JP2001257632A - 適応等化機能を備える時分割多元接続(tdma)通信システム - Google Patents

適応等化機能を備える時分割多元接続(tdma)通信システム

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JP2001257632A JP2001029466A JP2001029466A JP2001257632A JP 2001257632 A JP2001257632 A JP 2001257632A JP 2001029466 A JP2001029466 A JP 2001029466A JP 2001029466 A JP2001029466 A JP 2001029466A JP 2001257632 A JP2001257632 A JP 2001257632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】TDMA通信システムにおいてマルチパス干渉
歪を低減させること。 【解決手段】本願による通信システムは、あるユ−ザメ
ツセ−ジを別のメツセ−ジと時間マルチプレツクスする
送信局と、異なる遅延を再挿入してシンボル間干渉を補
償する受信局とを備える。デジタル信号112,12
2,132は各ユ−ザから対応する等化器同期ワ−ドブ
ロツク110,120,130に入力される。TDMA
制御器140は、各ユ−ザメツセ−ジを他のユ−ザメツ
セ−ジと時間−マルチプレツクスしてTDMA信号14
5を生成する。信号145は送信機150を介して送信
される。受信機220で受信された受信TDMA信号2
25はデ−タバツフア230及びTDMA制御器240
に印加される。制御器240は信号225より特定のユ
−ザスロツトを選択する。等化器250は記憶ユ−ザメ
ツセ−ジ235の時間遅延スプレツド等化を行い特定ユ
−ザのデ−タを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には、双方向無
線周波数(RF)通信に関し、更に具体的には時分割多
元接続(TDMA: time-division multiple access)通信シ
ステムにおけるマルチパス干渉歪みを減少させるための
方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】最
近、地上移動無線チャネルにおけるデータ通信、及びデ
ィジタル暗号化音声通信に対して需要が増大している。
無線周波数スペクトルは本質的に限られているので、移
動及び携帯無線通信サービスの需要増大に答える新しい
システム概念及び構成上の特徴を発明する必要がある。
従って、各種の狭帯域振幅変調(AM)及び周波数変調
通信システムの研究開発が再び注目されている。12.
5kHzまでのチャネル間隔(spacing)の縮小
は単側波帯(SSB)AM通信システム、即ち、イース
トモンド他の米国特許第4,541,118号明細書に
記載の方法を用いることによって達成されてきている。
更に、6.25kHz以下への占有帯域幅の縮小は、超
短波(VHF)地上移動無線のための線形予測コード
(LPC)音声符号化技術により可能となる。すなわ
ち、カルニー及びリンダーによる論文“5−6kHzチ
ャネル用ディジタル移動無線”、IEEE通信国際会
議、フィラデルフィア、ペンシルバニア州、1982年
6月13〜17日開催にて発表されたとおりである。
【0003】地理的同一チャネル再利用技術及び多元接
続法はスペクトル利用の効率を改善するためにも利用さ
れている。例えば、多数のユーザ間でひとブロックの通
話チャネルの自動化分割を伴なう、トランキング(tr
unking)概念は周知であり、電話産業や800M
Hz帯FM無線システムにおいて広く用いられている。
即ちリンク、ジュニア他の米国特許第4,012,59
7号明細書において記載されている通りである。更に、
セルラー(cellular)無線電話システムは、各
セル内において低電力送信機及び受信機を使って、隣接
するより小さな適用サービス領域(セル)への全適用サ
ービス領域を分割することによって一定の地理的な領域
内において無線チャネルを再利用するために開発され
た。即ち、クーパー他の米国特許第3,906,166
号明細書に記載されている通りである。トランキングシ
ステム及びセルラーシステムは、周波数分割多元接続
(FDMA)システムの二例である。
【0004】時分割多元接続(TDMA)システムはよ
り効率的なスペクトル利用を達成する別個の付加的な方
法である。TDMAは2点間のポイントツウポイントの
マイクロウェーブ電話回線接続及びある時は、衛星通信
システムにおいて使われている。多数のユーザが異なる
周波数のRFチャネルを割り当てられる高容量移動無線
電話FDMAシステムとは違って、TDMAシステムに
おいて各ユーザは同一の周波数チャネルで異なるタイム
スロットを割当てられている。
【0005】ディジタルFDMAシステムは、アナログ
FMよりも二倍から三倍の高いスペクトル効率をもたら
し、現在のアナログシステムと共存し得る新たな音声保
安及びデータ通信サービスを提供することもできる。し
かしながら、FDMAシステムは、装置コストの増加、
窮屈なる性能(スペック)余裕度(冗長性)、相互変調
干渉の発生の増加、及びチャネル制御の複雑化というよ
うな、いくつかの実用上の限界を示している。即ち、木
下他の論文、“TD/FDMA技法によるディジタル移
動無線電話システム”IEEE乗り物技術学会(Veh
icle Technology)誌、Vol. V
T−31,pp.15−37, 1982年11月号記
載のとおりである。
【0006】他方では、TDMAシステムはFDMA技
法に比べていくつかの長所に恵まれている。第一に、可
変データレート伝送は、多元の、隣接タイムスロットの
利用を通してTDMAシステムに容易に組込める。第二
に、TDMAベース(基地)局送信機は、FDMAシス
テムに発生する相互変調歪みを増大することなく、共通
の電力増振器の利用を許容する。さらに、受信及び送信
バーストが同一のRFチャネル上で異なる時点に現れる
ため、より低速の信号処理デバイス(装置)を使えるの
で、TDMA移動及び携帯用送受信機のサイズとコスト
は縮小化可能である。
【0007】FDMAシステムに匹敵するスペクトル効
率を達成するためには、TDMAシステムは多数のチャ
ネル、すなわち、最低5チャネルに渡り所要タイムスロ
ットの分離を均一化する必要がある。通常の品質の会
話、即ち、9.6kbps(キロビット/秒)以上のデ
ータレートに対して、TDMAシステムの生情報データ
レートは少なくとも50kbps必要である。チャネル
誤り訂正符号化方式を取り入れているためデータレート
