JP2001245584A - 殻付生鶏卵の殺菌方法 - Google Patents

殻付生鶏卵の殺菌方法

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JP2001245584A JP2000398836A JP2000398836A JP2001245584A JP 2001245584 A JP2001245584 A JP 2001245584A JP 2000398836 A JP2000398836 A JP 2000398836A JP 2000398836 A JP2000398836 A JP 2000398836A JP 2001245584 A JP2001245584 A JP 2001245584A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 殻付の状態で生鶏卵の風味と性状を有すると
ともに、そのまま食してもサルモネラ菌等の食中毒の心
配のない殻付殺菌生鶏卵を効率的に生産する方法を提供
することを目的とする。 【構成】 チャンバ内を60℃以下の温度とし、該チャ
ンバ内の圧力を該チャンバの温度が実質的な沸点になる
圧力(0.2kg/cm)とし、かつチャンバ内に水
分を存在させて該チャンバ内における殻付生鶏卵の雰囲
気を水蒸気雰囲気として所定時間(ほぼ30分)加熱す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業用の利用分野】本発明は殺菌方法に関し、例えば
殻付生卵を殺菌するのに好適な殺菌方法である。
【0002】
【従来の技術】殻付生鶏卵の殺菌方法として、特開平6
−303896号公報に記載されているように、殻付生
鶏卵を46〜52℃の室内温度で1〜3日間熱蔵処理を
する方法や、特開平11−290029号公報に記載さ
れているように、レトルトチャンバー内を加圧して50
〜60℃の加熱水を少なくとも120分間以上殻付の生
鶏卵に注ぎ処理する方法が知られている。また、卵を殺
菌処理するに際して、殻付の生鶏卵をいったん殻割し、
全卵液、卵白液、あるいは卵黄液として、これをプレー
トヒーター等で加熱殺菌処理した殺菌液卵の製造方法
も、よく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例の特開平6−3
03896号公報記載の方法では、熱蔵処理時間が1〜
3日間と長時間を要するため、製造効率が悪く、経済的
にも採算が合わないという問題があり、得られる卵は殺
菌処理されているものの、長時間の加熱処理を行なうた
め、炭酸ガス雰囲気中でなければ卵黄膜の脆弱化、卵黄
のだれ、濃厚卵白の白濁及び水様化が生じるという問題
がある。また、特開平11−290029号公報記載の
方法では、加熱水を注ぐ方法によって処理するため、レ
トルトチャンバー内で加熱水の接触状況により加熱状態
に不均一性が生じるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、完全に、かつ均一に加熱
殺菌されているとともに生卵の風味と性状を有した殻付
生鶏卵を、効率よく殺菌する方法を提供することにあ
る。
【0005】
【発明を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成すべくなされたものであり、その構成は次の通りで
ある。即ち、殻付生鶏卵のサルモネラ菌及び/又は大腸
菌群を殺菌する殺菌方法であって、減圧下の水蒸気雰囲
気において前記細菌が死滅しかつ前記殻付生鶏卵は実質
的に生卵の状態を維持する温度条件で前記殻付生鶏卵を
加熱する、ことを特徴とする殺菌方法。
【0006】この発明の殺菌方法によれば、殺菌対象物
として殻付生鶏卵の雰囲気が水蒸気雰囲気となるので、
水分のもつ高い比熱により効率よく殻付生鶏卵を加熱す
ることができる。つまり、スチームバスの原理である。
チャンバ内に充満した水蒸気は殻付生鶏卵の全体を均等
に加熱するので、加熱むらも無くなる。従って、例えば
60℃以下という卵のタンパク質が変性しにくい温度に
よる短時間の加熱で殻付生鶏卵のサルモネラ菌や大腸菌
群を死滅させられる。また、短時間による殺菌が可能に
なったので、殺菌殻付生鶏卵の製造効率が向上し、その
製造コストを低減させることが可能になる。
