JP2001242982A - 作図支援方法及びcadプログラムを記憶してなる媒体 - Google Patents

作図支援方法及びcadプログラムを記憶してなる媒体

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JP2001242982A JP2000057656A JP2000057656A JP2001242982A JP 2001242982 A JP2001242982 A JP 2001242982A JP 2000057656 A JP2000057656 A JP 2000057656A JP 2000057656 A JP2000057656 A JP 2000057656A JP 2001242982 A JP2001242982 A JP 2001242982A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CAD等で図形編集処理を行う際に、作図作
業が中断されることが無く、作図・編集の作業性を大幅
に向上させることができる作図支援方法及びCADプロ
グラムを記憶してなる媒体を提供する。 【解決手段】 入力部1から入力されるカーソルの位置
情報は、カーソル位置検出部2で検出される。このカー
ソル位置情報は、表示制御部7に供給され、表示画面上
にマウスカーソル等が表示される。また、カーソル位置
情報は、コマンド実行処理部3に、目的要素位置捕捉検
出部6及び表示制御部7にも与えられる。この目的要素
位置捕捉検出部6は、カーソル位置情報が、目的要素位
置を捕捉したことを検出する。目的要素位置捕捉検出部
6は、カーソルが目的要素位置を捕捉したことを検出し
たら、表示制御部7に、その目的要素及びその位置、並
びに反応要素の情報を供給する。表示制御部7は、目的
要素位置捕捉検出部6からの情報及び予め設定された表
示色情報に基づいて、表示部8に表示されるカーソルや
反応要素の表示形態を変更したり、反応要素から目的要
素までの補助線を表示したりする制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CAD等におい
て作図の作業性向上を図れるようにした作図支援方法及
びCADプログラムを記憶してなる媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CADシステムを用いて例え
ば対象物の三面図を作成するような場合、まず正面図を
作図してから、正面図から水平線、垂直線を補助線や基
準線として延ばし、この補助線や基準線、又はそれらの
交点を基準として側面図や平面図を作成するという作業
が行われる。
【0003】また、既存のCADシステムの中には、円
の中心、線分の端点や中点等を予め指定して、マウスの
カーソルをその近傍に位置させるだけで、目的とする点
を指定できるようにした、いわゆる作図支援機能を搭載
したものも知られている。この機能を使用することによ
り、正確な座標値が予め分かっていなくても、目的とす
る点を指定できるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たCADシステムのうち、前者の方式では、作図作業
に、本来、図面として不要な補助線や基準線等を作図
し、これを削除するという作業が付帯するため、作業性
が悪いという問題がある。また、後者の方式では、補助
線や基準線等の作図は、ある程度省略できるものの、作
図作業中に目的とする点を指示するための操作、即ちシ
ョートカットメニューへのカーソルの移動操作が必ず必
要になり、作図作業が中断されて、これによる作業性の
低下が無視できないという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たもので、作図作業が中断されることが無く、作図・編
集の作業性を大幅に向上させることができる作図支援方
法及びCADプログラムを記憶してなる媒体を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る作図支援方
法は、カーソルを使用して図形要素を作図するに際し
