JPH0661228U - 搬送用等の用具 - Google Patents

搬送用等の用具

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JPH0661228U
JPH0661228U JP839493U JP839493U JPH0661228U JP H0661228 U JPH0661228 U JP H0661228U JP 839493 U JP839493 U JP 839493U JP 839493 U JP839493 U JP 839493U JP H0661228 U JPH0661228 U JP H0661228U
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はる枝 小木曽
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小木曾 はる枝
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寝ころんだ状態の人間、例えば、歩行不能な
けが人、患者等を簡単に搬送できる、搬送用等の用具を
提供する。 【構成】 搬送用等の用具1は、綿布からなる長方形状
の本体部2を備えており、この本体部2の大きさは、縦
方向が人間の身長程度もしくはそれ以上の長さ、及び、
横方向が人間の肩幅程度もしくはそれ以上の長さからな
る。そして、この本体部2の外側周囲には、多数の把手
6が縦方向及び横方向に沿って取り付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、寝ころんだ状態の人間(死亡した人を含む)を搬送するため等に 用いられる、搬送用等の用具に関する。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】
従来、例えば、病院の病室のベッドから、寝たきり入院患者を、他の病室等へ 移動させたり、あるいは手術後の患者を移動ベッドから病室のベッドへ移動させ たりする際には、何人かの看護婦等がベッドあるいは移動ベッドの上に寝ている 患者を適当な布、例えば、バスタオル等の布を利用してその上に乗せるとともに 、その両端をつかんで目的の場所に搬送し移動させていた。しかし、バスタオル の端はつかみにくく、患者を床に落す危険があり、また、看護婦等の労力も大変 であった。
【0003】 この考案は、上記した従来の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的 とするところは、寝ころんだ状態の人間、例えば、歩行不能なけが人、患者等を 簡単に搬送できる、搬送用等の用具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る搬送用等の用具は、前記目的を達成するために、次の構成から なる。すなわち、寝ころんだ状態の人間を搬送するため等に用いられる搬送用等 の用具であって、布もしくは布に準ずる素材で、縦方向が人間の身長程度もしく はそれ以上の長さ及び横方向が人間の肩幅程度もしくはそれ以上の長さからなる 本体部を形成し、この本体部上に人間が寝ころんだ状態で、少なくともその頭部 近傍及び足部近傍を挟む両側の各部位に、把手をそれぞれ取り付けてなる搬送用 等の用具。
【0005】 前記本体部の縦方向の両側縁、もしくは、この本体部裏面側の両側縁の内側に 複数の把手を取り付けてもよい。
【0006】 前記本体部の横方向の大きさは、少なくとも人間を包めれる程度の大きさであ ってもよい。
【0007】 前記本体部を人間を包んだ状態で、この本体部の状態を保持する保持手段を備 えてもよい。
【0008】 前記本体部の少なくとも一部がネットからなっていてもよい。
【0009】
【作用】