膨張係数を2とすれば、少なくとも100kbpsのデ
ータレートが、その結果、単一のTDMAチャネルに対
して必要となる。
【0008】しかしながら、マルチパス干渉(inte
rference)は、陸上移動RFチャネル用の最大
許容データレートを著しく制限している。マルチパス干
渉はレイリー(Rayleigh)フエージング及び記
号間(intersymbol)干渉の2つの効果によ
って通常は表わされる。レイリーフエージングは様々の
伝送経路(パス)を介して受信される信号の相対的なR
F位相に関係している。全受信信号は各々のマルチパス
受信信号のベクトル和であるから、信号強度は周波数、
エコー振幅、及び相対的な乗り物の速度に依存して大き
な変動を示す。記号間干渉は、TDMA受信機で見られ
るように、伝搬パス間の時間遅延の差にのみ関係があ
る。TDMA受信機は判別不能となる様々に重なる情報
要素を同時に供給され得るため、記号間干渉はディジタ
ル情報の送れる最大データレートの限界を与える。
【0009】陸上移動無線通信については、チャネル遅
延スプレッド(即ち、送信インパルスの受信エネルギー
における時間スプレッドの実効値)は郊外地点の200
ナノ秒から都市地点の5マイクロ秒まで変化する。記号
間干渉の許容できる伝送レートの近似式は次のとおりと
なる。即ち、最大伝送レート=0.2/遅延スプレッド
(W.C.Y.リーによる著書、移動通信技術、ニュー
ヨーク市マクグローヒル社1982年刊の45ページ参
照。)従って、著しい記号間干渉劣化を受けない陸上移
動無線チャネル用の最大許容データレートは80kbp
sから1メガビット毎秒(Mbps)の範囲となる。こ
の結果は20kbpsのタイムスロット数を最大4のみ
に限定する。このため、陸上移動無線システムにおい
て、FDMAに対するTDMAの著しい長所(利点)は
決して実用上達成されないかも知れない。
【0010】従って、RFチャネルのマルチパス特性に
よって通常可能な程度を超える伝送レートで陸上移動無
線チャネルに対してデータ伝送を可能とする方法及び手
段を提供することが必要となる。
【0011】従って、本発明の一般的な目的の1つは、
マルチパス干渉歪みを減少化した改良されたTDMA通
信システムを提供することである。
【0012】本発明の別の目的の1つは、TDMAシス
テムにおける異なるユーザの異なるマルチパス特性を受
容することである。
【0013】本発明のさらに別の目的の1つは、移動受
信機の信号処理能力を超えることなくチャネルのマルチ
パス特性を補償する方法を提供することである。
【0014】これらと他の目的が達成される本発明は、
簡単に記述すれば、送信局と受信局を有する時分割多重
通信システムであって、第一のユーザのデータワードで
ひとつ又はそれ以上の等化器同期ワードをフォーマット
化し、さらに送信TDMA信号をつくるためにこのフォ
ーマット化されたユーザメッセージを少なくともひとつ
の別のメッセージと時間マルチプレックスする送信局
と、第一のユーザのメッセージを受信TDMA信号から
デマルチプレックスし、さらにデマルチプレックスに応
じて単一のユーザメッセージ(あるいはこれのストア
(蓄積)されたもの)のデータワード部分の時間遅延ス
プレッド特性を(均)等化し、これによって異なる遅延
を受信データパスに再挿入して記号間干渉を補償する受
信局とから成り立っている。
【0015】望ましい実施例において、TDMA送信機
は各ユーザのタイムスロットに既知の同期ワードを挿入
することにより、チャネルの間隔の変動に対処しなくと
も、RFチャネルの時間遅延スプレッド特性の測定を可
能とする。このチャネル測定技術は適度の速さで移動す
る乗り物での適応(アダプティブ)等化(器制御機能)
を可能にする。本技法は、移動TDMA信号において現
れる異なるマルチパスチャネル特性を経験する多重ユー
ザをも受容する。更にまた、追加の同期とムード、ある
いは同期“アップデート”ワードは、既存のTDMAシ
ステムにおいてより高いデータ接続(スループット)を
達成するために、ユーザのデータワード自体の中へ挿入
され得る。また更には、適応(アダプティブ)等化処理
が非実時間で(すなわち、他のユーザのタイムスロット
期間において)実施され、これによりどの特定の送受信
器にもより低速でコスト効率のより良い信号処理の利用
を可能とするように、受信データメッセージは蓄積(ス
トア)されていてもよい。
【0016】
【実施例】その最も簡単な形式において、本発明の時分
割多元接続(TDMA)システムは、少なくとも2つの
ユーザからのメッセージを時間マルチプレックスできる
送信局、及び、その時間マルチプレックスされたメッセ
ージの少なくともひとつを受信できるひとつないしそれ
以上の受信局から構成されている。ここにおいて使われ
るとおり、移動ユニットは乗り物に典型的には搭載され
る無線送受信機として、携帯ユニットは人間によって典
型的には持ち運ばれるものとして、そしてベース局ユニ
ットは固定の場所(局)に典型的には永久的もしくは半
永久的に設置されるものとして定義される。移動ユニッ
ト及び携帯ユニットは、以下において集合的にリモート
ユニットと呼ばれる。本発明はすべての局がデュプレッ
クスモードで送信し受信するディジタルセルラー移動無
線電話システムでの使用を目的としたが、受信のみ又は
送信のみの装置(デバイス)も容易に実施し得ることが
考慮されている。本発明のTDMA通信システムにおい
て動作できるこのような受信のみの装置(デバイス)
は、それと限らないが、データ表示呼び出し器(ぺージ
ャー、pager)トーン呼び出し器(pager)、
トーン及び音声呼び出し器(pager)を含む。本発
明の動作を理解するために、このような送信のみ及び受
信のみの装置は添付図面において説明されている。
【0017】まず図1を参照すると、TDMA送信局1
00のブロック図が図示されている。ディジタルスピー
チもしくはデータ112,122,123は、N個のユ
ーザから、それぞれ対応する等化器同期ワード115,
125,135と共に、各々フォーマット器110,1
20,130ブロックの中へ入力する。フォーマット器
1からNは、その入力ユーザデータの所定の数のデータ
ビット(predetermined number
of data bits)を1つもしくはそれぞれ以
上の各ユーザの適当な等化器同期ワードとともにインタ
リーブ(interleave)するのに役立つ。望ま
しい実施例において、フォーマット器110,120,
及び130の機能はマイクロプロセッサ内のソフトウエ
アにおいて実施される。フォーマット器110,12
0,130で使用可能な代表的な同期ワード/データワ
ードのインタリーブ(interleave)機構は、
J.E.ヴァンダー(Vander)メイ及びG.D.
