JP2005288077A - 救助袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 負傷者や病人を袋内部に収容し、雪上を滑走させたり、担架にしたりでき、登山者が常に携行できる軽量でコンパクトな救助袋を提供する。
【解決手段】 袋本体(1)はナイロン等の合成繊維製織物生地から成り、袋の外側の側面に複数の取っ手(2)を備える。袋の上面の中央に長さ方向に全開できるファスナー(3)を備え,負傷者をすばやく収容できる。袋の上端部と下端部には紐通し(4)を設け、完全にしぼって密封できる。袋の背面の内側には、スキー、テントマット等の登山装備を挿入できる仕切り布ポケット(7)を備え、負傷者に負担の少ないソリや担架として使用できる。又ビバーク袋やシュラフカバーとしても使用できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、山岳地帯において事故の負傷者や病人を内部に収容し、人力やヘリコプターで搬送するのに使用できる救助袋で、かつ緊急時や幕営時には露営に使用できる袋に関する。
山岳地帯で事故の負傷者や病人を救助搬送する際には、従来から一般に用いられてきた救助器具には、スノーボートや担架がある。また事故現場で応急的に得られる救助器具としては、スキーとロープを利用して組み立てるソリ、ツェルト(非常用簡易型テント)とロープを利用して作る担架などがある。
特開平9−299494号公報
山岳地帯において、スノーボートや担架が事故現場の近くに必ずある訳はなく、それらの利用は近くに山小屋がありかつそれらの救助器具を備えている場合に限られた。さらに積雪期となれば営業している山小屋はほとんどなく救助器具の利用はできない。救助隊を要請できたとしても現場に到達するまでに時間を要するし、当日に到達できない場合もある。ヘリコプターによる救出も悪天候時には行なえない。
事故が発生した場合を想定して、自己パーティーによる自力搬出を考えている程の優秀な登山パーティーでも、万一のためにと携行していける程軽量でコンパクトな担架や救助器具はなかった。そのため事故発生時には手持ちの登山装備を利用して対処するほかなかった。具体的には、スキーとロープを携行していればスキー複数台を並列に連結してスノーボートやソリ代わりにしたり、ツェルト(非常用簡易型テント)に負傷者をくるんで引っぱったり、持ち上げたりである。しかしソリ代わりにしたスキーが使用中にばらばらにならないようにしっかりと連結させるには、正確なロープの結び方のできる者でもその組み立てには多大な時間を要した。しかも搬送時、斜面の横断時では上に載せている負傷者がずれ落ちたりした。また深い山中での事故の場合には、搬送に時間がかかるため日没までに搬出下山できないこともあり、山中で一晩露営しなければならない。その際ツェルトを利用して搬送を行なっていた場合には、その搬送に使用していたツェルトを露営に使用しなければならず、搬送中にツェルトを痛めてしまっていることも多く、その痛んだツェルトで悪天候時などに露営することとなると大変つらく、また危険でもあった。このように手持ちの登山装備を利用した応急の救助器具の作製や使用は、ロープワーク等を含む非常な熟練を必要とし、普通の登山者が簡単に行なえるものではなかった。
現在ある救助用の担架類は、折りたたみ可能な救助袋も含めて、いずれも重くかさばるもので、万一の事故を想定しても、逆に安全登山のためにも背負える重量やかさばり等の制約から、とうてい携行することはできない。
本発明は、これら従来の問題点を解決するために、さまざまな装備を安全のためといって何でも携行することはできない登山という特殊な事情から、手持ちの登山装備を併用するものの、従来のようにその使用に特別な技術や熟練を必要とすることなく誰もが使える救助袋で、かつ緊急時や幕営山行時には露営用具として兼用でき、したがって登山装備の軽量化に役立つ多目的な救助袋を提供することを目的になされたものである。
