JP2001250130A - 3次元cadシステム及びそのための記録媒体 - Google Patents

3次元cadシステム及びそのための記録媒体

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JP2001250130A
JP2001250130A JP2000059930A JP2000059930A JP2001250130A JP 2001250130 A JP2001250130 A JP 2001250130A JP 2000059930 A JP2000059930 A JP 2000059930A JP 2000059930 A JP2000059930 A JP 2000059930A JP 2001250130 A JP2001250130 A JP 2001250130A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データ量を大幅に低減してコンピュータの演算
処理の負荷を減少させ、しかも、面の取扱いに一貫性を
もたせた3次元CADシステムの提供。 【解決手段】この発明による3次元CADシステムにお
いては、直線座標、面積座標又は体積座標パラメータを
用いて基本図形要素(PL,LL,SL,VL)が設定
され、設定された複数の基本図形要素を連続的に繋ぎ合
わせて基本図形が生成される。生成された基本図形を構
成する基本図形要素は連続微分可能性を保ちつつ変形さ
れ所望の立体図形(同一トポロジー図形)が生成され
る。このように、パッチで全ての面を近似表現すること
により、面の取扱いに一貫性をもたせ、図形を記述する
ためのデータ量を大幅に低減し、コンピュータの演算処
理の負荷を減少させる。或る要素が他の要素の構成要因
になっているか否かを示すレファレンスカウンタRCに
より、当該要素を削除してよいか否かを判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、3次元CAD
(3 Dimentional-Computer Aided Design :3D−CA
D)システム、より詳しくいうと、「トポロジーCA
D」(位相幾何学応用CAD)と呼ばれる基本的な幾何
学理論を応用した3次元CADシステム及びそのための
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、コンピュータで3次元設計図を描
く「3次元CAD」と呼ばれるシステムが脚光を浴びて
いる。現用の3D−CADのほとんどは「ブール演算方
式のソリッドCAD」と呼ばれる方式である。
【0003】このブール演算方式CADの方法では、例
えば、図1〔1〕に示すように、四角い箱BXの上に円
筒CYが貫いたような立体図形を定義する場合、円筒C
Yと立体BXの二つの基本図形を重ね合わせ、面S1と
面S2との交差部の曲線(トリム線)TLを求め、面の
不必要な部分を切り取る「トリム処理」を行う。また、
ブール演算では、角張った図形が形成されることが多
く、図1〔2〕に示すように、角面に丸みを付けてフィ
レット面FSを生成する「フィレット処理」と呼ばれる
処理が必要となる。しかしながら、一般的に、トリム線
TLもフィレット面FSも近似解で、面は厳密には相互
に繋がっていない。
【0004】一般に、実空間を表わすx、y、z軸の3
次元直交座標系における3次元曲面は、数式上では、次
式(1)のように表わされる: f(x,y,z)=0 …(1) しかし、CAD方式では、通常、媒介変数(α,β)を
使い、直交座標系における点(x,y,z)として次式
(2)のように表現する: (x,y,z)=S(α,β) …(2) ここで、Sはベクトル関数である。いま、(α,β)で
定義される平面を「パラメータ平面」と呼ぶことにし、
また、このパラメータ平面(α,β)に対応して点
(x,y,z)の無限点群の集合で定義される実空間上
の面を「写像面」と呼ぶことにする。
【0005】この場合、普通のCAD方式では、図2に
示すように、パラメータ平面(α,β)は直交座標軸上
の正四角形〔頂点(0,0),(1,0),(1,
1),(0,1)〕で定義され、パラメータ平面(α,
β)の内部で写像面を定義し、通常、0≦α,β≦1の
範囲で実空間の面が表現される。図2は、パラメータ平
面(α,β)において、α方向にα=0,α=α1,α
=α2,…,α=1の(m+1)点、β方向にβ=0,
β=β1,β=β2,…,β=1の(n+1)点、総計
(m+1)×(n+1)点の制御点が設定され、これら
の制御点に対応して写像面(頂点Poo,Pmo,Pm
n,Pon)が定義されることを表わしている。実空間
の写像面上の点P(x,y,z)は、直交座標系を使用
したパラメータα,βの関数であり、次式(3)のよう
に表わされる: x=X(α,β) y=Y(α,β) z=Z(α,β) …(3)
【0006】現在実用化されているCAD方式が使用し
ている自由曲面のほとんどは、NURBS(Non-Unifor
m Rational B-Spline :ナーブス)曲面と呼ばれるもの
で、次式(4)のような数式で表現されている:
【数1】 ここで、 Nik(α),Njk(β):Bスプライン関数と呼ばれる
もので、例えば、α方向にm個の制御点がある面では、
(m−1)次の多項式で表される関数、 Wij:重み付け関数、 Pij:面制御点(位置ベクトル)、 m+1,n+1:α,β方向の制御点の数、制御点の総
数は(m+1)×(n+1)。
【0007】従来のCAD方式では、図2のように、パ
ラメータ平面(α,β)に直交座標系を用いており、複
雑な局部形状を持つ面を定義する場合には、複雑さの程
度に応じて、制御点の数n×mを10×10,…,50
×100というように増大して対応している。
【0008】また、パラメータ平面(α,β)において
縦軸及び横軸に平行に描かれた直線〔即ち、直線α=
0、α=1、β=0又はβ=l(実空間での面の境界を
表わす)、或いは、αが一定又はβが一定の値で表現さ
れる直線〕は、写像空間(実空間)ではパラメータα,
βの高次関数で表わされる。例えば、3次ベジェ(Bezi
er)パッチやクーンズ(Coons )パッチ等の方式のよう
な場合、パラメータ平面(α,β)におけるこれらの直
線は、実空間上では、3次ベジェ曲線:3次のパラメト
リック曲線で表現することができる。しかしながら、こ
の方式の場合でも、α=βで表現されるパラメータ平面
(α,β)を斜めに切るような直線(u=α=β)に対
応する実空間の写像曲線は、パラメータ(u)の6次式
で表わされる6次関数になってしまう。
【0009】このような曲線で表現される曲面を使用し
て、複数面を上下左右に連続的に定義することは可能で
あるが、複数面を斜めに繋ぐことはできない。すなわ
ち、無限の3次のベジェ曲線の集合で定義された3次の
ベジェ曲面は、見方によっては、6次のベジェ曲線の集
合のようにも見えてしまうと云うことであり、3次曲線
と6次曲線との境界を共有することは不可能である。従
って、このような条件は、図形を生成する上で極めて厳
しい制約となる。
【0010】一般に、境界線で表現された面はその内部
がどのように定義されているかが分からない。面を平面
で切った断面線(線図)で面の形状を評価することもあ
るが、色染め(shading :シェーディング、陰影付け)
で面の形状を目で確かめる事が自然な方法である。ま
た、この数学的に定義された面に沿ってNC工作機械で
加工すると、コンピュータの中の仮想の面は実物にな
る。
【0011】種々の面を使用するソリッドCAD方式
や、複雑な数式で定義された従来の自由曲面において
は、論理的な演算処理を一貫して実行するのが不可能な
ことから、最終的には、図3に示されるように、最小の
自由度で表現される面素、即ち、微小平面〔通常、細か
な三角の平面要素〕PTに分解する。つまり、立体の全
ての曲面を微小平面PTに分解してその集まり〔「多面
体(ポリゴン)」と呼ばれる〕PPで近似するような線
形離散化処理を用いて演算処理を行うので、演算結果は
平面や折線で近似されたものになる。このように、現用
のCAD方式では、無限に広がって定義される平面の一
部を切り取った三角形PTの繋ぎ合わせたポリゴンPP
で曲面が近似表現され、この微少三角平面PTの並び方
を制御するために、広い空間を表現する曲面表現式(N
URBS曲面等)が利用されているということができ
る。
【0012】また、現用のCAD方式やCG(Computer
Graphics )により色染めを行う場合には、多面体(ポ
リゴン)の角点の色(陰影度)を計算し、残りの部分は
連続的なぼかし処理(グローシェード、フォンシェー
ド)を行っている。従って、現用のコンピュータ技術で
は目視による面の連続性を評価することができない。こ
のように、従来のCAD技術における線形離散化近似
は、工作機械を制御して形状を削り出すNC加工におい
ても重大な問題を内包している。
【0013】このように、ソリッドCAD方式において
は、(1)円筒や円錐、六面体等という2〜2.5次元
の基本図形(プリミティブ)の重ね合わせを行うブール
演算により図形を作成する、(2)面と面の重なる部分
にはフィレット面を張る必要があり、このフィレット処
理には無理があり、意匠設計に不向きである、(3)曲
面処理では、ほぼ四角の面を定義し、トリム処理を施し
て面の形状を整える必要がある、(4)これらの演算処
理はポリゴン近似(線形離散化近似)を行って線形代数
論を応用して近似計算を行っている等の特徴をもつの
で、設計のプロセスを最初から再現するという長所があ
るものの、データ量が多大であってコンピュータの演算
処理の負荷が過大であり、また、面の取扱いに一貫性が
ない等の欠点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な事情に鑑み、「トポロジー」と呼ばれる基本的な理論
を3次元CADシステムに応用することにより、データ
量を大幅に低減し、コンピュータの演算処理の負荷を減
少させ、しかも、面の取扱いに一貫性をもたせた3次元
CADシステムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の主たる特徴に
従うと、点要素、並びに、直線座標、面積座標又は体積
座標パラメータでそれぞれ定義される曲線(直線を含
む)要素、曲面(平面を含む)要素又は立体要素を基本
図形要素として設定する手段と、設定された複数の基本
図形要素を連接して基本図形を設定する手段と、設定さ
れた基本図形を構成する基本図形要素を連続微分可能性
を保ちつつ変形して所望の立体図形を生成する手段とを
具備する3次元CADシステムが提供される。
【0016】ここで、基本図形要素は、好ましくは、座
標パラメータの総n次形式(nは、3以上の整数)で表
現され、つまり、生成される立体図形は、座標パラメー
タの同一次数(N)の線形結合で表現される空間座標を
もつ点群で定義される。
【0017】また、点要素は3次元位置座標を持ち、線
要素は、両端の点要素を指示するデータ(端点ポイン
タ)及び中間制御ポイントの相対位置を表わすデータ
(中間点制御ベクトル/線制御ベクトル)をもち、面要
素は、面を構成する線(境界線/外周線/周囲線)要素
を指示するデータ(境界線/外周線/周囲線ポインタ)
及び面内制御ポイント(内部制御ベクトル)の相対位置
座標を表わすデータをもち、立体要素は、立体を構成す
る面(境界面/外周面/周囲面)要素を指示するデータ
(境界面/外周面/周囲面ポインタ)を表わすデータを
もち、点要素、線要素及び面要素は、さらに、他のいく
つの要素から当該要素が参照されているかを示すリファ
レンス計数データ(参照カウント/依存親数)をもつ。
【0018】また、この発明の主たる特徴に従い、直線
座標、面積座標又は体積座標パラメータでそれぞれ定義
される線要素、面要素又は立体要素を基本図形要素とし
て設定するステップと、設定された複数の基本図形要素
を連接して基本図形を設定するステップと、設定された
基本図形を構成する基本図形要素を連続微分可能性を保
ちつつ変形して所望の立体図形を生成するステップとか
ら成るプログラムを記録している3次元CADシステム
のための記録媒体が提供される。
【0019】〔作用〕この発明によると、直線座標、面
積座標又は体積座標パラメータでそれぞれ定義される線
要素、面要素又は立体要素を基本図形要素(実施例では
「要素図形」)として設定し、これらの基本図形要素を
相互に連接して、複数の座標パラメータで連続的に定義
される基本図形(実施例では「部品図形」又は「パー
ツ」)を設定し、設定された基本図形を変形して所望の
立体図形を生成する。これにより、面要素は、従来のC
AD方式における面処理方式に対比して、広い領域を一
つのパッチ(最小の自由度で表現される面素)で表現す
ることが可能になる。また、パッチが連続的に繋がった
空間図形、即ち、連続微分可能な空間図形が定義され、
しかも、このパッチで全ての面を近似表現するようにし
ているので、面の取扱いに一貫性をもたせることができ
る。従って、図形を記述するためのデータ量を大幅に低
減し、コンピュータの演算処理の負荷を減少させること
ができる。
【0020】さらに、この発明によると、生成される立
体図形が、座標パラメータの総3次形式で表現される空
間座標をもつ点群で定義される場合は、演算数を必要以
上に増大せずに、面端の接線を連続的に接合する関係を
維持しつつ面を制御し、十分に実用的な3次元図形表現
を得ることができる。
【0021】さらに、この発明によると、点要素は3次
元座標データをもち、線要素は端点ポインタ及び中間制
御点データをもち、面要素は外周線ポインタ及び面内制
御点データをもち、立体要素は、外周面ポインタを表わ
すデータをもち、点要素、線要素及び面要素は、リファ
レンス計数データをもたせている。従って、或る要素を
削除しようとする場合、レファレンス計数データを参照
して当該要素が他の要素の構成要因になっているか否か
を確認し、削除の可否を有効に判別することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単
なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で
種々の変更が可能である。
【0023】〔形状モデルデータの構造〕この発明の一
実施例による3次元CADシステムにおいて、形状モデ
ルデータは、図4に示すように、ベースクラスを頂点と
するクラス階層を持つオブジェクト群であり、ベースク
ラスから派生するオブジェクト群を大きく分類すると、
所謂形状を持つ図形を表わす図形データ〔これらの集合
体である部品図形(パーツ)も含む〕、及び、形状を持
たない属性データの二種類に分けられ、さらに、NC加
工に用いるカッターパスも形状モデルデータの一種とし
て含めて、三種類とすることができる。また、図形デー
タは、形状モデルを構成している本来の形状図形デー
