JP2001247632A - 防曇性を有するアクリル樹脂及び防曇性を有する積層体 - Google Patents

防曇性を有するアクリル樹脂及び防曇性を有する積層体

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JP2001247632A
JP2001247632A JP2000058837A JP2000058837A JP2001247632A JP 2001247632 A JP2001247632 A JP 2001247632A JP 2000058837 A JP2000058837 A JP 2000058837A JP 2000058837 A JP2000058837 A JP 2000058837A JP 2001247632 A JP2001247632 A JP 2001247632A
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film
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Takao Mitome
隆男 見留
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Toei Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防曇性、防曇持続性、フィルムへの密着性、耐
折曲げ白化性、耐クレージング性、及び透明性などに優
れ、フィルム表面に簡単に防曇性塗膜を形成できる共重
合体と、かかる共重合体からなる塗膜をもつフィルムと
を提供する。 【解決手段】防曇性を有する共重合体は、下記構造式
[化1]で表される単量体Aを5〜50重量%含有する
単量体組成物から得られる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばポリ塩化ビ
ニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート、アクリル、ガラスな
どの材質からなる物品に塗付できる防曇性を有するアク
リル樹脂と、防曇性を有する積層体とに関する。詳しく
は、例えば農業用シートなどに利用されるポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレ
フタレートなどの透明な合成樹脂製フィルムの表面に塗
付したときにも、 光線透過性を損なうことなく防曇性を
付与することのできるアクリル樹脂と、このアクリル樹
脂が基材表面に積層された防曇性を有する積層体とに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば軟質ポリ塩化ビニル系
樹脂フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム
やポリエチレンテレフタレートフィルムなどは、 光線透
過性、保温性、 機械的強度、及び耐久性に優れ、且つ廉
価で経済性にも優れているといった理由から、所謂ビニ
ールハウスなどの農作物施設栽培用シート材として利用
されている。
【0003】この農作物施設栽培用シート材を栽培ハウ
スに利用する場合に、特に軟質ポリ塩化ビニル系樹脂フ
ィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、又は
ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを使用する
と、栽培ハウスの内壁面にくもりが生じ、太陽光線の透
過性が低下してしまい、その結果、作物の育成を阻害し
たり、更にはその水滴が作物に落下して品質の劣化やそ
の他種々の弊害を発生させるといった問題が生じてい
る。
【0004】これらの問題を改善するために、上述した
ような農作物施設栽培用フィルムには、その内側表面に
防曇性を付与するための様々な提案がなされている。防
曇性を付与する方法としては、例えば、界面活性剤など
の防曇剤をフィルム基剤に練り込む方法が三共出版刊
「新界面活性剤」の第181頁には、開示されている。
また、合成樹脂に防曇剤を添加した表面処理剤をフィル
ム表面に塗付する方法も提案されている。
【0005】また、例えば、特開昭50−71770号
公報、特公昭53−37075号公報、及び特開昭61
−239号公報には、フィルム表面にポリビニルアルコ
ール等の水溶性ポリマー、アクリル酸ヒドロキシアルキ
ルエステルを主成分とする親水性ポリマー等、或いはそ
れらのポリマーと界面活性剤とからなる組成物を塗付す
る方法が開示されている。
【0006】更に、例えば、特開昭58−29831号
公報、特開昭59−15473号公報、及び特開昭62
−283135号公報には、無機質水性ゾル、或いは無
機質水性ゾルと界面活性剤との混合物を塗付する方法
が、また、例えば特開昭55−99976号公報にはシ
リカ、親水性ポリマー及び有機ケイ素からなる有機・無
機複合体を塗付する方法が、開示されている。
【0007】他にも、フィルム表面にアンダーコートと
して無機質親水性物質を塗付した後、トップコートとし
て親水性合成樹脂を塗付する多層コート方法なども知ら
