JP2001250290A - 基板の貼り合せ方法及び装置 - Google Patents

基板の貼り合せ方法及び装置

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JP2001250290A
JP2001250290A JP2000060601A JP2000060601A JP2001250290A JP 2001250290 A JP2001250290 A JP 2001250290A JP 2000060601 A JP2000060601 A JP 2000060601A JP 2000060601 A JP2000060601 A JP 2000060601A JP 2001250290 A JP2001250290 A JP 2001250290A
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公平 濱村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVDのすべての基板の組み合わせを気泡の
混入無く貼り合わせることができる基板の貼り合せ方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 基板9,10同士を接着剤11を介して
貼り合わせる際に、対向する2枚の基板の隙間に接着剤
注入ノズル12aを挿入し、ほぼ同時に両基板に接着剤
を接触させた後、環状に塗布し、次に面全体に接着剤を
広げてから、基板の面方向と平行な光軸を持つレーザビ
ーム14を接着剤に直接照射して、硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1枚が
透光性を有する2枚の基板を接着剤により貼り合わせる
DVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクの基
板の貼り合せ方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光を利用した情報記録媒体としてDVD
がある。通常のCD−ROMなどに比べて、はるかに高
密度に大量の情報が記録でき、映画などの映像の高品質
長時間記録やコンピュータデータの大量記憶に適してい
るとされている。
【0003】図5〜図7に従来の貼り合せ方法を示す。
【0004】図5は、基板1にスクリーン4を介し、接
着剤2をスキージ3を使い、基板1の全面に塗布してい
る様子を示す。この場合、接着剤2はカチオン系のUV
(紫外線)硬化型接着剤であり、スクリーン印刷方式での
塗布の様子を表す。接着剤2が基板1の全面に広がった
後、紫外線照射装置5で紫外線を照射する。この時点よ
り、接着剤2の硬化反応が開始する。この後、所定時間
内に2枚の基板1と基板6を重ね合わせ、図7のように
治具7、8で加圧を行う。加圧後、完全硬化までには3
0分以上かかると言われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5〜図7の従来例で
は、カチオン系の紫外線硬化型接着剤を使用しているた
め、硬化後の接着剤は白濁し、光ディスクの場合は、読
み書き用レーザビームが透過できないので、片側2層読
み取りのデュアルタイプには、使うことができなかっ
た。
【0006】また、この接着剤は粘度が非常に高く(1
0,000cps以上)、気泡の混入を防ぐことは不可
能であった。そのため、気泡の混入により接着力もばら
つきがあり、強度が不安定であった。
【0007】さらに、完全硬化までに時間がかかり、反
りの変動も多いので、装置内での取扱いも困難であっ
た。
【0008】昨今では、DVDの高密度化あるいは、D
VD−RAM,DVD−Rなどへの展開のなかで、レー
ザビームを通過させなければならない基板の組み合わせ
で構成される光ディスクが求められることが多くなって
きた。
【0009】しかしながら、従来の技術は、記録基板と
透明基板で構成される片側読み取りタイプあるいは記録
基板同士で構成される両側からの読み取りタイプの組み
合わせに対しては利用可能であったが、片側2層読み取
りタイプである記録基板と半透明の記録基板の組み合わ
せでは、貼り合せることはできなかった。
【0010】従って、本発明の目的は、レーザビームを
