JP3322127B2 - 縦型nc研削盤 - Google Patents

縦型nc研削盤

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JP3322127B2
JP3322127B2 JP16466096A JP16466096A JP3322127B2 JP 3322127 B2 JP3322127 B2 JP 3322127B2 JP 16466096 A JP16466096 A JP 16466096A JP 16466096 A JP16466096 A JP 16466096A JP 3322127 B2 JP3322127 B2 JP 3322127B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、少なくとも左右・
前後に移動する作業テーブルと上下と回転するスピンド
ルとを備え、NC指令により作業テーブル上にセットさ
れている被研削物の内側輪郭加工面、外側輪郭加工面等
を研削加工する縦型NC研削盤における荒研削と仕上げ
研削との双方行えるようにした研削砥石に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、NC指令(NC信号)に
より被研削物の内側輪郭加工面を研削するNC研削盤
は、被研削物が保持され、自転するチャックと、NC指
令により軸方向へ往復移動し、研削切込み送りをするス
ピンドルとを備えた横型研削盤であった。そして、スピ
ンドルには研削砥石が取付けられている。一般に、この
種の研削砥石は目が粗いものが荒研削用で、目が細いも
のが仕上げ研削用である。つまり、被研削物を削る砥粒
の大小によって荒研削用と仕上げ研削用とに分けられ、
荒研削用は深めの研削代(切込み量)で能率よく研削を
行い。そして、仕上げ研削用は高精度の寸法精度と面精
度にて研削を行うものである。ところで、従来から行わ
れている一般的な研削加工では、荒研削用と仕上げ研削
用との中間の大きさを有する砥粒からなる所謂荒・仕上
げ併用の研削砥石を用いて荒研削と仕上げ研削との双方
を行ったり(以下、前者と称する)、或いは深めの研削
代(切込み量)等で能率良い研削が得られる目が粗い本
来の荒研削用の砥石を用いて荒研削を行った後に、荒研
削用の砥石を研削盤から取り外して目が細い本来の仕上
げ研削用の砥石を研削盤に装着すると言った砥石の取り
替えを行って仕上げ研削を行ったり、更には荒研削用の
砥石を装着した研削盤と、仕上げ研削用の砥石を装着し
た研削盤との2台の研削盤を用いて被研削物の荒研削
と、仕上げ研削を行っていた(以下、後者と称する)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した前
者の研削加工では目が粗い本来の荒研削用の砥石を用い
た場合に比べて研削代(切込み量)を深くできないこと
から、研削能率が悪く、時間が掛かる。そして、仕上げ
研削においては目が細い本来の仕上げ研削用の砥石を用
いた場合に比べて目が粗い分、高い仕上げ精度が望めな
い問題を有する。
【0004】一方、後者の研削加工においては荒研削用
の砥石から仕上げ研削用の砥石へとその取換えが必要と
なる。つまり、荒研削終了又は仕上げ研削を終了する
毎に、面倒で手間の掛かる砥石の取換え作業が必要とな
り、しかも、精度を出すための砥石のチャックへセット
保持が困難であって作業者に与える負担も大きいもので
あった。又、荒研削が終了した研削盤から仕上げ研削用
の砥石を装着したもう1台の研削盤へと被研削物をセッ
トし変えることは面倒であって時間の掛かる作業テーブ
ルに対する被研削物の芯合せが必要となる。つまり、荒
研削が終了した被研削物の芯合せ作業には高精度の仕上
