JP2001250292A - 記憶装置及び記録媒体 - Google Patents

記憶装置及び記録媒体

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JP2001250292A
JP2001250292A JP2000060286A JP2000060286A JP2001250292A JP 2001250292 A JP2001250292 A JP 2001250292A JP 2000060286 A JP2000060286 A JP 2000060286A JP 2000060286 A JP2000060286 A JP 2000060286A JP 2001250292 A JP2001250292 A JP 2001250292A
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medium
amount
phase
imbalance
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JP2000060286A
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Hiroyuki Enami
裕幸 枝並
Tetsuo Hosokawa
哲夫 細川
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は記憶装置及び記録媒体に関し、位相補
正板の位相角を変えてDCインバランス量、若しくはI
Dクロストーク量を測定することで、複屈折が最適とな
る位相角を見つけ、その最適位相角の位相補正板によ
り、装置の複屈折のバラツキ、媒体の製造ロット毎のバ
ラツキによらず、常に最適なリード性能が得られるよう
にする。 【解決手段】媒体6からの反射光の位相を任意に変化さ
せる位相補正手段(位相補正板群20、モータ15等を
含む)により、媒体6からの反射光の位相角を変えなが
らMO信号を取り出し、DCインバランス量、若しくは
IDクロストーク量を測定する測定手段と、測定したデ
ータを基に最適位相角を探し媒体からのリード時に最適
な位相角を使用して最適リード性能が得られるように制
御を行う手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光源から発
したレーザ光を通過させて媒体の記録面に焦点を合わ
せ、該媒体にレーザビームを照射すると共に、媒体から
の反射光を通過させ分離することで、ディテクタを介し
てMO信号を取り出す光学系を有する光学ヘッド部と、
媒体に対し磁界を印加し、前記光学ヘッド部を介してレ
ーザビームを照射することで、媒体に対するライト/リ
ード制御を行う制御部を備えた光磁気ディスク装置等の
記憶装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図に基づいて従来例を説明する。
【0003】§1:光磁気ディスク装置の光学系の説明 図11は光磁気ディスク装置の光学系概略図である。ま
た、図12は処理説明図(その1)であり、A図は位相
の説明図(、、は各ベクトル図)である。光磁気
ディスク装置の光学ヘッド部の光学系には、レーザ光源
(例えば、半導体レーザ)1と、コリメータレンズ2
と、ビームスプリッタ3と、立上ミラー4と、対物レン
ズ5と、ビームスプリッタ7と、波長板8と、偏光ビー
ムスプリッタ9と、ディテクタ10、11と、プリアン
プ12等を備えている。
【0004】そして、前記光学ヘッド部の光学系を使用
し、媒体6に対してレーザ光源1からのレーザ光を照射
すると共に、前記レーザ光を照射後、媒体6から反射し
た反射光を取り出すようになっている。媒体6からデー
タをリードする場合、レーザ光源1から発したレーザ光
は、コリメータレンズ2を透過し、偏光面が揃えられ、
ビームスプリッタ3を通り、立上ミラー4により、媒体
6へと向かう。
【0005】その後、レーザ光は対物レンズ5を通り媒
体6へ向かうが、この対物レンズ5は、媒体6に向かっ
た光を媒体6の記録面上に焦点を結ばせる働きをする。
この場合、媒体6の磁場によりカー効果で偏光面が変え
られた光は、対物レンズ5→立上ミラー4→ビームスプ
リッタ3を通り、ビームスプリッタ7へと向かう。
【0006】ビームスプリッタ7では、トラック/フォ
ーカス制御を行うためのサーボ系の光学系と、媒体6に
書かれた信号を読み取る光学系へと2つに分かれ、媒体
6に書かれた信号を読み取る光学系では、波長板8によ
り、光の偏光面を+45°回転させて(詳細は後述す
る)、偏光ビームスプリッタ9で光を分割する。
【0007】ディテクタ10、11では、その2つの光
を電気信号に変える。その電気信号をプリアンプ12で
差動増幅すると、MO(Magneto Optics)信号が読み取
れる。そして、MO信号を復調することでリードデータ
が得られる。
【0008】なお、前記「光の偏光面を+45°回転さ
せて」の部分は、次の通りである。図12のA図の、
、において、それぞれ、縦軸は縦波(「S波」とい
う)、横軸は横波(「P波」という)を示す。
【0009】前記のように、レーザ光源1から発せられ
たレーザ光は、コリメータレンズ2で位相が揃えられる
ことで、完全な横波(P波)となる。これはベクトルで
示すと、図12のA図のに示したようになる(図の矢
印がベクトル)。そして、媒体6に記録された信号は、
媒体6上に磁界の向きで記録されており、レーザ光は、
図12のA図のに示したように、媒体6の磁界に影響
され(カー効果)、位相が回転(MOの場合、約3°回
転)する。
【0010】そして、図12のA図の図に示したよう
に、波長板8で位相を+45°回転させ、偏光ビームス
プリッタ9でP波、S波の各成分に分けて、「1」、
「0」の判別をする(MOの場合)。
【0011】§2:媒体とZCAVの説明 図12のB図はZCAVの説明図であり、は媒体平面
図、は媒体の一部拡大図である。ZCAV(Zoned Co
nstant Angular Velocity )は、媒体を内側と外側の2
つのゾーンに分割して、媒体の1周当たり内側には2セ
クタ、外側には3セクタ分のセクタを作ることで、内側
と外側の記憶密度を近づけ、記憶容量を増やす方法であ
る。なお、ZCAVでは、CLV(Constant Linear Ve
locity)と同様に、回転速度を一定にした場合、内側と
外側では、データの記録再生周波数が異なるため、内周
と外周では、転送速度が変わる。
【0012】前記ZCAVの場合、各ゾーンの線速度を
一定にするため、図12のB図に示したように、物理セ
クタが0の位置以外、隣接IDが一致する箇所はない。
よって、例えば、nゾーンのn+1ゾーンのぎりぎりの
位置(媒体6の半径方向の中心部寄り)をリードした場
合、n+1ゾーンのIDが見えてしまう。
【0013】IDは、記録された情報と違って、ピット
(溝)で構成されており、記録された情報より電圧レベ
ルとして高いレベルである。逆に、n+1ゾーンのnゾ
ーン側をリードすると、nゾーンのIDにより電圧変動
が発生する。この現象を「IDクロストーク」と呼ぶ。
なお、このIDクロストークは、SM(セクタマー
ク)、ID(番地情報)、VFO、その他、媒体情報等
の隣接トラックの溝情報による影響である。
【0014】§3:特性の説明 図13は処理説明図(その2)であり、A図はIDクロ
ストークのエンベロープ、B図はACインバランスのエ
ンベロープを示す。また、図14は処理説明図(その
3)であり、A図はDCインバランスのエンベロープ、
B図は位相補正板と、DCインバランス量、ACインバ
ランス量、IDクロストーク量の相関例を示す図であ
る。なお、ライトパターン(Write パターン)は、いず
れの図も2T連続(詳細は後述する)の場合である。
【0015】前記ZCAVでは、IDが隣接ゾーンと一
致しないため、ゾーン境界では、図13のA図のよう
に、IDクロストークが見られる。この場合、IDクロ
ストーク量は、「IDクロストーク量=変動量/MO振
幅」の式で表される。また、各セクタには、図13のB
図に示したように、MO振幅の乱れが発生し、ACイン
バランスと呼ばれている。この場合、ACインバランス
量は、「ACインバランス量=変動量/MO振幅」の式
で表される。
【0016】1周MO波形(媒体6のトラック1周分を
リードした際に得られるMO信号の波形)では、図14
のA図に示したように、1周の波形乱れが発生し、DC
インバランスと呼ばれており、DCインバランス量は、
DCインバランス量=変動量/MO振幅」の式で表され
る。このIDクロストーク、ACインバランス、DCイ
ンバランスは、媒体の複屈折による影響によるものであ
り、この数値が大きいとリード性能に影響する。なお、
IDクロストーク量、ACインバランス量、DCインバ
ランス量は、前記のように、それぞれの電圧を、MO振
幅で割ったもの(前記の式を参照)と規定する。
【0017】§4:その他の説明 (1) :「Write パターン2T連続」の説明 図15は処理説明図(その4)であり、A図は説明図
1、B図は説明図2、C図は説明図3を示す。最近のM
Oではエッジ変調を用いている。このため、図15のA
図に示したように、エッジ部分で「1」、その他の部分
で「0」となる信号を用いる。この信号を、MOの場
合、「1バイ7」で復調している。
【0018】前記「1」又は「0」が、読み取り周波数
