JP2001254764A - 車両の自動クラッチ装置 - Google Patents

車両の自動クラッチ装置

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JP2001254764A
JP2001254764A JP2000071053A JP2000071053A JP2001254764A JP 2001254764 A JP2001254764 A JP 2001254764A JP 2000071053 A JP2000071053 A JP 2000071053A JP 2000071053 A JP2000071053 A JP 2000071053A JP 2001254764 A JP2001254764 A JP 2001254764A
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vehicle speed
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両発進時、アクセルが戻されたときのエン
ストを防止する。 【解決手段】 車両停止状態でアクセル開度が上昇した
ときクラッチを徐々に自動接続する発進制御を実行する
車両の自動クラッチ装置において、車両の発進直後アク
セル開度が減少されたときクラッチを自動分断させるよ
うにし、且つ、そのときのクラッチ分断速度を車速に応
じて変化させる。クラッチ分断速度は高車速側では低
速、低車速側では高速というように二段に切り換えても
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にトラクタ等の
大型車両に適用される車両の自動クラッチ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近ではドライバの負担を軽減するた
め、トラクタやトラック等の大型車両においても自動変
速装置を採用する例が多く見られる。この場合、車速に
応じた最適ギヤ段がマップに従って定められ、車両の加
速・減速に合わせて自動的にシフトアップ・シフトダウ
ンがなされる。
【0003】一方、このような自動変速装置にあっては
摩擦クラッチをアクチュエータで自動断接する自動クラ
ッチ装置を備えるのが一般的である。これによれば変速
の際、ギヤ抜き前にクラッチが自動分断され、ギヤ入れ
後クラッチが自動接続される。いわゆる発進制御を行う
ものもあり、この場合、車両停止状態でクラッチが断保
持され、変速機のギヤが発進段に入れられ、あとはアク
セル待ちの状態となる。そしてドライバがアクセルを踏
み込むと、これに伴ってクラッチが徐々に自動接続され
ていく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、発進時付近の低
車速でアクセルが戻されると、エンストを防止するため
クラッチが自動的に切られる。本来、フィーリング的に
は、低車速のときはクラッチをできるだけゆっくり切る
のが好ましい。
【0005】しかし、発進途中でドライバが何らかの原
因によりアクセルを急激に戻すことがあり、このときま
でクラッチをゆっくり切っていたのではエンストする虞
がある。即ち、クラッチが接続途中の半クラッチ状態に
あるとき、アクセルを戻してもクラッチ断が間に合わ
ず、この場合エンストしてしまうことになる。
【0006】そこで、本発明の目的は、車両発進時にア
クセルが戻されたときのエンストを防止することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、変速機のギヤ
位置を検出するギヤ位置検出手段と、車両の速度を検出
する車速検出手段と、摩擦型のクラッチと、クラッチを
断接駆動するクラッチアクチュエータと、クラッチ駆動
のストロークを検出するクラッチ位置検出手段と、クラ
ッチアクチュエータに指令して前記クラッチの断、接動
作を制御するコントローラとを備えた自動クラッチ装置
において、変速機のギヤ段が低速段であり、且つ車速が