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防曇剤
をフィルム基剤に練り込む方法や防曇剤を添加した表面
処理剤をフィルム表面に塗付する方法では、防曇剤がブ
リージングしてしまい防曇性が持続しないという欠点が
ある。ポリビニルアルコールなどの親水性合成樹脂をフ
ィルム表面に塗付する方法では、耐候性が劣るといった
欠点がある。
【0009】また、無機質水性ゾルやシリカなどの無機
質親水性物質を合成樹脂とブレンドしてフィルム表面に
塗付する方法では、無機質親水性物質がブレンドされた
合成樹脂のフィルムへの密着性が悪く、耐折曲げ白化性
や耐クレージング性にも劣り、更にはコストも高くな
る。
【0010】更に、多層コート方法では防曇性を付与す
るために少なくともアンダーコートとトップコートとの
二回のコーティング工程が必要となり工程数が増加し、
材料コストだけでなく製造コストも高くなってしまう。
【0011】本発明は、従来の防曇性付与における上述
した問題点を解決すべくなされたものであり、防曇剤
(界面活性剤)や無機質親水性物質などのブリージング
しやすい添加剤を使用せず、防曇性、防曇持続性、フィ
ルムへの密着性、耐折曲げ白化性、耐クレージング性、
及び透明性などに優れた共重合体であって、フィルムに
塗付する際にも、多層コートのように工程数を増やすこ
となく、また、煩雑な工程は不要であり、フィルム表面
に簡単に防曇性塗膜を形成することのできる共重合体
と、かかる共重合体からなる塗膜をもつフィルムとを提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本件請求項1に係る発明は、下記構造式[化
1]で表される単量体Aの含有量が5〜50重量%であ
る単量体組成物から得られることを特徴とする防曇性を
有するアクリル樹脂を主要な構成としている。
【化1】
【0013】なお、本発明において、前記単量体Aの含
有量が「5〜50重量%」とは「5重量%以上50重量
%以下」を意味し、下限及び上限の数値を範囲に含むも
のである。その他、同様の記載についても範囲に上限及
び下限の数値を含む。
【0014】上記構造式をもつ単量体Aの含有量が5〜
50重量%である単量体組成物から得られるアクリル樹
脂を、例えばポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリエチレンテレフタレートなどの透明な合成
樹脂フィルムの表面に1層で塗付した農業用のシート材
は、前記アクリル樹脂を塗付した面を内側にして栽培用
ハウスに使用した場合に、前記アクリル樹脂の塗付面が
曇ることなく防曇性に優れ、しかも透明性にも優れてい
るため、太陽光線を効率良く透過させることができると
共に、水滴が作物へ滴下して傷めるといったことも防止
できる。また、前記アクリル樹脂は前記単量体Aの成分
がブリージングすることがなく防曇性の持続性にも優れ
ている。そのため、多層コートも不要であり、廉価なフ
ィルムを提供できるといった利点も備えている。更には
フィルムへの密着性や耐折曲げ白化性、耐クレージング
性も良好であるため、前記アクリル樹脂が塗付されたフ
ィルムの取り扱いも容易となる。
【0015】前記単量体Aの具体例としては、α−[1
−[(アリルオキシ)メチル]−2−(ノニルフェノキ
シ)エチル]−ω−ヒドロキシポリ(n=1〜100)
オキシエチレン、α−[1−[(アリルオキシ)メチ
ル]−2−(ノニルフェノキシ)エチル]−ω−ヒドロ
キシポリ(n=1〜100)オキシエチレン硫酸アンモ
ニウム塩などが挙げられる。また、nは1以上の整数で
あり、特にnは5、10、20、30、40であること
が好ましい。なお、これらの単量体Aは従来、反応性乳
化剤として乳化重合樹脂を製造する際の乳化剤として加
えられている場合があるが、この場合にはその添加量は
極めて少量であり、具体的には0.5重量%程度であっ
て、防曇性の向上と持続性を確保すべく添加する本発明
の添加量の1/10以下に過ぎない。
【0016】前記単量体Aの含有量は5〜50重量%で
あることが好ましい。前記単量体Aの含有量は5重量%
より少ない場合には防曇性が劣り、50重量%より多い
場合は耐候性、耐水性が劣るものとなる。より好ましく
は、前記単量体Aの含有量は10〜35重量%である。
【0017】なお、前記アクリル樹脂は上述した農業用
シート材として汎用されているフィルム材のほかにも、
同アクリル樹脂を塗布する対象物としては、例えば農業
用以外の用途に使用される採光板、浴室用建材などのア
クリル樹脂製品や、各種の鏡類やヘルメット、ゴーグル
に使用されるポリカーボネート、ガラスなどにも適用が
可能である。
【0018】本件請求項2に係る発明は、下記構造式
[化1]で表される単量体Aの含有量が5〜50重量
%、下記構造式[化2]で表される単量体Bの含有量が
5〜50重量%、その他の単量体Cの含有量が10〜9
0重量%である単量体組成物から得られることを特徴と
する防曇性を有するアクリル樹脂である。
【化1】
【化2】
【0019】前記単量体Bの具体例としては、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコール−ポリプロピレングリコールモノ(メタ)
アクリレートなどが挙げられる。他にも、ポリエチレン
