JP2001244256A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP2001244256A
JP2001244256A JP2000057228A JP2000057228A JP2001244256A JP 2001244256 A JP2001244256 A JP 2001244256A JP 2000057228 A JP2000057228 A JP 2000057228A JP 2000057228 A JP2000057228 A JP 2000057228A JP 2001244256 A JP2001244256 A JP 2001244256A
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Tsunemi Akita
恒美 秋田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CVD膜の膜厚分布を全体にわたって均一に
する。 【解決手段】 常圧CVD装置は、ガス導入口10を有
する処理室3においてウエハ1を保持するサセプタ8
と、処理室3に配置されてガス導入口10から導入され
た処理ガス16を流通させる複数の流通孔13が中心部
を除いて開設されたブロッカプレート12と、サセプタ
8とブロッカプレート12との間に配置されて各流通孔
13を流通した処理ガス16をウエハ1に向けて吹き出
す複数の吹出口15が全面に開設されたフェイスプレー
ト14とを備えている。 【効果】 ガス導入口から導入の処理ガスはブロッカプ
レートの中心部で周辺に放射状に拡散され、ブロッカプ
レートの各流通孔からフェイスプレート全体に均等に供
給され、フェイスプレートの各吹出口からウエハ全面に
均等に吹き出すため、処理ガスによるウエハ上の成膜の
膜厚分布は均一になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理装置、特に、
処理ガスを用いて被処理物に所望の処理を施す処理装置
に関し、例えば、半導体装置の製造工程において、半導
体ウエハ(以下、ウエハという。)に酸化膜や金属膜等
を成膜処理するのに利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、ウエハ
に酸化膜の一例であるTEOS(トリ・エチル・オルソ
・シリケート)膜を形成する場合には、常圧CVD装置
が使用されている。従来のこの種の常圧CVD装置とし
て、ガス導入口と排気口とを有する処理室と、処理室に
おいて被処理物であるウエハを保持するサセプタと、処
理室に配置されてガス導入口から導入された処理ガスを
流通する流通孔が複数開設されたブロッカプレートと、
処理室においてサセプタに保持されたウエハとブロッカ
プレートとの間に配置されてブロッカプレートの各流通
孔からの処理ガスを複数の吹出口からウエハに向けてシ
ャワー状に吹き出すフェイスプレートとを備えているも
の、がある。
【0003】なお、常圧CVD装置を述べてある例とし
ては、株式会社工業調査会1994年11月25日発行
「電子材料1994年11月号別冊」P44〜P51、
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体集積
回路装置の微細化や高集積化に伴って、常圧CVD技術
を含む気相成長処理技術においては、膜厚や膜質(不純
物濃度、結晶性)を均一かつ高精度に形成することが求
められている。
【0005】しかしながら、前記した常圧CVD装置に
よってウエハに形成されたTEOS膜は、ウエハ面内の
中心部における膜厚が厚くなり周辺部の膜厚が薄くな
り、膜厚分布の均一性が低下するという問題点があるこ
とが本発明者によって明らかにされた。前記した常圧C
VD装置によってウエハに成膜されたTEOS膜の膜厚
が中心部において厚くなるのは、次のような理由による
と考えられる。
【0006】前記した常圧CVD装置において、複数の
流通孔がブロッカプレートに全面にわたって均等に開設
されているとともに、複数の吹出口がフェイスプレート
に全面にわたって均等に開設されているため、中心部に
配置の導入口から導入された処理ガスがブロッカプレー
トの中心部に位置した流通孔を集中的に流通してフェイ
スプレートの中心部に位置した吹出口をそのまま通過し
て吹き出してしまう状態になり、その結果、処理ガスが
ウエハの中心部に集中的に供給される状態になり、ウエ
ハの中心部の膜厚が他の部位よりも厚くなってしまう。
【0007】そこで、フェイスプレートの中心部の吹出
口を閉塞することが考えられる。ところが、フェイスプ
レートの中心部の吹出口を閉塞すると、ウエハの中心部
に対する処理ガスの供給量が不足するため、今度は、ウ
エハの中心部の膜厚が他の部位よりも薄くなってしまう
という問題点があることが本発明者によって明らかにさ
れた。
【0008】本発明の目的は、被処理物に対して均一な
