JP2001253566A - 用紙保管装置および画像形成装置 - Google Patents

用紙保管装置および画像形成装置

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JP2001253566A
JP2001253566A JP2000063912A JP2000063912A JP2001253566A JP 2001253566 A JP2001253566 A JP 2001253566A JP 2000063912 A JP2000063912 A JP 2000063912A JP 2000063912 A JP2000063912 A JP 2000063912A JP 2001253566 A JP2001253566 A JP 2001253566A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不完全なパッケージ状態の用紙に対してでき
るだけ良好な保管環境を提供する。 【解決手段】 用紙の収納部および用紙を出し入れする
ための前面開口部6を有するフレーム2と、前面開口部
6を開閉する扉3とを有する用紙保管装置1において、
用紙保管装置1内に、除湿手段8として乾燥剤または除
湿剤、ファンまたはヒータを設ける。その結果、用紙保
管装置1内が除湿された状態になり、保管されている用
紙に過分な湿気を与えることが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ装置またはこれらの装置の機能を備え
た複合機等に適用される普通紙を保管するための用紙保
管装置、および用紙保管装置に載置される画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるこの種の技術としては、特
開平11−208912号公報記載の用紙収納容器があ
る。この公報によれば、複写機に備える給紙カセットの
ような容器ケースに乾燥剤を収納して、用紙に含む湿気
を除去し、用紙が湿っていることが原因で搬送途中に紙
づまりを発生させることを防止することが記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】普通紙を画像記録用の
用紙として適用する、複写機、プリンタ、ファクシミリ
装置、さらにはこれらの機能を併せ持つ複合機等の画像
形成装置においては、用紙の保管状態が装置の性能に大
きく影響する。例えば、水分を多く含んだ用紙を給紙し
た場合、定着部で急激に熱を加えられるためしわが発生
したり、用紙の搬送途中で搬送ガイド等にひっかかりジ
ャムを起こしたりするなどと言ったさまざまな障害が起
きやすくなる。
【0004】また、用紙の補給に関して、例えば、50
0枚パッケージの用紙を開いて補給した場合、給紙装置
部(カセット)によっては500枚の用紙全てがセット
できるとは限らないため、残りの用紙は保管されること
になる。しかし、残りの用紙は不完全なパッケージ状態
で外気にさらされながら保管された場合、保管環境が高
多湿状態であれば用紙にしわが発生し、またこのような
保管環境にあった用紙に対して急に除湿を行った場合に
カールが発生すると言った障害が用紙に発生し、その用
紙を画像形成装置にセットすることで上述したような障
害が起きるようになる。
【0005】また、従来より、用紙を有効利用するため
に、一度印刷した用紙を再度使用して裏面に画像形成を
行うことが良く行われている(以下、このような用紙を
裏紙と称する)。しかし、一度プリントアウトした用紙
はカールしていることが多く、このまま使用した場合に
は搬送不良の原因となる。したがって、できるだけカー
ルを矯正させてから再使用することが望ましい。
【0006】本発明は、このような問題を解決し、不完
全なパッケージ状態の用紙に対してできるだけ良好な保
管環境を形成し、さらに保管中に用紙を矯正できる機能
を備えた用紙保管装置、および用紙保管装置内部の湿気
を制御する機能を有する画像形成装置を提供することを
目的する。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、請求項1に係る本発明は、用紙の収納部および用紙
を出し入れするための開口部を有する筐体と、前記開口
