JP2001248976A - 溶銑の攪拌用インペラー - Google Patents
溶銑の攪拌用インペラーInfo
- Publication number
- JP2001248976A JP2001248976A JP2000059461A JP2000059461A JP2001248976A JP 2001248976 A JP2001248976 A JP 2001248976A JP 2000059461 A JP2000059461 A JP 2000059461A JP 2000059461 A JP2000059461 A JP 2000059461A JP 2001248976 A JP2001248976 A JP 2001248976A
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- hot metal
- molten iron
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スラグがインペラー上面に付着するのを防止
する溶銑攪拌用インペラーを提供する。 【解決手段】 容器内の溶銑を攪拌する溶銑の攪拌用イ
ンペラーにおいて、インペラー上面に30〜70度の傾
斜を持つスラグ付着防止板を配設、あるいは、インペラ
ー自体の上面に30〜70度の傾斜を持たせたことを特
徴とする溶銑の攪拌用インペラー。
する溶銑攪拌用インペラーを提供する。 【解決手段】 容器内の溶銑を攪拌する溶銑の攪拌用イ
ンペラーにおいて、インペラー上面に30〜70度の傾
斜を持つスラグ付着防止板を配設、あるいは、インペラ
ー自体の上面に30〜70度の傾斜を持たせたことを特
徴とする溶銑の攪拌用インペラー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶銑鍋に入った溶
銑の攪拌用インペラーに関するものである。
銑の攪拌用インペラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、溶銑を溶銑鍋内で攪拌し、脱硫処
理などする方法の一つに、機械攪拌方法がある。この方
法は、攪拌体を溶銑中に浸漬し、これを回転させて溶銑
と脱硫剤を良くかき混ぜ脱硫反応を促進させる方法であ
り、その攪拌体にインペラー(攪拌翼)を用いる方法が
知られている。このインペラーを用いる方法は、溶銑鍋
内の溶銑中に、回転軸に取付けられたインペラーを浸漬
し、モーターにて高速に回転させて渦流陥没部を作り溶
銑を処理するものである。
理などする方法の一つに、機械攪拌方法がある。この方
法は、攪拌体を溶銑中に浸漬し、これを回転させて溶銑
と脱硫剤を良くかき混ぜ脱硫反応を促進させる方法であ
り、その攪拌体にインペラー(攪拌翼)を用いる方法が
知られている。このインペラーを用いる方法は、溶銑鍋
内の溶銑中に、回転軸に取付けられたインペラーを浸漬
し、モーターにて高速に回転させて渦流陥没部を作り溶
銑を処理するものである。
【0003】この方法を、従来のインペラーによる溶銑
の脱硫処理装置の概略図である図2によって説明する。
この図に示すように、溶銑鍋1内の溶銑2は回転軸4の
先端に取り付けたインペラー3を溶銑2中に浸漬させ、
インペラー3を回転させることにより、溶銑鍋1内の溶
銑に投入した溶銑より比重の軽い脱硫剤5と溶銑2を懸
濁接触させ脱硫処理を行うものであるが、処理終了後、
溶銑中に浸漬したインペラー3を上昇すると、その上面
に、浴面に浮遊していたスラグ6がインペラーの上面に
付着している。
の脱硫処理装置の概略図である図2によって説明する。
この図に示すように、溶銑鍋1内の溶銑2は回転軸4の
先端に取り付けたインペラー3を溶銑2中に浸漬させ、
インペラー3を回転させることにより、溶銑鍋1内の溶
銑に投入した溶銑より比重の軽い脱硫剤5と溶銑2を懸
濁接触させ脱硫処理を行うものであるが、処理終了後、
溶銑中に浸漬したインペラー3を上昇すると、その上面
に、浴面に浮遊していたスラグ6がインペラーの上面に
付着している。
【0004】この付着スラグが、処理回数を重ねる毎に
増加していく。このスラグ6がインペラーの上面に付着
したまま放置しておくと、スラグが固化してインペラー
自体の重量が増加し、駆動モータに大きな負担がかかる
と共に、インペラー3の攪拌機能の低下をきたすことに
なる。このために一つの方法としては脱硫剤などの添加
剤組成コントロールによるスラグ付着を防止する方法、
あるいはインペラーに付着したスラグを可及的速やかに
取り除く方法の一つとして、例えば実開平3−7229
9号公報のように、脱硫設備の作業デッキ上に設定され
た支柱に、シリンダーにて旋回自在に取付けられ、同支
柱に設置したシリンダーにて上下方向に回転自在となし
た1本の水平アームの先端に、緩衝ばね付きノロ掻取板
を取付け、2つのシリンダーを遠隔操作する仕組みとし
た脱硫用インペラーノロ掻取装置が提案されている。
増加していく。このスラグ6がインペラーの上面に付着
したまま放置しておくと、スラグが固化してインペラー
自体の重量が増加し、駆動モータに大きな負担がかかる
と共に、インペラー3の攪拌機能の低下をきたすことに
なる。このために一つの方法としては脱硫剤などの添加
剤組成コントロールによるスラグ付着を防止する方法、
あるいはインペラーに付着したスラグを可及的速やかに
取り除く方法の一つとして、例えば実開平3−7229
