JP2001244429A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001244429A
JP2001244429A JP2000051669A JP2000051669A JP2001244429A JP 2001244429 A JP2001244429 A JP 2001244429A JP 2000051669 A JP2000051669 A JP 2000051669A JP 2000051669 A JP2000051669 A JP 2000051669A JP 2001244429 A JP2001244429 A JP 2001244429A
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opening
insulating film
semiconductor device
electrode
forming
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JP2000051669A
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Kenji Kawai
健治 川井
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャパシタの容量を確保することができると
ともに、キャパシタと電極層との界面抵抗の上昇が抑え
られる半導体装置とその製造方法を提供する。 【解決手段】 シリコン基板1上にシリコン酸化膜3が
形成されている。そのシリコン酸化膜3上にシリコン酸
化膜6が形成されている。シリコン酸化膜6、3に開口
部8、4が形成されている。開口部4に形成された電極
層5aの表面はシリコン酸化膜3の上面の位置よりも低
くなっている。電極層5aの表面上を含む開口部4、8
内にキャパシタ下部電極9が形成されている。そのキャ
パシタ下部電極9上にキャパシタ高誘電体膜10を介在
させてキャパシタ上部電極11が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特にキャパシタを有する半導体装
置とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化に伴って、たとえば
ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(以下、「D
RAM」と記す。)などのキャパシタを有する半導体装置
ではキャパシタの容量をいかにして確保するかさまざま
な工夫がなされている。
【0003】そこで、キャパシタを有する半導体装置の
製造方法の一例について図を用いて説明する。まず図3
2に示すように、シリコン基板101上に、ゲート配線
またはビット配線などの所定の配線102を形成する。
その配線102を覆うように、たとえばCVD法により
シリコン酸化膜103を形成する。そのシリコン酸化膜
103上にフォトレジストパターン(図示せず)を形成
する。
【0004】そのフォトレジストパターンをマスクとし
て、シリコン酸化膜103に異方性エッチングを施すこ
とにより、シリコン基板101の表面を露出する開口部
104を形成する。その開口部104を埋めるように、
シリコン酸化膜103上に導電性材料(図示せず)を形
成する。その導電性材料の全面にエッチングを施すこと
により、電極層(プラグ)105を形成する。
【0005】次に図33に示すように、電極層105を
覆うように、シリコン酸化膜103上に、CVD法によ
りシリコン酸化膜106を形成する。そのシリコン酸化
膜106上にフォトレジストパターン107を形成す
る。次に図34に示すように、フォトレジストパターン
107をマスクとして、シリコン酸化膜106に異方性
エッチングを施すことにより、電極層105の表面を露
出する開口部108を形成する。
【0006】次に図35に示すように、CVD法により
開口部108内にアモルファスシリコン層(図示せず)
を形成する。そのアモルファスシリコン層に所定の粗面
化処理を施すことで、キャパシタ下部電極(ストレージ
ノード)109を形成する。次に図36に示すように、
そのキャパシタ下部電極109上に、シリコン窒化膜と
タンタル酸化膜(Ta25)の積層膜からなるキャパシ
タ誘電体膜110を形成する。そのキャパシタ誘電体膜
110上にキャパシタ上部電極(セルプレート電極)1
11を形成する。
【0007】このようにして、キャパシタ下部電極10
9、キャパシタ誘電体膜110およびキャパシタ上部電
極111を含むキャパシタ112を備えた半導体装置が
形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】半導体装置の微細化に
伴い、図34に示す工程では、キャパシタ112の容量
を確保または増加するために開口部108の開口径をで
きるだけ大きくする必要がある。ところが、開口部10
8の開口径を大きくしようとすると残されるシリコン酸
化膜106の部分が小さくなり、隣接する開口部108
同士が繋がって、所望のキャパシタを形成することがで
きなくなる。このため、隣接する開口部同士が繋がらな
いようにするために開口部108の開口径が制限され
て、キャパシタ112の容量を十分に確保することが困
難になることがあった。
【0009】また、図34に示す工程では、露出した電
極層105の表面部分には、開口部108を形成する際
のドライエッチングによって結晶欠陥等のダメージが生
じていたり、有機ポリマーの汚染層が形成されている。
特に、開口部108の開口径の縮小化に伴ってこのよう
な結晶欠陥や有機ポリマーの汚染層がさらに形成されや
すくなる傾向にあり、キャパシタ下部電極109と電極
層105との界面抵抗が増大することがあった。その結
果、キャパシタ112の電気的特性が劣化する問題が生
じ、たとえば、DRAMにおける記憶保持特性が悪化す
ることがあった。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、1つの目的はキャパシタの容量が確
保され、キャパシタと電極層との界面抵抗の上昇が抑え
られる半導体装置を提供することであり、他の目的はそ
のような半導体装置の製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの局面にお
