JP2014128406A - 介護や緊急時において、臥床している人や怪我人等を敷布と一体に移動できる多機能敷布。 - Google Patents

介護や緊急時において、臥床している人や怪我人等を敷布と一体に移動できる多機能敷布。 Download PDF

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Abstract

【課題】
病院や介護施設あるいは災害時において、通常はシングルマットや敷布団を覆っている敷布として使用し、必要時には、頭部を保護し、救護できる最良の担架として転用し、臥床している患者や要介護者あるいは怪我人を身近にいる人が容易に緊急移動して救護できうる多機能敷布を提供する。
【解決手段】
シングルのマットや敷き布団の表面を覆い、側面を包含し、裏面に巻き込む形式の裏敷布とマットや敷き布団と同じ大きさの表敷布とを重ね、その間に把持布ベルトを挟み複数の強靭なる縫着箇所を設け且つ、把持布ベルトに手足を絡むのを防ぐ把持布ベルト被覆用ファスナーを設けて完全に被覆し、両面使用を可能にし、頭を保護する枕ポケットを配置し、必要時には、把持布ベルト被覆用ファスナーを開けてベルトを露出させ、臥床している人や要介護者あるいは怪我人を早く緊急移動し、救護するための最良の担架形状に変形できうる多機能敷布。
【選択図】 図2

Description

本発明は、介護や緊急時において臥床している人を他に移すことなく、敷布とともに持ち上げて、移動できる機能を有する敷布に関するものである。
従来、介護が必要な病人や被介護者または、臥床している老人や怪我人などを移動させる場合は、介護者や側近者がその状態を勘案しながら工夫し、至近距離であれば病人や怪我人の手足を保持して、一気に移動する場合も考えられるが、移動距離がある場合やストレッチャーや車椅子など、ベッドからの高低差がある場所への移動は難儀する場合がある。
例えば、病院や介護施設などで、緊急事態が生じた場合、緊急に患者を異動させる必要があり、多くの人命救助のための迅速な行動が困難であって、昨今の社会情勢からも災害発生時などに問題が多い。
しかも、地震や火災などの災害などで、病人や老人または、怪我人などを救助する場合では、現場近くに適当な担架や戸板状の物が手に入らないことが多く、まして多くの人を避難させる場合などに安全な手段が見当たらないことが多発する。
通常、病人や怪我人を救護する場合は、応急処置として救急車を手配し、救急車に常備されている担架やストレッチャーで搬送することが出来るが、災害時などでは数的に全く役に立たないことである。
特開2001―137294号公報。 特開平11−318665号公報。 特開2001―161749公報。 実開平6−26643号公報。
本発明に類似し開示されている文献(例えば特許文献1参照)によると、寝具の上面に人間が寝ることができるもので、寝具の裏側周縁に搬送者が把持できる把持部が単に設けられているものがある。
さらに、文献(特許文献2参照)によると、洗濯を容易にして敷布の両サイドに開口部を設けて開口部を把持して被介護者を敷布に乗せたまま移動が容易であるが、敷布に複数の開口部を有すると普段の使用時において、無用意に被介護者の手足が絡まって非常に危険であり不都合である。
つぎに、文献(特許文献3参照)によると、手掛穴部分にファスナーを併設して、常時には閉じた状態で使用するものであるが、緊急時などに被救護者を移動させる場合などでは、本件と異なり手間がかかって適当な発明ではない。
また、文献(特許文献4参照)によると、敷き布団のシーツに枕となると凸状の突起部分を設けた形態のもので、全く本発明の趣旨に競合せず単なる便利性の問題である。
しかし、災害など非常時の緊急事態が発生した場合では、被介護者や病人や被災者などの緊急移動による人命救護に関しては無策といえる現状である。すなはち、病院や介護施設などあらゆる場所では、緊急時に多くの患者などを避難させる人命救助を要する場合は、随所で問題が発生する。