本体部は、通常は折り畳たまれており、使用時に展開する。そして、寝ころん だ状態の人間、例えば、歩行不能なけが人、患者等の下に、展開した本体部を敷 き、頭部側及び足側の両方の把手を持って運べば、頭部を保護しながらほぼ水平 状態で搬送でき、搬送用等の用具として用いることができる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案にかかる搬送用等の用具の一実施例を図面に基づいて説明する 。
【0011】 第1の実施例 最初に、この考案の第1の実施例を図1乃至図3を参照して説明する。 図中1は、搬送用等の用具(以下、単に用具と称す)の全体を示す。用具1の本 体部2は、図1に示されるように、例えば、適度な強度を備えるとともに吸湿性 にも優れた綿布などを素材として、厚みが少なくて当たりの硬くない長方形状に 形成されたものである。もっとも、この本体部2を形成する素材は、織物、不織 布などの布に限定されるものでなく、例えば、布に準ずるような可撓性があると ともに、当たりの硬くない性質を備えた合成樹脂製のものであつても良いし、ま た、合成紙などでも良い。また、本体部2の形状は、ほぼ長方形状にしたが、こ れに限らず正方形状等でも良く、または縦方向中央部あたりを巾狭あるいは巾広 にしたり、さらには、全体を楕円形状にするなど種々の形状にしても良い。
【0012】 本体部2の縦方向の長さは、人間の身長程度もしくはそれ以上であり、且つ、 本体部2の横方向の巾は、人間の肩幅程度もしくはそれ以上の長さからなってお り、特に、本体部2の巾(横方向)の長さは、少なくとも人間を包めれる程度以 上であるのが望ましい。具体的には、例えば、小人用の場合、縦方向が140c m以上程度の長さと60cm以上の巾、また、大人用の場合、縦方向が180c m以上程度の長さと100cm以上の巾とを備えるのが望ましいが、寝ころんだ 状態の人間の下に、この本体部2を敷いた状態でその人間を搬送可能な程度の大 きさであれば、必ずしもこれらの数値に限定されない。そして、この本体部2の 下面側の外周部分には、その縦方向及び横方向に沿って、細巾ベルトからなる補 強片5が縫着されており、この補強片5を介して、例えば、コ字状の細巾ベルト からなる把手6が縦方向及び横方向に多数連続的に取り付けられる。尚、7は、 この用具1を暗闇等でも発見し易いように、本体部2の上面側外周の一部に付着 された蛍光塗料付きテープである。
【0013】 次に、この用具1の使用法について説明すると、まず、図3に示されるように 、搬送用の用具1として使用できる。すなわち、寝ころんだ状態の人間、例えば 、歩行不能なけが人、患者等の下に、本体部2をあらかじめ敷いて置き、二人以 上の看護人あるいは救助人がこれら把手6を持って運べば搬送し易い。この場合 、本体部2の縦方向及び横方向の両側縁に沿って複数の把手6を取り付けている ので、多数の看護人あるいは救助人がそれぞれ各把手6を持って搬送できるが、 人間が寝ころんだ状態で、その頭部近傍及び足部近傍を挟む両側の各部位に、把 手6を少なくとも取り付けてあれば、頭部を保護しながらほぼ水平状態で搬送で きる。そして、この補助具1を適宜折りたたむとかさばらないため、多数準備し て緊急時あるいは災害時の簡易用担架等としても使用できる。
【0014】 次に、この用具1は、寝ている状態の人間、例えば、寝たきり病人等の寝返し 用の用具1としても使用できる。すなわち、寝たきり病人と寝具Sとの間に、用 具1をあらかじめ敷いて置き、寝返しが必要なときに、図2に示されるように、 看護人は、右手で病人の左方側の把手6をつかんで持ち上げ、左手で病人の右方 側の把手6をつかんで固定すると、本体部2は、持ち上げられた片側より反対側 に向かって下り勾配となるので、寝たきり病人等に苦痛を与えることなく簡単に 寝返しできる。この場合、多数の把手6が本体部2の縦方向及び横方向の両側縁 に取り付けられているので、把手6は、寝返し用等の用具1として置き敷きする 際に、寝具Sの外縁近傍に位置するので病人の邪魔にならない。
