JP2001258940A - 人を運搬または載置するための用具 - Google Patents

人を運搬または載置するための用具

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JP2001258940A
JP2001258940A JP2000080192A JP2000080192A JP2001258940A JP 2001258940 A JP2001258940 A JP 2001258940A JP 2000080192 A JP2000080192 A JP 2000080192A JP 2000080192 A JP2000080192 A JP 2000080192A JP 2001258940 A JP2001258940 A JP 2001258940A
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mesh
fabric
stretcher
cloth
person
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JP2000080192A
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Yuichi Goto
裕一 後藤
Toru Hisaichi
徹 久一
Kenji Matsumoto
健次 松本
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KUWA SHOJI KK
Kuraray Co Ltd
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KUWA SHOJI KK
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震等の天災の発生時、火災、急病等どの緊
急時、寝たきりの老人や病人等どの入浴介助時などに、
人命救助、介助等どの目的で、怪我人、病人、老人、未
だ歩けなかったり、よちよち歩きの乳幼児等を速やかに
且つ円滑に運搬する用具または載置するための用具の提
供。 【解決手段】 メッシュの目合が5mm以上であるメッ
シュ状布帛を用いて製作した、人を運搬または載置する
ための用具であって、具体例としては担架、乳幼児の運
搬具、簡易ベッド、入浴介助用ベッド等が挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人を運搬または載
置するための用具に関する。より詳細には、本発明は、
地震などの天災の発生時、火災、急病などの緊急時、寝
たきりの老人や病人などの入浴介助時などに、人命救
助、介助などの目的で、怪我人、病人、老人、未だ歩け
なかったり、よちよち歩きの乳幼児などを速やかに且つ
円滑に運搬する用具または載置するための用具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】緊急用、救急用、消防避難用の運搬具と
して担架が広く用いられている。担架の材質としては、
従来、帆布(重布)などの目の詰まった布が主として使
用されている。また、担架の構造としては、重布等から
なる縦長の布を用いてその長手方向の両側に棒を挿入す
るための筒状部を設け、両側の筒状部に棒を挿入する形
式のものが一般的である。
【0003】しかしながら、従来の担架は、目の詰まっ
た重布等を用いて形成されているために、担架自体の重
量が大きく、運搬時に負担がかかり、軽量化が求められ
ている。また、従来の担架によって出血している被災者
や病人等を運搬した場合には、血液が重布等にベッタリ
と付着し易く、担架に付着した多量の血液は除去が容易
でなく、多量の薬品や水などを使用しないと除去できな
い。しかも、血液等を除去した後に担架の重布部分を乾
燥するのに長い時間を要する。また、多量の薬剤や水な
どを使用しても血液を十分に除去できないことも多く、
そのような場合は、担架を再使用することができない。
【0004】また、上記した従来の担架を用いて怪我人
や病人等を運搬するに当たっては、担架の両側に員数を
配置して担架の棒を挿入した部分を片手または両手で持
って運ぶか、或いは担架の前後に員数を配置して担架の
前後に突出させた棒の部分を片手または両手で持って運
ぶ方法が一般に行われている。しかしながら、そのよう
な運搬方法による場合は、担架の両側に棒が挿入されて
いるために、狭小な場所、回り階段、勾配の急な階段や
通路などでの運搬時に支障をきたし、使い勝手が悪く、
場合によっては緊急の用に役立たないこともある。ま
た、意識を失った病人や怪我人を担架で運搬する場合
は、担架の両側から手や足がはみ出した状態になってい
ることがあり、運搬に支障をきたすこともある。
【0005】さらに、託児所や保育園などのような多数
の乳幼児を保育している施設では、一般に保母や保父の
数が乳幼児の20分の1から5分の1程度であることが
多い。このような託児所や保育園などで地震などの天災
や火事などの緊急事態が発生した際には、十分に歩いた
り走ったりできる幼児の場合は一人の保母がかなりの人
数の幼児をまとめて引率して安全な場所に避難すること
が可能である。しかし、未だ歩けないか、よちよち歩き
の乳幼児の場合は、保母が抱き抱えたり背負ったりして
避難する必要があり、一人の保母が連れ出せる人数はせ
いぜい1名か2名、多くても3名程度である。そのた
め、天災時や緊急時に、歩けないか、よちよち歩きの乳
幼児を、従来よりも多い数で一度に運び出すことのでき
る運搬具が求められている。
【0006】また、災害時や緊急時には、怪我人、病
人、老人、被災者などを一時的に寝かせておくことので
きる簡易ベッドが必要となることが多いが、この場合に
も軽量で、血液等が付着しにくく、また付着した場合も
その除去および除去後の乾燥が容易な、取り扱い性に優
れる簡易ベッドが求められている。
【0007】さらに、寝たきりの老人や病人などに対し
て、施設でまたは各家庭を回る入浴巡回サービスなどに
よって入浴のサービスが行われるようになってきてい
る。その際に、起き上がったり、座ったりすることので
きない人に対しては、入浴用ベットを用いて、入浴用ベ
ットに移す前または移した後に着衣を脱がせ、入浴用ベ
ットに載せたままの状態でベットごと浴槽に入れて身体
を洗浄するか、或いは浴槽の直前で人をベットから浴槽
に移して洗浄することがよく行われている。そのような
入浴介助に用いられるベットは、軽量で取り扱い性に優
れていること、耐水性に優れていること、水に濡れても
簡単に乾燥できることが求められている。さらに、浴槽
に直接入れて用いる入浴介助用ベットでは浴槽に入れた
時にお湯がベットを容易に通過して体の周りへと速やか