タ、及び、それらに付随する補助図形データ(寸法線な
ど)に分けられる。
【0024】先ず、形状図形データは、点要素PE、線
(曲線)要素LE、面要素SE及び立体要素VEといっ
た要素図形(基本トポロジー)から成り、面要素SE
は、例えば、三角面要素(三角パッチ)SEt及び四角
面要素(四角パッチ)SEqに分けられ、立体要素VE
は、例えば、4つの三角面からなる四面体要素VEq、
2つの三角面と3つの四角面からなる五面体要素VE
p、及び、6つの四角面からなる六面体要素VEhに分
けられる。これらの基本図形要素群は、それ単独でモデ
ル形状を表現するのではなく、これらが集合し合成され
た部品図形(以下「パーツ」も呼ぶ。)により形状モデ
ルが構成されており、これら基本図形要素自体はパーツ
に含まれる一要素となっている。
【0025】パーツは、点、線など要素図形以外に、例
えば、寸法線等の補助図形やグループ選択情報など形状
以外のデータもその中に含めて持つことができる。さら
に、他のパーツもその中に含むことができる。つまり、
パーツは、再帰的な階層構造を作ることができ、形状モ
デル全体は、このパーツの階層構造によって表現され
る。
【0026】また、補助図形データには、例えば、寸法
線、寸法線に付随する引出し線(寸法線用引出線、R線
用引出線等)、面の法線ガイドなどがあり、属性データ
には、図形ではないが図形を表現し管理するために必要
な座標系や図形グループ選択情報などがある。
【0027】以上述べた形状モデルデータの派生オブジ
ェクトに対して、ベースクラスには、派生オブジェクト
の全てに共通する基本属性データが格納されている。こ
のベースクラスのクラス定義には、例えば、オブジェク
トのデータ型(所属クラス)を識別する「データタイ
プ」、自身へのポインタ、親座標系情報(親座標系ポイ
ンタ、親座標系I/OシーケンスNo)、自身の図形が
ある相対位置関係を持って乗っかっているという関係に
あることを表わすための親図形(親亀)情報(親図形ポ
インタ、親図形データタイプ、親図形I/Oシーケンス
No)、表示や編集操作を制御するためのフラグ類を含
む各種状態情報〔選択属性、表示モード(表示/非表
示)、移動可否、実体/コピー、表示・非表示(フラ
グ)、依存親数(リファレンス計数値)、穴となる図形
か否か(穴となる図形は、レンダリング過程で内部の或
る範囲を色染めしない)を判別するための正データ/負
データ判別フラグ〕、外部ファイルI/O用情報(I/
OシーケンスNo)などの基本属性データがある。
【0028】なお、「依存親数(リファレンス計数
値)」は、他のモデルデータからの参照数を示すもの
で、この値が0ならば、他のどのオブジェクトからも参
照されていない単独オブジェクトであることを意味す
る。また、複数から参照されることもあるので、この値
は2以上になることもある。このカウンタは、他のオブ
ジェクトから参照される。つまり、例えば、図形の合成
(親子関係の成立)により、そのオブジェクトのポイン
タが、参照する側のポインタ変数に代入される度に1だ
けカウントアップされる。また、例えば、図形の分割
(親子関係の解消)により、参照が切れる(つまり、参
照されなくなるか、それ以外のオブジェクトへの参照に
変更される)とき1だけカウントダウンされる。
【0029】〔部品図形(パーツ)〕前述したように、
形状モデルはパーツの組み合わせとして表現され、これ
らパーツは再帰的な階層構造を成すことによって、比較
的簡単な部分形状から複雑な全体形状へとモデルを階層
的に構成することができる。また、パーツ自身は、後で
詳述する点要素や線(曲線)要素、面要素および立体要
素の要素図形(基本トポロジー)の組合せとして表現さ
れる。パーツの属性には、例えば、親パーツ情報(親と
なるパーツのポインタ及びI/OシーケンスNo.)、
パーツローカル座標系(パーツローカル座標系、ローカ
ル座標系I/OシーケンスNo.)、パーツの構成情報
(パーツ形状データブロック、パーツ名称)、表示制御
フラグ(座標系表示フラグ、パーツ表示フラグ)などが
ある。
【0030】親パーツ情報は、これを辿ることによりパ
ーツの再帰的な階層構造を表現している。それぞれのパ
ーツは、また、ローカル座標系を持ち、そのパーツの親
パーツのローカル座標系での位置、姿勢及びスケールを
保持している。そして、パーツを構成する形状要素群
は、下位のパーツ(子パーツ)も含めて、このパーツロ
ーカル座標系の中に配置されることになる。従って、パ
ーツの階層は座標系の階層でもある。因みに、親を持た
ない最上位のパーツはワールド座標系に配置されている
ことになる。さらに、パーツは、人間に理解できる文字
列形式の名称を持つことができ、これにより利用の便を
図る。
【0031】パーツは、それを構成する全ての要素図形
群、補助図形群及び下位パーツ群をリスト形式で保持し
ており、また、グループ選択情報など図形以外のデータ
群についても同様の形式で保持している。パーツを構成
しているモデルデータには、例えば、各要素図形単位の
要素図形構成リスト〔点リスト、線(曲線)リスト、面
(三角面、四角面など)リスト、立体(四面体、五面
体、六面体など)リスト〕、下位パーツリスト、補助図
形リスト(寸法線リスト、引出し綴リスト)、グループ
選択リストなどがあり、レイヤーNo.等とともに、そ
れぞれの種別毎にリストとして格納される。
【0032】〔ローカル座標系〕ローカル座標系は、ベ
ースクラスの派生クラスで、属性にのみ注目すると、例
えば、座標系変換マトリクス(親座標系相対)〔平行移
動(x,y,z)、回転(x、y、z各軸周り回転角
度)〕、軸(メッシュ)表示制御情報(各軸方向の目盛
り幅、各軸と垂直方向の目盛り幅、各軸の長さ、各軸方
向のメッシュ数、各軸と垂直方向のメッシュ数)、表示
制御用データ(描画データ保持エリア、画面のちらつき
防止用)、表示の際に使用する計算値(ワールド変換マ
トリクス)〔原点位置ベクトル、X軸(1,0,0)ベ
クトル、Y軸(0,1,0)ベクトル、Z軸(0,0,
1)ベクトル〕などが定義される。
【0033】座標系の変換は、親座標系上での原点位置
(平行移動)および各軸(X,Y,Z軸)周りの回転量
で表現される。また、オブジェクトを画面に表示する場
合、ローカル座標系Pl(x,y,z)からワールド座
標系Pw(X,Y,Z)への座標変換は、予め座標系の
階層を反映して計算されたワールド変換マトリクスTw
を使い、次式(5)により一気に行う: Pw(X,Y,Z) = Pl(x,y,z)× Tw …(5)
【0034】〔グループ選択情報〕グループ選択情報
は、パーツ内部のオブジェクトを何等かの理由でグルー
プとして纏めるための情報であり、グループに属するオ
ブジェクト群を集合として持つことができる。グループ
選択情報のデータ構造は、例えば、対象データリストグ
ループ名、選択図形I/OシーケンスNo.リスト等か
ら成る。グループに属すオブジェクト群は、メモリ上で
は、オブジェクトへのポインタのリストを持つことによ
り管理する。しかし、外部ファイルに格納された状態で
はポインタ使用できないので、各オブジェクトのI/O
シーケンスNo.を文字列形式のリストとして保存し、
読み込み時に、このシーケンスNo.をオブジェクト群
のポインタへ変換する。
【0035】〔座標パラメータと基本図形要素(要素図
形)〕この発明の一実施例による3次元CADシステム
においては、基本図形要素(基本トポロジー)となる要
素図形として、大きく分類して、0次元要素である点要
素PE、1次元要素である線(曲線)要素LE、三角
面、四角面などの2次元要素である面(曲面)要素S
E、及び、四面体、五面体、六面体などの3次元要素で
ある立体要素VEが設定される。これらの要素図形は、
全てベースクラスの派生クラスとして定義され、それぞ
れ、ベースクラスの属性を引き継ぐと共に、各々独自の
属性データを付加している。また、要素図形は面積座標
パラメータα,β,γ,…で定義される。すなわち、よ
り厳密にいうと、線要素LE、面要素SE又は立体要素
VEは、それぞれ、直線座標パラメータα1,β1、面
積座標パラメータα2,β2,γ2(,δ2,…)、体
積座標パラメータα3,β3,γ3,δ3,…で定義さ
れる。
【0036】〔1〕点要素PE 点要素PEに付加されるデータで本質的なものは、ロー
カル座標系での3次元座標値、親図形での面積座標値、
親図形からの相対オフセットであり、例えば、点要素P
Eのデータ構造は、図形形状データ〔点の三次元座標
値、親図形での面積座標パラメータ、オフセット長さ、
オフセット(変形)〕や、表示用/編集用ワークエリア
(描画データ保持エリア、画面のちらつき防止用)など
である。
【0037】点要素PEの親となる図形は、他の点要素
PE、線要素LE及び面要素SEの何れかであり、点要
素PEの三次元空間上での座標値P(x,y,z)は、
親図形を持たない最上位図形である場合、図5(1)に
示すように、ベクトルPoで表わされ、親図形を持つ場
合は、次式(6)により求めることができる: P(x,y,z) = Pp(α,β,…)+Po …(6)
【0038】ここで、Pp(α,β,…)は、親図形で
の点の面積座標パラメータ(α,β,…)から計算され
た三次元空間座標である。つまり、親図形上で面積座標
値(α,β,…)を移動させると、図5(2)に示すよ
うに、オフセットPoをもって点要素PEが親図形Pに
沿って移動することを意味している。なお、特殊なケー
スとして親図形が他の点要素PEである場合は、Pp
(α,β,…)=親の座標(x,y,z)として扱う。
【0039】〔2〕線要素LE 線(曲線)要素LEの場合、その形状を表現するデータ
は、線の2端点、端点での接線ベクトルに応じた制御ベ
クトル〔線制御ベクトル、(中間)制御点ベクトルとも
いう〕、制御点のオフセットベクトルであり、これらの
データを用い、面積座標(α、β)をパラメータとする
所与の総n次式(例えば、3次式)で曲線の形状を表現
する。ここで、線には直線と曲線の区別はなく、直線は
曲線の特別なケースと見なす。また、以下、線要素LE
について、面積座標パラメータα,βとして特に記号α
1,β1を用いて説明する。
【0040】図6(1)に示すように、長さ値が「1」
の直線ABを2つの線分AL,LBに区分し、各の線分
LB,LAの長さα1,β1を表わす直線座標値を面積
座標パラメータ(厳密にいえば、直線座標パラメータ)
とし、実空間(x,y,z)に写像される線要素LE上
の位置ベクトルPを次式(7)で表現する: P = P(α1,β1) …(7) ただし、条件より、常に、次式(8)の関係が成り立
つ: 1−(α1+β1) = 0 …(8) 従って、式(8)から、一方のパラメータ(例えば、α
1)の値が決まれば、残りのパラメータ(例えば、β
1)の値は定まる(α1=1−β1,β1=1−α
1)。
【0041】なお、これに一般的に説明を加えると、長
さ値が「1」の直線ABに対して点Loを想定して、直
線ABを底辺とする三角形△LoABの面積Sab及び
形状計数k1を導入し、次式(9)で表わされる直線座
標パラメータ値α1,β1を考慮する: 1−(α1+β1) = k1・Sab …(9) ここで、点Loを直線ABへの垂線に沿って直線ABに
近づけて行き点Lに至らせた場合、直線ABを底辺とす
る三角形△LABの面積Sab=0となり、式(9)か
ら式(8)が得られる。
【0042】面積座標(α1、β1)は、 α1 + β1 = 1 …(10) という関係を満たすものとしている。これは、単純に言
うと、線(曲線)要素LE上の点Pが端点PA,PBに
対してどこの位置あるかについて、面積座標パラメータ
空間上で考えて、それぞれの端点からの距離比を表現す
ると解釈することができる。ただし、点Pが線分(弧)
の外にある場合は、何れかが負の値になる。また、面積
座標(α1,β1)から三次元空間座標P(x,y,
z)への写像は、例えば、面積座標パラメータ(α1,
β1)について対称な総三次式により計算する。
【0043】面積パラメータ空間(α1,β1)に対応
して実空間(x,y,z)に写像される線要素LE上の
位置ベクトルPは、これら2つの面積座標パラメータα
1,β1を利用して、面要素SE上の点Pの3次元相対
位置座標値で表わされ、総3次表現形式で記述される場
合は次式(11)で表わされる: P = A10 α13 + A11 β13 + A12 α12 β1 + A13 α12 β22 …(11) ここで、係数ベクトルA10〜A13は、2つ(端点PA,
PB)の端点ベクトル及び2つ(端点PA,PB)にお
ける(線)制御ベクトル(中間制御点ベクトル)Tab,
Tbaの計4個の制御変数から算出される。係数ベクトル
A10,A11は、A10=端点PAの実空間座標値、A11=
端点PBの実空間座標値とし、A12,A13については、
例えば、A12=3×(A10+Tab)、A13=3×(A11
+Tba)とするのがよい。
【0044】このように係数ベクトルA10〜A13を設定
した場合、図6(1)において、線要素PE上における
パラメータ値α1=1/3,β1=2/3の点Pab、
及び、α1=2/3,β2=1/3の点Pbaは、それ
ぞれ、制御ベクトルTab,Tbaに対応する。制御ベクト
ルTab,Tbaは、この設定例の場合、端点PA,PBで
の線要素LEの接線ベクトルTβa,Tαbの1/3倍
とされる。ここで、接線ベクトルTβaは、α1=1,
β1=0のときのdP/dβ1であり、接線ベクトルT
αbは、α1=0,β1=1のときのdP/dα1であ
る。
【0045】なお、真に直線の場合は、 Tab = ( A11 − A10 )/ 3 Tab = ( A10 − A11 )/ 3 であるので、 A12 = 2.0×A10 + A11 A13 = A10 + 2.0×A11 となり、これを上記した写像式(11)に直接当てはめ
ると、 P(x,y,z) = A10 α1 + A11 (1−α
1) または P(x,y,z) = A10 (1−β1) + A11
β1 となり通常の直線表現が得られる。
【0046】この写像をもう少し詳しく説明すると、
(α1,β1)=(1,0)のときP(x,y,z)=
A10となり、(α1,β1)=(0,1)のときP
(x,y,z)=A11となるので、線要素LEは、それ
ぞれ計数ベクトルA10,A11で表わされる端点PA,P
Bを通ることが分かる。また、写像式(11)をパラメ
ータβ1で微分すると、点PAから点PBに向かう線要
素LE上の接線ベクトルTβ=dP/dβ1について、
次式(12)が得られる: Tβ = − 3× α2 A10 + 3×(α2 − 2× α1 β1)( A10 + A12 ) − 3×(β2 − 2× β1 α1)( A11 + A13 ) + 3× β2 A11 …(12)
【0047】端点PAでの線要素LEの接線ベクトルT
βaは、上式(12)で、(α1,β1)=(1,0)
とすることにより、 Tβa = 3× A12 が導かれる。また、端点PBでの線要素LEの接線ベク