グリコール−テトラメチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレングリコール−テトラメチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、オクト
キシポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、ステアロキシポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、アリ
ロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ノニルフェノキシポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ノニルフェノキシポリプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシ
ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。nは2以上
の整数であり、特に2〜90であることが好ましい。
【0020】本件請求項2に係る発明は、単量体組成物
として上述した請求項1に係る発明に更に前記単量体B
が含有されており、その単量体Bの含有量は5〜50重
量%であることが好ましい。このように単量体Bを上述
の範囲内で含有させることにより、耐水性が向上する。
また、前記単量体Bの含有量が5重量%より少ない場合
には防曇性が劣り、50重量%よりも多いと耐候性、耐
水性が劣るものとなる。より好ましくは、前記単量体B
の含有量は15〜40重量%である。
【0021】前記単量体Cの具体例としては、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)
アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリレート、ト
リデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)ア
クリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレートなどが
挙げられる。
【0022】本件請求項3に係る発明は、下記構造式
[化1]で表される単量体Aの含有量が5〜50重量
%、下記構造式[化2]で表される単量体Bの含有量が
5〜50重量%、ラジカル重合性不飽和カルボン酸の含
有量が0.2〜2重量%、その他の単量体Cの含有量が
10〜90重量%である単量体組成物から得られること
を特徴とする防曇性を有するアクリル樹脂である。
【化1】
【化2】
【0023】前記ラジカル重合性不飽和カルボン酸の具
体例としては、(メタ)アクリル酸、コハク酸2−メタ
クリロイルオキシエチル、マレイン酸2−メタクリロイ
ルオキシエチル、フタル酸2−メタクリロイルオキシエ
チル、ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシ
エチルなどが挙げられる。このようにラジカル重合性不
飽和カルボン酸を上述した含有量の範囲で含有させるこ
とにより、更に基材への密着性が向上する。
【0024】本件請求項4に係る発明は、下記構造式
[化1]で表される単量体Aの含有量が5〜50重量
%、下記構造式[化2]で表される単量体Bの含有量が
5〜50重量%、ラジカル重合性不飽和カルボン酸の含
有量が0.2〜2重量%、アルキル(メタ)アクリレー
トの含有量が30〜88重量%、水酸基含有アルキル
(メタ)アクリレートの含有量が0〜40重量%である
単量体組成物から得られる防曇性を有するアクリル樹脂
である。
【化1】
【化2】
【0025】前記アルキル(メタ)アクリレートは、側
鎖の炭素数が1〜18であることが好ましく、具体的に
は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチ
ル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリレ
ート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレ
ートなどが挙げられる。その他の水酸基含有アルキル
(メタ)アクリレートとしては具体的には、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0026】このように、アルキル(メタ)アクリレー
ト及び水酸基含有アルキル(メタ)アクリレートを上述
の含有量の範囲で含有させることにより、防曇性が向上
するとともに、水酸基を利用してジイソシアネート化合
物との常温架橋が可能となり、積層体の変性が可能とな
る。
【0027】本発明においては、上述したような単量体
組成物からアクリル樹脂を合成する方法は限定されるも
のではなく、例えば、溶液重合法、懸濁重合法、エマル
ジョン重合法、紫外線硬化法などの従来公知の方法で合
成することができる。作業性を向上させるためには溶液
重合法により合成することが好ましく、溶媒を含有させ
ることが望ましい。また溶媒はアルコール類、ケトン
類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類などを使用す