げ研削を望む程、高い芯合せ精度が要求されるものであ
ることから、被研削物のセット変え段取り作業にはかな
りの時間と労力が必要となり、作業者に与える負担は上
記砥石の取換えよりも更に大きいものである。要する
に、後者の場合においては荒研削から仕上げ研削までの
一連の研削を行うためには作業者の手作業による砥石の
取換え段取りや被研削物のセット変え段取りを行わなけ
ればならないために、作業能率が極めて悪く、しかもN
C研削盤の本来のNC機能による運転(NC自動運転)
を行うことができない。又、高精度にするには設備に経
費が掛かる等の問題を有していた。
【0005】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、被研削物の荒研削から
仕上げ研削までの一連の研削をNC機能による運転(N
C自動運転)により効率よく、しかも高精度にて行える
ようにした縦型NC研削盤を提供することである。
【0006】
【課題を達成するための手段】課題を達成するために本
発明は、NC指令(NC信号)により自動回転し、少な
くとも上下に移動し、且つ、その上下移動範囲内におけ
る適宜の位置で被研削物の厚さに応じて上下微動を繰り
返す動きを成すスピンドルと、被研削物をセットし、N
C指令で少なくとも左右・前後に移動可能とする作業テ
ーブルとでなり、作業テーブル上にセットされた被研削
物の輪郭加工面を研削加工する研削砥石 を前記スピンド
ルに備える縦型NC研削盤にあって、前記スピンドルに
装着する砥石軸が、そのスピンドルの軸方向に適宜の間
隔をおいて荒研削砥石と仕上げ研削砥石とを同軸一体に
取り付けられ、荒研削砥石を先端側に、仕上げ研削砥石
を基部側に配設し、被研削物の作業テーブルへのリセッ
ト及び研削砥石のスピンドルへのリセットすることなく
して荒研削と仕上げ研削との連続研削を可能とし、前記
荒研削砥石と仕上げ研削砥石との軸方向の長さL1,L2
を、上下微動を繰り返す前記スピンドルの動きにおいて
砥石全体が被研削物の輪郭加工面に常時沿うように被研
削物の厚さLと略同じか、当該厚さLよりも長く形成
し、更に前記荒研削砥石を被研削物の輪郭加工面に沿わ
せた状態で、スピンドルの自動回転と上下微動するに当
り、仕上げ研削砥石が被研削物の輪郭加工面の上端縁に
当たらないように、又、仕上げ研削砥石を被研削物の輪
郭加工面に沿わせた状態で、スピンドルの回転と上下微
動するに当り、荒研削砥石が被研削物に輪郭加工面の下
端縁に当らないように砥石軸に対する荒研削砥石と仕上
げ研削砥石との軸方向への取り付け間隔L 3 を設定した
ことを要旨とする。上記NC指令とは、縦型NC研削盤
の中央処理装置(CPU)に接続されているメモリに被
研削物の輪郭加工面の各種の加工条件に応じて予め記憶
されている制御プログラム等の各種の入力データに基づ
く指令であって、研削砥石を支持し、独自自動回転可能
にするスピンドルの回転数(rpm)、そしてその上下
方向即ちZ軸方向の移動範囲、特に上昇待機位置から作
業テーブル上にセットされている被研削物に向けて研削
砥石を接近移動(下降)させるその移動距離、そして被
研削物の輪郭加工面に荒研削砥石を、次に仕上げ研削砥
石を加工手順に応じて沿わせるその上下移動距離、更に
は荒研削砥石、仕上げ研削砥石を被研削物の輪郭加工面
に沿わせた後に被研削物の厚さ(輪郭加工面の高さ)に
応じた適宜の移動範囲で微動させるZ軸方向の上下微動
等の動きをスピンドルに伝達する例えばサーボモータ等
からなるZ軸駆動部への出力が設定される。そして、被
研削物がセットされている作業テーブルを左右・前後方
向即ちX軸方向とY軸方向に移動させるその移動範囲等
の動きを、荒研削砥石と仕上げ研削砥石とによる被研削
