JP2001246419A - バンパリインフォースメント、湾曲成形方法および湾曲成形装置 - Google Patents

バンパリインフォースメント、湾曲成形方法および湾曲成形装置

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JP2001246419A
JP2001246419A JP2000055897A JP2000055897A JP2001246419A JP 2001246419 A JP2001246419 A JP 2001246419A JP 2000055897 A JP2000055897 A JP 2000055897A JP 2000055897 A JP2000055897 A JP 2000055897A JP 2001246419 A JP2001246419 A JP 2001246419A
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Japan
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bending
shape
bumper reinforcement
cylindrical material
cross
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JP2000055897A
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Toru Murata
徹 村田
Tadami Taguchi
忠美 田口
Hiroshi Kuriyama
博 栗山
Satoshi Kato
智 加藤
Keiichi Fukushima
啓市 福島
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Toyota Motor Corp
Kyoho Machine Works Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Kyoho Machine Works Ltd
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両形状に適合した曲率半径が異なる複数の
湾曲部を有するバンパリインフォースメントを、プレス
加工を主体として簡単且つ安価に製造できるようにす
る。 【解決手段】 直線状の筒形素材14をプレス装置16
により曲げ加工して所定の湾曲形状に成形する際に、内
周側の壁部に作用する圧縮応力で座屈折れしないよう
に、両端部を位置決め装置50、52により位置決めし
て、内周側の壁部に作用する圧縮応力を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用のバンパリイ
ンフォースメントに係り、特に、車両形状に適合(フィ
ット)した湾曲形状のバンパリインフォースメントを簡
単且つ安価に製造する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長手形状を成しているとともに長手方向
に対して直角な断面が枠形状を成している車両用のバン
パリインフォースメントが知られている。特開平7−2
46894号公報に記載の装置はその一例で、長手状の
帯板をロール成形によって筒形状に折り曲げるととも
に、一定の曲率で湾曲させるようになっている。図19
のバンパリインフォースメント200は、このようにロ
ール成形によって製造されたもので、(a) は平面図、
(b) は(a) におけるB−B断面図であり、平面視におい
て一定の曲率半径Rで湾曲させられている。図19の
(a) は、車両への取付状態における平面視の形状と同じ
で、例えば車両前側のバンパリインフォースメントの場
合、中間部が車両の前方(図の上方)へ緩やかに膨出す
る姿勢で取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなロール成形による製造方法では、一定の曲率で湾曲
させられるだけであるため、必ずしも車両形状に適合し
ない場合があった。例えば、旋回性能や意匠の観点か
ら、両端部(車両の角部近傍)では中間部に比較して大
きく湾曲させることが望まれる。また、図20に示すよ
うに車両のサイドメンバ202に取り付けるためのブラ
ケット204を別体に製造し、ボルト等によりバンパリ
インフォースメント200に固定する必要があった。
【0004】これに対し、直線状の筒形素材を用いて、
プレスによる曲げ加工を施すことにより所定形状に湾曲
させることが考えられるが、湾曲の内周側部分を構成す
る縦壁部が圧縮応力によって簡単に座屈折れを起こすた
め、通常のプレスによる曲げ加工ではバンパリインフォ
ースメントとして要求される湾曲形状が得られない。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、車両形状に適合した
湾曲形状のバンパリインフォースメントをプレス加工を
主体として簡単且つ安価に製造できるようにすることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、長手形状を成しているとともに長手
方向に対して直角な断面が枠形状を成している車両用の
バンパリインフォースメントであって、前記枠形状と略