発進時付近の低速であるとき、クラッチの分断速度を車
速に応じて変化させるものである。
【0008】また本発明は、エンジンのアクセル開度を
検出するアクセル開度検出手段と、摩擦型のクラッチ
と、クラッチを断接駆動するクラッチアクチュエータ
と、クラッチ駆動のストロークを検出するクラッチ位置
検出手段と、クラッチアクチュエータに指令して前記ク
ラッチの断、接動作を制御するコントローラとを備えた
自動クラッチ装置において、車両発進時にアクセル開度
が減少されたときクラッチを自動分断させるようにし、
且つ、そのときのクラッチ分断速度を車速に応じて変化
させるようにしたものである。
【0009】ここで、上記クラッチ分断速度が、高車速
側では低速、低車速側では高速に切り換えられるのが好
ましい。
【0010】また、上記高車速側となる車速が、車両発
進時にクラッチが完全に接続された後となるような車速
であり、上記低車速側となる車速が、車両発進時にクラ
ッチが半クラッチ状態にあるような車速であるのが好ま
しい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0012】図2に本実施形態に係る車両の自動変速装
置を示す。ここでは車両がトレーラを牽引するトラクタ
であり、エンジンがディーゼルエンジンである。図示す
るように、エンジン1にクラッチ2を介して変速機3が
取り付けられ、変速機3の出力軸4(図3参照)が図示
しないプロペラシャフトに連結されて後輪(図示せず)
を駆動するようになっている。エンジン1はエンジンコ
ントロールユニット(ECU)6によって電子制御され
る。即ち、ECU6は、エンジン回転センサ7とアクセ
ル開度センサ8との出力から現在のエンジン回転速度及
びエンジン負荷を読取り、主にこれらに基づいて燃料噴
射ポンプ1aを制御し、燃料噴射時期及び燃料噴射量を
制御する。
【0013】図3に示すように、エンジンのクランク軸
にフライホイール1bが取り付けられ、フライホイール
1bの外周にリングギヤ1cが形成され、リングギヤ1
cの歯が通過する度にエンジン回転センサ7がパルスを
出力し、ECU6が単位時間当たりのパルス数をカウン
トしてエンジン回転数を算出する。
【0014】図2に示すように、ここではクラッチ2と
変速機3とがトランスミッションコントロールユニット
(TMCU)9の制御信号に基づいて自動制御される。
ECU6とTMCU9とは互いにバスケーブル等を介し
て接続され、相互に連絡可能である。
【0015】図2、図3、図4に示すように、クラッチ
2は機械式摩擦クラッチであり、入力側をなすフライホ
イール1b、出力側をなすドリブンプレート2a、及び
ドリブンプレート2aをフライホイール1aに摩擦接触
或いは離反させるプレッシャプレート2bから構成され
る。そしてクラッチ2は、クラッチブースタ10により
プレッシャプレート2bを軸方向に操作し、基本的には
自動断接され、ドライバの負担を軽減し得るものとなっ
ている。一方、微低速バックに際しての微妙なクラッチ
ワークや、非常時のクラッチ急断を可能とするため、こ
こではクラッチペダル11によるマニュアル断接も可能
となっている。所謂セレクティブオートクラッチの構成
である。クラッチ自体のストローク(即ちプレッシャプ
レート2bの位置)を検知するクラッチストロークセン
サ14と、クラッチペダル11の踏込みストロークを検
知するクラッチペダルストロークセンサ16とが設けら
れ、それぞれTMCU9に接続される。
【0016】図4に分かりやすく示すが、クラッチブー
スタ10は実線で示す二系統の空圧通路a,bを通じて
エアタンク5に接続され、エアタンク5から供給される
空圧で作動する。一方の通路aがクラッチ自動断接用、
他方の通路bがクラッチマニュアル断接用である。一方
の通路aが二股状に分岐され、そのうちの一方に自動断
接用の電磁弁MVC1,MVC2が直列に設けられ、他
方に非常用の電磁弁MVCEが設けられる。分岐合流部
にダブルチェックバルブDCV1が設けられる。他方の
通路bに、クラッチブースタ10に付設される油圧作動