物の輪郭加工面の周方向の加工条件に応じて上記Z軸の
動きに追動させて又は連動させてX軸とY軸に夫々伝達
する例えばサーボモータ等からなるX軸駆動部とY軸駆
動部に夫々出力することである。斯る技術的手段によれ
ば、NC指令により上下に移動するスピンドルの動きと
少なくとも左右・前後に移動する作業テーブルの動きと
により荒研削砥石が、芯合せされた状態で作業テーブル
上にセットされている被研削物の輪郭加工面に沿わせな
がら該加工面の荒研削を行う。そして、荒研削が終了し
た時点で、NC指令により移動(下降又は上昇)するス
ピンドルの動きで荒研削砥石に変えて仕上げ研削砥石を
前記輪郭加工面に沿わせながら該加工面の仕上げ研削が
行われる。この荒研削と仕上げ研削とにはNC指令によ
るスピンドルの回転と、そのスピンドルの上下微動の繰
り返しとにより、そして適宜の切込み量にて上記荒研削
砥石と仕上げ研削砥石とを被研削物の輪郭加工面に夫々
沿わせながら該加工面の荒研削と仕上げ研削とを行うも
のである。
【0007】又、斯る技術的手段によれば、被研削物の
厚さLに応じたNC指令により上下微動するスピンドル
の動きにより荒研削が行われる場合、荒研削砥石は被研
削物の輪郭加工面から外れることなく、該加工面に対し
てその長さL1 方向略全体を常時沿わせた状態で該加工
面の荒研削を行う。そして、仕上げ研削が行われる場合
には仕上げ研削砥石は被研削物の輪郭加工面から外れる
ことなく、該加工面に対して長さL2 方向全体を常時沿
わせた状態で該加工面の仕上げ研削を行う。これによ
り、輪郭加工面の仕上げ研削を高精度にて行なうことが
できる。
【0008】又、斯る技術的手段によれば、被研削物の
厚さLに応じたNC指令により上下微動するスピンドル
の動きにより、荒研削砥石による荒研削時や仕上げ研削
砥石による仕上げ研削時において、砥石軸に同軸一体に
取り付けられていても、荒研削砥石と仕上げ研削砥石と
の相互は、必ず一方が被研削物の輪郭加工面から外れる
ような間隔L3 にあるので仕上げ研削砥石や荒研削砥石
が被研削物への衝突により破損する等の恐れはない。
又、仕上げ研削時において荒研削砥石が輪郭加工面に対
して接触して該輪郭加工面の仕上がり状態を荒らす等の
問題を引き起こすことも防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の具体例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明係る縦型NC研削盤C
の一例を示す側面図であって、図2に示す二段研削砥石
Aがスピンドル1に装着されている。そして二段研削砥
石Aを用いて、図3に例示した平面状を成す被研削物B
の内側輪郭加工面B-1並びに外側輪郭加工面B-2 の荒研
削と仕上げ研削との双方をNC指令(NC信号)により
行う。斯る縦型NC研削盤Cは、少なくとも自動回転
ると共に上下即ちZ軸方向に移動し、且つこの上下移動
範囲内における適宜の位置での上下微動を繰り返す動き
を成すスピンドル1と、少なくとも左右・前後即ちX軸
方向とY軸方向に移動可能とする作業テーブル2とを備
え、NC指令によるスピンドル1の独自の自動回転とそ
の上下方向の動き、そして、適宜位置で被研削物Bの厚
さLに応じて上下微動を繰り返す動き、並びに作業テー
ブル2の左右・前後方向の動きとにより作業テーブル2
上にセットされている被研削物Bの内側輪郭加工面B-1
並びに外側輪郭加工面B-2 の荒研削と仕上げ研削との双
方の研削を自動研削(NC自動運転)により行うように
構成してある。
【0010】研削砥石Aは、前記スピンドル1に装着す
る砥石軸A-3が、 その軸方向へ適宜の間隔をおいて同軸
