JP2906218B2 - 道路舗装体の排水装置 - Google Patents
道路舗装体の排水装置Info
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Description
装置に関し、更に詳細には道路表層のアスファルト層を
浸透して基層に達した雨水等を排出する装置に関する。
側とし、その中間部を路面排水のために中央側あるいは
路側のいずれかの方向へ勾配を付した舗装体で覆ってい
るのが通常であるが、社団法人日本道路協会編集の「ア
スファルト舗装要綱」に所載される排水に関しては、路
面排水、地下排水と排水性舗装では側溝の舗装側に呑み
口を設けることが表示されているのみである(前記アス
ファルト舗装要綱第38頁2−7−2路面排水の項参
照)。しかしながら、実際には、特にアスファルトコン
クリート舗装の場合には、舗装体中には微小間隙が生じ
ており、その微小間隙へ雨天時に雨水が浸透するが、こ
のように雨水が浸透して滞留するとアスファルト舗装体
を構成する骨材とアスファルトが剥離し、ついには舗装
体が破損する原因となるものである。そして、道路の維
持・修繕は側溝又は縁石の内側の表層を切削オーバレイ
することが多く、簡便な方法で前記した浸透雨水を速や
かに排出することが重要な課題となっていた。
合は側溝の舗装体側に前記した「呑み口」としての開口
部を穿孔することは多大の作業量を伴うこととなり実用
的ではなく、また、前記した側溝がL字溝の場合は、雨
水の残留、滞水が問題となる。
題点に鑑みてなされたもので、道路舗装体の路盤上に設
けられた基層上に配設して雨水等を容易に通して排水可
能とするとともに、上部をアスファルト舗装しても充分
に耐えることができる強度を有する合成繊維製網状管よ
りなる排水路を用いた道路舗装体の排水装置の提供を目
的とするものである。
前記の目的を達成するために、所要数の直線状のたて糸
に複数本の網目形成用のよこ糸を絡ませて編み込んで形
成した屈曲可能な耐熱性合成繊維製網状管にて排水路を
構成し、該排水路を道路舗装体の基層上面に形成された
勾配下端上で、かつ道路端の走行方向に設けられた側溝
に沿って配設し、該排水路を集水桝等に連通せしめると
ともに前記排水路を含めた基層上面にアスファルト等の
表層を舗装したことをその特徴とするものである。
装体の基層上面に形成された勾配下端上で、かつ道路端
の走行方向に設けられた側溝に沿って、耐熱性の合成繊
維で所要数のたて糸に複数本のよこ糸を編み込んで網状
管を形成し、該網状管にて構成された排水路を配設した
ので、前記の網状管はたて糸の存在により長手方向の伸
縮が防止されるので網状管の網目が拡縮することがなく
常に一定の取水が可能であり、また前記の網状管は屈曲
が自由であるので道路、側溝のカーブにも追随可能であ
るとともに径方向にも耐圧性を有するものであり、ま
た、網状管内に骨材等が侵入する恐れがなく、表層を浸
透した雨水等は勾配により下端側に流れ前記の排水案内
管内に水のみが流入し排水され、基層内への雨水の浸透
を防止することができ、舗装体内には雨水が滞留せず、
したがって舗装体が破損する恐れがない。
1,図2において、1は道路であり、該道路は従来より
知られているように路盤2の上部に粗粒アスファルト混
合物等よりなる基層3が設けられ、前記した路盤2と基
層3の境界及び基層3の上面は道路1の横断面中央部よ
り両側方に向けて下り勾配4,4’,5,5’とされて
いる。6は加熱アスファルト混合物等よりなる表層で、
該表層6の表面すなわち道路表面も前記基層3の上面と
同様に道路の横断面中央部より両側に向けて下り勾配
7,7’とされ、雨水等を道路1の両側に設けられた側
溝8,8’に流れこむようにしている。また、図に示す
9,9’は側溝8の適宜箇所に設けられた集水桝であ
る。
所要数の直線状のたて糸11,11,・・・・(本実施
例では4本)に複数本の網目形成用のよこ糸を絡ませて
編み込み網状管を形成している。前記の合成繊維は、舗
装温度である160℃〜180℃に耐えられる耐熱性を
有することが必要であり、通常はポリエステル、アラミ
ド樹脂、ポリアミド等が挙げられ、糸の太さとしては、
1,500デニール〜35,000デニールとするのが
良く、また合成繊維製網管10の外径は5〜25mm、
好ましくは10〜20mmである。不織布13は前記網
状管10と同材質で製され、該不織布13は前記網状管
10の表面を覆うように外装され、この網状管10に不
織布13を外装した者で排水用案内管14を形成してい
る。
3の上面の勾配の下端で、かつ道路端の走行方向に設け
られる側溝8に沿って前記基層3に仮止めして配設し、
側溝8に連通される集水桝9の基層3側の壁に穿設され
た孔15に挿通される導水管16を前記排水用案内管1
4に連結し、このような状態として排水用案内管14を
含めた基層3上に加熱アスファルト混合物等を舗装し表
層6を形成する。そして、前記の排水用案内管14は合
成繊維製網状管10で構成されているので、どの部分に
おいても通水機能を有するものである。
下端上で、かつ側溝8に沿って配設する場合、前記の排
水用案内管14を形成する合成繊維製網状管10は屈曲
可能であるので道路がカーブしていてもそれに容易に追
随可能であり、また、前記の網状管10は、たて糸11
によこ糸12を絡ませて編み込んであるので、前記のた
て糸11の作用で網状管10は伸縮することはなく上記
の配設作業は容易に実施することができ、更に、排水用
案内管14で形成する排水路の延長に関しても前記の網
状管10部を単に突き合わせて固定するのみで連結する
ことが可能である。
上に配設し、仮止め後に加熱アスファルト混合物を舗装
作業によって基層3上に舗装して表層6となし前記の排
水用案内管14を固定するものであるが、前記の舗装作
業に関しては、排水用案内管14を構成する合成繊維製
網状管10及びその表面に外装される不織布13はとも
に耐熱性例えば舗装温度である160〜180℃に耐え
られる材料より製されているので舗装によって損なわれ
ることはなく、また、前記の網状管10は所要の太さを
有する合成繊維製でチューブ状とされているので表層6
を舗装しても変形することはなく、また、径を変更する
ことによって所要の荷重に対して適応可能である。そし
て、排水用案内管14による排水路は路側部に設置され
るので、上記設置箇所上を車両が走行することは殆どな
く、前記したように荷重が加わっても耐圧性があり、し
