JP3757542B2 - 多目的ネットユニットおよび簡易担架および簡易梯子および搬送ネットおよびロープ - Google Patents

多目的ネットユニットおよび簡易担架および簡易梯子および搬送ネットおよびロープ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般人はもとより、消防署員、レスキュウ隊員、さらに警察官などが個々に携帯し、有時に咄嗟に各種用具に活用できる、たとえば多数の負傷者を迅速に救助・搬出するための簡易担架として、また、場合によっては簡易梯子、搬送ネット、ロープなどの多目的用具として使用でき、特に災害救助用具として優れた機能を有する多目的ネットユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、担架としては平担架や布担架が使用されていた。しかしながら、現実に使用されている担架は嵩高で重くて、災害現場に必要量の担架を、手軽に持参することはできなかった。また、搬送用ネット、縄梯子についても嵩張る形のものばかりで、常時、即座に役立つというものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
簡易担架として布担架が使用されているが、布担架は折畳んでも容積が2000cm3 以上で、重量も1kg以上もあり、常時携帯できるようなものではなかった。このため、阪神大震災のときには負傷者を搬出する担架が不足するという事態が発生した。
【0004】
本発明は、大規模災害時はもちろん、常時、即座に役立ち、すなわち、常時、消防署員や警察官に限らず、誰でもが個々に携帯できるコンパクトなもので、かつ、狭い場所などどの様な場所でも容易に活用できる各種用具として機能し、特に負傷者を救助・搬出する簡易担架として、さらには簡易梯子、搬送ネットやロープとして使用できる多目的ネットユニットを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を達成するために、次のような手段を採用する。すなわち、本発明の多目的ネットユニットは、6〜30cmの目合いを有する矩形状ネットの周縁部が、布帛および紐の少なくとも1種で縁止め加工されていることを特徴とするものである。
【0006】
本発明の簡易担架および簡易梯子および搬送ネットおよびロープは、かかる多目的ネットユニットで構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、一般人はもとより、特に消防署員、レスキュウ隊員や警察官が個々に携帯でき、しかも各種の用具として利用できる構造物について、鋭意検討したところ、網糸で構成した矩形状ネットを利用することに着目し、見事に上述課題を一挙に達成するものを提供し得ることを究明したものである。
【0008】
すなわち、かかる矩形状ネットの単体では、担架として、また、複数個連結したものでは、搬送用ネット、簡易梯子やロープにも使用でき、しかも軽くて嵩張らず、常時携帯できる利点を有するものである。
【0009】
すなわち、大規模災害時などにおいて、署員が該ユニットを腰に携帯して現場に駆け付け、2〜4人で狭い場所等のいかなる場所でも迅速に、かつ安全に多数の負傷者を救助して安全な場所まで搬出するものである。また、該ユニットは梯子としても使用でき、連結すれば高所からの脱出用としても使用できる。更に、資器材、医薬品、食料品等の高所搬送ネットとして使用でき、ロープの代替にもなるという特徴を有するものである。
【0010】
本発明の多目的ネットユニットの構造は、たとえばラッシェル編などの組織で編成されたネットを矩形状に裁断し、該ネットの周縁部の少なくとも一部が、布帛および紐から選ばれた少なくとも1種で縁止め加工されているものである。さらに好ましくは該ネットの4隅および長手方向の中間部に取手部を取り付けたものである。
【0011】