部を開閉する開閉部材とを有する用紙保管装置におい
て、前記収納部に、前記収納部内を除湿する除湿手段を
設けたことを特徴とする。このように構成したことによ
り、用紙保管装置内を除湿した状態に保つことができ、
保管された用紙に対して過分な水分を与えることが防止
でき、用紙のしわの発生を防止することができる。
【0008】また請求項2に係る本発明は、前記開口部
の縁部と、前記開閉部材の外周部との間に介在し、前記
開閉部材を閉じた際に前記開口部から前記収納部への湿
気の侵入を遮断する弾性部材を設けたことを特徴とす
る。このように構成したことにより、開閉部材を閉じた
際に、筐体における開口部の縁部と開閉部材との間に弾
性部材を介在することにより、筐体と開閉部材との隙間
から収納部への湿気の侵入を遮断するようになり、その
結果、用紙保管装置内の密閉度が向上し、外部の湿気の
侵入を防止することができる。
【0009】また請求項3に係る本発明は、前記除湿手
段として、前記収納部内の湿気を吸収する吸湿剤を設け
たことを特徴とする。このように構成したことにより、
用紙保管装置内の簡易な手段で除湿することができる。
【0010】また請求項4に係る本発明は、前記除湿手
段として、前記収納部内に気流を発生させて、湿気を前
記収納部外に排出させるファンを設けたことを特徴とす
る。このように構成したことにより、用紙保管装置内に
湿気が溜まった場合に容易に放出することができる。
【0011】また請求項5に係る本発明は、前記除湿手
段として、前記収納部内の温度を上昇させるヒータを設
けたことを特徴とする。このように構成したことによ
り、用紙保管装置内の水分を蒸発させて外部に放出する
ことができる。
【0012】また請求項6に係る本発明は、前記収納部
内に電源プラグに接続するコンセントを設け、前記収納
部内において電源供給を可能に構成したことを特徴とす
る。このように構成したことにより、用紙保管装置内に
市販の除湿機能を有する装置を設置することができる。
【0013】また請求項7に係る本発明は、前記収納部
内に湿度検出手段を設け、この湿度検出手段の検出結果
に基づいて前記収納部内が設定湿度になるように前記除
湿手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
このように構成したことにより、用紙保管装置内を一定
の湿度に保つことができ、用紙に過分な湿気を与えるこ
とを防止するとともに、必要以上の用紙の乾燥を防止す
ることができる。
【0014】また請求項8に係る本発明は、用紙の収納
部および用紙を出し入れするための開口部を有する筐体
と、前記開口部を開閉する開閉部材とを有する用紙保管
装置において、前記収納部に、用紙の矯正手段を設けた
ことを特徴とする。このように構成したことにより、矯
正した用紙を画像形成装置にセットできるようになる。
【0015】また請求項9に係る本発明は、前記矯正手
段として、上下に積載された最上位の用紙面に対して均
一に圧力を加える押圧手段を設けたことを特徴とする。
【0016】また請求項10に係る本発明は、前記矯正
手段として、用紙を起立させた状態で挟持する支持手段
と、この支持手段を押圧して、用紙の両側面に対して均
一に圧力を加える押圧手段を設けたことを特徴とする。
このように構成したことにより、用紙に圧力を加えるこ
とにより、用紙を矯正することができる。
【0017】また請求項11に係る本発明は、前記収納
部内に加湿手段を備えたことを特徴とする。このように
構成したことにより、用紙に湿気を与えることが可能に
なり、用紙を矯正しやすい状態にすることができる。
【0018】また請求項12に係る本発明は、前記収納
部内に湿度検出手段を設け、この湿度検出手段の検出結
果に基づいて前記収納部内が設定湿度になるように前記
加湿手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とす
る。このように構成したことにより、用紙保管装置内の
湿度を制御することができ、用紙に過度の湿気を与える
ことを防止することが可能になる。
【0019】また請求項13に係る本発明は、前記押圧
手段による用紙に対する押圧を解除した状態で、前記加
湿手段を動作させ、加湿後、前記押圧手段を動作させて
