JP2001257993A - 動画像再生装置 - Google Patents

動画像再生装置

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JP2001257993A
JP2001257993A JP2000068375A JP2000068375A JP2001257993A JP 2001257993 A JP2001257993 A JP 2001257993A JP 2000068375 A JP2000068375 A JP 2000068375A JP 2000068375 A JP2000068375 A JP 2000068375A JP 2001257993 A JP2001257993 A JP 2001257993A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 再生モードが選択され、かつセットキー56
が押されると、CPU32は、光磁気ディスク36から
SDRAM28への圧縮画像データおよび音声データの
転送処理とSDRAM28に格納された圧縮画像データ
および音声データの再生処理とを並行して行なう。ここ
で、再生処理としては、圧縮画像データおよび音声デー
タの転送命令を指示リスト32aに設定する処理、なら
びにSDRAM28に格納された圧縮画像データおよび
音声データを出力する処理がある。一方、転送処理とし
ては、指示リスト32aを参照して光磁気ディスク36
の所望のアドレスをシークする処理、ならびに指示リス
ト32aを参照して所望のデータをSDRAM28の所
望のアドレスに書き込む処理とがある。 【効果】 転送処理と再生処理とが並行して実行される
ため、再生動画像に部分的なフリーズが生じたり、再生
音声に部分的な途切れが生じるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動画像再生装置に関
し、たとえばディジタルカメラに適用され、複数フレー
ムの静止画像からなる動画像を再生する、動画像再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の再生機能を備える従来のディジ
タルカメラでは、動画像を再生するとき、まず各フレー
ムの静止画像信号が記録媒体から読み出され、読み出さ
れた静止画像信号が所定の信号処理を経てディスプレイ
に表示されていた。ここで、記録媒体の所望のアドレス
のシーク処理および所望のアドレスからの静止画像信号
の読み出し処理は、シリアルに実行されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各フレームの
静止画像信号が離散的に記録媒体に記録されていると、
記録媒体がたとえばディスクの場合、アクセス先のアド
レスが遠いほどシーク処理に時間がかかる。このため、
シークおよび読み出しの各々の処理をシリアルに実行す
る従来技術では、再生動画像が部分的にフリーズする可
能性があった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、再
生される動画像にフリーズが生じるのを防止することが
できる、動画像再生装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、記録媒体か
ら動画像信号を再生する動画像再生装置において、動画
像信号を一時的に格納する内部メモリ、再生指示を入力
する入力手段、および再生指示が入力されたとき、動画
像信号を所定量ずつ記録媒体から内部メモリに転送する
転送処理と内部メモリに格納された動画像信号を再生す
る再生処理とを並行して行なうマルチタスクCPUを備
えることを特徴とする、動画像再生装置である。
【0006】
【作用】入力手段によって再生指示が入力されると、マ
ルチタスクCPUは、動画像信号を所定量ずつ記録媒体
から内部メモリに転送する転送処理と内部メモリに格納
された動画像信号を再生する再生処理とを並行して行な
う。このため、動画像信号の転送処理に時間がかかった
としても、この時間的な遅れが再生処理に影響を及ぼす
ことはない。このため、動画像信号は所望の速度で再生
される。
【0007】この発明のある例では、再生処理は、複数
の動作命令をテーブルに設定する設定処理、および内部
メモリに格納された動画像信号を読み出して出力する出
力処理を含む。一方、転送処理は、テーブルを参照して
記録媒体の所望アドレスをシークするシーク処理、およ
びテーブルを参照して動画像信号を記録媒体から内部メ
モリに所定量ずつ転送する信号転送処理を含む。つま
り、再生処理の一部である設定処理によって複数の動作
命令がテーブルに設定される。再生処理と並行する転送
処理では、テーブルを参照することで所望アドレスがシ
ークされ、テーブルを参照することで動画像信号が所定
量ずつ内部メモリに転送される。内部メモリに転送され
た動画像信号は、再生処理の一部である出力処理によっ
て出力される。このように、複数の動作命令がテーブル
に蓄積され、転送処理によって行なう動作が確定してい
るため、シークによる時間遅れが生じないときは速やか
に処理を実行できる。
【0008】好ましくは、再生処理は、テーブルに設定
されかつ未だ実行されていない未実行動作命令の数を所
定値と比較する比較処理、および未実行動作命令が所定
値よりも大きいとき所定時間待機する待機処理をさらに
含む。未実行動作命令の数が多くなると、待機処理が行
なわれる。つまり、再生処理が一時的に中断される。こ
れによって転送処理が集中的に行なわれ、転送処理の遅
れが解消される。なお、所定値は動画像のフレームレー
トに応じて変化するのがさらに好ましい。
【0009】好ましくは、設定処理は、動画像信号の転
送先アドレスを循環的に更新する更新処理、および更新
処理によって更新された転送先アドレスを前記テーブル
に設定するアドレス設定処理を含む。転送先アドレスが
循環的に更新されることで、内部メモリの容量を超える
量の動画像信号を再生することができる。
【0010】好ましくは、動画像信号は複数の圧縮静止
画像信号からなり、出力処理は複数の圧縮静止画像信号
の各々を伸長する伸長処理を含む。伸長処理が再生処理
の一部に含まれることで、伸長処理を必要とするような
動画像信号についても、転送の時間遅れに関係なく適切
に再生することができる。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、転送処理と再生処理
とを並行して行なうようにしたため、動画像信号の転送
処理に時間がかかったとしても、この時間的な遅れが再
生処理に影響を及ぼすことはない。このため、動画像信
号をフリーズが生じないように適切に再生することがで
きる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1を参照して、この実施例のディジタルカ
メラ10はCCDイメージャ12を含む。CCDイメー
ジャ12の前面には色フィルタ(図示せず)が装着さ
れ、被写体の光像はこの色フィルタを介してCCDイメ
ージャ12に照射される。
【0014】モード切換スイッチ60を“カメラ”側に
切り換えると、システムコントローラ54がカメラモー
ドを設定する。タイミングジェネレータ(TG)14
は、シグナルジェネレータ(SG)16から出力される
垂直同期信号および水平同期信号に基づいてタイミング
信号を生成し、CCDイメージャ12を間引き方式で駆
動する。この結果、各フレームの低解像度カメラ信号が
1/30秒毎にCCDイメージャ12から出力される。
出力されたカメラ信号は、CDS/AGC回路18で周
知のノイズ除去およびレベル調整を施され、その後、A
/D変換器20によってディジタル信号であるカメラデ
ータに変換される。信号処理回路22は、A/D変換器
20から出力されたカメラデータにYUV変換を施して
YUVデータを生成する。CCDイメージャ12は各フ
レームのカメラ信号を1/30秒毎に出力するため、各
フレームのYUVデータ(静止画像データ)もまた、1
/30秒毎に出力される。信号処理回路22は、このよ
うにして生成された静止画像データを書き込みリクエス
トとともにメモリ制御回路26に出力する。
【0015】メモリ制御回路26は、書き込みリクエス
トに応答して、静止画像データをSDRAM28に書き
込む。SDRAM54には図2に示すような表示画像エ
リア28aが形成されており、静止画像データはここに
書き込まれる。表示画像エリア28aは1フレーム分の
容量しか持たず、各フレームの静止画像データは1/3
0秒毎に更新される。一方、ビデオエンコーダ38は1
/60秒毎に読み出しリクエストを出力し、メモリ制御
回路26は静止画像データを表示画像エリア28aから
1/60秒毎に読み出す。読み出された各フレームの静
止画像データは、バス24aを介してビデオエンコーダ
38に与えられる。
【0016】ビデオエンコーダ38は、入力された各フ
レームの静止画像データからNTSCフォーマットのコ
ンポジット画像信号を生成し、生成したコンポジット画
像信号をモニタ40に与える。この結果、被写体像の動
画像(スルー画像)が、リアルタイムでモニタ40に表
示される。
【0017】オペレータがシャッタボタン58を押せ
ば、システムコントローラ54はCPU32に対して動
画像および音声の記録処理を指示する。すると、CPU
32は、1/30秒毎に画像圧縮命令および音声処理命
令を発生する。画像圧縮命令はJPEGコーデック30
に与えられ、音声処理命令は信号処理回路46に与えら
れる。
【0018】JPEGコーデック30は、画像圧縮命令
に応答して読み出しリクエストをメモリ制御回路26に
出力する。このため、SDRAM28の表示画像エリア
28aに格納された静止画像データが、メモリ制御回路
26によって1/30秒毎に読み出される。読み出され
た静止画像データはバス24aを介してJPEGコーデ
ック30に与えられ、JPEG圧縮を施される。JPE
Gコーデック30は、1フレーム分の圧縮画像データが
生成される毎に、生成された各フレームの圧縮画像デー
タの書き込みをメモリ制御回路26にリクエストする。
これに応じて、メモリ制御回路26は、各フレームの圧
縮画像データを図2に示す圧縮画像エリア28bに書き
込む。
【0019】一方、信号処理回路46は、音声処理命令
に応答して、A/D変換器44から音声信号を取り込
む。そして、取り込んだ音声信号に所定の処理を施し、
処理された音声データを書き込みリクエストとともにメ
モリ制御回路26に出力する。音声処理命令は1/30
秒毎に与えられるため、1/30秒分つまり266バイ
トの音声データがメモリ制御回路26に出力される。メ
モリ制御回路26は、書き込みリクエストに応答して、
このような266バイトの音声データを図2に示す音声
エリア28cに書き込む。
【0020】CPU32はまた、メモリ制御回路26に
対してデータの読み出しをリクエストする。メモリ制御
回路26は、このようなリクエストに応答して1/10
秒分の音声データおよび3フレームの画像データを交互
に読み出し、読み出されたデータをI/F34を介して
光磁気ディスク36のような着脱自在のディスク記録媒
体36に記録する。
【0021】メモリカード36には、最初のシャッタボ
タン58の操作に応答してQuickTime形式のファイルの
ヘッダが作成され、SDRAM28から読み出された音
声データおよび画像データはファイルヘッダ以降に書き
込まれていく。この結果、図3に示すように、1/10
秒分の音声データからなる音声チャンクおよび3フレー
ム分の圧縮画像データからなる画像チャンクが交互に形
成される。1つの音声チャンクおよびこれに続く1つの
画像チャンクが互いに対応する。ファイルの末尾に形成
されたインデックスチャンクには、各音声チャンクの開
始アドレスおよび各フレームの圧縮画像データの開始ア
ドレスが書き込まれる。このようなインデックスチャン
クによって、音声データが1/10秒毎に管理され、圧
縮画像データが1フレーム毎に管理される。
【0022】シャッタボタン58がオフされると、CP
U32はJPEGコーデック30に対する画像圧縮命令
の出力および信号処理回路46に対する音声処理命令の
出力を中止する。つまり、SDRAM28に対するデー
タの書き込み処理を中止する。ただし、記録処理は、S
DRAM28の全てのデータが光磁気ディスク36に記
録されたときに終了される。
【0023】なお、光磁気ディスク36におけるファイ
ル管理方式としてはMS−DOSのFAT方式が採用さ
れ、QuickTimeファイルはクラスタ単位で離散的に記録
される。
【0024】オペレータがモード設定スイッチを“再
生”側に切り換え、かつセットキー56を操作すると、
上述の要領で光磁気ディスク36に記録されたQuickTim
eファイルが再生される。まず、CPU32がQuickTime
ファイル内の音声データおよび画像データをファイルヘ