て、1又は複数の図形要素に対して特定の位置関係とな
る位置をカーソルが捕捉したときに、前記特定の位置関
係を示す情報に基づいて前記カーソルの表示形態を変え
るようにしたことを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る他の作図支援方法は、
図形要素を作図するためのカーソルが、作図済又は作図
中の1又は複数の図形要素に対して特定の位置関係とな
る位置を捕捉したことを検出するステップと、このステ
ップで前記カーソルが前記図形要素に対して特定の位置
関係となる位置を捕捉したことを検出したら、前記特定
の位置関係を示す情報に基づいてカーソルの表示形態を
変更するステップとを備えたことを特徴とする。
【0008】更に、本発明に係る媒体は、図形要素を作
図するためのカーソルが、作図済又は作図中の1又は複
数の図形要素に対して特定の位置関係となる位置を捕捉
したことを検出する処理と、このステップで前記カーソ
ルが前記図形要素に対して特定の位置関係となる位置を
捕捉したことを検出したら、前記特定の位置関係を示す
情報に基づいて前記カーソルの表示形態を変更する処理
とを備えたCADプログラムを記憶してなることを特徴
とする。
【0009】本発明によれば、図形要素を作図するため
のカーソルが、図形要素に対して特定の位置関係となる
位置(例えば2つの線図形要素の延長線の交点、2つの
線図形要素の端点から水平及び垂直方向に延びる直線の
交点、既存点又は指定点から水平又は垂直に延びる線、
既存点又は指定点から予め指定した角度に延びる線等の
位置)を捉えたときに、カーソルの表示形態が変更す
る。このため、作業者は、カーソルの表示形態が変更さ
れたことをもって、目的とする点や線の指定が可能であ
ることを知ることができるので、通常の作図作業の中で
カーソルがそのような目的とする位置に移動した際に、
点や線の指定操作を行うことができる。本発明によれ
ば、作図作業中に目的とする点や線を指定するためのマ
ウス操作が全く不要であり、作図作業の効率が格段に向
上する。
【0010】なお、カーソルの表示形態を変更する態様
としては、カーソル本体の近傍に特定の位置関係を示す
情報を表示したり、カーソル自体を特定の位置関係を示
す形態に変更することなどが挙げられる。また、カーソ
ルが図形要素に対して特定の位置関係となる位置を捕捉
したときに、その図形要素(反応した図形要素)の表示
色を変更するようにすると、図形要素が数多く存在する
場合でも、どの図形要素に対して特定の位置関係となっ
たのかが明確になり、作図の作業性は更に向上する。更
に、カーソルが図形要素に対して特定の位置関係となる
位置を捕捉したら、図形要素から特定の位置関係となる
位置まで図形要素と識別可能な補助線を表示することに
より、更に図形要素との特定の位置関係が明確になり、
作業性が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例に係
る作図支援方法を実現するCADシステムの基本構成の
一部を示す機能ブロック図である。
【0012】入力部1は、マウスやキーボード等の入力
装置から構成される。この入力部1から入力される例え
ばマウスカーソルの位置情報は、カーソル位置検出部2
で検出される。このカーソル位置検出部2によって検出
されたこのカーソル位置情報は、表示制御部7に供給さ
れ、そこで例えばCRT装置や液晶ディスプレイ装置か
らなる表示部8の表示画面上の検出された位置にマウス
カーソル等が表示される。
【0013】また、カーソル位置検出部2からのカーソ
ル位置情報は、コマンド実行処理部3に与えられ、そこ
でカーソル位置検出部2で検出されたカーソル位置と入
力部1からのクリック情報等から選択されたコマンドを
実行し、CAD処理部4に対して実行されたコマンド処
理を施す。このコマンド実行処理部3は、カーソル位置
検出部2で検出されたカーソル位置にアイコン等のコマ
ンド起動メニューが表示されていない場合には、そのカ
ーソル位置情報をCAD処理部4にスルー状態で供給す
る。
【0014】CAD処理部4は、コマンド実行処理部3
を介して入力された情報に基づきCAD処理を行う。こ