ける半導体装置の1つは、第1絶縁膜と、第1開口部
と、電極層と、第2絶縁膜と、第2開口部と、第1電極
部および第2電極部を含むキャパシタとを備えている。
第1絶縁膜は半導体基板の主表面上に形成されている。
第1開口部は第1絶縁膜に形成されている。電極層は第
1開口部に形成され、第1絶縁膜の上面よりも低い位置
に表面が位置している。第2絶縁膜は第1絶縁膜上に形
成されている。第2開口部は第2絶縁膜に形成され、第
1開口部と繋がっている。第1電極部は電極層の表面上
を含む第1開口部内および第2開口部内に形成されてい
る。第2電極部は第1電極部上に誘電体膜を介在させて
形成されている。
【0012】この半導体装置によれば、電極層の表面の
位置が第1絶縁膜の上面の位置よりも低いことで、露出
した第1開口部内の表面(側面)上にも第1電極部およ
び第2電極部が形成される。その結果、従来の半導体装
置と比較すると、第1電極部と第2電極部とが重なる部
分の面積が増大する。これにより、第1電極部、誘電体
膜および第2電極部を含むキャパシタの容量が増大し、
キャパシタの電気的特性が向上する。
【0013】好ましくは、電極層の表面およびその近傍
では実質的に結晶欠陥を含むダメージ層を有していな
い。
【0014】この場合には、第1電極部と電極層との界
面における電気抵抗を低減することができる。
【0015】また好ましくは、第2開口部は平面的に第
1開口部と部分的にオーバーラップするように第1開口
部に対してずらして配置されている。
【0016】この場合には、第2開口部が第1開口部に
対してずらして配置されることで、第1開口部および第
2開口部内にはさらに第1絶縁膜の上面や第2絶縁膜の
底面(裏面)が露出する。これらの露出した表面の上に
も第1電極部が形成されて、第1電極部と第2電極部と
が重なる部分の面積がさらに増大して、キャパシタの容
量を確保することができる。
【0017】好ましくは、第1開口部の側面上には、第
1絶縁膜とエッチング特性の異なる側壁絶縁膜が形成さ
れている。
【0018】また好ましくは、第1絶縁膜の上面上に
は、第1絶縁膜とエッチング特性の異なる保護絶縁膜が
形成されている。
【0019】このように、側壁絶縁膜および保護絶縁膜
が形成されていることで、第2開口部を形成する際に第
1絶縁膜が過度にエッチングされるのを防止することが
できる。
【0020】好ましくは、電極層の上面には凹部が形成
されている。この場合には、凹部の表面上にも第1電極
部が形成されて、第1電極部と第2電極部とが重なる部
分の面積がさらに増大して、キャパシタの容量を確保す
ることができる。
【0021】また好ましくは、第2開口部は開口径がよ
り大きい大径開口部を含んでいる。この場合にも、第1
電極部と第2電極部とが重なる部分の面積がさらに増大
して、キャパシタの容量を確保することができる。
【0022】そのような大径開口部は、第1絶縁膜と第
2絶縁膜との間に設けられた第2絶縁膜とエッチング特
性の異なる第3絶縁膜に形成されているのが好ましい。
【0023】また好ましくは、第1電極部の表面は凹凸
状であることで、第1電極部と第2電極部とが重なる部
分の面積がさらに増大して、キャパシタの容量を確保す
ることができる。
【0024】本発明の第1の局面における半導体装置の
他の1つは、第1絶縁膜と、第1開口部と、電極層と、
第2絶縁膜と、第2開口部と、第1電極部と、第2電極
部とを備えている第1絶縁膜は半導体基板の主表面上に
形成されている。第1開口部は第1絶縁膜に形成されて
いる。電極層は第1開口部に形成されている。第2絶縁
膜は第1絶縁膜上に形成されていうる。第2開口部は第
2絶縁膜に形成され、開口部がより大きい大径開口部を
含み電極層の表面を露出している。第1電極部は電極層
の上面を含む第2開口部内に形成されている。第2電極
部は第1電極部上に誘電体膜を介在させて形成されてい
る。
【0025】この半導体装置によれば、第2開口部が大
径開口部を含んでいることで、この大径開口部にも第1
電極および第2電極部が形成されて、第1電極部と第2
電極部とが重なる部分の面積が増大する。その結果、第
1電極部、誘電体膜および第2電極部を含むキャパシタ
の容量が増大し、キャパシタの電気的特性が向上する。
【0026】電極層としては、具体的には、ポリシリコ
ン、タングステンおよびチタンナイトライドからなる群
から選ばれるいずれかの材料からなることが好ましい。
【0027】また誘電体膜としては、具体的には、タン
タル酸化膜(Ta25)またはタンタル酸化膜とシリコ
ン窒化膜(SiN)との積層膜が好ましい。
【0028】本発明の第2の局面における半導体装置の
製造方法の1つは、以下の工程を備えている。半導体基
板の主表面上に第1絶縁膜を形成する。その第1絶縁膜
に第1開口部を形成する。第1開口部に導電層を埋込
む。その導電層を覆うように第1絶縁膜上に第2絶縁膜
を形成する。第2絶縁膜に異方性エッチングを施すこと
により、導電層の表面を露出する第2開口部を形成す
る。露出した導電層の表面およびその近傍を除去するこ
とにより、電極層を形成する。電極層の表面上を含む第
1開口部内および第2開口部内に第1電極部を形成す
る。第1電極部上に誘電体膜を介在させて第2電極部を
形成する。
【0029】この製造方法によれば、電極層を形成する
際に導電層の表面およびその近傍が除去されることで、
露出した第1開口部の側面上にも第1電極部および第2
電極部が形成される。これにより、第1電極部と第2電
極部とが重なる部分の面積が増大する。その結果、第1
電極部、誘電体膜および第2電極部を含むキャパシタの
容量が増大し、キャパシタの電気的特性が向上する。ま
た、導電層の表面およびその近傍が除去されることで、
第2開口部を形成する際に導電層の表面に形成された結
晶欠陥などのダメージ層が除去されて、第1電極部と電
極層との界面における電気抵抗を低減することができ、
キャパシタの電気的特性が向上する。
【0030】好ましくは、第2開口部を形成する工程で
は、導電層の表面が部分的に露出するように、第2開口
部が平面的に第1開口部に対してずらして形成される。
【0031】この場合には、第1開口部および第2開口
部内はさらに第1絶縁膜の上面や第2絶縁膜の底面(裏
面)が露出し、これらの露出した表面上にも第1電極部
が形成される。その結果、第1電極部と第2電極部との
