JP2001252510A - 筒状フィルタ - Google Patents

筒状フィルタ

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JP2001252510A
JP2001252510A JP2000066692A JP2000066692A JP2001252510A JP 2001252510 A JP2001252510 A JP 2001252510A JP 2000066692 A JP2000066692 A JP 2000066692A JP 2000066692 A JP2000066692 A JP 2000066692A JP 2001252510 A JP2001252510 A JP 2001252510A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過寿命が長く、しかも襞折り加工などの加
工性にも優れる筒状フィルタを提供すること。 【解決手段】 本発明の筒状フィルタは、メルトブロー
繊維と熱可塑性延伸繊維とが混在する主濾過不織布と、
この主濾過不織布よりも平均流量孔径の大きい補助濾過
繊維シートとを含み、前記主濾過不織布と前記補助濾過
繊維シートとが隣接して積層された状態で、多孔筒の周
囲に配置されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体中の固形物を濾
過することのできる筒状フィルタ、特には、液体中の固
形物を濾過することのできる筒状フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から液体中の固形物を濾過できるフ
ィルタとして、襞折り加工された濾過材を多孔筒の周囲
に配置した、いわゆるプリーツ型フィルタが知られてい
る。このプリーツ型フィルタは濾過面積が広く、濾過寿
命が長いため好適なフィルタである。このプリーツ型フ
ィルタを構成する濾過材として、メルトブロー不織布を
熱カレンダーロールにより加圧処理した不織布が知られ
ている。この濾過材は微細な孔径を有するため、所望の
濾過効率を得ることができるが、流体の通過性が悪いた
め目詰まりが生じやすく、濾過寿命が短いという問題が
あった。また、この濾過材は強度がないため、襞折り加
工性が悪いという問題もあった。この襞折り加工性を改
善するために、メルトブロー不織布にネットを積層した
濾過材が知られている。このネットを積層した濾過材は
襞折り加工性が向上するものの、濾過材(メルトブロー
不織布を加圧処理したもの)を損傷する場合があった。
また、ネットはほとんど濾過に寄与しないため、濾過寿
命の点において十分に満足できるものではなかった。こ
のような問題は、多孔筒の周囲に濾過材が平巻き状に巻
回された、いわゆるデプス型フィルタの場合にも見受け
られる場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものであり、濾過寿命が長
く、しかも襞折り加工などの加工性にも優れる筒状フィ
ルタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の筒状フィルタ
は、メルトブロー繊維と熱可塑性延伸繊維とが混在する
主濾過不織布と、この主濾過不織布よりも平均流量孔径
の大きい補助濾過繊維シートとを含み、前記主濾過不織
布と前記補助濾過繊維シートとが隣接して積層された状
態で、多孔筒の周囲に配置されたものである。本発明の
発明者らは鋭意研究の結果、メルトブロー繊維と熱可塑
性延伸繊維とが混在する主濾過不織布は緻密な構造を有
するにも関わらず、濾過流量が大きく、濾過精度に優
れ、しかも濾過寿命も長いという特長を有しているた
め、このような主濾過不織布にこの主濾過不織布よりも
平均流量孔径の大きい補助濾過繊維シートを組み合わせ
ると、更に濾過寿命が長くなることを見い出したのであ
る。また、前記のような主濾過不織布は熱可塑性延伸繊
維を含んでおり強度的にも優れるものであるため、加工
性(例えば、襞折り加工性、巻回性)に優れていること
も併せて見い出したのである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の主濾過不織布はメルトブ
ロー繊維と熱可塑性延伸繊維とが混在した不織布からな
る。この主濾過不織布はメルトブロー法によって製造さ
れたメルトブロー繊維を含んでいることによって、主濾
過不織布の濾過精度を高めている。他方、熱可塑性延伸
繊維を含んでいることによって適度な空隙を保持して、
主濾過不織布の濾過流量を多くしている。また、熱可塑
性延伸繊維を含んでいることによって、主濾過不織布に
強度を付与し、加工性を向上させている。このメルトブ
ロー繊維の平均繊維径(100点以上の箇所における繊
維径の平均値)は0.1〜20μmであるのが好まし
く、0.1〜10μmであるのがより好ましい。また、
このようなメルトブロー繊維は主濾過不織布中、5〜9
5mass%含まれているのが好ましく、15〜85m
ass%含まれているのがより好ましい。本発明におけ
る「繊維径」とは、繊維の断面形状が円形である場合に
は、その繊維の直径をいい、繊維の断面形状が非円形で
ある場合には、円形断面に換算した時の直径をいう。こ
のメルトブロー法によりメルトブロー繊維を製造する条
件は特に限定するものではないが、次のような条件で製
造することができる。例えば、オリフィス径0.1〜
0.5mmで、ピッチ0.3〜1.2mmでオリフィス
が配置されたノズルピースを温度220〜370℃に加
熱し、1つのオリフィスあたり0.02〜1.5g/m
inの割合でメルトブロー繊維を吐出し、この吐出した
メルトブロー繊維に対して、温度220〜400℃、か
つ質量比で繊維吐出量の5〜2,000倍量の気体を作
用させて製造することができる。このメルトブロー繊維
を構成する樹脂成分としては、例えば、ポリエステル系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例え
ば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂な
ど)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂など1種類以上から構
成することができる。これら樹脂の中でも、ポリオレフ
ィン系樹脂(特に、ポリプロピレン)は耐薬品性に優
れ、汎用性にも優れているため好適に使用できる。な
お、メルトブロー繊維を構成する樹脂成分は1種類であ
る必要はなく、2種類以上含んでいることもできる。な
お、メルトブロー繊維が2種類以上の樹脂からなる場
合、その断面形状は、例えば、芯鞘型、偏芯型、サイド
バイサイド型、海島型、オレンジ型、多重バイメタル型
であることができる。他方、「熱可塑性延伸繊維」はメ
ルトブロー繊維やスパンボンド繊維のように、ノズルか
ら押し出した繊維に対して空気を作用させるなどして延
伸した繊維ではなく、ノズルから押し出した繊維を延伸
機などの機械的作用によって延伸した繊維をいう。この
熱可塑性延伸繊維の平均繊維径は10〜100μmであ
るのが好ましく、15〜80μmであるのがより好まし
い。また、このような熱可塑性延伸繊維は主濾過不織布
中、5〜95mass%含まれているのが好ましく、1
5〜85mass%含まれているのがより好ましい。な
お、熱可塑性延伸繊維の平均繊維径は、熱可塑性延伸繊
維が長繊維である場合には、100点以上の箇所におけ
る繊維径の平均値をいい、熱可塑性延伸繊維が短繊維で
ある場合には、100本以上の熱可塑性延伸繊維の繊維
径の平均値をいう。この熱可塑性延伸繊維は前述のよう
なメルトブロー繊維を構成する熱可塑性樹脂と同様の樹
脂1種類以上から構成することができる。なお、熱可塑
性延伸繊維が2種類以上の樹脂からなる場合、その断面
形状は、例えば、芯鞘型、偏芯型、サイドバイサイド
型、海島型、オレンジ型、多重バイメタル型であること
ができる。このように熱可塑性延伸繊維が2種類以上の
樹脂からなる場合、接着できる樹脂成分(接着成分)を
接着させたとしても、接着しない樹脂成分(非接着成
分)によって繊維形状を維持することができ、熱可塑性
延伸繊維による適度な空間を維持できるため、流体の通
過性に優れている。この場合、接着成分と非接着成分と
の融点差は10℃以上あるのが好ましく、20℃以上あ
るのがより好ましい。また、熱可塑性延伸繊維の接着成
分はメルトブロー繊維の融点(メルトブロー繊維が2種
類以上の樹脂からなる場合には、最も低い融点を有する
樹脂の融点)よりも10℃以上低いのが好ましく、20
℃以上低いのがより好ましい。本発明における「融点」
は示差走査熱量計を用い、昇温温度10℃/分で、室温
から昇温して得られる融解吸熱曲線の極大値を与える温
度をいう。なお、極大値が2つ以上ある場合には、最も
高温の極大値を融点とする。この熱可塑性延伸繊維は長
繊維であっても短繊維であっても良いが、メルトブロー
繊維と均一に混合した状態で存在できるように、短繊維
であるのが好ましい。短繊維である場合、繊維長は5〜
160mmであるのが好ましく、メルトブロー繊維と絡
みやすいように25〜110mmであるのがより好まし
い。この熱可塑性延伸繊維は1種類からなる必要はな
く、繊維径、組成、或いは繊維長などの点で相違する2
種類以上の熱可塑性延伸繊維を併用しても良い。このよ
うな主濾過不織布は、例えば、次のようにして製造する
ことができる。まず、図1に示すように、前述のような
条件でメルトブロー装置1から吐出されるメルトブロー
繊維2の流れに対して、開繊機3により開繊された熱可
