JP2001244776A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

弾性表面波フィルタ

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JP2001244776A
JP2001244776A JP2000051777A JP2000051777A JP2001244776A JP 2001244776 A JP2001244776 A JP 2001244776A JP 2000051777 A JP2000051777 A JP 2000051777A JP 2000051777 A JP2000051777 A JP 2000051777A JP 2001244776 A JP2001244776 A JP 2001244776A
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JP
Japan
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surface acoustic
acoustic wave
transducer
wave filter
piezoelectric substrate
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JP2000051777A
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Motoyoshi Takase
素義 高瀬
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造上の困難を生じることなく、電磁誘導に
より招かれる所望帯域外減衰特性の劣化を従来以上に減
少させる電極構造を有した弾性表面波フィルタを提供す
る。 【解決手段】 圧電基板1上で入力側シールド電極12
aは入力トランスデューサ6のバスバー9を介して接地
されている。また出力トランスデューサ7に隣接するも
う一方のシールド電極12bは出力トランスデューサの
バスバー11を介して接地されている。2つのシールド
電極12a及び12bにより電磁誘導は効果的に抑制さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入力トランスデュー
サと出力トランスデューサの間に生じる電磁誘導を抑圧
し、所望帯域外での高減衰量を得る弾性表面波フィルタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の従来の弾性表面波フィルタ
の電極構成を示す模式図である。弾性表面波フィルタ
は、圧電基板1上に櫛歯状電極からなるトランスデュー
サを2組対向する位置に設け、一方を入力用トランスデ
ューサ6、他方を出力用トランスデューサ7として機能
させる。
【0003】入力トランスデューサ6はバスバー8、9
から金属ワイヤー13、14などを介して入力端子2、
3に接続され、出力トランスデューサ7も同様にバスバ
ー10、11から金属ワイヤー15、16などを介して
出力端子4、5に接続されフィルタを構成する。
【0004】ここで、弾性表面波フィルタにおいて問題
となる現象として入力トランスデューサへの電磁誘導現
象が挙げられ、フィルタの周波数特性で特に所望帯域外
減衰特性の劣化を招くことがよく知られている。この対
策として有用なものが入力トランスデューサ6と出力ト
ランスデューサ7で挟まれる位置に設けたシールド電極
12ある。このシールド電極12により電磁波を減衰さ
せることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の移動体
通信に用いられる中間周波数段フィルタ等では、上記し
た従来のフィルタ以上の減衰特性を有する弾性表面波フ
ィルタが望まれている。
【0006】本発明は上記問題に鑑み、製造上の困難を
生じることなく、電磁誘導により招かれる所望帯域外減
衰特性の劣化を従来以上に減少させる電極構造を有した
弾性表面波フィルタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の弾性表面波フィルタは、表面弾性波を伝播
する圧電基板と、前記圧電基板上に設けられ第1の接地
バスバーを有する入力トランスデューサと、前記圧電基
板上の前記入力トランスデューサと対向する位置に設け
られ、第2の接地バスバーを有する出力トランスデュー
サと、前記圧電基板上の前記2つのトランスデューサに
挟まれた領域内で前記入力トランスデューサに隣接して
設けられ、前記第1の接地バスバーに接続された第1の
シールド電極と、 前記圧電基板上の前記2つのトラン
スデューサに挟まれた領域内で前記出力トランスデュー
サに隣接して設けられ、前記第2の接地バスバーに接続
された第2のシールド電極とを具備する。
【0008】本発明の一実施例においては、前記第1及
び第2のシールド電極は前記接地バスバーを介さずに直
接接地され、その接地点は前記圧電基板に対して互いに
反対側に設けられる。
【0009】前記入力トランスデューサ及び出力トラン
スデューサは、前記圧電基板を伝播する弾性表面波の波
長の略1/8及び略3/8の組み合わせにより構成し、
かつ前記電極指の間隔は前記波長の略1/8である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。図1(a)は本発明
による弾性表面波フィルタの電極構成を示すための平面
図であり、図1(b)はこの弾性表面波フィルタが動作
したときに生じる磁力線を示すための側面図である。
【0011】図1(a)において、符号1は例えばST
−水晶、LiTaO、LiNaO 等の圧電基板、符
号6は入力トランスデューサ、符号7は出力トランスデ
ューサを示している。本発明の弾性表面波フィルタが従
来技術と相違する点は、従来の電極構造がシールド電極
を単独で接地しているのに対し、本発明ではシールド電
極が2つ設けられ、それぞれ接地されることである。つ
まり、入力側のシールド電極12aは入力トランスデュ
ーサ6のバスバー9と電気的に接続され、バスバー9を
介して接地されている。また出力トランスデューサ7に
隣接するもう一方のシールド電極12bは出力トランス
デューサのバスバー11と電気的に接続され、バスバー
11を介して接地されている。
【0012】以下、本発明の一実施例に係る弾性表面波
フィルタについて詳細に説明する。図2は実験に用いた
トランスデューサの電極構造を示したもので、特公昭6
2−31860に明記されている弾性表面波トランスデ
