JP3723653B2 - デジタル移動電話装置 - Google Patents
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Description
本発明は、音声信号を符号化して送受信するデジタル移動電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、無線電話の一種であるデジタル移動電話装置は、送受信する音声信号を符号化し、時分割多重方式により1つのチャネルを複数の端末が同時に使用できるように設計されている。
【0003】
即ち、この種の端末は、スイッチが入れられると、例えば124個の所定数のチャネルの受信周波数を順次走査し、所定の周期(大抵、10又は11フレームである。)でどれかのチャネル内に挿入されているFCCH(周波数修正チャネル)を電/磁界の強い方から順に探索し、該FCCHを含むチャネルを制御チャネルとして認識する。
それから直ぐ、端末は、自分が属する地域に割当てられた制御チャネルを検出して受信する。
【0004】
制御チャネルは、各種の情報を送信するためのタイムスロットを形成するように設計され、それにより、デジタル移動電話装置の各端末は、制御チャネルを受信し、制御チャネルを送っている基地局に関する情報、隣接する基地局に関する情報、及び端末を呼出すための情報などの情報を受取る。
【0005】
この目的のために、端末は、このFCCHに基いて処理タイミングを修正し、必要情報を送出するためのタイミングを大ざっぱに検出している。
【0006】
ここに、FCCHは、復号されると、「0」値のデータが所定ビット数の間だけ継続する如きビット・パターンが割当てられている同期信号である。デジタル移動電話装置では、そのビット・パターンを差分符号化したあとGMSK(Gaussian filtered minimum shift keying)変調してから送信している。
【0007】
こうして、FCCHは、図1に示す如くI及びQ信号の複合波として送信され、これらの信号レベルは90°の位相差をもつ正弦波状に変化している。制御チャネルでは、FCCHを送出する間に搬送周波数が+67.7〔kHz〕だけオフセット(ずら)される。
【0008】
したがって、デジタル移動電話装置は、FCCHの信号成分を受信信号からバンドパス(帯域通過)フィルタで抜出してFCCHのタイミングを検出し、検出されたタイミングに基いて全体の動作を制御チャネルに大まかに同期させるようにしてある。
【0009】
このようにバンドパスフィルタを用いてFCCHの信号成分を抜出す場合、バンドパスフィルタの帯域幅が狭いほど、検出精度は高くなる。
しかし、帯域幅を狭くすれば、それだけバンドパスフィルタの応答特性は悪くなる傾向がある。
【0010】
一方、デジタル移動電話装置には、FCCHの持続期間が550〔μsec〕と短いため、バンドパスフィルタの応答特性が悪くなると、FCCHを検出することが困難となる特徴がある。
【0011】
更に、デジタル移動電話装置には、ドップラー偏移によって周波数がずれたり、或いは、搬送周波数が、FCCH以外のデータ内で、オフセットされたFCCHと同じ周波数スペクトルをもったりする場合があるため、バンドパスフィルタを使うときにFCCHのタイミングを間違って検出するか、或いは全く検出できないという問題がある。
【0012】
このように、FCCHのタイミングを間違って検出したり、或いは全く検出できない場合、所定の周期で繰返し送信されるFCCHをもう一度検出しようとするので、デジタル移動電話装置では、通話が可能となるまでに時間がかかる。
【0013】
他方、復号されたデータストリームからFCCHを検出する方法がある。
即ち、FCCHが「0」値のデータストリームであれば、復調されたデータストリームと連続する「0」値をもつデータストリームとの相関関係を検出することによってFCCHを検出できる。
【0014】
しかし、かようなデジタル移動電話装置では、ドップラー偏移の外にノイズやフェージングのために復号の結果が間違うことがある。
特にノイズ・レベルについては、Eb/NO(Ebは送信エネルギ/ビット、NOはノイズ・エネルギの強さ)が10〔dB〕以下に悪化する場合がある。かような場合、復調されたデータストリームが高率のエラーをもつので、FCCHを適正に検出することはできない。
【0015】