本発明の救助袋(1)は、袋本体は合成繊維製織物生地からなり、被救助者を内部に収容する救助袋である。救助袋の外部の側面に複数の取手(2)を備え、救助袋の上面の中央には、被救助者の収容のために長さ方向に全開できるファスナー(3)を設ける。救助袋の上端部と下端部には、筒状に縫った紐通し(4)を設けて、中に紐(5)を備える。前記の複数の取手(2)の近い位置に、内部に収容した被救助者を固定するために、ループ状の固定用紐通し(6)とこれに通す紐(8)を備える。救助袋の背面の内側、すなわち被救助者の収容位置には、手持ちの登山装備の任意のものを挿入できる仕切り布ポケット(7)を設ける。
本救助袋の袋本体の合成繊維製織物生地は、透湿性防水処理されたものであると、雪や雨の中でも被救助者を濡らさずに搬送でき,蒸れによる内部からの濡れもなく快適であり、被救助者の肉体的負担が軽減できる。またこのような処理を施すことにより、本救助袋は人体を収容するというその形状から、救助袋としてだけの使用にとどまらず、緊急時においてはビバーク袋(非常用露営袋)として使用できる。またテント山行の時に普通に使われているシュラフカバーの代用としても積極的に使用できる。
装備の軽量化が第一の登山分野で、従来は万一の事故に備えて救助用具を携行することなど考えられなかったが、常に携行することが負担にならないほど軽量でコンパクトな救助袋の提供により、山行に際して常に救助搬送の手段を携行することが可能となる。
本救助袋を携行していれば、万一自分達の登山パーティーで事故等が起きた場合、とりわけ訓練を受けたり特別な技術を持っていなくても、複数の人数の救助者がいれば自力対処ができ、迅速な救出活動が行なえる。結果、自分達の事故は可能な限り自分達で対処するという、セルフレスキュー(自己救助)の思想が登山者の間に高まる。
各山域にある遭難対策協議会や山岳救助隊等の救助の要請を受ける側も、救助の現場まで重くかさばるスノーボードや担架類を運ぶ必要がなく、本救助袋を持参すれば良いので遭難場所や事故現場が遠く、困難な場所である場合ほど、現場に速く到着でき早い救助活動が行なえる。
本救助袋ひとつで、複数の登山装備の用途を兼ねることができるため、携行できる装備が重さやかさばりの点で限定される登山分野で、装備の削減や軽量化に役立ち、安全登山にもつながる。
本発明の実施の形態は、常に携行できるくらい軽量で、しかも特別な技術や熟練がなくても普通の登山者の誰でもが使える救助搬送の用具の提供という目的を、手持ちの登山用具との併用という形で実現した。
緊急時やテント山行時の露営用具としても兼用できる多目的な救助袋とすることにより登山装備の軽量化もあわせて実現した。
図1と図2は、本発明の救助袋の一実例を示したものである。本発明の救助袋(1)は、人体が無理なく無駄なく収容できる大きさで、例えば最大幅85cm、最長240cmである。袋本体は合成繊維製織物生地から成り、合成繊維としてはナイロン、ポリエステル等を使用でき、例えばナイロン30デニールリップストップ織地を使用すると、非常に軽量でコンパクトにでき、本実施例では重量わずか300g台であり、山行時に常に携行することをためらわないで済む重さと大きさである。
救助袋の外部の側面には複数の取っ手(2)を備え、取っ手の材質は合成繊維製の丈夫なものを使用する。本実施例では登山用ザックに用いられている2.5cm幅の平織りナイロンベルトを使用している。取っ手(2)は、救助袋の外部の左右の側面に、半円状に5cm程度突き出るようにして、取っ手の付け根は袋本体の生地にしっかりと縫い込む。取っ手の数と位置は特に限定されないが、被救助者が収容された状態を示した図4のように、頭側となる上端寄りの左右の側面に長さ方向に対して対称に各1個ずつ、足側となる下端寄りの左右の側面に長さ方向に対して対称に各1個ずつ、そしてその中間部の左右の側面に長さ方向に対して対称に各1個ずつの合計6個程度が、必要にして十分な妥当な数である。本実施例でも、長さ方向に対して左右対称の位置に、3対6個の取っ手を備えている。
救助袋の上面の中央部には、長さ方向に全開でき、閉じた状態においては上端、下端のいずれの方向からも開けることのできるファスナー(3)を設ける。図2のように全開できるため被救助者の収容がすばやく行なえ、搬送途中に被救助者の負傷部位の処置等が必要な場合には、上端側からも下端側からも開けることができるため、必要部分だけを開けることができる。
