JP2001252688A - 難分解性物質処理方法および処理システム - Google Patents
難分解性物質処理方法および処理システムInfo
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は安全、安価に地下水、排水、土壌中
の難分解性物質等を処理する方法および処理システムを
提供する事を目的とするものである。 【解決手段】 還元雰囲気下で難分解性物質を分解する
手段と、好気的に難分解性物質を分解する微生物を固定
した担体を用いる難分解性物質処理方法である。また、
嫌気的に還元雰囲気下で分解する手段と、好気的に難分
解性物質を分解する微生物を固定した担体を充填した容
器内で、難分解性物質を含有する液体あるいは気体とを
接触させる難分解性物質処理装置である。特に地下水、
排水、土壌中のテトラクロロエチレン、トリクロロエチ
レン、ジクロロエチレン等の揮発性有機塩素化合物を処
理することを特徴とする難分解性物質処理方法および処
理装置である。
の難分解性物質等を処理する方法および処理システムを
提供する事を目的とするものである。 【解決手段】 還元雰囲気下で難分解性物質を分解する
手段と、好気的に難分解性物質を分解する微生物を固定
した担体を用いる難分解性物質処理方法である。また、
嫌気的に還元雰囲気下で分解する手段と、好気的に難分
解性物質を分解する微生物を固定した担体を充填した容
器内で、難分解性物質を含有する液体あるいは気体とを
接触させる難分解性物質処理装置である。特に地下水、
排水、土壌中のテトラクロロエチレン、トリクロロエチ
レン、ジクロロエチレン等の揮発性有機塩素化合物を処
理することを特徴とする難分解性物質処理方法および処
理装置である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、難分解性物質を処
理する方法および処理システムに関する。
理する方法および処理システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、排水、地下水などがトリクロロエ
チレンなどの揮発性有機塩素化合物に汚染される問題が
世界中で起こっている。従来、排水、地下水中などに溶
解している揮発性有機塩素化合物を安く処理するために
活性炭が用いられてきた。ただ、浮遊物の多い液体を処
理する場合は活性炭が目詰まりし易く、また処理したい
物質が低濃度の場合コスト高になる問題があった。更
に、最終的には活性炭に吸着した揮発性有機塩素化合物
を処理する必要があり、毒性がある場合などはその処理
に危険を伴うと共に、二次汚染を引き起こすことで環境
に対する負荷が大きくなってしまう事が問題点として指
摘されていた。
チレンなどの揮発性有機塩素化合物に汚染される問題が
世界中で起こっている。従来、排水、地下水中などに溶
解している揮発性有機塩素化合物を安く処理するために
活性炭が用いられてきた。ただ、浮遊物の多い液体を処
理する場合は活性炭が目詰まりし易く、また処理したい
物質が低濃度の場合コスト高になる問題があった。更
に、最終的には活性炭に吸着した揮発性有機塩素化合物
を処理する必要があり、毒性がある場合などはその処理
に危険を伴うと共に、二次汚染を引き起こすことで環境
に対する負荷が大きくなってしまう事が問題点として指
摘されていた。
【０００３】最近、環境へ配慮した処理方法として有機
塩素化合物を分解する微生物を使った浄化方法（バイオ
リアクター）報告されている。ただ、これまでのところ
好気的な微生物はトリクロロエチレンやジクロロエチレ
ン等の分解は出来るもののテトラクロロエチレンは分解
できず、また、トリクロロエチレンとジクロロエチレン
が共存する場合には、トリクロロエチレンの分解が阻害
されることがあった。一方、テトラクロロエチレンやト
リクロロエチレンを分解出来る嫌気的な微生物が知られ
ているが、分解がジクロロエチレンまでであること、実
際の処理液、処理ガス中には多量の酸素が含まれており
嫌気処理には向かないなどの理由から、バイオリアクタ
としての開発は進んでいなかった。更に、有機塩素化合
物を還元雰囲気下で鉄粉と接触させるとテトラクロロエ
チレンやトリクロロエチレンが分解されることが報告さ
れているが、分解産物としてジクロロエチレンやビニル
クロライドが生成するなどの問題点が指摘されていた。
塩素化合物を分解する微生物を使った浄化方法（バイオ
リアクター）報告されている。ただ、これまでのところ
