JP2001250700A - スキュー6極磁場発生装置及びスキュー6極磁場発生方法 - Google Patents

スキュー6極磁場発生装置及びスキュー6極磁場発生方法

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JP2001250700A
JP2001250700A JP2000063054A JP2000063054A JP2001250700A JP 2001250700 A JP2001250700 A JP 2001250700A JP 2000063054 A JP2000063054 A JP 2000063054A JP 2000063054 A JP2000063054 A JP 2000063054A JP 2001250700 A JP2001250700 A JP 2001250700A
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skew
pole
magnetic
hexapole
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JP2000063054A
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Inventor
Hiroki Miyade
宏紀 宮出
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として、デッドスペースを無くし、小型
化、省エネルギー型のスキュー6極磁場発生装置を提供
する。 【解決手段】 2個の内磁極22A、22Bと、2個の
外磁極24A、24Bを左右対称に具備すると共に、所
定の間隙を隔ててこの2個の内磁極22A、22Bと2
個の外磁極24A、24Bが夫々上下対称になるように
配置された2つの鉄心20A、20Bと、内外磁極合計
8個の磁極22A、22B、24A、24Bを夫々励磁
する励磁用コイル26A、26B、28A、28Bとを
備えた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、主として電子蓄
積リングのビームサイズの調整に用いられるスキュー6
極磁場発生装置と、このスキュー6極磁場発生装置を用
いて所望のスキュー6極磁場を発生させることができる
ようにしたスキュー6極磁場発生方法と、このスキュー
6極磁場発生装置を備えた電子蓄積リングのビームサイ
ズの調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高エネルギーで運動している電子(陽電
子を含む。)は、その軌道を強制的に変更されると、接
線方向にシンクロトロン放射光(以下、「SR」とい
う。)を放出するという性質を有している。この性質を
利用して、所望の波長及び強度のSRの光源として用い
ることを目的とした小型電子蓄積リングが実用に供され
ている。この小型電子蓄積リングの基本原理は、特願平
11−227051に比較的詳細に説明されており、本
願明細書では、図8を用いて、その基本構成を簡単に説
明するのにとどめる。
【0003】図8に小型電子蓄積リングの一例として、
レーストラック型の電子蓄積リング100の平面図を示
す。このタイプの電子蓄積リング100では、図8に示
すように180度偏向型の偏向電磁石110A、110
Bを対向配置し、高真空に保たれたビームダクト130
内の周回軌道に、入射器140からセプタム電磁石12
0を介して入射された電子(以下「電子ビーム」ともい
う。)を磁場の偏向作用により所望のエネルギーで、水
平面内の周回設計軌道(以下、「閉軌道」という場合も
ある。)内に蓄積する。
【0004】また、電子蓄積リング100の他の主要構
成としては、電子ビームを設計軌道内に収束する四重極
電磁石150A、150B、蓄積した電子ビームにエネ
ルギーを供給する高周波加速空胴160、電子を入射す
る際の入射軌道を形成するパータベーター電磁石17
0、ビームダクト130内の周回設計軌道上に電子ビー
ムが設計通り蓄積されているかどうかをモニタリングす
るビームポジションモニタ180が挙げられる。
【0005】図8に示す電子蓄積リング100は、主と
してSR用光源として開発された典型的な電子加速器で
ある。蓄積する電子ビームの電流が大きく、強磁場で偏
向電磁石の曲率半径を小さくして、SRの臨界波長を比
較的高エネルギーのX線領域まで短くし、特に、X線リ
ソグラフィー用の小型光源として使用されることを目的
としている。
【0006】ところで、電子蓄積リング100に蓄積さ
れる電子ビームは、ビームの進行方向に対し水平方向
(X方向)及び垂直方向(Y方向)に分布する電子群で