ッダの次のアドレスから順に読み出し、読み出した音声
データおよび圧縮画像データを書き込みリクエストとと
もにメモリ制御回路26に与える。音声データおよび画
像データは、メモリ制御回路26によってSDRAM2
8に書き込まれる。QuickTimeファイルは図3に示すよ
うに形成されているため、このファイルからは1/10
秒分の音声データおよび3フレーム分の圧縮画像データ
が交互に与えられる。そして、音声データは図2に示す
音声エリア28cの先頭から順に書き込まれ、圧縮画像
データは同じ図2に示す圧縮画像エリア28bの先頭か
ら順に書き込まれる。
【0025】CPU32からJPEGコーデック30に
対して伸長命令が与えられると、JPEGコーデック3
0は、1フレーム分の圧縮画像データの読み出しをメモ
リ制御回路26にリクエストするとともに、メモリ制御
回路26によって圧縮画像エリア28bから読み出され
た圧縮画像データをJPEG方式で伸長する。JPEG
コーデック30はさらに、伸長画像データを書き込みリ
クエストとともにメモリ制御回路26に与える。伸長画
像データは、メモリ制御回路26によって図2に示す表
示画像エリア28aに書き込まれる。CPU32は1/
30秒毎に伸長命令を発生し、JPEGコーデック30
は、伸長命令が与えられる毎に連続するフレームの圧縮
画像データを上述の要領で伸長する。このため、表示画
像エリア28aの伸長画像データは1/30秒毎に更新
される。
【0026】表示画像エリア28aに格納された伸長画
像データは、ビデオエンコーダ38から1/60秒毎に
出力される読み出しリクエストに基づいて2回ずつ読み
出される。読み出しはメモリ制御回路26によって行な
われ、ビデオエンコーダ38は、読み出された伸長画像
データをコンポジット画像信号を変換する。変換された
コンポジット画像信号はモニタ40に与えられ、この結
果、通常速度で動く動画像が画面に再生される。
【0027】CPU32はまた、音声データの再生命令
をシステムクロックに応答して信号処理回路48に与え
る。信号処理回路48は、再生命令が与えられる毎に1
バイト分の音声データの読み出しリクエストをメモリ制
御回路26に与え、メモリ制御回路26によって音声エ
リア28cから読み出された音声データに所定の再生処
理を施す。再生処理が施された音声信号は、スピーカ5
2から出力される。
【0028】なお、SDRAM28は、記録/再生のい
ずれのモードにおいてもリングバッファとして動作す
る。つまり、アクセス先のアドレスは、圧縮画像エリア
28bおよび音声エリア28cのそれぞれでリング状に
つまり循環的に更新される。このため、圧縮画像エリア
28bの容量を超える圧縮画像データならびに音声エリ
ア28cの容量を超える音声データの記録/再生が可能
となるモード設定スイッチを“再生”側に切り換えら
れ、セットキー56が操作されると、CPU32は、図
7〜図16に示す再生処理に加えて、図17に示すバッ
クグラウンド処理を実行する。つまり、CPU32には
μiTRONのようなマルチタスクOS(リアルタイム
OS)が搭載されており、再生処理とバックグラウンド
処理とが並行して実行される。
【0029】ここで、CPU32の処理には、表1〜表
3に示す変数が用いられる。表1には音声に関連する変
数を、表2には画像に関連する変数を、そして表3には
バックグラウンド処理に関連する変数を列挙している。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】表1について、chkは音声チャンクのチャ
ンク番号であり、aofst[chk]はQuickTimeファイルの先
頭アドレスから注目する音声チャンクの先頭までのオフ
セットであり、asz[chk]は注目する音声チャンクのサイ
ズ(バイト数)である。acntはバイト数で示される音声
データのカウント値であり、AMAXはQuickTimeファイル
に格納された音声データの総バイト数である。AUD_BUF
およびAUD_ENDはそれぞれ音声エリア28cの先頭アド
レスおよび末尾アドレスである。apreptrは音声エリア
28cへの書き込みアドレスであり、acptrは音声エリ
ア28cからの読み出し(再生)アドレスであり、dmは
音声エリア28cの残容量値である。astartは割込み処
理を許可するかどうかを示すフラグであり、aflgは音声
エリア28cへの書き込みを禁止するかどうかを示すフ
ラグである。
【0034】表2について、prefrmは圧縮画像エリア2
8bに書き込む圧縮画像データのフレーム番号であり、
frmは圧縮画像エリア28bから読み出す(再生する)
圧縮画像データのフレーム番号である。mofst[prefrm]
はQuickTimeファイルの先頭アドレスから注目するフレ
ームの圧縮画像データの先頭アドレスまでのオフセット
であり、msz[prefrm]は注目するフレームの圧縮画像デ
ータのサイズである。mcntは圧縮画像データのフレーム
数のカウント値であり、MFMAXはQuickTimeファイルに格
納された圧縮画像データの総フレーム数である。MOV_BU
FおよびMOV_ENDはそれぞれ圧縮画像エリア28bの先頭
アドレスおよび末尾アドレスであり、mpreptrは圧縮画
像エリア28bへの書き込みアドレスであり、mcptrは
圧縮画像エリア28bからの読み出し(再生)アドレス
である。decflgは圧縮画像データの伸長処理を許可する
かどうかを示すフラグである。
【0035】表3について、S-mail_Noは図6に示す指
示リスト34cに命令を設定するときの書き込み先を示
すメール番号であり、E-mail_Noは指示リスト34cに
設定された命令を実行するときの読み出し先を示すメー
ル番号である。mail_minは最小メール番号であり、mail
_cntはメール番号のカウント値である。MAX_BOXは指示
リスト34cに設定できるメール(命令)の総数であ
り、Rem_Mailは指示リスト34cに設定されているが未
だ処理されていないメール数である。
【0036】図7を参照して、ステップS1では、図3
に示すインデックスチャンクに書き込まれたアドレス情
報に基づいて、図4に示す音声オフセットテーブル32
aおよび図5に示す画像オフセットテーブル32bを作
成する。音声オフセットテーブル32aには、各々の音
声チャンクのオフセットaofst[chk]およびチャンクサイ
ズasz[chk]が書き込まれ、画像オフセットテーブル32
bには、各フレームの圧縮画像データのオフセットmofs
t[prefrm]およびデータサイズmsz[prefrm]が書き込まれ
る。
【0037】次に、ステップS3で各種の変数を初期化
する。具体的には、音声データについて、チャンク番号
chkを“0”に設定し、音声再生アドレスacptrおよび音
声書き込みアドレスapreptrを音声エリア28cの先頭
アドレスAUD_BUFと一致させ、そして、割り込み許可フ
ラグastartおよび音声書き込み禁止フラグaflgを“0”
に設定する。画像データについては、再生フレーム番号
frmを書き込みフレーム番号prefrmと一致させ、画像再
生アドレスmcptrおよび画像書き込みアドレスmpreptrを
圧縮画像エリア28bの先頭アドレスMOV_BUFと一致さ
せ、そして画像伸長許可フラグdecflgを“0”に設定す
る。指示リストについては、設定メール番号S-mail_N
o、最小メール番号mail_minおよびメールカウント値mai
l_cntを“0”に設定する。
【0038】ステップS5では数1を演算して音声デー
タのカウント値acntを求め、続くステップS7では算出
されたカウント値acntを現チャンク番号chkに対応する
音声チャンクのサイズasz[chk]と比較する。そして、ac
nt≧asz[chk]であれば、ステップS9でこの算出された
カウント値acntから現音声チャンクのサイズasz[chk]を
引き算し、ステップS11で音声データの総バイト数AM
AXから現音声チャンクのサイズasz[chk]を引き算し、そ
してステップS13でチャンク番号chkをインクリメン
トする。ステップS13の処理を終えると、ステップS
5に戻る。
【0039】
【数1】acnt=(sample×frm)/fps sample:1フレームに相当する音声データ量(バイト) fps:動画像のフレームレート 数1によって、モニタ40に現時点で表示されているフ
レーム(現フレーム)の静止画像に対応する音声データ
のアドレスが求められる。ただし、ここで求められるア
ドレスは、音声データが先頭から連続していると仮定し
たときのアドレスであり、図3に示すQuickTimeファイ
ル上のアドレスとは必ずしも一致しない。このため、ス
テップS7でacnt<asz[chk]と判断されるまでステップ
S9〜S13の処理を繰り返す。これによって、何番目
の音声チャンクの何バイト目に所望のアドレスが存在す
るかが判明する。
【0040】ステップS7でacnt<asz[chk]と判断され
ると、ステップS15で総バイト数AMAXの値を判別す
る。ステップS15は、全ての音声データの転送命令を
指示リスト32aに設定し終えたかどうかを判別する処
理である。カウント値acntが末尾の音声チャンクの末尾
アドレスを示していれば、総バイト数AMAXは“0”を示
す。このとき、全音声データの転送命令の設定が完了し
たとみなしてステップS21に進む。ステップS21で
は音声書き込み禁止フラグaflgの状態を判別し、aflg=
0であればステップS23でaflg=1としてからステッ
プS45に、aflg=1であればそのままステップS61
に進む。つまり、音声書き込み禁止フラグaflgが“0”
を示していれば、音声データの転送命令の設定は全て完
了したものの圧縮画像データの転送命令の設定は未だ完
了していないとみなしてステップS45に進む。このと
き、ステップS23でaflg=1となるため、次回のステ
ップS21の処理ではYESと判断される。
【0041】ステップS17では、数2が成立するかど
うか判別する。ステップS17は、次の転送命令の設定
対象とすべきデータが音声データであるか圧縮画像デー
タであるかを判別する処理である。
【0042】
【数2】aofst[chk]+acnt<mofst[prefrm] 後述するように、1チャンク分の音声データの転送命令
が指示リスト32aに設定されたとき、または3フレー
ム分の圧縮画像データの転送命令が指示リスト32aに
設定されたとき、“aofst[chk]+acnt”と“mofst[pref
rm]”との間の大小関係が反転する。このため、数2が
成立するかどうかによって、次に転送命令を設定すべき
データが音声データであるか圧縮画像データであるかを
判別する。設定すべきデータが音声データの場合、ステ
ップS17でYESと判断し、ステップS19で数3が
成立するかどうか判別する。
【0043】
【数3】apreptr+asz[chk]−acnt−1>AUD_END−(AUD_
END−AUD_BUF)/MG MG:音声エリア28cのマージン係数 音声エリア28cへの最初の書き込み時は、音声エリア
28cの末尾に図3に示すような音声マージンエリアが
形成される。(AUD_END−AUD_BUF)/MGは、この音声マー
ジンエリアのサイズを示す。一方、現カウント値acntが
示すアドレスからこのアドレスが属する音声チャンクの
末尾アドレスまでの音声データサイズは、“asz[chk]−
acnt”である。ステップS19では、この“asz[chk]−
acnt”に相当する音声データを現音声書き込みアドレス
apreptrから音声マージンエリアの先頭アドレスまでの
間に格納できるかどうかを判別している。なお、数3の
“−1”は、音声エリア28cのアドレスが“0”から
始まることを考慮したものである。
【0044】ここでNOであれば、全音声データの転送
命令の設定は完了していないが、音声エリア28cの容
量が不十分なために転送命令が設定できないとして、ス
テップS21に進む。一方、ステップS19でYESと
判断されると、音声エリア28cの容量は十分存在する
とみなしてステップS29に進む。
【0045】ステップS29では、図6に示す指示リス
ト32aに動作“ヘッドシーク”およびファイルアドレ
ス“aofst[chk]+acnt”を設定し、続くステップS31
では、メールカウント値mail_cntをインクリメントす
る。さらに、ステップS33で指示リスト32aに動作
“ライト”,SDRAMアドレス“apreptr”およびサ
イズ“asz[chk]−acnt”を設定し、ステップS35でメ
ールカウント値mail_cntを再度インクリメントする。
【0046】ステップS33で“asz[chk]−acnt”に相
当する音声データの書き込みの設定が完了したため、ス
テップS37では現音声書き込みアドレスapreptrに“a
sz[chk]−acnt”を加算し、ステップS39では現音声