フォルニー2世(Forney,Jr),“データネ
ットワークハードウエアにおけるLSIマイクロプロセ
ッサの応用”,Proc.ICC‘76,Vol.3,
pp.48.16−19, June14−16,19
76,において発表されている。同期ワードの内容は図
4にさらに記述されている。ひとたび各ユーザのデータ
がその同期ワードと適時にインタリーブされると、各フ
ォーマット器は、その組合わせを、ライン117,12
7,137を経由しTDMA制御器(コントローラ)1
40へのユーザメッセージとして出力する。
【0018】TDMA制御器(コントローラ)140
は、各ユーザメッセージを他のユーザメッセージで時間
−マルチプレックスしてTDMA信号を生成する機能を
果たす。更に、TDMA制御器(コントローラ)140
は、TDMA同期(sync1−N)信号142をN個
のタイムスロットの各々に付加する。TDMA制御器
(コントローラ)の出力145は、後で図3で説明され
る如くN個のユーザメッセージから成るTDMA信号で
ある。また、望ましい実施例において、時間−マルチプ
レックス機能はソフトウエアで行われる。もしくは、様
々なハードウエア構成、例えば、時間コントロール式
(time−controlled)スイッチ、も使え
る。例としては、別の時間−マルチプレックスの実効に
ついてはモトローラMC14416タイムスロット割当
器回路ICデータシートに記述されている。
【0019】TDMA信号は、ライン155を介しアン
テナ160へRF送信するため、送信機150に印加さ
れる。送信機150は、その選定したシステムフォーマ
ットと両立する適格の送信機であればよい。本発明に利
用できる移動送信機は、“ダイナT・A・Cセルラー移
動電話”と云うタイトルのモトローラ解説マニアル68
P81070E40に説明されている。望ましい実施例
において、送信機150は300kHzの帯域幅のチャ
ネルの範囲で900MHzのGMSK−変調されたデー
タを出力する。
【0020】図2はTDMA受信局の説明である。TD
MA信号はアンテナ210で受信されライン215を介
し受信機220へ供給される。受信機220はそのシス
テム構築と両立する方法でRF搬送波(キャリア)を受
信し復調する。例えば、代表的な携帯無線受信機は“ダ
イナT・A・C8500XLセルラー携帯電話”のタイ
トルのモトローラ解説マニアル68P81071E55
において見出される。さらに、直交(quadratu
re)受信機の詳細ブロック図は図6及び図7において
図示されている。
【0021】225にある受信TDMA信号は次にデー
タバッファ230並びにTDMA制御器(コントロー
ラ)240に印加されている。データバッファ230
は、より低速の信号処理の利用を可能にする、もっと後
の時間で行う追加処理のために制御信号242に応じて
特定のユーザのメッセージの少なくとも一部分をストア
する役目をもつ。
【0022】図3乃至図5でもっと充分に説明されるよ
うに、唯一の(もしくは多くの中からいくつかの)タイ
ムスロットは特定の受信局に通常受信される。従って、
アダプティブ(適応)等化処理が非実時間で、すなわ
ち、特定のユーザのタイムスロットの後続する時間で、
実行されると、より低いデータレートの信号処理装置が
どの特定の受信局にも実装できる。データバッファ23
0は、シフトレジスタあるいはランダムアクセスメモリ
(RAM)のような、適当なデータ記憶装置があれば実
現できる。本発明のこの“非実時間処理”の面(部分)
が必要でない場合は、データバッファ230は省略さ
れ、受信TDMA信号225は等化器250に直接的に
送られるものとする。
【0023】TDMA制御器(コントローラ)は、受信
TDMA信号225をデマルチプレックス(de−mu
ltiplex)し受信タイムスロットから1個の(も
しくは多くからいくつかの)所定のユーザスロットを選
択し、その結果、他のユーザメッセージから特定のユー
ザメッセージを選び出す役割を果たす。ライン246に
ある特定のユーザのTDMA同期A(syncA)信号
に対応する受信信号中の有効なTDMA同期1−N(s
ync1−N)ワードの受信に際して、TDMA制御器
(コントローラ)240はライン242上に検出クロッ
ク信号並びにライン244上にデータクロック信号を出
力する。検出クロック242は、データバッファ230
へ入る適当なタイムスロットの期間中、受信TDMA信
号の少なくとも同期ワード及びユーザデータワード部分
をクロックイン(clock in)するのに役立つ。
データクロック244はデータをバッファ230から、
等化器250を経て、及び受信局から255においてユ
ーザA(userA)データとして同期をとって出力す
る(clock out)のに役立つ。これらのクロッ
ク信号をもっと詳細に図6及び図7に図示する。
【0024】等化器250は、235の記憶ユーザメッ
セージ(もしくは、代わりに、受信TDMA信号22
5)の時間遅延スプレッド等化を行い、オーバヘッド同
期ワードを付けずに255に特定ユーザのデータワード
を出力する。ユーザデータメッセージの等化に先立っ
て、特定タイムスロット(例、図3の312)の等化同
期ワード部分(例、図4の332)は、チャネルのマル
チパス特性を補償するように等化器を適応させるのに使
われる。等化器は、TDMA制御信号242と244を
使って等化器適応(adaptation)機能及び等
化処理自体をいつ実行するかを正確に決定する。等化器
がアダプティブになるのは、TDMA制御器(コントロ
ーラ)240が所望の等化器同期ワードの存在を検知す
る時間中、もしくはデータバッファが等化器によって読
み込まれている対応する同時間中のみである。従って、
等化器250は、符号間干渉及び/あるいはレイリーフ
ェージングによる受信信号における歪みを補償するため
に、等化器同期ワードから得た情報を用いてマルチパス
特性の連続 詳細な測定を行ない、これらの特性に従っ
て受信信号を(均)等化する。等化器はリニア型、例え
ばトランスバーサルフィルタ、あるいはノンリニア(n
on−linear)型、例えば決定帰還等化器でもよ
い。
【0025】代表的なトランスバーサルフィルタ等化器
は、プライス(R. Price)及びグリーン(P.
E.Green, Jr)による“マルチパスチャネル
のための通信技術”、Proc.I.R.E.,Vo
l.46,pp.555−70,1958年3月の文献
に記載されている。代表的な決定フィードバック(帰
還)等化器はファルコナー(D.D.Falcone
r)による“2次元データ通信システムにおける通過帯
域決定フィードバック等化の応用”と題する論文,IE
EE Transaction on Communi
cations Vol.COM−24,pp1159
−66,10月,1976において記載されている。さ
らにまた、本実施例の等化回路(equalizati
on circuit)の詳細なブロック図は第4図に
記載されている。
【0026】さて、図3を見ると、単一RFチャネル上
のTDMA信号フォーマットは送信(ベース)局アンテ
ナ160から見ているかのように図示されている。ベー
ス局で受信されるTDMA信号は、ガードタイム(図4
の336)が多分使われなくて、スロット同期のワード
(図4の331)が現れない場合を除いて、同様に現れ
るであろう(相似となる)。N個のユーザに対して、N
個のタイムスロットが単一のフレームタイムを作る。こ
れは図3でユーザ1(user1)、ユーザ2(use
r2), ・・・ユーザN(userN)に対して各々
個別のユーザタイムタイムスロット311,312,
・・・ ・・・313として図示されている。TDMA
フレーム全体は、タイムスロット321,322及び3
