JPH09214406A - 非線形信号相関器およびその方法 - Google Patents

非線形信号相関器およびその方法

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JPH09214406A
JPH09214406A JP8354591A JP35459196A JPH09214406A JP H09214406 A JPH09214406 A JP H09214406A JP 8354591 A JP8354591 A JP 8354591A JP 35459196 A JP35459196 A JP 35459196A JP H09214406 A JPH09214406 A JP H09214406A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/04Speed or phase control by synchronisation signals
    • H04L7/041Speed or phase control by synchronisation signals using special codes as synchronising signal
    • H04L7/042Detectors therefor, e.g. correlators, state machines

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成かつ少ない電流消費の非線形複素
信号相関器を実現する。 【解決手段】 非線形複素信号相関器129は複素受信
信号123を複素基準信号128と相関して正のバイア
スされない複素相関信号476を生成する。受信信号1
23の位相成分および基準信号128の位相成分が複数
の時点で加算されて複素相関信号のサンプルを生成す
る。複素相関信号のサンプルは合計されて430、複素
相関信号131を生成する。複素相関信号131のバイ
アス505が決定される。バイアス505は複素相関信
号のサンプルの各々から除去されて複素相関信号のバイ
アスされないサンプルを生成する。複素相関信号のバイ
アスされないサンプルの各々の絶対値が決定されて複素
相関信号の正のバイアスされないサンプルを生成する。
複素相関信号の正のバイアスされないサンプルは合計さ
れて461、正のバイアスされない複素相関信号476
を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信ユニットのため
の信号相関器(sinal correlators)
に関し、かつより特定的には時分割多元接続(TDM
A)セルラ電話のための非線形信号相関器およびその方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】セルラ電話通信システムおよび陸上移動
通信システムのような、通信システムの基本的な動作お
よび構造は技術的に良く知られている。例えば、TDM
Aセルラ電話システムはアメリカ合衆国、ワシントン、
ディーシー 20006、ノースウェスト、ペンシルヴ
ェニア・アベシュー 2001の、EIA工学出版局
(EIA Engineering Publicat
ions Office)によって出版されかつそこか
ら入手可能な、TIA/EIA暫定標準IS−54(以
後、「EIA/TIA暫定標準IS−54」と称する)
に明記されている。該EIA/TIA暫定標準IS−5
4は参照のためここに導入される。
【0003】一般に、通信システムは典型的には複数の
通信ユニット、ある地理的領域にわたり配置された所定
の数のベースステーション(あるいは、中継器またはリ
ピータ)、およびコントローラを備えている。前記通信
ユニットは車両に搭載しあるいは携帯用ユニットとする
ことができる。前記通信ユニットおよびベースステーシ
ョンは各々送信機、受信機または送受信機を形成する送
信機および受信機の双方を備えている。前記通信ユニッ
トは通信チャネルによってベースステーションと通信
し、該通信チャネルにより、無線周波(RF)信号のよ
うな、変調された信号が送信されおよび/または受信さ
れる。前記コントローラは典型的には中央集中された呼
処理ユニットまたは前記通信システムにおける通信ユニ
ットのための通信経路を確立するために一緒に機能する
分散されたコントローラのネットワークを備えている。
【0004】より詳細には、前記受信機は、とりわけ、
復調器、サンプラ、メモリユニット、相関器および検出
器を含む。前記通信ユニットの受信機は前記通信チャネ
ル上の変調された信号を受信してベースステーションの
送信機による変調された信号の送信に続く受信信号を生
成する。前記復調器は前記変調された信号を復調して復
調された信号を生成する。前記サンプラは複数の時点で
前記復調された信号をサンプルしてサンプルされた信号
を生成する。前記メモリユニットは基準信号を格納す
る。前記変調された信号および前記基準信号の双方は実
数成分および虚数成分によって表される複素信号であ
る。前記相関器は、複数の時点で、前記サンプルされた
信号を前記基準信号と相関して複素相関信号を生成す
る。該複素相関信号は、例えば、同期、信号復元および
チャネルサウンディング(channel sound
ing)のための最適のサンプリングポイントを決定す
るために使用される。
【0005】図9は、受信信号901を基準信号902
と相関して複素相関信号903を生成する、伝統的なリ
ニア複素信号相関器900のブロック図を示す。該伝統
的なリニア複素信号相関器900の省略されたものが簡
略化のために示されている。この伝統的なリニア複素信
号相関器900は概略的に14の遅延要素904〜91
8(904〜6および918が示されている。)、14
のタップ919〜933(919〜921および933
が示されている)、および1つの複素合計器934を含
んでいる。タップ(k=0)は4つの乗算器935〜9
38、2つの加算器939および940、そして複素信
号発生器941を有している。タップ(k=1〜14)
も、また、タップ(k=0)と同様に、4つの乗算器、
2つの加算器および複素信号発生器を有している。
【0006】前記伝統的なリニア複素信号相関器900
は図9に示されるように複素有限インパルス応答(FI
R)フィルタとして構成される。タップの数はサンプル
される信号901の同期ワードのサンプルの数に等し
い。振幅成分および位相成分の双方を使用して受信信号
を基準信号と相関する複素相関器はリニア相関器として
知られている。前記伝統的なリニア複素信号相関器90
0はタップごとに4つの乗算操作935〜938および
2つの加算操作940および941を行う。以下の数式
1、数式2および数式3は伝統的なリニア複素信号相関
器900の動作を規定している。数式1および数式2に
おいて、Cnは複素相関信号であり、Snは基準信号で
あり、Rx(N)はサンプルされた信号であり、“k”
はインデクスであり、“*”は複素共役を示す。
【数1】C=S(n)Rx(n)
【数2】 この場合、 S(n)=s(n)+js(n) Rx(n)=rx(n)+jrx(n) である。
【0007】数式2の実数成分および虚数成分を拡張す
ると次の結果を得る。
【数3】
【0008】サンプルされた信号および基準信号の双方
は実数成分および虚数成分を有する複素信号である。複
素信号の実数成分は同相(I)成分の大きさで表され
る。複素信号の虚数成分は直角位相(Q)成分の大きさ
で表される。IおよびQ成分は一緒になって複素信号の
振幅および位相を表す。従って、前記IおよびQ成分を
信号の実数部を表すI成分の大きさおよび信号の虚数部
としてのQ成分の大きさを備えた複素数として取り扱う
ことにより複素相関が行われる。TDMAセルラ電話シ
ステムにおいては、π/4差分直交位相シフトキーイン
グ(DQPSK)シグナリングは同相(I)および直角
位相(Q)成分として変調されたシンボル情報を有す
る。
【0009】前記数式3で示されるように、各々のイン
デクス“k”に対する複素相関信号は4つの乗算操作お
よび2つの加算操作を有する。これらは図9に示される
