JP2001243080A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2001243080A
JP2001243080A JP2000057810A JP2000057810A JP2001243080A JP 2001243080 A JP2001243080 A JP 2001243080A JP 2000057810 A JP2000057810 A JP 2000057810A JP 2000057810 A JP2000057810 A JP 2000057810A JP 2001243080 A JP2001243080 A JP 2001243080A
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秀雄 廣重
Kozo Nakamura
浩三 中村
Yukihiro Kawamata
幸博 川股
Kimiya Yamatari
公也 山足
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    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/54Interprogram communication
    • G06F9/544Buffers; Shared memory; Pipes

Abstract

(57)【要約】 【課題】1つのプロセッサ上で複数のオペレーティング
システムが動作する情報処理装置において、複数のオペ
レーティングシステム間で正しい情報を確実・迅速に共
有できるフレームワーク(共有オブジェクト)を提供す
る。 【解決手段】複数のオペレーティングシステム206、207
から情報を登録・参照するためのインタフェースを提供
する共有オブジェクト219を作成、登録、参照する機能
を備える。共有オブジェクト219は、一方のオペレーテ
ィングシステムから情報を登録、参照している間は、他
方のオペレーティングシステムから当該情報の登録、参
照を禁止する。また、一方のオペレーティングシステム
から情報を登録、参照したときは、他方のオペレーティ
ングシステムにその旨通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のオペレーテ
ィングシステムを搭載し、1つのプロセッサ上で、当該
複数のオペレーティングシステムを切替えて稼動させる
ことが可能な情報処理装置において、前記複数のオペレ
ーティングシステム間で情報を共有させるための技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】通常の情報処理装置では、1つのオペレ
ーティングシステムが稼動し、それが情報処理装置を構
成するプロセッサやメモリや入出力装置といった資源を
管理して、効率よく動作できるように資源スケジュール
管理を実施している。
【0003】ところで、オペレーティングシステムには
様々な種類がある。ユーザインタフェースやマルチメデ
ィア、通信などの処理に優れるものや、リアルタイム処
理に優れるものなど様々である。これらの特徴を引き出
すため、複数のオペレーティングシステムを1つのプロ
セッサで実行したいという要望がある。
【0004】1つのプロセッサ上で複数のオペレーティ
ングシステムを稼動させる機構としては、大型計算機で
実現されている仮想計算機方式(OSシリーズ第11巻、V
M、岡崎世雄著、共立出版株式会社)がある。仮想計算
機方式では、仮想計算制御プログラムが全ハードウェア
を占有して管理し、それを仮想化して仮想計算機を構成
する。仮想計算機を構成する制御部は、物理メモリ、入
出力機器装置、外部割り込みなどを仮想化する。
【0005】一方、1つのプロセッサで複数のオペレー
ティングシステムのインタフェースを提供する技術とし
て、マイクロカーネルがある。マイクロカーネルでは、
マイクロカーネル上に、ユーザに見せるオペレーティン
グシステムの機能を提供するオペレーティングシステム
サーバを構築する。ユーザは、そのサーバを経由して計
算機資源を利用する。オペレーティングシステム毎にサ
ーバを用意すれば、ユーザは、様々なオペレーティング
システム環境の提供を受けることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】1つのプロセッサ上で
複数のオペレーティングシステムが稼動する環境では、
各々のオペレーティングシステムが自立して動作するた
め、各々のオペレーティングシステムに実装されたアプ
リケーションが個別且つ非同期に動作する。しかしなが
ら、各々のオペレーティングシステム上で動作するアプ
リケーションの種類によっては、互いに同期をとりなが
ら情報交換することで機能を達成する場合もある。この
ような場合、各々のオペレーティングシステム上でアプ
リケーションが情報を共有したり、同期をとったりする
仕組みが必要である。そこで、各々のオペレーティング
システムから参照可能なメモリ領域を提供する共有メモ
リや、各々のオペレーティングシステム間で通信するた
めのメッセージ通信などの技術が提案されている。
【0007】しかしながら、共有メモリを用いて、複数
のオペレーティングシステム間で情報を共有し連係動作
する場合、以下のような問題がある。
【0008】すなわち、あるオペレーティングシステム
のアプリケーションが共有メモリに情報を登録している
最中に、OSコンテクスト切換えが発生して他のオペレ
ーティングシステムに切換わると、当該他のオペレーテ
ィングシステムのアプリケーションが、共有メモリに登
録されている書き換え途中の不正な情報を参照してしま
う。
【0009】また、あるオペレーティングシステムのア
プリケーションが共有メモリに情報を登録あるいは変更
したことを、他のオペレーティングシステムのアプリケ
ーションが直ちに認識することができない。たとえば、
ポーリングにより情報の更新を監視していたとしても、
ポーリング間隔時間より短い時間で情報の更新を認識す
ることはできない。また、この場合、周期的に情報更新
を判断しなければならないため、プロセッサの負荷を増
加させる。
【0010】また、通信メッセージを用いて、複数のオ
ペレーティングシステム間で情報を共有し連係動作する
場合、各々のオペレーティングシステムのアプリケーシ
ョンが、予め、共有すべき情報が記憶された共有メモリ
のアドレスや各々のアプリケーションタスクのタスクI
Dなどのインタフェース情報を知っていないと、情報の
交換ができないという問題がある。
【0011】1つのプロセッサ上で複数のオペレーティ
ングシステムが稼動する環境を、たとえば、ナビゲーシ
ョン装置などの位置情報表示装置に適用した場合、これ
らの装置では、各々のオペレーティングシステムのアプ
リケーションが最新の位置情報を利用して処理を行うこ
とが要求される。このため、上述した問題による影響が
顕著となる。
【0012】また、開発済みのシステム環境に、複数の
オペレーティングシステム間で共有している情報を利用
するアプリケーションを新たに追加する場合、従来手法
では、新たに追加するアプリケーションのために、既存
アプリケーションの修正が必要になり、このため、開発
工数や期間が増加する。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、1つのプロセッサ上で複数のオ
ペレーティングシステムが稼動する情報処理装置におい
て、複数のオペレーティングシステム間で正しい情報を
確実に共有できるフレームワーク(共有オブジェクト)
を提供することにある。また、複数のオペレーティング
システム間で情報を迅速に交換できるフレームワークを
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、複数のオペレーティングシステムを搭
載し、当該複数のオペレーティングシステムを切替えて
稼動させるOS切り替え機能を備えた情報処理装置に、
複数のオペレーティングシステムから参照可能なメモリ
資源に、あるオペレーティングシステムのアプリケーシ
ョンが登録した共有情報を、他のオペレーティングシス
テムのアプリケーションが参照可能とする共有機能を与
える。
【0015】そして、前記共有機能に、あるオペレーテ
ィングシステムのアプリケーションが前記メモリ資源に
共有情報を登録あるいは参照している期間中における、
他のオペレーティングシステムのアプリケーションによ
る共有情報の前記メモリ資源への登録あるいは参照を禁
止させ、これにより、複数のオペレーティングシステム
間で正しい情報(あるオペレーティングシステムのアプ
リケーションが書き換え途中の不正な情報でない情報)
を確実に共有できるようにする。
【0016】あるいは、前記共有機能に、あるオペレー
ティングシステムのアプリケーションが前記メモリ資源
に共有情報を登録あるいは参照したとき、他のオペレー
ティングシステムのアプリケーションに、共有情報が前
記メモリ資源に登録あるいは参照されたことを通知さ
せ、これにより、複数のオペレーティングシステム間で
情報を迅速に交換できるようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