好気的な微生物はトリクロロエチレンやジクロロエチレ
ン等の分解は出来るもののテトラクロロエチレンは分解
できず、また、トリクロロエチレンとジクロロエチレン
が共存する場合には、トリクロロエチレンの分解が阻害
されることがあった。一方、テトラクロロエチレンやト
リクロロエチレンを分解出来る嫌気的な微生物が知られ
ているが、分解がジクロロエチレンまでであること、実
際の処理液、処理ガス中には多量の酸素が含まれており
嫌気処理には向かないなどの理由から、バイオリアクタ
としての開発は進んでいなかった。更に、有機塩素化合
物を還元雰囲気下で鉄粉と接触させるとテトラクロロエ
チレンやトリクロロエチレンが分解されることが報告さ
れているが、分解産物としてジクロロエチレンやビニル
クロライドが生成するなどの問題点が指摘されていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決するためになされたものであり、安全、安価、更に
環境に低負荷な条件で難分解性物質を処理する方法およ
び処理システムを提供する事を可能にするものである。
解決するためになされたものであり、安全、安価、更に
環境に低負荷な条件で難分解性物質を処理する方法およ
び処理システムを提供する事を可能にするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、難分解性物質
の処理方法に関して、還元雰囲気下で難分解性物質を分
解する手段と、好気的に難分解性物質を分解する微生物
を固定した担体を用いることを特徴とする難分解性物質
処理方法および、還元雰囲気下で難分解性物質を分解す
る手段と、好気的に難分解性物質を分解する微生物を固
定した担体を充填した容器内で、難分解性物質を含有す
る液体あるいは気体とを接触させる事を特徴とする難分
解性物質処理システムに関するものであり、特に地下
水、排水、土壌中のテトラクロロエチレン、トリクロロ
エチレン、ジクロロエチレン等の揮発性有機塩素化合物
を処理することを特徴とする難分解性物質処理方法およ
び処理システムである。
の処理方法に関して、還元雰囲気下で難分解性物質を分
解する手段と、好気的に難分解性物質を分解する微生物
を固定した担体を用いることを特徴とする難分解性物質
処理方法および、還元雰囲気下で難分解性物質を分解す
る手段と、好気的に難分解性物質を分解する微生物を固
定した担体を充填した容器内で、難分解性物質を含有す
る液体あるいは気体とを接触させる事を特徴とする難分
解性物質処理システムに関するものであり、特に地下
水、排水、土壌中のテトラクロロエチレン、トリクロロ
エチレン、ジクロロエチレン等の揮発性有機塩素化合物
を処理することを特徴とする難分解性物質処理方法およ
び処理システムである。
【０００６】本発明で用いられる好気的に難分解性物質
を分解する微生物には、シュードモナス、ジャニバクタ
ー、メタン資化菌、アルカリジェネス、マイコバクテリ
ウム、ニトロソモナス、アンシロバクター、キサントバ
クター、マイコバクテリウム、マイコバクテリウム、ロ
ドコッカス、バシラス、ミクロコッカス、コリネバクテ
リウム、アシネトバクター等を用いることができる。ま
たはこれら1つ以上を含む混合菌であっても良い。ま
た、難分解性物質を分解する好気性菌を含む汚泥や土壌
等を用いることも可能である。
を分解する微生物には、シュードモナス、ジャニバクタ
ー、メタン資化菌、アルカリジェネス、マイコバクテリ
ウム、ニトロソモナス、アンシロバクター、キサントバ
クター、マイコバクテリウム、マイコバクテリウム、ロ
ドコッカス、バシラス、ミクロコッカス、コリネバクテ
リウム、アシネトバクター等を用いることができる。ま
たはこれら1つ以上を含む混合菌であっても良い。ま
た、難分解性物質を分解する好気性菌を含む汚泥や土壌
等を用いることも可能である。
【０００７】また、本発明で用いられる嫌気的に難分解
性物質を分解する微生物には、デスルフィトバクテリウ
ム等の硫酸還元菌やクロストリジウム、シュードモナ
ス、メタン生成菌、アセトン生成菌等を用いる事が出来
る。またはこれらを１つ以上含む混合菌であっても良
い。また、難分解性物質を分解する嫌気性菌を含む汚泥
や土壌等を用いることも可能である。
性物質を分解する微生物には、デスルフィトバクテリウ
ム等の硫酸還元菌やクロストリジウム、シュードモナ
ス、メタン生成菌、アセトン生成菌等を用いる事が出来
る。またはこれらを１つ以上含む混合菌であっても良
い。また、難分解性物質を分解する嫌気性菌を含む汚泥