通過させない基板同士の貼り合せだけでなく、片側2層
読み取りタイプをも同一の方法で貼り合わせることがで
きる基板の貼り合せ方法及び装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。
【0012】本発明の第1態様によれば、2枚の基板同
士を接着剤を介して貼り合わせる方法であって、上記2
枚の基板のうち、少なくとも一方の基板にラジカル系の
紫外線硬化型接着剤を環状に塗布するとともに上記2枚
の基板を重ね合わせる工程と、上記環状に塗布された接
着剤を基板全体に広げて上記2枚の基板間に接着剤層を
形成する工程と、上記基板の面方向と平行な光軸で上記
接着剤層にレーザビームを直接照射して上記接着剤層を
硬化させる工程を含むことを特徴とする基板の貼り合わ
せ方法を提供する。
【0013】本発明の第2態様によれば、上記接着剤を
塗布するとともに上記2枚の基板を重ね合わせる工程
が、上記基板同士を狭い隙間をあけて対向配置する工程
と、上記隙間に接着剤注入ノズルを挿入する工程と、上
記接着剤注入ノズルから上記隙間に接着剤を吐出し、上
記吐出された接着剤を上記両基板に接触させる工程と、
上記基板同士を面方向に回転させながら上記接着剤の吐
出を続けて、上記隙間に環状に接着剤を配置する工程
と、上記隙間から上記接着剤注入ノズルを退出させる工
程とを備える第1の態様に記載の基板の貼り合わせ方法
を提供する。
【0014】本発明の第3態様によれば、上記接着剤を
硬化させる工程が、上記基板同士を面方向回転させる工
程を含む第1又は2の態様に記載の基板の貼り合わせ方
法を提供する。
【0015】本発明の第4態様によれば、上記接着剤を
硬化させる工程が、上記基板同士とレーザビーム源が相
対的に面方向回転する工程を含む第1又は2の態様に記
載の基板の貼り合わせ方法を提供する。
【0016】本発明の第5態様によれば、2枚の基板同
士を接着剤を介して貼り合わせる装置であって、上記2
枚の基板のうち、少なくとも一方の基板にラジカル系の
紫外線硬化型接着剤を環状に塗布するとともに上記2枚
の基板を重ね合わせるとともに、上記環状に塗布された
接着剤を基板全体に広げて上記2枚の基板間に接着剤層
を形成する接着剤層形成装置と、上記基板の面方向と平
行な光軸で上記接着剤層にレーザビームを直接照射して
上記接着剤層を硬化させる接着剤層硬化装置を含むこと
を特徴とする基板の貼り合わせ装置を提供する。
【0017】本発明の第6態様によれば、上記接着剤層
形成装置は、上記2枚の基板同士を狭い隙間をあけて対
向配置して保持し、上記隙間を変更可能な基板保持装置
と、上記隙間にラジカル系の紫外線硬化型接着剤を挿入
可能な接着剤注入ノズルと、上記接着剤注入ノズルを上
記隙間に進退させる進退装置と、上記接着剤注入ノズル
から上記接着剤を上記隙間に吐出させる接着剤吐出装置
と、接着剤吐出中に上記基板同士を面方向に回転させて
上記接着剤を環状に塗布する基板回転装置とを備え、上
記接着剤層硬化装置は、上記基板の面方向と平行な光軸
でレーザビームを上記隙間に形成された接着剤層に直接
照射して上記接着剤層を硬化させるレーザビーム源を備
えるようにした第5の態様に記載の基板の貼り合わせ装
置を提供する。
【0018】本発明の第7態様によれば、上記接着剤硬
化装置が、上記基板の面方向と平行な光軸でレーザビー
ムを上記隙間に形成された接着剤層に直接照射して上記
接着剤層を硬化させるレーザビーム源を備え、上記基板
同士を面方向回転させながら、上記基板の面方向と平行
な光軸で上記接着剤層に上記レーザビームを直接照射し
て上記接着剤層を硬化させるようにした第5又は6の態
様に記載の基板の貼り合わせ装置を提供する。
【0019】本発明の第8態様によれば、上記接着剤硬
化装置が、上記基板の面方向と平行な光軸でレーザビー
ムを上記隙間に形成された接着剤層に直接照射して上記
接着剤層を硬化させるレーザビーム源を備え、上記基板
同士と上記レーザビーム源とが相対的に面方向回転しな
がら、上記基板の面方向と平行な光軸で上記接着剤層に
上記レーザビームを直接照射して上記接着剤層を硬化さ
せるようにした第5又は6の態様に記載の基板の貼り合
わせ装置を提供する。
【0020】本発明の第9態様によれば、上記接着剤硬
化装置が上記基板との距離を調整できる距離調節装置を
備えた、第5〜8のいずれか1つの態様に記載の基板貼