23で示されるように、N番目のユーザの後に繰返す3
00kbpsのデータレートのRFチャネルおよび10
個のユーザをもつシステムに対して、代表的なフレーム
タイムは8から20ミリ秒(msec)となり、典型的
なスロットタイムは、0.8から2.0msecとなろ
う。
【0027】図4は望ましい実施例において用いられる
同期/データフォーマットを図示する。図4に図示する
6個の情報フィールドは図3のタイムスロット312の
ような単一ユーザタイムスロットを表わす。6個のフィ
ールドの各々は下記に説明する。
【0028】1.スロット同期フィールド331・・・
リモート受信機に対してユーザスロット番号を固定す
る。このフィールドは、各リモートユーザが予め割り当
てられたタイムスロットにおいて受信(及び送信)する
ことを保証する。例えば、ユーザ2(user2)はス
ロット同期番号0010(2進数)を持てる。4−16
ビットフィールドはフレーム当り10個のユーザスロッ
トを有するシステムに使える。
【0029】2.等化器同期フィールド332・・・受
信局のアダプティブ(適応)等化器を訓練するのに用い
る。このフィールドは高い自己相関と低い相互相関の特
性を有する同期ワードを含む。この等化器同期ワードの
複製は対応する受信局にストアされ、受信等化器ワード
との相関が相関ピークをつくることになる。 これがそ
のチャネルのマルチパス特性を測定することを可能にす
る。望ましい実施例で等化器同期フィールドは典型的に
32ビット同期ワードを含む。
【0030】3. ビット同期フィールド333・・・
受信機でビットあるいはクロック同期を得るのに用い
る。典型的には、ドットパターン、すなわち10101
0・・・、が使われる。
【0031】受信局のクロック回復(リカバリー)回路
におけるフェーズロックループ(位相同期ループ)(P
LL)は、このビットパターンへロックしてビットクロ
ック信号を発生する。典型的には、ビット同期フィール
ドは10ビット長である。
【0032】4. フレーム同期フィールド334・・
・個々のタイムスロットにおけるユーザデータの始まり
を設定する。また、良好な自己相関/相互相関特性を有
する同期ワードは受信機にストアされた既知のフレーム
同期ワードと相関をとるのに使う。時々、TDMA技術
でユニークワード(UW)と呼ばれる、フレーム同期フ
ィールドは本発明で等化器同期フィールドと組合せるこ
とができる。一般に、6ビットフレーム同期ワードが用
いられる。
【0033】5. ユーザデータフィールド335・・
・ユーザのデータ、あるいはディジタル化した会話、制
御情報、誤り訂正情報等を含む。典型的には、このフィ
ールドはフレーム当り10個のユーザタイムスロットを
有する300kbpsシステム用に100−300ビッ
トのデータを含む。
【0034】6. ガードタイムフィールド336・・
・2個の隣り合うタイムスロットのリモートユーザ間の
送信衝突を防止する。このフィールド は、約48ビッ
ト長(locations)の間、15マイル半径以内
で使う300kbpsシステムのために、ブランクとな
る、すなわちデータを含まない。
【0035】ガードタイムは送信サイトとリモート受信
機の間の伝搬遅延の変動を許容する。ベースサイトがそ
のシステムのすべてのスロットタイミングと制御を設定
する(すなわち、すべてのユーザのためのマスタークロ
ックとして働く)ので、まずリモートユーザは送信する
前にベースサイト送信の受信を介してタイムスロット境
界を決める。換言すると、受信タイムスロットのスター
トは移動ユニットによりその割当てタイムスロットの中
で何時送信するかを決めるのに使われる。しかしなが
ら、異なる移動ユーザは同じ場所にいないので、ベース
サイトのタイムスロット基準に関して異なる時間に送信
を開始してよい。送信開始でのこの差は移動ユーザとベ
ースサイト間の一方向伝搬遅延時間差と直接的に比例す
る。さらに、ベースサイトにおいて、2台の移動ユーザ
はベースサイト送信タイムスロット基準に関して異なる
時間で再び受信される。
【0036】ベースサイトでのタイムスロット受信の差
は2台の移動ユーザ間の双方向伝搬遅延時間差と今や比
例する。ある条件のもとで、受信される移動送信は異な
ってくる伝搬遅延のためベースサイトで合って衝突する
かも知れない。それゆえ、ユーザスロット間にガードタ
イムを挿入すればベースサイトでのこのような衝突が防
止される。ガードタイムはベースサイト送信のみに必要
となることに注目されたい。ガードタイム要求の詳しい
議論は、すでに述べた木下他による論文を参照された
い。
【0037】従って、ガードタイム336は異なる場所
から送信される隣り合うユーザタイムスロットの間の衝
突を防ぐために設計されている。例示すると、典型的な
無線システムは15マイルの最大ベース対リモート間隔
を規定すると 2×15マイル/C=0.16msec
のガードタイムを必要とする。ここでCはマイル/秒で
表わす光の速さ(1.86×105マイル/秒)であ
る。これは300kbpsのデータレートで48ビット
長に相当する。しかし、ガードタイム336はタイムス
ロットの終わりで現れる如く図4で示されているけれど
も、同一の機能が各タイムスロットの始まりの方へガー
ドタイムを移しても達成され得る。
【0038】等化同期フィールド332は望ましからざ
る遅延スプレッド効果を有する環境でのTDMAシステ
ムの動作を可能にする。そのチャネルのマルチパス特性
は非常に短い時間同期(例、0.5msec)に渡って
相対的に一定であると仮定し得る。この仮定を用いる
と、RFチャネルは等化器同期ワードにより周期的に
“聴診”(“sounded”)されるので、マルチパ
ス効果を補償するようにアダプティブ(適応)等化器を
訓練するのに使える。リモートユニットの速度はRFチ
ャネルが相対的に一定であると仮定してもよい範囲を決
めるから、データレート、ユーザデータフィールド長、
乗り物速度、及び動作周波数の間の次の関係が設定し得
る、即ち、 データフィールド長(ビット)=チャネル
データレート(bps)×[A(角度/360)]×
[C(マイル/時)/F(Hz)]×[1/V(マイル
/時)] ここでAは移動ユーザが許容し得るフェー
ズオフセットの最大角度、Cは光の速さ、(6.696
×108マイル/時)、Fは送信周波数、Vは送信して
いる乗り物の速さである。
【0039】例えば、300kbpsのデータレート、
900MHz動作周波数、60マイル/時の乗り物速
度、及び10°の最大フェーズ(位相)許容のチャネル
において、ユーザデータフィールドは103ビット長以
下でなければならない。多くのTDMAシステムでは、
この最大ユーザデータフィールド長は短か過ぎる、即
ち、ユーザデータフィールド335の長さと他の5個の
フィールド331,332,333,334 及び33
6の長さとの間の比率が小さ過ぎるかも知れない。より
短いデータフィールドとはより高い量の同期オーバヘッ
ドが所与の量のデータを送信するのに必要となることを
意味する。例えば、300kbpsチャネルデータレー
ト、ユーザ数N=10、103ビットユーザデータフィ
ールド長、100ビットオーバヘッドの場合は、最大ユ
ーザデータレートは15.2kbpsに限られる。この
高オーバヘッド要求は高容量TDMAシステムにおい
て、システム上のユーザ数を限定するので望ましくな
い。従って、著しくデータレートを低下させずにチャネ
ルを等化する別の方法が探求されなければならない。
【0040】相対的に一定な特性を有する送信チャネル
のための等化を維持する既知の一方法は、S.キユレシ
(Qureshi)、“アダプティブ等化”、IEEE
コミュニケーションマガジン、Vol.20,No.