構成される。SRの光源は電子ビームであるから、電子
ビームのX、Y方向のビームサイズが小さければ、高輝
度で、光のビームスポットが小さいSRを発生させるこ
とができる。例えば、図8に示す電子蓄積リング100
では、ビームサイズは、X方向で1mm程度、Y方向で
0.1mm程度である。
【0007】しかし、電子のビームサイズが小さくなる
と、電子同士の相互作用等のため電子が離散し、電子ビ
ームを電子蓄積リングに蓄積できる電子ビームの寿命
(ライフタイム)が短くなってしまうケースがある。こ
れでは、安定なSRの光源とはなり得ず、また、再度電
子を入射させる作業から運転を再開しなければならず、
作業効率が悪くなるという問題がある。従って、電子蓄
積リング100の運転状況によっては、電子ビームのビ
ームサイズを拡大する必要が生じる場合がある。
【0008】この電子ビームのビームサイズを拡大する
方法としては、スキュー4極磁場、または、スキュー6
極磁場等を利用して、電子ビームを共鳴させて拡大する
方法が、従来より確立されている。以下、この方法につ
いて、図8を参照して詳細に説明する。
【0009】先ず、一般に、図8に示すような電子蓄積
リング100に蓄積される電子のベータトロン振動につ
いて説明する。蓄積電子は、電子蓄積リング100に入
射された際に、既にある一定の広がりを持つので、全電
子が設計された閉軌道上を周回するのではなく、その設
計軌道を中心に電子蓄積リング100の閉軌道を1周す
る間に、閉軌道を中心として、その閉軌道に垂直な平面
内において微小振動をする。この微小振動のことをベー
タトロン振動といい、電子が閉軌道を1周する間に振動
する回数のことをベータトロン振動数又はベータトロン
チューン、或いは単にチューンという。
【0010】蓄積電子に、例えば、図8に示すような偏
向電磁石110A、110Bでのダイポール磁場等の線
型磁場だけを作用させておくと、X方向、Y方向のベー
タトロン振動は夫々独立に振動する。しかし、スキュー
4極磁場、或いは、スキュー6極磁場等の非線型の磁場
が作用すると、X方向、Y方向のベータトロン振動がカ
ップリングを起こし、水平方向のチューンνXと垂直方
向のチューンνYとが、ある関係を満たすとき、或い
は、その関係の近傍にある時に共鳴し、電子のビームサ
イズが拡大したり、極端な場合は電子ビームが飛び散っ
て消滅したりする現象が起きる。
【0011】例えば、磁場がスキュー4極磁場である場
合は、X、Y方向のチューン(νX,νY)がνX−νY
(整数)の関係を満たすとき、或いはこの近傍にあると
きに共鳴を起こすことが知られている。また、磁場がス
キュー6極磁場である場合は、X、Y方向のチューン
(νX,νY)が2νX−νY=(整数)の関係を満たすと
き、或いは、この近傍にあるときに共鳴を起こすことが
知られている。
【0012】次に、スキュー6極磁場について説明す
る。先ず、スキュー6極磁場を発生させる従来のスキュ
ー6極電磁石について図9を用いて説明する。図9は、
従来のスキュー6極電磁石200の概略構成を示す縦断
側面図である。従来のスキュー6極電磁石200の主要
構成は、等角度で回転対称に放射状に配置された6つの
磁極210、外側鉄心220、磁極210を励磁する6
つの励磁用コイル230である。なお、同図において、
240は、スキュー6極電磁石200を固定して電子蓄
積リングに取り付ける支持部である。
【0013】次に、従来のスキュー6極電磁石200を
用いて、所望のスキュー6極磁場を発生させる方法につ
いて、図9を用いて説明する。従来のスキュー6極電磁
石200では、図9に示すように、励磁用コイル230
で6つの磁極210を、NSの極性が交互となるよう
に、同一の励磁電流量で励磁する。
【0014】すると、N極に励磁された磁極210から
隣接するS極に励磁された磁極210に流れる磁束が発
生し、磁極210形状、励磁電流量の対称性から、回転
対称な、次式(1)、(2)で表される所望のスキュー
6極磁場を発生させることができる。 BX=k6(x2−y2) (1) By=−2k6xy (2)
【0015】ここで、k6は、スキュー6極電磁石20
0の形状、励磁電流量で定められるスキュー6極磁場の
強さを示すパラメータである。なお、スキュー6極電磁
石とは、通常の6極電磁石を30度(隣接する磁極同士
が成す角の半分の角度)回転させて電子蓄積リングに取
り付けるようにしたものである。
【0016】従って、スキュー6極電磁石200を用い
て、電子蓄積リング100に非線型のスキュー6極磁場
を発生させると、上述したように、X、Y方向のチュー
ン(νX,νY)が2νX−νY=(整数)の関係を満たす
とき、或いはこの近傍にあるときに共鳴を起こすことを
利用して、電子ビームのビームサイズを拡大して、ビー
