JP2001260023A - 砥石の成形方法 - Google Patents

砥石の成形方法

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JP2001260023A
JP2001260023A JP2000068691A JP2000068691A JP2001260023A JP 2001260023 A JP2001260023 A JP 2001260023A JP 2000068691 A JP2000068691 A JP 2000068691A JP 2000068691 A JP2000068691 A JP 2000068691A JP 2001260023 A JP2001260023 A JP 2001260023A
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truer
forming
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rotation axis
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Masaru Saeki
優 佐伯
Tsunemoto Kuriyagawa
常元 厨川
Katsuo Shoji
克雄 庄司
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Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物の形状創成加工に用いる砥石の成形
において、砥石の球面形状精度を崩すことなく、目立て
を行う。 【解決手段】 砥石1の加工面をツルア2によって球面
形状に成形した後、砥石1とツルア2の間にスラリ3を
介在させて砥石1の結合材4を除去して砥粒7を突き出
せて目立てする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工物の形状創
成加工に用いる砥石の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、砥石の加工面を球面形状に成形
し、その成形された砥石で被加工物を研削加工する研削
装置として、特開平7−29746号公報に開示された
ものがある。
【0003】この従来の研削装置を図6および図7に基
づいて説明する。図6において、成形される砥石39
は、砥石ヘッド36に回転可能に保持されている。この
砥石ヘッド36は、サーボモータ40,41により鉛直
方向(Y軸方向)および水平方向(Z軸方向)に移動可
能となっている。一方、砥石39を球面形状にツルーイ
ング(加工)する中空円筒状(以下、カップ形状と称す
る)のツルア38は、ワーク支持部35と並列的に設け
られたツルア軸37に回転可能に保持されている。ま
た、ツルア38は、その先端部を砥石39に向けてZ軸
と平行に配設されており、ツルア38の回転軸と砥石3
9の回転軸とが直交するようになっている。そして、ツ
ルア軸37は、図示しないサーボモータによりY軸方向
およびZ軸方向に対して垂直な方向のX軸方向に移動可
能となっている。
【0004】次に、上記研削装置を用いて、砥石39の
加工面を球面形状にツルーイングする方法を図7に基づ
いて説明する。まず、砥石39をY軸方向に移動させる
と共にツルア軸37をX軸方向に移動させ、ツルア38
の回転軸と砥石39の回転軸とを一致させる。次に、砥
石39とツルア38を回転駆動させる。その後、砥石3
9をZ軸方向に移動させ、砥石39の回転軸がツルア3
8の回転軸上を移動するように切込送り制御する。これ
により、ツルア38の開口端内周の円周縁が砥石39の
加工面(外周面)39aに線接触で接触し、砥石39の
加工面39aが球面形状にツルーイングされる。その結
果、砥石39の加工面39aは、曲率半径R(図7参
照)の球面形状に成形される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の砥石の成形方法で、砥粒が結合材で保持された砥石
の加工面を球面形状に成形しても、砥粒が結合材の中に
押し込められてしまい、砥粒が砥石の表面から充分に突
き出した状態にならない。従って、この砥石を用いて被
加工物を加工しても、砥石の砥粒が被加工物に充分に接
触しないため、高精度な加工を行うことができず、ま
た、効率良く加工できない。
【0006】そこで、上記従来の成形方法で球面形状に
成形した砥石の加工面を、一般的に行われているドレッ
シング用砥石に突き当てることによって、砥石の表面か
ら砥粒を突き出すいわゆる目立てを行うと、成形された
球面形状が崩れてしまう。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、加工面が良好に目立てされた高精度な球面形状