や土壌等を用いることも可能である。
【０００８】微生物を包括固定する担体は特に限定され
ないが、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリアクリルアミド、光架橋性樹脂等の合成高分子
や、カラギーナン、アルギン酸、寒天、アガロース等の
天然高分子を用いることが可能である。また、多孔質セ
ラミックスや、活性炭等の吸着担体を用いることも可能
である。更に、混合微生物叢が形成するグラニュール等
であっても構わない。
ないが、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリアクリルアミド、光架橋性樹脂等の合成高分子
や、カラギーナン、アルギン酸、寒天、アガロース等の
天然高分子を用いることが可能である。また、多孔質セ
ラミックスや、活性炭等の吸着担体を用いることも可能
である。更に、混合微生物叢が形成するグラニュール等
であっても構わない。
【０００９】難分解性物質を分解する微生物は、フェノ
ール、トルエン等の芳香族系炭化水素、ピルビン酸、フ
マル酸、酢酸、ギ酸、酪酸、安息香酸、乳酸等の有機
酸、グルコース、スクロース、トレハロース等の糖、ア
ミノ酸、核酸、ビタミン、エタノール、メタノール等の
アルコール類、硫酸塩、硝酸塩、二酸化炭素等を用いて
分解活性を高めることができる。これらの物質はリアク
タ内で連続的あるいは間欠的に添加するか、あるいはリ
アクタとは別の反応容器を用意しそこで添加しても良
い。これらの物質は循環して再利用することも可能であ
る。
ール、トルエン等の芳香族系炭化水素、ピルビン酸、フ
マル酸、酢酸、ギ酸、酪酸、安息香酸、乳酸等の有機
酸、グルコース、スクロース、トレハロース等の糖、ア
ミノ酸、核酸、ビタミン、エタノール、メタノール等の
アルコール類、硫酸塩、硝酸塩、二酸化炭素等を用いて
分解活性を高めることができる。これらの物質はリアク
タ内で連続的あるいは間欠的に添加するか、あるいはリ
アクタとは別の反応容器を用意しそこで添加しても良
い。これらの物質は循環して再利用することも可能であ
る。
【００１０】難分解性物質を還元雰囲気下で分解する無
機微粒子は鉄からなることが望ましいが、これに限定さ
れるものではない。例えば、亜鉛、鉛、ニッケル、錫、
チタン、銅、マンガン、クロム、アルミニウム等からな
る微粒子や、シリカ、アルミナ等の微粒子、ゼオライ
ト、更にはこれらを組み合わせた微粒子も使用可能であ
る。
機微粒子は鉄からなることが望ましいが、これに限定さ
れるものではない。例えば、亜鉛、鉛、ニッケル、錫、
チタン、銅、マンガン、クロム、アルミニウム等からな
る微粒子や、シリカ、アルミナ等の微粒子、ゼオライ
ト、更にはこれらを組み合わせた微粒子も使用可能であ
る。
【００１１】本発明で使用される微粒子の大きさは特に
限定されるものではないが、0.001〜10mmの範囲で、好
ましくは0.01〜1mmの大きさである。本発明では、電子
伝達を仲介する為に、メディエーターを用いることが出
来る。メディエーターは特に限定されるものではない
が、例えばフェロセン、ポルフィリン錯体、キノン錯体
等の金属錯体や、酸化還元酵素等を用いることが可能で
ある。メディエーターを用いることでより効果的に難分
解性物質の分解が可能になる。
限定されるものではないが、0.001〜10mmの範囲で、好
ましくは0.01〜1mmの大きさである。本発明では、電子
伝達を仲介する為に、メディエーターを用いることが出
来る。メディエーターは特に限定されるものではない
が、例えばフェロセン、ポルフィリン錯体、キノン錯体
等の金属錯体や、酸化還元酵素等を用いることが可能で
ある。メディエーターを用いることでより効果的に難分
解性物質の分解が可能になる。
【００１２】包括固定した還元雰囲気下で難分解性物質
を分解する手段と好気的に難分解性物質を分解する微生
物は、同じ担体内に共存させることでより効果的に難分
解性物質を処理することが出来るようになる。すなわ
ち、難分解性物質は、担体内部では還元雰囲気下で分解
する手段により分解され、担体表面近傍では好気的な微
生物の作用による分解される。嫌気的な反応と好気的な
反応を同一の容器で行う事が出来るため、コンパクトな
システムを構築できる。しかしながら、これらのは別々
に使用しても構わない。難分解性物質を含有する気体を
分解する生物反応容器は、一般的にガスの吸収に用いら
れている反応形式を利用することができる。例えば、充
填塔、段塔、スプレー塔、スクラバー、ぬれ壁塔、気泡
