JP2001260142A - モデル用ブロック材の製造方法及びブロック材 - Google Patents

モデル用ブロック材の製造方法及びブロック材

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JP2001260142A
JP2001260142A JP2000075905A JP2000075905A JP2001260142A JP 2001260142 A JP2001260142 A JP 2001260142A JP 2000075905 A JP2000075905 A JP 2000075905A JP 2000075905 A JP2000075905 A JP 2000075905A JP 2001260142 A JP2001260142 A JP 2001260142A
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model
polyol compound
micro hollow
polyol
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JP2000075905A
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English (en)
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Daichi Higuchi
大地 樋口
Yuji Tamura
裕司 田村
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、軽量性に優れ、切削加工性
及び表面緻密性に優れ、切削加工後の反りの少ないモデ
ル用ブロック材の製造方法及びそれにより得られるモデ
ル用ブロック材にある。 【解決手段】 本発明は、ポリオールコンパウンド(A
1)、ポリイソシアネート(A2)からモデル用ブロッ
ク材(A)を製造するに際し、真空脱泡したポリオールコ
ンパウンド(A1)及びポリイソシアネート(A2)の
いずれか一方に対して、有機軽量微小中空球体(B1)
を該(A1)と(A2)の合計量の30〜70体積%添
加し、該(A1)、(A2)と(B1)とを混合攪拌し
ながら真空脱泡し、金型に注入成形することを特徴とす
るモデル用ブロック材の製造方及びこれにより得られた
ブロック材を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工切削性に優
れ、切削加工後の反り変形が少なく、低密度であるにも
かかわらず表面の状態が緻密なモデル用ブロック材の製
造方法及びそのブロック材に関するものであり、さらに
詳しくはマスターモデル用、モックアップ用、デザイン
モデル用等に用いられるブロック材の製造方法及びブロ
ック材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオールコンパウンドにモレキ
ュラシーブ等の脱水剤を加えて化学的発泡を低減し、軽
量微小中空球体の混入とメカニカルフロス法による発泡
軽量化をおこない、密度分布の狭いポリウレタンを製造
する技術がある。(特開平4−356517号公報、特
開平6−329747号公報、特開平9−235344
号公報、特開平10−130356号公報)
【0003】上記に示したメカニカルフロス法で軽量化
されたポリウレタン成形品は、化学的発泡によって軽量
化されたポリウレタン成形品と比較すれば密度分布は狭
くなるが、空気の泡を多量に巻き込ませ気泡を形成する
ため泡のサイズが安定しない欠点がある。しかも、必ず
しも密度分布の狭い成形品を得ることができず、密度分
布が広いために表面状態の緻密さが損なわれ、切削加工
後の反りが大きくなるという欠点があった。
【0004】また、模型素材としては、特開平1−31
8067号公報のように、軽量微小中空球体の混合され
たポリウレタン成形品も知られているが、ガラス微小中
空球体を使用するために切削加工性、表面緻密性の点で
十分ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軽量
性に優れ、切削加工性及び表面緻密性に優れ、切削加工
後の反りの少ないモデル用ブロック材の製造方法及びそ
れにより得られるモデル用ブロック材にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定量の
有機軽量微小中空球体のみで軽量化し、特定のプロセス
によりモデル用ブロック材を製造すればよいことを見出
