JP2001246967A - 車両用シート装置 - Google Patents
車両用シート装置Info
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- interlocking
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- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
- B60N2/04—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable
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- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
- Chairs Characterized By Structure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来、シート本体の回転動作と前後方向への
スライド動作を連動させることにより身障者等が車両へ
の乗降を楽に行えるようにした車両用シートが提供され
ていたが、車両室内においてシート本体を前後方向にの
み移動させてシートポジションを任意に変更することが
できなかった。本発明では、従来の連動機能と、車両室
内におけるシートポジション変更機能を併せ持つ車両用
シート装置を提供する。 【解決手段】 シート本体を回転させるための回転手段
30は、同軸で相互に回転可能な内輪31と外輪32を
有し、外輪32の外周側には同軸で相互に回転可能な連
結ギヤを配置されている。連動ギヤ33を外輪32に一
体化させることにより、シート本体の回転動作と前後方
向のスライド動作が連動してなされる連動状態に切り換
え可能であり、連動ギヤ33を外輪32に対して相対回
転可能な状態とすることにより、シート本体の回転動作
と前後方向のスライド動作を相互に無関係になし得る非
連動状態に切り換え可能な構成とする。
スライド動作を連動させることにより身障者等が車両へ
の乗降を楽に行えるようにした車両用シートが提供され
ていたが、車両室内においてシート本体を前後方向にの
み移動させてシートポジションを任意に変更することが
できなかった。本発明では、従来の連動機能と、車両室
内におけるシートポジション変更機能を併せ持つ車両用
シート装置を提供する。 【解決手段】 シート本体を回転させるための回転手段
30は、同軸で相互に回転可能な内輪31と外輪32を
有し、外輪32の外周側には同軸で相互に回転可能な連
結ギヤを配置されている。連動ギヤ33を外輪32に一
体化させることにより、シート本体の回転動作と前後方
向のスライド動作が連動してなされる連動状態に切り換
え可能であり、連動ギヤ33を外輪32に対して相対回
転可能な状態とすることにより、シート本体の回転動作
と前後方向のスライド動作を相互に無関係になし得る非
連動状態に切り換え可能な構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば身障者や
老人等(以下単に着座者という)が車両への乗降を楽に
行うことができる車両用シート装置に関する。
老人等(以下単に着座者という)が車両への乗降を楽に
行うことができる車両用シート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、本願出願人は、この種のシー
ト装置の機能或いは使い勝手を向上させるため種々技術
を提供してきている。例えば、特開平10−32959
1号公報或いは特開平11−78630号公報等に開示
した車両用のシート装置によれば、シート本体と車両フ
ロアとの間に連動機構を設けて、シート本体の車両正面
向きの位置と車両のドア開口部(乗降口)側へ向いた位
置との間の約90゜の回転動作(以下、単に回転動作と
いう)と、車両前後方向へのスライド動作(以下、単に
前後方向スライド動作という)が連動して行われる構成
となっており、これにより着座時における着座者の足元
スペースを十分に確保しつつ、車両乗降時には限られた
車室スペースにおいて着座者の足がドア開口部の側部
(ピラー)等に干渉することなくシート本体をドア開口
部側へスムーズに回転させることができた。
ト装置の機能或いは使い勝手を向上させるため種々技術
を提供してきている。例えば、特開平10−32959
1号公報或いは特開平11−78630号公報等に開示
した車両用のシート装置によれば、シート本体と車両フ
ロアとの間に連動機構を設けて、シート本体の車両正面
向きの位置と車両のドア開口部(乗降口)側へ向いた位
置との間の約90゜の回転動作(以下、単に回転動作と
いう)と、車両前後方向へのスライド動作(以下、単に
前後方向スライド動作という)が連動して行われる構成
となっており、これにより着座時における着座者の足元
スペースを十分に確保しつつ、車両乗降時には限られた
車室スペースにおいて着座者の足がドア開口部の側部
(ピラー)等に干渉することなくシート本体をドア開口
部側へスムーズに回転させることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用シート装置にもさらに改良を加えるべき点が
あった。例えば、上記従来の車両用シート装置によれ
ば、シート本体の回転動作と前後方向スライド動作が連
動される構成であるので、車室内においてシート本体の
車両前後方向の着座位置(いわゆるシートポジション)
を変更することができず、このため着座者の体格や好み
に合わせて足元スペースを変更することができなかっ
た。本発明は、この問題に鑑みなされたもので、車両乗
降時には前後方向スライド動作と回転動作を連動させる
ことにより従来通り乗降の便宜を図ることができるとと
もに、車両室内においては車両前後方向にのみスライド
可能とすることによりシートポジションを任意に変更す
ることができる車両用シート装置を提供することを目的
とする。
来の車両用シート装置にもさらに改良を加えるべき点が
あった。例えば、上記従来の車両用シート装置によれ
ば、シート本体の回転動作と前後方向スライド動作が連
動される構成であるので、車室内においてシート本体の
車両前後方向の着座位置(いわゆるシートポジション)
を変更することができず、このため着座者の体格や好み
に合わせて足元スペースを変更することができなかっ
た。本発明は、この問題に鑑みなされたもので、車両乗
降時には前後方向スライド動作と回転動作を連動させる
ことにより従来通り乗降の便宜を図ることができるとと
もに、車両室内においては車両前後方向にのみスライド
可能とすることによりシートポジションを任意に変更す
ることができる車両用シート装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、前
記各請求項に記載した構成の車両用シート装置とした。
請求項1記載の車両用シート装置によれば、連動ギヤを
連動状態に切り換えると該連動ギヤはシート本体に対し
て回転不能に一体化される。また、この連動ギヤは車両
フロアに取り付けたラックに噛み合わされている。この
ため、シート本体のスライド動作と回転動作は、連動ギ
ヤとラックの噛み合いを通じて連動される状態となる。
なお、シート本体のスライド動作と回転動作が連動され
た状態とは、シート本体のスライド動作と回転動作が同
時に並行してなされる状態をいい、回転させるには例え
ば車両前後方向にスライドしなければならない状態をい
う。
記各請求項に記載した構成の車両用シート装置とした。
請求項1記載の車両用シート装置によれば、連動ギヤを
連動状態に切り換えると該連動ギヤはシート本体に対し
て回転不能に一体化される。また、この連動ギヤは車両
フロアに取り付けたラックに噛み合わされている。この
ため、シート本体のスライド動作と回転動作は、連動ギ
ヤとラックの噛み合いを通じて連動される状態となる。
なお、シート本体のスライド動作と回転動作が連動され
た状態とは、シート本体のスライド動作と回転動作が同
時に並行してなされる状態をいい、回転させるには例え
ば車両前後方向にスライドしなければならない状態をい
う。
【0005】一方、連動ギヤを非連動状態に切り換える
と該連動ギヤがシート本体に対して回転可能な状態(回
転について切り離された状態)となる。このため、シー
ト本体のスライド動作と回転動作は、連動ギヤとラック
が噛み合った状態であっても連動されない状態となる。
すなわち、シート本体を回転させることなく、スライド
動作のみさせ得る状態となり、またシート本体をスライ
ド動作させることなく、回転動作のみをさせ得る状態と
なる。このように、連動ギヤを非連動状態に切り換える
と、シート本体を回転させることなく、例えば車両前後
