JP2001254873A - 網状樹脂管の製法 - Google Patents
網状樹脂管の製法Info
- Publication number
- JP2001254873A JP2001254873A JP2000066265A JP2000066265A JP2001254873A JP 2001254873 A JP2001254873 A JP 2001254873A JP 2000066265 A JP2000066265 A JP 2000066265A JP 2000066265 A JP2000066265 A JP 2000066265A JP 2001254873 A JP2001254873 A JP 2001254873A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- pipe
- net
- resin pipe
- monofilament
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
- Sewage (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
舗装時に熱変形せず、さらに排水性能の優れた網状樹脂
管を得ること。 【解決手段】 樹脂モノフィラメントを、フレキシブル
マンドレル上に、タテ糸を使用することなく、編組し、
編組時または編組後に熱処理し、次いで前記フレキシブ
ルマンドレルを抜き取ることを特徴とする網状樹脂管の
製法。
Description
法、とくに網状樹脂導水管の製法に関する。
水コートなどの止水層で覆い、その側縁部に金属製スプ
リングからなる導水管(実公平5−33522、特開平
6−2601、特開平8−93041)、もしくはタテ
糸を有する樹脂モノフィラメントを編組し管成形した導
水管(特開平8−184012)を配置し、排水升など
にジョイントして、その上をアスファルトなどの舗装を
行なって埋設され排水構造をなしている。
スプリングからなる導水管を埋設した場合、アスファル
トなどの舗装により加圧されるため、スプリングのピッ
チ内にアスファルトの基材である砂礫が入り込み、導水
管の機能が損なわれるという欠点がある。一方、耐熱性
樹脂からなるモノフィラメントをタテ糸を有しながら編
組した導水管においては、編組密度を密にすることによ
って砂礫の侵入を防ぐことができるが、舗装温度による
熱変形や、タテ糸により可撓性が阻害され凹凸面の設置
性や曲がり配管などの施工性に問題があった。本発明
は、上記のような従来技術の欠点を解消するために創案
されたものであり、耐押圧性に優れ砂礫の侵入を防止
し、埋設作業にあっては可撓性を有しているため作業性
(設置性、施工性等)が良く、熱処理(アニーリング処
理)によって舗装温度(170℃前後)に対して安定で
あり、且つ、舗装後の路面再補修時には容易に裁断が可
能である網状樹脂管の製法、とくに長尺の網状樹脂管の
製法を提供することを目的とする。
ィラメントを、フレキシブルマンドレル上に、タテ糸を
使用することなく編組し、編組時または編組後に熱処理
し、次いで、フレキシブルマンドレルを抜き取ることを
特徴とする網状樹脂管の製法を提供することによって達
成される。また上記目的は、上樹脂モノフイラメント
が、170℃、1時間、空気中に放置後の長さ方向の収
縮率が10%以下である網状樹脂管、とくに網状樹脂導
水管の製法を提供することによってより好適に達成され
る。
る。図1は、本発明により得られる網状樹脂管の1例の
側面図であり、樹脂モノフィラメント1を編組すること
によって構成された網状樹脂管2である。
リエステル、ポリプロピレン、ナイロン、アクリルなど
あらゆる樹脂があげられるが、耐久性と汎用性からポリ
エステルが好適であり、特にこれらの樹脂モノフィラメ
ント、なかんづくポリエステルモノフィラメントを延伸
成形した後に再加熱収縮することにより、170℃、1
時間空気中に放置後の長さ方向の収縮率が10%以下、
好適には5%以下、さらには3%以下である低収縮タイ
プのモノフイラメントが、管の熱変形(管径収縮)を防
止する上で最適である。また、このモノフィラメント
は、編組を前提とするもので、糸径は0.2〜5mm、
さらに好適には0.8〜2mmのものである。本発明に
おいてこの様な樹脂モノフィラメントを使用することに
より、耐押圧性のある網状樹脂管とすることができる。
また本発明の網状樹脂管は、タテ糸を有していないため
に、可撓性が優れ、そのために凸凹面の設置性に優れ、
さらに曲がり配管などの施工性が優れている。また樹脂
モノフィラメントの縦方向に対する交合角度は、30〜
70度(モノフィラメント相互の交合角は60〜140
度)、さらには40〜70度であることが、耐押圧性、
可撓性の点から好適である。また樹脂モノフィラメント
の間隙は排水性目詰まり防止性の点から1〜9mmが好
適である。
錘のブレーダー、さらに好適には12〜32錘のブレー
ダーで編組されることにより、内径5〜100mmの網
状樹脂管を形成しアスファルト舗装による砂礫の侵入を