この外に、受信した信号を直交検波してI及びQ信号を発生し、これらの信号がFCCH内で90°の位相差をもつことを利用してI及びQ信号の間の相関関係を検出することにより、FCCHを検出する方法も考えられる。
しかし、上述のとおり、FCCH以外のスロット内の正弦波以外のものの間に高い相関関係がある場合があるので、たとえI及びQ信号間の相関関係を検出しても、なお検出の誤りが生じる可能性がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述したような課題を解決することを目的とし、送信されたデータストリームから同期信号を容易かつ確実に検出しうるデジタル移動電話装置を提供しようとするものである。
【0017】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明は、所定の周期で互いに直交するIデータ及びQデータの複合波として送信される送信信号の中に介挿された所定パターンをもつ同期信号を参照して送信信号を受信し、無線送信されたIデータ及びQデータのデータストリームを復号するデジタル移動電話装置であって、送信された信号を基本帯域信号に変換するとともに、該基本帯域信号を復調して上記データストリームを出力するデータ復調回路と、基本帯域信号を所定周期で順次サンプリングしてサンプル化されたデータストリームを出力するアナログ・デジタル変換回路と、サンプル数及び累積的加算を計数するカウンタを設け、このカウンタの初期値をゼロとすることにより相関関係を検出するための必要な変数を初期化すると共に、所定の定数を累積的に加算してIデータに対する第1の基準信号及びQデータに対する第2の基準信号を出力し、サンプル化されたデータストリームと該第1の基準信号、及び、サンプル化されたデータストリームと第2の基準信号とを夫々順次乗算して乗算値を得て、該乗算値を所定サンプルの期間継続して加算することにより相関値を検出する相関値検出手段と、受信されたIデータ及びQデータに基づいて送信信号の信号エネルギーを出力して、該信号エネルギーから上記相関値の累乗に所定の閾値を乗算した値を減算する正規化を行って、信号エネルギーから上記相関値の累乗に所定の閾値を乗算した値を減算した値が、ゼロより大きい場合には、カウンタを初期化するとともに、信号エネルギーから相関値の累乗に所定の閾値を乗算した値を減算した値が、ゼロより小さいか等しい状態が複数サンプル期間にわたって継続して続いた場合は、その継続サンプル数をカウンタで計数し、該カウンタの計数値が所定回数に達したことをもって、同期信号が検出されたとするデータ処理手段を備えたことを特徴としている。
【0024】
同期信号FCCHは、所定周期で基本帯域信号を順次サンプリングしてサンプル化されたデータストリームを発生し、サンプル化されたデータストリームと基準データストリームとの相関関係を検出することにより、たとえ復号されたデータストリーム内にエラーが発生しても、確実に検出することができる。
【0025】
この場合、異なる周波数をもつ第1及び第2の基準データストリームにより相関関係が検出されるならば、同期信号FCCHは、たとえ内部クロックの周波数がずれていても短時間で検出することができる。
【0026】
ここで、基準データストリームは、メモリ手段に記憶されたデータを順次読出して出力し、所定の定数を累積的に加算して所定ビットのデータストリームを出力することにより、容易に発生することができる。また、第1及び第2基準データストリームは、異なる値の定数を累積的に加算することにより、容易に発生することができる。
【0027】
サンプル化されたデータストリーム及び基準データストリームから加算値Cmを得、この加算値Cmを所定期間蓄積することによって相関値CORRk を検出し、この相関値CORRk を受信された送信信号の信号エネルギPREC によって正規化すれば、たとえ受信条件の変化により電/磁界の強さが変化しても、同期信号FCCHを確実に検出することができる。更に、相関関係検出の結果が連続して所定期間にわたり所定値以上に上昇するときに、同期信号FCCHが検出されていると判断することにより、検出の精度を高めることができる。
【0028】
上述のとおり、本発明によれば、基本帯域信号に変換された受信信号をデジタル値に変換し、所定の基準信号との相関値を検出することにより、ノイズ又はフェージングの影響を有効に避けながら、同期信号を確実に検出しうる無線受信機を得ることができる。