塑性延伸繊維4を供給して両者を混合した後、この混合
した繊維群をコンベアなどの捕集体5で捕集して主濾過
不織布6を形成できる。この熱可塑性延伸繊維4を供給
する開繊機3としては、カード機やガーネット機などを
例示でき、また図2に示すような複数の開繊シリンダ3
1をハウジング32内に収納した開繊機3は、メルトブ
ロー繊維2の流れに対して勢い良く熱可塑性延伸繊維4
を衝突させて、主濾過不織布6の厚さ方向においてもメ
ルトブロー繊維2と熱可塑性延伸繊維4とを均一に混在
させることができるため好適である。また、開繊機3に
よって熱可塑性延伸繊維4を供給する際には、熱可塑性
延伸繊維4をメルトブロー繊維2と均一に混合できるよ
うに、メルトブロー繊維2の流れに対して、直角方向か
ら熱可塑性延伸繊維4を供給するのが好ましい。例え
ば、メルトブロー装置1から吐出されるメルトブロー繊
維2の流れが水平方向に形成される場合には、このメル
トブロー繊維2の流れに対して直角方向上方から熱可塑
性延伸繊維4を自然落下させて供給しても良いが、一般
的にメルトブロー装置1から吐出されるメルトブロー繊
維2の流れ方向は重力の作用する方向と同じ方向である
のが好ましいため、開繊機3から供給される熱可塑性延
伸繊維4は、重力の作用する方向に対して直角方向から
供給するのが好ましい。図2の開繊機3においては、こ
のような角度(直角)であっても熱可塑性延伸繊維4を
勢い良く供給できるように、エアを供給することのでき
るエアノズル33を設けている。なお、メルトブロー繊
維2に対して熱可塑性延伸繊維4を供給する角度を調節
することによって、主濾過不織布6の厚さ方向における
熱可塑性延伸繊維4の存在比率を変えることもできる。
このメルトブロー繊維2と熱可塑性延伸繊維4とが混合
された繊維群を捕集する捕集体5はロール状のものであ
っても、コンベア状のものであっても良いが、これら繊
維群を搬送する気流との衝突によって主濾過不織布6が
乱れたり飛散することがないように、捕集体5は通気性
であるのが好ましく、捕集面とは反対側に気流吸引装置
を設けるのが好ましい。このようにして製造された主濾
過不織布はそのまま使用しても良いし、加熱処理及び/
又は加圧処理を実施して平均流量孔径を調整するのが好
ましい。この加熱処理及び加圧処理は同時に実施しても
良いし、加熱処理を実施した後に加圧処理を実施しても
良い。加熱処理と加圧処理とを同時に実施する場合の加
熱温度は、熱可塑性延伸繊維の接着成分の融点より5〜
120℃低い温度であるのが好ましく、この場合の線圧
力は0.3〜3kN/cmであるのが好ましい。他方、
加熱処理を実施した後に加圧処理を実施する場合の加熱
温度は、熱可塑性延伸繊維の接着成分の融点より5〜4
0℃高い温度であるのが好ましく、この場合の線圧力は
0.3〜3kN/cmであるのが好ましい。なお、加熱
処理のみを実施する場合の加熱温度は、熱可塑性延伸繊
維の接着成分の融点より5〜40℃高い温度であるのが
好ましい。本発明の主濾過不織布の面密度は5〜200
g/m2程度であるのが好ましく、厚さは0.005〜
2mm程度であるのが好ましく、見掛密度は0.2〜
0.7g/cm3程度であるのが好ましい。更に、主濾
過不織布の平均流量孔径は0.5〜40μm程度である
のが好ましく、0.5〜20μm程度であるのがより好
ましい。本発明における「平均流量孔径」はASTM−
F316に規定されている方法により得られる値をい
い、例えば、ポロメータ(Polometer、コール
ター(Coulter)社製)を用いてミーンフローポ
イント法により測定される値をいう。
【0006】本発明の筒状フィルタは前述のような主濾過不
織布に加えて、前述のような主濾過不織布よりも平均流
量孔径の大きい補助濾過繊維シートを含み、主濾過不織
布と補助濾過繊維シートとが隣接して積層されているた
め、この補助濾過繊維シートによって大きな固形物を濾
過し、主濾過不織布の負荷を低減することにより濾過寿
命を長くすることができる。また、補助濾過繊維シート
によって主濾過不織布同士の密着を抑制して、主濾過不
織布の濾過性能を十分に発揮させることができる。この
ような補助濾過繊維シートは主濾過不織布よりも平均流
量孔径の大きい繊維シートからなり、その程度は濾過す
る流体などによって適宜変化するため、特に限定するも
のではないが、補助濾過繊維シートの平均流量孔径は主
濾過不織布の平均流量孔径よりも2〜40μm程度大き
いのが好ましく、2〜20μm程度大きいのがより好ま
しい。つまり、前述のように主濾過不織布の平均流量孔
径は0.5〜40μm程度であるのが好ましく、0.5
〜20μm程度であるのがより好ましいため、補助濾過
繊維シートの平均流量孔径は2.5〜80μm程度であ
るのが好ましく、2.5〜60μm程度であるのがより
好ましく、2.5〜40μm程度であるのが更に好まし
い。
【0007】このような補助濾過繊維シートとしては、例え
ば、織物、編物、不織布、或いはこれらの複合体などを
使用することができるが、濾過性能の優れる不織布であ
るのが好ましく、特に、湿式不織布、メルトブロー不織
布、スパンボンド不織布、メルトブロー繊維と熱可塑性
延伸繊維とが混在する混在不織布の中から選ばれる不織
布を使用するのが好ましい。湿式不織布は孔径分布が狭
いため、筒状フィルタの濾過精度を更に向上させること
ができる。この「湿式不織布」とは、湿式法により繊維
ウエブを形成した後に、繊維ウエブを水流などの流体流
によって絡合させたり、繊維ウエブ中に熱可塑性繊維を
含ませておいて熱可塑性繊維によって接着したり、エマ
ルジョンバインダーやラテックスバインダーによって接
着したり、或いはこれらを併用することにより繊維同士
を結合して得られる不織布をいう。これらの中でも、熱
可塑性繊維を含ませておいて熱可塑性繊維によって接着
した湿式不織布は適度な剛性を有し、加工性を更に向上
させることができるため好適である。この熱可塑性繊維
としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン系
樹脂、ポリプロピレン系樹脂など)、ポリ塩化ビニリデ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリビニルアルコー
ル系樹脂などの樹脂を1種類以上含んでいる繊維を使用
することができる。これら熱可塑性繊維の中でも、ポリ
オレフィン系繊維(特に、ポリプロピレン繊維)は耐薬
品性に優れ、汎用性にも優れているため好適に使用でき
る。なお、熱可塑性繊維は1種類である必要はなく、2
種類以上含んでいることもできる。この熱可塑性繊維の
含有量は多ければ多いほど好ましく、具体的には50m
ass%以上であるのが好ましく、80mass%以上
であるのがより好ましく、100mass%熱可塑性繊
維から構成されているのが最も好ましい。これら熱可塑
性繊維以外の繊維として、非熱可塑性繊維(例えば、レ
ーヨン繊維などの再生繊維、アセテート繊維などの半合
成繊維、綿や麻などの植物繊維、羊毛などの動物繊維な
ど)を含んでいても良い。この好適である熱可塑性繊維
によって接着した湿式不織布は、例えば、湿式法により
繊維ウエブを形成した後、この繊維ウエブを乾燥すると
同時、又は乾燥した後に、加熱処理のみ、又は加熱処理
と加圧処理とを実施して得ることができる。後者のよう
に加熱処理と加圧処理とを実施する場合には、加熱処理
と加圧処理とを同時に実施しても良いし、加熱処理を実
施した後に加圧処理を実施しても良い。加熱処理と加圧
処理とを同時に実施する場合の加熱温度は、熱可塑性繊
維の接着成分の融点より5〜120℃程度低い温度であ
るのが好ましく、この場合の線圧力は0.3〜3kN/
cmであるのが好ましい。他方、加熱処理を実施した後
に加圧処理を実施する場合の加熱温度は、熱可塑性繊維
の接着成分の融点より5〜40℃高い温度であるのが好
ましく、この場合の線圧力は0.3〜3kN/cmであ
るのが好ましい。なお、加熱処理のみを実施する場合の
加熱温度は、熱可塑性繊維の接着成分の融点より5〜4
0℃高い温度であるのが好ましい。
【0008】なお、湿式不織布が、実質的にフィブリル化し
ていない、繊維径20μm未満の繊維から製造されたも
のであり、前記繊維として、繊維径が4μm以下の極細
繊維と、繊維径が8μm以上、20μm未満の接着した
接着性繊維とを含み、しかも最大孔径が平均流量孔径の
2倍以下の不織布からなると、狭い孔径分布を有するた
め、好適に使用することができる。この湿式不織布にお
いては、繊維の均一分散性を損なうことがないように、
実質的にフィブリル化していない繊維から製造される。
この「フィブリル化していない繊維」とは、複数の繊維
が結合していない繊維を意味し、例えば、一本の繊維か
ら無数の繊維が枝分かれした状態の繊維(例えば、ビー
ターなどによって叩解した繊維、パルプなど)や、複数
の繊維が既に結合してネットワーク状態にある繊維(例
えば、フラッシュ紡糸法により得られる繊維)ではない
ことを意味する。この湿式不織布は、太い繊維が混在し
ていることによって繊維の配列が乱され、大きな開孔径
を形成することがないように、繊維径が20μm未満の
繊維(好ましくは、繊維径18μm以下の繊維)から製
造されたものである。より具体的には、繊維径が4μm
以下の極細繊維と、繊維径が8μm以上、20μm未満
の接着した接着性繊維とを含んでいる。前者の極細繊維
は均一に分散して均一な孔径を形成できるように、繊維
径は4μm以下であり、3μm以下であるのがより好ま
しい。この極細繊維の繊維径の下限は特に限定するもの
ではないが、0.1μm以上であるのが好ましく、0.