【0015】 また、寝たきり病人等の姿勢を変える際に、病人の寝返しばかりでなく、病人 が寝ている布団のシーツ交換、あるいは、病人の寝間着の着替えなど、病人を寝 具上でわずかな距離だけ動かさなければならない様々の場合に簡単に移動でき極 めて有用である。
【0016】 第2の実施例 次に、この考案の第2の実施例の用具11について、図4乃至図7を参照して 説明する。
【0017】 この用具11は、死亡した人を棺の中に納める際に、または、病院等で死亡し た人を自宅もしく葬儀場等へ搬送する際に主に使用されるが、第1の実施例と同 様に寝返し用等の用具11として使用してもよい。この場合、用具11の本体部 12の横方向の長さは、図4及び図5に示されるように、本体部12を三ッ折に してそのまん中で人間を包めれるように、人間の肩幅の三倍程度以上の長さであ るのが望ましい。
【0018】 また、この本体部12は、第1の実施例と同様に綿布等からなり、図4に示さ れるように、本体部12の裏面側12a(使用時には、下方側となる)の中央に は、細巾ベルトからなる補強片13が、本体部12の縦方向及び横方向と平行と なるような長方形状に縫着されている。そして、この補強片13を介して、コ字 状の細巾ベルトからなる把手14が、本体部12の縦方向及び横方向に所定間隔 毎に多数取り付けられる。また、本体部12の裏面側12aの両短辺12cの横 方向中央部には、長方形状の布16が前記両短辺12cの外側にはみ出すように 縫着されており、死亡した人の下にこの本体部12を敷いた状態で、頭部及び足 部を覆うように、前記布16を内方へ折曲げることができる。
【0019】 この補強片13の一方側(図4において上方側)の片側長辺の近傍には、保持 手段としての3本の細巾ベルト状の紐17が横方向に延びるように、その一端部 17aで縫着されている。そして、これら紐17の長さは、一端部17aで縫着 されている状態で、本体部12の長辺12dを越える程度の長さである。また、 本体部12の表面側12bの長辺12dの一方側(図5において下方側)の近傍 には、3本の細巾ベルト状の紐18が横方向に延びるように、その一端部18a で縫着されている。また、本体部12の表面側12bの中央寄り他方側(図5に おいて中央寄り上方側)には、3本の細巾ベルト状の紐19が横方向に延びるよ うに、その一端部19aで縫着されている。更に、本体部12の表面側12bの 他方側(図5において上方側)の長辺12dの近傍には、3本の細巾ベルト状の 紐20が横方向に延びるように、その一端部20aで縫着されている。
【0020】 そして、これら紐18、19、20の長さは、前記紐17とほぼ同程度の長さ であり、布16を内方へ折曲げ、且つ、図5に示される本体部12の下方側を上 方へ向かって折曲げた状態で(図6参照)、紐18と紐19とをそれぞれ結ぶた め、各紐18は、対応する紐19と縦方向で同じ位置となっている。同様に、図 6に示される本体部12の上方部を下方に向かって折曲げた状態で(図7参照) 、紐17と紐20とをそれぞれ結ぶため、各紐17は、対応する紐20と縦方向 で同じ位置となっている。従って、これら紐18、紐19、及び紐20は、紐1 7と同様に、本体部12を折曲げて死亡した人を包んだ状態で、この本体部12 の状態を保持する保持手段として機能する。
【0021】 この用具11の使用法について説明すると、先ず、本体部12の裏面側12a を下方側として、死亡した人を展開された本体部12の表面側12bの中央付近 にのせる。そして、長方形状の布16で死亡した人の頭部及び足部を覆うように 、布16をそれぞれ内方へ折曲げる。次に、死亡した人をこの本体部12で包む ように、本体部12を、図6に示されるように横方向内側に向かって折曲げて、 紐18と紐19とそれぞれを結ぶ。次に、図7に示されるように、本体部12を 更にその横方向内側に向かって折曲げて、紐17と紐20とをそれぞれ結ぶ。そ の後、把手14を持って運びそのまま納棺することもできる。
【0022】 従って、この実施例の場合、本体部22の大きさは、少なくとも死亡した人を 包めれる程度の大きさであり、且つ、紐17〜20は、本体部12が死亡した人 を包んだ状態を保持するので、人目にふれることなく搬送できる。