し本発明を完成するに到った。
【0007】すなわち、本発明は、ポリオールコンパウ
ンド(A1)、ポリイソシアネート(A2)からモデル
用ブロック材(A)の製造するに際し、真空脱泡したポリ
オールコンパウンド(A1)及びポリイソシアネート
(A2)のいずれか一方に対して、有機軽量微小中空球
体(B1)を該(A1)と(A2)の合計量の30〜7
0体積%添加し、該(A1)、(A2)と(B1)とを
混合攪拌しながら真空脱泡し、金型に注入成形すること
を特徴とするモデル用ブロック材の製造方法、好ましく
は有機軽量微小中空球体(B1)が、中空部に低沸点炭
化水素を内包し、球部分がアクリロニトリル−塩化ビニ
リデン共重合体またはアクリロニトリル−メチルメタク
リレート共重合体で構成されること、好ましくは有機軽
量微小中空球体(B1)の真比重が、0.01〜0.0
7g/cm3、平均粒子径が10〜100μm、粒子径
分布が10μm以下で、水分含有量が全有機軽量微小中
空球体重量の2重量%以下であること、好ましくはポリ
オールコンパウンド(A1)は、ポリオールを主とし
て、触媒、整泡剤、破泡剤、反応遅延剤、及び難燃剤か
らなること、これにより得られるモデル用ブロック材を
提供する。
【0008】
【発明実施の形態】本発明において使用されるポリオー
ルコンパウンド(A1)とは、ポリオールを主成分と
し、好ましくは触媒、整泡剤、破泡剤を含むもので、更
には反応遅延剤及び難燃剤などを混合したものを指称す
る。
【0009】これらのうち、上記ポリオールとしては、
例えば少なくとも2個の活性水素原子を有する化合物
で、アルキレンオキサイドを付加した構造を有するもの
とか、あるいは、それらの混合物である、それぞれ、ポ
リエーテルポリオール類;多価アルコール類と、多価カ
ルボン酸類またはラクトン類からなるポリエステルポリ
オール類;さらには、その両方の結合を有するポリエー
テルエステルポリオール類などが挙げられる。
【0010】ポリエーテルポリオールとして特に代表的
なものを例示すれば、開始剤として、多価アルコール
類、多価フェノール類、またはアミン類などの少なくと
も1種を用い、これらの開始剤にエテレンオキサイド、
プロピレンオキサイドまたはブチレンオキサイドの如き
各種のアルキレンオキサイド類を付加せしめて得られる
ものである。
【0011】そして、これらのポリエーテルポリオール
に使用される開始剤を例示すれば、まず、多価アルコー
ルとしては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ジエチレング
リコール、ネオペンチルグリコールもしくは3メチル−
1、5ペンタンジオールの如き、各種の2価のアルコー
ル類をはじめ、さらには、グリセリン、トリメチロール
エタンの如き、各種の3価アルコール類;またはペンタ
エリスリトール、ソルビトール、メチルグルコシドもし
くは蔗糖の如き、各種4価以上のアルコール類などであ
るし、多価フェノール類としては、ピロガロールもしく
はヒドロキノンなどのような各種の化合物などであり、
あるいは、そのほかにも、ビスフェノールAの如き、各
種のビスフェノール類などのような種々の化合物であ
る。
【0012】また、多価カルボン酸としては、例えばコ
ハク酸、シュウ酸もしくはアジピン酸の如き、各種の脂
肪族ポリカルボン酸類;フタル酸、トリメリット酸、も
しくはヘット酸の如き、各種の芳香族ポリカルボン酸類
などである。
【0013】さらに、アミン類としては、例えばアンモ
ニア、アルキルアミンもしくはアニリンの如き、各種の
モノアミン類;エチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリレンジアミン、ピペラジン、ジアミノジフェニ
ルメタンもしくはアミノエチルピペラジンの如き、各種
のポリアミン類;モノエタノールアミン、ジプロパノー
ルアミンもしくはトリプロパノールアミンの如き、各種
のアルカノールアミン類などである。
【0014】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、グリコール成分として、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオ
ペンチルグリコールもしくは3−メチルー1、5−ペン
タンジオールの如き、各種の2価のアルコール類;グリ
セリン、トリメチロールプロパンもしくはトリメチロー
ルエタンの如き、各種の3価アルコール類;ペンタエリ
スリトールの如き、4価以上の各種の多価アルコール類
などを用い、また、カルボン酸成分として、コハク酸、
シュウ酸もしくはアジピン酸の如き、各種の脂肪族ポリ