救助袋の上端部と下端部には、それぞれ筒状に縫製した紐通し(4)を設け、中に紐(5)を通しておく。この紐を引いて絞って結び、下端は密封することができる。上端は背面側と上面側に、長さ方向の差があるため、紐を少しずつ絞って被救助者の顔の部分だけを露出させた半開き状態に調節することができ、被救助者の様子をうかがいながら搬送することができる。悪天時には、被救助者の顔に雨、雪等がかからないように呼吸がさまたげられない程度まで絞ることもでき、さらに絞って密封することもできる。本実施例では、上端の背面側と上面側の長さの差は、上面側を40cm短くしてある。
救助袋の外部の側面に備えた複数の取っ手(2)の近い位置に、収容した被救助者を固定する際に利用する、ベルトを二つ折りにしたループ状の固定用紐通し(6)を3〜5cm突出させて複数設けて、中に通す紐(8)を備える。固定用紐通しの材質は合成繊維製の丈夫なものを使用する。本実施例では、取っ手(2)と同じく登山用ザックに用いられている2.5cm幅の平織りナイロンベルトを使用している。固定用紐通し(6)の位置と数は、取っ手(2)の近くの位置なら特に限定されない。取っ手と同じ位置でも、取っ手の上端側でも下端側でも、あるいはその両方に設けても良い。その数は、取っ手の数が6個とすれば、固定用紐通しの数は6〜12個である。ただし救助袋の外部の左右の側面に設けるこの固定用紐通しは、左右が一対となるように、長さ方向に対して左右対称の位置にあることが望ましい。本実施例では、各取っ手の上端側に接して3対6個設けている。
救助袋の背面の内側、すなわち被救助者を収容する位置には、スキー、スノーボード、ストック、就寝用マット、テントマット等の手持ちの任意の登山装備を挿入できる、仕切り布ポケット(7)を設ける。その形状と大きさは、本救助袋の救助搬送器具としての機能性の向上に役立つような、山行時に携行している登山装備類が挿入できて、かつそれらの装備類がある程度安定して納まっているような形状と大きさであれば、特に限定されない。本実施例では、図3に示したように、二段構造の仕切りポケットとしている。使用する生地は本体と共生地であるが、使用する材質も軽く丈夫なものであれば限定されない。下段ポケット(7a)は、幅56cm長さ180cmで、救助袋本体の背面の下端より20cm程度上端寄りに、下端側と左右の側面側の三方面を縫い付け、上端側が開いた封筒状である。上段下端側ポケット(7b)は、幅56cm長さ40cmで、下段ポケット(7a)の上に下端側を合わせて重ね、下端側と左右の側面側の三方向を縫い付け、さらに下段ポケットと上段下端側ポケットの二枚の布地を、幅方向に4等分するように3列縫い合わせてある。上段下段側ポケット(7b)の上端側は開いた封筒状である。上段上端側ポケット(7c)も、幅56cm長さ40cmで、下段ポケット(7a)の上面の中央部より少し上端寄りに重ねて、左右の側面側の二方面を縫い付け、さらに下段ポケットと上段上端側ポケットの二枚の生地を幅方向に4等分するように3列縫い合わせている。この上段上端側ポケットは、その下端側、上端側とも縫わずにトンネル状に開いている。このような二段構造の仕切り布ポケット(7)に、救助袋の機能性の向上に役立つ登山装備のほとんど挿入でき、かつ安定して納まる。本実施例での仕切り布ポケット(7)は、整理すると次のようになる。
下段ポケット(7a)、幅56cm長さ180cmの封筒状で、下端封じ、上端開放上段下端側ポケット(7b)、幅14cm長40cmの封筒状で4並列、下端封じ、上端開放上段上端側ポケット(7c)、幅14cm長40cmのトンネル状で4並列、下端上端開放
本実施例の救助袋は、本体単体でも十分使用できるが、背面の仕切り布ポケット(7)に手持ち登山装備の任意のものを挿入して併用することで、救助袋としての機能性が向上して、被救助者の負担も軽減できる。その使用に際しては、従来の課題であった、手持ちの登山装備をロープ等を利用して救助器具に組み立てて使用する時のような、特別な技術や熟練を必要とせず、またその組み立てに多大な手間と時間を要したがその必要もなく、普通の登山者が簡単に使用できる。
本救助袋の外部の側面の複数の取っ手(2)は、担架のようにつかんで持ち上げたり、ロープを結んで引っ張ったり、ヘリコプターで吊り下げられたりして使われることがあるため、大きな力がかかる。そのため、このような使用に耐えられる十分な強度が必要である。従来は、長さ方向に対して対称の位置にある左右の取っ手同士が、同じ一本のベルトで形成されて、袋の背面を通して縫製によって固定され、強度の問題を解決していた。
