JP2001244740A - 電圧制御発振回路 - Google Patents
電圧制御発振回路Info
- Publication number
- JP2001244740A JP2001244740A JP2000052940A JP2000052940A JP2001244740A JP 2001244740 A JP2001244740 A JP 2001244740A JP 2000052940 A JP2000052940 A JP 2000052940A JP 2000052940 A JP2000052940 A JP 2000052940A JP 2001244740 A JP2001244740 A JP 2001244740A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oscillation
- circuit
- transistor
- resonance
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、低消費電流化、小型化が維持で
き、同時に、高い発振レベルで、且つ低位相雑音が達成
できる電圧制御発振回路を提供する。 【解決手段】 本発明は、共振回路部Xと、発振用トラ
ンジスタTr1を含む負性抵抗回路部Yと、増幅用トラ
ンジスタTr2を含む増幅回路部Zとから成る電圧制御
発振回路である。そして、前記発振用トランジスTr1
のベースは結合コンデンサC4を介して前記共振回路部
に接続し、コレクタは前記増幅用トランジスタTr2の
エミッタと接続するとともに、エミッタは、夫々コンデ
ンサC6、C5を介して前記ベース及びコレクタに接続
されている。
き、同時に、高い発振レベルで、且つ低位相雑音が達成
できる電圧制御発振回路を提供する。 【解決手段】 本発明は、共振回路部Xと、発振用トラ
ンジスタTr1を含む負性抵抗回路部Yと、増幅用トラ
ンジスタTr2を含む増幅回路部Zとから成る電圧制御
発振回路である。そして、前記発振用トランジスTr1
のベースは結合コンデンサC4を介して前記共振回路部
に接続し、コレクタは前記増幅用トランジスタTr2の
エミッタと接続するとともに、エミッタは、夫々コンデ
ンサC6、C5を介して前記ベース及びコレクタに接続
されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低消費電流を維持
しつつ、位相雑音を抑えた発振出力が可能な電圧制御発
振回路に関するものである。
しつつ、位相雑音を抑えた発振出力が可能な電圧制御発
振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、移動体通信機器やその他の通信機
器には、送信用発振器や受信用局部発振器が多用されて
いる。このような発振器は、外部からの供給される制御
電圧により、発振周波数の範囲を直線的に可変できる電
圧制御発振回路で構成されている。
器には、送信用発振器や受信用局部発振器が多用されて
いる。このような発振器は、外部からの供給される制御
電圧により、発振周波数の範囲を直線的に可変できる電
圧制御発振回路で構成されている。
【0003】そして、この電圧制御発振回路から出力さ
れる発振出力が通話の安定性には不可欠である。
れる発振出力が通話の安定性には不可欠である。
【0004】電圧制御発振回路においては、発振純度、
即ち、低位相雑音による発振不良がないこと、低消費電
力であること、小型化が達成されることが重要となる。
即ち、低位相雑音による発振不良がないこと、低消費電
力であること、小型化が達成されることが重要となる。
【0005】従来の電圧制御発振回路は、図3に示すよ
うに、共振回路部X、負性抵抗回路部Y、増幅回路部Z
とから構成されている。
うに、共振回路部X、負性抵抗回路部Y、増幅回路部Z
とから構成されている。
【0006】共振回路部Xは、共振手段であるストリッ
プラインSLと、可変容量ダイオードDVと、各種コン
デンサC1〜C4とから主に構成されている。
プラインSLと、可変容量ダイオードDVと、各種コン
デンサC1〜C4とから主に構成されている。
【0007】ここで、共振回路は、ストリップラインS
Lと可変容量ダイオードDV、コンデンサC2、C3と
で構成され、コンデンサC4は、結合コンデンサとして
動作する。
Lと可変容量ダイオードDV、コンデンサC2、C3と
で構成され、コンデンサC4は、結合コンデンサとして
動作する。
【0008】負性抵抗回路部Yは発振用トランジスタT
r1、各種コンデンサC5、C12、C7、各種抵抗と
から構成されている。
r1、各種コンデンサC5、C12、C7、各種抵抗と
から構成されている。
【0009】また、増幅回路部Zは増幅用トランジスタ
Tr2、各種C8〜C11、抵抗、インダクタンス素子