防ぎ、かつ管内への水の浸透と管内における通水に優れ
た性能を得ることができる。
ンドレル上に編組し、まず編組されたフレキシブルマン
ドレルを得る。次にこの編組されたフレキシブルマンド
レルを、150℃〜240℃で10〜120分間、さら
に好適には170℃〜230℃で30〜90分間、熱処
理(アニーリング)することにより、170℃前後の舗
装温度における熱変形を防止し、網状樹脂管の内面を平
滑な網状管状態にして内面粗度を抑え、かつ網状樹脂管
の排水量を向上させることができる。
るあらゆる金属または樹脂材質が使用できるが、可撓性
を有するジャバラ金属管(電線保護管のようなもの)、
または素材が可撓性を有するフッ素樹脂チューブなどが
好適であり、特にフッ素樹脂チューブが耐熱性および抜
き取り時の滑り性から最適である。マンドレルはフレキ
シブルであることが重要であり、フレキシブルであるこ
とにより、マンドレルを自由に曲げることができるた
め、比較的少ないスペースで、長尺の網状樹脂管を製造
することができる。マンドレルの断面は丸形(円形、楕
円形など)、多角形(3角、4角、5角、6角など)の
いずれでもよいが、通常丸形が抜き取りが容易であるこ
とから好適に用いられる。
であり、フレキシブルマンドレル8上に樹脂モノフィラ
メント1を、ブレーダー9により編組したフレキシブル
マンドレル編組品10を加熱装置11を有する加熱保温
筒12に連続的に挿入し、熱処理(アニーリング)する
網状樹脂管の製造方法の一例である。本発明において、
編組と熱処理はそれぞれ独立した工程であってもよい
が、編組と熱処理を連続的に行うことが、製造スペース
および製造効率の面から好適である。熱処理後マンドレ
ルを抜き取ることにより網状樹脂管を得ることができ
る。
埋設した舗装道路4の側面図であり、3は排水升であ
る。透水性アスファルトなどの透水性構造層7を有する
舗装道路4を透過した雨水は防水コ−トなどの止水構造
層5(防水コート層または防水シート)で覆われた道路
の基層構造6上部を横勾配に沿って道路の側縁部に移動
し網状樹脂管2内に侵水する。網状樹脂管内の雨水は縦
勾配に沿って排水升に集められ排出される。網状樹脂管
は舗装道路のどの箇所に埋設しても良いが、図3に示す
ように道路の側縁部に沿って縦方向に埋設し排水升等の
排水系に接続するのが車両による負荷荷重が少なく道路
保全的な観点から好ましい。また網状樹脂管は、止水構
造層上のどの位置に埋設しても良いが、図3に示すよう
に止水構造層に接する上部に埋設することが、集水およ
び排水能力の効率性の点からも好適である。このように
本発明の網状樹脂管を埋設することによって、アスファ
ルト舗装した道路において、舗装内に浸透した雨水を滞
らせる事なく排水し、基層構造の劣化とハイドロプレー
イング現象を防止することができる。本発明の導水管を
使用する場合、排水升または側溝に通じる排水溝は1〜
50m間隔で設けておくことが排水性の点から好適であ
る。
樹脂導水管として有用であり、とくに透水性を有するア
スファルト舗装道路用網状樹脂導水管として好適であ
る。ここで道路としては、一般道、橋梁、高架道路など
があげられる。その他、駐車場さらにアスファルト以外
の砂利舗装等の排水構造にも応用できる。次に実施例に
より本発明をさらに具体的に説明する。
1.2mm(断面円形)の延伸成形品を再加熱収縮した
ポリエステルモノフィラメント24本を、フレキシブル
マンドレルである外径19.8mm、肉厚5mmのフッ
素樹脂チューブに編組し、210℃で60分間熱処理を
施した後に抜き取って、内径20mmの網状樹脂導水管
を得た。尚、編組は、管の縦方向に対し横糸が55度で
交合(横糸相互の交合角110度)し、対角線距離が2
mm×4mmの菱形である間隙を有するよう行った。ま
た、モノフィラメントは、170℃の空気中に1時間保
管された時、長さ方向の収縮率は0.5%であった。
用ポリエステルモノフィラメント(延伸成形品)を、管
縦方向に4本配置しタテ糸とし、芯径1.2mm(断面
円形)のポリエステルモノフィラメントの横糸を24本
編組し、内径20mmの網状樹脂導水管を得た。尚、編
組は、管のタテ糸に対して横糸が55度で交合(横糸相
互の交合角110度)し、対角線距離が2mm×4mm
の菱形である間隙を有するよう行った。
脂導水管2の各々20mを基層構造上の止水構造層5
{防水コート層(表面に多少の凸凹あり)}の上に設置
し、その施工時間と設置性を比較した。結果を表1に示
す。
しなやかで設置性および施工性に優れることを示してい
る。
で覆われた下層上部の側縁部に沿って実施例1および比
較例1で作製した網状樹脂導水管2を各々設置し、その
上から50mmの厚さで空隙率20%の透水性アスファ
ルト(施工温度165℃)7の舗装を排水升間隔15m
区間で行った。アスファルト硬化後300(縦)mm×
300(横)mm×60(深さ)mmの断面をカットし
て、埋設前の管の最小内径に対して最小内径の収縮また
は潰れを(試験前内径−試験後内径)/試験前内径で%
表記し比較するとともに、排水量の測定をした。結果を
表2に示す。
脂導水管の耐熱性能の優劣による形状保持性および排水