1実施形態について、複数のオペレーティングシステム
を搭載し、当該複数のオペレーティングシステムを切替
えて1つのプロセッサ上で稼動させるOS切り替え機能
を備えた情報処理装置を、車載用ナビゲーション装置に
適用した場合を例にとり説明する。
【0018】図1は、本発明の1実施形態が適用された
車載用ナビゲーション装置の機能ブロック図である。
【0019】図1において、演算処理部100は、位置を
測定するための各種センサ(車輪速センサ108、方位セ
ンサ109、ジャイロ110およびGPS受信装置111)から
出力されるセンサ情報から現在位置を検出し、得られた
現在位置の情報を基に地図表示に必要な地図メッシュデ
ータを地図データベース103から読み出す。そして、読
み出した地図メッシュデータをグラフィックス展開し
て、そこに現在地を示すマークを重ねてディスプレイ10
2へ表示する(現在位置表示処理)。また、ユーザから
指示された目的地と現在地とを結ぶ最適な経路を探索
し、当該経路を地図に重ねてディスプレイ102に表示し
て、ユーザを目的地に誘導する(経路誘導処理)。ま
た、ユーザが必要とする動的情報を通信装置107を用い
て情報サービスセンタ(不図示)に問い合わせ、入手し
た動的情報をディスプレイ102へ表示する(動的情報提
供処理)。また、演算処理部100は、上述の処理の他、
様々な処理を行う中心的なユニットである。
【0020】入出力制御部101は、演算処理部100と周辺
デバイス102〜112を接続するユニットであり、周辺デバ
イス102〜112のインタフェースに応じたI/Oを備え
る。詳細は図2で説明する。
【0021】ディスプレイ102は、演算処理部100で生成
されたグラフィックス情報を表示するユニットである。
CRTや液晶ディスプレイで構成される。なお、演算処
理部100とディスプレイ102との間の信号S1は、RGB信
号やNTSC(National Television System Committee)
信号で接続するのが一般的である。
【0022】地図データベース103は、CD-ROMやD
VD-ROM、ICカード、ハードディスクといった記
憶媒体で構成される。地図データベース103には、地図
表示で必要とする地図メッシュデータや案内情報や検索
情報などが格納される。
【0023】音声入出力装置104は、スピーカとマイク
を備えて構成され、経路誘導処理などにおいて演算処理
部100が生成したユーザへのメッセージ(例えば、誘導
案内音声)を、音声信号に変換し、スピーカから出力す
る。また、ユーザが発した声をマイクで受け付けて音声
認識し、その認識結果を演算処理部100に送る。なお、
音声入出力装置104にマイクで受け付けた音声信号をデ
ジタル信号に変換する機能のみを搭載し、音声認識は演
算処理部100で実行するようにしてもよい。
【0024】入力装置105は、ユーザからの指示を受け
付けるユニットである。スクロールキーや縮尺変更キー
などのハードスイッチ、ジョイスティックおよびディス
プレイ102上に設置されたタッチパネルなどを備えて構
成される。なお、入力装置105は、赤外線で通信するリ
モコンを備えるものであってもよい。
【0025】LAN装置106は、本ナビゲーション装置
を搭載する車両内に設置された様々な機器と双方向通信
するための装置である。車載LANは、その用途毎に異
なるのが一般的であり、情報系、制御系、電装系、診断
系に分類できる。また、各々の用途で要求される伝送ス
ピードや品質が異なる。このため、複数の方式のLAN
が用いられている場合は、これら複数のLANに対応す
るように、LAN装置106を構成することが好ましい。
【0026】通信装置107は、公衆回線網や専用回線網
と接続して双方向通信するための装置である。公衆回線
網に接続するための機器としては、携帯電話やPHSなど
がある。また、専用回線網に接続するための機器として
は、MCA無線機などがある。また、有料道路の料金を
徴収するために設置が進んでいるETCといったDSR
Cのための装置も、通信装置107に含まれる。通信装置1
07を介して、本車載用ナビゲーション装置からインター
ネットに接続することで、極めて豊富な最新コンテンツ
を車内に取り込むことができる。
【0027】放送受信装置112は、地上に設置された放
送局や衛星から送られる放送波を受信するための装置で
ある。放送波は、大きくアナログ放送とデジタル放送に
分離され、主にデジタル放送で受信した内容を受信機で
デコードし、演算処理部100でフィルタリング処理する
ことで必要な情報を抽出する。
【0028】本車載用ナビゲーション装置では、位置を
検出するために使用するセンサとして、車輪速センサ10
8、方位センサ109、ジャイロ110およびGPS受信装置1
11を採用している。車輪速センサ108は、車輪の回転数
と車輪の円周との積から距離を測定し、さらに対となる
車輪の回転数の差から車両が曲がった角度を計測する。
方位センサ109は、地球が保持している磁場を検知し
て、車両が向いている方角を検出する。ジャイロ110
は、光ファイバジャイロや振動ジャイロといった、車両
が回転した角度を検出する装置である。GPS受信装置
111は、3個以上のGPS衛星からの信号を受信して、
各GPS衛星および車両間の距離とその変化率を測定す
ることで、車両の現在位置、移動速度および移動方位を
測定する。なお、位置検出のために、上記のセンサ全て
が必須な訳ではない。各々のセンサを、単独であるいは
組み合わせて採用すればよい。
【0029】次に、図1に示す演算処理部100および入
出力制御部101のハードウェア構成について説明する。
【0030】図2は、図1に示す演算処理部100および
入出力制御部101のハードウェア構成図である。
【0031】入出力制御部101は、上述したように、演
算処理部100と周辺デバイス102〜112を接続するユニッ
トであり、周辺デバイス102〜112のインタフェースに応
じたI/Oを備える。図示するように、I/Oには、A/
D変換器153、SCI(Serial Communication Interfac
e)154、PIO(Parallel Input Output)155、カウンタ1
56、描画コントローラ157などがある。
【0032】A/D変換器153は、入力されたアナログ信
号をデジタル信号に変換する。SCI154は、所定の通
信速度で時系列的に通信するシリアル信号をパラレル信
号に変換し、また、パラレル信号をシリアル信号に変換
する。PIO155は、パラレル信号を所定のタイミング
でサンプリングする。カウンタ156は、パルス信号を積
分することで所定時間単位に入力されたパルス数をカウ
ントする。描画コントローラ157は、描画データを画素
情報に高速に変換し、所定のビットレートでディスプレ
イ102に表示信号を出力する。
【0033】図示するように、このようなI/Oを備え
た入出力制御部101は、プロセッサバス160を介して演算
処理部100に接続される。また、周辺デバイス102〜112
との入出力動作完了などを通知するため、割込み信号線
161が演算処理部100のプロセッサ150に接続される。な
お、図2では、割込み信号線161とプロセッサバス160が
あたかも別個独立しているように示しているが、実際に
は、割込み信号線161はプロセッサバス160の一部であ
る。
【0034】演算処理部100は、図示するように、数値
演算および各デバイスを制御するといった様々な処理を
実行するプロセッサ150と、地図データや検索データや
演算データなどのデータ類、および、処理プログラムを
格納するメモリ151と、高速にメモリとメモリ間および
メモリと各デバイス間のデータ転送を実行するDMA
(Direct Memory Access)コントローラ152と、を備え
て構成される。
【0035】次に、上述した車載用ナビゲーション装置
のソフトウエア構成について説明する。
【0036】図3は、図2に示す車載用ナビゲーション
装置のハードウェア構成とソフトウェア構成との関係を
示した図である。
【0037】メモリ151は、オペレーティングシステム
プログラム(第1のOS)206、オペレーティングシス
テムプログラム(第2のOS)207、第1のOS206上で
動作するタスク(アプリケーション)プログラム(タス
クA〜C)200〜202、第2のOS207上で動作するタス
ク(アプリケーション)プログラム(タスクD〜F)20
3〜205、および、OS間制御機能プログラム214を保持
する。第1のOS206は、入出力ドライバ210、割込みハ
ンドラ212およびリスケジューラ208を有する。同様に、
第2のOS207は、入出力ドライバ211、割込みハンドラ
213およびリスケジューラ209を有する。
【0038】プロセッサ150は、複数のオペレーティン
グシステムを動作させるためのマイクロプロセッサであ
る。メモリ151に保持されている各プログラムを読み出
して実行する。また、プロセッサ150は、割込み信号線1
61によって通知される外部割込みなどから内部割込みを
マスクできる機能を装備するものとする。ここで、割込
みマスクとは、プログラムが割込みマスクを解除するま
で、特定の割込みが入ることを遅延させる機能である。
一般に、割込みマスク機能には、下記の3種類が存在す
る。
【0039】(1)全割込みマスク :全ての割込み