積雪期の山岳地で、悪天候などでヘリコプターによる搬送が不可欠な場合、積雪のある所では持ち上げて搬送するより、雪上を滑走させて搬送した方がはるかに速い。その際、救助袋の背面の外側つまり雪に接する部分の布地に、従来のような取っ手の補強のためのベルトが縫い付けられて存在していると、雪上を滑走させる時に大きな抵抗となり、登りや平坦地はもちろん緩い下り斜面ですら滑らず、引っ張るのにかなりの力を必要とする。
雪上を滑走させる際のこの抵抗を減らすため、取っ手の補強のためのベルトを救助袋の背面の内側に縫製した場合には、そのベルトを縫製した縫い糸が背面の生地の外側に出る。このわずかに見える縫い糸の出張りも滑走の際には抵抗となり、登りはもちろん平坦地でも引っ張るのに大きな力を必要とする原因となる。さらに滑走の際の雪との摩擦や、雪上にわずかに出ているブッシュとのこすれ等で、縫い糸は簡単にすり切れてしまう。この糸が簡単に切れないようにと、ケブラーなどの超高強度の糸を使用すると、糸に接する生地の方が切れてしまう。そのため、取っ手の補強を袋の背面を通して縫製する方法は、少なくとも雪上を滑走させて使用することも想定される救助袋では採用できない。
そのため、本実施例における救助袋の取っ手(2)の補強は、次のように実施した。図5、図6、図7はその実施例を示したものである。本救助袋の取っ手(2)と固定用紐通し(6)が縫い込まれる個所は、救助袋の背面の生地(9)、仕切り布ポケット類(7a、7b、7c)の生地、上面の生地(10)、の3枚または個所によっては4枚の生地が重ねられて縫い合わされる縫代(11)の部分である。一般に登山装備の縫製品、例えばその代表のような登山用ザックの場合、このような生地の積層部の縫代の幅は1cmであり、大きな力のかかるザックの背負いベルトの下端部などの補強の必要のある個所でもそれで十分である。本実施例では、この縫代幅を2cm幅として、図5のように、3枚あるいは4枚の生地を縫い合わせるところに、取っ手(2)のナイロンベルトの両末端と、固定用紐通し(6)のナイロンベルトの二ツ折りにした末端を、それぞれ2cmずつ差し込んで縫い合わせている。さらに図6に示すように、この2cm幅の縫代の上に、4cm幅高強力ナイロンベルト(12)を二ツ折りにした状態でかぶせて、縁テープのように縫い重ねている。最後に、この縁テープの上から、取っ手(2)と固定用紐通し(6)の縫い込まれた個所を、4cm幅の縁テープと3枚または4枚の生地といっしょに、カンドメミシンで間止め縫い(13)を行なって補強している。このような方法によって、左右の各側面にある3個の取っ手(2)と、3個の固定用紐通し(6)は、4cm幅高強力ナイロンベルト(12)を介して一例につながって補強されており、それぞれが違う方向に引っ張っられても十分な強度があり、救助搬送活動での酷使に耐えられる。
このような構成により、雪上を滑走させて搬送する場合、背面の雪と接する個所には、補強のベルトや縫い糸などの抵抗となるようなものはなく、引っ張る力がずっと少なくて済み、長時間に及ぶ搬送の場合、救助者の疲労を緩和することにもなる。
前記の実施例1と実施例2においては、救助袋の軽量化を追求したのに対して、本実施例においては、軽量化はめざしつつも救助袋の耐久性を向上させることを優先させたことである。実施例1と実施例2の救助袋では、常に携行するのをためらわないで済むように、本体の生地のすべてにナイロン30デニールリップストップ織地を採用し、わずか300g台の重さを実現した。一般の登山者は、万一に備えて携行はするものの、むしろテント山行時に使うシュラフカバーを省略できてその代用として使用したり、事故には至らないものの、道迷いや不測の事態で時間を費やしたために下山できず、ビバーク袋として使うことの方が多く、もし事故に遭遇して救助袋として使用する場合には、最低限その時の一回だけ救助袋として使える強度が備わっていれば、とにかく軽くて小さい方が良いと考えるのが普通である。そのため、実施例1と実施例2の救助袋は、最も痛むことが解っている背面の生地(9)も、上面の生地(10)や、仕切り布ポケット(7)の生地と同じ生地を承知で使用している。それはこのナイロン30デニールリップストップ織地を使用しても救助袋としての酷使に、最少でも一回は十分に耐えられる構成にしているためで、むしろ重さやかさばりのために、携行を見合わせることがないようにしたためである。