ように各々のタップ919〜933に対する4つの乗算
器935〜938および2つの加算器939および94
0に対応する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ハードウエアで乗算器
を構成するにはコストがかかり、スペースを必要としか
つ電流消費に敏感な数多くの部品を必要とする。同様
に、乗算ステップをソフトウエアで構成するには多くの
コード命令を必要とし、これもまた電流消費に敏感であ
る。
【0011】図9に示されかつ数式3で説明した伝統的
なリニア複素信号相関器900は各々のタップ919〜
933に対し4つの乗算器935〜939を構成するた
めにほぼ27,000のモトローラ社の標準のセルのゲ
ートを必要とする。これら27,000のゲートに対す
る電流消費は次の数式4によって計算される。
【数4】電流消費=4[uA/(ゲート×MHz)]×
ゲート数×ゲート周波数
【0012】前記伝統的なリニア複素信号相関器900
のハードウエアによる実施は結果としてほぼ21ミリア
ンペア(mA)の電流消費となる(即ち、4×27,0
00ゲート×0.1944MHz=〜21ミリアンペ
ア)
【0013】さらに、フェーディングのチャネルはリニ
ア複素相関信号903を所定のしきい値より低く低下さ
せることがある。これは劣悪な捕捉時間(acquis
ition time)並びに同期外れを生じる結果と
なる。従って、リニア複素相関信号903はまたフェー
ディングのチャネルで受信された信号を修正するために
平均受信信号電力によって正規化されなければならな
い。正規化は典型的には平均器および除算器を必要とす
る。前記平均器は信号の受信信号強度指示(RSSI)
を平均する。正規化はソフトウエアに対して大きなオー
バヘッドとはならないが、余分のハードウエアを必要と
する。正規化機能のハードウエアによる構成はほぼ1,
500のモトローラ社の標準のセルのゲートを使用す
る。再び前記数式4を参照すると、正規化装置のハード
ウエアによる構成はほぼ1ミリアンペアの電流消費を生
じる結果となる(即ち、4×1500ゲート×0.19
44MHz=〜1ミリアンペア)
【0014】以上の理由から、必要とされる動作の仕様
に適合しながら、従来技術よりも低いハードウエアの複
雑さおよび低い電流消費を備えたTDMAセルラ電話シ
ステムにおける複素信号相関器およびその方法が必要で
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】一般に、非線形信号相関
器129(図1)およびその方法550(図5)は受信
信号123を基準信号128と相関して相関信号476
(図4)を生成する。前記受信信号123および基準信
号128は各々第1の成分および第2の成分によって表
される。前記受信信号123の第2の成分および前記基
準信号128の第2の成分は複数の時点で組み合わされ
て相関信号のサンプル462〜475(図4)を生成す
る。該相関信号のサンプル462〜475は加算されて
前記相関信号476を生成する。
【0016】好ましい実施形態では、前記受信信号12
3および基準信号128は複素信号である。前記第1の
成分および前記第2の成分は、それぞれ、振幅成分およ
び位相成分を構成する。前記受信信号123の位相成分
および前記基準信号128の位相成分を複数の時点で加
えることによって組み合わせが達成され相関信号のサン
プル462〜475を生成する。
【0017】概念的には、非線形信号相関器129およ
び方法550およびそれらの利点は受信信号123にお
ける情報の多くが前記位相成分に含まれていることを認
識することから得られる。非線形信号相関器129は、
従来技術において行われるように、受信信号901を基
準信号902によって乗算する(図9を参照)ことによ
るのではなく、本発明において行われているように、受
信信号123の位相成分および基準信号128の位相成
分を加えることにより受信信号123を基準信号128
と相関する。非線形信号相関器129は受信信号123
の他の成分を無視しあるいは制限する一方で、受信信号
123の幾らかの成分を相関のために使用する相関器で
ある。
【0018】伝統的なリニア信号相関器900における
乗算器935〜938(図9)の代わりに非線形信号相
関器129において加算器416〜429(図4を参
照)を使用することは非線形信号相関器129のハード
ウエアの複雑さおよび電流消費を大幅に低減する。非線
形信号相関器129は95.3%((27000−12
60ゲート)/27000ゲート)のハードウエアの低
減、および数式4を使用したほぼ20ミリアンペアの電
流消費の低減(4×(27000−1260ゲート)×
0.1944MHz=〜20ミリアンペア)を、伝統的
なリニア信号相関器900と比較した時、達成する。
【0019】
【発明の実施の形態】次に図1を参照すると、図1は図
4に詳細に示される非線形信号相関器129を好適に利
用することができる通信ユニット100のブロック図を
示す。この好ましい実施形態では、通信ユニット100
はTDMAセルラ電話である。本発明を使用することが
できるTDMAセルラ電話の例はモトローラ・インコー
ポレイテッドにより製造されかつそこから入手可能なM
ICROTACTM携帯用無線電話である。
【0020】TDMAセルラ電話システム100および
101は典型的には該TDMAセルラ電話100のよう
な、作動中の(active)加入者ステーションに無
線周波(RF)チャネルを介してデジタル的に符号化さ
れた情報103のバーストを通信する、1つまたはそれ
以上のベースステーション101を含む。各々のバース
ト103は複数のタイムスロット301〜306(図
3)を含む。通信の間に、加入者ステーション100は
その通信の期間の間あるタイムスロットを割り当てられ
る。これらタイムスロットについては図3を参照してさ
らに説明する。
【0021】好ましい実施形態では、各々のバースト1
03はπ/4 DQPSK(差分直交位相シフトキーイ
ング)機構200(図2)を使用して変調される。π/
4DQPSK信号はここでは図2および図3を参照して
説明する。
【0022】前記TDMAセルラ電話100は移動、手
持ち携帯用、または可搬型電話とすることができ、これ
らの各々はモデム、ファクシミリマシン、コンピュー
タ、あるいは他の装置またはシステムに接続することが
できる。TDMAセルラ電話100は典型的には音声通
信のために使用されるが、データ、ビデオ、他のマルチ
メディア型信号、その他のために使用することもでき
る。一般に、TDMAセルラ電話100は情報を通信す
る。
【0023】TDMAセルラ電話100はその送信信号
経路に、マイクロホン108、ボコーダ112、データ
フォーマット回路110、直交または直角位相変調器1
02、90MHzローカル発振器106、ミキサ104
を備えた送信機、送信機フィルタ118、およびアンテ
ナ120を含む。その受信信号経路には、TDMAセル
ラ電話100はアンテナ120、受信機フィルタ12
2、直交または直角位相復調器124、サンプラ12
6、非線形信号相関器129、検出器132、データデ
フォーマット回路136、ボコーダ112、およびスピ
ーカ130を含む。
【0024】TDMAセルラ電話100のチャネル周波
数はマイクロコンピュータ114によってシンセサイザ
116へとロードされかつ送信機104および復調器1
24に供給される。好ましい実施形態では、デュプレク
ス(duplex)無線チャネルは824MHzから8
49MHzまでの範囲の周波数を送信しかつ869MH
zから894MHzの範囲の周波数を受信する。
【0025】TDMAセルラ電話100はマイクロコン
ピュータ114によって制御され、該マイクロコンピュ
ータ114はその中に格納された制御およびシグナリン
グ用コンピュータプログラムを有するメモリを含む。T
DMAセルラ電話100においては、マイクロコンピュ
ータ114は、例えば、モトローラの68HC11型マ
イクロコンピュータのような、商業的に入手可能なマイ
クロコンピュータによって構成できる。
【0026】図1のTDMAセルラ電話100において