同じ断面の直線状の筒形素材にプレスによる曲げ加工が
施されることにより曲率半径が3000mm以下の湾曲
部が設けられていることを特徴とする。
【0007】第2発明は、第1発明のバンパリインフォ
ースメントにおいて、前記プレスによる曲げ加工が施さ
れることにより曲率半径が異なる複数の湾曲部が設けら
れていることを特徴とする。
【0008】第3発明は、第1発明または第2発明のバ
ンパリインフォースメントにおいて、前記筒形素材は、
1枚の板材を曲げ加工して成形されたもので、その筒形
素材には、車両に取り付けるためのブラケットとして機
能する凸部が張出成形により一体に設けられていること
を特徴とする。
【0009】第4発明は、第1発明〜第3発明の何れか
のバンパリインフォースメントにおいて、長手方向に対
して直角な断面は、矩形の枠形状が上下に離間して一対
設けられるとともに一方の縦壁部が連結部を介して一体
的に連結されたB形断面形状を成しているもので、その
一方の縦壁部が前記湾曲の外周側に位置するように前記
プレスによる曲げ加工が施されていることを特徴とす
る。
【0010】第5発明は、長手形状を成しているととも
に長手方向に対して直角な断面が枠形状を成している筒
形素材を、プレス装置によって曲げ加工することによ
り、長手方向において所定形状に湾曲させる湾曲成形方
法であって、前記筒形素材の長手方向の両端部を位置決
めした状態でプレス装置によって曲げ加工することを特
徴とする。
【0011】第6発明は、長手形状を成しているととも
に長手方向に対して直角な断面が枠形状を成している筒
形素材を、プレス装置によって曲げ加工することによ
り、長手方向において所定形状に湾曲させる湾曲成形装
置であって、(a) 前記筒形素材の両端部にそれぞれ一体
的に固設される一対のクランプユニットと、(b) 前記曲
げ加工による前記筒形素材の湾曲に伴って前記一対のク
ランプユニットの姿勢が変化することを許容しつつ、そ
の一対のクランプユニットの相互の接近を制限する位置
決め部材と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】第1発明のバンパリインフォースメント
は、直線状の筒形素材にプレスによる曲げ加工が施され
ることによって曲率半径が3000mm以下の湾曲部が
設けられているため、所定の湾曲形状のバンパリインフ
ォースメントをプレス加工を主体として簡単且つ安価に
製造できる。このような湾曲形状のバンパリインフォー
スメントは、第5発明のように筒形素材の両端部を位置
決めした状態でプレスによる曲げ加工を施すことによ
り、バンパリインフォースメントとして要求される強度
を有する金属材料(例えば高張力鋼板など)を使用しつ
つ、湾曲の内周側部分を構成する縦壁部に作用する圧縮
応力が軽減或いは解消して座屈折れが防止され、そのよ
うなプレス加工による製造が可能となったのであり、第
5発明でも実質的に同様の効果が得られる。
【0012】また、プレスによる曲げ加工によって湾曲
させられているため、第2発明のように曲率半径が異な
る複数の湾曲部を設けることが容易に可能で、例えば両
端部で曲率半径を小さくするなど、車両形状に適合した
湾曲形状とすることができる。
【0013】第3発明では、筒形素材が、1枚の板材を
曲げ加工して成形されたもので、その筒形素材には、車
両に取り付けるためのブラケットとして機能する凸部が
張出成形により一体に設けられているため、複数の板材
を溶接などで一体的に固設して筒形素材を製造したり、
ブラケットを別体に製造して固定したりする場合に比較
して、バンパリインフォースメントの製造コストが更に
低減される。
【0014】第4発明は、長手方向に対して直角な断面
がB形断面形状を成しており、プレス方向と平行な横壁
部が計4枚になるとともに、プレス方向と直角で湾曲の
外周側に位置する連結部および内周側の縦壁部を共にプ
レス金型で押圧して曲げ加工を行うことができるため、
外周側の縦壁部が良好に引張変形させられるようにな
り、横壁部の座屈を回避しつつプレスによる曲げ加工が
一層良好に行われる。
【0015】第6発明の湾曲成形装置は、筒形素材の両
端部にそれぞれクランプユニットが一体的に固設される
とともに、それ等のクランプユニットは、曲げ加工によ
る筒形素材の湾曲に伴って姿勢が変化することを許容し
つつ相互の接近が制限されているため、第5発明の湾曲
成形方法を好適に実施することが可能で、第1発明や第
5発明と同様の効果が得られる。また、クランプユニッ
トは、筒形素材の湾曲に伴って姿勢変化できるため、筒
形素材の両端部を一定の姿勢で固定する場合に比較し
て、プレスによる曲げ加工時にクランプユニットによる
把持部に無理な力が働いて筒形素材が破断する恐れがな
く、湾曲成形が一層良好に行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のバンパリインフォースメ
ントは、車両の前側に取り付けられるものでも後側に取
り付けられるものでも良い。筒形素材の断面は、例えば
矩形(長方形や正方形)等の四角形の枠形状が好適に用
いられるが、その枠形状の各壁部は完全に平坦な板状で
ある必要はなく、枠形状の内側への座屈を防止する上で
僅かに外側へ膨出する湾曲形状を成しているものでも良
いし、角部に所定のRが設けられていても良い。また、
台形の枠形状であっても良いし、湾曲の外周側および/
または内周側に位置する縦壁部がU字形状(半円弧形