ることができるが、ラジカル重合を阻害しないものであ
れば特に限定されず、また2種類以上の溶媒を併用する
ことも可能である。
【0028】この溶媒として具体的には、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n
−ブタノール、ジアセトンアルコールなどのアルコール
類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロ
ソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブ
チルカルビトール等のアルコール系溶剤、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系
溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素系溶剤などが挙げられる。
【0029】また、上記単量体組成物を重合し共重合体
を得るには、重合方法に応じた重合開始剤を使用する事
が出来る。重合開始剤としては、通常の重合に用いるも
のであればよく、例えば溶液重合法であれば、アゾビス
イソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−2,4−ジ
メチルバレロニトリル、2,2′−アゾビス−4−メト
キシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、などのアゾ系
重合開始剤や、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチル
パーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサノエートなどのパーオキサイド類をあげる
ことができる。また更に例えば、紫外線硬化方法であれ
ば、従来公知のアセトフェノン系、ベンゾフェノン系、
チオキサントン系などの光重合開始剤を使用できる。
【0030】更に、本発明のアクリル樹脂には必要に応
じて公知の樹脂添加物、例えば界面活性剤、無機親水性
物質、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、熱安定
剤、顔料、染料などを配合することができる。
【0031】界面活性剤としては、具体的には以下のも
のが採用できる。 (ノニオン系界面活性剤)ポリエチレングリコールラウ
リルエーテル、ポリエチレングリコールトリデシルエー
テル、ポリエチレングリコールセチルエーテル、ポリエ
チレングリコールステアリルエーテル、ポリエチレング
リコールオレイルエーテル、ポリエチレングリコールア
ルキルエーテル、ポリエチレングリコールノニルフェニ
ルエーテル、ポリエチレングリコールオクチルフェニル
エーテル、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポ
リエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレン
グリコールモノオレエート、ソルビタンモノラウレー
ト、ソルビタンモノミリステート、ソルビタンモノパル
ミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモ
ノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタ
ントリオレエート、ポリエチレングリコールソルビタン
モノラウレート、ポリエチレングリコールソルビタンモ
ノパルミテート、ポリエチレングリコールソルビタンモ
ノステアレート、ポリエチレングリコールソルビタンモ
ノオレエート、グリセリン脂肪酸モノエステル、グリセ
ロールモノステアレート、ポリグリセリンオレイン酸エ
ステル、ポリグリセリンラウリン酸エステル、ポリグリ
セリンステアリン酸エステル、ヤシ脂肪酸ジエタノール
アミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ヒドロキシエ
チルラウリルアミン、ポリエチレングリコールラウリル
アミン、ポリエチレングリコールアルキルアミン、ポリ
エチレングリコールステアリルアミン、ポリエチレング
リコールアルキルプロピレンジアミン、ポリエチレング
リコールジオレイルアミン、ジメチルラウリルアミンオ
キサイド、ジメチルステアリルアミンオキサイド、ジヒ
ドロキシエチルラウリルアミンオキサイド、エチレング
リコールジステアレート、ポリエチレングリコールジス
テアレート、ポリプロピレングリコールジステアレー
ト、12−ヒドロキシフェニルステアリン酸など。
【0032】(アニオン系界面活性剤)ラウリン酸カリ
ウム、ヤシ脂肪酸カリウム、ヤシ脂肪酸ナトリウム、ミ
リスチン酸カリウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸
カリウム・ジエタノールアミン塩、オレイン酸ナトリウ
ム、パルミチン酸カリウム、脂肪酸ナトリウム、ステア
リン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、脂肪酸カリ
ウム、アルキルサルフェート・ナトリウム塩、アルキル