L2とから構成されている。
Tr2、各種C8〜C11、抵抗、インダクタンス素子
L2とから構成されている。
【0010】このような発振回路では、発振用トランジ
スタTr1のコレクタを高周波的に接地すれば、ベース
から見たインピーダンスは負性となり、そして、発振用
トランジスタTr1のベースに共振回路部Xを、結合コ
ンデンサC4を介して接続し、他端を接地すれば、この
回路は共振回路部Xの振幅特性とトランジスタの負性利
得が1以上で共振回路とトランジスタの負性の位相角の
和が2nπ(nは整数)となる条件を満たす周波数にて
発振する。
スタTr1のコレクタを高周波的に接地すれば、ベース
から見たインピーダンスは負性となり、そして、発振用
トランジスタTr1のベースに共振回路部Xを、結合コ
ンデンサC4を介して接続し、他端を接地すれば、この
回路は共振回路部Xの振幅特性とトランジスタの負性利
得が1以上で共振回路とトランジスタの負性の位相角の
和が2nπ(nは整数)となる条件を満たす周波数にて
発振する。
【0011】そして、この発振信号は増幅用トランジス
タTr2に供給され、ここで増幅されて結合コンデンサ
C10を介して出力端子OUTより発振出力される。
タTr2に供給され、ここで増幅されて結合コンデンサ
C10を介して出力端子OUTより発振出力される。
【0012】尚、共振回路部Xにおいて、端子VTは制
御電圧端子である。また、制御端子VTには、可変容量
ダイオードDVの容量成分を制御する制御電圧が供給さ
れる。即ち、可変容量ダイオードDVに印加される電圧
を所定値に制御することにより、ストリップラインSL
及びコンデンサC3からなる共振回路に、さらに、可変
容量ダイオードDVの容量成分が並列的に接続されるこ
とになり、共振回路部Xの共振周波数を所定値に制御す
る。制御端子VTによる可変容量ダイオードDVによる
制御により周波数調整とにより、一定周波数帯域内で可
変制御が可能となる。
御電圧端子である。また、制御端子VTには、可変容量
ダイオードDVの容量成分を制御する制御電圧が供給さ
れる。即ち、可変容量ダイオードDVに印加される電圧
を所定値に制御することにより、ストリップラインSL
及びコンデンサC3からなる共振回路に、さらに、可変
容量ダイオードDVの容量成分が並列的に接続されるこ
とになり、共振回路部Xの共振周波数を所定値に制御す
る。制御端子VTによる可変容量ダイオードDVによる
制御により周波数調整とにより、一定周波数帯域内で可
変制御が可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の発振回路におい
て、発振純度を向上させて、低位相雑音を抑制するため
には、(1)共振回路部Xの共振回路のQ値を向上させ
る。(2)バアイス端子VCCから供給する電圧レベル
を高くする。(3)発振用トランジスタTr1のエミッ
タと接地電位との間に、抵抗成分にインダクタンス成分
を付加して、発振の安定化を図る。
て、発振純度を向上させて、低位相雑音を抑制するため
には、(1)共振回路部Xの共振回路のQ値を向上させ
る。(2)バアイス端子VCCから供給する電圧レベル
を高くする。(3)発振用トランジスタTr1のエミッ
タと接地電位との間に、抵抗成分にインダクタンス成分
を付加して、発振の安定化を図る。
【0014】しかし、(1)の共振回路部XのQ値を向
上させることは、発振回路の特性向上のために不可欠な
事項であり、常にその向上をめざさなくてはならない事
項である。
上させることは、発振回路の特性向上のために不可欠な
事項であり、常にその向上をめざさなくてはならない事
項である。
【0015】また、(2)のバイアス電流を高くするこ
とは、発振回路全体の低消費電流化と逆行してしまい、
本質的な解決にはならない。
とは、発振回路全体の低消費電流化と逆行してしまい、
本質的な解決にはならない。
【0016】さらに、(3)のインダクタンス成分の付
加は、インダクタ素子というチップ化が困難な部品を付
加することになり、発振回路の大型化となってしまう。
加は、インダクタ素子というチップ化が困難な部品を付
加することになり、発振回路の大型化となってしまう。
【0017】本発明は、上述の課題に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、低消費電流化を維持した状態
で、且つ小型で発振特性に低位相雑音が低減された電圧
制御発振回路を提供するものである。
ものであり、その目的は、低消費電流化を維持した状態
で、且つ小型で発振特性に低位相雑音が低減された電圧
制御発振回路を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、共振手段と、
該共振手段に並列接続される可変容量ダイオードとを含