塔、気泡攪拌塔等である。ただ、これらの様式に限定さ
れるものではない。また、液体を処理する場合には、流
動槽、充填搭等を用いることが可能である。
を分解する手段と好気的に難分解性物質を分解する微生
物は、同じ担体内に共存させることでより効果的に難分
解性物質を処理することが出来るようになる。すなわ
ち、難分解性物質は、担体内部では還元雰囲気下で分解
する手段により分解され、担体表面近傍では好気的な微
生物の作用による分解される。嫌気的な反応と好気的な
反応を同一の容器で行う事が出来るため、コンパクトな
システムを構築できる。しかしながら、これらのは別々
に使用しても構わない。難分解性物質を含有する気体を
分解する生物反応容器は、一般的にガスの吸収に用いら
れている反応形式を利用することができる。例えば、充
填塔、段塔、スプレー塔、スクラバー、ぬれ壁塔、気泡
塔、気泡攪拌塔等である。ただ、これらの様式に限定さ
れるものではない。また、液体を処理する場合には、流
動槽、充填搭等を用いることが可能である。
【００１３】本システムでは難分解性物質を含む地下
水、排水などを直接浄化することが出来る。また、地下
水、排水、土壌等からエアーストリッピング、真空スト
リッピング、真空抽気等を用いて有機塩素化合物含有ガ
スを分離した後処理する事も可能である。
水、排水などを直接浄化することが出来る。また、地下
水、排水、土壌等からエアーストリッピング、真空スト
リッピング、真空抽気等を用いて有機塩素化合物含有ガ
スを分離した後処理する事も可能である。
【００１４】本システムで処理可能な難分解性物質はテ
トラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロエ
チレン、塩化ビニル等の揮発性有機塩素化合物に限定さ
れる物ではなく、塩化ベンゼン、塩化フェノール、ＰＣ
Ｂ、ダイオキシン等の塩化芳香族炭化水素や農薬、環境
ホルモン等も処理可能である。
トラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロエ
チレン、塩化ビニル等の揮発性有機塩素化合物に限定さ
れる物ではなく、塩化ベンゼン、塩化フェノール、ＰＣ
Ｂ、ダイオキシン等の塩化芳香族炭化水素や農薬、環境
ホルモン等も処理可能である。
【００１５】本システムでは難分解性物質を含む地下
水、排水などを直接浄化することが出来る。また、地下
水、排水、土壌等からエアーストリッピング、真空スト
リッピング、真空抽気等を用いて有機塩素化合物含有ガ
スを分離した後処理する事も可能である。
水、排水などを直接浄化することが出来る。また、地下
水、排水、土壌等からエアーストリッピング、真空スト
リッピング、真空抽気等を用いて有機塩素化合物含有ガ
スを分離した後処理する事も可能である。
【００１６】本システムで処理可能な有機塩素化合物は
テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロ
エチレン、塩化ビニル等の揮発性有機塩素化合物に限定
される物ではなく、塩化ベンゼン、塩化フェノール、Ｐ
ＣＢ等の塩化芳香族炭化水素も処理可能である。 （実施例） （実施例１）：包括固定化担体 図１は本発明における包括固定化担体の一例を示したも
のである。包括固定化担体はポリビニルアルコール１
で、担体の内部には嫌気的に有機塩素化合物を分解する
デスルフィトバクテリウム２、担体表面には好気的に有
機塩素化合物を分解するジャニバクター３が包括固定さ
れている。 （実施例２）：有機塩素化合物含有地下水処理装置 図２は有機塩素化合物含有排液処理装置である。テトラ
クロロエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロエチレ
ンが含まれる地下水６は一度ポンプ８で汲み上げられた
後、地下水導入口７から固定化微生物５が充填された容
器１０内に導かれる。地下水は連続的に導入、処理され
る。容器１０には微生物の活性を維持するための栄養を
供給する容器９が付属しており、反応容器内の微生物は
常に高い活性を維持できる。導入された排液中の有機塩
素化合物は、嫌気性微生物および好気性微生物の作用に
より効率的に無害化され容器排出口４から排出される。 （実施例３）：有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装
置 図３は有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装置であ