に流れること、入浴が済んで浴槽からベットごと人を引
き上げる際に水切れがよいことが求められている。しか
しながら、そららの要件十分に満足する入浴用ベッドが
未だ得られていないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軽量
で怪我人や病人を運搬する際の負担が少なく、血液等が
付着しにくく、また付着した場合もその除去および除去
後の乾燥が容易であり、さらに狭小な場所、回り階段、
勾配の急な階段や通路などでの運搬を円滑に行うことが
でき、さらに運搬時に怪我人や病人の手足がはみ出すこ
とのない、取り扱い性に優れる、担架などのような、人
を運搬する用具を提供することである。また、本発明の
目的は、地震などの天災や火事などの緊急事態が発生し
た際に、保育園や託児所などにおいて、保母や保父が、
未だ歩けないか、よちよち歩きの乳幼児を出来るだけ多
く一人で一度に運ぶことのできる運搬用具を提供するこ
とである。
【0009】さらに、本発明の目的は、災害時や緊急時
に、怪我人、病人、老人、被災者などを一時的に寝かせ
ておくことのできる、軽量で、血液等が付着しにくく、
また付着した場合もその除去および除去後の乾燥が容易
な、取り扱い性に優れる簡易ベッドを提供することであ
る。そして、本発明の目的は、寝たきりの老人や病人な
どに対して、施設や、入浴巡回サービスなどで入浴サー
ビスを行う際に用いる入浴介助用ベットであって、軽量
で取り扱い性に優れ、耐水性に優れ、使用後に簡単に乾
燥でき、浴槽に直接入れて用いた時に浴槽中のお湯がベ
ットを容易に通過して体の周りへと速やかに流れ、しか
も水切れのよい入浴介助用ベットを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らは検討を重ねてきた。その結果、担架などの
ような災害時や緊急時に怪我人や病人などを運搬するた
めの運搬具を、目合(目開き)が5mm以上であるメッ
シュ状布帛を用いて製作すると、重布等を用いて作製さ
れている従来の担架等の運搬具に比べて、軽量で運搬す
る際の負担が少ないこと、血液等が付着しにくいこと、
血液等が付着した際にも除去や除去後の乾燥が容易であ
り、取り扱い性に極めて優れることが見出した。さらに
そのようなメッシュ状布帛を用いて作製した担架におい
て、その長さ方向の両側に棒を挿入自在とし、棒を挿入
しなくても運搬が可能なように把手や担ぎ紐なを取り付
けておくと、狭小な場所、回り階段、勾配の急な階段や
通路などでの運搬を円滑に行うことができ、しかも運搬
時に怪我人や病人の手足が担架からはみ出ないようにし
て安全に運搬できることを見出した。
【0011】また、本発明者らは、目合が5mm以上で
あるメッシュ状布帛を用いて袋状やボックス形状の乳幼
児収容部分を備える運搬具を作製しておき、それを保育
園や託児所などに備えておくと、災害や火事などの緊急
時に、その運搬具に歩行ができなかったり、よちよち歩
きの乳幼児を収容して、従来よりも多くの乳幼児を安全
な場所に一度に運び出せることを見出した。さらに、本
発明者らは、目合が5mm以上である上記したメッシュ
状布帛から簡易ベットや入浴介助用ベットなどのような
人を載置する用具を作製すると、軽量で、血液等が付着
しにくく、また付着した場合もその除去が容易であり、
水切れがよく、簡単に乾燥でき、取り扱い性に優れるこ
とを見出し、それらの種々の知見に基づいて本発明を完
成した。
【0012】すなわち、本発明は、 (1) メッシュの目合(目開き)が5mm以上である
メッシュ状布帛を用いて製作したことを特徴とする人を
運搬または載置するための用具である。
【0013】そして、本発明は、 (2) メッシュ状布帛が、格子状または菱目状のメッ
シュ構造を有するメッシュ状織編物である前記(1)の
用具; (3) メッシュ状布帛が、経糸または経糸群を5mm
以上の間隔をあけて経方向に平行に配列し、緯糸または
緯糸群を5mm以上の間隔をあけて緯方向に平行に配列
し、且つ経糸または経糸群と緯糸または緯糸群の交点で
両者を固定してなる格子状のメッシュ構造を有するメッ
シュ状織編物である前記(1)または(2)の用具; (4) メッシュ状布帛を構成している糸が、有機重合
体により含浸および/または被覆されている前記(1)
〜(3)のいずれかの用具;および、 (5) 担架、乳幼児の運搬具またはベッドである前記
(1)〜(4)のいずれかの用具;である。
【0014】さらに、本発明は、 (6) 少なくとも人を載せる部分を前記(1)〜
(4)のいずれかに記載したメッシュ状布帛により形成
し、長手方向の両側に棒を挿入するための筒状部を有
し、長手方向の両側に沿って複数の把手を有し、且つ長
手方向の前部および/または後部に担ぎ紐を取り付けた
ことを特徴とする担架である。
【0015】そして、本発明は、 (7) 前記(1)〜(4)のいずれかに記載したメッ
シュ状布帛によって形成した、乳幼児を収容するための
上部の開放した2つの収容部、および該2つの収容部を
前後に配置した状態で連結するための連結部を有し、該
連結部の中央またはその近傍に運搬人の頭部挿入用の空
隙部を有することを特徴とする乳幼児の運搬具である。
【0016】そして、本発明は、 (8) 前記(1)〜(4)のいずれかに記載したメッ
シュ状布帛によって人を載せる部分を少なくとも形成し
たことを特徴とする簡易ベッドまたは入浴介助用ベッド
である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。人を運搬または載置するために用いる本発明の用
具(以下単に「本発明の用具」ということがある)は、
その主要部分(例えば担架では人を載せる部分、乳幼児
の運搬用具では乳幼児を収容する部分、ベッドでは人を
載せる部分)が、目合(目開き)が5mm以上のメッシ
ュ状布帛を用いて少なくとも作製されていることが必要
である。但し、本発明の用具の主要部分以外の部分は、
必ずしも該メッシュ状布帛によって作製されている必要
はなく、用具の種類などに応じて、適当な他の材料から
形成する。
【0018】本発明の用具に用いるメッシュ状布帛のメ
ッシュ構造は特に制限されず、例えば、格子状(方形
状)、菱目状(菱形状)、三角形状、五角形以上の多角
形状などのいずれであってもよい。メッシュ状布帛の製
造の容易性、取り扱い性などの点から、メッシュ状布帛
は格子状または菱目状のメッシュ構造を有する織編物で
あることが好ましく、格子状のメッシュ構造を有する織
編物であることがより好ましい。
【0019】格子状のメッシュ構造を有するメッシュ状
織編物としては、経糸または経糸群を5mm以上の間隔
をあけて経方向に平行に配列し、緯糸または緯糸群を5
mm以上の間隔をあけて緯方向に平行に配列し、且つ経
糸または経糸群と緯糸または緯糸群の交点で両者を固定