重なる部分の面積がさらに増大して、キャパシタの容量
を確保することができる。
【0032】また好ましくは、第1開口部の側面上に、
第1絶縁膜とエッチング特定の異なる側壁絶縁膜を形成
する工程を備えている。
【0033】さらに好ましくは、第1絶縁膜上に、第1
絶縁膜とはエッチング特性の異なる保護絶縁膜を形成す
る工程を備えている。
【0034】これらの場合には、第1絶縁膜上に側壁絶
縁膜または保護絶縁膜が形成されることで、第2開口部
を形成する際に第1絶縁膜が過度にエッチングされるの
を防ぐことができる。
【0035】好ましくは、導電層を埋込む工程は、第1
開口部にボイドを形成する工程を含み、電極層を形成す
る工程は、導電層の表面およびその近傍を除去する際
に、その導電層に形成されたボイドに対応する凹部を電
極層の表面に形成する工程を含んでいる。
【0036】この場合には、導電層の凹部の表面上にも
第1電極部が形成されて、第1電極部と第2電極部とが
重なる部分の面積がさらに増大し、キャパシタの容量を
確保することができる。
【0037】また好ましくは、電極層を形成する工程
は、等方性エッチングを施すことにより、導電層の表面
およびその近傍を除去する工程を含んでいる。
【0038】この場合には、電極層にダメージを与える
のを抑制することができる。その等方性エッチングは、
具体的には、半導体基板の主表面に略平行なエッチング
速度成分を、主表面に略垂直なエッチング速度成分で割
った比が0.1以上である。
【0039】この場合には、導電層の表面およびその近
傍をエッチング残渣を生じさせることなくを良好に除去
することができる。
【0040】さらに好ましくは、等方性エッチングで
は、第2開口部内に露出している第1絶縁膜を同時に等
方的にエッチングすることを含んでいる。
【0041】この場合に、第2開口部の開口径がより大
きくなり、第2開口部内に形成される第1電極部と第2
電極部との重なり部分の面積がさらに増大して、キャパ
シタの容量を確保することができる。
【0042】本発明の第2の局面における半導体装置の
製造方法の他の1つは、以下の工程を備えている。半導
体装置基板の主表面上に第1絶縁膜を形成する。その第
1絶縁膜に第1開口部を形成する。第1開口部に電極層
を形成する。電極層を覆うように第1絶縁膜上に、エッ
チング特性がそれぞれ異なる少なくとも2層からなる第
2絶縁膜を形成する。第2絶縁膜に少なくとも等方性エ
ッチングを施すことにより、より大きい開口径を有する
大径外径部を含み、電極層の表面を露出する第2開口部
を形成する。露出した電極層の表面を含む第2開口部内
に第1電極部を形成する。第1電極部上に誘電体膜を介
在させて第2電極部を形成する。
【0043】この製造方法によれば、第2開口部に形成
された大径開口部にも第1電極部および第2電極部が形
成される。これにより、第1電極部と第2電極部とが重
なる部分の面積が増大する。その結果、第1電極部、誘
電体膜および第2電極部を含むキャパシタの容量が増大
し、キャパシタの電気的特性が向上する。
【0044】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1に係る半導体装置とその製造方法について図を用
いて説明する。まずその製造方法について説明する。図
1に示すように、シリコン基板1上に、たとえばゲート
配線(電極)またはビット線などの厚さ100〜150
nmの所定の配線2を形成する。その配線2を覆うよう
に、シリコン基板1上にたとえばCVD法により厚さ5
00〜1000nmのシリコン酸化膜3を形成する。な
お、このシリコン酸化膜としては、TEOS(Tetr
a EthylOrtho Silicateglas
s)またはBPTEOS(Boro Phospho
TEOS)などが望ましい。
【0045】そのシリコン酸化膜3上に、フォトレジス
トパターン(図示せず)を形成する。そのフォトレジス
トパターンをマスクとして、シリコン酸化膜3に異方性
エッチングを施すことにより、シリコン基板1の表面を
露出する開口部4を形成する。その開口部4を埋めるよ
うに、シリコン酸化膜3上に、たとえばスパッタ法によ
り導電性材料(図示せず)を形成する。その導電性材料
の全面にエッチングを施すことにより、電極層となる導
電層5を形成する。
【0046】次に図2に示すように、導電層5を覆うよ
うに、シリコン酸化膜3上に、たとえばCVD法により
厚さ1000〜1500nmのシリコン酸化膜6を形成
する。そのシリコン酸化膜6上にフォトレジストパター
ン7を形成する。次に、図3および図4に示すように、
フォトレジストパターン7をマスクとして、圧力約6.
7Pa(50mTorr)、C48、CH22およびA
rを含む雰囲気中にて、シリコン酸化膜6に異方性エッ
チングを施すことにより、導電層5の表面を露出する開
口部8を形成する。なお、図4は、図3に示す断面線I
V−IVにおける断面構造を示す。
【0047】次に、図5に示すように、等方性エッチン
グを施すことにより、導電層5の表面およびその近傍を
除去して電極層5aを形成する。これにより、電極層5
aの表面の位置はシリコン酸化膜3の上面の位置よりも
低くなる。このとき、導電層5の表面およびその近傍を
エッチングする量は5〜500nmであることが望まし
い。
【0048】この工程における等方性エッチングでは、
ドライエッチングを施してもよいし、ウエットエッチン
グを施してもよい。たとえば電極層5aとしてポリシリ
コン膜を適用しウエットエッチングを施す場合には、ア
ンモニア(NH3)と水(H2O)との混合溶液を用いる
のが好ましく、ドライエッチングを施す場合には、SF
6、NF3、CF4、CHF3およびO2を含むガスを用い
るのが好ましい。
【0049】また、電極層5aとしてタングステン
(W)を適用しウエットエッチングを施す場合には、H
22を含む溶液を使用するのが好ましく、ドライエッチ
ングを施す場合には、SF6、NF3およびO2を含むガ
スを用いるのが望ましい。さらに、電極層5aとしてチ
タンナイトライド(TiN)を適用しウエットエッチン
グを施す場合には、フッ酸(HF)を用いるのが好まし
く、ドライエッチングを施す場合には、塩素(Cl2
を含むガスを用いるのが好ましい。
【0050】なお、ここでいう等方性とは、シリコン基
板1の主表面に平行なエッチング速度に対するシリコン
基板1の主表面に略垂直なエッチング速度との比が0.