弁12が設けられる。両通路a,bの合流部にもダブル
チェックバルブDCV2が設けられる。ダブルチェック
バルブDCV1,DCV2は差圧作動型の三方弁であ
る。
【0017】上記電磁弁MVC1,MVC2,MVCE
はTMCU9によりON/OFF制御され、ONのとき上流側を
下流側に連通し、OFF のとき上流側を遮断して下流側を
大気開放する。まず自動側を説明すると、電磁弁MVC
1は単にイグニッションキーのON/OFFに合わせてON/OFF
されるだけである。イグニッションキーOFF 、つまり停
車中はOFF となり、エアタンク5からの空圧を遮断す
る。電磁弁MVC2は比例制御弁で、供給又は排出エア
量を自由にコントロールできる。これはクラッチの断接
速度制御を行うためである。電磁弁MVC1,MVC2
がともにONだとエアタンク5の空圧がダブルチェックバ
ルブDCV1,DCV2をそれぞれ切り換えてクラッチ
ブースタ10に供給される。これによりクラッチが分断
される。クラッチを接続するときはMVC2のみがOFF
され、これによりクラッチブースタ10の空圧がMVC
2から排出されてクラッチが分断される。
【0018】ところでもし仮にクラッチ分断中に電磁弁
MVC1又はMVC2に異常が生じ、いずれかがOFF と
なると、ドライバの意思に反してクラッチが急接されて
しまう。そこでこのような異常がTMCU9の異常診断
回路で検知されたら、即座に電磁弁MVCEをONする。
すると電磁弁MVCEを通過した空圧がダブルチェック
バルブDCV1を逆に切り換えてクラッチブースタ10
に供給され、クラッチ分断状態が維持され、クラッチ急
接が防止される。
【0019】次にマニュアル側を説明する。クラッチペ
ダル11の踏込み・戻し操作に応じてマスタシリンダ1
3から油圧が給排され、この油圧が破線で示す油圧通路
13aを介して油圧作動弁12に供給される。これによ
って油圧作動弁12が開閉され、クラッチブースタ10
への空圧の給排が行われ、クラッチ2のマニュアル断接
が実行される。油圧作動弁12が開くと、これを通過し
た空圧がダブルチェックバルブDCV2を切り換えてク
ラッチブースタ10に至る。なお、クラッチの自動断接
とマニュアル断接とが干渉した場合はマニュアル断接を
優先させるようになっている。
【0020】図3に詳細に示すように、変速機3は基本
的に常時噛み合い式のいわゆる多段変速機で、前進16
段、後進2段に変速可能である。変速機3は入力側と出
力側とにそれぞれ副変速機としてのスプリッタ17及び
レンジギヤ19を備え、これらの間にメインギヤ段18
を備えている。そして、入力軸15に伝達されてきたエ
ンジン動力をスプリッタ17、メインギヤ段18、レン
ジギヤ19へと順に送って出力軸4に出力する。
【0021】変速機3を自動変速すべくギヤシフトユニ
ットGSUが設けられ、これはスプリッタ17、メイン
ギヤ段18、レンジギヤ19それぞれの変速を担当する
スプリッタアクチュエータ20、メインアクチュエータ
21及びレンジアクチュエータ22から構成される。こ
れらアクチュエータもクラッチブースタ10同様空圧作
動され、TMCU9によって制御される。各ギヤ17,
18,19の現在ポジションはギヤポジションスイッチ
23(図2参照)で検知される。カウンタシャフト32
の回転速度がカウンタシャフト回転センサ26で検知さ
れ、出力軸4の回転速度が出力軸回転センサ28で検知
される。これら検知信号はTMCU9に送られる。
【0022】この自動変速機ではマニュアルモードが設
定され、ドライバのシフトチェンジ操作に基づくマニュ
アル変速が可能である。この場合、図2に示すように、
クラッチ2の断接制御及び変速機3の変速制御は運転席
に設けられたシフトレバー装置29からの変速指示信号
を合図に行われる。即ち、ドライバが、シフトレバー装
置29のシフトレバー29aをシフト操作すると、シフ
トレバー装置29に内蔵されたシフトスイッチが作動
し、変速指示信号がTMCU9に送られ、これを基にT
MCU9はクラッチブースタ10、スプリッタアクチュ
