JP2001254822A - 変速操作倍力装置 - Google Patents
変速操作倍力装置Info
- Publication number
- JP2001254822A JP2001254822A JP2000071646A JP2000071646A JP2001254822A JP 2001254822 A JP2001254822 A JP 2001254822A JP 2000071646 A JP2000071646 A JP 2000071646A JP 2000071646 A JP2000071646 A JP 2000071646A JP 2001254822 A JP2001254822 A JP 2001254822A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shift
- valve
- shift lever
- fluid pressure
- cylinder body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/26—Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms
- F16H61/28—Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted
- F16H61/30—Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor
- F16H2061/301—Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor for power assistance, i.e. servos with follow up action
Landscapes
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 変速機の変速操作を行うときの変速操作スト
ローク等の操作性を、装着車両や運転者の好み等によっ
て、簡単に、安価に調整できる変速操作倍力装置を提供
する。 【解決手段】 入力伝達部材21の連結部21aには、
変速指令操作手段に連結するための連結部材を取付ける
ために、シフトレバー回転半径方向に複数の孔を連続し
て形成した連鎖状孔28が配設されている。この連鎖状
孔28からなる連結位置調整機構により、連結部材の取
付け位置をシフトレバー回転半径方向に段階的に変える
ことができるので、変速操作ストロークの大きさを連鎖
状孔28の設定した範囲内で調整することが可能であ
る。
ローク等の操作性を、装着車両や運転者の好み等によっ
て、簡単に、安価に調整できる変速操作倍力装置を提供
する。 【解決手段】 入力伝達部材21の連結部21aには、
変速指令操作手段に連結するための連結部材を取付ける
ために、シフトレバー回転半径方向に複数の孔を連続し
て形成した連鎖状孔28が配設されている。この連鎖状
孔28からなる連結位置調整機構により、連結部材の取
付け位置をシフトレバー回転半径方向に段階的に変える
ことができるので、変速操作ストロークの大きさを連鎖
状孔28の設定した範囲内で調整することが可能であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、トラックやバス
などの車両に搭載されるギア式変速機のギアチェンジを
小さい操作力で可能にすべく、変速指令操作手段からの
変速操作力を倍力して変速機のシフトシャフトを駆動す
る変速操作倍力装置に関し、特に、その改良に関するも
のである。
などの車両に搭載されるギア式変速機のギアチェンジを
小さい操作力で可能にすべく、変速指令操作手段からの
変速操作力を倍力して変速機のシフトシャフトを駆動す
る変速操作倍力装置に関し、特に、その改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】トラックやバスなどの車両に搭載される
ギア式変速機には、下位ギア噛合位置、ギア中立位置及
び上位ギア噛合位置の範囲を回転可能に設けられて、そ
れら各ギア位置においてギア投入力、ギア抜き力を与え
るために該変速機の外部から回動されるシフトレバーが
設けられている。一方、運転席には、該シフトレバーを
回動する変速指令操作手段が装着されている。変速操作
倍力装置は、変速指令操作手段と前記シフトレバーとの
間に、ギア投入、ギア抜きを小さい操作力で操作可能に
すべく装着されている。このような変速操作倍力装置の
従来例としては、特開平11−325241において開
示されたものがある。
ギア式変速機には、下位ギア噛合位置、ギア中立位置及
び上位ギア噛合位置の範囲を回転可能に設けられて、そ
れら各ギア位置においてギア投入力、ギア抜き力を与え
るために該変速機の外部から回動されるシフトレバーが
設けられている。一方、運転席には、該シフトレバーを
回動する変速指令操作手段が装着されている。変速操作
倍力装置は、変速指令操作手段と前記シフトレバーとの
間に、ギア投入、ギア抜きを小さい操作力で操作可能に
すべく装着されている。このような変速操作倍力装置の
従来例としては、特開平11−325241において開
示されたものがある。
【0003】以下、この従来の変速操作倍力装置につい
て説明する。この従来の変速操作倍力装置は、変速機の
シフトシャフトに固定して取付けられるシフトレバー
と、流体圧が供給されると作動して、該シフトレバーに
変速機のシフトシャフトを回動する回動力を付与する倍
力用のシフトシリンダと、変速指令操作手段からの手動
による変速操作力により作動して、前記変速操作力を倍
力して前記シフトレバーに付与するように、前記シフト
シリンダに流体圧を供給する流体圧制御弁とを有してい
る。
て説明する。この従来の変速操作倍力装置は、変速機の
シフトシャフトに固定して取付けられるシフトレバー
と、流体圧が供給されると作動して、該シフトレバーに
変速機のシフトシャフトを回動する回動力を付与する倍
力用のシフトシリンダと、変速指令操作手段からの手動
による変速操作力により作動して、前記変速操作力を倍
力して前記シフトレバーに付与するように、前記シフト
シリンダに流体圧を供給する流体圧制御弁とを有してい
る。
【0004】前記流体圧制御弁及び前記シフトシリンダ
は、前記シフトレバー上の異なる回転半径位置に配設さ
れている。特に、前記流体圧制御弁は、変速指令操作手
段を操作するときの変速操作ストロークが適当に短くな
るよう、前記シフトレバー上の前記シフトシリンダの配
設位置より小さな回転半径位置に配設されている。
は、前記シフトレバー上の異なる回転半径位置に配設さ