は、ミキサを備えた送信機104は本願出願人の、トー
マス・ジェイ・ウォルクザック(ThomasJ.Wa
lczak)他により発明されかつ1993年3月9日
に許可された、「TDMA無線周波送信機のための電力
制御回路(Power Control Circui
try For A TDMA Radio Freq
uency Transmitter)」と題する、米
国特許第5,193,223号(参照のため本明細書に
導入される)に記載されているように実施できる。送信
機104は可変利得段、ミキサ、バンドパスフィルタ、
および方向性カプラを順方向経路に備え、かつダイオー
ド検出器、アナログ−デジタル変換器、デジタルコント
ローラ、およびデジタル−アナログ変換器をフィードバ
ック経路に備えている。
【0027】送信機104はタイミング信号144、電
力レベル信号146およびシンセサイザ出力信号148
に応答して送信中間周波(IF)信号140を増幅し送
信出力信号142を生成する。タイミング信号144は
一連の送信インターバルを規定する波形を有し、該送信
インターバルは図3を参照して説明するTDMA RF
チャネルのための3つの可能なタイムスロット301,
302および303の内の1つに対応する。
【0028】TDMAセルラシステム100および10
1におけるセルラ電話呼の間に、TDMAセルラ電話1
00はあるTDMA RFチャネルおよびそのチャネル
のあるタイムスロット303を割り当てられ、音声信号
309および311、シグナリング情報308および3
10、およびオーバヘッド情報307を伝達する受信信
号123を受信し、かつ音声信号315,317および
320、シグナリング情報318および319、および
オーバヘッド情報313,314および315を伝達す
る変調された送信出力信号142を送信する(図3)。
例えば、TDMAセルラ電話100はある特定のチャネ
ルのタイムスロット303を割り当てられる。送信出力
信号142は各々の割り当てられたタイムスロットの間
に前記電力レベル信号146によって選択された所望の
電力レベルで送信される。
【0029】直角位相変調器102の動作は次の数式で
表される。
【数5】Vout(t)=(I(t))cos(2πf
t)+(Q(t))sin(2πft) この場合、Vout(t)は変調されたIF信号140
であり、かつI(t)およびQ(t)は時間の関数とし
て上で定義されたI(t)およびQ(t)であり、そし
て“f”は90MHzの送信IFである。
【0030】図1のTDMAセルラ電話100において
は、直角位相変調器102は、ステファン・ブイ・チャ
ヒル(Stephen V.Cahill)他により発
明され、かつ1991年5月28日に許可された、「ハ
イブリッド変調装置(Hybrid Modulati
on Apparatus)」と題する、本件出願人の
米国特許第5,020,076号(本明細書に参照のた
め導入される)に記載されたように実施できる。直角位
相変調器102はTDMA RF信号を音声、データお
よびシグナリング情報によってπ/4−シフト差分直交
位相シフトキーイング(DQPSK)に従って変調す
る。DQPSK変調はジョン・ジー・プローキス(jo
hn G.Proakis)による、「デジタル通信
(Digital Communication
s)」、第1版、ISBN 0−07−050927−
1、ページ171〜178、に説明されている。DQP
SK変調はここでは図2を参照して説明する。
【0031】データフォマット回路110はボコーダ1
12の出力をシグナリングおよびオーバヘッド情報を組
み合わせかつその結果をπ/4−シフトDQPSK変調
に従って送信IおよびQ信号111へと変調する。π/
4−シフトDQPSK変調およびシグナリング情報は上
に述べたEIA/TIA暫定標準IS−54に規定され
ている。
【0032】図1のTDMAセルラ電話100において
は、直角位相復調器124は前記ステファン・ブイ・チ
ャヒルにより発明され、1992年9月22日に許可さ
れた、「キャリア信号パラメータによって決定される調
整可能な応答時間を有するキャリア再生方法および装置
(A Carrier Recovery Metho
d and Apparatus Having an
AdjustableResponse Time
Determined by CarrierSign
al Parameters)」と題する、本件出願人
の米国特許第5,150,384号(参照のため本明細
書に導入される)に記載されている。直角位相復調器1
24はπ/4−シフトDQPSKに従って情報により変
調されたTDMA RF受信信号123を復調しかつ受
信IおよびQ信号125を発生する。
【0033】前記直角位相復調器124は前記受信信号
123を受信するよう動作可能に結合されかつ前記受信
信号123を復調して復調されたIおよびQ信号125
を生成するよう構成される。復調された信号125はI
およびQ成分を有する複素信号として表される。
【0034】サンプラ126は前記復調されたIおよび
Q信号125を受信するよう動作可能に結合されかつ前
記復調されたIおよびQ信号125を複数の時点でサン
プリングしてサンプルされたIおよびQ信号126を生
成するよう構成されている。サンプラ126はアナログ
−デジタル変換器(ADC)、例えば、モトローラのD
SP56ADC16、として構成される。好ましい実施
形態では、サンプラ126のサンプリングレートは前記
復調されたIおよびQ信号125の最も高い周波数成分
の少なくとも2倍となるよう設計される。TDMAセル
ラ電話100における前記復調されたIおよびQ信号1
25の最も高い周波数成分は典型的には24.3kHz
である。従って、前記π/4 DQPSK変調機構によ
って表されるデジタル変調信号を有するTDMAセルラ
電話100においては、前記サンプリングレートは少な
くとも48.6kHzとすべきである。
【0035】マイクロコンピュータ114のメモリはそ
の中に基準信号128を記憶する。前記受信信号123
および基準信号128は共に複素信号である。複素信号
は実数成分および虚数成分によって表され、かつ振幅成
分および位相成分によって表される。前記受信信号12
3および基準信号128はここでは図2および図3を参
照して説明する。
【0036】前記非線形信号相関器129は前記サンプ
ルされたIおよびQ信号127および前記基準信号12
8を受けるよう動作可能に結合され、かつ、複数の時点
で、前記サンプルされたIおよびQ信号127を前記基
準信号128と相関して複素相関信号131を生成する
よう構成される。前記非線形信号相関器129はここで
は図4を参照して説明する。
【0037】好ましい実施形態においては、前記非線形
信号相関器129はまたタイミング再生のためのポスト
相関処理を含む。タイミング再生を達成するため、前記
非線形信号相関器は複数の複素相関信号806〜836
(図8)の内の所望の複素相関信号821に対応する時
点(point in time)を選択する。所望の
複素相関信号821を選択する方法はここでは図8を参
照して説明する。あるいは、前記タイミング再生は、検
出器132のような、非線形信号相関器129の外部で
行うこともできる。
【0038】検出器132は前記相関されたサンプルI
およびQ信号131を受けるよう動作可能に結合され、
かつ検出されたIおよびQ信号133を生成するよう構
成される。
【0039】検出されたIおよびQ信号133はデータ
デフォーマット(deformat)回路136によっ
てデフォーマットおよびデコードされてデジタル化され
た音声信号を復元し、該デジタル化された音声信号はボ
コーダ112に供給される。ボコーダ112は音響スピ
ーカにデコードされた信号を提供しユーザが受信された
音声信号を聞くことができるようにする。
【0040】図1のTDMAセルラ電話100において
は、ボコーダ112は本件出願人の米国特許第4,81
7,157号および第4,896,361号(参照のた
め本明細書に導入される)に記載されたように構成され
る。ボコーダ112はコード駆動リニア予測(CEL
P)符号化に従って音声信号をエンコードしかつデコー