チャンクのサイズ“asz[chk]を総バイト数AMAXから引き
算する。その後、ステップS41でカウント値acntを
“0”とし、ステップS43でチャンク番号chkをイン
クリメントしてからステップS15に戻る。
【0047】なお、カウント値acntはある音声チャンク
の途中から再生を開始するときにアクセス先のアドレス
を特定するために用いる変数である。このため、この音
声チャンクに属する音声データの転送設定が完了する
と、カウント値acntは“0”となり、意味をなさなくな
る。
【0048】上述のステップS29およびS33ならび
に後述するステップS45,S49,S105,S10
9,S112,S115,S127およびS129のそ
れぞれでは、図14に示すサブルーチンを処理する。ま
ず、ステップS151で現設定メール番号S-mail_Noの
欄に所望の命令(指示)を追加する。次に、ステップS
153で設定メール番号S-mail_Noをインクリメントす
るとともに、ステップS155で未処理メール数Rem_Ma
ilをインクリメントする。ステップS157では、イン
クリメントされた設定メール番号S-mail_Noを設定可能
なメール総数MAX_BOXと比較する。ここで、S-mail_No<
MAX_BOXであればそのままステップS161に進むが、S
-mail_No=MAX_BOXであればステップS159で設定メ
ール番号S-mail_Noを“0”に戻してからステップS1
61に進む。ステップS161では未処理メール数Rem_
Mailがメール総数MAX_BOXと等しいかどうか判断し、N
Oであればそのままに復帰するが、YESであればエラ
ーが発生したとして強制的に処理を終了する。
【0049】図7に示すステップS15では、ステップ
S39の更新処理によって総バイト数AMAXが“0”とな
ったときに、YESの判断処理を経てステップS21に
進む。一方、上記の総バイト数AMAXが“0”まで低下し
ていなければ、ステップS17におけるNOの判断処理
を経てステップS25に進む。つまり、ステップS43
におけるチャンク番号chkの更新によって数2が成立し
なくなるため、ステップS25に進む。ステップS25
では、圧縮画像エリア28bに書き込もうとする圧縮画
像データのフレーム番号prefrmを総フレーム数MFMAXと
比較する。そして、prefrm=MFMAXであればステップS
61に進むが、prefrm<MFMAXであればステップS27
で数4が成立するかどうか判別する。
【0050】
【数4】mpreptr+msz[prefrm]−1<MOV_END−(MOV_END
−MOV_BUF)/MG 上述の音声エリアと同様、圧縮画像データのSDRAM
28への最初の書きこみ時は、図2に示す画像マージン
エリアが圧縮画像エリア28bの末尾に形成される。数
4の(MOV_END−MOV_BUF)/MGが、この画像マージンエリ
アのサイズを示す。ステップS27では、“msz[prefr
m]”に相当する1フレーム分の圧縮画像データを現画像
書き込みアドレスmpreptrと画像マージンエリアの先頭
アドレスとの間に格納できるかどうかを判別している。
【0051】数4が満たされなければ、prefrm=MFMAX
と判断されたときと同様、ステップS61に進む。一
方、数4が満たされればステップS45に進み、動作
“ヘッドシーク”およびファイルアドレス“mofst[pref
rm]”を指示リスト32aに設定する。続いて、ステッ
プS47でメールカウント値mail_cntをインクリメント
し、ステップS49で同じ指示リスト32aの現メール
カウント値に対応する欄に動作“ライト”,SDRAM
アドレス“mpreptr”およびサイズ“msz[chk]”を設定
する。設定処理が完了すると、ステップS51でメール
カウント値mail_cntを再度インクリメントする。
【0052】ステップS53では現画像書き込みアドレ
スmpreptrに“msz[prefrm]”を加算し、続くステップS
55では現書き込みフレーム番号prefrmをインクリメン
トする。その後、ステップS57で数5が成立するかど
うか判断し、NOであればそのままステップS15に戻
るが、YESであれば最小メール番号mail_minをメール
カウント値mail_cntに一致させてからステップS15に
戻る。
【0053】
【数5】prefrm−frm<fps 数5は、書き込みフレーム番号prefrmと再生フレーム番
号(表示静止画像のフレーム番号)frmとの間の差分が
フレームレートの“30”を下回るとき成立する。この
ため、指示リスト32aへの設定は完了したが未だ再生
処理(伸長処理)を施されていない圧縮画像データのフ
レーム数が“30”を下回る限り、最小メール番号mail
_minはメールカウント値mail_cntに追従してインクリメ
ントされる。しかし、指示リスト32aへの設定処理が
高速で実行され、上記の差分が“15”以上となると、
最小メール番号mail_minのインクリメントが中止され
る。
【0054】図17を参照して、チャンク番号chkは1
チャンク分の音声データの転送命令が指示リスト32a
に設定される毎にインクリメントされる。一方、書き込
みフレーム番号prefrmは1フレーム分の圧縮画像データ
の転送命令が指示リスト32aに設定される毎にインク
リメントされる。このため、注目する音声チャンクの先
頭アドレスおよび注目するフレームの先頭アドレスの前
後関係は、1チャンク分の音声データの転送設定が完了
する毎に、あるいは3フレーム分の圧縮画像データの転
送設定が完了する毎に反転する。したがって、指示リス
ト32aには、1チャンク分の音声データの転送命令お
よび3フレーム分の圧縮データの転送命令が、QuickTim
eファイルのアドレスが大きくなる順序で交互に設定さ
れる。
【0055】図10に示すステップS61では、数6が
成立するかどうかを判別する。ステップS61に移行し
たときは、メールカウント値mail_cntおよび最小メール
番号mail_minのいずれも固定値をとる。一方、未処理メ
ール数Rem_Mailは、後述するバックグラウンド処理によ
って転送命令が実行される毎にディクリメントされる。
【0056】
【数6】Rem_Mail>mail_cnt−mail_min 数6は、未処理メール数Rem_Mailつまり指示リスト32
aに設定されたが未だ実行されていない命令の数が多す
ぎるときに成立する。このようなときは、ステップS6
3で所定期間待機し、その後再度ステップS61を処理
する。ステップS63で待機することで、CPU32は
バックグラウンド処理に専念でき、未処理メール数Rem_
Mailは速やかに減少していく。これによって数6が成立
しなくなると、ステップS65に進む。
【0057】上述のように、メールカウント値mail_cnt
および最小メール番号mail_minは、処理がステップS6
1に移行した時点で固定され、“mail_cnt−mail_min”
はある固定値を示す。ここで、メールカウント値mail_c
ntと最小メール番号mail_minとの間に不一致が生じるの
は、書き込みフレーム番号prefrmと再生フレーム番号fr
mとの差分がフレームレートを超えたときであり、両者
の差分は、これ以降転送命令が設定される毎に大きくな
る。そして、QuickTimeファイルのサイズがSDRAM
28の容量に比べて十分に大きいときは、数3または数
4が成立しなくなったときに差分値が固定される。この
ため、差分値つまり“mail_cnt−mail_min”の値は、フ
レームレートおよびSDRAM28の容量によって規定
される。より具体的には、“mail_cnt−mail_min”が示
す値は、フレームレートが遅いほど大きな値を示す。
【0058】ステップS65では、画像伸長許可フラグ
decflgの状態を判別する。decflg=0であればそのまま
ステップS69に進み、decflg=1であれば、ステップ
S67で1フレーム分のJPEG伸長処理が完了したと
判断されてからステップS69に進む。ステップS69
では、1/30秒毎に発生する垂直同期信号の入力判別
を行ない、入力ありとの判別結果に応答してステップS
71に進む。ステップS71では、音声データの処理に
関連する割り込み許可フラグastartの状態を判別し、as
tart=1であればそのままステップS75に進むが、as
tart=0であればステップS73でastartを“1”に設
定してからステップS75に進む。
【0059】ステップS75では、圧縮画像エリア28
bの画像再生アドレスmcptr以降に書き込まれた1フレ
ーム分の圧縮画像データの伸長をJPEGコーデック3
0に命令する。JPEGコーデック30は、上述の要領
で伸長処理を行ない、この結果、対応する静止画像がモ
ニタ40に表示される。ステップS77では、次回のス
テップS65でYESと判断させるために画像伸長許可
フラグdecflgを“1”に設定する。続いて、ステップS
79で画像再生アドレスmcptrを更新し、つまり現画像
再生アドレスmcptrに伸長処理を施された圧縮画像デー
タのサイズmsz[frm]を加算し、ステップS81で再生フ
レーム番号frmをインクリメントし、そして、ステップ
S83で数7が成立するかどうかを判断する。
【0060】
【数7】mcptr+msz[frm]−1<MOV_END 数7が成立するときは、更新された画像再生アドレスmc
ptr以降に次フレームの圧縮画像データが格納されてい
る。一方、数7が成立しないときは、圧縮画像エリアの
先頭アドレスMOV_BUF以降に次フレームの圧縮画像デー
タが格納されている。このため、ステップS83でYE
SであればそのままステップS87に進むが、NOであ
ればステップS85で画像再生アドレスmcptrに先頭ア
ドレスMOV_BUFを設定してからステップS87に進む。
【0061】音声データの再生処理は、図15に示す割
り込みルーチンに従って行なわれる。割り込み処理は7
990Hz(音声サンプリング周波数)のクロックに応
答して開始し、まずステップS171で割り込み許可フ
ラグastartが“1”であるかどうか判断する。ここでas
tart=0であればそのままメインルーチンに復帰する
が、astart=1であればステップS173で信号処理回
路48に音声再生命令を与える。信号処理回路48は、
この音声再生命令に応じてメモリ制御回路26に読み出
しリクエストを与え、音声エリア28cの音声再生アド
レスacptrから1バイト分の音声データを読み出す。そ
して、読み出された音声データに所定の処理を施し、処
理が施された音声信号をスピーカ52から出力する。ス
テップS175では、音声再生アドレスacptrをインク
リメントし、ステップ177では更新後の音声再生アド
レスacptrを音声エリア28cの末尾アドレスAUD_ENDと
比較する。ここでacptr≦AUD_ENDであれば、更新後の音
声再生アドレスacptrに次バイトの音声データが書き込
まれているとみなしてそのままメインルーチンに復帰す
る。これに対してacptr>AUD_ENDであれば、音声エリア
28cの先頭アドレスAUD_BUFに次バイトの音声データ
が書き込まれているとみなして、ステップS179で音
声再生アドレスacptrに先頭アドレスAUD_BUFを設定して
からメインルーチンに復帰する。
【0062】図11に戻って、ステップS87では、現
フレーム番号frmを総フレーム数MFMAXと比較する。frm
=MFMAXであれば次フレームの圧縮画像データは存在し
ないとみなし、ステップS97で現フレームの圧縮画像
データの伸長処理が完了したと判別されるのを待ってス
テップS99に進む。ステップS99では割り込み許可
フラグastartの状態を判別し、astart=0であればその
まま終了するが、astart=1であればステップS101
でこの割り込み許可フラグastartを“0”に戻してから
処理を終了する。
【0063】ステップS87でNOと判断されると、ス
テップS89で書き込みフレーム番号prefrmを総フレー
ム数MFMAXと比較し、prefrm=MFMAXであればステップS
91で総バイト数AMAXが“0”であるかどうか判断す
る。一方、prefrm<MFMAXであれば、ステップS93で
総バイト数AMAXが“0”であるかどうか判断する。pref
rm=MFMAXでかつAMAX=0であれば、全ての圧縮画像デ
ータおよび音声データについての転送命令の設定が完了
したとみなして、ステップS91からステップS65に
戻る。prefrm=MFMAXであるがAMAX>0である場合、ま
たはprefrm<MFMAXでかつAMAX>0である場合は、転送
命令を設定すべきデータが残っているとみなしてステッ
プS91またはS93からステップS95に進む。そし
て、現音声チャンクのオフセットaofst[chk]を現書き込
みフレーム番号prefrmに対応する圧縮画像データのオフ
セットmofst[prefrm]と比較し、比較結果に応じてステ
