JP2001246430A - 有孔円筒体およびその加工方法 - Google Patents

有孔円筒体およびその加工方法

Info

Publication number
JP2001246430A
JP2001246430A JP2000057737A JP2000057737A JP2001246430A JP 2001246430 A JP2001246430 A JP 2001246430A JP 2000057737 A JP2000057737 A JP 2000057737A JP 2000057737 A JP2000057737 A JP 2000057737A JP 2001246430 A JP2001246430 A JP 2001246430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge
outer peripheral
hole
cutting blade
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000057737A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Takeuchi
茂雄 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Somic Ishikawa KK
Original Assignee
Somic Ishikawa KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Somic Ishikawa KK filed Critical Somic Ishikawa KK
Priority to JP2000057737A priority Critical patent/JP2001246430A/ja
Priority to EP00935611A priority patent/EP1176081A4/en
Priority to PCT/JP2000/003759 priority patent/WO2001064498A1/ja
Publication of JP2001246430A publication Critical patent/JP2001246430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/01Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens
    • B60R25/02Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism
    • B60R25/021Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch
    • B60R25/02105Arrangement of the steering column thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D28/00Shaping by press-cutting; Perforating
    • B21D28/24Perforating, i.e. punching holes
    • B21D28/28Perforating, i.e. punching holes in tubes or other hollow bodies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D35/00Combined processes according to or processes combined with methods covered by groups B21D1/00 - B21D31/00
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P15/00Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外周面に開口を有する構成でも外周面の切削
加工が容易で製造性が向上する有孔円筒体の加工方法を
提供する。 【解決手段】 被加工円筒体の略全周を位置決め保持す
る。角柱状の貫通加工部の両側面にフランジ部を設けた
プレス治具を下降し、貫通孔31を貫通形成する。フラン
ジ部にて、被加工円筒体の周方向に交差する貫通孔31の
縁を内側に折曲して折曲部32,32を折曲形成する。折曲
部32,32は、外面に中心からの距離が被加工円筒体の半