本発明で使用されるネットは、別に目粗な組織であれば無結節網組織でも何でもよいが、好ましくはラッシェル編組織のものが嵩が小さく、纏わりにくく、強力が高く、切片がほつれにくい特徴があるのでよい。このラッシェル編地は鎖編糸と挿入糸とからなる網糸で構成され構造を有するので、強度的にも優れていてよい。多目的ネットユニットとしてのネットの目合いは、6〜30cmが好ましく、6cm未満では嵩張って携帯用としては不適合であり、目合いが30cmを越えると担架として使用した場合に網糸が負傷者の体に食い込んで痛く不適合である。簡易担架として、好ましい目合いは10〜20cmであるが、最適な目合いは15〜25cmで、長さ4mのネットを長さ方向に折畳んで半目ずつ網目をずらせば目合いは20〜30cmでも使用することができる。また、簡易梯子としては、足先や靴先が抵抗なく入る幅の目合いが好ましく、具体的には20〜25cmが好ましい。本発明において「目合い」とは、網目を閉じて一方向に張った状態の目の大きさを言う。つぎに該多目的ネットユニットの形状は、矩形状が、加工がし易く、持ち易く、連結し易くてよい。かかる矩形状の中でも好ましくは長方形がよい。ここで矩形状とは、矩形の四隅(コーナー)の形状は限定されないものであり、多角形、円形、丸みのもった形状などいかなる形状であってもよい。
【0012】
該多目的ネットユニットの大きさは、幅40〜100cm、長さ100〜400cmの範囲にあり、幅は、50〜70cmが好ましく、幅が狭いと担架としての用を足さず、広すぎると負傷者を乗せときに垂れ下がって地面に付き、持上げて担ぐのに余分な力を必要とし好ましくない。簡易担架としての長さは180〜200cmが好ましいが、2人で担ぐ場合は負傷者の胴体のみを担架に乗せたほうが運び易く100cmでよい。また、簡易梯子などの目的と併用する場合は長ければ長いほど良く、360〜400cmを折畳んで簡易担架としての長さを180〜200cmにすることもできる。
【0013】
簡易梯子、ロープとして使用する場合の長さは、住宅の2階から1階に降りることを考えれば、好ましくは3m以上、さらに好ましくは350〜400cmがよい。
【0014】
該多目的ネットユニットの総重量は、軽いほど携帯するのによい。しかし、使用に耐えられる安全な強さの点や、さらにベルトに装着する場合の重量を考慮すると、100〜300gが好ましい。また、該ユニットを携帯するためには、容積が小さいほど好ましく、好ましくは200〜500cm3 、さらに好ましくは200〜400cm3 であるのが、袋状物として収納するのによく、また、必要強度と運動性を容易にする上からもよい。
【0015】
次に、ネットを構成する網糸は、少なくとも30kgの強力を有するものであり、好ましくは50kg以上であり、少なくとも50kgになるように糸の繊度、構成本数を調整する。網糸素材は、細くて強いポリエステル、ナイロン、ビニロン等の繊維強度7g/d 以上ある合成繊維が使用され、好ましくは、繊維強度20g/d 以上ある高強度合成繊維芳香族ポリアミド系繊維である。使用される合成繊維は上記繊維に限らず、高強力ポリビニールアルコール繊維、超高分子ポリエチレン等を使用することもできる。
【0016】
簡易担架の強さは、網糸使用本数が多いほど強いが、たとえば4本と少なくても、目合いを30cmで、幅を40cmとすると、網糸本数4本(50×4kg)と2本の周縁部(50×2kg)に重量が掛るので、長さ方向には少なくとも300kgまで耐えることができるのである。すなわち、周縁部の強力は、好ましくは少なくとも50kg、さらに好ましくは100kgあれば、十分実用に耐えられる強力が得られるものである。
【0017】
該周縁部は、布帛および紐の少なくとも1種で構成され、複数枚、複数本、またはこれらの併用の形で構成されており、該ネットを収納袋から取出して、即座に使えるようにネットの纏わりを防止するものであり、ネットの補強や運搬用取手や肩掛けにもなるものである。周縁部に使用される材料は、ポリエステル系繊維製のものであり、該布帛および紐が強くても、細い周縁部では、網糸が纏わり絡むため、周縁部の太さは該網糸の少なくとも10倍以上の太さを有するものが好ましい。また、周縁部は、縁止め加工されていることによって、該ネットの網糸と固定が強固に達成され、さらに該ネット全体に応力が均一に掛かる機能を発揮するものである。ここで、縁止め加工の方法としては、周縁部の糸と該布帛または紐とを接着する方法でもよいが、縫製する方法が周縁部が硬くならないので好ましく使用される。
【0018】
