JP2002171131A - 電圧制御発振回路 - Google Patents

電圧制御発振回路

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JP2002171131A
JP2002171131A JP2000364700A JP2000364700A JP2002171131A JP 2002171131 A JP2002171131 A JP 2002171131A JP 2000364700 A JP2000364700 A JP 2000364700A JP 2000364700 A JP2000364700 A JP 2000364700A JP 2002171131 A JP2002171131 A JP 2002171131A
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JP
Japan
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oscillation
circuit
transistor
frequency
capacitor
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Hiroshi Nakao
浩 中尾
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、発振出力の周波数帯域で出力レベル
の周波数依存性が小さく、且つ、発振レベルが十分に大
きい電圧制御発振回路を提供する。 【解決手段】 本発明は、共振回路部Xと、発振用トラ
ンジスタQ2を含む負性抵抗回路部Yと、増幅用トラン
ジスタQ1を含む増幅回路部Zとから成る電圧制御発振
回路において、前記発振用トランジスタQコレクタは、
発振出力の周波数にてインピーダンスが誘導性となるコ
ンデンサC7とインダクタンス素子L3とを介して接地
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波無線装置の
局部発振回路などに適した電圧制御発振回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、移動体通信装置やその他の通信装
置の送信用発振器、受信部の局部発振器に電圧制御型発
振器が用いられていることが知られている。そして、現
在、電圧制御発振器の発振周波数は、広帯域化や高周波
数化が進んでいる。
【0003】従来、電圧制御発振回路は図3に示すよう
構成となっている。
【0004】図3において、Xは共振回路部であり、Y
は負性抵抗回路部、Zは増幅回路部である。共振回路部
Xは、共振手段であるストリップラインSLと、可変容
量ダイオードDVと、各種コンデンサC1〜C4とから
主に構成されている。
【0005】ここで、共振回路部の共振周波数を決定す
るLC共振回路は、ストリップラインSLと可変容量ダ
イオードDV、コンデンサC2、C3とで構成されてい
る。
【0006】負性抵抗回路部12は発振用トランジスタ
Q2、各種コンデンサC5〜C7、各種抵抗R1〜R3
とから構成されている。
【0007】また、増幅回路部Zは、増幅用トランジス
タQ1、コンデンサC8〜C11、抵抗R4、インダク
タンス素子L2とから構成されている。尚、共振回路部
Xには、制御電圧端子VCを有しており、インダクタン
ス素子L1を介して、可変容量ダイオードDVに供給さ
れるようになっている。また、増幅回路部Zには、電源
電圧端子VCCを有しており、増幅用トランジスタQ1
のコレクタを介して、発振用トランジスタQ2に直流バ
イアス電流が供給される。また、増幅用トランジスタQ
1のコレクタには、発振出力を導出する出力端子OUT
を有している。
【0008】このような電圧制御発振回路では、発振用
トランジスタQ2のコレクタをコンデンサC7を介し
て、交流的に接地すれば、ベースから見たインピーダン
スは負性となり、そして、発振用トランジスタQ2のベ
ースに共振回路部を、結合コンデンサC4を介して接続
し、他端を接地すれば、この回路は共振回路部の振幅特
性とトランジスタの負性利得が1以上で共振回路とトラ
ンジスタの負性の位相角の和が2nπ(nは整数)とな
る条件を満たす周波数にて発振する。
【0009】そして、増幅用トランジスタQ1で増幅さ
れた発振出力は、コレクタの出力端子OUTより発振出
力される。
【0010】上述の電圧制御発振回路において、負性抵
抗回路部Yの発振用トランジスタQ2のコレクタを接地
コンデンサC7を介して接地していた。この場合、発振
周波数が広帯域・高周波化すると、コンデンサC7のイ
ンピーダンスの周波数依存性が大きくなってしまう。即
ち、図2の線bに示すように、発振周波数範囲Δfのイ
ンピーダンスの変化が激しく、発振出力レベルが発振周
波数によって変動してしまう。図2の線bでは、発振周
波数領域間で、インピーダンスが大きく減少するように
なってしまい、その結果、発振出力のレベルの周波数依
存性が大きくなってしまうことを示している。
【0011】そこで、高周波化、広帯域化に対応するた
め、負性抵抗回路部Yの発振用トランジスタQ2のコレ
クタに接続する接地コンデンサC7として、発振周波数
よりも自己共振周波数が低くなるようなコンデンサを用
いることが考えられる。これにより、コンデンサであり
ながら、発振周波数範囲では、誘導性として動作する。
この場合、コンデンサC7のインピーダンス特性は、図