エータ20、メインアクチュエータ21及びレンジアク
チュエータ22を適宜作動させ、一連の変速操作(クラ
ッチ断→ギヤ抜き→ギヤ入れ→クラッチ接)を実行す
る。そしてTMCU9は現在のシフト段をモニター31
に表示する。このようにシフトレバー装置29に内蔵さ
れたシフトスイッチが本発明の手動シフトスイッチをな
し、この手動シフトスイッチはシフトレバー29aの操
作に基づき作動される。
【0023】シフトレバー装置29において、Rはリバ
ース、Nはニュートラル、Dはドライブ、UPはシフト
アップ、DOWNはシフトダウンをそれぞれ意味する。
また運転席に、変速モードを自動とマニュアルに切り換
えるモードスイッチ24と、変速を1段ずつ行うか段飛
ばしで行うかを切り換えるスキップスイッチ25とが設
けられる。
【0024】自動変速モードのとき、シフトレバー29
aをDレンジに入れておけば車速に応じて自動的に変速
が行われる。またこの自動変速モードでも、ドライバが
シフトレバー29aをUP又はDOWNに操作すれば、
マニュアルでのシフトアップ又はシフトダウンが可能で
ある。この自動変速モードにおいて、スキップスイッチ
25がOFF (通常モード)なら変速は1段ずつ行われ
る。これはトレーラ牽引時等、積載荷重が比較的大きい
ときに有効である。またスキップスイッチ25がON(ス
キップモード)なら変速は1段飛ばしで行われる。これ
はトレーラを牽引してないときや荷が軽いときなどに有
効である。
【0025】一方、マニュアル変速モードのときは、変
速は完全にドライバの意思に従う。シフトレバー29a
がDレンジのときは変速は行われず、現在ギヤが保持さ
れ、ドライバの積極的な意思でシフトレバー29aをU
P又はDOWNに操作したときのみ、シフトアップ又は
シフトダウンが可能である。このときも前記同様、スキ
ップスイッチ25がOFF なら変速は1段ずつ行われ、ス
キップスイッチ25がONなら変速は1段飛ばしで行われ
る。このモードではDレンジは現ギヤ段を保持するH
(ホールド)レンジとなる。
【0026】なお、運転席に非常用変速スイッチ27が
設けられ、GSUの電磁弁等が故障したときはスイッチ
27の手動切換により変速できるようになっている。
【0027】図3に示すように、変速機3にあっては、
入力軸15、メインシャフト33及び出力軸4が同軸上
に配置され、カウンタシャフト32がそれらの下方に平
行配置される。入力軸15がクラッチ2のドリブンプレ
ート2aに接続され、入力軸15とメインシャフト33
とが相対回転可能に支持される。
【0028】まずスプリッタ17とメインギヤ段18の
構成を説明する。入力軸15にスプリットハイギヤSH
が回転可能に取り付けられる。またメインシャフト33
にも前方から順にメインギヤM4,M3,M2,M1,
MRが回転可能に取り付けられる。MRを除くギヤS
H,M4,M3,M2,M1は、それぞれカウンタシャ
フト32に固設されたカウンタギヤCH,C4,C3,
C2,C1に常時噛合される。ギヤMRはアイドルリバ
ースギヤIRに常時噛合され、アイドルリバースギヤI
Rはカウンタシャフト32に固設されたカウンタギヤC
Rに常時噛合される。
【0029】入力軸15及びメインシャフト33に取り
付けられた各ギヤSH,M4…に、当該ギヤを選択し得
るようスプライン36が一体的に設けられ、これらスプ
ライン36に隣接して入力軸15及びメインシャフト3
3に第1〜第4スプライン37〜40が固設される。第
1〜第4スプライン37〜40に常時係合して第1〜第
4スリーブ42〜45が前後スライド可能に設けられ
る。第1〜第4スリーブ42〜45を適宜選択してスラ
イド移動させ、ギヤ側スプライン36と係合・離脱させ
ることによりギヤ入れ・ギヤ抜きを行える。第1スリー
ブ42の移動をスプリッタアクチュエータ20で行い、
第2〜第4スリーブ43〜45の移動をメインアクチュ
エータ21で行う。
【0030】このように、スプリッタ17とメインギヤ
段18とは各アクチュエータ20,21によって自動変
速され得る常時噛み合い式の構成とされる。特に、スプ