1以上であることが、導電層5の表面およびその近傍を
残渣を生じさせることなく除去して電極層5aを形成す
るうえで望ましい。
【0051】次に図6に示すように、たとえば、モノシ
ラン(SiH4)とフォスフィン(PH3)との混合ガス
を用い、圧力1.3×102〜1.3×103Pa(1〜
10Torr)、温度500〜550℃の下でアモルフ
ァスシリコン膜(図示せず)を形成する。次にジシラン
(Si26)を用い、温度550〜600℃、圧力1.
3×10-2〜1.3×10-3Pa(10-4〜10-5To
rr)の下でアモルファスシリコン膜上にシリコンの核
を形成する。次に、圧力1.3×10-6Pa(10-8
orr)、温度550〜600℃の下でシリコンの核を
成長させることにより、アモルファスシリコン膜の表面
に凹凸を形成してキャパシタ下部電極(ストレージノー
ド)9を形成する。
【0052】次に図7に示すように、キャパシタ下部電
極9上に、シリコン窒化膜およびタンタル酸化膜(Ta
25)の積層膜からなるキャパシタ高誘電体膜10を形
成する。そのキャパシタ高誘電体膜10を覆うように、
たとえばポリシリコン膜などからなるキャパシタ上部電
極(セルプレート)11を形成する。
【0053】このようにして、キャパシタ下部電極9、
キャパシタ高誘電体膜10およびキャパシタ上部電極1
1を含むキャパシタCを備えた半導体装置が得られる。
【0054】このようにして得られた半導体装置では、
図7に示すように、電極層5aの表面の位置がシリコン
酸化膜3の上面の位置よりも低いことで、露出した開口
部4の表面(側面)上にもキャパシタ下部電極9および
キャパシタ上部電極11が形成される。その結果、従来
の半導体装置と比較すると、キャパシタ下部電極9とキ
ャパシタ上部電極11とが重なる部分の面積が増大し、
キャパシタCの容量の増大を図ることが可能になる。
【0055】また、図5に示す工程において、導電層5
の表面およびその近傍部分が等方性エッチングにより除
去されることで、開口部8を形成する際に導電層5の表
面およびその近傍に生じた結晶欠陥等のダメージ層やポ
リマー膜などの汚染層を除去することができる。その結
果、キャパシタ下部電極9と電極層5aとの界面におけ
る電気抵抗を低減することができ、キャパシタの電気的
特性を向上することができる。
【0056】また、図5に示す工程において、導電層5
の表面およびその近傍を等方性エッチングによって除去
する際に、同時にシリコン酸化膜6に形成された開口部
8の開口径を広げてもよい。この場合には、図8に示す
ように、開口部8の開口径Rが増大することで、キャパ
シタ下部電極9とキャパシタ上部電極11との重なる部
分の面積が増大し、キャパシタの容量の増加を図ること
ができる。
【0057】開口部8の開口径を拡大させる量として
は、たとえば隣接する開口部8間の距離を0.3μm、
その間に位置する配線2の幅を0.1μmとすると、実
際のアライメントのずれおよびCDシフトを考慮すれ
ば、最大0.05μm(直径)まで拡大することができ
る。また、この場合の等方性エッチングとしては、シリ
コン基板1の主表面に平行なエッチング速度に対するシ
リコン基板1の主表面に略垂直な方向のエッチング速度
の比は0.1以上1.0以下であることがエッチングを
精度よく行なううえで望ましい。
【0058】また、図9に示すように、電極層5aとな
る導電性材料を形成する際に開口部4の部分にボイド4
3を形成し、このボイド43を利用してキャパシタの容
量を確保してもよい。たとえば、導電性材料としてタン
グステン(W)を用いる場合には、WF6の濃度をより
低くすることで開口部や段差部におけるタングステンの
カバレッジを悪化させることができる。
【0059】あるいは、開口部4の形状をボーイング形
状(樽型形状)とすることでタングステンのカバレッジ
を悪化させることができる。その結果、開口部4にボイ
ド43が形成されやすくなる。
【0060】開口部4にボイド43が形成された後、図
10に示すように、導電層5の表面に等方性エッチング
を施すことでボイドの表面が露出する。さらに、露出し
たボイドの表面が等方的にエッチングされて、電極層5
aの表面にはボイドに対応した凹部44が形成される。
【0061】その後、図6および図7に示す工程と同様
の工程を経ることでキャパシタCを備えた半導体装置が
得られる。特に、このキャパシタCでは、電極層5aの
表面に形成された凹部44の上にもキャパシタ下部電極
9およびキャパシタ上部電極11が形成される。その結
果、このような凹部44がない場合と比較すると、キャ
パシタ下部電極9とキャパシタ上部電極11との重なる
部分の面積がさらに増大して、キャパシタCの容量が増
大する。
【0062】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
係る半導体装置とその製造方法について図を用いて説明
する。まずその製造方法について説明する。実施の形態
1において説明した図2に示す工程において、シリコン
酸化膜6を形成した後に、図11に示すように、フォト
レジストパターン16を形成する。このとき、シリコン
酸化膜6に形成される開口部8が平面的に開口部4と部
分的にオーバーラップするように、アライメントを意識
的にずらしてフォトレジストパターン16を形成する。
【0063】次に図12に示すように、フォトレジスト
パターン16をマスクとしてシリコン酸化膜6に異方性
エッチングを施すことにより、導電層5の表面を部分的
に露出する開口部17を形成する。次に、図13に示す
ように、実施の形態1において説明した図5に示す工程
と同様の工程を経ることにより、導電層5の表面をシリ
コン酸化膜6の上面の位置よりも低くして電極層5aを
形成する。このとき、シリコン酸化膜3の表面(上面)
22およびシリコン酸化膜6の底面(裏面)23が露出
する。
【0064】次に、図14に示すように、実施の形態1
において説明した図6に示す工程と同様の工程を経るこ
とにより、電極層5aの表面上、開口部4および開口部
17内にキャパシタ下部電極(ストレージノード)19
を形成する。次に、図15に示すように、キャパシタ下
部電極19上にキャパシタ高誘電体膜20を介在させて
キャパシタ上部電極(セルプレート)21を形成する。
【0065】これにより、キャパシタ下部電極19、キ
ャパシタ高誘電体膜20およびキャパシタ上部電極21
を含むキャパシタCを備えた半導体装置が得られる。
【0066】上述した半導体装置では、開口部17が平
面的に開口部4に部分的にオーバーラップするように開
口部4に対してずれて配置されている。これにより、開
口部4および開口部8内には、シリコン酸化膜3の上面
22やシリコン酸化膜6の底面(裏面)23が露出す