本実施例3の救助袋は、各山域にある遭難対策協議会や地元山岳会で組織する山岳救助隊等の、救助の要請を受けて救助に出動する側の使用を前提に作製している。救助の要請を受けて救助現場へ運ばれる救助袋は、毎回激しく酷使される。また救助隊は実際の救助活動以外にも訓練を頻繁に行なうので、救助袋はその都度使われ、軽量化を優先した救助袋では、たちまち痛んでしまうことが予想される。そのため何回でも繰り返し使用可能な丈夫な救助袋も必要となる。一般的には、繰り返し使用可能な救助袋にするには、軽量化は犠牲にして、重くはなるが丈夫な材質を使わざるを得ない。しかし、救助隊と言えども、救助現場まで運んで行く救助搬送のための器具類は、軽く小さいのに越したことはない。このような要請に応えるために、本実施例では、一番痛む背面の生地(9)の材質を変更して、耐久性を向上させた。具体的には、210デニールナイロンオックス地に、引っ張り強度が並みはずれて高くて軽量な、高強力ポリエチレン繊維であるダイニーマを格子状に織り込んだ、210デニール・ダイニーマリップストップ・ナイロンオックス地を背面の生地に採用した。この生地は、引き裂き強度が高く、岩などとの摩擦に対して強く、雪が付着しにくいため雪上での滑走性にもすぐれ、しかも生地の厚さと丈夫さの割に軽量である。この生地を採用することにより、本実施例の救助袋では、実施例2で行なったような、縫代(11)全体を4cm幅高強力ナイロンベルト(12)をかぶせる補強の必要がなくなったほどである。縫代(12)の幅は、実施例2と同じく2cmとっているが、その縫代のなかの取っ手(2)と固定用紐通し(6)の差し込まれた個所を、4cm幅高強力ナイロンベルトなしに、直接間止め縫いするだけで十分である。
この材質の生地を、背面に採用したことで、本実施例の救助袋はほぼ500gと重量が増したが、耐摩耗性や引き裂き強度等の耐久性は、5〜6倍ぐらい向上している。また、500gという重量も、救助袋としては決して重くはなく、この数値も相当な軽さではある。さらに救助に向う救助隊員が、従来は重い担架やかさばるスノーボートを現場まで運んでいたことに比べれば、軽くて小さくたためる本救助袋は現場まで運ぶのにも苦労はなく、本救助袋の耐久性を格段に上げたための100〜200gの重さの増加が、問題にされることはない。
このようにして本実施例の救助袋では、ある程度軽量化も実現しながら、耐久性を大いに向上させることができた。
次に本発明からなる救助袋の使用方法について説明する。山岳地等における救助搬送の実際は、救助現場の地形、搬送ルートの地形、季節、救助者の人数、負傷等の状況、搬送終了場所までの距離やそれに費やす時間等によって変わらざるを得ず、わずかな使用例を挙げただけでは説明しきれないが、いくつかの例を挙げて、本発明の救助袋の事故状況等への対応性の広さを説明する。
最初は本救助袋を単体で搬送に使用する場合である。救助袋(1)の上面のファスナー(3)を全開して上面の布(10)を開き、被救助者を収容しファスナー(3)を閉じる。下端部の紐通し(4)の紐(5)を強くしぼって密封する。上端部の紐通し(4)は、紐(5)を軽くしぼっていき、被救助者の顔の部分だけが見える半閉じの状態に調節する。悪天候時には、被救助者の顔に雨や雪がかからないように、呼吸が妨げられない程度までさらにしぼっていく。次に外部の側面の固定用紐通し(6)の左右の各対面同士に紐(8)を通し、内部に収容された被救助者が搬送時の激しい動きで揺すられて内部でずれたりしない程度まで、お互いを引き合わせて結ぶ。この被救助者の固定は外部から行なえるので、搬送途中においても、搬送場所の地形の変化による搬送方法の変更や負傷部位の状態に応じて、固定の強弱を容易に調節でき、被救助者への固定による圧迫等の負担をできるかぎり軽減させることができる。本救助袋は本体単体で使用できるので、以上の手順ですぐに搬送に移ることができる。