処理を施すことができる処理装置を提供することにあ
る。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0011】すなわち、処理装置は、ガス導入口を有す
る処理室と、この処理室において被処理物を保持するサ
セプタと、前記処理室に配置されて前記ガス導入口から
導入された処理ガスを流通させる複数の流通孔が開設さ
れたブロッカプレートと、前記サセプタに保持された前
記被処理物と前記ブロッカプレートとの間に配置されて
前記ブロッカプレートの各流通孔を流通した処理ガスを
前記被処理物に向けて吹き出す複数の吹出口が開設され
たフェイスプレートとを備えており、前記複数の流通孔
は前記ブロッカプレートの中心部の領域を除いて全面に
わたって開設されており、前記複数の吹出口は前記フェ
イスプレートの全面の領域にわたって開設されているこ
とを特徴とする。
【0012】また、前記複数の流通孔は複数種類の口径
のものを備えており、口径の小さい流通孔が前記ブロッ
カプレート内周側の領域に配置され、口径の大きい流通
孔が前記ブロッカプレート外周側の領域に全面にわたっ
て開設されており、前記複数の吹出口が前記フェイスプ
レートの全面の領域にわたって開設されていることを特
徴とする。
【0013】前記した第一の手段によれば、ブロッカプ
レートの中心部には流通孔が開設されていないことによ
り、中心部に配置のガス導入口から導入された処理ガス
はブロッカプレートの中心部において衝突して周辺に向
けて放射状に拡散されるため、ブロッカプレートの各流
通孔からは処理ガスがフェイスプレートに向けて全体に
わたって均等に供給される状態になり、フェイスプレー
トの各吹出口からは処理ガスが被処理物の全面にわたっ
て均等にシャワー状に吹き出すことになる。つまり、被
処理物には処理ガスが全面にわたって均一に供給される
状態になるため、被処理物に対する処理状態は全体にわ
たって均一になる。
【0014】前記した第二の手段によれば、ブロッカプ
レートに開設された流通孔の口径が大小適宜に設定され
ていることにより、中心部に配置のガス導入口から導入
された処理ガスは各流通孔をそれらの口径に応じて流通
することになるため、ブロッカプレートの各流通孔から
は処理ガスがフェイスプレートに向けて全体にわたって
均等に供給される状態になり、フェイスプレートの各吹
出口からは処理ガスが被処理物の全面にわたって均等に
シャワー状に吹き出すことになる。つまり、被処理物に
は処理ガスが全面にわたって均一に供給される状態にな
るため、被処理物に対する処理状態は全体にわたって均
一になる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態であ
る常圧CVD装置を示す正面断面図である。図2(a)
はそのブロッカプレートの平面図であり、(b)はその
フェイスプレートの平面図である。図3は作用を説明す
るための拡大部分断面図である。
【0016】本実施の形態において、本発明に係る処理
装置は、ウエハ1に成膜処理を施す常圧CVD装置とし
て構成されており、被処理物としてのウエハ1を処理す
るための処理室3を形成したチャンバ2を備えている。
チャンバ2は上端面が閉塞し下端面が開口した円筒形状
に形成されており、チャンバ2の下端開口はウエハ1の
出し入れ口4を構成している。チャンバ2の円筒壁の中
間部には排気口5が全周にわたって均等に配置されて処
理室3に連通するように開設されており、排気口5には
処理室3を大気圧よりも若干低めの真空度に排気する排
気装置(図示せず)が接続されている。
【0017】処理室3の下部の内周面にはセラミックに
よって形成された内張り6が全体にわたって添着されて
いる。処理室3の下部の筒心上には支持軸7が配設され
ており、支持軸7はエアシリンダ装置等から構成された
昇降駆動装置(図示せず)によって昇降されるようにな
っている。支持軸7の上端にはウエハ1よりも大径の円
盤形状に形成されたサセプタ8が同心に配されて水平に
固定されており、サセプタ8の上面はウエハ1を密着し
て保持するように構成されている。サセプタ8の内部に
はヒータ9が設置されており、ヒータ9はサセプタ8が
保持したウエハ1を全体にわたって均一に加熱するよう
になっている。なお、サセプタ8にはエジェクタピン
(図示せず)が上下方向に挿通されるようになってお
り、サセプタ8が支持軸7によってウエハ出し入れ口4
に下降された際に、エジェクタピンはサセプタ8の上の
ウエハ1を持ち上げてサセプタ8の上面から浮かせるよ
うになっている。
【0018】チャンバ2の天井壁の中心にはガス導入口
10が上下方向に開設されており、その下側には内径が
処理室3の内径と略等しい円盤中空形状のバッファ部1
1が同心的に形成されている。バッファ部11の上端部
にはブロッカプレート12がガス導入口10に近接され
て水平に固定されている。ブロッカプレート12はアル
ミニウムが用いられて厚さ2〜3mmの円盤形状に形成