ドする。
【0041】フィルタ118および122はアンテナ1
20によりTDMA RF信号を送信し、かつアンテナ
120からTDMA RF信号を受信するためデュプレ
クサとして相互に結合される。フィルタ118および1
22は、例えば、米国特許第4,431,977号、第
4,692,726号、第4,716,391号、およ
び第4,742,562号(参照のため本明細書に導入
される)に記載されたフィルタのような、任意の適切な
伝統的なフィルタとすることができる。
【0042】ボコーダ112、データフォーマット回路
110、データデフォーマット回路126、直角位相変
調器102、検出器132、サンプラ126および直角
位相復調器124は、例えば、モトローラ社のDSP5
6000型デジタル信号プロセッサのような、商業的に
入手可能なデジタル信号プロセッサ(DSP)によって
構成できる。
【0043】図2は、複素信号としてのおよび図1のT
DMAセルラ電話100と共に使用するよう構成された
前記受信信号123および基準信号128の位相配列2
00を示す。図2は概略的に実数軸201および虚数軸
202および8つの複素信号配列点203〜210を示
す。前記受信信号123および基準信号128は実数軸
201および虚数軸202によって規定される実数成分
および虚数成分によって表される。配列点203,20
5,207,209は軸201および202上に位置
し、かつ配列点204,206,208,210は軸2
01および202から外れて位置している。情報は差分
的に符号化され、シンボルは絶対位相ではなく位相の変
化として伝送される。
【0044】前記π/4−シフトDQPSK変調を表す
信号ベクトルはコサイン成分およびサイン成分からな
る。コサイン成分の大きさを計る信号はまた同相または
I信号として知られ、かつサイン成分の振幅を計る信号
はまた直角位相またはQ信号として知られている。該I
およびQで計られるコサインおよびサイン信号はローカ
ル発振器106からの90MHzの信号の周波数での直
交する成分であり、変調された送信IF信号140が次
に該IおよびQ信号を加えることによって作成される。
前記IおよびQで計られるコサインおよびサイン信号は
復調されたIおよびQ信号125の直角位相または直交
成分である。
【0045】前記配列の中に復調されたIおよびQ信号
125を表す特定の受信信号ベクトルが示されている。
復調された信号125の大きさを制限することにより、
前記信号ベクトルの長さは該信号ベクトルの端部が1の
値に到達するまで効果的に短縮されかつ内挿(inte
rpolation)のプロセスである。1の値は単位
円(unity circle)上の点に対応する。制
限された復調信号125は、制限されたものとして、1
25−Lで示される。復調された信号125の振幅を制
限することはまた単に復調された信号ベクトルを処理す
る場合に該復調された信号ベクトルの振幅成分を無視す
ることによって達成できる。もし復調されたIおよびQ
信号125aを表す特定の受信信号ベクトルが前記単位
円より小さければ、復調された信号は信号125−Lま
で延ばされる。このプロセスは外挿(extrapol
ation)として定義される。
【0046】前記IおよびQ信号のベクトル成分を表す
シンボルは、±π/4または±3π/4ラジアンのIF
信号102の位相シフトが発生されるように前記ベクト
ル成分をシフトすることによってデータフォーマット回
路110において発生される。おのおのの位相シフトは
4つの可能なシンボルの内の1つを符号化する。
【0047】前記データデフォーマット回路136はビ
ット対を直列デジタルデータに変換することによりデー
タフォーマット回路110の反対の機能を行う。おのお
のの受信されたビット対は前に送信されたシンボルに関
する所望のベクトルシフトであるシンボルを特定する。
【0048】変調器102によって最終的に変調される
べきボコーダ112からの直列デジタルデータはまずデ
ータフォーマット回路110においてビット対に変換さ
れる。各ビット対は前に送信されたシンボルに関する所
望のベクトルシフトであるシンボルを特定する。
【0049】シンボルベクトルへのビット対のマッピン
グは次の数式に従って行われる。
【数6】I(k)=I(k−1)cos(Δφ(X
(k),Y(k)))−Q(k−1)sin(Δφ(X
(k),Y(k))) Q(k)=I(k−1)sin(Δφ(X(k),Y
(k)))+Q(k−1)cos(Δφ(X(k),Y
(k)))
【0050】この場合kは前記ビット対のインデクスで
あり、k=1はビット1および2の対に対するものであ
り、k=2はビット3および4の対に対するものであ
り、以下同様である。I(k−1)およびQ(k−1)
は前のシンボルベクトルのコサインおよびサイン成分の
振幅である。X(k)はビット対(k)の最初のビット
を表し、かつY(k)はビット対(k)の第2のビット
を表す。
【0051】位相変化、Δφ、は以下の表に従って決定
される。
【表1】 X(k) Y(k) Δφ(X(k),Y(k)) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 1 −3π/4 0 1 3π/4 0 0 π/4 1 0 −π/4 従って、前記直列データストリームのおのおのの2ビッ
トに対し4つの可能なシンボルの内の1つが送信され
る。
【0052】前記変調の命名π/4−シフトDQPSK
に対する理由およびそれがどのように動作するかは今や
明らかであり、位相シフトはベクトル空間においてπ/
4の増分で行われ、シンボルは前のシンボルベクトルに
関して差分的に符号化され、かつ送信IF信号140に
おける情報を伝達する量はいずれか2つのシンボルの間
の4つの可能なシフトの内の1つを備えた位相シフトで
ある。
【0053】本発明の好ましい実施形態では、単位振幅
を有する8つの配列点が使用される。しかしながら、複
数の位相および振幅を有する、直角位相振幅変調のよう
な、他の変調機構を使用する、他の用途においても、本
発明を好適に使用することができる。この発明は特に位
相変調システムにとって好都合である。
【0054】本発明の好ましい実施形態では、前記非線
形信号相関器129は加入者セルラ電話において実施さ
れる。本発明は加入者製品のみに限定されるのではな
く、固定サイトステーション、またはベースステーショ
ン、例えば、図1に示されるベースステーション101
において使用することもできる。
【0055】図3は、図2の受信信号123、送信信号
142および基準信号128のための信号フォーマット
を示しかつ図1の通信ユニットと共に使用するように構
成されている。TDMA RFチャネルのためのデータ
トラフィックチャネル構造の構成は前記EIA/TIA
暫定標準IS−54、パラグラフ1.2に記載されてい
る。
【0056】おのおののデジタルTDMA RFチャネ
ル300のフレーム長は40ミリセカンドとされる。各
フレームは、長さがちょうど162シンボルの、6つの
等しい寸法のタイムスロット301〜306から構成さ
れる。おのおののフルレートのトラフィックチャネルは
前記フレームにおいて2つの等しい間隔のタイムスロッ
トを使用し、スロット1および4(301および30
4)、スロット2および3(302および305)、ま
たはスロット3および6(303および306)を使用
する。
【0057】ベースステーションから移動ステーション
へ送信される前記受信信号に対するスロットのフォーマ
ット123は受信信号123それ自体と同じ参照数字を
有している。SYNC307は同期およびトレーニング
のために使用される(前記EIA/TIA暫定標準IS
−54、パラグラフ1.2.4を参照)。SACCH3
08は低速関連制御チャネルを表す(前記EIA/TI
A暫定標準IS−54、パラグラフ2.7.3.1.2
および3.7.3.1.2を参照)。データ309およ
び311はユーザ情報またはFACCHである。CDV
CC310は符号化されたデジタル検証カラーコードで
ある。RSVD312はリザーブのビットを表す(前記
EIA/TIA暫定標準IS−54、パラグラフ1.