カルボン酸類;フタル酸トリメリット酸もしくはヘット
酸の如き、各種の芳香族ポリカルボン酸類などを使用し
て得られるような形のものが挙げられる。
【0015】ポリエーテルポリオールを調整するには、
例えば、上記された各種の原料を使用して得られる、分
子内にエーテル結合及びエステル結合を併せ有するポリ
オール類が使用できる。
【0016】これらポリオールの好ましいものとして
は、脂肪族系または芳香族化合物を開始剤として得られ
るポリエーテルポリオール類であり、さらに好ましく
は、ポリエーテルポリオールを多種類併用する。すなわ
ち、高分子量(好ましくは1000〜10000)のポ
リエーテルポリオール及び低分子量(好ましくは200
〜1000未満)のポリエーテルポリオールからなるポ
リエーテルポリオール混合物を用いるのが好ましい。こ
うすることにより、物理的強度、切削性、成形性、脱型
性、樹脂の反応性をバランス良く最適化できる。単独の
ポリエーテルポリオールでは、最適のバランスをとるこ
とが難しく、強度を上げると、切削性を損ないやすい。
逆に、切削性を重視すると、物理的強度に影響を与え、
切削加工後に反り変形が生じる。併用系のポリエーテル
ポリオールを用いれば、これらをバランス良く設定する
ことができる。
【0017】使用するポリエーテルポリオールとして
は、好ましくは水酸基価10〜700(mg/KOH)
のいずれのポリオールも使用可能であるが、少なくとも
使用するポリエーテルポリオールの平均水酸基化が、好
ましくは100〜600(mg/KOH)であること、
特に好ましくは200〜400(mg/KOH)である
ことが望ましい。また、使用するポリエーテルポリオー
ルに付加されるアルキレンオキサイドの内、EO(エチ
レンオキサイド)の付加重量割合が、アルキレンオキサ
イド100重量部に対して、20重量部以下であること
がより好ましい。
【0018】本発明では、特に触媒を使用しなくとも良
いが、使用する場合の触媒として特に代表的なもののみ
を例示するにとどめれば、例えば、有機スズ化合物触
媒、アミン系触媒等が主にあげられる。また、トリアジ
ンの如き各種のウレタン変性ポリイソシアヌレート・フ
ォーム調整用触媒類;または各種オクチルサンカリウム
の金属触媒なども上げられる。有機スズ化合物触媒とし
ては、スタナスオクトエース、スタナスオレエート、ジ
ブチルスズジラウレート(DBTL)、ジブチルスズジ
−2−エチルヘキソエート、ジブチルスズアセテート、
トリエチレンジアミン、トリエチルアミン、n−メチル
モルホリン、n−エチルモルホリン、ヘキサメチレンジ
アミン、ペンタメチルジエチルトリアミンもしくはイミ
ダゾール等の各種のアミン系触媒類等がある。
【0019】本発明では、特に整泡剤を使用しなくとも
良いが、使用する場合の整泡剤としては、例えばシリコ
ーン系整泡剤でよい。
【0020】本発明では、特に破泡剤を使用しなくとも
良いが、使用する場合の破泡剤としては、例えばシリコ
ーン系破泡剤でよい。
【0021】本発明において使用される前記したポリイ
ソシアネートとしては、代表例として、ヘキサメチレン
ジイソシアネートの如き、各種の脂肪族系ポリイソシア
ネート類;水添ジフェニルメタンジイソシアネートもし
くはイソホロンジイソシアネートの如き、各種の脂環式
イソシアネート類;トリレンジイソシアネート(TD
I)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)の
如き、各種の芳香族イソシアネート類が、さらに、クル
ードTDI、クルードMDI、イソシアネート変性プレ
ポリマー類またはイソシアヌレート変性プレポリマーな
どが挙げられる。
【0022】本発明に用いられる有機軽量微小中空球体
(B1)は、(A1)と(A2)の合計量の30〜70
体積%用いる。併用される他の成分としては、無機軽量
微小中空球体(ガラスバルーン等);炭酸カルシウム、
タルク(硫酸マグネシウム)等からなる無機系充填材
(B2)を用いることができ、またポリアクリロニトリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリメチルメタアクリレート樹脂、尿素樹
脂等からなる有機系充填材(B3)を用いることができ
る。他の成分(B2)及び/又は(B3)とは、有機軽
量微小中空球体(B1)と(B2)と(B3)との合計
で、好ましくは20体積%未満である。(B1)と(B
2)と(B3)とを総称して、充填材(B)という。
【0023】本発明に用いられる有機軽量微小中空球体
(B1)は、好ましくの平均粒子径が10〜100μm