2の線dや線eのようになる。即ち、発振周波数範囲で
は、コンデンサC7のインピーダンスの変動が小さくな
り、周波数依存性が小さくなる。即ち、発振周波数領域
では発振出力レベルが平坦化する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
に、増幅用トランジスタQ1のコレクタに自己共振周波
数が発振周波数の小さいコンデンサを用いると、発振周
波数領域で十分なインピーダンスが得られないため、結
果として、負性抵抗回路部Yから増幅回路部Zに出力さ
れる発振信号がコンデンサC7を対して接地電位に漏れ
てしまう。これにより、発振出力が必要以上に減衰さ
れ、その結果、増幅用トランジスタQ1のコレクタクか
ら出力される発振出力のレベルが低下してしまう。
【0013】これは、通常、自己共振周波数を越えたコ
ンデンサは、誘導性で動作するものの、そのインピーダ
ンスは、コンデンサの構造、例えば、対向電極、端子電
極などの物理的な形状に大きく起因し、自己共振周波数
が比較的低いコンデンサ(低周波側にあるコンデンサ
(容量が大きい))は、インピーダンスが小さくなる傾
向があるためである。
【0014】本発明では、上述の問題点に鑑みて案出さ
れたものであり、発振出力の周波数帯域で出力レベルの
周波数依存性が小さく、且つ、発振レベルが十分に大き
い電圧制御発振回路を提供することになる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、共振素子また
はストリップ線路と、可変容量ダイオードと、コンデン
サとを含み制御電圧端子から供給される制御電圧を前記
可変容量ダイオードに印加して共振周波数を制御する共
振回路部と、前記共振回路部に接続し、該共振回路部の
共振周波数に基づいて発振信号を出カする発振用トラン
ジスタを含む負性抵抗回路部と、前記負性抵抗回路部に
接続し、前記発振信号を増幅する増幅用トランジスタを
含む増幅回路部とから成る電圧制御発振回路において、
前記発振用トランジスタのコレクタは、発振出力の周波
数にてインピーダンスが誘導性となるコンデンサとイン
ダクタンス素子とを介して接地されていることを特徴と
する電圧制御発振回路である。
【0016】
【作用】本発明の電圧制御発振回路においては、負性抵
抗回路部の発振用トランジスタのコレクタを接地するに
あたり、発振周波数よりも自己共振周波数が低いような
定数を有するコンデンサC7と、インダクタンス素子L
1を直列的に接続している。これにより、コンデンサC
7だけでは、十分に得られないインピーダンスを、イン
ダクタンス素子L1が有するインピーダンスで補ってい
る。即ち、誘導性に動作するコンデンサC7とインダク
タンス素子L3との直列接続になるため、この部分のイ
ンピーダンスが大きくなる。これにより、発振用トラン
ジスタQ2から増幅用トランジスタQ1に供給される発
振信号が接地に漏れることがない。結果として、増幅用
トランジスタQ1のコレクタから出力される発振出力の
レベルを高い状態で維持できる。
【0017】また、発振出力の発振周波数範囲では、誘
導性に動作するコンデンサC7のインピーダンスは、周
波数の依存性が小さくなり、また、インダクタンス素子
L3自身の周波数依存性が小さいため、結果として、こ
の部分でのインピーダンス特性においては周波数依存性
が小さくなる。この結果、発振出力レベルが発振周波数
領域において平坦化する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電圧制御発振回路
を図面に基づいて詳説する。図1は、本発明の電圧制御
発振回絡の回路図である。図1において、Xは共振回路
部であり、Yは負性抵抗回路部、Zは増幅回路部であ
る。
【0019】図において、共振回路部Xは共振手段であ
るストリップ線路SLと、可変容量ダイオードDVと、
コンデンサC1〜C3、結合コンデンサC4、インダク
タンス素子L1とからなり、制御電圧端子Vcを有して
いる。
【0020】負性抵抗回路部Yは、発振用トランジスタ
Q2、各種コンデンサC5〜C7、各種抵抗R1〜R
3、インダクタンス素子L3とから構成されている。
【0021】また、増幅回路部Zは増幅用トランジスタ
Q1、各種コンデンサC8〜C11、各種抵抗R4、イ
ンダクタンス素子L2とから構成されている。また、こ
の増幅回路部Zは、電源電圧供給端子Vccを有し、ま
た、増幅用トランジスタQ1のコククタには出力端子O
UTを有している。
【0022】このような電圧制御発振回路では、負性抵
抗回路部Yの発振用トランジスタQ2のコレクタを高周
波的に接地すれば、べ一スから見たインピーダンスは負
性となり、そして、発振用トランジスタQ2のべ一スに
共振回路部Xを、接合コンデンサC4を介して接続し、
他端を接地すれば、この回路は共振回路部Xの振幅特性
とトランジスタの負性利得が1以上で共振回路とトラン
ジスタの負性の位相角の和が2nπ(nは整数)となる
条件を溝たす周波数にて発振する。そして、この発振信
号は増幅用トランジスタQ1に供給され、ここで増幅さ
れて出力瑞子OUTより発振出力される。
【0023】尚、共振回路部Xにおいて、制御端子Vc
には可変容量ダイオードDVの可変容量成分を制御する
制御電圧が供給される。即ち、可変容量ダイオードDV
に印加される制御電圧を所定値に制御することにより、
ストリップ線路SL及びコンデンサC2、C3からなる
LC共振回路に、さらに可変容量ダイオードDVの容量
成分が付加されることになり、共振回路部Xの共振周波