径寸法より短い距離に位置し貫通孔31の縁に連続する傾
斜面33,33を設けて形成する。被施工円筒体の外周面に
切削刃を当接し、外周面を切削仕上げ下降してステアリ
ングコラムチューブ5を形成する。切削刃が相対的に移
動していく方向側の貫通孔31の縁に衝突し損傷すること
を防止できる。切削刃が相対的に移動していく方向側と
反対側の縁にばりを生じず、製造性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口を有した外周
面が円筒状の有孔円筒体およびその加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車のステアリング機構
を構成するステアリングコラムには、イグニッションキ
ーを抜くことにより、ロックバーが貫通してステアリン
グホイールに接続するメインシャフトの係合してステア
リングホイールの回転を規制するための貫通孔が設けら
れている。そして、この貫通孔は、円筒状の被加工円筒
体を一動作で形成できる動作が容易なプレス加工にて貫
通形成される。
【0003】ところで、この貫通孔の形成の際、プレス
加工により形成されるため、被加工円筒体の外周面が若
干変形して楕円状となることから、外周面を円筒状とな
るように切削加工仕上げしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記切
削加工仕上げの際、図9に示すように、切削刃51の被加
工円筒体52に対して相対的に移動していく方向側と反対
側の貫通孔53の縁にばり54が生じ、貫通孔53の一部が閉
塞されてロックバーの貫通動作が得られなくなるなどの
おそれがあることから、ばり54を除去する加工が必要と
なり、製造性の向上が図れない。さらに、切削刃51の被
加工円筒体52に対して相対的に移動していく方向側の貫
通孔53の縁に切削刃51が衝突して切削刃51が損傷するお
それがある問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、外周面に開口や貫通孔を有する構成でも外周面の切
削加工が容易で製造性が向上する有孔円筒体およびその
加工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の有孔円筒
体は、切削刃により切削加工される略円筒状の外周面を
有した胴体部と、この胴体部の外周面に設けられた開口
と、前記胴体部の外周面に設けられ、周方向に対して交
差し、前記切削刃が外周面を相対的に移動していく方向
の前記開口の縁および前記切削刃が外周面を相対的に移
動していく方向と反対側の前記開口の縁の少なくともい
ずれか一方に連続し、前記胴体部の中心軸からの距離が
前記胴体部の半径寸法より短い距離に位置する傾斜面と
を具備したものである。
【0007】そして、胴体部の切削刃にて切削加工され
る略円筒状の外周面に開口を形成するとともに、周方向
に対して交差し、切削刃が切削加工の際に胴体部の外周
面を相対的に移動していく方向の開口の縁および切削刃
が外周面を相対的に移動していく方向と反対側の開口の
縁の少なくともいずれか一方に連続し、胴体部の中心か
らの距離が胴体部の半径寸法より短い距離に位置する傾
斜面を設けることにより、傾斜面により開口の縁に切削
刃が接触しないので、例えば切削刃が相対的に移動して
いく方向側の開口の縁に傾斜面が連続する場合には、切
削刃が開口の縁に衝突して損傷することを防止し、切削
刃が相対的に移動していく方向側と反対側の開口の縁に
傾斜面が連続する場合には、開口の縁にばりが生じるこ
とを防止し、ばりの除去のための加工が不要となって製
造性が向上する。
【0008】請求項2記載の有孔円筒体は、外周面に貫
通孔が設けられ前記外周面が切削刃により切削加工され
る略円筒状の有孔円筒体であって、周方向に対して交差
し、前記切削刃が外周面を相対的に移動していく方向側
の前記貫通孔の縁および前記切削刃が外周面を相対的に
移動していく方向側と反対側の前記貫通孔の縁のうちの
少なくともいずれか一方が内方に向けて折曲形成された
ものである。
【0009】そして、外周面に設けた貫通孔の縁であっ
て、周方向に対して交差し、外周面を切削加工する切削
刃が外周面を相対的に移動していく方向側の縁、およ
び、切削刃が外周面を相対的に移動していく方向側と反
対側の縁のうちの少なくともいずれか一方を内方に向け
て折曲形成することにより、貫通孔の縁が内方に向けて
折曲されて貫通孔の縁に切削刃が接触しないので、例え
ば切削刃が相対的に移動していく方向側の貫通孔の縁が
折曲する場合には、切削刃が貫通孔の縁に衝突して損傷
することを防止し、切削刃が相対的に移動していく方向
側と反対側の貫通孔の縁が折曲する場合には、貫通孔の