トルTαbについては、同様にして、点PBから点PA
に向かう線要素LE上の接線ベクトルTα=dP/dα
1において(α,β)=(1,0)とすると、 Tαb = 3× A13 が得られる。従って、ベクトルTβa,Tαbは、制御
ベクトルA12,A13の3倍となる
【0048】つまり、端点PAでの接線連続性を保ちつ
つ線要素LEを変形する場合には、端点PBでの端点ベ
クトルA11及び制御ベクトルA13を任意に変化すること
ができ、端点PBでの接線連続性を保ちつつ線要素LE
を変形する場合には、端点PAでの端点ベクトルA10及
び制御ベクトルA12を任意に変化することができる。な
お、端点PA又は端点PBにおける曲率ベクトルは、そ
れぞれ、曲率ベクトルdP2/dβ12又はdP2/dα
2の式に(α1,β1)=(1,0)又は(1,0)
を代入することにより得られるが、端点PA又は端点P
Bで曲率連続までも保持しつつ線要素LEを変形する場
合には、端点PBの端点ベクトルA11のみ又は端点PA
の端点ベクトルA10のみしか変化することができない。
【0049】また、線要素LEのデータ構造は、上述し
た図形形状データ〔線の2端点、直線化フラグ、制御点
ベクトル、制御点オフセット(変形)〕の外、例えば、
計量計算用分割数、端点へのベクトル移動選択フラグ、
表示/編集用のワークエリア(描画データ保持エリア、
画面のちらつき防止用、端点I/OシーケンスNo.等
を備える。
【0050】図6(2)は、直線を表わす2つの線要素
LE1,LE2を共通の端点PBで接線連続にして連続
化する場合のイメージを示している。つまり、2つの線
要素LE1,LE2を接線連続にするには、端点PBに
おける制御ベクトルTba,Tbcを相互に逆向きにすれば
よい。また、曲率まで連続させるには、制御ベクトルT
ba,Tbcの長さ|Tba|,|Tbc|を同じにすればよ
い。
【0051】〔2〕面要素SE 次に、面要素SEにおいては、面の境界となる線(曲
線)(境界線、外周線、周囲線ともいう)、内部制御点
ベクトル(面内制御ベクトル)、制御点オフセット(変
形)の3データで形状を表現し、これらの属性値から決
定される係数ベクトルを用い面積座標(α,β,γ,
…)をパラメータとする所与の総n次式(例えば、3次
式)で曲面の形状を表現する。
【0052】面要素SEのデータ構造は、具体的には、
三角面や四角面などの各面要素毎に、以下三角面要素
(三角パッチ)SEtや四角面要素(四角パッチ)SE
qの項で詳しく説明する図形形状データ〔面のn頂点
(n=3,4,…)、面のn境界線(曲線)、内部制御
点ベクトル〕の外、例えば、計量計算用分割数、制御点
オフセット(変形)、内部制御点選択フラグ、色パレッ
トNo.、マイナスパッチ用(穴表示)データ(zバッ
ファーパッチ用範囲手前/奥距離等)、表示/編集用の
ワークエリア(描画データ保持エリア、画面のちらつき
防止用、頂点及び境界線I/OシーケンスNo.等を備
える。ここで、面要素SEのn個の頂点もデータとして
持つようにしているが、これらは、面要素SEの境界線
の端点を表わすデータである。これらの頂点データは、
境界線の繋がり状態を考慮して境界線の端点を配置した
ものであり、各々どれか2本の境界線の端点且つ交差点
となっている。
【0053】なお、面要素SEについては、任意の多角
形(n角形)面積座標パラメータα,β,γ,…を用い
ることができるが、特に、前掲した三角面要素SEt及
び四角面要素SEqは利便性が高い。以下、各面要素S
Eについて、面積座標パラメータα,β,γ,…として
特に記号α2,β2,γ2,…を用いて説明する。
【0054】(A)三角面要素(三角パッチ)SEt:
三角面要素SEtにおいては、その形状を表現している
データは、面の境界となる3つの線(曲線)、内部制御
点ベクトル、制御点オフセット(変形)の3つであり、
これらの属性値から決定される係数ベクトルを用いて、
面積座標(α2,β2,γ2)をパラメータとして、例
えば、所与の総3次式で三角曲面の形状を表現する。
【0055】三角形(n=3)面積座標パラメータを用
いる場合には、図7に示すように、面積の値が「1」の
正三角形△ABCに対してポイントSを定め、3つの小
三角形△SAB,△SBC,△SCAに区分し、各小三
角形△SAB,△SBC,△SCAの面積Sab,Sb
c,Scaを Sab = 1 − (α2+β2) …(13) Sbc = 1 − (β2+γ2) …(14) Sca = 1 − (γ2+α2) …(15) とすると、値α2,β2,γ2は面積Sbc,Sca,
Sabを間接的に表わす面積座標値である。この面積座
標値α2,β2,γ2をポイントSについての三角形面
積座標パラメータとし、実空間(x,y,z)に写像さ
れる面要素SE上の位置ベクトルPを次式(16)で表
現する: P = P(α2,β2,γ2) …(16) ただし、条件より、常に、次式(17)の関係が成り立
つ: 1−(α2+β2+γ2) = 0 …(17)
【0056】極端な例を挙げると、ポイントSを頂点A
上においた場合、各三角形面積座標パラメータの値は、
α2=1,β2=γ2=0となり、頂点B上においた場
合は、α2=0,β2=1,γ2=0となり、頂点C上
においた場合は、α2=β2=0,γ2=1となる。従
って、式(17)から、2つの三角形面積パラメータ
(例えば、α2,β2)の値が決まれば、残りの三角形
面積パラメータ(例えば、γ2)の値は定まる。
【0057】このように、三角面を表わすための面積座
標(α2,β2,γ2)には、 α2 + β2 + γ2 = 1 …(18) という関係があり、3つの頂点PA,PB,PCは、面
積座標(α2,β2,γ2)=(1,0,0),(0,
1,0),(0,0,1)に対応する。また、単純に表
現すれば、三角面要素SEtは、各頂点PA,PB,P
C間に3つの境界線Lab,Lbc,Lcaを持ち、後
述するように、形状を制御するために面内制御ベクトル
(内部制御点ベクトル)Vsを付加したものであるとい
うことができる。
【0058】面積座標(α2,β2,γ2)は、面が本
質的に二次元である故、実は2つの独立なパラメータ
(x,y)から計算できる筈なので、これらの関係は、 α2 = 1 − β2 − γ2 β2 = p γ2 = q で定義することができる。この定義によると、任意の点
(p,q)に対してα+β+γ=1の関係が成立するこ
とから、座標(α2,β2,γ2)は何らかの3つの量
の比を表わしていると考えられる。実際、図7のよう
に、或る三角形△ABCについて、その内点S(p,
q)で分割したときの3つの三角形の面積比を表わして
いる。また、このように面積座標(α2,β2,γ2)
が決まると、パラメータ(p,q)に対応する点の三次
元空間での座標P(x,y,z)は、例えば、次に説明
するような面積座標(α2,β2,γ2)の総三次式に
より計算される。
【0059】図7に示すように、三角形面積パラメータ
空間(α2,β2,γ2)に対応して実空間(x,y,
z)に写像される面要素SE上の位置ベクトルPは、こ
れら3つの面積座標パラメータα2,β2,γ2を利用
して、例えば、総3次表現形式で記述される場合は、面
要素SE上の点Pの3次元位置座標値として、次式(1
9)で表わされる: P = A20 α23 + A21 β23 + A22 γ23 + A23 α22 β2 + A24 α2 β22 + A25 β22 γ2 + A26 β2 γ22 + A27 γ22 α2 + A28 γ2 α22 + A29 α2 β2 γ2 …(19)
【0060】ここで、係数ベクトルA20〜29は、3つ
(頂点=境界線の交差点PA,PB,PC)の頂点ベク
トル、6つ(各頂点間線分=境界線の両端)の端点にお
ける線制御ベクトル(中間点制御ベクトル)Tab,Tb
a,Tbc,Tcb,Tca,Tac、及び、1つの面内制御ベ
クトル(内部制御点ベクトル)Vsの計10個の制御変
数から算出される。つまり、A20〜A22=頂点PA〜P
Cの実空間座標値、A23=3×(A20+Tab)、A24=
3×(A21+Tba)、A25=3×(A21+Tbc)、A26
=3×(A22+Tcb)、A27=3×(A22+Tca)、A
28=3×(A20+Tac)、A29=2×(A20+A21+A
22+Tab+Tba+Tbc+Tcb+Tca+Tac+3×Vs)
である。なお、この計算式はモデル座標系上のものであ
り、ローカル座標系で計算するときは、頂点ベクトルA
20〜A22及び制御ベクトルTab,Tba;Tbc,Tcb;T
ca,Tac;Vsをそれぞれローカル座標系に変換せねば
ならない。
【0061】上述の変換式(19)は、三角面要素SE
tの境界線上では線(曲線)要素PEの写像式(11)
に一致しなければならないが、実際、境界線Labにつ
いては、 α2 + β2 = 1 および γ2 = 0 が成立するので、これを式(18)に代入すると、式
(11)が導かれる。同様に、他の境界線Lbc,Lc
aについてもサイクリックに変数を置換すると、同じ変
換が成立していることが解る。つまり、この写像式(1
8)は、三角面要素SEtの境界線Lab〜Lcaを含
む曲面を表現している。なお、式(19)において面積
座標パラメータ(α2,β2,γ2)を夫々(1,0,
0)、(0,1,0)、(0,0,1)とすれば、頂点
ベクトルA20〜A22で表わされる頂点PA,PB,PC
を三角面が通過することは、容易に理解することができ
る。
【0062】図7において、頂点PA,PB間の境界線
Lab上におけるパラメータ値α2=1/3,β2=2
/3,γ2=0の中間点Pab、及び、α2=2/3,
β2=1/3,γ2=0の中間点Pbaは、それぞれ、
制御ベクトルTab,Tbaに対応する点であり、他の境界
線Lbc,Lcaの中間点Pbc,Pcb;Pca,P
acについても、同様である。また、面内制御ベクトル
Vsは、図7に“×”印で示すα2=1/3,β2=1
/3,γ2=1/3の点Soを写像した面内制御点に対
応し、三角面要素SEtの重心付近での膨らみ/凹みを
制御するものである。
【0063】式(19)において、(α2,β2,γ
2)=(1/3,1/3,1/3)とすると、 P(x,y,z) = (1/3)( A20 + A21 + A22 ) + (5/27)( Tab + Tba + Tbc + Tcb + Tca + Tac ) +(2/9)Vs …(20) となり、平面からのずれが境界線と内部制御点ベクトル
Vsにどのように影響されているかを推察することがで
きる。ここで、例えば、境界線Labが直線であるとす
れば、 Tab = ( A21 − A20 )/3 Tba = ( A20 − A21 )/3 となり、 Tab + Tba = 0 となる。同様に、他の境界線Lbc,Lcaも直線であ
るとすれば、 P(x,y,z) = (1/3)( A20 + A21 + A22 ) +(2/9)Vs …(21) となるので、真の平面からのずれは2/9Vectとな
ることが解る。つまり、内部制御点ベクトルVsがVs
=0のときは、面は平面を表わし、この意味で内部制御
点ベクトルVsは重心付近の脹らみと凹みを制御するも
のである。なお、内部制御点ベクトルVsの基準値(デ
フォルト値)としてVs=0用意しておくことができ
る。
【0064】〔B〕四角面(四角パッチ)要素SEq:
四角面要素SEqにおいて、その形状を表現しているデ
ータは、面の境界となる4つの線(曲線)、4つの内部
制御点ベクトル、制御点オフセット(変形)である。こ
れらの属性値から決定される係数ベクトルを用いて、面
積座標(α2,β2,γ2,δ2)をパラメータとし
て、例えば、所与の総3次式で四角曲面の形状を表現す
る。
【0065】四角形(n=4)面積座標パラメータを用
いる場合には、例えば、図8に示すように、各辺の長さ
が「1」つまり面積が「1」の正四角形ABCDに対し
てポイントSを定め、各辺に対応する4つの三角形△S
ab,Sbc,Scd,Sdaに区分し、各三角形の面
積を次式(22)〜(25)のように書き表わす: Sab = (1/2){1−(α2+β2)} …(22) Sbc = (1/2){1−(β2+γ2)} …(23) Scd = (1/2){1−(γ2+δ2)} …(24) Sda = (1/2){1−(δ2+α2)} …(25) ポイントSについて、このような面積座標パラメータα
2,β2,γ2,δ2によって、実空間(x,y,z)
に写像される面要素SEを定義し、立体図形の1曲面要
素(曲面四角パッチ)として取り扱うことが可能であ
る。
【0066】なお、四角形面積座標パラメータα2,β
2,γ2,δ2にも次式(26)に示す関係がある: 1−(α2+β2+γ2+δ2)= 0 …(26) また、2つの四角形面積パラメータ(例えば、α2,β
2)の値が決まれば、残4つの三角形の頂点A〜Dの位
置が決まることから、残りの四角形面積パラメータ(例
えば、γ2,δ2)の値は定まる。さらに、三角形の三
つの面積座標(α2,β2,γ2)を四つの面積座標系
(α2,β2,γ2,δ2)に線形変換することによ
り、同じ面要素を四角形面積座標系(α2,β2,γ
2,δ2)で表現することができる。
【0067】三角面要素SEtの場合と同様に、四角形
面積座標(α2,β2,γ2,δ2)は、面が本質的に
二次元である故、実は2つの独立なパラメータ(p,
q)でから計算できる筈なので、図9に示すように、こ
れらの関係は、 α2 = 1 − p− q + γ2 β2 = p − γ2 γ2 = p × q δ2 = q − γ2 で定義することができる。この定義によると、任意の
(p,q)に対してα2+β2+γ2+δ2=1の関係
が成立することから、三角面要素SEtについて述べた
ように、座標(α2,β2,γ2,δ2)は何らか四つ
の量の比を表していると考えられるが、実際、図8のよ
うに、単位長さの正方形ABCDを面上の2次元直行座
標(p,q)で分割したときの分割面それぞれの面積
(又は面積比)に対応していることが解かる。また、四
角形面積座標(α2,β2,γ2,δ2)から三次元空
間座標P(x,y,z)への写像は、例えば、面積座標
(α2,β2,γ2,δ2)について対称な総3次式を
用いて行う。
【0068】図8に示すように、四角形面積座標パラメ
ータに対応して実空間(x,y,z)に写像される面要
素SE上の位置ベクトルPは、前述した直線(曲線)や
三角面要素SEtの式(11),(19)と同様に、総
3次形式で次式(27)のように表現することができ、
面の複雑さにおいては、NURBS曲面のn×m=4×
4制御点で定義される面に対応する: P = A40 α23 + A41 β23 + A42 γ23 + A43 δ23 + A44 α22 β2 + A45 α2 β22 + A46 β22 γ2 + A47 β2 γ22 + A48 γ22 δ2 + A49 γ2 δ22 + A50 δ22 α2 + A51 δ2 α22 + A52 δ2 α2 β2 + A53 α2 β2 γ2 + A54 β2 γ2 δ2 + A55 γ2 δ2 α2 …(27)