れている。特に、前記流体圧制御弁は、変速指令操作手
段を操作するときの変速操作ストロークが適当に短くな
るよう、前記シフトレバー上の前記シフトシリンダの配
設位置より小さな回転半径位置に配設されている。
【0005】前記シフトシリンダは、シリダ本体と、該
シリンダ本体の内部に摺動可能に配設されて、該シリン
ダ本体の内部を第一の圧力室と第二の圧力室とに区画す
るピストンと、該ピストンに固定されると共に一端が前
記シリンダ本体から突出して設けられるピストンロッド
からなっている。前記シリンダ本体は、前記シフトレバ
ー側に配置され、前記ピストンロッドの一端は、変速機
の本体側に連結されている。
シリンダ本体の内部に摺動可能に配設されて、該シリン
ダ本体の内部を第一の圧力室と第二の圧力室とに区画す
るピストンと、該ピストンに固定されると共に一端が前
記シリンダ本体から突出して設けられるピストンロッド
からなっている。前記シリンダ本体は、前記シフトレバ
ー側に配置され、前記ピストンロッドの一端は、変速機
の本体側に連結されている。
【0006】前記シリンダ本体は前記シフトレバーに一
体化されて取付けられているので、該シリンダ本体がシ
フトシャフトの回りを回動できるように、前記ピストン
ロッドは、前記シリンダ本体に設けられるガイド部によ
り案内されると共に、前記ピストンロッドの一端が、変
速機の本体に取付けられるリンク機構にジョイントを介
して連結されている。
体化されて取付けられているので、該シリンダ本体がシ
フトシャフトの回りを回動できるように、前記ピストン
ロッドは、前記シリンダ本体に設けられるガイド部によ
り案内されると共に、前記ピストンロッドの一端が、変
速機の本体に取付けられるリンク機構にジョイントを介
して連結されている。
【0007】前記流体圧制御弁は、前記シフトレバーに
応動できるように、該シフトレバーにジョイントを介し
てか、一体的に形成されてか又は一体的に固定されてか
して取付けられている。前記流体圧制御弁の弁本体であ
るバルブハウジングの内部には、圧力源から流体圧を導
入する導入孔、大気に通じて大気圧に保持される排出
孔、及びシフトシリンダの前記第一、第二の圧力室にそ
れぞれ通じる第一、第二の供給孔が設けられているとと
もに、これら全ての孔に通じるバルブ内孔が設けられて
おり、前記バルブ内孔内に、該バルブ内孔の内壁との間
に、前記導入孔に通じる第一、第二の導入室、前記第
一、第二の供給孔に通じる第一、第二の供給室、及び前
記排出孔に通じる排出室を区画するバルブスプールを遊
嵌した状態で配設し、前記第一、第二の導入室と前記第
一、第二の供給室との間にそれぞれ第一、第二の供給弁
を、前記排出室と前記第一、第二の供給室との間にそれ
ぞれ第一、第二の排出弁を設けている。そして、前記第
一、第二の供給弁が閉弁し、前記第一、第二排気弁が開
弁する非作動位置にばねにより前記バルブスプールを戻
す戻し機構と、変速指令操作手段からの変速操作力によ
り前記戻し機構の圧縮ばねによる戻し力に抗して前記バ
ルブスプールを駆動して、変速操作力を倍力して前記シ
フトレバーに回動力を付与するように前記シフトシリン
ダに流体圧を供給すべく、前記第一、第二の供給弁の一
方を開弁し、前記第一、第二の排出弁の一方を閉弁する
作動位置に前記バルブスプールを変位させる入力伝達部
材を備えている。
応動できるように、該シフトレバーにジョイントを介し
てか、一体的に形成されてか又は一体的に固定されてか
して取付けられている。前記流体圧制御弁の弁本体であ
るバルブハウジングの内部には、圧力源から流体圧を導
入する導入孔、大気に通じて大気圧に保持される排出
孔、及びシフトシリンダの前記第一、第二の圧力室にそ
れぞれ通じる第一、第二の供給孔が設けられているとと
もに、これら全ての孔に通じるバルブ内孔が設けられて
おり、前記バルブ内孔内に、該バルブ内孔の内壁との間
に、前記導入孔に通じる第一、第二の導入室、前記第
一、第二の供給孔に通じる第一、第二の供給室、及び前
記排出孔に通じる排出室を区画するバルブスプールを遊
嵌した状態で配設し、前記第一、第二の導入室と前記第
一、第二の供給室との間にそれぞれ第一、第二の供給弁
を、前記排出室と前記第一、第二の供給室との間にそれ
ぞれ第一、第二の排出弁を設けている。そして、前記第
一、第二の供給弁が閉弁し、前記第一、第二排気弁が開
弁する非作動位置にばねにより前記バルブスプールを戻
す戻し機構と、変速指令操作手段からの変速操作力によ
り前記戻し機構の圧縮ばねによる戻し力に抗して前記バ
ルブスプールを駆動して、変速操作力を倍力して前記シ
フトレバーに回動力を付与するように前記シフトシリン
ダに流体圧を供給すべく、前記第一、第二の供給弁の一
方を開弁し、前記第一、第二の排出弁の一方を閉弁する
作動位置に前記バルブスプールを変位させる入力伝達部
材を備えている。
【0008】上述の従来の変速操作倍力装置は以下のよ
うに動作する。変速指令操作手段からの変速操作力を前
記入力伝達部材が受けると、流体圧力制御弁はその入力
伝達部材の作動によりバルブスプールが作動位置に変位
して供給弁の一方が開弁し、排出弁の一方が閉弁して、
シフトシリンダの圧力室の一方に流体圧を供給する。シ
フトシリンダの圧力室への流体圧の供給は、第一、第二
の圧力室のうち、シフトレバーに変速操作力を倍力する
方向に回動力を付与するように作用する圧力室に対して
なされる。
うに動作する。変速指令操作手段からの変速操作力を前
記入力伝達部材が受けると、流体圧力制御弁はその入力
伝達部材の作動によりバルブスプールが作動位置に変位
して供給弁の一方が開弁し、排出弁の一方が閉弁して、
シフトシリンダの圧力室の一方に流体圧を供給する。シ
フトシリンダの圧力室への流体圧の供給は、第一、第二
の圧力室のうち、シフトレバーに変速操作力を倍力する
方向に回動力を付与するように作用する圧力室に対して
なされる。
【0009】変速指令操作手段の手動操作が所望の位置
に達し、その位置で手動操作が停止されると、変速指令
操作手段に連結される入力伝達部材及び該入力伝達部材
により変位させられたバルブスプールもその対応位置に
停止する。しかし、このとき流体圧制御弁は作動位置に
あるので、シフトシリンダで倍力された回動力によりシ
フトレバーはさらに回動され、バルブハウジングがバル
ブスプールに対し相対移動する。この作動中では、供給
室の流体圧によるバルブスプールへの作用力と戻し機構
のばね力とが操作反力として減速指令操作手段に伝達さ
れている。変速機のシフトシャフト及びシフトレバーの
回動に応動してバルブハウジングが流体圧制御弁を非作
動位置に復帰する位置まで達すると、シフトシリンダに
供給されていた流体圧が流体圧制御弁から排出され、変