をマスクする。
【0040】(2)個別割込みマスク :個々の割込み
を各々マスクできるようにする。
【0041】(3)割込みレベルマスク:各割込みにレ
ベルを設定し、設定レベル以下の割込みをマスクする。
【0042】プロセッサ150の種類によって、(1)と
(2)の組合せ、あるいは(1)と(3)の組合せのい
ずれかを装備することが多い。後者の組合せを装備する
プロセッサを採用する場合、対応する入出力装置の重要
性や最小応答時間に応じて割込みレベルを割り当てるこ
とになる。
【0043】本実施形態における車載用ナビゲーション
装置では、2つのオペレーティングシステム(第1のO
S206、第2のOS207)が並列に動作する。各オペレー
ティングシステムは、自身に割り当てられたメモリおよ
びプロセッサ資源を用い、タスク(第1のOSではタス
クA200〜C202、第2のOSではタスクD203〜F205)
を実行する。なお、図3では、オペレーティングシステ
ム数が2、全タスク数が6の場合を例示しているが、こ
れらの数よりも多いまたは少ないオペレーティングシス
テム、タスクを実装することも可能である。
【0044】本実施形態では、各オペレーティングシス
テム上のタスク数の動的な変更は想定していない。しか
し、各オペレーティングシステムが動的にタスク生成・
削除を行うことは可能である。また、第1のOS206と
第2のOS207の組み合わせは、いかなる種類のものの
組み合わせであってもよい。たとえば、第1のOS206
を事務処理OS、第2のOS207をリアルタイムOSと
してもかまわない。
【0045】なお、以下の説明では、便宜上、第2のO
S207は、第1のOS206より優先順位が高いものと仮定
する。この場合、タスクD203〜F205が実行状態なら
ば、第2のOS207がプロセッサ資源が使用し、タスク
D203〜F205のすべてがアイドル状態またはウェイト状
態のときに、第1のOS206にコンテクストが切換えら
れ、第1のOS206がプロセッサ資源を使用する。
【0046】OS間制御機能プログラム214は、第1の
OS206と第2のOS207を1つのプロセッサ150上で連
携しながら動作させる仕掛け(共有機能)を提供する。
OS間制御機能プログラム214は、第1のOS206と第2
のOS207の両方からアクセス可能なOS間共有メモリ2
15を提供する機能、第1のOS206と第2のOS207の間
でのメッセージ転送を実現するOS間通信機能216、第
1のOS206と第2のOS207の間で排他制御および同期
を実現するOS間セマフォ機能217、そして、第1のO
S206と第2のOS207の実行環境の切り替えを実現する
OSコンテクスト切換機能218を提供する。
【0047】OS間共有メモリ215は、複数のオペレー
ティングシステム間で高速なデータ交換を実現すること
を目的としたものであり、第1のOS206と第2のOS2
07の両方から読み書きが可能である。
【0048】OS間通信機能216は、第1のOS206と第
2のOS207のそれぞれに対応するメッセージキューを
準備し、第1のOS206および第2のOS207間でのメッ
セージ受け渡しを行う。
【0049】OS間セマフォ機能217は、バイナリセマ
フォで、第1のOS206および第2のOS207間での排他
制御を実現するために使用する。
【0050】なお、OS間共有メモリ215、OS間通信
機能216およびOS間セマフォ機能217は、本車載用ナビ
ゲーション装置において、第1のOS206および第2の
OS207間での情報の共有・交換を可能とするフレーム
ワークを提供する。以下、このフレームワークを共有オ
ブジェクトと呼ぶこととする。
【0051】OSコンテクスト切換機能218は、割込み
要求やOS間制御機能プログラム214の各機能の呼び出
しにより、オペレーティングシステムの切換が必要と判
断されたときに、コンテクストを切り替える。
【0052】各オペレーティングシステム206、207が備
える割込みハンドラ212、213は、入出力装置からの割込
み要求を受ける。割込みハンドラ212、213は、割込みの
種別毎に呼び出され、ユーザが定義した割込み処理プロ
グラムを実行する。
【0053】各オペレーティングシステム206、207が備
える入出力ドライバ210、211は、入出力装置との間での
データ入出力を処理する。入出力ドライバ210、211は、
各タスク(入出力ドライバ210ではタスクA200〜タスク
C202、入出力ドライバ211ではタスクD203〜タスクF2
05)から入出力装置を制御するためのインタフェースを
提供する。
【0054】各オペレーティングシステム206、207が備
えるリスケジューラ208、209は、タスク(リスケジュー
ラ208ではタスクA200〜タスクC202、リスケジューラ2
09ではタスクD203〜タスクF205)の生成・削除・停止
・再開や、外部割込み・内部割込みに伴ってタスク切り
替えを行わなければならない場合に起動される。リスケ
ジューラ208、209は、直前に実行していたタスクの実行
環境(プログラムカウンタ、ステータスレジスタ、汎用
レジスタなど)をタスク管理テーブルに格納し、新たに
実行すべきタスクを決定し、そのタスクの実行環境をタ
スク管理テーブルから取り出して各レジスタに設定する
ことで、選択したタスクを実行する。
【0055】次に、図2に示すプロセッサ150の内部構
成について説明する。
【0056】図4は、図2に示すプロセッサ150の内部
構成例を示す図である。
【0057】キャッシュメモリ170は、メモリ151上のデ
ータあるいは命令を一時的に格納するバッファ記憶装置
である。CPU171は、演算回路であり、メモリ151ある
いはキャッシュメモリ170上に存在する命令を順次読み
出して実行する。命令実行に際して、演算結果を一時的
に保持するための汎用レジスタ172、実行命令アドレス
を保持するプログラムカウンタ173、そして、実行状態
を保持するステータスレジスタ174を用いる。キャッシ
ュメモリ170、CPU171、汎用レジスタ172、プログラ
ムカウンタ173およびステータスレジスタ174は、互い
に、データ転送を行うデータバス175とアドレス指定を
行うアドレスバス176によって接続されている。
【0058】割込み信号線161とタイマ装置177は、割込
みコントローラ177に接続される。割込みコントローラ1
77は、CPU171に対して割込み状態信号179を生成する
役割を果たす。割込み状態信号179は、CPU171に対し
て現在如何なる種類の割込みが発生しているかを示す信
号である。通常、ステータスレジスタ174は、現在の割
込みマスクに関する情報を有しており、割込み状態信号
179で指定される割込みを受け付けるか否かを決定す
る。割込みを受け付ける場合、割込みコントローラ177
は、プログラムカウンタ173やステータスレジスタ174な
どの値を書き換え、対応する割込み処理プログラムを実
行させる。
【0059】次に、上記構成の車載用ナビゲーション装
置において、第1のOS206および第2のOS207間での
情報の共有・交換を可能とする共有オブジェクトについ
て説明する。
【0060】図5は、本発明の1実施形態が適用された
車載用ナビゲーション装置において、第1のOS206お
よび第2のOS207間での情報の共有・交換を可能とす
る共有オブジェクトを説明するための図である。
【0061】図5において、共有オブジェクト219は、
第1、2のOS206、207上で動作するタスクA200〜F2
05から、全てのタスクが共有すべき情報の排他管理や同
期処理を実行する。本車載用ナビゲーション装置におい
て共有オブジェクト219が管理する情報は、たとえば、
自車両の現在位置、目的地、経由地といったノード単位
で管理すべき位置情報、渋滞情報や所定地点までの経路
情報といったリンク単位で管理すべき位置情報、これら
の位置情報に付加された静的情報・動的情報などがあ
る。ここで、静的情報とは、施設の名称やサービス内容
といった時間によって変化しない情報を指す。また、動
的情報とは、営業時間や駐車場の満空情報といった時間
と共に変化する情報を指す。なお、共有オブジェクト21
9が管理する情報は、これらに限ったものではない。つ
まり、複数のオペレーティングシステム上で動作する全
てのタスクが共有すべき情報は、これらのタスク各々の
用途(目的)や情報処理装置の用途に応じて定まるもの
であり、共有オブジェクト219は、複数のオペレーティ
ングシステム上で動作する全てのタスクが共有すべき様
々な情報を管理することができる。
【0062】ところで、第1、2のOS206、207からO
S間共有メモリ215を参照するとき、次のような問題が
発生する。
【0063】すなわち、第1に、たとえば、第1のOS
206上で実行されているタスクからOS間共有メモリ215
に情報登録をしている最中に、OSコンテクスト切換が
発生し、第2のOS207上で実行されるタスクがこの情
報を参照しようとするとする場合、情報登録が中途半端
な情報(不正な情報)を参照してしまうおそれがある。
【0064】また、第2に、たとえば、第1のOS206
上で実行されているタスクからOS間共有メモリ215に
情報登録をしても、第2のOS207上で実行されるタス