2、pp.9−16,March1982 に記載され
ている。この文献はデータフィールドの受領の間に受信
データが等化器を訓練するように使われる決定型(de
cision−directed)等化技術を記述す
る。その方法は相対的に安定したマルチパス特性を有す
るチャネルのために等化を維持するのは幾分か有効であ
る。しかしながら、RFチャネルがシャドーフェージン
グ及び/もしくは高雑音状態を示す場合は、受信機によ
って復元される信号235は純粋にランダムであるため
決定型アプローチが役に立たないので、その技法は通用
しない。急激なフェージング及び過酷な雑音状態は両方
とも陸上/移動無線チャネルにおいて予期すべきことで
ある。
【0041】本発明は変動するマルチパス条件の下でチ
ャネル等化の問題に有効な解答をもたらす。本発明のこ
の側面は図5に説明されており、図4に示されているも
のと類似の同期/データフォーマットを表している。図
5は修正等化器同期技法が用いられている点を除いて図
4と同一である。
【0042】等化器同期ワード332を含む全オーバヘ
ッドシーケンスを繰り返すよりはむしろ、等化同期アッ
プデートフィールド342が今やユーザデータフィール
ド341と343の間に付加されている。名前の如く、
等化同期アップデートはチャネルのマルチパス特性のど
んな変化でもユーザデータワードの送信中に正しく応じ
るようにアダプティブ(適応)等化器を“再訓練”す
る。等化同期アップデートフィールドの使用はスロット
同期フィールド331、ビット同期フィールド333、
フレーム同期フィールド334、あるいはガードタイム
フィールド336の再送信を必要とせずにより長いユー
ザデータフィールドの送信を可能にする。与えられた長
さのデータのフィールドにもっと頻繁に等化器再訓練を
もたらすため、もしくは代わりに、より長いデータフィ
ールドをもたらすため、ひとつ以上の同期アップデート
ワード342がユーザデータでインタリーブされてもよ
いことに注目すべきである。同期アップデートフィール
ド342の動作は基本的に等化器同期フィールド340
の動作と同様である。しかしながら、アダプティブ等化
器は等化器同期ワード340により最近、訓練されてい
るので、等化器同期アップデートフィールド342は長
さのより短い、即ち、8−16ビットのオーダーでもよ
い。
【0043】同じ例の300kbpsチャネルデータレ
ート、900MHz動作周波数、60マイル/時の乗り
物速さ、及び10°の最大フェーズ(位相)許容を使う
と、16ビット同期アップデートフィールドは複数のユ
ーザデータフィールド、各々103ビット長、を同量の
オーバヘッドと共に収容できる。同期アップデート16
ビットワードM=5個が用いられると、全長(M+1)
103=618ビットをもつユーザデータメッセージが
各ユーザタイムスロットに向けて送信し得る。さらに、
オーバヘッドフィールド331−334及び336が合
計100ビット(以上の図示説明のとおり)を占める
と、各ユーザタイムスロットは618+100+90=
808ビットを含むことになる。10個のユーザタイム
スロット及び300kbpsのチャネルデータレートを
用いるシステムでは、ユーザデータレートは22.9k
bpsとなる。それゆえ、300kbpsの一定チャネ
ルレート及び10個のユーザタイムスロットでは、ひと
つのタイムスロット内での付加的な等化器同期ワードの
使用はユーザデータレート(あるいはスループット)に
おいて15.2kbpsから22.9kbpsまでの増
加となる。
【0044】アダプティブ等化が用いられた、上記の例
と対比して、アダプティブ等化が用いられないTDMA
システムの例をここで考察する。先に与えられた式か
ら、5マイクロ秒遅延スプレッドに対して、チャネル当
りの最大データレートは4kbps以下に限定される。
【0045】従って、アダプティブ等化は、最大チャネ
ルデータレート許容とマルチパス特性の変動するRFチ
ャネル当りのデータスループットとの両方を著しく改善
していると今や見ることができる。さらに、スループッ
トデータレートのいっそうの増加は同期アップデートフ
ィールドの使用を通じて達成できる。図6及び図7は図
2のTDMA受信局をより詳細に図示する。受信局40
0は、TDMA信号を受信すること、受信TDMA信号
とメモリにストアされた予め定義されたTDMA同期ワ
ードとの相関をとり、特定のユーザメッセージを他から
デマルチプレックスすること、及びこの相関から導く制
御情報に応じて受信TDMA信号のデータワード部分の
マルチパス特性を(均)等化することの機能を実行す
る。さらに、特定のタイムスロットのユーザメッセージ
がメモリにストアされると、アダプティブ等化プロセス
は次のタイムスロットの間に実行し得る。この“非実時
間等化”技術は、各TDMA受信器において高速信号処
理の要求を取り除くので、TDMAシステムに著しい長
所を与える。もっと特定すると、先に考察した300k
bpsチャネルデータレート及び単一の等化器同期ワー
ドを有するTDMAシステムで10個のタイムスロット
が用いられる例において、最大ユーザデータレートは9
00MHz動作周波数60マイル/時の乗り物速さ、1
0°の最大フェーズ許容に対して15.2kbpsであ
ると示された。データバッファを使わないと、受信信号
は300kbpsのチャネルレートで処理される必要が
あるだろう。しかしながら、データバッファを使えば、
単一タイムスロットは、はるかにより低いレートの1
5.2kbpsで処理できる。
【0046】次に図6に言及すると、送信TDMA信号
はアンテナ402で受信され、ライン404を介してバ
ンドパスフィルタ406に印加される。バンドパスフィ
ルタは技術的にイメージ周波数問題として知られるもの
を防止するためのある程度のフロントエンド選択度を与
える。RF信号408はローカル発振器414により供
給されるローカル発振器信号412とミキサ410で結
合される。実際は、ローカル発振器414は自動周波数
制御(AFC)信号を介して受信RF信号に周波数ロッ
クがなされるべきである。
【0047】結果として中間周波数(IF)信号416
はIFブロック418に印加され受信信号の所望の部分
を増幅し望まない隣合わせの周波数信号を拒絶する。I
Fブロック418は自動利得制御(AGC)を使って続
く信号レベルが後で使う装置と両立する、すなわち、ラ
イン426及び446の信号レベルはA/Dコンバータ
428及び448のダイナミックレンジ以内におさまる
ことに注意して下さい。
【0048】IFブロック418の出力信号は次にミキ
サ420及び440に印加され419におけるIF信号
を直交(quadrature)方式のベースバンドに
変換する。直交ミキシングは複素数受信信号の同相(i
n−phase)フェーズ(I)及び直交フェーズ
(Q)の両成分を保持するのに必要となる。直交ミキシ
ングを達成するためには、IF信号はIF周波数fIF
でのコサイン信号cos(t+o)とミックスされ42
2で同相フェーズ(I)直交信号を導出し、IF周波数
fIFでのサイン信号sin(t+o)とミックスされ
442で直交フェーズ(Q)信号を導出する。
【0049】ローパスフィルタ424及び444はふた
つの機能を果たす。第一に、ローパスフィルタはミキサ
420及び440の出力の倍IF周波数成分(2×fI
F)を取り除く。第二に、ローパスフィルタは正規の
(proper)アナログ−ディジタル変換のためのア
ンチアリアシングフィルタ(anti−aliasin
g filters)として働く。フィルタされた42
6及び446におけるI信号及びQ信号はそれぞれアナ
ログ−ディジタルコンバータ428及び448に印加さ
れる。A/Dコンバータのサンプリングレートは図7の
システムタイミング制御器(コントローラ)470によ
って決定され、ビットクロック信号として図示されてい
る。サンプリングレートはチャネルボーレートの整数倍
(典型的に1−8倍)である。
【0050】A/Dコンバータのディジタル信号出力4
30及び450は、それぞれ、同相フェーズ(I)タイ
ムスロット相関器432及び 直交(Q)相関器452
に印加され、同様にそれぞれの信号バッファに印加され
る。I相関器432は特定のタイムスロットで図4のイ
ンフェーズ(同相)タイムスロット同期ワード331に
対応してあらかじめ負荷した同期ワード(I同期ワー