速指令操作手段から供給室の流体圧によるバルブスプー
ルへの作用力と戻し機構の圧縮ばね力による操作反力は
消失する。この時点で、シフトレバーを回動させる回動
力は零となり、変速機のシフトシャフト、シフトレバ
ー、バルブハウジング等は共に停止する。このように、
変速操作倍力装置は、変速指令操作手段の手動操作に追
従させて変速機のシフトシャフトを回動して、変速指令
操作手段の手動操作により所望の位置にシフトシャフト
を停止させることができる。
に達し、その位置で手動操作が停止されると、変速指令
操作手段に連結される入力伝達部材及び該入力伝達部材
により変位させられたバルブスプールもその対応位置に
停止する。しかし、このとき流体圧制御弁は作動位置に
あるので、シフトシリンダで倍力された回動力によりシ
フトレバーはさらに回動され、バルブハウジングがバル
ブスプールに対し相対移動する。この作動中では、供給
室の流体圧によるバルブスプールへの作用力と戻し機構
のばね力とが操作反力として減速指令操作手段に伝達さ
れている。変速機のシフトシャフト及びシフトレバーの
回動に応動してバルブハウジングが流体圧制御弁を非作
動位置に復帰する位置まで達すると、シフトシリンダに
供給されていた流体圧が流体圧制御弁から排出され、変
速指令操作手段から供給室の流体圧によるバルブスプー
ルへの作用力と戻し機構の圧縮ばね力による操作反力は
消失する。この時点で、シフトレバーを回動させる回動
力は零となり、変速機のシフトシャフト、シフトレバ
ー、バルブハウジング等は共に停止する。このように、
変速操作倍力装置は、変速指令操作手段の手動操作に追
従させて変速機のシフトシャフトを回動して、変速指令
操作手段の手動操作により所望の位置にシフトシャフト
を停止させることができる。
【00010】一方、運転者が変速指令操作手段を手動
操作して上述のギアチェンジを行うことから、その操作
性、例えば、変速指令操作手段の変速操作力の大きさ、
変速操作ストロークの大きさ、変速操作開始及び完了時
の操作フィーリング等が運転者にとって適当であるかど
うか問題になる。この点、上述の従来の変速操作倍力装
置においては、シフトレバー上に、流体圧制御弁をシフ
トシリンダよりも小さい回転半径位置に取付けて、主
に、変速指令操作手段の操作ストロークを適正にする配
慮がなされている。ただし、特に変速操作力と変速操作
ストロークは、変速操作倍力装置の構成上、例えば変速
操作ストロークを小さくすると、変速操作力が大きくな
ってしまう等二律背反的側面があるので、最終的には実
験等により確認され、流体圧制御弁のシフトレバー上で
の取付け位置が決定されている。
操作して上述のギアチェンジを行うことから、その操作
性、例えば、変速指令操作手段の変速操作力の大きさ、
変速操作ストロークの大きさ、変速操作開始及び完了時
の操作フィーリング等が運転者にとって適当であるかど
うか問題になる。この点、上述の従来の変速操作倍力装
置においては、シフトレバー上に、流体圧制御弁をシフ
トシリンダよりも小さい回転半径位置に取付けて、主
に、変速指令操作手段の操作ストロークを適正にする配
慮がなされている。ただし、特に変速操作力と変速操作
ストロークは、変速操作倍力装置の構成上、例えば変速
操作ストロークを小さくすると、変速操作力が大きくな
ってしまう等二律背反的側面があるので、最終的には実
験等により確認され、流体圧制御弁のシフトレバー上で
の取付け位置が決定されている。
【00011】しかし、現実には、その操作性は、装着
される車両のエンジンや変速機の出力によって変化し、
装着される車両の用途や、運転者の体形、体力によって
もその要求値が異なり、運転者の運転上の習慣や好み等
が変われば、またその要求も変わる。従って、車両の用
途や運転者の体形、体力、好み等に応じて変速操作の操
作性を調整できるようにすることが望まれている。しか
し、従来の変速操作倍力装置では、変速操作ストローク
等の操作性を調整するのは難しく、流体圧制御弁の取付
け位置の異なる変速操作倍力装置を多種類用意しておく
等の方法もコスト上、成立し難い。
される車両のエンジンや変速機の出力によって変化し、
装着される車両の用途や、運転者の体形、体力によって
もその要求値が異なり、運転者の運転上の習慣や好み等
が変われば、またその要求も変わる。従って、車両の用
途や運転者の体形、体力、好み等に応じて変速操作の操
作性を調整できるようにすることが望まれている。しか
し、従来の変速操作倍力装置では、変速操作ストローク
等の操作性を調整するのは難しく、流体圧制御弁の取付
け位置の異なる変速操作倍力装置を多種類用意しておく
等の方法もコスト上、成立し難い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記の如く、本発明が
解決しようとする課題は、運転者が変速指令操作手段を
操作して変速機の変速操作を行う際の変速操作ストロー
ク等の操作性を、簡単に、安価に調整できる変速操作倍
力装置を提供することである。
解決しようとする課題は、運転者が変速指令操作手段を
操作して変速機の変速操作を行う際の変速操作ストロー
ク等の操作性を、簡単に、安価に調整できる変速操作倍
力装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する本
発明の変速操作倍力装置は以下のように構成される。シ
リンダ本体と、該シリンダ本体内に摺動可能に配設され
て、該シリンダ本体内を2つの圧力室に区画するピスト
ンと、該ピストンに固定されるとともに、その一端が前
記シリンダ本体から突出して変速機本体側に連結される
ピストンロッドとからなるシフトシリンダと、同軸上に
配置されて、前記2つの圧力室への流体圧の給排を行う
一対の流体圧制御弁と、該一対の流体制御弁の間に介装
され、かつ変速指令操作手段に連結されて、前記一対の
流体圧制御弁を作動させる入力伝達部材と、前記一対に
流体圧制御弁を内設する弁本体とを備え、前記シリンダ
本体と前記弁本体とを変速機のシフトレバーに一体的に
配設した変速操作倍力装置において、前記入力伝達部材
に、前記入力伝達部材と変速指令操作手段側との連結位
置をシフトレバー回転半径方向に調整可能にする連結位
置調整機構が設けられていることを特徴としている。
発明の変速操作倍力装置は以下のように構成される。シ
リンダ本体と、該シリンダ本体内に摺動可能に配設され
て、該シリンダ本体内を2つの圧力室に区画するピスト
ンと、該ピストンに固定されるとともに、その一端が前
記シリンダ本体から突出して変速機本体側に連結される
ピストンロッドとからなるシフトシリンダと、同軸上に
配置されて、前記2つの圧力室への流体圧の給排を行う
一対の流体圧制御弁と、該一対の流体制御弁の間に介装