【0023】 第3の実施例 次に、この考案の第3の実施例の用具21について、図8乃至図11を参照し て説明する。
【0024】 この本体部21は、例えば、寒冷地等で使用される簡易用担架等の、搬送用の 用具21として主に使用するが、前述した第1の実施例と同様に寝返し用等の用 具21として使用してもよい。また、用具21の本体部22は、縦長の長方形状 に形成され、図8に示されるように、上側本体部片22X(図8及び図10参照 )と下側本体部片22Y(図9及び図11参照)とを重ね合わせた2重構造とな っている。この上側本体部片22Xは、人間が下側本体部片22Y上に寝ころん だ状態で、人間の頭部が位置する頭部側片24と人間の胴体が位置する胴体部片 25とに分離可能である。また、下側本体部片22Yの裏面側22a(使用時に は、下方側となる)の中央には、細巾ベルトからなる補強片26が、本体部22 の縦方向及び横方向に沿うように長方形状に縫着されている。そして、この補強 片26を介して、コ字状の細巾ベルトからなる把手27が、下側本体部片22Y の横方向に連続的に多数取り付けられ、かつ、その縦方向に所定間隔毎に多数取 り付けられる。
【0025】 そして、図10に示されるように、上側本体部片22Xの頭部側片24及び胴 体部片25の裏面側22b(使用時には、下方側となる)の外側周囲には、保持 手段としての面ファスナーのオス係合要素部28が多数取り付けられている。ま た、下側本体部片22Yの表面側22c(使用時には、上方側となる)の周囲に は、図11に示されるように、前記面ファスナーのオス係合要素部28に対応し て面ファスナーのメス係合要素部29が保持手段として多数取り付けられている 。面ファスナーのオス係合要素部28及び面ファスナーのメス係合要素部29は 、相互に付着したり離れたりできるが、この面ファスナーのオス係合要素部28 は、例えば、先端がかぎ形形状をしたフックが多数密生したものであり、また、 面ファスナーのメス係合要素部29は、前記フックと係合するように、先端がル ープとなった繊維が多数密生したものである。
【0026】 この用具21の使用法について説明すると、搬送用の用具21として使用でき る。すなわち、寝ころんだ状態の人間、例えば、歩行不能なけが人、患者等の下 に下側本体部片22Yを敷く。次に、上側本体部片22Xの胴体部片25を下側 本体部片22Y及び寝ころんだ状態の人間の胴体にかぶせて、面ファスナーのオ ス係合要素部28及び面ファスナーのメス係合要素部29を介して取り付ける。 同様に、上側本体部片22Xの頭部側片24を下側本体部片22Y及び寝ころん だ状態の人間の頭部にかぶせて、面ファスナーのオス係合要素部28及び面ファ スナーのメス係合要素部29を介して取り付ける。
【0027】 そして、下側本体部片22Yの裏面側22aの両側縁内側に複数の把手27が 取り付けられているので、上側本体部片22X及び下側本体部片22Yの各側縁 と把手27との間を内側に折曲げ、二人以上の救助人がこれら把手27を持って 用具21を運ぶ。この場合、本体部22の大きさは、上側本体部片22X及び下 側本体部片22Yを有するため、少なくとも人間を包めれる程度の大きさであり 、且つ、面ファスナーのオス係合要素部28及びメス係合要素部29は、本体部 21が人間を包んだ状態を保持するので、寝ころんだ状態の人間を搬送する際に 完全に包むことができ、防風及び保温機能を果たす。尚、整理して収納する際に は、上側本体部片22Xと下側本体部片22Yとを分けて、折りたたんでもよい し、両者を一体的に折りたたんでもよい。
【0028】 第4の実施例 次に、この考案の第4の実施例の用具31について、図12及び図13を参照 して説明する。