ムの寿命を長くすることができる。
【0017】共鳴により電子ビームのビームサイズが拡
大する理由を以下、簡単に説明する。一般に、ベータト
ロン振動の振幅は、図8に示すような偏向電磁石110
A、110Bで水平方向で偏向されるために、水平方向
(X方向)の方が大きいという性質がある。従って、
X、Y方向のベータトロン振動を非線型磁場であるスキ
ュー6極磁場でカップリングして、共鳴させると、X方
向のベータトロン振動がY方向のベータトロン振動に伝
搬し、主としてY方向のビームサイズが拡大し、結果と
してビームサイズが拡大するというものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子蓄積リ
ングでは、電子ビームは安定に蓄積されているときは、
ベータトロン振動等を考慮したとしても、設計軌道を中
心として、水平方向、垂直方向共にほぼ±1.0cmの
範囲内で蓄積されている。従って、ビームダクトのサイ
ズもこれに合わせて設計できれば、電子蓄積リングの製
造コストを大幅に削減することができる。
【0019】しかし、実際は、電子蓄積リング100で
は、図8に示す入射器140で、電子蓄積リング100
に入射させられた後、セプタム電磁石120と衝突して
消滅してしまう事態を防止するために、バンプ電磁石1
70にパルス電流を流し、瞬間的に励磁させて、パルス
の立ち下がりを使って電子ビームを水平方向で偏向し、
入射軌道といわれる入射時のみ変形された軌道を形成し
て電子ビームの入射を行う。これにより、電子は入射後
もセプタム電磁石120と衝突することなく、設計軌道
に安定して周回するようになる。
【0020】従って、電子ビームは入射時に、水平方向
で大きく偏向されるために、ビームダクト130の内壁
と衝突して消滅しないように、ビームダクト130は、
図10に示すように、断面形状は、水平方向に偏って広
い扁平なレーストラック型をしている。図10には、ビ
ームダクト130の一例として、水平方向の幅12.0
cm、垂直方向の幅4.5cmのものを示している。
【0021】一方、図9に示す従来のスキュー6極電磁
石200は、正確なスキュー6極磁場を発生させるため
には、磁極210先端部は円形状に配置しなければなら
ず、そのため、図10に示す水平方向の幅12.0c
m、垂直方向の幅4.5cmの扁平なビームダクト13
0に取り付ける場合でも、内径を幅が広い方の水平方向
の幅12.0cmに合わせざるを得ない。
【0022】このように、スキュー6極電磁石200の
内径を大きくすると、上下方向に大きなデッドスペース
を生むことになる。また、スキュー6極電磁石200の
外径も大きくしなければならない。更に、内径に合わせ
て、各磁極210の起磁力も大きくしなければならず、
容量の大きな電源を用いなければならないことや、励磁
用コイル230の発熱の問題を解決しなければならない
などの様々な問題が生じてくる。
【0023】本願発明は、上記課題(問題点)を解決
し、デッドスペースを無くし、小型化、省エネルギー型
のスキュー6極磁場発生装置、及び、このスキュー6極
磁場発生装置を用いて所望のスキュー6極磁場を発生さ
せることができるようにしたスキュー6極磁場発生方法
と、このスキュー6極磁場発生装置を備えた電子蓄積リ
ングのビームサイズの調整方法を提供することを目的と
する。
【0024】
【課題を解決するための手段】本願発明のスキュー6極
磁場発生装置は、請求項1に記載のものでは、2n個の
磁極を左右対称に具備すると共に、所定の間隙を隔てて
この2n個の磁極が上下対称となるように配置された2
つの鉄心と、前記上下4n個の磁極を夫々励磁する励磁
用コイルとを備えた構成とした。但し、nは2以上の自
然数とする。
【0025】このように構成すると、ビームダクトの扁
平な形状に合わせて磁極形状を形成することが可能とな
るので、ビームダクトの形状に起因する無駄なデッドス
ペースを無くすことができる。また、従来のスキュー6
極電磁石に比較して、磁極間ギャップを小さく設計でき
る結果、各磁極を励磁する励磁電流量も削減できるの
で、大型電源を用いる必要もなく、励磁用コイルの発熱
の問題もなく、エネルギー消費量を低減したスキュー6
極磁場発生装置とすることができる。
【0026】請求項2に記載のスキュー6極磁場発生装
置では、2個の内磁極と、2個の外磁極を左右対称に具
備すると共に、所定の間隙を隔ててこの2個の内磁極と
2個の外磁極が夫々上下対称になるように配置された2
つの鉄心と、前記内外磁極合計8個の磁極を夫々励磁す
る励磁用コイルとを備えた構成とした。
【0027】このように構成すると、最も簡単な構成の
スキュー6極磁場発生装置とすることができ、スキュー
6極磁場発生装置の製造コストを削減することができ
る。