状)であっても良いなど、四角形以外の種々の形状を採
用できる。枠形状とは閉断面を意味し、第4発明のよう
に複数の枠形状を有するものでも良い。
【0017】また、筒形素材の長手方向に対して直角な
断面形状は、例えば長手方向の全長に亘って一定とされ
るが、第3発明のように部分的に突き出す凸部が設けら
れたり、枠形状の横幅寸法などが長手方向へ向かうに従
って連続的に変化している連続変化部などが設けられた
りしても良い。
【0018】第1発明では、曲率半径が3000mm以
下の湾曲部を備えていれば良く、曲率半径が3000m
mより大きい湾曲部や直線部が設けられていても差し支
えないとともに、2500mm以下や2000mm以下
の曲率半径の湾曲部を設けることも可能である。第2発
明では、曲率半径が異なる複数の湾曲部が設けられる
が、第1発明の実施に際しては必ずしもその必要はな
く、一定の曲率半径で湾曲させられているものでも良
い。複数の湾曲部は、単一のプレス工程で設けることが
望ましいが、複数のプレス工程で別々に設けるようにし
ても良い。
【0019】第3発明の凸部は、湾曲形状の内周側の縦
壁部に設けられてブラケットとして用いられるものであ
るが、筒形素材の状態における突出形状は、プレスによ
る曲げ加工が施されて内周側の縦壁部が湾曲させられる
ことにより、目的形状となるように定められる。例え
ば、プレスによる曲げ加工で内周側の縦壁部が圧縮変形
させられる場合は、その圧縮変形の分だけ余分に張出成
形で突出させるようにすれば良い。なお、他の発明の実
施に際しては、複数の板材を溶接などで一体的に固設し
て筒形素材を製造したり、ブラケットを別体に製造して
固定したりするようになっていても良い。
【0020】第4発明では、B形断面のバンパリインフ
ォースメントが採用されているが、このようなバンパリ
インフォースメントについても、第3発明のように1枚
の板材を曲げ加工して成形することができる。例えば、
板材の中央部分で連結部を構成して、その両側にそれぞ
れ断面が矩形の枠形状を成すように折り曲げて角形部を
形成する一方、板材の両端部を連結部まで戻して突き合
わせ、溶接固定すれば良い。また、このようなB形断面
の筒形素材にプレスによる曲げ加工を施す場合には、
(a) 一対の枠形状の間の隙間に挿入され、連結部の内側
面に当接して外側へ湾曲させるとともに、その隙間を構
成している一対の枠形状の内側の横壁部を拘束する第1
成形部と、(b) その連結部の両側に設けられた枠形状の
内側縦壁部(湾曲形状の内周側になる縦壁部)に当接し
て枠形状を全体的に外側へ湾曲させるように押圧する一
対の第2成形部と、を有するプレス金型が好適に用いら
れる。更に、一対の枠形状の外側の横壁部を拘束する外
側拘束部を設けることが望ましい。B形断面以外のバン
パリインフォースメントについても、プレス方向と平行
な横壁部が外側へ膨出或いは座屈しないように拘束する
拘束部を有するプレス金型を用いることが望ましい。
【0021】第5発明の湾曲成形方法および第6発明の
湾曲成形装置は、筒形素材の長手方向の両端部を位置決
めしてプレス装置により曲げ加工を行うことにより、湾
曲の内周側部分の座屈を防止しつつ所定の湾曲形状に成
形することを特徴とするもので、必ずしも第1発明のよ
うに直線状の筒形素材を用いる必要はなく、ロール成形
などで成形された湾曲形状の筒形素材に更にプレスによ
る曲げ加工を施す場合であっても良い。筒形素材の両端
部の位置決めは、湾曲成形時における両端部の引込みを
完全に阻止するものでも良いが、自由な引込みを制限し
て湾曲形状の内周側に作用する圧縮応力を軽減するもの
であれば良い。また、湾曲形状(曲率半径など)も適宜
定められるし、バンパリインフォースメント以外の長手
形状の筒形成形品を製造する場合にも適用され得る。
【0022】第5発明を適用してバンパリインフォース
メントを製造する場合の好適な態様は、長手形状を成し
ているとともに長手方向に対して直角な断面が枠形状を
成している車両用のバンパリインフォースメントの製造
方法であって、(a) 前記枠形状と略同じ断面の筒形素材
を製造する筒形素材製造工程と、(b) その筒形素材の長
手方向の両端部を位置決めした状態でプレス装置によっ
て曲げ加工することにより、長手方向において所定形状
に湾曲させる湾曲成形工程と、を有して構成される。
【0023】第6発明を適用してバンパリインフォース
メントを製造する場合の好適な態様は、長手形状を成し
ているとともに長手方向に対して直角な断面が枠形状を
成している車両用のバンパリインフォースメントを製造
する際に、前記枠形状と略同じ断面の筒形素材をプレス
装置によって曲げ加工することにより、長手方向におい
て所定形状に湾曲させる製造装置であって、(a) 前記筒
形素材の両端部にそれぞれ一体的に固設される一対のク
ランプユニットと、(b) 前記曲げ加工による前記筒形素
材の湾曲に伴って前記一対のクランプユニットの姿勢が
変化することを許容しつつ、その一対のクランプユニッ
トの相互の接近を制限する位置決め部材と、を有して構
成される。
【0024】第6発明のクランプユニットは、トグル機
構などで中立点を越えた位置でクランプすることによ
り、外力を必要とすることなくクランプ力を維持する自
己保持型のものが好適に用いられるが、シリンダや電動
モータなどでクランプ力を発生するとともにクランプ状
態を維持するクランプユニットを採用することもでき
る。