3μm以上であるのがより好ましく、0.5μm以上で
あるのが更に好ましく、0.75μm以上であるのが最
も好ましい。前述のような極細繊維によって均一な孔径
を形成できるように、極細繊維の繊維径はほぼ同じであ
るのが好ましい。つまり、極細繊維の繊維径分布の標準
偏差値を、極細繊維の繊維径の平均値で除した値が0.
2以下(好ましくは0.18以下)であるのが好まし
い。なお、極細繊維の繊維径が全て同じである場合には
標準偏差値が0になるため、極細繊維の繊維径分布の標
準偏差値を極細繊維の繊維径の平均値で除した値の下限
値は0である。この極細繊維の「繊維径の平均値」は、
湿式不織布の電子顕微鏡写真を撮影し、その電子顕微鏡
写真における100本以上(n本)の極細繊維の繊維径
を計測し、その計測した繊維径を平均した値をいう。ま
た、極細繊維の「標準偏差値」は、計測した繊維径
(χ)を次の式から算出した値をいう。 標準偏差={(nΣχ2−(Σχ)2)/n(n−1)}
1/2 ここでnは測定した極細繊維の本数を意味し、χはそれ
ぞれの極細繊維の繊維径を意味する。なお、繊維径が4
μm以下の極細繊維が2種類以上存在する場合には、各
々の極細繊維について、上記の関係が成立するのが好ま
しい。また、極細繊維は均一な孔径を有する湿式不織布
を形成できるように、極細繊維の繊維軸方向において実
質的に同じ直径を有しているのが好ましい。このような
ほぼ同じ繊維径を有する極細繊維、或いは繊維軸方向に
おいて実質的に同じ直径を有している極細繊維は、例え
ば、紡糸口金部で海成分中に口金規制して島成分を押し
出して複合する方法などの複合紡糸法で得た海島型繊維
の海成分を除去することにより得ることができる。な
お、一般的に混合紡糸法といわれる、島成分を構成する
樹脂と海成分を構成する樹脂とを混合した後に紡糸する
方法によって得た海島型繊維の海成分を除去することに
よっては、ほぼ同じ繊維径を有する極細繊維や繊維軸方
向において実質的に同じ直径を有している極細繊維を得
ることは困難である。この極細繊維を構成する樹脂は特
に限定されるものではないが、例えば、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン系共重合体などのポリアミド、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト系共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート系共重合体などのポリエステル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ−4−メチル−1−
ペンテン、オレフィン系共重合体などのポリオレフィ
ン、ポリスチレン、ポリウレタン、ビニル重合体などの
合成樹脂1種類以上から構成することができる。なお、
極細繊維が接着に関与できる樹脂成分(以下、「接着成
分」ということがある)を含み、この接着成分により接
着していると、確実に極細繊維を固定することができ、
極細繊維が脱落したり、毛羽立つことがないため好適な
実施態様である。この極細繊維を接着させる場合、極細
繊維は前述のような樹脂からなる接着成分のみから構成
することもできるし、接着成分とこの接着成分の融点よ
りも高い融点を有する成分(以下、「非接着成分」とい
うことがある)の2種類以上の成分から構成することも
できる。これらの中でも、後者のように極細繊維が接着
成分と非接着成分を含む2種類以上の成分から構成され
ていると、極細繊維を接着させても繊維形態を維持し
て、極細繊維本来の働きである、均一な孔径の形成を妨
げにくいためより好適である。極細繊維が2種類以上の
成分から構成されている場合、接着成分は接着に関与で
きるように、極細繊維表面の少なくとも1部を占めてい
る(極細繊維の断面形状としては、例えば、芯鞘型、偏
芯型、サイドバイサイド型、海島型、オレンジ型、多重
バイメタル型など)のが好ましく、極細繊維表面全体
(極細繊維の断面形状が芯鞘型、偏芯型、海島型など)
を接着成分が占めているのがより好ましい。他方、非接
着成分は繊維形状を維持できるように、接着成分の融点
よりも10℃以上高いのが好ましく、20℃以上高いの
がより好ましい。なお、後述の接着性繊維を接着する際
の熱によっても繊維形状を維持できるように、非接着成
分は後述の接着性繊維を接着する際の温度よりも10℃
以上高い融点を有するのが好ましく、20℃以上高い融
点を有するのがより好ましい。この好適である接着成分
と非接着成分とを含む2種類以上の樹脂成分からなる極
細繊維は、常法の複合紡糸法により紡糸する際に、島成
分を押し出す口金として、前述のような断面形状(例え
ば、芯鞘型、偏芯型、サイドバイサイド型、海島型、オ
レンジ型、多重バイメタル型など)を形成できるものを
使用して海島型繊維を紡糸し、海成分を除去することに
より得ることができる。なお、極細繊維は前述のような
接着性を有する以外に、巻縮発現性、分割性などの性能
を有するものであっても良い。前者の極細繊維として、
極細繊維の断面形状が偏芯型又はサイドバイサイド型で
あるように、2種類以上の樹脂成分が配置した繊維を使
用でき、後者の極細繊維として、極細繊維の断面形状が
海島型、オレンジ型或いは多重バイメタル型であるよう
に、2種類以上の樹脂成分が配置した繊維を使用でき
る。なお、後述のように、極細繊維は均一分散しやすい
ように、自由度の高い短繊維(繊維長が30mm以下)
であるのが好ましいが、極細繊維又は海島型繊維を裁断
する際に極細繊維同士又は島成分同士が圧着してしまう
と、フィブリル化した繊維と同様の状態となるため、裁
断する際に極細繊維同士又は島成分同士が圧着しにくい
極細繊維又は海島型繊維を使用するのが好ましい。この
ような圧着しにくい極細繊維又は海島型繊維としては、
例えば、結晶性の高い極細繊維(海島型繊維の場合には
島成分)がある。より具体的には、極細繊維(海島型繊
維の場合には島成分)がポリメチルペンテンやシンジオ
タクチックポリスチレンを含んでいたり、ポリプロピレ
ンを含んでいる場合には、そのポリプロピレンの融点が
166℃以上(好ましくは168℃以上)であるのが好
ましい。他方の接着性繊維は極細繊維を接着して極細繊
維を固定するとともに、湿式不織布に強度を付与できる
ように、極細繊維よりも太く、繊維径が8μm以上であ
る。また、接着性繊維によって極細繊維の配列が乱され
て大きな開孔径を形成することがないように、繊維径が
20μm未満である。接着性繊維のより好ましい繊維径
は8μm以上、18μm以下である。この接着性繊維は
単一成分からなるものであっても良いが、接着後におい
ても繊維形態を維持して強度的に優れるように、2種類
以上の樹脂成分からなるのが好ましい。この2種類以上
の樹脂成分の配置状態としては、例えば、繊維断面形状
が芯鞘型、偏芯型、サイドバイサイド型、海島型、オレ
ンジ型、多重バイメタル型などであることができる。こ
れらの中でも、接着に関与できる樹脂、つまり接着成分
の多い芯鞘型、偏芯型、又は海島型であるのが好まし
い。この接着性繊維は極細繊維と同様の樹脂から構成す
ることができるが、極細繊維を接着させない場合には、
接着性繊維を接着させる際の熱によって極細繊維までも
溶融させることがないように、接着性繊維の接着成分の
融点は極細繊維のいずれの樹脂成分の融点よりも10℃
以上低いのが好ましく、20℃以上低いのがより好まし
い。他方、極細繊維の接着成分も接着させる場合には、
接着性繊維の接着成分の接着と極細繊維の接着成分の接