【0028】請求項3に記載のスキュー6極磁場発生装
置では、上記外磁極の磁極幅を上記内磁極の磁極幅より
も大きくなるように磁極を形成した構成とした。
【0029】このように構成すると、磁場成分の調整が
容易になり、操作性に優れたスキュー6極磁場発生装置
とすることができる。
【0030】請求項4に記載のスキュー6極磁場発生方
法では、請求項1に記載のスキュー6極磁場発生装置に
おいて、上記4n個の磁極を夫々上下対称で、左右反対
称に、所定の励磁電流量で励磁することにより、所望の
スキュー6極磁場を発生させるようにした。
【0031】このようにすると、コンパクトなスキュー
6極磁場発生装置を用いて所望のスキュー6極磁場を正
確に発生させることができるようになり、スペース、電
源、励磁用コイルの発熱の問題を一括して解決できる。
【0032】請求項5に記載のスキュー6極磁場発生方
法では、請求項2又は3に記載のスキュー6極磁場発生
装置において、上記4個の内磁極と上記4個の外磁極を
夫々上下対称で、左右反対称に所定の励磁電流量で励磁
することにより、所望のスキュー6極磁場を発生させる
ようにした。
【0033】このようにすると、最も構成が簡単なスキ
ュー6極磁場発生装置を用いて簡易にスキュー6極磁場
を正確に発生させることができる。
【0034】請求項6に記載の電子蓄積リングのビーム
サイズの調整方法では、請求項1乃至3のいずれかに記
載のスキュー6極磁場発生装置を備えた電子蓄積リング
において、前記スキュー6極磁場発生装置で所望のスキ
ュー6極磁場を発生させて、蓄積電子(陽電子を含む)
のビームサイズを調整するようにした。
【0035】このようにすると、電子蓄積リング全体の
消費電力量を抑えられ、電子蓄積リングの維持コストを
低減することができる。また、スキュー6極磁場発生装
置自体が小型化されるので、電子蓄積リングのスペース
を有効利用することが可能になり、電子蓄積リング本体
の小型化にも寄与できるようになる。
【0036】
【発明の実施の形態】本願発明のスキュー6極磁場発生
装置(以下、簡単に「磁場発生装置」とのみいう場合が
ある。)及び、この磁場発生装置を用いて所望のスキュ
ー6極磁場を発生させるスキュー6極磁場発生方法と、
このスキュー6極磁場発生装置を備えた電子蓄積リング
のビームサイズの調整方法を、図1乃至図7を用い、図
8を参照して、順次説明する。
【0037】本願発明のスキュー6極磁場発生装置の一
実施の形態について、図1乃至図7を用いて説明する。
先ず、本願発明の磁場発生装置の基本構成を図1及び図
2を用いて説明する。図1は、本願発明のスキュー6極
磁場発生装置10の概略構成を示す縦断側面図である。
また、図2は、ビームダクト130に本願発明の磁場発
生装置10を取り付けた状態を示す縦断側面図である。
【0038】本願発明の磁場発生装置10は、夫々2個
の内磁極22A、22Bと、2個の外磁極24A、24
Bを左右対称に備えた2つの鉄心20A、20Bを上下
対称に配置し、各々計4つの内磁極22A、22Bに、
内磁極励磁用コイル26A、26B、各々計4つの外磁
極24A、24Bに、外磁極励磁用コイル28A、28
Bを巻回した構成である。また、図2に示すように、本
願発明の磁場発生装置10では、2つの鉄心20A、2
0Bを上下対称に配置する構成としたために、2つの鉄
心20A、20Bのギャップを、扁平なビームダクト1
30の形状に適合させて、最小限に設計することが可能
になっている。
【0039】なお、鉄心20A、20B及び内磁極22
A、22B、外磁極24A、24Bは、鉄又は強磁性体
で構成される。また、30は、鉄心20A、20Bを側
面から固定支持する支持材であるが、特に、鉄又は強磁
性体で構成する必要はない。
【0040】次に、本願発明の磁場発生装置10を用い
て、所望のスキュー6極磁場を発生させる方法につい
て、図1乃至図3を用いて説明する。図3は、本実施の
形態で各内外磁極22A、22B、24A、24Bを励
磁した場合の磁束の流れの計算結果を示す側面図であ
る。
【0041】ところで、図1に示す上下左右対称の磁極
22A、22B、24A、24Bに、上下対称で、左右
反対称の励磁電流を流して磁場を形成すると、任意の磁
場分布にはならず、図3の磁束の流れ図に示すように、
上下左右対称の磁場分布になる。図2には、NSの極性
が左右反対称になることが、図3には上下対称で左右反
対称に励磁された磁極22A、22B、24A、24B
の磁束の流れが示されている。また、一般に、このよう
な対称磁場は、スキュー(4n+2)極磁場の重ね合わ
せになることが知られている。但し、ここでnは0以上
の整数である。
【0042】即ち、上記励磁電流の励磁条件で本願発明
の磁場発生装置10で磁場を発生させると、その磁場B