エーテルサルフェート・ナトリウム塩、アルキルエーテ
ルサルフェート・トリエタノールアミン塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルサルフェート・トリエタノー
ルアミン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサル
フェート・ナトリウム塩、2−エチルヘキシルサルフェ
ート・ナトリウム塩、ジ2−エチルヘキシルスルホコハ
ク酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウ
ム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル
ベンゼンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、アルカンスルホン酸ナトリウム、アシルメチル
タウリン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウ
ム、α−スルホ脂肪酸エステルナトリウム塩、アミドエ
ーテルスルホン酸ナトリウム、アルキルエーテルスルホ
ン酸ナトリウム、オレイルザルコシン酸、ラウロイルザ
ルコシン酸ナトリウムなど。
【0033】(カチオン系界面活性剤)オクタデシルア
ミン酢酸塩、テトラデシルアミン酢酸塩、アルキルトリ
メチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルア
ンモニウムクロライド、アルキルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムク
ロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド、
1−ヒドロキシエチルー2−アルキルイミダゾリン4級
塩など。
【0034】(両性界面活性剤)ジメチルアルキルベタ
イン、ジメチルラウリルベタイン、ラウリルジアミノエ
チルグリシンナトリウムなど。 (変性シリコン)アミノ変性系、エポキシ変性系、カル
ボキシ変性系、カルビトール変性系、メタクリル変性
系、メルカプト変性系、フェノール変性系、ポリエーテ
ル変性系、メチルスチリル変性系、アルキル変性系、高
級脂肪酸エステル変性系、高級アルコキシ変性系など。
【0035】無機親水性物質としては、例えばコロイダ
ルシリカやアルミナゾルなどを使用できる。また、紫外
線吸収剤として例えば、公知のハイドロキノン系、サリ
チル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系な
どが挙げられる。更に、光安定剤としては例えば、公知
のヒンダードアミン系などを使用できる。
【0036】本件請求項5に係る発明は、上述した請求
項1〜4に係る発明のうち、いずれかの防曇性を有する
アクリル樹脂からなる塗膜が基材表面に積層されてなる
ことを特徴とする防曇性を有する積層体である。前記ア
クリル樹脂を基材表面に積層させる方法としては、刷毛
塗り、スプレー塗付、バーコータ塗付、ディッピング塗
付などの公知の方法を採用することができ、特に制限は
ない。
【0037】また、前記基材としては、例えばポリ塩化
ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン
テレフタレートなどの透明な合成樹脂フィルムが挙げら
れるが、これに限定されるものではなく、用途に応じて
適宜選択できる。また、前記基材に塗付される前記アク
リル樹脂の分子量やポリマーTgも、塗付される基材の
材質や要求される樹脂性能によって適宜決定され、特に
制限はない。
【0038】本件請求項7にかかる発明は、水酸基含有
アルキル(メタ)アクリレートが含有された前記単量体
組成物から得られる請求項4にかかる発明の防曇性を有
するアクリル樹脂に、ジイソシアネート化合物を加えて
硬化させた塗膜が基材の表面に積層されてなることを特
徴とする積層体である。
【0039】ジイソシアネート化合物は、耐ブロッキン
グ性、耐候性、耐薬品性、耐水性の向上など、塗膜物性
の変性を目的として添加され、かかるジイソシアネート
化合物としては、公知のジイソシアネート化合物から任
意に選択できる。具体的には、エチレンジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、
2,2,4−トリメチルヘキサンジイソシアネート、リ
ジンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチ
ルカプロエート、ビス(2−イソシアネートエチル)フ
マレート、ビス(2−イソシアネートエチル)カーボネ
ート2−ジイソシアネートヘキサノエートなどの炭素数
が2〜12の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート(水添MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネー
トなどの炭素数が4〜15の脂環族ポリイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリ
レンジイソシアネート、ジエチルベンゼンジイソシアネ