り合わせ装置を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1〜図3に本発明の一実施形態にかかる
基板の貼り合せ方法及び装置を示す。
【0023】図1で、対向する基板9と基板10で形成
される隙間20にディスペンサー12のノズル12aを
挿入して、接着剤吐出装置46により、ノズル12aか
らラジカル系の接着剤11を吐出して基板9と基板10
の互いに対向する面に塗布しているところを示す。接着
剤11としては、一例として、ラジカル系の紫外線硬化
型接着剤が好ましい。
【0024】接着剤吐出装置46により、ディスペンサ
ー12のノズル12aより吐出される接着剤11が対向
する基板9と10にほぼ同時に接触するように、対向す
る基板9と10との間の隙間20が決められる。具体的
に、基板9と10をそれぞれ吸着保持する、基板保持装
置の一例としての吸着盤39,40の両方又はいずれか
一方を軸方向沿いに移動させて、対向する基板9と10
との間の隙間20を所定寸法に維持する。このとき、例
えば、ノズル12aの外径が1.2mmであれば、その
隙間は1.4〜1.8mm程度に調整する。
【0025】次いで、ディスペンサー進退装置44によ
り、ディスペンサー12のノズル12aが対向する基板
9と10との間の隙間20内の中心側の所定位置まで挿
入される。
【0026】次いで、接着剤吐出装置46により、ディ
スペンサー12のノズル12aからラジカル系の紫外線
硬化型接着剤が吐出開始される。
【0027】吐出された接着剤11が対向する基板9と
10に同時的に接触した後、基板9と10は実質上平行
状態で面方向に(例えば図1では大略水平面内で)同期
回転を行う。ここで、面方向に回転させるとは、基板9
と10をそれぞれ、基板9と10が実質上平行状態を維
持したまま(両基板間の隙間の間隔を一定に維持した状
態で)、同期して同一方向に回転することを意味する。
このとき、接着剤吐出装置46により、ディスペンサー
12のノズル12aからは接着剤11が吐出され続け
る。なお、基板9と10の同期回転は、基板9と10を
それぞれ吸着保持する吸着盤39,40のそれぞれに連
結されたモータなどの回転駆動装置41,42を回転制
御装置43の制御の基に同期回転させることにより行
う。同期回転機構は、このような装置に限らず、一方の
吸着盤側にのみ回転駆動装置を配置し、一方の吸着盤の
回転力を他方の吸着盤側に伝達することにより、同期回
転するようにしてもよい(図示せず)。
【0028】基板9と10のほぼ1回転で接着剤11
は、対向する基板9と10に接触したまま環状に対向す
る基板9と10の対向する内面に塗布される。
【0029】その後、ディスペンサー12からの接着剤
11の吐出と基板9、10の面方向回転が停止され、デ
ィスペンサー12はその進退装置44により基板9と1
0との間の隙間20の外まで後退する。
【0030】図2は、接着剤11を基板9,10の面全
体に広げる工程を示す。基板9,10に環状に塗布され
た接着剤11は、基板9、10を面方向回転することに
より基板9,10の面全体に広がっていく。このときの
回転数は、例えば、2,000rpm〜8,000rp
mの範囲でよく使われ、接着剤11により構成されて基
板9,10間に位置する接着層11Aの要求される厚み
によって、その回転数が決定される。
【0031】図3は、接着剤層11Aに直接照射できて
オンオフ制御可能なレーザビーム源としてのレーザ照射
ヘッド13から発射されるレーザビームを使って接着剤
11を硬化している様子を示す。
【0032】図2に示す前工程で基板9,10間で接着
剤11は所定の膜厚となっている。基板9,10の面方
向と平行にレーザ照射ヘッド13の光軸を配置し、レー
ザ照射ヘッド13からその光軸に沿って発射されるレー
ザビーム14が、接着層11Aの接着剤11に直接照射
できるようにしている。これは、レーザビーム14の指
向性を生かすためである。
【0033】また、レーザ照射ヘッド13は、エアーシ
リンダにより駆動されて上記基板9,10との距離を調
整できる距離調整装置として機能するレーザ照射ヘッド
移動装置44の駆動により、レーザ照射ヘッド13の光
軸方向に進退して、基板9,10との距離の調整が可能
となっている。レーザ照射ヘッド13と基板9,10と