の2周期分に相当する信号であり、MOの場合、2T〜
8T(T:周期)まである。つまり、最高周波の信号で
ある。なぜ、それがベストかというと、「ランダムな信
号」、「低周波の信号」は、インバランス、IDクロス
トークのような電圧変動が見え難いためである。なお、
2T信号の電圧レベルと8Tの電圧レベルは、2倍以上
8T信号が大きい。
【0019】(2) :媒体の複屈折と、装置の複屈折の説
明 複屈折は、材料により、方向によって屈折率が違うこと
により発生する。媒体の場合、主に、使用されている素
材はポリカーボネートであるが、複屈折の出易い素材で
あることが知られている。装置の場合、レンズやスプリ
ッタの材質により複屈折が発生する。装置の場合、素材
的に複屈折の小さいものを使用しているが、多段にレン
ズやスプリッタを透過するため、最終的には複屈折が大
きくなることがある。
【0020】複屈折について説明すると、図15のC図
に示すように、MOで使用する光は、理想的には直線偏
向であり、図15のC図ののようなベクトル(図の矢
印で示された部分がベクトル)で表される。これに対し
x方向(進相軸)よりy方向(遅相軸)が数度遅れる材
質を透過すると、図15のC図ののように、楕円偏向
となってしまう。この現象を複屈折と呼んでいる。
【0021】(3) :その他の従来例の説明 その他の従来例として、位相補正板を回転させ、再生光
の進相軸と補正板の遅相軸を合わせ位相補正を行う方法
(特開平8−221838号公報参照)や、ソレイユ・
バビネ板により位相補正を行う方法(特開平8−297
883号公報参照)も知られている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。
【0023】(1) :ところで、従来は、IDクロストー
ク、ACインバランス、DCインバランスを抑制するた
め、装置の複屈折を測定し、複屈折がキャンセルされる
ように位相補正板を光路に入れて複屈折を抑制すること
しかしていなかった。しかしながら、装置の光学系の特
性バラツキだけでなく、媒体6のロットのバラツキと内
周、外周などの面内バラツキが存在するため、最適な複
屈折の改善にはならなかった。
【0024】(2) :図14のB図は、図2のビームスプ
リッタ3、7に位相補正板の位相角を変えてプロットし
た例である。このグラフのように、位相補正板の位相角
を変えてIDクロストーク量、DCインバランス量が最
小となる点、つまり、最適位相角、複屈折を最適に抑制
する位相補正板の位相角を見つけることは可能である。
しかし、ACインバランスの場合、変化量が小さく最適
点を見つけるには適さない。
【0025】(3) :また、装置自体には、複屈折を測定
する機能を取り付けることは非常に難しい。更に、隣接
トラックデータからの漏れ込みであるクロストークによ
り位相角を制御する方法も考えられているが、クロスト
ークを測定するためには測定トラック以外にも隣接トラ
ックに信号を書かなければならず複雑になってしまう。
また、MO振幅、C/N(キャリア信号対ノイズ比)に
より位相角を制御する方法も考えられているが、この方
法は、C/Nが複屈折以外の膜の組成、媒体のTILT
などの影響を受けてしまい現実的ではない。
【0026】(4) :前記位相補正板を回転させ、再生光
の進相軸と補正板の遅相軸を合わせ位相補正を行う方法
(特開平8−221838号公報参照)では、再生光と
位相補正板の位相角の選択が難しい。更に、ソレイユ・
バビネ板により位相補正を行う方法(特開平8−297
883号公報参照)では、高価で大型化を招いてしまう
ため、現実的ではない。
【0027】そこで、本発明では、このような従来の課
題を解決し、装置自体にDCインバランス量やIDクロ
ストーク量を測定する機能を持たせると共に、位相補正
板の位相角を変える機能を持たせることにより、位相補
正板の位相角を変えてDCインバランス量、若しくはI
Dクロストーク量を測定することで、複屈折が最適とな
る位相角を見つけ、その最適位相角の位相補正板によ
り、装置の複屈折のバラツキ、媒体の製造ロット毎のバ
ラツキによらず、常に最適なリード性能が得られるよう
にすることを目的としたものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図1において、1はレーザ光源、3、7はビ
ームスプリッタ、9は偏光ビームスプリッタ、10、1
1はディテクタ、12はプリアンプ、15はモータ、1
9は遮蔽板、20は位相補正板群、27はCPU、28
はメモリ、29はライト部、30はリード部、32はD
Cインバランス/IDクロストーク測定回路、37はV
CM/AGCドライバ、38はSPモータドライバ、4
0は位相補正用モータドライバ、41はコントローラ、
24はホストを示す。本発明は前記の目的を達成するた
め、次のように構成した。
【0029】(1) :レーザ光源1から発したレーザ光を
通過させて媒体6の記録面に焦点を合わせ、該媒体6に
レーザ光を照射すると共に、媒体6からの反射光を通過
させ分離することで、ディテクタ10、11を介してM
O(MO:Magneto Optical)信号を取り出す光学系
(ビームスプリッタ3、7、立上ミラー4、偏光ビーム
スプリッタ9、ディテクタ10、11等)を有する光学
ヘッド部と、媒体6に磁界を印加し、前記光学ヘッド部
を介してレーザ光を照射することで、媒体6に対するラ
イト/リード制御を行う制御部を備えた記憶装置におい
て、媒体6からの反射光の位相角を任意に変化させる位
相補正手段を備えると共に、前記位相補正手段により、
媒体6からの反射光の位相角を変えながらMO信号を取
り出し、前記MO信号からDCインバランス量を測定す
るDCインバランス測定手段、及び前記MO信号からI
Dクロストーク量を測定するIDクロストーク測定手段
の内、少なくとも、いずれか一方を含む測定手段と、前
記測定したデータを基に最適位相角を探し、媒体6から
のリード時に最適な位相角を使用して最適リード性能が
得られるように制御を行う位相角制御手段を備えてい
る。
【0030】(2) :前記(1) の記憶装置において、前記
位相補正手段は、位相角の異なる位相補正板を複数連結
した位相補正板群20と、前記位相補正板群20を駆動
し任意の位置へ移動させて位置決めすることで、光路上
に位置する位相補正板の位相角を任意に変化させる位相
補正板用駆動手段(モータ15、位置決めセンサ、ベル
ト、位相補正用モータドライバ40等)を備えている。
【0031】(3) :前記(1) の記憶装置において、ホス
ト24からの診断コマンドに基づいて、前記DCインバ
ランス測定手段及びIDクロストーク測定手段を起動し
て測定を行ない、測定結果のDCインバランス量及びI
Dクロストーク量をホスト24に通知する測定制御手段
(CPU27、コントローラ41等)を備えている。
【0032】(4) :前記(1) の記憶装置において、前記
DCインバランス測定手段は、光学ヘッド部を所定のゾ
ーンのトラックへ移動させる第1の制御手段と、位相補
正板群20を移動させて光路上の位相補正板を初期位置
に停止させ、前記所定のゾーンのトラック1周分にテス
ト信号を全面書き込んだ後、前記位相補正板を移動させ
て光路上の位相補正板を第1の位相角の位置で停止さ
せ、前記書き込んだ1周分のデータを読み出し、DCイ
ンバランスの上限値、下限値を取り込み、演算して変動
量と振幅量を求め、これらの値からDCインバランス量
を算出してメモリ28に格納する第2の制御手段と、前
記ゾーンを固定したまま、前記位相補正板を全ての位相
角の位置に順次移動させながら、前記第2の制御手段で
書き込んだ1周分のデータを読み出し、DCインバラン
スの上限値、下限値を取り込み、演算して変動量と振幅
量を求め、これらの値からDCインバランス量を算出し
てメモリ28に格納する第3の制御手段と、前記全ての
位相角について前記第3の制御手段の処理が終了した
ら、前記ゾーンを順次移動させながら、全てのゾーンに
ついて、各ゾーン毎に、前記第1〜第3の制御手段の処
理を行わせる第4の制御手段と、前記第4の制御手段
で、全てのゾーンについて処理が終了したら、各ゾーン
のDCインバランス量が最小となる位相補正板の位相角
を最適位相角として探し、メモリ28に格納する第5の
制御手段を備えている。
【0033】(5) :前記(1) の記憶装置において、ID
クロストーク測定手段は、前記位相補正板群20を初期
位置で停止させた状態で、媒体6の所定のゾーンのトラ
ック1周分を全面消去する第1の制御手段と、前記1周
分を全面消去後、測定するセクタを最初に測定するセク
タに設定し、位相補正板群20を移動させて最初の測定
位相角の位置に合わせて停止させる第2の制御手段と、
前記測定するセクタを読み出し、そのデータからIDク
ロストークの上限値、下限値を取り込み、演算して変動
量を求め、メモリ28に格納する第3の制御手段と、前
記測定するセクタにテスト信号を書き込み、これを読み
出すことで、MO信号の振幅の上限値、下限値を取り込
み、演算して振幅量を求め、メモリ28に格納する第4
の制御手段と、前記位相角、セクタ、ゾーンの全ての組
み合わせについて処理が終了するまで、前記第1〜第4
の制御手段の処理を続行させる第5の制御手段と、全て
の位相角、セクタ、ゾーンの組み合わせについて前記処
理が終了したら、各ゾーンに対しての各セクタで最小と
なる位相補正板の位相角を最適位相角として求め、か