X(x,y)、BY(x,y)は、式(3)、(4)に示
すようにスキュー多磁極成分の総和で表すことができ
る。 BX(x,y)=BX 2(x,y)+BX 6(x,y)+BX 10(x,y) +BX 14(x,y)+・・・ (3) BY(x,y)=BY 2(x,y)+BY 6(x,y)+BY 10(x,y) +BY 14(x,y)+・・・ (4)
【0043】ここで、BX m(x,y)、BY m(x,y)
は、スキューm極磁場の夫々X方向(水平方向)、Y方
向(垂直方向)成分である。但し、m=2、6、10、
14・・・である。なお、スキューm極磁場とは、m個
の磁極を有するスキューm極電磁石が発生する磁場であ
り、m=6については図9に示されているスキュー6極
電磁石200が生成する磁場であるので、他のスキュー
多極磁場についても容易に理解されよう。
【0044】また、各スキューm極磁場の各成分は、具
体的には以下のように示される。スキュー2極磁場(ス
キューダイポール磁場)の場合 BX 2(x,y)=k2 (5) BY 2(x,y)=0 (6) スキュー6極磁場の場合(再掲) BX 6(x,y)=k6(x2−y2) (7) BY 6(x,y)=−2k6xy (8)
【0045】 スキュー10極磁場の場合 BX 10(x,y)=k10(x4−6x22+y4) (9) BY 10(x,y)=−4k10(x3y−xy3) (10) スキュー14極磁場の場合 BX 14(x,y)=k14(x6−15x42+15x24−y6) (11) BY 14(x,y)=−2k14(3x5y−10x33+3xy5) (12)
【0046】式(5)乃至(12)が示すように、磁極
の極数mが高くなるほど、xやyの次数も高くなる。こ
のことは、電子ビームの中心となる原点近傍には、磁極
数が高い磁場は殆ど現れないことを示している。
【0047】ところで、図2に示すように、実際に電子
蓄積リングに蓄積される電子ビームでは、ビームサイズ
は、同図にBで示すように水平方向、垂直方向で1〜
0.1mm程度以内であり、ビーム軌道はベータトロン
振動等を考慮しても同図にTで示すように精々±1cm
以内には収まる。従って、本願発明のスキュー6極磁場
発生装置10を実際に利用したときは、スキュー10極
磁場以上の多極磁場成分は殆ど問題にならないことにな
る。なお、このことについては、後の磁場計算により検
証を行う。
【0048】従って、主として、スキュー2極磁場(ス
キューダイポール磁場)とスキュー6極磁場について検
討すればよいことが理解される。ところで、スキュー2
極磁場は、磁場成分を式(5)、(6)に表すように、
荷電粒子である電子の軌道を偏向させる磁場であり、こ
の成分が残留すると電子軌道を変化させ、不都合が生じ
る。
【0049】従って、スキュー2極磁場を残留させる
と、本願発明のスキュー6極磁場発生装置10を実際に
電子蓄積リングに利用できなくなるという問題が生じ
る。しかし、図1に示す内磁極励磁用コイル26A、2
6Bに流す励磁電流量、外磁極励磁用コイル28A、2
8Bに流す励磁電流量を調整すれば、このスキュー2極
磁場を打ち消して、所望のスキュー6極磁場だけを選択
して発生させることが可能となる。
【0050】即ち、本願発明のスキュー6極磁場発生装
置10を用いると、4個の内磁極22A、22Bと4個
の外磁極24A、24Bを夫々上下対称で、左右反対称
に励磁すると共に、スキュー2極磁場成分が発生しない
ように、各電源(図示せず)を独立にして、内磁極励磁
用コイル26A、26Bに流す励磁電流量、外磁極励磁
用コイル28A、28Bに流す励磁電流量を調整すれ
ば、所望のスキュー6極磁場を発生させることができ
る。
【0051】上記考察に基づき、具体的なスキュー6極
磁場発生装置10を用いて磁場計算を行ったが、その計
算結果について図4乃至図7を用いて説明する。図4
は、本実施の形態のスキュー6極磁場発生装置10が実
際に生成する磁場の計算結果を示す特性図である。図5
は、図4に基づいたスキュー6極磁場成分の分布を示す
特性図である。図6は、図4に基づいたスキュー10極
磁場成分の分布を示す特性図である。図7は、図4に基
づいたスキュー14極磁場成分の分布を示す特性図であ
る。なお、図6及び図7において、スキュー10極磁場
成分及びスキュー14極磁場成分の特性図を示したの
は、設計軌道中心ではこれらのスキュー多極成分は、電
子ビームに殆ど影響を与えないことを示すためである。
【0052】上記したスキュー6極磁場発生方法に基づ
いて、内磁極励磁用コイル26A、26Bに、740A
T[アンペア・ターン]の励磁用電流を、外磁極励磁用
コイル28A、28Bに2280ATの励磁用電流を流
した具体例について説明する。この条件において、X方