の距離を調整することにより、接着層11Aの接着剤1
1に対して照射するレーザビーム14の焦点位置を接着
層11Aの最も基板中心に近い部分から最も外側の部分
まで変更することができて、接着層11Aの接着剤11
の全ての部分に対してレーザビーム14を大略均一に照
射することができるようにしている。なお、レーザ照射
ヘッド13から照射されるレーザビーム14が焦点を絞
らない指向性の良い光線の場合には、レーザ照射ヘッド
13を一旦配置すればレーザ照射ヘッド13と基板9,
10との距離を調整する必要はないが、現実には、レー
ザビーム14が若干の広がりを有しているため、要求さ
れる接着剤の層の厚みに応じて、レーザ照射ヘッド13
と基板9,10との距離を調整する必要が生じる。焦点
を絞る場合には、先に説明したように行う。
【0034】上記基板9,10との距離を調整できる距
離調整装置として機能するレーザ照射ヘッド移動装置4
4としては、このような構成の他、モータと、モータに
より正逆回転されるボールネジと、ボールネジに螺合し
てボールネジの正逆回転により進退駆動されかつレーザ
照射ヘッド13に連結されるナットとより構成されるよ
うにしてもよい。
【0035】本実施形態では、レーザ照射ヘッド13の
一例として、364nmの発振波長をもつArレーザを
使用することができる。その出力は2〜20Wの範囲で
選択できる。そのときの基板9,10の面方向回転数は
10〜300rpmである。基板9、10の回転数はレ
ーザビーム出力との兼ね合いで決定される。
【0036】したがって、基板9、10を面方向に回転
させながら、レーザビーム14を接着層11Aに照射す
ると、その優れた指向性により、接着層11Aの全域に
わたり光が届き、硬化させることができる。
【0037】上記実施形態によれば、対向する2枚の基
板9,10の隙間20に接着剤吐出ノズル12aを挿入
し、対向する2枚の基板9,10にほぼ同時に接着剤1
1を接触させ環状に塗布した後に、全面に広げて貼り合
わせ、基板9,10の面方向に平行な光軸をもつレーザ
ビーム14を接着剤11に直接照射することにより、気
泡の混入していない良好な基板貼り合わせ状態を得るこ
とができる。したがって、本実施形態では、基板の厚み
方向に基板に光を通過させることなく、接着剤を硬化す
ることができるため、紫外線を基板の厚み方向に通過さ
せる基板同士、あるいは、紫外線を基板の厚み方向に通
過させない基板同士、例えば、レーザビームを通過させ
ない基板同士の貼り合せだけでなく、片側2層読み取り
タイプの基板同士の貼り合せなど、その他の光ディスク
の基板同士など、その他の光ディスクの基板同士の貼り
合せにも、上記した実施形態と同一の方法及び装置を使
用して基板9,10の面方向に平行な光軸をもつレーザ
ビーム14を接着剤11に直接照射することにより、気
泡の混入していない良好な基板の貼り合わせを行うこと
ができる。
【0038】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施できる。
【0039】例えば、接着剤11は、紫外線硬化型であ
るため、レーザビーム14に代えて、例えば365nm
のピーク出力特性をもった紫外線照射装置(図示せず)
で硬化させることも可能である。
【0040】また、上記実施形態では、2枚の基板9,
10を所定間隔の隙間20をあけた状態で接着剤11を
環状に2枚の基板9,10に同時的に塗布するようにし
たが、これに限られるものではなく、少なくとも一方の
基板にラジカル系の紫外線硬化型接着剤を環状に塗布し
たのち、上記2枚の基板のうちの他方の基板を重ね合わ
せるようにしてもよい。
【0041】本発明の他の実施形態として、図4に示す
ように、先端にレーザビームの光軸を90度変更させる
反射ミラー45を有するレーザ照射ヘッド15を用いれ
ば、レーザ照射ヘッド15の先端の反射ミラー45を基
板9,10の中心穴50内に挿入したのち、基板9,1
0の中心穴50から面方向と平行に基板9,10の外側
に向かってレーザビーム16を照射しても、上記実施形
態と同様な効果が得られる。もちろん、レーザ照射ヘッ
ド13,15を組み合わせても、同じような効果が得ら
れる。
【0042】また、上記接着剤11を硬化させるとき、
上記基板9,10同士とレーザビーム源が相対的に面方
向回転すればよいので、上記実施形態のようにレーザビ