ド)と入力信号の全受信ビットとの間の相関関数を計算
する。TDMA同期ワードメモリ500は特定のユーザ
のための所定の同相フェーズ(I)タイムスロット同期
ワード及び直交フェーズ(Q)同期ワードを含む。実際
には、インモス社(Inmos Corp.)製のIM
SA100カスケード用信号処理器(カスケードシグナ
ルプロセッサ)のようなディジタル相関器が相関関数を
計算するのに使える。
【0051】I相関器432の出力434はタイムスロ
ット(i)のためにストアされた430における同期ワ
ード複製Ii(k)と入力データR(k)のサンプル毎
の相関S(n)を表わすディジタルビットストリームで
ある。
【0052】相関の関係式は
【0053】
【数1】 で与えられる。ここでMはタイムスロット同定器(id
entifier)のビット長である。相関S(n)関
数はi番目のタイムスロットのためのI同期ワードが受
信サンプルデータの中にあるときにピークを現わす。同
様に、Q相関器452はメモリ500からi番目タイム
スロットのために予めストアされた直交Q同期ワードと
サンプルされた直交(Q)入力450との間の相関関数
を計算する。
【0054】相関出力434と454は各々自乗ブロッ
ク436と456に印加される。自乗ブロック出力信号
438と458は別々のI及びQ相関操作の自乗値を各
々表わす。これらの自乗ブロック出力は次に加算ブロッ
ク460に印加される。I及びQ相関信号は一緒に加え
られた相関信号の自乗の和を表わす自乗エンベロープ信
号をつくる。相関信号の自乗エンベロープはフエーズ不
明瞭度の明確な決定を不要とする。従って、不明瞭度を
全く解決することなしに、ライン462上の大振幅信号
は特定のタイムスロットのために可能なスタート位置を
表わす。
【0055】加算ブロック460の出力462は次にタ
イムスロット検出器464へ導かれ、加算された相関信
号が所定のスレツショールド(閾)値と比べられる。こ
のスレツショールド(閾)値はタイムスロットとして検
出される最小許容相関値を示す。加算出力がスレツショ
ールド(閾)値よりも大きいと、タイムスロット検出信
号は464で成形されシステムタイミング制御器(コン
トローラ)470に印加される。検出器464として働
く代表的な装置はモトローラMC74L5684の8ビ
ットマグニチュードコンパレータICのようなコンパレ
ータである。
【0056】タイミング制御器(コントローラ)470
はフェーズロックループ(位相同期ループ)(PLL)
として働き、安定なタイミング基準を用いてタイムスロ
ット検出信号を確認する。雑音が誤りのタイムスロット
検出信号を発生するかも知れないので、システムタイミ
ング制御器(コントローラ)はあらかじめ選択された時
間のみに窓を開きひとフレームタイム離れていない誤り
の検出信号を拒絶する。従って、確認された検出信号は
472においてタイミング制御器(コントローラ)から
の出力となる。又、タイミング制御器(コントローラ)
470は、チャネルの送信ビットレートにフエーズロッ
クされるビットクロック信号を発生する。同様に、ユー
ザ番号Nの関数となるより低いルートで信号バツフアか
らクロツキングデータを同期して出力させるデータクロ
ック信号も発生する。確認されたi番目の472におけ
るタイムスロット検出信号は次にビットクロック出力と
共にANDゲート474に印加される。これらの2つの
信号をANDすることはi番目タイムスロットの間に信
号バッファへデータを同期して入力するためのイネーブ
ルされたクロック信号を発生させるのに役立つ。476
における組み合わさったタイムスロット検出/ビットク
ロック信号は次にI及びQ信号バッファ480と490
へそれぞれ導かれる。
【0057】TDMA受信局の三つの基本等化モードが
考えられている。フレーム当りの多重タイムスロットを
受信するためにはハードウエアは全チャネルデータレー
ト、すなわち300kbpsで動作させることが必要で
ある。この第一の等化モードは典型的にベース局受信機
に使われており同時にTDMAフレームの中の全ユーザ
タイムスロットを受信する。このモードにおいて、信号
処理は通常実時間で行われるので、データバッファは一
般に使われていない。とはいえ、システム要求と両立す
るならばベースサイトTDMA受信機は本データバッフ
ァ技術を利用してもよいことが配慮されている。例え
ば、その技術はフレーム当りひとつのタイムスロットを
各々処理するのに使われる多重ディジタル信号処理器
(シグナルプロセッサ)と共に用いてもよい。
【0058】他方において、各ユーザが各TDMAフレ
ームのひとつのタイムスロットだけを受信することをシ
ステムが許容するならば、データバッファは入力TDM
信号をストアするのに有利に用いられ、アダプティブ等
化信号処理が非実時間で行える。このシステムフォーマ
ットはリモートTDMA局受信機の典型であり、i番目
のユーザは自分の個々のメッセージを受信するのみであ
る。受信したユーザメッセージをストアすることは等化
器の訓練及び/あるいは等化の信号処理タスクがTDM
Aフレームにおける全Nユーザタイムスロットに渡り拡
散(スプレッド)することを可能にする。それゆえ、受
信局ハードウエアが最大チャネルデータレートで動作す
ることはもはや必要ではなくなる。
【0059】2つの追加等化モードは本発明のデータバ
ッファ技術を用いて可能となる。すなわち非実時間で適
応(adaptation)及び等化の両方を行うモー
ドと非実時間で等化のみを行うモードである。
【0060】第4図に示す実施例において、適応及び等
化のステップの両方はあとに続くタイムスロットの期間
中で行われる。従って、A/DコンバータからのI及び
Qディジタル出力信号430と450は476における
検出/ビットクロック結合信号を使って適当なデータバ
ッファへ同期してクロック入力される。信号バッファ4
80と490はデュアルポートのランダムアクセスメモ
リ(RAM)として機能し2つの異なるRAM位置でデ
ータの同時読み出し及び書き込みができる。このような
RAMの一例はインテグレーテッドデバイステクノロジ
ー社 (Integrated Device Tec
hnology, Inc)製のIDT7130S C
MOSデュアルポートRAMである。このようなバッフ
ァの使用は実際のチャネルデータレートで受信タイムス
ロットTDMAデータの書き込み(入力)を可能にし、
一方で、典型的に低い目の、データクロックレートで受
信タイムスロットデータを同時に読み出す(出力)こと
ができる。信号バッファはタイム検出信号476がアク
ティブの間に入力ユーザメッセージのデータ部分及び等
化同期部分、を少なくともストアする。従って、適応
(等化器訓練)及び実際の等化の両機能はあとに続くユ
ーザタイムスロットの期間中に非実時間等化で実行され
る。非実時間で両機能を実施することが所要の処理レー
トをさらに縮少する。
【0061】異なるTDMAシステムにおいて、非実時
間で等化機能のみを行うことが望ましいと判明するかも
知れない。非実時間での等化のみはI及びQ信号430
と450がトランスバーサルフィルタ502の入力へ供
給され、加えて図7に図示される如くデータバッファ4
80と490へも供給されることを必要とする。その場
合には、信号バッファ480と490は入力ユーザメッ
セージの受信データ部分を非実時間等化のためにストア
し、一方で等化器適応(adaptation)機能は
実時間で受信TDMA信号の受領とともに実行される。
【0062】ここで述べるTDMA受信機はベースバン
ド同期決定帰還等化器(DFE)を用いる。このタイプ
のチャネル等化は厳しい振幅歪み及びマルチパスフェー
ジングをこうむる高周波RFチャネル上で成功裡に利用
されている。DFEにおいては、リニア等化(トランス
バーサルフィルタ)技術に反して、帯域内スペクトル零
(nulls)が等化器による雑音増加とならない。T
間隔のタップをもつDFEは、ビットタイム当りの多重
サンプルが等化処理(プロセス)に用いられる分数間隔
(fractionally−spaced trap
s)のタップをもつものとして構成されてもよい。しか
し、この後者の方法はビット当りのサンプル数に直接的
に比例する計算レートの増加を必要とする。
【0063】DFEは基本的にふたつの部分、順方向リ
ニアトランスバーサルフィルタ502及び帰還リニアト