され、かつ変速指令操作手段に連結されて、前記一対の
流体圧制御弁を作動させる入力伝達部材と、前記一対に
流体圧制御弁を内設する弁本体とを備え、前記シリンダ
本体と前記弁本体とを変速機のシフトレバーに一体的に
配設した変速操作倍力装置において、前記入力伝達部材
に、前記入力伝達部材と変速指令操作手段側との連結位
置をシフトレバー回転半径方向に調整可能にする連結位
置調整機構が設けられていることを特徴としている。
【0014】以上の本発明の構成によれば、変速操作倍
力装置の入力伝達部材と変速指令操作手段側との連結位
置をシフトレバー回転半径方向に調整できるようになる
ので、特殊な車両の用途や運転者の体形、体力や好み等
に合わせて変速操作の操作性、特に変速操作ストローク
を簡単な構造で容易に調整できるようになる。例えば、
シフトレバーの回転中心方向側に変速指令操作手段との
連結位置を調整するとその分変速操作ストロークは短く
なり、逆の方向に調整するとその分変速操作ストローク
は長くなる。
力装置の入力伝達部材と変速指令操作手段側との連結位
置をシフトレバー回転半径方向に調整できるようになる
ので、特殊な車両の用途や運転者の体形、体力や好み等
に合わせて変速操作の操作性、特に変速操作ストローク
を簡単な構造で容易に調整できるようになる。例えば、
シフトレバーの回転中心方向側に変速指令操作手段との
連結位置を調整するとその分変速操作ストロークは短く
なり、逆の方向に調整するとその分変速操作ストローク
は長くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1から図5は、本発明の好適な
実施の形態を示す図である。以下この図に基づいて本発
明の実施例について詳しく説明する。本発明の変速操作
倍力装置は、変速機のシフトシャフト50に楔状係止部
材51と締込みナット52で固定して取付けられるシフ
トレバー1と、流体圧を供給されると作動して、該シフ
トレバー1に変速機のシフトシャフト50を回動する回
動力を付与する倍力用のシフトシリンダ2と、変速指令
操作手段からの変速操作力により作動して該変速操作力
の方向にシフトレバー1に変速操作力を倍力して付与す
るように、シフトシリンダ2に流体圧を供給する流体圧
制御弁3とを有している。
実施の形態を示す図である。以下この図に基づいて本発
明の実施例について詳しく説明する。本発明の変速操作
倍力装置は、変速機のシフトシャフト50に楔状係止部
材51と締込みナット52で固定して取付けられるシフ
トレバー1と、流体圧を供給されると作動して、該シフ
トレバー1に変速機のシフトシャフト50を回動する回
動力を付与する倍力用のシフトシリンダ2と、変速指令
操作手段からの変速操作力により作動して該変速操作力
の方向にシフトレバー1に変速操作力を倍力して付与す
るように、シフトシリンダ2に流体圧を供給する流体圧
制御弁3とを有している。
【0016】シフトシリンダ2は、シフトレバー1に一
体化されるシリンダ本体4と、該シリンダ本体4の内部
に設けたシリンダ孔4aに摺動可能に配設されて、該シ
リンダ本体4の内部を第一の圧力室5と第二の圧力室6
とに区画するピストン7と、該ピストン7に二個のワイ
ヤリング8で固定されて、両側をシリンダ本体4に設け
られたガイド部4bにより案内されると共に、一端9a
がシリンダ本体4から突出して設けられるピストンロッ
ド9からなっている。該ピストンロッド9の一端9a
は、シフトレバー1の回動面と平行な面内を回動できる
ように軸61を介して変速機の本体に取付けられたリン
ク機構60にジョイント20を介して連結されている。
これにより、シフトシリンダ2の作動に際し、シフトレ
バー1に一体化されているシリンダ本体4側が変位し
て、変速機のシフトシャフト50の回りを回動できるよ
うになっている。なお、第二の圧力室6は、ガイド部4
bの一方が設けられたカバー4cによって外部との間を
遮断されている。
体化されるシリンダ本体4と、該シリンダ本体4の内部
に設けたシリンダ孔4aに摺動可能に配設されて、該シ
リンダ本体4の内部を第一の圧力室5と第二の圧力室6
とに区画するピストン7と、該ピストン7に二個のワイ
ヤリング8で固定されて、両側をシリンダ本体4に設け
られたガイド部4bにより案内されると共に、一端9a
がシリンダ本体4から突出して設けられるピストンロッ
ド9からなっている。該ピストンロッド9の一端9a
は、シフトレバー1の回動面と平行な面内を回動できる
ように軸61を介して変速機の本体に取付けられたリン
ク機構60にジョイント20を介して連結されている。
これにより、シフトシリンダ2の作動に際し、シフトレ
バー1に一体化されているシリンダ本体4側が変位し
て、変速機のシフトシャフト50の回りを回動できるよ
うになっている。なお、第二の圧力室6は、ガイド部4
bの一方が設けられたカバー4cによって外部との間を
遮断されている。
【0017】流体圧制御弁3は、変速指令操作装置を操
作するときの操作ストロークを適当に短くして手動操作
し易くなるようにシリンダ本体4よりも小さい回転半径
位置においてシフトレバー1と一体化されているバルブ
ハウジング10と、該バルブハウジング10の内部に設
けられるバルブ内孔10eに遊嵌する第一、第二のバル
ブスプール16、17と、変速指令操作手段に連結され
て、変速指令操作手段からの変速操作力により駆動され
て第一、第二のバルブスプール16、17を作動位置に
変位させる入力伝達部材21と、変位した第一、第二の
バルブスプール16、17を非作動位置に戻す戻し機構
を有している。
作するときの操作ストロークを適当に短くして手動操作
し易くなるようにシリンダ本体4よりも小さい回転半径
位置においてシフトレバー1と一体化されているバルブ
ハウジング10と、該バルブハウジング10の内部に設
けられるバルブ内孔10eに遊嵌する第一、第二のバル
ブスプール16、17と、変速指令操作手段に連結され
て、変速指令操作手段からの変速操作力により駆動され
て第一、第二のバルブスプール16、17を作動位置に
変位させる入力伝達部材21と、変位した第一、第二の
バルブスプール16、17を非作動位置に戻す戻し機構
を有している。
【0018】バルブハウジング10は、内部にスリーブ
10g、10hが挿入されて構成され、内部には、流体
圧源から入口10i及びフィルタ10jを介して流体圧
を導入する導入孔10a、大気に通じる排出孔10b、
及び第一、第二の圧力室5、6にそれぞれ通じる第一、
第二の供給孔10c、10d及びこれら全ての孔に通じ
るバルブ内孔10eが配設されている。該バルブ内孔1
0eの開口部はカバー10fにより閉塞されている。
10g、10hが挿入されて構成され、内部には、流体