用紙に対する押圧を行うことを特徴とする。このように
構成したことにより、押圧を解除した状態にすることで
用紙に湿気を浸透させることが可能になる。
【0020】また請求項14に係る本発明は、前記湿度
検出手段の検出結果を視認可能に表示する表示手段を設
けたことを特徴とする。このように構成したことによ
り、用紙保管装置内の湿度を使用者が確認することがで
きる。
【0021】また請求項15に係る本発明は、前記収納
部に収納された用紙の重量を検出する重量検出手段を設
け、前記制御手段は、前記重量検出手段の検出結果に基
づいて前記加湿手段の加湿時間を設定することを特徴と
する。このように構成したことにより、収納された用紙
量に応じて自動的に加湿時間を設定することができる。
【0022】また請求項16に係る本発明は、用紙の収
納部および用紙を出し入れするための開口部を有する筐
体と、前記開口部を開閉する開閉部材とを有する用紙保
管装置において、前記収納部を前記筐体内に2つ形成
し、一方の収納部内に除湿手段を設け、他方の収納部内
に用紙を均一に押圧する矯正手段および加湿手段を設け
たことを特徴とする。このように構成したことにより、
新規の用紙と、矯正が必要な用紙とを収納することがで
きる。
【0023】また請求項17に係る本発明は、一方の収
納部内の湿気を他方の収納部に移動させる機能を備えた
ことを特徴とする。このように構成したことにより、一
方の収納部内では湿気を取ることにより除湿を行い、他
方の収納部では移動した水分によって加湿することがで
きる。
【0024】また請求項18に係る本発明は、前記収納
部内に脱臭剤を備えたことを特徴とする。このように構
成したことにより、用紙保管装置内の空気を清潔にする
ことができる。
【0025】また請求項19に係る本発明は、装置本体
の上面を画像形成装置の載置部としたことを特徴とす
る。このように構成したことにより、画像形成装置の近
くに用紙を保管することができる。
【0026】また請求項20に係る本発明は、画像形成
装置の電源プラグが差込可能なコンセントを装置本体の
外部面に設けたことを特徴とする。このように構成した
ことにより、画像形成装置の近くから電源を得ることが
できる。
【0027】また請求項21に係る本発明は、外部入力
を行う操作パネルおよび装置の各種の情報を表示する表
示パネルを有する画像形成装置であって、請求項7また
は12に係る用紙保管装置における制御手段に接続する
入出力部を有し、前記制御手段に対する命令入力を操作
パネルによって行い、湿度検出手段の検出結果を前記表
示パネルに表示するように構成したことを特徴とする。
このように構成したことにより、画像形成装置の操作に
より、用紙保管装置内の湿度を制御できるとともに、表
紙パネルを介して用紙保管装置内の湿度を使用者が確認
できるようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の第1実施形態における用紙
保管装置の外観および使用状態を示す斜視図であり、1
は用紙保管装置、2はフレーム、3はフレーム2に開閉
可能に取り付けられた扉、4は扉3に設けられた取手を
示す。用紙保管装置1の上面には記録用紙として普通紙
を使用するファクシミリ装置100等が載置可能であ
り、扉3を開くことにより用紙保管装置1の内部が開放
され、用紙の出し入れ作業が可能な状態になる。
【0030】図2は用紙保管装置の内部構成を示す説明
図であり、5はフレーム2の前面開口部6の周縁部に設
けられたゴム材、7は用紙を載置する載置台、8は用紙
保管装置1内に備えられた除湿手段を示す。除湿手段8
としては、除湿剤または乾燥剤、ファン、加熱装置、さ
らには除湿装置等が適用される。
【0031】扉3を閉じた際に扉3とフレーム2との間
にゴム材5が介在するようになり、用紙保管装置1内の
密閉度が向上し、湿気の侵入が防止される。さらに、用
紙保管装置1内においては除湿手段8による除湿効果に
よって、除湿された状態が維持されるようになる。
【0032】したがって、用紙保管装置1内に収納され
た用紙は、低湿環境で保管されるようになり、湿気を含
む用紙を給紙した場合の不具合を防止することができ
る。
【0033】図3は除湿手段として除湿剤または乾燥剤
を適用する場合の用紙保管装置の内部構成を示す説明図