の砥石を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係る砥石の成形方法は、被加工物の形
状創成加工に用いる砥石の成形方法において、上記砥石
の加工面をツルアによって球面形状に成形する成形工程
と、上記砥石と上記ツルアとの間にスラリを介在させな
がら、上記砥石を目立てする目立て工程と、を有する。
【0009】また、第2の発明に係る砥石の成形方法
は、第1の発明に係る砥石の成形方法において、上記成
形工程および上記目立て工程は、上記ツルアの回転軸線
が上記砥石の回転軸線方向の厚さの中心と交差しないよ
うな上記砥石と上記ツルアの位置関係で行う。
【0010】さらに、第3の発明に係る砥石の成形方法
は、第1の発明に係る砥石の成形方法において、上記成
形工程および上記目立て工程は、上記砥石の回転軸線を
上記ツルアの回転軸線に対して傾斜させた状態で行う。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、本発明の具体的な実施の形
態を説明する前に、本発明の概要を図1に基づいて説明
する。
【0012】図1(a)において、成形される砥石1
は、図示しない砥石軸スピンドルに回転可能に保持され
ている。一方、砥石1の加工面(外周面)1aを球面形
状にツルーイングするツルア2は、図示しないワーク軸
スピンドルに回転可能に保持されている。
【0013】次に、砥石の加工面を球面形状に成形する
方法を説明する。まず、ツルア2の回転軸線5が砥石1
の回転軸線6上の任意の位置と交差するように、砥石1
の位置を設定する。次に、砥石1とツルア2を回転させ
ながら相対的に接近させ、ツルア2の先端面2aを砥石
1の外周に線接触させながら切り込んでいくことによ
り、砥石1の加工面1aを高精度な球面形状に成形する
(図1(b)参照)。
【0014】その後、砥石1とツルア2の回転速度を、
砥石1の加工面1aを球面形状に成形するときよりも低
速に設定変更し、砥石1とツルア2との間に砥石目立て
用のスラリ3を供給する(図1(c)参照)。
【0015】そして、砥石1とツルア2との間に介在し
たスラリ3によって、砥石1を構成する結合材としての
ボンド材4が選択的に除去されるため、成形された球面
形状の精度を崩すことなく、砥粒7がボンド材4の表面
よりも突き出るいわゆる砥石1の目立てが行われる(図
1(d)参照)。
【0016】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
おける砥石の成形装置の斜視図を図2に示し、砥石の成
形工程および目立て工程を説明する説明図を図3に示
す。
【0017】図2において、成形される砥石19をツル
ーイングするカップ形状のツルア20は、ワーク軸スピ
ンドル8の先端部に回転可能に保持されている。このツ
ルア20は、図示しないモータ等の回転駆動手段によっ
て水平方向(Z軸方向)の軸(図3のツルア回転軸線1
7)を中心として回転する。
【0018】ワーク軸スピンドル8の先端部には、ツル
ア20以外にも、成形された砥石19で例えば非球面形
状に研削加工する被加工物が回転可能に保持できるよう
になっている。また、ワーク軸スピンドル8の基端部
は、Z方向移動テーブル9の上面に立設しているワーク
台10に取り付けられている。このZ方向移動テーブル
9は、図示しないサーボモータ等の駆動手段によってZ
軸方向に移動可能に基台15に取り付けられている。
【0019】一方、成形される砥石19は、砥石軸スピ
ンドル11の先端部(下端部)に回転可能に保持されて
いる。この砥石19は、図示しないモータ等の回転駆動
手段によって鉛直方向(Y軸方向)の軸(図3の砥石回
転軸線18)を中心として回転する。つまり、砥石回転
軸線18とツルア回転軸線17とが直交するように、砥
石19とツルア20は配設されている。
【0020】砥石軸スピンドル11の基端部(上端部)
側面は、Y方向移動テーブル12に固定されている。こ
のY方向移動テーブル12は、図示しないサーボモータ
等の駆動手段によってY軸方向に移動可能に工具台13
の側面に取り付けられている。
【0021】工具台13は、X方向移動テーブル14の
上面に立設している。このX方向移動テーブル14は、
図示しないサーボモータ等の駆動手段によってY軸方向
およびZ軸方向に対して垂直な方向のX軸方向に移動可
能に基準台15に取り付けられている。砥石軸スピンド
ル11の近傍には、砥石19の目立てを行うためのスラ
リ22を供給するノズル16が配設されている。
【0022】本実施の形態では、ツルア10として、成
形する砥石19よりも粒度の低い粗粒のダイヤモンド砥
粒を含有するカップ形状のレジンボンドダイヤモンド砥
石を用いた。このツルア10は、図3に示すように、そ