つ、各ゾーン毎にセクタの最適位相角の平均値を求めて
メモリ28に格納する第6の制御手段を備えている。
【0034】(6) :記憶装置に、位相補正手段により、
媒体6からの反射光の位相角を変えながらMO信号を取
り出し、前記MO信号からDCインバランス量を測定す
るDCインバランス測定手段、及び前記MO信号からI
Dクロストーク量を測定するIDクロストーク測定手段
の内、少なくとも、いずれか一方を含む測定手段と、前
記測定したデータを基に最適位相角を探し、媒体6から
のリード時に最適な位相角を使用して最適リード性能が
得られるように制御を行う位相角制御手段の機能を実現
するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体。
【0035】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。
【0036】(a) :前記(1) では、位相補正手段は、媒
体6からの反射光の位相を任意に変化させ、DCインバ
ランス測定手段は、媒体6からの反射光の位相角を変え
ながらMO信号を取り出し、前記MO信号からDCイン
バランス量を測定し、IDクロストーク測定手段は、媒
体6からの反射光の位相角を変えながらMO信号を取り
出し、前記MO信号からIDクロストーク量を測定す
る。
【0037】そして、位相角制御手段は、前記測定した
データを基に最適位相角を探し、媒体6からのリード時
に最適な位相角を使用して最適リード性能が得られるよ
うに制御を行う。
【0038】このように、位相角を変えながらDCイン
バランス量を測定して最適な位相角を探し、この最適な
位相角をリード時に使用することで、常に、最適なリー
ド性能を得ることができる。この場合、装置自体の光学
系の複屈折、媒体の複屈折のバラツキによらず最適なリ
ード性能が得られる。また、媒体6の各ゾーン毎に最適
化しているので、媒体6の半径方向での複屈折の変化に
追従できる。
【0039】また、位相角を変えながらIDクロストー
ク量を測定して最適な位相角を探し、この最適な位相角
をリード時に使用することで、常に、最適なリード性能
を得ることができる。この場合、装置自体の光学系の複
屈折、媒体の複屈折のバラツキによらず最適なリード性
能が得られる。また、媒体6の各ゾーン毎、セクタの平
均をとり、最適化しているので、媒体6の半径方向だけ
でなく、円周方向の複屈折の変化に追従できる。
【0040】更に、前記複屈折をキャンセルする機能を
持っているため、複屈折の影響が大きく使用できなかっ
た内外周で、複屈折の影響がなくリードできるため、記
憶容量の拡大が期待できる。
【0041】(b) :前記(2) では、位相補正板用駆動手
段は、位相角の異なる位相補正板を複数連結した位相補
正板群20と、前記位相補正板群20を駆動し任意の位
置へ移動させて位置決めすることで、光路上に位置する
位相補正板の位相角を任意に変化させる。
【0042】このようにすれば、簡単に光路上に位置す
る位相補正板の位相角を任意に変化させることができ
る。従って、前記DCインバランス量やIDクロストー
ク量の測定が簡単に行なえる。
【0043】(c) :前記(3) では、測定制御手段は、ホ
スト24からの診断コマンドに基づいて、DCインバラ
ンス測定手段及びIDクロストーク測定手段を起動して
測定を行ない、測定結果のDCインバランス量及びID
クロストーク量をホスト24に通知する。
【0044】このようにすれば、記憶装置(例えば、光
磁気ディスク装置)の製造工程において、装置完成体の
状態で、DCインバランス量、及びIDクロストーク量
の測定が可能となり、光学系の複屈折の悪い装置を振る
い落とすことができる。また、媒体製造工程において
も、該記憶装置を使用することで、DCインバランス量
やIDクロストーク量が測定可能となり、光学系の複屈
折の悪い装置を振るい落とすことができる。更に、障害
解析の場合も、複屈折による影響かそうでないかが判断
でき、複屈折障害が、装置側に起因するのか、媒体側に
起因するのかが判別できる。
【0045】(d) :前記(4) では、DCインバランス測
定手段の第1の制御手段は光学ヘッド部を所定のゾーン
のトラックへ移動させ、第2の制御手段は位相補正板群
20を移動させて光路上の位相補正板を初期位置に停止
させ、前記所定のゾーンのトラック1周分にテスト信号
を全面書き込んだ後、前記位相補正板を移動させて光路
上の位相補正板を第1の位相角の位置で停止させ、前記
書き込んだ1周分のデータを読み出し、DCインバラン
スの上限値、下限値を取り込み、演算して変動量と振幅
量を求め、これらの値からDCインバランス量を算出し
てメモリ28に格納する。
【0046】第3の制御手段は前記ゾーンを固定したま
ま、前記位相補正板を全ての位相角の位置に順次移動さ
せながら、第2の制御手段で書き込んだ1周分のデータ
を読み出し、DCインバランスの上限値、下限値を取り
込み、演算して変動量と振幅量を求め、これらの値から
DCインバランス量を算出してメモリ28に格納する。
【0047】第4の制御手段は前記全ての位相角につい
て前記第3の制御手段の処理が終了したら、前記ゾーン
を順次移動させながら、全てのゾーンについて、各ゾー
ン毎に、第1〜第3の制御手段の処理を行わせ、第5の
制御手段と、前記第4の制御手段で、全てのゾーンにつ
いて処理が終了したら、各ゾーンのDCインバランス量
が最小となる位相補正板の位相角を最適位相角として探
し、メモリ28に格納する。
【0048】このように、位相角を変えながらDCイン
バランス量を測定することができる。その結果、測定し
たデータから最適な位相角を探し、この最適な位相角を
リード時に使用することで、常に、最適なリード性能を
得ることができる。
【0049】(e) :前記(5) では、IDクロストーク測
定手段の第1の制御手段は位相補正板群を初期位置で停
止させた状態で、媒体6の所定のゾーンのトラック1周
分を全面消去する。第2の制御手段は前記1周分を全面
消去後、測定するセクタを最初に測定するセクタに設定
し、位相補正板群20を移動させて最初の測定位相角の
位置に合わせて停止させる。
【0050】第3の制御手段は前記測定するセクタを読
み出し、そのデータからIDクロストークの上限値、下
限値を取り込み、演算して変動量を求め、メモリ28に
格納する。第4の制御手段は前記測定するセクタにテス
ト信号を書き込み、これを読み出すことで、MO信号の
振幅の上限値、下限値を取り込み、演算して振幅量を求
め、メモリ28に格納する。
【0051】第5の制御手段は前記位相角、セクタ、ゾ
ーンの全ての組み合わせについて処理が終了するまで、
前記第1〜第4の制御手段の処理を続行させる。そし
て、第6の制御手段は、全ての位相角、セクタ、ゾーン
の組み合わせについて前記処理が終了したら、各ゾーン
に対しての各セクタで最小となる位相補正板の位相角を
最適位相角として求め、かつ、各ゾーン毎にセクタの最
適位相角の平均値を求めてメモリ28に格納する。
【0052】このようにすれば、位相角を変えながらI
Dクロストーク量を測定することができる。その結果、
測定したデータから最適な位相角を探し、この最適な位
相角をリード時に使用することで、常に、最適なリード
性能を得ることができる。
【0053】(f) :前記(6) では、記憶装置が記録媒体
に記録されているプログラムを読み出して実行すること
により、媒体6からの反射光の位相角を変えながらMO
信号を取り出し、前記MO信号からDCインバランス量
を測定する手順と、媒体6からの反射光の位相角を変え
ながらMO信号を取り出し、前記MO信号からIDクロ
ストーク量を測定する手順と、前記測定したデータを基
に最適位相角を探し、媒体からのリード時に最適な位相
角を使用して最適リード性能が得られるように制御を行
う手順とを実行する。
【0054】このように、位相角を変えながらDCイン
バランス量を測定して最適な位相角を探し、この最適な
位相角をリード時に使用することで、常に、最適なリー
ド性能を得ることができる。この場合、装置自体の光学
系の複屈折、媒体の複屈折のバラツキによらず最適なリ
ード性能が得られる。また、媒体6の各ゾーン毎に最適
化しているので、媒体6の半径方向での複屈折の変化に
追従できる。
【0055】また、位相角を変えながらIDクロストー
ク量を測定して最適な位相角を探し、この最適な位相角
をリード時に使用することで、常に、最適なリード性能
を得ることができる。この場合、装置自体の光学系の複
屈折、媒体の複屈折のバラツキによらず最適なリード性
能が得られる。また、媒体6の各ゾーン毎、セクタの平
均をとり、最適化しているので、媒体6の半径方向だけ
でなく、円周方向の複屈折の変化に追従できる。
【0056】更に、前記複屈折をキャンセルする機能を
持っているため、複屈折の影響が大きく使用できなかっ
た内外周で、複屈折の影響がなくリードできるため、記
憶容量の拡大が期待できる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、以下の例は、光磁気
ディスク装置の例(前記記憶装置の具体例)であり、媒
体の記録方式としてZCAV方式を採用した例である。
【0058】§1:本実施の形態の概要の説明 本実施の形態は、光磁気ディスク装置自体に、DCイン
バランス量及びIDクロストーク量の内、少なくとも、
いずれか一方(両方でも良い)を測定する機能を持た