したメッシュ状織編物が好ましく用いられる。ここでい
う「経糸群」および「緯糸群」とは、格子状のメッシュ
構造を形成する経糸または緯糸がそれぞれ複数本集まっ
たものをいい、格子状のメッシュ構造が、そのような経
糸群および/または緯糸群によって形成されていること
を意味する。何ら限定されるものではないが、本発明の
用具に好ましく用いられる格子状のメッシュ構造を有す
るメッシュ状織編物の例を図1の(a)〜(d)に示
す。
【0020】図1の(a)は、1本の糸よりなる経糸a
が5mm以上の間隔をあけて経方向に平行に配列し、1
本の糸よりなる緯糸bが5mm以上の間隔をあけて緯方
向に平行に配列し、且つ経糸aと緯糸bの交点Pで両者
が編組織や織組織によって、および/または他の結節糸
(絡み糸)や接着剤などを使用することによって互いに
固定されているメッシュ状織編物を示す図である。図1
の(b)は、複数の経糸a1,a2,a3,a4,a5より
なる経糸群が5mm以上の間隔をあけて経方向に平行に
配列し、複数の緯糸b1,b2,b3よりなる緯糸群が5
mm以上の間隔をあけて緯方向に平行に配列し、且つ経
糸群a1,a2,a3,a4,a5と緯糸群b1,b2,b3
交点Pで経糸群と緯糸群が編組織や織組織によって、お
よび/または他の結節糸(絡み糸)や接着剤などを使用
して互いに固定されているメッシュ状織編物を示す図で
ある。図1の(b)のメッシュ状織編物では、経糸群を
構成する経糸の本数と、緯糸群を構成する緯糸の本数は
同じであっても、または異なっていてもよい。図1の
(c)は、複数の経糸a1,a2,a3,a4,a5よりな
る経糸群が5mm以上の間隔をあけて経方向に平行に配
列し、1本の糸よりなる緯糸bが5mm以上の間隔をあ
けて緯方向に平行に配列し、且つ経糸群a1,a2
3,a4,a 5と緯糸bの交点Pで両者が編組織や織組
織によって、および/または他の結節糸(絡み糸)や接
着剤などを使用して互いに固定されているメッシュ状織
編物を示す図である。図1の(d)は、1本の経糸aが
5mm以上の間隔をあけて経方向に平行に配列し、複数
の緯糸b1,b2,b3よりなる緯糸群が5mm以上の間
隔をあけて緯方向に平行に配列し、且つ経糸aと緯糸群
1,b2,b3の交点Pで両者が編組織や織組織によっ
て、および/または他の結節糸(絡み糸)や接着剤など
を使用して互いに固定されているメッシュ状織編物を示
す図である。
【0021】図1の(b)〜(d)において、格子状の
メッシュ構造を構成する経糸群をなる緯糸の本数および
緯糸群をなす緯糸の本数は、本発明の用具の種類や構
造、経糸群および緯糸群を構成する各経糸および各緯糸
の太さ、強度などに応じて選択することができるが、一
般的には、2〜10本、特に3〜8本の経糸または緯糸
を用いて経糸群または緯糸群を形成することが好まし
く、それによってメッシュ状織編物の強度、取り扱い性
が良好になり、メッシュ状布帛の目合を5mm以上に設
計し易くなり、しかも加工性も良好となる。
【0022】特に、格子状のメッシュ構造を経糸群と緯
糸群とから形成した図1の(b)に示すメッシュ状織編
物であって、且つ経糸群を各経糸が上下に重ならないよ
うにして互いに密接させて並列に配置し、緯糸群を各緯
糸が上下に重ならないようにして互いに密接させて並列
に配置したものでは、メッシュ状布帛の格子状メッシュ
構造が複数本の経糸からなる経糸群と複数本の緯糸から
なる緯糸群から形成されているために、織編物の強度が
強く、メッシュ状織編物に剛性が付与され、しかも経糸
と緯糸の部分で盛り上がっておらず、メッシュ状織編物
全体で平らになっている。そのため、そのようなメッシ
ュ状織編物を用いて担架や乳幼児の運搬具などの運搬
具、簡易ベッドや入浴介助用ベッドなどの載置用具を作
製した場合は、機械的強度に優れ、形状保持性が良好で
あり、しかもそれに載置されて運搬される怪我人や病
人、収容されて運搬される乳幼児、載置されて入浴サー
ビスを受ける老人や病人などの身体への当たりが柔らか
になる。
【0023】本発明の用具に好ましく用いられる格子状
のメッシュ構造を有するメッシュ状織編物(有機重合体
等で加工されている場合には加工されたメッシュ状織編
物)では、その経方向の引張強度は1000kg/m以
上、特に3000kg/m以上であることが好ましく、
緯方向の引張強度は1000kg/m以上、特に300
0kg/m以上であることが好ましい。また、該格子状
のメッシュ構造を有するメッシュ状織編物では、経糸ま
たは経糸群と緯糸または緯糸群との交点強度は、経方向
については10kg以上、特に好ましくは15kg以
上、緯方向については5kg以上、特に好ましくは7k
g以上であるのが望ましい。なお、ここでいう「交点強
度」とは、メッシュ状布帛を経方向または緯方向に引っ
張った時に、その交点での固定状態が破壊された時の強
度を意味する。
【0024】本発明の用具に用いるメッシュ状布帛の目
合(目開き)は5mm以上であることが必要である。メ
ッシュ状布帛の目合が5mm未満であると、メッシュ状
でない通常の布帛(重布等)を用いる場合と効果の点で
さしたる差がなくなり、運搬または載置のための用具の
軽量化が達成できなくなる。しかも、メッシュの目合が
5mm未満のメッシュ状布帛を用いた担架では、出血し
ている人を運搬した場合に血液が付着し易くなり、また
付着した血液の除去、洗浄した用具の乾燥に時間を要す
るようになる。また、メッシュの目合が5mm未満のメ
ッシュ状布帛を用いて乳幼児の運搬具を作製した場合
は、運搬具の収容部に収容された乳幼児の視界を遮って
外部が見えにくくなるために、乳幼児に不安や恐怖感を
与え易い。また、メッシュの目合が5mm未満のメッシ
ュ状布帛を用いてなる入浴介助用ベッドは、軽量性、水
切り性、乾燥性などが不良なものとなる。本発明の用具
に用いるメッシュ状布帛の目合の上限値としては、該用
具によって運搬されたり、用具上に載置される怪我人、
病人、被災者、乳幼児などの身体の一部、特に手足など
が網目を通り抜けず、人を安全に運搬または載置できる
大きさであればよいが、一般的には50mm以下である
ことが好ましい。
【0025】メッシュの目合が5mm以上であるメッシ
ュ状布帛を用いた用具のうちでも、担架では、軽量性、
血液などの付着の低減、付着した血液などの除去の容易
性、洗浄後の乾燥の容易性、取り扱い性、収納性などの
点から、メッシュ状布帛の目合は10〜50mmである
ことが好ましく、15〜30mmのであることがより好
ましい。また、乳幼児の運搬具では、乳幼児を運搬する
際の安全性、軽量性、運搬具に収容した乳幼児の不安感
や恐怖感の低減等の点から、メッシュ状布帛の目合は5
〜30mmであることが好ましく、10〜30mmであ
ることがより好ましい。簡易ベッドでは、軽量性、血液
などの付着の低減、付着した血液などの除去の容易性、