ートなどの炭素数が8〜12の芳香脂肪族ポリイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート(TDI)粗製TD
I、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフチレンジ
イソシアネートなどの炭素数が6〜20の芳香族ポリイ
ソシアネートなどが挙げられる。
【0040】水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート
を含む単量体組成物からなる前記アクリル樹脂にジイソ
シアネート化合物を加えた樹脂組成物を硬化させるため
に、公知の硬化促進剤を添加することができる。また、
前記水酸基含有アルキル(メタ)アクリレートを含む単
量体組成物からなるアクリル樹脂にジイソシアネート化
合物を加える場合の配合比率は特に制限されるものでは
ないが、OH/NCO=0.1〜1.2の範囲とするこ
とが好ましい。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。 (実施例1〜5、及び比較例1〜4)以下の表1に記載
した配合割合の単量体組成物を400重量部と、トルエ
ンを300重量部と、イソプロピルアルコールを300
重量部とを、温度計、攪拌装置及び還流冷却管を備えた
反応器に仕込み、更に、アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)を3重量部加えて80℃で5時間反応させ
ることにより、アクリル樹脂を含有する反応液を得た。
なお、単量体Aとしては、α−[1−[(アリルオキ
シ)メチル]−2−(ノニルフェノキシ)エチル]−ω
−ヒドロキシポリ(n=1〜100)オキシエチレン
(旭電化工業株式会社製:アデカリアソープNE−1
0)を使用し、単量体Bとしては、メトキシポリエチレ
ングリコールモノメタクリレート(日本油脂株式会社
製:プレンマーPME)を使用した。ラジカル重合性不
飽和カルボン酸としては、メタクリル酸を、水酸基含有
アルキル(メタ)アクリレートとしては2−ヒドロキシ
メタクリレートを使用した。実施例1〜4及び比較例1
〜4は、得られた反応液が適度な粘度となるよう、同反
応液に溶剤としてトルエンを加えてアクリル樹脂の濃度
を20%に調製し、防曇処理剤とした。なお、各防曇処
理剤の溶液濃度は表1に示すとおりである。実施例5は
得られた反応液にヘキサメチレンジイソシアネート(H
MDI)をOH/NCO=1となるように加えて防曇処
理剤とした。
【0042】
【表1】
【0043】得られた防曇処理剤を軟質ポリ塩化ビニル
フィルムの片面に#10のバーコータによって塗付し、
60℃で2分間乾燥させたのち、得られたフィルム積層
体の品質を評価した。その結果を表2に示す。なお、品
質の評価項目及び評価方法は以下のとおりである。
【0044】(1) 初期防曇性 防曇処理剤を塗付したフィルムを、水温40℃の水槽の
上に防曇処理剤の塗付面を下にして前記塗付面の傾斜角
度が約12°となるようにセットし、5分後に前記フィ
ルムの前記防曇処理剤塗付面における水の凝集状態を観
察し、以下の判定基準で評価した。 ◎:水滴が全く無く全体が均一に濡れている。 ○:部分的に水滴が付着し、 その面積が20%未満であ
る。 △:部分的に水滴が付着し、 その面積が50%未満であ
る。 ×:50%以上の面積にわたって水滴が付着している。
【0045】(2) 防曇性 防曇処理剤を塗付したフィルムを水温40℃の水槽の上
に、防曇処理剤の塗付面を下にして前記塗付面の傾斜角
度が約12°となるようにセットし、1時間後に前記フ
ィルムの前記防曇処理剤塗付面における水の凝集状態を
観察し、以下の判定基準で評価した。 ◎:水滴が全く無く全体が均一に濡れている。 ○:部分的に水滴が付着し、 その面積が20%未満であ
る。 △:部分的に水滴が付着し、 その面積が50%未満であ
る。 ×:50%以上の面積にわたって水滴が付着している。
【0046】(3) 防曇持続性 防曇処理剤を塗付したフィルムを水温40℃の水槽の上
に、その防曇処理剤塗付面を下にして前記塗付面の傾斜
角度が約12°となるようにセットし、1ヶ月後に前記
フィルムの前記防曇処理剤塗付面における水の凝集状態
を観察し、以下の判定基準で評価した。 ◎:水滴が全く無く全体が均一に濡れている。 ○:部分的に水滴が付着し、 その面積が20%未満であ
る。 △:部分的に水滴が付着し、 その面積が50%未満であ
る。 ×:50%以上の面積にわたって水滴が付着している。
【0047】(4) 呼気防曇性防曇処理剤を塗付したフィ
ルムの評価片を5℃まで冷却した後、前記防曇処理剤の
塗付面に息を吹きかけてその曇り具合を判定した。 ◎:全く曇りが生じない。 ○:僅かに曇りが生じるがその曇りは10秒以内に消失
する。 △:曇りが生じるがその曇りは30秒以内に消失する。 ×:全面が曇る。
【0048】(5) 耐水性 水温40℃の水槽の中に防曇処理剤を塗付したフィルム
の評価片を24時間浸漬し、塗膜の状態を目視にて判定
した。 ◎:異常は認められない。 ○:1部に白化があり、その面積が5%未満である。 △:1部に白化があり、その面積が20%未満である。 ×:白化、ハガレ、フクレが生じ、その面積が20%以