む共振回路部と、前記共振回路部に接続し、且つ該共振
回路部の共振周波数に基づいて発振条件を整え、発振信
号を出力する発振用トランジスタを含む負性抵抗回路部
と、前記負性抵抗回路部に接続し、且つ前記発振信号を
増幅して所定の発振出力を行なう増幅用トランジスタを
含む増幅回路部とから成る電圧制御発振回路において、
前記発振用トランジスは、ベースが結合コンデンサを介
して前記共振回路部に、コレクタが前記増幅用トランジ
スタのエミッタに、エミッタがコンデンサを介してベー
ス及びコレクタの夫々に接続されていることを特徴とす
る電圧制御発振回路である。
該共振手段に並列接続される可変容量ダイオードとを含
む共振回路部と、前記共振回路部に接続し、且つ該共振
回路部の共振周波数に基づいて発振条件を整え、発振信
号を出力する発振用トランジスタを含む負性抵抗回路部
と、前記負性抵抗回路部に接続し、且つ前記発振信号を
増幅して所定の発振出力を行なう増幅用トランジスタを
含む増幅回路部とから成る電圧制御発振回路において、
前記発振用トランジスは、ベースが結合コンデンサを介
して前記共振回路部に、コレクタが前記増幅用トランジ
スタのエミッタに、エミッタがコンデンサを介してベー
ス及びコレクタの夫々に接続されていることを特徴とす
る電圧制御発振回路である。
【作用】本発明では、高周波的にコレクタ接地されてな
る発振用トランジスタのエミッタを、コンデンサを介し
てコレクタ側に接続されている。
る発振用トランジスタのエミッタを、コンデンサを介し
てコレクタ側に接続されている。
【0019】これにより、発振用トランジスタには、共
振回路部から供給される信号、発振用トランジスタのエ
ミッタからコンデンサを介してベースに帰還される信
号、さらに、発振用トランジスタのエミッタからコンデ
ンサを介してコレクタに帰還される信号の合成によっ
て、発振条件が整えられ、増幅用トランジスタによって
増幅されて、発振出力が出力される。
振回路部から供給される信号、発振用トランジスタのエ
ミッタからコンデンサを介してベースに帰還される信
号、さらに、発振用トランジスタのエミッタからコンデ
ンサを介してコレクタに帰還される信号の合成によっ
て、発振条件が整えられ、増幅用トランジスタによって
増幅されて、発振出力が出力される。
【0020】従って、増幅される発振用トランジスタか
らの発振信号のレベルが大きくなり、これによって、低
位相雑音を防止することができる。
らの発振信号のレベルが大きくなり、これによって、低
位相雑音を防止することができる。
【0021】即ち、共振回路部の構成を代えることな
く、また、バイアス電流を大きくすることなく、さら
に、インダクタ成分を付加することなく、簡単に発振特
性を向上させることができ、しかも、低消費電流化、小
型化を維持できることになる。
く、また、バイアス電流を大きくすることなく、さら
に、インダクタ成分を付加することなく、簡単に発振特
性を向上させることができ、しかも、低消費電流化、小
型化を維持できることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電圧制御発振回路
を図面に基づいて説明する。
を図面に基づいて説明する。
【0023】図1は電圧制御発振回路の概略回路図であ
る。
る。
【0024】電圧制御発振回路は、共振回路部Xと負性
抵抗回路部Yと増幅回路部Zとから主に構成されてい
る。尚、共振回路部Xの共振手段としてはストリップラ
インSLを用いた例を示している。
抵抗回路部Yと増幅回路部Zとから主に構成されてい
る。尚、共振回路部Xの共振手段としてはストリップラ
インSLを用いた例を示している。
【0025】共振回路Xは、共振手段であるストリップ
ラインSL、可変容量ダイオードDV、インダクタンス
素子L1、コンデンサC1〜C4とから主に構成されて
いる。
ラインSL、可変容量ダイオードDV、インダクタンス
素子L1、コンデンサC1〜C4とから主に構成されて
いる。
【0026】ここで、ストリップラインSL、コンデン
サC2、C3及び可変容量ダイオードCVによって、所
定周波数で共振する共振回路を構成している。
サC2、C3及び可変容量ダイオードCVによって、所
定周波数で共振する共振回路を構成している。
【0027】また、負性抵抗回路部Yは発振用トランジ
スタTr1、コンデンサC5〜C7、抵抗とから構成さ
れている。
スタTr1、コンデンサC5〜C7、抵抗とから構成さ
れている。
【0028】さらに、増幅回路部Zは増幅用トランジス
タTr2と、インダクタンス素子L2、コンデンサC8
〜C11、抵抗とから構成されている。
タTr2と、インダクタンス素子L2、コンデンサC8
〜C11、抵抗とから構成されている。
【0029】上述の共振回路部Xは、可変容量ダイオー
ドDVの容量を制御する制御電圧が供給される制御電圧