2.2,2.4.3および3.4.3を参照)。
【0058】移動ステーションからベースステーション
に送信される送信信号142に対するスロットのフォー
マット142は前記受信信号142それ自体と同じ参照
数字を有する。“G”313はガードタイムである。
“R”314はランプタイム(ramp time)で
ある。(“G”および“R”については、前記EIA/
TIA暫定標準IS−54、パラグラフ1.2.3を参
照)。SACCH,CDVCCおよびRSVDは前記受
信信号123の場合と同じである。
【0059】基準信号128に対するスロットのフォー
マット128は前記基準信号128それ自体と同じ参照
数字を有している。基準信号128はSINCワード3
07のビットの数と等しくするため28ビットを有す
る。これらの28ビットは図1のマイクロコンピュータ
114のメモリに格納されている。基準信号128の2
8ビットのおのおのの隣接する対は1つのシンボルを表
す。基準信号128は14のシンボル321〜334を
有する。好ましい実施形態によれば、基準信号128は
位相情報のみを必要とし、それは図1の非線形相関器1
29は受信信号123および基準信号128の位相を加
えることによって相関を行うからである。14のシンボ
ル321〜334の大きさは1または単位値(unit
y)または無視されるものと想定できる。
【0060】本発明はタイミング再生(timing
recovery)のために使用される。タイミング再
生は受信信号のSYNC307を基準信号128と相関
することによって獲得することができる。本発明を使用
してタイミング再生のために最適のサンプリングポイン
トを選択することはここでは図8を参照して説明する。
【0061】図4は、図1のTDMAセルラ電話100
と共に使用するよう構成された非線形複素信号相関器1
29のブロック図を示す。該非線形信号相関器129は
全体として複数のタップ401〜414、複数のコンバ
イナまたは加算器416〜429、第1の加算器43
0、除算器431、複数の減算器433〜446、複数
の絶対値決定器447〜460、および第2の加算器4
61を含む。
【0062】前記非線形信号相関器129は受信信号1
23を前記基準信号128と相関して相関信号131を
生成する。前記受信信号123および基準信号128は
おのおの少なくとも第1の成分および第2の成分によっ
て表される。好ましい実施形態では、受信信号123お
よび基準信号128は複素信号である。前記第1の成分
および第2の成分は、それぞれ、振幅成分および位相成
分からなる。
【0063】複数のタップ401〜414は前記受信信
号123を複数の時点で遅延させるよう構成されてい
る。好ましい実施形態では、タップ401〜414の遅
延は1つのシンボル時間である。好ましい実施形態で
は、複数のタップ401〜414の所定の数は基準信号
128のシンボル321〜334(図3)の所定の数に
対応する。従って、この場合のタップの数は14であ
る。
【0064】前記複数のコンバイナ416〜429は、
それぞれ、前記複数のタップ401〜414に動作可能
に結合され、かつ前記受信信号123の第2の成分およ
び前記基準信号128の第2の成分を複数の時点で結合
して相関信号のサンプル462〜475を生成する。好
ましい実施形態では、複数のコンバイナ416〜429
は受信信号123の位相成分および基準信号128の位
相成分を複数の時点で加算して相関信号のサンプル46
2〜475を生成するよう構成されている。
【0065】第1の加算器430は前記複数のコンバイ
ナまたは加算器416〜429に動作可能に結合されか
つ前記相関信号のサンプル462〜475を加算して相
関信号131を生成するよう構成されている。
【0066】要するに、上記好ましい実施形態の主な特
徴は、受信信号123および基準信号128はおのおの
振幅成分および位相成分で表される複素信号である。前
記複数のタップ401〜414は受信信号123を複数
の時点に遅延させるよう構成されている。前記複数の加
算器416〜429は、それぞれ、前記複数のタップ4
01〜414に動作可能に結合され、かつ前記受信信号
123の位相成分および前記基準信号128の位相成分
を複数の時点で加算して複素相関信号のサンプル462
〜475を生成するよう構成されている。前記第1の加
算器430は前記複数の加算器416〜429に動作可
能に結合されかつ前記複素相関信号のサンプル462〜
475を加算して複素相関信号を生成するよう構成され
ている。
【0067】相関信号131は図1の非線形信号相関器
129の出力を表す。該相関信号131は信頼性があり
かつTDMAセルラ電話100の要件に合致し、一方前
記非線形信号相関器は従来技術に対して大幅なハードウ
エアの低減および電流消費の節約を実現する。しかしな
がら、非線形信号相関器129の付加的な特徴はさらに
良好な相関信号を提供する。
【0068】これらの特徴の1つは複素相関信号462
〜475のサンプルからバイアスを除去することであ
る。該バイアスは、未知の初期位相、周波数オフセッ
ト、タイミングジッタ、および何らかのチャネルの不規
則性、の内のいずれかまたはすべてによって引き起こさ
れる。該バイアスは図2においては位相オフセット50
5として示されている。もし前記バイアスが相関信号1
31に残っていれば、結果として生じる効果は同期を喪
失する結果となる未知の相関信号131を生じることで
ある。バイアス505を除去する利点は同期がより少な
い誤差と共に決定できることである。
【0069】前記特徴の内の他の1つは複素相関信号サ
ンプル462〜475を正にすることである。複素相関
信号のサンプル462〜475の不確かな極性は前記複
素相関信号のサンプル462〜475から前記バイアス
505を減算することによって生じる。もし不確かな極
性が前記相関信号131と共に残っていれば、結果とし
て生じる効果は前記複素相関信号のサンプル462〜4
75の打消しであり誤った検出を生じさせる。極性を正
にすることの利点は前記複素相関信号のサンプル462
〜475の打消し(cancellation)を除去
することである。
【0070】上に述べた2つの特徴的構成は別個にある
いはいっしょに使用することができる。好ましい本実施
形態においては、それらは図4に示されるようにいっし
ょに使用される。
【0071】前記第1の特徴的構成につき説明する。以
下の説明ではバイアス決定器431および複数の減算器
433〜446について考慮し、複数の絶対値決定器4
47〜460については考慮しない。バイアス決定器4
31は第1の加算器430に動作可能に結合されかつ前
記複数のタップ432の数に応じて前記複素相関信号1
31のバイアス505を決定するよう構成されている。
好ましい実施形態では、前記バイアス505は複素相関
信号131の平均値を有する。好ましい実施形態では、
前記バイアス決定器431は第1の加算器430に動作
可能に結合され前記所定の数の複数のタップ432にわ
たる複素相関信号131を平均するよう構成された平均
器または除算器を具備する。
【0072】前記複数の減算器433〜446は、それ
ぞれ、バイアス決定器431および前記複数の加算器4
16〜429に動作可能に結合されかつ前記複素相関信
号のサンプル462〜475のおのおのからバイアス5
05を減算して前記複素相関信号のバイアスされないサ
ンプル477〜490を生成する。
【0073】第2の加算器461が前記複数の減算器4
33〜446に動作可能に結合されかつ前記複素相関信
号のバイアスされないサンプル477〜490を加算し
てバイアスされない複素相関信号476を生成するよう
構成されている。この場合、前記複数の絶対値決定器4
47〜460は使用されなかったことになる。
【0074】前記第2の特徴的構成につき説明する。以
下の説明では前記複数の絶対値決定器447〜460を
考慮するが、前記バイアス決定器431および前記複数
の減算器433〜446は考慮しない。前記複数の絶対
値決定器447〜460は、それぞれ、前記複数の加算
器416〜429に動作可能に結合されかつ前記複素相
関信号のサンプル462〜475のおのおのの絶対値を
決定して複素相関信号の正のサンプル491〜504を
生成するよう構成されている。第2の加算器461は前
記複数の絶対値決定器447〜460に動作可能に結合
されかつ前記複素相関信号の正のサンプル491〜50
4を加算して正の複素相関信号476を生成するよう構
成されている。
【0075】図4に完全に示された本発明の好ましい実
施形態では、要するに、非線形信号相関器129は受信
信号123を基準信号128と相関してバイアスされな
い正の複素相関信号476を生成する。受信信号123
および基準信号128はおのおの振幅成分および位相成