クがその事実を直ちに認識することができない。
【0065】さらに、第3に、複数のオペレーティング
システム上で動作する各々のアプリケーション(タス
ク)に、OS間共有メモリ215へ情報を登録・参照する
ための機能を個別に実装してしまうと、新たな情報を複
数のオペレーティングシステム間で共有しようとしたと
き、アプリケーションプログラムの修正が発生し、開発
工数や期間が増加してしまう。
【0066】そこで、本実施形態では、複数のオペレー
ティングシステム上で動作する各々のアプリケーション
から、複数のオペレーティングシステムで共有すべき情
報を管理する共有オブジェクト219を分離、独立させて
いる。そして、共有オブジェクト219に、複数のオペレ
ーティングシステム各々からOS間共有メモリ215へ排
他的にアクセスさせる機能を持たせることで、あるオペ
レーティングシステム上のアプリケーションが書き換え
途中の情報が、他のオペレーティングシステム上のアプ
リケーションに参照されてしまうのを防いでいる。ま
た、共有オブジェクト219に、あるオペレーティングシ
ステム上のアプリケーションがOS間共有メモリ215へ
の情報登録・参照を行った事実を、他のアプリケーショ
ン上のアプリケーションに通知する機能を持たせること
で、複数のオペレーティングシステム間で情報の交換を
迅速に行えるようにしている。
【0067】これらの機能は、第1、2のOS206、207
上で動作する各タスクA200〜F205が、共有オブジェク
ト219からOS間共有メモリ215、OS間通信機能216お
よびOS間セマフォ機能217を組み合わせて呼び出すこ
とにより実現される。
【0068】なお、第1、2のOS206、207上で動作す
る各タスク(アプリケーション)A200〜F205が共有オ
ブジェクト219にアクセスするためのインタフェースと
して、各タスクA200〜F205に対して、共有オブジェク
ト219の作成、共有オブジェクト219への登録、共有オブ
ジェクト219の参照、共有オブジェクト219の削除といっ
たAPI(Application Programing Interface)を提供す
る。また、共有オブジェクト219毎のアクセスを実現す
るため、共有オブジェクト219毎に異なるAPIを設け
る、あるいは、APIに対する引数で共有オブジェクト
219を判別するように実装する。
【0069】第1、2のOS206、207上で動作する各タ
スクA200〜F205は、これらの共通のAPIを用い、共
有オブジェクト219にアクセスする。以下、共有オブジ
ェクト219の作成・削除、共有オブジェクト219への登
録、および、共有オブジェクト219の参照について、図
6〜図8を用いて説明する。
【0070】まず、共有オブジェクト219の作成処理に
ついて説明する。
【0071】図6は、第1、2のOS206、207上で動作
する各タスクA200〜F205が、共通のAPIを用いて、
共有オブジェクト219を作成する際の処理を示したフロ
ー図である。
【0072】共有オブジェクト219を作成するタスク
は、作成対象の共有オブジェクトの属性や必要なメモリ
量から、この共有オブジェクトが使用するOS間共有メ
モリを取得する(ステップ1001)。ここで、OS間共有
メモリは、第1、2のOS206、207の共有メモリとして
割り当てられたメモリ空間より、未使用のメモリ空間を
探し出し、そのメモリ区間を、作成対象の共有オブジェ
クトに割り当てる。なお、OS間共有メモリを取得でき
なかった場合(ステップ1002でNo)、たとえば、空き
メモリ空間が不足している場合は、所定のエラー処理
(取得した資源の解放)を行う(ステップ1005)。
【0073】次に、共有オブジェクトを作成するタスク
は、OS間共有メモリを取得できたならば(ステップ10
02でYes)、各タスクによるOS間共有メモリへの排
他的なアクセスを管理するためのOS間セマフォを取得
する(ステップ1003)。ここで使用するOS間セマフォ
は、バイナリセマフォである。複数のオペレーティング
システム上の1つのタスクのみセマフォを取得できる。
なお、OS間セマフォを取得できなかった場合(ステッ
プ1004でNo)、所定のエラー処理(取得した資源の解
放)を行う(ステップ1005)。ここで、解放する資源と
は、OS間共有メモリおよびOS間セマフォである。こ
れらの資源を解放することで、メモリ資源のリークを防
止できる。
【0074】次に、共有オブジェクトを作成するタスク
は、OS間セマフォを取得できたならば(ステップ1004
でYes)、OS間共有メモリに情報を登録あるいは参
照したときに、OS間メッセージ通信を用いてメッセー
ジを送信するか否かを判定する(ステップ1006)。ここ
での判定処理は、たとえば、共有オブジェクト作成時に
おける当該タスクへの入力パラメータより判定し、メッ
セージ通信先が入力されている場合は、通信要求有りと
判断する。メッセージ送信の必要なしと判定した場合
(ステップ1006でNo)、共有オブジェクトの作成処理
を終了する。
【0075】一方、メッセージ送信の必要ありと判定し
た場合(ステップ1006でYes)、OS間共有メモリに
情報を登録あるいは参照したときに、OS間メッセージ
通信を用いてメッセージ送信する相手先のタスクを登録
する(ステップ1007)。ここで登録するタスクは、1つ
であってもよいし、複数であってもよい。それから、共
有オブジェクトの作成処理を終了する。
【0076】なお、以上では、共有オブジェクトの作成
時に、OS間共有メモリに情報を登録あるいは参照した
ときにOS間メッセージ通信を用いてメッセージ送信す
る相手先のタスクを登録する構成について説明したが、
OS間共有メモリに情報を登録あるいは参照するタスク
から、メッセージを通知するアプリケーションを設定す
る構成としてもよい。この場合、共有オブジェクトの作
成後も、自由にメッセージ通知先を設定できるため、既
存のアプリケーションの修正無しに情報を登録・参照す
るアプリケーションを新たに追加することができるよう
になる。
【0077】次に、共有オブジェクト219の削除処理に
ついて説明する。
【0078】この処理は、共有オブジェクト219を削除
するタスクが、削除対象の共有オブジェクトが使用して
いるOS間共有メモリおよびOS間セマフォを解放する
ことで行う。
【0079】次に、共有オブジェクト219のOS間共有
メモリ215への情報登録処理について説明する。
【0080】図7は、第1、2のOS206、207上で動作
する各タスクA200〜F205が、共通のAPIを用いて、
共有オブジェクト219のOS間共有メモリ215へ情報を登
録する際の処理を示したフロー図である。
【0081】共有オブジェクトのOS間共有メモリへ情
報を登録するタスクは、アクセス対象の共有オブジェク
トのオブジェクト種別に応じて、対応するOS間セマフ
ォを取得する(ステップ1011)。セマフォを取得する方
法としては、セマフォが取得できないときに直ちにエラ
ーリターンする方法や、所定時間取得できないときにエ
ラーリターンする方法や、セマフォを取得できるまで永
遠に待つ方法などがある。ここでは、所定時間取得でき
ないときにエラーリターンする方法を採用することが好
ましい。エラーリターンした場合は、共有オブジェクト
への登録処理を終了する。
【0082】次に、共有オブジェクトのOS間共有メモ
リへ情報を登録するタスクは、アクセス対象の共有オブ
ジェクトのオブジェクト種別に応じて定まるメモリ空間
(OS間共有メモリ)に、登録すべき情報を登録する
(ステップ1012)。
【0083】それから、現在登録処理中の共有オブジェ
クトに、情報登録されたときにメッセージ通信すべきタ
スクが登録されているならば(ステップ1013でYe
s)、登録されているタスクに対し、共有オブジェクト
への登録が実行されたことをメッセージ通信で通知する
(ステップ1014)。ここで、共有オブジェクトのOS間
共有メモリへ情報を登録するタスクが、メッセージ通知
先のタスクと同一のオペレーティングシステム上で動作
している場合は、そのオペレーティングシステムに備え
られたメッセージ通信を用い、異なるオペレーティング
システム上で動作している場合は、OS間メッセージ通
信を用いる。その後、ステップ1011で取得したOS間セ
マフォを解放して(ステップ1015)、共有オブジェクト
への登録処理を終了する。
【0084】一方、現在登録処理中の共有オブジェクト
に、情報登録されたときにメッセージ通信すべきタスク
が登録されていないならば(ステップ1013でNo)、ス
テップ1011で取得したOS間セマフォを直ちに解放して
(ステップ1015)、共有オブジェクトへの登録処理を終
了する。
【0085】次に、共有オブジェクト219のOS間共有
メモリ215の情報参照処理について説明する。
【0086】図8は、第1、2のOS206、207上で動作
する各タスクA200〜F205が、共通のAPIを用いて、
共有オブジェクト219のOS間共有メモリ215に登録され
ている情報を参照する際の処理を示したフロー図であ
る。
【0087】共有オブジェクトのOS間共有メモリの情
報を参照するタスクは、アクセス対象の共有オブジェク
トのオブジェクト種別に応じて、対応するOS間セマフ
ォを取得する(ステップ1021)。セマフォを取得する方