該多目的ネットユニットは、簡易梯子、ロープ、搬送ネット等にも使用することができるものであり、1つのユニットとしても十分使用できるが、該ネットの幅方向および長さ方向に2個以上連結することにより面積が倍増し、長くなり、より使用範囲が広がり、大きい荷物の搬送、高所からの脱出等に役立つ。
【0019】
簡易担架の場合は2〜4人で負傷者を搬送するための取手部が必要になる。2人で使用する時は四隅に取手部を設けることが必須となる。4人で使用する時は矩形状ネットの長さ方向の中間部に左右各々2個以上設置して各自が両手で搬送する方法が好ましい。また、中間部の左右に取手部を設けることにより胴体のみ担架に乗せて2人で搬送できる。そのため、中間部は左右各々4個以上取手部を設置した方が使い勝手がよい。該取手部の直径は7〜15mmで、かつ、少なくとも50kgの強力を有するものが好ましい。すなわち、該取手部は持ちやすく、手が痛くない太いものが好ましいが、直径7mm未満では、50kgの重さで手に食い込み、直径が15mmを越えると取手部が嵩張り好ましくない。また、取手部は組紐など柔軟で、圧縮できるものが好ましい。
【0020】
更に2人で負傷者をより容易に搬送するためには、望ましくは両手と肩で力を分散させることである。また、負傷者を腰掛けた状態で搬送することもできる。
すなわち、具体的には矩形状ネットの各長辺部分の相対する中間部から各長辺の相対する一端部にテープ、ベルトもしくは紐(以下、テープ等という)を沿わせて、該テープ等を少なくとも2カ所で、好ましくは該テープ等の両端近傍で、各長辺に固定した簡易担架である。かかる簡易担架の両側から2人が、該テープ等に肩を通し肩と両手に力が掛かるようにして持上げて搬送するものである。この時、矩形状ネットは中間部で折畳んで頭から大腿分にネットが掛かるようにする。
【0021】
該テープ等の長さは、0.8〜1.2m、さらには0.9〜1.1mのものが、搬送性がよくて好ましい。短いと頭を通し難く、長いと担架が垂下がり搬送しにくい。負傷者を搬送する場合、負傷者の胸部または腹部を固定するための落下防止用のテープ等を矩形状ネットの中間部および/または端部に、長辺とほぼ直交させてテープ、ベルトもしくは紐を沿わせて、該テープ等を少なくとも2カ所で、好ましくは長辺近傍で、ネットに固定することでより安全に搬送することができるものである。
【0022】
該落下防止用のテープ等は、長さを調整することができる形のものが好ましく、たとえば、担架に負傷者を乗せてからでも、該テープ等の長さを調整してその胸部または腹部を担架に固定できるものがよい。また、かかるテープ等は、一本の形でもよいが、止め具を介して接続されている形の方が、たとえば負傷者の胸部または腹部で止め具で連結して固定できるので便利に使えて好ましい。なお、かかるテープ等を、たとえば肩掛け用にネットに接続させたものを、延長して使用してもよいし、さらにかかる延長テープ等を、上述の止め具、たとえばバックル等で連結できる形にして使用してもよい。
【0023】
簡易梯子の場合、該ネットの目合いは、スムースに足先や靴先が掛り、抜ける目合いであるのがよく、好ましくは20〜25cmの目合いのものが使用される。目合いが20cm未満であると足を抜くときに抵抗があり、30cmを越えると網目が不安定になり、登り下り性能が悪くなる傾向がある。また、梯子の場合、1本の網糸に全体重が掛ることと衝撃力を考慮すると、好ましくは100kg以上、さらに好ましくは120kg以上の強力を有する網糸が採用される。
【0024】
次に搬送ネットとしては、1枚または複数枚連結して小さいものから大きなものまで搬送でき、2重、3重にすれば重いものでも搬送が可能となる。例えばクレーンに4隅の取手部を掛けて高所または低い場所に資器材、医薬品、食料品など救助物質を簡単に搬送できる。
【0025】
また、該ネットを束状にすれば、1つのユニットでもロープとして使用できるし、さらに複数のユニットを連結すれば長尺のロープができ、特にく形状の対角線どうしを連結すれば、故意に束にする手立てを採用することなく、集束するので、好都合に使用することができる利点がある。
【0026】
本発明を図面により、以下説明する。
図1は、本発明の多目的ネットユニットの一例を示す概略図である。該ユニットはラッシェル編地からなるネット1が4角形の矩形状を有し、布帛、紐等で周縁部の縁止め加工部2の網糸が縫製され、さらにネット1の4隅および長手方向の中間部には取手部3を設けた構造を示すものである。この構造のものは、即座に担架として使用することができるものである。