されており、バッファ部11の上端部に建て込まれて固
定されている。
【0019】図2(a)に示されているように、ブロッ
カプレート12にはガス導入口10に導入された処理ガ
スを流通させる流通孔13が複数個、中心部の領域を除
いて全面にわたって放射状に配置されて開設されてお
り、各流通孔13の口径は等しく設定されている。すな
わち、流通孔13はブロッカプレート12の中心には開
設されておらず、ガス導入口10の開口の投影面の外側
に最も内側の各流通孔13が配置された状態になってい
る。そして、流通孔13の口径は0.5〜1.0mm程
度に設定されている。
【0020】バッファ部11のブロッカプレート12の
下方にはフェイスプレート14が所定の間隔(5〜10
mm程度)をもって水平に固定されている。フェイスプ
レート14はアルミニウムが用いられて厚さ10mm程
度の円盤形状に形成されており、バッファ部11の段付
き部に建て込まれて固定されている。
【0021】図2(b)に示されているように、フェイ
スプレート14にはバッファ部11に供給された処理ガ
スを流通して処理室3にシャワー状に吹き出させる複数
個の吹出口15が全面にわたって放射状に配置されて開
設されている。図1、図2(b)および図3に示されて
いるように、各吹出口15は孔径の大きい大径部15a
と孔径の小さい小径部15bとから構成されており、大
径部15aがバッファ部11側に形成され、小径部15
bが処理室3側に形成されている。各吹出口15の小径
部15bの口径はブロッカプレート12の流通孔13の
口径と略等しく設定されており、大径部の口径15aは
小径部15bの口径の1.5〜2.0倍程度に設定され
ている。
【0022】次に、作用を説明する。
【0023】サセプタ8が支持軸7によってウエハ出し
入れ口4に下降された状態で、サセプタ8の上面に被処
理物としてのウエハ1がウエハ移載装置(図示せず)に
よって移載されると、図1および図2に示されているよ
うに、サセプタ8はウエハ1が処理室3におけるフェイ
スプレート14の下面に近接する位置に支持軸7によっ
て上昇される。また、サセプタ8に移載されたウエハ1
はヒータ9によって温度分布が全体にわたって均一にな
るように加熱される。
【0024】処理室3が排気口5によって大気圧よりも
若干低い真空度に排気されて安定すると、処理ガス16
がガス導入口10に供給される。例えば、TEOS膜が
ウエハ1に形成される場合には、シリコン(Si)のエ
チル化合物とオゾン(O3 )が供給される。
【0025】図3に示されているように、ブロッカプレ
ート12の中心に流通孔13が開設されていないため、
ガス導入口10に導入された処理ガス16はブロッカプ
レート12の中心の壁面に吹き当たって径方向外向きに
放射状に拡散するように流れることにより各流通孔13
に均等に分散し、各流通孔13からバッファ部11にそ
れぞれ流通して行く状態になる。
【0026】各流通孔13からバッファ部11に均等に
それぞれ流れ込んだ処理ガス16はバッファ部11にお
いて適度に拡散することによりさらに全体的に均一な分
布状態になり、フェイスプレート14の各吹出口15の
大径部15aにそれぞれ均等に流入し、各吹出口15の
小径部15bから処理室3に均等な吹出量をもってシャ
ワー状に吹き出す。この際、フェイスプレート14の中
心に開設された吹出口15からも他の吹出口15と同等
に処理ガス16が吹き出す。
【0027】中心の吹出口15も含めて各吹出口15か
ら均等な吹出量をもってシャワー状に吹き出した処理ガ
ス16はウエハ1の全面にわたって均等に供給された状
態になるため、ウエハ1には処理ガス16が全面にわた
って均等に接触する状態になる。ウエハ1に全面にわた
って均等に接触した処理ガス16はウエハ1の外方で開
設した排気口5から排気されて行く。
【0028】そして、加熱されたウエハ1に接触した処
理ガス16はCVD反応によってウエハ1の表面にTE
OS膜を形成する。この際、処理ガス16がウエハ1の
全面にわたって均等に接触するため、処理ガス16によ
ってウエハ1の上に形成されたTEOS膜の膜厚分布は
全面にわたって均一になる。すなわち、CVD反応によ
る成膜レートは処理ガス16のウエハ1に対する供給量
に依存するため、処理ガス16のウエハ1に対する供給
量が全面にわたって均等であれば、成膜の膜厚分布はウ
エハ1の全面にわたって均一になる。
【0029】ところで、ブロッカプレートの中心に流通
孔が開設されているとともに、フェンスプレートの中心
にも吹出口が開設されている従来例の場合には、ガス導
入口に供給された処理ガスが中心の流通孔および吹出口
を直通してしまうため、ウエハの中心部に対する処理ガ
スの供給量が増加することによって成膜レートが高くな
り、その結果、ウエハの中心部において膜厚が厚くなっ
てしまう。
【0030】そこで、フェイスプレートの中心の吹出口
を塞いだ場合には、中心部の吹出口から処理ガスが全く