ップS103またはS123に進む。prefrm<MFMAXで
あるがAMAX=0であるときは、転送命令を設定すべきデ
ータは圧縮画像データのみであるとみなして、ステップ
S123に進む。
【0064】ステップS103では、数8が成立するか
どうか判断する。
【0065】
【数8】apreptr+asz[chk]−1<AUD_END 数8が成立する場合、現音声書き込みアドレスapreptr
以降には現音声チャンクの全ての音声データを書き込め
るだけの空き容量が存在する。このときはステップS1
11で残容量値dmに“0”を設定するとともに、ステッ
プS112で動作“ヘッドシーク”およびファイルアド
レス““aofst[chk]”を指示リスト32aに設定してか
らステップS113に進む。これに対して数8が成立し
なければ、現音声チャンクの音声データの一部しか現音
声書き込みアドレスapreptr以降に書き込むことができ
ない。このときは、ステップS105で動作“ヘッドシ
ーク”およびファイルアドレス“aofst[chk]”を指示リ
スト32aに設定する。さらに、ステップS107で数
9に従って残容量値dmを求め、ステップS109で動作
“ライト”,サイズ“dm”およびSDRAMアドレス
“apreptr”を指示リスト32aに設定する。ステップ
S109の処理を終えると、ステップS113に進む。
【0066】ステップS113では音声書き込みアドレ
スapreptrに音声エリア28cの先頭アドレス“AUD_BU
F”を設定し、続くステップS115では動作“ライ
ト”,SDRAMアドレス“apreptr”およびサイズ“a
sz[chk]−dm”を指示リスト32aに設定し、ステップ
S117では数9に従って音声書き込みアドレスaprept
rを更新する。
【0067】
【数9】apreptr=apreptr+asz[chk]−dm その後、ステップS119で総バイト数AMAXから現音声
チャンクのサイズasz[chk]を引き算するとともに、ステ
ップS121でチャンク番号chkをインクリメントして
からステップS93に戻る。
【0068】このように、音声書き込みアドレスaprept
r以降に1チャンク分の音声データを書き込めるだけの
空き容量が存在すれば、ステップS115でこの1チャ
ンク分の音声データの転送命令が指示リスト32aに設
定される。一方、音声書き込みアドレスapreptr以降に
1チャンク分の音声データを書き込めるだけの空き容量
が存在しなければ、ステップS109で一部の音声デー
タの転送命令が指示リスト32aに設定されるととも
に、ステップS115で残りの音声データの転送命令が
指示リスト32aに設定される。ステップS121から
ステップS93に戻った後は、直接あるいはステップS
95を経てステップS123に移行する。
【0069】ステップS123では、数10が成立する
かどうか判断する。
【0070】
【数10】mpreptr+msz[prefrm]−1<MOV_END 数10が成立すれば、現画像書き込みアドレスmpreptr
以降に1フレーム分の圧縮画像データを書き込むことが
できるとみなして、そのままステップS127に進む。
数10が成立しなければ、先頭アドレスMOV_BUF以降に
1フレーム分の圧縮画像データを書き込むべく、画像書
き込みアドレスmpreptrに先頭アドレスMOV_BUFを設定す
る。ステップS125の処理を終えると、ステップS1
27に進む。ステップS127では、動作“ヘッドシー
ク”およびファイルアドレス“mofset[prefrm]”を指示
リスト32aに設定し、続くステップS129では、動
作“ライト”,SDRAMアドレス“mpreptr”および
サイズ“msz[prefrm]”を指示リスト32aに設定す
る。その後、ステップS131で現画像書き込みアドレ
スmpreptrにサイズmsz[prefrm]を加算し、ステップS1
33で書き込みフレーム番号prefrmをインクリメントす
る。
【0071】ステップS135では、数11が成立する
かどうか判断する。この数11は、上述の数6と同じで
ある。
【0072】
【数11】Rem_Mail>mail_cnt−mail_min 数11が成立しないときは未処理のメール数はそれほど
多くないため、ステップS137〜S141を経ること
なくステップS65に戻る。一方、数11が成立すると
きは、バックグラウンド処理に専念すべく、ステップS
137で割り込み許可フラグastartを“0”に設定して
音声データの再生を中断し、ステップS139で所定時
間待機する。所定時間が経過するとステップS141に
進み、数12が成立するかどうか、つまり未処理メール
数が半減したかどうか判断する。
【0073】
【数12】Rem_Mail>(mail_cnt−mail_min)/2 数12が成立しなければステップS139およびS14
1の処理を繰り返し、数12が成立した時点でステップ
S65に戻る。
【0074】ステップS65に戻ることで、圧縮画像デ
ータの伸長処理が再度実行される。また、バックグラウ
ンド処理に専念すべく音声データの再生処理が中断され
たときは、ステップS73の処理によってこの音声再生
処理が再開される。
【0075】このように、図12のステップS112ま
たはS105およびS115における1チャンク分の音
声データの転送設定、ならびに図13のステップS12
7およびS129における1フレーム分の圧縮画像デー
タの転送設定は、1フレーム分の圧縮画像データの伸長
処理が完了する毎に行なわれる。一方、音声データは、
割り込み許可フラグastartが“1”を示す限り、799
0Hzのクロックに応答して1バイトずつ再生される。
このため、新たに指示リスト32aに設定される転送命
令が、未処理の転送命令に上書きされるごとはない。
【0076】バックグラウンド処理は、図16に示すフ
ロー図に従って実行される。まず、ステップS181で
実行メール番号E-mail_Noを“0”に設定し、次にステ
ップS183で未処理メール数Rem_Mailが“0”よりも
大きいかどうか判断する。ここでNOであればステップ
S183の処理を繰り返し、Rem_Mail>0となった時点
でステップS185に進む。ステップS185では、現
実行メール番号E-mail_Noの指示を実行する。つまり、
指示の内容が“ヘッドシーク”であれば、光磁気ディス
ク36内の所望のファイルアドレスをシークし、指示の
内容が“ライト”であれば、所望のデータを光磁気ディ
スク36からSDRAM28に転送する。指示を実行し
終えると、ステップS187で実行メール番号E-mail_N
oをインクリメントするとともに、ステップS189で
未処理メール数Rem_Mailをディクリメントする。ステッ
プS191では、実行メール番号E-mail_Noが最大メー
ル番号(MAX_BOX+1)を超えたかどうか判断する。そ
して、NOであればそのままステップS183に戻る
が、YESであればステップS181に戻る。
【0077】以上の説明から分かるように、再生モード
が選択され、かつセットキー56が押されると、CPU
32は、光磁気ディスク36からSDRAM28への圧
縮画像データおよび音声データの転送処理とSDRAM
28に格納された圧縮画像データおよび音声データの再
生処理とを並行して行なう。
【0078】ここで、再生処理としては、圧縮画像デー
タおよび音声データの転送命令(シーク動作およびライ
ト動作を含む)を指示リスト32aに設定する処理、な
らびにSDRAM28に格納された圧縮画像データおよ
び音声データを出力する処理がある。一方、転送処理と
しては、指示リスト32aを参照して光磁気ディスク3
6の所望のアドレスをシークする処理、ならびに指示リ
スト32aを参照して所望のデータをSDRAM28の
所望のアドレスに書き込む処理とがある。
【0079】光磁気ディスク36のようなディスク記録
媒体にデータが離散的に記録されていると、ヘッドシー
クが原因でディスク記録媒体からの読み出しが遅れると
きがある。すると、光磁気ディスク36からSDRAM
28へのデータ転送およびSDRAM28に格納された
データの出力をシリアルに行なう場合、部分的にデータ
の出力が遅れるおそれがある。この結果、再生データが
動画像データであるときは出力される動画像が部分的に
フリーズし、再生データが音声データであるときは出力
される音声が部分的に途切れてしまう。
【0080】これに対して、この実施例では、CPU3
2にリアルタイムOSが搭載され、光磁気ディスク36
からSDRAM28へのデータ転送処理とSDRAM2
8に格納されたデータの再生処理とが並行して実行され
る。これによって、再生動画像に部分的なフリーズが生
じたり、再生音声に部分的な途切れが生じるのを防止す
ることができる。
【0081】また、再生処理には、複数の動作命令を指
示リスト32aに設定する処理、およびSDRAM28
に格納された圧縮画像データを伸長して出力する処理が
含まれる。一方、転送処理には、指示リスト32aを参
照して光磁気ディスク32aの所望アドレスをシークす
る処理、および指示リスト32aを参照して圧縮画像デ
ータを光磁気ディスク36からSDRAM28に1フレ
ームずつ転送する処理が含まれる。
【0082】つまり、再生処理の一部の処理によって複
数の動作命令が指示リスト32aに設定され、再生処理
と並行する転送処理では、指示リスト32aを参照する
ことで光磁気ディスク36の所望アドレスがシークさ
れ、同じ指示リスト32aを参照することで圧縮画像デ
ータが1フレームずつSDRAM28に転送される。S
DRAM28に格納された圧縮画像データは、伸長処理
を経て出力される。このように、複数の動作命令が指示
リスト32aに蓄積され、転送処理によって次に実行す
べき動作は指示リスト32a上で確定している。したが
って、シーク動作によって部分的に時間遅れが生じたと
きでも、シーク動作が完了した後に動作命令を速やかに
処理できる。
【0083】なお、この実施例では、ディスク記録媒体
として光磁気ディスクを用いているが、光磁気ディスク
の代わりにハードディスクを用いてもよい。また、この
実施例では、QuickTime形式のファイルを用いている
が、これに代えてAVI(AudioVideo Interleave)形
式のファイルを用いてもよい。さらに、この実施例の動
画像のフレームレートは30fpsであるが、フレーム
レートはこれに限られない。また、この実施例では、光
磁気ディスクに記録されたQuickTimeファイルをFAT
方式で管理するようにしているが、ファイル管理方式は
UDF(Universal Disc Format)方式でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例を示すブロック図である。
【図2】SDRAMのマッピング状態を示す図解図であ
る。
【図3】QuickTimeファイルを示す図解図である。
【図4】音声データのオフセットテーブルを示す図解図
である。
【図5】画像データのオフセットテーブルを示す図解図
である。
【図6】指示リストを示す図解図である。
【図7】図1実施例の動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図8】図1実施例の動作の他の一部を示すフロー図で
ある。
【図9】図1実施例の動作のその一部を示すフロー図で
ある。
【図10】図1実施例の動作のさらにその他の一部を示
すフロー図である。
【図11】図1実施例の動作の他の一部を示すフロー図
である。
【図12】図1実施例の動作のその他の一部を示すフロ
ー図である。
【図13】図1実施例の動作のさらにその他の一部を示
すフロー図である。
【図14】図1実施例の動作の他の一部を示すフロー図
である。
【図15】図1実施例の動作のその他の一部を示すフロ
ー図である。
【図16】図1実施例の動作のさらにその他の一部を示
すフロー図である。
【図17】図1実施例の動作の一部を示す図解図であ
る。
【符号の説明】
10 …ディジタルカメラ 26 …メモリ制御回路 28 …SDRAM 30 …JPEGコーデック 32 …CPU 36 …光磁気ディスク 38 …ビデオエンコーダ 46 …信号処理回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月25日(2001.5.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 動画像再生装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動画像再生装置に関
し、たとえばディジタルカメラに適用され、複数フレー
ムの静止画像からなる動画像を再生する、動画像再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の再生機能を備える従来のディジ
タルカメラでは、動画像を再生するとき、まず各フレー