る。テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジク
ロロエチレンが含まれる有機塩素化合物含有ガス１１は
ガス導入口１２から固定化微生物１５が充填された容器
１３内に導かれる。有機塩素化合物含有ガスは連続的に
導入、処理される。容器１３には微生物の活性を維持す
るための栄養を供給する容器１４が付属しており、反応
容器内の微生物は常に高い活性を維持できる。導入され
たガス中の有機塩素化合物は、嫌気性微生物および好気
性微生物の作用により効率的に無害化され容器排出口１
６から排出される。 （実施例４）：有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装
置 図４は有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装置であ
る。テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジク
ロロエチレンが含まれる有機塩素化合物含有ガス２１は
ガス導入口２２から嫌気性微生物固定化担体２３が充填
された容器２４内に導かれる。有機塩素化合物含有ガス
は連続的に導入、処理される。容器２４には微生物の活
性を維持するための栄養を供給する容器２５が付属して
おり、反応容器内の微生物は常に高い活性を維持でき
る。導入されたガス中のテトラクロロエチレン、トリク
ロロエチレンは、嫌気性微生物によりジクロロエチレン
にまで分解される。続いて、ガス導入口２６から好気性
微生物固定化担体２７が充填された容器２８内に導かれ
る。有機塩素化合物含有ガスは連続的に導入、処理され
る。容器２９には微生物の活性を維持するための栄養を
供給する容器３０が付属しており、反応容器内の微生物
は常に高い活性を維持できる。導入されたガス中のジク
ロロエチレン、好気性微生物により効率的に無害化され
容器排出口３１から排出される。 （実施例５）：包括固定化担体 図５は本発明における包括固定化担体の一例を示したも
のである。包括固定化担体はポリビニルアルコール４１
で、担体中には鉄粉４２が分散しており、担体表面には
好気的に有機塩素化合物を分解するジャニバクター４３
が包括固定されている。 （実施例６）：包括固定化担体 図６は本発明における包括固定化担体の一例を示したも
のである。包括固定化担体はポリビニルアルコール６１
で、担体中心には鉄粉６２が存在しており、担体表面に
は好気的に有機塩素化合物を分解するジャニバクター６
３が包括固定されている。 （実施例７）：有機塩素化合物含有地下水処理装置 図７は有機塩素化合物含有排液処理装置である。テトラ
クロロエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロエチレ
ンが含まれる地下水４６は一度ポンプ４８で汲み上げら
れた後、地下水導入口４７から担体４５が充填された容
器５０内に導かれる。地下水は連続的に導入、処理され
る。容器５０には微生物の活性を維持するための栄養を
供給する容器５９が付属しており、反応容器内の微生物
は常に高い活性を維持できる。導入された排液中の有機
塩素化合物は、鉄粉および好気性微生物の作用により効
率的に無害化され容器排出口５４から排出される。 （実施例８）：有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装
置 図８は有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装置であ
る。テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジク
ロロエチレンが含まれる有機塩素化合物含有ガス５１は
ガス導入口５２から担体５５が充填された容器５３内に
導かれる。有機塩素化合物含有ガスは連続的に導入、処
理される。容器５３には微生物の活性を維持するための
栄養を供給する容器５４が付属しており、反応容器内の
微生物は常に高い活性を維持できる。導入されたガス中
の有機塩素化合物は、鉄粉および好気性微生物の作用に
より効率的に無害化され容器排出口５６から排出され
る。
テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロ
エチレン、塩化ビニル等の揮発性有機塩素化合物に限定
される物ではなく、塩化ベンゼン、塩化フェノール、Ｐ
