JP2001244737A - 電圧制御発振回路 - Google Patents
電圧制御発振回路Info
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- JP2001244737A JP2001244737A JP2000052939A JP2000052939A JP2001244737A JP 2001244737 A JP2001244737 A JP 2001244737A JP 2000052939 A JP2000052939 A JP 2000052939A JP 2000052939 A JP2000052939 A JP 2000052939A JP 2001244737 A JP2001244737 A JP 2001244737A
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- capacitor
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- resonance
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- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、例えば2GHz以上の高周波発振
させても、発振用トランジスタの動作条件が変動しにく
く、安定な発振出力特性が得られる電圧制御発振回路を
提供する。 【解決手段】 共振回路部Xと、前記共振回路部Xと接
続し、該共振回路部Xの共振周波数に基づいて発振条件
を整え、且つ発振信号を出力する発振用トランジスタT
r1を含む負性抵抗回路部Yと、前記負性抵抗回路部Y
に接続し、前記発振信号を増幅して所定の発振出力を行
なう増幅用トランジスタTr2を含む増幅回路部Zとか
ら成る電圧制御発振回路である。そして、発振出力の可
変周波数範囲は、前記発振用トランジスタTr1の交流
接地に用いられるコンデンサC9の自己共振周波数より
も高い値の領域に設定されている。
させても、発振用トランジスタの動作条件が変動しにく
く、安定な発振出力特性が得られる電圧制御発振回路を
提供する。 【解決手段】 共振回路部Xと、前記共振回路部Xと接
続し、該共振回路部Xの共振周波数に基づいて発振条件
を整え、且つ発振信号を出力する発振用トランジスタT
r1を含む負性抵抗回路部Yと、前記負性抵抗回路部Y
に接続し、前記発振信号を増幅して所定の発振出力を行
なう増幅用トランジスタTr2を含む増幅回路部Zとか
ら成る電圧制御発振回路である。そして、発振出力の可
変周波数範囲は、前記発振用トランジスタTr1の交流
接地に用いられるコンデンサC9の自己共振周波数より
も高い値の領域に設定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振用トランジス
タの動作を安定化させて、もって、安定な発振出力が可
能な電圧制御発振回路に関するものである。
タの動作を安定化させて、もって、安定な発振出力が可
能な電圧制御発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、移動体通信機器やその他の通信機
器には、送信用発振器や受信用局部発振器が多用されて
いる。このような発振器は、外部からの供給される制御
電圧により、発振周波数の範囲を直線的に可変できる電
圧制御発振回路で構成されている。
器には、送信用発振器や受信用局部発振器が多用されて
いる。このような発振器は、外部からの供給される制御
電圧により、発振周波数の範囲を直線的に可変できる電
圧制御発振回路で構成されている。
【0003】近年、電圧制御発振回路の発振出力の周波
数可変領域(発振周波数)が高周波化の一途をたどってい
る。
数可変領域(発振周波数)が高周波化の一途をたどってい
る。
【0004】従来、電圧制御発振回路は、図2に示すよ
うに、共振回路部X、負性抵抗回路部Y、増幅回路部Z
から構成されていた。共振回路部Xは、共振手段である
ストリップラインSLと、可変容量ダイオードDVと、
各種コンデンサC1、C3、C4とから主に構成されて
いる。
うに、共振回路部X、負性抵抗回路部Y、増幅回路部Z
から構成されていた。共振回路部Xは、共振手段である
ストリップラインSLと、可変容量ダイオードDVと、
各種コンデンサC1、C3、C4とから主に構成されて
いる。
【0005】ここで、共振回路部Xの共振周波数を決定