ムの静止画像信号が記録媒体から読み出され、読み出さ
れた静止画像信号が所定の信号処理を経てディスプレイ
に表示されていた。ここで、記録媒体の所望のアドレス
のシーク処理および所望のアドレスからの静止画像信号
の読み出し処理は、シリアルに実行されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各フレームの
静止画像信号が離散的に記録媒体に記録されていると、
記録媒体がたとえばディスクの場合、アクセス先のアド
レスが遠いほどシーク処理に時間がかかる。このため、
シークおよび読み出しの各々の処理をシリアルに実行す
る従来技術では、再生動画像が部分的にフリーズする可
能性があった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、再
生される動画像にフリーズが生じるのを防止することが
できる、動画像再生装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、記録媒体か
ら動画像信号を再生する動画像再生装置において、動画
像信号を一時的に格納する内部メモリ、再生指示を入力
する入力手段、および再生指示が入力されたとき、動画
像信号を所定量ずつ記録媒体から内部メモリに転送する
転送処理と内部メモリに格納された動画像信号を再生す
る再生処理とを並行して行なうマルチタスクCPUを備
えることを特徴とする、動画像再生装置である。
【0006】
【作用】入力手段によって再生指示が入力されると、マ
ルチタスクCPUは、動画像信号を所定量ずつ記録媒体
から内部メモリに転送する転送処理と内部メモリに格納
された動画像信号を再生する再生処理とを並行して行な
う。このため、動画像信号の転送処理に時間がかかった
としても、この時間的な遅れが再生処理に影響を及ぼす
ことはない。このため、動画像信号は所望の速度で再生
される。
【0007】この発明のある例では、再生処理は、複数
の動作命令をテーブルに設定する設定処理、および内部
メモリに格納された動画像信号を読み出して出力する出
力処理を含む。一方、転送処理は、テーブルを参照して
記録媒体の所望アドレスをシークするシーク処理、およ
びテーブルを参照して動画像信号を記録媒体から内部メ
モリに所定量ずつ転送する信号転送処理を含む。つま
り、再生処理の一部である設定処理によって複数の動作
命令がテーブルに設定される。再生処理と並行する転送
処理では、テーブルを参照することで所望アドレスがシ
ークされ、テーブルを参照することで動画像信号が所定
量ずつ内部メモリに転送される。内部メモリに転送され
た動画像信号は、再生処理の一部である出力処理によっ
て出力される。このように、複数の動作命令がテーブル
に蓄積され、転送処理によって行なう動作が確定してい
るため、シークによる時間遅れが生じないときは速やか
に処理を実行できる。
【0008】好ましくは、再生処理は、テーブルに設定
されかつ未だ実行されていない未実行動作命令の数を所
定値と比較する比較処理、および未実行動作命令が所定
値よりも大きいとき所定時間待機する待機処理をさらに
含む。未実行動作命令の数が多くなると、待機処理が行
なわれる。つまり、再生処理が一時的に中断される。こ
れによって転送処理が集中的に行なわれ、転送処理の遅
れが解消される。なお、所定値は動画像のフレームレー
トに応じて変化するのがさらに好ましい。
【0009】好ましくは、設定処理は、動画像信号の転
送先アドレスを循環的に更新する更新処理、および更新
処理によって更新された転送先アドレスを前記テーブル
に設定するアドレス設定処理を含む。転送先アドレスが
循環的に更新されることで、内部メモリの容量を超える
量の動画像信号を再生することができる。
【0010】好ましくは、動画像信号は複数の圧縮静止
画像信号からなり、出力処理は複数の圧縮静止画像信号
の各々を伸長する伸長処理を含む。伸長処理が再生処理
の一部に含まれることで、伸長処理を必要とするような
動画像信号についても、転送の時間遅れに関係なく適切
に再生することができる。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、転送処理と再生処理
とを並行して行なうようにしたため、動画像信号の転送
処理に時間がかかったとしても、この時間的な遅れが再
生処理に影響を及ぼすことはない。このため、動画像信
号をフリーズが生じないように適切に再生することがで
きる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1を参照して、この実施例のディジタルカ
メラ10はCCDイメージャ12を含む。CCDイメー
ジャ12の前面には色フィルタ(図示せず)が装着さ
れ、被写体の光像はこの色フィルタを介してCCDイメ
ージャ12に照射される。
【0014】モード切換スイッチ60を“カメラ”側に
切り換えると、システムコントローラ54がカメラモー
ドを設定する。タイミングジェネレータ(TG)14
は、シグナルジェネレータ(SG)16から出力される
垂直同期信号および水平同期信号に基づいてタイミング
信号を生成し、CCDイメージャ12を間引き方式で駆
動する。この結果、各フレームの低解像度カメラ信号が
1/30秒毎にCCDイメージャ12から出力される。
出力されたカメラ信号は、CDS/AGC回路18で周
知のノイズ除去およびレベル調整を施され、その後、A
/D変換器20によってディジタル信号であるカメラデ
ータに変換される。信号処理回路22は、A/D変換器
20から出力されたカメラデータにYUV変換を施して
YUVデータを生成する。CCDイメージャ12は各フ
レームのカメラ信号を1/30秒毎に出力するため、各
フレームのYUVデータ(静止画像データ)もまた、1
/30秒毎に出力される。信号処理回路22は、このよ
うにして生成された静止画像データを書き込みリクエス
トとともにメモリ制御回路26に出力する。
【0015】メモリ制御回路26は、書き込みリクエス
トに応答して、静止画像データをSDRAM28に書き
込む。SDRAM54には図2に示すような表示画像エ
リア28aが形成されており、静止画像データはここに
書き込まれる。表示画像エリア28aは1フレーム分の
容量しか持たず、各フレームの静止画像データは1/3
0秒毎に更新される。一方、ビデオエンコーダ38は1
/60秒毎に読み出しリクエストを出力し、メモリ制御
回路26は静止画像データを表示画像エリア28aから
1/60秒毎に読み出す。読み出された各フレームの静
止画像データは、バス24aを介してビデオエンコーダ
38に与えられる。
【0016】ビデオエンコーダ38は、入力された各フ
レームの静止画像データからNTSCフォーマットのコ
ンポジット画像信号を生成し、生成したコンポジット画
像信号をモニタ40に与える。この結果、被写体像の動
画像(スルー画像)が、リアルタイムでモニタ40に表
示される。
【0017】オペレータがシャッタボタン58を押せ
ば、システムコントローラ54はCPU32に対して動
画像および音声の記録処理を指示する。すると、CPU
32は、1/30秒毎に画像圧縮命令および音声処理命
令を発生する。画像圧縮命令はJPEGコーデック30
に与えられ、音声処理命令は信号処理回路46に与えら
れる。
【0018】JPEGコーデック30は、画像圧縮命令
に応答して読み出しリクエストをメモリ制御回路26に
出力する。このため、SDRAM28の表示画像エリア
28aに格納された静止画像データが、メモリ制御回路
26によって1/30秒毎に読み出される。読み出され
た静止画像データはバス24aを介してJPEGコーデ
ック30に与えられ、JPEG圧縮を施される。JPE
Gコーデック30は、1フレーム分の圧縮画像データが
生成される毎に、生成された各フレームの圧縮画像デー
タの書き込みをメモリ制御回路26にリクエストする。
これに応じて、メモリ制御回路26は、各フレームの圧
縮画像データを図2に示す圧縮画像エリア28bに書き
込む。
【0019】一方、信号処理回路46は、音声処理命令
に応答して、マイク42から音声信号を取り込む。そし
て、取り込んだ音声信号に所定の処理を施し、処理され
た音声データを書き込みリクエストとともにメモリ制御
回路26に出力する。音声処理命令は1/30秒毎に与
えられるため、1/30秒分つまり266バイトの音声
データがメモリ制御回路26に出力される。メモリ制御
回路26は、書き込みリクエストに応答して、このよう
な266バイトの音声データを図2に示す音声エリア2
8cに書き込む。
【0020】CPU32はまた、メモリ制御回路26に
対してデータの読み出しをリクエストする。メモリ制御
回路26は、このようなリクエストに応答して1/10
秒分の音声データおよび3フレームの画像データを交互
に読み出し、読み出されたデータをI/F34を介して
光磁気ディスク36のような着脱自在のディスク記録媒
体36に記録する。
【0021】メモリカード36には、最初のシャッタボ
タン58の操作に応答してQuickTime形式のファイルの
ヘッダが作成され、SDRAM28から読み出された音
声データおよび画像データはファイルヘッダ以降に書き
込まれていく。この結果、図3に示すように、1/10
秒分の音声データからなる音声チャンクおよび3フレー
ム分の圧縮画像データからなる画像チャンクが交互に形
成される。1つの音声チャンクおよびこれに続く1つの
画像チャンクが互いに対応する。ファイルの末尾に形成
されたインデックスチャンクには、各音声チャンクの開
始アドレスおよび各フレームの圧縮画像データの開始ア
ドレスが書き込まれる。このようなインデックスチャン
クによって、音声データが1/10秒毎に管理され、圧
縮画像データが1フレーム毎に管理される。
【0022】シャッタボタン58がオフされると、CP
U32はJPEGコーデック30に対する画像圧縮命令
の出力および信号処理回路46に対する音声処理命令の
出力を中止する。つまり、SDRAM28に対するデー
タの書き込み処理を中止する。ただし、記録処理は、S
DRAM28の全てのデータが光磁気ディスク36に記
録されたときに終了される。
【0023】なお、光磁気ディスク36におけるファイ
ル管理方式としてはMS−DOSのFAT方式が採用さ
れ、QuickTimeファイルはクラスタ単位で離散的に記録
される。
【0024】オペレータがモード設定スイッチを“再
生”側に切り換え、かつセットキー56を操作すると、
上述の要領で光磁気ディスク36に記録されたQuickTim
eファイルが再生される。まず、CPU32がQuickTime
ファイル内の音声データおよび画像データをファイルヘ
ッダの次のアドレスから順に読み出し、読み出した音声
データおよび圧縮画像データを書き込みリクエストとと
もにメモリ制御回路26に与える。音声データおよび画
像データは、メモリ制御回路26によってSDRAM2
8に書き込まれる。QuickTimeファイルは図3に示すよ
うに形成されているため、このファイルからは1/10
秒分の音声データおよび3フレーム分の圧縮画像データ
が交互に与えられる。そして、音声データは図2に示す
音声エリア28cの先頭から順に書き込まれ、圧縮画像
データは同じ図2に示す圧縮画像エリア28bの先頭か
ら順に書き込まれる。
【0025】CPU32からJPEGコーデック30に
対して伸長命令が与えられると、JPEGコーデック3
0は、1フレーム分の圧縮画像データの読み出しをメモ
リ制御回路26にリクエストするとともに、メモリ制御
回路26によって圧縮画像エリア28bから読み出され
た圧縮画像データをJPEG方式で伸長する。JPEG
コーデック30はさらに、伸長画像データを書き込みリ
クエストとともにメモリ制御回路26に与える。伸長画
像データは、メモリ制御回路26によって図2に示す表
示画像エリア28aに書き込まれる。CPU32は1/
30秒毎に伸長命令を発生し、JPEGコーデック30
は、伸長命令が与えられる毎に連続するフレームの圧縮
画像データを上述の要領で伸長する。このため、表示画
像エリア28aの伸長画像データは1/30秒毎に更新
される。
【0026】表示画像エリア28aに格納された伸長画
像データは、ビデオエンコーダ38から1/60秒毎に
出力される読み出しリクエストに基づいて2回ずつ読み
出される。読み出しはメモリ制御回路26によって行な
われ、ビデオエンコーダ38は、読み出された伸長画像
データをコンポジット画像信号を変換する。変換された
コンポジット画像信号はモニタ40に与えられ、この結
果、通常速度で動く動画像が画面に再生される。
【0027】CPU32はまた、音声データの再生命令
をシステムクロックに応答して信号処理回路48に与え
る。信号処理回路48は、再生命令が与えられる毎に1
バイト分の音声データの読み出しリクエストをメモリ制
御回路26に与え、メモリ制御回路26によって音声エ
リア28cから読み出された音声データに所定の再生処