ランスバーサルフィルタ550からなる。下記のとお
り、順方向フィルタは符号間干渉(ISI)による平均
自乗誤差(MSE)を最小化にしようとするのに対し
て、帰還フィルタは前に検出した符号によるISIを除
去しようとする。(MSEとISIをさらに理解するに
は前出のキユレシ(Qureshi)の文献の第13頁
を参照されたい。)別の方法として、等化器はアダプテ
ィブ係数を調節するゼロ強制(zero−forcin
g)アルゴリズムを用いることができる。この後者のア
プローチは低い信号対雑音比で(雑音による)より高い
MSEを代償としてフィルタ係数のより速い適応をもた
らす。ゼロ強制アルゴリズムを用いる複素数ベースバン
ドDFEの例はC.F.ウイーバ(Weaver)及び
D.P.テーラー(Taylor),“マイクロ波無線
におけるマルチパス歪みのアダプティブ決定帰還等化の
実施”、IEEEグローバル通信会議、第48.2.1
−2.5頁,1984年12月、の文献に述べられてい
る。
【0064】決定帰還等化器の構成は等化同期ワードの
受取り期間中にタイムスロット毎で少なくとも一度適応
化され、時間変動マルチパスプロフィール(multi
path profile)の効果を補償する。適応は
受信同期ワードと受信機にストアされた送信同期ワード
の複製との間のMSE差を最小とすることから成る。2
つの基本的なアプローチはMSEを最小化とするために
DFEフィルタタップを調節するよう構成してもよい。
第一の方法、マトリックス(又はブロックモード)アプ
ローチ、は“決定帰還等化を用いる最小平均自乗誤差Q
AMシステムの理論”、ベル システム テクニカル
ジャーナル、Vol.52、No.10、第1821−
49頁、1973年12月、D.D.ファルコナー(F
alconer)及びG.H.フォッシニ(Fosch
ini)著、の文献に述べられている。しかしながら、
マトリックスアプローチは望ましい実施例に用いるアプ
ローチよりも極めて複雑である。第二のアプローチは最
小平均自乗(leastmean square)(L
MS)法と呼ばれ、図7を用いて下記のとおり表わされ
る。
【0065】順方向トランスバーサルフィルタ502は
次の式のように記述される、即ち
【0066】
【数2】 ここで、Q(n)は506におけるフィルタの複素数出
力、Xはフィルタ502のフィルタ係数の個数、W
(k)はk番目の複素数フィルタ係数、そしてR(n)
は信号バッファから得られる複素数入力信号485及び
495である。順方向トランスバーサルフィルタ502
は次の式によるLMSアップデート技術を用いてアップ
デートされる、即ち、
【0067】
【数3】 ここでβは順方向トランスバーサルフィルタ502の適
応係数、E(n)は誤差信号504である。
【0068】乗算ブロック510は次の式により表わさ
れるフェーズ回転として役立つ、即ち
【0069】
【数4】 ここで Z(n)は508でフェーズθだけ回転された
515における複素数フェーズ回転信号である。フェー
ズ508は次式によりアップデートされる、即ち
【0070】
【数5】 ここでθ(n)はフェーズ回転ファクタ、αはフェーズ
適応(adaptation)定数である。
【0071】加算ブロック520は515における順方
向(フェーズ回転した)信号から帰還信号555を引い
た関数を計算する。帰還トランスバーサルフィルタ55
0の関数は次の式で記述され得る、即ち
【0072】
【数6】 ここでD(n)は帰還信号555、Yはフィルタ550
のフィルタ係数の個数、A(n)は量子化器出力54
5、B(k)は下記の式でアップデートされる複素数帰
還フィルタ係数である、即ち
【0073】
【数7】 ここで、γは帰還トランスバーサルフィルタ適応係数で
ある。
【0074】加算ネットワーク520の出力525は等
化複素数信号C(n)であり、量子化器ブロック540
及び加算ネットワーク530に印加される。ブロック5
40はI及びQチャネルの各々のために複素数データ値
をディジタルビット0あるいは1からなる二進数値に量
子化するのに役立つ。加算ネットワーク530はE
(n)、複素数誤差信号504、を次式により導出する
のに使う、即ち
【0075】
【数8】 ここで(n)は等化複素数信号525、F(n)は等化
器同期ワードメモリ570から得られる同相及び直交同
期ワードの複素数表現である。 545における等化及
び量子化複素数データは、次にマルチプレクサ560に
印加され2対1で一緒にマルチプレックスされ565に
おいて出力データワードとして出力する。2対1のマル
チプレックスは望ましい実施例で用いる直交相関/等化
技法に必要となる。マルチプレクサ560はこのタスク
のためタイミング制御器(コントローラ)470から得
られるデータクロック信号を用いる。信号バッファ48
0と490が使われない上述の代替の実施例において、
データレート変動関数を計算するためのオプションのデ
ータバッファが565におけるデータ出力に追加されて
もよい。
【0076】以上、方法と手段が紹介されチャネルのマ
ルチパス特性により通常許容される量を超える送信レー
トでRF地上/移動データ通信を可能とした。本発明に
従って、TDMA通信システムの送信局はユーザデータ
をフォーマットすることで、データメッセージの等化器
同期ワードが各ユーザタイムスロットで受領される毎に
受信局がメッセージの等化器同期ワード部分の時間遅延
スプレッド特性を等化できる。本発明の別の側面とし
て、追加の等化器同期アップデートワードがさらにより
高いデータスループットを達成するためにユーザのデー
タワード自体に挿入されると、受信局はユーザタイムス
ロットごとに一回以上データメッセージを等化し得るこ
とが示された。本発明のまた別の側面として、データバ
ッファは受信TDMA信号の第一のユーザメッセージ部
分をストアするのに用いることで、アダプティブ(適
応)等化処理が非実時間で、すなわち、送信TDMA信
号のユーザメッセージ部分の実際の受領のあとに続く時
間で、実行され得る。
【0077】発明の特定の実施例のみがここで示され説
明されたが、本発明から離れずにその拡張した側面にお
いてさらに変更を加えることができることは明白であろ
う。例えば、別のシステムにおいて、アナログ相関法が
使える。その場合、I及びQ相関器432と452は、
例えば、弾性表面波(SAW)技術を用いるアナログ相
関器で作用され得る。SAW技術はM.G.ウンカーフ
(Unkauf)、“スプレッドスペクトラムシステム
における表面波装置”,表面波フィルタ,H.マシュー
ズ(H.Matthews)編集,ニューヨーク,ワイ
リー社,1977年、に説明されている。アナログ相関
法において、426と446における直交信号I及びQ
は、前もってアナログからディジタルに変換せずに相関
器に直接的に印加される。同様に、エレメント436,
456,460,464はアナログ様式で実現され得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を使用するためのTDMA送信局の全
体ブロック図である。
【図2】 本発明による適応(アダプティブ)等化技
術を例示する移動もしくは携帯用TDMA受信局の全体
ブロック図である。
【図3】 伝送TDMA信号のフレームとスロットの時
間的関係を説明するタイミング図である。
【図4】 望ましい実施例のTDMAシステムによる同
期−ワード/データ−ワードのフォーマットを説明する
タイミング図である。
【図5】 ユーザのデータフィールドにおいて追加の同
期アップデートワードを含む同様な(類似の)同期/デ
ータのフォーマットを説明するタイミング図である。
【図6】 図2のTDMA受信局の詳細なブロック図で
ある。
【図7】 図2のTDMA受信局の詳細なブロック図で
ある。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のユーザメッセージを有する送信TD
    MA信号を受信する時分割多元接続(TDMA)通信受
    信局であって、前記第1のユーザメッセージは少なくと
    も1つの他のユーザメッセージと時間マルチプレックス
    され、前記第1のユーザメッセージは第1のデータワー
    ドとフォーマットされた少なくとも1つの第1の所定の
    同期ワードを有し、前記少なくとも1つの第1の所定の