方向にスライドさせることができるので、シートポジシ
ョンを着座者の好みに合わせて任意に変更することがで
き、これにより車両用シート装置の機能及び使い勝手を
一層高めることができる。
と該連動ギヤがシート本体に対して回転可能な状態(回
転について切り離された状態)となる。このため、シー
ト本体のスライド動作と回転動作は、連動ギヤとラック
が噛み合った状態であっても連動されない状態となる。
すなわち、シート本体を回転させることなく、スライド
動作のみさせ得る状態となり、またシート本体をスライ
ド動作させることなく、回転動作のみをさせ得る状態と
なる。このように、連動ギヤを非連動状態に切り換える
と、シート本体を回転させることなく、例えば車両前後
方向にスライドさせることができるので、シートポジシ
ョンを着座者の好みに合わせて任意に変更することがで
き、これにより車両用シート装置の機能及び使い勝手を
一層高めることができる。
【0006】また、連動ギヤを非連動状態に切り換える
と、シート本体をスライドさせることなくその場で回転
させることができるので、車両正面向きの位置の他、車
両後方向きに回転させて後部座席の間でいわゆる対面シ
ートとして使用することができ、この点でも当該車両用
シート装置の機能及び使い勝手を高めることができる。
と、シート本体をスライドさせることなくその場で回転
させることができるので、車両正面向きの位置の他、車
両後方向きに回転させて後部座席の間でいわゆる対面シ
ートとして使用することができ、この点でも当該車両用
シート装置の機能及び使い勝手を高めることができる。
【0007】請求項2記載の車両用シート装置によれ
ば、シート本体に取り付けたロック装置を作動させるこ
とにより連動ギヤの連動状態と非連動の切り換えを行う
ことができ、これにより上記請求項1記載の構成による
作用効果を得ることができる。すなわち、連動ギヤに噛
み合わされたロック装置のロックギヤを回転不能なロッ
ク状態に切り換えると、連動ギヤがシート本体に対して
回転不能に固定されてシート本体の回転動作とスライド
動作が連動される連動状態となる。一方、ロック装置の
ロックギヤを回転可能な非連動状態に切り換えると、ロ
ックギヤと連動ギヤは相互に回転可能な非連動状態に切
り換わる。連動ギヤが非連動状態に切り換わると、連動
ギヤとラックが噛み合った状態であっても、これとは関
係なくシート本体のスライド動作及び回転動作は相互に
独立してなし得る状態となる。このようにロック装置を
ロック・アンロック操作することにより、連動手段の連
動状態と非連動状態の切り換えを行うことができ、この
ロック装置としては例えばアッセンブリ化された市販品
を用いることができる。また、ロック装置として、本体
ケースに回転可能に支持したロックギヤと、本体ケース
に内蔵され、ロックギヤを回転不能にロックするための
電磁ブレーキを備えたものを用いることができる。
ば、シート本体に取り付けたロック装置を作動させるこ
とにより連動ギヤの連動状態と非連動の切り換えを行う
ことができ、これにより上記請求項1記載の構成による
作用効果を得ることができる。すなわち、連動ギヤに噛
み合わされたロック装置のロックギヤを回転不能なロッ
ク状態に切り換えると、連動ギヤがシート本体に対して
回転不能に固定されてシート本体の回転動作とスライド
動作が連動される連動状態となる。一方、ロック装置の
ロックギヤを回転可能な非連動状態に切り換えると、ロ
ックギヤと連動ギヤは相互に回転可能な非連動状態に切
り換わる。連動ギヤが非連動状態に切り換わると、連動
ギヤとラックが噛み合った状態であっても、これとは関
係なくシート本体のスライド動作及び回転動作は相互に
独立してなし得る状態となる。このようにロック装置を
ロック・アンロック操作することにより、連動手段の連
動状態と非連動状態の切り換えを行うことができ、この
ロック装置としては例えばアッセンブリ化された市販品
を用いることができる。また、ロック装置として、本体
ケースに回転可能に支持したロックギヤと、本体ケース
に内蔵され、ロックギヤを回転不能にロックするための
電磁ブレーキを備えたものを用いることができる。
【0008】請求項3記載の車両用シート装置によれ
ば、連動ギヤとアイドラギヤとラックが連動手段を構成
する。アイドラギヤの第1ギヤと第2ギヤが相互に回転
不能な連動状態に切り換わった状態では、連動ギヤが該
アイドラギヤを経てラックに噛み合わされた状態とな
り、従ってシート本体のスライド動作と回転動作が連動
された状態となる。一方、アイドラギヤの第1ギヤと第
2ギヤが相互に回転可能な非連動状態に切り換わると連
動ギヤとラックとの噛み合い状態は解除されるため、シ
ート本体のスライド動作と回転動作は相互に独立してな
し得る状態となり、従ってシートポジションを着座者の
好みに合わせて任意に変更することができ、これにより
当該シート装置の機能及び使い勝手を向上させることが
できる。また、シート本体をスライドさせることなく、
例えば後ろ向きに回転させることもできる。
ば、連動ギヤとアイドラギヤとラックが連動手段を構成
する。アイドラギヤの第1ギヤと第2ギヤが相互に回転
不能な連動状態に切り換わった状態では、連動ギヤが該
アイドラギヤを経てラックに噛み合わされた状態とな
り、従ってシート本体のスライド動作と回転動作が連動
された状態となる。一方、アイドラギヤの第1ギヤと第
2ギヤが相互に回転可能な非連動状態に切り換わると連
動ギヤとラックとの噛み合い状態は解除されるため、シ
ート本体のスライド動作と回転動作は相互に独立してな
し得る状態となり、従ってシートポジションを着座者の
好みに合わせて任意に変更することができ、これにより
当該シート装置の機能及び使い勝手を向上させることが
できる。また、シート本体をスライドさせることなく、
例えば後ろ向きに回転させることもできる。
【0009】請求項4記載の車両用シート装置によれ
ば、簡単な構成で上記請求項3記載の構成に係る作用効
果を得ることができる。
ば、簡単な構成で上記請求項3記載の構成に係る作用効
果を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1実施形態を図
1〜図5に基づいて説明する。図1は第1実施形態の車
両用シート装置1を備えた車両Mの室内を示している。
第1実施形態の車両用シート装置1は、2列目の左側
(助手席の後ろ側)に配置されており、その左側方には
スライドドアSが配置されている。スライドドアSを開
けた状態で当該車両用シート装置1のシート本体10を
車両前方へスライドさせながら、図示反時計回り方向に
約90゜回転させることにより、該シート本体10をド
ア開口部Dに向けることができる。さらに、第1実施形
態の場合、シート本体10をドア開口部D側に向けた状
態から車幅方向に移動させて車室外へ移動させることが
でき、これにより車両室外においてシート本体10と例
えば車椅子との間の移動動作を楽に行うことができ、ひ
いては着座者が車両への乗降を楽に行うことができる。
以上の機能については、本願出願人が特開平10−32
9591号公報或いは特開平11−78630号公報等
において既に開示した従来のシート装置と同様であり、
第1実施形態のシート装置1はこれら従来の機能を全て
備えている。第1実施形態に係るシート装置1は、シー
ト本体10の前後方向スライド動作と回転動作を連動さ
せるための連動手段Rにさらに改良が加えられている。
以下、この連動手段Rを中心に当該シート装置1の構成
を順に説明する。従来構成に比して変更を要しない構成
については簡単に説明する。
1〜図5に基づいて説明する。図1は第1実施形態の車
両用シート装置1を備えた車両Mの室内を示している。
第1実施形態の車両用シート装置1は、2列目の左側
(助手席の後ろ側)に配置されており、その左側方には
スライドドアSが配置されている。スライドドアSを開
けた状態で当該車両用シート装置1のシート本体10を
車両前方へスライドさせながら、図示反時計回り方向に
約90゜回転させることにより、該シート本体10をド
ア開口部Dに向けることができる。さらに、第1実施形
態の場合、シート本体10をドア開口部D側に向けた状
態から車幅方向に移動させて車室外へ移動させることが
でき、これにより車両室外においてシート本体10と例
えば車椅子との間の移動動作を楽に行うことができ、ひ
いては着座者が車両への乗降を楽に行うことができる。
以上の機能については、本願出願人が特開平10−32
9591号公報或いは特開平11−78630号公報等
において既に開示した従来のシート装置と同様であり、
第1実施形態のシート装置1はこれら従来の機能を全て
備えている。第1実施形態に係るシート装置1は、シー
ト本体10の前後方向スライド動作と回転動作を連動さ
せるための連動手段Rにさらに改良が加えられている。
以下、この連動手段Rを中心に当該シート装置1の構成