【0069】ここで、係数ベクトルA50〜A55は、4つ
(頂点=境界線の交差点PA,PB,PC,PD)の頂
点ベクトル、8つ(各頂点間線分=境界線の両端)の線
制御ベクトルTab,Tba,Tbc,Tcb,Tcd,Tdc,T
da,Tad、及び、4つの面内制御ベクトルVsa,Vsb,
Vsc,Vsdの計16個の制御変数から算出される。つま
り、A40〜A43=頂点PA〜PDの実空間座標値、A44
=3×(A40+Tab)、A45=3×(A41+Tba)、A
46=3×(A41+Tbc)、A47=3×(A42+Tcb)、
A48=3×(A42+Tcd)、A49=3×(A43+Td
c)、A50=3×(A43+Tda)、A51=3×(A40+
Tad)、A52=9×(A40+Tab+Tad+Vsa)、A53
=9×(A41+Tbc+Tba+Vsb)、A54=9×(A42
+Tcd+Tcb+Vsc)、A55=9×(A43+Tda+Tdc
+Vsd)である。なお、この計算式もモデル座標系上の
ものであり、ローカル座標系で計算するときは、頂点ベ
クトルA20〜A22及び制御ベクトルTab,Tba;Tbc,
Tcb;Tcd,Tdc;Tda,Tad;Vsa,Vsb,Vsc,V
sdをそれぞれローカル座標系に変換せねばならない。
【0070】この変換式(27)も各々の境界線につい
ては、連続性の点から線分の変換式(11)に一致しな
ければならないが、例えば、境界線Lab上では、 α2 + β2 = 1 および γ2 = δ2 = 0 が成立するので、これを式(27)に代入すると、実
際、式(11)が導かれる。同様に、他の境界線Lbc
〜Ldaについてもサイクリックに変数を置換すると、
同じ変換が成立していることが解る。つまり、この写像
式は、四角面要素SEqの境界線Lab〜Ldaを含む
曲面を表現している。なお、式(27)において(α
2,β2,γ2,δ2)を(1,0,0,0)、(0,
1,0,0)、(0,0,1,0)、(0,0,0,
1)とすれば、それぞれ、頂点ベクトルA20〜A23が得
られることから、四角面が頂点PA〜PDを通過するこ
とは容易に解る。
【0071】なお、線制御ベクトルTab,Tba,Tbc,
Tcb,Tcd,Tdc,Tda,Tadについては三角面要素S
Etで説明したものと同様である。面内制御ベクトルV
sa,Vsb,Vsc,Vsdは、図8に“×”印で示す四角形
面積座標パラメータ(α2,β2,γ2,δ2)が、そ
れぞれ、(4/9,2/9,1/9,2/9)〔p=1
/3,q=1/3)、(2/9,4/9,2/9,1/
9)〔p=2/3,q=1/3)、(1/9,2/9,
4/9,2/9)〔p=2/3,q=2/3)、(2/
9,1/9,2/9,4/9)〔p=2/3,q=1/
3)の点を写像した面内制御点に対応し、主として、こ
れらの制御点近傍の膨らみ/凹みを制御するものであ
る。また、内部制御点ベクトルVsa,Vsb,Vsc,Vsd
の基準値(デフォルト値)としてVsa=Vsb=Vsc=V
sd=0を用意しておくことができ、このデフォルト値を
使用して定義される四角面要素SEqは、ツイストベク
トルがゼロのクーンズパッチと同じ内容を表わしてい
る。
【0072】図10は、正方形の境界線Lab〜Lda
を接線連続にして円形状の図形を作るときの線制御ベク
トルTab,Tba,Tbc,Tcb,Tcd,Tdc,Tda,Tad
の変化を示している。図10において、図6(2)の線
要素LEの接線連続化で説明した場合と同じように、境
界線Lab〜Ldaの端点PA〜PDにおける制御ベク
トルTad,Tab;Tba,Tbc;Tcb,Tcd;Tdc,Tda
を、互いに接する境界線Lda,Lab;Lab,Lb
c;Lbc,Lcd;Lcd,Lda;の間で方向を一
致させ逆向きにすることにより、境界線Lab〜Lda
を正方形(a)から、端点PA〜PDで接線が連続した
円形状(b)へと変形させている。
【0073】〔C〕n角面要素:面要素SWは、一般的
に説明すると、図11に示すように、面積値「1」の正
n角形ABC…Nを用いるn角形面積座標パラメータに
よりn角形の面要素SEを定義する場合、次式(2
8),(29)が成立し、n個の面積座標パラメータの
値は、2つの三角形の面積(例えば、Sab,Sna)
の値が定まれば、他の全ての面座標パラメータの値は定
まる: P = P(α2,β2,γ2,…,ν2) …(28) 1−(α2+β2+γ2+…+ν2)= 0 …(29) なお、式(29)は、次式(30)〜(32)の関係か
ら導出される: 1−(α2+β2) = k2 Sab 1−(β2+γ2) = k2 Sbc 1−(γ2+δ2) = k2 Scd …… 1−(ν2+α2) = k2 Sna …(30) Sab+Sbc+Scd+…+Sna = 1 …(31) k2 = n − 2 …(32) ただし、Sab,Sbc,Scd,…,Snaは、辺A
N,BC,CD,…,NAの上に立つ小三角形△SA
B,△SBC,△SCD,…,△SNAの面積であり、
形状計数k2は、例えば、三角形ABC(n=3)の場
合k2=1、四角形ABCD(n=4)の場合k2=2
となるのである。
【0074】〔3〕立体要素VE 立体要素VEについては、同様に、一般に、体積値
「1」の正n面体についてポイントVを定め、ポイント
Vを頂点とし各多角形表面を底面とする各多角錐の体積
値Va,Vb,Vc,…,Vnから多面体(n面体)体
積座標パラメータ値α3,β3,γ3,…,μ3が定ま
り、これにより立体要素VEを定義することができる。
この場合、次式(33),(34)が成立し、(n−
1)の多面体体積座標パラメータ(例えば、α3,β
3,γ3…,μ3)(例えば、ν3)の値は定まる: P = P(α3,β3,γ3,…,μ3) …(33) 1−(α3+β3+γ3+…+μ3)= 0 …(34) なお、式(34)は、次式(35)〜(37)の関係か
ら導出される: 1−(α3+β3+γ3+… ) = k3・Va 1−(β3+γ3+… +… ) = k3・Vb 1−(γ3+… +… +… ) = k3・Vc …… 1−(… +… +μ3+α3) = k3・Vn …(35) Va+Vb+Vc+…+Vn = 1 …(36) k3 = n−3 …(37)
【0075】ただし、Va,Vb,Vc,…,Vnは、
各多角形表面AB…,BC…,…の上に立つ角錐の体積
であり、形状計数k3は、例えば、正四面体(n=4)
の場合はk3=1となり、これに基づいて四面体要素V
Eqを定義することができ、また、図12(1)のよう
な正六面体ABCDEFGH(n=6)の場合にはk3
=3となり、これに基づいて六面体要素VEhを定義す
ることができる。また、この多面体(n面体)体積座標
パラメータに対応して実空間(x,y,z)に写像され
る立体要素VE内部の位置ベクトルP(α3,β3,γ
3,…,ν3)は、式(19),(27)と同様に、例
えば、総3次形式で表現することができる。また、四面
体要素VEqや六面体要素VEhなどの境界線(稜線)
は式(11)に一致し、境界面は式(19),(27)
に一致することが確かめらることができる。
【0076】例えば、六面体要素VEhについては、8
つの六面体体積座標パラメータα3,β3,γ3,ε
3,ζ3,η3,θ3は、図12(2)のように、体積
「1」の正六面体ABCDEFGHを内点V(p,q,
r)で分割して(内点Vを通りp,q,r軸に平行な面
で区切って)得られる8つの小直方体(端点A〜Hと
は、その対向に当たるものが順次対応する。例えば、パ
ラメータα3は、端点Aの対向に当たる斜線部の小直方
体が対応する)の体積を意味しており、 α3 + β3 + γ3 + δ3 + ε3 + ζ3 + η3 + θ3 =1 …(38) の関係がある。そして、正六面体ABCDEFGHの内
部の点V(p,q,r)対角について次式(39)のよ
うな写像式が得られる:
【0077】 P = A60 α33 + A61 β33 + A62 γ33 + A63 δ33 + A64 ε33 + A65 ζ33 + A66 η33 + A67 θ33 + A68 α32 β3 + A69 α3 β32 + A70 β32 γ3 + A71 β3 γ32 + A72 γ32 δ3 + A73 γ3 δ32 + A74 δ32 α3 + A75 δ3 α32 + A76 α32 ε3 + A77 α3 ε32 + A78 ε32 ζ3 + A79 ε3 ζ32 + A80 β32 ζ3 + A81 β3 ζ32 + A82 ζ32 η3 + A83 ζ3 η32 + A84 γ32 η3 + A85 γ3 η32 + A86 η32 θ3 + A87 η3 θ32 + A88 δ32 θ3 + A89 δ3 θ32 + A90 θ32 δ3 + A91 θ3 δ32 + A92 δ3 α3 β3 + A93 α3 β3 γ3 + A94 β3 γ3 δ3 + A95 γ3 δ3 α3 + A96 θ3 ε3 ζ3 + A97 ε3 ζ3 η3 + A98 ζ3 η3 θ3 + A99 ζ3 η3 ε3 + AA0 ε3 α3 β3 + AA1 α3 β3 ζ3 + AA2 β3 ζ3 ε3 + AA3 ζ3 ε3 α3 + AA4 ζ3 β3 γ3 + AA5 β3 γ3 η3 + AA6 γ3 η3 ζ3 + AA7 η3 ζ3 α3 + AA8 η3 γ3 δ3 + AA9 γ3 δ3 θ3 + AB0 δ3 θ3 η3 + AB1 θ3 η3 γ3 + AB2 θ3 δ3 α3 + AB3 δ3 α3 ε3 + AB4 α3 ε3 θ3 + AB5 ε3 θ3 δ3 + AB6 β3 ε3 δ3 + AB7 α3 ζ3 γ3 + AB8 β3 η3 δ3 + AB9 θ3 α3 γ3 + AC0 θ3 α3 ζ3 + AC1 η3 β3 ε3 + AC2 ζ3 γ3 θ3 + AC3 η3 ε3 δ3 …(39)
【0078】ここで、係数ベクトルA60〜AC3は、六面
体を構成する8つの頂点及び6つの境界面及び境界面に
関する各データ(各頂点ベクトル、各線制御ベクトル、
各面制御ベクトルや内部制御ベクトル等、計64個の制
御変数)から算出されるが、詳細は省略する。なお、仮
に、r=0即ちε3=ζ3=η3=θ3=0としてみる
と、四面体要素SEqで述べた四角形面積座標ABCD
そのものとなり、これを写像式(39)に当てはめる
と、四面体要素SEqの写像式(27)の表現に一致す
る。他の境界面についても同様な方法でこれを確かめる
ことができる。従って、写像式(39)は六面体の境界
面をその表現に含んでいる。
【0079】実用上は、立体要素VE内部の点は必要と
される場合が少ないので、四面体要素VEq、五面体要
素VEp及び六面体要素VEhを面要素SEで立体要素
VEの表面を表現する手法が簡便であり、これで十分に
有用し得る。従って、以下に説明する実用的な立体要素
VEのデータ構造は、具体的には、四面体、五面体や六
面体などの各立体要素毎に、図形形状データ〔頂点、境
界線(曲線)、境界面〕の外、例えば、計量計算用分割
数、制御点オフセット(変形)、表示/編集用のワーク
エリア(描画データ保持エリア、画面のちらつき防止
用、頂点、境界線及び境界面I/OシーケンスNo.等
を備える。ここで、面要素SEのn個の頂点もデータと
して持つようにしているが、これらは、面要素SEの境
界線の端点を表わすデータである。これらの頂点データ
は、境界線の繋がり状態を考慮して境界線の端点を配置
したものであり、各々どれか2本の境界線の端点且つ交
差点となっている。
【0080】〔A〕四面体要素VEq:四面体要素VE
qは、三角面が4つ張り合わさった立体として表現され
るもので、形状を表現するためのデータは、単純に、こ
れら4つの境界面のデータである。形状表現データに
は、境界面で構成される面の頂点と境界線のデータも持
っている。これらのデータは面の繋がりを配慮して配置
している。
【0081】〔B〕五面体要素VEp:五面体要素VE
pは、上下2つの三角面と、これらの三角面に繋がる3
つの四角面が張り合わさった立体として表現されるもの
で、形状を表現するためのデータとしては、合計5つの
これら境界面データを持っており、四面体要素VEqと
同様、境界面で構成される面の頂点や境界線のデータも
含まれる。
【0082】〔C〕六面体要素VEh:六面体要素VE
hは、上下2つの四角面と、これらの四角面に繋がる4
つの四角面が張り合わさった立体として表現されるもの
で、形状を表現するためのデータとしては、合計6つの
これら境界面データを持っており、他の立体要素VE
q,VEpと同様、境界面で構成される面の頂点や境界
線のデータも含まれる。
【0083】この発明の一実施例においては、以上説明
した面積座標パラメータ(α,β,γ,…)に関する総
n次(特に、総3次)形式による線(曲線)及び面(曲
面)の表現を利用し、親図形に子図形を相対的に記述し
て親図形上に子図形を定義する。この発明の総3次形式
を利用した一実施例においては、これらの座標パラメー
タ(以下、記号α,β,…で統一的に表記する。)に対
応して実空間(x,y,z)に写像される各要素の位置
ベクトルPは、通常、式(11),(19),(27)
と同様に、座標パラメータα,β,…の3次結合“αα
α”,“ααβ”,“αββ”,…の全てに夫々ベクト
ル係数A1,A2,A3,…を掛けた総和を示す座標パ
ラメータα,β,γ,…の総3次式で表現される。すな
わち、線要素LE上及び面要素SE上の点Pの3次元座
標値は、次式(40)のような総3次表現式で表現さ
れ、立体要素VE内部の点Pの3次元座標値について
も、同式で表現することができる: P = A1 α3 + A2 α2 β + A3 α β2 + … …(40)
【0084】このような総3次表現式は、面端の接線を
連続的に接合する関係を維持しつつ面を制御することが
できる最低次数の表現形式であり、総3次表現式を用い
ると、演算数を必要以上に増大せずに、十分に実用的な
3次元図形表現を得ることができる。しかしながら、更
に次数を増大した高次関数を利用して更に高い表現力を
もたせることもできる。なお、接線連続条件を厳密に考
えず表現力の自由度が低くくてもよい場合は、次式(4
1)のように、総2次式で表現することもできる: P = A1 α2 + A2 α β + A3 β γ + … …(41)
【0085】この発明の3次元CADシステムでは、こ
のように、直線座標パラメータ、面積座標パラメータ等
の座標パラメータを利用することによって、パラメータ
平面内の任意の直線は、全て同じ表現形式の写像曲線に
変換することができ、従来のCAD方式におけるベジェ
3次及び6次曲線境界の共有というような制約から開放
される。そして、これによって、多様な面同士の連続性
に関する制御機能を持たせることが可能になる。