前述の如く、本発明における目的と用途に適合する多機能敷布は存在せず、以下は本発明の本論において説明する。
前記の目的を達成するために、請求項1の発明では、1枚目の敷布で、シングルのマットや敷き布団の長尺方向に表面を覆い且つ、両側面を包含し、裏面に巻き込む形式の裏敷布と、シングルのマットや敷き布団の表面と同じ形状の2枚目の表敷布とを上下の辺縁に合わせて重ね、重なった裏敷布と表敷布周縁に把持布ベルトを挟み、外部に露出しない仕組みに配置し、裏敷布と把持布ベルトと表敷布とを強靭な把持布ベルト縫着部を持って、周縁に複数個所配して縫着し、その間の無縫着部分を把持できるような構成とし、人が臥床している状態でも、担架として、把持布ベルトを掴み持ち上げて、耐えうる強度を有することを、特徴とする多機能敷布を提供する。
請求項2の発明では、長尺方向に重なった表敷布の辺縁と裏敷布に把持布ベルト被覆用ファスナーを設け、横方向から見える把持布ベルトを完全に被覆することで、平坦とし、手足に絡まることが無く、安全であり又、両面使用が可能であることを、特徴とする多機能敷布を提供する。
請求項3の発明では、重ねた敷布に長尺方向に並べて、縫着してある2箇所の筒状体は、棒担架用の棒を貫通させうるためのものであり、必要時には棒を挿入して棒担架とし、把持布ベルトを活用して、身体落下防止用の固定ができる構造を有することを特徴とする多機能敷布を提供する。
請求項4の発明では、臥床する場合の頭部に当たる部位に、枕を収納し、開閉できるファスナーを備えた袋状の部分を設けたことを特徴とする多機能敷布を提供する。
請求項5の発明では、敷布で被災者や臥床する人を包含し、把持布ベルトと吊りフック装置を用いて吊り上げ、縦方向に移動することが可能な構造を有することを特徴とする多機能敷布を提供する。
本発明によれば、多機能敷布によりシングルのマットや敷き布団の長尺方向に表面を覆い且つ、両側部を包含し、裏面に巻き込む形式にした裏敷布とシングルのマットや敷き布団の表面と同じサイズの表敷布を上下合わせて重ね、重ねた間に把持布ベルトを挟んで周縁に複数個所縫着し、無縫着部分を把持する構成であり、把持する部分が周縁に複数個所あるため、多人数でも把持することができ又、通常把持布ベルトを完全に露出させないために把持布ベルト被覆用ファスナーを表敷布辺縁と裏敷布とに取り付けて平坦としたことで、手足に絡まることが無く、安全であり、両面使用を可能にし、従来の一般的なフラットシーツと同様な取り扱いができ、さらに多機能敷布には枕ポケット部位が在り、頭部を保護することができる。
次に本発明によれば、簡易担架として使用する場合は、多機能敷布は人が臥床した状態で、持ち上げても対応できる引張り強度を持ち、把持布帯被覆ファスナーを開けて、把持布帯を露出させ把持布ベルトを掴み持ち上げて、安全に容易に迅速に移動させることができる。
次に本発明によれば、多機能敷布に形成されている2本の筒状体に棒を挿入して、棒担架とし、臥床している人や怪我人に体位の負担を最小限にとどめ、早く安全に目的の場所に移動することができる。
次に本発明によれば、多機能敷布は、座位の状態で避難移動する場合に、把持布帯と座位調節用固定紐を利用して、モッコ状態を作り移動することができる。
次に本発明によれば、天災や人災において、人を救護し、移動する場合、今まで担架として、横方向の移動が主であったが、多機能敷布と吊りフック装置により、縦方向の移動を可能にしたもので、敷布周縁の把持布帯に吊りフックを掛け敷布ごと臥床している人を吊ることで安楽に移動できることは画期的である。
さらに本発明によれば、シングルのマットや敷き布団の裏面に巻き込み用布を巻き込むことで、敷布が固定され移動しない長所があり、寝返りなどの動きにも影響されないため、身体にまとわり付くことがなく又、ベッドの背部リクライニングによる動きでも、背部にある多機能敷布が下方へずり落ちることもない。