着とを同時に実施できるように、接着性繊維の接着成分
と極細繊維の接着成分との融点差は35℃以内であるの
が好ましく、30℃以内であるのがより好ましい。な
お、接着性繊維の接着成分の融点と極細繊維の接着成分
の融点(複数種類の極細繊維が存在する場合には、接着
性繊維の接着成分の融点に最も近い融点を有する樹脂成
分の融点)との差が10℃以上、35℃以内である場合
には、極細繊維の接着成分を接着させることもできる
し、極細繊維を接着させないこともできる。また、極細
繊維が接着成分と非接着成分とを含む場合には、極細繊
維が繊維形状を維持できるように、接着性繊維の接着成
分の融点は極細繊維の非接着成分の融点よりも10℃以
上低いのが好ましく、20℃以上低いのがより好まし
い。更に、接着性繊維が2種類以上の樹脂成分からなる
場合には、接着性繊維を接着させる際の熱によっても接
着性繊維が繊維形状を維持できるように、接着成分以外
の樹脂成分(非接着成分)の融点は接着成分の融点より
も10℃以上高いのが好ましく、20℃以上高いのがよ
り好ましい。このような接着性繊維は常法の複合紡糸法
又は混合紡糸法により容易に紡糸できるし、市販もされ
ているため容易に入手できる。この湿式不織布は前述の
ような極細繊維及び接着性繊維を含んでおり、これらの
繊維の質量比率は筒状フィルタの具体的用途や要求物性
などによって適宜変化するが、(極細繊維):(接着性
繊維)=30〜70:70〜30であるのが好ましい。
極細繊維量が30mass%以上であれば、孔径分布の
狭い湿式不織布を得ることができ、他方、接着性繊維量
が30mass%以上であれば、十分に極細繊維を固定
することができるため極細繊維の脱落が生じにくく、し
かも湿式不織布に強度を付与することができる。より好
ましい質量比率は(極細繊維):(接着性繊維)=35
〜65:65〜35である。なお、これらの質量比率は
湿式不織布の質量全体に対する比率をいう。この湿式不
織布は前述のような極細繊維及び接着性繊維以外に、繊
維径が4μmを越え、8μm未満の繊維(以下、「中間
繊維径繊維」ということがある)を含んでいることもで
きる。この中間繊維径繊維の含有量は極細繊維及び接着
性繊維との関係から、40mass%以下であるのが好
ましく、30mass%以下であるのがより好ましい。
つまり、(極細繊維):(接着性繊維):(中間繊維径
繊維)=30〜70:70〜30:0〜40であるのが
好ましく、(極細繊維):(接着性繊維):(中間繊維
径繊維)=35〜65:65〜35:0〜30であるの
がより好ましい。この湿式不織布を構成する繊維(例え
ば、極細繊維、接着性繊維、中間繊維径繊維など)は未
延伸状態であることもできるが、強度的に優れているよ
うに、ノズルから押し出した繊維を延伸機などの機械的
作用によって延伸した繊維であるのが好ましい。また、
湿式不織布を構成する繊維(例えば、極細繊維、接着性
繊維、中間繊維径繊維など)の繊維長は特に限定するも
のではないが、繊維長が短いほど繊維の自由度が高く、
均一に分散させることが可能であるため、湿式不織布を
構成する繊維の繊維長は0.5〜30mmであるのが好
ましい。好ましくは、湿式不織布を構成する繊維(例え
ば、極細繊維、接着性繊維、中間繊維径繊維など)は繊
維長が0.5〜30mmに切断されている。なお、繊維
長はJIS L 1015(化学繊維ステープル試験
法)B法(補正ステープルダイヤグラム法)により得ら
れる長さをいう。この湿式不織布は前述のような繊維か
ら構成された、最大孔径が平均流量孔径の2倍以下(よ
り好ましくは1.9倍以下)の、孔径分布の狭いもので
ある。なお、理想的には最大孔径が平均流量孔径の1
倍、つまり全孔径が同じ大きさである。この「最大孔
径」は、ポロメータ(Polometer、コールター
(Coulter)社製)を用いてバブルポイント法に
より測定される値をいう。この湿式不織布を構成する繊
維(例えば、極細繊維、接着性繊維、中間繊維径繊維な
ど)が実質的に二次元的に配置していると、繊維の配置
が規則的であることによって、より一層孔径分布を狭く
することができるため好適な態様である。なお、「繊維
が実質的に二次元的に配置している」とは、不織布の厚
さ方向に向いた繊維が実質的に配置していない状態をい
い、例えば、湿式法により形成した繊維ウエブに対し
て、水流などの流体流を作用させることなく、接着のみ
によって結合した場合に得ることのできる状態である。
このような湿式不織布は、例えば、次のようにして製造
することができる。まず、実質的にフィブリル化してい
ない、少なくとも極細繊維と接着性繊維とを用意する。
この極細繊維として、繊維径がほぼ同じもの、つまり、
極細繊維の繊維径分布の標準偏差値を、極細繊維の繊維
径の平均値で除した値が0.2以下(好ましくは0.1
8以下、0以上)の極細繊維を使用することにより、孔
径分布が狭い湿式不織布を製造しやすくなる。なお、極
細繊維や接着性繊維などの繊維長は0.5〜30mmで
あるのが好ましい。また、切断する際に圧着しにくい繊
維(例えば、極細繊維など)を使用すると、繊維の分散
性が向上して、孔径分布の狭い湿式不織布を製造しやす
くなる。次いで、これらの繊維を使用して、常法の湿式
法により繊維ウエブを形成する。使用する繊維は実質的
にフィブリル化していないため、分散浴である水中に繊
維を均一に分散させることができ、また繊維を抄き上げ
るワイヤーに繊維が絡みつくということもないため、地
合いの優れる所望の湿式不織布を製造することができ
る。この繊維ウエブを形成する際、繊維の均一な分散状
態を維持するために増粘剤を加えたり、水と繊維との親
和性を高めるために界面活性剤を加えたり(特に、水と
の親和性の低い樹脂成分からなる繊維を用いる場合)、
攪拌等によって生じる気泡を取り除くために消泡剤を加
えると、繊維の分散性が向上して、孔径分布の狭い湿式
不織布を製造しやすくなる。次いで、この繊維ウエブを
乾燥すると同時、又は乾燥した後に、接着性繊維の接着
成分が接着可能(場合により極細繊維の接着成分も接着
可能)な熱(必要により圧力も)を作用させることによ
り、接着性繊維の接着成分(場合により極細繊維の接着
成分も)を接着して、湿式不織布を得ることができる。
このように繊維ウエブに水流などの流体流を作用させる
ことなく、接着性繊維の接着成分(場合により極細繊維
の接着成分)を接着させて湿式不織布を製造すると、繊
維が二次元的に配置した状態にあるため、孔径分布の狭
い湿式不織布を製造しやすくなる。
【0009】本発明の別の補助濾過繊維シートとして、メル
トブロー不織布が好適である。このメルトブロー不織布
は強い延伸作用を受けていないメルトブロー繊維から構
成されているため、加熱処理及び加圧処理を実施するこ
とによって、平均流量孔径の調整を容易に実施すること
ができる。この「メルトブロー不織布」は、メルトブロ
ー法により得られる不織布をいい、例えば、オリフィス
径0.1〜0.5mmで、ピッチ0.3〜1.2mmで
オリフィスが配置されたノズルピースを温度220〜3
70℃に加熱し、1つのオリフィスあたり0.02〜
1.5g/minの割合でメルトブロー繊維を吐出し、
この吐出したメルトブロー繊維に対して、温度220〜
400℃、かつ質量比で繊維吐出量の5〜2,000倍
量の気体を作用させた後、ロールやコンベアなどの捕集
体により捕集して製造することができる。なお、このメ
ルトブロー不織布が厚さ方向と直交する方向において、
メルトブロー繊維の多い部分と少ない部分とが混在して
いると、濾過精度を損なうことなく濾過流量を増加させ
ることができるため好適である。この好適であるメルト