【0025】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1のバンパリインフォースメント1
0は、車両の前側に取り付けられるもので、図1(a) は
車両への配設状態における平面図、図1の(b) は図1
(a) におけるB−B断面を示す図であり、何れも図の上
方が車両の前方である。このバンパリインフォースメン
ト10は、長手方向(図1(a) における左右方向)に対
して直角な断面、厳密には湾曲形状の接線方向に対して
直角な断面が、長手方向の全長に亘って図1(b) に示す
断面形状と略同一形状を成しており、図2に示すよう
に、高張力鋼板にて構成されている平坦な1枚の板材1
2を曲げ加工した断面が一定の直線状の筒形素材14
に、図3に示すプレス装置16により曲げ加工を施すこ
とにより、中央部が車両の前方へ滑らかに膨出する所定
の湾曲形状に成形されたものである。
【0026】図1(b) から明らかなように、本実施例の
バンパリインフォースメント10の断面形状は、長方形
の枠形状を成すように折り曲げられた一対の角形部2
0、22が上下に離間して略平行に設けられるととも
に、一方の縦壁部20a、22aが連結部24を介して
一体的に連結されたB形断面形状を成しているもので、
その一方の縦壁部20a、22aが湾曲の外周側、すな
わち車両の前方に位置するようにプレス装置16による
曲げ加工が施さる。図1(b) の左右方向は、車両への配
設状態における上下方向で、図1(b) の右側の角形部2
0が上方側に位置する。縦壁部20a、20bなどの名
称は、車両への配設状態における姿勢に基づいて定めた
ものである。
【0027】図2は、長手方向に対して直角な断面の形
状変化を示す図で、長手方向の全長に亘って同じ断面に
なるように、プレスによる曲げ加工が施される。具体的
には、(a) でプレスによる打抜き加工によって長方形の
平板状の板材12を取り出し、(b) および(c) で板材1
2の幅方向の中央部分12sが連結部24を構成するよ
うに折り曲げ、(d) 〜(g) で、その中央の連結部24の
両側にそれぞれ曲げ加工を施して角形部20、22を形
成し、連結部24まで戻して中央部分12sに重ねて突
き合わされた板材12の両端部を中央部分12sに一体
的に溶接固定すれば良い。角形部20、22の各壁部は
完全に平坦な板状ではなく、横壁部20b、20c、2
2b、22cは、後工程の湾曲成形時に内側へ座屈する
ことを防止するため、それぞれ枠形状の外側へ僅かに膨
出する湾曲形状を成している。図2の各曲げ工程(a) 〜
(g) は、目的とするバンパリインフォースメント10と
略同じ断面の直線状の筒形素材14を製造する筒形素材
製造工程に相当するが、曲げ工程(a) 〜(g) はあくまで
も一例で、必要に応じて適宜変更され得る。
【0028】そして、このようにして製造された断面が
一定の直線状の筒形素材14に対して、図3のプレス装
置16により曲げ加工が施されることにより、図1の
(a) から明らかなように中央部が車両の前方へ滑らかに
膨出するとともに、曲率半径が異なる複数の湾曲部10
a、10b、10cから成る所定の湾曲形状に成形され
ている。境界L1とL2との間に位置する中央部分の湾
曲部10bの曲率半径R1は2500mm程度で、左右
の両端に位置する湾曲部10a、10cの曲率半径R2
は1800mm程度であり、このように両端の湾曲部1
0a、10cが小さな曲率半径R2で形成されることに
より、旋回性能やデザインなどを考慮して定められる車
両のコーナ形状に適合したバンパリインフォースメント
10が得られる。
【0029】図3のプレス装置16は、位置固定のプレ
ス下型30に対してプレス上型32が上下動させられる
ことにより筒形素材14を曲げ加工するもので、図3の
(a)はプレス加工前の状態で、図3の(b) はプレス上型
32が下降してプレス上型32とプレス下型30との間
で筒形素材14がプレス加工されている状態であり、図
4は図3(b) におけるIV−IV断面を示す図である。プレ
ス下型30には、図4から明らかなように、筒形素材1
4の高さ寸法(図4における左右方向寸法)と略同じ幅
寸法の凹所34が設けられ、その凹所34内に筒形素材
14を収容して位置決めすることにより、一対の角形部
20、22の外側の横壁部20b、22bが外側へ膨出
或いは座屈しないように拘束した状態で曲げ加工が行わ
れる。凹所34の両側の側壁34a、34bは外側拘束
部として機能する。また、凹所34の底面34cは成形
面として機能するもので、目的とするバンパリインフォ
ースメント10の前側(図1(a) における上方側)の湾
曲形状と略同じ形状、実際にはスプリングバックなどを
考慮した形状であり、プレス上型32との間で筒形素材
14を所定の押圧力で挟圧することにより、前側の縦壁
部20a、22aや連結部24を所定の湾曲形状に成形
する。
【0030】プレス上型32は、図4から明らかなよう
に、筒形素材14の一対の角形部20、22の間の隙間
36と略同じ板厚の第1プレート38と、一対の角形部
20、22の高さ寸法(図4における左右方向寸法)と
略同じ板厚で第1プレート38の両側に配設される一対
の第2プレート40、第3プレート42とから構成され
ており、ボルト等により一体的に固設されている。第1
プレート38の先端面38aは成形面として機能するも
ので、前記凹所34の底面34cと略同じ形状であり、