端子VTを有している。また、増幅回路部Zは、増幅用
トランジスタTr2、発振用トランジスタTr1のバイ
アス電圧を供給するVcc端子を、また、増幅回路部Z
の増幅用トランジスタTr2のコレクタから発振出力を
導出する出力端子OUTを有している。
ドDVの容量を制御する制御電圧が供給される制御電圧
端子VTを有している。また、増幅回路部Zは、増幅用
トランジスタTr2、発振用トランジスタTr1のバイ
アス電圧を供給するVcc端子を、また、増幅回路部Z
の増幅用トランジスタTr2のコレクタから発振出力を
導出する出力端子OUTを有している。
【0030】このような発振回路では、負性抵抗回路部
Yの発振用トランジスタTr1のコレクタは、コンデン
サC7を介して交流的に接地されている。そして、発振
用トランジスタTr1のベースから見たインピーダンス
は負性となり、このベースに共振回路Xを、結合コンデ
ンサC4を介して接続し、他端を接地すれば、共振回路
Xの振幅特性とトランジスタの負性利得が1以上で共振
回路部Xとトランジスタの負性の位相角の和が2nπ
(nは整数)となる条件を満たす周波数にて発振する。
Yの発振用トランジスタTr1のコレクタは、コンデン
サC7を介して交流的に接地されている。そして、発振
用トランジスタTr1のベースから見たインピーダンス
は負性となり、このベースに共振回路Xを、結合コンデ
ンサC4を介して接続し、他端を接地すれば、共振回路
Xの振幅特性とトランジスタの負性利得が1以上で共振
回路部Xとトランジスタの負性の位相角の和が2nπ
(nは整数)となる条件を満たす周波数にて発振する。
【0031】そして、この発振信号は増幅用トランジス
タTr2に供給され、ここで増幅されて結合コンデンサ
C10を介して出力端子OUTより発振出力される。
タTr2に供給され、ここで増幅されて結合コンデンサ
C10を介して出力端子OUTより発振出力される。
【0032】本発明では、発振用トランジスタのエミッ
タはコレクタに対して電位が低く、且つ多くの電流が流
れている。そして、エミッタとコレクタとにコンデンサ
C6を介して接続することで、交流信号の帰還回路が構
成される。
タはコレクタに対して電位が低く、且つ多くの電流が流
れている。そして、エミッタとコレクタとにコンデンサ
C6を介して接続することで、交流信号の帰還回路が構
成される。
【0033】よって負性抵抗回路部Yの信号増幅率が、
従来同様、エミッタ−ベース間の帰還による交流信号
と、上述のエミッタ−コレクタ間の接続により帰還され
た交流信号とが合成されることにより、増加することに
なる。
従来同様、エミッタ−ベース間の帰還による交流信号
と、上述のエミッタ−コレクタ間の接続により帰還され
た交流信号とが合成されることにより、増加することに
なる。
【0034】この負性抵抗回路部Yの信号増幅率の増加
により、発振の安定度は増加し、その結果、発振出力の
「発振の純度」が向上することになる。
により、発振の安定度は増加し、その結果、発振出力の
「発振の純度」が向上することになる。
【0035】通常、発振回路では、バアイス電圧を加え
ることで、微小のノイズ信号が共振回路部Xを介して所
望の周波数の信号のみを反射し、発振段を通して信号が
増幅させ、そしてある一定の条件を満たした時に発振が
起こり信号は出力される。
ることで、微小のノイズ信号が共振回路部Xを介して所
望の周波数の信号のみを反射し、発振段を通して信号が
増幅させ、そしてある一定の条件を満たした時に発振が
起こり信号は出力される。
【0036】発振用トランジスタTr1のベースとエミ
ッタに接続されているコンデンサC5は帰還の機能をし
ており、発振段の増幅された信号を共振回路部Xに返し
ている。また発振用トランジスタTr1のエミッタが接
地に接続されているコンデンサC12は、発振用トラン
ジスタTr1のインピーダンスを調整するコンデンサで
あり、より安定な増幅を果たす機能を持っている。
ッタに接続されているコンデンサC5は帰還の機能をし
ており、発振段の増幅された信号を共振回路部Xに返し
ている。また発振用トランジスタTr1のエミッタが接
地に接続されているコンデンサC12は、発振用トラン
ジスタTr1のインピーダンスを調整するコンデンサで
あり、より安定な増幅を果たす機能を持っている。
【0037】本発明では、エミッタに接続されているコ
ンデンサC6を発振用トランジスタTr1のコレクタと
そのコレクタ接地の機能を果たしているコンデンサC7
との間に接続する。
ンデンサC6を発振用トランジスタTr1のコレクタと
そのコレクタ接地の機能を果たしているコンデンサC7
との間に接続する。
【0038】発振段においてエミッタはコレクタに対し
て電位が低く、また電流が多く流れているため、エミッ
タに流れた信号はコンデンサC6を介してコレクタに流
れ、その信号がまた発振用トランジスタTr1を通して