【0027】
図2は、本発明の多目的ネットユニットの簡易梯子の概略図である。
【0028】
この場合のネットは、長さが図1のネットより長く、この例では4mで、1辺の大きさも図1のネットより大きく、10cmである。なお、この例では、30cm間隔で左右交互に足が掛けられるように、網糸をウレタンゴムで被覆した柔軟加工部4を有し、さらに図1のユニットを連結金具5で2個連結したものである。
図3は、図1のユニットを縦、横両方向に4枚並べ、周縁部の縁止め加工部2を重ねて、ロープ6を該網目に通して連結した搬送用ネットの概略図である。
【0029】
図4は、簡易担架の一例の概略図である。この例は2人搬送用簡易担架であって、図1の担架用ネットに肩掛け用テープ7,7´と、負傷者の胸部または腹部を固定するための固定用ベルト8を取付けたものである。
【0030】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0031】
実施例1
糸繊度1500デニールの芳香族ポリアミド系繊維をラッシェル編機により鎖編糸3本と挿入糸2本で構成した1.5mm径の網糸で、目合い10cmのラッシェル編地を得た。該編地を幅60cm、長さ200cmに裁断して4角形のネットを得た。このネットに該網糸の16倍の断面積、太さ5mmのポリエステル繊維製紐で周縁部の網糸を包み込むように縫い糸でジグザク縫と直線縫で縫製し縁止め加工し固定した。次いで、四隅に長さ15mm、直径10mmの強さ100kgのポリエステル繊維製組紐からなる取手部を取付け、更に、4角形ネットの長さ方向の中間部左右に各々2個取付けた。
【0032】
このようにして得られた多目的ネットユニットを縦7cm、横10cm、幅5cmからなる350cm3 の収納袋に収め、ベルトに通して携帯できるようにした。重量は150gと軽く、長時間抵抗なく携帯できた。展張性は袋からネットを取出しても纏わることがなく良好で、素早く簡易担架として使用できた。
【0033】
該網糸の強力は120kgが得られ、周縁部の強力も100kgが得られた。体重70kgの負傷者を担いだ結果、2人で前後でもってもよく、左右で持っても救助・搬出でき良好であった。4人で持てば更に容易で、負傷者にも負担を掛けずに搬出できた。
【0034】
実施例2
実施例1の糸を使用して目合い20cm、1辺の大きさ10cmのネットを編成した。この網地を長さ400cm、幅60cmに裁断して4角形のネットを得た。このネットに実施例1で使用したポリエステル繊維製紐で周縁部を縫製し、左半分に取手部を6か所取付けた。このようにして得られたネットに30cm間隔で左右交互に足を掛ける部分を作り、その部分の網糸にウレタンゴムで柔軟加工した。
該ネットを簡易梯子として1階から2階に上り降りに利用した。通常の梯子に比べるとやや不安定であったが、不慣れな人でも上り降りできた。
【0035】
次ぎに該ネットを簡易担架として使用するため、長さ方向に2つに折畳んで網目を半目ずらして重ね、長さ2m、幅60cm、網目の1辺の大きさを5cmにして、折畳んだネットがずれないように8か所ボタンで固定した。該簡易担架の着用性は実施例1の担架と遜色のないものであった。
【0036】
また、該多目的ネットは消防ホースを高所に運ぶ時の搬送ネットとしても利用でき、丸めて金具で連結しすることでロープとしても使用できた。
【0037】
比較例1
実施例1の糸を使用して目合い5cm、40cmのネットを編成した。この網地を長さ400cm、幅60cmに裁断して4角形のネットを得た。次いで、周縁部と取手部を取付けて簡易担架を作成した。担架として使用した結果、目合い5cmのネットは容積が嵩張り800cm3 になり携帯するには大きすぎ、他の作業性がよくなかった。また、目合い40cmの簡易担架は夏服姿の負傷者を乗せたところネットの網糸が体に食い込んで痛がり、負傷者に負担が掛かりよくなかった。
【0038】
比較例2
実施例1の材料を使用し、同じ大きさの4角形のネットを作成し、周縁の網糸に直径5mmのロープを巻き付けて取手部を取付け簡易担架を作成した。
【0039】