圧源から入口10i及びフィルタ10jを介して流体圧
を導入する導入孔10a、大気に通じる排出孔10b、
及び第一、第二の圧力室5、6にそれぞれ通じる第一、
第二の供給孔10c、10d及びこれら全ての孔に通じ
るバルブ内孔10eが配設されている。該バルブ内孔1
0eの開口部はカバー10fにより閉塞されている。
【0019】第一のバルブスプール16は、その外壁と
バルブ内孔10eの内壁との間に、導入孔10aに通じ
る第一の導入室11、第一の供給孔10cに通じる第一
の供給室12、及び排出孔10bに通じる排出室13を
区画し、同様に、第二のバルブスプール17は、その外
壁とバルブ内孔10eの内壁との間に、導入孔10aに
通じる第二の導入室14、第二の供給孔10dに通じる
第二の供給室15、及び排出孔10bに通じる排出室1
3を区画している。
バルブ内孔10eの内壁との間に、導入孔10aに通じ
る第一の導入室11、第一の供給孔10cに通じる第一
の供給室12、及び排出孔10bに通じる排出室13を
区画し、同様に、第二のバルブスプール17は、その外
壁とバルブ内孔10eの内壁との間に、導入孔10aに
通じる第二の導入室14、第二の供給孔10dに通じる
第二の供給室15、及び排出孔10bに通じる排出室1
3を区画している。
【0020】戻し機構は、排出室13の内部に設けられ
て、第一、第二のバルブスプール16、17の一端16
a、17aと当接するそれぞれのストッパー18、19
及び第一、第二のバルブスプールの他端16b、17b
に設けられて、第一、第二の導入室11、14の流体圧
を受けるそれぞれの流体圧作用面を有し、該流体圧作用
面に作用する流体圧により戻し力を発生させて、第一、
第二のバルブスプール16、17を該ストッパー18、
19と当接する位置に保持している。ストッパー18,
19は、それらの間に配設されるスペーサ27によりそ
の位置に保持されている。第一、第二のバルブスプール
16、17の一端16a,17a側の外周にはそれぞれ
排気シール25が設けられ、バルブスプール16、17
の一端16a、17aがストッパー18,19に当接し
た非作動位置では、バルブ内孔10eの内壁と排気シー
ル25との間に隙間が生じるように、またバルブスプー
ル16、17がストッパー18、19から離れる方向に
動くと排気シール25でバルブ内孔10eを閉塞するよ
うにバルブ内孔10eの内径はテーパ面でつながる段付
き形状に形成されている。この排気シール25とバルブ
孔10eのテーパ面でそれぞれ第一、第二の排出弁を構
成している。また、バルブスプール16、17の他端1
6b、17b側の外周にはそれぞれ導圧シール26が設
けられ、バルブスプール16、17の一端16a,17
aがストッパー18、19に当接した非作動位置では、
バルブ内孔10eを導圧シール26が閉塞するように、
またバルブスプール16、17がストッパー18,19
から離れる方向に動くと導圧シール26とバルブ内孔1
0eとの内壁との間に隙間が生じるようにバルブ内孔1
0eの内径は第二のテーパ面でつながる段付き形状に形
成されている。この導圧シール26とバルブ内孔10e
の第二のテーパ面で第一、第二の供給弁を構成してい
る。バルブスプール16,17の一端16a、17aが
ストッパー18、19に当接した非作動位置では、第
一、第二の圧力室5、6、は第一、第二の供給孔10
c、10d、第一、第二の供給室12、15、第一、第
二の排出弁、排出室13、及び排出孔10bを通じて大
気に開放されて、シフトシリンダ2は非作動状態になっ
ている。
て、第一、第二のバルブスプール16、17の一端16
a、17aと当接するそれぞれのストッパー18、19
及び第一、第二のバルブスプールの他端16b、17b
に設けられて、第一、第二の導入室11、14の流体圧
を受けるそれぞれの流体圧作用面を有し、該流体圧作用
面に作用する流体圧により戻し力を発生させて、第一、
第二のバルブスプール16、17を該ストッパー18、
19と当接する位置に保持している。ストッパー18,
19は、それらの間に配設されるスペーサ27によりそ
の位置に保持されている。第一、第二のバルブスプール
16、17の一端16a,17a側の外周にはそれぞれ
排気シール25が設けられ、バルブスプール16、17
の一端16a、17aがストッパー18,19に当接し
た非作動位置では、バルブ内孔10eの内壁と排気シー
ル25との間に隙間が生じるように、またバルブスプー
ル16、17がストッパー18、19から離れる方向に
動くと排気シール25でバルブ内孔10eを閉塞するよ
うにバルブ内孔10eの内径はテーパ面でつながる段付
き形状に形成されている。この排気シール25とバルブ
孔10eのテーパ面でそれぞれ第一、第二の排出弁を構
成している。また、バルブスプール16、17の他端1
6b、17b側の外周にはそれぞれ導圧シール26が設
けられ、バルブスプール16、17の一端16a,17
aがストッパー18、19に当接した非作動位置では、
バルブ内孔10eを導圧シール26が閉塞するように、
またバルブスプール16、17がストッパー18,19
から離れる方向に動くと導圧シール26とバルブ内孔1
0eとの内壁との間に隙間が生じるようにバルブ内孔1
0eの内径は第二のテーパ面でつながる段付き形状に形
成されている。この導圧シール26とバルブ内孔10e
の第二のテーパ面で第一、第二の供給弁を構成してい
る。バルブスプール16,17の一端16a、17aが
ストッパー18、19に当接した非作動位置では、第
一、第二の圧力室5、6、は第一、第二の供給孔10
c、10d、第一、第二の供給室12、15、第一、第
二の排出弁、排出室13、及び排出孔10bを通じて大
気に開放されて、シフトシリンダ2は非作動状態になっ
ている。
【0021】入力伝達部材21は、変速指令操作手段に
連結される連結部21a、該連結部21aに受けた変速
指令操作手段からの変速操作力に応動変位できるよう
に、バルブハウジング10の内部に摺動可能に案内され
る可動体部21b、及び該可動体部21bに固定される
と共に排出室13内に突出して設けられる端部が第一の
バルブスプール16と第二のバルブスプール17の間に
微少な間隙をもって挿入される駆動部21cを有してい
る。連結部21aに変速指令操作手段からの変速操作力
を受けて、例えば、図1で駆動部21cが左方向に動く
と、駆動部21cが、第一のバルブスプール16に当接
して、戻し機構の戻し力に抗してバルブスプール16を
作動位置に変位させる。これにより、第一の排出弁が閉
弁し、第一の供給弁が開弁し、第一の供給室12は排出
室13から遮断され、第一の導入室11に連通する。こ
れにより、第一の導入室の流体圧は、第一の供給弁、第
一の供給室12、第一の供給孔10cを介して第一の圧