ブロー繊維の多い部分と少ない部分とが混在しているメ
ルトブロー不織布は、例えば、メルトブロー繊維を吐出
するノズルピースとメルトブロー繊維を捕集する捕集体
(例えば、コンベア、ロールなど)との距離を長くした
り、メルトブロー繊維を一対のロール(捕集体)間(特
に、ロール間の距離が変化する一対のロール、ロール間
の相対速度が変化する一対のロール、少なくとも一方が
偏心ロールである一対のロール)で捕集したり、メルト
ブロー繊維に作用させる気体の流量をオリフィスごとに
変えたり、或いはメルトブロー繊維に作用させる気体の
流量を経時的に変化させることにより、製造することが
できる。なお、メルトブロー繊維は前述のような主濾過
不織布を構成するメルトブロー繊維と同様の樹脂成分1
種類以上から構成することができる。メルトブロー繊維
が2種類の樹脂からなる場合には、断面形状が芯鞘型、
偏芯型、サイドバイサイド型、海島型、オレンジ型、或
いは多重バイメタル型であることができる。このメルト
ブロー不織布はオリフィスから吐出されたメルトブロー
繊維を捕集体で捕集して集積したものをそのまま使用し
ても良いし、平均流量孔径を調節するために、加熱処理
及び/又は加圧処理を実施したものを使用しても良い。
加熱処理及び加圧処理を実施する場合、加熱処理と加圧
処理とを同時に実施しても良いし、加熱処理を実施した
後に加圧処理を実施しても良い。加熱処理と加圧処理と
を同時に実施する場合の加熱温度はメルトブロー繊維
(メルトブロー繊維が融点の異なる2種類以上の熱可塑
性樹脂からなる場合には、最も低い融点を有する樹脂)
の融点より5〜120℃低い温度であるのが好ましく、
この場合の線圧力は0.3〜3kN/cmであるのが好
ましい。他方、加熱処理を実施した後に加圧処理を実施
する場合の加熱温度はメルトブロー繊維(メルトブロー
繊維が融点の異なる2種類以上の熱可塑性樹脂からなる
場合には、最も低い融点を有する樹脂)の融点より5〜
120℃低い温度であるのが好ましく、この場合の線圧
力は0.3〜3kN/cmであるのが好ましい。また、
加熱処理のみを実施する場合の加熱温度は、メルトブロ
ー繊維(メルトブロー繊維が融点の異なる2種類以上の
熱可塑性樹脂からなる場合には、最も低い融点を有する
樹脂)の融点より5〜120℃低い温度であるのが好ま
しい。
【0010】本発明の別の補助濾過繊維シートとして、スパ
ンボンド不織布が好適である。このスパンボンド不織布
は適度な強度を有しているため、加工性を更に向上させ
ることができる。この「スパンボンド不織布」は、常法
のスパンボンド法により得られる不織布をいい、市販さ
れているため容易に入手することができる。このスパン
ボンド不織布を構成するスパンボンド繊維は、前述のよ
うな主濾過不織布を構成するメルトブロー繊維と同様の
樹脂成分1種類以上から構成することができる。なお、
スパンボンド繊維が2種類の樹脂からなる場合、断面形
状は、例えば、芯鞘型、偏芯型、サイドバイサイド型、
海島型、オレンジ型、或いは多重バイメタル型であるこ
とができる。このスパンボンド不織布は常法のスパンボ
ンド法により得られるスパンボンド不織布をそのまま使
用しても良いし、平均流量孔径を調節するために、加熱
処理及び/又は加圧処理を実施したものを使用しても良
い。加熱処理及び加圧処理を実施する場合、加熱処理と
加圧処理とを同時に実施しても良いし、加熱処理を実施
した後に加圧処理を実施しても良い。加熱処理と加圧処
理とを同時に実施する場合の加熱温度は、スパンボンド
繊維(スパンボンド繊維が融点の異なる2種類以上の熱
可塑性樹脂からなる場合には、最も低い融点を有する樹
脂)の融点より5〜120℃低い温度であるのが好まし
く、この場合の線圧力は0.3〜3kN/cmであるの
が好ましい。他方、加熱処理を実施した後に加圧処理を
実施する場合の加熱温度は、スパンボンド繊維(スパン
ボンド繊維が融点の異なる2種類以上の熱可塑性樹脂か
らなる場合には、最も低い融点を有する樹脂)の融点よ
り5〜120℃低い温度であるのが好ましく、この場合
の線圧力は0.3〜3kN/cmであるのが好ましい。
また、加熱処理のみを実施する場合の加熱温度は、スパ
ンボンド繊維(スパンボンド繊維が融点の異なる2種類
以上の熱可塑性樹脂からなる場合には、最も低い融点を
有する樹脂)の融点より5〜120℃低い温度であるの
が好ましい。
【0011】更に本発明の別の補助濾過繊維シートとして、
前述のような主濾過不織布と同様のメルトブロー繊維と
熱可塑性延伸繊維とが混在する混在不織布(但し、平均
流量孔径は主濾過不織布よりも大きい)を使用すること
ができる。このように主濾過不織布よりも平均流量孔径
の大きい混在不織布は、主濾過不織布を構成する繊維
(例えば、メルトブロー繊維や熱可塑性延伸繊維)とは
繊維径又は平均繊維径の異なるメルトブロー繊維及び/
又は熱可塑性延伸繊維を使用して製造したり、主濾過不
織布を構成する繊維(例えば、メルトブロー繊維や熱可
塑性延伸繊維)とは配合比率を変えて製造したり、或い
はこれらを併用することにより製造することができる。
また、主濾過不織布と同様にして2つ以上の不織布を製
造した後、1つの不織布に対して加熱処理及び/又は加
圧処理を実施し、平均流量孔径を小さくして主濾過不織
布とし、別の1つの不織布に対していかなる処理も実施
しないか、加熱処理及び/又は加圧処理を実施しても主
濾過不織布よりも程度が低いか、或いは水流などの流体
流による絡合処理を実施して平均流量孔径を大きくした
不織布を混在不織布(補助濾過繊維シート)として使用
することもできる。更には、前述の主濾過不織布と同様
にして2つ以上の不織布を製造した後、1つの不織布に
対してのみ流体流(例えば、水流)などの絡合処理を実
施することにより平均流量孔径を大きくして混在不織布
(補助濾過繊維シート)とし、別の1つの不織布に対し
ていかなる処理も実施しないで、この不織布を主濾過不
織布として使用することもできる。
【0012】前述のような各種の補助濾過繊維シートは前述
のような主濾過不織布と隣接して積層された状態にあ
る。この補助濾過繊維シートは主濾過不織布の片面のみ
に隣接していても良いし、両面に隣接していても良い。
例えば、いわゆるデプス型筒状フィルタの場合には、主
濾過不織布の片面のみに対して補助濾過繊維シートが隣
接していれば十分であり、いわゆるプリーツ型筒状フィ
ルタの場合には、主濾過不織布の両面に補助濾過繊維シ
ートが隣接しているのが好ましい。なお、補助濾過繊維
シートが主濾過不織布の両面に隣接している場合には、
平均流量孔径の点において同じ補助濾過繊維シートを隣
接させても良いし、平均流量孔径の点において異なる補
助濾過繊維シートを隣接させても良い。なお、主濾過不
織布と補助濾過繊維シートとは結合した状態にあって
も、結合していない状態にあっても良い。前者のように
結合した状態としては、例えば、主濾過不織布と補助濾
過繊維シートとを積層した後に加熱処理、又は加熱処理
及び加圧処理を実施することにより接着一体化した状
態、超音波処理により一体化した状態、ニードルや流体
流(好ましくは水流)により絡合一体化した状態、接着
剤により接着一体化した状態などがある。また、主濾過
不織布に隣接して積層される補助濾過繊維シートは1種
類である必要はなく、2種類以上の補助濾過繊維シート
を積層しても良い。このように2種類以上の補助濾過繊
維シートを積層する場合、流体の流入側から流体の流出
側へ順に平均流量孔径の小さい補助濾過繊維シートとな
るように積層するのが好ましい。なお、2種類以上の補