ーム源を固定するものに限らず、上記基板9,10同士
に対してそれらの周囲をレーザビーム源が面方向に回転
するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明にかかる基板の貼り合わせ方法及
び装置は、対向する2枚の基板の隙間に接着剤を環状に
塗布した後に、全面に広げて貼り合わせ、基板の面方向
に平行な光軸沿いにレーザビームを接着剤に直接照射す
ることにより、気泡の混入していない良好な基板貼り合
わせ状態を得ることができる。したがって、基板の厚み
方向に基板に光を通過させることなく、接着剤を硬化す
ることができるため、紫外線を基板の厚み方向に通過さ
せる基板同士、あるいは、紫外線を基板の厚み方向に通
過させない基板同士、例えば、片側2層読み取りタイプ
である記録基板と半透明の記録基板の組み合わせなど、
その他の光ディスクの基板同士の貼り合せにも、同一の
方法及び装置を使用して基板の面方向に平行な光軸をも
つレーザビームを接着剤に直接照射することにより、気
泡の混入していない良好な基板の貼り合わせを行うこと
ができる。
【0044】したがって、本発明は、現在存在する光デ
ィスクの貼り合わせに幅広く利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる基板の貼り合せ
方法及び装置において接着剤を塗布する状態を示す側面
図である。なお、この側面図では、理解しやすくするた
め、接着剤のみ断面図として示している。
【図2】 上記実施形態にかかる基板の貼り合せ方法及
び装置において接着剤を基板全面に広げる状態を示す側
面図である。なお、この側面図では、理解しやすくする
ため、接着剤のみ断面図として示している。
【図3】 上記実施形態にかかる基板の貼り合せ方法及
び装置においてレーザビームを照射している状態を示す
側面図である。なお、この側面図では、理解しやすくす
るため、接着剤のみ断面図として示している。
【図4】 本発明の他の実施形態にかかる基板の貼り合
せ方法及び装置においてレーザ照射ヘッドの説明図であ
る。
【図5】 従来の塗布方法を示す側面図である。なお、
この図では、理解しやすくするため、接着剤の部分を斜
線領域として示している。
【図6】 従来の接着剤を基板全面に広げる状態を示す
側面図である。なお、この図では、理解しやすくするた
め、接着剤の部分を斜線領域として示している。
【図7】 従来の紫外線を照射している状態を示す側面
図である。なお、この図では、理解しやすくするため、
接着剤の部分を斜線領域として示している。
【符号の説明】 9…基板、10…基板、11…ラジカル系の接着剤、1
1A…接着層、12…ディスペンサー、12a…ノズ
ル、13…レーザ照射ヘッド、14…レーザビーム、1
5…レーザ照射ヘッド、16…レーザビーム、20…隙
間、39…吸着盤、40…吸着盤、41…回転駆動装
置、42…回転駆動装置、43…回転制御装置、44…
レーザ照射ヘッド移動装置、45…反射ミラー、46…
接着剤吐出装置、50…基板の中心穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 英雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AC04 AC62 BB48Z DC21 EA21 EA35 4F042 AA06 EB02 EB18 EB19 4J040 MA10 NA21 PA25 PA28 PA32 5D121 AA03 AA07 EE21 FF03 FF11 FF18 GG02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の基板同士を接着剤を介して貼り合
    わせる方法であって、 上記2枚の基板のうち、少なくとも一方の基板にラジカ
    ル系の紫外線硬化型接着剤を環状に塗布するとともに上
    記2枚の基板を重ね合わせる工程と、 上記環状に塗布された接着剤を基板全体に広げて上記2
    枚の基板間に接着剤層を形成する工程と、 上記基板の面方向と平行な光軸沿いに上記接着剤層にレ
    ーザビームを直接照射して上記接着剤層を硬化させる工
    程を含むことを特徴とする基板の貼り合わせ方法。
  2. 【請求項2】 上記接着剤を塗布するとともに上記2枚