【0029】 この用具31は、例えば、寒冷地等で使用される簡易用担架等の、搬送用の用 具31として使用するが、前述した第1の実施例と同様に寝返し用等の用具31 として使用してもよい。用具31の本体部32は、図13に示されるように、縦 方向に通常の2倍の長さを有する長方形状の綿布等からなり、上側本体部片33 (左側)と下側本体部片34(右側)とが連なって形成されている。そして、使 用時には、図12に示されるように、本体部32をその縦方向まん中で折曲げ、 上側本体部片33と下側本体部片34とを重ね合わせた2重構造とする。
【0030】 上側本体部片33の裏面側(使用時には、下方側となる)の外側周囲には、保 持手段としての面ファスナーのオス係合要素部35が多数取り付けられ、同様に 下側本体部片34の裏面側(使用時には、上方側となる)には、面ファスナーの オス係合要素部35に対応して、保持手段としての面ファスナーのメス係合要素 部36が取り付けられている。そして、これら面ファスナーのメス係合要素部3 6及び面ファスナーのオス係合要素部35は、前記面ファスナーのメス係合要素 部29及び面ファスナーのオス係合要素部28と同様に、相互に付着したり、離 れたりできるので、上側本体部片33と下側本体部片34を重ね合わせた状態で 面ファスナーの係合要素部35、36で固定されている(図12参照)。
【0031】 この下側本体部片34の裏面側34a(使用時には、下方側となる)の中央に は、細巾ベルトからなる補強片37が横方向に延びるように縫着されている。そ して、この補強片37を介して、コ字状の細巾ベルトからなる把手38が、複数 横方向に並ぶように取り付けらている。また、下側本体部片34の裏面側34a の中央には、鳩目金具39が一定間隔毎に縦方向に並ぶように複数取り付けられ た鳩目金具の列が2列形成され、これら鳩目金具39を介して、1本の紐からな る多数の把手40が一定間隔毎に形成されている。この実施例から明らかのよう に、把手は、必ずしもコ字状の細巾ベルトから形成される必要はない。
【0032】 この用具31の使用法について説明すると、搬送用の用具31として使用でき る。すなわち、寝ころんだ状態の人間、例えば、歩行不能なけが人、患者等の下 に下側本体部片34を敷く。次に、上側本体部片33を下側本体部片34及び寝 ころんだ状態の人間にかぶせて(図12参照)、面ファスナーのオス係合要素部 35及び面ファスナーのメス係合要素部36を介して取り付ける。そして、下側 本体部片34の裏面側34aの両側縁の内側に複数の把手38、40が取り付け られているので、上側本体部片33及び下側本体部片34の各側縁とこれら把手 38、40との間を内側に折曲げ、二人以上の救助人がこれら把手38、40を 持って用具31を運ぶ。
【0033】 この場合、本体部32の大きさは、縦方向に長く少なくとも人間を包めれる程 度の大きさであり、且つ、面ファスナーのオス係合要素部35及びメス係合要素 部36は、本体部32が人間を包んだ状態を保持するので、寝ころんだ状態の人 間を搬送する際に完全に包むことができ、防風及び保温機能を果たす。
【0034】 第5の実施例 次に、この考案の第5の実施例の用具41について、図14及び図15を参照 して説明する。
【0035】 この用具41は、例えば、寒冷地等で使用される簡易用担架等の、搬送用の用 具41として使用するが、前述した第1の実施例と同様に寝返し用等の用具41 として使用してもよい。用具41の本体部42は、長方形状の綿布等からなり、 図14に示されるように、本体部42の裏面側42a(使用時には、下方側とな る)の中央には、細巾ベルトからなる補強片43が、その縦方向及び横方向に沿 うような長方形状に縫着されている。そして、この補強片43を介して、コ字状 の細巾ベルトからなる把手44が、本体部42の縦方向及び横方向に所定間隔毎 に多数取り付けられる。
【0036】 本体部42の縦方向両端部には、横方向に沿って紐通し部45がそれぞれ形成 されており、保持手段としての紐46が紐通し部45内を貫通している。また、 本体部42の裏面側42aの補強片43の中央外側近傍には、保持手段としての 一対の紐47が横方向の内側から外側に延びるように、その端部47aでそれぞ れ取り付けられている。この場合、図14に示されるように、本体部42をその 横方向内側に折曲げた状態で、これら紐47を相互に結ぶため、この上方側の紐 47と下方側の紐47とは、縦方向で同じ位置となっている。