【0086】〔各要素図形のデータ構造〕従来のCAD
システムにおいては、境界を接する面や線が二重に定義
される場合が多かったが、立体、面、線等が連続的に定
義されるためには、境界を接する面、線、点等が二重定
義されるようなことは、回避されなければならない。こ
のための一つの解決策として、この発明の一実施例にお
いては、点要素PE、線要素LE、面要素SE及び立体
要素VEを表現するデータ構造として図13に示すよう
に、ポインタLP,SP,VPを用いて階層的な結合関
係を持たせる形式のデータ構造を採用している。
【0087】図13において、点要素PEを表わす点リ
ストPLは、設定されている当該点要素の3次元座標値
(x,y,z)を表わす座標値データPCなどをもち、
線要素LEを表わす線リストLLは、当該線要素LEの
両端点を指示する端点ポインタLP、当該線要素LEの
両端における接線ベクトルに対応した線制御ベクトルデ
ータ(若しくは中間制御ポイントを相対座標で表わす中
間制御点データ)LV(相対定義)などをもつ。また、
面要素SEを表わす面リストSLは、境界線として当該
面要素SEを構成する線要素を指示する周囲線ポインタ
SP、当該面要素の面内制御ベクトル(若しくは面内制
御ポイントを相対座標で表示する面内制御点データ)S
V(相対定義)などをもち、立体要素VEを表わす立体
リストVLは、境界面として当該立体要素VEを構成す
る面要素を指示する外周面ポインタVPなどをもつ。そ
して、点リストPL、線リストLL及び面リストSLリ
ストには、レファレンスカウンタRCが設けられ、この
リファレンスカウンタRCには、いくつの要素から参照
されているかというレファレンス計数データ(参照親
数)が記録されるようになっている。
【0088】このような結合関係を持つたデータ構造を
採用すると、各要素VE,SE,LEを削除する場合
に、削除しようとする要素が、他の要素の構成要因にな
っていないことを確認した上、関連する面要素SE,線
要素LE、点要素PEのデータを削除することになる。
この発明の一実施例では、点リストPL、線リストLL
及び面リストSLリストにはレファレンスカウンタRC
が設けられているので、このような場合、例えば、或る
要素のレファレンス計数データが計数値“0”を示すと
当該要素を削除するといように、削除の可否を有効に判
別することができる。
【0089】〔システムの概要〕図14は、この発明に
よる3次元CADシステムのハードウエア構成例を示す
ブロック図である。この例では、システムは、CPU
(中央処理装置)1、記憶装置2、キーボードやマウス
等の入力操作装置3、ディスプレイ等の表示装置4、プ
リンタ等の出力装置5を備え、これらの装置1〜5は、
バス6を介して互いに接続されている。システム全体を
制御するCPU1は、所定のプログラムに従って種々の
制御を行い、特に、この発明による3次元図形処理を中
枢的に遂行する。記憶装置2は、基本プログラム、各種
図形処理プログラムや固定データ/パラメータを記憶し
たROM(読出専用メモリ)、各種データ等を一時記憶
するRAM(ランダムアクセスメモリ)の外、ハードデ
ィスクドライブ(HDD)やCD−ROMドライブ/F
D(フロッピィディスク)ドライブ等の外部記憶装置か
ら成り、これらの外部記憶装置には、各種図形処理プロ
グラムや各種図形データ/パラメータが記憶されてい
る。
【0090】また、入力操作装置3は、ディスプレイ1
4に表示される各種画面を視認しつつ操作することによ
り、3次元図形処理を遂行することができる。この例で
は、バス6にインターフェイス7が接続され、例えば、
プロッタ8を介して3次元図形を作図することができ
る。
【0091】〔図形生成の概要〕図15は、この発明に
よる3次元CADシステムにおいて実行される立体図形
の作成処理の一例を示す。この発明の一実施例では、例
えば、図16〜図20に示すように、面積座標パラメー
タを含む各種座標パラメータα,β,γ,δ,…を用い
て面要素SE等の基本図形要素を設定し、設定された複
数の基本図形要素を連続的に繋ぎ合わせて基本図形(基
本トポロジー図形)BTを生成し、生成された基本図形
BTを微分可能に変形して所望の立体図形(同一トポロ
ジー図形)HTを生成する。これにより、この基本図形
要素のサイズは、図3に示すような従来のCAD方式に
おける平面三角パッチPTに比べて十分大きくし、ま
た、基本図形要素間の境界部を連続的に繋ぎ合わせるこ
とが可能になる。
【0092】より詳しくいえば、この発明の3次元CA
Dシステムでは、図16〜図20に示すように、基本的
には、上述した曲面三角パッチや曲面四角パッチなどの
面要素SEを繋ぎ合せて基本トポロジー図形BTを定義
する。なお、既に述べたように、基本図形要素には、三
角面要素SEtや四角面要素SEq等の面要素SEの
外、点要素PE、線要素LE、四面体、五面体、六面体
等の立体要素VEを用いることができる。このシステム
は、このような基本トポロジー図形BTを基にして演算
処理を行い所望の3次元図形を得ようとするものであ
る。
【0093】〔図形処理の例〕以下、図15に示す立体
図形生成処理例に基づき、図16〜図20に沿って、簡
単な図形処理の一例を説明しよう。図15の処理フロー
例では、先ず、ルーチンR1において、基本データとし
て、点要素PE、線要素LE、面要素SE、立体要素V
E等の基本図形要素についてのデータを入力する。ここ
で、面要素SEには三角面要素SEtや四角面要素SE
qがあり、立体要素VEには四面体、五面体(三角柱
状)、六面体がある。
【0094】(1)基本図形要素の入力 先ず、ディスプレイ4上に基本作図画面を呼び出し入力
操作装置3を操作して基本図形要素を入力する。例え
ば、基本作図画面において基本作図メニューボックス
(図示しないが、図4上部に例示した要素名が選択可能
に並べられている。)に表示された基本図形要素の項目
から「六面体」を指定すると、直角六面体の場合は、2
つの対角点P1,P2をキーボードの数値入力或いはマ
ウスカーソル操作により指示する(任意の直線六面体の
場合は、対角点P1,P2を含む8つの頂点を指示す
る)と、図16(a)のような六面体図形が表示され、
また、点要素PEとして2点P1,P2及び自動計算さ
れた残りの6頂点が、線要素LEとして12本の線が、
面要素SEとして6つの四角面(SEq)が、そして、
立体要素VEとして六面体(VEh)が、図13のよう
な形式で、それぞれ、システムに自動入力される。
【0095】なお、上述した方法では当初から六面体
(VEh)を指示して作画したが、別の手順を用いるこ
ともできる。例えば、基本作図メニューボックスから
「点」を指定して先ず8頂点を作成し、次に、この8頂
点の中から順次4頂点ずつ組指定して6つの四角面(S
Eq)を作り、これら6つの四角面(SEq)を選択指
定して立体化する。或いは、メニューボックスから「四
角面」を指定して先ず上下の面となる2つの四角面(S
Eq)を作成し、次に、上下2つの四角面(SEq)の
間に4つの四角面(SEq)を作成〔上下各面の頂点か
ら面を生成〕し、これらの6つの四角面(SEq)を選
択指定して立体化する。
【0096】続いて、同様の処理により別の六面体(V
Eh)を入力すると、図16(b)のように2つの六面
体」が生成される。このように、六面体を構成するため
の頂点を先ず定義することが、本質的であり、基本図形
作成の一つの基本となる。
【0097】(2)基本図形の設定及び生成 ルーチンR2においては、基本図形要素の合成/結合や
分割により、基本図形BTの設定及び生成を行う。例え
ば、図16(b)の上部の六面体(VEh)は、上面と
4つの側面から成る(底面を除く)5つの四面体(SE
q)の組Aに分割し〔底面を除去し底面の4つの境界
(周囲)線の共有を解く〕、下部の六面体(VEh)
は、底面と4つの側面から成る(上面を除く)5つの四
面体(SEq)の組Bに分割する〔上面を除去し4つの
境界(周囲)線の共有を解く〕ことにより、2つの六面
体(VEh)を、底面又は上面を有しない四面体組A,
Bに分割することができる。或いは、基本作図メニュー
ボックスから「点」又は「四角面」を指定する前述の手
法を用いて、5つの四面体(SEq)を2組作成し各組
の四面体(SEq)を合成/結合する〔各組の四面体
(SEq)に境界(周囲)線を共有させる〕ことによっ
て、底面又は上面がない四面体組A,Bを基本作図の当
初段階で作成することができる。
【0098】次に、このようにして得られた上部四面体
組Aの下側4頂点と下部四面体組Bの上側4頂点とを結
ぶ4つの「線」を新たに定義し、さらに、これらの
「線」並びに両四面体組A,Bの下辺及び上辺を形成す
る各4境界(周囲)線を用いて、両四面体組A,B間
に、図17(c)のように、4つの四面体(SEq)C
を定義する。これにより、夫々5つの四角面より成る2
つの四面体組A,B間を4つの四角面(SEq)Cで繋
いだ内空の基本図形BTを設定することができる。な
お、図16(a),(b)に示されるような何ら分割/
合成しない基本図形要素そのものも、もちろん、基本図
形BTとして取り扱うことができる。
【0099】(3)基本図形の変形 ルーチンR3では、基本図形BTにおける基本図形要素
の種々の制御ベクトルを調整することにより、基本図形
BTの変形が行われる。基本作図画面の変形メニューボ
ックスで「線分の拡大/縮小」を指定し所望の頂点及び
移動先(量)を指示すると、図17(c)の基本図形B
Tの対応する頂点ベクトルが制御され、例えば、下部四
面体組Bの水平な境界(周囲)線を拡大させる処理によ
り、図17(d)のような内空の変形図形HTを生成す
ることができる。また、図17(d)の変形図形HTに
対して、上部四面体組Aの垂直な境界(周囲)線を均等
に拡大し、下部四面体組Bの垂直な境界(周囲)線を不
均等に拡大する処理により、図18(e)のような内空
の変形図形HTを生成することができる。
【0100】図18(e)のような変形図形HTに対し
て、さらに、例えば、角筒状の上部及び下部の四面体組
A,Bに丸みを付けて、円筒、或いは、丸みのある角部
を有する角筒に変形することができる。このためには、
基本作図画面の変形メニューボックスで「連続化」を指
定し、上部四面体組Aについては、12本の境界線か
ら、4本の垂直な境界線を除く8本の上下部の境界線を
選択すると、各境界線について、互いの接続点における
互いの線制御ベクトル(接線ベクトル)LVを、方向が
逆で大きさが同一とする接線連続化処理が実行されて、
図19(f)の上部に示すように、各境界線が滑らかに
接続され、上部四面体組Aが円筒状に変形される。
【0101】これと同様の接線連続化処理を下部四面体
組Bについても適用し、互いに同一にされる線制御ベク
トル(接線ベクトル)LVの大きさを、上部四面体組A
の処理の場合よりも、大きくすると、図19(f)の下
部に示すように、滑らかに境界線が接続され、下部四面
体組Bは、角部に丸みが付けられた角筒に変形される。
このようにして同図に示されるような変形図形HTが得
られる。つまり、図18(e)の両四面体組A,Bの上
部及び下部の境界線の連接部に、線制御ベクトルLVの
方向及び大きさ(曲率)を合わせる連続化処理を、上下
部では異なる曲率で施すと、図19(f)のように、両
四面体組A,Bの4つの四角面(SEq)を滑らかに繋
ぎ合わせ、処理径に応じて、上部四面体組Aを円筒化
し、下部四面体組Bの側面角部にフィレット処理と同様
の丸み付けを行うことができる。
【0102】さらに、上下各四面体組A,Bの縦方向の
境界線と、中間の四面体組Cの境界線との接続部におい
て、互いの境界線の線制御ベクトルLVを逆方向とし異
なる大きさ(曲率)とする接線連続化処理を行うと、図
20(g)のような変形図形HTが得られる。つまり、
図19(f)において、上部四面体組(円筒部)A−中
間四面体組(繋ぎ部)C−下部四面体組(丸み付き角筒
部)B間で、縦方向に連接する部分に、線制御ベクトル
LVの方向を合わせる連続化処理を各連接部では異なる
曲率で施すと、図20(g)のように、これらの四面体
組A,B,Cが滑らかに繋ぎ合わされた変形図形HTが
得られる。
【0103】この発明では、面と面との間の接続部分の
微分値は、他の変形処理があっても保存される。つま
り、この発明によると、各接線連続処理により得られた
面間の滑らかな繋合せは変形後も保存されるので、連続
性を保ちつつ図形を種々に変形することができる。
【0104】(4)シェーディング(色塗り、影付け) ルーチンR4においては、これまでのルーチンR1〜R
3で得られ基本図形BTや変形図形HTの表面に対し
て、光源及び視点の位置及び方向を設定し、周知のシェ
ーディング(色塗り、影付け)処理を行う。図21は、
図20(g)に類似した変形図形に対してシェーディン
グ処理を施した場合の実際の画面表示例を示す。
【0105】以上説明したように、この発明の一実施例
による3次元CADシステムでは、以下の(1)〜
(9)のような特徴を有する。 (1)図16〜図20に示すように、面要素PEで定義
された基本トポロジー図形BTを変形して新たな連続空
間図形(同一トポロジー図形)HTを次々と生成してい
くことができる。従って、面が連続的に定義され、CA
Mの加工面やCAEのメッシュデータがCADデータと
共有することが可能となる。つまり、基本的に、ベクト
ル係数(A1〜A10等)を決定して設定した位置ベク
トル関数Pにより表わされる多数の曲面SEによって基
本トポロジー図形BTを作成し、さらに、作成された基
本トポロジー図形を変形し更にこれを変形して同一トポ
ロジーを有する同一トポロジー図形HTを順次生成する
ことができる。この場合、基本トポロジー図形BTや変
形トポロジー図形HT上で連続した面は、これを変形し
た後の同一トポロジー図形HTにおいても連続してお
り、面の接線連続を保つ機能や、面の曲率の連続性を制
御する機能を持っている。
【0106】この発明の3次元CADシステムでは、ま
た、離散化近似を行わず、面要素SEや立体要素VEを
連続して定義することから、形状データベースをCA
D,CAM,CAEで一貫して共有することが可能とな
るので、CADシステムで表現される曲面を用いて、直
接、工作機械を制御することができ、「CAD toD
irect Machine Control」と呼び
得る次世代の工作機械技術に寄与する。
【0107】(2)基本要素である三角面要素SEtや
四角面要素SEq等の面要素SE自体が曲面を表現して
いるので、曲面表現のためのデータ量が非常に少ない。
例えば、この発明による3次元CADシステムにおける
1つの曲面四角パッチにより、従来CAD方式のポリゴ
ン近似における平面三角パッチの数十〜数百個分に相当
する曲面を表現することができる。また、このシステム
で表現される円筒は、厳密な円ではなく、例えば、H7
程度の誤差をもって表現されるが、この誤差は、円筒面
の分割数を増やすことにより、減少することができる。
【0108】この発明の3次元CADシステムにおける