ＣＢ等の塩化芳香族炭化水素も処理可能である。 （実施例） （実施例１）：包括固定化担体 図１は本発明における包括固定化担体の一例を示したも
のである。包括固定化担体はポリビニルアルコール１
で、担体の内部には嫌気的に有機塩素化合物を分解する
デスルフィトバクテリウム２、担体表面には好気的に有
機塩素化合物を分解するジャニバクター３が包括固定さ
れている。 （実施例２）：有機塩素化合物含有地下水処理装置 図２は有機塩素化合物含有排液処理装置である。テトラ
クロロエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロエチレ
ンが含まれる地下水６は一度ポンプ８で汲み上げられた
後、地下水導入口７から固定化微生物５が充填された容
器１０内に導かれる。地下水は連続的に導入、処理され
る。容器１０には微生物の活性を維持するための栄養を
供給する容器９が付属しており、反応容器内の微生物は
常に高い活性を維持できる。導入された排液中の有機塩
素化合物は、嫌気性微生物および好気性微生物の作用に
より効率的に無害化され容器排出口４から排出される。 （実施例３）：有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装
置 図３は有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装置であ
る。テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジク
ロロエチレンが含まれる有機塩素化合物含有ガス１１は
ガス導入口１２から固定化微生物１５が充填された容器
１３内に導かれる。有機塩素化合物含有ガスは連続的に
導入、処理される。容器１３には微生物の活性を維持す
るための栄養を供給する容器１４が付属しており、反応
容器内の微生物は常に高い活性を維持できる。導入され
たガス中の有機塩素化合物は、嫌気性微生物および好気
性微生物の作用により効率的に無害化され容器排出口１
６から排出される。 （実施例４）：有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装
置 図４は有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装置であ
る。テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジク
ロロエチレンが含まれる有機塩素化合物含有ガス２１は
ガス導入口２２から嫌気性微生物固定化担体２３が充填
された容器２４内に導かれる。有機塩素化合物含有ガス
は連続的に導入、処理される。容器２４には微生物の活
性を維持するための栄養を供給する容器２５が付属して
おり、反応容器内の微生物は常に高い活性を維持でき
る。導入されたガス中のテトラクロロエチレン、トリク
ロロエチレンは、嫌気性微生物によりジクロロエチレン
にまで分解される。続いて、ガス導入口２６から好気性
微生物固定化担体２７が充填された容器２８内に導かれ
る。有機塩素化合物含有ガスは連続的に導入、処理され
る。容器２９には微生物の活性を維持するための栄養を
供給する容器３０が付属しており、反応容器内の微生物
は常に高い活性を維持できる。導入されたガス中のジク
ロロエチレン、好気性微生物により効率的に無害化され
容器排出口３１から排出される。 （実施例５）：包括固定化担体 図５は本発明における包括固定化担体の一例を示したも
のである。包括固定化担体はポリビニルアルコール４１
で、担体中には鉄粉４２が分散しており、担体表面には
好気的に有機塩素化合物を分解するジャニバクター４３
が包括固定されている。 （実施例６）：包括固定化担体 図６は本発明における包括固定化担体の一例を示したも
のである。包括固定化担体はポリビニルアルコール６１
で、担体中心には鉄粉６２が存在しており、担体表面に
は好気的に有機塩素化合物を分解するジャニバクター６
３が包括固定されている。 （実施例７）：有機塩素化合物含有地下水処理装置 図７は有機塩素化合物含有排液処理装置である。テトラ
クロロエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロエチレ
ンが含まれる地下水４６は一度ポンプ４８で汲み上げら
れた後、地下水導入口４７から担体４５が充填された容
器５０内に導かれる。地下水は連続的に導入、処理され
る。容器５０には微生物の活性を維持するための栄養を