9号公報のように、脱硫設備の作業デッキ上に設定され
た支柱に、シリンダーにて旋回自在に取付けられ、同支
柱に設置したシリンダーにて上下方向に回転自在となし
た1本の水平アームの先端に、緩衝ばね付きノロ掻取板
を取付け、2つのシリンダーを遠隔操作する仕組みとし
た脱硫用インペラーノロ掻取装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た添加剤組成コントロールによるスラグ付着防止する方
法では付着防止が十分でなく、また、実開平3−722
99号公報の場合は、確かに作業者によるノロ掻取作業
が不要になり、省力化が図られと共に危険作業を回避で
きる点において優れているが、その前にスラグがインペ
ラー上面に付着するのを防止することが出来れば、手
動、自動を問わずその作業が不要となるものであり、本
発明はそのスラグがインペラー上面に付着するのを防止
する攪拌用インペラーを提案するものである。
た添加剤組成コントロールによるスラグ付着防止する方
法では付着防止が十分でなく、また、実開平3−722
99号公報の場合は、確かに作業者によるノロ掻取作業
が不要になり、省力化が図られと共に危険作業を回避で
きる点において優れているが、その前にスラグがインペ
ラー上面に付着するのを防止することが出来れば、手
動、自動を問わずその作業が不要となるものであり、本
発明はそのスラグがインペラー上面に付着するのを防止
する攪拌用インペラーを提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】その発明の要旨とすると
ころは、容器内の溶銑を攪拌する溶銑の攪拌用インペラ
ーにおいて、インペラー上面に30〜70度の傾斜を持
つスラグ付着防止板を配設、あるいは、インペラー自体
の上面に30〜70度の傾斜を持たせたことを特徴とす
る溶銑の攪拌用インペラーにある。
ころは、容器内の溶銑を攪拌する溶銑の攪拌用インペラ
ーにおいて、インペラー上面に30〜70度の傾斜を持
つスラグ付着防止板を配設、あるいは、インペラー自体
の上面に30〜70度の傾斜を持たせたことを特徴とす
る溶銑の攪拌用インペラーにある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面に従っ
て詳細に説明する。図1は本発明に係るインペラーによ
る溶銑の攪拌装置を示す概略図である。この図に示すよ
うに、インペラー3は回転軸4とその先端部に設けられ
た耐火物製の攪拌翼7で構成される。このようなインペ
ラー構成のもとに、このインペラーを溶銑鍋内の溶銑中
に浸漬させ、インペラー3を回転させるとにより、溶銑
と脱硫剤などを掻き混ぜて脱硫などの攪拌処理を行うも
のであるが、この場合に、処理を重ねる毎に溶銑中に浸
漬したインペラー3の上面に、浴面に浮遊しているスラ
グ6が付着し、堆積、固化する。
て詳細に説明する。図1は本発明に係るインペラーによ
る溶銑の攪拌装置を示す概略図である。この図に示すよ
うに、インペラー3は回転軸4とその先端部に設けられ
た耐火物製の攪拌翼7で構成される。このようなインペ
ラー構成のもとに、このインペラーを溶銑鍋内の溶銑中
に浸漬させ、インペラー3を回転させるとにより、溶銑
と脱硫剤などを掻き混ぜて脱硫などの攪拌処理を行うも
のであるが、この場合に、処理を重ねる毎に溶銑中に浸
漬したインペラー3の上面に、浴面に浮遊しているスラ
グ6が付着し、堆積、固化する。
【0008】そこで、本発明は、このインペラーの上面
にスラグが付着し堆積することを防止するためにインペ
ラーの形状を改良することにより、従来の脱硫剤などの
添加剤組成の変更により防止するものでなく、インペラ
ーへのスラグ付着そのものを防止するものである。本発
明に係るインペラーの形状としては、インペラー上面に
30〜70度の傾斜を持つスラグ付着防止板を配設、あ
るいは、インペラー自体の上面に30〜70度の傾斜を
持たせたことにある。すなわち、例えば図1に示すよう
に、インペラー3上面にスラグ付着防止板8を配設し、
しかもそのスラグ付着防止板8に角度θを持たせたもの
で、その角度θを30〜70度の範囲で傾斜を付け、ス
ラグは矢印方向の傾斜に沿って流れるようにしたもので
ある。これによってスラグを流し落してインペラー上面
への付着を防止することが出来る。
にスラグが付着し堆積することを防止するためにインペ
ラーの形状を改良することにより、従来の脱硫剤などの
添加剤組成の変更により防止するものでなく、インペラ
ーへのスラグ付着そのものを防止するものである。本発
明に係るインペラーの形状としては、インペラー上面に
30〜70度の傾斜を持つスラグ付着防止板を配設、あ
るいは、インペラー自体の上面に30〜70度の傾斜を
持たせたことにある。すなわち、例えば図1に示すよう
に、インペラー3上面にスラグ付着防止板8を配設し、
しかもそのスラグ付着防止板8に角度θを持たせたもの
で、その角度θを30〜70度の範囲で傾斜を付け、ス
ラグは矢印方向の傾斜に沿って流れるようにしたもので
ある。これによってスラグを流し落してインペラー上面
への付着を防止することが出来る。
【0009】しかし、スラグ付着防止板の角度が30度
未満の傾斜では溶融スラグの傾斜に沿っての流れるのが
十分でなく、また、70度を超える傾斜は設備上、なら
びにその効果が飽和し、それ以上高くないことから、そ
の範囲を30〜70度とした。なお、符号9はスラグ面