る。これらの露出した表面の上にもキャパシタ下部電極
19およびキャパシタ上部電極21が形成されること
で、実施の形態1において説明したキャパシタの場合よ
りもキャパシタ下部電極19とキャパシタ上部電極21
とが重なる部分の面積がさらに増大する。その結果、キ
ャパシタの容量がさらに増大して、たとえば、DRAM
などの半導体装置では記憶保持特性がさらに向上する。
【0067】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
係る半導体装置とその製造方法について図を用いて説明
する。まずその製造方法について説明する。図16に示
すように、シリコン基板1上に配線2およびシリコン酸
化膜3を形成した後、たとえばCVD法によりシリコン
窒化膜24を形成する。そのシリコン窒化膜24上に、
フォトレジストパターン(図示せず)を形成する。その
フォトレジストパターンをマスクとして、シリコン窒化
膜24およびシリコン酸化膜3に異方性エッチングを施
すことにより、シリコン基板1の表面を露出する開口部
4を形成する。
【0068】次に図17に示すように、開口部4内を含
むシリコン窒化膜24上に、たとえばCVD法によりシ
リコン窒化膜25を形成する。次に図18に示すよう
に、シリコン窒化膜25に異方性エッチングを施すこと
により、開口部4の側面上にサイドウォール絶縁膜25
aを形成する。次に図19に示すように、開口部4内に
導電層5を形成する。
【0069】次に図20に示すように、シリコン窒化膜
24上に、たとえばCVD法によりシリコン酸化膜6を
形成する。そのシリコン酸化膜6上に、フォトレジスト
パターン(図示せず)を形成する。そのフォトレジスト
パターンをマスクとしてシリコン酸化膜6に異方性エッ
チングを施すことにより、導電層5の表面の一部を露出
する開口部28を形成する。
【0070】次に図21に示すように、等方性エッチン
グを施すことにより導電層5の表面およびその近傍を除
去することにより、導電層5の表面をシリコン酸化膜3
の上面の位置よりも低くして電極層5aを形成する。次
に図22に示すように、実施の形態1において説明した
図6に示す工程と同様の工程を経ることで電極層5aの
表面上、開口部28および開口部4内に、キャパシタ下
部電極30を形成する。
【0071】次に、図7に示す工程と同様の工程を経る
ことで、そのキャパシタ下部電極30上にキャパシタ高
誘電体膜31を介在させてキャパシタ上部電極32を形
成する。
【0072】このようにして、キャパシタ下部電極3
0、キャパシタ高誘電体膜31およびキャパシタ上部電
極32を含むキャパシタCを備えた半導体装置が得られ
る。
【0073】上述した半導体装置では、シリコン酸化膜
3の上面または開口部4の側面上にシリコン酸化膜3と
はエッチング特性の異なるシリコン窒化膜24、25a
が形成されている。これにより、開口部28を形成する
際に、シリコン酸化膜3が過度にエッチングされるのを
防ぐことができる。
【0074】また、導電層5を等方的にエッチングする
際に、シリコン酸化膜3が過度にエッチングされるのを
防止することができる。その結果、シリコン酸化膜3に
埋込まれた配線2が露出して、電極層5aやキャパシタ
下部電極30と電気的に短絡するのを防止することがで
きる。
【0075】なお、この実施の形態では、シリコン酸化
膜3の上面にシリコン窒化膜24を形成し、開口部4の
側面上にサイドウォール絶縁膜25aをそれぞれ形成し
たが、たとえば図23に示すように、シリコン酸化膜3
の上面にのみシリコン窒化膜24を形成してもよい。
【0076】また、図24に示すように、開口部4の上
面にのみサイドウォール絶縁膜25aを形成してもよ
い。これらの場合でも、上述した配線2と電極層5また
はキャパシタ下部電極30との電気的な短絡を十分に防
止することができる。
【0077】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
係る半導体装置とその製造方法について図を用いて説明
する。まずその製造方法について説明する。図25に示
すように、シリコン基板1上に、配線2およびシリコン
酸化膜3を形成する。そのシリコン酸化膜3に開口部4
を形成し、その開口部4に導電層5を形成する。導電層
5を覆うようにシリコン酸化膜3上に、たとえばCVD
法によりシリコン窒化膜35を形成する。そのシリコン
窒化膜35上に、シリコン窒化膜とはエッチング特性の
異なるシリコン酸化膜36を形成する。そのシリコン酸
化膜36上にフォトレジストパターン7を形成する。
【0078】次に図26に示すように、フォトレジスト
パターン7をマスクとして、シリコン酸化膜36に異方
性エッチングを施すことによりシリコン窒化膜35の表
面を露出する開口部37を形成する。次に図27に示す
ように、シリコン窒化膜35に等方性エッチングを施す
ことにより、導電層5の表面を露出する開口部38を形
成する。このとき、シリコン酸化膜36とシリコン窒化
膜35とのエッチング特性の違いにより開口部38の開
口径は開口部37の開口径よりも大きくなる。
【0079】次に図28に示すように、等方性エッチン
グを施すことにより導電層5の表面およびその近傍を除
去することにより、導電層5の表面をシリコン酸化膜3
の上面の位置よりも低くして電極層5aを形成する。次
に図29に示すように、図6に示す工程と同様の工程を
経ることにより、開口部4、38、37内にキャパシタ
下部電極39を形成する。
【0080】次に図30に示すように、図7に示す工程
と同様の工程を経ることにより、キャパシタ下部電極3
9上にキャパシタ高誘電体膜40を介在させてキャパシ
タ上部電極41を形成する。
【0081】これにより、キャパシタ下部電極39、キ
ャパシタ高誘電体膜40およびキャパシタ上部電極41
を含むキャパシタCを備えた半導体装置が得られる。
【0082】上述した半導体装置では、開口部38の開
口径が開口部37の開口径よりも大きいことで、実施の
形態1において説明した図7に示すキャパシタCの構造
と比べると、キャパシタ下部電極39の形成される面積
がより増大し、これによりキャパシタ下部電極39とキ
ャパシタ上部電極41とが重なる部分の面積がさらに増
大する。その結果、キャパシタの容量が増大してキャパ
シタの電気的特性が向上する。
【0083】なお、図31に示すように、電極層5の表
面およびその近傍を等方性エッチングにより除去する工
程を除いても、この場合には、開口部37、38内に十
分なキャパシタ下部電極39が形成されることで、キャ
パシタCの容量の確保を行なうことができる。したがっ
て、この場合には電極層5の等方性エッチングによる除
去工程を削減することができる。
【0084】以上説明したように、本発明に係る半導体