【0037】 この用具41の使用法について説明すると、搬送用の用具41として使用でき る。すなわち、寝ころんだ状態の人間、例えば、歩行不能なけが人、患者等の下 に用具41を敷き、図15に示されるように、本体部42を横方向に内側に向か って折曲げて本体部42で包んだ後、紐46、47をそれぞれを結ぶ。その後、 把手44を持ってこの用具41を運べば良い。そして、この実施例の場合、本体 部42の大きさは、少なくとも人間を包めれる程度の大きさであり、且つ、紐4 6、47は本体部42が人間を包んだ状態を保持するので、寝ころんだ状態の人 間を搬送する際に完全に包むことができ、防風及び保温機能を果たす。
【0038】 第6の実施例 次に、この考案の第6の実施例の用具51について、図16を参照して説明す る。
【0039】 この用具51は、寝たきり病人等を入浴させるための搬送用の用具51として 使用するが、前述した第1の実施例と同様に寝返し用等の用具51として使用し てもよい。この用具51の本体部52は、前記第1の実施例と同様に長方形状か らなり、その縦方向の長さは、人間の身長程度もしくはそれ以上であり、且つ、 その横方向の巾は、人間の肩幅程度もしくはそれ以上の長さからなっている。そ して、この本体部52の下面側の外周部分には、縦方向及び横方向に沿って細巾 ベルトからなる補強片53が縫着されており、この補強片53を介して、コ字状 の細巾ベルトからなる把手54が、縦方向及び横方向の所定間隔毎に多数取り付 けられる。また、本体部52の大部分は、水等を通すネット55からなっている 。
【0040】 次に、この用具51の使用法について説明すると、先ず、搬送用の用具51と して使用できる。すなわち、寝たきり病人等を入浴させる場合も、この用具51 に乗せた状態で病室等から浴室に搬送しそのまま浴槽内に入れると、ネット55 からお湯が上方へ抜けて入浴でき、また、引き上げるとき、ネット55からお湯 が下方へ抜けるので、そのまま持ち上げれば良く、極めて容易に入浴させること ができる。
【0041】 寝返し用の用具51として使用する際に、看護人は、右手で病人の一方側の把 手54をつかんで持ち上げ、左手で病人の他方側の把手54をつかんで保持する と、本体部52は、持ち上げられた片側より反対側に向かって下り勾配となるの で、寝たきり病人等に苦痛を与えることなく簡単に寝返しできる。また、寝たき り病人等の下にこの用具51をあらかじめ敷いて置く場合、汗等がネット55を 介して下に抜けるので、蒸れなくてよい。もっとも、このネット55は、本体部 52の全部であっても良いし、また、本体部52の一部のみであっても良い。こ の実施例の場合、多数の把手54が本体部52の両側縁に取り付けられているの で、把手54は、寝返し用等の用具51として置き敷きする際に、寝具の外縁近 傍に位置するので病人の邪魔にならない。
【0042】 第7の実施例 次に、この考案の第7の実施例の用具61について、図17を参照して説明す る。
【0043】 この用具61は、搬送用の用具61として、または寝返し用の用具61とし て使用してもよい。この用具61の本体部62は、前記第1の実施例と同様に長 方形状からなり、その縦方向の長さは、人間の身長程度もしくはそれ以上であり 、且つ、その横方向の巾は、人間の肩幅程度もしくはそれ以上の長さからなって いる。この用具61の本体部62の裏面側62a(使用時には、下方側となる) の外側周囲には、その下面側の外周部分には、縦方向及び横方向に沿って細巾ベ ルトからなる補強片63が縫着されている。そして、この補強片63を介して、 コ字状の細巾ベルトからなる把手64が縦方向及び横方向の所定間隔毎に取り付 けられる。また、用具61の本体部62の裏面側62aの縦方向の上部側には、 横方向に沿って細巾ベルトからなる補強片65が縫着されており、この補強片6 5を介して、前記把手64に比べてやや長めのコ字状の細巾ベルトからなる把手 66が横方向に所定間隔離れて2個取り付けられる。