分で表される複素信号である。複数のタップ401〜4
14は前記受信信号123を複数の時点に遅延するよう
構成されている。前記所定の数の複数のタップ401〜
414は基準信号128の所定の数のシンボルに対応す
る。前記複数の加算器416〜429は、それぞれ、複
数のタップ401〜414に動作可能に結合され、かつ
複数の時点で受信信号123の位相成分と基準信号12
8の位相成分とを加算して複素相関信号のサンプル46
2〜475を生成するよう構成されている。第1の加算
器430は前記複数の加算器416〜429に動作可能
に結合されかつ複素相関信号のサンプル462〜475
を加算して複素相関信号131を生成するよう構成され
ている。前記平均器または除算器431は前記第1の加
算器430に動作可能に結合されかつ前記複数のタップ
の数432に応答して前記複素相関信号131の平均値
505を求めるよう構成されている。前記複数の減算器
433〜446は、それぞれ、前記平均器431および
前記複数の加算器416〜429に動作可能に結合され
かつ前記平均値505を前記複素相関信号のサンプル4
62〜475のおのおのから減算して複素相関信号のバ
イアスされないサンプル477〜490を生成するよう
構成されている。前記複数の絶対値決定器447〜46
0は、それぞれ、前記複数の減算器433〜446に動
作可能に結合され、かつ前記複素相関信号のバイアスさ
れないサンプル477〜490のおのおのの絶対値を決
定して複素相関信号の正のバイアスされないサンプル4
91〜504を生成するよう構成されている。第2の加
算器461は前記複数の絶対値決定器447〜460に
動作可能に結合されかつ前記複素相関信号の正のバイア
スされないサンプル491〜504を加算して正のバイ
アスされない複素相関信号476を生成するよう構成さ
れている。
【0076】以下の説明は複数の加算器416〜429
およびそれらの本発明に係わる非線形信号相関器129
に対する関係にしぼって行なう。典型的な複素相関ステ
ップのフェーザシステムへの変換は以下の数式7に示さ
れており、ここで“*”は複素共役を表し、“||”は
絶対値を表し、かつ“<”は引き数または変数(arg
ument)の位相を表す。
【数7】 Cn_step=|Rx(kt)|exp{<Rx(kT)} *|S(kT)|exp{<S(kT)} =|Rx(kT)|x|S(kT)| exp{<n(kT)−<S(kT)}
【0077】理想的には、前記受信信号Rx(kT)お
よび基準信号S(kT)の振幅の乗算はπ/4 DQP
SK変調システムに対してはユニティ(unity)で
あるべきであり、それは理想的な条件の下では、受信信
号は単位円上にあるべきであるからである。タイミング
オフセット、周波数オフセット、ノイズ、遅延広がり、
およびフェーディングは受信信号のひずみに対するいく
らかの寄与物である。ひずみを受けた信号ベクトルを単
位円に内挿/外挿する(すなわち、複素相関ステップ信
号出力の振幅を1にセットする)ことにより、前記数式
7の残余は次の数式8に示されるように2つの信号の位
相の加算となる。
【数8】 |Rx(kT)|x|S(kT)|=1 => Cn_step=1exp{<Rx(kT)−<S(kT)}
【0078】本発明の非線形信号相関器129を使用す
ると、各々の相関ステップは前記4つの乗算器935〜
938および2つの加算器939および940(図9)
に対して1つの加算器のみを持つことになる。この図4
は加算器416〜429を使用した複雑さが低減した非
線形信号相関器の好ましい実施形態を示している。
【0079】本発明の非線形信号相関器129は受信信
号123Rx(kT)および基準信号128S(kT)
の位相を加えて従来技術によって数式7に示されたもの
と実質的に等価な複素相関ステップを提供する。この内
挿/外挿(interpolation/extrap
olation)操作は実施されるπ/4 DQPSK
変調機構ならびに符号化される情報の大部分は受信信号
123の位相にあることを認識することにより正当化さ
れる。
【0080】受信信号123の振幅を無視することによ
り、フェーディングチャネルから受信されるゼロにされ
たまたは無効化された(nulled)信号電力は伝統
的なリニア複素相関方法において明らかな程度に相関ピ
ーク振幅に寄与しなくなる。したがって、正規化動作が
除去され、これもまた必要なハードウェアを低減しかつ
それによって電流消費を低減する。
【0081】図4に示される非線形信号相関器129を
ハードウェアで構成するのに必要なモトローラの標準セ
ルゲートの数は1,260ゲートであり、数式4から1
mAより小さな電流消費の結果が得られる(4*126
0ゲート*0.1944MHz=〜1mA)。図9に示
される従来技術のリニア相関器と比較した場合、前記非
線形信号相関器129はハードウェアの不動産の95.
3%の低減((27000ゲート−1260ゲート)/
27000ゲート=95.3%)、および電流消費の2
0mA以上の低減(数式4から、4*(27000ゲー
ト−1260ゲート)*0.1944MHz=〜20m
A)となる。これらの結果は、セルラ電話のような、携
帯用通信製品のコストに対する敏感さおよびバッテリ寿
命に照らせば極めて意義深いものである。
【0082】要するに、非線形相関器129を使用して
相関を行なうステップは第1に、複素信号を乗算するの
ではなく、複素信号の位相を加算することによって達成
される。ハードウェア信号相関器を構成するために簡単
な2進加算器を使用する非線形相関器129はより複雑
でなく、かつ乗算器および加算器を使用する従来技術を
リニア相関器900よりも使用する電流がずっと少な
い。このことは相関器は受信信号123の情報の全てを
必要とするものでないことを実現することを必要とし
た。相関サンプルの振幅を内挿/外挿することにより、
複素相関動作全体が受信信号123および基準信号12
8の位相を加算することに低減される。
【0083】図5は、図1および図4の非線形複素信号
相関器129の動作を説明するフローチャート550を
示す。該フローチャート550は受信信号123を基準
信号128と相関して正のバイアスされない複素相関信
号476を生成する方法を示す。受信信号123および
基準信号128は各々振幅成分および位相成分で表わさ
れる複素信号である。ステップ551において本方法は
始まる。
【0084】ステップ552において、受信信号123
の振幅成分が制限される。好ましい実施形態では、制限
するステップ552は受信信号123の振幅成分を1の
値に等しくセットすることによって達成される。あるい
は、制限するステップ552は受信信号123の振幅成
分を無視することによって達成できる。
【0085】ステップ553において、受信信号123
の位相成分および基準信号128の位相成分が複数の時
点で加算され複素相関信号のサンプル462〜475を
生成する。好ましい実施形態では、該複数の時点は基準
信号128のシンボルの所定の数に対応する。
【0086】ステップ554において、複素相関信号の
サンプル462〜475は加算されて複素相関信号13
1を生成する。
【0087】ステップ555において、複素相関信号1
31のバイアス505が決定される。好ましい実施形態
では、該バイアスは中間値または平均値(mean v
alue)505である。好ましい実施形態では、複素
相関信号131の平均値505を決定するステップ55
5は基準信号128における所定の数のシンボル432
にわたり前記複素相関信号131を平均することによっ
て達成される。
【0088】ステップ556において、前記複素相関信
号462〜475のサンプルの各々からバイアス505
が除去されて複素相関信号477〜490のバイアスさ
れないサンプルを生成する。好ましい実施形態では、前
記バイアス505は複素相関信号のサンプル462〜4
75の各々から前記平均値505を減算する433〜4
46ことにより除去される。
【0089】ステップ557において、前記複素相関信
号のバイアスされないサンプル477〜490の各々の
絶対値447〜460が決定されて複素相関信号491
〜504の正のバイアスされないサンプルを生成する。
【0090】ステップ558において、前記複素相関信
号の正のバイアスされないサンプル491〜504が加
算されて正のバイアスされない複素相関信号476を生
成する。
【0091】ステップ559において、フローチャート
は他の処理に続く。
【0092】図6および図7は共に図1および図4に示
される非線形相関器129の実際の性能測定を提示する
ために示されている。図6は、例えば、図4の非線形複
素信号相関器および図9の従来のリニア複素信号相関器
に対する1つのシンボル遅延におけるフォールスレート
(false rate)対信号対雑音比のグラフを示