を順に説明する。従来構成に比して変更を要しない構成
については簡単に説明する。
【0011】第1実施形態のシート装置1の主要部の構
成が図2及び図3に示されている。但し、図2及び図3
ではシート本体10が省略されている。このシート装置
1は、車両フロアF上を前後方向に移動可能に設けたス
ライドベース20と、該スライドベース20上に取り付
けた回転手段30と、該回転手段30を介して回転可能
に支持したシート本体10と、該シート本体の車両前後
方向のスライド動作と回転動作を連動させるための連動
手段Rを備えている。先ず、スライドベース20は、車
両フロアFに前後方向に沿って平行に取り付けた左右一
対のスライドレール21,21を介して車両前後方向に
一定の範囲でスライド可能に取り付けられている。スラ
イドレール21,21は、それぞれアウタレール21a
とインナレール21bとの間に多数の鋼球21c〜21
cを挟み込ませた構成となっている(図4参照)。
成が図2及び図3に示されている。但し、図2及び図3
ではシート本体10が省略されている。このシート装置
1は、車両フロアF上を前後方向に移動可能に設けたス
ライドベース20と、該スライドベース20上に取り付
けた回転手段30と、該回転手段30を介して回転可能
に支持したシート本体10と、該シート本体の車両前後
方向のスライド動作と回転動作を連動させるための連動
手段Rを備えている。先ず、スライドベース20は、車
両フロアFに前後方向に沿って平行に取り付けた左右一
対のスライドレール21,21を介して車両前後方向に
一定の範囲でスライド可能に取り付けられている。スラ
イドレール21,21は、それぞれアウタレール21a
とインナレール21bとの間に多数の鋼球21c〜21
cを挟み込ませた構成となっている(図4参照)。
【0012】次に、第1実施形態における回転手段30
は円環形状を有する内輪31と、該内輪31の外周側に
相互に回転可能に配置した同じく円環形状を有する外輪
32を有している。この外輪32の外周側には同じく円
環形状を有する連動ギヤ33が相互に回転可能に配置さ
れている。内輪31の外周面と外輪32の内周面との間
には多数の鋼球31a〜31aが挟み込まれており(図
4参照)、これにより内輪31と外輪32は同軸で相互
に回転可能に組み付けられている。この回転手段30の
回転中心(内輪31及び外輪32の回転中心)がシート
本体10の回転中心Cとなっている。また、外輪32の
外周面と連動ギヤ33の内周面との間にも多数の鋼球3
2a〜32aが挟み込まれており(図4参照)、これに
より外輪32と連動ギヤ33も同軸で相互に回転可能に
組み付けられている。このように、シート本体10とス
ライドベース20との間には、内周側から内輪31、外
輪32及び連動ギヤ33が、同軸でそれぞれ相互に回転
可能に組み付けられている(アッセンブリ化されてい
る)。
は円環形状を有する内輪31と、該内輪31の外周側に
相互に回転可能に配置した同じく円環形状を有する外輪
32を有している。この外輪32の外周側には同じく円
環形状を有する連動ギヤ33が相互に回転可能に配置さ
れている。内輪31の外周面と外輪32の内周面との間
には多数の鋼球31a〜31aが挟み込まれており(図
4参照)、これにより内輪31と外輪32は同軸で相互
に回転可能に組み付けられている。この回転手段30の
回転中心(内輪31及び外輪32の回転中心)がシート
本体10の回転中心Cとなっている。また、外輪32の
外周面と連動ギヤ33の内周面との間にも多数の鋼球3
2a〜32aが挟み込まれており(図4参照)、これに
より外輪32と連動ギヤ33も同軸で相互に回転可能に
組み付けられている。このように、シート本体10とス
ライドベース20との間には、内周側から内輪31、外
輪32及び連動ギヤ33が、同軸でそれぞれ相互に回転
可能に組み付けられている(アッセンブリ化されてい
る)。
【0013】図4に示すように、最も内周側の内輪31
はスライドベース20の上面に固定されている。外輪3
2の上面には回転ベース11が固定されている。連動ギ
ヤ33は、スライドベース20または回転ベース11の
何れの側にも固定されていない。内輪31に対して外輪
32が回転することにより回転ベース11ひいてはシー
ト本体10がスライドベース20に対して回転する。回
転ベース11の上面には、幅方向移動手段を介してシー
ト本体10が取り付けられている。幅方向移動手段は、
ドア開口部D側に向けられたシート本体10を該ドア開
口部Dを経て車両室外側に移動させる機能を有するもの
で、従来構成に比して特に変更を要しないので図示及び
その説明を省略するが、リンク機構やスライド機構を主
体としている。この幅方向移動手段によりシート本体1
0を回転ベース11上から車両室外かつより低い位置に
移動させることにより、該シート本体10と例えば車椅
子との間の着座者の乗り移りを一層容易に行うことがで
きる。なお、本発明は、上記幅方向移動手段を有しない
場合にも適用することができる。
はスライドベース20の上面に固定されている。外輪3
2の上面には回転ベース11が固定されている。連動ギ
ヤ33は、スライドベース20または回転ベース11の
何れの側にも固定されていない。内輪31に対して外輪
32が回転することにより回転ベース11ひいてはシー
ト本体10がスライドベース20に対して回転する。回
転ベース11の上面には、幅方向移動手段を介してシー
ト本体10が取り付けられている。幅方向移動手段は、
ドア開口部D側に向けられたシート本体10を該ドア開
口部Dを経て車両室外側に移動させる機能を有するもの
で、従来構成に比して特に変更を要しないので図示及び
その説明を省略するが、リンク機構やスライド機構を主
体としている。この幅方向移動手段によりシート本体1
0を回転ベース11上から車両室外かつより低い位置に
移動させることにより、該シート本体10と例えば車椅
子との間の着座者の乗り移りを一層容易に行うことがで
きる。なお、本発明は、上記幅方向移動手段を有しない
場合にも適用することができる。
【0014】次に、回転ベース11の上面にはロック装
置12が取り付けられている。このロック装置12は、
出力軸12aを自由回転可能な状態と、内蔵した電磁ブ
レーキにより回転不能にロックした状態とに切り換え可
能な機能を有しており、第1実施形態では市販品(ミネ
ベア製:NB−6)が用いられている。このロック装置
12は、通電状態では電磁ブレーキが開放されて出力軸
12aは自由回転可能な状態(アンロック状態)とな
り、通電を遮断した状態では電磁ブレーキが作動して出
力軸12aが回転不能な状態(ロック状態)となる。こ
のロック装置12の出力軸12aは、回転ベース11を
貫通して下方へ突き出されている。図示するように出力
軸12aの回転ベース11から突き出した部分にはロッ
クギヤ13が取り付けられている。上記ロックギヤ13
は、連動ギヤ33に噛み合わされている。このため、ロ
ック装置12がアンロック状態では、連動ギヤ33が外
輪32に対して回転可能であり、ロック装置12がロッ
ク状態ではロックギヤ13が回転不能になるので、連動
ギヤ33は外輪32に対して回転不能となり、その結果
外輪32と連動ギヤ33が一体で内輪31に対して回転
可能な状態となる。
置12が取り付けられている。このロック装置12は、
出力軸12aを自由回転可能な状態と、内蔵した電磁ブ
レーキにより回転不能にロックした状態とに切り換え可
能な機能を有しており、第1実施形態では市販品(ミネ
ベア製:NB−6)が用いられている。このロック装置
12は、通電状態では電磁ブレーキが開放されて出力軸
12aは自由回転可能な状態(アンロック状態)とな
り、通電を遮断した状態では電磁ブレーキが作動して出
力軸12aが回転不能な状態(ロック状態)となる。こ
のロック装置12の出力軸12aは、回転ベース11を
貫通して下方へ突き出されている。図示するように出力
軸12aの回転ベース11から突き出した部分にはロッ
クギヤ13が取り付けられている。上記ロックギヤ13
は、連動ギヤ33に噛み合わされている。このため、ロ
ック装置12がアンロック状態では、連動ギヤ33が外
輪32に対して回転可能であり、ロック装置12がロッ
ク状態ではロックギヤ13が回転不能になるので、連動
ギヤ33は外輪32に対して回転不能となり、その結果
外輪32と連動ギヤ33が一体で内輪31に対して回転
可能な状態となる。
【0015】次に、図2及び図3に示すようにドア開口
部D側(図3において下側)のアウタレール21aには
ラック35が取り付けられている。このラック35には
上記連動ギヤ33が噛み合わされており、これらが請求
項に記載した連動手段を構成している。また、図示は省
略したが、スライドベース20には、回転ベース11ひ
いてはシート本体10の向きを車両正面向きの位置とド
ア開口部Dに向いた位置の2箇所で該シート本体10の