理を施す。再生処理が施された音声信号は、スピーカ5
2から出力される。
【0028】なお、SDRAM28は、記録/再生のい
ずれのモードにおいてもリングバッファとして動作す
る。つまり、アクセス先のアドレスは、圧縮画像エリア
28bおよび音声エリア28cのそれぞれでリング状に
つまり循環的に更新される。このため、圧縮画像エリア
28bの容量を超える圧縮画像データならびに音声エリ
ア28cの容量を超える音声データの記録/再生が可能
となるモード設定スイッチ“再生”側に切り換えら
れ、セットキー56が操作されると、CPU32は、図
7〜図16に示す再生処理に加えて、図17に示すバッ
クグラウンド処理を実行する。つまり、CPU32には
μiTRONのようなマルチタスクOS(リアルタイム
OS)が搭載されており、再生処理とバックグラウンド
処理とが並行して実行される。
【0029】ここで、CPU32の処理には、表1〜表
3に示す変数が用いられる。表1には音声に関連する変
数を、表2には画像に関連する変数を、そして表3には
バックグラウンド処理に関連する変数を列挙している。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】表1について、chkは音声チャンクのチャ
ンク番号であり、aofst[chk]はQuickTimeファイルの先
頭アドレスから注目する音声チャンクの先頭までのオフ
セットであり、asz[chk]は注目する音声チャンクのサイ
ズ(バイト数)である。acntはバイト数で示される音声
データのカウント値であり、AMAXはQuickTimeファイル
に格納された音声データの総バイト数である。AUD_BUF
およびAUD_ENDはそれぞれ音声エリア28cの先頭アド
レスおよび末尾アドレスである。apreptrは音声エリア
28cへの書き込みアドレスであり、acptrは音声エリ
ア28cからの読み出し(再生)アドレスであり、dmは
音声エリア28cの残容量値である。astartは割込み処
理を許可するかどうかを示すフラグであり、aflgは音声
エリア28cへの書き込みを禁止するかどうかを示すフ
ラグである。
【0034】表2について、prefrmは圧縮画像エリア2
8bに書き込む圧縮画像データのフレーム番号であり、
frmは圧縮画像エリア28bから読み出す(再生する)
圧縮画像データのフレーム番号である。mofst[prefrm]
はQuickTimeファイルの先頭アドレスから注目するフレ
ームの圧縮画像データの先頭アドレスまでのオフセット
であり、msz[prefrm]は注目するフレームの圧縮画像デ
ータのサイズである。mcntは圧縮画像データのフレーム
数のカウント値であり、MFMAXはQuickTimeファイルに格
納された圧縮画像データの総フレーム数である。MOV_BU
FおよびMOV_ENDはそれぞれ圧縮画像エリア28bの先頭
アドレスおよび末尾アドレスであり、mpreptrは圧縮画
像エリア28bへの書き込みアドレスであり、mcptrは
圧縮画像エリア28bからの読み出し(再生)アドレス
である。decflgは圧縮画像データの伸長処理を許可する
かどうかを示すフラグである。
【0035】表3について、S-mail_Noは図6に示す指
示リスト34cに命令を設定するときの書き込み先を示
すメール番号であり、E-mail_Noは指示リスト34cに
設定された命令を実行するときの読み出し先を示すメー
ル番号である。mail_minは最小メール番号であり、mail
_cntはメール番号のカウント値である。MAX_BOXは指示
リスト34cに設定できるメール(命令)の総数であ
り、Rem_Mailは指示リスト34cに設定されているが未
だ処理されていないメール数である。
【0036】図7を参照して、ステップS1では、図3
に示すインデックスチャンクに書き込まれたアドレス情
報に基づいて、図4に示す音声オフセットテーブル32
aおよび図5に示す画像オフセットテーブル32bを作
成する。音声オフセットテーブル32aには、各々の音
声チャンクのオフセットaofst[chk]およびチャンクサイ
ズasz[chk]が書き込まれ、画像オフセットテーブル32
bには、各フレームの圧縮画像データのオフセットmofs
t[prefrm]およびデータサイズmsz[prefrm]が書き込まれ
る。
【0037】次に、ステップS3で各種の変数を初期化
する。具体的には、音声データについて、チャンク番号
chkを“0”に設定し、音声再生アドレスacptrおよび音
声書き込みアドレスapreptrを音声エリア28cの先頭
アドレスAUD_BUFと一致させ、そして、割り込み許可フ
ラグastartおよび音声書き込み禁止フラグaflgを“0”
に設定する。画像データについては、再生フレーム番号
frmを書き込みフレーム番号prefrmと一致させ、画像再
生アドレスmcptrおよび画像書き込みアドレスmpreptrを
圧縮画像エリア28bの先頭アドレスMOV_BUFと一致さ
せ、そして画像伸長許可フラグdecflgを“0”に設定す
る。指示リストについては、設定メール番号S-mail_N
o、最小メール番号mail_minおよびメールカウント値mai
l_cntを“0”に設定する。
【0038】ステップS5では数1を演算して音声デー
タのカウント値acntを求め、続くステップS7では算出
されたカウント値acntを現チャンク番号chkに対応する
音声チャンクのサイズasz[chk]と比較する。そして、ac
nt≧asz[chk]であれば、ステップS9でこの算出された
カウント値acntから現音声チャンクのサイズasz[chk]を
引き算し、ステップS11で音声データの総バイト数AM
AXから現音声チャンクのサイズasz[chk]を引き算し、そ
してステップS13でチャンク番号chkをインクリメン
トする。ステップS13の処理を終えると、ステップS
5に戻る。
【0039】
【数1】acnt=(sample×frm)/fpssample:1フレー
ムに相当する音声データ量(バイト)fps:動画像のフ
レームレート数1によって、モニタ40に現時点で表示
されているフレーム(現フレーム)の静止画像に対応す
る音声データのアドレスが求められる。ただし、ここで
求められるアドレスは、音声データが先頭から連続して
いると仮定したときのアドレスであり、図3に示すQuic
kTimeファイル上のアドレスとは必ずしも一致しない。
このため、ステップS7でacnt<asz[chk]と判断される
までステップS9〜S13の処理を繰り返す。これによ
って、何番目の音声チャンクの何バイト目に所望のアド
レスが存在するかが判明する。
【0040】ステップS7でacnt<asz[chk]と判断され
ると、ステップS15で総バイト数AMAXの値を判別す
る。ステップS15は、全ての音声データの転送命令を
指示リスト32aに設定し終えたかどうかを判別する処
理である。カウント値acntが末尾の音声チャンクの末尾
アドレスを示していれば、総バイト数AMAXは“0”を示
す。このとき、全音声データの転送命令の設定が完了し
たとみなしてステップS21に進む。ステップS21で
は音声書き込み禁止フラグaflgの状態を判別し、aflg=
0であればステップS23でaflg=1としてからステッ
プS45に、aflg=1であればそのままステップS61
に進む。つまり、音声書き込み禁止フラグaflgが“0”
を示していれば、音声データの転送命令の設定は全て完
了したものの圧縮画像データの転送命令の設定は未だ完
了していないとみなしてステップS45に進む。このと
き、ステップS23でaflg=1となるため、次回のステ
ップS21の処理ではYESと判断される。
【0041】ステップS17では、数2が成立するかど
うか判別する。ステップS17は、次の転送命令の設定
対象とすべきデータが音声データであるか圧縮画像デー
タであるかを判別する処理である。
【0042】
【数2】aofst[chk]+acnt<mofst[prefrm]後述するよ
うに、1チャンク分の音声データの転送命令が指示リス
ト32aに設定されたとき、または3フレーム分の圧縮
画像データの転送命令が指示リスト32aに設定された
とき、“aofst[chk]+acnt”と“mofst[prefrm]”との
間の大小関係が反転する。このため、数2が成立するか
どうかによって、次に転送命令を設定すべきデータが音
声データであるか圧縮画像データであるかを判別する。
設定すべきデータが音声データの場合、ステップS17
でYESと判断し、ステップS19で数3が成立するか
どうか判別する。
【0043】
【数3】apreptr+asz[chk]−acnt−1AUD_END−(AUD_
END−AUD_BUF)/MGMG:音声エリア28cのマージン係
数音声エリア28cへの最初の書き込み時は、音声エリ
ア28cの末尾に図に示すような音声マージンエリア
が形成される。(AUD_END−AUD_BUF)/MGは、この音声マ
ージンエリアのサイズを示す。一方、現カウント値acnt
が示すアドレスからこのアドレスが属する音声チャンク
の末尾アドレスまでの音声データサイズは、“asz[chk]
−acnt”である。ステップS19では、この“asz[chk]
−acnt”に相当する音声データを現音声書き込みアドレ
スapreptrから音声マージンエリアの先頭アドレスまで
の間に格納できるかどうかを判別している。なお、数3
の“−1”は、音声エリア28cのアドレスが“0”か
ら始まることを考慮したものである。
【0044】ここでNOであれば、全音声データの転送
命令の設定は完了していないが、音声エリア28cの容
量が不十分なために転送命令が設定できないとして、ス
テップS21に進む。一方、ステップS19でYESと
判断されると、音声エリア28cの容量は十分存在する
とみなしてステップS29に進む。
【0045】ステップS29では、図6に示す指示リス
ト32aに動作“ヘッドシーク”およびファイルアドレ
ス“aofst[chk]+acnt”を設定し、続くステップS31
では、メールカウント値mail_cntをインクリメントす
る。さらに、ステップS33で指示リスト32aに動作
“ライト”,SDRAMアドレス“apreptr”およびサ
イズ“asz[chk]−acnt”を設定し、ステップS35でメ
ールカウント値mail_cntを再度インクリメントする。
【0046】ステップS33で“asz[chk]−acnt”に相
当する音声データの書き込みの設定が完了したため、ス
テップS37では現音声書き込みアドレスapreptrに“a
sz[chk]−acnt”を加算し、ステップS39では現音声
チャンクのサイズ“asz[chk]を総バイト数AMAXから引き
算する。その後、ステップS41でカウント値acntを
“0”とし、ステップS43でチャンク番号chkをイン
クリメントしてからステップS15に戻る。
【0047】なお、カウント値acntはある音声チャンク
の途中から再生を開始するときにアクセス先のアドレス
を特定するために用いる変数である。このため、この音
声チャンクに属する音声データの転送設定が完了する
と、カウント値acntは“0”となり、意味をなさなくな
る。
【0048】上述のステップS29およびS33ならび
に後述するステップS45,S49,S105,S10
9,S112,S115,S127およびS129のそ
れぞれでは、図14に示すサブルーチンを処理する。ま
ず、ステップS151で現設定メール番号S-mail_Noの
欄に所望の命令(指示)を追加する。次に、ステップS
153で設定メール番号S-mail_Noをインクリメントす
るとともに、ステップS155で未処理メール数Rem_Ma
ilをインクリメントする。ステップS157では、イン
クリメントされた設定メール番号S-mail_Noを設定可能
なメール総数MAX_BOXと比較する。ここで、S-mail_No<
MAX_BOXであればそのままステップS161に進むが、S
-mail_No=MAX_BOXであればステップS159で設定メ
ール番号S-mail_Noを“0”に戻してからステップS1
61に進む。ステップS161では未処理メール数Rem_
Mailがメール総数MAX_BOXと等しいかどうか判断し、N
Oであればそのままに復帰するが、YESであればエラ
ーが発生したとして強制的に処理を終了する。
【0049】図7に示すステップS15では、ステップ
S39の更新処理によって総バイト数AMAXが“0”とな
ったときに、YESの判断処理を経てステップS21に
進む。一方、上記の総バイト数AMAXが“0”まで低下し
ていなければ、ステップS17におけるNOの判断処理
を経てステップS25に進む。つまり、ステップS43
におけるチャンク番号chkの更新によって数2が成立し
なくなるため、ステップS25に進む。ステップS25
では、圧縮画像エリア28bに書き込もうとする圧縮画
像データのフレーム番号prefrmを総フレーム数MFMAXと