上である。
【0049】(6) 密着性 防曇処理剤を塗付したフィルムの前記防曇処理剤の塗付
面にセロハン粘着テープ(幅18mm、ニチバン株式会
社製)を5cmの長さで10箇所に貼り付け、その貼着
面と垂直方向に前記テープを剥がしたときの、 前記防曇
処理剤の塗膜の剥離程度を目視で観察した。 ◎:10箇所すべてで塗膜の剥離が生じなかった。 ○:1箇所で塗膜の剥離が認められた。 △:2又は3個所で剥離が認められた。 ×:10箇所全てで剥離が認められた。
【0050】(7) 耐折曲げ白化性 片面に防曇処理剤を塗付した5cm×5cmのフィルム
を、25℃雰囲気下でランダムに折り曲げて球状に固め
た後に開いて、しわ部分の白化性を目視で判定した。 ◎:白化が認められない。 ○:僅かに白化し、その面積が10%未満である。 △:白化が認められ、その面積が50%未満である。 ×:全面的に白化している。
【0051】(8) 耐ブロッキング性 片面に防曇処理剤を塗付した5cm×5cmのフィルム
を2枚用意し、1枚のフィルムの防曇処理剤の塗付面
に、もう1枚のフィルムの防曇処理剤を塗付していない
未処理面を重ね合わせる。その重ね合わせた2枚のフィ
ルムに3Kg/cm2の荷重をかけ、60℃雰囲気下で24
時間静置した後、両フィルムを剥離し、塗膜の剥離程度
を目視で判定した。 ◎:剥離時にブロッキングが認められず、塗膜が完全に
残る。 ○:剥離時にごく一部でブロッキングが認めれられ、塗
膜のごく一部が未処理面に転着している。 △:剥離時に一部でブロッキングが認めれられ、塗膜の
50%未満が未処理面に転着している。 ×:剥離時にブロッキングが認められ、塗膜の50%以
上が未処理面に転着している。
【0052】
【表2】
【0053】単量体Aの含有量が5〜50重量%である
実施例 1〜5はいずれも、各種防曇性及び防曇持続性に
極めて優れたものであり、耐折曲げ白化性にも優れ、取
り扱いが容易である。その他の評価項目についても、実
施例3〜5は全ての評価項目において良好な結果が得ら
れ、特に、水酸基含有アルキル(メタ)アクリレートと
して2−ヒドロキシメタクリレートを含む実施例4及び
5は、耐折り曲げ白化性についても全く白化が認められ
ず、更に、アクリル樹脂にジイソシアネート化合物とし
てヘキサメチレンジイソシアネートを加えた実施例5に
あっては特に、耐ブロッキング性にも極めて優れたもの
であった。
【0054】実施例1及び2はメタクリル酸を含んでい
ないため、ポリ塩化ビニルフィルムとの密着性がその他
の実施例と比べて若干劣るが、実用には問題無い程度で
ある。また、実施例1では更に単量体Bを含んでいない
ため、耐水性がその他の実施例と比べると若干劣るもの
であるが、実用に際して格別の不具合はない程度の耐水
性は備えている。
【0055】この実施例1と比較例1及び比較例2とを
比べると、比較例1では単量体Aが4重量%と少なく、
比較例2は単量体Aが55重量%と多くなっている。単
量体Aが少ない比較例1は防曇性が極めて悪く、また、
防曇持続性もない。一方、単量体Aが多い比較例2で
は、初期の防曇性は改善されるものの、防曇持続性に乏
しく、また、耐水性にも劣る。
【0056】また、比較例1に単量体Bを加えた比較例
3は、比較例1と比べて防曇持続性は向上するものの、
初期防曇性は依然として低い。更に、メタクリル酸及び
2−ヒドロキシメタクリレートの含有量が実施例4と同
一である比較例4も、単量体A及び単量体Bの含有量が
少ないため、初期防曇性に劣る。
【0057】(実施例6,7、及び比較例5,6)以下
の表3に記載した配合割合の単量体組成物を400重量
部と、トルエンを300重量部と、イソプロピルアルコ
ールを300重量部とを、温度計、攪拌装置及び還流冷
却管を備えた反応器に仕込み、更に、アゾビスイソブチ
ロニトリル(AIBN)を3重量部加えて80℃で5時
間反応させることにより、アクリル樹脂を含有する反応
液を得た。なお、単量体A、単量体B、ラジカル重合性
不飽和カルボン酸、及び水酸基含有アルキル(メタ)ア
クリレートは全て上述した実施例及び比較例と同一のも
のを使用した。得られた反応液が適度な粘度となるよう
に、同反応液に溶剤としてトルエンを加えてアクリル樹
脂の濃度を20%に調整し、防曇処理剤とした。なお、
各防曇処理剤の溶液濃度を表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】実施例6及び比較例5は、得られた防曇処
理剤にヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)を
OH/NCO=1となるように加えた後、エチレン−酢
酸ビニル共重合体フィルムの片面に#10のバーコータ
によって塗付し、60℃で2分間乾燥させたのち、得ら
れたフィルムの品質を評価した。実施例7及び比較例6
は、得られた防曇処理剤をポリエチレンテレフタレート
フィルムの片面に#10のバーコータによって塗付し、
60℃で2分間乾燥させたのち、得られたフィルムの品
質を評価した。それぞれの結果を表4に示す。なお、品
質の評価項目及び評価方法は上述のとおりである。
【0060】
【表4】
【0061】単量体Aの含有量が15重量%である実施
例6及び実施例7は、いずれも防曇性及びその持続性に