回転をロックするための回転ロック装置が備え付けられ
ている。さらに、図示は省略したが、スライドベース2
0には、ガイドレール21に沿った任意の位置において
該スライドベース20の車両前後方向の位置をロックす
るためのスライドロック装置が取り付けられており、こ
のスライドロック装置のロック・アンロック操作により
シート本体10の非連動時における車両前後方向の位置
(シートポジション)を着座者の体格や好みに合わせて
任意に変更をすることができ、かつ任意の位置で位置保
持することができる。
部D側(図3において下側)のアウタレール21aには
ラック35が取り付けられている。このラック35には
上記連動ギヤ33が噛み合わされており、これらが請求
項に記載した連動手段を構成している。また、図示は省
略したが、スライドベース20には、回転ベース11ひ
いてはシート本体10の向きを車両正面向きの位置とド
ア開口部Dに向いた位置の2箇所で該シート本体10の
回転をロックするための回転ロック装置が備え付けられ
ている。さらに、図示は省略したが、スライドベース2
0には、ガイドレール21に沿った任意の位置において
該スライドベース20の車両前後方向の位置をロックす
るためのスライドロック装置が取り付けられており、こ
のスライドロック装置のロック・アンロック操作により
シート本体10の非連動時における車両前後方向の位置
(シートポジション)を着座者の体格や好みに合わせて
任意に変更をすることができ、かつ任意の位置で位置保
持することができる。
【0016】以上のように構成した第1実施形態のシー
ト装置1によれば、ロック装置12の通電を遮断して、
該ロック装置12の出力軸12aが回転不能にロックさ
れた状態(ロック装置12のロック状態)に切り換える
と、ロックギヤ13が回転不能にロックされるので、連
動ギヤ33と外輪32が回転について一体化される。連
動ギヤ33はラック35に噛み合わされているため、シ
ート本体10をドア開口部D側に向けて回転させると、
連動ギヤ33とラック35との噛み合いを経てスライド
ベース20が車両前方へスライドする。この場合のシー
ト本体10の動作が図5(A)に示されている。また、
シート本体10を車両前方へスライドさせると、該シー
ト本体10は同じく連動ギヤ33とラック35との噛み
合いを経て回転中心Cを中心にしてドア開口部D側に回
転するすなわち、ロック装置12をロック状態に切り換
えると、連動ギヤ33が回転についてシート本体10に
固定される結果該連動ギヤ33が外輪32に一体化さ
れ、これによりシート本体10の回転動作と前後方向の
スライド動作が連動される。これが特許請求の範囲に記
載した連動ギヤの連動状態に相当する。
ト装置1によれば、ロック装置12の通電を遮断して、
該ロック装置12の出力軸12aが回転不能にロックさ
れた状態(ロック装置12のロック状態)に切り換える
と、ロックギヤ13が回転不能にロックされるので、連
動ギヤ33と外輪32が回転について一体化される。連
動ギヤ33はラック35に噛み合わされているため、シ
ート本体10をドア開口部D側に向けて回転させると、
連動ギヤ33とラック35との噛み合いを経てスライド
ベース20が車両前方へスライドする。この場合のシー
ト本体10の動作が図5(A)に示されている。また、
シート本体10を車両前方へスライドさせると、該シー
ト本体10は同じく連動ギヤ33とラック35との噛み
合いを経て回転中心Cを中心にしてドア開口部D側に回
転するすなわち、ロック装置12をロック状態に切り換
えると、連動ギヤ33が回転についてシート本体10に
固定される結果該連動ギヤ33が外輪32に一体化さ
れ、これによりシート本体10の回転動作と前後方向の
スライド動作が連動される。これが特許請求の範囲に記
載した連動ギヤの連動状態に相当する。
【0017】これに対して、ロック装置12をアンロッ
ク状態(通電状態)に切り換えると、出力軸12aが自
由回転可能になるためロックギヤ13が回転ベース11
に対して回転可能な状態になる。このため、連動ギヤ3
3が回転ベース11から回転について切り離され、これ
により連動ギヤ33が外輪32に対して回転可能な状態
になる。このように、ロック装置12をアンロック状態
に切り換えると、連動ギヤ33が回転について回転ベー
ス11から切り離され、その結果該連動ギヤ33は外輪
32に対して回転可能な状態となる。このため、連動ギ
ヤ33がラック35に噛み合った状態のままで、シート
本体10の回転動作と前後方向のスライド動作が切り離
され、それぞれ独立してなし得る状態となる。これが特
許請求の範囲に記載した連動ギヤの非連動状態に相当す
る。
ク状態(通電状態)に切り換えると、出力軸12aが自
由回転可能になるためロックギヤ13が回転ベース11
に対して回転可能な状態になる。このため、連動ギヤ3
3が回転ベース11から回転について切り離され、これ
により連動ギヤ33が外輪32に対して回転可能な状態
になる。このように、ロック装置12をアンロック状態
に切り換えると、連動ギヤ33が回転について回転ベー
ス11から切り離され、その結果該連動ギヤ33は外輪
32に対して回転可能な状態となる。このため、連動ギ
ヤ33がラック35に噛み合った状態のままで、シート
本体10の回転動作と前後方向のスライド動作が切り離
され、それぞれ独立してなし得る状態となる。これが特
許請求の範囲に記載した連動ギヤの非連動状態に相当す
る。
【0018】上記のように連動ギヤ33が非連動状態に
切り換わると、シート本体10の回転動作と前方へのス
ライド動作が切り離されるので、シート本体10を回転
させることなく(回転ロック装置により回転をロックし
た状態のまま)該シート本体10を車両前後方向へスラ
イドさせることができる。この場合のシート本体10の
動作が図5(B)に示されている。これにより、シート
本体10を車両正面向きに固定した状態で当該シート本
体10を車両前後方向に移動させてシートポジションを
変更することができる。変更したシートポジションは、
前記シートトラック装置のロック機構により位置保持さ
れる。このように、シート本体10の回転動作と前後方
向スライド動作を連動させるための連動手段Rを有しな
がら、ロック装置12を切り換えることにより前後方向
のスライド動作のみを行うことが可能となり、これによ
り当該シート装置1の機能及び使い勝手を向上させるこ
とができる。
切り換わると、シート本体10の回転動作と前方へのス
ライド動作が切り離されるので、シート本体10を回転
させることなく(回転ロック装置により回転をロックし
た状態のまま)該シート本体10を車両前後方向へスラ
イドさせることができる。この場合のシート本体10の
動作が図5(B)に示されている。これにより、シート
本体10を車両正面向きに固定した状態で当該シート本
体10を車両前後方向に移動させてシートポジションを
変更することができる。変更したシートポジションは、
前記シートトラック装置のロック機構により位置保持さ
れる。このように、シート本体10の回転動作と前後方
向スライド動作を連動させるための連動手段Rを有しな
がら、ロック装置12を切り換えることにより前後方向
のスライド動作のみを行うことが可能となり、これによ
り当該シート装置1の機能及び使い勝手を向上させるこ
とができる。
【0019】また、ロック装置12をアンロック状態に
切り換えることにより、シート本体10の回転動作と前
後方向スライド動作との連動状態を解除することができ
るので、該シート本体10を前後方向にスライドさせる
ことなく、その場で該シート本体10を例えば180゜
回転させて車両後方向きにすることができ、この場合に
は後方のシートK(図1参照)との対面シートとして使
用することができる。この場合のシート本体10の回転
動作が図5(C)に示されている。さらに、図5(D)
に示すように、シート本体10を車両前方にスライドさ
せた後、この前方位置でシート本体10を180゜回転
させて対面シートとして使用することもできる。
切り換えることにより、シート本体10の回転動作と前
後方向スライド動作との連動状態を解除することができ
るので、該シート本体10を前後方向にスライドさせる
ことなく、その場で該シート本体10を例えば180゜
回転させて車両後方向きにすることができ、この場合に
は後方のシートK(図1参照)との対面シートとして使
用することができる。この場合のシート本体10の回転
動作が図5(C)に示されている。さらに、図5(D)
に示すように、シート本体10を車両前方にスライドさ
せた後、この前方位置でシート本体10を180゜回転
させて対面シートとして使用することもできる。
【0020】以上のように、第1実施形態のシート装置
1によれば、ロック装置12をロック状態に切り換え
て、シート本体10の回転動作と前後方向スライド動作
とを連動させることができ、これにより限られたスペー