比較する。そして、prefrm=MFMAXであればステップS
61に進むが、prefrm<MFMAXであればステップS27
で数4が成立するかどうか判別する。
【0050】
【数4】mpreptr+msz[prefrm]−1<MOV_END−(MOV_END
−MOV_BUF)/MG上述の音声エリアと同様、圧縮画像デー
タのSDRAM28への最初の書きこみ時は、図2に示
す画像マージンエリアが圧縮画像エリア28bの末尾に
形成される。数4の(MOV_END−MOV_BUF)/MGが、この画
像マージンエリアのサイズを示す。ステップS27で
は、“msz[prefrm]”に相当する1フレーム分の圧縮画
像データを現画像書き込みアドレスmpreptrと画像マー
ジンエリアの先頭アドレスとの間に格納できるかどうか
を判別している。
【0051】数4が満たされなければ、prefrm=MFMAX
と判断されたときと同様、ステップS61に進む。一
方、数4が満たされればステップS45に進み、動作
“ヘッドシーク”およびファイルアドレス“mofst[pref
rm]”を指示リスト32aに設定する。続いて、ステッ
プS47でメールカウント値mail_cntをインクリメント
し、ステップS49で同じ指示リスト32aの現メール
カウント値に対応する欄に動作“ライト”,SDRAM
アドレス“mpreptr”およびサイズ“msz[prefrm]”を設
定する。設定処理が完了すると、ステップS51でメー
ルカウント値mail_cntを再度インクリメントする。
【0052】ステップS53では現画像書き込みアドレ
スmpreptrに“msz[prefrm]”を加算し、続くステップS
55では現書き込みフレーム番号prefrmをインクリメン
トする。その後、ステップS57で数5が成立するかど
うか判断し、NOであればそのままステップS15に戻
るが、YESであれば最小メール番号mail_minをメール
カウント値mail_cntに一致させてからステップS15に
戻る。
【0053】
【数5】prefrm−frm<fps数5は、書き込みフレーム番
号prefrmと再生フレーム番号(表示静止画像のフレーム
番号)frmとの間の差分がフレームレートの“30”を
下回るとき成立する。このため、指示リスト32aへの
設定は完了したが未だ再生処理(伸長処理)を施されて
いない圧縮画像データのフレーム数が“30”を下回る
限り、最小メール番号mail_minはメールカウント値mail
_cntに追従してインクリメントされる。しかし、指示リ
スト32aへの設定処理が高速で実行され、上記の差分
が“30”以上となると、最小メール番号mail_minのイ
ンクリメントが中止される。
【0054】図17を参照して、チャンク番号chkは1
チャンク分の音声データの転送命令が指示リスト32a
に設定される毎にインクリメントされる。一方、書き込
みフレーム番号prefrmは1フレーム分の圧縮画像データ
の転送命令が指示リスト32aに設定される毎にインク
リメントされる。このため、注目する音声チャンクの先
頭アドレスおよび注目するフレームの先頭アドレスの前
後関係は、1チャンク分の音声データの転送設定が完了
する毎に、あるいは3フレーム分の圧縮画像データの転
送設定が完了する毎に反転する。したがって、指示リス
ト32aには、1チャンク分の音声データの転送命令お
よび3フレーム分の圧縮データの転送命令が、QuickTim
eファイルのアドレスが大きくなる順序で交互に設定さ
れる。
【0055】図10に示すステップS61では、数6が
成立するかどうかを判別する。ステップS61に移行し
たときは、メールカウント値mail_cntおよび最小メール
番号mail_minのいずれも固定値をとる。一方、未処理メ
ール数Rem_Mailは、後述するバックグラウンド処理によ
って転送命令が実行される毎にディクリメントされる。
【0056】
【数6】Rem_Mail>mail_cnt−mail_min数6は、未処理
メール数Rem_Mailつまり指示リスト32aに設定された
が未だ実行されていない命令の数が多すぎるときに成立
する。このようなときは、ステップS63で所定期間待
機し、その後再度ステップS61を処理する。ステップ
S63で待機することで、CPU32はバックグラウン
ド処理に専念でき、未処理メール数Rem_Mailは速やかに
減少していく。これによって数6が成立しなくなると、
ステップS65に進む。
【0057】上述のように、メールカウント値mail_cnt
および最小メール番号mail_minは、処理がステップS6
1に移行した時点で固定され、“mail_cnt−mail_min”
はある固定値を示す。ここで、メールカウント値mail_c
ntと最小メール番号mail_minとの間に不一致が生じるの
は、書き込みフレーム番号prefrmと再生フレーム番号fr
mとの差分がフレームレートを超えたときであり、両者
の差分は、これ以降転送命令が設定される毎に大きくな
る。そして、QuickTimeファイルのサイズがSDRAM
28の容量に比べて十分に大きいときは、数3または数
4が成立しなくなったときに差分値が固定される。この
ため、差分値つまり“mail_cnt−mail_min”の値は、フ
レームレートおよびSDRAM28の容量によって規定
される。より具体的には、“mail_cnt−mail_min”が示
す値は、フレームレートが遅いほど大きくなる
【0058】ステップS65では、画像伸長許可フラグ
decflgの状態を判別する。decflg=0であればそのまま
ステップS69に進み、decflg=1であれば、ステップ
S67で1フレーム分のJPEG伸長処理が完了したと
判断されてからステップS69に進む。ステップS69
では、1/30秒毎に発生する垂直同期信号の入力判別
を行ない、入力ありとの判別結果に応答してステップS
71に進む。ステップS71では、音声データの処理に
関連する割り込み許可フラグastartの状態を判別し、as
tart=1であればそのままステップS75に進むが、as
tart=0であればステップS73でastartを“1”に設
定してからステップS75に進む。
【0059】ステップS75では、圧縮画像エリア28
bの画像再生アドレスmcptr以降に書き込まれた1フレ
ーム分の圧縮画像データの伸長をJPEGコーデック3
0に命令する。JPEGコーデック30は、上述の要領
で伸長処理を行ない、この結果、対応する静止画像がモ
ニタ40に表示される。ステップS77では、次回のス
テップS65でYESと判断させるために画像伸長許可
フラグdecflgを“1”に設定する。続いて、ステップS
79で画像再生アドレスmcptrを更新し、つまり現画像
再生アドレスmcptrに伸長処理を施された圧縮画像デー
タのサイズmsz[frm]を加算し、ステップS81で再生フ
レーム番号frmをインクリメントし、そして、ステップ
S83で数7が成立するかどうかを判断する。
【0060】
【数7】mcptr+msz[frm]−1<MOV_END数7が成立する
ときは、更新された画像再生アドレスmcptr以降に次フ
レームの圧縮画像データが格納されている。一方、数7
が成立しないときは、圧縮画像エリアの先頭アドレスMO
V_BUF以降に次フレームの圧縮画像データが格納されて
いる。このため、ステップS83でYESであればその
ままステップS87に進むが、NOであればステップS
85で画像再生アドレスmcptrに先頭アドレスMOV_BUFを
設定してからステップS87に進む。
【0061】音声データの再生処理は、図15に示す割
り込みルーチンに従って行なわれる。割り込み処理は7
990Hz(音声サンプリング周波数)のクロックに応
答して開始し、まずステップS171で割り込み許可フ
ラグastartが“1”であるかどうか判断する。ここでas
tart=0であればそのままメインルーチンに復帰する
が、astart=1であればステップS173で信号処理回
路48に音声再生命令を与える。信号処理回路48は、
この音声再生命令に応じてメモリ制御回路26に読み出
しリクエストを与え、音声エリア28cの音声再生アド
レスacptrから1バイト分の音声データを読み出す。そ
して、読み出された音声データに所定の処理を施し、処
理が施された音声信号をスピーカ52から出力する。ス
テップS175では、音声再生アドレスacptrをインク
リメントし、ステップ177では更新後の音声再生アド
レスacptrを音声エリア28cの末尾アドレスAUD_ENDと
比較する。ここでacptr≦AUD_ENDであれば、更新後の音
声再生アドレスacptrに次バイトの音声データが書き込
まれているとみなしてそのままメインルーチンに復帰す
る。これに対してacptr>AUD_ENDであれば、音声エリア
28cの先頭アドレスAUD_BUFに次バイトの音声データ
が書き込まれているとみなして、ステップS179で音
声再生アドレスacptrに先頭アドレスAUD_BUFを設定して
からメインルーチンに復帰する。
【0062】図11に戻って、ステップS87では、現
フレーム番号frmを総フレーム数MFMAXと比較する。frm
=MFMAXであれば次フレームの圧縮画像データは存在し
ないとみなし、ステップS97で現フレームの圧縮画像
データの伸長処理が完了したと判別されるのを待ってス
テップS99に進む。ステップS99では割り込み許可
フラグastartの状態を判別し、astart=0であればその
まま終了するが、astart=1であればステップS101
でこの割り込み許可フラグastartを“0”に戻してから
処理を終了する。
【0063】ステップS87でNOと判断されると、ス
テップS89で書き込みフレーム番号prefrmを総フレー
ム数MFMAXと比較し、prefrm=MFMAXであればステップS
91で総バイト数AMAXが“0”であるかどうか判断す
る。一方、prefrm<MFMAXであれば、ステップS93で
総バイト数AMAXが“0”であるかどうか判断する。pref
rm=MFMAXでかつAMAX=0であれば、全ての圧縮画像デ
ータおよび音声データについての転送命令の設定が完了
したとみなして、ステップS91からステップS65に
戻る。prefrm=MFMAXであるがAMAX>0である場合、ま
たはprefrm<MFMAXでかつAMAX>0である場合は、転送
命令を設定すべきデータが残っているとみなしてステッ
プS91またはS93からステップS95に進む。そし
て、現音声チャンクのオフセットaofst[chk]を現書き込
みフレーム番号prefrmに対応する圧縮画像データのオフ
セットmofst[prefrm]と比較し、比較結果に応じてステ
ップS103またはS123に進む。prefrm<MFMAXで
あるがAMAX=0であるときは、転送命令を設定すべきデ
ータは圧縮画像データのみであるとみなして、ステップ
S123に進む。
【0064】ステップS103では、数8が成立するか
どうか判断する。
【0065】
【数8】apreptr+asz[chk]−1<AUD_END数8が成立す
る場合、現音声書き込みアドレスapreptr以降には現音
声チャンクの全ての音声データを書き込めるだけの空き
容量が存在する。このときはステップS111で残容量
値dmに“0”を設定するとともに、ステップS112で
動作“ヘッドシーク”およびファイルアドレス“aofst
[chk]”を指示リスト32aに設定してからステップS
113に進む。これに対して数8が成立しなければ、現
音声チャンクの音声データの一部しか現音声書き込みア
ドレスapreptr以降に書き込むことができない。このと
きは、ステップS105で動作“ヘッドシーク”および
ファイルアドレス“aofst[chk]”を指示リスト32aに
設定する。さらに、ステップS107で数9に従って残
容量値dmを求め、ステップS109で動作“ライト”,
サイズ“dm”およびSDRAMアドレス“apreptr”を
指示リスト32aに設定する。ステップS109の処理
を終えると、ステップS113に進む。
【数9】dm=(AUD_END−apreptr+1)
【0066】ステップS113では音声書き込みアドレ
スapreptrに音声エリア28cの先頭アドレス“AUD_BU
F”を設定し、続くステップS115では動作“ライ
ト”,SDRAMアドレス“apreptr”およびサイズ“a
sz[chk]−dm”を指示リスト32aに設定し、ステップ
S117では数10に従って音声書き込みアドレスapre
ptrを更新する。
【0067】
【数10】apreptr=apreptr+asz[chk]−dmその後、ス
テップS119で総バイト数AMAXから現音声チャンクの
サイズasz[chk]を引き算するとともに、ステップS12
1でチャンク番号chkをインクリメントしてからステッ
プS93に戻る。
【0068】このように、音声書き込みアドレスaprept
r以降に1チャンク分の音声データを書き込めるだけの