【0007】以下、この発明の各要件について詳細に説
明する。殺菌対象物は殻付生鶏卵の他に、獣肉、鶏肉、
魚肉、魚介類、魚卵などの食料品が挙げられる。例えば
60℃以下という比較的低温での短時間加熱殺菌を達成
する本発明は、これら殺菌対象物自体のタンパク質及び
その他の基質の変性を防止するものである。加熱温度及
び加熱時間は殺菌対象物自体のタンパク質及びその他の
基質の変性を防止し、かつサルモネラ菌や大腸菌群を死
滅させることができることを条件に適宜選択できる。殻
付生卵は鶏卵、うずらの卵、アヒルの卵など鳥類一般の
卵であって卵殻付きでかつ卵白及び卵黄が生卵の風味と
性状を有する卵をいう。本発明では特に殻付生鶏卵を対
象としている。生卵の風味と性状を有する卵とは、例え
ば卵殻を割って簡単に卵白と卵黄を流動させて取り出す
ことができ、箸などで掻き混ぜれば卵白と卵黄を液状に
することができるものをいう。また、そのまま御飯、カ
レーライス、とろろ、納豆などにかけて混ぜ合わせて
も、加熱殺菌未処理の卵と全く同様に風味上違和感がな
く用いることができるものをいう。
【0008】このような殻付生鶏卵を例えば図1に示す
加熱殺菌装置1のチャンバ3内に入れて殺菌する。この
加熱殺菌装置1として特公平7−61302号公報に開
示されているレトルト装置を利用することもできる。チ
ャンバにはその内部温度を一定に保つ手段が備えられて
いる。実施例ではスチームの供給量を調節することによ
りチャンバ3の内部温度を制御しているが、チャンバ3
の周壁自体の温度をコントロールすることによりその内
部温度を所望の温度に維持することも出来る。
【0009】チャンバ内の圧力は真空ポンプ11と圧力
調整弁15により調整される。チャンバ内の圧力は、チ
ャンバの設定温度において水が沸騰する圧力とする。例
えば、設定温度が60℃のときの圧力は0.2Kg/c
(−0.8Kg/cm)であり、設定温度が45
℃のときの圧力は0.1Kg/cm(−0.9Kg/
cm)である。なお、実機においてチャンバ内を当該
圧力に正確に維持するのが困難な場合がある。この発明
の趣旨は殺菌対象物の雰囲気を水蒸気雰囲気として、水
分の高い比熱で効率よく加熱殺菌することにあるので、
圧力に多少の誤差が生じたとしても、乾燥状態に比べて
充分な水蒸気が存在しておれば実質的にその目的は達成
される。水分を利用した加熱は飽和水蒸気の雰囲気でそ
の効率が最大になることはいうまでもない。
【0010】加熱時間は、対象の細菌を殺菌する(陰性
とする)のに充分な時間であって、殺菌対象物の形状や
容積によって適宜選択される。また、加熱により殺菌対
象物の基質(特にタンパク質)が実質的に変性しないよ
うに加熱時間を選択する。殻付生鶏卵の場合は、減圧飽
和水蒸気の環境下60℃以下の温度で加熱することが好
ましい。55〜60℃の温度で当該加熱温度に対応して
120〜30分間加熱することが更に好ましい。更に更
に好ましくは57〜60℃の温度で当該加熱温度に対応
して50〜30分間加熱する。更に更に更に好ましくは
ほぼ60℃の温度ほぼ30分間加熱する。このように加
熱温度が60℃以下であり、更に、短時間の処理である
ため、得られる加熱処理卵の卵白と卵黄は、生卵と同様
の流動性を有し、卵黄膜の脆弱化、卵黄のだれ、濃厚卵
白の白濁及び水様化は生じにくい。
【0011】水分は、チャンバ内を水蒸気で飽和するた
めに充分な量が供給される。実施例では水蒸気(100
℃)の状態でチャンバ内へ供給しているが、オートクレ
ーブにように予めチャンバ内に水を張っておいても良
い。シャワーの状態で水分を供給することもできる。
【0012】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。
図1はこの発明の実施例の加熱殺菌装置1の構成を示
す。実施例の加熱殺菌装置1はチャンバ3、真空系1
0、水分供給及び加熱系20、計測系30から大略構成
される。チャンバ3には殻付生鶏卵を載置するトレイ5
が出し入れ可能に備えられる。符号6はトレイ5を出し
入れするための扉である。符号7は水抜きドレインであ
る。
【0013】真空系10は真空ポンプ11、リーク弁1
3及び圧力調整弁15を備えている。真空ポンプ11で
チャンバ3内を減圧後、加熱時にはリーク弁13及び圧
力調整弁15を調節してチャンバ3内の圧力を設定温度
の飽和圧力にする。バイパス17はスチーム配管21と