であり、10は湯面である。このようなインペラー構造
とすることにより、従来のような脱硫剤などの添加剤組
成によらず、しかも自動的に掻取る装置を必要としない
極めて単純で安価な装置とすることができる。
未満の傾斜では溶融スラグの傾斜に沿っての流れるのが
十分でなく、また、70度を超える傾斜は設備上、なら
びにその効果が飽和し、それ以上高くないことから、そ
の範囲を30〜70度とした。なお、符号9はスラグ面
であり、10は湯面である。このようなインペラー構造
とすることにより、従来のような脱硫剤などの添加剤組
成によらず、しかも自動的に掻取る装置を必要としない
極めて単純で安価な装置とすることができる。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来での脱硫剤などの添加剤組成コントロールによるスラ
グ付着防止、ないしは遠隔操作で自動的に掻取る装置を
設ける必要もなく、単純でしかも安価な装置によってイ
ンペラー上面へのスラグ付着を防止することが出来ると
いう、極めて優れた効果を奏するものである。
来での脱硫剤などの添加剤組成コントロールによるスラ
グ付着防止、ないしは遠隔操作で自動的に掻取る装置を
設ける必要もなく、単純でしかも安価な装置によってイ
ンペラー上面へのスラグ付着を防止することが出来ると
いう、極めて優れた効果を奏するものである。
【図1】本発明に係るインペラーによる溶銑の脱硫装置
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図2】従来のインペラーによる溶銑の脱硫処理装置の
概略図である。
概略図である。
1 溶銑鍋 2 溶銑 3 インペラー 4 回転軸 5 脱硫剤 6 スラグ 7 攪拌翼 8 スラグ付着防止板 9 スラグ面 10 湯面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 剛教 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 秦 啓二 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 高橋 潔 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 Fターム(参考) 4K014 AA02 AC08 AD00 4K056 CA02 EA06 EA12
Claims (1)
- 【請求項1】 容器内の溶銑を攪拌する溶銑の攪拌用イ
ンペラーにおいて、インペラー上面に30〜70度の傾
斜を持つスラグ付着防止板を配設、あるいはインペラー
自体の上面に30〜70度の傾斜を持たせたことを特徴
とする溶銑の攪拌用インペラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000059461A JP2001248976A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 溶銑の攪拌用インペラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000059461A JP2001248976A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 溶銑の攪拌用インペラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001248976A true JP2001248976A (ja) | 2001-09-14 |
Family
ID=18579909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000059461A Withdrawn JP2001248976A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 溶銑の攪拌用インペラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001248976A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102712960A (zh) * | 2010-01-07 | 2012-10-03 | 日新制钢株式会社 | 含铬铁水的机械搅拌操作方法 |
-
2000
- 2000-03-03 JP JP2000059461A patent/JP2001248976A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102712960A (zh) * | 2010-01-07 | 2012-10-03 | 日新制钢株式会社 | 含铬铁水的机械搅拌操作方法 |
US8753423B2 (en) | 2010-01-07 | 2014-06-17 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Operation method for mechanically stirring chrome-containing molten iron |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070605 |