従って、本発明によれば、平時と緊急時にかかわらず敷布に臥床している人や怪我人を合理的に敷布ごと簡便に移動することができ、人命救助などに当たって適切な効果となり、如何なる場合でも、敷布に臥床している人を移動させる作業が楽になる。
本発明によれば、多機能敷布は主たる素材として、強靭な綿などを用いて構成されているが全体的に軟質であり、色々な形に変化させうることができる特徴もあり、敷布が簡単に損傷して役に立たないものにあらず、病院や介護施設におけるリネンや清潔性に富んでいるので利便性に優れており、敷布上に臥床する人の清潔に役立つものである。又、使用後のメンテナンスでは洗濯が出来る素材で製作するため汎用性が生じる。
以上本発明によれば、多機能敷布は前述の必要性に鑑み問題を解決するための機能が完全に備わっているため課題を解決するため格段の方法であり優れた効果となる。
また本発明によれば、多機能敷布の使用に当たっては、敷布に臥床する人の移動が簡便適切になり、特に緊急時の迅速性が生じることになって、急を要する避難の身体移動に効果がある。
又、本発明によれば、多機能敷布は常時に群集の身近で常備することによって、大量の患者移動などに役立てることができ、大勢の人が集まる公共施設や大型店舗ならびに病院や介護施設などに常備して活用することによって、災害時などの火急の手段となるので緊急性に優れた備品となる。
さらに、本発明によれば、多機能敷布に臥床している人をその状態を保持しつつ安楽に移動できるので、各施設における患者や怪我人の搬送に役立てることが出来る。
特に、本発明によれば、天災や災害時などで身動きの出来ない多くの人を緊急に避難させる場合などでは、常時、各自に本発明の多機能敷布を用いることにより不測の事態に備えることになる。
本発明の実施形態による多機能敷布の敷布素材を示す斜視図である。 本発明の実施形態による多機能敷布の把持布ベルト素材を示す斜視図である。 本発明の実施形態による多機能敷布の平面図である。 本発明の実施形態による多機能敷布の頭上部の棒挿入口と枕挿入口を一部模式した斜視図である。 本発明の実施形態による多機能敷布の足元下部の棒挿入口を一部模式した斜視図である。 本発明の実施形態による多機能敷布は、長尺方向の辺縁両側に把持布ベルト被覆用ファスナーを設置した状態の斜視図である。 本発明の実施形態による多機能敷布の把持布ベルトを把持しながら、臥床した人を2人で移動させる様を示す簡易担架の模式図である。 本発明の実施形態による多機能敷布に座らせて、モッコ状態で運ぶ様を示す模式図である。 本発明の実施形態による多機能敷布を棒担架として、移動する様を示す模式図である。 本発明の実施形態による多機能敷布と吊りフック装置を用いて、吊り状態を示す模式図である。 本発明の実施形態による多機能敷布を吊るための吊りフック装置の模式図である。
以下、図1から図10の添付図面を参照にして、本発明に係る多機能敷布の実施の形態を詳細に説明する。
図1−Aは、本発明の実施形態による多機能敷布1を構成する布の材料要素を示している。この図1−Aに示すように多機能敷布1は裏敷布2と表敷布3及び巻き込み用布4とによって構成され、この裏敷布2の横幅寸法x1や縦寸法y1はシングルのマットや敷き布団寸法幅に設定され、且つ、折り曲げ側部寸法z1と巻き込み幅寸法x2が両側に付与されている。又、表敷布3はシングルのマットや敷き布団の表面サイズと同じで、裏敷布2の横幅寸法x1と縦寸法y1と同一形状で同一面積にあり上下の辺縁を一致させて重ねている。重ねた裏敷布2と表敷布3は大人の体重を十分に支持することができるように、2枚合わせとし、引っ張り荷重、摩擦などに対する強度を十分に丈夫な材料を持ち、例えば、敷布に使われる材料は、病院や介護施設でも1年中使用されて実績がある綿を使用し、裏敷布2は綿が主体の綿敷布であり、肌触りや吸汗も良好で、さらに引っ張り荷重や摩擦などに対する十分に丈夫な材料である。