先端部38pが隙間36内に挿入されることにより先端
面38aが連結部24の内側面に当接させられ、先端面
38aと底面34cとの間で連結部24を所定の押圧力
で挟圧して所定の湾曲形状に成形する。また、先端部3
8pが隙間36内に挿入されることにより、一対の角形
部20、22の内側の横壁部20c、22cが外側(隙
間36側)へ膨出或いは座屈しないように拘束した状態
で曲げ加工が行われる。先端部38pは第1成形部とし
て機能している。なお、第1プレート38の先端部38
pは、横壁部20c、22cを拘束するだけで、先端面
38aが連結部24に当接しないようになっていても良
い。
【0031】第2プレート40、第3プレート42の先
端面40a、42aは成形面として機能するもので、そ
れぞれ目的とするバンパリインフォースメント10の後
側(図1(a) における下方側)の湾曲形状と略同じ形
状、実際にはスプリングバックなどを考慮した形状であ
り、第1プレート38の先端面38aが連結部24に当
接させられるのと略同時に角形部20、22の後側縦壁
部20d、22dに当接させられるようになっており、
先端面40a、42aと底面34cとの間で角形部2
0、22を所定の押圧力で挟圧して所定の湾曲形状に成
形する。後側縦壁部20d、22dは湾曲形状の内周側
になる内側縦壁部に相当し、第2プレート40、第3プ
レート42の先端部は、枠形状の角形部20、22を全
体的に外側へ湾曲させるように押圧する一対の第2成形
部として機能している。
【0032】プレス装置16はまた、筒形素材14の両
端部を把持して湾曲成形時における自由な引込みを制限
する一対の位置決め装置50、52を備えている。図5
は、一方の位置決め装置50のクランプユニット54を
分解して示す斜視図で、図6は、クランプユニット54
を筒形素材14に対して着脱する着脱装置56を含む一
部を切り欠いた平面図、図7は一部を切り欠いた正面図
である。なお、他方の位置決め装置52は、位置決め装
置50と対称的に構成されており、詳しい説明を省略す
る。プレス装置16および位置決め装置50、52を含
んで湾曲成形装置が構成されている。
【0033】図5〜図7において、クランプユニット5
4は筒形素材14の端部に一体的に固設されるもので、
前記プレス下型30に配設された一対の回転支点ピン5
8と共に位置決め装置50を構成している。回転支点ピ
ン58は、筒形素材14が曲げ加工される湾曲平面(図
7の紙面と平行な平面)に対して直交するとともに、プ
レス下型30によって支持される曲げ加工前の直線状の
筒形素材14の中心線S上に中心が略位置するように、
プレス下型30の一対の側壁部30a、30bに中心ま
わりの回転自在に配設されており、プレス下型30の側
方(図7の左方向)へ突き出す外周部に上記クランプユ
ニット54が当接させられることにより、筒形素材14
の端部に固設されたクランプユニット54が曲げ加工に
よる筒形素材14の湾曲に伴って図10に示すように姿
勢変化することを許容しつつ、クランプユニット54が
プレス装置16の内側へ引き込まれないように位置決め
する。すなわち、回転支点ピン58は、一対の位置決め
装置50、52のクランプユニットの相互の接近を制限
する位置決め部材として機能する。
【0034】図6におけるVIII−VIII断面を示す図8か
らも明らかなように、クランプユニット54は、連結ピ
ン60によって開閉可能に連結される一対の把持爪6
2、64と、同じく連結ピン60に配設されるとともに
筒形素材14の一対の角形部20、22内に挿入される
一対の挿入部66a、66b(図6参照)が一体に設け
られた中子66と、一対の把持爪62、64を開閉する
トグル機構68とを備えている。そして、トグル機構6
8の駆動ピン70が図9に示すように後退させられる
と、一対の把持爪62、64が開かれ、その状態で中子
66の一対の挿入部66a、66bを筒形素材14の一
対の角形部20、22内に挿入した後、駆動ピン70を
中子66に接近させると、図8に示すように把持爪6
2、64が閉じられ、中子66の挿入部66a、66b
との間で筒形素材14の縦壁部20d、22d、20
a、22aを把持して、摩擦力により一体的に固設され
る。
【0035】連結ピン60には、中子66の両側に一対
の受金72が配設されており、この受金72が前記回転
支点ピン58の外周面に当接させられることにより、上
記挿入部66a、66bの挿入量が規定される。また、
トグル機構68は、図8に示すようにリンクが中子66
の後端面66cに当接するまで駆動ピン70が押圧され
ると、中立点を越えてロックされ、駆動ピン70に対す
る押圧力(外力)を解除してもクランプ状態が自己保持
されるようになっている。したがって、このようにクラ
ンプユニット54が筒形素材14の端部に固設された状
態で、前記プレス装置16のプレス上型32が下降させ
られて筒形素材14が所定の湾曲形状に曲げ加工される
と、その筒形素材14の湾曲に伴ってクランプユニット
54は筒形素材14の端部と一体的に姿勢変化させられ
るとともに、回転支点ピン58との当接により筒形素材
14の端部がプレス装置16の内側へ引き込まれないよ
うに位置決めする。このように筒形素材14の引込みが
防止されると、湾曲形状の内周側になる後側縦壁部20
d、22dに作用する圧縮応力が軽減または解消し、そ
の後側縦壁部20d、22dの座屈折れによる成形不良
が防止される。このように筒形素材14の両端部を位置