縁にばりが生じることを防止し、ばりの除去のための加
工が不要となって製造性が向上する。
【0010】請求項3記載の有孔円筒体の加工方法は、
外周面が略円筒状の被加工円筒体の外周面に開口を形成
し、この開口を形成した被加工円筒体の外周面に、前記
開口の周方向に対して交差する少なくともいずれかの縁
に連続し前記被加工円筒体の中心軸からの距離が前記被
加工円筒体の半径寸法より短い距離に位置する傾斜面を
形成し、この傾斜面を形成した被加工円筒体の外周面を
周方向に沿った方向で相対的に切削刃を移動して切削加
工するものである。
【0011】そして、略円筒状の外周面に開口を形成し
た被加工円筒体の外周面に、周方向に対して交差する少
なくともいずれかの開口の縁に連続し被加工円筒体の中
心軸からの距離が被加工円筒体の半径寸法より短い距離
に位置する傾斜面を形成した後に、被加工円筒体の外周
面を周方向に沿った方向で相対的に切削刃を移動して切
削加工することにより、例えば切削刃が相対的に移動し
ていく方向側の開口の縁に傾斜面を連続して形成する場
合には、切削刃が開口の縁に衝突して損傷することを防
止し、切削刃が相対的に移動していく方向側と反対側の
開口の縁に傾斜面を連続して形成する場合には、開口の
縁にばりが生じることを防止し、ばりの除去のための加
工が不要となって製造性が向上する。
【0012】請求項4記載の有孔円筒体の加工方法は、
略円筒状の被加工円筒体に貫通孔を貫通形成し、この貫
通孔を貫通形成した被加工円筒体の前記貫通孔の少なく
とも周方向に対して交差する一縁を内方に向けて折曲
し、この貫通孔の一縁を折曲した被加工円筒体の外周面
を周方向に沿った方向で相対的に切削刃を移動して切削
加工するものである。
【0013】そして、略円筒状の被加工円筒体に貫通形
成した貫通孔の少なくとも周方向に対して交差する一縁
を内方に向けて折曲した後に、被加工円筒体の外周面を
周方向に沿った方向で相対的に切削刃を移動して切削加
工することにより、例えば切削刃が相対的に移動してい
く方向側の貫通孔の縁が折曲する場合には、切削刃が貫
通孔の縁に衝突して損傷することを防止し、切削刃が相
対的に移動していく方向側と反対側の貫通孔の縁が折曲
する場合には、貫通孔の縁にばりが生じることを防止
し、ばりの除去のための加工が不要となって製造性が向
上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面を参照して説明する。
【0015】図6において、1はステアリング機構を構
成するステアリング構造体で、このステアリング構造体
1は、ステアリングメインシャフト2およびこのステア
リングメインシャフト2を一対のスナップリング3,3
にて回転可能に嵌挿して図示しない車両本体に保持する
有孔円筒体であるステアリングコラムチューブ5を備え
ている。
【0016】そして、ステアリングメインシャフト2の
一端には、ステアリングホイール7が装着ボルト7aなど
にて一体的に固着されている。また、ステアリングメイ
ンシャフト2の他端には、ブッシュ8が一体的に取り付
けられている。さらに、このブッシュ8には、インター
ミディエイトシャフト9が取付ボルト9aなどにて一体的
に取り付けられている。また、インターミディエイトシ
ャフト9には、図示しない車輪に連結されるタイロッド
を移動させるギアボックスに連結されるスライディング
ヨーク10が連結ボルト10aなどにて一体的に取り付けら
れている。
【0017】一方、ステアリングコラムチューブ5に
は、ステアリングホイール7が位置する側の一端側の外
周面に、図示しないターンシグナルランプを点滅させる
シグナルスイッチ12やワイパを作動させるワイパスイッ
チ13などが固定ボルト14などにて取り付けられている。
また、ステアリングコラムチューブ5の一端側の外周面
には、コラムブラケット15が、アッパ16aとにてボルト1
6bにより取り付けられている。そして、コラムブラケッ
ト15には、図示しないイグニッションキーが着脱される
ロックシリンダ17を有し、イグニッションキーが抜かれ
ると図示しないロックバーが突出してステアリングメイ
ンシャフト2に係合して回転を規制するロック機構が配
設されている。
【0018】また、ステアリングコラムチューブ5の他
端側の外周面には、車両本体に取り付けるためのサポー
ト18をアタッチメント19を介してナット20などにて取り
付けるブリッジ21が設けられている。さらに、ステアリ
ングコラムチューブ5の中間部の外周面には、カプセル
23,23、ピン24,24、ガイド25,25およびブレード26,
26を備え、ステアリングホイール7に外部から大きな力
が軸方向に加わった際に変形もしくは損傷して衝撃を吸