スで着座者の足が車両ピラー等に干渉することなくシー
ト本体10を回転させることができるとともに、ロック
装置12をアンロック状態に切り換えることにより、シ
ート本体10の回転動作と前後方向スライド動作を独立
してなし得る状態とすることができ、これにより着座者
は車両正面向きのまま前後方向の位置を変更して好みの
シートポジションを選択することができ、また後ろ向き
にして対面シートとして使用することができる等、様々
なバリエーションで当該シート装置1を使用することが
できる。
1によれば、ロック装置12をロック状態に切り換え
て、シート本体10の回転動作と前後方向スライド動作
とを連動させることができ、これにより限られたスペー
スで着座者の足が車両ピラー等に干渉することなくシー
ト本体10を回転させることができるとともに、ロック
装置12をアンロック状態に切り換えることにより、シ
ート本体10の回転動作と前後方向スライド動作を独立
してなし得る状態とすることができ、これにより着座者
は車両正面向きのまま前後方向の位置を変更して好みの
シートポジションを選択することができ、また後ろ向き
にして対面シートとして使用することができる等、様々
なバリエーションで当該シート装置1を使用することが
できる。
【0021】次に、以上説明した第1実施形態には種々
変更を加えることができる。例えば、第1実施形態で
は、シート本体10を車両正面向きの位置からドア開口
部D側へ約90゜回転可能、かつ車両後方へ約180゜
回転させて対面シートとして使用可能な構成を例示した
が、車両正面向きからドア開口部Dに向けた位置との間
の約90゜の範囲で回転させるのみであればラック35
を設ける範囲(ラック35の長さ)を短くすることがで
きる。すなわち、車両正面向きの位置、ドア開口部D側
に向いた位置及び車両後方に向いた位置との間を回転可
能とする場合には、ラック35の長さは連動ギヤ33の
少なくとも180゜の範囲に対応する長さを必要とする
が、車両正面向きの位置とドア開口部Dに向いた位置と
の間でのみ回転させるのであれば、連動ギヤ33の約9
0゜の範囲に対応した長さを有すれば足りる。
変更を加えることができる。例えば、第1実施形態で
は、シート本体10を車両正面向きの位置からドア開口
部D側へ約90゜回転可能、かつ車両後方へ約180゜
回転させて対面シートとして使用可能な構成を例示した
が、車両正面向きからドア開口部Dに向けた位置との間
の約90゜の範囲で回転させるのみであればラック35
を設ける範囲(ラック35の長さ)を短くすることがで
きる。すなわち、車両正面向きの位置、ドア開口部D側
に向いた位置及び車両後方に向いた位置との間を回転可
能とする場合には、ラック35の長さは連動ギヤ33の
少なくとも180゜の範囲に対応する長さを必要とする
が、車両正面向きの位置とドア開口部Dに向いた位置と
の間でのみ回転させるのであれば、連動ギヤ33の約9
0゜の範囲に対応した長さを有すれば足りる。
【0022】また、ロック装置12のロックギヤ13の
回転をロック・アンロックすることにより、連動ギヤ3
3を外輪32に対して一体化させ、または相対回転可能
に切り換える構成を例示したが、例えば回転ベース11
にロックピンを連動ギヤに向けて突き出し可能に設け、
該ロックピンを連動ギヤに設けたロック孔に差し込むこ
とにより該連動ギヤを外輪に一体化させ、ロックピンを
ロック孔から抜き出すことにより連動ギヤを外輪に対し
て相対回転可能に切り換える構成としてもよい。
回転をロック・アンロックすることにより、連動ギヤ3
3を外輪32に対して一体化させ、または相対回転可能
に切り換える構成を例示したが、例えば回転ベース11
にロックピンを連動ギヤに向けて突き出し可能に設け、
該ロックピンを連動ギヤに設けたロック孔に差し込むこ
とにより該連動ギヤを外輪に一体化させ、ロックピンを
ロック孔から抜き出すことにより連動ギヤを外輪に対し
て相対回転可能に切り換える構成としてもよい。
【0023】さらに、第1実施形態では、外輪32の外
周側に連動ギヤ33を配置した径方向に3列構造を例示
したが、これに代えて図6に示すような連動手段Rを用
いてもよい。第2実施形態のシート装置40は、第1実
施形態のシート装置1に比してこの連動手段Rの構成が
相違しており、その他の構成については第1実施形態と
同様であるので、説明を省略し同位の符号を用いる。第
2実施形態のシート装置40に用いた回転手段45は、
スライドベース20に固定した内輪46と、該内輪46
の外周側に回転可能に支持した外輪47を備えている。
連動手段Rの連動ギヤ48は、内輪46の外周側に回転
可能に支持されている。
周側に連動ギヤ33を配置した径方向に3列構造を例示
したが、これに代えて図6に示すような連動手段Rを用
いてもよい。第2実施形態のシート装置40は、第1実
施形態のシート装置1に比してこの連動手段Rの構成が
相違しており、その他の構成については第1実施形態と
同様であるので、説明を省略し同位の符号を用いる。第
2実施形態のシート装置40に用いた回転手段45は、
スライドベース20に固定した内輪46と、該内輪46
の外周側に回転可能に支持した外輪47を備えている。
連動手段Rの連動ギヤ48は、内輪46の外周側に回転
可能に支持されている。
【0024】外輪47と連動ギヤ48は軸方向に2列に
配置されている。この点で第1実施形態の連動手段Rを
相違している。上側に配置された外輪47の上面側に回
転ベース11が固定されている。軸方向下側に配置され
た連動ギヤ48は、第1実施形態と同様スライドレール
21のアウタレール21a側(車両フロアF)に取り付
けたラック44に噛み合わされている。また、第1実施
形態と同様回転ベース11にはロック装置12が取り付
けられており、このロック装置12の出力軸12aには
ロックギヤ13が取り付けられており、このロックギヤ
13は上記連動ギヤ48に噛み合わされている。上記回
転手段45及び連動手段R以外については第1実施形態
と同様に構成されている。
配置されている。この点で第1実施形態の連動手段Rを
相違している。上側に配置された外輪47の上面側に回
転ベース11が固定されている。軸方向下側に配置され
た連動ギヤ48は、第1実施形態と同様スライドレール
21のアウタレール21a側(車両フロアF)に取り付
けたラック44に噛み合わされている。また、第1実施
形態と同様回転ベース11にはロック装置12が取り付
けられており、このロック装置12の出力軸12aには
ロックギヤ13が取り付けられており、このロックギヤ
13は上記連動ギヤ48に噛み合わされている。上記回
転手段45及び連動手段R以外については第1実施形態
と同様に構成されている。
【0025】このように構成した連動手段Rを備えたシ
ート装置40によっても第1実施形態と同様の作用効果
を得ることができる。すなわち、ロック装置12の通電
を遮断して該ロック装置12をロック状態に切り換え、
これによりロックギヤ13を回転不能な状態とすると、
連動ギヤ48が回転について回転ベース11側に固定さ
れ、従って連動ギヤ48が外輪47と一体化される。こ
のロック状態では、シート本体10を回転させると、連
動ギヤ48とラック44との噛み合い状態を経てシート
本体10が前後方向にスライドする(シート本体10の
回転動作と前後方向スライド動作の連動状態)。一方、
ロック装置12に通電して該ロック装置12をアンロッ
ク状態に切り換え、これによりロックギヤ13を回転可
能な状態とすると、連動ギヤ48が回転ベース11ひい
ては外輪47に対して回転可能な状態となる。すなわ
ち、連動ギヤ48と回転ベース11が回転について切り
離されるので、連動ギヤ48とラック44が噛み合った
状態であってもシート本体10を回転させることなく前
後方向にスライドさせることができ、また前後方向にス
ライドさせることなく軸線Cを中心にして回転させるこ
とができる。これによれば、第1実施形態と同様、シー
トポジションを任意に変更することができ、また前後方
向任意の位置で後ろ向きに回転させて対面シートとして
使用することができる。
ート装置40によっても第1実施形態と同様の作用効果
を得ることができる。すなわち、ロック装置12の通電
を遮断して該ロック装置12をロック状態に切り換え、
これによりロックギヤ13を回転不能な状態とすると、
連動ギヤ48が回転について回転ベース11側に固定さ
れ、従って連動ギヤ48が外輪47と一体化される。こ
のロック状態では、シート本体10を回転させると、連
動ギヤ48とラック44との噛み合い状態を経てシート
本体10が前後方向にスライドする(シート本体10の
回転動作と前後方向スライド動作の連動状態)。一方、
ロック装置12に通電して該ロック装置12をアンロッ
ク状態に切り換え、これによりロックギヤ13を回転可
能な状態とすると、連動ギヤ48が回転ベース11ひい