で、粒子径分布が10μm以下で、真比重が0.01〜
0.07g/cm3である。この範囲を取ることによってモ
デル用ブロック材は、切削加工した際の表面状態は安定
した緻密さを実現する。
【0024】また、有機軽量微小中空球体(B1)の真
比重が、0.01〜0.07g/cm3であることは、有機
軽量微小中空球体(B1)のモデル用ブロック材の密度
を低下させる密度調整効果をより向上させ、また、添加
する量を低減させることが可能となるため作業性が向上
する。
【0025】さらに、有機軽量微小中空球体(B1)の
水分含有量は、全有機軽量微小中空球体重量の2重量%
以下であることが好ましく、この範囲を取ることは、ポ
リオールコンパウンド(A1)とポリイソシアネート
(A2)との2液に有機軽量微小中空球体(B1)を混
入し、混合攪拌する際に真空脱泡による水分除去の時間
を短縮することができる。
【0026】有機軽量微小中空球体(B1)の中空部に
は、低沸点炭化水素の存在するものが好ましく、具体例
としては、イソブタン、ペンタン、イソペンタン、石油
エーテル等があげられる。また、(B1)の殻部(球
部)は、熱可能性樹脂で構成されるのが好ましく、具体
例として好ましくはアクリロニトリル−塩化ビニリデン
共重合体またはアクリロニトリル−メチルメタクリレー
ト共重合体である。
【0027】有機軽量微小中空球体(B1)の添加量
は、2液反応硬化過程で液の流動性を失わない範囲で添
加可能であるが、該(A1)と(A2)の合計量の30
〜70体積%である。有機軽量微小中空球体(B1)の
添加量は成形品重量に対し、1〜10重量%の範囲にあ
ることがより好ましい。特に好ましくは2〜8重量%で
あり、この範囲で使用すると、気泡、及び水分を効率的
に真空脱泡することができ、2液反応硬化中の液を真空
状態の金型へ押出注入する際に気泡の混入を低減でき、
さらには作業性が向上する。
【0028】本発明においては、ポリオールコンパウン
ド(A1)及び/又はポリイソシアネート(A2)に充
填材(B)を分散混合させる際に、真空脱泡をすること
により気泡が混入することを除去する。真空脱泡の操作
は、(A1)(A2)に含まれる水分を除去することも
でき有用である。また、混合時に生じる気泡を除去する
ために消泡剤を用いることができる。消泡剤の中でも、
消泡効果が特に優れるシリコーン系消泡剤が好ましい。
例えば、L−45、SAG−3300(日本ユニカー社
製)、TSF451(東芝シリコーン社製)、FS12
65(トーレシリコーン社製)等が挙げられる。特に好
ましくはL−45である。
【0029】本発明で用いられるモデルブロック材
(A)は、好ましくは成形密度 0.3〜1.0g/c
3のものである。
【0030】本発明のモデル用ブロック材の製造方法
は、まず、充填材(B)とポリオールコンパウンド(A
1)をミキサー内にて好ましくは撹拌速度30〜500
rpmで、混合する。次いで、攪拌しながら真空脱泡を
好ましくは30〜60分行いポリオールコンパウンド
(A1)、及び充填材(B)中に含まれる水分を除去す
ることによってポリオールコンパウンド(A1)の発泡
を抑制することができる。十分な真空脱泡による水分除
去を行った後、ポリイソシアネート(A2)を同様に好
ましくは30〜60分真空脱泡を行った後、(A1)
(A2)の2液を添加し、十分混合を行う。この混合時
に、さらに好ましくは3〜30分真空脱泡を行うことに
よって、成形ブロック材に気泡の混入を防止することが
できる。
【0031】ミキサーの下部から吐出した2液混合液は
金型へ注入される。このとき、金型の温度は30℃以上
であることが好ましく、金型の温度が30℃未満の場
合、金型に接触している部分の樹脂は熱を奪われるた
め、発泡班が発生する。金型の温度は40℃〜60℃が
特に好ましい。
【0032】金型へ注入された2液混合液は金型内にて
好ましくは2〜10時間常温放置されることによって、
2液混合液は硬化物(成形品)とされるが、恒温乾燥機
内に金型が好ましくは80〜120℃の温度下に好まし
くは1〜5時間放置され、短時間で硬化されることが好
ましい。
【0033】本発明における樹脂組成物は、モデル用合
成木材に適しており、デザインモデル、倣いモデル、N
Cテープ確認用モデル、マスターモデル、スタイリング
モデル等に使われる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが文
中特に断りのない限り、「部」「%」等は重量基準であ
る。
【0035】<切削性>得られたブロック材をカンナ、
のこぎり、のみで切削し刃の入りやすさ、切り粉のつな