空き容量が存在すれば、ステップS115でこの1チャ
ンク分の音声データの転送命令が指示リスト32aに設
定される。一方、音声書き込みアドレスapreptr以降に
1チャンク分の音声データを書き込めるだけの空き容量
が存在しなければ、ステップS109で一部の音声デー
タの転送命令が指示リスト32aに設定されるととも
に、ステップS115で残りの音声データの転送命令が
指示リスト32aに設定される。ステップS121から
ステップS93に戻った後は、直接あるいはステップS
95を経てステップS123に移行する。
【0069】ステップS123では、数11が成立する
かどうか判断する。
【0070】
【数11】mpreptr+msz[prefrm]−1<MOV_END数11
成立すれば、現画像書き込みアドレスmpreptr以降に1
フレーム分の圧縮画像データを書き込むことができると
みなして、そのままステップS127に進む。数11
成立しなければ、先頭アドレスMOV_BUF以降に1フレー
ム分の圧縮画像データを書き込むべく、画像書き込みア
ドレスmpreptrに先頭アドレスMOV_BUFを設定する。ステ
ップS125の処理を終えると、ステップS127に進
む。ステップS127では、動作“ヘッドシーク”およ
びファイルアドレス“mofset[prefrm]”を指示リスト3
2aに設定し、続くステップS129では、動作“ライ
ト”,SDRAMアドレス“mpreptr”およびサイズ“m
sz[prefrm]”を指示リスト32aに設定する。その後、
ステップS131で現画像書き込みアドレスmpreptrに
サイズmsz[prefrm]を加算し、ステップS133で書き
込みフレーム番号prefrmをインクリメントする。
【0071】ステップS135では、数12が成立する
かどうか判断する。この数12は、上述の数6と同じで
ある。
【0072】
【数12】Rem_Mail>mail_cnt−mail_min数12が成立
しないときは未処理のメール数はそれほど多くないた
め、ステップS137〜S141を経ることなくステッ
プS65に戻る。一方、数12が成立するときは、バッ
クグラウンド処理に専念すべく、ステップS137で割
り込み許可フラグastartを“0”に設定して音声データ
の再生を中断し、ステップS139で所定時間待機す
る。所定時間が経過するとステップS141に進み、数
13が成立するかどうか、つまり未処理メール数が半減
したかどうか判断する。
【0073】
【数13】Rem_Mail>(mail_cnt−mail_min)/2数
が成立しなければステップS139およびS141の
処理を繰り返し、数13が成立した時点でステップS6
5に戻る。
【0074】ステップS65に戻ることで、圧縮画像デ
ータの伸長処理が再度実行される。また、バックグラウ
ンド処理に専念すべく音声データの再生処理が中断され
たときは、ステップS73の処理によってこの音声再生
処理が再開される。
【0075】このように、図12のステップS112お
よびS115あるいはステップS105,S109およ
びS115における1チャンク分の音声データの転送設
定、ならびに図13のステップS127およびS129
における1フレーム分の圧縮画像データの転送設定は、
1フレーム分の圧縮画像データの伸長処理が完了する毎
に行なわれる。一方、音声データは、割り込み許可フラ
グastartが“1”を示す限り、7990Hzのクロック
に応答して1バイトずつ再生される。このため、新たに
指示リスト32aに設定される転送命令が、未処理の転
送命令に上書きされるとはない。
【0076】バックグラウンド処理は、図16に示すフ
ロー図に従って実行される。まず、ステップS181で
実行メール番号E-mail_Noを“0”に設定し、次にステ
ップS183で未処理メール数Rem_Mailが“0”よりも
大きいかどうか判断する。ここでNOであればステップ
S183の処理を繰り返し、Rem_Mail>0となった時点
でステップS185に進む。ステップS185では、現
実行メール番号E-mail_Noの指示を実行する。つまり、
指示の内容が“ヘッドシーク”であれば、光磁気ディス
ク36内の所望のファイルアドレスをシークし、指示の
内容が“ライト”であれば、所望のデータを光磁気ディ
スク36からSDRAM28に転送する。指示を実行し
終えると、ステップS187で実行メール番号E-mail_N
oをインクリメントするとともに、ステップS189で
未処理メール数Rem_Mailをディクリメントする。ステッ
プS191では、実行メール番号E-mail_Noが最大メー
ル番号(MAX_BOX+1)を超えたかどうか判断する。そ
して、NOであればそのままステップS183に戻る
が、YESであればステップS181に戻る。
【0077】以上の説明から分かるように、再生モード
が選択され、かつセットキー56が押されると、CPU
32は、光磁気ディスク36からSDRAM28への圧
縮画像データおよび音声データの転送処理とSDRAM
28に格納された圧縮画像データおよび音声データの再
生処理とを並行して行なう。
【0078】ここで、再生処理としては、圧縮画像デー
タおよび音声データの転送命令(シーク動作およびライ
ト動作を含む)を指示リスト32aに設定する処理、な
らびにSDRAM28に格納された圧縮画像データおよ
び音声データを出力する処理がある。一方、転送処理と
しては、指示リスト32aを参照して光磁気ディスク3
6の所望のアドレスをシークする処理、ならびに指示リ
スト32aを参照して所望のデータをSDRAM28の
所望のアドレスに書き込む処理とがある。
【0079】光磁気ディスク36のようなディスク記録
媒体にデータが離散的に記録されていると、ヘッドシー
クが原因でディスク記録媒体からの読み出しが遅れると
きがある。すると、光磁気ディスク36からSDRAM
28へのデータ転送およびSDRAM28に格納された
データの出力をシリアルに行なう場合、部分的にデータ
の出力が遅れるおそれがある。この結果、再生データが
動画像データであるときは出力される動画像が部分的に
フリーズし、再生データが音声データであるときは出力
される音声が部分的に途切れてしまう。
【0080】これに対して、この実施例では、CPU3
2にリアルタイムOSが搭載され、光磁気ディスク36
からSDRAM28へのデータ転送処理とSDRAM2
8に格納されたデータの再生処理とが並行して実行され
る。これによって、再生動画像に部分的なフリーズが生
じたり、再生音声に部分的な途切れが生じるのを防止す
ることができる。
【0081】また、再生処理には、複数の動作命令を指
示リスト32aに設定する処理、およびSDRAM28
に格納された圧縮画像データを伸長して出力する処理が
含まれる。一方、転送処理には、指示リスト32aを参
照して光磁気ディスク32aの所望アドレスをシークす
る処理、および指示リスト32aを参照して圧縮画像デ
ータを光磁気ディスク36からSDRAM28に1フレ
ームずつ転送する処理が含まれる。
【0082】つまり、再生処理の一部の処理によって複
数の動作命令が指示リスト32aに設定され、再生処理
と並行する転送処理では、指示リスト32aを参照する
ことで光磁気ディスク36の所望アドレスがシークさ
れ、同じ指示リスト32aを参照することで圧縮画像デ
ータが1フレームずつSDRAM28に転送される。S
DRAM28に格納された圧縮画像データは、伸長処理
を経て出力される。このように、複数の動作命令が指示
リスト32aに蓄積され、転送処理によって次に実行す
べき動作は指示リスト32a上で確定している。したが
って、シーク動作によって部分的に時間遅れが生じたと
きでも、シーク動作が完了した後に動作命令を速やかに
処理できる。
【0083】なお、この実施例では、ディスク記録媒体
として光磁気ディスクを用いているが、光磁気ディスク
の代わりにハードディスクを用いてもよい。また、この
実施例では、QuickTime形式のファイルを用いている
が、これに代えてAVI(AudioVideo Interleave)形
式のファイルを用いてもよい。さらに、この実施例の動
画像のフレームレートは30fpsであるが、フレーム
レートはこれに限られない。また、この実施例では、光
磁気ディスクに記録されたQuickTimeファイルをFAT
方式で管理するようにしているが、ファイル管理方式は
UDF(UniversalDisc Format)方式でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例を示すブロック図である。
【図2】SDRAMのマッピング状態を示す図解図であ
る。
【図3】QuickTimeファイルを示す図解図である。
【図4】音声データのオフセットテーブルを示す図解図
である。
【図5】画像データのオフセットテーブルを示す図解図
である。
【図6】指示リストを示す図解図である。
【図7】図1実施例の動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図8】図1実施例の動作の他の一部を示すフロー図で
ある。
【図9】図1実施例の動作のその一部を示すフロー図で
ある。
【図10】図1実施例の動作のさらにその他の一部を示
すフロー図である。
【図11】図1実施例の動作の他の一部を示すフロー図
である。
【図12】図1実施例の動作のその他の一部を示すフロ
ー図である。
【図13】図1実施例の動作のさらにその他の一部を示
すフロー図である。
【図14】図1実施例の動作の他の一部を示すフロー図
である。
【図15】図1実施例の動作のその他の一部を示すフロ
ー図である。
【図16】図1実施例の動作のさらにその他の一部を示
すフロー図である。
【図17】図1実施例の動作の一部を示す図解図であ
る。
【符号の説明】 10 …ディジタルカメラ26 …メモリ制御回路28
…SDRAM30 …JPEGコーデック32 …C
PU36 …光磁気ディスク38 …ビデオエンコーダ
46 …信号処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/30 H04N 5/92 H // H04N 101:00 7/133 Z Fターム(参考) 5C022 AA11 AC42 AC52 AC55 AC69 AC71 5C053 FA08 FA23 GA11 GB36 JA01 JA24 KA01 LA01 LA11 5C059 KK01 MA00 PP01 SS15 UA02 UA05 5D044 AB07 DE24 DE54 FG10 GK12 HL02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体から動画像信号を再生する動画像
    再生装置において、 前記動画像信号を一時的に格納する内部メモリ、 再生指示を入力する入力手段、および前記再生指示が入
    力されたとき、前記動画像信号を所定量ずつ前記記録媒
    体から前記内部メモリに転送する転送処理と前記内部メ
    モリに格納された前記動画像信号を再生する再生処理と
    を並行して行なうマルチタスクCPUを備えることを特
    徴とする、動画像再生装置。
  2. 【請求項2】前記再生処理は、複数の動作命令をテーブ
    ルに設定する設定処理、および前記内部メモリに格納さ
    れた前記動画像信号を読み出して出力する出力処理を含
    み、 前記転送処理は、前記テーブルを参照して前記記録媒体
    の所望アドレスをシークするシーク処理、および前記テ
    ーブルを参照して前記所定量に相当する前記動画像信号
    を前記記録媒体から前記内部メモリに転送する信号転送
    処理を含む、請求項1記載の動画像再生装置。
  3. 【請求項3】前記再生処理は、前記テーブルに設定され
    かつ未だ実行されていない未実行動作命令の数を所定値
    と比較する比較処理、および前記未実行動作命令の数が
    前記所定値よりも大きいとき所定時間待機する待機処理
    をさらに含む、請求項2記載の動画像再生装置。
  4. 【請求項4】前記所定値は前記動画像のフレームレート
    に応じて変化する値である、請求項3記載の動画像再生
    装置。
  5. 【請求項5】前記設定処理は、前記動画像信号の転送先
    アドレスを循環的に更新する更新処理、および前記更新
    処理によって更新された前記転送先アドレスを前記テー
    ブルに設定するアドレス設定処理を含む、請求項2ない
    し4のいずれかに記載の動画像再生装置。
  6. 【請求項6】前記動画像信号は複数の圧縮静止画像信号
    からなり、 前記出力処理は前記複数の圧縮静止画像信号の各々を伸
    長する伸長処理を含む、請求項2ないし5のいずれかに
    記載の動画像再生装置。
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