力室5に供給されて、シフトシリンダ2にシフトレバー
1を回動させる回動力が発生し、シフトレバー1が変速
操作方向と同じ方向に回動して変速機の変速動作が行わ
れる。また、駆動部21c及び可動体部21bには、外
気に通じる排出孔10bが延長されて設けられ、連結部
21aには、変速指令操作手段に連結するための連結部
材を取付ける孔をシフトレバー1の回転半径方向に複数
の孔を連続して形成した連鎖状孔28が配設されてい
る。この連鎖状孔28からなる連結位置調整機構によ
り、連結部材の取付け位置をシフトレバー1の回転半径
方向に段階的に変えることができるので、変速操作スト
ロークの大きさを連鎖状孔28の範囲内で調整すること
が可能である。すなわち、同じシフトレバー1の回動角
度に対し、入力伝達部材21と連結部材との連結点のシ
フトレバー回動中心からの距離と連結点の円周方向の移
動距離、すなわち変速指令操作手段の変速操作ストロー
クは、比例関係にあるので、連結位置調整機構により、
連結点の回動中心からの距離を小さくすれば、変速指令
操作手段の変速操作ストロークを小さくでき、中心から
の距離を大きくすれば、変速操作ストロークを大きくで
きるようになる。なお、連結位置調整機構として、連鎖
状孔28の代わりに複数の孔を半径方向に並べて配置す
るようにしても良い。連結部材として、小型のユニバー
サルジョイント等が用いられ、そのユニバーサルジョイ
ントの取付け用おねじ部を該連鎖状孔28に通して、ナ
ットで締付けて取付けられる。
連結される連結部21a、該連結部21aに受けた変速
指令操作手段からの変速操作力に応動変位できるよう
に、バルブハウジング10の内部に摺動可能に案内され
る可動体部21b、及び該可動体部21bに固定される
と共に排出室13内に突出して設けられる端部が第一の
バルブスプール16と第二のバルブスプール17の間に
微少な間隙をもって挿入される駆動部21cを有してい
る。連結部21aに変速指令操作手段からの変速操作力
を受けて、例えば、図1で駆動部21cが左方向に動く
と、駆動部21cが、第一のバルブスプール16に当接
して、戻し機構の戻し力に抗してバルブスプール16を
作動位置に変位させる。これにより、第一の排出弁が閉
弁し、第一の供給弁が開弁し、第一の供給室12は排出
室13から遮断され、第一の導入室11に連通する。こ
れにより、第一の導入室の流体圧は、第一の供給弁、第
一の供給室12、第一の供給孔10cを介して第一の圧
力室5に供給されて、シフトシリンダ2にシフトレバー
1を回動させる回動力が発生し、シフトレバー1が変速
操作方向と同じ方向に回動して変速機の変速動作が行わ
れる。また、駆動部21c及び可動体部21bには、外
気に通じる排出孔10bが延長されて設けられ、連結部
21aには、変速指令操作手段に連結するための連結部
材を取付ける孔をシフトレバー1の回転半径方向に複数
の孔を連続して形成した連鎖状孔28が配設されてい
る。この連鎖状孔28からなる連結位置調整機構によ
り、連結部材の取付け位置をシフトレバー1の回転半径
方向に段階的に変えることができるので、変速操作スト
ロークの大きさを連鎖状孔28の範囲内で調整すること
が可能である。すなわち、同じシフトレバー1の回動角
度に対し、入力伝達部材21と連結部材との連結点のシ
フトレバー回動中心からの距離と連結点の円周方向の移
動距離、すなわち変速指令操作手段の変速操作ストロー
クは、比例関係にあるので、連結位置調整機構により、
連結点の回動中心からの距離を小さくすれば、変速指令
操作手段の変速操作ストロークを小さくでき、中心から
の距離を大きくすれば、変速操作ストロークを大きくで
きるようになる。なお、連結位置調整機構として、連鎖
状孔28の代わりに複数の孔を半径方向に並べて配置す
るようにしても良い。連結部材として、小型のユニバー
サルジョイント等が用いられ、そのユニバーサルジョイ
ントの取付け用おねじ部を該連鎖状孔28に通して、ナ
ットで締付けて取付けられる。
【0022】シフトシリンダ2には、該シフトシリンダ
2が変速機の変速ギア中立位置と対応する位置にあると
き、シリンダ本体4とピストン7との軸方向の位置関係
を所定の位置関係に収束させるディテント機構22が配
設されている。ディテント機構22は、ピストンロッド
9の外周に環状に設けられる略V字状断面の溝9b、該
略V字状断面の溝9bと係合可能なスチールボール2
3、該スチールボール23を略V字状断面の溝9bに押
圧するばね24、及び該スチールボール23と該ばね2
4を収容するシリンダ本体4に設けられる孔4dから構
成されている。
2が変速機の変速ギア中立位置と対応する位置にあると
き、シリンダ本体4とピストン7との軸方向の位置関係
を所定の位置関係に収束させるディテント機構22が配
設されている。ディテント機構22は、ピストンロッド
9の外周に環状に設けられる略V字状断面の溝9b、該
略V字状断面の溝9bと係合可能なスチールボール2
3、該スチールボール23を略V字状断面の溝9bに押
圧するばね24、及び該スチールボール23と該ばね2
4を収容するシリンダ本体4に設けられる孔4dから構
成されている。
【0023】上述の本発明の変速操作倍力装置は以下の
ように動作する。変速指令操作手段からの変速操作力を
受けると、上述のように、その変速操作力の方向に駆動
部21cが動いて、第一、第二のバルブスプール16、
17のうちの一方が作動位置に変位して、一方の排出弁
が閉弁し、一方の供給弁が開弁して、シフトシリンダ2
の一方の圧力室に流体圧を供給する。これにより、シフ
トシリンダ2に回動力が発生し、シフトレバー1が変速
操作力の方向に回動して変速機の変速動作が行われる。
この時、シフトレバー1の回動に伴い、バルブハウジン
グ10も回動するので、入力伝達部材21も回動する。
上述のように、このときの入力伝達部材21の変速指令
操作手段との連結点の移動距離が変速指令操作手段の変
速操作ストロークであり、その連結点のシフトレバー回
動半径方向の位置は、連結部材を連鎖状孔28の適当な
位置に挿入してナットで締付けるのみで調整できるの
で、変速操作ストロークを容易に調整することができ
る。
ように動作する。変速指令操作手段からの変速操作力を
受けると、上述のように、その変速操作力の方向に駆動
部21cが動いて、第一、第二のバルブスプール16、
17のうちの一方が作動位置に変位して、一方の排出弁
が閉弁し、一方の供給弁が開弁して、シフトシリンダ2
の一方の圧力室に流体圧を供給する。これにより、シフ
トシリンダ2に回動力が発生し、シフトレバー1が変速
操作力の方向に回動して変速機の変速動作が行われる。
この時、シフトレバー1の回動に伴い、バルブハウジン
グ10も回動するので、入力伝達部材21も回動する。