一体に荒研削砥石A-1 、並びに仕上げ研削砥石A-2 が取
付けられている(図2参照)。そこで、スピンドル1の
独自自動回転とNC指令によるその上下方向の動き、且
つ、上下移動範囲内における適宜位置で被研削物Bの厚
さLに応じて上下微動を繰り返す動き、そして作業テー
ブル2の左右・前後方向の動きとによって、作業テーブ
ル2上にセットされている被研削物Bの内側輪郭加工面
B-1並びに外側輪郭加工面B-2 の荒研削と仕上げ研削と
の双方の研削を荒研削砥石A-1 と仕上げ研削砥石A-2 と
で夫々行うように構成してある。
【0011】砥石軸A-3 は、スピンドル1へ対して着脱
自在に装着するネジ部3を上部側外周に備え、下部側に
は荒研削砥石A-1 と仕上げ研削砥石A-2 とを同軸一体に
備えるように形成してなる。
【0012】荒研削砥石A-1 は、被研削物Bの内側輪郭
加工面B-1 、外側輪郭加工面B-2 が研削代(切込み量)
を短い時間で能率よく荒研削されるもので、適宜の外径
を有する円筒状を呈し、その長さL1 を被研削物Bの厚
さL(輪郭加工面B-1 ,B-2の高さ)と略同じ長さに形
成して、砥石軸A-3の下部側外周に同軸一体に取り付け
る(図2及び図4参照)。
【0013】仕上げ研削砥石A-2 は、荒研削砥石A-1 に
より荒研削された後の被研削物Bの内側輪郭加工面B-1
、外側輪郭加工面B-2 を高い寸法精度と面精度にて仕
上げ研削(精密研削)するもので、荒研削砥石A-1 と同
様に適宜の外径を有する円筒状を呈し、その長さL2
被加工物Bの厚さLと略同じか、当該厚さLよりも長く
形成して、荒研削砥石A-1 から適宜の間隔L3 を同軸方
向において砥石軸A-3 の基部側外周に同軸一体に取り付
ける(図2及び図4参照)。
【0014】尚、荒研削砥石A-1 並びに仕上げ研削砥石
A-2 の砥石軸A-3 に対する同軸一体化は両者を軸方向と
周方向に互いに結合させるためのスプラインやローレッ
トの適宜結合手段が用いられて行うものである。
【0015】そして、砥石軸A-3 に対する荒研削砥石A-
1 と仕上げ研削砥石A-2 との取り付け間隔L3 は、図4
に示したようにスピンドル1の独自自動回転すると共に
NC指令で上下微動を繰り返す動きによる荒研削がされ
ても仕上げ研削砥石A-2 の下端縁が被研削物Bの内側輪
郭加工面B-1 の上端縁に、又外側輪郭加工面B-2の上端
縁に当たらないようにし、図5に示したように荒研削が
終了した後に行われる仕上げ研削時においては荒研削砥
石A-1 が被加工物Bの内側輪郭加工面B-1 の下端縁に当
たらないように設定するものである(図2参照)。
【0016】次に、以上の如く構成した研削砥石Aを備
えた本実施例縦型NC研削盤Cによる被研削物Bの研削
加工の一例を説明すれば、図1に示した上昇待機位置か
独自自動回転すると共にNC指令により上下に移動
し、その上下移動範囲において被研削物Bの厚さLに応
じて上下微動を繰り返す動きを成すスピンドル1に支持
された研削砥石Aにより、被研削物Bの内側輪郭加工面
B-1を研削加工する場合は、まず初めに研削砥石Aの荒
研削砥石A-1 を作業テーブル1上にセットされている被
研削物Bに向けて予め設定された内側輪郭加工面B-1の
移動距離まで下降させて該被研削物Bの内側輪郭加工面
B-1 に荒研削砥石A-1 を沿わせる(図4の状態)。する
と、荒研削砥石A-1 は適宜の研削代(切込み量)状態に
てスピンドル1の回転と被研削物Bの厚さLに応じた上
下微動の繰り返しにより(図4の(イ)から(ロ)の状
態を繰り返す)、被研削物Bの内側輪郭加工面B-1 の荒
研削を行う。そして、荒研削砥石A-1 による荒研削が終
了すると、予め設定されている移動距離にて移動(下
降)するスピンドル1の動きにより仕上げ研削砥石A-2