圧力調整弁15とを連通させる。これにより、スチーム
が減圧状態でチャンバ3へ導入されることとなる。水分
供給及び加熱系20はスチーム配管21、スチーム制御
弁23及び減圧弁24とを備えている。スチーム配管2
1は図示しないボイラに接続されている。スチームは減
圧弁24で所定の圧力まで減圧され、スチーム制御弁2
3を開閉することによって間欠的にチャンバ3内へ吹込
まれる。符号25はジェットポンプと呼ばれるもので、
リターン配管26によってチャンバ3へ連通されてい
る。なお、スチームの流れを図中矢印で示してある。計
測系30として、チャンバ3に温度計31と圧力計33
が配設されている。符号41はエア配管であり、加熱処
理終了後、エア抜き弁45を開放する。なお、特公平7
−61302号公報に記載のように、エア制御弁43を
制御して加熱処理時にチャンバ3内を設定温度における
飽和圧力(設定温度が水の沸点となる圧力)よりも若干
高く(0.02〜0.03kg/cm)することがで
きる。
【0014】図2は加熱殺菌装置1の制御系50の構成
を示すブロック図である。制御系50はコントローラ5
1、入力装置53及びタイマ55を備える。オペレータ
は入力装置53を用いてチャンバ内圧力、温度及び加熱
時間を設定することが出来る。この実施例では、加熱温
度と加熱時間が設定されたときに、自動的にそれに対応
するチャンバ内圧力が設定されるものとした。コントロ
ーラ51はチャンバ3内の温度及び圧力が設定通りとな
るように、計測系30から得られた信号に基づいて真空
系10、水分供給及び加熱系20及びエア供給系の少な
くとも一つを制御する。加熱時間の制御はタイマ55を
用いる。コントローラ51にはシーケンス制御回路が用
いられる他、汎用的なコンピュータを用いることもでき
る。
【0015】次に、この加熱殺菌装置を用いた殺菌方法
を図3のフローチャートに基づいて説明する。まず、殻
付生鶏卵をトレイ5に載置して、トレイ5をチャンバ3
内に入れて扉6を閉じる(ステップ1)。次に、入力装
置53を用いて加熱温度を60℃に、加熱時間を30分
にそれぞれ設定する。この実施例では、いわゆるバカヨ
ケのため、60℃を超える温度の設定を不能にしている。
入力された加熱温度に基づき、コントローラ51がチャ
ンバ3の飽和圧力(設定温度が水の沸点となる圧力=
0.2Kg/cm(ゲージ圧:−0.8)をセットす
る(ステップ3)。なお、各加熱温度に対応して飽和圧
力が予め定められている。オペレータに要求されるパラ
メータを加熱温度だけとして、最適な加熱時間及び飽和
圧力を自動的にセットすることも可能である。
【0016】ステップ5では、スチーム制御弁23及び
エア制御弁43をともに閉じた状態として、真空ポンプ
11を駆動してチャンバ3をセットされた圧力以下まで
減圧する。次に、圧力調整弁15とリーク弁13とを調
整して、更にスチーム制御弁23を開く。スチーム制御
弁23と圧力調整弁15を制御することにより(真空ポ
ンプ11はオンの状態)、スチームの供給量を制御しも
ってチャンバ3内を所望温度かつ所望圧力に維持する。
これにより減圧下におけるスチーム加熱殺菌が実行され
る(ステップ7)。より具体的には、加熱温度が設定さ
れると、その飽和圧力がチャンバ3内で実現されるよう
にコントローラ51が必要な弁を制御する。この実施例
の装置では、飽和圧力より若干高い圧力が実現されるよ
うに設定されている。即ち、60℃において0.22Kg
/cm、57℃において0.20Kg/cm、55℃
において0.18Kg/cmである。蒸気の熱が卵に吸
収されるので(これにより加熱が実行される)、チャン
バ3内の温度は次第に低下するととも水蒸気の量も少な
くなる。温度の低下が温度計31により検出されると、
スチーム制御弁23を開いて設定温度になるまでスチー
ムをチャンバ3内に吹込む。これにより、チャンバ3内
が飽和水蒸気の環境に戻ることとなる。
【0017】温度及び圧力が安定して30分経過後、ス
テップ9において、スチーム制御弁23を閉じてかつ圧
力調整弁15を閉じて真空ポンプ11を止め、エア抜き
弁45を開いてチャンバ3内を大気圧に戻す。その後、
扉6を開けてチャンバ3からトレイ5を引き出し、殺菌
済の殻付生鶏卵を取り出す(ステップ11)。
【0018】得られた殻付殺菌生鶏卵の細菌検査を行な
った結果、卵白及び卵黄のサルモネラ菌は陰性であり、