法としては、セマフォが取得できないときに直ちにエラ
ーリターンする方法や、所定時間取得できないときにエ
ラーリターンする方法や、セマフォを取得できるまで永
遠に待つ方法などがある。ここでは、所定時間取得でき
ないときにエラーリターンする方法を採用することが好
ましい。エラーリターンした場合は、共有オブジェクト
の参照処理を終了する。
【0088】次に、共有オブジェクトのOS間共有メモ
リの情報を参照するタスクは、アクセス対象の共有オブ
ジェクトのオブジェクト種別に応じて定まるメモリ空間
(OS間共有メモリ)に登録されている情報を参照する
(ステップ1022)。
【0089】それから、現在参照処理中の共有オブジェ
クトに、情報参照されたときにメッセージ通信すべきタ
スクが登録されているならば(ステップ1023でYe
s)、登録されているタスクに対し、共有オブジェクト
の参照が実行されたことをメッセージ通信で通知する
(ステップ1024)。ここで、共有オブジェクトのOS間
共有メモリの情報を参照するタスクが、メッセージ通知
先のタスクと同一のオペレーティングシステム上で動作
している場合は、そのオペレーティングシステムに備え
られたメッセージ通信を用い、異なるオペレーティング
システム上で動作している場合は、OS間メッセージ通
信を用いる。その後、ステップ1021で取得したOS間セ
マフォを解放して(ステップ1025)、共有オブジェクト
の参照処理を終了する。
【0090】一方、現在参照処理中の共有オブジェクト
に、情報参照されたときにメッセージ通信すべきタスク
が登録されていないならば(ステップ1023でNo)、ス
テップ1021で取得したOS間セマフォを直ちに解放して
(ステップ1025)、共有オブジェクトの参照処理を終了
する。
【0091】図9は、上述した共有オブジェクトを、車
載用ナビゲーション装置に組み込んだときのより具体的
な構成を示した図である。
【0092】この図では、第1のOS206のアプリケー
ションとして、通信アプリケーション300を実装し、第
2のOS207のアプリケーションとして、ナビアプリケー
ション305を実装した例を示している。また、第1のO
S206には、様々な通信アプリケーションを実行できる
ことが望ましいため、汎用の実行・開発環境が提供され
る汎用OSを用い、第2のOS207には、カーナビゲー
ションといったリアルタイム処理を要求するアプリケー
ションを実行するため、リアルタイムOSを用いるもの
とする。
【0093】通信アプリケーション300、XMLパーサ3
01、HTMLブラウザ302およびPOIマネージャ303
は、第1のOS206上のタスクに相当する。
【0094】通信アプリケーション300は、衛星や地上
に設けられた放送局などから一方的に送信された信号を
受信する放送系アプリケーションと、電話回線や移動通
信回線といった公衆回線網を用いて双方向に通信する通
信系アプリケーションとに分類できる。本実施形態で説
明する通信アプリケーション300は、放送で送信された
信号を受信し、受信信号ストリームからXML記述の情
報をデコードし、XMLパーサ301にその情報を転送す
る放送系アプリケーションに属する。
【0095】XMLパーサ301は、XMLで記述された
情報からタグを解析し、当該情報をHTML形式で記述
された情報と、POI(Point Of Interrest)と呼ばれ
る位置情報を含む施設情報とに分離する。そして、HT
ML形式の情報をHTMLブラウザ302に転送し、位置
情報をPOIマネージャ303に転送する。なお、XML
パーサ301は、HTML形式の情報やPOI情報のみな
らず、様々な書式の情報を取り扱うことができる。
【0096】HTMLブラウザ302は、HTML形式の
情報を解析し、テキストや画像といった情報をディスプ
レイ102に表示する。HTML形式の情報は、インター
ネット上で情報を配信する最も一般的な形式の記述法で
ある。
【0097】POIマネージャ303は、受信したPOI
情報を、第1のOS206を介して、共有オブジェクト219
のOS間共有メモリ215に登録する。また、共有オブジ
ェクト219のOS間共有メモリ215に登録されたPOI情
報を、第1のOS206を介して参照する。ここで、共有
オブジェクト219に登録するPOI情報は、施設の位置
情報やそれに付随する静的・動的な情報、道路渋滞情
報、推奨経路情報などを含む。ここで、道路渋滞情報や
推奨経路情報の表現方法として、位置情報点列の羅列で
表現する方法や、線状のリンクで表現する方法など様々
な方法がある。
【0098】ナビアプリケーション305、ナビ基本機能3
06およびPOIハンドラ307が、第2のOS207上のタス
クに相当する。
【0099】ナビ基本機能306は、ナビゲーション装置
で必要とする基本機能を備えたライブラリである。ナビ
基本機能には、地図表示機能、検索機能、自車位置測定
機能、推奨経路探索機能、推奨経路誘導機能などがあ
る。
【0100】POIハンドラ307は、POIマネージャ3
03が共有オブジェクト219のOS間共有メモリ215に登録
したPOI情報を、第2のOS207を介して参照する。
また、第2のOS207を介して、共有オブジェクト219の
OS間共有メモリ215に必要な情報を登録する。
【0101】ナビアプリケーション305は、POIハン
ドラ307で参照したPOI情報やユーザ操作情報を解析
し、ナビ基本機能306を呼び出すことで、ディスプレイ1
02やスピーカといった出力インタフェースを介して、ユ
ーザにナビ情報を提供する。
【0102】図10は、図9に示す車載用ナビゲーショ
ン装置において、放送で受信したPOI情報を地図に重
ねて表示する場合の動作を説明するための図である。
【0103】上述したように、本実施形態が適用された
車載用ナビゲーション装置は、2つのオペレーティング
システム(第1のOS206、第2のOS207)が1つのプ
ロセッサ150上で動作する。また、放送を受信する通信
アプリケーション300と、地図を表示するナビアプリケ
ーション305とが異なるオペレーティングシステム上で
動作する。そこで、以下の要領によりPOI情報を地図
に重ねて表示している。
【0104】まず、放送局320は、音声、動画、POI
情報を含む様々なコンテンツをXMLで記述した情報を
放送する。なお、便宜上、ここでは、放送局320から放
送されたXML記述の情報を受信しているが、公衆回線
網を介して当該情報を受信するようにしてもよい。
【0105】受信したXTML記述の情報は、一旦、ス
トリームサーバ322に記憶される。ストリームサーバ322
は、一時的に放送波をバッファリングするためのメモリ
であってもよいし、ハードディスクや記録が可能なCD
やDVDなどの記憶媒体であってもよい。
【0106】ストリームサーバ322に蓄えられた情報
は、XMLパーサ301にてタグが解析され、HTML形
式で記述された情報と、POI情報とに分離される。そ
して、HTML形式の情報はHTMLブラウザ302に渡
され、POI情報はPOIマネージャ303に渡される。
【0107】HTMLブラウザ302は、XMLパーサ301
から受け取ったHTML形式の情報を解析し、テキスト
や画像といった情報をディスプレイ102に表示する。
【0108】POIマネージャ303は、先に図7を用い
て説明した共有オブジェクトへの登録機能を使って、X
MLパーサ301から受け取ったPOI情報を共有オブジ
ェクト219のOS間共有メモリ215に登録する。共有オブ
ジェクト219の構成については、後述する。
【0109】ここで、POI情報を登録する共有オブジ
ェクト219は、図5で先に説明したように、あるタスク
が情報を登録・参照している最中は、他のタスクの当該
共有オブジェクト219へのアクセスが制限される。この
ため、POIマネージャ303が情報を登録している最中
に、POIハンドラ307が同一の情報を参照することは
ない。また、POIハンドラ307が情報を参照している
最中に、POIマネージャ303が当該情報を更新するこ
ともない。
【0110】また、あるタスクが情報を登録・参照した
場合、予め登録されたタスクにその事実を知らせるメッ
セージを通知する。ここでは、共有オブジェクト219に
POI情報が登録された場合に、その旨のメッセージを
ナビアプリケーション305に送信するようにしている。
したがって、POIマネージャ303がPOI情報を共有
オブジェクト219に登録すると、その旨を知らせるメッ
セージが、OS間メッセージを利用して、ナビアプリケ
ーション305に通知される。このため、POI情報が更
新されると、ナビアプリケーション305は、直ちにPO
Iハンドラ307を用いて、共有オブジェクト219に登録さ
れたPOI情報を参照することができる。
【0111】ナビアプリケーション305は、ナビ基本機
能が備える地図表示機能を用い、所定地点を中心とする
平面地図や、上空から地点から俯瞰した鳥瞰図などを表
示する。ここで、POIハンドラ307を用いて参照した
POI情報に含まれる識別IDから、表示すべきシンボ
ルの形状を決定し、付加IDから色や点滅などのシンボ
ルを表示する形態を決定する。ここで、識別IDは、レ
ストランや駐車場といった施設の属性を示す情報であ
り、POI情報に含まれる静的情報に相当する。また、