洗浄後の乾燥の容易性、取り扱い性などの点から、メッ
シュ状布帛の目合は、10〜50mmであることが好ま
しく、15〜30mmであることがより好ましい。入浴
介助用ベッドでは、軽量性、水切れ性、乾燥の容易性、
取り扱い性などの点から、メッシュ状布帛の目合は、1
0〜50mmであることが好ましく、15〜30mmで
あることがより好ましい。
【0026】ここで、本明細書における「メッシュ状布
帛の目合(目開き)」とは、メッシュ状布帛のメッシュ
構造における空間部(網目)の距離(長さ)をいう。該
空間部(網目)の形状によって複数の距離(長さ)が生
ずる場合は、本発明の用具では、空間部(網目)におけ
る最も短い距離が5mm以上であるメッシュ状布帛を用
いる。具体的には、図1の(a)〜(d)に例示する格
子状のメッシュ構造を有するメッシュ状織編物では、そ
の方形の空隙部(網目)での対向する2つの辺間の距離
1およびL2を“目合”という。距離L1とL2が同じ長
さでない場合(空間部が長方形の場合)は、距離L1
2のうちの短い方の長さが5mm以上であるメッシュ
状織編物を用いて本発明の用具を作製する。また、図2
に例示する菱目状のメッシュ構造を有するメッシュ状布
帛では、その菱形の空隙部(網目)での対角線M1およ
びM2の長さ“目合”(目開き)という。距離M1とM2
が同じ長さでない場合は、距離M1とM2のうちの短い方
の長さが5mm以上であるメッシュ状織編物を用いて本
発明の用具を作製する。
【0027】本発明の用具に用いるメッシュ状布帛を構
成する糸は、有機合成繊維、天然繊維、半合成繊維、人
造繊維、それらの2種以上の併用などのいずれから形成
されていてもよい。具体的には、有機合成繊維としては
ポリエチレンテレフタレート繊維などのポリエステル系
繊維(全芳香族ポリエステル繊維を含む)、ポリアミド
系繊維、アラミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリ
ビニルアルコール系繊維、アクリル繊維などを挙げるこ
とができ、半合成繊維、人造繊維としてはビスコース繊
維、キュプラ繊維、アセテート繊維などを挙げることが
でき、天然繊維としては綿、麻、羊毛などを挙げること
ができる。そのうちでも、メッシュ状布帛は、機械的性
能、取り扱い性、軽量性、耐熱性などに優れる点から合
成繊維からなる糸を用いて形成されていることが好まし
く、そのうちでも特に高強力で低伸度タイプのポリエス
テル繊維および/またはポリビニルアルコール繊維から
なる糸を用いて形成されていることがより好ましい。ま
た、メッシュ状布帛を構成する繊維は必要に応じて、酸
化チタン、カオリン、シリカ、硫酸バリウム、カーボン
ブラック、顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、着色剤、可塑剤などを含有していてもよい。
【0028】メッシュ状布帛を構成する糸の種類は特に
制限されず、例えばモノフィラメント糸、マルチフィラ
メント糸、紡績糸などのいずれであってもよいが、マル
チフィラメント糸を用いて製造されていることが、メッ
シュ状布帛の製造時の工程性が良好であり、しかもメッ
シュ状布帛の機械的強度が高くなる点から好ましい。
【0029】メッシュ状布帛を形成する1本の糸の太さ
は、メッシュ状布帛を構成する繊維や糸の種類、メッシ
ュの形状、目合の大きさ、メッシュ状布帛を用いてなる
用具の種類や構造などに応じて調節することができる。
メッシュ状布帛が群になさない糸から形成されている場
合[1本の編み糸を用いて形成されている場合、または
1本の経糸と1本の緯糸を用いて例えば図1の(a)に
示す格子状のメッシュ状布帛とした場合、図1の(c)
および(d)におけるようにメッシュ構造の緯方向また
は経方向を群をなさない1本の緯糸または経糸を用いて
形成する場合など]は、該1本の糸(各経糸および各緯
糸)の太さは、50〜250g/500m(1000〜
5000dtex)、特に100〜200g/500m
(2000〜4000dtex)であることが、メッシ
ュ状布帛の強度、5mm以上の目合のメッシュ状布帛の
製造の容易性などの点から好ましい。
【0030】また、メッシュ状布帛を経糸群および/ま
たは緯糸群を用いて形成する場合[例えば図1の(b)
の経糸群と緯糸群、図1の(c)の経糸群、図1の
(d)の緯糸群など]は、経糸群または緯糸群を構成す
る1本の糸(各経糸および各緯糸;例えばa1、b1)の
太さは15〜1000g/500m(300〜200
00dtex)、特に50〜500g/500m(10
00〜10000dtex)であることが好ましい。経
糸群および/または緯糸群を用いてなるメッシュ状布帛
において、経糸群および/または緯糸群を形成する各経
糸および/または緯糸の太さが小さ過ぎるとメッシュ状
布帛に必要な剛性を付与することが困難になり、一方大
きくなり過ぎると複数の経糸または緯糸を並べてなる経
糸群または緯糸群の幅が広くなり過ぎて、メッシュ状布
帛の目合を5mm以上にすることが困難になり、目の詰
まった布帛とさして異ならなくなる。
【0031】本発明の用具に用いるメッシュ状布帛の製
造法は何ら制限されず、例えばラッシェル編機、ラッシ
ェル織機などを用いて製造することができる。
【0032】本発明の用具に用いるメッシュ状布帛は、
有機重合体で処理されていない編製または織製したまま
のメッシュ状布帛であってもよいが、メッシュ状布帛を
形成している糸が有機重合体によって含浸および/また
は被覆されていることが好ましい。メッシュ状布帛が有
機重合体によって含浸および/または被覆されている
と、メッシュ状布帛を用いて作製した本発明の用具を人
の運搬や載置に使用する際の作業性や取り扱い性が向上
し、血液などに対する耐汚染性、用具の強度、耐水性、
耐水濡れ性、剛性、速乾性などが一層向上する。メッシ
ュ状布帛の含浸および/または被覆に用いる有機重合体
の種類は特に制限されず、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、ゴムなどのいずれであってもよいが、メッシュ状布
帛に剛性を付与しながら可撓性をも維持できる点で、熱
可塑性樹脂および/またはゴムが好ましく用いられる。
【0033】メッシュ状布帛の含浸および/または被覆
に用いる熱可塑性樹脂およびゴムとしては、例えば、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリ
アクリロニトリル、アクリル樹脂、熱可塑性ポリエステ
ル樹脂、ポリアミド、熱可塑性エラストマー(例えばポ
リスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系
熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラス
トマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリア
ミド系熱可塑性エラストマーなど)、天然ゴム、ブタジ
エンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどを挙げるこ
とができる。メッシュ状布帛の含浸および/または被覆
に当たっては、前記した熱可塑性樹脂およびゴムのうち
の1種または2種以上を用いることができる。
【0034】メッシュ状布帛を形成している繊維との親
和性、人体に対する影響や安全性などを考慮して、それ
ぞれに適した有機重合体を用いてメッシュ状布帛の含浸
および/または被覆を行うことが好ましい。例えば、メ
ッシュ状布帛がポリビニルアルコール系繊維を用いて形
成されている場合は、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂
などの熱可塑性樹脂などを用いて含浸および/または被
覆することが、メッシュ状布帛との重合体との親和性が
高くてメッシュ状布帛からの脱落や剥離が生じず、しか
も人体に対する安全性の観点から好ましい。また、メッ
シュ状布帛がポリエステル繊維を用いて形成されている
場合は、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などの熱可塑
性樹脂などを用いて含浸および/または被覆すること
が、メッシュ状布帛と重合体との親和性が高くてメッシ
ュ状布帛からの脱落や剥離が生じず、しかも人体に対す
る安全性の観点から好ましい。メッシュ状布帛に含浸お
よび/または被覆する有機重合体は、必要に応じて、可
塑剤、安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、無
機充填剤などを含有していてもよい。
【0035】メッシュ状布帛への有機重合体の含浸およ
び/または被覆量は、一般に含浸および/または被覆を
行う前のメッシュ状布帛の重量に基づいて、50〜20
0重量%、特に80〜130重量%であることが、メッ
シュ状布帛の目合の減少、著しい重量増等を防止しなが
ら、強度、耐水性、耐水濡れ性、剛性、速乾性、取り扱
い性などの向上効果をメッシュ状布帛に付与することが
できるので好ましい。メッシュ状布帛への有機重合体へ
の含浸および/または被覆方法は特に制限されず、例え
ば、有機重合体の溶液、分散液または溶融液へのメッシ
ュ状布帛の浸漬、メッシュ状布帛への有機重合体の溶
液、分散液または溶融液の塗布(ローラ塗布、スプレー
塗布など)などによって行うことができる。
【0036】本発明の用具は、上記したメッシュ状布帛
を用いて作製された用具であって、地震などの天災の発
生時、火災、急病などの緊急時に怪我人、病人、被災
者、乳幼児、老人などを載せたり収容して運搬するため
の用具、病人、怪我人、被災者、老人などを一時的に載
置する(寝かせる)ための簡易ベッド、寝たきりの老人
や病人などの入浴サービスなどに用いられる入浴介助用
ベッドなどのような人を載置するための用具であればい
ずれも本発明の範囲に包含され、その種類や形状、構造
などは特に制限されない。
【0037】そのうちでも、目合が5mm以上である上
記したメッシュ状布帛またはそれを有機重合体で含浸お
よび/または被覆したものは、病人や怪我人などを運搬
する担架用の素材として適することから、本発明の用具
の代表の一つは担架である。本発明の担架の構造は特に
制限されず、重布などの目の詰まった布帛を用いてなる
従来既知の担架と同じ構造であってもよい。例えば、目
合が5mm以上である上記したメッシュ状布帛、或いは
該布帛を有機重合体によって含浸および/または被覆し
たものからなる縦長の担架用布帛を準備し、その長手方
向の両側に必要に応じて重布などよりなる補強布などを
使用して棒を挿入するための筒状部を形成し、該筒状部
に棒を挿入した担架、前記した担架の前部および/また
は後部に担ぎ紐を取り付けた担架などであってもよい。
【0038】特に、本発明の担架としては、図3に示す
ような構造のものが好ましい。なお、図3の(a)は担
架を上方から見た平面図であり、図3の(b)は図3の
(a)の担架を切断線X−Xで切断した時に側面図であ
り、図3の(c)は担架の前部または後部に図3の
(a)とは別の収納具を取り付けた場合の概略図であ
り、図3の(d)は、担架の使用形態の例を示す図であ
る。図3の担架では、少なくとも人を載せる部分(担架
本体)1を目合が5mm以上の長方形のメッシュ状布
帛、特に有機重合体で含浸および/または被覆した該メ
ッシュ状布帛により形成し、該メッシュ状布帛1の長さ
方向の両側に棒5a,5bを挿入するための筒状部2
a,2bを形成し、さらに長手方向の両側に沿って複数
の把手3aおよび3aを取り付け、そして長手方向の前
部および後部の一方または両方に担ぎ紐4a,4bを取
り付けてある。図3の(a)では長手方向の前部と後部
の両方に担ぎ紐を取り付けているが、一方のみに担ぎ紐
を取り付けてもよい。担ぎ紐4a,4bは長さの調節が
可能にしておくと便利である。図3の担架において、棒
5a,5bを挿入するための筒状部2a,2bは担架本
体1を形成するメッシュ状布帛の両端を内側に折り曲げ
て縫製やその他の手段に筒状に形成していてもよいが、
筒状部2a,2bには大きな力がかかるので、図3の
(a)および(b)に示すように、目の詰んだ布帛や丈
夫なシートなどの補強材6a,6bを用いて筒状部2
a,2bを形成することが好ましい。さらに、担架の前
後の部分にも、補強材7a,7bを取り付けることが好
ましい。
【0039】また、図3の(a)に示すように、担架の
前部または後部には、担架を使用しないときに両側の筒
状部2a,2bに挿入した棒5a,5bを抜いて担架を
折り畳んで収納するための収納袋8aを取り付けておい
てもよい。収納袋8aは、担架を形成しているのと同じ
メッシュ状布帛を用いて形成しても、またはその他の布
帛やシートなどを用いて形成してもよい。また、図3の
(c)に示すように、担架の前部または後部に、面ファ
スナーなどの固定具8cを取り付けた収納用シート8b
を取り付けておき、担架の不使用時に担架本体を丸めて
該収納用シート8bで包み込み、固定具8cで止めて収
納するようにしてもよい。収納用シート8cは、担架を
形成しているのと同じメッシュ状布帛を用いて形成して
も、またはその他の布帛やシートなどを用いて形成して
もよい。収納袋8aまたは収納用シート8bは担架に取
り付けておかずに担架と別にしておいてもよいが、担架
に取り付けておくことが望ましい。担架本体1を形成す
るメッシュ状布帛のメッシュ構造をなす糸を、上述のよ
うに有機重合体で含浸および/または被覆し、さらに筒
状部2a,2bに用いる補強材6a,6b,7a,7b