を内側輪郭加工面B-1 に沿わせる(図5の状態)。する
と、仕上げ研削砥石A-2 は適宜の研削代(切込み量)状
態にて荒研削砥石A-1 による荒研削時と同様にスピンド
ル1の回転と被研削物Bの厚さLに応じてその上下微動
の繰り返しにより(図5の(イ)から(ロ)の状態を繰
り返す)、被研削物Bの内側輪郭加工面B-1 の仕上げ研
削を行うものである。
【0017】尚、上記作用説明においては被研削物Bの
外側輪郭加工面B-2の説明を省略しているが、この外側
輪郭加工面B-2 の荒研削と仕上げ研削は上述した内側輪
郭加工面B-1と同様に縦型NC研削盤CのNC指令によ
スピンドル1の上下の移動とその上下移動範囲におい
て被研削物Bの厚さLに応じて上下微動を繰り返す動き
より行われるものである。
【0018】
【発明の効果】本発明の縦型NC研削盤は叙上の如く構
成してなるから、下記の作用効果を奏する。.少なく
とも自動回転すると共にNC指令で上下に移動し、且つ
その上下移動範囲内における適宜の位置で被研削物の厚
さLに応じて上下微動を繰り返す動きを成すスピンドル
の動きと、左右・前後に移動する作業テーブルの動きと
により、芯合せされた状態で作業テーブル上にセットさ
れている被研削物の輪郭加工面に荒研削砥石を沿わせ、
該加工面の荒研削を行う。そして、荒研削砥石による荒
研削が終了した時点で、NC指令で移動(下降又は上
昇)するスピンドルの一連の動きで仕上げ研削砥石が、
前記輪郭加工面に沿わせられ、該加工面の仕上げ研削を
行うことができることから、被研削物の作業テーブルへ
のリセット及び研削砥石のスピンドルへのリセットする
ことなくして被研削物の荒研削から仕上げ研削までの一
連の研削が可能となる。
【0019】.被研削物の厚さLに応じたNC指令に
より上下微動を繰り返すスピンドルの動きにより荒研削
及び仕上げ研削が行われる場合に、荒研削砥石及び仕上
げ研削砥石は被研削物の輪郭加工面から外れることな
く、該加工面に対してその長さL1 方向略全体を常時沿
わせた状態で該加工面の荒研削及び仕上げ研削を行うこ
とができる。
【0020】.被研削物の厚さLに応じたNC指令に
より上下微動するスピンドルの動きにより、荒研削砥石
による荒研削時や仕上げ研削砥石による仕上げ研削時に
おいて、これらの荒研削砥石と仕上げ研削砥石とが同軸
の砥石軸に間隔L3をおいて同軸一体に取り付けられ、
この間隔L3により、荒研削の時には仕上げ研削砥石
が、仕上げ研削の時には荒研削砥石が被研削物への衝突
等により破損する等の恐れはない。又、仕上げ研削砥石
による仕上げ研削時においては荒研削砥石が輪郭加工面
に対して接触することがないことから、仕上げ研削を高
精度にて行う事ができる。つまり、仕上げ研削中に荒研
削砥石の接触による輪郭加工面の仕上がり状態が荒らさ
れる等の仕上がり精度の問題を引き起こすことなく、仕
上げ研削を高精度にて遂行させることができる。
【0021】従って、本発明によれば、平面異形状の被
研削物を作業テーブルに一度セットしたら、被研削物の
作業テーブルへのリセット及び研削砥石のスピンドルへ
のリセットすることなくして荒研削から仕上げ研削まで
の一連の研削を縦型NC研削盤のNC自動運転により
率よく行うことができる。これにより、作業者に対する
労力を大幅に軽減できることは勿論、生産歩留まりの向
上とコストの低減化が期待できる。しかも、荒研削砥石
と仕上げ研削砥石とが同軸の砥石軸に間隔L 3 をおいて
同軸一体に取り付けられ、この間隔L 3 により、荒研削
の時には仕上げ研削砥石が、仕上げ研削の時には荒研削
砥石が被研削物への衝突等により破損する等の恐れがな
いことから、荒研削を効率的に、仕上げ研削を高精度に