その性状(流動性、色合い、風味)は、生卵と変わら
ず、識別上の差異は認められなかった。この実施例によ
れば、僅か30分の加熱時間で殺菌殻付生鶏卵が得ら
れ、従来例に比べて格段にその製造効率が向上した。水
蒸気はチャンバ3内に均等に行き渡るので、この実施例
によればチャンバ内へより高い密度で殻付生鶏卵をセッ
トすることが出来、かつそれらを均等に加熱殺菌するこ
とが出来る。
【0019】
【試験例】殻付生鶏卵を減圧チャンバ内の飽和水蒸気中
で加熱処理して、サルモネラ菌の定性、卵白及び卵黄の
状態を確認した。まず、殻付生鶏卵を準備し、サルモネ
ラ汚染卵を想定して、サルモネラ・エンテリティディス
(S.E.菌)を卵黄内に人工的に接種した。接種方法
は、殻付卵に1mm以下の穴をあけ、S.E.菌を卵1
個当り約200個注射器で注入し、エポキシ系接着剤で
封をした。
【0020】S.E.菌を接種した殻付生鶏卵をチャン
バにセットし、下記の表1に示す条件で加熱処理(飽和
水蒸気雰囲気)し、S.E.菌が殺菌されているか確認
した。その確認は、卵内容物を無菌的にストマッカー袋
に入れストマッカー処理し、処理後中身から25gをサ
ンプリングし、公定法に基づき、緩衝ペプトン水(BP
W)、及び、ラパポート培地による増菌培養を行ない、
MLCB培地及びESサルモネラ寒天培地IIへ画線し
た。対照としてS.E.菌を接種した未処理鶏卵を同様
に試験した。その結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1から、接種したS.E.菌は、本発明
の製法の加熱処理条件によって、25g当り陰性となっ
たため、処理された殻付殺菌生鶏卵はS.E.菌が完全
に死滅しており、生卵と同様の風味と性状を有した殻付
生鶏卵として、食中毒の心配は無く、そのまま安心して
食してもよいことが確認できた。なお、表1において、
チャンバ温度を55℃とし圧力を0.18Kg/cm
とした場合、120分の加熱したときMLCB培地及び
ESサルモネラ寒天培地IIとも陰性(−)となる。卵白
の状態はI〜IIである。卵白の状態がI〜IIのとき、生卵
の状態として市場に出荷可能である。
【0023】この発明は上記発明の実施の形態及び実施
例の記載に何ら限定されるものではなく、特許請求の範
囲を逸脱しない範囲で当業者が想到し得る種々の変形態
様を包含する。
【0024】以下、次の事項を開示する。 1 チャンバ内を60℃以下の温度とし、該チャンバ内
の圧力を該チャンバの温度が実質的な沸点になる圧力と
し、かつチャンバ内に水分を存在させて該チャンバ内に
おける殺菌対象物の雰囲気を水蒸気雰囲気として前記殺
菌対象物を所定時間加熱する殺菌方法。 2 前記チャンバ内を飽和水蒸気雰囲気とするのに充分
な水分が前記チャンバ内に供給される、ことを特徴とす
る1に記載の殺菌方法。 3 前記水分は水蒸気として前記チャンバ内に供給され
る、ことを特徴とする1又は2に記載の殺菌方法。 4 前記チャンバ内の温度は55〜60℃である、こと
を特徴とする1〜3のいずれかに記載の殺菌方法。 5 前記チャンバ内の温度は57〜60℃である、こと
を特徴とする1〜3に記載の殺菌方法。 6 前記殺菌対象物は殻付生鶏卵であり、加熱温度は5
5〜60℃、加熱時間は当該加熱温度に対応して120
〜30分であり、前記殻付生鶏卵のタンパク質は実質的
に変性しないことを特徴とする1〜3のいずれかに記載
の殺菌方法。 7 前記殺菌対象物は殻付生鶏卵であり、加熱温度は5
7〜60℃、加熱時間は当該加熱温度に対応して50〜
30分であり、前記殻付生鶏卵のタンパク質は実質的に
変性しないことを特徴とする1〜3のいずれかに記載の
殺菌方法。 8 前記殺菌対象物は殻付生鶏卵であり、加熱温度はほ
ぼ60℃、加熱時間はほぼ30分である、ことを特徴と
する1〜3のいずれかに記載の殺菌方法。 9 殻付生卵のサルモネラ菌及び/又は大腸菌を殺菌す
る殺菌方法であって、減圧下の水蒸気雰囲気において前
記細菌が死滅しかつ前記殻付生卵は実質的に生卵の状態
を維持する温度条件で前記殻付生卵を加熱する、ことを
特徴とする殺菌方法。 10 前記殻付生卵は殻付生鶏卵であり、前記温度条件
はほぼ60℃の温度でほぼ30分間加熱する、ことを特
徴とする9に記載の殺菌方法。 11 チャンバ内を60℃以下の温度とし、該チャンバ
内の圧力を該チャンバの温度が実質的な沸点になる圧力