す。図7は、例えば、図4の非線形複素信号相関器およ
び図9の従来のリニア複素信号相関器に対する1つのシ
ンボル遅延におけるミスレート(miss rate)
対信号対雑音比のグラフを示す。
【0093】本発明を実施する場合に大量のデータがと
られた。例えば、データは異なる信号対雑音比(SN
R)およびチャネル条件に対してとられた。1つのシン
ボル遅延に対するグラフは1つの例としてのみ与えられ
ている。したがって、前記非線形信号相関器129の性
能と図9のリニア信号相関器の性能との間の相対的な比
較は多くの表およびグラフを添付することなく種々の条
件の下で要約する。
【0094】信号相関器の性能はフォールスレート(f
alse rate)およびミスレート(miss r
ate)によって評価される。フォールスレートは合計
数のスロットに対する偽りの(false)同期ワード
の検出の比率である。ミスレートは所定のしきい値より
低い相関器ピークの数でありかつ同期の「ドロップ(d
ropping)」に関連している。本発明の非線形相
関器の性能は図6および図7において伝統的なリニア複
素相関器と比較して正規化されて示されている。グラフ
において示された各ポイントに対して集められたデータ
は少なくとも3000タイムスロット以上である。
【0095】相関器の性能は固定点精度(fixed
point precision)に関連している。固
定点精度は与えられた数を表わするのに必要な2進デジ
ット(ビット)の数である。
【0096】シンボル遅延は2つのレイ(rays)を
有する伝送信号経路の結果であるチャネルモデルであ
り、該レイの内の一方は他の伝送されたレイに関して1
シンボルだけ遅延しており、かつ双方のレイが受信機に
おいて組合わされて中間シンボル(inter sym
bol)を有する受信信号を生成する。
【0097】リニア相関器のフォールスレートは図6お
よび図7に見られるように、10および12ビットのよ
り高い精度に対する静的および遅延広がりチャネルに対
し非線形相関器よりも3〜5dB良好である。フェーデ
ィングチャネル条件の下では、リニア相関器は12ビッ
トの精度によってより良好に機能するのみであり、一方
非線形相関器は図7に示されるように精度に無関係によ
り良好な性能を示す。
【0098】前記ミスレートは全ての条件および固定点
精度において両方の相関器に関してほぼ同じである。フ
ォールスレートはミスレートよりも精度の低下により敏
感であることは注目に値する。全てのミスレートのカー
ブは小さな領域にグループ分けされ、一方フォールスレ
ートのカーブは固定点精度に応じてグラフにわたり変動
している。
【0099】上の結果は正規化(normalizat
ion)と組合わせて使用したリニア相関器を反映して
いることに注目することは重要である。もし正規化が使
用されなければ、リニア相関器のフェーディングチャネ
ルにおけるミスレート性能は50%悪化する。これはリ
ニア相関器の受信信号の振幅に対する依存性を示す。フ
ェーディングは位相よりも振幅に影響するから、位相情
報のみを使用する非線形相関器は正規化なしに振幅およ
び位相情報を共に使用するリニア相関器よりもフェーデ
ィング状態においてより弾力性がある。
【0100】シミュレーション結果は前記非線形位相相
関器が、リニア複素相関器の手法と比較して、静的およ
び遅延広がり条件の下で精度測定の間におけるフォール
スレート性能において少しの差異を有することを示して
いる。したがって、非線形相関器はより小さな精度を有
することがあるが依然として良好なフォールスレート性
能を維持することができる。
【0101】さらに、相関はピークを検出することのみ
が必要であるという事実により、抽出精度は要求されな
い。したがって、正規化を備えたリニア相関器を使用す
ることによって得られる少しの改善はそのハードウェア
の構成に関連する大きなコスト、寸法および電流消費の
負担によって正当化されないことになる。
【0102】図8は、図4の非線形複素信号相関器12
9によって発生されかつ図1のTDMAセルラ電話10
0と共に使用するよう構成された複数の複素相関信号8
06〜836についての振幅801対時間802のグラ
フを示す。
【0103】受信信号123をサンプリングするための
最適の時点837は図8の図示によって決定される。受
信信号123および基準信号128は各々振幅成分およ
び位相成分によって表わされる複素信号である。最適の
時点837を決定する方法は所定の期間805の間図5
のステップ553〜558を反復して複数の複素相関信
号806〜836を生成するステップを具備する。所望
の複素相関信号821は前記複数の複素相関信号806
〜836の内から決定される。所望の複素相関信号82
1が好ましい場合、該所望の複素相関信号821に対応
する時点837が選択される。該所望の複素相関信号8
21が好ましくない場合、該所望の複素相関信号821
に対応する時点837は無視される。
【0104】好ましい実施形態においては、所望の複素
相関信号821を決定するステップはさらに前記複数の
複素相関信号806〜836を互いに比較する段階、お
よび前記比較の段階に応じて前記複数の複素相関信号8
06〜836の内から最小の値804を有する複素相関
信号として所望の複素相関信号821を決定する段階を
具備する。
【0105】あるいは、前記所望の複素相関信号821
は前記所望の複素相関信号821が所定のしきい値80
3より小さい場合に好ましいものと判定され、かつ前記
所望の複素相関信号821は前記所望の複素相関信号8
21が前記所定のしきい値803より大きいかまたは等
しい場合に好ましくないものと判定される。
【0106】
【発明の効果】本発明の非線形信号相関器は図9に示さ
れる従来技術の複素信号相関器において必要とされたタ
ップ毎に4つの乗算器および2つの加算器を図4に示さ
れるようにタップ毎に1つの加算器で好適に置き換える
ことができる。この置き換えは従来技術のリニア複素信
号相関器に対して本発明の非線形信号相関器129の複
雑さをほぼ95%低減し、これは約20mAの電流消費
の節約を生み出す。この大幅な複雑さの低減はより少な
い部品数を実現し、これは非線形複素信号相関器のコス
ト、スペースおよび電流消費を低減する。複雑さの低減
は相関は受信信号123の全ての情報を必要とするもの
でないことを認識することにより達成される。相関サン
プルの振幅を単位利得に内挿/外挿することにより、複
素相関器全体の動作が受信信号123と基準信号128
の位相を加えることに縮小される。セルラ電話製品の顧
客にとっては、これらの利点はより長い通話時間を備え
より低価格かつより小型の製品を生み出す結果につなが
る。
【0107】本発明がその例示的な実施形態に関連して
説明されたが、本発明はこれらの特定の実施形態に限定
されるものでないと考える。当業者は添付の特許請求の
範囲に記載された本発明の精神および範囲から離れるこ
となく変更および修正を行なうことができることを認識
するであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4の非線形信号相関器を好適に使用すること
ができる通信ユニットを示すブロック図である。
【図2】複素信号としてのかつ図1の通信ユニットと共
に使用するよう構成された受信信号、送信信号および基
準信号の位相配列を示す説明図である。
【図3】図2に示されかつ図1の通信ユニットと共に使
用するよう構成された受信信号および基準信号の信号フ
ォーマットを示す説明図である。
【図4】図1の通信ユニットと共に使用するよう構成さ
れた非線形複素信号相関器を示すブロック図である。
【図5】図4の非線形複素信号相関器の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図6】一例として、図4の非線形複素信号相関器およ
び図9の伝統的なリニア複素信号相関器についての、1
つのシンボル遅延におけるフォールスレート対信号対雑
音比の関係を示すグラフである。
【図7】一例として、図4の非線形複素信号相関器およ
び図9の伝統的なリニア複素信号相関器についての1つ
のシンボル遅延におけるミスレート対信号対雑音比の関
係を示すグラフである。
【図8】図4の非線形複素信号相関器によって発生され
かつ図1の通信ユニットと共に使用するよう構成された
複数の複素相関信号に対する振幅対時間の関係を示すグ
ラフである。
【図9】従来のリニア複素信号相関器を示すブロック図
である。
【符号の説明】