かも可撓性を有するので排出機能を長期間に亙り維持す
ることができるものである。なお、図中17は集水桝の
蓋を示す。
等は、基層3の上面の勾配5,5’を流下し、勾配下端
でかつ側溝8,8’に沿って基層3上に配設される合成
繊維製網状管10の表面に不織布13を外装して形成し
た排水用案内管14に流入し、該排水用案内管14内を
流れて集水桝9に連通する導水管16を介して前記集水
桝9に流入する。前記した雨水の排水管用案内管14の
流入に際しては、排水用案内管14の表面には不織布1
3が存在するので該不織布13によって雨水のみを網状
管10内に導入することができる。このようにして道路
の表層6を浸透した雨水等を基層3の勾配下端で、かつ
側溝8に沿って設けた排水用案内管14により排出する
ことができるものであり、雨水等は基層3内に浸透・滞
留することがなく、アスファルト混合物及び骨材の剥離
を生じないため破損がない。
した雨水等を排水する排水用案内管14を合成繊維製網
状管10の表面を覆うように不織布13を外装したもの
について説明したが、前記した合成繊維製網状管10の
網目の大きさによっては必ずしも不織布は必要なく、例
えば網目が細かい場合は不織布がなくとも骨材等の前記
網状管10内への侵入を防ぐことが可能である。そし
て、図4,図5は合成繊維製網状管10を排水路20と
した例を示し、図4は、前述した排水路20を形成する
合成繊維製網状管10の端部を道路1側端に設けられた
側溝8に連通せしめた例であり、図5は同様に排水路2
0を形成する合成繊維製網状管10をL字溝19に連結
する集水桝9に連通せしめた他の例を示し、図1,図2
に示す実施例と同一部材は同一符号にて示してあり、そ
の作用等については図1,図2のものと同様である。ま
た、本実施例においては、基層3あるいは表層6の勾配
を道路1の中央部より両側方に下方に向けた勾配として
説明したが、上記勾配は道路の中央分離帯の方向に傾斜
したものであってもよい。
耐熱性の合成繊維で所要数のたて糸に複数本のよこ糸を
編み込んで網状管を形成し、該網状管にて排水路を構成
し、該排水路を道路舗装体の基層上面に形成された勾配
下端上で、かつ走行方向道路端に設けられた側溝に沿っ
て配設したので、前記の網状管はたて糸の存在により長
手方向の伸縮が防止されるので網状管の網目が拡縮する
ことがなく常に一定の取水が可能であり、また前記の網
状管は屈曲が自由であるので道路、側溝のカーブにも追
随可能であり、しかも、網状管とされているので径方向
にも耐圧性を有するものであり、また、前記の網状管内
に骨材等が侵入する恐れがなく、表層を浸透した雨水等
は勾配により下端側に流れ前記の排水用案内管内に水の
みが流入し排水され、基層内への雨水の浸透を防止する
ことができ、舗装体内には雨水を滞留せず、したがって
舗装体の破損がない。
網状管にて構成されているので、どの部分においても通
水機能を有するものであり、また、排水路の延長、ある
いは直交する方向に連結する場合は、単に、前記の網状
管部を突き合わせあるいは先端を連結すべき網状管の網
目に突き刺して固定するのみで排水路を自由に延長ある
いは分岐することができるもので排水路の設計の自由度
が得られるものである。
通した斜視図
Claims (1)
- 【請求項1】 所要数の直線状のたて糸に複数本の網目
形成用のよこ糸を絡ませて編み込んで形成した屈曲可能
な耐熱性合成繊維製網状管にて排水路を構成し、該排水
路を道路舗装体の基層上面に形成された勾配下端上で、
かつ道路端の走行方向に設けられた側溝に沿って配設
し、該排水路を集水桝等に連通せしめるとともに前記排
水路を含めた基層上面にアスファルト等の表層を舗装し
たことを特徴とする道路舗装体の排水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24241594A JP2906218B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 道路舗装体の排水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24241594A JP2906218B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 道路舗装体の排水装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881993A JPH0881993A (ja) | 1996-03-26 |
JP2906218B2 true JP2906218B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=17088786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24241594A Expired - Lifetime JP2906218B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 道路舗装体の排水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2906218B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109235182A (zh) * | 2018-09-28 | 2019-01-18 | 浙江广安建设有限公司 | 一种海绵型道路铺装结构 |
CN110436826B (zh) * | 2019-08-08 | 2021-11-02 | 辽宁新发展公路科技养护有限公司 | 一种利用沥青路面面层铣刨料再生制备预制排水沟的方法 |
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-
1994
- 1994-09-12 JP JP24241594A patent/JP2906218B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
財団法人建設物価調査会「月刊建設物価」平成5年11月号、p.1−4 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0881993A (ja) | 1996-03-26 |
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