吹き出さない状態になることにより、ウエハの中心部に
は処理ガスが供給されないか希薄な状態になるため、成
膜レートが低くなり、その結果、ウエハの中心部におい
て膜厚が薄くなってしまう。
【0031】以上のようにして、TEOS膜がウエハ1
に全面にわたって均一に形成され所定の処理時間が経過
すると、サセプタ8は支持軸7によってウエハ出し入れ
口4に下降される。サセプタ8に保持された成膜済みの
ウエハ1はエジェクタピンによってサセプタ8から浮か
された状態でウエハ移載装置によって受け取られ、ウエ
ハ出し入れ口4から搬出される。
【0032】以降、前述した作業が繰り返されることに
より、ウエハ1にTEOS膜が枚葉処理によって形成さ
れて行く。
【0033】前記実施形態によれば、次の効果が得られ
る。
【0034】1) ブロッカプレート12の中心部から流
通孔13をなくすことにより、ガス導入口10から導入
された処理ガス16を各流通孔13に均等に分散させる
ことができるため、各流通孔13からフェイスプレート
14に供給される処理ガスの供給量を中心部と周辺部と
において均等に制御することができる。
【0035】2) 前記1)により、フェイスプレート14
の各吹出口15から処理ガス16をウエハ1の全面に均
等にシャワー状に吹き出させることができるため、処理
ガス16をウエハ1の全面に均等に接触させることがで
き、処理ガス16による成膜の膜厚分布を全体にわたっ
て均一に制御することができる。
【0036】3) 前記1)および2)により、処理ガスの供
給量を抑制することによって成膜レートを遅延しつつウ
エハ面内の膜厚分布を均一に制御することができるた
め、処理ガスの使用量を低減することができる。
【0037】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0038】例えば、ブロッカプレート12の中心部か
ら流通孔をなくすように構成するに限らず、図4に示さ
れているように、ブロッカプレート12Aの全面にわた
って口径の相異なる複数の流通孔を形成してもよい。す
なわち、図4に示されているブロッカプレート12Aに
おいては、ブロッカプレート12Aの内周側の領域には
口径が0.3mmの流通孔13Aが全体にわたって開設
されており、ブロッカプレート12Aの外周側の領域に
は口径が0.5mmの流通孔13Bが全面にわたって開
設されている。
【0039】図4(b)に示されているように、ガス導
入口10からブロッカプレート12Aに供給された処理
ガス16は内側領域の各流通孔13Aを最初に流通しよ
うとするが、内側領域の各流通孔13Aの口径は小さい
ため、その流通量は抑制されることになる。内側領域の
各流通孔13Aで流通を抑制された処理ガス16は周辺
部に向かって放射状に拡散して行き、外側領域の各流通
孔13Bに分散してバッファ部11へ流通することにな
る。この際、外側領域の各流通孔13Bの口径は内側領
域の各流通孔13Aの口径よりも大径に設定されている
ため、内側領域の各流通孔13Aでバッファ部11に流
通した残りの処理ガス16であっても、外側領域の各流
通孔13Bにおける処理ガス16の流通量は内側領域の
流通孔13Aにおける処理ガス16の流通量と同等にな
る。
【0040】つまり、本実施の形態においても、ブロッ
カプレート12の各流通孔13Aおよび13Bを流通す
る処理ガス16の流量は全面にわたって均等になり、バ
ッファ部11に供給される処理ガス16の供給量はバッ
ファ部11の全体にわたって均一になる。その結果、バ
ッファ部11においてフェイスプレート14に供給され
る処理ガス16の供給量は中心部と周辺部において均等
になるため、フェイスプレート14の各吹出口15から
シャワー状に吹き出される処理ガス16の吹出量も全体
にわたって均等になり、処理ガス16によるウエハ1の
成膜の膜厚分布を全体にわたって均一に制御することが
できる。
【0041】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるTEO
S膜を形成する常圧CVD装置について説明したが、そ
れに限定されるものではなく、その他の酸化膜や金属膜
等を形成する常圧CVD装置や減圧CVD装置およびプ
ラズマCVD装置、さらには、ドライエッチング装置等
の処理装置全般に適用することができる。
【0042】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0043】ブロッカプレートの中心部に流通孔を開設
しないことにより、中心部に配置のガス導入口から導入
された処理ガスはブロッカプレートの中心部において衝
突して周辺に向けて放射状に拡散されるため、ブロッカ
プレートの各流通孔からは処理ガスがフェイスプレート
に向けて全体にわたって均等に供給される状態になり、
フェイスプレートの各吹出口からは処理ガスが被処理物
の全面にわたって均等にシャワー状に吹き出すことにな
り、その結果、被処理物には処理ガスが全面にわたって