【0044】 従って、搬送用の用具61として使用する際に、寝ころんだ状態の人間を本体 部62に乗せて把手64、66を適宜持って運ぶことができる。この場合、一対 の把手66が本体部62の横方向内側にあり、且つ、それら把手66の間隔が人 間の頭部の巾よりやや長めであるので、把手64、66の両方を持って運ぶ際、 人間の頭部を把手66が固定するように搬送できる。それにより、寝ころんだ状 態の人間は、その頭部が固定されるので、不安を感ずることなく搬送される。
【0045】 また、寝返し用の用具61として使用する際に、看護人は、右手で病人の一方 側の把手64をつかんで持ち上げ、左手で病人の他方側の把手64をつかんで保 持すると、本体部62は、持ち上げられた片側より反対側に向かって下り勾配と なるので、寝たきり病人等に苦痛を与えることなく簡単に寝返しできる。
【0046】 尚、本考案は、上述した実施例に限定されるわけではなく、その他種々の変更 が可能である。例えば、上記実施例では、本体部を布のみで形成する例について 説明したが、本体部を袋状として、クッション材などの詰め物を、本体部内に出 し入れできるように収納しても良いし、もしくは、出し入れできないように収納 しても良い。
【0047】 また、図18に示されるように、本体部70の頭部側及び足部側の把手71に 、搬送用の紐、バンド等の細長状の搬送用具72を取り付け、寝ころんだ状態の 人間を搬送する際にその搬送用具72を搬送する人の肩、首回り等に掛ければ、 極めて容易に搬送できる。もっとも、搬送用具72を、必ずしも把手71に取り 付ける必要はなく、本体部70に鳩目等の金具等を別に取り付けて、それに搬送 用具72を取り付けてもよい。また、把手の形状は、上記実施例の形状に限定さ れず、丸形等でもよく、更に、その材料も綿布等に限定されない。また、保持手 段も、上記実施例の形状に限定されず、本体部のその状態を保持できればどの様 なものであっても良い。
【0048】
【考案の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この考案にかかる搬送用等の用具 によれば、次の効果がある。
【0049】 請求項1に記載された搬送用等の用具によれば、布等で人間の身長程度もしく はそれ以上の長さ及び人間の肩幅程度もしくはそれ以上の長さからなる本体部を 形成し、この本体部上に人間が寝ころんだ状態で、少なくとも人間の頭部近傍及 び足部近傍を挟む両側の各部位に、把手をそれぞれ取り付けているため、寝ころ んだ状態の人間、例えば、歩行不能なけが人、患者等の下に展開した本体部を敷 き、これら把手を持って運べば、頭部を保護しながらほぼ水平状態で簡単に搬送 できる。また、本体部は、折り畳むことができるので、かさばらなくて整理が簡 単となる。
【0050】 請求項2に記載された搬送用等の用具によれば、複数の把手が本体部の縦方向 の両側縁に取り付けられている場合、歩行不能なけが人、患者等を運ぶ搬送用等 の用具、例えば、多数の人が各把手を持って搬送できる簡易用担架等として使用 できるので、これら把手を持って運べば搬送し易い。また、本体部裏面側の両側 縁の内側に複数の把手が取り付けられている場合、寒冷地等で簡易用担架等とし て使用する際に、把手と側縁と間の内側に折曲げれる部分が、搬送されるけが人 、患者等に対する防風及び保温機能を果たす。
【0051】 請求項3に記載された搬送用等の用具によれば、本体部の大きさは、少なくと も人間を包めれる程度の大きさであるので、寝ころんだ状態の人間を搬送する際 に完全に包むことができ、防風及び保温機能を果たす。
【0052】 請求項4に記載された搬送用等の用具によれば、本体部で人間を包んだ状態で 、この本体部の状態を保持する保持手段を備えるので、寝ころんだ状態の人間を 搬送する際に人間を完全に且つ確実に包むことができ、防風及び保温機能を果た す。