決めしてプレス装置16により曲げ加工する工程は、湾
曲成形工程に相当する。
【0036】なお、上記一対の受金72を中子66と一
体に構成するようにしても良いし、回転支点ピン58を
設ける代わりに、プレス下型30や受金72に円弧形状
等の突部を一体に設けるようにしても良い。
【0037】図6および図7に戻って、前記着脱装置5
6は、前記中心線Sと平行な方向すなわち図6、図7に
おける左右方向の移動可能に配設された移動部材74
と、その移動部材74に、同じく中心線Sと平行な方向
の相対移動可能に配設された駆動部材76とを備えてお
り、駆動部材76はクランプ駆動源として移動部材74
に配設された開閉シリンダ78により直線往復移動させ
られる。移動部材74は、クランプユニット54の両側
に位置する一対の側壁80を備えているとともに、それ
等の側壁80には、前記連結ピン60を中心線Sと略同
じ高さ位置で保持するとともに、湾曲成形時の姿勢変化
に伴って連結ピン60が上方へ変位することを許容する
切欠状のピン受け82が設けられており、図9に示すよ
うにクランプユニット54が開放されている状態で、そ
のクランプユニット54と共にプレス下型30に対して
接近離間させられる。
【0038】駆動部材76は、トグル機構68の両側に
位置する一対の側壁84を備えているとともに、それ等
の側壁84には、前記駆動ピン70を受け入れるととも
に、湾曲成形時のクランプユニット54の姿勢変化に伴
って駆動ピン70が上方へ変位することを許容する切欠
86が設けられている。そして、開閉シリンダ78によ
り移動部材74更にはクランプユニット54に対して相
対移動させられると、駆動ピン70を中子66に対して
接近離間させ、クランプユニット54を図8に示すクラ
ンプ状態にしたり、図9に示す開放状態にしたりする。
プレス装置16による湾曲成形時には、駆動部材76に
よる駆動ピン70の押圧は解除され、駆動部材76に対
する駆動ピン70の相対移動が許容される。
【0039】このように、本実施例では、直線状の筒形
素材14の両端部を位置決め装置50、52により位置
決めした状態でプレス装置16による曲げ加工を施すこ
とにより、バンパリインフォースメント10として要求
される強度を有する金属材料、本実施例では高張力鋼板
を使用しつつ、湾曲の内周側部分を構成する後側縦壁部
20d、22dに作用する圧縮応力が軽減或いは解消し
て座屈折れが防止され、図1に示すように曲率半径R
1、R2が何れも3000mm以下の湾曲部10a、1
0b、10cを有する所定の湾曲形状のバンパリインフ
ォースメント10を、プレス加工を主体として簡単且つ
安価に製造できる。
【0040】また、プレスによる曲げ加工で湾曲形状が
成形されるため、曲率半径が異なる複数の湾曲部を設け
ることが容易に可能で、車両形状に適合した湾曲形状と
することができる。本実施例では中央部分の湾曲部10
bの曲率半径R1≒2500mmに対して左右の両端に
位置する湾曲部10a、10cの曲率半径R2≒180
0mmで、このように両端の湾曲部10a、10cが小
さな曲率半径R2で形成されることにより、旋回性能や
デザインなどを考慮して定められる車両のコーナ形状に
適合したバンパリインフォースメント10が得られる。
【0041】また、本実施例の筒形素材14は、1枚の
板材12を曲げ加工して成形されたものであるため、複
数の板材を溶接などで一体的に固設して筒形素材を製造
する場合に比較して、バンパリインフォースメント10
の製造コストが更に低減される。
【0042】また、本実施例のバンパリインフォースメ
ント10は、長手方向に対して直角な断面がB形断面形
状を成しており、プレス方向と平行な横壁部20b、2
0c、22b、22cが計4枚になるとともに、プレス
方向と直角で湾曲の外周側に位置する連結部24および
内周側の後側縦壁部20d、22dを共にプレス上型3
2で押圧して曲げ加工を行うことができるため、外周側
の前側縦壁部20a、22aが良好に引張変形させられ
るようになり、横壁部20b、20c、22b、22c
の座屈を回避しつつプレス装置16による曲げ加工が一
層良好に行われる。
【0043】また、本実施例の位置決め装置50、52
は、筒形素材14の両端部にそれぞれクランプユニット
54を一体的に固設するとともに、それ等のクランプユ
ニット54は、曲げ加工による筒形素材14の湾曲に伴
って姿勢変化することが許容されつつ回転支点ピン58
により互いに接近不能に位置決めされるようになってい
るため、筒形素材14の両端部を一定の姿勢で固定する
場合に比較して、プレス装置16による曲げ加工時にク
ランプユニットによる把持部に無理な力が働いて筒形素
材16が破断する恐れがなく、湾曲成形が一層良好に行
われる。
【0044】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通す
る部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0045】図11は、前記クランプユニット54の中
子66に開閉シリンダ90を一体的に配設し、その開閉
シリンダ90により駆動ピン70を駆動してクランプ、
アンクランプを行う場合で、位置決め装置50、52が
コンパクトに構成される。
【0046】図12〜図14は、それぞれ前記クランプ
ユニット54の一対の把持爪62、64と筒形素材14
との係合形態の別の例を示す図で、(a) は前記図8に対