しかし、山行時にはいくつもの登山装備を携行しており、その時の手持ちの登山装備のなかから、役に立ちそうな適当なものを併用することで、本救助袋は救助搬送器具としての機能性が向上する。役に立つ具体的な登山装備としては、スキー、スノーボード、ストック、テントポール、ショベルとその柄、就寝用マット、テントマット、寝袋、空にしたザック等である。また現場で、風倒木の長さ150cm以上の軽くて強いものが得られれば、利用できる。また緊急時であって、もし許されれば立木を170cm前後の長さに切って使うことも考えられる。例えば、本救助袋の下段ポケット(7a)には、スノーボード、就寝用マット、テントマット、寝袋、空にしたザック等が挿入でき、安定して納まる。上段下端側ポケット(7b)と上段上端側ポケット(7c)には、スキー、ストック、テントポール、風倒木、立木等を挿入して使用することができる。そのような装備等を携行していれば、被救助者を収容する前に、背面の内部の仕切布ポケット類(7a、7b、7c)に、あらかじめ挿入しておくと良い。
いよいよ搬送に移るが、いくつかの状況を想定して搬送方法を説明する。積雪期や残雪期の場合、その場所に雪があるうちは、持ち上げたりして運ぶより、雪上を滑らせて運んだ方が速く、救助者の疲労も少ない。本救助袋を本体単体で雪上を滑走させて運んだ場合、雪面のわずかな凸凹でも振動となって伝わり、内部の被救助者には肉体的に負担となる。下段ポケット(7a)に、就寝用マット、テントマット、寝袋等を挿入すれば、被救助に伝わる振動を大幅に軽減できる。もしこれらの装備もなければ、空にしたザックを被救助者に背負わせてから寝かせるか、あるいは下段ポケット(7a)に空にしたザックを挿入しても、振動は軽減できる。またそれらの登山装備は振動の軽減だけでなく、雪面からの冷えの遮断や保温の効果もある。またスキー山行であれば、図3のように、スキーSを上段下端側ポケット(7b)と上段上端側ポケット(7c)に挿入し、テントマット等もあればこれも下段ポケットに挿入して、スキーと併用すると良い。
本救助袋を雪上を滑らせて引く場合には、図4のように取っ手(2)にロープRを直接結ぶか、カラビナを介してロープと連結する。本実施例の救助袋には取っ手(2)が6個あるが、左右の各上端側と各下端側の4個所を4人の救助者でそれぞれ1個所ずつを引けば、相当急な登り下りでない限り4人の救助者で対応できる。4人以上の救助者がいる場合でも、4人以外は交替要員として付き添うか、先を歩いて進むべき効率の良いルートを挿す先達の役目した方が良い。また救助者はロープを手に持つより、ロープの先の適当な個所に輪を結んで、その輪を肩から脇下にたすきに掛けて引っ張り、必要に応じて手を添える方が強く引け、疲れも少ない。
救助者が少ない場合でも、二人の救助者がほしい。二人の救助者で搬送を行なう場合、左側の救助者は、左の上端側と下端側の2個所の取っ手(2)にそれぞれ別のロープを結び、2本のロープの先のそれぞれ適当な個所に輪を作り、たすき掛けにして引く。右側の救助者も右の取っ手を同様にして引く。先達役がいないので、慎重に効率の良いルート選びをする必要がある。
搬送途中で雪が少なくなったり、雪上を滑らせて搬送できないような場所、例えば岩場や笹やブッシュ帯など通過しなければならないような場合には、持ち上げて運ばなければならなくなる。4人の救助がいる場合、左右の各上端側、各下端側の4個所の取っ手を吊り下げて運ぶが、この場合、仕切り布ポケット(7)にスキー、スノーボード等の折れ曲がらないような装備等が入っていると、4個所を吊られた場合中央部が落ち込まず、平らに近い状態が保たれ、収容されている被救助者は腰が曲らず、身体がまっすぐに保たれて楽である。
次は、主に無雪期における搬送での一使用方法である。本実施例の救助袋には、取っ手(2)が6個所備えられている。人力で持ち上げて運ぶ場合には、これらの取っ手を持って運ぶこともできるが、平地や町なかで、近くまで来られる救急車輌までや、最寄りの病院や救援場所までへの比較的短時間あるいは近距離の搬送とは異なり、山岳地における搬送では、その搬送活動が数時間に及ぶことも少なくなく、6人の救助者で6個所の取っ手をそれぞれ分担して手で持ち上げて運んだ場合、たとえ途中で幾度も休憩を取ったとしても、そのような長時間に渡って腕力が持ちこたえられず、持ち上げ続けることはできない。そのため、救助者はこの取っ手を直接手で持つのではなく、例えば、救助袋の左側に立つ救助者は、左の肩から右脇下にベルト等でたすき掛けをし、このたすきと取っ手をカラビナで連結して吊り下げる。このたすきにするベルトには、岩登りや沢登りで使うクライミングテープを使用できる。搬送の途中の地形の変化等で、ある取っ手を高く持ち上げる必要が生じた場合、その取っ手を担当している救助者が、その時だけ直接手で持ち上げれば良い。山岳地のような地形の変化の激しい場所での搬送では、このようにすることで、救助者は常に両手があくため、搬送活動が行ない易くなる。