装置の製造方法によって得られる半導体装置において
は、キャパシタの容量に確保あるいは増大を図ることが
できるとともに、キャパシタと電極層との界面抵抗の低
減を図ることができ、たとえば、微細化されたDRAM
における記憶保持特性の向上を図ることができる。
【0085】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0086】
【発明の効果】本発明の1つの局面における半導体装置
の1つによれば、電極層の表面の位置が第1絶縁膜の上
面の位置よりも低いことで、露出した第1開口部内の表
面(側面)上にも第1電極部および第2電極部が形成さ
れる。その結果、従来の半導体装置と比較すると、第1
電極部と第2電極部とが重なる部分の面積が増大する。
これにより、第1電極部、誘電体膜および第2電極部を
含むキャパシタの容量が増大し、キャパシタの電気的特
性が向上する。
【0087】好ましくは、電極層の表面およびその近傍
では実質的に結晶欠陥を含むダメージ層を有していない
ことで、第1電極部と電極層との界面における電気抵抗
を低減することができる。
【0088】また好ましくは、第2開口部は平面的に第
1開口部と部分的にオーバーラップするように第1開口
部に対してずらして配置されていることで、第1開口部
および第2開口部内にはさらに第1絶縁膜の上面や第2
絶縁膜の底面(裏面)が露出する。これらの露出した表
面の上にも第1電極部が形成されて、第1電極部と第2
電極部とが重なる部分の面積がさらに増大して、キャパ
シタの容量を確保することができる。
【0089】好ましくは、第1開口部の側面上には、第
1絶縁膜とエッチング特性の異なる側壁絶縁膜が形成さ
れていることや、第1絶縁膜の上面上には、第1絶縁膜
とエッチング特性の異なる保護絶縁膜が形成されている
ことで、第2開口部を形成する際に第1絶縁膜が過度に
エッチングされるのを防止することができる。
【0090】好ましくは、電極層の表面には凹部が形成
されていることで、その凹部の表面上にも第1電極部が
形成されて、第1電極部と第2電極部とが重なる部分の
面積がさらに増大して、キャパシタの容量を確保するこ
とができる。
【0091】また好ましくは、第2開口部は開口径がよ
り大きい大径開口部を含んでいることで、第1電極部と
第2電極部とが重なる部分の面積がさらに増大して、キ
ャパシタの容量を確保することができる。
【0092】そのような大径開口部は、第1絶縁膜と第
2絶縁膜との間に設けられた第2絶縁膜とエッチング特
性の異なる第3絶縁膜に形成されているのが好ましい。
【0093】また好ましくは、第1電極部の表面は凹凸
状であることで、第1電極部と第2電極部とが重なる部
分の面積がさらに増大して、キャパシタの容量を確保す
ることができる。
【0094】本発明の第1の局面における半導体装置の
他の1つによれば、第2開口部が大径開口部を含んでい
ることで、この大径開口部にも第1電極および第2電極
部が形成されて、第1電極部と第2電極部とが重なる部
分の面積が増大する。その結果、第1電極部、誘電体膜
および第2電極部を含むキャパシタの容量が増大し、キ
ャパシタの電気的特性が向上する。
【0095】電極層としては、具体的には、ポリシリコ
ン、タングステンおよびチタンナイトライドからなる群
から選ばれるいずれかの材料からなることが好ましい。
【0096】また誘電体膜としては、具体的には、タン
タル酸化膜(Ta25)またはタンタル酸化膜とシリコ
ン窒化膜(SiN)との積層膜が好ましい。
【0097】本発明の第2の局面における半導体装置の
製造方法の1つによれば、電極層を形成する際に導電層
の表面およびその近傍が除去されることで、露出した第
1開口部の側面上にも第1電極部および第2電極部が形
成される。これにより、第1電極部と第2電極部とが重
なる部分の面積が増大する。その結果、第1電極部、誘
電体膜および第2電極部を含むキャパシタの容量が増大
し、キャパシタの電気的特性が向上する。また、導電層
の表面およびその近傍が除去されることで、第2開口部
を形成する際に導電層の表面に形成された結晶欠陥など
のダメージ層が除去されて、第1電極部と電極層との界
面における電気抵抗を低減することができ、キャパシタ
の電気的特性が向上する。
【0098】好ましくは、第2開口部を形成する工程で
は、導電層の表面が部分的に露出するように、第2開口
部が平面的に第1開口部に対してずらして形成されるこ
とで、第1開口部および第2開口部内はさらに第1絶縁
膜の上面や第2絶縁膜の底面(裏面)が露出し、これら
の露出した表面上にも第1電極部が形成される。その結
果、第1電極部と第2電極部との重なる部分の面積がさ
らに増大して、キャパシタの容量を確保することができ
る。
【0099】また好ましくは、第1開口部の側面上に、
第1絶縁膜とエッチング特定の異なる側壁絶縁膜を形成
する工程を備えていたり、第1絶縁膜上に、第1絶縁膜
とはエッチング特性の異なる保護絶縁膜を形成する工程
を備えていることで、第2開口部を形成する際に第1絶
縁膜が過度にエッチングされるのを防ぐことができる。
【0100】好ましくは、導電層を埋込む工程は、第1
開口部にボイドを形成する工程を含み、電極層を形成す
る工程は、導電層の表面およびその近傍を除去する際
に、その導電層に形成されたボイドに対応する凹部を電
極層の表面に形成する工程を含んでいることで、導電層
の凹部の表面上にも第1電極部が形成されて、第1電極
部と第2電極部とが重なる部分の面積がさらに増大し、
キャパシタの容量を確保することができる。
【0101】また好ましくは、電極層を形成する工程
は、等方性エッチングを施すことにより、導電層の表面
およびその近傍を除去する工程を含んでいることで、電
極層にダメージを与えるのを抑制することができる。
【0102】その等方性エッチングは、具体的には、半
導体基板の主表面に略平行なエッチング速度成分を、主
表面に略垂直なエッチング速度成分で割った比が0.1
以上であることで、導電層の表面およびその近傍をエッ
チング残渣を生じさせることなくを良好に除去すること
ができる。
【0103】さらに好ましくは、等方性エッチングで
は、第2開口部内に露出している第1絶縁膜を同時に等
方的にエッチングすることを含んでいることで、第2開
口部の開口径がより大きくなり、第2開口部内に形成さ
れる第1電極部と第2電極部との重なり部分の面積がさ
らに増大して、キャパシタの容量を確保することができ
る。
【0104】本発明の第2の局面における半導体装置の
製造方法の他の1つによれば、第2開口部に形成された
大径開口部にも第1電極部および第2電極部が形成され
る。これにより、第1電極部と第2電極部とが重なる部
分の面積が増大する。その結果、第1電極部、誘電体膜