優れており、また、単量体Bを25重量%含んでいるた
め、耐水性にも優れている。更には、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体フィルム及びポリエチレンテレフタレート
フィルムとの密着性も良好であり、耐折曲げ白化性及び
耐ブロッキング性にも優れ、取り扱いが容易である。
【0062】これに対して、単量体Aの含有量が4重量
%と少ない比較例5及び比較例6は、防曇性に劣るもの
であり、比較例5にあっては、実施例6と同様に、アク
リル樹脂からなる防曇剤であるにもかかわらず、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体フィルムとの密着性が悪い。
【0063】以上述べたように、本発明のアクリル樹脂
は、界面活性剤や無機質親水性物質などのブリージング
しやすい添加剤を使用することなく、更には多層コート
などの煩雑な工程を必要とせずにフィルムに簡単に防曇
性を付与することがきる。また、前記アクリル樹脂から
なる防曇性の塗膜は初期防曇性、防曇持続性に優れ、基
材への密着性に優れているため、多様な材質からなる基
材に適用が可能である。更に、前記塗膜は無機質親水性
物質を使用していないので、耐折曲げ白化性や耐クレー
ジング性、及び透明性にも優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 222/02 C08F 222/02 C08G 18/62 C08G 18/62 C09K 3/18 C09K 3/18 Fターム(参考) 4F100 AK25A AT00B BA02 GB90 JB12A JK06 JL07A JN01 4H020 AA04 AA05 AA06 AB02 4J034 BA03 DC50 DP03 DP18 HA01 HA07 HC03 HC08 HC09 HC12 HC17 HC22 HC46 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 QB19 RA05 RA07 4J100 AE18Q AJ02S AL03P AL04P AL08R AL08S AL09T AL74R AL91R BA02Q BA02R BA03Q BA03R BA04Q BA04R BA05R BA06R BA08Q BA08R BA16S BA59Q BC43Q BC43R BC43S CA03 CA05 CA06 JA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造式[化1]で表される単量体A
    の含有量が5〜50重量%である単量体組成物から得ら
    れることを特徴とする防曇性を有するアクリル樹脂。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記構造式[化1]で表される単量体A
    の含有量が5〜50重量%、下記構造式[化2]で表さ
    れる単量体Bの含有量が5〜50重量%、その他の単量
    体Cの含有量が10〜90重量%である単量体組成物か
    ら得られることを特徴とする防曇性を有するアクリル樹
    脂。 【化1】 【化2】
  3. 【請求項3】 下記構造式[化1]で表される単量体A
    の含有量が5〜50重量%、下記構造式[化2]で表さ
    れる単量体Bの含有量が5〜50重量%、ラジカル重合
    性不飽和カルボン酸の含有量が0.2〜2重量%、その
    他の単量体Cの含有量が10〜90重量%である単量体
    組成物から得られることを特徴とする防曇性を有するア
    クリル樹脂。 【化1】 【化2】
  4. 【請求項4】 下記構造式[化1]で表される単量体A
    の含有量が5〜50重量%、下記構造式[化2]で表さ
    れる単量体Bの含有量が5〜50重量%、ラジカル重合
    性不飽和カルボン酸の含有量が0.2〜2重量%、アル
    キル(メタ)アクリレートの含有量が30〜88重量
    %、水酸基含有アルキル(メタ)アクリレートの含有量
    が0〜40重量%である単量体組成物から得られる防曇
    性を有するアクリル樹脂。 【化1】 【化2】
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の防曇性
    を有するアクリル樹脂からなる塗膜が基材表面に積層さ
    れてなることを特徴とする防曇性を有する積層体。
  6. 【請求項6】 水酸基含有アルキル(メタ)アクリレー
    トが含有された前記単量体組成物から得られる請求項4
    記載の防曇性を有するアクリル樹脂に、ジイソシアネー
    ト化合物を加えて硬化させた塗膜が基材表面に積層され
    てなることを特徴とする積層体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016069518A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 日本乳化剤株式会社 塗料用エマルジョン組成物

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