ては外輪47に対して回転可能な状態となる。すなわ
ち、連動ギヤ48と回転ベース11が回転について切り
離されるので、連動ギヤ48とラック44が噛み合った
状態であってもシート本体10を回転させることなく前
後方向にスライドさせることができ、また前後方向にス
ライドさせることなく軸線Cを中心にして回転させるこ
とができる。これによれば、第1実施形態と同様、シー
トポジションを任意に変更することができ、また前後方
向任意の位置で後ろ向きに回転させて対面シートとして
使用することができる。
【0026】第1及び第2実施形態には更に変更を加え
ることができる。以下説明する第3実施形態のシート装
置60は、請求項3に記載した発明の実施形態に相当す
る。この第3実施形態のシート装置60が図7及び図8
に示されている。この第3実施形態のシート装置60
は、前記第1及び第2実施形態のシート装置1,40に
比して、回転手段61の構成、ラック62の位置及びア
イドラギヤ70を有している点において異なっており、
その他同様の点については説明を省略し、同位の符号を
用いる。この第3実施形態において、回転手段61はス
ライドベース20の上面に固定した内輪61aと、該内
輪61aの外周側に回転可能に組み付けた外輪61bか
らなる径方向に2列構造を有しており、第1実施形態に
おけるような径方向3列構造とは異なり、また第2実施
形態におけるような軸方向2列構造とも異なっている。
本実施形態の場合、外輪61bの外周側に、連動手段を
構成する連動ギヤ61cが一体に設けられている。この
外輪61bの上面側に幅方向移動手段65を介してシー
ト本体10が取り付けられている。ラック62は、第1
及び第2実施形態とは反対側であって、車両室内側(ド
ア開口部Dとは反対側)のアウタレール21a(車両フ
ロアF)に沿って取り付けられている。
ることができる。以下説明する第3実施形態のシート装
置60は、請求項3に記載した発明の実施形態に相当す
る。この第3実施形態のシート装置60が図7及び図8
に示されている。この第3実施形態のシート装置60
は、前記第1及び第2実施形態のシート装置1,40に
比して、回転手段61の構成、ラック62の位置及びア
イドラギヤ70を有している点において異なっており、
その他同様の点については説明を省略し、同位の符号を
用いる。この第3実施形態において、回転手段61はス
ライドベース20の上面に固定した内輪61aと、該内
輪61aの外周側に回転可能に組み付けた外輪61bか
らなる径方向に2列構造を有しており、第1実施形態に
おけるような径方向3列構造とは異なり、また第2実施
形態におけるような軸方向2列構造とも異なっている。
本実施形態の場合、外輪61bの外周側に、連動手段を
構成する連動ギヤ61cが一体に設けられている。この
外輪61bの上面側に幅方向移動手段65を介してシー
ト本体10が取り付けられている。ラック62は、第1
及び第2実施形態とは反対側であって、車両室内側(ド
ア開口部Dとは反対側)のアウタレール21a(車両フ
ロアF)に沿って取り付けられている。
【0027】アイドラギヤ70は、同軸で相互に独立し
て回転可能な小ギヤ71と大ギヤ72を有している。両
ギヤ71,72は、スライドベース20の上面に設けた
支軸73に相互に独立して回転可能に組み付けられてい
る。下側の小ギヤ71が上記連動ギヤ61cに噛み合わ
され、上側の大ギヤ72がラック62に噛み合わされて
いる。この大ギヤ72の上面には電磁アクチュエータ7
5が取り付けられている。この電磁アクチュエータ75
は、軸方向に移動可能な出力軸75aを有しており、通
電するとこの出力軸75aは引き込み方向(図示上方)
に移動し、通電を遮断すると出力軸75aが突き出し方
向(図示下方)に移動する。この電磁アクチュエータ7
5の出力軸75aは大ギヤ72の下面から突き出されて
いる。一方、小ギヤ71には、上記電磁アクチュエータ
75の出力軸75aに対応してロック孔71aが設けら
れている。電磁アクチュエータ75の通電を遮断するこ
とにより出力軸75aが突き出し方向に移動してロック
孔71aに挿入されると、小ギヤ71と大ギヤ72が回
転について一体化される(電磁アクチュエータ75の連
結状態)。電磁アクチュエータ75に通電して出力軸7
5aを引き込み方向に移動させ、これにより該出力軸7
5aがロック孔71aから抜け出した状態とすると、小
ギヤ71と大ギヤ72が相互に独立して回転可能な状態
となる(電磁アクチュエータ75の非連結状態)。
て回転可能な小ギヤ71と大ギヤ72を有している。両
ギヤ71,72は、スライドベース20の上面に設けた
支軸73に相互に独立して回転可能に組み付けられてい
る。下側の小ギヤ71が上記連動ギヤ61cに噛み合わ
され、上側の大ギヤ72がラック62に噛み合わされて
いる。この大ギヤ72の上面には電磁アクチュエータ7
5が取り付けられている。この電磁アクチュエータ75
は、軸方向に移動可能な出力軸75aを有しており、通
電するとこの出力軸75aは引き込み方向(図示上方)
に移動し、通電を遮断すると出力軸75aが突き出し方
向(図示下方)に移動する。この電磁アクチュエータ7
5の出力軸75aは大ギヤ72の下面から突き出されて
いる。一方、小ギヤ71には、上記電磁アクチュエータ
75の出力軸75aに対応してロック孔71aが設けら
れている。電磁アクチュエータ75の通電を遮断するこ
とにより出力軸75aが突き出し方向に移動してロック
孔71aに挿入されると、小ギヤ71と大ギヤ72が回
転について一体化される(電磁アクチュエータ75の連
結状態)。電磁アクチュエータ75に通電して出力軸7
5aを引き込み方向に移動させ、これにより該出力軸7
5aがロック孔71aから抜け出した状態とすると、小
ギヤ71と大ギヤ72が相互に独立して回転可能な状態
となる(電磁アクチュエータ75の非連結状態)。
【0028】アイドラギヤ70の小ギヤ71と大ギヤ7
2が相互に独立して回転可能な非連結状態となると、連
動ギヤ61cの回転がラック62に伝達されない状態と
なるので、シート本体10の回転動作と前後方向スライ
ド動作は連動されず相互に無関係になし得る状態とな
る。このため、第1及び第2実施形態と同様、シート本
体10を車両正面向きにした状態のまま車両前後方向に
スライドさせることができ、これにより着座者の体格や
好みに合わせてシートポジションを任意に変更すること
ができる。また、シート本体10を車両前後方向にスラ
イドさせることなく、回転動作のみさせることができ
る。逆に、電磁アクチュエータ75の通電を遮断して、
小ギヤ71と大ギヤ72が回転について一体化された連
結状態に切り換えると、該アイドラギヤ70を経て連動
ギヤ61cの回転がラック62に伝達されるので、シー
ト本体10の回転動作と前後方向スライド動作が連動さ
れる状態となる。この場合には、従来通り限られたスペ
ース内でシート本体10を車両前後方向にスライドさせ
つつスムーズにドア開口部D側または車両正面向きに回
転して車両への乗降を楽に行うことができる。
2が相互に独立して回転可能な非連結状態となると、連
動ギヤ61cの回転がラック62に伝達されない状態と
なるので、シート本体10の回転動作と前後方向スライ
ド動作は連動されず相互に無関係になし得る状態とな
る。このため、第1及び第2実施形態と同様、シート本
体10を車両正面向きにした状態のまま車両前後方向に
スライドさせることができ、これにより着座者の体格や
好みに合わせてシートポジションを任意に変更すること
ができる。また、シート本体10を車両前後方向にスラ
イドさせることなく、回転動作のみさせることができ
る。逆に、電磁アクチュエータ75の通電を遮断して、
小ギヤ71と大ギヤ72が回転について一体化された連
結状態に切り換えると、該アイドラギヤ70を経て連動
ギヤ61cの回転がラック62に伝達されるので、シー
ト本体10の回転動作と前後方向スライド動作が連動さ
れる状態となる。この場合には、従来通り限られたスペ
ース内でシート本体10を車両前後方向にスライドさせ
つつスムーズにドア開口部D側または車両正面向きに回
転して車両への乗降を楽に行うことができる。
【0029】第3実施形態にもさらに変更を加えること
ができる。第3実施形態では、電磁アクチュエータ75
の通電状態を切り換えて出力軸75aを小ギヤ71のロ
ック孔71aに対して抜き差しすることにより、アイド
ラギヤ70の連結・非連結状態の切り換えを行う構成と
したが、例えば連動ギヤ61cとの噛み合い状態を保持
しつつ小ギヤを軸方向に移動可能に支持するとともに、
小ギヤの上面及び大ギヤの下面に凹凸係合部を設け、小
ギヤを適宜手段により大ギヤに接近する方向に移動させ
て、その凹凸係合部を大ギヤの凹凸係合部に係合させて
両ギヤを回転について一体化させる一方、小ギヤを大ギ
ヤから離間する方向に移動させて両凹凸係合部を離脱す
ることにより両ギヤを相互に独立して回転可能な構成と