するLC共振回路は、ストリップラインSLと可変容量
ダイオードDV、コンデンサC3、C4とで構成されて
いる。
するLC共振回路は、ストリップラインSLと可変容量
ダイオードDV、コンデンサC3、C4とで構成されて
いる。
【0006】負性抵抗回路部Yは発振用トランジスタT
r1、各種コンデンサC6、C7、C9、各種抵抗とか
ら構成されている。
r1、各種コンデンサC6、C7、C9、各種抵抗とか
ら構成されている。
【0007】また、増幅回路部Zは増幅用トランジスタ
Tr2、各種C8、C10、C11、抵抗、インダクタ
ンス素子L2とから構成されている。
Tr2、各種C8、C10、C11、抵抗、インダクタ
ンス素子L2とから構成されている。
【0008】このような発振回路では、発振用トランジ
スタTr1のコレクタをコンデンサC9を介して、交流
的に接地すれば、ベースから見たインピーダンスは負性
となり、そして、発振用トランジスタTr1のベースに
共振回路部Xを、結合コンデンサC5を介して接続し、
他端を接地すれば、この回路は共振回路部Xの振幅特性
とトランジスタの負性利得が1以上で共振回路とトラン
ジスタの負性の位相角の和が2nπ(nは整数)となる
条件を満たす周波数にて発振する。
スタTr1のコレクタをコンデンサC9を介して、交流
的に接地すれば、ベースから見たインピーダンスは負性
となり、そして、発振用トランジスタTr1のベースに
共振回路部Xを、結合コンデンサC5を介して接続し、
他端を接地すれば、この回路は共振回路部Xの振幅特性
とトランジスタの負性利得が1以上で共振回路とトラン
ジスタの負性の位相角の和が2nπ(nは整数)となる
条件を満たす周波数にて発振する。
【0009】そして、この発振信号は増幅用トランジス
タTr2に供給され、ここで増幅されて結合コンデンサ
C11を介して出力端子OUTより発振出力される。
タTr2に供給され、ここで増幅されて結合コンデンサ
C11を介して出力端子OUTより発振出力される。
【0010】尚、共振回路部Xにおいて、端子Vcは制
御電圧端子である。また、制御端子Vcには、可変容量
ダイオードDVの容量成分を制御する制御電圧が供給さ
れる。即ち、可変容量ダイオードDVに印加される電圧
を所定値に制御することにより、ストリップラインSL
及びコンデンサC4からなる共振回路に、さらに、C3
とシリーズにつながった可変容量ダイオードDVの容量
成分が並列的に接続されることになり、共振回路部Xの
共振周波数を所定値に制御する。制御端子Vcによる可
変容量ダイオードDVによる制御により周波数調整とに
より、一定周波数帯域内で可変制御が可能となる。
御電圧端子である。また、制御端子Vcには、可変容量
ダイオードDVの容量成分を制御する制御電圧が供給さ
れる。即ち、可変容量ダイオードDVに印加される電圧
を所定値に制御することにより、ストリップラインSL
及びコンデンサC4からなる共振回路に、さらに、C3
とシリーズにつながった可変容量ダイオードDVの容量
成分が並列的に接続されることになり、共振回路部Xの
共振周波数を所定値に制御する。制御端子Vcによる可
変容量ダイオードDVによる制御により周波数調整とに
より、一定周波数帯域内で可変制御が可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発振周波数の
高周波化(例えば、2GHz以上)すると、特に、発振
用トランジスタTr1の動作条件が変動してしまい、そ
の結果、所望の周波数で安定した発振出力が困難となっ
てしまう。
高周波化(例えば、2GHz以上)すると、特に、発振
用トランジスタTr1の動作条件が変動してしまい、そ
の結果、所望の周波数で安定した発振出力が困難となっ
てしまう。
【0012】その原因を追求すると、発振用トランジス
タTr1が交流的にコレクタ接地されているが、この接
地動作点が変動するしまうことが判明した。即ち、接地
用コンデンサC9が動作周波数の高周波化されることに
より、インピーダンスが大きく変動してしまうためであ
る。
タTr1が交流的にコレクタ接地されているが、この接
地動作点が変動するしまうことが判明した。即ち、接地
用コンデンサC9が動作周波数の高周波化されることに
より、インピーダンスが大きく変動してしまうためであ
る。
【0013】尚、電圧制御発振回路の発振用トランジス
タTr1のコレクタ端子を接地するためコンデンサは、
可変周波数範囲において、インピーダンスが最小になる
容量値のものが選定されていた。即ち、可変周波数範囲