収する衝撃吸収機構27を配設する衝撃吸収取付部28が設
けられている。
【0019】また、ステアリングコラムチューブ5に
は、図1および図2に示すように、ロック機構のロック
バーが挿通可能な軸方向に長手状の略細長四角形の開口
である貫通孔31がプレス加工にて貫通形成されている。
さらに、ステアリングコラムチューブ5には、周方向に
対して交差する貫通孔31の両縁に位置して内方に向けて
折曲部32,32がそれぞれ折曲形成されている。なお、こ
れら折曲部32,32は、外面にステアリングコラムチュー
ブ5の中心からの距離がステアリングコラムチューブ5
の半径寸法より短い傾斜面33,33をそれぞれ有してい
る。そして、ステアリングコラムチューブ5は、図3に
示すように、外周面が切削刃35を有した図示しない切削
装置にて切削仕上げ加工されている。
【0020】次に、上記実施の形態のステアリングコラ
ムチューブの加工について図面を参照して説明する。
【0021】まず、ステアリングコラムチューブ5の元
材となる胴体部である被加工円筒体41を、図4に示すよ
うに加工装置42に装着する。この加工装置42は、接離可
能な一対の上型43および下型44と、貫通孔31を貫通形成
する図2および図5に示すプレス治具45とを備えてい
る。そして、上型43および下型44には対向する面に被加
工円筒体41の外周面の略半周が係合可能な係合溝46,46
が対向してそれぞれ設けられ、上型43および下型44にて
被加工円筒体41の略全周を保持する。また、上型43に
は、プレス治具45を挿通する挿通孔47が設けられてい
る。そして、プレス治具45は、貫通孔31を貫通形成する
際に被加工円筒体41に掛かる負荷が小さくなるように先
端部が側面視で逆V字状に形成された四角柱状の貫通加
工部48を有している。また、プレス治具45には、被加工
円筒体41の周方向に対応する貫通加工部48の両側面にフ
ランジ部49がそれぞれ設けられている。
【0022】そして、係合溝46,46に係合して上型43お
よび下型44にて挟持するように位置決め保持して加工装
置42に装着した被加工円筒体41に、上型43の挿通孔47に
挿通するプレス治具45を下降して貫通加工部48の先端部
にて貫通孔31を貫通形成する。さらに、プレス治具45を
下降してフランジ部49,49にて貫通孔31の縁を内側に折
曲して折曲部32,32をそれぞれ形成する。なお、プレス
治具45は、上下方向への移動距離が制御されて所定の幅
寸法の傾斜面33を有する折曲部32を形成する。
【0023】この後、貫通孔31の形成により、被加工円
筒体41が若干変形することから、貫通孔31および折曲部
32が設けられた被加工円筒体41を、切削刃35を有した切
削加工装置に装着する。そして、切削刃35を被加工円筒
体41の外周面に当接させ、被加工円筒体41を回転させる
ことにより切削刃35を周方向に相対的に移動して外周面
を切削仕上げし、ステアリングコラムチューブ5を形成
する。
【0024】この切削仕上げ加工の際、切削刃35が相対
的に移動していく方向となる周方向に対して交差する貫
通孔31の縁が、内方に向けて折曲されて、切削刃35の移
動位置となる被加工円筒体41の外径より内側に位置して
切削刃35の移動軌跡上に位置しない。このことから、切
削刃35が相対的に移動していく方向側に位置する折曲部
32により、切削刃35が移動していく方向側の貫通孔31の
縁に衝突して損傷することを防止でき、切削刃35の寿命
を向上できるとともに、外周面を確実に切削仕上げ加工
できる。さらに、切削刃35が相対的に移動していく方向
側と反対側に位置する折曲部32により、貫通孔31の縁に
図9に示すようなばり54が生じることを防止でき、ばり
54の除去のための加工が不要となって製造性を向上でき
る。
【0025】上述したように、上記実施の形態では、切
削刃35が相対的に移動していく方向側の貫通孔31の縁、
および、切削刃35が相対的に移動していく方向側と反対
側の貫通孔31の縁をそれぞれ内方に向けて折曲形成して
折曲部32,32をそれぞれ設ける。このため、貫通孔31の
縁に連続する折曲部32の外面側の傾斜面33がステアリン
グコラムチューブ5の中心からの距離が半径寸法より短
い距離に位置する状態となる。したがって、切削刃35が
相対的に移動していく方向側の折曲部32により、切削刃
35が相対的に移動していく方向側の貫通孔31の縁に衝突
して損傷することを防止でき、切削刃35の寿命を向上で
き、外周面を確実に切削仕上げ加工できる。また、切削
刃35が相対的に移動していく方向側と反対側の折曲部32
により、貫通孔31の縁にばり54が生じることを防止で
き、ばり54の除去のための加工が不要となって製造性を
向上できる。