してもよい。
ができる。第3実施形態では、電磁アクチュエータ75
の通電状態を切り換えて出力軸75aを小ギヤ71のロ
ック孔71aに対して抜き差しすることにより、アイド
ラギヤ70の連結・非連結状態の切り換えを行う構成と
したが、例えば連動ギヤ61cとの噛み合い状態を保持
しつつ小ギヤを軸方向に移動可能に支持するとともに、
小ギヤの上面及び大ギヤの下面に凹凸係合部を設け、小
ギヤを適宜手段により大ギヤに接近する方向に移動させ
て、その凹凸係合部を大ギヤの凹凸係合部に係合させて
両ギヤを回転について一体化させる一方、小ギヤを大ギ
ヤから離間する方向に移動させて両凹凸係合部を離脱す
ることにより両ギヤを相互に独立して回転可能な構成と
してもよい。
【0030】また、第1〜第3実施形態において、スラ
イドレール21,21のアウタレール21a,21aを
例えば車両室内の前部から後部に至る広い範囲に敷設し
て、シート本体10を第1列席(助手席または運転席)
〜第3列席(あるいはそれ以上)の範囲でスライド可能
とすることにより当該シート装置の適用範囲をさらに広
げることができ、またその付加価値を高めることができ
る。
イドレール21,21のアウタレール21a,21aを
例えば車両室内の前部から後部に至る広い範囲に敷設し
て、シート本体10を第1列席(助手席または運転席)
〜第3列席(あるいはそれ以上)の範囲でスライド可能
とすることにより当該シート装置の適用範囲をさらに広
げることができ、またその付加価値を高めることができ
る。
【0031】さらに、車両フロアFとスライドベース2
0との間に、ボールネジと電動モータからなる電動スラ
イド機構を組み込むことにより、前後方向のスライド動
作(連動状態では回転動作を含む)を電動により行う構
成とすることもできる。また、シート本体10のスライ
ド方向を車両前後方向として説明したが、車幅方向にス
ライドさせる場合にも同様に適用することができる。
0との間に、ボールネジと電動モータからなる電動スラ
イド機構を組み込むことにより、前後方向のスライド動
作(連動状態では回転動作を含む)を電動により行う構
成とすることもできる。また、シート本体10のスライ
ド方向を車両前後方向として説明したが、車幅方向にス
ライドさせる場合にも同様に適用することができる。
【0032】さらに、助手席側(車両左側)のドア開口
部Dに向けて回転させる場合を例示したが、反対側(運
転席側)の開口部(乗降口)に向けて回転させる場合に
も同様に適用することができる。また、回転手段として
内輪31と外輪32を径方向2列にアッセンブリ化した
ものを例示したが軸方向に2段にアッセンブリ化したも
のでを用いることができ、さらに内輪と外輪を有しない
構成の回転手段を用いることもできる。
部Dに向けて回転させる場合を例示したが、反対側(運
転席側)の開口部(乗降口)に向けて回転させる場合に
も同様に適用することができる。また、回転手段として
内輪31と外輪32を径方向2列にアッセンブリ化した
ものを例示したが軸方向に2段にアッセンブリ化したも
のでを用いることができ、さらに内輪と外輪を有しない
構成の回転手段を用いることもできる。
【図1】本発明に係るシート装置を備えた車両の室内を
模式的に示した平面図である。
模式的に示した平面図である。
【図2】第1実施形態に係るシート装置の要部の斜視図
である。本図において、幅方向移動手段及びシート本体
は省略されている。
である。本図において、幅方向移動手段及びシート本体
は省略されている。
【図3】第1実施形態に係るシート装置の要部の平面図
である。本図において、幅方向移動手段及びシート本体
は省略されている。
である。本図において、幅方向移動手段及びシート本体
は省略されている。
【図4】第1実施形態に係るシート装置を後方から見た
図である。回転手段のみが縦断面で示されている。ま
た、本図においてシート本体は省略されている。
図である。回転手段のみが縦断面で示されている。ま
た、本図においてシート本体は省略されている。
【図5】シート本体の様々な動作を模式的に示した平面
図である。図5(A)は、連動状態において、シート本
体を車両前方にスライドしつつドア開口部側に回転させ
た状態を示している。図5(B)は、非連動状態におい
て、シート本体を回転させることなく車両前方にスライ
ドさせた状態を示している。図5(C)は、非連動状態
において、シート本体を車両前後方向にスライドさせる
ことなく車両後ろ向きに回転させた状態を示している。
図5(D)は、非連動状態において、シート本体を車両
前方にスライドさせ、かつ車両後ろ向きに回転させた状
態を示している。
図である。図5(A)は、連動状態において、シート本
体を車両前方にスライドしつつドア開口部側に回転させ
た状態を示している。図5(B)は、非連動状態におい
て、シート本体を回転させることなく車両前方にスライ
ドさせた状態を示している。図5(C)は、非連動状態
において、シート本体を車両前後方向にスライドさせる
ことなく車両後ろ向きに回転させた状態を示している。
図5(D)は、非連動状態において、シート本体を車両
前方にスライドさせ、かつ車両後ろ向きに回転させた状
態を示している。
【図6】本発明の第2実施形態のシート装置を後方から
見た図である。図4に比して回転手段の構成のみが異な
っている。本図では、この回転手段のみが縦断面で示さ
れ、またシート本体は省略されている。
見た図である。図4に比して回転手段の構成のみが異な
っている。本図では、この回転手段のみが縦断面で示さ
れ、またシート本体は省略されている。
【図7】第3実施形態のシート装置の平面図である。本
図において、シート本体は二点鎖線で示されている。
図において、シート本体は二点鎖線で示されている。
【図8】第3実施形態のシート装置を前方(図7の矢印
(8)方向)から見た図である。本図において、回転手
段が縦断面で示され、小ギヤの一部が破断されてロック
孔が縦断面で示されている。
(8)方向)から見た図である。本図において、回転手
段が縦断面で示され、小ギヤの一部が破断されてロック
孔が縦断面で示されている。
F…車両フロア、D…ドア開口部 1…シート装置(第1実施形態) 10…シート本体 11…回転ベース 12…ロック装置 13…ロックギヤ 20…スライドベース 21…スライドレール 21a…アウタレール、21b…インナレール、21c
…鋼球 30…回転手段 31…内輪、32…外輪、33…連動ギヤ 35…ラック 40…シート装置(第2実施形態) 60…シート装置(第3実施形態) 70…アイドラギヤ 71…小ギヤ、71a…ロック孔 72…大ギヤ
…鋼球 30…回転手段 31…内輪、32…外輪、33…連動ギヤ 35…ラック 40…シート装置(第2実施形態) 60…シート装置(第3実施形態) 70…アイドラギヤ 71…小ギヤ、71a…ロック孔 72…大ギヤ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月4日(2000.4.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】次に、回転ベース11の上面にはロック装
置12が取り付けられている。このロック装置12は、
出力軸12aを自由回転可能な状態と、内蔵した電磁ブ
レーキにより回転不能にロックした状態とに切り換え可
能な機能を有しており、通電状態では電磁ブレーキが開
放されて出力軸12aは自由回転可能な状態(アンロッ
ク状態)となり、通電を遮断した状態では電磁ブレーキ
が作動して出力軸12aが回転不能な状態(ロック状
態)となる。このロック装置12の出力軸12aは、回
転ベース11を貫通して下方へ突き出されている。図示
するように出力軸12aの回転ベース11から突き出し
た部分にはロックギヤ13が取り付けられている。上記
ロックギヤ13は、連動ギヤ33に噛み合わされてい
る。このため、ロック装置12がアンロック状態では、
連動ギヤ33が外輪32に対して回転可能であり、ロッ
ク装置12がロック状態ではロックギヤ13が回転不能
になるので、連動ギヤ33は外輪32に対して回転不能
となり、その結果外輪32と連動ギヤ33が一体で内輪
31に対して回転可能な状態となる。
置12が取り付けられている。このロック装置12は、
出力軸12aを自由回転可能な状態と、内蔵した電磁ブ
レーキにより回転不能にロックした状態とに切り換え可
能な機能を有しており、通電状態では電磁ブレーキが開
放されて出力軸12aは自由回転可能な状態(アンロッ
ク状態)となり、通電を遮断した状態では電磁ブレーキ
が作動して出力軸12aが回転不能な状態(ロック状
態)となる。このロック装置12の出力軸12aは、回
転ベース11を貫通して下方へ突き出されている。図示
するように出力軸12aの回転ベース11から突き出し
た部分にはロックギヤ13が取り付けられている。上記