又、表敷布3も綿を素材としたバスタオルを使用し、肌触りや吸汗や保温性が兼ね備わっており、さらに引っ張り荷重や摩擦などに対する十分に丈夫な材料で、この2つを重ね合わせることで人の重量に耐えうる高強度のある材料として構成されている。又、巻き込み用布4は、裏敷布2に付与された部分で、材質は綿敷布と同じであり、シングルのマットや敷き布団12を長尺方向に両側部を包含し裏面に巻き込み、敷布の動きを防止することができ、寝癖や寝返りで多機能敷布1が動くことを防止することができる。
次に図1−Bは本発明の実施形態による多機能敷布1を構成する把持布ベルト5の材料要素を示している。この把持布ベルト5は、高引っ張り強度を有する材料、例えば、人の重量を十分に支持できる強度を発揮する幅及び厚さを有する平坦な角帯状に構成されており、高強度のある、綿を素材とした綿ベルトあるいは、合成繊維のベルトにより構成されている。
次に、図1−Bに示すように本発明の実施形態による多機能敷布1の把持布ベルト5は図1−Aで示された裏敷布2と表敷布3との間の周縁に挟み込むように配し、それぞれ体側部両横把持布ベルト5a,頭上部把持布ベルト5b,足元下部把持布ベルト5cとして配置されている。
図2に示すように本発明の実施形態による多機能敷布1の体側部両横把持布ベルト5a, 頭上部把持布ベルト5b, 足元下部把持布ベルト5cは、シングルのマットや敷き布団サイズに設定された表敷布3の周縁を上から見て、露出しない位置に複数の把持布ベルト縫着箇所6を設け、人の重量を十分に支持できる強固なる縫着を施し、その間の無縫着部分を把持できる構成とする。
図2に示すように、本発明の実施形態による多機能敷布1の枕ポケット部位7は頭部を支える位置にあり、枕挿入口8から枕を挿入することができ、枕ポケット用ファスナー9で枕ポケット部位7を開閉することができる。通常は枕入れとして使用される。緊急時には、担架として転用される場合は、被災者や臥床している人13の頭部を守るための保護具を挿入して、活用し、役立てるものである。
図2に示すように、本発明の実施形態による多機能敷布1の筒状体10は、人の肩幅を包む広さを限度として、長尺方向に並べて配置され、裏敷布2と表敷布3を接合するように上部から下部まで縫着されており又、筒状体10の挿入口11の大きさは人の手で把持できる程度の棒の大きさとする。
又、図2に示すように、本発明の実施形態による多機能敷布1の裏敷布2と表敷布3とで重なった上部周縁の間に、頭上部把持布ベルト5bが枕ポケット部位7を挟んで、両側にあり、それぞれ2本の筒状体10を横切って設置され、筒状体10の棒挿入口11が補強されており又、筒状体10の両横に把持布ベルト縫着部6があり強固に縫着されている。
さらに、図2に示すように、本発明の実施形態による多機能敷布1の裏敷布2と表敷布3とで重なった下部周縁の間に、足元下部把持布ベルト5cがあり、それぞれ2本の筒状体10を横切って設置され、筒状体10の棒挿入口11が補強されており又、筒状体10の両横に把持布ベルト縫着部6があり強固に縫着されている。
図3に示すように、本発明の実施形態による多機能敷布1の頭上部の棒挿入口11と
枕挿入口8及び枕ポケット用ファスナー9を模式した斜視図であり、他の符号は、前述の符号を適用して説明とする。
図4に示すように、本発明の実施形態による多機能敷布1の足元下部の棒挿入口11を模式した斜視図であり、他の符号は、前述の符号を適用して説明とする。