この方法は、救助者が4人の場合も同じように行なえる。先に、積雪期や残雪期の搬送方法の説明の中で、雪がなくなったり、岩場やブッシュ帯等のために、雪上を滑走させて搬送ができなくなった場合、左右の各上端側と各下端側の4個所の取っ手を吊り下げて運ぶと、簡単に述べておいたが、たすき掛けをして、たすきと取っ手をカラビナで連結して吊り下げるこの方法のことである。
しかしこの搬送方法は、救助袋の左右の両側に救助者が並び、たとえ救助者を4人に減らしてもやはり両側に救助者が並び、その幅は1mを越える。この方法で搬送が行なえるのは、林道や道幅のある登山道、あるいは積雪があって登山道に限定されずに比較的自在にルートを取れる場合に限られる。人が一人歩けるだけの幅しかない登山道も多く、こうした道幅の狭い登山道で搬送を行なう方法のひとつを次に説明する。
図8は本実施例の救助袋を使用して、二人で行なう一搬送方法を示した図である。各救助者とも、ベルトを輪状に結び、その二ツ折りの状態の長さが50cm位のものと、それより20〜30cm長いものと、2本用意する。または長さを自在に変えられる丈夫なバックルの付いたベルトならさらに良い。各救助者は、2本の長さの異なる輪状のベルトを2本とも同じ側の肩からたすき掛けにする。例えば左肩から右脇下にたすき掛けした場合、救助袋は救助者の右側に吊り下げられることになる。一人の救助者Aは、下端側の左右の取っ手(2)に、短い方のたすきCは左側の取っ手(2)に、長い方のたすきDは右側の取っ手(2)に、カラビナEを介してそれぞれ連結する。もう一人の救助者Bは、上端側の左右の取っ手に、同じように短い方のたすきCは左側の取っ手に、長い方のたすきDは右側の取っ手に、カラビナEを介してそれぞれ連結する。そして二人が同時にゆっくりと立ち上がれば、被救助者の収容された救助袋が、救助者の右側の腰の横上あたりに、左右は水平に近い状態で吊り下げられる。この時に長さを変えられるバックルの付いたベルトでたすき掛けしていると、左右の水平の微調整が容易に行なえる。この二人による搬送方法では、例えば体重60kgの被救助者を吊り下げる場合、一人の救助者には30kg以上の負担がかかるので、たすきに使用するベルトは幅の広い方が楽である。最低でも2.5cm幅、できれば5cm幅のテープを利用したい。またこの時本救助袋を単体で使用した場合には、吊り下げられた救助袋の中央部がたわんで、被救助者の腰が下がるので、負傷部位によっては被救助者は負担を感じる場合もある。そのため、仕切り布ポケット(7)に折れ曲がらない装備類を挿入すると、被救助者は腰が下がらず身体がまっすぐに保たれて楽である。
仕切りポケット(7)に挿入する折れ曲がらない装備等としては、次のようなものが考えられる。折りたたみ式のテントポールの一振り分を一度伸ばして再び半分に折ると、約150〜180cmの長さのポールが2本できる。これを二振りか三振りの4〜6本をいっしょに束ねて、上段下端側ポケット(7b)と上段上端側ポケット(7c)の4列の中央のどちらかに挿入すれば、しなうが大きくは折れ曲らず利用できる。最近よく使われている長さ調節式のストックを、最長に伸ばしたものを2本、グリップ側の太い方を40〜50cm重ね、その重ねた部分を紐やベルトでしっかりと縛るか、ガムテープでしっかり巻きつけると、一人の体重ぐらいでは曲がらず耐える。4本あれば2組作れる。また、テントポールと2本連結ストックとを併用しても良い。風倒木や立木も入手できれば利用できる。また、積雪期のスキー登山であれば、スキーが利用できる。
この二人による搬送方法では、二人の救助者が前後に1.5m程度の間隔で一列になって歩くため、一人しか通過できない狭い登山道でも搬送を行なうことができるのである。