および第2電極部を含むキャパシタの容量が増大し、キ
ャパシタの電気的特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製
造方法の1工程を示す断面図である。
【図2】 実施の形態において、図1に示す工程の後に
行なわれる工程を示す断面図である。
【図3】 同実施の形態において、図2に示す工程の後
に行なわれる工程を示す平面図である。
【図4】 同実施の形態において、図3に示す断面線I
V−IVにおける断面図である。
【図5】 同実施の形態において、図4に示す工程の後
に行なわれる工程を示す断面図である。
【図6】 同実施の形態において、図5に示す工程の後
に行なわれる工程を示す断面図である。
【図7】 同実施の形態において、図6に示す工程の後
に行なわれる工程を示す断面図である。
【図8】 同実施の形態における半導体装置の第1の変
形例を示す断面図である。
【図9】 同実施の形態における半導体装置の第2の変
形例を示す断面図である。
【図10】 同実施の形態において、図9に示す工程の
後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の
製造方法の1工程を示す断面図である。
【図12】 同実施の形態において、図11に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図13】 同実施の形態において、図12に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図14】 同実施の形態において、図13に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図15】 同実施の形態において、図14に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図16】 本発明の実施の形態3に係る半導体装置の
製造方法の1工程を示す断面図である。
【図17】 同実施の形態において、図16に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図18】 同実施の形態において、図17に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図19】 同実施の形態において、図18に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図20】 同実施の形態において、図19に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図21】 同実施の形態において、図20に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図22】 同実施の形態において、図21に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図23】 同実施の形態における半導体装置の第1の
変形例を示す断面図である。
【図24】 同実施の形態における半導体装置の第2の
変形例を示す断面図である。
【図25】 本発明の実施の形態4に係る半導体装置の
製造方法の1工程を示す断面図である。
【図26】 同実施の形態において、図25に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図27】 同実施の形態において、図26に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図28】 同実施の形態において、図27に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図29】 同実施の形態において、図28に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図30】 同実施の形態において、図29に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図31】 同実施の形態における半導体装置の変形例
を示す断面図である。
【図32】 従来の半導体装置の製造方法の1工程を示
す断面図である。
【図33】 図32に示す工程の後に行なわれる工程を
示す断面図である。
【図34】 図33に示す工程の後に行なわれる工程を
示す断面図である。
【図35】 図34に示す工程の後に行なわれる工程を
示す断面図である。
【図36】 図35に示す工程の後に行なわれる工程を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2 配線、3、6 シリコン酸化
膜、4、8、17、28、37、38 開口部、5 電
極層、7、16 フォトレジストパターン、9、19、
30、39 キャパシタ下部電極、10、20、31、
40 キャパシタ高誘電体膜、11、21、32、41
キャパシタ上部電極、22 表面、23底面(裏
面)、24、25 シリコン窒化膜、25a サイドウ
ォール絶縁膜。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主表面上に形成された第1
    絶縁膜と、 前記第1絶縁膜に形成された第1開口部と、 前記第1開口部に形成され、前記第1絶縁膜の上面より
    も低い位置に表面が位置する電極層と、 前記第1絶縁膜上に形成された第2絶縁膜と、 前記第2絶縁膜に形成され、前記第1開口部と繋がる第
    2開口部と、 前記電極層の表面上を含む前記第1開口部内および前記
    第2開口部内に形成された第1電極部および前記第1電
    極部上に誘電体膜を介在させて形成された第2電極部と
    を含むキャパシタとを備えた、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記電極層の表面およびその近傍は、実
    質的に結晶欠陥を含むダメージ層を有していない、請求
    項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2開口部は、平面的に前記第1開
    口部と部分的にオーバーラップするように前記第1開口
    部に対してずらして配置されている、請求項1または2
    に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1開口部の側面上には、前記第1
    絶縁膜とエッチング特性の異なる側壁絶縁膜が形成され
    ている、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1絶縁膜の上面上には、前記第1