リッタ17のスプライン部には通常の機械的なシンクロ
機構が存在するものの、メインギヤ段18のスプライン
部にはシンクロ機構が存在しない。このため、シンクロ
制御なるものを行ってエンジン回転とギヤ速度とを調速
し、シンクロ機構なしで変速できるようになっている。
ここではメインギヤ段18以外にスプリッタ17にもニ
ュートラルポジションが設けられ、所謂ガラ音対策がな
されている(特願平11-319915 号参照)。
【0031】次にレンジギヤ19の構成を説明する。レ
ンジギヤ19は遊星歯車機構34を採用しており、ハイ
・ローいずれかのポジションに切り替えることができ
る。遊星歯車機構34は、メインシャフト33の最後端
に固設されたサンギヤ65と、その外周に噛合される複
数のプラネタリギヤ66と、プラネタリギヤ66の外周
に噛合される内歯を有したリングギヤ67とからなる。
各プラネタリギヤ66は共通のキャリア68に回転可能
に支持され、キャリア68は出力軸4に連結される。リ
ングギヤ67は管部69を一体的に有し、管部69は出
力軸4の外周に相対回転可能に嵌め込まれて出力軸4と
ともに二重軸を構成する。
【0032】第5スプライン41が管部69に一体的に
設けられる。また第5スプライン41の後方に隣接し
て、出力軸4に出力軸スプライン70が一体的に設けら
れる。第5スプライン41の前方に隣接して、ミッショ
ンケース側に固定された固定スプライン71が設けられ
る。第5スプライン41に常時係合して第5スリーブ4
6が前後スライド可能に設けられる。第5スリーブ46
の移動がレンジアクチュエータ22で行われる。レンジ
ギヤ19の各スプライン部にはシンクロ機構が存在す
る。
【0033】第5スリーブ46が前方に移動するとこれ
が固定スプライン71に係合し、第5スプライン41と
固定スプライン71とが連結される。これによりリング
ギヤ67がミッションケース側に固定され、出力軸4が
1より大きい減速比で回転駆動されるようになる。これ
がローのポジションである。
【0034】一方、第5スリーブ46が後方に移動する
とこれが出力軸スプライン70に係合し、第5スプライ
ン41と出力軸スプライン70とが連結される。これに
よりリングギヤ67とキャリア68とが互いに固定さ
れ、出力軸4が1の減速比で直結駆動されるようにな
る。これがハイのポジションである。
【0035】このように、この変速機3では、前進側に
おいて、スプリッタ17でハイ・ローの2段、メインギ
ヤ段18で4段、レンジギヤ19でハイ・ローの2段に
変速可能であり、計2×4×2=16段に変速すること
ができる。また後進側では、スプリッタ17のみでハイ
・ローを切り替えて2段に変速することができる。
【0036】次に、各アクチュエータ20,21,22
について説明する。これらアクチュエータはエアタンク
5の空圧で作動する空圧シリンダと、空圧シリンダへの
空圧の給排を切り替える電磁弁とで構成される。そして
これら電磁弁がTMCU9で選択的に切り替えられ、空
圧シリンダを選択的に作動させるようになっている。
【0037】スプリッタアクチュエータ20は、ダブル
ピストンを有した空圧シリンダ47と三つの電磁弁MV
H,MVF,MVGとで構成される。スプリッタ17を
ニュートラルにするときはMVH/ON,MVF/OF
F,MVG/ONとされる。スプリッタ17をハイにす
るときはMVH/OFF,MVF/OFF,MVG/O
Nとされる。スプリッタ17をローにするときはMVH
/OFF,MVF/ON,MVG/OFFとされる。
【0038】メインアクチュエータ21は、ダブルピス
トンを有しセレクト側の動作を担当する空圧シリンダ4
8と、シングルピストンを有しシフト側の動作を担当す
る空圧シリンダ49とを備える。各空圧シリンダ48及
び49に対しそれぞれ複数個の電磁弁MVC,MVD,
MVE及びMVB,MVAが設けられる。
【0039】セレクト側空圧シリンダ48は、MVC/
OFF,MVD/ON,MVE/OFFのとき図の下方
に移動し、メインギヤの3rd、4th又はN3を選択
可能とし、MVC/ON,MVD/OFF,MVE/O
Nのとき中立となり、メインギヤの1st、2nd又は
N2を選択可能とし、MVC/ON,MVD/OFF,
MVE/OFFのとき図の上方に移動し、メインギヤの
Rev又はN1を選択可能とする。
【0040】シフト側空圧シリンダ49は、MVA/O
N,MVB/ONのとき中立となり、メインギヤのN
1、N2又はN3を選択可能とし、MVA/ON,MV
B/OFFのとき図の左側に移動し、メインギヤの2n
d,4th又はRevを選択可能とし、MVA/OF
F,MVB/ONのとき図の右側に移動し、メインギヤ
の1st又は3rdを選択可能とする。
【0041】レンジアクチュエータ21は、シングルピ
ストンを有した空圧シリンダ50と二つの電磁弁MV
I,MVJとで構成される。空圧シリンダ50は、MV
I/ON,MVJ/OFFのとき図の右側に移動し、レ
ンジギヤをハイとし、MVI/OFF,MVJ/ONの
とき図の左側に移動し、レンジギヤをローとする。
【0042】ところで、上記シンクロ制御に際してカウ
ンタシャフト32を制動するため、カウンタシャフト3
2にはカウンタシャフトブレーキ27が設けられる。カ
ウンタシャフトブレーキ27は湿式多板ブレーキであっ
て、エアタンク5の空圧で作動する。この空圧の給排を
切り替えるため電磁弁MV BRKが設けられる。電磁
弁MV BRKがONのときカウンタシャフトブレーキ
27に空圧が供給され、カウンタシャフトブレーキ27
が作動状態となる。電磁弁MV BRKがOFFのとき
にはカウンタシャフトブレーキ27から空圧が排出さ
れ、カウンタシャフトブレーキ27が非作動となる。
【0043】次に、自動変速制御の内容を説明する。T
MCU9には図5に示すシフトアップマップと図6に示
すシフトダウンマップとがメモリされており、TMCU
9は、自動変速モードのとき、これらマップに従って自
動変速を実行する。例えば図5のシフトアップマップに
おいて、ギヤ段n(nは1から15までの整数)からn
+1へのシフトアップ線図がアクセル開度(%)と出力
軸回転数(rpm )との関数で決められている。そしてマ
ップ上では現在のアクセル開度(%)と出力軸回転数
(rpm )とからただ1点が定まる。車両加速中は、車輪
に連結された出力軸4の回転数が次第に増加していく。
そこで通常の自動変速モードでは、現在の1点が各線図
を越える度に1段ずつシフトアップを行うこととなる。
このときスキップモードであれば線図を交互に1本ずつ
飛ばして2段ずつシフトアップを行う。
【0044】図6のシフトダウンマップにおいても同様
に、ギヤ段n+1(nは1から15までの整数)からn
へのシフトダウン線図がアクセル開度(%)と出力軸回
転数(rpm )との関数で決められている。そしてマップ
上では現在のアクセル開度(%)と出力軸回転数(rpm
)とからただ1点が定まる。車両減速中は出力軸4の
回転数が次第に減少していくので、通常の自動変速モー
ドでは、現在の1点が各線図を越える度に1段ずつシフ
トダウンを行う。スキップモードであれば線図を交互に
1本ずつ飛ばして2段ずつシフトダウンする。
【0045】一方、マニュアルモードのときは、これら
マップと無関係にドライバが自由にシフトアップ・ダウ
ンを行える。通常モードなら1回のシフトチェンジ操作
で1段変速でき、スキップモードなら1回のシフトチェ
ンジ操作で2段変速できる。
【0046】現在のアクセル開度はアクセル開度センサ
8により検知され、現在の出力軸回転数は出力軸回転セ
ンサ28により検知される。特に、TMCU9は、現在
の出力軸回転数の値から現在の車速を換算し、これをス
ピードメータに表示する。つまり車速が出力軸回転数か
ら間接的に検知され、出力軸回転数と車速とは比例関係
にある。
【0047】次に、本発明に係る車両発進時のエンスト
防止制御について説明する。
【0048】本装置では、車両発進時に以下の発進制御
を行い、ドライバのアクセルワークだけで容易に発進で
きるようになっている。即ち、車両停止状態(車速ゼロ
付近)、クラッチ断保持、変速機が発進段に入れられて
いる状態で、アクセル待ちの状態となり、ドライバがア
クセルペダルを踏み込むと、アクセル開度の上昇につ
れ、クラッチが徐々に自動接続されていき、車両が発進
される。
【0049】一方、発進時にドライバがアクセルを戻す
とクラッチが自動分断される。このときの分断速度を車
速に応じて変化させるのが本発明である。
【0050】即ち、発進時では、クラッチをできるだけ
ゆっくり切るのがフィーリング上好ましい。早く切ると
駆動系にかけられていたエンジントルクが一気に解放さ
れ、駆動系のネジレがいきなり抜けるような違和感があ
るからである。しかし、発進途中で前車に詰まったとき
など、ドライバがアクセルを急激に戻したようなときま
でクラッチをゆっくり切っていたのではエンストする虞
がある。即ち、クラッチ接続途中の半クラッチ状態では
車速がゼロに近く、この状態でクラッチをゆっくり切る
とクラッチ断が実質的に間に合わず、エンストする虞が
ある。特にサイドブレーキを併用した坂道発進や荷を満
載したときなど、車速ゼロ付近でクラッチが深くミート
している状態でアクセルが戻されると、エンストが顕著
に起こり易い。
【0051】そこで、本装置では以下のようにしてクラ
ッチ分断速度を変え、発進時のエンスト防止を図ってい
る。図1はこのクラッチ分断速度決定のためのフローチ
ャートを示す。
【0052】図示されるように、TMCU9はまずステ
ップ101で現在のギヤ段が低速段か否かを判断する。
低速段とは積車時(トレーラ牽引時)の発進段以下のギ
ヤ段である。ここではその発進段が4速に設定されてい
るので、ステップ101では現在のギヤ段が4速以下か
否かを判断していることになる。なお無積車時(トレー
ラ非牽引時)の発進段は9速である。現ギヤ段が低速段
のときはステップ102に進み、現ギヤ段が低速段以外
のときは本制御を終了する。
【0053】ステップ102では、現在の車速Vを予め
設定された高車速側しきい値VH と比較する。高車速側
しきい値VH としては、車両発進時にクラッチが完全に
接続された後の状態となるような車速が選ばれ、ここで
は9km/hとされる。車速Vが高車速側しきい値VH より
大きいときはステップ103に進み、車速Vが高車速側
しきい値VH 以下のときはステップ106に進む。
【0054】ステップ103に進んだときは、フラグFL
AGをONにし、この後ステップ104に進み、フラグFLAG
がONか否かを判断する。ここではONなのでステップ10
5に進み、クラッチ分断速度を低速とし、本フローを終
了する。つまり車速が十分出ているときはエンストの虞
がないので、クラッチ分断速度を低速とし、フィーリン
グの向上を図る。
【0055】一方、ステップ102からステップ106
に進んだときは、こんどは現在の車速Vを予め設定され
た低車速側しきい値VL と比較する。低車速側しきい値
Lとしては、車両発進時にクラッチが半クラッチ状態
となるような車速が選ばれ、ここでは2km/hとされる。
【0056】車速Vが低車速側しきい値VL より小さい
ときは、ステップ107に進んでフラグFLAGをOFF にす
る。この後ステップ104に進み、フラグFLAGがONか否
かを判断する。ここではフラグFLAGがOFF なのでステッ
プ108に進み、クラッチ分断速度を高速とし、本フロ
ーを終了する。このように車速がゼロ付近のときはエン
ストの虞があるので、クラッチ分断速度を高速とし、ア
クセルが急に戻されたとき素早くクラッチを切るように
している。これによりエンストを防止することができ
る。
【0057】ステップ106で車速Vが低車速側しきい
値VL 以上と判断したとき、つまりVL ≦V≦VH のと
きはフラグの変更を行わずステップ104に至る。これ
はヒステリシスを与えるためである。
【0058】このように車速に応じてクラッチ分断速度
を変化させるため、車両発進時のエンストを未然に防止
すると共に、できるだけ低車速までクラッチ分断速度を
低速としてフィーリングとのバランスを図ることができ
る。ここではクラッチ分断速度を高速と低速の二段に切
り換え、高車速側(V>VH (VL ))では低速、低車