ューサである。トランスデューサの電極指の幅が弾性表
面波の波長λの略1/8と略3/8との組み合わせによ
り構成されており、電気的反射波と音響的反射波とを相
殺する機能を有している。
【0013】実験では、圧電基板にST−水晶を用い、
周波数は240MHz帯、トランスデューサの電極指本
数は入力1278本、出力1128本とし、電極交差幅
は25λ程度である。入力トランスデューサ6と出力ト
ランスデューサ7間の距離は図1のように10λに設定
されている。この間に2つのシールド電極12a及び1
2bを設け、一方を入力トランスデューサ6のバスバー
9に接続して接地し、他の一方を出力トランスデューサ
7のバスバー11に接続して接地している。
【0014】シールド電極を2分割して、入力側、出力
側、それぞれのバスバーに接続させることにより、電磁
的結合をより効果的に相殺する作用が働くと推定され
る。つまり、本発明の弾性表面波フィルタの入力2及び
3に高周波入力信号が供給されると、容量性負荷として
の入力トランスデューサ6に電流が流れ、図1(b)の
ような磁力線が発生する。入力トランスデューサ6によ
り発生した弾性表面波は出力トランスデューサ7に伝播
し、出力端子4及び5に出力電圧が発生する。ここで出
力負荷が接続されていると、出力トランスデューサ7に
電流が流れ図1(b)のような磁力線が発生する。この
結果、シールド電極12a及び12b内に示されるよう
な対象な向きの電流が発生する。これによりトランスデ
ューサ6及び7間の電磁誘導は従来のシールド電極より
抑制されるものと推測される。
【0015】次に実際の実験結果を示す。図3(a)は
図5に示した従来の弾性表面波フィルタの周波数特性を
示し、図3(b)は図1に示した本発明による弾性表面
波フィルタの周波数特性を示したものである。中心周波
数(CENTER)は243.950MHz、周波数帯
域幅(SPAN)は4.000MHz、縦軸の1目盛は
10dBである。
【0016】メインレスポンスの両側に発生する落ち込
み、即ちトラップRL、RHを見ると、図3(a)の従
来例では高周波側でのRHに盛り上がりが見られ、トラ
ップの減衰量が少なくなっている。この劣化の原因とし
て最も考えられるものに電磁誘導による電磁波の結合が
上げられる。これに対して本発明の構造では、図3
(b)に示すように高周波側のトラップRHの減衰量も
5dB以上改善し、さらに特性の対称性も良くなってい
ることが分かる。
【0017】本発明によるフィルタの用途としては移動
体通信に用いられる中間波段フィルタ等があげられる。
これらの用途では所望帯域外減衰量として30〜40d
Bを要求されることが多く、これらの市場の要求を満た
す場合、本発明は有用な手段であると期待できる。
【0018】図4は本発明の他の実施例に係る弾性表面
波フィルタの電極構成を示す模式図である。前述の実験
では図1のように入力側、出力側ともに、バスバーを介
してシールド電極を接地したが、図4に示すように2つ
の入力端子2及び3を共に圧電基板1に対して一方の側
に設け、また2つの出力端子4及び5を共に圧電基板1
に対して他方の側に設け、シールド電極12a及び12
bから各々金属ワイヤー14及び16により接地端子へ
直接接続してもよいことは明白である。この場合、電磁
ループの経由からして、電磁誘導の抑圧効果はさらに増
すと推察される。
【0019】
【発明の効果】本発明により、電磁誘導によって引き起
こされる所望周波数帯域外の減衰特性の劣化を改善し、
高減衰量で対称性が高く、しかも製造上の困難を生じる
ことのないフィルタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る弾性表面波フィ
ルタの電極構成を示す平面図及び側面図。
【図2】図2は本発明の弾性表面波フィルタの実験に用
いたトランスデューサの電極構造を示す図。
【図3】図3は従来の弾性表面波フィルタ及び本発明に
よる弾性表面波フィルタの周波数特性を示す図。
【図4】図4は本発明の他の実施例に係る弾性表面波フ
ィルタの電極構成を示す模式図。
【図5】図5は従来の弾性表面波フィルタの電極構成を
示す模式図。
【符号の説明】
1…圧電基板 6…入力トランスデューサ 7…出力トランスデューサ 8,9,10,11…バスバー 12、12a、12b…シールド電極 13,14,15,16…金属ワイヤー 2,3…入力端子 4、5…出力端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面弾性波を伝播する圧電基板と、 前記圧電基板上に設けられ、第1の接地バスバーを有す
    る入力トランスデューサと、 前記圧電基板上の前記入力トランスデューサと対向する
    位置に設けられ、第2の接地バスバーを有する出力トラ
    ンスデューサと、 前記圧電基板上の前記2つのトランスデューサに挟まれ
    た領域内で前記入力トランスデューサに隣接して設けら
    れ、前記第1の接地バスバーに接続された第1のシール
    ド電極と、 前記圧電基板上の前記2つのトランスデューサに挟まれ
    た領域内で前記出力トランスデューサに隣接して設けら
    れ、前記第2の接地バスバーに接続された第2のシール
    ド電極と、を具備することを特徴とする弾性表面波フィ
    ルタ。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2のシールド電極上で接地
    電位との接続がなされ、その接続点は前記圧電基板に対
    して互いに反対側に設けられることを特徴とする請求項
    1記載の弾性表面波フィルタ。
  3. 【請求項3】前記入力トランスデューサ及び出力トラン
    スデューサが、前記圧電基板を伝播する弾性表面波の波
    長の略1/8及び略3/8の組み合わせにより構成し、
    かつ前記電極指の間隔が前記波長の略1/8であること
    を特徴とする請求項1または2記載の弾性表面波フィル
    タ。
  4. 【請求項4】 前記接地電位との接続はボンディングワ
    イヤによりなされることを特徴とする請求項2記載の弾
    性表面波フィルタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005011114A1 (ja) * 2003-07-29 2006-09-14 松下電器産業株式会社 弾性表面波デバイス
CN114421923A (zh) * 2022-01-11 2022-04-29 无锡市好达电子股份有限公司 一种高性能的声表面波滤波器

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