【0026】さらに、折曲部32の折曲はプレス成形によ
るため、折曲部32および折曲部32近傍が加工硬化される
ので、強度を向上できる。
【0027】また、フランジ部49を有するプレス治具45
を用いて、貫通孔31を貫通形成する際に折曲部32を一動
作で折曲形成するため、切削刃35を損傷せず製造性が向
上するステアリングコラムチューブ5を容易に形成でき
る。
【0028】なお、上記実施の形態において、ステアリ
ングコラムチューブ5について説明したが、外周面が略
円筒状の管状あるいは柱状のいずれのものでも適用でき
る。
【0029】そして、四角形状の貫通孔31を設けて説明
したが、三角形や五角形などの多角形や円形、楕円形、
星形などの異形状に形成したものでもよい。
【0030】また、切削刃35が移動していく方向に対し
て交差する貫通孔31の両縁に折曲部32,32をそれぞれ設
けて説明したが、いずれか一方のみ、あるいは、切削刃
35が移動していく方向に沿う縁にも折曲部32を設けても
よい。そして、折曲部32を切削刃35が相対的に移動して
いく方向側の貫通孔31の縁にのみ設けた場合には、切削
刃35が相対的に移動していく方向側の貫通孔31の縁に衝
突して損傷することを防止でき、切削刃35の寿命を向上
できるとともに、外周面を確実に切削仕上げ加工でき
る。また、折曲部32を切削刃35が相対的に移動していく
方向側と反対側の貫通孔31の縁にのみ設けた場合には、
貫通孔31の縁にばり54が生じることを防止でき、ばり54
の除去のための加工が不要となって製造性を向上でき
る。
【0031】そして、貫通孔31の縁を折曲して折曲部32
を設けて説明したが、例えば図7に示すように、縁を折
曲することなく貫通孔31の縁に連続しステアリングコラ
ムチューブ5の中心からの距離が半径寸法より短い距離
に位置する傾斜面33のみをプレス加工や切削加工などに
て形成しても、同様の効果が得られる。すなわち、切削
刃35が相対的に移動していく方向側に傾斜面33を設けた
場合には、切削刃35が相対的に移動していく方向側の貫
通孔31の縁に衝突して損傷することを防止でき、切削刃
35の寿命を向上できるとともに、外周面を確実に切削仕
上げ加工できる。また、切削刃35が相対的に移動してい
く方向側と反対側に傾斜面33を設けた場合には、貫通孔
31の縁にばり54が生じることを防止でき、ばり54の除去
のための加工が不要となって製造性を向上できる。
【0032】また、貫通孔31を設けて説明したが、例え
ば図8に示すように、外方に向けて開口である凹部50を
設け、この凹部50の縁に中心からの距離が半径寸法より
短い距離に位置する傾斜面33を設けてもよい。この図8
に示す実施の形態でも、同様の効果が得られる。すなわ
ち、切削刃35が相対的に移動していく方向側に傾斜面33
を設けた場合には、切削刃35が相対的に移動していく方
向側の凹部50の縁に衝突して損傷することを防止でき、
切削刃35の寿命を向上できるとともに、外周面を確実に
切削仕上げ加工できる。また、切削刃35が相対的に移動
していく方向側と反対側に傾斜面33を設けた場合には、
凹部50の縁にばり54が生じることを防止でき、ばり54の
除去のための加工が不要となって製造性を向上できる。
【0033】さらに、被加工円筒体41を回転させて切削
刃35を被加工円筒体41の外周面で相対的に移動させて切
削仕上げ加工したが、被加工円筒体41は固定し切削刃35
を円周移動させて切削したり、双方を反対方向にそれぞ
れ回転させて切削してもよい。また、切削は、仕上げ加
工を目的とするものに限らない。
【0034】そして、上述したように、開口としては、
貫通しているものでも、単なる凹部でも、いずれの場合
にも適用できる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の有孔円筒体によれば、周
方向に対して交差し、切削刃が胴体部の外周面を相対的
に移動していく方向の開口の縁および切削刃が相対的に
移動していく方向と反対側の開口の縁の少なくともいず
れか一方に連続し、胴体部の中心からの距離が胴体部の
半径寸法より短い距離に位置する傾斜面を設けるため、
例えば切削刃が相対的に移動していく方向側の開口の縁
に傾斜面が連続する場合には、切削刃が開口の縁に衝突
して損傷することを防止でき、切削刃が相対的に移動し
ていく方向側と反対側の開口の縁に無為斜面が連続する
場合には、開口の縁にばりが生じることを防止でき、ば
りの除去のための加工が不要となって製造性を向上でき
る。
【0036】請求項2記載の有孔円筒体によれば、周方
向に対して交差し、切削刃が相対的に移動していく方向
側の縁、および、切削刃が相対的に移動していく方向側