応する断面図、(b) は筒形素材14の一端部を示す斜視
図である。図12は、筒形素材14の角形部20、22
の長手方向の端部に係合穴92を設ける一方、クランプ
ユニット54の一対の把持爪62、64に、係合穴92
内に入って係合させられる係合突起94を設けた場合
で、小さなクランプ力で筒形素材14の端部を確実にク
ランプして位置決めできる。
【0047】図13は、筒形素材14の角形部20、2
2の長手方向の端部をそれぞれ拡大して拡大部96を設
ける一方、クランプユニット54の一対の把持爪62、
64および中子66に、拡大部96に対応する段差9
8、100を設けた場合で、段差98と100との間で
拡大部96の段差部分を挟圧することにより、小さなク
ランプ力で筒形素材14の端部を確実にクランプして位
置決めできる。
【0048】図14は、筒形素材14の角形部20、2
2の長手方向の端部にそれぞれ内側へ凹んだビード10
2を設ける一方、クランプユニット54の一対の把持爪
62、64および中子66に、ビード102に対応する
突起104、段差106を設けた場合で、突起104と
段差106との間でビード102を挟圧することによ
り、小さなクランプ力で筒形素材14の端部を確実にク
ランプして位置決めできる。
【0049】図15のバンパリインフォースメント11
0は、前記バンパリインフォースメント10と同様に曲
率半径が2500mm程度の中央部分の湾曲部110b
と、その湾曲部110bの両側に連続して設けられた曲
率半径が1800mm程度の湾曲部110a、110c
とから構成されているとともに、両側の湾曲部110a
および110cの内周側の後側縦壁部(図の下側の壁
部)には、車両のサイドメンバ202に取り付けるため
のブラケットとして機能する一対の凸部112、114
が一体に設けられている。この凸部112、114は、
図16に示す筒形素材116の段階で既に設けられてお
り、具体的には、前記図2の筒形素材製造工程における
(a) の打抜き加工と同時、或いはその前後に、プレスに
よる張出成形によって設けられる。筒形素材116の状
態における凸部112、114の突出形状は、プレス装
置16による曲げ加工が施されて内周側の縦壁部が湾曲
させられることにより、目的形状となるように定められ
ており、内周側の縦壁部が圧縮変形させられる場合は、
その圧縮変形の分だけ余分に突出するように張出成形が
施される。図17は、上記バンパリインフォースメント
110を湾曲成形するために用いられるプレス装置16
のプレス上型118を示す図で、前記プレス上型32に
比較して両側の第2プレート40および第3プレート4
2の先端面40a、42aには、凸部112、114と
干渉しないように逃げ120が設けられている。
【0050】このようなバンパリインフォースメント1
10によれば、車両に取り付けるためのブラケットとし
て機能する凸部112、114が張出成形により一体に
設けられているため、ブラケットを別体に製造して固定
する場合に比較して、バンパリインフォースメント11
0の製造コストが更に低減される。
【0051】図18は、前記図7に対応する図で、位置
決め部材として機能する回転支点ピン124の中心位置
Oが、前記中心線S上であって、湾曲成形前の筒形素材
14を支持するプレス下型30の端部の支持点Qの真上
に位置する第1位置O1 と、その端部において底面34
cに対して垂直な線との交点である第2位置O2 、との
間の中間位置(中央)に設定されている。このようにす
れば、受金72と回転支点ピン124との当接部の滑り
を抑制でき、それ等の当接部の摩耗が軽減されるととも
に、クランプユニット54の姿勢変化、更にはプレス装
置16による湾曲成形が円滑に行われる。
【0052】なお、回転支点ピン124の大きさは適宜
定められるし、クランプユニット54を上記中心位置O
を中心として回動可能に配設するようにしても良い。ク
ランプユニット54の回動中心は、支持点Qと中心位置
Oとを結ぶ直線LO 上であれば、中心線Sとの交点以外
であっても良く、このクランプユニット54の回動中心
位置の設定により、湾曲成形時における筒形素材14の
内周側および外周側の圧縮変形や引張変形の変形量を調
整できる。
【0053】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であ
り、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良
を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるバンパリインフォース
メントを示す図で、(a) は平面図、(b) は(a) における
B−B断面図である。
【図2】図1のバンパリインフォースメントの筒形素材
を製造する工程を説明する図である。
【図3】図2の筒形素材製造工程で製造された筒形素材
にプレスによる曲げ加工を施して湾曲成形するプレス装
置の概略構成を示す断面図で、(a) は湾曲成形前の状
態、(b) は湾曲成形時の状態である。
【図4】図3の(b) におけるIV−IV断面を示す図であ
る。
【図5】図3のプレス装置に備えられている位置決め装
置のクランプユニットを分解して示す斜視図である。
【図6】図3のプレス装置に備えられている位置決め装
置の一部を切り欠いた平面図である。
【図7】図6の位置決め装置の一部を切り欠いた正面図
である。
