の説明】
1 樹脂充填装置 2 樹脂部材形成装置 12 金型 13 握持部 13a 取っ手 15 溶融樹脂射出装置 16 本体ユニット 30 型締用エアシリンダ 32 射出用エアシリンダ 34 射出プランジャ 52 射出用通気管 54 型締用通気管 60 射出用エア供給手段 62 型締用エア供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 硲 修一 愛知県岡崎市保母町字上平地1番地 大和 化成工業株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AA11 CA11 CB01 CL02 CL17 4F206 AA11 JA07 JD04 JQ07 JT02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空隙が形成される樹脂充填対象に対し、
    前記空隙内に溶融樹脂を注入して該空隙内を樹脂充填す
    る樹脂充填装置であって、 前記溶融樹脂を射出して前記空隙に前記溶融樹脂を注入
    する溶融樹脂射出装置と、該溶融樹脂射出装置内に設け
    られるとともに、所定方向に移動することにより前記溶
    融樹脂を前記溶融樹脂射出装置より射出する射出プラン
    ジャと、該射出プランジャと直接又は間接的に接続され
    て該射出プランジャを移動させる射出用エアシリンダと
    を備えて一体的な本体ユニットが形成され、 さらに、該本体ユニットとは別体として、可撓性を有す
    る射出用通気管によって前記射出用エアシリンダと連通
    されて前記射出用エアシリンダに空気を供給する射出用
    エア供給手段が設けられ、 前記本体ユニットは、前記射出用通気管を介して前記射
    出用エア供給手段に対し相対移動可能とされ、該相対移
    動により前記空隙に対する前記溶融樹脂の注入位置の調
    整がなされることを特徴とする樹脂充填装置。
  2. 【請求項2】 溶融樹脂を射出する溶融樹脂射出装置
    と、 前記溶融樹脂が内部に射出されるように前記溶融樹脂射
    出装置に連通して備えられるとともに、内部に所定形状
    のキャビティが形成され、射出充填される前記溶融樹脂
    をそのキャビティ形状に成形可能とする金型と、該金型
    の型締めを行う型締装置とが備えられ、 前記溶融樹脂射出装置は、 所定方向に移動することにより前記溶融樹脂を前記キャ
    ビティに射出する射出プランジャと、該射出プランジャ
    と直接又は間接的に接続されて該射出プランジャを移動
    させる射出用エアシリンダと、 可撓性を有する射出用通気管によって前記射出用エアシ
    リンダと連通されて前記射出用エアシリンダに空気を供
    給する射出用エア供給手段とを有し、 前記型締装置は、 該金型に直接又は間接的に連結されて前記金型に型締力
    を付与する型締用エアシリンダと、 可撓性を有する型締用通気管によって連通されて前記型
    締用エアシリンダに空気を供給する型締用エア供給手段
    とを備え、 前記型締用及び射出用エア供給手段に対し、前記金型、
    前記射出プランジャ、前記射出用及び型締用エアシリン
    ダを含む一体的な本体ユニットが形成され、その本体ユ
    ニットが前記射出用及び型締用通気管を介して、前記射
    出用及び型締用エア供給手段に対し、相対的に移動可能
    とされることを特徴とする樹脂部材形成装置。
  3. 【請求項3】 前記本体ユニットには、当該樹脂充填装
    置の使用者による握持が可能となるように握持部が備え
    られることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂充
    填装置又は樹脂部材形成装置。
  4. 【請求項4】 前記握持部における前記使用者による握
    持位置は、前記溶融樹脂射出装置による溶融樹脂の射出
    方向とほぼ平行となるように細長に形成されることを特
    徴とする請求項3に記載の樹脂充填装置又は樹脂部材形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記握持部は、一端を前記本体ユニット
    に固定され、その固定位置を基点として前記本体ユニッ
    トから離れる方向に延び、更に前記本体ユニットの前記
    溶融樹脂の前記射出方向とほぼ平行となるように曲げら
    れて略L字状に形成されることを特徴とする請求項4に
    記載の樹脂充填装置又は樹脂部材形成装置。
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JP2011245540A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Toyota Motor Corp 成形機

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