せ、かつ、光学ヘッド部内の光路上の位相補正板の位相
角を任意に変える機能を持たせることにより、光路上の
位相補正板の位相角を変えてDCインバランス量及びI
Dクロストーク量を測定し、複屈折が最適となる位相角
を見つけ、その最適位相角の位相補正板を用いることに
より、装置の複屈折のバラツキ、媒体の製造ロット毎の
バラツキによらず、常に最適なリード性能が得られるよ
うにしたものである。
【0059】なお、従来の課題を解決するのに、隣接ト
ラックからの漏れ込みであるクロストークにより位相角
を制御する方法も考えられるが、クロストークを測定す
るためには、測定トラック以外にも隣接トラックに信号
を書かなければならず処理が複雑になってしまう。ま
た、MO振幅、C/N(キャリア信号対ノイズ比)によ
り位相角を制御する方法も考えられるが、C/Nが複屈
折以外の膜の組成、媒体のTILTなどの影響を受けて
しまい現実的ではない。
【0060】その点、DCインバランス量やIDクロス
トーク量では、測定トラックに信号を書き込むだけで測
定可能であるため、処理が容易であり、かつ、複屈折と
の相関があり正確である。従って、本発明では、IDク
ロストーク、DCインバランスの振幅の変化があり、T
ILTなどのMO振幅の変動をキャンセルするためにD
Cインバランス量とIDクロストーク量を用いる。
【0061】また、媒体の素材の位置により複屈折は変
化する。例えば、ポリカーボネート樹脂を素材とした媒
体は複屈折は大きいが、APS系樹脂は複屈折が小さ
い。更に、媒体の成形条件により、内外周の複屈折が急
激に変化し悪くなることが知られている。よって、最適
な位相角の位相板を各ゾーン毎に設定すれば、媒体素材
による複屈折による影響がキャンセルされ、素材による
影響が少なくなる。
【0062】また、複屈折の増加により使用出来なかっ
た内外周での影響が少なくなり、記憶容量の増加が期待
できる。ところで、最近の光磁気ディスク媒体では、各
ゾーンにライトエリアが設けられており、各ゾーンの詳
細な設定が可能となっていて、環境も整っており、実
際、テストライトエリアに信号を書き込み、ライトパワ
ー、リードパワー、磁界の設定を行っている。
【0063】§2:光磁気ディスク装置の光学系の説明
・・・図2参照 図2は光学系の説明図であり、A図は光学系の構成図、
B図は位相補正板群の拡大図である。図2のA図に示し
たように、光磁気ディスク装置の光学ヘッド部を構成す
る光学系には、レーザ光源(例えば、半導体レーザ)1
と、コリメータレンズ2と、ビームスプリッタ3と、立
上ミラー4と、対物レンズ5と、ビームスプリッタ7
と、波長板8と、偏光ビームスプリッタ9と、ディテク
タ10、11と、プリアンプ12等を備えている。
【0064】そして、前記光学系を有する光学ヘッド部
を使用し、媒体6に対してレーザ光源1からのレーザビ
ームを照射すると共に、前記レーザビーム照射後、該媒
体6から反射した反射光を取り出すようになっている。
前記媒体6からデータをリードする場合、レーザ光源1
から発したレーザ光は、コリメータレンズ2を透過した
際、偏光面が揃えられ、ビームスプリッタ3を通り、立
上ミラー4により、媒体6へと向かう。
【0065】その後、レーザ光は対物レンズ5を通り媒
体6へ向かうが、この対物レンズ5は、媒体6に向かっ
た光を媒体6の面で焦点を結ばせる働きをする。この場
合、媒体6の磁場によりカー効果で偏光面が変えられた
光は、対物レンズ5→立上ミラー4→ビームスプリッタ
3を通り、ビームスプリッタ7に向かう。
【0066】ビームスプリッタ7では、トラック/フォ
ーカス制御を行うためのサーボ系の光学系と、媒体6に
書かれた信号を読み取る光学系へと、2つに分かれ、媒
体6に書かれた信号を読み取る光学系では、波長板8に
より、光の偏光面を+45°回転させて(詳細は後述す
る)、偏光ビームスプリッタ9で、光を分割する。
【0067】ディテクタ10、11では、その2つの光
を電気信号に変える。その電気信号をプリアンプ12で
差動増幅すると、MO(Magneto Optics)の信号が読み
取れる。そして、MO信号を復調してリードデータが得
られる。
【0068】このような光学系において、ビームスプリ
ッタ3からビームスプリッタ7へ向かう光路上(媒体6
からの反射光の光路上)に、位相補正板群20を設け、
該位相補正板群20に取り付けたベルト17とモータ1
5とリム16により、位相補正板群20を移動可能に構
成したものである。また、位置決めセンサ18と遮蔽板
19は、位相補正板群20の位置を把握するために設け
たものである。
【0069】この場合、位相補正板群20と、該位相補
正板群20の片端に取り付けられた遮蔽板19はベルト
17に固定されていて、モータ15の回転により移動で
きるようになっている。また、位置決めセンサ18は前
記ベルト17とは分離されていて、発光部と受光部から
なり、前記発光部と受光部の間に、遮蔽板19が通過で
きるようになっている。
【0070】そして、前記発光部と受光部の間に、遮蔽
板19が入っていなければ、発光部からの光が受光部で
受光され、前記発光部と受光部の間に、遮蔽板19が挿
入されていれば、発光部からの光が遮蔽板19で遮蔽さ
れ、受光部で受光されない。このような状態は、受光部
が光信号を電気信号に変換し、この電気信号を光磁気デ
ィスクの制御部へ送っていて、該制御部で認識できるよ
うになっている。
【0071】前記位相補正板群20は、図2のB図に示
したように、位相補正板の角度を変えたものを複数連結
したものであり、モータ15を回転することにより、光
路上に位置する位相補正板の位相が変えられるようにな
っている。この場合、前記位相補正板群20の各位相補
正板は、図の縦方向が進相軸、横方向が遅相軸となって
いる。
【0072】そして、図の左側から右方向へ向けて、各
位相補正板の位相角は、+10度、+9度、+8度・・
・0度、−1度、−2度・・・−10度の順に並んでい
る。従って、この位相補正板群20を任意の位置へ移動
させれば、光路上に配置された位相補正板の位相角が任
意に変えられる。
【0073】 §3:光磁気ディスク装置の説明・・・図3参照 図3は光磁気ディスク装置のブロック図である。光磁気
ディスク装置には、ホスト24との間のSCSIインタ
ーフェイス制御を行うSCSIインターフェイス部(S
CSI−I/F)25と、ODC(光磁気ディスクコン
トローラ)とSCSIの制御を行うための制御手段を含
むODC−SCSIコントローラ26と、装置全体の制
御を行うCPU27と、CPU27等がアクセスするメ
モリ28と、媒体6にデータを書き込む際の制御を行う
ライト部29と、媒体6からデータを読み出す際の制御
を行うリード部30と、各種ドライバを駆動制御するD
SPコントローラ31と、DCインバランス測定回路及
びIDクロストーク測定回路を含むDCインバランス/
IDクロストーク測定回路32と、光学ヘッド部35
と、プリアンプ及びサーボAGCを含むプリアンプ/サ
ーボAGC36と、VCM(ボイスコイルモータ)及び
AGC(自動ゲインコントローラ)をドライブするVC
M/AGCドライバ37と、スピンドルモータを駆動す
るSPモータドライバ38と、媒体(光磁気ディスク)
6のロード及びイジェクト制御を行うロード/イジェク
トドライバ39と、モータ15を駆動する位相補正用モ
ータドライバ40等を備えている。
【0074】そして、光磁気ディスク装置の運用時に
は、SCSIケーブルを介して前記SCSI−I/F2
5とホスト24が接続される。この光磁気ディスク装置
において、DCインバランス測定回路及びIDクロスト
ーク測定回路で測定を行う場合、先ず、ホスト24が光
磁気ディスク装置に対して診断コマンドを発行する。
【0075】そして、前記診断コマンドは、SCSI−
I/F25、ODC−SCSIコントローラ26を介し
てCPU27が受領し、該CPU27が前記診断コマン
ドを解析し、その結果によりDCインバランス/IDク
ロストーク測定回路32を起動し制御する。
【0076】このようにして、DCインバランス/ID
クロストーク測定回路32により測定したDCインバラ
ンス量及びIDクロストーク量は、CPU27の制御に
よりメモリ28に格納され、その後、CPU27は前記
DCインバランス量及びIDクロストーク量をホスト2
4に通知する。
【0077】また、CPU27の指示に基づき、DSP
コントローラ31からの制御信号により位相補正用モー
タドライバ40が動作し、この位相補正用モータドライ
バ40により位相補正板群20を駆動するモータ15が
駆動される。そして、モータ15の回転により、位相補
正板群20がベルト17を介して移動され、位置決めセ
ンサ18からの検出信号を基に、光路上の位相補正板を
位置決めするようになっている。
【0078】この場合、前記位置決めセンサ18の検出
信号は、図示しない経路で、前記DSPコントローラ3
1へ送られるようになっており、DSPコントローラ3
1では、この位置決めセンサ18からの検出信号を基
に、モータ15の駆動制御を行ない、位相補正板群20
の停止制御を行うようになっている。
【0079】§4:光磁気ディスク装置におけるDCイ
ンバランス測定回路の説明・・・図4参照 (1) :構成の説明 図4はDCインバランス測定回路のブロック図である。
前記DCインバランス/IDクロストーク測定回路32
内には、図4に示した構成のDCインバランス測定回路
が含まれている。