供給する容器５９が付属しており、反応容器内の微生物
は常に高い活性を維持できる。導入された排液中の有機
塩素化合物は、鉄粉および好気性微生物の作用により効
率的に無害化され容器排出口５４から排出される。 （実施例８）：有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装
置 図８は有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧装置であ
る。テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジク
ロロエチレンが含まれる有機塩素化合物含有ガス５１は
ガス導入口５２から担体５５が充填された容器５３内に
導かれる。有機塩素化合物含有ガスは連続的に導入、処
理される。容器５３には微生物の活性を維持するための
栄養を供給する容器５４が付属しており、反応容器内の
微生物は常に高い活性を維持できる。導入されたガス中
の有機塩素化合物は、鉄粉および好気性微生物の作用に
より効率的に無害化され容器排出口５６から排出され
る。
【００１７】
【発明の効果】本発明に基づく難分解性物質処理方法お
よび処理システムを用いることで、安全、安価、環境に
低負荷な条件で難分解性物質を効率よく処理し、汚染さ
れている地下水・排水、土壌などを浄化することが可能
になる。
よび処理システムを用いることで、安全、安価、環境に
低負荷な条件で難分解性物質を効率よく処理し、汚染さ
れている地下水・排水、土壌などを浄化することが可能
になる。
【図１】本発明の包括固定化担体の実施形態を示した
図。
図。
【図２】本発明の有機塩素化合物含有地下水処理装置の
実施形態を示した図。
実施形態を示した図。
【図３】本発明の有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧
装置の実施形態を示した図。
装置の実施形態を示した図。
【図４】本発明の有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧
装置の実施形態を示した図。
装置の実施形態を示した図。
【図５】本発明の包括固定化担体の実施形態を示した
図。
図。
【図６】本発明の包括固定化担体の実施形態を示した
図。
図。
【図７】本発明の有機塩素化合物含有地下水処理装置の
実施形態を示した図。
実施形態を示した図。
【図８】本発明の有機塩素化合物含有ガス処理装置減圧
装置の実施形態を示した図。
装置の実施形態を示した図。
４１、６１ ポリビニルアルコール ４３、６３ 有機塩素化合物分解好気性菌 ５４ 排液排出口 １５ 固定化微生物 ４６ 地下水、排水 ４７ 地下水、排水導入口 ４８ ポンプ １４、２５、３０、５９、５４ 栄養源タンク １３、２４、２８、５０、５３ 反応容器 ２１、５１ 有機塩素化合物含有ガス ２２、２６、５２ ガス導入口 １６、３１、５６ ガス排出口 ２３ 嫌気性微生物固定化担体 ３２ 空気導入口 ４２、６２ 鉄粉 ４５ 、５５ 担体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ１２Ｍ 1/00 Ｃ１２Ｍ 1/40 Ｚ 1/40 Ｃ１２Ｎ 11/04 Ｃ１２Ｎ 11/04 11/08 Ｂ 11/08 Ｂ０１Ｄ 53/34 １３４Ｅ Ｆターム(参考） 4B029 AA21 BB02 CC05 4B033 NA12 NB35 NC06 ND04 NE02 4D002 AA21 BA05 BA06 BA17 CA01 CA04 CA07 DA21 DA22 DA24 DA70 GB12 4D003 AA01 AA12 BA06 CA08 DA02 EA01 EA26 FA06 4D040 BB42 BB82 BB91 DD03 DD11 DD31
Claims (9)
- 【請求項１】 難分解性物質の生物処理方法に関して、
還元雰囲気下で難分解性物質を分解する手段と、好気的
に難分解性物質を分解する微生物を固定した担体を用い
ることを特徴とする難分解性物質処理方法。 - 【請求項２】 難分解性物質の生物処理システムに関し
て、還元雰囲気下で難分解性物質を分解する手段と、好
気的に難分解性物質を分解する微生物を固定した担体
と、前記担体を充填した容器と、前記容器に難分解性物
質を含有する気体あるいは液体の導入する手段および排
出する手段を有することを特徴とする難分解性物質処理
システム。 - 【請求項３】 請求項１、２に記載の難分解性物質の生