図5に示すように、本発明の実施形態による多機能敷布1でシングルのマットや敷き布団12を覆って裏面に巻き込み用布4を巻き込んだ状態を示し又、2面が重なった表敷布3の辺縁と裏敷布2との間に長尺方向にファスナー32を取り付け、把持布ベルト5aを完全に隠す様を表した斜視図である。通常敷布として使用するときは、体側部両横把持布ベルト5aを把持布ベルト被覆用ファスナー32で閉じて隠し、手足に絡むことが無く、安全であり、両面使用が可能となる。次に、病院や介護施設において、病人や被介護者などを移動する場合や緊急時には、把持布ベルト被覆用ファスナー32を開けて、露出させ両横把持布ベルト5aを掴み持ち上げて、移動する。又、上下の周縁部にも頭上部把持布ベルト5bや足元下部把持布ベルト5cが有り、移動するときに使用することもできる。
図6は、本発明の実施形態による多機能敷布1を利用している人で、例えば病人や怪我人及び災害による被災者などの臥床している人13を移動する場合、長尺方向側部辺縁にある把持布ベルト被覆用ファスナー32を開き体側部両横把持布ベルト5aを露出させ救護者15が2人で掴み、持ち上げて移動する様子を表している。臥床している人13の重量を救護者15が2人で支持することが、不可能な場合や危険な場合には、救護者15の人数を増やして、対応することができる。又、多機能敷布1はシングルサイズのマットや敷き布団12の広さがあり、臥床している人を十分包み込むことができ、落下することはなく頭部は枕ポケット部位7によって保護され迅速安全に目的の場所に移動することができる。さらに、マットや敷き布団の下に多機能敷布1を敷いておけば、重病人など、臥床している人や怪我人を動かす必要が無く、マットや布団ごと移動することもできる。
図7は、本発明の実施形態による多機能敷布1をモッコ状にして、臥床している人や被災者を移動させる場合の模式図であるが、この場合、周縁上部の体側部両横把持部5aと臥床している人の膝辺りの体側部両横把持部5aに座位調節用固定紐17を通して、安定するように結び、担ぎ棒16を通して救護者15が担いで移動することが出来る。また、担ぎ棒16が無い場合は、座位調節用固定紐17を救護者15の肩に斜めに掛けて持ち上げ移動することもできる。又、座位調節用固定紐17の材料的要素は多機能敷布に人を乗せても引っ張り力に耐える強力な紐を使用することが必要で、例えば、強力な引っ張り力のある綿ロープや合成繊維ロープが良い、又、担ぎ棒16は特別に限定される材料要素ではないが、人を吊り下げても耐えうる材質であれば、近くにあるもので代用してもかまわない。
図8において本発明の実施形態による多機能敷布1を緊急移動棒担架として、転用する場合は、被災者や臥床している人13が棒担架19からの落下防止のための、被災者用固定紐14で身体上にある両側把持部5aを結び留めることによって、担架に固定し、2人の救護者15によって移動できる構造とする。ただし、災害などの緊急時には、救護者15が1人の場合も想定できるので、その場合は担架用棒18の頭部側を両手で把持し持ち上げ、反対側の担架用棒18の先端を地面や床面につけたままで、引きずり出すこともできる。例えば、棒担架にする場合の棒の太さは、多機能敷布1の棒挿入口11の大きさであり、大人が把持できる程度の棒状の太さであり、35から40ミリメートル程度とし、長さは2メートル前後、材料要素は人の体重を支持することができる範囲とし、できるだけ軽くて強度のある材料が好ましく、竹、強度のある太いロープ、中空のアルミ、鉄、ステンレス、炭素繊維プラスチック棒などが考えられる。又、被災者用固定紐14の材質は落下防止の目的であるため特別に引っ張り力が強い紐でなくても良い。
図9は、本発明の実施形態による多機能敷布1と吊りフック装置21と固定フック22を使って臥床している人や被災者13を移動することができる吊担架20の模式図であるが、臥床している人や被災者13を多機能敷布1で図9のように包み吊りフック装置21を利用して、片側把持上部5aの最上部に異形Sカン28を引っ掛け、次に被災者13の膝辺りの片側把持部5aに異形Sカン29を引っ掛け、反対側も同様に行い、ベルト26をそれぞれ固定フック22のベルト掛け用フック24に引っ掛けて、軽く持ち上げ、固定フック22の吊りフック23に、人がぶら下がっても切れない強靭なロープで結び、軽く引っ張った状態で仮止め固定し、固定フック22に頭部が当たらないように、吊りベルト26の長さを移動カン27によって調整する。