付加IDは、たとえばレストランが営業中か否かや駐車
場に空きがあるか否かといった情報であり、POI情報
に含まれる動的情報に相当する。このようにして決定さ
れたシンボルを、地図上の、POI情報に含まれる位置
情報から決定される位置に重ねて表示する。
【0112】付加IDに応じてシンボルの色を変化させ
ることにより、同じシンボル形状でも異なる情報(たと
えばレストランが営業中か否かや駐車場に空きがあるか
否かなど)をユーザに提供することができる。このため
使い勝手が向上する。なお、ナビアプリケーション305
は、表示されたシンボルがユーザによる入力操作で選択
されたとき、POI情報に含まれるその詳細な付加情報
を、別ウインドウなどを用いて表示するように動作させ
てもよい。
【0113】このように、共有オブジェクト219を導入
することにより、1つのプロセッサ上で複数のオペレー
ティングシステムが稼動する環境において、それぞれの
オペレーティングシステムに得意な処理を行わせつつ、
それぞれのオペレーティングシステムに実装された各ア
プリケーションを連携して動作させることができる。
【0114】このため、上記のように、第2のOS207
であるリアルタイムOS上のナビアプリケーション305
により表示した地図上に、第1のOS206である汎用O
S上の通信アプリケーション300で入手したPIO情報
を地図に重ねて表示することが可能となり、使い勝手の
よいナビゲーション装置を提供することができる。
【0115】図11は、図10で説明したナビゲーショ
ン装置にて実装した共有オブジェクトの一構成例であ
る。
【0116】共有オブジェクトのデータ構成としては様
々なものが考えられるが、ここでは、種別毎に共有オブ
ジェクトを独立して記憶する場合の例について説明す
る。
【0117】それぞれの種別の共有オブジェクト(OB
J)340は、1対1に対応するセマフォ341を備える。セ
マフォ341は、タスクが当該セマフォ341に対応する共有
OBJ340へ排他的にアクセスするのに使用する。
【0118】図中の符号350〜355は、IDnの共有OB
J340に登録されたPOI情報を示している。共有OB
J340に登録されるPOI情報は、POIの位置を示す
経度350および緯度351と、POI情報を受信した時刻35
2と、POIがどのような施設なのかを示す識別ID353
と、POIの付加的な情報をIDコードで表現した付加
ID354と、POIの付加的な情報を文字列で表現した
付加情報355とで構成される。ここで、POIの位置を
表現する方法は、図示した経度・緯度以外に、地図デー
タのメッシュIDやメッシュ内の正規化X座標値、Y座
標値であってもよい。
【0119】なお、図11に示した共有オブジェクトの
データ構成は、あくまでも一例にすぎない。共有オブジ
ェクトのデータ構成としては様々なものが考えられる。
たとえば、後に図12を用いて説明するように、ナビゲ
ーション装置に表示した地図上のシンボルあるいは地点
をユーザに選択させ、選択されたシンボルあるいは地点
に対応する位置に関する情報を情報サービスセンタから
入手する場合、共有OBJ340に蓄えるPOI情報は、
選択されたシンボルあるいは地点に対応する位置を示す
経度および緯度や、シンボルが選択された場合は当該シ
ンボルの識別IDなどで構成される。
【0120】図12は、図9に示す車載用ナビゲーショ
ン装置において、地図に重ねて表示されているシンボル
あるいは地図上の地点がユーザにより選択された場合
に、当該選択されたシンボルあるいは地点に対応する位
置に関する情報を情報サービスセンタから入手して表示
する場合の動作を説明するための図である。
【0121】ナビアプリケーション305は、ナビ基本機
能が備える地図表示機能を用い、所定地点を中心とする
平面地図や、上空から地点から俯瞰した鳥瞰図などを表
示する。さらに、ナビ検索機能が備える検索機能を用
い、現在表示している地図表示エリア内に存在する施設
情報から所定の施設情報を選択し、そのシンボルを地図
に重ねて表示する。ここで、検索機能は、車載用ナビゲ
ーション装置内に実装された記憶媒体から情報を検索す
るため、時間と共に情報が変化する動的情報や、当該記
憶媒体に記憶することができない大量の情報を表示する
ことはできない。そこで、車載用ナビゲーション装置で
は、インターネット325などのネットワークに接続され
た情報サービスセンタ326に情報を要求し、得られた情
報をディスプレイ102やスピーカより出力してユーザに
提示する。
【0122】上述したように、本実施形態が適用された
車載用ナビゲーション装置は、2つのオペレーティング
システム(第1のOS206、第2のOS207)が1つのプ
ロセッサ150上で動作する。また、インターネット325を
介した通信を行う通信アプリケーション300と、地図を
表示するナビアプリケーション305とが異なるオペレー
ティングシステム上で動作する。そこで、以下の要領に
より、ユーザが選択したシンボルあるいは地図上の地点
に対応する位置に関する情報を、情報サービスセンタか
ら入手して表示している。
【0123】まず、ナビアプリケーション305は、ナビ
基本機能が備える地図表示機能を用い、所定地点を中心
とする平面地図や上空から地点から俯瞰した鳥瞰図など
を表示するとともに、当該地図上に表示したシンボルあ
るいは地点の選択を、入力装置105や音声入出力装置104
を介してユーザから受け付ける。そして、選択された地
点の位置情報、あるいは、選択されたシンボルの位置情
報および識別IDといったPOI情報を検出する。
【0124】POIハンドラ307は、先に図7を用いて
説明した共有オブジェクトへの登録機能を用い、ナビア
プリケーション305で検出されたPOI情報を、共有オ
ブジェクト219に登録する。共有オブジェクト219は、P
OI情報が登録された旨のメッセージを、当該メッセー
ジの送信先として予め登録された通信アプリケーション
300に、OS間通信メッセージを利用して送信する。こ
れを受けて、通信アプリケーション300は、POIマネ
ージャ303を介して、共有オブジェクト219にアクセス
し、そこに登録されているPOI情報を読み出す。
【0125】次に、通信アプリケーション300は、イン
ターネット325などのネットワークを介して情報サービ
スセンタ326と通信し、情報要求を情報サービスセンタ3
26に送信する。これを受けて、情報サービスセンタ326
は、要求内容を解析し、要求に対応した回答情報を通信
アプリケーション300に返信する。
【0126】たとえば、通信アプリケーション300は、
POIマネージャ303が参照したPOI情報に含まれる
位置情報や識別IDを要求情報として情報サービスセン
タ326に送信する。そして、送信した位置情報や識別I
Dに対応する情報を、HTML形式で情報サービスセン
タ326から受け取り、HTMLブラウザ302に送る。
【0127】あるいは、通信アプリケーション300は、
POIマネージャ303が参照したPOI情報に含まれる
位置情報や識別IDから、参照すべき情報を提供してい
るサーバのアドレスを検索する。そして、検索されたア
ドレス情報を用いて該アドレスのサーバにアクセスし、
要求情報を送信する。それから、HTML形式のファイ
ルをサーバから受け取り、HTMLブラウザ302に送
る。
【0128】HTMLブラウザ302は、通信アプリケー
ション300から受け取ったHTML形式のファイルを解
析し、テキストや画像といった情報をディスプレイ102
に表示する。
【0129】このように、共有オブジェクト219を導入
することにより、1つのプロセッサ上で複数のオペレー
ティングシステムが稼動する環境において、それぞれの
オペレーティングシステムに得意な処理を行わせつつ、
それぞれのオペレーティングシステムに実装された各ア
プリケーションを連携して動作させることができる。
【0130】このため、上記のように、第2のOS207
であるリアルタイムOS上のナビアプリケーション305
において、ユーザにより選択されたシンボルあるいは地
図上の地点について、当該シンボルあるいは地図上の地
点に対応する位置に関する情報を、第1のOS206であ
る汎用OS上の通信アプリケーション300により情報サ
ービスセンタ326から入手し、表示することが可能とな
り、使い勝手のよいナビゲーション装置を提供すること
ができる。
【0131】図13は、図9に示す車載用ナビゲーショ
ン装置において、地図に重ねて表示されているシンボル
あるいは地図上の地点がユーザにより選択された場合
に、当該選択されたシンボルあるいは地点に対応する位
置に関する情報を情報サービスセンタから入手し、当該
情報を地図上に重ねて表示する場合の動作を説明するた
めの図である。
【0132】つまり、図13に示す動作は、先に図12
を用いて説明した、地図に重ねて表示されているシンボ
ルあるいは地図上の地点がユーザにより選択された場合
に、当該選択されたシンボルあるいは地点に対応する位
置に関する情報を情報サービスセンタから入手して表示
する場合の動作と、先に図10を用いて説明した、受信
した情報を地図に重ねて表示する場合の動作とを、組み
合わせたものになる。
【0133】まず、ナビアプリケーション305は、ナビ
基本機能が備える地図表示機能を用い、所定地点を中心