上述のように、このときの入力伝達部材21の変速指令
操作手段との連結点の移動距離が変速指令操作手段の変
速操作ストロークであり、その連結点のシフトレバー回
動半径方向の位置は、連結部材を連鎖状孔28の適当な
位置に挿入してナットで締付けるのみで調整できるの
で、変速操作ストロークを容易に調整することができ
る。
【0024】この変速操作が変速機のギヤ位置を中立位
置にするときには、シフトレバー1が回動して中立位置
に達すると、シフトシリンダ2は変速機の変速ギア中立
位置と対応する位置範囲にあるので、ピストンロッド9
に略V字状の溝9bにスチールボール23がばね24の
付勢力により嵌合する。このディテント機構22の作動
により、シリンダ本体4とピストン7の軸方向位置関係
を一定の位置関係に収束させるよう作用し、シリンダ本
体4、シフトレバー1及びバルブハウジング10が変速
機の中立位置に対応する位置で停止させられる。
置にするときには、シフトレバー1が回動して中立位置
に達すると、シフトシリンダ2は変速機の変速ギア中立
位置と対応する位置範囲にあるので、ピストンロッド9
に略V字状の溝9bにスチールボール23がばね24の
付勢力により嵌合する。このディテント機構22の作動
により、シリンダ本体4とピストン7の軸方向位置関係
を一定の位置関係に収束させるよう作用し、シリンダ本
体4、シフトレバー1及びバルブハウジング10が変速
機の中立位置に対応する位置で停止させられる。
【0025】図6に、本発明の他の実施例を示してあ
る。図6に基づいて説明すると、入力伝達部材21の連
結部21aには、変速指令操作手段に連結するための連
結部材を取付ける孔としてシフトレバー1の回転半径方
向に長径の長孔29が配設されている。連鎖状孔28を
設けた実施例では、入力伝達部材21と連結部材との連
結点を段階的にしか調整できないが、本実施例では、長
孔29からなる連結位置調整機構により、連結部材の取
付け位置をシフトレバー1の回転半径方向に連続的に変
えることができるので、変速操作ストロークの大きさを
長孔29の範囲内で自由に調整することが可能になる。
る。図6に基づいて説明すると、入力伝達部材21の連
結部21aには、変速指令操作手段に連結するための連
結部材を取付ける孔としてシフトレバー1の回転半径方
向に長径の長孔29が配設されている。連鎖状孔28を
設けた実施例では、入力伝達部材21と連結部材との連
結点を段階的にしか調整できないが、本実施例では、長
孔29からなる連結位置調整機構により、連結部材の取
付け位置をシフトレバー1の回転半径方向に連続的に変
えることができるので、変速操作ストロークの大きさを
長孔29の範囲内で自由に調整することが可能になる。
【0026】本実施例では、流体圧制御弁をスプール弁
形の制御弁としているが、制御弁の形式には限定され
ず、例えば、ポペット弁等を用いた1弁2シート形の制
御弁にしても良く、同様の効果が得られる。
形の制御弁としているが、制御弁の形式には限定され
ず、例えば、ポペット弁等を用いた1弁2シート形の制
御弁にしても良く、同様の効果が得られる。
【0027】また、本実施例では、連結位置調整機構
を、入力伝達部材21に設けた連鎖状孔28や長孔29
で構成しているが、これに限定されるものではなく、入
力伝達部材21と変速指令操作手段からの連結部材との
連結位置をシフトレバー1の回転半径方向に調整できる
ものであれば良く、例えば、入力伝達部材21の連結部
21aを可動体部21bに対しシフトレバー1の回転半
径方向に移動可能にして、連結部21aと可動体部21
bとの位置関係をねじ等より調整する構成にしても良
い。また、連結部材を入力伝達部材21に対し、シフト
レバー1の回転半径方向に移動可能にして、その連結部
材を回転半径方向に押圧するばねと、連結部材がそのば
ねの付勢力で当接するストッパ部を入力伝達部材21に
設け、そのストッパ部の位置をねじ等により調整する構
成にしても良い。このような構成にしても、入力伝達部
材21と連結部材との連結位置をシフトレバー回転半径
方向に調整可能になり、同様に効果が得られる。
を、入力伝達部材21に設けた連鎖状孔28や長孔29
で構成しているが、これに限定されるものではなく、入
力伝達部材21と変速指令操作手段からの連結部材との
連結位置をシフトレバー1の回転半径方向に調整できる
ものであれば良く、例えば、入力伝達部材21の連結部
21aを可動体部21bに対しシフトレバー1の回転半
径方向に移動可能にして、連結部21aと可動体部21
bとの位置関係をねじ等より調整する構成にしても良
い。また、連結部材を入力伝達部材21に対し、シフト
レバー1の回転半径方向に移動可能にして、その連結部
材を回転半径方向に押圧するばねと、連結部材がそのば
ねの付勢力で当接するストッパ部を入力伝達部材21に
設け、そのストッパ部の位置をねじ等により調整する構
成にしても良い。このような構成にしても、入力伝達部
材21と連結部材との連結位置をシフトレバー回転半径
方向に調整可能になり、同様に効果が得られる。
【0028】このように、本発明の技術は、前記実施の
形態における技術に限定されるものではなく、また、本
発明の技術は、前記構成の範囲内において種々の変更、
付加が可能である。
形態における技術に限定されるものではなく、また、本
発明の技術は、前記構成の範囲内において種々の変更、
付加が可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明の構成によれば、入力伝達部材
に、入力伝達部材と変速指令操作手段との連結位置をシ
フトレバーの回動半径方向に調整可能な連結位置調整機
構を設けたので、入力伝達部材の変速指令操作手段との
連結位置を自由に調整できるようになるので、同じシフ
トレバーの回動角度に対し、変速指令操作手段の変速操
作ストロークを自由に調整できるようになる。したがっ
て、車両の用途や運転者の体形、体力、好み等に合わせ
て、変速指令操作手段の変速操作ストローク等の操作性
を簡単に、安価に調整することが可能になる。
に、入力伝達部材と変速指令操作手段との連結位置をシ
フトレバーの回動半径方向に調整可能な連結位置調整機
構を設けたので、入力伝達部材の変速指令操作手段との
連結位置を自由に調整できるようになるので、同じシフ
トレバーの回動角度に対し、変速指令操作手段の変速操
作ストロークを自由に調整できるようになる。したがっ
て、車両の用途や運転者の体形、体力、好み等に合わせ
て、変速指令操作手段の変速操作ストローク等の操作性
を簡単に、安価に調整することが可能になる。
【図1】本発明の変速操作倍力装置の実施例を示す断面
図である。
図である。
【図2】図1の側面図で一部断面を含む図である。