次に、両側上部用異形Sカン28に足元脚部突っ張り紐25を固定し、反対側の紐先で足元を持ち上げて、安定する位置の両側把持部5aを合わせて紐を通し結び固定し、吊りフック23に結んだロープをゆっくり引き伸ばし目的に至る。
図10は本発明の実施形態による多機能敷布1と連携する吊りフック装置21の構造図であり、異形Sカン上部用28と異形Sカン下部用29と多機能敷布1の把持布ベルト5aとの関係を示したものである。又、吊りフック装置21を構成する材料要素は足元脚部突っ張り紐25、吊りベルト26、移動カン27、異形Sカン上部用28、異形Sカン下部用29、異形Sカン上部用留め紐30、異形Sカン下部用結び紐31である。足元脚部突っ張り紐25は、例えば、足元を上に吊り上げて保持できる程度の強度があればよく、紐の上部は紐先を輪状にした留め紐30であり、下部の紐先は31で、足元の吊り状態を見て調節され、結び固定される。吊りベルト26は、例えば、ベルトは合成繊維で、多機能敷布1に人が臥床した状態で吊っても耐えうる引っ張り強度に優れており、移動カン27は金属製で吊りベルトの長さを調節し、異形Sカン28,29も金属製で多機能敷布の適当な位置の5aを吊ることができる
この様に上記各実施の形態にあっては、臥床している人や被災者13を救助するための多機能敷布が、裏敷布2と表敷布3及び巻き込み用布4により構成され、その周縁に人を一刻も早く救助するための把持布ベルト5を設け且つ、素材が布製で柔らかいため自由に形を変えることが出来る。この考え方は病院や介護の現況においても役立ちまた、被災現場での救助にも役立ち、こだわらずに使い勝手を考え、便利になればよい。そこで、実施例を挙げてみる。
[実施例1]本発明の多機能敷布の材料要素である裏敷布と表敷布の布地は同じ品質である必要は無く、異なった品質でも良い、例えば、綿敷布とバスタオルや他の組み合わせでも良い。災害は季節や時間に関係なく起こることを考えると、どの季節でも使える素材が望まれる。そこで、従来からホテルや旅館又は、病院や老人施設などで年中使われている綿敷布と汗や水分をよく吸収するバスタオルを併用した。
[実施例2] 本発明の多機能敷布の材料要素である綿敷布とバスタオルの組み合わせは、夏場においては、綿敷布や綿バスタオルにより吸汗性がよく、使って気持ち良く爽快で快適であり、冬場においては、身体の上に覆っても、寝るとき十分な広さがあり、綿敷布の細かな織目によって風を通しにくく、反対側のバスタオルが保温の役目を果たし十分寝具の役目も果たしている。
[実施例3]
それに被災した時タオルを持っていなくても、バスタオルがあれば、洗顔用のタオルとして使用し、濡れた後や身体を洗った後などに十分活用でき、洗濯も簡単で乾きも早く普通の敷布やタオルと同等である。
[実施例4]
本発明の多機能敷布の材料要素である綿敷布と綿バスタオルの布地は、一時的な目隠しや把持布ベルトを利用した夏場の仮テントにも代用として使うことができる、このように災害にも適した敷物である。
[実施例5] 本発明の多機能敷布は通常は敷布として利用され、緊急時には、臥床している人や災害時の怪我人を移動するときに使用されるが、特に寝たきりの人や身体の不自由な人などは、身体だけ運んでも移動先で布団や衣類などが無い場合非常に困惑することになる。従って、普段寝ている状態で、シングルのマットや布団の下にこの多機能敷布を敷いておけば、シングルのマットや布団ごと担架の上に常時臥床している状況であるから、移動するときマットや敷き布団や上布団すべてを移動することもできる。
[実施例6] 本発明の多機能敷布の頭部にある枕ポケット部位7には、枕にこだわることなく、頭部の保護が目的であることを考えると、バスタオル、タオル、衣類、スポンジ類など、又、貴重品、災害用笛などを入れて置く事もでき又、洗濯時には容易に保護具や貴重品等を取り出して洗える利点があり、衛生的である。