助濾過繊維シートを積層する場合、これら補助濾過繊維
シートは結合した状態にあっても、結合していない状態
にあっても良い。前者のように結合した状態としては、
例えば、加熱処理、又は加熱処理及び加圧処理により接
着一体化した状態、超音波処理により一体化した状態、
ニードルや流体流(好ましくは水流)により絡合一体化
した状態、接着剤により接着一体化した状態などがあ
る。
【0013】本発明の筒状フィルタは前述のような主濾過不
織布と補助濾過繊維シートとが隣接して積層された状態
で、多孔筒の周囲に配置されたものである。この配置状
態としては、例えば、主濾過不織布と補助濾過繊維シー
トとが多孔筒の周囲に巻回された状態(いわゆるデプス
型)や、主濾過不織布と補助濾過繊維シートとが襞折り
加工された状態で多孔筒の周囲に配置された状態(いわ
ゆるプリーツ型)、或いはこれら両方の領域を有する状
態、などがある。
【0014】前者のデプス型筒状フィルタにおいては、主濾
過不織布と補助濾過繊維シートとが多孔筒の周囲に巻回
されているが、その巻回数は特に限定されるものではな
い。なお、主濾過不織布と補助濾過繊維シートの巻回数
は同じであっても異なっていても良い。つまり、主濾過
不織布と補助濾過繊維シートとが全周にわたって隣接し
ている必要はなく、一部の領域においてのみ隣接してい
る状態にあっても良い。主濾過不織布と補助濾過繊維シ
ートとが一部の領域においてのみ隣接している場合に
は、処理流体の流出側において主濾過不織布と補助濾過
繊維シートとが隣接しているのが好ましい。つまり、処
理流体が筒状フィルタの外側から流入して内側へと流出
する場合には、筒状フィルタの内側の層において主濾過
不織布と補助濾過繊維シートとが隣接して巻回されてい
るのが好ましい。また、処理流体が筒状フィルタの内側
から流入して外側へと流出する場合には、筒状フィルタ
の外側の層において主濾過不織布と補助濾過繊維シート
とが隣接して巻回されているのが好ましい。この主濾過
不織布及び/又は補助濾過繊維シートはどのように巻回
しても良く、平巻き状に巻回しても良いし、螺旋状に巻
回しても良い。また、デプス型の場合、主濾過不織布に
隣接して積層される補助濾過繊維シートは1種類である
必要はなく、平均流量孔径の点で相違する2種類以上の
補助濾過繊維シートを、主濾過不織布から流体流入側へ
順に平均流量孔径の大きい補助濾過繊維シートとなるよ
うに積層するのが好ましい。このように積層することに
より、更に濾過寿命を長くすることができる。より具体
的には、主濾過不織布よりも平均流量孔径が2〜40μ
m程度大きい補助濾過繊維シートを主濾過不織布から流
体流入側へ順に積層するのが好ましい。なお、主濾過不
織布と補助濾過繊維シートとが隣接して巻回されている
領域とは全く異なる領域に、前記補助濾過繊維シートよ
りも平均流量孔径が2〜40μm程度大きい粗濾過繊維
シートを巻回又は襞折り加工したものを配置しても良
い。このような粗濾過繊維シートを配置することによ
り、更に濾過寿命を長くすることができる。この粗濾過
繊維シートは補助濾過繊維シートと結合した状態にあっ
ても、結合していない状態にあっても良い。前者のよう
に結合した状態としては、例えば、少なくとも加熱処理
する(好ましくは加熱処理及び加圧処理する)ことによ
り接着一体化した状態、超音波シールにより一体化した
状態、ニードルや流体流(好ましくは水流)により絡合
一体化した状態、接着剤により接着一体化した状態、な
どがある。この粗濾過繊維シートは補助濾過繊維シート
(2種類以上ある場合には、最も平均流量孔径の大きい
補助濾過繊維シート)よりも平均流量孔径の大きい(2
〜40μm程度)ものであれば良く、例えば、補助濾過
繊維シートと同様にして製造した湿式不織布、メルトブ
ロー不織布、スパンボンド不織布、或いは混在不織布な
どを使用することができる。また、主濾過不織布と補助
濾過繊維シートとが積層された領域以外に、主濾過不織
布及び/又は補助濾過繊維シートが襞折り加工された状
態で配置された領域を有していても良い。
【0015】本発明の別の筒状フィルタは主濾過不織布と補
助濾過繊維シートとが襞折り加工された状態で多孔筒の
周囲に配置されたプリーツ型筒状フィルタである。この
プリーツ型筒状フィルタの襞折り数は用途や必要物性に
よって適宜設定すれば良く、特に限定されるものではな
い。プリーツ型筒状フィルタにおいては、主濾過不織布
と補助濾過繊維シートとが襞折り加工された場合、主濾
過不織布の表面同士が密着して濾過面積を減ずる可能性
があるばかりでなく、裏面同士が密着して濾過面積を減
ずる可能性があるため、主濾過不織布の両面に補助濾過
繊維シートを積層するのが好ましい。このように主濾過
不織布の両面に補助濾過繊維シートを積層した場合、同
じ平均流量孔径を有する補助濾過繊維シートを主濾過不
織布の表裏面に積層しても良いし、異なる平均流量孔径
を有する補助濾過繊維シートを主濾過不織布の表裏面に
積層しても良い。また、プリーツ型筒状フィルタの場合
も、主濾過不織布に隣接して積層される補助濾過繊維シ
ートは1種類である必要はなく、平均流量孔径の点で相
違する2種類以上の補助濾過繊維シートを、主濾過不織
布から流体流入側へ順に平均流量孔径の大きい補助濾過
繊維シートとなるように積層しても良い。このように補
助濾過繊維シートを積層することにより、更に濾過寿命
を長くすることができる。より具体的には、主濾過不織
布から流体流入側へ順に平均流量孔径が2〜40μm程
度づつ大きい補助濾過繊維シートを積層するのが好まし
い。このように補助濾過繊維シートを2種類以上積層す
る場合、主濾過不織布の両面に積層しても良いし、片面
のみに積層しても良いが、主濾過不織布の片面にのみ補
助濾過繊維シートを2種類以上積層した場合であって
も、主濾過不織布の他面には主濾過不織布同士の密着を
抑制するために、補助濾過繊維シートを1枚積層するの
が好ましい。なお、主濾過不織布の片面のみに2種類以
上の補助濾過繊維シートを積層した場合、2種類以上の
補助濾過繊維シートを積層した側が処理流体の流入側と
なるように配置するのが好ましい。なお、主濾過不織布
と補助濾過繊維シートとが襞折り加工された状態で配置
されている領域とは異なる領域に、前記補助濾過繊維シ
ートよりも平均流量孔径が2〜40μm程度大きい粗濾
過繊維シートを巻回した領域を有していても良い。この
ような粗濾過繊維シートを巻回することにより、濾過寿
命を更に長くすることができる。この粗濾過繊維シート
は補助濾過繊維シートと結合した状態にあっても、結合
していない状態にあっても良い。前者のように結合した
状態としては、例えば、少なくとも加熱処理する(好ま
しくは加熱処理及び加圧処理する)ことにより接着一体
化した状態、超音波シールにより一体化した状態、ニー
ドルや流体流(好ましくは水流)により絡合一体化した
状態、接着剤により接着一体化した状態、などがある。
この粗濾過繊維シートは補助濾過繊維シート(2種類以
上ある場合には、最も平均流量孔径の大きい補助濾過繊
維シート)よりも平均流量孔径の大きい(2〜40μm
程度)ものであれば良く、例えば、補助濾過繊維シート
と同様にして製造した湿式不織布、メルトブロー不織
布、スパンボンド不織布、或いは混在不織布などを使用
することができる。また、主濾過不織布と補助濾過繊維
シートとが襞折り加工された状態で配置された領域以外
に、主濾過不織布及び/又は補助濾過繊維シートが巻回
された領域を有するものであっても良い。なお、襞折り
加工は襞折り加工機により実施することができ、その山