性能を示し、実施例1が優れていることを示している。
状保持性、可撓性を有し、かつとくに凹凸面における設
置性および施工性に優れた長尺の網状樹脂管、特に透水
性アスファルト舗装道路に浸透する雨水を効率よく排水
し、施工性がよく、管の変形によって機能低下しない導
水管を得ることができる。また、編組という簡単な工程
で、かつ比較的少ないスペースで網状樹脂管、とくに網
状樹脂導水管を得ることができる。
図である。
る
水性アスファルト舗装道路の一部断面図である
Claims (5)
- 【請求項1】 樹脂モノフィラメントを、フレキシブル
マンドレル上に、タテ糸を使用することなく、編組し、
編組時または編組後に熱処理し、次いで前記フレキシブ
ルマンドレルを抜き取ることを特徴とする網状樹脂管の
製法。 - 【請求項2】 樹脂モノフイラメントが、170℃、1
時間空気中に放置後の長さ方向の収縮率が10%以下で
ある請求項1記載の網状樹脂管の製法。 - 【請求項3】 樹脂モノフィラメントの径が0.2〜5
mm、管内径が5〜100mmの範囲にある請求項1ま
たは2記載の網状樹脂管の製法。 - 【請求項4】 網状樹脂管が、網状樹脂導水管である請
求項1〜3のいずれかに記載の網状樹脂管の製法。 - 【請求項5】 網状樹脂管が、舗装道路用網状樹脂導水
管である請求項1〜3のいずれかに記載の網状樹脂管の
製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000066265A JP2001254873A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 網状樹脂管の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000066265A JP2001254873A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 網状樹脂管の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001254873A true JP2001254873A (ja) | 2001-09-21 |
Family
ID=18585646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000066265A Pending JP2001254873A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 網状樹脂管の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001254873A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003004175A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Kuraray Plast Co Ltd | キンク防止耐圧フレキシブルホース |
JP2008229568A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Kuraray Co Ltd | フレキシブルな籠状樹脂管フィルタ |
JP2009068146A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Kuraray Plast Co Ltd | フレキシブルな管状中空導水管およびその製造方法 |
KR100930235B1 (ko) * | 2008-05-15 | 2009-12-09 | 양영규 | 배수관 제조장치 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6228233A (ja) * | 1985-07-31 | 1987-02-06 | Toyoda Gosei Co Ltd | 補強ホ−スの製造方法 |
JPH0633474A (ja) * | 1992-07-15 | 1994-02-08 | Nisshin Kogyo Kk | 導水管および集排水導水管工法 |
JPH09277391A (ja) * | 1996-04-11 | 1997-10-28 | Arisawa Mfg Co Ltd | 繊維強化樹脂製管体の製造方法 |
JPH1038150A (ja) * | 1996-04-26 | 1998-02-13 | Kuraray Plast Kk | 管および導水管 |
JPH10246367A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-14 | Kuraray Plast Kk | 管および舗装構造 |
JP2001011924A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-01-16 | Kuraray Co Ltd | 樹脂導水管および排水構造 |