であり、10は扉3に開閉可能に設けられた小型扉、1
1は、小型扉10の用紙保管装置1内側の面に設けら
れ、除湿剤または乾燥剤12の収納部を示す。また、図
示しないが、小型扉10の用紙保管装置1外側の面に
は、小型扉10を開閉させるための取手が設けられてい
る。また、扉3における小型扉10によって開閉される
開口部の周縁部にゴム材が設けられている。
【0034】除湿剤または乾燥剤12を収納する際に
は、小型扉10を開くことにより収納部11を除湿剤ま
たは乾燥剤12の出し入れが可能な位置に移動する。そ
して、収納部11に除湿剤または乾燥剤12を収納して
から小型扉10を閉じることにより、用紙保管装置1内
に除湿剤または乾燥剤12が設置される。
【0035】このように構成したことにより、除湿剤ま
たは乾燥剤12を交換するために扉3を開ける必要がな
いため、用紙保管装置1内の環境を大きく変えることな
く除湿剤または乾燥剤12の収納が行えるようになる。
【0036】なお、小型扉10の一部または全体を透明
部材によって構成することにより、交換時期を表示する
ような機能がある除湿剤または乾燥剤12を使用した場
合に、小型扉10を開けることなく交換時期を知ること
ができるようになる。また、前述の構成においては、小
型扉10を扉3に設けたが、小型扉10をフレーム2の
一部に設けても、小型扉10を複数箇所に設けても良
い。また、小型扉10に除湿剤または乾燥剤の収納部の
他に脱臭剤を収納する収納部を設けても良い。
【0037】図4は除湿手段としてファンまたはヒータ
を適用する場合の用紙保管装置の内部構成の一例を示す
説明図であり、20はファン、21は商用電源に接続す
る電源コード、22は温度および湿度を検知するセン
サ、23は制御回路や電源回路が形成された基板を設置
する制御部、24は扉3に取り付けられた表示パネルを
示す。
【0038】用紙保管装置1内に、ファン20,センサ
22,制御部23が備えられており、フレーム2には吸
排気用の開閉可能な孔部(図示せず)が形成されてい
る。表示パネル24には用紙保管装置1内の湿度、適正
湿度にあるか否かの情報、除湿中であるか否かの情報が
表示される。制御部23は、センサ22の検出結果に基
づいてファン20の駆動を制御するものであり、センサ
22によって検知された湿度が予め設定された湿度より
高くなった場合、孔部を開いて、ファン20を回転させ
る。その結果、用紙保管装置1内に気流が発生して吸排
気用の孔部を介して湿気が外部に排出される。そして、
所定時間回転させた後、ファン20の回転を停止させ、
孔部を閉じる。
【0039】このように構成したことにより、用紙保管
装置1の内部の湿度が所定の値以下になるように自動的
に制御することが可能になる。なお、ファン20のスイ
ッチを表示パネル24の近傍に設置し、使用者が表示パ
ネル24を見て加湿状態にあると判断した場合、孔部を
開いてスイッチをオンにしてファン20を回転させるよ
うに手動による制御が可能な構成にしても良い。
【0040】また、ファン20の代わりにヒータ25を
設けた場合の同様であり、センサ22によって検知され
た湿度が予め設定された湿度より高くなった場合に、ヒ
ータ25を回転させる。その結果、用紙保管装置1内に
気流が発生して吸排気用の孔部を介して湿気が外部に排
出される。
【0041】なお、ファン20とヒータ25の両方の機
能を備えたいわゆるファンヒータを設けることにより、
さらに除湿機能を向上させることができる。例えば、新
規に用紙が収納された際に、ファンヒータを所定時間駆
動させることにより、用紙から湿気を除いて、その湿気
を外部に排出することにより、用紙保管装置1の環境を
早めに安定させることができる。また、センサ22の検
知結果を視認可能に表示する表示手段を設置しても良
く、使用者は表示手段を見ることにより用紙保管装置1
の内部環境を知ることができるようになる。また、扉3
の開閉状態を検知するセンサを設けて、扉3の長時間の
開放をアラーム等により警告する機能や、載置台7に重
量センサを設けて、保管されている用紙の量に関する情
報を表示手段に表示させても良い。また、図3に示すよ
うな、乾燥剤または吸湿剤を収納する収納部12を有す
る小型扉10を設けて良いことは言うまでもない。
【0042】さらに、図3に示した用紙保管装置1に、