向(水平方向)については0.1cm刻みで、Y方向
(垂直方向)については0.5cm刻みで磁場を計算し
た。
【0053】この結果を図4に示すが、曲線は、軌道
中心より垂直方向に±0.0cm地点において、水平方
向(X方向)の磁場の変化を関数フィッティングさせた
結果求められた特性曲線である(図中「FIT(Y=
0.0)と記されている)。以下、〜についても、
Yを0.5cm移動させて、同様の特性曲線を求めてい
る。
【0054】この特性曲線を解析することにより、各ス
キュー多極磁場成分の係数kmを算出することができる
が、その結果を以下に示す。 k2=0.35465G[ガウス] k6=−93.810G/cm210=4.6212G/cm414=−0.042824G/cm6
【0055】上記のように、内磁極励磁用コイル26
A、26B及び外磁極励磁用コイル28A、28Bに流
す励磁用電流を調整することにより、スキュー2極磁場
成分が、k2=0.35465Gと殆ど問題にならない
ほどの小さな値にでき、スキュー2極磁場を消すことが
できたことが示されている。
【0056】また、この結果に基づいて、他の各スキュ
ー多極磁場成分を求めたが、各スキュー多極磁場成分の
分布を図5乃至図7に示す。図5には、スキュー6極磁
場成分分布を示す特性曲線〜が、垂直方向(Y方
向)に0.5cm刻みで示されている。図6には、スキ
ュー10極磁場成分分布を示す特性曲線〜が、垂直
方向(Y方向)に0.5cm刻みで示されている。ま
た、図7には、スキュー14極磁場成分分布を示す特性
曲線〜が、垂直方向(Y方向)に0.5cm刻みで
示されている。
【0057】図5乃至図7を分析して結論できること
は、先ず、ビーム軌道の範囲内での水平、垂直方向で±
1cmの範囲内では、図9に示す従来のスキュー6極電
磁石200と等価のスキュー6極磁場を発生させること
ができたことであり、また、スキュー10極磁場成分と
スキュー14極磁場成分は合算しても20G程度であ
り、スキュー6極磁場成分の多くても数パーセント程度
の範囲内に収まり、殆ど影響を及ぼさないことである。
なお、スキュー10極磁場成分とスキュー14極磁場成
分について付言すれば、この程度の多極磁場成分は、図
9に示す従来のスキュー6極電磁石200でも発生して
おり、実用には何ら支障がない程度のものである。
【0058】以上、所望のスキュー6極磁場を発生させ
る方法について、具体例を用いて説明したが、電子蓄積
リングの運転状況によって、スキュー6極磁場自体の強
度を調整する必要がある場合がある。このときは、上述
した内磁極励磁用コイル26A、26B及び外磁極励磁
用コイル28A、28Bに流す励磁用電流の比を固定し
て、各励磁用電流量を調節すれば容易に実現できる。即
ち、本願発明のスキュー6極磁場発生装置10を用いれ
ば、磁極22A、22B、24A、24Bの磁気飽和に
よる上限はあるものの、所望のスキュー6極磁場を容易
に発生させることができる理解される。
【0059】以上が、本願発明のスキュー6極磁場発生
装置10によるスキュー6極磁場発生方法の原理である
が、以下、磁場発生装置10の細部について検討する。
先ず、本願発明のスキュー6極磁場発生装置10の形状
を考慮すると、磁極22A、22B、24A、24B間
ギャップが、扁平なビームダクト130の垂直方向の幅
に合わせて形成することが可能である。これにより、従
来、扁平な形状に起因して発生していたデッドスペース
を無くすことができ、スキュー6極磁場発生装置10自
体の大きさをコンパクトにできることになる。
【0060】また、磁場発生装置10自体の大きさをコ
ンパクトにできる結果、各磁極22A、22B,24
A、24Bを励磁する励磁電流量も削減できるので、大
型電源を用いる必要もなく、励磁用コイルの発熱の問題
もなく、エネルギー消費量を低減したスキュー6極磁場
発生装置とすることができる。
【0061】更に、図1に示すように、本願発明のスキ
ュー6極磁場発生装置10では、外磁極24A、24B
の磁極幅を内磁極22A、22Bの磁極幅よりも大きく
なるように磁極を形成している。図2に示すように、外
磁極24A、24Bの磁極幅は40mm、内磁極22
A、22Bの磁極幅は15mmである。これは、内磁極
22A、22Bは軌道中心に近く、大きな磁場を発生さ
せる必要はないが、外磁極24A、24Bでは、スキュ
ー2極磁場成分を打ち消すように磁場を強くしなければ
ならないためである。従って、このように磁極22A、
22B、24A、24Bを形成すると、磁場成分の調整
が容易になり、操作性に優れたスキュー6極磁場発生装
置10とすることができる。
【0062】なお、上記実施の形態では、磁場の水平方
向の成分について説明したが、垂直成分についても全く
同様であり、説明は割愛している。また、上記実施の形