本発明の本質、原理及び有用性は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むことにより、なお一層明らかになるであろう。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施態様を添付図面を参照して説明する。
(1)第1の実施態様
(1−1)本実施態様の一般的構成
図2は、本実施態様によるデジタル移動電話の端末を示すブロック図である。図2において、1で全体的に示されたデジタル移動電話装置の端末は、基地局から送られる送信信号をアンテナ2で受信し、受信した信号をアンテナ結合器(図示せず)を介して増幅回路3に供給する。
【0030】
増幅回路3は、受信信号を所定の利得で増幅した後、RF処理回路(RFプロセッサ)4に出力する。RF処理回路4は、所定の局部発振信号を用いて受信信号を周波数変換し、これにより、端末1は、局部発振信号の周波数を切替えることにより所望のチャネルを選択的に受信できるようになっている。
【0031】
RF処理回路4はまた、周波数変換された受信信号を直交検波して、受信信号の基準位相と同期しているI信号を復調すると共にQ信号を復調する。そして、これらのI及びQ信号を内蔵アナログ・デジタル変換回路において所定の周期でサンプリングし、それらをデジタル値に変換する。
【0032】
こうして、端末1は、受信信号の基準位相に対応する復調結果を形成するIデータ及びQデータを復調し、これらI及びQデータをデータ処理回路5に出力する。
【0033】
データ処理回路5は、I及びQデータを処理するデジタルプロセッサより成り、I及びQ信号から元の差分符号化データを復調するように設計されている。その際、内蔵されたビタビ(Viterbi)等化器により波形等化及び歪み補正を施した後、差分符号化データを出力してフェージング及び多重経路(multipath)の影響を減少させる。
【0034】
データ処理回路5はまた、その際、I及びQデータを参照してFCCHを検出し、その検出結果に基いて周波数誤差を検出する。この検出結果は、データ処理回路5、所定基準信号発生回路などの動作を制御するための基準として使用され、それにより、基地局とのフレーム同期を達成し、基地局に対する内部クロックの周波数の偏差を修正する。
【0035】
これらの処理の外に、データ処理回路5は、差分符号化されたデータを差分復号し、誤差修正を行ない、こうして得た復号データを音声処理回路6またはは中央処理ユニット(CPU)8に選択的に出力する。
【0036】
音声処理回路6は、復号されたデータを音声伸長して音声データを復号し、内蔵のデジタル・アナログ変換回路によって音声データを音声信号に変換する。音声処理回路6はまた、音声信号でスピーカ7を駆動し、こうして端末1は、基地局から送出される起呼者の音声信号を受信することができる。
【0037】
一方、中央処理ユニット8は、復号されたデータに基いて基地局から送出される所定の情報を受信し、その受信結果に基いて局部発振信号の周波数を切替え、こうして送受信周波数が所定の通話チャネルに切替えられ、端末1が、所定の通話チャネルを選択することにより音声信号を送受信することができるように設計される。
【0038】
他方、端末1の送信部は、マイクロホン9からの音声信号出力を音声処理回路6で音声データに変換し、それらを音声圧縮する。
【0039】
データ処理回路5は、誤り訂正コードを加えることにより音声処理回路6の出力データを差分符号化すると共に、音声処理回路6からの出力の代わりに中央処理ユニット8から出力される各種の制御コードを、誤り訂正コードを加えて差分符号化する。
【0040】
RF処理回路4は、データ処理回路5から出力される差分符号化されたデータをGMSK変調して送信信号を発生し、その送信信号を所定の周波数に周波数変換する。
【0041】
RF処理回路4はまた、周波数変換された送信信号を増幅回路10を介してアンテナ2に出力し、こうして端末1は、起呼者の音声信号もしくは起呼信号を基地局に送信することができる。
【0042】
このとき、端末1は、データ処理回路5によって検出される所定の検出結果に基いて、送信及び受信のタイミングを切替える。こうして、端末1は、時分割多重方式を適用することにより、基地局から複数の端末に送信される信号から当該端末に割当てられたタイムスロットを選択的に受信し、当該端末に割当てられたタイムスロットを選択的に使用することにより、音声データなどを基地局に送信することができる。
【0043】