図4に示したセンサ22,制御部23および表示パネル
24を設け、表示パネル24に用紙保管装置1内の湿
度、適正湿度にあるか否かの情報を表示させることによ
り、使用者が表示パネル24を見て加湿状態にあると判
断した場合、用紙保管装置1に収納する除湿剤または乾
燥剤12の数量を増やすようにしても良い。
【0043】図5は除湿手段としてファンまたはヒータ
を適用する場合の用紙保管装置の内部構成の他例を示す
説明図であり、26は制御部23とファクシミリ装置と
の間で信号の送受信を行うための回路を有する入出力部
を示す。なお、図4に示す部材と同一または同一機能の
部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0044】図4に示す用紙保管装置の構成はファクシ
ミリ装置に対して独立したものであるが、図5に示す用
紙保管装置の構成はファクシミリ装置のオプションとし
て構成されたものである。ファクシミリ装置と用紙保管
装置1の制御部23とは接続コードを介して接続され
る。
【0045】ファクシミリ装置100の操作パネル10
2(図1参照)の操作により、基準となる湿度が入力さ
れると、ファクシミリ装置100内の制御部103のメ
モリに記憶される。用紙保管装置1側からはファクシミ
リ装置100に対して、センサ22が検知した温度/湿
度情報がファクシミリ装置100に一定時間間隔で送信
される。ファクシミリ装置100においては受信した温
度/湿度情報に基づいてファン20またはヒータ25を
駆動させるか否かを判断し、駆動させる場合には用紙保
管装置1に対してその旨を示す命令コマンドが出力され
る。さらに、ファン20またはヒータ25の駆動中も温
度/湿度情報をモニタし、センサ22が検知した湿度が
基準湿度より低くなった場合に駆動を停止させる旨の命
令コマンドが出力される。なお、用紙保管装置1からの
温度/湿度情報は表示パネル101(図1参照)に表示
可能に構成されており、使用者は必要に応じて用紙保管
装置1の内部の環境を知ることができる。
【0046】このように構成したことにより、用紙保管
装置1側の制御部23の負担を軽減するとともに、ファ
クシミリ装置100において用紙保管装置1の内部の環
境を管理することができる。
【0047】なお、図3に示した用紙保管装置1に、図
5に示したセンサ22,制御部23を設け、ファクシミ
リ装置100の表示パネル101に用紙保管装置1内の
湿度、適正湿度にあるか否かの情報を表示させても良
い。
【0048】図6は除湿手段として除湿装置を適用する
場合の用紙保管装置の内部構成を示す説明図であり、3
0は除湿装置を示す。この除湿装置30は、湿気を水滴
にして外部に排出させるかあるいはタンクに貯めておく
ものである。用紙保管装置1の内部には電源コード21
に接続されたコンセント31が設けられており、このコ
ンセント31に除湿装置30の電源プラグを差し込むこ
とにより、除湿装置30に電源供給が可能な状態にな
る。そして、除湿装置30を駆動させることにより用紙
保管装置1内が除湿装置30によって一定の湿度に保た
れた状態に保持される。
【0049】なお、図3に示す小型扉10を設けても良
いことは言うまでもないが、この場合、除湿装置30の
電源コード21をコンセント31から抜くことにより用
紙保管装置1内から取り出すことにより、図3に示す用
紙保管装置のような使用形態にすることも可能になる。
【0050】ところで、近年省エネ、リサイクル等でコ
ピーアウト紙(以下、裏紙と称する)の再使用が行われ
ているが、このような用紙はカールした状態が多くその
まま画像記録装置に用紙をセットすると、給紙、搬送性
能の低下によってジャム等が起きるおそれがあること
は、発明が解決しようとする課題の欄で述べた通りであ
る。次に説明する実施形態の用紙保管装置は、用紙を矯
正する機能も備えたものである。
【0051】図7は本発明の第2実施形態の用紙保管装
置の内部構成を示す説明図であり、40は加湿装置、4
1は普通紙サイズまたはそれより大きい平面を有する荷
重手段を示す。なお、図2〜図6に示す第1実施形態に
おける部材と同一または同一機能の部材については同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0052】載置台7には裏紙の位置を規制する規制部