【図3】図1のB−B矢視断面を示す図である。
【図4】図3のD−D矢視断面の一部分を示す図であ
る。
る。
【図5】図1の上面図である。
【図6】他の実施例を示しており、図2に相当する一部
断面図である。
断面図である。
1 シフトレバー 2 シフトシリンダ 3 流体圧制御弁 4 シリンダ本体 4d 孔 5 第一の圧力室 6 第二の圧力室 7 ピストン 9 ピストンロッド 9a ピストンロッドの一端 9b 略V字状断面の溝 10 バルブハウジング 10a 導入孔 10b 排出孔 10c 第一の供給孔 10d 第二の供給孔 10e バルブ内孔 11 第一の導入室 12 第一の供給室 13 排出室 14 第二の導入室 15 第二の供給室 16 第一のバルブスプール 17 第二のバルブスプール 18 ストッパー 19 ストッパー 21 入力伝達部材 21a 連結部 21b 可動体部 21c 駆動部 28 連鎖状孔 29 長孔 50 シフトシャフト
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダ本体と、該シリンダ本体内に摺
動可能に配設されて、該シリンダ本体内を2つの圧力室
に区画するピストンと、該ピストンに固定されるととも
に、その一端が前記シリンダ本体から突出して変速機本
体側に連結されるピストンロッドとからなるシフトシリ
ンダと、同軸上に配置されて、前記2つの圧力室への流
体圧の給排を行う一対の流体圧制御弁と、該一対の流体
制御弁の間に介装され、かつ変速指令操作手段に連結さ
れて、前記一対の流体圧制御弁を作動させる入力伝達部
材と、前記一対に流体圧制御弁を内設する弁本体とを備
え、前記シリンダ本体と前記弁本体とを変速機のシフト
レバーに一体的に配設した変速操作倍力装置において、
前記入力伝達部材に、前記入力伝達部材と変速指令操作
手段側との連結位置をシフトレバー回転半径方向に調整
可能にする連結位置調整機構が設けられていることを特
徴とする変速操作倍力装置。 - 【請求項2】 前記連結位置調整機構は、前記入力伝達
部材に前記変速指令操作手段側を連結する前記シフトレ
バー回転半径方向に配置された連鎖状孔、または複数の
孔であることを特徴とする請求項1の変速操作倍力装
置。 - 【請求項3】 前記連結位置調整機構は、前記入力伝達
部材に前記変速指令操作手段側を連結する前記シフトレ
バー回転半径方向に長径の長孔であることを特徴とする
請求項1の変速操作倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000071646A JP2001254822A (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 変速操作倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000071646A JP2001254822A (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 変速操作倍力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001254822A true JP2001254822A (ja) | 2001-09-21 |
Family
ID=18590192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000071646A Pending JP2001254822A (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 変速操作倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001254822A (ja) |
-
2000
- 2000-03-15 JP JP2000071646A patent/JP2001254822A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20030024239A1 (en) | Pneumatic actuator | |
US4250923A (en) | Shift actuator for a multi-speed transmission | |
GB2106024A (en) | Control for pneumatic tool eg a screwdriver | |
JPH1199635A (ja) | 印刷機において順次に行われるべき操作を実施するための装置 | |
JP2000074210A (ja) | シャフトの回転運動を補助するための装置 | |
JP2001254822A (ja) | 変速操作倍力装置 | |
US8661925B2 (en) | Hydraulically operated shifter for power take-off | |
JPS60249733A (ja) | クラツチブ−スタ | |
US4676114A (en) | Shift mechanism for change-speed gearing in power transmission | |
JP2001254828A (ja) | 変速操作倍力装置 | |
JP2714906B2 (ja) | 動力舵取装置の操舵力制御装置 | |
JP2517060Y2 (ja) | 変速機操作用倍力装置 | |
JPH078349Y2 (ja) | 動力舵取装置の油圧反力装置 | |
JP3144275B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP2001280490A (ja) | 変速機操作用倍力装置 | |
JP2560087Y2 (ja) | 変速機操作用倍力装置 | |
KR0126839B1 (ko) | 변속기 조작용 배력장치 | |
RU2251631C1 (ru) | Гидравлический сервоусилитель | |
JPH0747641Y2 (ja) | 車両用パワーシフト装置 | |
KR960701767A (ko) | 압력 제어 장치(Pressure Control Device) | |
JPH0720444Y2 (ja) | 変速機操作用倍力装置 | |
JP2622359B2 (ja) | 車のステアリング装置 | |
JP2000074209A (ja) | シャフトの回転運動を補助するための装置 | |
JPS6065945A (ja) | テンショナ装置 | |
JP2629493B2 (ja) | トロイダル無段変速機の変速制御弁 |