数を所定値に制御できる。
【0024】本発明では、上述の負性抵抗回路部Yの発
振用トランジスタQ2のベースには共振回路部Xが接続
され、そのコレクタには、コンデンサC7とインダクタ
ンス素子L3とが直列接続されて接地されている。ま
た、エミッタはフィードバック回路を構成するコンデン
C5、高周波的に接地するコンデンサC6が接続されて
いる。
【0025】発振用トランジスタQ2のコレクタは、増
幅回路部Zと接続され、その出力を増幅用トランジスタ
Q1のエミッタに供給している。このため、負性抵抗回
路部Yから増幅回路部Zに供給される発振信号は、負性
抵抗回路部Yの発振用トランジスタQ2のコレクタ接地
される部分を通過するため、接地との間に高周波的に一
定以上のインピーダンスをもたせる必要がある。
【0026】本発明では、発振用トランジスタQ2のコ
レクタと接地電位との間に、コンデンサC7、インダク
タンス素子L3を直列的に接続されている。しかも、こ
のコンデンサC7を、発振周波数範囲にて誘導性で動作
させるため、電圧制御発振回路の発振出力の発振周波数
を自己共振周波数よりも大きくしている。このため、イ
ンピーダンス特性を発振周波数領域において周波数依存
性が少なく平坦化させることができる。
【0027】しかも、コンデンサの自己共振周波数を低
下させた結果、インピーダンス特性が、発振周波数領域
で低くなってしまう(図3の線c〜e)が、本発明で
は、線aのように、インダクタンス素子L3を直列接続
して、インピーダンスの低下を補っている。このため、
発振出力の発振周波数範囲のインピーダンス特性を大き
くすることができる。
【0028】即ち、これにより、発振用トランジスタQ
2のコレクタ接地部分のインピーダンス特性に周波数依
存性少ない、且つインピーダンス特性を大きくすること
ができ、負性抵抗回路部Yの発振用トランジスタQ2か
ら増幅用トランジスタQ1に供給される発振信号を接地
に漏らすことなく、有効に増幅回路部Zに供給でき、高
い発振出力のレベルを維持できることになる。
【0029】本発明者は、発振出力の発振周波数領域を
3727MHz付近の電圧制御発振回路を作成し、例え
ば、コンデンサC7の容量を18pF,インダクタンス
素子L3のインダクタンス成分を1.0nHに設定し
た。
【0030】このような値に設けることにより、発振周
波数範囲でのインピーダンス特性が|Z|=38.0Ω
とすることができ(C7=18pF,L3ショート時は
|Z|=14.6Ω)、しかも、周波数依存性がなく、
L3ショート時に比べ+6dBという高いレベルの安定
した発振出力が得ることができる。
【0031】尚、インダクタンス素子L3の代わりにス
トリップラインを使用しても構わない。
【0032】また、上述の電圧制御発振回路において、
共振手段として、ストリップ線路で説明したが、その他
に、マイクロストリップ線路、インダクタンス素子を用
いることもでき、さらに、誘電体共振素子を用いること
もできる。さらに、負性抵抗回路部の構成や増幅回路部
の構成は、最も一般的な構成を図示しているが、例え
ば、発振出力の波形の純度を向上させたり、また、消費
電力を低下させるように、これらの回路部での構造を種
々変更しても構わない。
【0033】
【発明の効果】本発明の電圧制御発振回路では、負性抵
抗回路部から増幅回路部へ発振信号を供給する発振用ト
ランジスタのコレクタにおいて、接地電位との間に、発
振周波数範囲にて誘導性となるコンデンサと、インダク
タンス素子とを直列接続している。このため、発振用ト
ランジスタのコレクタと接地電位との間のインピーダン
ス特性を容易に高くすることができる。しかも、容量性
で動作するコンデンサに比較して、インピーダンス特性
の周波数依存の偏差が小さくなる。
【0034】従って、負性抵抗回路部の発振用トランジ
スタから増幅回路部の増幅用トランジスタとの間の発振
信号が必要以上に減衰されること無く、周波数依存性の
ない安定し、且つレベルの高い発振出力を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧制御発振回路を説明する回路図で
ある。
【図2】発振用トランジスタの接地部のインピーダンス
を示す特性図である。
【図3】従来の電圧制御発振回路の回路図である。
【符号の説明】
X 共振回路部 Y 負性抵抗回路部 Z 増幅回路部 Q1 増幅用トランジスタ Q2 発振用トランジスタ DV 可変容量ダイオード C7 コンデンサ L3 インダクタンス素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振素子またはストリップ線路と、可変
    容量ダイオードと、コンデンサとを含み制御電圧端子か
    ら供給される制御電圧を前記可変容量ダイオードに印加
    して共振周波数を制御する共振回路部と、 前記共振回路部に接続し、該共振回路部の共振周波数に
    基づいて発振信号を出カする発振用トランジスタを含む
    負性抵抗回路部と、 前記負性抵抗回路部に接続し、前記発振信号を増幅する
    増幅用トランジスタを含む増幅回路部とから成る電圧制
    御発振回路において、 前記負性抵抗回路部の発振用トランジスタのコレクタ
    は、発振出力の周波数にてインピーダンスが誘導性とな
    るコンデンサとインダクタンス素子とを介して接地され
    ていることを特徴とする電圧制御発振回路。
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