増幅され、エミッタに流れるため、従来回路の負性抵抗
回路部Yに比べ信号増幅度が増す。
て電位が低く、また電流が多く流れているため、エミッ
タに流れた信号はコンデンサC6を介してコレクタに流
れ、その信号がまた発振用トランジスタTr1を通して
増幅され、エミッタに流れるため、従来回路の負性抵抗
回路部Yに比べ信号増幅度が増す。
【0039】図2に本発明の電圧制御発振回路と従来の
回路の信号増幅率を表した周波数特性図を示す。この特
性図は発振用トランジスタTr1のベースよりコンデン
サC4aを介して測定周波数帯の信号を入力し、回路か
ら帰ってきた信号との比を計算し、ポーラー図に表した
ものである。信号増幅率は、図2において原点Oとの距
離で表される。図2が示すように図中の内側が従来回路
で特性Bであり、外側が本発明の回路での特性Aであ
る。即ち、本発明における電圧制御発振回路の発振用ト
ランジスタTr1の信号増幅率が増加していることにわ
かる。
回路の信号増幅率を表した周波数特性図を示す。この特
性図は発振用トランジスタTr1のベースよりコンデン
サC4aを介して測定周波数帯の信号を入力し、回路か
ら帰ってきた信号との比を計算し、ポーラー図に表した
ものである。信号増幅率は、図2において原点Oとの距
離で表される。図2が示すように図中の内側が従来回路
で特性Bであり、外側が本発明の回路での特性Aであ
る。即ち、本発明における電圧制御発振回路の発振用ト
ランジスタTr1の信号増幅率が増加していることにわ
かる。
【0040】またコンデンサC6はコレクタ接地のコン
デンサC7と直列に接続されているため、接地をしての
機能も果たしており、発振用トランジスタTr1の安定
は充分確保されている。
デンサC7と直列に接続されているため、接地をしての
機能も果たしており、発振用トランジスタTr1の安定
は充分確保されている。
【0041】例えば、700MHz帯の電圧制御発振器に従来
の回路では、位相雑音特性においてが25kHz離調周
波数で‐111dBc/Hzであったものが、本発明の回
路では、‐2dBc/Hz向上し、発振レベルにおいて
は‐3dBmであったものが+2dBmに向上する。
の回路では、位相雑音特性においてが25kHz離調周
波数で‐111dBc/Hzであったものが、本発明の回
路では、‐2dBc/Hz向上し、発振レベルにおいて
は‐3dBmであったものが+2dBmに向上する。
【0042】
【発明の効果】本発明では、発振用トランジスタのエミ
ッタからコレクタに信号の帰還かかるように接続されて
いるため、発振用トランジスタTr1での増幅度が増加
される。これより、従来よりも、高い発振レベルの出力
が可能となる。
ッタからコレクタに信号の帰還かかるように接続されて
いるため、発振用トランジスタTr1での増幅度が増加
される。これより、従来よりも、高い発振レベルの出力
が可能となる。
【0043】また、発振用トランジスタで増幅度が増す
ことで、発振の安定度も増し、「発振純度」が上がり低位
相雑音の発振が可能となる。
ことで、発振の安定度も増し、「発振純度」が上がり低位
相雑音の発振が可能となる。
【0044】よって電圧制御発振器の高性能化が実現で
き、しかも、発振用トランジスタに印加する電圧(バイ
アス電圧)は変わらないので、低消費電流化が維持で
き、しかも、インダクタンス成分を付加することがない
ため、回路の大型化も避けることができる。
き、しかも、発振用トランジスタに印加する電圧(バイ
アス電圧)は変わらないので、低消費電流化が維持で
き、しかも、インダクタンス成分を付加することがない
ため、回路の大型化も避けることができる。
【図1】本発明の電圧制御発振回路の回路図である。
【図2】本発明と従来の負性抵抗回路の反射特性図であ
る。
る。
【図3】従来の電圧制御発振回路の回路図である。
X・・共振回路部 Y・・負性抵抗回路部 Z・・増幅回路部 Tr1・・発振用トランジスタ Tr2・・増幅用トランジスタ DV・・可変容量ダイオード C1〜C11・・コンデンサ SL・・ストリップライン Vcc・・供給電圧端子 VT・・制御電圧端子 OUT・・出力端子
Claims (1)
- 【請求項1】 共振手段と、該共振手段に並列接続され
る可変容量ダイオードとを含む共振回路部と、 前記共振回路部に接続し、且つ該共振回路部の共振周波
数に基づいて発振条件を整え、発振信号を出力する発振
用トランジスタを含む負性抵抗回路部と、 前記負性抵抗回路部に接続し、且つ前記発振信号を増幅
して所定の発振出力を行なう増幅用トランジスタを含む
増幅回路部とから成る電圧制御発振回路において、 前記発振用トランジスは、ベースが結合コンデンサを介
して前記共振回路部に、コレクタが前記増幅用トランジ
スタのエミッタに、エミッタがコンデンサを介してベー
ス及びコレクタの夫々に接続されていることを特徴とす