態では、説明の便宜上、磁場の計算シミュレーションで
説明した。実際のスキュー6極磁場発生装置10に適用
する場合でも、内磁極励磁用コイル26A、26B及び
外磁極励磁用コイル28A、28Bに流す励磁用電流の
比は、例えば、一方の励磁電流量を固定し、ホール素子
等の磁場測定器で磁場を測定しながら、他方の励磁電流
量を変化させる方法を用いれば、スキュー2極磁場成分
が打ち消される励磁電流量は簡単に求められるので、実
用に際しては何ら問題になることはない。
【0063】最後に、本願発明のスキュー6極磁場発生
装置10を備えた電子蓄積リングにおいて、この磁場発
生装置10を用いて、電子蓄積リングのビームサイズを
調整する方法について、図8を参照して簡単にコメント
する。
【0064】従来の方法と同様に、本願発明のスキュー
6極磁場発生装置10を用いて所望のスキュー6極磁場
を発生させれば、ベータトロンチューンの共鳴を利用し
てビームサイズを調整できるので、ここで改めて説明し
ない。一方、本願発明の磁場発生装置10を、図8に示
す電子蓄積リング100に用いると、電子蓄積リング1
00全体の消費電力量を抑えられ、電子蓄積リング10
0の維持コストを低減することができる。また、スキュ
ー6極磁場発生装置10自体が小型化されるので、電子
蓄積リング100のスペースを有効利用すること、及
び、電子蓄積リング100自体の小型化が可能になると
いう効果が得られ、実用面では計り知れないメリットが
挙げられる。
【0065】本願発明のスキュー6極磁場発生装置は上
記各実施の形態に限定されず種々の変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、磁極数が上下各4個のも
ので説明したが、磁極数が上下各4以上の偶数存在すれ
ば同様に各磁極への励磁電流量を調整することにより、
所望のスキュー6極磁場を発生させることができるのは
勿論のことである。
【0066】また、磁極幅についても、上記実施の形態
で説明したように、外磁極の幅が、内磁極の幅よりも広
いことが望ましい。しかし、励磁電流量を調整すればス
キュー2極磁場成分を打ち消すことが可能であるので、
この条件は必ずしも本願発明のスキュー6極磁場発生装
置の構成要件としなくても良い。
【0067】
【発明の効果】(1)本願発明のスキュー6極磁場発生
装置は、請求項1に記載したように、2n個の磁極を左
右対称に具備すると共に、所定の間隙を隔ててこの2n
個の磁極が上下対称となるように配置された2つの鉄心
と、上下4n個の磁極を夫々励磁する励磁用コイルとを
備えた構成とすると、ビームダクトの扁平な形状に合わ
せて磁極形状を形成することが可能となるので、ビーム
ダクトの形状に起因する無駄なデッドスペースを無くす
ことができる。 (2)また、従来のスキュー6極電磁石に比較して、磁
極間ギャップを小さく設計できる結果、各磁極を励磁す
る励磁電流量も削減できるので、大型電源を用いる必要
もなく、励磁用コイルの発熱の問題もなく、エネルギー
消費量を低減したスキュー6極磁場発生装置とすること
ができる。
【0068】(3)請求項2に記載したように、2個の
内磁極と、2個の外磁極を左右対称に具備すると共に、
所定の間隙を隔ててこの2個の内磁極と2個の外磁極が
夫々上下対称になるように配置された2つの鉄心と、内
外磁極合計8個の磁極を夫々励磁する励磁用コイルとを
備えた構成すると、最も簡単な構成のスキュー6極磁場
発生装置とすることができ、スキュー6極磁場発生装置
の製造コストを削減することができる。
【0069】(4)請求項3に記載したように、外磁極
の磁極幅を内磁極の磁極幅よりも大きくなるように磁極
を形成した構成とすると、励磁電流量の調整が容易にな
り、操作性に優れたスキュー6極磁場発生装置とするこ
とができる。
【0070】(5)本願発明のスキュー6極磁場発生方
法では、請求項4に記載したように、請求項1に記載の
スキュー6極磁場発生装置において、4n個の磁極を夫
々上下対称で、左右反対称に、所定の励磁電流量で励磁
することにより、所望のスキュー6極磁場を発生させる
ようにすると、コンパクトなスキュー6極磁場発生装置
を用いて所望のスキュー6極磁場を正確に発生させるこ
とができるようになり、スペース、電源、励磁用コイル
の発熱の問題を一括して解決できる。
【0071】(6)請求項5に記載したように、請求項
2又は3に記載のスキュー6極磁場発生装置において、
4個の内磁極と4個の外磁極を夫々上下対称で、左右反
対称に所定の励磁電流量で励磁することにより、所望の
スキュー6極磁場を発生させるようにすると、最も構成
が簡単なスキュー6極磁場発生装置を用いて簡易にスキ
ュー6極磁場を正確に発生させることができる。