の先端面20aを、成形する砥石19の外周面(加工
面)19aに対応した凹面のR形状とし、外径を8m
m、内径を6mmとした。
【0023】また、本実施の形態では、成形される砥石
19として、極微粒(本実施の形態では粒度#300
0:粒径5μm)のダイヤモンド砥粒を含有するレジン
ボンドダイヤモンド砥石を用いた。この砥石19は、図
3に示すように、砥石回転軸線18の方向の厚さすなわ
ち上端面19bから下端面19cまでのY軸方向の距離
(a+b)が5mmの略円柱形状であり、加工面19a
を曲率半径R5mmの球面形状に成形する。
【0024】さらに、本実施の形態では、スラリ22と
して、GC(緑色炭化珪素材)砥粒を希釈油で希釈した
ものを用いた。ここで、GC砥粒の粒度は、成形される
砥石19に含まれる砥粒以上とする。本実施の形態で
は、成形される砥石に含まれる砥粒の粒度を#3000
としたので、GC砥粒の粒度が#3000〜#8000
(粒径5μm〜2μm)のものを使用する。
【0025】次に、上記成形装置を用いて砥石の加工面
を球面形状に成形する方法を説明する。
【0026】まず、X方向テーブル14とY方向テーブ
ル12を移動させることにより、砥石回転軸線18とツ
ルア回転軸線17が交差するようにし、且つ砥石19の
加工面19aの位置をツルア20によってツルーイング
できる高さに設定する。このときの砥石19とツルア2
0の位置関係は、図3に示すように、ツルア回転軸線1
7が砥石回転軸線18方向(Y軸方向)の厚さ(a+
b)の中心と交差しないようになっている。
【0027】つまり、ツルア回転軸線17と砥石回転軸
線18の交差点から砥石19の上端面19bまでのY軸
方向の距離をaとし、交差点から砥石19の下端面19
cまでのY軸方向の距離をbとすると、この距離aとb
が等しくならないようにしている(本実施の形態ではa
<b)。
【0028】次に、砥石19とツルア20を回転駆動手
段によって回転させる。本実施の形態では、砥石19の
回転数を6000rpmとし、ツルア20の回転数を1
000rpmとした。そして、Z方向移動テーブル9を
前進させることにより、ツルア20の先端面20aを砥
石19の加工面19aに接近させる。
【0029】さらに、Z方向移動テーブル9を前進させ
ると、ツルア20の先端面20aが砥石19の加工面1
9aに面接触して、砥石19の成形が開始される。そし
て、ツルア20を1μm/sの切込速度で切り込んでい
き、砥石19の加工面19aを高精度な球面形状に成形
する。
【0030】この成形工程が終了したら、Z方向移動テ
ーブル9の前進すなわちツルア20の切り込みを停止さ
せる。そして、ツルア20の回転数を成形工程のときよ
りも低速(本実施の形態では回転数100rpm)に設
定する。
【0031】一方、砥石19の回転数も成形工程のとき
よりも低速に設定する。また、砥石19は、回転を停止
させることによりツルア20の回転に合わせて回転させ
るいわゆる連れ回り(本実施の形態では回転数60rp
m)の状態としても良い。
【0032】その後、砥石19の加工面19aとツルア
20の先端面20aとの間にノズル16から砥石目立て
用のスラリ22を供給する(図3(b)参照)。この砥
石19の加工面19aとツルア20の先端面20aとの
間に介在したスラリ22によって、砥石19を構成する
結合材としてのボンド材23が選択的に除去されるた
め、成形された球面形状の精度を崩すことなく、砥粒2
1がボンド材23の表面よりも突き出るいわゆる砥石1
9の目立てが行われる(図3(c)参照)。
【0033】なお、砥石19をツルア20の回転に対す
る連れ回りの状態としたとき、図3(d)に示すよう
に、スラリ22を介して砥石19に作用する力Fがツル
ア回転軸線17を境に上下(Y軸方向)で偏るため、砥
石19は矢印G方向にスムーズに連れ回る。
【0034】そして、目立て工程を所定時間行った後、
Z方向移動テーブル9を後退させることにより、ツルア
20の先端面20aを砥石19の加工面19aから離反
する。
【0035】この成形された砥石19を用いて被加工物
(レンズ、ミラーまたはプリズム等の光学素子の光学面
あるいは光学素子をプレス成形するための成形型の成形
面)を研削加工するときには、まず、ワーク軸スピンド
ル8の先端部からツルア20を取り外して、この先端部
に被加工物を保持させる。
【0036】そして、砥石19と被加工物を回転させ
て、砥石19の加工面19aを被加工物に当接させるこ
とにより、被加工物を所望の形状例えば非球面形状に研
削加工する。
【0037】一般的に被加工物を非球面形状に研削加工
する場合、加工面19aが球面形状の砥石19を使用し
ている。そして、被加工物に対する砥石19の接触位置
を、砥石19の回転軸線18方向に移動させながら加工
を行うことで砥石19の摩耗を抑制しながら、高精度な