とし、かつチャンバ内に水分を存在させて該チャンバ内
における殺菌対象食料品の雰囲気を水蒸気雰囲気として
前記殺菌対象食料品を所定時間加熱する殺菌食料品の製
造方法。 12 前記チャンバ内を飽和水蒸気雰囲気とするのに充
分な水分が前記チャンバ内に供給される、ことを特徴と
する11に記載の製造方法。 13 前記水分は水蒸気として前記チャンバ内に供給さ
れる、ことを特徴とする11又は12に記載の製造方
法。 14 前記チャンバ内の温度は55〜60℃である、こ
とを特徴とする11〜13のいずれかに記載の製造方
法。 15 前記チャンバ内の温度は57〜60℃である、こ
とを特徴とする11〜13に記載の製造方法。 16 前記殺菌対象物は殻付生鶏卵であり、加熱温度は
55〜60℃、加熱時間は当該加熱温度に対応して12
0〜30分であり、前記殻付生鶏卵のタンパク質は実質
的に変性しないことを特徴とする11〜13のいずれか
に記載の製造方法。 17 前記殺菌対象物は殻付生鶏卵であり、加熱温度は
57〜60℃、加熱時間は当該加熱温度に対応して50
〜30分であり、前記殻付生鶏卵のタンパク質は実質的
に変性しないことを特徴とする11〜13のいずれかに
記載の製造方法。 18 前記殺菌対象物は殻付生鶏卵であり、加熱温度は
ほぼ60℃、加熱時間はほぼ30分である、ことを特徴
とする11〜13のいずれかに記載の製造方法。 19 減圧下の水蒸気雰囲気においてサルモネラ菌及び
/又は大腸菌が死滅しかつ殻付生卵は実質的に生卵の状
態を維持する温度条件で前記殻付生卵を加熱する、こと
を特徴とする殺菌殻付生卵の製造方法。 20 前記殻付生卵は殻付生鶏卵であり、前記温度条件
はほぼ60℃の温度でほぼ30分間加熱する、ことを特
徴とする19に記載の製造方法。 21 減圧下の水蒸気雰囲気においてサルモネラ菌及び
/又は大腸菌が死滅しかつ殻付生卵は実質的に生卵の状
態を維持する温度条件で加熱して得られた殻付殺菌生
卵。 22 前記殻付生卵は殻付生鶏卵であり、前記温度条件
は55〜60℃の温度で当該加熱温度に対応して120
〜30分間加熱する、ことを特徴とする21に記載の殻
付殺菌生鶏卵。 23 前記殻付生卵は殻付生鶏卵であり、前記温度条件
は57〜60℃の温度で当該加熱温度に対応して50〜
30分間加熱する、ことを特徴とする21に記載の殻付
殺菌生鶏卵。 24 前記殻付生卵は殻付生鶏卵であり、前記温度条件
はほぼ60℃の温度でほぼ30分間加熱する、ことを特
徴とする21に記載の殻付殺菌生鶏卵。 25 チャンバ内を60℃以下の温度とする手段と、該
チャンバ内の圧力を該チャンバの温度が実質的な沸点に
なる圧力とする手段と、前記チャンバ内に水分を供給す
る手段とを備え、前記チャンバ内における殺菌対象物の
雰囲気を水蒸気雰囲気として前記殺菌対象物を所定時間
加熱する加熱殺菌装置。 26 前記チャンバ内に、前記殺菌対象物として殻付生
卵を保持する手段が備えられている、ことを特徴する2
5に記載の加熱殺菌装置。 なお、1〜26において、殻付生鶏卵を除く場合があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施例の加熱殺菌装置の構成
を説明するブロック図である。
【図2】図2は同じく加熱殺菌装置の制御系を示すブロ
ック図である。
【図3】図3は同じく加熱殺菌方法を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 加熱殺菌装置 3 チャンバ 10 真空系 20 水分供給及び加熱系 30 計測系 40 制御系

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殻付生鶏卵のサルモネラ菌及び/又は大
    腸菌群を殺菌する殺菌方法であって、減圧下の水蒸気雰
    囲気において前記細菌が死滅しかつ前記殻付生鶏卵は実
    質的に生卵の状態を維持する温度条件で前記殻付生鶏卵
    を加熱する、ことを特徴とする殻付生鶏卵の殺菌方法。
  2. 【請求項2】 前記温度条件は、加熱温度が55〜60
    ℃、加熱時間が当該加熱温度に対応して120〜30分
    である、ことを特徴とする請求項1に記載の殺菌方法。
  3. 【請求項3】 前記温度条件は、加熱温度が57〜60
    ℃、加熱時間が当該加熱温度に対応して50〜30分で