がりを◎、○、△、×で評価した。 ◎:切削が非常にしやすい。 ○:切削がしやすい。 △:切削が困難。 ×:切削が非常に困難。
【0036】<密度分布>得られたブロック材から任意
に30mm×20mm×5mmのサイズで切り出し、それぞれ
の密度を測定したのち、その最小値と最高値の差で求め
た。 <切削加工後の反り>得られたブロック材から、500
mm×50mm×10mmのサイズで切り出し、その中心部の
変位を測定した
【0037】<表面緻密性>得られたブロック材から木
材用パネルカッターで500mm×50mm×10mmのサイ
ズで切り出し、表面の凹凸を樹脂パネル測定器(東京貿
易(株)製)を用いて測定した。測定データからベースラ
インとして5次回帰曲線を導き、そのベースラインから
の凹凸の平均値で評価した。数値が低いほど、表面が緻
密であることをあらわす。
【0038】(実施例1)ペンタエリスリトールにP
O、EOを付加した分子量550ポリエーテルポリオー
ル60部、グリセリンにPOを付加した、分子量500
0のポリエーテルポリオール40部、りん酸1級試薬
(反応遅延剤、キシダ化学製)0.01部からなるポリ
オールコンパウンドとマツモトマイクロスフェアF−8
0ED(発泡タイプマイクロスフェア、松本油脂製薬
(株)製)部をプラネタリーミキサーAタンク内で50r
pmのスピードで十分に攪拌混合すると同時に760m
m/Hgで真空脱泡を行う、また、ミリオネートMR−
200(日本ポリウレタン工業社製粗製MDI、NCO
含量30.5%)73部とマツモトマイクロスフェアF
−80ED3.4部をプラネタリーミキサーBタンク内
で同様に真空脱泡をおこなった。A液、B液ともに約2
5℃で運転し、B液をAタンク内へ混入し、真空脱泡し
ながら5〜20分の攪拌混合をおこなう。十分に混合さ
れた2液混合液を40℃に温調された鉄製真空型(縦1
50cm×横60cm×高さ5cm)へ注入し、2液混合開始
から1時間常温にて熟成し、硬化させた。硬化した成形
品を脱型し、120℃に温調された乾燥炉に4時間放置
熟成してモデル用ブロック材を得た。評価結果を表1に
示した。
【0039】(実施例2)ソルビトールにPOを付加し
た分子量750のポリエーテルポリオール75部、グリ
セリンにPOを付加させた分子量1000のポリエーテ
ルポリオール、リン酸0.01部からなるポリオールコ
ンパウンドとエクスパンセル461DE(エクスパンセ
ル社製)5.2部、ミリオネート143L(日本ポリウ
レタン工業製変性MDI.NCO含量26%)115部
を使用して実施例1と同様な方法によりモデル用ブロッ
ク材を得た。評価結果を表1に示した。
【0040】(実施例3)グリセリンにPOを付加させ
た分子量480のポリエーテルポリオール80部、プロ
ピレングリコールにPOを付加させた分子量1000の
ポリエーテルポリオール20部、リン酸0.01部から
なるポリオールコンパウンドとエクスパンセル461D
E(エクスパンセル社製)5.2部、TDI−80(三
井日曹ウレタン社製トリレンジイソシアネート)とひま
し油から合成したプレポリマー85部を使用して実施例
1と同様な方法によりモデル用ブロック材を得た。評価
結果を表1に示した。
【0041】(比較例1)<メカニカルフロス法> グリセリンにPOを付加した分子量400のポリエーテ
ルポリオール80部、ひまし油20部、フェノリックマ
イクロバルーンBJO−0840(ユニオンカーバイド
社製有機中空球体)8部、ステアリン酸カルシウム5
部、酸化カルシウム3部、シリコーンSH−193(ト
ーレシリコーン社製整泡剤)4部からなるポリオールコ
ンパウンドに、ミリオネートMR−200(日本ポリウ
レタン工業社製粗製MDI、NCO含量30.5%)9
5部を加えた後、真空脱泡しないでホーバルトミキサー
を使用してメカニカルフロス法により気泡を巻き込むよ
うにして、60rpmのスピードで5分間攪拌した。こ
のようにして得られたブロック材用組成物を40℃に温
調された鉄製型(縦20cm×横30cm×高さ5cm)へ注
入し、2液混合開始から1時間常温にて熟成し、硬化さ
せた。硬化した成形品を脱型しモデル用ブロック材を得
た。評価結果を表1に示す。
【0042】(比較例2)<メカニカルフロス法> ソルビトールにPOを付加した分子量750のポリエー
テルポリオール75部、グリセリンにPOを付加させた
分子量1000のポリエーテルポリオール25部サラン
マイクロスフェアXD−7051(ダウケミカル社製有
機中空球体)5部、ステアリン酸亜鉛8部、硫酸カルシ
ウム4部、シリコーンL−520(日本ユニカー社製整
泡剤)3部からなるポリオールコンパウンドにミリオネ