物処理方法および処理システムに関して、還元雰囲気下
で難分解性物質を分解する手段と、好気的に難分解性物
質を分解する微生物を共存状態で包括固定した担体を用
いることを特徴とする難分解性物質処理方法および処理
システム。 - 【請求項４】 請求項１、２に記載の難分解性物質の生
物処理方法およびシステムに関して、担体が合成高分子
のゲルからなることを特徴とする難分解性物質処理方法
および処理システム。 - 【請求項５】 請求項１〜４に記載の還元雰囲気下で難
分解性物質を分解する手段が、嫌気性微生物であること
を特徴とする難分解性物質処理方法および処理システ
ム。 - 【請求項６】 請求項１〜４に記載の還元雰囲気下で難
分解性物質を分解する手段が、無機微粒子からなること
を特徴とする難分解性物質処理方法および処理システ
ム。 - 【請求項７】 請求項６に記載の還元雰囲気で難分解性
物質を分解する無機微粒子が鉄からなることを特徴とす
る難分解性物質処理方法および処理システム。 - 【請求項８】 請求項６、７に記載の処理方法およびシ
ステムで、電子伝達を仲介するメディエーターを用いる
ことを特徴とする難分解性物質処理方法および処理シス
テム。 - 【請求項９】 請求項１〜３に記載の難分解性物質が地
下水、排水、土壌中のテトラクロロエチレン、トリクロ
ロエチレン、ジクロロエチレン等の揮発性有機塩素化合
物であることを特徴とする難分解性物質処理方法および
処理システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000069188A JP2001252688A (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 難分解性物質処理方法および処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000069188A JP2001252688A (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 難分解性物質処理方法および処理システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001252688A true JP2001252688A (ja) | 2001-09-18 |
Family
ID=18588122
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000069188A Pending JP2001252688A (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 難分解性物質処理方法および処理システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001252688A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005058838A (ja) * | 2003-08-19 | 2005-03-10 | Matsushita Environment Airconditioning Eng Co Ltd | 汚染物に含有されたテトラクロロエチレンを分解する方法 |
| JP2005224720A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Techno Network Shikoku Co Ltd | 水処理用の細菌リアクター及び藻類リアクター並びにこれらを用いた水浄化装置 |
| JP2011212640A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-10-27 | Ihi Corp | 水質浄化方法、水質浄化剤及び水質浄化剤製造方法 |
| JP2014239656A (ja) * | 2013-06-11 | 2014-12-25 | 国際環境ソリューションズ株式会社 | 揮発性有機塩素化合物で汚染された汚染土壌又は汚染地下水の浄化剤とこの浄化剤を用いた汚染土壌又は汚染地下水の浄化方法 |
-
2000
- 2000-03-13 JP JP2000069188A patent/JP2001252688A/ja active Pending
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