の発振周波数が、コンデンサの自己共振周波数に近い容
量性(インピーダンスが0に近い)で設計していた。こ
のようなコンデンサC9の容量としては、数pF程度の
比較的低い容量値のコンデンサであった。
タTr1のコレクタ端子を接地するためコンデンサは、
可変周波数範囲において、インピーダンスが最小になる
容量値のものが選定されていた。即ち、可変周波数範囲
の発振周波数が、コンデンサの自己共振周波数に近い容
量性(インピーダンスが0に近い)で設計していた。こ
のようなコンデンサC9の容量としては、数pF程度の
比較的低い容量値のコンデンサであった。
【0014】このような発振回路は、一層の高周波化が
要求され、もはや低容量値のコンデンサをコレクタ接地
用のコンデンサに用いていては、高周波領域(例えば2
GHz以上)で、安定したインピーダンスを持続させる
ことは非常に困難となってしまう。
要求され、もはや低容量値のコンデンサをコレクタ接地
用のコンデンサに用いていては、高周波領域(例えば2
GHz以上)で、安定したインピーダンスを持続させる
ことは非常に困難となってしまう。
【0015】本発明は、上述の課題に鑑みて案出された
ものであり、目的は、例えば、2GHz以上の高周波発
振させても、発振用トランジスタの動作条件が変動しに
くく、安定な発振出力特性が得られる電圧制御発振回路
を提供することにある。
ものであり、目的は、例えば、2GHz以上の高周波発
振させても、発振用トランジスタの動作条件が変動しに
くく、安定な発振出力特性が得られる電圧制御発振回路
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、共振手
段と、該共振手段と並列接続される可変容量ダイオード
とを含む共振回路部と、前記共振回路部と接続し、該共
振回路部の共振周波数に基づいて発振条件を整え、且つ
発振信号を出力する発振用トランジスタを含む負性抵抗
回路部と、前記負性抵抗回路部に接続し、前記発振信号
を増幅して所定の発振出力を行なう増幅用トランジスタ
を含む増幅回路部とから成る電圧制御発振回路におい
て、前記発振出力の可変周波数範囲は、前記発振用トラ
ンジスの交流接地に用いられるコンデンサの自己共振周
波数よりも高い値の領域に設定されていることを特徴と
する電圧制御発振回路である。
段と、該共振手段と並列接続される可変容量ダイオード
とを含む共振回路部と、前記共振回路部と接続し、該共
振回路部の共振周波数に基づいて発振条件を整え、且つ
発振信号を出力する発振用トランジスタを含む負性抵抗
回路部と、前記負性抵抗回路部に接続し、前記発振信号
を増幅して所定の発振出力を行なう増幅用トランジスタ
を含む増幅回路部とから成る電圧制御発振回路におい
て、前記発振出力の可変周波数範囲は、前記発振用トラ
ンジスの交流接地に用いられるコンデンサの自己共振周
波数よりも高い値の領域に設定されていることを特徴と
する電圧制御発振回路である。
【作用】本発明の電圧制御発振回路は、発振用トランジ
スタTr1のコレクタ接地用コンデンサを、動作周波数
(可変周波数範囲)の発振周波数より低い自己共振周波
数を有するコンデンサを利用している。
スタTr1のコレクタ接地用コンデンサを、動作周波数
(可変周波数範囲)の発振周波数より低い自己共振周波
数を有するコンデンサを利用している。
【0017】コンデンサの自己共振周波数よりも高い動
作周波数においては、コンデンサは、容量性から誘導性
に振る舞って動作する。そして、コンデンサの誘導性に
おいては、その周波数でインピーダンスが飽和した状態
となり、高周波範囲において、インピーダンスの変動が
少なくなる。
作周波数においては、コンデンサは、容量性から誘導性
に振る舞って動作する。そして、コンデンサの誘導性に
おいては、その周波数でインピーダンスが飽和した状態
となり、高周波範囲において、インピーダンスの変動が
少なくなる。
【0018】従って、発振用トランジスタのコレクタ接
地用のコンデンサを、動作周波数よりも低い自己共振周
波数で動作するように設定すれば、常に変動の少ないイ
ンピーダンス特性の状態で使用することができる。
地用のコンデンサを、動作周波数よりも低い自己共振周
波数で動作するように設定すれば、常に変動の少ないイ
ンピーダンス特性の状態で使用することができる。
【0019】この結果、発振用トランジスタの動作条件
が安定して、発振出力が非常に安定することになる。
が安定して、発振出力が非常に安定することになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電圧制御発振回路