100 通信ユニット 101 ベースステーション 102 直角位相変調器 104 ミキサを備えた送信機 106 ローカル発振器 108 マイクロホン 110 データフォーマット回路 112 ボコーダ 114 メモリを備えたマイクロコンピュータ 116 シンセサイザ 118,122 フィルタ 120 アンテナ 124 直角位相復調器 126 サンプラ 129 非線形信号相関器 130 スピーカ 132 検出器 136 データデフォーマット回路 401〜414 タップ 416〜429 コンバイナーまたは加算器 430 第1の合計器 431 除算器 433〜446 減算器 447〜460 絶対値決定器 461 第2の合計器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を基準信号と相関して複素相関
    信号を生成するための非線形信号相関器であって、前記
    受信信号および前記基準信号は各々振幅成分および位相
    成分で表わされる複素信号であり、前記非線形信号相関
    器は、 複数の時点に前記受信信号を遅延させる複数のタップ、 それぞれ前記複数のタップに動作可能に結合されかつ前
    記受信信号の位相成分および前記基準信号の位相成分を
    前記複数の時点で加算して複素相関信号のサンプルを生
    成する複数の加算器、そして前記複数の加算器に動作可
    能に結合されかつ前記複素相関信号のサンプルを合計し
    て前記複素相関信号を生成する第1の加算器、 を具備することを特徴とする非線形信号相関器。
  2. 【請求項2】 さらに、 前記第1の加算器に動作可能に結合されかつ前記複数の
    タップの数に応じて前記複素相関信号のバイアスを決定
    するバイアス決定器、 前記バイアス決定器および前記複数の加算器にそれぞれ
    動作可能に結合されかつ前記複素相関信号のサンプルの
    各々から前記バイアスを減算して複素相関信号のバイア
    スされないサンプルを生成する複数の減算器、そして前
    記複数の減算器に動作可能に結合されかつ前記複素相関
    信号のバイアスされないサンプルを合計してバイアスさ
    れない複素相関信号を生成する第2の加算器、 を具備することを特徴とする請求項1に記載の非線形信
    号相関器。
  3. 【請求項3】 前記バイアスは平均値からなり、かつ前
    記バイアス決定器は前記第1の加算器に動作可能に結合
    されかつ所定の数の前記複数のタップにわたり前記相関
    信号を平均するよう構成された平均器を具備することを
    特徴とする請求項2に記載の非線形信号相関器。
  4. 【請求項4】 さらに、 それぞれ前記複数の加算器に動作可能に結合されかつ前
    記複素相関信号のサンプルの各々の絶対値を決定し前記
    複素相関信号の正のサンプルを生成するよう構成された
    複数の絶対値決定器、そして前記複数の絶対値決定器に
    動作可能に結合されかつ前記複素相関信号の正のサンプ
    ルを合計して正の複素相関信号を生成するよう構成され
    た第2の加算器、 を具備することを特徴とする請求項1に記載の非線形信
    号相関器。
  5. 【請求項5】 所定の数の前記複数のタップは前記基準
    信号における所定の数のシンボルに対応することを特徴
    とする請求項1に記載の非線形信号相関器。
  6. 【請求項6】 受信信号を基準信号と相関して複素相関
    信号を生成する方法であって、前記受信信号および基準
    信号は各々振幅成分および位相成分によって表わされる
    複素信号であり、前記方法は、 前記受信信号の位相成分および前記基準信号の位相成分
    を複数の時点で加算して複素相関信号のサンプルを生成
    する段階、そして前記複素相関信号のサンプルを合計し
    て前記複素相関信号を生成する段階、 を具備することを特徴とする受信信号を基準信号と相関
    して複素相関信号を生成する方法。
  7. 【請求項7】 さらに、前記受信信号の振幅成分を制限
    する段階を具備することを特徴とする請求項6に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 さらに、 前記複素相関信号のバイアスを決定する段階、 前記複素相関信号のサンプルの各々から前記バイアスを
    除去して前記複素相関信号のバイアスされないサンプル
    を生成する段階、そして前記複素相関信号のバイアスさ
    れないサンプルを合計してバイアスされない複素相関信
    号を生成する段階、 を具備することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記バイアスは平均値であり、 前記複素相関信号の平均値を決定する段階は前記基準信
    号の所定数のシンボルにわたり前記複素相関信号を平均
    する段階を備えることを特徴とする請求項8に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 さらに、 前記複素相関信号のサンプルの各々の絶対値を決定して
    前記複素相関信号の正のサンプルを生成する段階、そし
    て前記複素相関信号の正のサンプルを合計して正の複素
    相関信号を生成する段階、 を具備することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  11. 【請求項11】 受信信号を基準信号と相関して正のバ
    イアスされない複素相関信号を生成するための非線形信
    号相関器であって、前記受信信号および基準信号は各々
    振幅成分および位相成分によって表わされる複素信号で
    あり、前記非線形信号相関器は、 複数の時点に前記受信信号を遅延させる複数のタップ、 それぞれ前記複数のタップに動作可能に結合されかつ前
    記受信信号の位相成分および前記基準信号の位相成分を
    前記複数の時点で加算して前記複素相関信号のサンプル
    を生成する複数の加算器、 前記複数の加算器に動作可能に結合されかつ前記複素相
    関信号のサンプルを合計して前記複素相関信号を生成す
    る第1の加算器、 前記第1の加算器に動作可能に結合されかつ前記複数の
    タップの数に応じて前記複素相関信号のバイアスを決定
    するバイアス決定器、 それぞれ前記バイアス決定器および前記複数の加算器に
    動作可能に結合されかつ前記複素相関信号のサンプルの
    各々から前記バイアスを減算して前記複素相関信号のバ
    イアスされないサンプルを生成する複数の減算器、 それぞれ前記複数の減算器に動作可能に結合されかつ前
    記複素相関信号のバイアスされないサンプルの各々の絶
    対値を決定して前記複素相関信号の正のバイアスされな
    いサンプルを生成する複数の絶対値決定器、そして前記
    複数の絶対値決定器に動作可能に結合されかつ前記複素
    相関信号の正のバイアスされないサンプルを合計して正
    のバイアスされない複素相関信号を生成する第2の加算
    器、 を具備することを特徴とする受信信号を基準信号と相関
    して正のバイアスされない複素相関信号を生成するため
    の非線形信号相関器。
  12. 【請求項12】 基準信号に応答して受信信号をサンプ
    リングするために最適の時点を決定する方法であって、
    前記受信信号および基準信号は各々振幅成分および位相
    成分によって表わされる複素信号であり、前記方法は、 a)前記受信信号の位相成分および前記基準信号の位相
    成分を複数の時点で加算して前記複素相関信号のサンプ
    ルを生成する段階、 b)前記複素相関信号のサンプルを合計して複素相関信
    号を生成する段階、 c)前記複素相関信号のバイアスを決定する段階、 d)前記複素相関信号のサンプルの各々から前記バイア
    スを除去して前記複素相関信号のバイアスされないサン
    プルを生成する段階、そして e)前記複素相関信号のバイアスされないサンプルの各
    々の絶対値を決定して前記複素相関信号の正のバイアス
    されないサンプルを生成する段階、 f)前記複素相関信号の正のバイアスされないサンプル
    を合計して正のバイアスされない複素相関信号を生成す
    る段階、 g)前記段階(a)〜(f)を所定の期間の間反復して
    複数の複素相関信号を生成する段階、 h)前記複数の複素相関信号の内から所望の複素相関信
    号を決定する段階、 i)前記所望の複素相関信号が好ましい場合に前記所望
    の複素相関信号に対応する時点を選択する段階、そして j)前記所望の複素相関信号が好ましくない場合に前記
    所望の複素相関信号に対応する時点を無視する段階、 を具備することを特徴とする基準信号に応答して受信信
    号をサンプリングするために最適の時点を決定する方
    法。
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