と反対側の縁のうちの少なくともいずれか一方を内方に
向けて折曲形成するため、例えば切削刃が相対的に移動
していく方向側の貫通孔の縁が折曲する場合には、切削
刃が貫通孔の縁に衝突して損傷することを防止でき、切
削刃が相対的に移動していく方向側と反対側の貫通孔の
縁が折曲する場合には、貫通孔の縁にばりが生じること
を防止でき、ばりの除去のための加工が不要となって製
造性を向上できる。
【0037】請求項3記載の有孔円筒体の加工方法によ
れば、略円筒状の外周面に開口を形成した被加工円筒体
の外周面に、周方向に対して交差する少なくともいずれ
かの開口の縁に連続し被加工円筒体の中心軸からの距離
が被加工円筒体の半径寸法より短い距離に位置する傾斜
面を形成した後に、被加工円筒体の外周面を周方向に沿
った方向で相対的に切削刃を移動して切削加工するた
め、例えば切削刃が相対的に移動していく方向側の開口
の縁に傾斜面を連続して形成する場合には、切削刃が開
口の縁に衝突して損傷することを防止でき、切削刃が相
対的に移動していく方向側と反対側の開口の縁に傾斜面
を連続して形成する場合には、開口の縁にばりが生じる
ことを防止でき、ばりの除去のための加工が不要となっ
て製造性を向上できる。
【0038】請求項4記載の有孔円筒体の加工方法によ
れば、略円筒状の被加工円筒体に貫通形成した貫通孔の
少なくとも周方向に対して交差する一縁を内方に向けて
折曲した後に、被加工円筒体の外周面を周方向に沿った
方向で相対的に切削刃を移動して切削加工するため、例
えば切削刃が相対的に移動していく方向側の貫通孔の縁
を折曲する場合には、切削刃が貫通孔の縁に衝突して損
傷することを防止でき、切削刃が相対的に移動していく
方向側と反対側の貫通孔の縁を折曲する場合には、貫通
孔の縁にばりが生じることを防止でき、ばりの除去のた
めの加工が不要となって製造性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すステアリングコラム
チューブの一部の斜視図である。
【図2】同上被加工円筒体に折曲部を折曲形成した状態
を示す断面図である。
【図3】同上被加工円筒体の切削仕上げ加工の状況を示
す断面図である。
【図4】同上被加工円筒体を加工装置に装着した状況を
示す端面図である。
【図5】同上加工装置のプレス治具の一部を示す斜視図
である。
【図6】同上ステアリング構造体を示す分解斜視図であ
る。
【図7】本発明の他の実施の形態を示すステアリングコ
ラムチューブの断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態を示すステアリ
ングコラムチューブの断面図である。
【図9】従来例の被加工円筒体を切削仕上げ加工する状
況を示す断面図である。
【符号の説明】
5 有孔円筒体としてのステアリングコラムチューブ 31 貫通孔 33 傾斜面 35 切削刃 41 被加工円筒体 50a 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B62D 1/16 B62D 1/16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削刃により切削加工される略円筒状の
    外周面を有した胴体部と、 この胴体部の外周面に設けられた開口と、 前記胴体部の外周面に設けられ、周方向に対して交差
    し、前記切削刃が外周面を相対的に移動していく方向の
    前記開口の縁および前記切削刃が外周面を相対的に移動
    していく方向と反対側の前記開口の縁のうちの少なくと
    もいずれか一方に連続し、前記胴体部の中心軸からの距
    離が前記胴体部の半径寸法より短い距離に位置する傾斜
    面とを具備したことを特徴とした有孔円筒体。
  2. 【請求項2】 外周面に貫通孔が設けられ前記外周面が
    切削刃により切削加工される略円筒状の有孔円筒体であ
    って、 周方向に対して交差し、前記切削刃が外周面を相対的に
    移動していく方向側の前記貫通孔の縁および前記切削刃
    が外周面を相対的に移動していく方向側と反対側の前記
    貫通孔の縁のうちの少なくともいずれか一方が内方に向
    けて折曲形成されたことを特徴とした有孔円筒体。
  3. 【請求項3】 外周面が略円筒状の被加工円筒体の外周
    面に開口を形成し、 この開口を形成した被加工円筒体の外周面に、前記開口
    の周方向に対して交差する少なくともいずれかの縁に連
    続し前記被加工円筒体の中心軸からの距離が前記被加工
    円筒体の半径寸法より短い距離に位置する傾斜面を形成
    し、 この傾斜面を形成した被加工円筒体の外周面を周方向に