【0072】(7)本願発明の電子蓄積リングのビーム
サイズの調整方法では、請求項6に記載したように、本
願発明のスキュー6極磁場発生装置を備えた電子蓄積リ
ングにおいて、このスキュー6極磁場発生装置で所望の
スキュー6極磁場を発生させて、蓄積電子のビームサイ
ズを調整するようにすると、電子蓄積リング全体の消費
電力量を抑えられ、電子蓄積リングの維持コストを低減
することができる。 (8)また、スキュー6極磁場発生装置自体が小型化さ
れるので、電子蓄積リングのスペースを有効利用するこ
とが可能になり、電子蓄積リング本体の小型化にも寄与
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のスキュー6極磁場発生装置の概略構
成を示す縦断側面図である。
【図2】ビームダクトに本願発明の磁場発生装置を取り
付けた状態を示す縦断側面図である。
【図3】本願発明のスキュー6極磁場発生装置で各内外
磁極を励磁した場合の磁束の流れの計算結果を示す側面
図である。
【図4】本願発明のスキュー6極磁場発生装置が実際に
生成する磁場の計算結果を示す特性図である。
【図5】スキュー6極磁場成分の分布を示す特性図であ
る。
【図6】スキュー10極磁場成分の分布を示す特性図で
ある。
【図7】スキュー14極磁場成分の分布を示す特性図で
ある。
【図8】小型電子蓄積リングの基本構成を示す平面図で
ある。
【図9】従来のスキュー6極電磁石の概略構成を示す縦
断側面図である。
【図10】ビームダクトの一例を示す縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
10:スキュー6極磁場発生装置 20A、20B:鉄心 22A、22B:内磁極 24A、24B:外磁極 26A、26B:内磁極励磁用コイル 28A、28B:外磁極励磁用コイル 100:電子蓄積リング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2n個の磁極を左右対称に具備すると共
    に、所定の間隙を隔ててこの2n個の磁極が上下対称と
    なるように配置された2つの鉄心と、 前記上下4n個の磁極を夫々励磁する励磁用コイルとを
    備えたことを特徴とするスキュー6極磁場発生装置。但
    し、nは2以上の自然数とする。
  2. 【請求項2】 2個の内磁極と、2個の外磁極を左右対
    称に具備すると共に、所定の間隙を隔ててこの2個の内
    磁極と2個の外磁極が夫々上下対称になるように配置さ
    れた2つの鉄心と、 前記内外磁極合計8個の磁極を夫々励磁する励磁用コイ
    ルとを備えたことを特徴とするスキュー6極磁場発生装
    置。
  3. 【請求項3】 上記外磁極の磁極幅を上記内磁極の磁極
    幅よりも大きくなるように磁極を形成したことを特徴と
    する請求項2に記載のスキュー6極磁場発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のスキュー6極磁場発生
    装置において、 上記4n個の磁極を夫々上下対称で、左右反対称に、所
    定の励磁電流量で励磁することにより、所望のスキュー
    6極磁場を発生させるようにしたことを特徴とするスキ
    ュー6極磁場発生方法。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3に記載のスキュー6極磁
    場発生装置において、 上記4個の内磁極と上記4個の外磁極を夫々上下対称
    で、左右反対称に所定の励磁電流量で励磁することによ
    り、所望のスキュー6極磁場を発生させるようにしたこ
    とを特徴とするスキュー6極磁場発生方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかに記載のスキ
    ュー6極磁場発生装置を備えた電子蓄積リングにおい
    て、 前記スキュー6極磁場発生装置で所望のスキュー6極磁
    場を発生させて、蓄積電子(陽電子を含む)のビームサ
    イズを調整するようにしたことを特徴とする電子蓄積リ
    ングのビームサイズの調整方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105336469A (zh) * 2015-11-17 2016-02-17 麦格雷博电子(深圳)有限公司 一种高精度磁编码器磁环制作方法及工装
JP7416377B2 (ja) 2020-03-26 2024-01-17 株式会社日立製作所 多極電磁石、およびそれを用いた加速器

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