【0080】このDCインバランス測定回路には、MO
信号の低域成分を通過させるローパスフィルタ51と、
ローパスフィルタ51を通過した信号のピーク値を保持
するピークホールド回路52と、ピークホールド回路5
2で保持されたアナログ信号をディジタル信号に変換す
るA/Dコンバータ53と、A/Dコンバータ53でデ
ィジタル化された信号(ディジタルデータ)をラッチす
るデータラッチ回路54と、ローパスフィルタ51を通
過した信号を反転させる反転回路55と、反転回路55
で反転(波形の+側と−側が反転)された信号のピーク
値を保持するピークホールド回路56と、ピークホール
ド回路56で保持されたアナログ信号をディジタル信号
に変換するA/Dコンバータ57と、A/Dコンバータ
57でディジタル化されたデータをラッチするデータラ
ッチ回路58と、物理トラックスタート信号を所定時間
遅延させるディレイ回路59と、チップセレクトを行う
チップセレクト回路60と、MO信号の高域成分を通過
させるハイパスフィルタ61と、ハイパスフィルタ61
を通過した信号のピーク値を高速で保持する高速ピーク
ホールド回路62と、高速ピークホールド回路62で保
持されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/
Dコンバータ63と、A/Dコンバータ63でディジタ
ル化された信号(ディジタルデータ)をラッチするデー
タラッチ回路64と、ハイパスフィルタ61を通過した
信号を反転させる反転回路65と、反転回路65で反転
された信号のピーク値を高速で保持する高速ピークホー
ルド回路66と、高速ピークホールド回路66で保持さ
れているアナログ信号をディジタル化するA/Dコンバ
ータ67と、A/Dコンバータ67で変換されたディジ
タルデータをラッチするデータラッチ回路68と、MO
ゲート信号により作動するタイマ回路69を備えてい
る。
【0081】そして、このDCインバランス測定回路
は、データバスを介して前記CPU27とメモリ28に
接続されている。また、前記CPU27とチップセレク
ト回路60、CPU27とメモリ28との間は、それぞ
れアドレスバスを介して接続されている。
【0082】前記回路において、MO信号は図2のプリ
アンプ12から出力される信号であり、MOゲート信
号、及び物理トラックスタート信号はDSPコントロー
ラ31から出力される信号である。
【0083】(2) :動作の説明 前記光学ヘッド部から取り出したMO信号は、ローパス
フィルタ51で高周波ノイズとMOの信号成分を除去さ
れ、ピークホールド回路52により、DCインバランス
の最大電圧がホールドされ、A/Dコンバータ53によ
りディジタルデータに変換された後、データラッチ回路
54で最大電圧のディジタル値がラッチされる。
【0084】また、前記ローパスフィルタ51を通過し
た信号は、反転回路55によりDCインバランスの波形
が反転される。これも同様にして、ピークホールド回路
56によりDCインバランスの最大電圧がホールドさ
れ、A/Dコンバータ57によりディジタル値に変換さ
れた後、データラッチ回路58に、DCインバランスの
最小値の符号の反対にした値がラッチされる。従って、
最大値と最小値の符号を反対にした値を加算すれば、D
Cインバランスの変動量は算出できる。
【0085】なお、ピークホールド回路52、56は、
物理トラックのスタート信号でクリアされるが、データ
ラッチされる前にクリアされるのを防ぐために、物理ト
ラックのスタート信号をディレイ回路59で遅延した
後、ピークホールド回路52、56をクリア(図のCL
Rはクリア信号)している。
【0086】この場合、CPU27は、当然、光磁気デ
ィスク装置に使用されているものであるが、ここでの役
目は、前記データラッチ回路54、58にラッチされた
データを取り出して演算し、メモリ28にDCインバラ
ンス変動量、MO振幅、DCインバランス量を格納する
ことである。なお、チップセレクト回路60は、CPU
27が指定したアドレスに対して、正常にデータをやり
取りする目的で設けられており、チップセレクト信号
(CS)により、データラッチ回路54、58、64、
68のいずれかがセレクトされるようになっている。
【0087】一方、MO振幅の方は、次の通りである。
前記光学ヘッド部から取り出したMO信号はハイパスフ
ィルタ61によりMO信号のAC成分を除去し、高速ピ
ークホールド回路62で、2T信号の最大電圧がホール
ドされる。その後、A/Dコンバータ63によりディジ
タルデータに変換され、データラッチ回路64で最大電
圧のディジタル値がラッチされる。また、ハイパスフィ
ルタ61を通過した信号は、反転回路65によりMOの
波形を反転する。
【0088】これも同様にして、高速ピークホールド回
路62、A/Dコンバータ63、データラッチ回路64
に、MO振幅の最小値の符号を反対にした値が入る。従
って、最大値と最小値の符号を反対にした値を加算すれ
ば、MO振幅量は算出できる。
【0089】また、MOゲート信号は、セクタリード中
のMO振幅が出ている時を指示する信号であり、タイマ
回路69で、高速ピークホールド回路62、66をクリ
アし、MO振幅2Tの2〜3サイクル分にデータラッチ
回路64、68でデータをラッチする。
【0090】§5:光磁気ディスク装置におけるIDク
ロストーク測定回路の説明・・・図5参照 (1) :構成の説明 図5はIDクロストーク測定回路のブロック図である。
前記DCインバランス/IDクロストーク測定回路32
内には、図5に示した構成のIDクロストーク測定回路
が含まれている。
【0091】このIDクロストーク測定回路には、MO
信号の低域成分を通過させるローパスフィルタ71と、
ローパスフィルタ71を通過した信号のピーク値を高速
で保持する高速ピークホールド回路72と、高速ピーク
ホールド回路72で保持されたアナログ信号をディジタ
ルデータに変換するA/Dコンバータ73と、A/Dコ
ンバータ73で変換されたディジタルデータをラッチす
るデータラッチ回路74と、ローパスフィルタ71を通
過した信号を反転させる反転回路75と、反転回路75
で反転された信号のピーク値を高速で保持する高速ピー
クホールド回路76と、高速ピークホールド回路76で
保持されているアナログ信号をディジタルデータに変換
するA/Dコンバータ77と、A/Dコンバータ77で
変換されたディジタルデータをラッチするデータラッチ
回路78と、MOゲート信号で起動されるスタートタイ
マ回路79及びエンドタイマ回路80と、チップセレク
トを行うためのチップセレクト回路81と、MO信号の
高域成分を通過させるハイパスフィルタ82と、ハイパ
スフィルタ82を通過した信号のピーク値を高速で保持
する高速ピークホールド回路83と、高速ピークホール
ド回路83で保持されているアナログ信号をディジタル
データに変換するA/Dコンバータ84と、A/Dコン
バータ84で変換されたディジタルデータをラッチする
データラッチ回路85と、ハイパスフィルタ82を通過
した信号を反転させる反転回路86と、反転回路86で
反転された信号のピーク値を高速で保持する高速ピーク
ホールド回路87と、高速ピークホールド回路87で保
持されているアナログ信号をディジタルデータに変換す
るA/Dコンバータ88と、A/Dコンバータ88で変
換されたディジタルデータをラッチするデータラッチ回
路89と、MOゲート信号で起動されるタイマ回路90
を備えている。
【0092】そして、このIDクロストーク測定回路
は、データバスを介して前記CPU27とメモリ28に
接続されている。また、前記CPU27とチップセレク
ト回路81、CPU27とメモリ28との間は、それぞ
れアドレスバスを介して接続されている。
【0093】前記回路において、MO信号は図2のプリ
アンプ12から出力される信号であり、MOゲート信
号、及び物理トラックスタート信号はDSPコントロー
ラ31から出力される信号である。
【0094】(2) :動作の説明 IDクロストーク測定回路で測定を行う場合、先ず、光
学ヘッド部をゾーン0のテストトラックへ移動させ、位
置決めセンサ18が遮蔽板19を検出するまで、位相補
正板群20を移動させた位置で停止させ、媒体6のゾー
ン0のテストトラック1周分を全面消去する。
【0095】この時、前記消去された媒体6の前記テス
トトラックから読み出したMO信号(この場合は、ID
クロストーク信号)は、ローパスフィルタ71で高周波
ノイズを除去する。その後、高速ピークホールド回路7
2によりIDクロストークの最大電圧がホールドされ、
A/Dコンバータ73でディジタルデータに変換され、
データラッチ回路74で最大電圧のディジタルデータ
(ディジタル値)がラッチされる。
【0096】一方、ローパスフィルタ71を通過したM
O信号(この場合は、IDクロストークの信号)は、反
転回路75で波形が反転され、高速ピークホールド回路
76、A/Dコンバータ77、データラッチ回路78に
より、データラッチ回路78にIDクロストークの最小
値の符号を反転した値がラッチされる。従って、前記ラ
ッチされた最大値と、最小値の符号を反対にした値を加
算すれば、IDクロストークの変動量が算出できる。
【0097】ところで、高速ピークホールド回路72、
76は、各ゾーン、セクタによりIDクロストークが出
る位置が変化するので、IDクロストークが始まり、終
わる時間を予めメモリ28にマップとして格納してお