とする平面地図や上空から地点から俯瞰した鳥瞰図など
を表示するとともに、当該地図上に表示したシンボルあ
るいは地点の選択を、入力装置105や音声入出力装置104
を介してユーザから受け付ける。そして、選択された地
点の位置情報、あるいは、選択されたシンボルの位置情
報および識別IDといったPOI情報を検出する。
【0134】POIハンドラ307は、先に図7を用いて
説明した共有オブジェクトへの登録機能を用い、ナビア
プリケーション305で検出されたPOI情報を、共有オ
ブジェクト219に登録する。共有オブジェクト219は、P
OI情報が登録された旨のメッセージを、当該メッセー
ジの送信先として予め登録された通信アプリケーション
300に、OS間通信メッセージを利用して送信する。こ
れを受けて、通信アプリケーション300は、POIマネ
ージャ303を介して、共有オブジェクト219にアクセス
し、そこに登録されているPOI情報を読み出す。
【0135】次に、通信アプリケーション300は、イン
ターネット325などのネットワークを介して情報サービ
スセンタ326と通信し、情報要求を情報サービスセンタ3
26に送信する。これを受けて、情報サービスセンタ326
は、要求内容を解析し、要求に対応した回答情報を通信
アプリケーション300に返信する。
【0136】たとえば、通信アプリケーション300は、
POIマネージャ303が参照したPOI情報に含まれる
位置情報や識別IDを要求情報として情報サービスセン
タ326に送信する。そして、送信した位置情報や識別I
Dに対応する情報を、XML形式で情報サービスセンタ
326から受け取り、XMLパーサ301に送る。
【0137】あるいは、通信アプリケーション300は、
POIマネージャ303が参照したPOI情報に含まれる
位置情報や識別IDから、参照すべき情報を提供してい
るサーバのアドレスを検索する。そして、検索されたア
ドレス情報を用いて該アドレスのサーバにアクセスし、
要求情報を送信する。それから、XML形式の情報をサ
ーバから受け取り、XMLパーサ301に送る。
【0138】XMLパーサ301は、通信アプリケーショ
ン300から受け取ったXML形式の情報のタグを解析
し、当該情報を、HTML形式で記述された情報とPO
I情報に分離する。そして、HTML形式の情報をHT
MLブラウザ302に送り、POI情報をPOIマネージ
ャ303に送る。
【0139】HTMLブラウザ302は、XMLパーサ301
から受け取ったHTML形式の情報を解析し、テキスト
や画像といった情報をディスプレイ102に表示する。
【0140】POIマネージャ303は、先に図7を用い
て説明した共有オブジェクトへの登録機能を用い、XM
Lパーサ301から受け取ったPOI情報を、共有オブジ
ェクト219に登録する。共有オブジェクト219は、POI
情報が登録された旨のメッセージを、当該メッセージの
送信先として予め登録されたナビアプリケーション305
に、OS間通信メッセージを利用して送信する。これを
受けて、ナビアプリケーション305は、POIハンドラ3
07を介して、共有オブジェクト219にアクセスし、そこ
に登録されているPOI情報を読み出す。そして、この
POI情報に含まれる付加IDから色や点滅などのシン
ボルを表示する形態を決定する。上述したように、付加
IDとは、たとえばレストランが営業中か否かや駐車場
に空きがあるか否かといった情報であり、POI情報に
含まれる動的情報に相当する。このようにして決定され
たシンボルを、地図上の、POI情報に含まれる位置情
報から決定される位置に重ねて表示する。
【0141】このように、共有オブジェクト219を導入
することにより、1つのプロセッサ上で複数のオペレー
ティングシステムが稼動する環境において、それぞれの
オペレーティングシステムに得意な処理を行わせつつ、
それぞれのオペレーティングシステムに実装された各ア
プリケーションを連携して動作させることができる。
【0142】このため、上記のように、第2のOS207
であるリアルタイムOS上のナビアプリケーション305
において、ユーザにより選択されたシンボルあるいは地
図上の地点について、当該シンボルあるいは地図上の地
点に対応する位置に関する情報を、第1のOS206であ
る汎用OS上の通信アプリケーション300により情報サ
ービスセンタ326から入手し、ナビアプリケーション305
により、当該情報を地図に重ねて表示することが可能と
なり、使い勝手のよいナビゲーション装置を提供するこ
とができる。
【0143】以上、本発明の1実施形態について説明し
た。
【0144】本実施形態によれば、上記の共有オブジェ
クトを導入したことにより、複数のオペレーティングシ
ステムが1つのプロセッサ上で動作するナビゲーション
装置において、各々のオペレーティングシステムに実装
されたアプリケーションから位置情報を登録、参照する
ことができる。このため、異なるオペレーティングシス
テム間で位置情報を用い連携動作するアプリケーション
を容易に開発することが可能になる。
【0145】これにより、たとえば、一方のオペレーテ
ィングシステムに実装されたアプリケーションにより放
送や通信で位置情報を受信し、他方のオペレーティング
システムに実装されたアプリケーションにより、受信し
た位置情報を地図に重ねて表示するといった連携動作が
可能となる。あるいは、一方のオペレーティングシステ
ムに実装されたアプリケーションにより表示されている
地図上で情報を入手する地点を選択すると、他方のオペ
レーティングシステムに実装されたアプリケーションが
この選択された地点の情報を入手し表示するといった連
携動作が可能となる。
【0146】このように、共有オブジェクトを導入する
ことで、使い勝手のよいユーザインタフェースを提供で
きる。
【0147】また、本実施形態によれば、一方のオペレ
ーティングシステムのアプリケーションから位置情報を
共有オブジェクトに登録・変更している最中に、他方の
オペレーティングシステムのアプリケーションが共有オ
ブジェクトに位置情報を登録あるいは参照することを禁
止できる。このため、誤った位置情報が参照されてしま
うのを防止できる。
【0148】また、一方のオペレーティングシステムの
アプリケーションから位置情報を共有オブジェクトに登
録・更新したとき、複数のオペレーティングシステムで
動作しているアプリケーションに対して位置情報の登
録、参照があった旨を通知する。このため、この通知に
同期して直ちに位置情報を参照することが可能となり、
リアルタイム性が改善される。また、このために要する
プロセッサ負荷も少なくて済む。
【0149】なお、上記の実施形態では、本発明を車載
用ナビゲーション装置に適用した場合を例にとり説明し
た。しかしながら、本発明はこれに限定されない。複数
のオペレーティングシステムを搭載し、当該複数のオペ
レーティングシステムを切替えて1つのプロセッサ上で
稼動させるOS切り替え機能を備えた情報処理装置に広
く適用可能である。
【0150】また、上記の実施形態において、共有OB
J340のID(図11参照)毎に、当該共有OBJ340へ
の情報登録を許可するタスクあるいはオペレーティング
システムを予め定義しておくことで、フィルタリングを
行うようにしてもよい。すなわち、共有OBJ340の種
別に応じて、当該共有OBJへの登録を許可するタスク
あるいはオペレーティングシステムを制限するようにし
てもよい。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1つのプロセッサ上で複数のオペレーティングシステム
が稼動する情報処理装置において、複数のオペレーティ
ングシステム間で正しい情報を確実に共有できるフレー
ムワーク(共有オブジェクト)を提供することができ
る。また、複数のオペレーティングシステム間で情報を
迅速に交換できるフレームワークを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の1実施形態が適用された車載
用ナビゲーション装置の機能ブロック図である。
【図2】図2は、図1に示す演算処理部100および入出
力制御部101のハードウェア構成図である。
【図3】図3は、図2に示す車載用ナビゲーション装置
のハードウェア構成とソフトウェア構成との関係を示し
た図である。
【図4】図4は、図2に示すプロセッサ150の内部構成
例を示す図である。
【図5】本発明の1実施形態が適用された車載用ナビゲ
ーション装置において、第1のOS206および第2のO
S207間での情報の共有・交換を可能とする共有オブジ
ェクトを説明するための図である。
【図6】第1、2のOS206、207上で動作する各タスク
A200〜F205が、共通のAPIを用いて、共有オブジェ
クト219を作成する際の処理を示したフロー図である。
【図7】第1、2のOS206、207上で動作する各タスク
A200〜F205が、共通のAPIを用いて、共有オブジェ
クト219のOS間共有メモリ215へ情報を登録する際の処
理を示したフロー図である。
【図8】第1、2のOS206、207上で動作する各タスク
A200〜F205が、共通のAPIを用いて、共有オブジェ
クト219のOS間共有メモリ215に登録されている情報を
参照する際の処理を示したフロー図である。