高さ、山間隔などは使用用途や所望物性などによって適
宜設定することができる。
【0016】本発明の円筒状フィルタを構成する多孔筒は、
従来から公知の材料、例えば金属やプラスチックからな
るものを使用することができる。また、本発明の筒状フ
ィルタは上述のような基本構成からなるが、筒状フィル
タの両端をキャップで封鎖することにより処理流体が散
逸するのを防いだり、筒状フィルタの最外表面に、金属
やプラスチックからなる多孔網筒を設置することにより
筒状フィルタの形状を保持できるようにするなど、従来
から採られている構成を付加することができる。
【0017】本発明の筒状フィルタは、例えば、食品・飲
料、電子、医薬、化学、水処理、写真、塗料、メッキ、
染色、機械・鉄鋼など各製造プロセスにおいて使用する
液体、又は使用した液体などの流体の濾過に好適に使用
することができる。
【0018】以下に、本発明の実施例を記載するが、本発明
は以下の実施例に限定されるものではない。
【0019】
【実施例】(実施例1)オリフィス径0.2mm、ピッ
チ0.8mmでオリフィスが配置されたノズルピースを
温度320℃に加熱し、1つのオリフィスあたり0.0
4g/minの割合でメルトブロー繊維を吐出し、この
吐出したメルトブロー繊維に対して、温度340℃、か
つ質量比で繊維吐出量の80倍量の空気を作用させて、
重力の作用する方向と同じ方向に平均繊維径1.5μm
のポリプロピレン極細繊維2(融点:160℃)の流れ
を形成した。このポリプロピレン極細繊維2の流れに対
して直角方向から、図2に示すような2本の開繊シリン
ダ31をハウジング32内に収納し、しかもエアノズル
33を備えた開繊機3から、芯成分がポリプロピレン樹
脂(融点160℃)からなり、鞘成分がポリエチレン樹
脂(135℃)からなる、繊維径21.6μm、繊維長
38mmの芯鞘型熱可塑性延伸短繊維4を供給し、前記
ポリプロピレン極細繊維2と混合した。なお、ポリプロ
ピレン極細繊維2と芯鞘型熱可塑性延伸短繊維4との混
合質量比率は、(ポリプロピレン極細繊維2):(芯鞘
型熱可塑性延伸短繊維4)=65:35であった。この
混合された繊維群をコンベヤーベルトで捕集して混在繊
維ウエブを形成した。なお、コンベヤーベルトはメッシ
ュ体からなり、ベルトの捕集面とは反対側から気体吸引
装置により吸引して、混在繊維ウエブを構成する繊維の
乱れを防いだ。次いで、この混在繊維ウエブを温度14
5℃雰囲気のドライヤーにより3分間加熱処理を実施し
て、面密度105g/m2、厚さ0.48mm、見掛密
度0.22g/cm3、平均流量孔径4.3μmの混在
不織布(補助濾過不織布)を製造した。他方、前述と全
く同様にして製造した混在不織布(補助濾過不織布)
を、金属ロールと樹脂ロールとからなる、温度80℃に
設定されたカレンダー間(線圧力:0.8kN/cm)
を通して、面密度105g/m2、厚さ0.20mm、
見掛密度0.53g/cm3、平均流量孔径1.6μm
の主濾過不織布を製造した。更に、常法のスパンボンド
法により製造した、面密度25g/m2、厚さ0.24
mm、見掛密度0.1g/cm3、平均繊維径37μ
m、平均流量孔径40μmのポリプロピレン製スパンボ
ンド不織布(補助濾過不織布)を用意した。次いで、前
記主濾過不織布を混在不織布とポリプロピレン製スパン
ボンド不織布とで挟んだ状態で、襞折り加工機により折
り幅14mmで襞折り加工を実施して積層濾過材を製造
した。次いで、ポリプロピレン製多孔筒の周囲に、山数
が100山となるように前記積層濾過材を配置(ポリプ
ロピレン製スパンボンド不織布が内側となるように配
置)し、次いでこの積層濾過材の両端を超音波ウエルダ
ー加工機により融着した。そして、多孔筒の長さ方向に
おける両端面にガスケットを接着して、内径30mm、
外径69mm、長さ250mmのプリーツ型カートリッ
ジフィルタを製造した。
【0020】(実施例2)海島型繊維として、ポリ−L−乳
酸(以下、「PLLA」と表記する)からなる海成分中
に、ポリプロピレンからなる島成分が25個存在する、
複合紡糸法により得た繊維(繊度1.5デニール、繊維
長3mm)を用意した。次いで、この海島型繊維を、温
度80℃、10mass%の水酸化ナトリウム水溶液中
に30分間浸漬し、海島型繊維の海成分であるPLLA
を抽出除去して、ポリプロピレン極細繊維(平均繊維径
1.8μm、繊維径分布の標準偏差値0.15、融点:
172℃、繊維長3mmに切断されたもの、フィブリル
化していない、延伸されている、繊維軸方向において実
質的に同じ直径を有する)を得た。他方、接着性繊維と
して、芯成分がポリプロピレン(融点:158℃)から
なり、鞘成分(接着成分)が高密度ポリエチレン(融
点:131℃)からなる芯鞘型複合接着性繊維(繊維径
11.8μm、繊維長10mmに切断されたもの、フィ
ブリル化していない、延伸されている)を用意した。次
いで、前記ポリプロピレン極細繊維と芯鞘型複合接着性
繊維とを質量比50:50の割合で、水からなる分散浴
に分散させ、抄紙機により抄造した後、温度140℃で
乾燥すると同時に芯鞘型複合接着性繊維の接着成分のみ
を接着させ、面密度38g/m2、厚さ0.34mm、
見掛密度0.11g/cm3、平均流量孔径12.1μ
mの湿式不織布(補助濾過不織布)を製造した。この湿
式不織布を構成する繊維は二次元的に配置しており、ま
た最大孔径は平均流量孔径の1.7倍であった。他方、
実施例1と全く同様にして製造した主濾過不織布を用意
した。次いで、前記主濾過不織布を2枚の前記補助濾過
不織布で挟んだ状態で、襞折り加工機により折り幅14
mmで襞折り加工を実施して積層濾過材を製造した。次
いで、ポリプロピレン製多孔筒の周囲に、山数が100
山となるように前記積層濾過材を配置し、次いでこの積
層濾過材の両端を超音波ウエルダー加工機により融着し
た。そして、多孔筒の長さ方向における両端面にガスケ
ットを接着して、内径30mm、外径69mm、長さ2
50mmのプリーツ型カートリッジフィルタを製造し
た。
【0021】(実施例3)常法のスパンボンド法により製造
した、面密度15g/m2、厚さ0.2mm、見掛密度
0.08g/cm3、平均繊維径37μm、平均流量孔
径50μmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(補
助濾過不織布)を用意した。他方、オリフィス径0.3
mm、ピッチ0.8mmでオリフィスの配置されたノズ
ルピースを温度330℃に加熱し、1つのオリフィスあ
たり0.33g/minの割合でポリプロピレン製メル
トブロー繊維(融点:160℃)を吐出し、この吐出し
たメルトブロー繊維に対して、温度330℃、かつ質量
比で繊維吐出量の220倍量の空気を作用させて、コン
ベア上に集積させ(ノズルピースとコンベアとの距離:
49cm)、メルトブロー繊維ウエブを製造した。次い
で、このメルトブロー繊維ウエブを温度130℃雰囲気
のドライヤーにより加熱処理を実施した後、線圧力0.
3kN/cmの条件下で加圧処理を実施して、面密度3
0g/m2、厚さ0.17mm、見掛密度0.18g/
cm3、平均繊維径2.1μm、平均流量孔径14.5
μmのメルトブロー不織布(補助濾過不織布)を製造し
た。なお、このメルトブロー不織布は厚さ方向と直交す
る方向において、メルトブロー繊維量の多い部分と少な
い部分とが混在するものであった。次いで、前記ポリプ
ロピレン製スパンボンド不織布と前記ポリプロピレン製
メルトブロー不織布とを超音波シールにより一体化し、
面密度45g/m2、厚さ0.36mm、見掛密度0.