を図面に基づいて説明する。
を図面に基づいて説明する。
【0021】図1は本発明の電圧制御発振回路の等価的
な回路図である。尚、実際の回路は、コンデンサの表記
上、図2と同一となり、共振回路部X、負性抵抗回路部
Y、増幅回路部Zの各回路部の全体的な動作は、実質的
に図2に説明した通りである。
な回路図である。尚、実際の回路は、コンデンサの表記
上、図2と同一となり、共振回路部X、負性抵抗回路部
Y、増幅回路部Zの各回路部の全体的な動作は、実質的
に図2に説明した通りである。
【0022】共振回路Xは、共振手段であるストリップ
ラインSL、可変容量ダイオードDV、インダクタンス
素子L1、コンデンサC1、C3、C4とから主に構成
されている。
ラインSL、可変容量ダイオードDV、インダクタンス
素子L1、コンデンサC1、C3、C4とから主に構成
されている。
【0023】また、負性抵抗回路部Yは発振用トランジ
スタTr1、コンデンサC6、C7、C9、抵抗とから
構成されている。
スタTr1、コンデンサC6、C7、C9、抵抗とから
構成されている。
【0024】さらに、増幅回路部Zは増幅用トランジス
タTr2と、インダクタンス素子L2、コンデンサC
8、c10、C11、抵抗とから構成されている。
タTr2と、インダクタンス素子L2、コンデンサC
8、c10、C11、抵抗とから構成されている。
【0025】このような発振回路では、負性抵抗回路部
Yの発振用トランジスタTr1のコレクタは、コンデン
サC9を介して交流的に接地されている。このコンデン
サC9は、増幅用トランジスタTr2のエミッタ入力の
コンデンサとしても兼ねている。
Yの発振用トランジスタTr1のコレクタは、コンデン
サC9を介して交流的に接地されている。このコンデン
サC9は、増幅用トランジスタTr2のエミッタ入力の
コンデンサとしても兼ねている。
【0026】このコンデンサC9は、動作周波数、即
ち、制御電圧Vcによる可変周波数が、自己共振周波数
を越える値となるように選択されている。
ち、制御電圧Vcによる可変周波数が、自己共振周波数
を越える値となるように選択されている。
【0027】そして、発振用トランジスタTr1のベー
スから見たインピーダンスは負性となり、このベースに
共振回路部Xを、結合コンデンサC5を介して接続し、
他端を接地すれば、共振回路部Xの振幅特性とトランジ
スタの負性利得が1以上で共振回路部Xと発振用トラン
ジスタTr1の負性の位相角の和が2nπ(nは整数)
となる条件を満たす周波数にて発振する。
スから見たインピーダンスは負性となり、このベースに
共振回路部Xを、結合コンデンサC5を介して接続し、
他端を接地すれば、共振回路部Xの振幅特性とトランジ
スタの負性利得が1以上で共振回路部Xと発振用トラン
ジスタTr1の負性の位相角の和が2nπ(nは整数)
となる条件を満たす周波数にて発振する。
【0028】そして、この発振信号は増幅用トランジス
タTr2に供給され、ここで増幅されて結合コンデンサ
C11を介して出力端子OUTより発振出力される。
タTr2に供給され、ここで増幅されて結合コンデンサ
C11を介して出力端子OUTより発振出力される。
【0029】本発明では、発振用トランジスタTr1が
交流的に接地されているコレクタに接続されるコンデン
サC9の自己共振周波数と、この発振回路の動作周波数
(発振出力の可変周波数範囲)との関係を、発振回路の
動作周波数が、コンデンサC9の自己共振周波数よりも
高い値の領域に設定されている。
交流的に接地されているコレクタに接続されるコンデン
サC9の自己共振周波数と、この発振回路の動作周波数
(発振出力の可変周波数範囲)との関係を、発振回路の
動作周波数が、コンデンサC9の自己共振周波数よりも
高い値の領域に設定されている。
【0030】即ち、コンデンサC9は、動作周波数にお
いては、その自己共振周波数を越えて誘導性として振る
舞うことになる。即ち、図1に示すように、発振用トラ
ンジスタTr1のコレクタと接地との間には、記号上コ
イルLSが接続されているように示すことができる。
いては、その自己共振周波数を越えて誘導性として振る
舞うことになる。即ち、図1に示すように、発振用トラ
ンジスタTr1のコレクタと接地との間には、記号上コ
イルLSが接続されているように示すことができる。
【0031】本発明においては、発振用トランジスタT
r1のコレクタに接続するコンデンサC9が、自己共振