この目的のために、中央処理ユニット8は、ランダムアクセスメモリ(RAM)13内の作業領域を保証することにより、リードオンリメモリ(ROM)11内に記憶された処理プログラムを実行し、それにより、必要に応じ各回路ブロックに制御コードを出力して装置全体の動作を制御する。例えば、オペレータが表示/キー入力部12上の所定のキーを押すと、この操作に応じて起呼信号が基地局に送出され、基地局から起呼(呼出し)信号が入ると、受信チャネルなどが切替えられる。
【0044】
(1−2)入力データの処理
端末1は、図3に示す如き受信系で基地局から送信される信号を受信する。
即ち、端末1は、セレクタ回路(RF)、中間周波回路(IF)、検波回路(DET)(図3では、これらの全部を符号15で示す。)及びアナログ・デジタル変換回路(A/D)16でRF処理回路4を構成し、局部発振信号の周波数を切替えることにより所望のチャネルを選択的に受信し、受信した信号を中間周波数に変換して増幅し、中間周波数信号を直交検波する。
【0045】
こうして、端末1は、送信側でGMSK変調して発生されたI及びQ信号を発生することにより、アンテナ2で受信された信号を基本帯域信号に変換する処理を行なう。
また、アナログ・デジタル変換回路16は、I及びQ信号をデジタル値に変換してI及びQデータを発生し、データ処理回路5は、自己内蔵の復調器(DEMOD)及びデジタル信号プロセッサ(DSP)(これらは符号17で示す。)でI及びQデータを元のデータストリームに復号する。
【0046】
その際、デジタル信号プロセッサは、I及びQデータに基いてFCCHを検出し、受信信号の等化及び復号されたデータストリームに対する誤り訂正を行う。一方、音声処理回路6は、音声データを処理するためのデジタル信号プロセッサ(VOICE DSP)より成り、そこで、データ処理回路5からの出力データをデータ伸長して、音声圧縮された送信データを原データストリームに変換する。該データストリームは、アナログ信号に変換されてスピーカ7を駆動する。
【0047】
かような処理手順を開始する前に、端末1はまず、FCCHを参照してフレーム同期を行うため制御チャネルを受信する。
端末1はまた、FCCHを参照して内部クロックの周波数誤差を検出することにより周波数差を補正し、所定のバーストを基準にして全体の動作を同期化した後、タイムスロットを受信することによって所望の情報を受信する。
【0048】
この場合、データ処理回路5は、I及びQデータと、復調後の通常のデータストリームの代わりの所定の基準信号との間の相関値を検出し、これによってFCCHを検出する。
こうして、データ処理回路5は、FCCHのタイミングを検出すると、内蔵されたタイムベースカウンタをセットし、全体の動作をフレーム同期させる。
【0049】
即ち、端末1において、アナログ・デジタル変換回路16は、I及びQ信号を所定周期で順次サンプリングして夫々8ビットのI及びQデータを発生する。
ここに、FCCHを送信するI及びQ信号には90°の位相差があるので、図4に示す如く、I及びQ信号をアナログ・デジタル変換回路16によりI及びQ信号と同期するタイミングでサンプリングすると、その結果生じるI及びQデータは、複素面上をτ/2ラジアンだけ反時計方向に回転して円の軌跡を形成する。
【0050】
ただし、FCCHがフェージングやノイズの影響を受けると、I及びQ信号の振幅及び位相がそれらの量に応じて変化し、I及びQデータに対する円の軌跡は歪んでくる。
また、端末1において、内部クロックがFCCHと適正に同期していない場合、I及びQデータS0 (α0 ,β0 )及びS4 (α4 ,β4 )の間に位相誤差θeが発生する。これらS0 及びS4 は、本来4サンプリング毎に互いに合っているものである。
【0051】
したがって、FCCHの同期時点でフェージングやノイズの影響がなければ、FCCHは、図5に示す如く、I及びQデータに対応して1ビットのビットパターンで表わすことができる。
よって、データ処理回路5は、このビットパターンを基準パターンとして用い、メモリ回路から該ビットパターンを形成するデータを順次読出すことにより、基準信号(即ち、テンプレートとなる)を発生する。
【0052】
データ処理回路5はまた、I及びQデータをIm 及びQm (samplem )として表し、テンプレートの値を共役複素数におけるTim及びTqm(templatem )として表し、相関関係の長さ(即ち、相関関係を検出するためのデータの数)をnに設定し、計算用中間値Cm を次式で表し、
(ここで、*は複素数の乗算を表す)