をも防水処理や防汚処理しておくと、出血している怪我
人や病人などを運搬したときにも、血液などが担架本体
1や筒状部2a,2bなどに付着しにくくなり、付着し
た場合もその除去や洗浄が容易になり、担架を繰り返し
て使用することができる。
【0040】図3に示す担架を用いて怪我人、病人、被
災者などを運搬をするに当たっては、通常は、筒状部2
a,2bに棒5a,5bを挿入し、メッシュ状布帛より
なる担架本体1の部分にそれらの人を載せ、その両側か
ら複数の要員が棒5a,5bの部分または把手3a,3
bを持って運搬するか、または2名の要員で運搬する場
合は担架の前後に突出した棒5a,5bの部分を2名の
要員が持ち、さらに場合によっては担ぎ紐4a,4bを
運搬人の首または首と肩を回して懸けて運搬する。ま
た、狭小な場所、回り階段、勾配の急な階段や通路など
のような両側の筒状部2a,2bに挿入した棒5a,5
bが邪魔になるような場所では、棒5a,5bを筒状部
2a,2bから引き抜いて、両側に取り付けた把手3
a,3bを持って病人や怪我人を運搬することにより運
搬をスムーズに行うことができる。さらに、運搬時に怪
我人や病人などの手足がはみ出したり、はみ出す恐れが
ある場合は、図3の(d)に示すように、両側に取り付
けた把手3a,3bの部分に紐を通して怪我人や病人な
どを担架本体1で両側から包むようにして運搬すると、
安全に且つスムーズに運搬することができる。
【0041】さらに、本発明の運搬具の代表例として、
未だ歩けなかったり、よちよち歩きの乳幼児を緊急時に
一度にまとめて運搬するための運搬具を挙げることがで
きる。該運搬具の具体例としては、メッシュ状布帛によ
って形成した乳幼児を収容するための上部の開放した2
つの収容部、および該2つの収容部を前後に配置した状
態で連結するための連結部を有し、該連結部の中央また
はその近傍に運搬人の頭部挿入用の空隙部を有するもの
を挙げることができる。前記した構造を有する乳幼児の
運搬具であればいずれでもよいが、その1例を図4によ
って説明する。
【0042】図4の乳幼児の運搬具は、目合が5mm以
上のメッシュ状布帛または該メッシュ状布帛のメッシュ
を構成する糸を有機重合体で含浸および/または被覆し
たメッシュ状布帛を用いて形成した乳幼児を収容するた
めの上部の開放した2つの収容部9a,9bを有する。
2つの収容部9a,9bは、連結部10によって前後に
連結してあり、連結部10の中央またはその近傍に運搬
人の頭部を挿入するための空隙部11を設けてある。収
容部9a,9bは、1〜3名程度の乳幼児を収容できる
形状および大きさであればいずれでもよく、例えば、図
4の(a)に示すような上部の開放したボックス状、図
4の(b)に示すような上部の開放した袋状などにする
ことができる。また、収容部9a,9bは、仕切らずに
1つの空間のままにしておいてもよいし[図4の(a)
の収容部9a]、または各乳幼児を別々に収容するよう
に仕切ってもよい[図4の(a)の収容部9b]。収容
部9aと9bを前後に連結する連結部10は、目合が5
mm以上のメッシュ状布帛またはそれを有機重合体で含
浸および/または被覆したもので形成してもよいし、そ
れの布帛やシートで形成してもよいし、またはメッシュ
状布帛と他の布帛やシートの両方を用いて形成してもよ
い。さらに、連結部10は、図4の(b)に示すよう
に、収容部9a,9bを前後に連結する吊り紐や釣りベ
ルトにより形成してもよい。連結部の中央またはその近
傍には、該乳幼児運搬具を運搬する人の頭部を挿入する
ための空隙部11を設けてある。また、必要に応じて収
容部9aと9bには、前後の収容部9aと9bを固定す
るための紐などの連結手段12を設けておいてもよい。
【0043】地震などの災害や火事などの緊急事態が発
生した際に、保母や保父などの運搬人が、乳幼児の体重
や運搬人の体力などに応じて、前後の収容部9aと9b
に1名〜3名程度ずつの乳幼児を収容した後に連結部1
0の空隙部11に頭を挿入するか、或いは保母や保父な
どの運搬人が連結部10の空隙部11に頭を挿入した後
に前後の収容部9aと9bに1名〜3名程度ずつの乳幼
児を収容し、場合によっては紐などの連結手段12で前
後の収容部9aと9bを連結固定して、運搬することに
より、乳幼児を抱き抱えたり、背負って避難する場合に
比べて、一度に多くの乳幼児を安全に避難させることが
できる。しかも、該運搬具を用いて運搬する場合は、運
搬人の両手がふさがっておらず、自由がきくため、乳幼
児を一層円滑に運搬して避難させることができる。さら
に、乳幼児を収容している収容部9aと9bとは、目合
が5mm以上のメッシュ状布帛またはそれに有機重合体
を含浸および/または被覆したメッシュ状布帛から形成
されているために、乳幼児が収容部9aや9b内に頭ま
で収容された場合にも、網目を通して運搬している保母
や保父などを確認したり外部を見ることができ、乳幼児
の恐怖感や不安感を低減することができる。
【0044】また、人を載せるための本発明の用具とし
ては、人を載せる部分が目合5mm以上のメッシュ状布
帛またはメッシュ構造を形成している糸が有機重合体で
含浸および/または被覆されている該メッシュ状布帛か
ら形成されていて、人を一時的に載せたり、寝せたりす
るのに用いられる用具であればいずれでもよく、その代
表例としては、簡易ベッドや入浴介助用ベッドなどを挙
げることができる。簡易ベッドおよび入浴介助用ベッド
の構造は特に制限されず、従来の簡易ベッドや入浴介護
用ベッドと同様の構造とすることができる。何ら限定さ
れないが、本発明の簡易ベッドの具体例として図5に示
すものを、また入浴介助用ベッドとしては図6に示すも
のを挙げることができる。
【0045】図5の(a)および(b)に示す簡易ベッ
ドおいて、13は目合5mm以上のメッシュ状布帛また
はそのメッシュ構造を形成する糸を有機重合体で含浸ま
たは被覆した該メッシュ状布帛よりなる載置部、14は
金属や木材などの剛性材料よりなる枠体、および15は
脚部である。図5の(a)の簡易ベッドは、ヒンジ16
や留め金17などによって不使用時に縦方向に2つに折
り畳めるようにしてある。また、図5の(b)の簡易ベ
ッドは、ヒンジ16によって脚部15を折り畳めるよう
にしてある。特に、図5の(b)に示すように、枠体1
4および脚部15をアルミ製パイプなどの比較的可撓性
に富み且つ軽量なパイプから形成し、全周に補強材6を
取り付けて補強したメッシュ状布帛よりなる載置部13
を、該パイプ製枠体14に丈夫な幅広のテープなどから
なる吊帯18を用いてパイプ製枠体14と載置部13と
の間にスペース19を設けて取り付けた構造にしておく
と、人体への当たりが柔らかでベッドに載置された人の
負担が少ない。しかも、スペース19に手を突っ込んで
パイプ製枠体14を把持することによってベッドの移動