【図8】図6におけるVIII−VIII断面を示す図である。
【図9】図8のクランプユニットが開放された状態を示
す断面図である。
【図10】図8のクランプユニットが筒形素材の湾曲成
形に伴って姿勢変化させられた状態を示す断面図である
【図11】図6の位置決め装置において、クランプユニ
ットを開閉するシリンダを中子に配設した場合を示す断
面図である。
【図12】クランプユニットと筒形素材との係合形態の
別の例を示す図で、(a) は断面図、(b) は筒形素材の端
部の斜視図である。
【図13】クランプユニットと筒形素材との係合形態の
更に別の例を示す図で、(a) は断面図、(b) は筒形素材
の端部の斜視図である。
【図14】クランプユニットと筒形素材との係合形態の
更に別の例を示す図で、(a) は断面図、(b) は筒形素材
の端部の斜視図である。
【図15】本発明が適用されたバンパリインフォースメ
ントの別の例を示す平面図である。
【図16】図15のバンパリインフォースメントの筒形
素材を示す平面図である。
【図17】図15のバンパリインフォースメントの製造
に用いられるプレス金型を示す正面図である。
【図18】クランプユニットを位置決めする回転支点ピ
ンの配設位置の別の例を説明する図で、図7に対応する
図である。
【図19】従来のバンパリインフォースメントの一例を
説明する図で、(a) は平面図、(b) は(a) におけるB−
B断面を示す図である。
【図20】図19のバンパリインフォースメントを車体
に取り付ける際の配設形態を説明する平面図である。
【符号の説明】
10、110:バンパリインフォースメント 10
a、10b、10c、110a、110b、110c:
湾曲部 12:板材 14、116:筒形素材
16:プレス装置 50、52:位置決め装置 5
4:クランプユニット 58、124:回転支点ピン
(位置決め部材) 112、114:凸部 R1、
R2:曲率半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 忠美 愛知県豊田市トヨタ町6番地 株式会社協 豊製作所内 (72)発明者 栗山 博 愛知県豊田市トヨタ町6番地 株式会社協 豊製作所内 (72)発明者 加藤 智 愛知県豊田市トヨタ町6番地 株式会社協 豊製作所内 (72)発明者 福島 啓市 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4E063 AA01 AA11 BA01 MA07 MA19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手形状を成しているとともに長手方向
    に対して直角な断面が枠形状を成している車両用のバン
    パリインフォースメントであって、 前記枠形状と略同じ断面の直線状の筒形素材にプレスに
    よる曲げ加工が施されることにより曲率半径が3000
    mm以下の湾曲部が設けられていることを特徴とするバ
    ンパリインフォースメント。
  2. 【請求項2】 前記プレスによる曲げ加工が施されるこ
    とにより曲率半径が異なる複数の湾曲部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のバンパリインフォ
    ースメント。
  3. 【請求項3】 前記筒形素材は、1枚の板材を曲げ加工
    して成形されたもので、該筒形素材には、車両に取り付
    けるためのブラケットとして機能する凸部が張出成形に
    より一体に設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のバンパリインフォースメント。
  4. 【請求項4】 長手方向に対して直角な断面は、矩形の
    枠形状が上下に離間して一対設けられるとともに一方の
    縦壁部が連結部を介して一体的に連結されたB形断面形
    状を成しているもので、該一方の縦壁部が前記湾曲の外
    周側に位置するように前記プレスによる曲げ加工が施さ
    れていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に
    記載のバンパリインフォースメント。
  5. 【請求項5】 長手形状を成しているとともに長手方向
    に対して直角な断面が枠形状を成している筒形素材を、
    プレス装置によって曲げ加工することにより、長手方向
    において所定形状に湾曲させる湾曲成形方法であって、 前記筒形素材の長手方向の両端部を位置決めした状態で
    プレス装置によって曲げ加工することを特徴とする湾曲
    成形方法。
  6. 【請求項6】 長手形状を成しているとともに長手方向
    に対して直角な断面が枠形状を成している筒形素材を、
    プレス装置によって曲げ加工することにより、長手方向
    において所定形状に湾曲させる湾曲成形装置であって、 前記筒形素材の両端部にそれぞれ一体的に固設される一
    対のクランプユニットと、 前記曲げ加工による前記筒形素材の湾曲に伴って前記一
    対のクランプユニットの姿勢が変化することを許容しつ
    つ、該一対のクランプユニットの相互の接近を制限する
    位置決め部材と、 を有することを特徴とする湾曲成形装置。
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