のCAD処理部4については、通常のCAD処理を行う
ものなので詳しい説明は割愛するが、外部のハードディ
スク装置等の記憶媒体からなる図形要素情報記憶部5か
ら図形要素情報を入力し、編集等を加えた後にその図形
要素情報を図形要素情報記憶部5に保存する役割も果た
している。
【0015】また、カーソル位置検出部2からのカーソ
ル位置情報は、目的要素位置捕捉検出部6にも供給され
る。この目的要素位置捕捉検出部6は、カーソル位置検
出部2で検出されたカーソル位置情報が、目的要素位置
を捕捉したことを検出する。ここで、「目的要素位置」
とは、図形要素情報記憶部5に記憶されている作図済の
1又は複数の図形要素、又はCAD処理部4で現在作図
中の1又は複数の図形要素(以下、これらを「反応要
素」と呼ぶ)に対して特定の位置関係となる目的要素
(例えば延長線上の交点や水平、垂直線等)の位置のこ
とである。また、「捕捉する」とは、カーソル位置を中
心とする所定の近傍範囲に目的要素位置が位置したこと
を意味している。目的要素位置捕捉検出部6は、カーソ
ルが目的要素位置を捕捉したことを検出したら、表示制
御部7に、その目的要素及びその位置、並びに反応要素
の情報を供給する。
【0016】表示制御部7は、目的要素位置捕捉検出部
6からの情報及び予め設定された表示色情報に基づい
て、表示部8に表示されるカーソルや反応要素の表示形
態を変更したり、反応要素から目的要素までの補助線を
表示したりする制御を実行する。
【0017】図2は、このCADシステムの表示部8上
に表示される画面の一例を示す図である。この画面10
は、図形表示領域11、各種メニュー表示領域12等で
構成されている。まず、画面10のメニュー表示領域1
2から「作図支援機能」の設定をするためのメニューを
選択すると、図3に示すように、作図支援機能設定ダイ
アログボックス13が画面10上に表示される。
【0018】同図に示すように、作図支援機能有効チェ
ックボックス14をマウス等を用いてクリックしチェッ
クマークを付けることにより、作図支援機能が有効にな
る。この場合、作図支援機能が選択された旨の情報はカ
ーソル位置検出部2からコマンド実行処理部3、目的要
素位置捕捉検出部6及び表示制御部7に供給され、目的
要素位置捕捉検出部6が起動することでその機能が有効
になる。この作図支援機能設定ダイアログボックス13
で設定できる作図支援機能のコマンドは、第1に、反応
要素である2つの直線要素の延長上の交点を目的要素と
して、カーソルがこれを捕捉したときに、カーソルの表
示形態を変更する延長交点コマンド15と、第2に、次
に示す反応要素のそれぞれの点、 直線の場合、端点・中点、 円・楕円・穴記号の場合、中心点、 円弧・楕円弧の場合、端点・中心点、 自由曲線の場合、頂点、 の対からX軸及びY軸に沿う延長直線の交点を目的要素
として、カーソルがこれを捕捉したときに、カーソルの
表示形態を変更する等X・等Yコマンド16と、第3
に、反応要素である図形要素の描画開始点から水平又は
垂直方向に延びる線を目的要素として、カーソルがこれ
を補足したときに、カーソルの表示形態を変更する水平
・垂直コマンド17と、第4に、反応要素である図形要
素の描画開始点から予め入力した角度増量値の値と一致
する角度方向に延びる線を目的要素とし、カーソルがこ
れを捕捉したときに、カーソルの表示形態を変更する角
度増量コマンド18との4つのコマンドがあり、それぞ
れのコマンド15〜18のチェックボックスをチェック
することにより、チェックされたコマンドが目的要素位
置捕捉検出部6で実行される。また、この作図支援機能
設定ダイアログボックス13には、角度増量コマンド1
8において任意の角度を入力部1のキーボード等を用い
て手入力により入力する角度増量値入力ボックス19も
備えられている。
【0019】また、この作図支援機能が有効になったこ
とで表示制御部7では、図4に示すように、マウスカー
ソルを通常モード形状のマウスカーソル25aから作図
支援機能モード形状のマウスカーソル25bへ変更し表
示部8で表示するように制御する。また、マウスカーソ
ル25bが目的要素位置を捕捉したときに、その目的要