-
2000
- 2000-03-10 JP JP2000066265A patent/JP2001254873A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6228233A (ja) * | 1985-07-31 | 1987-02-06 | Toyoda Gosei Co Ltd | 補強ホ−スの製造方法 |
JPH0633474A (ja) * | 1992-07-15 | 1994-02-08 | Nisshin Kogyo Kk | 導水管および集排水導水管工法 |
JPH09277391A (ja) * | 1996-04-11 | 1997-10-28 | Arisawa Mfg Co Ltd | 繊維強化樹脂製管体の製造方法 |
JPH1038150A (ja) * | 1996-04-26 | 1998-02-13 | Kuraray Plast Kk | 管および導水管 |
JPH10246367A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-14 | Kuraray Plast Kk | 管および舗装構造 |
JP2001011924A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-01-16 | Kuraray Co Ltd | 樹脂導水管および排水構造 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003004175A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Kuraray Plast Co Ltd | キンク防止耐圧フレキシブルホース |
JP2008229568A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Kuraray Co Ltd | フレキシブルな籠状樹脂管フィルタ |
JP2009068146A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Kuraray Plast Co Ltd | フレキシブルな管状中空導水管およびその製造方法 |
KR100930235B1 (ko) * | 2008-05-15 | 2009-12-09 | 양영규 | 배수관 제조장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11724224B2 (en) | Barriers and filters | |
JP2001254873A (ja) | 網状樹脂管の製法 | |
CN111877410A (zh) | 地下室防渗水结构以及地下室防渗水处理方法 | |
JP2001011924A (ja) | 樹脂導水管および排水構造 | |
JPH0995926A (ja) | 舗装道路用導水管およびそれを用いた舗装道路 | |
JP3451336B2 (ja) | 土木用排水材 | |
JP2001011925A (ja) | 多層構造樹脂導水管および排水構造 | |
JP2906218B2 (ja) | 道路舗装体の排水装置 | |
KR100698886B1 (ko) | 연약지반의 하수관 지지구조물 | |
KR100799733B1 (ko) | 우수 저류 장치 | |
JPH10246367A (ja) | 管および舗装構造 | |
JPH10246362A (ja) | 管および舗装道路用導水管 | |
JPH1038150A (ja) | 管および導水管 | |
JP2003213776A (ja) | 樹脂製導水管およびそれを用いた排水構造 | |
JP3280600B2 (ja) | 透水性舗装道路の排水構造 | |
JPH10246363A (ja) | 管および導水管 | |
JP4605900B2 (ja) | 舗道埋設用排水誘導管 | |
CN216839496U (zh) | 一种柔性边坡防护结构 | |
JP4163369B2 (ja) | 透水性舗装道路等の合成樹脂製導水管 | |
CN114134807B (zh) | 伸缩缝泄水方法 | |
CN1255264C (zh) | 多节式多孔性排水管材的制造方法及其成品 | |
CN219315782U (zh) | 一种加强型毛细排水板 | |
KR101376239B1 (ko) | 식물 재배용 나선 암거배수관 | |
CN211285130U (zh) | 一种非机动车道排水设备 | |
JP3235020B2 (ja) | 排水性舗装の浸透水排水管 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060725 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070327 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070731 |