き、測定前に、スタートタイマ回路79、エンドタイマ
回路80に、前記メモリ28から読み出した値を設定
し、高速ピークホールド回路72、76のクリア時間
(図のCLRはクリア)、データラッチ回路74、78
の格納(ロード)時間(図のLDはロード)を設定す
る。
【0098】CPU27のここでの役目は、次のような
ものである。すなわち、CPU27は、データラッチ回
路74、78にラッチされたデータを取り出して演算
し、メモリ28にIDクロストーク変動量、MO振幅、
IDクロストーク量を格納する。なお、チップセレクト
回路81は、CPU27が指定したアドレスに対して、
正常にデータがやり取りする目的で設けられており、チ
ップセレクト信号(CS)により、データラッチ回路7
4、78、85、89のいずれかがセレクトされるよう
になっている。
【0099】かたや、MO振幅の方は、ハイパスフィル
タ82では、MO信号のAC成分が除去され、高速ピー
クホールド回路83で、2T信号の最大電圧が保持さ
れ、A/Dコンバータ84でディジタル値に変換され、
データラッチ回路85で最大電圧のディジタル値がラッ
チされる。
【0100】また、ハイパスフィルタ82を通過した信
号は、反転回路86によりDCインバランスの波形が反
転される。これも同様に、高速ピークホールド回路8
7、A/Dコンバータ88、データラッチ回路89に、
MO振幅の最小値の符号を反対にした値がラッチされ
る。従って、前記ラッチされた最大値と、最小値の符号
を反対にした値を加算すれば、MO振幅量が算出でき
る。セクタMO信号は、セクタリード中のMO振幅2T
の2〜3サイクル分、データラッチ回路85、89にデ
ータがラッチされる。
【0101】§6:フローチャートによるDCインバラ
ンス測定処理の説明・・・図6、図7参照 図6はDCインバランス測定処理フローチャート(その
1)、図7はDCインバランス測定処理フローチャート
(その2)である。以下、図6、図7に基づいてDCイ
ンバランス測定処理を説明する。なお、S1〜S15は
各処理ステップを示す。
【0102】先ず、光学ヘッド部を媒体6のゾーン0の
テストトラックへ移動させる(S1)。そして、位相補
正板群20を駆動するためのモータ15を回転させ(S
2)、位置決めセンサ18が遮蔽板19を検出したかど
うかを判断する(S3)。その結果、位置決めセンサ1
8が遮蔽板19を検出しなければ、S2の処理へ移行
し、位置決めセンサ18が遮蔽板19を検出したら、モ
ータ15を停止させる(S4)。
【0103】次に、前記テストトラック1周分に2T信
号を全面書き込みし(S5)、その後、モータ15を回
転させて位相補正板群20を移動させ、最初の測定位相
角の位置に合わせて停止させる(S6)。この状態で、
前記2T信号を全面書き込みした1周をリードし(S
7)、CPU27がDCインバランスの上限値、下限値
を取り込み、演算し、変動量をメモリ28に格納する
(S8)。
【0104】次に、CPU27がMO振幅の上限値、下
限値を取り込み、演算し、振幅量を求めてメモリ28に
格納する(S9)。そして、CPU27がメモリ28よ
り、DCインバランス変動量とMO振幅を読み取り、D
Cインバランス量を算出し、メモリ28に格納する(S
10)。そして、全ての位相角が測定完了したかどうか
を判断し(S11)、全ての位相角が測定完了しなけれ
ば、位相補正板群駆動用のモータ15を回転し、次に測
定する位相角に合わせて停止し(S12)、S7の処理
へ移行する。
【0105】このようにして、S11の処理で、全ての
位相角の測定が完了したと判断したら、全てのゾーンが
測定完了かどうかを判断する(S13)。その結果、全
てのゾーンが測定完了していなければ、次に測定するゾ
ーンに移動し(S14)、S2の処理へ移行する。
【0106】以上のようにして処理を行い、S13の処
理で、全てのゾーンの測定完了と判断した場合は、CP
U27は、各ゾーンのDCインバランス量が最小となる
位相補正板の位相角を、メモリ28上に最適位相角とし
てMAPに展開し(S15)、この処理を終了する。
【0107】§7:フローチャートによるIDクロスト
ーク測定処理の説明・・・図8、図9参照 図8はIDクロストーク測定処理フローチャート(その
1)、図9はIDクロストーク測定処理フローチャート
(その2)である。以下、図8、図9に基づいてIDク
ロストーク測定処理を説明する。なお、S21〜S40
は各処理ステップを示す。
【0108】先ず、光学ヘッド部を媒体6のゾーン0の
テストトラックへ移動させ(S21)、モータ15を回
転させる(S22)。そして、位置決めセンサ18が遮
蔽板19を検出したかどうかを判断し(S23)、位置
決めセンサ18が遮蔽板19を検出しなければ、S22
の処理へ移行する。このようにして処理を行い、位置決
めセンサ18が遮蔽板19を検出したら、モータ15を
停止させ(S24)、テストトラック1周分を全面消去
する(S25)。
【0109】次に、測定するセクタを最初に測定するセ
クタとして設定し(S26)、モータ15を回転させ、
位相補正板群20を移動させて、位相補正板を最初の測
定位相角の位置に合わせて停止させる(S27)。そし
て、CPU27が、指定のゾーン、セクタに対するID
クロストークの位置の入ったメモリ28(予め、メモリ
28に情報を入れておく)より、データを取り出し、ス
タートタイマ回路79、エンドタイマ回路80に値をセ
ットする(S28)。
【0110】次に、前記測定するセクタをリードし(S
29)、CPU27がIDクロストークの上限値、下限
値を取り込み、演算し、変動量をメモリ28に格納する
(S30)。そして、前記測定するセクタに、2T信号
を書き込んで、読み出し(ライト/リードし)(S3
1)、CPU27がMO振幅の上限値、下限値を取り込
み、演算し、振幅量をメモリ28に格納する(S3
2)。
【0111】そして、全ての位相角が測定完了かどうか
を判断し(S33)、全ての位相角が測定完了でなけれ
ば、モータ15を回転して位相補正板群20を移動さ
せ、位相補正板を、次に測定する位相角に合わせて停止
させ(S34)、S28の処理へ移行する。このように
して処理を行い、S33の処理で、全ての位相角が測定
完了したと判断した場合には、全セクタ測定完了かどう
かを判断し(S35)、全セクタ測定完了でなければ、
測定するセクタを、次に測定するセクタに設定し(S3
6)、S27の処理へ移行する。
【0112】また、S35の処理で、全セクタ測定完了
と判断した場合には、全てのゾーンが測定完了かどうか
を判断し(S37)、全てのゾーンが測定完了していな
ければ、次に測定するゾーンに移動して(S38)、S
22の処理へ移行する。また、S37の処理で、全ての
ゾーンが測定完了したと判断した場合には、CPU27
は、各ゾーンに対しての各セクタで最小となる位相補正
板の位相角をメモリ28上に最適位相角としてMAPに
展開する(S39)。次に、CPU27は、各ゾーン毎
に、セクタの最適位相角の平均値をメモリ28上にMA
Pとして展開し(S40)、この処理を終了する。
【0113】§8:記録媒体とプログラムの説明 前記光磁気ディスク装置は、例えば、媒体6からの反射
光の位相角を変えながらMO信号を取り出し、前記MO
信号からDCインバランス量を測定する手順と、媒体か
らの反射光の位相角を変えながらMO信号を取り出し、
前記MO信号からIDクロストーク量を測定する手順
と、前記測定したデータを基に最適位相角を探し、媒体
からのリード時に最適な位相角を使用して最適リード性
能が得られるように制御を行う手順を実行する。
【0114】この場合、例えば、光磁気ディスク装置に
不揮発性メモリを設けておき、この不揮発性メモリに前
記各手順を実行させるためのプログラムを格納してお
く。そして、CPU27が前記不揮発性メモリのプログ
ラムを読み出して実行することにより、前記手順を行
う。
【0115】しかし、本発明はこのような例に限らず、
次のようにしても実施可能である。すなわち、ホスト2
4のハードディスク装置に、前記各手順を実行させるた
めのプログラムを格納しておき、このプログラムをホス
ト24が読み出して、光磁気ディスク装置へ送り、光磁
気ディスク装置のメモリ28に格納する。そして、CP
U27が前記メモリ28のプログラムを読み出して実行
することにより、前記手順を実行する。
【0116】また、前記ホスト24のハードディスク装
置に格納するプログラムは、次のようにして記録(記
憶)することも可能である。
【0117】:リムーバブルディスクに格納されてい
るプログラム(他の装置で作成したプログラムデータ)
を、ホスト24に設けたリムーバブルディスクドライブ
により読み取り、ハードディスク装置の記録媒体(ハー
ドディスク)に格納する。なお、前記リムーバブルディ
スクには、光磁気ディスク、CD−ROM、その他の光
ディスク等が含まれる。
【0118】:LAN等の通信回線を介して他の装置
から伝送されたデータを前記ホスト24で受信し、その
データをハードディスク装置の記録媒体(ハードディス
ク)に格納する。
【0119】§9:その他の説明 図10は処理説明図であり、A図は測定データ1、B図
は測定データ2、C図は測定データ3を示す。図10の
A、B、C図において、縦軸は測定値、横軸は位相角を
示す。
【0120】媒体6からのリード時のDCインバランス
量、又はIDクロストーク量の測定により得られたゾー
ン毎の最適位相角のMAP(メモリ28に格納したマッ