や折り畳みなどを容易に行うことができるので望まし
い。
【0046】図6の(a)および(b)に示す入浴介助
用ベッドおいて、20は目合5mm以上のメッシュ状布
帛またはそのメッシュ構造を形成する糸を有機重合体で
含浸または被覆した該メッシュ状布帛よりなる載置部、
21は金属や強化プラスチックなどの剛性材料よりなる
枠体、22は丈夫な幅広のテープなどからなる吊帯、2
3は把持具である。入浴介助用ベッドにおいても、特に
図6の(a)に示すように、枠体21をアルミ製パイプ
などの比較的可撓性に富み且つ軽量なパイプから形成
し、全周を補強材6で補強したメッシュ状布帛よりなる
載置部20を該パイプ製枠体21に丈夫な吊帯22を用
いてスペース24を設けて取り付けた構造にしておく
と、人体への当たりが柔らかである。しかも、スペース
24に手を突っ込んでパイプ製枠体21を把持すること
によって、ベッドを容易に移動することができる。ま
た、載置部20の一部を図6の(a)に示すように、所
定の角度(例えば30°程度)に折り曲げて固定可能に
して背もたれを形成し得る構造にしておくと、必要に応
じて、被介助者の上半身を起こした状態で身体の清浄を
行うことができ、便利である。図6に示す入浴介助用ベ
ッドは、入浴介助用としてだけではなく、場合によって
は緊急時や災害時用の担架としても使用することができ
る。また、上記したように、本発明の用具は、人の運搬
または載置に用いられるものであるが、場合によっては
人以外の動物やその他の物の運搬や載置に用いることも
できる。
【0047】
【実施例】以下に実施例により本発明について具体的に
説明するが、本発明は実施例により何ら限定されない。
以下の実施例において、メッシュ状布帛(メッシュ状編
物)の経方向と緯方向の引張強度、およびメッシュ状布
帛(メッシュ状編物)における経糸群と緯糸群の交点強
度は以下のようにして測定した。
【0048】[メッシュ状布帛の経方向と緯方向の引張
強度]メッシュ状布帛(メッシュ状編物)の格子状メッ
シュ構造を構成する1つの経糸群の両端を固定し(固定
間距離40cm)、引張試験(引張速度5%/min)
を行って破断時の強力(A)(kg)を測定し、該値A
に1m幅当たりの経糸群数mを乗じて経方向の引張強度
を算出した。緯方向の引張強度についても、同様の作業
を行って求めた。
【0049】[メッシュ状布帛における経糸群と緯糸群
の交点強度]メッシュ状布帛(メッシュ状編物)の交点
部1カ所に対して、緯糸を挟んだ経糸の両端を固定し、
緯糸を引き抜いたときの引抜強力(交点強力)B(k
g)を測定し、該値Bに1つの緯糸群について1m当た
りの経糸群との交点数nを乗じて緯方向のおける交点強
度を算出した。経方向の交点強度についても、同様にし
て算出した。
【0050】《製造例1》[ポリビニルアルコール繊維
製メッシュ状布帛の製造] (1) ポリビニルアルコールフィラメント糸[単糸太
さ100g/500m(2000dtex)]を2本合
糸して200g/500m(4000dtex)の太さ
の糸とし、この糸を経方向に5本引き揃えて経糸群とし
た。また、ポリビニルアルコールフィラメント糸[単糸
太さ100g/500m(2000dtex)]を2本
引き揃えて200g/500m(4000dtex)と
し、さらにこれを2本合糸して400g/500m(8
000dtex)の太さの糸とし、この糸を緯方向に2
本引き揃えて緯糸群とした。 (2) 上記(1)で準備した経糸群と緯糸群を用い
て、ラッセル編み機を使用して、経方向と緯方向の目合
がいずれも20mmである、図1の(b)に示す格子状
のメッシュ構造を有するメッシュ状編物を製造した。 (3) 上記(2)で得られたメッシュ状編物のメッシ
ュ構造を形成している経糸群および緯糸群にアクリル樹
脂を塗布して、アクリル樹脂で含浸・被覆したメッシュ
状編物を製造した(メッシュ状編物の重量に対するアク
リル樹脂の付着量=104重量%)。 (4) 上記(3)で得られたアクリル樹脂で含浸・被
覆されたメッシュ状編物の経方向および緯方向の引張強
度は5000kg/mおよび4000kg/mであり、
また経方向および緯方向の交点強度は20kgおよび8
kgであった。
【0051】《実施例1》[担架の作製] (1) 製造例1で製造したアクリル樹脂で含浸・被覆
されたメッシュ状編物の経方向を長さ方向とし、緯方向
を幅方向として、長さ200cmおよび幅90cmの長
方形のメッシュ状編物を準備した。 (2) 上記(1)で準備したメッシュ状編物の長さ方
向の両側に沿って、幅10cm、長さ200cmの帯状
の補強用布帛(株式会社クラレ製の平織物)を縫製によ
って取り付けると共に、該メッシュ状編物の長さ方向の
前端と後端にも幅5cm、長さ90cmの帯状の補強用
布帛(株式会社クラレ製の平織物)を縫製により取り付
けた。
【0052】(3) 次いで、メッシュ状編物の長さ方
向の両側に沿って取り付けた帯状の補強用布帛のそれぞ
れに金属製のリング状把手を約50cmの間隔で片側に
5個ずつ取り付けた後(把手の補強用布帛からの引張強
度100kg/1カ所)、該両側の補強用布帛の部分
を、挿入棒の太さに合わせて筒状に縫製した(筒状部の
内径は一般に5〜7cm)。 (4) 補強布帛により補強してなる上記したメッシュ
状編物の長さ方向の前端と後端に、長さ調節用金具付き
の担ぎ紐を取り付けた(担ぎ紐も担架本体からの引張強
度100kg/1カ所)。 (5) さらに、上記で作製した担架の長さ方向の一方
の端部またはその近傍の運搬作業の邪魔にならない位置
に、担架本体に用いたのと同じメッシュ状編物により製
造した収納袋取り付けて、図3に示す担架を作製した。
【0053】(6) 上記(5)で得られた担架は、軽
量で人を運搬する際の負担が少なく、しかも担架本体が
目合20mmのメッシュ状編物から形成されているため
に、出血している怪我人などを運搬した場合にも、血液
が網目から落下するために血液が付着しにくく、また付
着した場合もその除去および除去後の乾燥が容易であっ
た。さらに、運搬のために、棒と共にその両側に丈夫な
把手を取り付けてあるので、狭小な場所、回り階段、勾
配の急な階段や通路などでの運搬に際しては、筒状部に
挿入した棒を抜いて、前後の担ぎ紐を首や肩に懸け、さ
らに把手を持つことによって、速やかに且つ円滑に運搬
することができた。さらに運搬時に被災者や病人の手足
がはみ出したり、はみ出す恐れのあるときには、両側の
把手に紐を通して括ることによって、手足のはみ出しを
防止して安全に運搬することができた。
【0054】《実施例2》[乳幼児の運搬具の作製] (1) 製造例1で製造したアクリル樹脂で含浸・被覆
されたメッシュ状編物の経方向を縦方向(深さ方向)と
し、緯方向を横方向として、深さ×横×幅=35cm×
20cm×60cmである有底の上部の開放したボック