研削加工を行っている。このため、砥石19の加工面1
9aは、均一に良好な目立てをされた高精度な球面形状
であることが重要である。
【0038】本実施の形態の砥石の成形方法によれば、
面接触するカップ形状のツルア20によって高精度な球
面形状に砥石19が成形された後、ツルア20と砥石1
9との間に介在させる目立て用のスラリ22によって、
砥石19を構成するボンド材23が選択的に除去される
ため、高精度な球面形状を維持した状態で、良好な砥石
19の目立てを行うことができる。
【0039】また、本実施の形態の方法で成形された砥
石19を用いると、回転軸対称、非軸対称を問わず、高
精度な非球面の光学素子を研削加工することができる。
【0040】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おける砥石の成形装置の斜視図を図4に示し、砥石の成
形工程および目立て工程を説明する説明図を図5に示
す。
【0041】本実施の形態では、図4に示すように、実
施の形態1の砥石軸スピンドル11を45°傾けた状態
で傾斜部材29を介してY方向移動テーブル12に取り
付けた。また、砥石32は、図5に示すように、略半球
形状であり、加工面32aを曲率半径R5mmの球面形
状に成形する。その他は、実施の形態1と同一構成であ
るので、同一部分には同一番号を付して説明を省略す
る。
【0042】次に、上記成形装置を用いて砥石の加工面
を球面形状に成形する方法を説明する。
【0043】まず、X方向テーブル14とY方向テーブ
ル12を移動させることにより、砥石回転軸線18とツ
ルア回転軸線17が交差するようにし、且つ砥石32の
加工面32aの位置をツルア31によってツルーイング
できる高さに設定する。このとき、砥石32の曲率中心
は、ツルア回転軸線17上に位置している。
【0044】次に、砥石32とツルア31を回転駆動手
段によって回転させる。本実施の形態では、砥石32の
回転数を6000rpmとし、ツルア31の回転数を1
000rpmとした。そして、Z方向移動テーブル9を
前進させることにより、ツルア31の先端面31aを砥
石32の加工面32aに接近させる。
【0045】さらに、Z方向移動テーブル9を前進させ
ると、ツルア31の先端面31aが砥石32の加工面3
2aに面接触して、砥石32の成形が開始される。そし
て、ツルア20を1μm/sの切込速度で切り込んでい
き、砥石32の加工面32aを高精度な球面形状に成形
する。
【0046】この成形工程が終了したら、Z方向移動テ
ーブル9の前進すなわちツルア31の切り込みを停止さ
せる。そして、ツルア31の回転数を成形工程のときよ
りも低速(本実施の形態では回転数100rpm)に設
定する。
【0047】一方、砥石32の回転数も成形工程のとき
よりも低速に設定する。また、砥石32は、回転を停止
させることによりツルア31の回転に合わせて回転させ
るいわゆる連れ回り(本実施の形態では回転数60rp
m)の状態としても良い。
【0048】その後、砥石32の加工面32aとツルア
31の先端面31aとの間にノズル16から砥石目立て
用のスラリ22を供給する(図5(b)参照)。この砥
石32の加工面32aとツルア31の先端面31aとの
間に介在したスラリ22によって、砥石32を構成する
結合材としてのボンド材23が選択的に除去されるた
め、成形された球面形状の精度を崩すことなく、砥石3
2の目立てが行われる(図5(c)参照)。
【0049】そして、目立て工程を所定時間行った後、
Z方向移動テーブル9を後退させることにより、ツルア
31の先端面31aを砥石32の加工面32aから離反
する。本実施の形態の砥石の成形方法によれば、実施の
形態1の効果に加え、一旦成形して例えば非球面研削を
行った砥石を再度成形、目立てする場合においても、常
に同一の曲率半径である球面形状の砥石を得ることがで
きるため、高精度な非球面研削を連続して行うことがで
きる。
【0050】なお、各実施の形態では、Y方向移動テー
ブル12に平行あるいはY方向移動テーブル12に対し
て傾斜させて、砥石軸スピンドル11が取り付けられて
いるが、X方向移動テーブル14に平行な向きに、砥石
軸スピンドル11を取り付けた場合においても、各実施
の形態と同様な効果が得られる。
【0051】また、各実施の形態では、ツルアとしてダ
イヤモンド砥石を用いたが、これに限らず、GC砥石等
を用いても良い。さらに、各実施の形態では、球面形状
に成形される砥石として、ボンド材がレジンボンド、ボ
ンド材に含まれる砥粒がダイヤモンドのものを用いた
が、これに限らず、ボンド材としてビトリファイドボン
ド、メタルボンド、PVA(ポリビニールアルコール)
等を用いても良く、ボンド材に含まれる砥粒としてcB
N、GC、アルミナ等を用いても良い。
【0052】各実施の形態では、スラリとしてGC砥粒