    沿った方向で相対的に切削刃を移動して切削加工するこ
    とを特徴とする有孔円筒体の加工方法。
  4. 【請求項4】 略円筒状の被加工円筒体に貫通孔を貫通
    形成し、 この貫通孔を貫通形成した被加工円筒体の前記貫通孔の
    少なくとも周方向に対して交差する一縁を内方に向けて
    折曲し、 この貫通孔の一縁を折曲した被加工円筒体の外周面を周
    方向に沿った方向で相対的に切削刃を移動して切削加工
    することを特徴とする有孔円筒体の加工方法。
JP2000057737A 2000-03-02 2000-03-02 有孔円筒体およびその加工方法 Pending JP2001246430A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000057737A JP2001246430A (ja) 2000-03-02 2000-03-02 有孔円筒体およびその加工方法
EP00935611A EP1176081A4 (en) 2000-03-02 2000-06-09 PERFORATED CYLINDRICAL BODY AND WORKING METHOD FOR THE CYLINDRIC BODY
PCT/JP2000/003759 WO2001064498A1 (fr) 2000-03-02 2000-06-09 Corps cylindrique dote de trous et procede de travail de ce corps cylindrique

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000057737A JP2001246430A (ja) 2000-03-02 2000-03-02 有孔円筒体およびその加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001246430A true JP2001246430A (ja) 2001-09-11

Family

ID=18578459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000057737A Pending JP2001246430A (ja) 2000-03-02 2000-03-02 有孔円筒体およびその加工方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1176081A4 (ja)
JP (1) JP2001246430A (ja)
WO (1) WO2001064498A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006088023A1 (ja) * 2005-02-15 2006-08-24 Nsk Ltd. 通孔を有する金属製部材及びその製造方法
US8459077B2 (en) 2005-02-15 2013-06-11 Nsk Ltd. Manufacturing method for metal member with through hole

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102672419B (zh) * 2011-03-15 2015-04-01 中国钢铁股份有限公司 环形深孔加工装置
CN104439961A (zh) * 2014-11-19 2015-03-25 柳州科尔特锻造机械有限公司 一种轮边支撑轴加工方法
CN104526265A (zh) * 2014-11-24 2015-04-22 苏州市福迈精密机械有限公司 一种短圆柱的加工工艺
CN106092680B (zh) * 2016-06-02 2019-04-05 重庆钢铁(集团)有限责任公司 一种金属管材试验试样制备方法
CN105834277B (zh) * 2016-06-02 2017-12-08 重庆钢铁(集团)有限责任公司 一种高效率管材试样冲切制造方法
CN105834281B (zh) * 2016-06-02 2017-10-27 重庆钢铁(集团)有限责任公司 管材试样冲切装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62261767A (ja) * 1986-05-07 1987-11-13 Rinnai Corp テ−パ栓の製造方法
JP3176113B2 (ja) * 1992-01-24 2001-06-11 アイシン精機株式会社 ステアリングメインシャフトの製造方法