そして、次式の計算を行って相関値CORRk を検出する。
ここで、各項Ck ,Ck+1 ,‥‥,Ck+n-1 の総数がnである。
【0053】
即ち、相関値CORRk は、FCCHを適正に受信して得られるI及びQデータと等しい値にテンプレートの値を設定することにより、FCCHのタイミングで判断することができる。
この場合、たとえ復調後のデータストリーム内に誤差が生じても、相関値CORRk は、相関関係の長さnを選ぶことによりFCCHのタイミングで判断できる。したがって、FCCHを、フェージングやノイズの影響を有効に避けながら容易かつ確実に検出することができる。
【0054】
また、テンプレートについては、図5の基準パターンの代わりにそれを論理「1」及び「0」のビットパターンで表すことにより(1)式の計算を行えるので、計算が容易である。
更に、相関値CORRk は、中間値Ck+n-1 及びCk-1 を相関値CORRk-1 に対し加算及び減算することにより、全体として簡単な計算で検出できる。ここに、相関値CORRk-1 は、1サンプル前のI及びQデータについて得られたものである。
【0055】
データ処理回路5はまた、こうして得た相関値CORRk を用いて次式の計算を行い、
PREC −PCORR×TH≦0 ‥‥ (3)
この関係式が満足されるかどうかを判断する。ただし、THは閾値を表す。
【0056】
ここで、PCORRは、相関関係検出の結果の累乗を表し、複素相関値CORRk の絶対値を得て次式の計算を行うことにより、求めることができる。
PCORR=|CORRk |2 ‥‥ (4)
【0057】
また、PREC は、受信した信号のエネルギを表し、次式で表すことができる。
PREC =Ii 2+Qi 2 ‥‥ (5)
【0058】
こうして、関係式(3)につき、所定のサンプリング継続期間にわたり連続して肯定的な結果が得られると、データ処理回路5は、FCCHが受信されていると判断し、それによりタイミング検出の結果を参照してフレーム同期を行う。
【0059】
基本帯域への変換によって得られるI及びQデータとテンプレートとの間の相関値CORRk を検出するとき、相関値CORRk は、FCCHが受信されているときのみならず、I及びQ信号の振幅が受信信号の信号レベルの増加と共に増加するときにも、増加する。
【0060】
したがって、データ処理回路5は、(3)式を計算して相関値検出の結果を受信エネルギで正規化することにより、たとえ受信信号の信号レベルが変動しても(即ち、たとえ受信環境の変化により電/磁界の強さが変動しても)、FCCHを確実に検出することができる。
【0061】
なお、この正規化において、データ処理回路5は、相関値CORRk と閾値とを乗算し、それを受信信号エネルギPREC から減算するという簡単な計算で正規化を行うことができるよう設計されているので、FCCHを一層容易に検出することができる。
【0062】
更に、この場合、肯定的結果が所定のサンプリング継続期間にわたって連続的に得られるときにFCCHが検出されていると判断することにより、データ処理回路5はFCCHの検出精度をよくすることができる。
【0063】
(1−3)本実施態様の利点
上述した構成によれば、基本帯域に変換されたI及びQ信号をデジタル値に変換した後、それと所定の基準信号との相関関係を検出することによって求まる相関値の結果に基いてFCCHを検出するので、フェージングやノイズの影響を避けながらFCCHを容易かつ確実に検出することができる。
【0064】
(2)第2の実施態様
この実施態様では、基準信号を図6に示すアキュムレータ20によって発生し、相関値をこの基準信号とI及びQデータとの間で検出する。
即ち、本実施態様では、データ処理回路5は、アキュムレータ20から8ビットのデータを出力し、加算回路21で所定の定数をこのデータに加算し、加算結果を再びアキュムレータ20に蓄積する。
【0065】
データ処理回路5は、この加算をアナログ・デジタル変換回路16の動作と同期して行い、Iデータに対する基準信号ITとしてアキュムレータの最上位ビット(MSB)を出力するよう設計される。
【0066】
データ処理回路5はまた、Iデータ基準信号ITを所定の遅延回路(D)22で1サンプリング周期だけ遅らせ、Iデータ基準信号からQデータに対する基準信号QTを発生して出力する。
ここで、本実施態様では、加算回路21への定数出力を64の値に選択し、これにより、図7に示す如く、データ処理回路5は、この定数を累積的に加算して基準信号を発生し、アキュムレータ20及び加算回路21の簡単な構成によって基準信号を発生することができる。
【0067】
特に、累積的に定数を加算することによって基準信号を発生すると、この定数を変えることにより、異なる周波数をもつ基準信号を発生することが可能となる。
即ち、かようなデジタル移動電話装置では、ビットレートが約271〔kbps〕に選定されるので、FCCHはそれの1/4の67.7〔kHz〕になる。値が64の定数を累積的に加算すると、基準信号は、この67.7〔kHz〕の周波数で発生される。
【0068】
しかし、実際には、端末1の内部クロックが基地局に対してずれた周波数をもつ場合がある。この場合、たとえ64の値の定数を累積的に加算しても、この加算周期が基地局と異なるので、発生される基準信号の周波数は、67.7〔kHz〕からずれた周波数となる。
【0069】
この場合、端末1はFCCHを明確に検出できない。
したがって、所定期間経過してもFCCHが検出できないとき、中央処理ユニットは、必要に応じてアキュムレータ20の内容を初期化し、累積的に加算すべき定数を変更する。
【0070】
即ち、定数の値を64から63に変えると、アキュムレータ20の最上位ビットの変化が64の値の場合よりその分だけ遅れるので、基準信号の繰返し周期が1/64だけ遅れる。
【0071】
よって、端末は、定数を変えることによって基準信号の周波数を容易に変えうるので、たとえ内部クロックに周波数ずれがあっても、FCCHを検出できる。また、周波数ずれも、FCCHを検出した時の定数に基いて検出できる。
因みに、定数の値を64から63に変えると、基準信号の周波数は271/64=4.2〔kHz〕だけ変わる。
【0072】
なお、FCCHの検出精度も、定数の代わりに(3)式の閾値を変えて変えることができる。
即ち、閾値を減らすと、FCCHを発見する可能性が増し、たとえ内部クロックに大きな周波数誤差があるときでも、FCCHを検出することが可能となる。
【0073】
ただし、上述の如く閾値を減らすと、FCCHのタイミング以外のタイミングでもFCCHが到達していると判断される可能性があり、FCCHの位置の検出精度が低下し、次の周波数の修正もまた悪くなる。
【0074】
これに対し、相関値を基準信号の周波数の切替えによって検出すると、閾値をさほど下げなくても検出できるので、FCCHの検出可能性及び検出精度を共に高めることができる。
このように、本実施態様では、上述のようにして発生された基準信号とI及びQデータとの間で式(1)〜(3)の計算を行うことにより、FCCHを検出するようにしている。
【0075】
図6に示す構成によれば、定数を累積的に加算して基準信号を容易に発生することにより、第1の実施態様で得られた効果と類似の効果が得られ、また、この定数を変えることにより、たとえ内部クロックの周波数がずれていても、FCCHを確実に検出することが可能となる。
【0076】
(3)第3の実施態様
第2の実施態様において、上述の如く、累積的に加算する定数を変えることにより基準信号の周波数を切替える場合、結局FCCHの検出に多くの時間がかかるという欠点がある。
【0077】
したがって、図8に示す第3の実施態様では、位相相関器25A,25B及び25Cを用いて値が異なる定数を累積的に加算することにより、周波数が異なる基準信号を発生している。この場合、相関器25A,25B及び25Cは、夫々受信信号であるI及びQのデータと各基準信号との間で(1)式の計算を行う。
【0078】
判定回路26は、相関器25A〜25Cから夫々出力された(1)式の計算結果に基いて(2)及び(3)式の計算を行い、周波数が異なる並列の3つの基準信号を同時に使用してFCCHを検出するので、FCCHを短期間で検出できる。
【0079】
判定回路26はまた、FCCH検出の結果を中央処理ユニットに出力し、フレーム同期を行い、25A,25B又は25Cのどの相関器からFCCH検出結果が得られるのかを検出(即ち、最も大きい相関値を与える相関器を検出)する。
【0080】
このように、端末は、FCCHを検出して周波数誤差を大まかに検出するので、その検出結果に基いて行う次の周波数誤差検出の精度を高めることができる。即ち、この周波数誤差の検出は、複素平面上に表されるI及びQデータの位相変化を検出することによって達せられる。
【0081】