ートMTL−S(日本ポリウレタン工業社製変性MD
I、NCO含量26%)115部を加え、比較例1と同
様な方法でモデル用ブロック材を得た。評価結果を表1
に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明の製造方法によって成形したブロ
ック材は、有機軽量微小中空球体の混入によって軽量化
をおこない、真空脱泡して泡を巻き込ませないように成
形しているため、セルサイズが小さく均一に分散してお
り、切削加工性、及び表面緻密性に優れ、切削加工後の
反りの少ないモデル用に適したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 75/04 C08L 75/04 //(C08G 18/48 (C08G 18/48 101:00) 101:00) B29K 75:00 B29K 75:00 105:16 105:16 B29L 31:00 B29L 31:00 Fターム(参考) 4F074 AA79 BA35 BA91 BC05 CA23 CB62 CB76 CB79 CB84 CB85 CC04Y DA02 DA09 DA24 DA45 4F204 AA31 AB11 AB24 AH81 EA03 EB01 EE03 EE12 EF27 4J002 CK021 EA016 FB286 FD326 GC00 4J034 DB03 DF01 DF16 DF20 DF22 DF35 DG03 DG04 DG05 DG09 HA06 HA07 HC03 HC12 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 MA21 NA01 NA05 QB01 QC01 QD03 RA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオールコンパウンド(A1)、ポリ
    イソシアネート(A2)からモデル用ブロック材(A)を
    製造するに際し、真空脱泡したポリオールコンパウンド
    (A1)及びポリイソシアネート(A2)のいずれか一
    方に対して、有機軽量微小中空球体(B1)を該(A
    1)と(A2)の合計量の30〜70体積%添加し、該
    (A1)、(A2)と(B1)とを混合攪拌しながら真
    空脱泡し、金型に注入成形することを特徴とするモデル
    用ブロック材の製造方法。
  2. 【請求項2】 有機軽量微小中空球体(B1)が、中空
    部に低沸点炭化水素を内包し、球部分がアクリロニトリ
    ル−塩化ビニリデン共重合体またはアクリロニトリル−
    メチルメタクリレート共重合体で構成されることを特徴
    とする請求項1記載のモデル用ブロック材の製造方法。
  3. 【請求項3】 有機軽量微小中空球体(B1)の真比重
    が、0.01〜0.07g/cm3、平均粒子径が10
    〜100μm、粒子径分布が10μm以下で、水分含有
    量が全有機軽量微小中空球体重量の2重量%以下である
    ことを特徴とする請求項1から2いずれかに記載のモデ
    ル用ブロック材の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリオールコンパウンド(A1)は、ポ
    リオールを主として、触媒、整泡剤、及び破泡剤からな
    ることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載のモ
    デル用ブロック材の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4いずれか記載のモデル用
    ブロック材の製造方法により得られたモデル用ブロック
    材。
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WO2017068513A1 (pt) * 2015-10-19 2017-04-27 Possible Answer, S.A. Material polimérico absorvente, método de produção e suas utilizações
US10519272B2 (en) 2015-10-19 2019-12-31 Possible Answers, S.A. Absorbent polymeric material, method for producing same and uses thereof

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