て遂行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の縦型NC研削盤の一例を示したその
全体の側面図
【図2】 研削砥石の正面図
【図3】 研削砥石により研削加工する被研削物の一例
を示した平面図
【図4】 荒研削砥石による荒研削を示した工程概略図
で、(イ)はスピンドルの上下微動により荒研削砥石が
被研削物の内側輪郭加工面に沿った状態でその微動上限
位置に達した状態を示す、(ロ)は同じく荒研削砥石が
被研削物の内側輪郭加工面に沿った状態でその微動下限
位置に達した状態を示す
【図5】 仕上げ研削砥石による仕上げ研削を示した工
程概略図で、(イ)はスピンドルの上下微動により仕上
げ研削砥石が被研削物の内側輪郭加工面に沿った状態で
その微動上限位置に達した状態を示す、(ロ)は同じく
仕上げ研削砥石が被研削物の内側輪郭加工面に沿った状
態でその微動下限位置に達した状態を示す
【符号の説明】
A:研削砥石 A-1 :荒研削砥石 A-2 :仕上げ研削砥石 A-3 :砥石軸 B:被研削物 B-1 :内側輪郭加工面 B-2 :外側輪郭加工面 C:縦型NC研削盤 1:スピンドル 2:作業テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−277252(JP,A) 特開 平1−240266(JP,A) 特開 平5−162068(JP,A) 特開 昭63−16953(JP,A) 実開 平6−21835(JP,U) 特公 昭47−10320(JP,B1) 実公 昭50−16314(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24D 5/14 B24B 5/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも自動回転すると共にNC指令
    で上下に移動し、且つ、その上下移動範囲内における適
    宜の位置で被研削物の厚さに応じて上下微動を繰り返す
    動きを成すスピンドルと、被研削物をセットし、NC指
    令で少なくとも左右 前後に移動可能とする作業テーブ
    とでなり、前記作業テーブル上にセットされた被研削
    物の輪郭加工面を研削加工する研削砥石を前記スピンド
    ルに備える縦型NC研削盤にあって、 前記スピンドルに装着する砥石軸が、そのスピンドルの
    軸方向に適宜の間隔をおいて荒研削砥石と仕上げ研削砥
    石とを同軸一体に取り付けられ、荒研削砥石を先端側
    に、仕上げ研削砥石を基部側に配設し被研削物の作業
    テーブルへのリセット及び研削砥石のスピンドルへのリ
    セットすることなくして荒研削と仕上げ研削との連続研
    削を可能とし、 前記荒研削砥石と仕上げ研削砥石との軸方向の長さを、
    上下微動を繰り返す前記スピンドルの動きにおいて砥石
    全体が被研削物の輪郭加工面に常時沿うように被研削物
    の厚さと略同じか、当該厚さよりも長く形成し、 更に前記荒研削砥石を被研削物の輪郭加工面に沿わせた
    状態で、スピンドルの自動回転と上下微動するに当り、
    仕上げ研削砥石が被研削物の輪郭加工面の上端縁に当た
    らないように、又、仕上げ研削砥石を被研削物の輪郭加
    工面に沿わせた状態で、スピンドルの回転と上下微動す
    るに当り、荒研削砥石が被研削物に輪郭加工面の下端縁
    に当らないように砥石軸に対する荒研削砥石と仕上げ研
    削砥石との軸方向への取り付け間隔を設定したことを特
    徴とする縦型NC研削盤。
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