JP3089459B2 (ja) * 1995-10-13 2000-09-18 水島プレス工業株式会社 アッパーステアリングシャフト及びその製造法
US5813266A (en) * 1995-10-31 1998-09-29 Greenville Tool & Die Company Method of forming and piercing a tube
JPH11247835A (ja) * 1998-03-04 1999-09-14 Nippon Seiko Kk 中空ステアリングシャフトとその製造方法及び中空ステアリングシャフト製造用工具
CA2271331A1 (en) * 1998-05-08 1999-11-08 The Torrington Company Vehicle steering shaft with a localized formed lock slot

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006088023A1 (ja) * 2005-02-15 2006-08-24 Nsk Ltd. 通孔を有する金属製部材及びその製造方法
JP2006255785A (ja) * 2005-02-15 2006-09-28 Nsk Ltd 通孔を有する金属製部材及びその製造方法
US8459077B2 (en) 2005-02-15 2013-06-11 Nsk Ltd. Manufacturing method for metal member with through hole

Also Published As

Publication number Publication date
EP1176081A4 (en) 2003-05-14
WO2001064498A1 (fr) 2001-09-07
EP1176081A1 (en) 2002-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5017870B2 (ja) ステアリング装置
JP2001246430A (ja) 有孔円筒体およびその加工方法
JP3192979B2 (ja) 基部外面上に円筒部が一体形成されてなる金属成形品の成形装置並びにかかる金属成形品の成形方法
JP2002292575A (ja) 小組み用作業治具及び小組み用作業装置
JP5304283B2 (ja) 交差向かいバリ除去方法及び交差向かいバリ除去装置
JP3792184B2 (ja) バリ取り加工方法及び自動車用ナックル
JPH0734950B2 (ja) ブッシュの成形方法
EP3718666B1 (en) Cutting tool for machining differential cases, differential case machining device, and differential case machining method
CN115194066A (zh) 用于制造多边形轴的方法
US20220243798A1 (en) Worm shaft, worm speed reducer, and manufacturing method of worm shaft
JP2005195084A (ja) 軸受装置のかしめ加工方法
KR100615529B1 (ko) 조향 장치용 파이프 조인트의 제조방법 및 그 제조장치
KR920008551B1 (ko) 경합금제 바퀴의 제조 방법
WO2024135104A1 (ja) リング状部材の製造方法、軸受の製造方法、機械部品の製造方法、車両の製造方法、機械装置の製造方法、リング状部材、軸受要素、軸受、機械装置、及び車両
US6119497A (en) Method for use with a lathe for forming a journal on metal stock
JP2000168327A (ja) パイプアーム及びその製造方法
JP2001001094A (ja) ボール球面の加工装置
JP4529668B2 (ja) 軸を有する工作物の位置決め治具
JP2004203133A (ja) ステアリングコラム装置およびステアリングコラムの製造方法
JP3671498B2 (ja) 始動モータ取り付け用ハウジング及びその製造方法
KR100325239B1 (ko) 편심 방지용 피어싱 장치
JPH09183379A (ja) ステアリングホイールダイカスト芯金のインサートボス
JPS6227949B2 (ja)
WO2006090985A1 (en) Method of manufacturing pinion shaft and mold thereof
JPH05337581A (ja) 板材からの車両用ホイールディスクの成形加工方法