材42が着脱自在に設けられており、この規制部材42
によって載置台7上に裏紙が、裏紙の4辺が合致するよ
うに規制部材42によって裏紙の位置が整えられながら
積載される。そして、矯正時には積載された裏紙上に荷
重手段41によって均一な荷重がかけられる。
【0053】載置台7に裏紙が積載された後、扉3を閉
じて、所定時間加湿を行う。加湿時間は、裏紙の積載量
に応じて適宜設定すると良い。第2実施形態の用紙保管
装置においては、載置台7に重量センサ44が設けられ
ており、この重量センサ44の検知結果に基づいて加湿
時間が設定される。
【0054】加湿中においては、用紙保管装置1内の湿
度がセンサ22によって検知され、その検知結果が制御
部23を介して扉3に設けられた表示パネル43に表示
され、使用者に報知される。そして、所定時間経過後、
用紙保管装置1内の湿度を安定湿度まで落としていく。
この安定湿度は用紙の種類によって若干異なるが、40
%〜50%になるように加湿装置40を制御する。安定
湿度になった後、荷重手段41によって裏紙に荷重が加
えられる。荷重が加えられた状態をしばらく維持した
後、荷重を解除することにより、カールが矯正された裏
紙が得られるようになる。以降、用紙保管装置1内に第
1実施形態のように除湿手段8を設けることにより、矯
正された裏紙の保管がなされるようになる。
【0055】なお、図7に示す第2実施形態の装置にお
いても、図5に示す装置と同様にファクシミリ装置のオ
プションとし、ファクシミリ装置によって湿度の設定や
湿度の表示等を行うように構成しても良い。
【0056】図8は本発明の第3実施形態の用紙保管装
置の内部構成を示す正面図であり、50は用紙を起立さ
せかつ並列させた状態で挟持させる一対の支持手段を示
し、一方の支持手段50は載置台7上にスライド可能に
設けられ、他方の支持手段50は載置台7上に固定され
ている。51は支持手段50をスライド方向に移動させ
て用紙に荷重を加える加圧手段を示し、この加圧手段5
1は、回転によって支持手段50のスライド方向に移動
するスパイラルシャフト51aとこのスパイラルシャフ
ト50aを回転させるハンドル51bとから構成されて
いる。なお、図7に示す第2実施形態における部材と同
一または同一機能の部材については同一の符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0057】裏紙を矯正させる際には、まず、載置台7
に裏紙を載置し、支持手段50よって支持させる。この
時、加圧手段51による加圧は解除した状態または支持
手段50に加える荷重を小さめに設定しておく。そし
て、第2実施形態と同様に用紙保管装置内1を加湿状態
にして所定時間裏紙を加湿して安定湿度まで、湿度を落
とす。そして、加圧手段51によって支持手段50に荷
重を加えて一対の支持手段50によって裏紙を加圧す
る。荷重が加えられた状態をしばらく維持した後、荷重
を解除することにより、カールが矯正された裏紙が得ら
れるようになる。
【0058】このように構成したことにより、載置され
た裏紙間に若干の隙間を形成することができるために均
一に湿気を与えることが可能になり、裏紙を確実に矯正
させることができる。なお、載置された裏紙の起立姿勢
については、裏紙の長辺を載置台7に対して垂直に起立
させた姿勢にするばかりでなく、短辺を載置台7に対し
て垂直に起立させた姿勢にしても良く、さらには、載置
台7の載置面を斜面にして、裏紙の長辺および短辺を支
持するように構成にしても良い。
【0059】図9は本発明の第4実施形態の用紙保管装
置の内部構成を示す説明図であり、60は、用紙保管装
置1の内部を上下に区切り、新規用紙または矯正済みの
裏紙の収納部1aと裏紙用の収納部1bとを形成させる
仕切板、3aは収納部1aを開閉する第1扉、3bは収
納部1bを開閉する第2扉を示す。この第4実施形態の
用紙保管装置は、装置内部の上部に収納部1aを設け、
下部に収納部1bを設けた構成であり、収納部1a内を
前述した第1実施形態の装置のように構成し、収納部1
bを前述した第2または第3実施形態の装置のように構
成したものである。
【0060】図9において、収納部1aには、湿気を水
滴にして外部に排出させるかあるいはタンクに貯めてお
く機能を有する除湿装置30が設けられており、収納部
1bには水滴を蒸発させて収納部1b内の湿度を上げる
加湿装置40が設けられている。さらに、除湿装置30
と加湿装置40とは、除湿装置30によって取り込まれ
た水滴が加湿装置40に移動可能になるように連結され
ている。
【0061】このように構成したことにより、除湿装置
30が収納部1aを除湿することによって取り込んだ水
滴を、収納部1bの加湿に使用することができる。
【0062】なお、図9に示す第4実施形態の構成にお
いて、仕切板60に開閉窓を設け、収納部1aと収納部
1bとの間における空気の移動または遮断が可能になる
ように構成しても良く、このように構成することによ
り、収納部1bを収納部1aと同様に新規用紙または矯
正済みの裏紙の収納用に使用することが可能になる。
【0063】
【発明の効果】以上、説明したように構成された本発明
によれば、用紙保管装置に除湿機能を設けたことによ
り、用紙の保管状態不良によって水分を含んだ状態にあ
る用紙を使用することによる搬送障害を低減することが
可能になる。
【0064】また、用紙保管装置に用紙の矯正機能を設
けたことにより、例えば、裏紙のようなカールした用紙
を使用することによる搬送障害を低減することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における用紙保管装置の
外観および使用状態を示す斜視図
【図2】用紙保管装置の内部構成を示す説明図
【図3】図2の除湿手段として除湿剤または乾燥剤を適
用する場合の用紙保管装置の内部構成を示す説明図
【図4】除湿手段としてファンまたはヒータを適用する
場合の用紙保管装置の内部構成の一例を示す説明図
【図5】除湿手段としてファンまたはヒータを適用する
場合の用紙保管装置の内部構成の他例を示す説明図
【図6】除湿手段として除湿装置を適用する場合の用紙
保管装置の内部構成を示す説明図
【図7】本発明の第2実施形態の用紙保管装置の内部構
成を示す説明図
【図8】本発明の第3実施形態の用紙保管装置の内部構
成を示す正面図
【図9】本発明の第4実施形態の用紙保管装置の内部構
成を示す説明図
【符号の説明】
1 用紙保管装置 1a,1b 収納部 2 フレーム 3 扉 3a 第1扉 3b 第2扉 4 取手 5 ゴム材 6 前面開口部 7 載置台 8 除湿手段 10 小型扉 11 収納部 12 除湿剤または乾燥剤 20 ファン 21 電源コード 22 センサ 23 制御部 24 表示パネル 25 ヒータ 26 入出力部 30 除湿装置 31 コンセント 40 加湿装置 41 荷重手段 42 規制部材 43 表示パネル 44 重量センサ 50 支持手段 51 加圧手段 60 仕切板 100 ファクシミリ装置 101 表示パネル 102 操作パネル 103 制御部

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の収納部および用紙を出し入れする
    ための開口部を有する筐体と、前記開口部を開閉する開
    閉部材とを有する用紙保管装置において、前記収納部
    に、前記収納部内を除湿する除湿手段を設けたことを特
    徴とする用紙保管装置。
  2. 【請求項2】 前記開口部の縁部または前記開閉部材の
    外周部の少なくとも一方に弾性部材を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の用紙保管装置。
  3. 【請求項3】 前記除湿手段として、前記収納部内の湿
    気を吸収する吸湿剤を設けたことを特徴とする請求項1
    または2記載の用紙保管装置。
  4. 【請求項4】 前記除湿手段として、前記収納部内に気
    流を発生させて、湿気を前記収納部外に排出させるファ
    ンを設けたことを特徴とする請求項1,2または3記載
    の用紙保管装置。
  5. 【請求項5】 前記除湿手段として、前記収納部内の温
    度を上昇させるヒータを設けたことを特徴とする請求項
    1,2,3または4記載の用紙保管装置。
  6. 【請求項6】 前記収納部内に電源プラグに接続するコ
    ンセントを設け、前記収納部内において電源供給を可能
    に構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4また
    は5記載の用紙保管装置。
  7. 【請求項7】 前記収納部内に湿度検出手段を設け、こ
    の湿度検出手段の検出結果に基づいて前記収納部内が設
    定湿度になるように前記除湿手段を制御する制御手段を
    設けたことを特徴とする請求項1,2,4または5記載
    の用紙保管装置。
  8. 【請求項8】 用紙の収納部および用紙を出し入れする
    ための開口部を有する筐体と、前記開口部を開閉する開
    閉部材とを有する用紙保管装置において、前記収納部
    に、用紙の矯正手段を設けたことを特徴とする用紙保管
    装置。
  9. 【請求項9】 前記矯正手段として、上下に積載された
    最上位の用紙面に対して均一に圧力を加える押圧手段を
    設けたことを特徴とする請求項8記載の用紙保管装置。
  10. 【請求項10】 前記矯正手段として、用紙を起立させ
    た状態で挟持する支持手段と、この支持手段を押圧し
    て、用紙の両側面に対して均一に圧力を加える押圧手段
    を設けたことを特徴とする請求項8記載の用紙保管装
    置。
  11. 【請求項11】 前記収納部内に加湿手段を備えたこと
    を特徴とする請求項8,9または10記載の用紙保管装
    置。
  12. 【請求項12】 前記収納部内に湿度検出手段を設け、
    この湿度検出手段の検出結果に基づいて前記収納部内が
    設定湿度になるように前記加湿手段を制御する制御手段
    を設けたことを特徴とする請求項11記載の用紙保管装
    置。
  13. 【請求項13】 前記矯正手段による用紙に対する押圧
    を解除した状態で、前記加湿手段を動作させ、加湿後、
    前記矯正手段を動作させて用紙に対する押圧を行うこと
    を特徴とする請求項12記載の用紙保管装置。
  14. 【請求項14】 前記湿度検出手段の検出結果を視認可
    能に表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項
    7または12記載の用紙保管装置。
  15. 【請求項15】 前記収納部に収納された用紙の重量を
    検出する重量検出手段を設け、前記制御手段は、前記重
    量検出手段の検出結果に基づいて前記加湿手段の加湿時
    間を設定することを特徴とする請求項11記載の用紙保
    管装置。
  16. 【請求項16】 用紙の収納部および用紙を出し入れす
    るための開口部を有する筐体と、前記開口部を開閉する
    開閉部材とを有する用紙保管装置において、前記収納部
    を前記筐体内に2つ形成し、一方の収納部内に除湿手段
    を設け、他方の収納部内に用紙を均一に押圧する矯正手
    段および加湿手段を設けたことを特徴とする用紙保管装
    置。
  17. 【請求項17】 一方の収納部内の湿気を他方の収納部
    に移動させる機能を有することを特徴とする請求項16
    記載の用紙保管装置。
  18. 【請求項18】 前記収納部内に脱臭剤を備えたことを
    特徴とする請求項1〜17のいずれか1項記載の用紙保
    管装置。
  19. 【請求項19】 装置本体の上面を画像形成装置の載置
    部としたことを特徴とする請求項1〜18のいずれか1
    項記載の用紙保管装置。
  20. 【請求項20】 画像形成装置の電源プラグが差込可能
    なコンセントを装置本体の外部面に設けたことを特徴と
    する請求項1〜19のいずれか1項記載の用紙保管装
    置。
  21. 【請求項21】 外部入力を行う操作パネルおよび装置
    の各種の情報を表示する表示パネルを有する画像形成装
    置であって、請求項7または12の用紙保管装置におけ
    る制御手段に接続する入出力部を有し、前記制御手段に
    対する命令入力を操作パネルによって行い、湿度検出手
    段の検出結果を前記表示パネルに表示するように構成し
    たことを特徴とする画像形成装置。
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