速側(V<VL (VH ))では高速としている。
【0059】ところで、このようなクラッチ分断速度の
変更は車両の惰行(惰性走行)時にも有効である。即
ち、低速段且つアクセルを戻した状態で車両を減速して
きたような場合、車両停止寸前でクラッチを自動分断す
るが、このとき高車速側(V>VH (VL ))でクラッ
チを分断するときは分断速度を低速、低車速側(V<V
L (VH ))でクラッチを分断するときは分断速度を高
速とする。これによってもエンストの防止とフィーリン
グの向上とが図れる。
【0060】以上、本発明の実施形態は上述のものに限
られない。本制御を行うギヤ段は4速以下に限られない
し、しきい値の値も2km/h、9km/hに限定されない。ク
ラッチ分断速度を3段以上に切り換えることも可能だ
し、無段階で変化させることも可能である。適用車両も
トラクタに限られない。
【0061】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0062】(1) 車両発進時、アクセルが戻された
ときのエンストを防止できる。
【0063】(2) エンスト防止とフィーリングとの
バランスを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクラッチ分断速度決定方法を示す
フローチャートである。
【図2】実施形態に係る車両の自動変速装置を示す構成
図である。
【図3】自動変速機を示す構成図である。
【図4】自動クラッチ装置を示す構成図である。
【図5】シフトアップマップである。
【図6】シフトダウンマップである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 クラッチ 3 変速機 8 アクセル開度センサ 9 トランスミッションコントロールユニット 10 クラッチブースタ 28 出力軸回転センサ V 車速 VH 高車速側しきい値 VL 低車速側しきい値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機のギヤ位置を検出するギヤ位置検
    出手段と、車両の速度を検出する車速検出手段と、摩擦
    型のクラッチと、該クラッチを断接駆動するクラッチア
    クチュエータと、該クラッチ駆動のストロークを検出す
    るクラッチ位置検出手段と、該クラッチアクチュエータ
    に指令して前記クラッチの断、接動作を制御するコント
    ローラとを備えた自動クラッチ装置において、該変速機
    のギヤ段が低速段であり、且つ該車速が発進時付近の低
    速であるとき、クラッチの分断速度を車速に応じて変化
    させることを特徴とする車両の自動クラッチ装置。
  2. 【請求項2】 エンジンのアクセル開度を検出するアク
    セル開度検出手段と、摩擦型のクラッチと、該クラッチ
    を断接駆動するクラッチアクチュエータと、該クラッチ
    駆動のストロークを検出するクラッチ位置検出手段と、
    該クラッチアクチュエータに指令して前記クラッチの
    断、接動作を制御するコントローラとを備えた自動クラ
    ッチ装置において、車両発進時にアクセル開度が減少さ
    れたときクラッチを自動分断させるようにし、且つ、そ
    のときのクラッチ分断速度を車速に応じて変化させるよ
    うにしたことを特徴とする車両の自動クラッチ装置。
  3. 【請求項3】 上記クラッチ分断速度が、高車速側では
    低速、低車速側では高速に切り換えられる請求項1又は
    2記載の車両の自動クラッチ装置。
  4. 【請求項4】 上記高車速側となる車速が、車両発進時
    にクラッチが完全に接続された後となるような車速であ
    り、上記低車速側となる車速が、車両発進時にクラッチ
    が半クラッチ状態にあるような車速である請求項3記載
    の車両の自動クラッチ装置。
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