周波数で、容量性から誘導性を動作変化するとともに、
誘導性領域においては非常に周波数によるインピーダン
スの変動が少ない。このため、発振用トランジスタTr
1のコレクタには、非常に安定したインピーダンスが接
続されることになり、発振用トランジスタTr1の安定
動作が達成できる。
r1のコレクタに接続するコンデンサC9が、自己共振
周波数で、容量性から誘導性を動作変化するとともに、
誘導性領域においては非常に周波数によるインピーダン
スの変動が少ない。このため、発振用トランジスタTr
1のコレクタには、非常に安定したインピーダンスが接
続されることになり、発振用トランジスタTr1の安定
動作が達成できる。
【0032】コンデンサの自己共振周波数(容量性と誘
導性との境界)は、コンデンサの容量、誘電体材料によ
って左右される。また、誘導性領域におけるインピーダ
ンスの安定性は、コンデンサの容量によって左右され
る。
導性との境界)は、コンデンサの容量、誘電体材料によ
って左右される。また、誘導性領域におけるインピーダ
ンスの安定性は、コンデンサの容量によって左右され
る。
【0033】従って、本発明において、発振用トランジ
スタTr1のコレクタ接地用のコンデンサとしては、比
較的に高い容量値を示すコンデンサを用いることがのぞ
ましい。
スタTr1のコレクタ接地用のコンデンサとしては、比
較的に高い容量値を示すコンデンサを用いることがのぞ
ましい。
【0034】図3は、可変周波数範囲(動作周波数)と
コンデンサのインピーダンスを示している。線Aは本発
明のコンデンサ(高い容量値のコンデンサ)を用いた場
合のインピーダンス特性を示し、線Bは、従来のよう
に、比較的低容量のコンデンサを用いた場合のインピー
ダンス特性を示す。図3のインピーダンス特性で、谷部
分は、もっともインピーダンスが低くなる点部分であ
り、この部分に自己共振周波数が存在している。
コンデンサのインピーダンスを示している。線Aは本発
明のコンデンサ(高い容量値のコンデンサ)を用いた場
合のインピーダンス特性を示し、線Bは、従来のよう
に、比較的低容量のコンデンサを用いた場合のインピー
ダンス特性を示す。図3のインピーダンス特性で、谷部
分は、もっともインピーダンスが低くなる点部分であ
り、この部分に自己共振周波数が存在している。
【0035】この図3から、線A、線Bについても自己
共振周波数を越えた誘導性においては、インピーダンス
が飽和に達して、インピーダンス特性が安定化領域とな
っていることが判る。
共振周波数を越えた誘導性においては、インピーダンス
が飽和に達して、インピーダンス特性が安定化領域とな
っていることが判る。
【0036】そして、本発明では、動作周波数(制御電
圧により発振出力の可変周波数範囲(f1〜f2)が、
線Bで示すコンデンサC9の自己共振周波数よりも高い
周波数領域に設定して、インピーダンスが飽和に達成し
た安定領域で用いている。
圧により発振出力の可変周波数範囲(f1〜f2)が、
線Bで示すコンデンサC9の自己共振周波数よりも高い
周波数領域に設定して、インピーダンスが飽和に達成し
た安定領域で用いている。
【0037】また、インピーダンスの安定性について
は、上述したように高い容量値のコンデンサが望まし
い。これは自己共振周波数を越える誘導性を振る舞った
時、インピーダンス特性の変化率の傾きが小さいものが
得られる。
は、上述したように高い容量値のコンデンサが望まし
い。これは自己共振周波数を越える誘導性を振る舞った
時、インピーダンス特性の変化率の傾きが小さいものが
得られる。
【0038】本発明者は、発振出力の可変周波数範囲の
中心的な周波数と、発振用トランジスタTr1のコレク
タ接地のコンデンサC9の容量値との関係を調べた。
中心的な周波数と、発振用トランジスタTr1のコレク
タ接地のコンデンサC9の容量値との関係を調べた。
【0039】例えば、動作周波数が2.3GHzの発振
周波数では、安定した発振用トランジスタTr1の動作
を達成するためのコンデンサC9としては、自己共振周
波数が0.8〜1GHzであり、その容量は、30〜6
0pFであり、また、動作周波数が3.6GHzの発振
周波数では、安定した発振用トランジスタTr1の動作
を達成するためのコンデンサC9としては、自己共振周
波数が0.8〜1GHzGHzであり、その容量は、3
0〜60pFであり、動作周波数においてその特性が安
定した誘導性であれば、求められる発振の特性要求に応
じて要求されるインピーダンスの絶対値の大きさを選択