この場合、データ処理回路はまず、FCCHを検出して得られる大まかな周波数誤差検出結果に基いてI及びQデータの値を修正し、I及びQデータの位相をこの周波数誤差の分量だけ回転させ、該位相回転されたI及びQデータを用いて周波数誤差を検出する主要な処理を行う。
【0082】
上述のとおり、周波数誤差が予め修正されたI及びQデータを用いて更に周波数誤差を検出すれば、直接周波数誤差を検出する場合に比べて検出精度を高めることができる。
図8に示す構成によれば、周波数が異なる並列の複数の基準信号を同時に用いる相関値の検出によって、FCCHを短時間で検出できるだけでなく、第2の実施態様によって得られる効果をも与えることができる。
【0083】
(4)第4の実施態様
この実施態様では、図9に示す処理手段を実行して、所定の定数を累積的に加算することによって基準信号を発生し、この基準信号を用いてFCCHを検出する。
【0084】
即ち、データ処理回路5は、ステップSP1から入ってステップSP2に進み、そこで、サンプル数及び累積的加算を計数するカウンタが0値に設定され、定数が64の値に設定される。これにより、相関関係を検出するのに必要な変数が初期化される。
【0085】
データ処理回路5はそれから、ステップSP3に進み、そこで、累積的に加算された値の最上位ビットを出力することにより、Qデータに対する基準信号を出力する。それから、次のステップSP4で、データ処理回路5は、累積加算値に定数64を加算し、累積加算値の最上位ビットを出力することによってIデータに対する基準信号を出力する。
【0086】
データ処理回路5はそれからステップSP5に進み、そこで(1)及び(2)式が計算され、次いでステップSP6で、I及びQデータ並びに相関値の累乗が計算される。それから、データ処理回路5は、ステップSP7に進んで(3)式の左側を計算し、ステップSP8に進んで、その計算結果が0値以下であるかどうか(即ち、(3)式から肯定的結果が得られたかどうか)を判断する。
【0087】
ステップSP8で否定的結果が得られた場合、データ処理回路5は、次のステップSP9で、サンプル数を表すカウンタの計数値を初期化し、ステップSP3に戻る。こうして、データ処理回路5は、ステップSP3−SP4−SP5−SP6−SP7−SP8−SP9−SP3の処理手順を繰返し、(3)式を満足するI及びQデータが入力されると、ステップSP8で肯定的結果が得られるので、ステップSP10に進む。
【0088】
ここで、データ処理回路5は、カウンタの計数値(カウント)をインクリメントし、ステップSP11でカウント値が所定値Nに達したかどうかを判断し、計算結果が(3)式を満足する入力データが入力されたかどうかを決定する。
【0089】
否定的結果が得られた場合、データ処理回路5はステップSP3に戻り、肯定的結果が得られると、データ処理回路5は、FCCHが検出されたと判断してステップSP12に進み、処理手順を終了する。図9に示す構成によれば、たとえ基準信号が計算を行うことにより発生されても、第1の実施態様によって達せられる効果と類似の効果を得ることができる。
【0090】
(5)その他の実施態様
上述した実施態様は、定数として64の値を累積加算することによって基準信号を発生する場合について述べたものであるが、本発明はかかる場合に限られるものではなく、I及びQ信号のサンプリング数が倍の場合は、この定数を半分の値の32に設定すればよい。
なお、アキュムレータ20内のビット数を増すことにより基準信号の周波数変化を細かく行うことができ、それによって、小さな周波数誤差に対処することが可能となる。
【0091】
また、上述の実施態様は、Qデータに対応する基準信号をIデータに対応する基準信号を遅延させて発生する場合について述べたが、本発明はかかる場合に限定されるものではなく、Qデータに対応する基準信号は、例えば、定数を半分の値の32に設定することによりQデータのサンプリング数を倍にする場合、Iデータに対応する基準信号を2ビットだけ遅らせることで発生してもよい。更に、I及びQデータに対する基準信号は、定数を別々に累積加算することより、別々に発生してもよい。
なお、この場合、初期段階におけるデータをアキュムレータ20に設定することも可能であろう。
【0092】
また、上述の実施態様は、(3)式を所定回数以上連続して満足した場合にFCCHが検出されたと判断する場合について述べたが、本発明はかような場合に限られるものではなく、必要に応じて上記の基準を緩和してもよい。例えば、エネルギが所定の連続回数の間に数回だけ基準の大きさより低い場合に、FCCHが検出されたと判断してもよい。