    の基板を重ね合わせる工程が、 上記基板同士を狭い隙間をあけて対向配置する工程と、 上記隙間に接着剤注入ノズルを挿入する工程と、 上記接着剤注入ノズルから上記隙間に接着剤を吐出し、
    上記吐出された接着剤0を上記両基板に接触させる工程
    と、 上記基板同士を面方向に回転させながら上記接着剤の吐
    出を続けて、上記隙間に環状に接着剤を配置する工程
    と、 上記隙間から上記接着剤注入ノズルを退出させる工程と
    を備える請求項1に記載の基板の貼り合わせ方法。
  3. 【請求項3】 上記接着剤を硬化させる工程が、上記基
    板同士を面方向回転させる工程を含む請求項1又は2に
    記載の基板の貼り合わせ方法。
  4. 【請求項4】 上記接着剤を硬化させる工程が、上記基
    板同士とレーザビーム源が相対的に面方向回転する工程
    を含む請求項1又は2に記載の基板の貼り合わせ方法。
  5. 【請求項5】 2枚の基板同士を接着剤を介して貼り合
    わせる装置であって、 上記2枚の基板のうち、少なくとも一方の基板にラジカ
    ル系の紫外線硬化型接着剤を環状に塗布するとともに上
    記2枚の基板を重ね合わせるとともに、上記環状に塗布
    された接着剤を基板全体に広げて上記2枚の基板間に接
    着剤層を形成する接着剤層形成装置と、 上記基板の面方向と平行な光軸で上記接着剤層にレーザ
    ビームを直接照射して上記接着剤層を硬化させる接着剤
    層硬化装置を含むことを特徴とする基板の貼り合わせ装
    置。
  6. 【請求項6】 上記接着剤層形成装置は、 上記2枚の基板同士を狭い隙間をあけて対向配置して保
    持し、上記隙間を変更可能な基板保持装置と、 上記隙間にラジカル系の紫外線硬化型接着剤を挿入可能
    な接着剤注入ノズルと、 上記接着剤注入ノズルを上記隙間に進退させる進退装置
    と、 上記接着剤注入ノズルから上記接着剤を上記隙間に吐出
    させる接着剤吐出装置と、 接着剤吐出中に上記基板同士を面方向に回転させて上記
    接着剤を環状に塗布する基板回転装置とを備え、 上記接着剤層硬化装置は、上記基板の面方向と平行な光
    軸でレーザビームを上記隙間に形成された接着剤層に直
    接照射して上記接着剤層を硬化させるレーザビーム源を
    備えるようにした請求項5に記載の基板の貼り合わせ装
    置。
  7. 【請求項7】 上記接着剤硬化装置が、上記基板の面方
    向と平行な光軸でレーザビームを上記隙間に形成された
    接着剤層に直接照射して上記接着剤層を硬化させるレー
    ザビーム源を備え、上記基板同士を面方向回転させなが
    ら、上記基板の面方向と平行な光軸で上記接着剤層に上
    記レーザビームを直接照射して上記接着剤層を硬化させ
    るようにした請求項5又は6に記載の基板の貼り合わせ
    装置。
  8. 【請求項8】 上記接着剤硬化装置が、上記基板の面方
    向と平行な光軸でレーザビームを上記隙間に形成された
    接着剤層に直接照射して上記接着剤層を硬化させるレー
    ザビーム源を備え、上記基板同士と上記レーザビーム源
    とが相対的に面方向回転しながら、上記基板の面方向と
    平行な光軸で上記接着剤層に上記レーザビームを直接照
    射して上記接着剤層を硬化させるようにした請求項5又
    は6に記載の基板の貼り合わせ装置。
  9. 【請求項9】 上記接着剤硬化装置が上記基板との距離
    を調整できる距離調節装置を備えた、請求項5〜8のい
    ずれか1つに記載の基板貼り合わせ装置。
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JP2012524693A (ja) * 2009-04-21 2012-10-18 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー シートフレーム及びレーザ昇温接着を使用した形成方法。
US10344191B2 (en) 2014-05-22 2019-07-09 Denso Corporation Photocurable adhesive

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