するために幅広くコンデンサの容量値を選択できる。
周波数では、安定した発振用トランジスタTr1の動作
を達成するためのコンデンサC9としては、自己共振周
波数が0.8〜1GHzであり、その容量は、30〜6
0pFであり、また、動作周波数が3.6GHzの発振
周波数では、安定した発振用トランジスタTr1の動作
を達成するためのコンデンサC9としては、自己共振周
波数が0.8〜1GHzGHzであり、その容量は、3
0〜60pFであり、動作周波数においてその特性が安
定した誘導性であれば、求められる発振の特性要求に応
じて要求されるインピーダンスの絶対値の大きさを選択
するために幅広くコンデンサの容量値を選択できる。
【0040】要は、コンデンサC9としては、自己共振
周波数が動作周波数の20%〜50%程度の低さで、し
かも、その容量値は、少なくとも数10pF以上のコン
デンサを用いることとなる。
周波数が動作周波数の20%〜50%程度の低さで、し
かも、その容量値は、少なくとも数10pF以上のコン
デンサを用いることとなる。
【0041】尚、本発明は負性抵抗回路部Yにおける発
振用トランジスタTr1のコレクタ接地のコンデンサC
9の設定の条件を定めたものであり、電圧制御発振回路
を構成する他の回路部、共振回路部X、増幅回路部Zに
ついて種々の変更しても構わない。
振用トランジスタTr1のコレクタ接地のコンデンサC
9の設定の条件を定めたものであり、電圧制御発振回路
を構成する他の回路部、共振回路部X、増幅回路部Zに
ついて種々の変更しても構わない。
【0042】
【発明の効果】本発明では、電圧制御発振回路の負性抵
抗回路部を構成する発振用トランジスタのコレクタ接地
において、安定したインピーダンス特性が得られ、この
ため安定した発振出力が得られる。
抗回路部を構成する発振用トランジスタのコレクタ接地
において、安定したインピーダンス特性が得られ、この
ため安定した発振出力が得られる。
【0043】即ち、通信端末機の高周波化に対する安定
した電圧制御発振回路がは提供できる。
した電圧制御発振回路がは提供できる。
【図1】本発明の電圧制御発振回路の等価的な回路図で
ある。
ある。
【図2】典型的な電圧制御発振回路の回路図である。
【図3】周波数とコンデンサのヒンピーダンスとの関係
を示す特性図である。
を示す特性図である。
X・・共振回路部 Y・・負性抵抗回路部 Z・・増幅回路部 SL・・ストリップライン Tr1・・発振用トランジスタ Tr2・・増幅用トランジスタ C9・・コレクタ接地用コンデンサ
Claims (1)
- 【請求項1】 共振手段と、該共振手段と並列接続され
る可変容量ダイオードとを含む共振回路部と、 前記共振回路部と接続し、該共振回路部の共振周波数に
基づいて発振条件を整え、且つ発振信号を出力する発振
用トランジスタを含む負性抵抗回路部と、 前記負性抵抗回路部に接続し、前記発振信号を増幅して
所定の発振出力を行なう増幅用トランジスタを含む増幅
回路部とから成る電圧制御発振回路において、 前記発振出力の可変周波数範囲は、前記発振用トランジ
スの交流接地に用いられるコンデンサの自己共振周波数
よりも高い値の領域に設定されていることを特徴とする
電圧制御発振回路。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000052939A JP2001244737A (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 電圧制御発振回路 |
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JP2000052939A JP2001244737A (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 電圧制御発振回路 |
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JP2001244737A true JP2001244737A (ja) | 2001-09-07 |
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-
2000
- 2000-02-29 JP JP2000052939A patent/JP2001244737A/ja active Pending
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