曲面処理の体系は、形状を記述するデータ量が極めて少
なくするという利点をもっており、例えば、同規模図形
に対して、従来のCAD方式の1/100のデータ量と
なる。これにより、このシステムによる曲面処理は、平
面近似処理ではCPUの能力が発展した最近のパーソナ
ルコンピュータでも実現できないような複雑な立体図形
についても、パーソナルコンピュータを用いて実行する
ことができる。また、例えば、データ量の制約の大きな
インターネットを介したデータの授受にも大いに有利と
なり、例えば、従来のCAD方式では不可能であったC
ALS(Computer-aided Acquisition and Logistics S
upport)対応の図面転送を行うことができる。
【0109】(3)最初に図形を近似表現するが、その
後の演算処理では一切近似計算をしないことを原則とす
る。このように、原則として、最初に図形を近似表現し
た後には近似計算を行わないことは、図形定義上の制約
になることがあるが、2次元製図のコンパスと定規のよ
うな制約に過ぎず、この制約以上に、演算処理の負荷を
大幅に軽減するという効果が得られる。
【0110】(4)面の分割手法として、面の上に接線
連続面を相対的に定義することが可能であり、相対的に
定義された面を、親面の変形に応じて相対的に変形する
ことができる。つまり、面の上に局部的な面を張り付け
て複雑な局部形状を表現するので、張り付けた面は親面
の上を滑らせて移動することが可能であり、親面を変形
させると、それに応じて、相対的に定義された子面も変
形することができる。このように、局部的な細部形状に
依存して面の分割が全域に及ばないことから、面を定義
するデータ量が大幅に低減される。
【0111】(5)図形のあらゆる部分を掴んで変形す
ることが可能である。 (6)円形面の表現にトリム処理を必要としない。 (7)連続面の一部に徐々に曲率が変化するフィレット
面を定義することができる。つまり、フィレットは、面
の一部に自動的に作成され、複雑なフィレット形状を一
つの面データ表現することができる。 (8)面の連続性は、曲率の連続性に関して制御する機
能を有し、高度な意匠設計に対応することができる。 (9)曲面処理に近似計算を行わず、レンダー処理も独
自の曲面レンダリングを採用することができる。レンダ
リング技術に関しても新技術の世界を切り開く可能性が
ある。例えば、表示されるピクセル点の全てについて法
線ベクトルを計算することにより、「リアルシェード」
と呼ぶ完璧な色染め(シェーディング)を行うことがで
きる。等々。
【0112】演算処理には、一般的に、線形代数論が多
用されているが、コンピュータは、本来、線形代数論
(マトリクス演算:陰解法)が不得意であり、この発明
の3次元CADシステムの曲面処理のように、出来る限
り陽解法で演算処理を行うのが有利である。なお、どう
しても陰解法が必要なときには、単純な収束計算で解を
求めることができる。この発明のシステムは、このよう
に、コンピュータ処理を前提として、線形代数論から非
線形計算力学へという新たな技術の流れに従って、線形
図形処理から非線形図形処理への変革を実現するもので
ある。
【0113】また、一般的な工学上の解析計算に於いて
も、従来の線形代数論を応用した処理ロジックよりも、
非線形問題を直接時系列現象として模擬する非線形計算
力学に有利な技術環境を作り出している。この発明によ
る曲面処理や非線形処理ロジックは、論理性よりも感性
に馴染む性格を持っており、ヒューマン・インターフェ
ースという問題で有利な点が多い。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、直線座標、面積座標又は体積座標パラメータでそれ
ぞれ定義される線要素、面要素又は立体要素を基本図形
要素として設定し、これらの基本図形要素を相互に連接
して、複数の座標パラメータで連続的に定義される基本
図形を設定し、設定された基本図形を変形して所望の立
体図形を生成する。これにより、面要素は、従来のCA
D方式における面処理方式に対比して、広い領域を一つ
のパッチで表現することが可能になる。また、パッチが
連続的に繋がった空間図形、即ち、連続微分可能な空間
図形が定義され、しかも、このパッチで全ての面を近似
表現するようにしているので、面の取扱いに一貫性をも
たせることができる。従って、図形を記述するためのデ
ータ量を大幅に低減し、コンピュータの演算処理の負荷
を減少させることができる。
【0115】さらに、この発明によれば、生成される立
体図形は、座標パラメータの総3次形式で表現される空
間座標をもつ点群で定義されるので、演算数を必要以上
に増大せずに、面端の接線を連続的に接合する関係を維
持しつつ面を制御し、十分に実用的な3次元図形表現を
得ることができる。
【0116】さらに、この発明によれば、点要素は3次
元座標データをもち、線要素は端点ポインタ及び中間制
御点データをもち、面要素は外周線ポインタ及び面内制
御点データをもち、立体要素は、外周面ポインタを表わ
すデータをもち、点要素、線要素及び面要素は、リファ
レンス計数データをもたせている。従って、或る要素を
削除しようとする場合、レファレンス計数データを参照
して当該要素が他の要素の構成要因になっているか否か
を確認し、削除の可否を有効に判別することができる。
【0117】そして、これらの特徴的な効果に付随し
て、さらに、次のような特筆すべき技術上の諸効果を生
みだす: (1)従来のCAD方式に比べて、データ量を大幅に低
減し、例えば、1/100程度に激減することができ、
例えば、インターネットを利用したデータ転送が可能に
なる。 (2)コンピュータの演算処理の負荷を減少させ、総合
的システムコストを低減させることができ、例えば、低
位のパーソナルコンピュータで十分実用化することがで
きる。 (3)面の取扱いに一貫性をもたせることができ、意匠
設計からCAM、CAEに共通のデータを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の3次元CAD方式により作成さ
れる図形の特徴を表わす図である。
【図2】図2は、従来の3次元CAD方式におけるパラ
メータ平面及び写像曲面を表わす図である。
【図3】図3は、従来の3次元CAD方式における多面
体(ポリゴン)近似を表わす図である。
【図4】図4は、この発明の一実施例による3次元CA
Dシステムにおける形状モデルデータクラス構造を表わ
す図である。
【図5】図5は、この発明の一実施例による3次元CA
Dシステムにおける点要素を説明するための図である。
【図6】図6は、この発明の一実施例による3次元CA
Dシステムにおける線(曲線)要素及び直線座標パラメ
ータを説明するための図である。
【図7】図7は、この発明の一実施例による3次元CA
Dシステムにおける三角形面積座標パラメータ平面及び
写像曲面を表わす図である。
【図8】図8は、この発明の一実施例による3次元CA
Dシステムにおける四角形面積座標パラメータ平面及び
写像曲面を表わす図である。
【図9】図9は、この発明の一実施例による3次元CA
Dシステムにおける四角形面積座標パラメータの意味を
説明するための図である。
【図10】図10は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムにおける四角面要素の境界線の接線連続
化の一例を表わす図である。
【図11】図11は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムにおける多角形面積座標パラメータを一
般的に説明するための図である。
【図12】図12は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムにおける多面体体積座標パラメータを説
明するための図である。
【図13】図13は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムにおける各基本図形要素のデータ構造を
表わす図である。
【図14】図14は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムのハードウエア構成例を表わすブロック
図である。
【図15】図15は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムにおいて実行される立体図形の作成処理
の一例を示す図である。
【図16】図16は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムでの立体図形生成処理過程の具体的図形
を例示的に表わす図の第1部分である。
【図17】図17は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムの立体図形生成処理過程での具体的図形
例を表わす図の第2部分である。
【図18】図18は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムの立体図形生成処理過程での具体的図形
例を表わす図の第3部分である。
【図19】図19は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムの立体図形生成処理過程での具体的図形
例を表わす図の第4部分である。
【図20】図20は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムの立体図形生成処理過程での具体的図形
例を表わす図の第5部分である。
【図21】図21は、この発明の一実施例による3次元
CADシステムの立体図形生成処理により得られた実際
の画面表示例である。
【符号の説明】
α1,β1 直線座標パラメータ、 α2,β2,γ2,δ2 面積座標パラメータ、 α3,β3,γ3,… 体積座標パラメータ、 PE,LE,SE,VE 点要素、線要素、面要素及び
体積(基本図形要素)、 PA,PB,PC,PD 頂点ベクトル、 PL,LL,SL,VL 点リスト、線リスト、面リス
ト及び立体リスト、 RC リファレンスカウンタ、 BT 基本図形(基本トポロジー図形)、 HT 変形後の種々の立体図形(同一トポロジー図
形)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月17日(2001.4.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】面積パラメータ空間(α1,β1)に対応
して実空間(x,y,z)に写像される線要素LE上の
位置ベクトルPは、これら2つの面積座標パラメータα
1,β1を利用して、面要素SE上の点Pの3次元相対
位置座標値で表わされ、総3次表現形式にて記述される
場合は、次式(11)で表わされる: P = A10 α13 + A11 β13 + A12 α12 β1 + A13 α1 β22 …(11) ここで、係数ベクトルA10〜A13は、2つ(端点PA,
PB)の端点ベクトル及び2つ(端点PA,PB)にお
ける(線)制御ベクトル(中間制御点ベクトル)Tab,
Tbaの計4個の制御変数から算出される。係数ベクトル
A10,A11は、A10=端点PAの実空間座標値、A11=
端点PBの実空間座標値とし、A12,A13については、
例えば、A12=3×(A10+Tab)、A13=3×(A11
+Tba)とするのがよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】このように係数ベクトルA10〜A13を設定
した場合、図6(1)において、線要素PE上における
パラメータ値α1=2/3,β1=1/3の点Pab、
及び、α1=1/3,β2=2/3の点Pbaは、それ
ぞれ、制御ベクトルTab,Tbaに対応する。制御ベクト
ルTab,Tbaは、この設定例の場合、端点PA,PBで
の線要素LEの接線ベクトルTβa,Tαbの1/3倍
とされる。ここで、接線ベクトルTβaは、α1=1,
β1=0のときのdP/dβ1であり、接線ベクトルT
αbは、α1=0,β1=1のときのdP/dα1であ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】なお、真に直線の場合は、 Tab = ( A11 − A10 )/ 3 Tba = ( A10 − A11 )/ 3 であるので、 A12 = 2.0×A10 + A11 A13 = A10 + 2.0×A11 となり、これを上記した写像式(11)に直接当てはめ
ると、 P(x,y,z) = A10 α1 + A11 (1−α
1) または P(x,y,z) = A10 (1−β1) + A11
β1 となり通常の直線表現が得られる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】この写像をもう少し詳しく説明すると、
(α1,β1)=(1,0)のときP(x,y,z)=
A10となり、(α1,β1)=(0,1)のときP
(x,y,z)=A11となるので、線要素LEは、それ
ぞれ係数ベクトルA10,A11で表わされる端点PA,P
Bを通ることが分かる。また、写像式(11)をパラメ
ータβ1で微分すると、点PAから点PBに向かう線要
素LE上の接線ベクトルTβ=dP/dβ1について、
次式(12)が得られる: Tβ = − 3× α2 A10 + 3×(α2 − 2× α1 β1)( A10 + Tab ) − 3×(β2 − 2× β1 α1)( A11 + Tba ) + 3× β2 A11 …(12)
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】端点PAでの線要素LEの接線ベクトルT
βaは、上式(12)で、(α1,β1)=(1,0)
とすることにより、 Tβa = 3× Tab が導かれる。また、端点PBでの線要素LEの接線ベク
トルTαbについては、同様にして、点PBから点PA
に向かう線要素LE上の接線ベクトルTα=dP/dα
1において(α1,β1)=(0,1)とすると、 Tαb = 3× Tba が得られる。従って、ベクトルTβa,Tαbは、制御
ベクトルTab,Tbaの3倍となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】つまり、端点PAでの接線連続性を保ちつ
つ線要素LEを変形する場合には、端点PBでの端点ベ
クトルA11及び制御ベクトルTbaを任意に変化すること
ができ、端点PBでの接線連続性を保ちつつ線要素LE
を変形する場合には、端点PAでの端点ベクトルA10及
び制御ベクトルTabを任意に変化することができる。な
お、端点PA又は端点PBにおける曲率ベクトルは、そ
れぞれ、曲率ベクトルdP2/dβ12又はdP2/dα
2の式に(α1,β1)=(1,0)又は(0,1)
を代入することにより得られるが、端点PA又は端点P