    ある、ことを特徴とする請求項1に記載の殺菌方法。
  4. 【請求項4】 前記温度条件は、加熱温度がほぼ60
    ℃、加熱時間がほぼ30分間である、ことを特徴とする
    請求項1に記載の殺菌方法。
  5. 【請求項5】 減圧条件は前記加熱温度が沸点となる、
    ことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の殺菌方
    法。
  6. 【請求項6】 減圧下の水蒸気雰囲気においてサルモネ
    ラ菌及び/又は大腸菌群が死滅しかつ殻付生鶏卵は実質
    的に生卵の状態を維持する温度条件で前記殻付生鶏卵を
    加熱する、ことを特徴とする殻付殺菌生鶏卵の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記温度条件は、加熱温度が55〜60
    ℃、加熱時間が当該加熱温度に対応して120〜30分
    である、ことを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記温度条件は、加熱温度が57〜60
    ℃、加熱時間が当該加熱温度に対応して40〜30分で
    ある、ことを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記温度条件は、加熱温度がほぼ60
    ℃、加熱時間がほぼ30分間である、ことを特徴とする
    請求項6に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 減圧条件は前記加熱温度が沸点とな
    る、ことを特徴とする請求項7〜9の何れかに記載の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 減圧下の水蒸気雰囲気においてサルモ
    ネラ菌及び/又は大腸菌群が死滅しかつ殻付生鶏卵は実
    質的に生卵の状態を維持する温度条件で加熱して得られ
    た殻付殺菌生鶏卵。
  12. 【請求項12】 前記温度条件は、加熱温度が55〜6
    0℃、加熱時間が当該加熱温度に対応して120〜30
    分である、ことを特徴とする請求項11に記載の殻付殺
    菌生鶏卵。
  13. 【請求項13】 前記温度条件は、加熱温度が57〜6
    0℃、加熱時間が当該加熱温度に対応して50〜30分
    である、ことを特徴とする請求項11に記載の殻付殺菌
    生鶏卵。
  14. 【請求項14】 前記温度条件は、加熱温度がほぼ60
    ℃、加熱時間がほぼ30分間であり、減圧条件は前記加
    熱温度が沸点となる、ことを特徴とする請求項11に記
    載の殻付殺菌生鶏卵。
  15. 【請求項15】 減圧条件は前記加熱温度が沸点とな
    る、ことを特徴とする請求項12〜14に何れかに記載
    の殻付殺菌生鶏卵
  16. 【請求項16】 チャンバ内の温度を一定に維持する手
    段と、該チャンバ内の圧力を該チャンバの温度が実質的
    な沸点になる圧力とする手段と、前記チャンバ内に水分
    を供給する手段とを備え、前記チャンバ内を減圧して殻
    付生鶏卵の雰囲気を水蒸気雰囲気とし、サルモネラ菌及
    び/又は大腸菌群が死滅しかつ殻付生鶏卵は実質的に生
    卵の状態を維持する温度条件で前記殻付生鶏卵を加熱す
    る加熱殺菌装置。
  17. 【請求項17】 前記温度条件は、加熱温度が55〜6
    0℃、加熱時間が当該加熱温度に対応して120〜30
    分である、ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記温度条件は、加熱温度が57〜6
    0℃、加熱時間が当該加熱温度に対応して50〜30分
    である、ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記温度条件は、加熱温度がほぼ60
    ℃、加熱時間がほぼ30分間である、ことを特徴とする
    請求項16に記載の装置。
  20. 【請求項20】 減圧条件は前記加熱温度が沸点とな
    る、ことを特徴とする請求項17〜19の何れかに記載
    の装置。
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