13g/cm3、平均流量孔径14.0μmの複合不織
布(補助濾過複合不織布)を製造した。他方、実施例1
と全く同様にして製造した主濾過不織布を用意した。次
いで、前記主濾過不織布を2枚の前記補助濾過複合不織
布で挟んだ状態(補助濾過複合不織布のポリプロピレン
製メルトブロー不織布が主濾過不織布と接触)で、襞折
り加工機により折り幅14mmで襞折り加工を実施して
積層濾過材を製造した。次いで、実施例2と全く同様に
して多孔筒の周囲への積層濾過材の配置、ガスケットの
接着を実施して、内径30mm、外径69mm、長さ2
50mmのプリーツ型カートリッジフィルタを製造し
た。
【0022】(実施例4)常法のスパンボンド法により製造
した、面密度25g/m2、厚さ0.24mm、見掛密
度0.1g/cm3、平均繊維径37μm、平均流量孔
径40μmのポリプロピレン製スパンボンド不織布(補
助濾過不織布)を用意した。他方、実施例1と全く同様
にして製造した主濾過不織布を用意した。次いで、実施
例2と全く同様にして、襞折り加工した積層濾過材の製
造、多孔筒の周囲への積層濾過材の配置、ガスケットの
接着を実施して、内径30mm、外径69mm、長さ2
50mmのプリーツ型カートリッジフィルタを製造し
た。
【0023】(比較例1)オリフィス径0.3mm、ピッチ
0.8mmでオリフィスが配置されたノズルピースを温
度330℃に加熱し、1つのオリフィスあたり0.33
g/minの割合でポリプロピレン製メルトブロー繊維
を吐出し、この吐出したメルトブロー繊維に対して、温
度330℃、かつ質量比で繊維吐出量の240倍量の空
気を作用させて、コンベア上に集積させて(ノズルピー
スとコンベアとの距離:49cm)、メルトブロー繊維
ウエブを製造した。次いで、このメルトブロー繊維ウエ
ブを金属ロールと樹脂ロールとからなる、温度80℃に
設定されたカレンダー間(線圧力:0.5kN/cm)
を通して、面密度80g/m2、厚さ0.15mm、見
掛密度0.53g/cm3、平均繊維径1.7μm、平
均流量孔径1.9μmのメルトブロー不織布を製造し
た。このメルトブロー不織布は厚さ方向に直交する方向
に、メルトブロー繊維量の多い部分と少ない部分とが混
在するものであった。他方、実施例4と同様のポリプロ
ピレン製スパンボンド不織布(補助濾過不織布)を用意
した。次いで、前記ポリプロピレン製メルトブロー不織
布をポリプロピレン製スパンボンド不織布(補助濾過不
織布)により挟んだ状態で、襞折り加工機により折り幅
14mmで襞折り加工を実施して積層濾過材を製造し
た。次いで、実施例4と全く同様にして、多孔筒の周囲
への積層濾過材の配置、ガスケットの接着を実施して、
内径30mm、外径69mm、長さ250mmのプリー
ツ型カートリッジフィルタを製造した。
【0024】(実施例5)メルトブロー法により製造した、
面密度が80g/m2で平均流量孔径3μmのメルトブ
ロー不織布A(補助濾過不織布、40cm長)、面密度
が80g/m 2で平均流量孔径5μmのメルトブロー不
織布B(補助濾過不織布、40cm長)、及び面密度が
80g/m2で平均流量孔径10μmのメルトブロー不
織布C(補助濾過不織布、40cm長)をそれぞれ用意
した。また、実施例3と同様にして製造した複合不織布
(補助濾過複合不織布、320cm長)及び実施例1と
同様にして製造した主濾過不織布(60cm長)を用意
した。次いで、前記複合不織布の左端から120cmの
所と前記主濾過不織布の左端とが一致するように、前記
複合不織布のポリプロピレン製メルトブロー不織布側に
前記主濾過不織布を積層し、次いで、前記主濾過不織布
の右端とメルトブロー不織布Aの左端とが一致するよう
に、前記複合不織布のポリプロピレン製メルトブロー不
織布側に前記メルトブロー不織布Aを積層し、次いで、
前記メルトブロー不織布Aの右端とメルトブロー不織布
Bの左端とが一致するように、前記複合不織布のポリプ
ロピレン製メルトブロー不織布側に前記メルトブロー不
織布Bを積層し、そして、前記メルトブロー不織布Bの
右端とメルトブロー不織布Cの左端とが一致するよう
に、前記複合不織布のポリプロピレン製メルトブロー不
織布側に前記メルトブロー不織布Cを積層して、濾過材
積層体を製造した。次いで、ポリプロピレン製多孔筒の
周囲に、前記濾過材積層体の複合不織布のポリプロピレ
ン製メルトブロー不織布面が前記多孔筒と接触するよう
に、前記濾過材積層体の左端から平巻き状に巻回し、内
径3cm、外径6.5cm、長さ25cmのデプス型カ
ートリッジフィルタを製造した。
【0025】(比較例2)実施例5で用いた主濾過不織布に
代えて、比較例1と同様にして製造したメルトブロー不
織布を使用したこと以外は、実施例5と全く同様にし
て、内径3cm、外径6.5cm、長さ25cmのデプ
ス型カートリッジフィルタを製造した。
【0026】実施例1〜5及び比較例1〜2のカートリッジ
フィルタの性能を、次のようにして調べた。 1.通水抵抗 各々のカートリッジフィルタに流量25L/分で通水し
た時の圧力損失を測定し、通水抵抗とした。この結果は
表1に示す通りであった。 2.濾過効率 JIS11種の塵埃を水に分散させた濃度10ppmの
試験液を、均一に攪拌しながら各々のカートリッジフィ
ルタに所定流量で通水(プリーツ型の場合には25L/
分、デプス型の場合には10L/分)して、通水1分後
の濾液を採取した。この濾液及び濾過前の試験液に含ま
れる各粒径別の粒子数を粒度分布測定機(コールター
(COULTER)社製、コールターマルチサイザーツ
ー(COULTER MultisizerII))によ
り測定した。次いで、それぞれの粒径における濾過効率
を下記の式から算出し、100%の濾過効率が得られる
粒径をそのカートリッジフィルタの濾過精度とした。こ
の結果は表1に示す通りであった。 濾過効率[%]={(A−B)/A}×100 A:濾過前の粒子数、 B:濾過後の粒子数 3.濾過寿命 JIS11種の塵埃を水に分散させた所定濃度の試験液
(プリーツ型の場合には20ppm、デプス型の場合に
は10ppm)を、均一に攪拌しながら各々のカートリ
ッジフィルタに所定流量で通水(プリーツ型の場合には
25L/分、デプス型の場合には10L/分)させた。
圧力損失を各通水量に対して順次測定し、初期圧力との
差圧が所定値(プリーツ型の場合には200kPa、デ
プス型の場合には100kPa)になるまでに処理され
た総通水量を濾過寿命とした。この結果は表1に示す通
りであった。
【0027】
【表1】 この表1から本発明のプリーツ型カートリッジフィルタ
及びデプス型カートリッジフィルタは、いずれも通水抵
抗が低く、濾過精度及び濾過寿命の長い優れたものであ
ることがわかった。また、本発明の筒状フィルタに使用
した主濾過不織布及び補助濾過不織布からなる積層濾過
材は主濾過不織布を損傷することなく、加工(襞折り加
工、巻回加工)することができるものであった。このこ
とは、表1の濾過精度を損なうことなく、濾過寿命が長
く、優れた濾過性能を有するという点からも、加工時に
主濾過不織布が損傷していないことがわかった。また、
本発明の積層濾過材は襞折り加工時や巻回加工時の取り
扱い作業性に優れるものであった。
【0028】
【発明の効果】本発明の筒状フィルタは濾過寿命が長
く、濾過性能に優れ、更には加工性(例えば、襞折り加
工性、巻回性)にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 主濾過不織布の製造工程の一例を表す工程図
【図2】 開繊機の一例の断面模式図
【符号の説明】
1 メルトブロー装置 2 メルトブロー繊維 3 開繊機 31 開繊シリンダ 32 ハウジング 33 エアノズル 4 熱可塑性延伸繊維 5 捕集体 6 主濾過不織布

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルトブロー繊維と熱可塑性延伸繊維と
    が混在する主濾過不織布と、この主濾過不織布よりも平
    均流量孔径の大きい補助濾過繊維シートとを含み、前記
    主濾過不織布と前記補助濾過繊維シートとが隣接して積
    層された状態で、多孔筒の周囲に配置されていることを
    特徴とする筒状フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記主濾過不織布が、平均繊維径0.1
    〜20μmのメルトブロー繊維5〜95mass%と、
    平均繊維径10〜100μmの熱可塑性延伸繊維95〜
    5mass%とが混在している不織布からなることを特
    徴とする、請求項1に記載の筒状フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記補助濾過繊維シートが、湿式不織
    布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布、メルト
    ブロー繊維と熱可塑性延伸繊維とが混在する混在不織布
    の中から選ばれる不織布からなることを特徴とする、請
    求項1又は請求項2に記載の筒状フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記湿式不織布が、実質的にフィブリル
    化していない、繊維径20μm未満の繊維から製造され
    たものであり、前記繊維として、繊維径が4μm以下の
    極細繊維と、繊維径が8μm以上、20μm未満の接着
    した接着性繊維とを含み、しかも最大孔径が平均流量孔
    径の2倍以下の不織布からなることを特徴とする、請求
    項3に記載の筒状フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記極細繊維の繊維径分布の標準偏差値
    を、前記極細繊維の繊維径の平均値で除した値が0.2
    以下であることを特徴とする、請求項4に記載の筒状フ
    ィルタ。
  6. 【請求項6】 多孔筒の周囲に、前記主濾過不織布と前
    記補助濾過繊維シートとが巻回された状態で配置された
    領域を有することを特徴とする、請求項1〜請求項5の
    いずれかに記載の筒状フィルタ。
  7. 【請求項7】 多孔筒の周囲に、前記主濾過不織布と前
    記補助濾過繊維シートとが襞折り加工された状態で配置
    された領域を有することを特徴とする、請求項1〜請求
    項6のいずれかに記載の筒状フィルタ。
  8. 【請求項8】 前記補助濾過繊維シートよりも平均流量
    孔径の大きい粗濾過繊維シートが配置された領域を有す
    ることを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれかに
    記載の筒状フィルタ。
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