実際に使用した結果、数回の使用では問題なかったが、使っている間に周縁のロープが偏って纏わり、手直ししないと使用できなかった。また、周縁紐を取り付けずに使用したところ取手部が纏わってより使い難く、担架としての強力が弱く、体重100kgの人には使用できなかった。
【0040】
実施例3
実施例1の多目的ネットユニットを用い、これに、長さ1.3m、幅4cmのポリエステル製織物からなるテープを、該ネットユニットの長辺部の端部に、肩掛け用テープ7として、該テープの一方の端末を該ネットユニット端部に縫製して固定し、該テープの他方の端末を、1m先の該ネットユニットの中間部に縫製して固定した。この要領で、肩掛け用テープ7′も、同様に反対側の該ネットユニットの長辺部に縫製して固定した。次に、該ポリエステル製織物からなるテープを、負傷者固定用テープ8として、該ネットユニットの中間部に縫製して固定した。この固定用テープ8は、該ネットユニットの幅方向の中央部で連結用止め具9で一体化して、負傷者を固定できる方式を採用した。
【0041】
このようにして得られた簡易担架を中間部で折畳んでその上に負傷者を頭から大腿分にネットが掛かるように寝かせ、胸部に落下防止用ベルトを固定した。搬送者二人が該担架の両側からテープを肩に掛け、両手で折畳んだネットの両端を持上げて搬送したところ重さが軽減でき搬送が容易であった。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、誰でも個々に携帯することにより、常時、どのような時にも、素早く、狭い場所でも、負傷者搬出簡易担架や高所からの脱出用梯子、資器材搬送用ネット、さらに、結束用ロープ等多くの目的の用具として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この図は、本発明の多目的ネットユニットの一例を示す概略図である。
【図2】 この図は、本発明の簡易梯子の概略図である。
【図3】 この図は、本発明の搬送用ネットの概略図である。
【図4】 この図は、本発明の簡易担架の概略図である。
【符号の説明】
1:ネット
2:周縁部の縁止め加工部
3:取手部
4:柔軟加工部
5:連結金具
6:ロープ
7、7′:肩掛け用テープ
8:負傷者固定用ベルト
9:ベルト連結用止め具

Claims (11)

  1. 6〜30 cm の目合いを有する矩形状ネットの周縁部が、布帛および紐の少なくとも1種で縁止め加工されているネットユニットで構成されていることを特徴とする簡易担架。
  2. 該ネットの目合いが、10〜20cmである請求項記載の簡易担架。
  3. 該ネットの周縁部の少なくとも四隅に取手部が設けられている請求項記載の簡易担架。
  4. 該取手部が、矩形状ネットの長さ方向の中間部に少なくとも1個設けられている請求項記載の簡易担架。
  5. 該取手部が、直径7mm以上で、かつ、少なくとも50kgの強力を有するものである請求項3または4記載の簡易担架
  6. 6〜30 cm の目合いを有する矩形状ネットの周縁部が、布帛および紐の少なくとも1種で縁止め加工されているネットユニットで構成されていることを特徴とする搬送ネット。
  7. 6〜30 cm の目合いを有する矩形状ネットの周縁部が、布帛および紐の少なくとも1種で縁止め加工されているネットユニットで構成されていることを特徴とするロープ。
  8. 矩形状ネットの各長辺部分の相対する中間部から各長辺の相対する一端部にテープ、ベルトもしくは紐を沿わせて、該テープ、ベルトもしくは紐を少なくとも2カ所で各長辺に固定したことを特徴とする請求項記載の簡易担架。
  9. 該テープ、ベルトもしくは紐の長さが、0.8〜1.2mである請求項記載の簡易担架。
  10. 該矩形状ネットの中間部および/または端部に、長辺とほぼ直交させてテープ、ベルトもしくは紐を沿わせて、該テープ、ベルトもしくは紐を少なくとも2カ所でネットに固定したことを特徴とする請求項記載の簡易担架。
  11. 該テープ、ベルトもしくは紐が、止め具を介して接続されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の簡易担架。
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