プ)により、リードするゾーンに応じて位相補正板の位
相角を最適位相角に設定すれば、DCインバランス量、
IDクロストーク量、ACインバランス量が少なく、複
屈折の影響が少ないリード条件が得られる。
【0121】また、光磁気ディスク装置では、ホスト2
4からの診断コマンドを受信し、その診断コマンドに基
づいてDCインバランス量又はIDクロストーク量を測
定し、測定後のDCインバランス量やIDクロストーク
量をゾーン毎にホスト24へ送信する。このようにすれ
ば、ホスト24側において、複屈折障害発生時に、装置
の複屈折の影響なのか、或いは媒体6の複屈折の影響な
のかが判別し易くなる。
【0122】その理由を図10に基づいて説明する。な
お、前記診断コマンドは、従来装置にも使用されてお
り、装置を使用してのエラーレイト算出等、装置の良否
判定に使用されている。
【0123】図10において、縦軸は測定値、横軸は位
相角を示す。例えば、図10のA図に示すように、測定
値の曲線が底上がりしている場合、ゾーンにより底上が
りしている時は、媒体6がそのゾーンで複屈折障害を発
生していると判断される。また、均一に底上がりしてい
る場合は、標準的な複屈折の媒体6を測定して、装置側
に問題があるのか、媒体側に問題があるのかが判断でき
る。
【0124】また、図10のB図、C図に示すように、
位相角がずれている場合、ゾーンによりずれていれば、
媒体6がそのゾーンで複屈折障害が発生していると判断
される。更に、均一にずれている場合は、標準的な複屈
折の媒体6を測定して、装置側に問題があるのか、媒体
側に問題があるのかが判断できる。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。
【0126】(1) :請求項1では、位相補正手段によ
り、媒体からの反射光の位相を任意に変化させる。そし
て、DCインバランス量測定手段は媒体からの反射光の
位相角を変えながらMO信号を取り出し、前記MO信号
からDCインバランス量を測定し、IDクロストーク量
測定手段は媒体からの反射光の位相角を変えながらMO
信号を取り出し、前記MO信号からIDクロストーク量
を測定する。
【0127】そして、位相角制御手段は前記測定したデ
ータを基に最適位相角を探し、媒体からのリード時に最
適な位相角を使用して最適リード性能が得られるように
制御を行う。
【0128】このように、位相角を変えながらDCイン
バランス量を測定して最適な位相角を探し、この最適な
位相角をリード時に使用することで、常に、最適なリー
ド性能を得ることができる。この場合、装置自体の光学
系の複屈折、媒体の複屈折のバラツキによらず最適なリ
ード性能が得られる。また、媒体の各ゾーン毎に最適化
しているので、媒体の半径方向での複屈折の変化に追従
できる。
【0129】また、位相角を変えながらIDクロストー
ク量を測定して最適な位相角を探し、この最適な位相角
をリード時に使用することで、常に、最適なリード性能
を得ることができる。この場合、装置自体の光学系の複
屈折、媒体の複屈折のバラツキによらず最適なリード性
能が得られる。また、媒体の各ゾーン毎、セクタの平均
をとり、最適化しているので、媒体の半径方向だけでな
く、円周方向の複屈折の変化に追従できる。
【0130】更に、前記複屈折をキャンセルする機能を
持っているため、複屈折の影響が大きく使用できなかっ
た内外周で、複屈折の影響がなくリードできるため、記
憶容量の拡大が期待できる。
【0131】(2) :請求項2では、位相補正板用駆動手
段は位相角の異なる位相補正板を複数連結した位相補正
板群と、前記位相補正板群を駆動し任意の位置へ移動さ
せて位置決めすることで、光路上に位置する位相補正板
の位相角を任意に変化させる。
【0132】このようにすれば、簡単に光路上に位置す
る位相補正板の位相角を任意に変化させることができ
る。従って、前記DCインバランス量やIDクロストー
ク量の測定が簡単に行なえる。
【0133】(3) :請求項3では、測定制御手段はホス
トからの診断コマンドに基づいて、DCインバランス測
定手段或いはIDクロストーク測定手段を起動して測定
を行ない、測定結果のDCインバランス量及びIDクロ
ストーク量をホストに通知する。
【0134】このようにすれば、記憶装置の製造工程に
おいて、装置完成体の状態で、DCインバランス量、及
びIDクロストーク量の測定が可能となり、光学系の複
屈折の悪い装置を振るい落とすことができる。また、媒
体製造工程においても、該記憶装置を使用することで、
DCインバランス量やIDクロストーク量が測定可能と
なり、光学系の複屈折の悪い装置を振るい落とすことが
できる。
【0135】更に、障害解析の場合も、複屈折による影
響かそうでないかが判断でき、複屈折障害が、装置側に
起因するのか、媒体側に起因するのかが判別できる。
【0136】(4) :請求項4では、DCインバランス測
定手段の第1の制御手段は光学ヘッド部を所定のゾーン
のトラックへ移動させる。第2の制御手段は位相補正板
群を移動させて位相補正板を初期位置に停止させ、前記
所定のゾーンのトラック1周分にテスト信号を全面書き
込んだ後、位相補正板を第1の位相角の位置で停止さ
せ、前記書き込んだ1周分のデータを読み出し、DCイ
ンバランスの上限値、下限値を取り込み、演算して変動
量と振幅量を求め、これらの値からDCインバランス量
を算出してメモリに格納する。
【0137】第3の制御手段は前記ゾーンを固定したま
ま、前記位相補正板を全ての位相角の位置に順次移動さ
せながら、第2の制御手段で書き込んだ1周分のデータ
を読み出し、DCインバランスの上限値、下限値を取り
込み、演算して変動量と振幅量を求め、これらの値から
DCインバランス量を算出してメモリに格納する。
【0138】第4の制御手段は前記全ての位相角につい
て第3の制御手段の処理が終了したら、前記ゾーンを順
次移動させながら、全てのゾーンについて、各ゾーン毎
に、第1〜第3の制御手段の処理を行わせる。第5の制
御手段は第4の制御手段で、全てのゾーンについて処理
が終了したら、各ゾーンのDCインバランス量が最小と
なる位相補正板の位相角を最適位相角として探し、メモ
リに格納する。
【0139】このように、位相角を変えながらDCイン
バランス量を測定することができる。その結果、測定し
たデータから最適な位相角を探し、この最適な位相角を
リード時に使用することで、常に、最適なリード性能を
得ることができる。
【0140】(5) :請求項5では、IDクロストーク測
定手段の第1の制御手段は位相補正板群を初期位置で停
止させた状態で、媒体の所定のゾーンのトラック1周分
を全面消去する。第2の制御手段は前記1周分を全面消
去後、測定するセクタを最初に測定するセクタに設定
し、位相補正板群を移動させて最初の測定位相角の位置
に合わせて停止させる。
【0141】第3の制御手段は前記測定するセクタを読
み出し、そのデータからIDクロストークの上限値、下
限値を取り込み、演算して変動量を求め、メモリに格納
する。第4の制御手段は前記測定するセクタにテスト信
号を書き込み、これを読み出すことで、MO信号の振幅
の上限値、下限値を取り込み、演算して振幅量を求め、
メモリに格納する。
【0142】第5の制御手段は前記位相角、セクタ、ゾ
ーンの全ての組み合わせについて処理が終了するまで、
第1〜第4の制御手段の処理を続行させる。そして、第
6の制御手段は全ての位相角、セクタ、ゾーンの組み合
わせについて前記処理が終了したら、各ゾーンに対して
の各セクタで最小となる位相補正板の位相角を最適位相
角として求め、かつ、各ゾーン毎にセクタの最適位相角
の平均値を求めてメモリに格納する。
【0143】このようにすれば、位相角を変えながらI
Dクロストーク量を測定することができる。その結果、
測定したデータから最適な位相角を探し、この最適な位
相角をリード時に使用することで、常に、最適なリード
性能を得ることができる。
【0144】(6) :請求項6では、記憶装置が記録媒体
に記録されているプログラムを読み出して実行すること
により、媒体からの反射光の位相角を変えながらMO信
号を取り出し、前記MO信号からDCインバランス量を
測定する手順と、媒体からの反射光の位相角を変えなが
らMO信号を取り出し、前記MO信号からIDクロスト
ーク量を測定する手順と、前記測定したデータを基に最
適位相角を探し、媒体からのリード時に最適な位相角を
使用して最適リード性能が得られるように制御を行う手
順とを実行する。
【0145】このように、位相角を変えながらDCイン
バランス量を測定して最適な位相角を探し、この最適な
位相角をリード時に使用することで、常に、最適なリー
ド性能を得ることができる。この場合、装置自体の光学
系の複屈折、媒体の複屈折のバラツキによらず最適なリ
ード性能が得られる。また、媒体の各ゾーン毎に最適化
しているので、媒体の半径方向での複屈折の変化に追従
できる。
【0146】また、位相角を変えながらIDクロストー
ク量を測定して最適な位相角を探し、この最適な位相角
をリード時に使用することで、常に、最適なリード性能
を得ることができる。この場合、装置自体の光学系の複
屈折、媒体の複屈折のバラツキによらず最適なリード性
能が得られる。また、媒体の各ゾーン毎、セクタの平均
をとり、最適化しているので、媒体の半径方向だけでな
く、円周方向の複屈折の変化に追従できる。
【0147】更に、前記複屈折をキャンセルする機能を