を用いたが、これに限らず、C(黒色炭化珪素)砥粒等
を用いても良い。各実施の形態では、ツルアの先端面を
凹面のR形状としたが、テーパ形状や凸面形状等にして
も良い。ツルアの先端面を凸面形状とした場合、砥石と
の接触は面接触でなく、線接触となる。また、成形され
る砥石の回転速度、ツルアの回転速度またはツルアの切
込速度は、実施の形態の速度に限らず、成形される砥石
の種類等で設定を変更しても良い。
【0053】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。
【0054】(付記) (1)被加工物の形状創成加工に用いる砥石の成形方法
において、上記砥石とツルアを回転させ、砥石の加工面
をツルアによって球面形状に成形する成形工程と、上記
砥石と上記ツルアとの間にスラリを介在させることによ
り砥石の結合材を除去し、上記砥石を目立てする目立て
工程と、を有することを特徴とする砥石の成形方法。
【0055】(2)上記被加工物は、非球面形状の光学
素子または光学素子をプレス成形する成形型であること
を特徴とする付記(1)に記載の砥石の成形方法。
【0056】(3)上記砥石は、砥粒が結合材で保持さ
れたものであることを特徴とする付記(1)または
(2)記載の砥石の成形方法。
【0057】(4)上記ツルアは、カップ形状であるこ
とを特徴とする付記(1)〜(3)のいずれかに記載の
砥石の成形方法。
【0058】(5)上記目立て工程の砥石とツルアの回
転速度は、上記成形工程の砥石とツルアの回転速度より
も低速であることを特徴とする付記(1)〜(4)のい
ずれかに記載の砥石の成形方法。
【0059】(6)上記目立て工程の砥石は、回転を停
止させることにより、ツルアの回転の連れ回りで回転さ
せることを特徴とする付記(1)〜(5)のいずれかに
記載の砥石の成形方法。
【0060】付記(1)〜(4)に記載の砥石の成形方
法によれば、加工面が良好に目立てされた高精度な球面
形状の砥石を得ることができる。
【0061】また、付記(5)または(6)に記載の砥
石の成形方法によれば、付記(1)〜(4)の効果に加
え、目立て工程をスムーズに行うことができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1による本発明の砥石の成形方法
によれば、加工面が良好に目立てされた高精度な球面形
状の砥石を得ることができる。
【0063】請求項2による本発明の砥石の成形方法に
よれば、請求項1の効果に加え、砥石がスムーズに回転
できる効果を奏する。
【0064】請求項3による本発明の砥石の成形方法に
よれば、請求項1の効果に加え、砥石を再度成形する場
合においても、常に同一の曲率半径を有する球面形状の
砥石を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の砥石の成形方法の概要を説明する説明
図である。
【図2】本発明の実施の形態1における砥石の成形装置
の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1における砥石の成形方法
を説明する説明図である。
【図4】本発明の実施の形態2における砥石の成形装置
の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2における砥石の成形方法
を説明する説明図である。
【図6】従来における砥石の成形装置の正面図である。
【図7】従来における砥石の成形方法を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 砥石 2 ツルア 3 スラリ 4 ボンド材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の形状創成加工に用いる砥石の
    成形方法において、上記砥石の加工面をツルアによって
    球面形状に成形する成形工程と、 上記砥石と上記ツルアとの間にスラリを介在させること
    により砥石の結合材を除去し、上記砥石を目立てする目
    立て工程と、を有することを特徴とする砥石の成形方
    法。
  2. 【請求項2】 上記成形工程および上記目立て工程は、
    上記ツルアの回転軸線が上記砥石の回転軸線方向の厚さ
    の中心と交差しないような上記砥石と上記ツルアの位置
    関係で行うことを特徴とする請求項1に記載の砥石の成
    形方法。
  3. 【請求項3】 上記成形工程および上記目立て工程は、
    上記砥石の回転軸線を上記ツルアの回転軸線に対して傾
    斜させた状態で行うことを特徴とする請求項1に記載の
    砥石の成形方法。
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