ス状の収容部2個を作製した[図4の(a)の10a,
10bに相当]。 (2) 上記(1)で作製した2個のボックス状の収容
部の上部に、長さが110cm、幅が40cmの難燃処
理したポリエステル繊維からなる連結用の長方形の布帛
を補強用布帛を介して縫製によって取り付け、そのほぼ
中央部に人の頭を挿入するための直径約20cmの穴を
設けて、図4の(a)に示す乳幼児の運搬具を作製し
た。 (3) 上記(2)で得られた乳幼児の運搬具は、ボッ
クス状の前後の収容部に乳幼児の体重、運搬人の体力な
どに応じて、1名〜3名程度ずつの乳幼児を収容できる
ので、一度に多くの乳幼児を安全に避難させることがで
き、しかも両手はふさがっていないために、自由がき
き、避難を一層円滑に行うことができる。しかも乳幼児
を収容する収容部は、目合が20mmのメッシュ状編物
から形成されているために、乳幼児が収容部内に頭まで
収容された場合にも、網目を通して運搬人を確認したり
外部を見ることができ、恐怖感や圧迫感を与えない。
【0055】
【発明の効果】本発明の人を運搬するための用具は、軽
量であり、怪我人、病人、被災者、老人、乳幼児などを
運搬する際の負担が少ない。本発明の運搬具を用いる
と、運搬される人が出血している場合に、血液等が付着
しにくく、また付着した場合もその除去および除去後の
乾燥が容易である。さらに、長手方向の両側に棒を挿入
するための筒状部と共に把手を取り付けてなる本発明の
担架による場合は、両側に挿入した棒を外して、該把手
によって担架を把持して運搬することによって、狭小な
場所、回り階段、勾配の急な階段や通路などでの運搬を
円滑に行うことができる。また、長手方向の凌駕に把手
を取り付けてなる前記担架では、両側の把手にくくり紐
をとおして担架を縦方向に丸めることによって怪我人や
病人など手足が担架からはみ出すことを防止して安全に
運搬することができる。
【0056】本発明の乳幼児の運搬具による場合は、未
だ歩けないか、よちよち歩きの乳幼児を一人で一度に安
全に運ぶことができ、しかも運ばれる乳幼児の不安感や
恐怖感をも低減できる。本発明の簡易ベッドなどの載置
用具は、軽量で、血液等が付着しにくく、また付着した
場合もその除去および除去後の乾燥が容易であり、取り
扱い性に優れている。本発明の入浴介助用ベッドは、寝
たきりの老人や病人などに対して、施設や、入浴巡回サ
ービスなどで入浴サービスを行う際に、軽量で取り扱い
性に優れ、耐水性に優れ、使用後に簡単に乾燥でき、浴
槽に直接入れて用いた時に浴槽中のお湯がベットを容易
に通過して体の周りへと速やかに流れ、しかも水切れが
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用具に好ましく用いられる格子状のメ
ッシュ構造を有するメッシュ状布帛の例を示す図であ
る。
【図2】本発明の用具に用いられる菱目状のメッシュ構
造を有するメッシュ状布帛の例を示す図である。
【図3】本発明の担架の一例を示す図である。
【図4】本発明の乳幼児の運搬具の例を示す図である。
【図5】本発明の簡易ベッドの一例を示す図である。
【図6】本発明の入浴介助用ベッドの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
a 経糸 b 緯糸 1 担架本体 2a 筒状部 2b 筒状部 3a 把手 3b 把手 4a 担ぎ紐 4b 担ぎ紐 5a 棒 5b 棒 6 補強材 6a 補強材 6b 補強材 7a 補強材 7b 補強材 8a 収納袋 8b 収納用シート 8c 固定具 9a 収容部 9b 収容部 10 連結部 11 空隙部 12 連結手段 13 載置部 14 枠体 15 脚部 16 ヒンジ 17 留め金 18 吊帯 19 スペース 20 載置部 21 枠体 22 吊帯 23 把持具 24 スペース
フロントページの続き (72)発明者 後藤 裕一 奈良県生駒市西旭ケ丘7番3号 (72)発明者 久一 徹 大阪府三島郡島本町山崎2丁目1番2− 112 (72)発明者 松本 健次 大阪府大阪市北区梅田1丁目12番39号 株 式会社クラレ内 Fターム(参考) 4C040 AA01 AA13 BB06 4C094 AA01 CC02 CC09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッシュの目合が5mm以上であるメッ
    シュ状布帛を用いて製作したことを特徴とする人を運搬
    または載置するための用具。
  2. 【請求項2】 メッシュ状布帛が、格子状または菱目状
    のメッシュ構造を有するメッシュ状織編物である請求項
    1に記載の用具。
  3. 【請求項3】 メッシュ状布帛が、経糸または経糸群を
    5mm以上の間隔をあけて経方向に平行に配列し、緯糸
    または緯糸群を5mm以上の間隔をあけて緯方向に平行
    に配列し、且つ経糸または経糸群と緯糸または緯糸群の
    交点で両者を固定してなる格子状のメッシュ構造を有す
    るメッシュ状織編物である請求項1または2に記載の用
    具。
  4. 【請求項4】 メッシュ状布帛を構成している糸が、有
    機重合体により含浸および/または被覆されている請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の用具。
  5. 【請求項5】 担架、乳幼児の運搬具またはベッドであ
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の用具。
  6. 【請求項6】 少なくとも人を載せる部分を請求項1〜
    4のいずれかに記載したメッシュ状布帛により形成し、
    長手方向の両側に棒を挿入するための筒状部を有し、長
    手方向の両側に沿って複数の把手を有し、且つ長手方向
    の前部および/または後部に担ぎ紐を取り付けたことを
    特徴とする担架。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載したメッ
    シュ状布帛によって形成した、乳幼児を収容するための
    上部の開放した2つの収容部、および該2つの収容部を
    前後に配置した状態で連結するための連結部を有し、該
    連結部の中央またはその近傍に運搬人の頭部挿入用の空
    隙部を有することを特徴とする乳幼児の運搬具。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載したメッ
    シュ状布帛によって人を載せる部分を少なくとも形成し
    たことを特徴とする簡易ベッドまたは入浴介助用ベッ
    ド。
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