    絶縁膜とエッチング特性の異なる保護絶縁膜が形成され
    ている、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記電極層の表面には凹部が形成されて
    いる、請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第2開口部は開口径がより大きい大
    径開口部を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の半導
    体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜との間
    に、前記第2絶縁膜とエッチング特性の異なる第3絶縁
    膜を備え、 前記大径開口部は前記第3絶縁膜に形成されている、請
    求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第1電極部の表面は凹凸状である、
    請求項1〜8のいずれかに記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板の主表面上に形成された第
    1絶縁膜と、 前記第1絶縁膜に形成された第1開口部と、 前記第1開口部に形成された電極層と、 前記第1絶縁膜上に形成された第2絶縁膜と、 前記第2絶縁膜に形成され、開口部がより大きい大径開
    口部を含み前記電極層の表面を露出する第2開口部と、 前記電極層の表面上を含む前記第2開口部内に形成され
    た第1電極部と、 前記第1電極部上に誘電体膜を介在させて形成された第
    2電極部とを備えた、半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記電極層は、ポリシリコン、タング
    ステンおよびチタンナイトライドからなる群から選ばれ
    るいずれかの材料からなる、請求項1〜10のいずれか
    に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記誘電体膜は、タンタル酸化膜(T
    25)またはタンタル酸化膜とシリコン窒化膜(Si
    N)との積層膜を含む、請求項1〜11のいずれかに記
    載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 半導体基板の主表面上に第1絶縁膜を
    形成する工程と、 前記第1絶縁膜に第1開口部を形成する工程と、 前記第1開口部に導電層を埋込む工程と、 前記導電層を覆うように前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜
    を形成する工程と、 前記第2絶縁膜に異方性エッチングを施すことにより、
    前記導電層の表面を露出する第2開口部を形成する工程
    と、 露出した前記導電層の表面およびその近傍を除去するこ
    とにより、電極層を形成する工程と、 前記電極層の表面上を含む前記第1開口部内および前記
    第2開口部内に第1電極部を形成する工程と、 前記第1電極部上に誘電体膜を介在させて第2電極部を
    形成する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第2開口部を形成する工程では、
    前記導電層の表面が部分的に露出するように、前記第2
    開口部が平面的に前記第1開口部に対してずらして形成
    される、請求項13記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1開口部の側面上に、前記第1
    絶縁膜とはエッチング特定の異なる側壁絶縁膜を形成す
    る工程を備えた、請求項13または14に記載の半導体
    装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第1絶縁膜上に、前記第1絶縁膜
    とはエッチング特性の異なる保護絶縁膜を形成する工程
    を備えた、請求項13〜15のいずれかに記載の半導体
    装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記導電層を埋込む工程は、前記第1
    開口部にボイドを形成する工程を含み、 前記電極層を形成する工程は、前記導電層の表面および
    その近傍を除去する際に、前記導電層に形成された前記
    ボイドに対応する凹部を前記電極層の表面に形成する工
    程を含む、請求項13〜16のいずれかに記載の半導体
    装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記電極層を形成する工程は、等方性
    エッチングを施すことにより、前記導電層の表面および
    その近傍を除去する工程を含む、請求項13〜17のい
    ずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記等方性エッチングでは、前記半導
    体基板の主表面に略平行なエッチング速度成分を、主表
    面に略垂直なエッチング速度成分で除した比が0.1以
    上である、請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記等方性エッチングでは、前記第2
    開口部内に露出している前記第2絶縁膜を同時に等方的
    にエッチングすることを含む、請求項18または19に
    記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 半導体装置基板の主表面上に第1絶縁
    膜を形成する工程と、 前記第1絶縁膜に第1開口部を形成する工程と、 前記第1開口部に電極層を形成する工程と、 前記電極層を覆うように前記第1絶縁膜上に、エッチン
    グ特性がそれぞれ異なる少なくとも2層からなる第2絶
    縁膜を形成する工程と、 前記第2絶縁膜に少なくとも等方性エッチングを施すこ
    とにより、より大きい開口径を有する大径開口部を含
    み、前記電極層の表面を露出する第2開口部を形成する
    工程と、 露出した前記電極層の表面を含む前記第2開口部内に第
    1電極部を形成する工程と、 前記第1電極部上に誘電体膜を介在させて第2電極部を
    形成する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。
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