【図9】共有オブジェクトを、車載用ナビゲーション装
置に組み込んだときのより具体的な構成を示した図であ
る。
【図10】図9に示す車載用ナビゲーション装置におい
て、放送で受信したPOI情報を地図に重ねて表示する
場合の動作を説明するための図である。
【図11】図10で説明したナビゲーション装置にて実
装した共有オブジェクトの一構成例である。
【図12】図9に示す車載用ナビゲーション装置におい
て、地図に重ねて表示されているシンボルあるいは地図
上の地点がユーザにより選択された場合に、当該選択さ
れたシンボルあるいは地点に対応する位置に関する情報
を情報サービスセンタから入手して表示する場合の動作
を説明するための図である。
【図13】図9に示す車載用ナビゲーション装置におい
て、地図に重ねて表示されているシンボルあるいは地図
上の地点がユーザにより選択された場合に、当該選択さ
れたシンボルあるいは地点に対応する位置に関する情報
を情報サービスセンタから入手し、当該情報を地図上に
重ねて表示する場合の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
100…演算処理部、101…入出力制御部、102…ディスプ
レイ 103…地図データベース、104…音声入出力装置、105…
入力装置、106…LAN装置 107…通信装置、108…車輪速センサ、109…方位セン
サ、110…ジャイロ 111…GPS受信装置、112…放送受信装置、150…プロセッ
サ、151…メモリ 152…DMAコントローラ、153…A/D変換器、154…SCI、15
5…PIO、156…カウンタ 157…描画コントローラ、160…プロセッサバス、161…
割込み信号線 170…キャッシュメモリ、171…CPU、172…汎用レジス
タ、173…PC、174…SR175…データバス、176…アドレス
バス、177…割込みコントローラ 178…タイマ装置、200…タスクA、201…タスクB、202…
タスクC、203…タスクD 204…タスクE、205…タスクF、206…第1のOS、207…第
2のOS、208、209…リスケジューラ、210、211…入出力
ドライバ 212、213…割込みハンドラ、214…OS間制御機能、215…
OS間共有メモリ 216…OS間通信機能、217…OS間セマフォ機能、218…OS
コンテクスト切換 219…共有オブジェクト、300…通信アプリケーション、
301…XMLパーサ 302…HTMLブラウザ、303…POIマネージャ、305…ナビア
プリケーション 306…POIハンドラ、307…ナビ基本機能、320…放送局、
322…ストリームサーバ 325…インターネット、326…情報サービスセンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥出 真理子 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 廣重 秀雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 中村 浩三 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 川股 幸博 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山足 公也 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5B075 ND06 NK10 PP12 PP30 PQ02 PQ05 PQ23 PQ32 PQ69 UU14 5B098 GD04 GD14 HH07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のオペレーティングシステムを搭載
    し、当該複数のオペレーティングシステムを切替えて稼
    動させるOS切り替え機能を備えた情報処理装置であっ
    て、 前記複数のオペレーティングシステムから参照可能なメ
    モリ資源に、あるオペレーティングシステムのアプリケ
    ーションが登録した共有情報を、他のオペレーティング
    システムのアプリケーションが参照可能とする共有機能
    を有し、 前記共有機能は、あるオペレーティングシステムのアプ
    リケーションが前記メモリ資源に共有情報を登録あるい
    は参照している期間中における、他のオペレーティング
    システムのアプリケーションによる共有情報の前記メモ
    リ資源への登録あるいは参照を禁止することを特徴とす
    る情報処理装置。
  2. 【請求項2】複数のオペレーティングシステムを搭載
    し、当該複数のオペレーティングシステムを切替えて稼
    動させるOS切り替え機能を備えた情報処理装置であっ
    て、 前記複数のオペレーティングシステムから参照可能なメ
    モリ資源に、あるオペレーティングシステムのアプリケ
    ーションが登録した共有情報を、他のオペレーティング
    システムのアプリケーションが参照可能とする共有機能
    を有し、 前記共有機能は、あるオペレーティングシステムのアプ
    リケーションが前記メモリ資源に共有情報を登録あるい
    は参照したとき、他のオペレーティングシステムのアプ
    リケーションに、共有情報が前記メモリ資源に登録ある
    いは参照されたことを通知することを特徴とする情報処
    理装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の情報処理装置であっ
    て、 前記共有機能は、前記複数のオペレーティングシステム
    のアプリケーション各々が前記メモリ資源に共有情報を
    登録するためのインタフェースと、前記複数のオペレー
    ティングシステムのアプリケーション各々が前記メモリ
    資源に登録された共有情報を参照するためのインタフェ
    ースと、を提供することを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の情報処理装置であって、 前記共有機能は、共有情報の種別に応じて、当該共有情
    報の前記メモリ資源への登録を許可するアプリケーショ
    ンあるいはオペレーティングシステムを制限することを
    特徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の情報処理
    装置であって、 前記複数のオペレーティングシステムのうちの少なくと
    も1つのオペレーティングシステムのアプリケーション
    (第1のアプリケーション)は、放送あるいは通信によ
    り受信した信号を解析して位置情報を抽出し、当該情報
    を共有情報として前記メモリ資源に登録し、 他の少なくとも1つのオペレーティングシステムのアプ
    リケーション(第2のアプリケーション)は、前記メモ
    リ資源に共有情報として登録されている位置情報を参照
    し、表示装置に表示することを特徴とする情報処理装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の情報処理装置であって、 前記第2のアプリケーションは、前記表示装置に地図を
    表示するとともに、前記メモリ資源に共有情報として登
    録されている位置情報によって特定される前記地図上の
    位置を表すシンボルを、当該地図に重ねて表示すること
    を特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載の情報処理装置であって、 前記第1のアプリケーションは、放送あるいは通信によ
    り受信した信号を解析して位置情報とそれに付帯する付
    帯情報を抽出し、これらの情報を共有情報として前記メ
    モリ資源に登録し、 前記第2のアプリケーションは、前記表示装置に地図を
    表示するとともに、前記メモリ資源に共有情報として登
    録されている位置情報およびそれに付帯する付帯情報を
    参照し、前記位置情報によって特定される前記地図上の
    位置を表すシンボルを、前記付帯情報の内容に応じて形
    状あるいは色を変化させて、前記地図に重ねて表示する
    ことを特徴とする位置情報表示装置。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3または4記載の情報処理
    装置であって、 前記複数のオペレーティングシステムのうちの少なくと
    も1つのオペレーティングシステムのアプリケーション
    (第1のアプリケーション)は、表示装置に地図を表示
    して位置情報の入力を受け付け、当該情報を共有情報と
    して前記メモリ資源に登録し、 他の少なくとも1つのオペレーティングシステムのアプ
    リケーション(第2のアプリケーション)は、前記メモ
    リ資源に共有情報として登録されている位置情報を参照
    し、当該情報に関する情報検索を行うことを特徴とする
    情報処理装置。
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