【0093】
また、上述の実施態様は、直交検波によって得られた基本帯域信号をI及びQデータに変換することにより相関値を検出する場合について述べたが、本発明は、かかる場合に限定されるものではなく、中間周波信号を遅延回路で検出することにより基本帯域信号を得て、この基本帯域信号からデータストリームを復号する場合にも、広く適用することができる。
【0094】
また、上述の実施態様は、受信エネルギからの減算によって相関値を正規化する場合について述べたが、本発明は、かような場合に限られるものではなく、受信エネルギで割算することにより相関値を正規化してもよい。
【0095】
また、上述の実施態様は、本発明をデジタル移動電話装置に実施する場合について述べたが、本発明は、かかる場合に限定されるものではなく、所定の周期で挿入された同期信号を参照して無線送信されたデータストリームを復調する無線受信機にも、広く適用可能なものである。
【0096】
以上、本発明の好適な実施態様について述べたきたが、当業者には、これらに対し種々の変更や変形が可能であって、特許請求の範囲にはその範囲に属するこれらの変更及び変形がすべて含まれることが明らかであろう。
【0097】
【発明の効果】
本発明の効果については、既に〔課題を解決するための手段〕及び〔発明の実施の形態〕の欄において繰返し述べたので、重複記載を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】FCCH(周波数修正チャネル)の送信を説明するための波形図である。
【図2】本発明の第1の実施態様によるデジタル移動電話の端末を示すブロック図である。
【図3】図2の端末の受信系を詳細に示すブロック図である。
【図4】図3の受信系の動作を示すグラフである。
【図5】FCCH検出用の基準パターンを示す表図である。
【図6】本発明の第2の実施態様を示すブロック図である。
【図7】図6の装置の動作を示す表図である。
【図8】本発明の第3の実施態様を示すブロック図である。
【図9】本発明の第4の実施態様を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 無線受信機、15 検波手段、16 アナログ・デジタル変換回路、17基準信号発生手段及び相関関係検出手段、16,17 データ復調回路、20,21 加算器、25A,25B 基準信号発生手段、25A,25B,25C相関関係検出手段
Claims (1)
- 所定の周期で互いに直交するIデータ及びQデータの複合波として送信される送信信号の中に介挿された所定パターンをもつ同期信号を参照して上記送信信号を受信し、無線送信された上記Iデータ及びQデータのデータストリームを復号するデジタル移動電話装置であって、
上記送信された信号を基本帯域信号に変換するとともに、該基本帯域信号を復調して上記データストリームを出力するデータ復調回路と、
上記基本帯域信号を所定周期で順次サンプリングしてサンプル化されたデータストリームを出力するアナログ・デジタル変換回路と、
上記サンプル数及び累積的加算を計数するカウンタを設け、このカウンタの初期値をゼロとすることにより相関関係を検出するための必要な変数を初期化すると共に、所定の定数を累積的に加算して上記Iデータに対する第1の基準信号、及び上記Qデータに対する第2の基準信号を出力し、上記サンプル化されたデータストリームと該第1の基準信号、及び、上記サンプル化されたデータストリームと第2の基準信号とを夫々順次乗算して乗算値を得て、該乗算値を所定サンプルの期間継続して加算することにより相関値を検出する相関値検出手段と、
上記受信されたIデータ及びQデータに基づいて送信信号の信号エネルギーを出力して、該信号エネルギーから上記相関値の累乗に所定の閾値を乗算した値を減算する正規化を行って、上記信号エネルギーから上記相関値の累乗に所定の閾値を乗算した値を減算した値が、ゼロより大きい場合には、上記カウンタを初期化するとともに、上記信号エネルギーから上記相関値の累乗に所定の閾値を乗算した値を減算した値が、ゼロより小さいか等しい状態が複数サンプル期間にわたって継続して続いた場合は、上記継続サンプル数をカウンタで計数し、上記カウンタの計数値が所定回数に達したことをもって、上記同期信号が検出されたとするデータ処理手段と
を具えたことを特徴とするデジタル移動電話装置。
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