図9は、本実施例による救助袋を、ビバーク袋として使用した場合の一使用状態を示したものである。登山では予定どおりの行動ができず、山中で不時のビバークをしなければならないこともある。その際、雪があれば雪洞を掘って中に避難したり、夜露や風雨をなるべく避けられるような岩陰や大木の根元などでツェルトをかぶって一晩を過ごすことになる。ツェルトを携行していない場合、本救助袋はすぐれた露営用具として使用できる。ビバークする場所や状況しだいで、靴を脱げずに横にもなれないで、座ったりかがんだりしてビバークしなければならない場合も多い。本実施例の救助袋は、下端部の紐通し(4)の紐(5)を引くことにより、下端部を完全に閉じたり、少しゆるめて半閉じにしたりできる。靴を脱げずに座った状態でビバークする場合、図9のように救助袋をかぶり、靴の足首部の上で救助袋の下端部をしぼって閉じ、外気の侵入を防ぎ、内部の暖気が逃げるのを防ぐことができる。その際、背面の下段のポケット(7a)に、断冷や保温の目的でテントマット等を挿入すれば、不安定な姿勢でのビバークでも、マット等が背面からずれるのを防げる。マット類がなければ、ザックを空にして下段ポケット(7a)に挿入してもマット代わりになる。救助袋本体の生地には、透湿性防水処理が施されているため、内側からの蒸れによる濡れもなく、辛いビバークをいくらかは楽にやり過ごすことができる。
本実施例による救助袋は、テント山行時に、シュラフの保温性を高めたり、シュラフを濡れから守る目的で、ごく普通に使われているシュラフカバーの代用として使用することができる。シュラフカバーとして使用するには、下端部の紐通し(4)の紐(5)を引いてしぼり、下端部を完全に密封する。また、現在、就寝用マットはシュラフカバーの下に敷いて使うのが一般的だが、昔の貧弱なシュラフやマットしか使えなかった往年の登山者の間では、少しでも暖かく使いたいという工夫から、就寝用マットをシュラフやシュラフカバーの内側に入れて敷いた方が暖かいということが経験的に知られている。しかし、シュラフ、シュラフカバー、就寝用マットの表面の素材が滑りやすいナイロン地のことが多く内側に敷いたマットが滑って横にずれて背中からはずれてしまう欠点があった。本救助袋の内部の背面には、下段ポケット(7a)があり、その幅も56cmのため、登山用のほとんどの全身用あるいは半身用のマットが安定して納まり、マットが背面からずれることがなく、マットをシュラフカバーの外側に敷いた場合より暖かく使うことができる。テント山行時に本救助を携行すれば、シュラフカバーは省略でき、装備の軽量化がはかれる。
本発明の一実施例の救助袋を上から見た平面図 本発明の一実施例の救助袋を展開して上から見た平面図 本発明の一実施例の救助袋の背面の内側の詳細説明図 本発明の一実施例の救助袋の一実施態様を示す説明概要図 本発明の実施例2の縫代部の説明概要図 本発明の実施例2の縫代部の補強方法を示す説明概要図 本発明の実施例2の縫代部の補強後の断面の斜視図 本発明の救助袋の一使用例を示す斜視図 本発明の救助袋の一応用使用例を示す斜視図
符号の説明
1 救助袋
2 取っ手
3 ファスナー
4 紐通し
5 紐
6 固定用紐通し
7 仕切り布ポケット
7a 下段ポケット
7b 上段下端側ポケット
7c 上段上端側ポケット
8 紐
9 背面の生地
10 上面の生地
11 縫代
12 4cm幅高強力ナイロンベルト
13 間止め縫い

Claims (3)

  1. 被救助者を収容する救助袋であって、袋本体は合成繊維製織物生地から成り、救助袋の外部の側面に複数の取っ手を備え、救助袋の上面に被救助者の収容のために全部を開けられるファスナーを備え、救助袋の上端部と下端部に第1の紐通しとこれに通した紐を備え、かつ救助袋の外部の側面に第2の紐通しとこれに通す紐を備えていることを特徴とする救助袋。
  2. 前記救助袋の内面に、スキー、テントマット等の登山装備を入れるポケットを備えた請求項1に記載の救助袋。
  3. 前記合成繊維製織物生地が、透湿性防水処理されている請求項1または2に記載の救助袋。
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