持っているため、複屈折の影響が大きく使用できなかっ
た内外周で、複屈折の影響がなくリードできるため、記
憶容量の拡大が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施の形態における光学系の説明図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態における光磁気ディスク装
置のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるDCインバランス
測定回路のブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるIDクロストーク
測定回路のブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるDCインバランス
測定処理フローチャート(その1)である。
【図7】本発明の実施の形態におけるDCインバランス
測定処理フローチャート(その2)である。
【図8】本発明の実施の形態におけるIDクロストーク
測定処理フローチャート(その1)である。
【図9】本発明の実施の形態におけるIDクロストーク
測定処理フローチャート(その2)である。
【図10】本発明の実施の形態における処理説明図であ
る。
【図11】従来の光磁気ディスク装置の光学系概略図で
ある。
【図12】従来の処理説明図(その1)である。
【図13】従来の処理説明図(その2)である。
【図14】従来の処理説明図(その3)である。
【図15】従来の処理説明図(その4)である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 コリメータレンズ 3、7 ビームスプリッタ 4 立上ミラー 5 対物レンズ 6 媒体 8 波長板 9 偏光ビームスプリッタ 10、11 ディテクタ(検出器) 12 プリアンプ 15 モータ 16 リム 17 ベルト 18 位置決めセンサ 19 遮蔽板 20 位相補正板群 24 ホスト(ホストコンピュータ) 25 SCSI−I/F(SCSIインターフェイス
部) 26 ODC−SCSI−コントローラ 27 CPU(中央演算処理装置) 28 メモリ 29 ライト部 30 リード部 31 DSPコントローラ 32 DCインバランス/IDクロストーク測定回路 35 光学ヘッド部 36 プリアンプ/サーボAGC 37 VCM/AGCドライバ 38 SPモータドライバ 39 ロード/イジェクト/ドライバ 40 位相補正用モータドライバ 51、71 ローパスフィルタ 52、56 ピークホールド回路 53、57、63、67、73、77、84、88 A
/Dコンバータ(アナログ/ディジタル変換器) 54、58、64、68、74、78、85、89 デ
ータラッチ回路 55、65、75、86 反転回路 59 ディレイ回路(遅延回路) 60、81 チップセレクト回路 61、82 ハイパスフィルタ 62、66、72、76、83、87 高速ピークホー
ルド回路 69、90 タイマ回路 79 スタートタイマ回路 80 エンドタイマ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源から発したレーザ光を通過させ
    て媒体の記録面に焦点を合わせ、該媒体にレーザ光を照
    射すると共に、媒体からの反射光を通過させ分離するこ
    とで、ディテクタを介してMO信号を取り出す光学系を
    有する光学ヘッド部と、 媒体に磁界を印加し、前記光学ヘッド部を介してレーザ
    光を照射することで、媒体に対するライト/リード制御
    を行う制御部を備えた記憶装置において、 前記媒体からの反射光の位相角を任意に変化させる位相
    補正手段を備えると共に、 前記位相補正手段により、媒体からの反射光の位相角を
    変えながらMO信号を取り出し、前記MO信号からDC
    インバランス量を測定するDCインバランス測定手段、
    及び前記MO信号からIDクロストーク量を測定するI
    Dクロストーク測定手段の内、少なくとも、いずれか一
    方を含む測定手段と、 前記測定したデータを基に最適位相角を探し、媒体から
    のリード時に最適な位相角を使用して最適リード性能が
    得られるように制御を行う位相角制御手段を備えている
    ことを特徴とする記憶装置。
  2. 【請求項2】前記位相補正手段は、 位相角の異なる位相補正板を複数連結した位相補正板群
    と、 前記位相補正板群を駆動し任意の位置へ移動させて位置
    決めすることで、光路上に位置する位相補正板の位相角
    を任意に変化させる位相補正板用駆動手段を備えている
    ことを特徴とした請求項1記載の記憶装置。
  3. 【請求項3】ホストからの診断コマンドに基づいて、前
    記DCインバランス測定手段及びIDクロストーク測定
    手段を起動して測定を行い、測定結果のDCインバラン
    ス量及びIDクロストーク量をホストに通知する測定制
    御手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の記
    憶装置。
  4. 【請求項4】前記DCインバランス測定手段は、 光学ヘッド部を所定のゾーンのトラックへ移動させる第
    1の制御手段と、 位相補正板群を移動させて光路上の位相補正板を初期位
    置に停止させ、前記所定のゾーンのトラック1周分にテ
    スト信号を全面に書き込んだ後、前記位相補正板を移動
    させて光路上の位相補正板を第1の位相角の位置で停止
    させ、前記書き込んだ1周分のデータを読み出し、DC
    インバランスの上限値、下限値を取り込み、演算して変
    動量と振幅量を求め、これらの値からDCインバランス
    量を算出してメモリに格納する第2の制御手段と、 前記ゾーンを固定したまま、前記位相補正板を全ての位
    相角の位置に順次移動させながら、前記第2の制御手段
    で書き込んだ1周分のデータを読み出し、DCインバラ
    ンスの上限値、下限値を取り込み、演算して変動量と振
    幅量を求め、これらの値からDCインバランス量を算出
    してメモリに格納する第3の制御手段と、 前記全ての位相角について前記第3の制御手段の処理が
    終了したら、前記ゾーンを順次移動させながら、全ての
    ゾーンについて、各ゾーン毎に、前記第1〜第3の制御
    手段の処理を行わせる第4の制御手段と、 前記第4の制御手段で、全てのゾーンについて処理が終
    了したら、各ゾーンのDCインバランス量が最小となる
    位相補正板の位相角を最適位相角として探し、メモリに
    格納する第5の制御手段を備えていることを特徴とする
    請求項1記載の記憶装置。
  5. 【請求項5】前記IDクロストーク測定手段は、 前記位相補正板群を初期位置で停止させた状態で、媒体
    の所定のゾーンのトラック1周分を全面消去する第1の
    制御手段と、 前記1周分を全面消去後、測定するセクタを最初に測定
    するセクタに設定し、位相補正板群を移動させて最初の
    測定位相角の位置に合わせて停止させる第2の制御手段
    と、 前記測定するセクタを読み出し、そのデータからIDク
    ロストークの上限値、下限値を取り込み、演算して変動
    量を求め、メモリに格納する第3の制御手段と、 前記測定するセクタにテスト信号を書き込み、これを読
    み出すことで、MO信号の振幅の上限値、下限値を取り
    込み、演算して振幅量を求め、メモリに格納する第4の
    制御手段と、 前記位相角、セクタ、ゾーンの全ての組み合わせについ
    て処理が終了するまで、前記第1〜第4の制御手段の処
    理を続行させる第5の制御手段と、 全ての位相角、セクタ、ゾーンの組み合わせについて前
    記処理が終了したら、各ゾーンに対しての各セクタで最
    小となる位相補正板の位相角を最適位相角として求め、
    かつ、各ゾーン毎にセクタの最適位相角の平均値を求め
    てメモリに格納する第6の制御手段を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の記憶装置。
  6. 【請求項6】記憶装置に、 位相補正手段により、媒体からの反射光の位相角を変え
    ながらMO信号を取り出し、前記MO信号からDCイン
    バランス量を測定するDCインバランス測定手段、及び
    前記MO信号からIDクロストーク量を測定するIDク
    ロストーク測定手段の内、少なくとも、いずれか一方を
    含む測定手段と、 前記測定したデータを基に最適位相角を探し、媒体から
    のリード時に最適な位相角を使用して最適リード性能が
    得られるように制御を行う位相角制御手段の機能を実現
    するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11557316B2 (en) 2018-08-21 2023-01-17 Marvell Asia Pte Ltd. Pulse-based writing for magnetic storage media

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