均一に供給される状態になるため、被処理物に対する処
理状態を全体にわたって均一に制御することができる。
【0044】ブロッカプレートに開設される流通孔の口
径を大小適宜に設定することにより、中心部に配置のガ
ス導入口から導入された処理ガスは各流通孔をそれらの
口径に応じて流通することになるため、ブロッカプレー
トの各流通孔からは処理ガスがフェイスプレートに向け
て全体にわたって均等に供給される状態になり、フェイ
スプレートの各吹出口からは処理ガスが被処理物の全面
にわたって均等にシャワー状に吹き出すことになり、そ
の結果、被処理物には処理ガスが全面にわたって均一に
供給される状態になるため、被処理物に対する処理状態
を全体にわたって均一に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である常圧CVD装置を
示す正面断面図である。
【図2】(a)はそのブロッカプレートの平面図であ
り、(b)はそのフェイスプレートの平面図である。
【図3】作用を説明するための拡大部分断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態である常圧CVD装置
を示しており、(a)はブロッカプレートの平面図、
(b)は主要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ウエハ(被処理物)、2…チャンバ、3…処理室、
4…ウエハ出し入れ口、5…排気口、6…内張り、7…
支持軸、8…サセプタ、9…ヒータ、10…ガス導入
口、11…バッファ部、12、12A…ブロッカプレー
ト、13…流通孔、13A…小口径の流通孔、13B…
大口径の流通孔、14…フェイスプレート、15…吹出
口、15a…大径部、15b…小径部、16…処理ガ
ス。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス導入口を有する処理室と、この処理
    室において被処理物を保持するサセプタと、前記処理室
    に配置されて前記ガス導入口から導入された処理ガスを
    流通させる複数の流通孔が開設されたブロッカプレート
    と、前記サセプタに保持された前記被処理物と前記ブロ
    ッカプレートとの間に配置されて前記ブロッカプレート
    の各流通孔を流通した処理ガスを前記被処理物に向けて
    吹き出す複数の吹出口が開設されたフェイスプレートと
    を備えており、前記複数の流通孔は前記ブロッカプレー
    トの中心部の領域を除いて全面にわたって開設されてお
    り、前記複数の吹出口は前記フェイスプレートの全面の
    領域にわたって開設されていることを特徴とする処理装
    置。
  2. 【請求項2】 ガス導入口を有する処理室と、この処理
    室において被処理物を保持するサセプタと、前記処理室
    に配置されて前記ガス導入口から導入された処理ガスを
    流通させる複数の流通孔が開設されたブロッカプレート
    と、前記サセプタに保持された前記被処理物と前記ブロ
    ッカプレートとの間に配置されて前記ブロッカプレート
    の各流通孔を流通した処理ガスを前記被処理物に向けて
    吹き出す複数の吹出口が開設されたフェイスプレートと
    を備えており、前記複数の流通孔は複数種類の口径のも
    のを備えており、口径の小さい流通孔が前記ブロッカプ
    レート内周側の領域に配置され、口径の大きい流通孔が
    前記ブロッカプレート外周側の領域に全面にわたって開
    設されており、前記複数の吹出口が前記フェイスプレー
    トの全面の領域にわたって開設されていることを特徴と
    する処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の吹出口は大径部と小径部とか
    ら構成されており、前記大径部が前記フェイスプレート
    の前記ブロッカプレート側に開設され、前記小径部が前
    記フェイスプレートの前記サセプタ側に開設されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記サセプタはその中心部に支持軸が連
    結されており、この支持軸が昇降するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1、2または3に記載の処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記処理室に形成したチャンバの側壁に
    排気口が開設されていることを特徴とする請求項1、
    2、3または4に記載の処理装置。
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Cited By (8)

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