    同期ワードの後に続く同期ワードが、ユーザワード内に
    挿入され、かつ前記少なくとも第1の所定の同期ワード
    より少ないビット数より成り、前記後に続く同期ワード
    は等化を更新するよう機能し、当該時分割多元接続通信
    受信局は:前記送信TDMA信号を受信する手段と、 受信したTDMA信号中の前記他のユーザメッセージか
    ら前記第1のユーザメッセージをデマルチプレックスす
    ることにより、TDMA制御信号を発生する手段と、 前記TDMA制御信号に応じて受信したTDMA信号の
    第1のユーザメッセージ部分をストアする手段と、 前記送信TDMA信号中の前記第1のユーザーメッセー
    ジ部分を受信した後に続く時間において、ストアされた
    ユーザーメッセージのデータワード部分の時間遅延スプ
    レッド特性を等化する手段と、 を備えることを特徴とする時分割多元接続通信受信局。
  2. 【請求項2】送信TDMA信号を受信する時分割多元接
    続(TDMA)通信受信局において、マルチパス干渉歪
    みを減少させる等化器であって、当該等化器は:少なく
    とも1つの他のユーザメッセージと時間マルチプレクス
    された第1のユーザメッセージを受信する受信手段であ
    って、前記第1のユーザメッセージは、前記第1のユー
    ザメッセージのヘッダー内に配置された第1の所定の同
    期ワードと、前記第1のユーザメッセージのデータワー
    ド内に挿入された少なくとも1つの第2の所定の同期ワ
    ードとを有するところの受信手段と、 受信TDMA信号中の他のユーザメッセージから前記第
    1のユーザメッセージをデマルチプレックスすることに
    より、TDMA制御信号を発生する手段と、 前記TDMA制御信号に応じて前記受信TDMA信号中
    の第1のユーザメッセージ部分をストアする手段と、 前記送信TDMA信号中の前記第1のユーザーメッセー
    ジ部分を受信した後に続く時間において、ストアされた
    前記ユーザメッセージのデータワード部分の時間遅延ス
    プレッド特性を等化する手段とを備えること特徴とする
    等化器。
  3. 【請求項3】時分割多元接続(TDMA)通信システム
    におけるマルチパス干渉歪みを減少させる方法であっ
    て、 少なくとも1つの所定の同期ワードを第1のデータワー
    ドとフォーマットして第1のユーザメッセージを作成す
    るステップであって、該ステップは等化を更新するため
    に所定の同期ワードの一部をデータワード内に挿入する
    ステップより成るところのステップと、 前記第1のユーザメッセージを少なくとも1つの他のユ
    ーザメッセージとマルチプレックスし、TDMA信号を
    作成するステップと、 前記TDMA信号を送信局から送信するステップと、 受信局において送信TDMA信号を受信するステップ
    と、 受信TDMA信号中の前記他のユーザメッセージから前
    記第1のユーザメッセージをデマルチプレックスするこ
    とにより、TDMA制御信号を発生するステップと、 前記TDMA制御信号に応答して前記受信TDMA信号
    中の第1のユーザメッセージ部分をストアするステップ
    と、 前記送信TDMA信号中の前記第1のユーザメッセージ
    部分を受信した後に続く時間において、ストアされた前
    記ユーザメッセージのデータワード部分の時間遅延スプ
    レッド特性を等化するステップより成ることを特徴とす
    る方法。
  4. 【請求項4】時分割多元接続(TDMA)通信システム
    におけるマルチパス干渉歪みを減少させる方法であっ
    て、 第1の所定の同期ワードを第1のユーザメッセージのヘ
    ッダー内にフォーマットするステップであって、該ステ
    ップは第2の所定の同期ワードをデータワード内に挿入
    するステップより成るところのステップと、 前記第1のユーザメッセージを少なくとも1つの他のユ
    ーザメッセージとマルチプレクスし、TDMA信号を作
    成するステップと、 前記TDMA信号を送信局から送信するステップと、 送信TDMA信号を受信局において受信するステップ
    と、 前記第1のユーザメッセージを受信TDMA信号中の他
    のユーザメッセージからデマルチプレックスすることに
    より、TDMA制御信号を発生するステップと、 前記TDMA制御信号に応じて受信TDMA信号中の第
    1のユーザメッセージ部分をストアするステップと、 前記送信TDMA信号中の前記第1のユーザメッセージ
    部分の受信中に、ストアされたユーザメッセージのデー
    タワード部分の時間遅延スプレッド特性を等化するステ
    ップより成ることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】時分割多元接続(TDMA)通信システム
    におけるマルチパス干渉歪みを減少させる方法であっ
    て、 少なくとも1つの所定の同期ワードを第1のデータワー
    ドとフォーマットし、第1のユーザメッセージを作成す
    るステップであって、該ステップは等化を更新するため
    に所定の同期ワードの一部をデータワード内に挿入する
    ステップより成り、前記所定の同期ワードの一部は前記
    少なくとも所定の同期ワードより少ないビット数を含む
    ところのステップと、 前記第1のユーザメッセージを少なくとも1つの他のユ
    ーザメッセージとマルチプレックスしてTDMA信号を
    作成するステップと、 前記TDMA信号を送信局から送信するステップと、 受信局において送信TDMA信号を受信するステップ
    と、 受信TDMA信号中の前記他のユーザメッセージから前
    記第1のユーザメッセージをデマルチプレックスするこ
    とにより、TDMA制御信号を発生するステップと、 前記TDMA制御信号に応じて前記受信TDMA信号の
    第1のユーザメッセージ部分をストアするステップと、 デマルチプレックスされた第1のユーザメッセージの前
    記少なくとも1つの所定の同期ワード部分の各々の受信
    に応じて、等化する手段の時間遅延スプレッドパラメー
    タを調整するステップと、 前記送信TDMA信号中の前記第1のユーザメッセージ
    部分を受信した後の時間において、前記TDMA制御信
    号に応じて前記ストアされたユーザメッセージのデータ
    ワード部分の時間遅延スプレッド特性を等化するステッ
    プより成ることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】前記等化する手段が、前記第1のユーザー
    メッセージの少なくとも1つの所定の同期ワードの受信
    に応答して、前記等化する手段の時間遅延スプレッドパ
    ラメータを調整する手段を含むことを特徴とする請求項
    2記載の等化器。
  7. 【請求項7】前記等化する手段が、前記受信局の受信し
    たTDMA信号中の前記第1のユーザメッセージの受信
    に続く少なくともある時間において、適応化および等化
    の両機能を実行することを特徴とする請求項6記載の等
    化器。
  8. 【請求項8】前記第2の同期ワードが、前記所定の第1
    の同期ワードより少ないビット数より成り、前記第2の
    同期ワードは前記データワードの伝送中に同期更新機能
    を与えることを特徴とする請求項2記載の等化器。
  9. 【請求項9】前記第2の同期ワードが、前記第1の同期
    ワード長の半分より短い長さを有することを特徴とする
    請求項8記載の等化器。
  10. 【請求項10】前記ストアする手段が少なくとも一つの
    所定の同期ワードをストアしていることを特徴とする請
    求項2記載の等化器。
  11. 【請求項11】前記等化する手段が、前記第2の所定の
    同期ワードと、前記ストアする手段に前記ストアされて
    いる前記第1の所定の同期ワードの一部との相関をとる
    手段より成ることを特徴とする請求項10記載の等化
    器。
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