【0053】 請求項5に記載された搬送用等の用具によれば、本体部の少なくとも一部がネ ットからなっているので、寝たきり病人等を入浴させる場合も、この用具に乗せ た状態で病室等から浴室に搬送しそのまま浴槽内に入れると、ネットからお湯が 上方へ抜けて入浴でき、また、引き上げるとき、ネットからお湯が下方へ抜けそ のまま持ち上げれば良く、極めて容易に入浴させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案に係る搬送用等の用具の第1の実施
例を示す斜視図である。
【図2】 第1の実施例の用具を寝返し用に使用した状
態を示す斜視図である。
【図3】 第1の実施例の用具を搬送用に使用した状態
を示す斜視図である。
【図4】 第2の実施例の用具を示す底面図である。
【図5】 おなじく平面図である。
【図6】 第2の実施例の用具のたたんだ状態を示す平
面図である。
【図7】 第2の実施例の用具を、更にたたんだ状態を
示す平面図である。
【図8】 第3の実施例の用具を示す平面図である。
【図9】 おなじく底面図である。
【図10】 第3の実施例の用具の上側本体部片の裏面
を示す平面図である。
【図11】 第3の実施例の用具の下側本体部片の表面
を示す平面図である。
【図12】 第4の実施例の用具を示す平面図である。
【図13】 第4の実施例の用具の展開した状態の表面
を示す平面図である。
【図14】 第5の実施例の用具を示す底面図である。
【図15】 第5の実施例の用具の使用状態を示す平面
図である。
【図16】 第6の実施例の用具を示す平面図である。
【図17】 第7の実施例の用具を示す底面図である。
【図18】 搬送用具の取り付け状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 11 21 31 41 51 61 用具 2 12 22 32 42 52 62 70 本体
部 6 14 27 38 40 44 54 64 71
把手 17 18 19 20 46 47 紐(保持手段) 28、35 面ファスナーのオス係合要素部(保持手
段) 29 36 面ファスナーのメス係合要素部(保持手
段) 55 ネット

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寝ころんだ状態の人間を搬送するため等
    に用いられる搬送用等の用具であって、 布もしくは布に準ずる素材で、縦方向が人間の身長程度
    もしくはそれ以上の長さ及び横方向が人間の肩幅程度も
    しくはそれ以上の長さからなる本体部を形成し、 この本体部上に人間が寝ころんだ状態で、少なくともそ
    の頭部近傍及び足部近傍を挟む両側の各部位に、把手を
    それぞれ取り付けてなる搬送用等の用具。
  2. 【請求項2】 前記本体部の縦方向の両側縁、もしく
    は、この本体部裏面側の両側縁の内側に複数の把手を取
    り付けてなる請求項1に記載の搬送用等の用具。
  3. 【請求項3】 前記本体部の大きさは、少なくとも人間
    を包めれる程度の大きさである請求項1に記載の搬送用
    等の用具。
  4. 【請求項4】 前記本体部を人間を包んだ状態で、この
    本体部の状態を保持する保持手段を備える請求項2に記
    載の搬送用等の用具。
  5. 【請求項5】 前記本体部の少なくとも一部がネットか
    らなる請求項1に記載の搬送用等の用具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018198944A (ja) * 2012-08-21 2018-12-20 ハントレイ テクノロジー リミテッドHuntleigh Technology Limited 患者搬送装置

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