ロックギヤ13は、連動ギヤ33に噛み合わされてい
る。このため、ロック装置12がアンロック状態では、
連動ギヤ33が外輪32に対して回転可能であり、ロッ
ク装置12がロック状態ではロックギヤ13が回転不能
になるので、連動ギヤ33は外輪32に対して回転不能
となり、その結果外輪32と連動ギヤ33が一体で内輪
31に対して回転可能な状態となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 芳幸 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 Fターム(参考) 3B087 BA02 BA08 BA09 BB07 BB11 BC01 BC20 BC22 CA01 3B091 EA03 EA04 EB02 EC02
Claims (4)
- 【請求項1】 シート本体と、該シート本体を回転可能
に支持する回転手段と、該回転手段をシート本体と一体
に車両フロアに対してスライド可能に支持するスライド
手段と、前記シート本体のスライド動作と回転動作を連
動させるための連動手段を備えた車両用シート装置であ
って、 前記連動手段は、前記シート本体の回転軸と同軸に設け
られ、前記シート本体に対して回転不能な連動状態と、
前記シート本体に対して回転可能な非連動状態とに切り
換え可能な連動ギヤと、前記車両フロアに対して固定的
に設けられ、該連動ギヤが噛み合うラックとを有し、 前記連動ギヤを前記連動状態に切り換えると、前記連動
ギヤと前記ラックとの噛み合いを通じて前記シート本体
のスライド動作と回転動作が連動される一方、前記連動
ギヤを前記非連動状態に切り換えると、前記シート本体
のスライド動作と回転動作が切り離される構成とした車
両用シート装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用シート装置であっ
て、シート本体に、ロックギヤを回転可能なアンロック
状態と回転不能なロック状態とに切り換え可能なロック
装置を取り付け、前記ロックギヤを連動ギヤに噛み合わ
せ、該ロック装置のロック・アンロック状態を切り換え
て連動ギヤの連動状態と非連動状態を切り換える構成と
した車両用シート装置。 - 【請求項3】 シート本体と、該シート本体を回転可能
に支持する回転手段と、該回転手段をシート本体と一体
に車両フロアに対してスライド可能に支持するスライド
手段と、前記シート本体のスライド動作と回転動作を連
動させるための連動手段を備えた車両用シート装置であ
って、 前記連動手段は、前記シート本体の回転軸と同軸に設け
られ、前記シート本体と一体に回転する連動ギヤと、前
記車両フロアに対して固定的に設けられたラックと、前
記シート本体と一体にスライドする軸を介して回転可能
に設けられ、該ラックと前記連動ギヤの双方に噛み合わ
されたアイドラギヤを備え、 該アイドラギヤは、前記ラックに噛み合わされた第1ギ
ヤと、前記連動ギヤに噛み合わされた第2ギヤを備え、
該第2ギヤと前記第1ギヤを相互に回転不能な連結状態
と相互に回転可能な非連結状態に切り換え可能な構成と
され、 該アイドラギヤを前記連結状態に切り換えると、該アイ
ドラギヤを介した前記連動ギヤと前記ラックの噛み合い
を通じて前記シート本体のスライド動作と回転動作が連
動される一方、前記アイドラギヤを前記非連結状態に切
り換えると、前記シート本体のスライド動作と回転動作
が切り離される構成とした車両用シート装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の車両用シート装置であっ
て、アイドラギヤの第1ギヤ又は第2ギヤの一方に設け
たロックピンを他方に抜き差しして、該アイドラギヤの
連結状態と非連結状態を切り換える構成とした車両用シ
ート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000059257A JP3444259B2 (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 車両用シート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000059257A JP3444259B2 (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 車両用シート装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001246967A true JP2001246967A (ja) | 2001-09-11 |
JP3444259B2 JP3444259B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=18579738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000059257A Expired - Fee Related JP3444259B2 (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 車両用シート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3444259B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2920011A1 (fr) * | 2007-08-16 | 2009-02-20 | Airbus Sas | Siege pivotant destine a un aeronef et ensemble de tels sieges |
JP2009090771A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両用シート昇降機構のスライド機構 |
JP2010089733A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Honda Motor Co Ltd | 車両のシート装置 |
WO2011032687A1 (de) * | 2009-09-17 | 2011-03-24 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Schwenksitz |
CN117124942A (zh) * | 2023-10-25 | 2023-11-28 | 今创集团股份有限公司 | 一种自锁装置、锁定机构及电动旋转座椅 |
-
2000
- 2000-03-03 JP JP2000059257A patent/JP3444259B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2920011A1 (fr) * | 2007-08-16 | 2009-02-20 | Airbus Sas | Siege pivotant destine a un aeronef et ensemble de tels sieges |
US8459742B2 (en) | 2007-08-16 | 2013-06-11 | Airbus | Seating unit for aircraft |
JP2009090771A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両用シート昇降機構のスライド機構 |
JP2010089733A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Honda Motor Co Ltd | 車両のシート装置 |
WO2011032687A1 (de) * | 2009-09-17 | 2011-03-24 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Schwenksitz |
DE102010045418B4 (de) | 2009-09-17 | 2018-05-24 | Volkswagen Ag | Schwenksitz |
CN117124942A (zh) * | 2023-10-25 | 2023-11-28 | 今创集团股份有限公司 | 一种自锁装置、锁定机构及电动旋转座椅 |
CN117124942B (zh) * | 2023-10-25 | 2024-01-23 | 今创集团股份有限公司 | 一种自锁装置、锁定机构及电动旋转座椅 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3444259B2 (ja) | 2003-09-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |