JP2001252756A - 金属射出成形用金型 - Google Patents

金属射出成形用金型

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JP2001252756A JP2000063022A JP2000063022A JP2001252756A JP 2001252756 A JP2001252756 A JP 2001252756A JP 2000063022 A JP2000063022 A JP 2000063022A JP 2000063022 A JP2000063022 A JP 2000063022A JP 2001252756 A JP2001252756 A JP 2001252756A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多点注湯口を有する金型において、各注湯口
からの溶湯の射出タイミングのずれを緩和する。 【解決手段】 移動側金型28には、固定側金型26に
設けられる複数の注湯口32aとそれぞれ対向する位置
にそれぞれ貫通孔28aを形成し、各貫通孔28aに
は、これの軸方向中央部付近から左端部にかけてそれぞ
れねじ部28bを形成するとともに、ねじ部28bと螺
合するピン54を移動可能に挿入し、ピン54の先端部
と貫通孔28aの側壁とにより囲まれた部分によって湯
溜まり部55を構成する。湯溜まり部55は、ピン54
に螺合しているナット56を緩めピン54を移動させて
深さを変えることにより体積を調整可能とし、ナット5
6を移動側金型28に当接するように締めることにより
ピン54の位置が固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属射出成形に使
用されるホットランナ金型やスリープレート金型などの
ように金属射出成形機から射出された溶湯が複数カ所か
らキャビティ内に注入されるように複数の注湯口(以
下、多点注湯口という)が形成されている金型に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4に従来の多点注湯口を有したホット
ランナ金型を使用した金属射出成形機の一部を示す側断
面図を、図5に図4のキャビティに溶湯が充填された状
態を示す側断面図を、図6に図5の金型が開かれて製品
が取り出される状態を示す側断面図を示す。
【0003】これに示されるものは、内部にスクリュ1
0が設けられたシリンダ12の外周部に、シリンダ12
を加熱するためのシリンダヒータ14と、シリンダヒー
タ14を制御するための熱電対16とがそれぞれ設けら
れている。シリンダ12の先端にはノズル18が設けら
れており、ノズル18の外周部にはノズル18を加熱す
るためのノズルヒータ20と、ノズルヒータ20を制御
するための熱電対22とがそれぞれ設けられている。
【0004】ホットランナ金型は、固定側金型26と可
動側金型28とにより構成されており、固定側金型26
は、金型を取付ける型締め装置の型板24に固定されて
移動が拘束されている。可動側金型28は、固定側金型
26に合わさってキャビテイを形成すると共に製品取り
出し時には開かれるように移動可能に構成されている。
【0005】固定側金型26内には、加熱保持されるホ
ットランナのマニホールド30と、マニホールド30に
接続し先端がキャビティ33内に開口したホットランナ
ノズル(注湯口)32とがそれぞれ設けられており、マ
ニホールド30とホットランナノズル32の外周部に
は、これらを加熱するための誘導加熱コイル34がそれ
ぞれ設けられており、また図示はされていないが、ホッ
トランナノズル32及びマニホールド30にはそれぞれ
の温度を制御するための測温体が設置されている。
【0006】ノズル18の先端はマニホールド30に当
接しており、シリンダ12、ノズル18、マニホールド
30及びホットランナノズル32内には、シリンダヒー
タ14、ノズルヒータ20及び誘導加熱コイル34によ
り加熱された金属材料が溶融もしくは半溶融の金属(以
下、溶湯という)36となって保持されている。ホット
ランナノズル32の先端には、成型品とホットランナノ
ズル32内の溶湯36とが切り離される際に溶湯が凝固
して形成されるコールドプラグ38が成形されており、
このコールドプラグ38により溶湯36が外部に漏れな
いようになっている。可動側金型28には、複数本のエ
ジェクタピン40の一端が軸方向に移動可能に貫通して
おり、各エジェクタピン40の一端が可動側金型28か
ら突出することにより成形品を押し出すことが可能であ
る。各エジェクタピン40の他端はこれらを軸方向へ移
動可能なエジェクタプレート42に固定されている。
【0007】次に動作について説明する。
【0008】ホットランナ金型の場合、溶湯36を射出
する際には、まず、移動側金型28を移動させて固定側
金型26と移動側金型28とを閉じた状態にする。次
に、誘導加熱コイル34により、ホットランナノズル3
2の先端温度を溶湯36を加熱保持するための保持温度
から急上昇させて、コールドプラグ38を溶かし、これ
と同時にスクリュ10を高速で前進させて、ホットラン
ナ30、ノズル18及びシリンダ12内の溶湯36を、
図5に示されるように、ホットランナノズル32から順
次キャビティ33内に射出させる。キャビティ33内に
射出された溶湯36は即座に凝固し、図6に示されるよ
うに、移動側金型28が移動して金型が開いた後に、エ
ジェクタピン40が移動側金型28から突出する方向に
移動して成形品43を押し出す。これにより成形品43
が取り出される。
【0009】また、図7に従来の多点注湯口を有したス
リープレート金型を使用した金属射出成形機の一部を示
す側断面図を、図8に図7のキャビティに溶湯が充填さ
れた状態を示す側断面図を、図9に図8の金型が開かれ
て製品及びランナが取り出される状態を示す側断面図を
それぞれ示す。なお、ホットランナ金型を使用したもの
と同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0010】これに示されるものは、固定側金型26と
移動側金型28に挟まれて中間型44が設けられてお
り、固定側金型26と中間型44には、シリンダ18か
ら射出された溶湯36がキャビティ33まで流れていく
流路であるランナ部(注湯口)50が形成されている。
また、中間型44には、ノズル18と対向する位置に射
出されたコールドプラグ38を補足するためのコールド
プラグキャッチャー44aが形成されている。固定側金
型26内には、これから離隔するようにスライドしてラ
ンナ52を押し出すことが可能なランナ板48が設けら
れている。溶湯36は、シリンダ12及びノズル18内
にシリンダヒータ14及びノズルヒータ20により加熱
保持されており、ノズル18の先端にはコールドプラグ
38が形成されている。
【0011】また、スリープレート金型の場合は、溶湯
36を射出する際に、まず、ランナ板48、中間型44
及び移動側金型28を移動させて、固定側金型26、ラ
ンナ板48、中間型44及び移動側金型28を閉じた状
態にする。次に、スクリュ10を高速前進させ、シリン
ダ12内の計量された溶湯36をノズル18の先端から
押し出す。このとき、図8に示されるように、ノズル1
8の先端のコールドプラグ38が押し出されてコールド
プラグキャッチャー44aに補足され、溶湯36は、ラ
ンナ部50を通ってキャビティ33内に射出される。ラ
ンナ部50及びキャビティ33内に射出された溶湯36
は即座に凝固し、図9に示されるように、中間型44及
び移動側金型28が移動して金型が開く。ランナ部50
に成形されたランナ52は、ランナ板48がスライドす
ることにより取り出されるとともに、キャビティ33内
に成形された成型品43は、エジェクタピン40が移動
側金型28から突出する方向に移動して成型品43を押
し出すことにより取り出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の多点注湯口
を有するホットランナ金型を使用した成形では次のよう
な課題がある。すなわち、各ホットランナノズル32は
それぞれ独立して誘導加熱コイル34により加熱される
が、各ホットランナノズル32は、これらを製造すると
きの誤差により断面積や長さに微妙な違いが生じてお
り、温度のばらつきも防ぐことができない。このため、
ホットランナノズル32の温度のばらつきによって流動
抵抗が変わるなど、複数のホットランナノズル32を使
用する場合、各種要因により射出時にそれぞれのホット
ランナノズル32から溶湯36の出るタイミングがずれ
るという問題点がある。また、プラスチックと異なり、
金属の凝固時間は1/100秒程度と非常に短いので、
溶湯の充填時間のわずかなずれが成形品43の欠陥につ
ながるという問題点がある。
【0013】また、同じようにスリープレート金型を使
用した成形でも、各ランナ部50は、これらを製造する
ときの誤差により断面積や長さに微妙な違いが生じてお
り、それぞれ流動抵抗が異なることになる。また、重力
の影響で下の方へ流れ易いなど上下の違いもある。この
ため、それぞれのランナ部50から溶湯36が射出する
タイミングが微妙にずれてしまう。
【0014】このように、溶湯36が射出するタイミン
グがずれると、キャビティ33内における溶湯36の充
填流れが意図したものと変わってしまい、湯合わせ位置
がずれて成型品43に欠陥が生じたり、部分毎の充填率
にばらつきが生じることになるため、良品率が低下する
という問題がある。
【0015】本発明は、このような課題を解決するため
のものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来のものの課題を解決するためのものであり、複数の
注湯口出口から射出される溶湯のキャビティへの充填タ
イミングを一致させることができる金型を提供すること
を目的とする。
【0017】本発明のうちで請求項1記載の発明は、金
属射出成形機から射出された溶湯(36)が複数カ所か
らキャビティ(33)内に注入されるように複数の注湯
口(32)が形成されている金属射出成形用金型におい
て、前記金型には、各注湯口(32)出口に各々独立し
てそれぞれ湯溜まり部(55)が形成されており、各湯
溜まり部(55)はそれぞれ独立して体積調整可能であ
ることを特徴とするものである。
【0018】また、本発明のうちで請求項2記載の発明
は、金属射出成形機から射出された溶湯(36)が複数
カ所からキャビティ(33)内に注入されるように複数
の注湯口(32)が形成されている金属射出成形用金型
において、前記金型には、各注湯口(32)出口と対向
する位置にそれぞれ湯溜まり部(55)が形成されてお
り、各湯溜まり部(55)はそれぞれ独立して体積調整
可能であることを特徴とするものである。
【0019】また、本発明のうちで請求項3記載の発明
は、請求項1又は2記載の発明において、前記各湯溜ま
り部(55)は、それぞれの深さを変えることにより体
積を調整可能であることを特徴とするものである。
【0020】また、本発明のうちで請求項4記載の発明
は、請求項1〜3のいずれか記載の発明において、前記
各湯溜まり部(55)は、湯溜まり部(55)の深さ方
向に移動可能なピン(54,58)の位置を変更するこ
とにより湯溜まり部(55)の体積を調整可能としたこ
とを特徴とするものである。
【0021】また、本発明のうちで請求項5記載の発明
は、請求項1〜4のいずれか記載の発明において、前記
金型はホットランナ金型であることを特徴とするもので
ある。
【0022】ここで、「ホットランナ金型」とは、金属
射出成形において、ランナ部の温度を金属材料の溶融状
態を保持できるように制御して、ランナ部を固化させな
いで次のショットに使用することができる構造を有する
金型のことである。
【0023】また、本発明のうちで請求項6記載の発明
は、請求項1〜4のいずれか記載の発明において、前記
金型はスリープレート金型であることを特徴とするもの
である。ここで、「スリープレート金型」とは、成型品
取出し部分とランナ、スプルー取出し部分とが型開き方
向に別々になっている構造を有する金型のことである。
【0024】なお、上記かっこ内の符号は、後述する実
施の形態の対応する部材を示す。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
により説明する。
【0026】図1に本発明を実施したホットランナ金型
を示す側断面図を、図2に本発明を実施した金型におけ
る溶湯の流れと、従来の金型における溶湯の流れとを示
す模式図をそれぞれ示す。
【0027】なお、従来技術で説明した構成と重複する
部分に関しては同一符号を付し、その説明を省略する。
【0028】本実施の形態では、金型の各注湯口32出
口と対向する位置に、各注湯口32出口に各々独立して
それぞれ湯溜まり部55が形成されており、各湯溜まり
部55はそれぞれ独立して体積調整可能である。各湯溜
まり部55は、湯溜まり部55の深さ方向に移動可能な
ピン54,58の位置を変更することにより湯溜まり部
55の体積を調整可能としたものである。
【0029】具体的には、移動側金型28には、固定側
金型26の複数のホットランナノズル32の先端部であ
る注湯口32aとそれぞれ対向する位置に貫通孔28a
がそれぞれ形成されており、それぞれの貫通孔28aに
は、これの軸方向中央部付近から左端部にかけてそれぞ
れねじ部28bが形成されている。各貫通孔28aに
は、それぞれのねじ部28bと螺合するピン54が移動
可能に挿入されており、ピン54に螺合しているナット
56を移動側金型28に当接するように締めることによ
りピン54の位置が固定される。ピン54の先端部と貫
通孔28aの側壁とにより囲まれた部分によって湯溜ま
り部55が構成される。湯溜まり部55は、ナット56
を緩めピン54を移動させて深さを変えることにより体
積が調整可能となるので、湯溜まり部55に流入する溶
湯36の容量が調整可能となる。
【0030】次に動作について説明するが、射出工程及
び成形品の取出し工程に関しては従来技術と同じなので
説明を省略し、溶湯36がキャビティ33内に充填され
る工程のみを、図2に基づいて説明する。
【0031】すなわち、図2(a)に示されるように、
(1)ホットランナノズル32内に加熱保持されている
溶湯36は、(2)ホットランナノズル32の注湯口3
2aから射出された際に、まず、対向する位置にある湯
溜まり部55内に注入され、(3)湯溜まり部55が充
填された後、(4)キャビティ33内を左右方向に流れ
ていく。
【0032】一方、図2(b)に示される従来の充填工
程では、(1)ホットランナノズル32内に加熱保持さ
れている溶湯36は、(2)ホットランナノズル32の
注湯口32aから射出された際に、直接キャビティ33
内に注入され、(3)キャビティ33内を左右方向に流
れていく。
【0033】したがって、従来の金型では注湯口32か
ら射出された溶湯はすぐさまキャビティ33内に充填さ
れていくが、本発明の場合、注湯口32aから射出され
た溶湯36はまず湯溜まり部55に充填されるため、従
来のものに比べてキャビティ33内への充填が始まるタ
イミングに若干の遅れを生じさせることができる。
【0034】すなわち、湯溜まり部55の体積を、それ
ぞれ大きくしたり、小さくしたり、無くしたりすること
により、体積を大きくした湯溜まり部55に対応する注
湯口32aから射出された溶湯36は湯溜まり部55で
滞留した後キャビティ33へと流れ込むのでキャビティ
33へ流れ込むタイミングが遅くなる。また、体積を小
さくした湯溜まり部55の場合、大きくしたものよりも
溶湯36がキャビティ33へ流れ込むタイミングが早く
なり、湯溜まり部55を無くしたものの場合は溶湯36
は直接キャビティ33へと流れ込む。このように、キャ
ビティ33への充填が始まるタイミングの遅れは、湯溜
まり部55に充填させる溶湯36の容量が多ければ大き
くなり、少なければ小さくなるので、ピン54の位置を
移動させて湯溜まり部55の深さを変えることにより、
キャビティ33内に溶湯36が充填されるタイミングを
各ホットランナノズル32毎に変えることができる。
【0035】したがって、ホットランナノズル32の断
面積や長さ、温度の違いなどによって流動抵抗が変わ
り、各注湯口32aから溶湯36の射出されるタイミン
グが変わっても、湯溜まり部55の深さを変えて、溶湯
36がキャビティ33内に充填されるタイミングのずれ
を緩和することができる。
【0036】次に、図3に第2の実施の形態を示す。
【0037】これは、可動側金型28に、複数のホット
ランナノズル32の先端部である注湯口32aとそれぞ
れ対向する位置に貫通孔28aがそれぞれ形成されてお
り、可動側金型28が固定されているエジェクタプレー
ト42には貫通孔28aと同心に、ねじ孔42aが貫通
している。貫通孔28aにはピン58の先端部分が挿入
されており、ピン58の後端部分に形成されている雄ね
じ58aがエジェクタプレート42のねじ孔42aに螺
合している。ピン58は、雄ねじ58aに螺合している
ナット56をエジェクタプレート42に当接するように
締めることにより位置が固定される。ピン58の先端部
と貫通孔28aの側壁とにより囲まれた部分によって湯
溜まり部55が構成される。湯溜まり部55は、ナット
56を緩めピン58を移動させて深さを変えることによ
り体積が調整可能となるので、湯溜まり部55に流入す
る溶湯36の量が調整可能となる。また、ピン58の後
端部とナット56とはエジェクタプレート42のスライ
ドスペースにあるため、金型を分解しなくても外部より
ピン58の位置を調整可能であるので、臨機応変に対応
可能である。
【0038】第2の実施の形態の動作に関しては第1の
実施の形態のものと同じであるため、説明を省略する。
【0039】なお、上記実施の形態においては、湯溜ま
り部55の体積を調整可能とするものとしてピン54又
は58を使用したが、これに限定されるものではなく、
体積が調整可能であるならばピン形状以外のものを使用
してもよい。また、ピン54又は58の長さ調整方法や
固定方法も限定されるものではない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、各注湯口(32a)から射出された
溶湯(36)はこれの出口部の湯溜まり部(55)にま
ず充填されその後キャビティ(33)へ流れ込むため、
湯溜まり部(55)の体積を調整することにより、湯溜
まり部(55)への溶湯の滞留量を変えて溶湯(36)
がキャビティ(33)へ流れ込むタイミングを調整する
ことができるので、微妙な条件によって変わり易い多点
注湯口(32a)からの溶湯(36)の出るタイミング
のずれを緩和させることができるので、良品率を向上さ
せることができる。
【0041】また、本発明のうちで請求項2記載の発明
は、各注湯口(32a)から射出された溶湯は、それぞ
れの注湯口(32a)と対向する位置に設けた湯溜まり
部(55)にまず充填されて、その後キャビティ(3
3)へ流れ込むことになる。これにより、各湯溜まり部
(55)の体積を調整して、溶湯(36)がキャビティ
(33)へ流れ込むタイミングをそれぞれ変えることに
より、微妙な条件によって変わり易い多点注湯口(32
a)からの溶湯(36)の出るタイミングのずれを緩和
させることができるので、良品率を向上させることがで
きる。
【0042】また、本発明のうちで請求項3記載の発明
は、湯溜まり部(55)の深さを深くすることにより体
積を大きくし、また、湯溜まり部(55)の深さを浅く
することにより体積を小さくして、溶湯(36)がキャ
ビティ(33)へ流れ込むタイミングをそれぞれ変える
ことができる。
【0043】また、本発明のうちで請求項4記載の発明
は、ピン(54、58)を湯溜まり部(55)の深さ方
向に移動させて湯溜まり部(55)の深さを調整するこ
とにより湯溜まり部(55)の体積を調整することがで
きる。
【0044】また、本発明のうちで請求項5記載の発明
は、多点注湯口を有するホットランナ金型の各注湯口
(32a)から溶湯(36)が射出されるタイミングの
ずれを緩和することができる。
【0045】また、本発明のうちで請求項6記載の発明
は、多点注湯口を有するスリープレート金型の各注湯口
(32a)から溶湯(36)が射出されるタイミングの
ずれを緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のホットランナ金型を示す側
断面図である。
【図2】(a)は本発明を実施した金型における溶湯の
流れと、(b)は従来の金型における溶湯の流れとを示
す模式図である。
【図3】第2の実施の形態のホットランナ金型を示す側
断面図である。
【図4】従来のホットランナ金型を使用した金属射出成
形機の一部を示す側断面図である。
【図5】図4のキャビティに溶湯が充填された状態を示
す側断面図である。
【図6】図5の金型が開かれて製品が取り出される状態
を示す側断面図である。
【図7】従来のスリープレート金型を使用した金属射出
成形機の一部を示す側断面図である。
【図8】図7のキャビティに溶湯が充填された状態を示
す側断面図である。
【図9】図8の金型が開かれて製品及びランナが取り出
される状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
26 固定側金型 28 移動側金型 28a 貫通孔 28b ねじ部 32 注湯口 54 ピン 55 湯溜まり部 56 ナット 58 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 比枝 敏昭 広島県広島市安芸区船越南一丁目6番1号 株式会社日本製鋼所内 Fターム(参考) 4E093 NA01 NB01 PA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属射出成形機から射出された溶湯(3
    6)が複数カ所からキャビティ(33)内に注入される
    ように複数の注湯口(32)が形成されている金属射出
    成形用金型において、 前記金型には、各注湯口(32)出口に各々独立してそ
    れぞれ湯溜まり部(55)が形成されており、各湯溜ま
    り部(55)はそれぞれ独立して体積調整可能であるこ
    とを特徴とする金属射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記各湯溜まり部(55)は、前記金型
    の各注湯口(32)出口と対向する位置に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の金属射出成形用金
    型。
  3. 【請求項3】 前記各湯溜まり部(55)は、それぞれ
    の深さを変えることにより体積を調整可能であることを
    特徴とする請求項1又は2記載の金属射出成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記各湯溜まり部(55)は、湯溜まり
    部(55)の深さ方向に移動可能なピン(54,58)
    の位置を変更することにより湯溜まり部(55)の体積
    を調整可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか記載の金属射出成形用金型。
  5. 【請求項5】 前記金型はホットランナ金型であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の金属射出成
    形用金型。
  6. 【請求項6】 前記金型はスリープレート金型であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の金属射出
    成形用金型。
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