Bで曲率連続までも保持しつつ線要素LEを変形する場
合には、端点PBの端点ベクトルA11のみ又は端点PA
の端点ベクトルA10のみしか変化することができない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】また、線要素LEのデータ構造は、上述し
た図形形状データ〔線の2端点、直線化フラグ、制御点
ベクトル、制御点オフセット(変形)〕の外、例えば、
計量計算用分割数、制御ベクトル選択フラグ、表示/編
集用のワークエリア(描画データ保持エリア、画面のち
らつき防止用)、端点I/OシーケンスNo.等を備え
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】面要素SEのデータ構造は、具体的には、
三角面や四角面などの各面要素毎に、以下三角面要素
(三角パッチ)SEtや四角面要素(四角パッチ)SE
qの項で詳しく説明する図形形状データ〔面のn頂点
(n=3,4,…)、面のn境界線(曲線)、内部制御
点ベクトル〕の外、例えば、計量計算用分割数、制御点
オフセット(変形)、内部制御点選択フラグ、色パレッ
トNo.、マイナスパッチ用(穴表示)データ(zバッ
ファー手前/奥距離等)、表示/編集用のワークエリア
(描画データ保持エリア、画面のちらつき防止用)、頂
点及び境界線I/OシーケンスNo.等を備える。ここ
で、面要素SEのn個の頂点もデータとして持つように
しているが、これらは、面要素SEの境界線の端点を表
わすデータである。これらの頂点データは、境界線の繋
がり状態を考慮して境界線の端点を配置したものであ
り、各々どれか2本の境界線の端点且つ交差点となって
いる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】面積座標(α2,β2,γ2)は、面が本
質的に二次元である故、実は2つの独立なパラメータ
(p,q)から計算できる筈なので、これらの関係は、 α2 = 1 − β2 − γ2 β2 = p γ2 = q で定義することができる。この定義によると、任意の点
(p,q)に対してα+β+γ=1の関係が成立するこ
とから、座標(α2,β2,γ2)は何らかの3つの量
の比を表わしていると考えられる。実際、図7のよう
に、或る三角形△ABCについて、その内点S(p,
q)で分割したときの3つの三角形の面積比を表わして
いる。また、このように面積座標(α2,β2,γ2)
が決まると、パラメータ(p,q)に対応する点の三次
元空間での座標P(x,y,z)は、例えば、次に説明
するような面積座標(α2,β2,γ2)の総三次式に
より計算される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】上述の変換式(19)は、三角面要素SE
tの境界線上では線(曲線)要素LEの写像式(11)
に一致しなければならないが、実際、境界線Labにつ
いては、 α2 + β2 = 1 および γ2 = 0 が成立するので、これを式(19)に代入すると、式
(11)が導かれる。同様に、他の境界線Lbc,Lc
aについてもサイクリックに変数を置換すると、同じ変
換が成立していることが解る。つまり、この写像式(1
9)は、三角面要素SEtの境界線Lab〜Lcaを含
む曲面を表現している。なお、式(19)において面積
座標パラメータ(α2,β2,γ2)を夫々(1,0,
0)、(0,1,0)、(0,0,1)とすれば、頂点
ベクトルA20〜A22で表わされる頂点PA,PB,PC
を三角面が通過することは、容易に理解することができ
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】図7において、頂点PA,PB間の境界線
Lab上におけるパラメータ値α2=2/3,β2=1
/3,γ2=0の中間点Pab、及び、α2=1/3,
β2=2/3,γ2=0の中間点Pbaは、それぞれ、
制御ベクトルTab,Tbaに対応する点であり、他の境界
線Lbc,Lcaの中間点Pbc,Pcb;Pca,P
acについても、同様である。また、面内制御ベクトル
Vsは、図7に“×”印で示すα2=1/3,β2=1
/3,γ2=1/3の点Soを写像した面内制御点に対
応し、三角面要素SEtの重心付近での膨らみ/凹みを
制御するものである。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】式(19)において、(α2,β2,γ
2)=(1/3,1/3,1/3)とすると、 P(x,y,z) = (1/3)( A20 + A21 + A22 ) + (5/27)( Tab + Tba + Tbc + Tcb + Tca + Tac ) +(2/9)Vs …(20) となり、平面からのずれが境界線と内部制御点ベクトル
Vsにどのように影響されているかを推察することがで
きる。ここで、例えば、境界線Labが直線であるとす
れば、 Tab = ( A21 − A20 )/3 Tba = ( A20 − A21 )/3 となり、 Tab + Tba = 0 となる。同様に、他の境界線Lbc,Lcaも直線であ
るとすれば、 P(x,y,z) = (1/3)( A20 + A21 + A22 ) +(2/9)Vs …(21) となるので、真の平面からのずれは2/9Vsとなるこ
とが解る。つまり、内部制御点ベクトルVsがVs=0
のときは、面は平面を表わし、この意味で内部制御点ベ
クトルVsは重心付近の脹らみと凹みを制御するもので
ある。なお、内部制御点ベクトルVsの基準値(デフォ
ルト値)としてVs=0を用意しておくことができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】なお、四角形面積座標パラメータα2,β
2,γ2,δ2にも次式(26)に示す関係がある: 1−(α2+β2+γ2+δ2)= 0 …(26) また、2つの四角形面積パラメータ(例えば、α2,β
2)の値が決まれば、4つの三角形の頂点Sの位置が決
まることから、残りの四角形面積パラメータ(例えば、
γ2,δ2)の値は定まる。さらに、三角形の三つの面
積座標(α2,β2,γ2)を四つの面積座標系(α
2,β2,γ2,δ2)に線形変換することにより、同
じ面要素を四角形面積座標系(α2,β2,γ2,δ
2)で表現することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】ここで、係数ベクトルA50〜A55は、4つ
(頂点=境界線の交差点PA,PB,PC,PD)の頂
点ベクトル、8つ(各頂点間線分=境界線の両端)の線
制御ベクトルTab,Tba,Tbc,Tcb,Tcd,Tdc,T
da,Tad、及び、4つの面内制御ベクトルVsa,Vsb,
Vsc,Vsdの計16個の制御変数から算出される。つま
り、A40〜A43=頂点PA〜PDの実空間座標値、A44
=3×(A40+Tab)、A45=3×(A41+Tba)、A
46=3×(A41+Tbc)、A47=3×(A42+Tcb)、
A48=3×(A42+Tcd)、A49=3×(A43+Td
c)、A50=3×(A43+Tda)、A51=3×(A40+
Tad)、A52=9×(A40+Tab+Tad+Vsa)、A53
=9×(A41+Tbc+Tba+Vsb)、A54=9×(A42
+Tcd+Tcb+Vsc)、A55=9×(A43+Tda+Tdc
+Vsd)である。なお、この計算式もモデル座標系上の
ものであり、ローカル座標系で計算するときは、頂点ベ
クトルA40〜A43及び制御ベクトルTab,Tba;Tbc,
Tcb;Tcd,Tdc;Tda,Tad;Vsa,Vsb,Vsc,V
sdをそれぞれローカル座標系に変換せねばならない。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】この変換式(27)も各々の境界線につい
ては、連続性の点から線分の変換式(11)に一致しな
ければならないが、例えば、境界線Lab上では、 α2 + β2 = 1 および γ2 = δ2 = 0 が成立するので、これを式(27)に代入すると、実
際、式(11)が導かれる。同様に、他の境界線Lbc
〜Ldaについてもサイクリックに変数を置換すると、
同じ変換が成立していることが解る。つまり、この写像
式は、四角面要素SEqの境界線Lab〜Ldaを含む
曲面を表現している。なお、式(27)において(α
2,β2,γ2,δ2)を(1,0,0,0)、(0,
1,0,0)、(0,0,1,0)、(0,0,0,
1)とすれば、それぞれ、頂点ベクトルA40〜A43が得
られることから、四角面が頂点PA〜PDを通過するこ
とは容易に解る。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】〔C〕n角面要素:面要素SEは、一般的
に説明すると、図11に示すように、面積値「1」の正
n角形ABC…Nを用いるn角形面積座標パラメータに
よりn角形の面要素SEを定義する場合、次式(2
8),(29)が成立し、n個の面積座標パラメータの
値は、2つの三角形の面積(例えば、Sab,Sna)
の値が定まれば、他の全ての面座標パラメータの値は定
まる: P = P(α2,β2,γ2,…,ν2) …(28) 1−(α2+β2+γ2+…+ν2)= 0 …(29) なお、式(29)は、次式(30)〜(32)の関係か
ら導出される: 1−(α2+β2) = k2 Sab 1−(β2+γ2) = k2 Sbc 1−(γ2+δ2) = k2 Scd …… 1−(ν2+α2) = k2 Sna …(30) Sab+Sbc+Scd+…+Sna = 1 …(31) k2 = n − 2 …(32) ただし、Sab,Sbc,Scd,…,Snaは、辺A
N,BC,CD,…,NAの上に立つ小三角形△SA
B,△SBC,△SCD,…,△SNAの面積であり、
形状計数k2は、例えば、三角形ABC(n=3)の場
合k2=1、四角形ABCD(n=4)の場合k2=2
となるのである。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】〔3〕立体要素VE 立体要素VEについては、同様に、一般に、体積値
「1」の正n面体についてポイントVを定め、ポイント
Vを頂点とし各多角形表面を底面とする各多角錐の体積
値Va,Vb,Vc,…,Vnから多面体(n面体)体
積座標パラメータ値α3,β3,γ3,…,ν3が定ま
り、これにより立体要素VEを定義することができる。
この場合、次式(33),(34)が成立し、n個の多
面体体積座標パラメータ(例えば、α3,β3,γ3
…,ν3)の値は定まる: P = P(α3,β3,γ3,…,ν3) …(33) 1−(α3+β3+γ3+…+ν3)= 0 …(34) なお、式(34)は、次式(35)〜(37)の関係か
ら導出される: 1−(α3+β3+γ3+… ) = k3・Va 1−(β3+γ3+… +… ) = k3・Vb 1−(γ3+… +… +… ) = k3・Vc …… 1−(… +… +ν3+α3) = k3・Vn …(35) Va+Vb+Vc+…+Vn = 1 …(36) k3 = n−3 …(37)
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】例えば、六面体要素VEhについては、8
つの六面体体積座標パラメータα3,β3,γ3,δ
3,ε3,ζ3,η3,θ3は、図12(2)のよう
に、体積「1」の正六面体ABCDEFGHを内点V
(p,q,r)で分割して(内点Vを通りp,q,r軸
に平行な面で区切って)得られる8つの小直方体(端点
A〜Hとは、その対向に当たるものが順次対応する。例
えば、パラメータα3は、端点Aの対向に当たる斜線部
の小直方体が対応する。)の体積を意味しており、 α3 + β3 + γ3 + δ3 + ε3 + ζ3 + η3 + θ3 =1 …(38) の関係がある。そして、正六面体ABCDEFGHの内
部の点V(p,q,r)対角について次式(39)のよ
うな写像式が得られる:
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】 P = A60 α33 + A61 β33 + A62 γ33 + A63 δ33 + A64 ε33 + A65 ζ33 + A66 η33 + A67 θ33 + A68 α32 β3 + A69 α3 β32 + A70 β32 γ3 + A71 β3 γ32 + A72 γ32 δ3 + A73 γ3 δ32 + A74 δ32 α3 + A75 δ3 α32 + A76 α32 ε3 + A77 α3 ε32 + A78 ε32 ζ3 + A79 ε3 ζ32 + A80 β32 ζ3 + A81 β3 ζ32 + A82 ζ32 η3 + A83 ζ3 η32 + A84 γ32 η3 + A85 γ3 η32 + A86 η32 θ3 + A87 η3 θ32 + A88 δ32 θ3 + A89 δ3 θ32 + A90 θ32 δ3 + A91 θ3 δ32 + A92 δ3 α3 β3 + A93 α3 β3 γ3 + A94 β3 γ3 δ3 + A95 γ3 δ3 α3 + A96 θ3 ε3 ζ3 + A97 ε3 ζ3 η3 + A98 ζ3 η3 θ3 + A99 ζ3 θ3 ε3 + AA0 ε3 α3 β3 + AA1 α3 β3 ζ3 + AA2 β3 ζ3 ε3 + AA3 ζ3 ε3 α3 + AA4 ζ3 β3 γ3 + AA5 β3 γ3 η3 + AA6 γ3 η3 ζ3 + AA7 η3 ζ3 β3 + AA8 η3 γ3 δ3 + AA9 γ3 δ3 θ3 + AB0 δ3 θ3 η3 + AB1 θ3 η3 γ3 + AB2 θ3 δ3 α3 + AB3 δ3 α3 ε3 + AB4 α3 ε3 θ3 + AB5 ε3 θ3 δ3 + AB6 β3 ε3 δ3 + AB7 α3 ζ3 γ3 + AB8 β3 η3 δ3 + AB9 θ3 α3 γ3 + AC0 θ3 α3 ζ3 + AC1 η3 β3 ε3 + AC2 ζ3 γ3 θ3 + AC3 η3 ε3 δ3 …(39)
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】実用上は、立体要素VE内部の点は必要と
される場合が少ないので、四面体要素VEq、五面体要
素VEp及び六面体要素VEhを面要素SEで立体要素
VEの表面を表現する手法が簡便であり、これで十分に
有用し得る。従って、以下に説明する実用的な立体要素
VEのデータ構造は、具体的には、四面体、五面体や六
面体などの各立体要素毎に、図形形状データ〔頂点、境
界線(曲線)、境界面〕の外、例えば、計量計算用分割
数、制御点オフセット(変形)、表示/編集用のワーク
エリア(描画データ保持エリア、画面のちらつき防止
用)、頂点、境界線及び境界面I/OシーケンスNo.