1 多機能敷布
2 裏敷布
3 表敷布
4 巻き込み用布
5 把持布ベルト(5a,5b,5cを含む)
5a 体側部両横把持布ベルト
5b 頭上部把持布ベルト
5c 足元下部把持布ベルト
6 把持布ベルト縫着部
7 枕ポケット部位
8 枕挿入口
9 枕ポケット用ファスナー
10 筒状体
11 棒挿入口
12 シングルのマットや敷き布団
13 被災者や臥床している人
14 被災者用固定紐
15 救護者
16 肩担ぎ用棒
17 座位調節用固定紐
18 担架用棒
19 棒担架
20 吊り担架
21 吊りフック装置
22 固定フック
23 吊りフック
24 ベルト掛け用フック
25 足元脚部突っ張り紐
26 吊りベルト
27 移動カン
28 異形Sカン上部用
29 異形Sカン下部用
30 留め紐
31 結び紐
32 把持布ベルト被覆用ファスナー
x1 裏敷布の横幅寸法
x2 裏敷布の巻き込み幅寸法
y1 裏敷布の縦寸法
z1 折り曲げ側部寸法

Claims (5)

  1. 1枚目の敷布で、シングルのマットや敷き布団の長尺方向に表面を覆い且つ、両側面を包含し裏面に巻き込む形式の裏敷布と、シングルのマットや敷き布団の表面と同じ形状の2枚目の表敷布とを上下の辺縁を合わせて重ね、重なった裏敷布と表敷布周縁に把持布ベルトを挟み、外部に露出しない仕組みに配置し、裏敷布と把持布ベルトと表敷布とを強靭な把持布ベルト縫着部を持って、周縁に複数個所配して縫着し、その間の無縫着部分を把持できるような構成とし、人が臥床している状態でも、担架として、把持布ベルトを掴み持ち上げて、耐えうる強度を有することを特徴とする多機能敷布。
  2. 長尺方向に重なった表敷布の辺縁と裏敷布に把持布ベルト被覆用ファスナーを設け、横方向から見える把持布ベルトを完全に被覆することで、平坦とし、手足に絡まることが無く、安全であり又、両面使用が可能であることを、特徴とする請求項1記載の多機能敷布。
  3. 重ねた敷布に長尺方向に並べて、縫着してある2箇所の筒状体は、棒担架用の棒を貫通させうるためのものであり、必要時には棒を挿入して棒担架とし、把持布ベルトを活用して、身体落下防止用の固定ができる構造を有することを特徴とする請求項1から2いずれかに記載の多機能敷布。
  4. 臥床する場合の頭部に当たる部位に、枕を収納し、開閉できるファスナーを備えた袋状の部分を設けたことを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の多機能敷布。
  5. 敷布で被災者や臥床する人を包含し、把持布ベルトと吊りフック装置を用いて吊り上げ、縦方向に移動することが可能な構造を有することを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の多機能敷布。














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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105943280A (zh) * 2016-04-12 2016-09-21 胡炳坤 床具防护装置
CN107184032A (zh) * 2017-08-01 2017-09-22 合肥布竹梦依服装贸易有限公司 一种多功能床上用品
JP2018050709A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 とし子 加藤 介護用シーツ
KR20210008033A (ko) 2019-01-16 2021-01-20 제이엠알 씨오., 엘티디. 골반 고정구

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