る電圧制御発振回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000052940A JP2001244740A (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 電圧制御発振回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000052940A JP2001244740A (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 電圧制御発振回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001244740A true JP2001244740A (ja) | 2001-09-07 |
Family
ID=18574388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000052940A Pending JP2001244740A (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 電圧制御発振回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001244740A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030054123A (ko) * | 2001-12-24 | 2003-07-02 | 삼성전기주식회사 | 제2고조파를 이용한 전압제어 발진회로 |
-
2000
- 2000-02-29 JP JP2000052940A patent/JP2001244740A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030054123A (ko) * | 2001-12-24 | 2003-07-02 | 삼성전기주식회사 | 제2고조파를 이용한 전압제어 발진회로 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6380816B1 (en) | Oscillator and voltage controlled oscillator | |
US5440276A (en) | Voltage controlled oscillating circuit for preventing a load pulling | |
US7369007B2 (en) | Oscillating circuit for suppressing second harmonic wave | |
JP2007036822A (ja) | 電圧制御発振器 | |
US6593822B2 (en) | Oscillator for achieving stable oscillation | |
JP2001244740A (ja) | 電圧制御発振回路 | |
JP2001060826A (ja) | 2バンド発振装置 | |
JP3136618B2 (ja) | 電圧制御発振器 | |
JP2005304085A (ja) | 電圧制御発振器 | |
JPH0555828A (ja) | 発振器 | |
JP2002026652A (ja) | 発振器 | |
JP2002171130A (ja) | 電圧制御発振回路 | |
JP2001111342A (ja) | 2バンド発振器 | |
JP2576193B2 (ja) | 発振回路 | |
JP2002171131A (ja) | 電圧制御発振回路 | |
JP2001339240A (ja) | 電圧制御発振器 | |
JP3764688B2 (ja) | 電圧制御型発振回路 | |
JP2002026653A (ja) | 発振器 | |
EP1892826A1 (en) | Oscillator | |
JP4432224B2 (ja) | 発振器および通信装置 | |
JPH04133507A (ja) | 高周波発振回路 | |
JP2001284964A (ja) | 発振器 | |
JP2004363919A (ja) | 高周波用バイアス回路およびこれを用いた高周波発振器 | |
JP2003017936A (ja) | 電圧制御発振器 | |
JP2001244737A (ja) | 電圧制御発振回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050823 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051227 |