等を備える。ここで、面要素SEのn個の頂点もデータ
として持つようにしているが、これらは、面要素SEの
境界線の端点を表わすデータである。これらの頂点デー
タは、境界線の繋がり状態を考慮して境界線の端点を配
置したものであり、各々どれか2本の境界線の端点且つ
交差点となっている。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】〔A〕四面体要素VEq:四面体要素VE
qは、三角面が4つ張り合わさった立体として表現され
るもので、形状を表現するためのデータは、単純に、こ
れら4つの境界面のデータである。形状表現データに
は、境界面を構成する面の頂点と境界線のデータも持っ
ている。これらのデータは面の繋がりを配慮して配置し
ている。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】〔B〕五面体要素VEp:五面体要素VE
pは、上下2つの三角面と、これらの三角面に繋がる3
つの四角面が張り合わさった立体として表現されるもの
で、形状を表現するためのデータとしては、合計5つの
これら境界面データを持っており、四面体要素VEqと
同様、境界面を構成する面の頂点や境界線のデータも含
まれる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】〔C〕六面体要素VEh:六面体要素VE
hは、上下2つの四角面と、これらの四角面に繋がる4
つの四角面が張り合わさった立体として表現されるもの
で、形状を表現するためのデータとしては、合計6つの
これら境界面データを持っており、他の立体要素VE
q,VEpと同様、境界面を構成する面の頂点や境界線
のデータも含まれる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】〔システムの概要〕図14は、この発明に
よる3次元CADシステムのハードウエア構成例を示す
ブロック図である。この例では、システムは、CPU
(中央処理装置)1、記憶装置2、キーボードやマウス
等の入力操作装置3、ディスプレイ等の表示装置4を備
え、これらの装置1〜4は、バス5を介して互いに接続
されている。システム全体を制御するCPU1は、所定
のプログラムに従って種々の制御を行い、特に、この発
明による3次元図形処理を中枢的に遂行する。記憶装置
2は、基本プログラム、各種図形処理プログラムや固定
データ/パラメータを記憶したROM(読出専用メモ
リ)、各種データ等を一時記憶するRAM(ランダムア
クセスメモリ)の外、ハードディスクドライブ(HD
D)やCD−ROMドライブ/FD(フロッピィディス
ク)ドライブ等の外部記憶装置から成り、これらの外部
記憶装置には、各種図形処理プログラムや各種図形デー
タ/パラメータが記憶されている。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】また、入力操作装置3は、ディスプレイ4
に表示される各種画面を視認しつつ操作することによ
り、3次元図形処理を遂行することができる。この例で
は、バス5にインターフェイス6を介してプリンタ7や
プロッタ8等の出力装置が接続され、例えば、プロッタ
8により3次元図形を作図することができる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】続いて、同様の処理により別の六面体(V
Eh)を入力すると、図16(b)のように2つの六面
体が生成される。このように、六面体を構成するための
頂点を先ず定義することが、本質的であり、基本図形作
成の一つの基本となる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正内容】
【0097】(2)基本図形の設定及び生成 ルーチンR2においては、基本図形要素の合成/結合や
分割により、基本図形BTの設定及び生成を行う。例え
ば、図16(b)の上部の六面体(VEh)は、底面を
除去し底面の4つの境界(周囲)線の共有を解いて、上
面と4つの側面から成る(底面を除く)5つの四角面
(SEq)に分割し、底面を有しない六面体を表わす四
角面組Aを生成する。また、下部の六面体(VEh)
は、上面を除去し4つの境界(周囲)線の共有を解い
て、底面と4つの側面から成る(上面を除く)5つの四
角面(SEq)に分割し、上面を有しない六面体を表わ
す四角面組Bを生成する。これにより、図16(b)の
2つの六面体(VEh)を、底面又は上面を有しない四
角面組A,Bに分割することができる。或いは、基本作
図の当初段階(ルーチンR1)において、基本作図メニ
ューボックスから「点」又は「四角面」を指定する前述
の手法を用いて、5つの四角面(SEq)を2組作成し
各組の四角面(SEq)を合成/結合する〔各組の四角
面(SEq)に境界(周囲)線を共有させる〕ことによ
って、底面又は上面がない六面体を表わす四角面組A,
Bを作成することができる。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】次に、このようにして得られた上部四角面
組(底面なし六面体)Aの下側4頂点と下部四角面組
(上面なし六面体)Bの上側4頂点とを結ぶ4つの
「線」を新たに定義し、さらに、これらの「線」並びに
両四角面組A,Bの下辺及び上辺を形成する各4境界
(周囲)線を用いて、両四角面組A,B間に、図17
(c)のように、4つの四角面(SEq)Cを定義す
る。これにより、夫々5つの四角面より成る2つの四角
面組A,B間を4つの四角面(SEq)Cで繋いだ内空
の基本図形BTを設定することができる。なお、図16
(a),(b)に示されるような何ら分割/合成しない
基本図形要素そのものも、もちろん、基本図形BTとし
て取り扱うことができる。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】(3)基本図形の変形 ルーチンR3では、基本図形BTにおける基本図形要素
の種々の制御ベクトルを調整することにより、基本図形
BTの変形が行われる。基本作図画面の変形メニューボ
ックスで「線分の拡大/縮小」を指定し所望の頂点及び
移動先(量)を指示すると、図17(c)の基本図形B
Tの対応する頂点ベクトルが制御され、例えば、下部四
角面組Bの水平な境界(周囲)線を拡大させる処理によ
り、図17(d)のような内空の変形図形HTを生成す
ることができる。また、図17(d)の変形図形HTに
対して、上部四角面組Aの垂直な境界(周囲)線を均等
に拡大し、下部四角面組Bの垂直な境界(周囲)線を不
均等に拡大する処理により、図18(e)のような内空
の変形図形HTを生成することができる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】図18(e)のような変形図形HTに対し
て、さらに、例えば、角筒状の上部及び下部の四角面組
A,Bに丸みを付けて、円筒、或いは、丸みのある角部
を有する角筒に変形することができる。このためには、
基本作図画面の変形メニューボックスで「連続化」を指
定し、上部四角面組Aについては、12本の境界線か
ら、4本の垂直な境界線を除く8本の上下部の境界線を
選択すると、各境界線について、互いの接続点における
互いの線制御ベクトル(接線ベクトル)LVを、方向が
逆で大きさが同一とする接線連続化処理が実行されて、
図19(f)の上部に示すように、各境界線が滑らかに
接続され、上部四角面組Aが円筒状に変形される。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】これと同様の接線連続化処理を下部四角面
組Bについても適用し、互いに同一にされる線制御ベク
トル(接線ベクトル)LVの大きさを、上部四角面組A
の処理の場合よりも、大きくすると、図19(f)の下
部に示すように、滑らかに境界線が接続され、下部四角
面組Bは、角部に丸みが付けられた角筒に変形される。
このようにして同図に示されるような変形図形HTが得
られる。つまり、図18(e)の両四角面組A,Bの上
部及び下部の境界線の連接部に、線制御ベクトルLVの
方向及び大きさ(曲率)を合わせる連続化処理を、上下
部では異なる曲率で施すと、図19(f)のように、両
四角面組A,Bの4つの四角面(SEq)を滑らかに繋
ぎ合わせ、処理径に応じて、上部四角面組Aを円筒化
し、下部四角面組Bの側面角部にフィレット処理と同様
の丸み付けを行うことができる。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正内容】
【0102】さらに、上下各四角面組A,Bの縦方向の
境界線と、中間の四角面組Cの境界線との接続部におい
て、互いの境界線の線制御ベクトルLVを逆方向とし異
なる大きさ(曲率)とする接線連続化処理を行うと、図
20(g)のような変形図形HTが得られる。つまり、
図19(f)において、上部四角面組(円筒部)A−中
間四角面組(繋ぎ部)C−下部四角面組(丸み付き角筒
部)B間で、縦方向に連接する部分に、線制御ベクトル
LVの方向を合わせる連続化処理を各連接部では異なる
曲率で施すと、図20(g)のように、これらの四角面
組A,B,Cが滑らかに繋ぎ合わされた変形図形HTが
得られる。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】以上説明したように、この発明の一実施例
による3次元CADシステムでは、以下の(1)〜
(9)のような特徴を有する。 (1)図16〜図20に示すように、面要素SEで定義
された基本トポロジー図形BTを変形して新たな連続空
間図形(同一トポロジー図形)HTを次々と生成してい
くことができる。従って、面が連続的に定義され、CA
Mの加工面やCAEのメッシュデータがCADデータと
共有することが可能となる。つまり、基本的に、ベクト
ル係数(A1〜A10等)を決定して設定した位置ベク
トル関数Pにより表わされる多数の曲面SEによって基
本トポロジー図形BTを作成し、さらに、作成された基
本トポロジー図形を変形し更にこれを変形して同一トポ
ロジーを有する同一トポロジー図形HTを順次生成する
ことができる。この場合、基本トポロジー図形BTや変
形トポロジー図形HT上で連続した面は、これを変形し
た後の同一トポロジー図形HTにおいても連続してお
り、面の接線連続を保つ機能や、面の曲率の連続性を制
御する機能を持っている。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 α1,β1 直線座標パラメータ、 α2,β2,γ2,δ2 面積座標パラメータ、 α3,β3,γ3,… 体積座標パラメータ、 PE,LE,SE,VE 点要素、線要素、面要素及び
立体要素(基本図形要素)、 PA,PB,PC,PD 頂点ベクトル、 PL,LL,SL,VL 点リスト、線リスト、面リス
ト及び立体リスト、 RC リファレンスカウンタ、 BT 基本図形(基本トポロジー図形)、 HT 変形後の種々の立体図形(同一トポロジー図
形)。
【手続補正35】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正36】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
フロントページの続き (72)発明者 吉田 康彦 愛知県安城市二本木町二ツ池28番地1 サ イテック株式会社内 (72)発明者 椎葉 英二 愛知県安城市二本木町二ツ池28番地1 サ イテック株式会社内 Fターム(参考) 5B046 BA10 CA04 DA10 EA01 FA04 FA06 FA12 FA17 FA18 FA20 GA01 GA02 HA05 5B050 AA03 BA09 CA07 DA10 EA19 EA28 EA30 FA02 FA03 FA06 FA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】点要素、並びに、直線座標、面積座標又は
    体積座標パラメータでそれぞれ定義される線要素、面要
    素又は立体要素を基本図形要素として設定する手段と、 設定された複数の基本図形要素を連接して基本図形を設
    定する手段と、 設定された基本図形を構成する基本図形要素を連続微分
    可能性を保持しつつ変形して所望の立体図形を生成する
    手段とを具備することを特徴とする3次元CADシステ
    ム。
  2. 【請求項2】基本図形要素は、座標パラメータの総n次
    形式(nは、3以上の整数)で表現されることを特徴と
    する請求項1に記載の3次元CADシステム。
  3. 【請求項3】点要素は3次元位置座標をもち、線要素
    は、両端の点要素を指示するデータ及び中間制御点の相
    対位置を表わすデータをもち、面要素は、面を構成する
    線要素を指示するデータ及び面内制御点の相対位置座標
    を表わすデータをもち、立体要素は、立体を構成する面
    要素を指示するデータを表わすデータをもち、点要素、
    線要素及び面要素は、さらに、他のいくつの要素から当
    該要素が参照されているかを示すリファレンス計数デー
    タをもつことを特徴とする請求項1又は2に記載の3次
    元CADシステム。
  4. 【請求項4】点要素を設定すると共に、直線座標、面積
    座標又は体積座標パラメータでそれぞれ定義される線要
    素、面要素又は立体要素を基本図形要素として設定する
    ステップと、 設定された複数の基本図形要素を連接して、複数の座標
    パラメータで連続的に定義される基本図形を設定するス
    テップと、 設定された基本図形を構成する基本図形要素を連続微分
    可能性を保持しつつ変形して所望の立体図形を生成する
    ステップとから成るプログラムを記録していることを特
    徴とする3次元CADシステムのための記録媒体。
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