素を特定する情報表示カーソル25cがマウスカーソル
25bの斜め下位置に表示される。この情報表示カーソ
ル25cの形状は、図5に示すように、目的要素の内容
が視覚的に認識し易い形状に設定されている。例えば、
マウスカーソル25bが反応要素上の端点や点要素等の
既存点を捕捉したときには、情報表示カーソル15cと
して既存点であることを示す十字形が表示される。延長
交点コマンドや等X・等Yコマンドが実行された場合に
は、情報表示カーソル15cとして×形が表示される。
マウスカーソル25bが反応要素上の点を捕捉している
ときには、情報表示カーソル15cとして要素上点であ
ることを示す表示がなされる。同様に、水平・垂直コマ
ンド及び角度増量コマンドが実行された場合には、水平
線、垂直線及び角度標記がそれぞれ情報表示カーソル2
5cとして表示される。
【0020】更に、この作図支援機能設定ダイアログボ
ックス13には、作図支援機能を有効にした場合に図形
表示領域11に表示される図形要素の表示色を設定する
ことができる表示色設定機能も備えられている。作図支
援図形表示チェックボックス20をチェックすること
で、表示制御部7内の色表示設定機能が有効になる。こ
の表示色設定機能で設定できる図形要素の表示色は、オ
ペレータがマウス等を用いて入力操作しているときの図
形要素の表示色と、反応要素の表示色との2種類があ
る。この場合、入力中の図形要素の表示色についてはプ
ルダウンメニュー21で、反応要素の表示色については
プルダウンメニュー22で、それぞれ任意の表示色を設
定することができる。
【0021】次に、この作図支援機能を有効にして各コ
マンド15〜18を実行した場合の動作について説明す
る。図6は、延長交点コマンド15を実行した場合のイ
メージを表す図である。まず、図形表示領域11内に開
かれた表示ウィンドウ23に表示された2つの図形要素
の直線要素24a,24b上の任意の位置にマウスカー
ソル25bを重ね合わせ、マウスクリック等で図形要素
24a,24bを選択/決定する。この選択/決定操作
は、対象を特定して演算量を削除するためになされるも
ので、演算量が問題なければこの操作を行わないように
しても良い。このとき、マウスカーソル25bの中心位
置25dから一定領域の範囲25e内に、直線要素24
a,24bの延長交点成分が入っていなければ、情報表
示カーソル25cは表示されない。
【0022】次に、マウスカーソル25bを図中矢印方
向に移動させてゆくと、直線要素24a,24bの延長
交点P1がマウスカーソル25bの一定領域範囲25e
内に入ってくる。延長交点P1がマウスカーソル25b
の一定領域範囲25e内に入ると情報表示カーソル25
cとして交点表示形状がマウスカーソル25bの近傍に
表示され、マウスカーソル25bの位置が直線要素24
a,24bの延長交点にあることを表示すると共に、例
えば、オペレータがこの状態で確定する旨を入力すれ
ば、補助線としてラバーバンド26a,26bが直線要
素24a,24bの延長線上に表示され、直線要素24
a,24bを正確に延長交点P1まで延長して描画した
図形を簡単に作成すること等が可能となる。このとき、
直線要素24a,24bは予め設定された反応要素色に
変わり、ラバーバンド26a,26bも他の図形要素と
異なる表示形態となる。
【0023】図7は、等X・等Yコマンド16を実行し
た場合のイメージを表す図である。まず、上述したよう
に、表示された2つの図形要素の直線要素24a,24
b上の任意の位置にマウスカーソル25bを重ね合わ
せ、マウスクリック等で図形要素24a,24bを選択
/決定する。この操作も上述したように任意である。こ
のとき、マウスカーソル25bの中心位置25dから一
定領域の範囲25e内に、この場合、直線要素24a,
24bの端点a,bからX軸方向及びY軸方向に延びる
線の交点が含まれていなければ、情報表示カーソル25
cは表示されない。
【0024】次に、マウスカーソル25bを図中矢印方
向に移動させてゆくと、直線要素24a,24bの端点
a,bからX軸方向及びY軸方向に延びる線の交点P2
がマウスカーソル25bの一定領域範囲25e内に入っ
てくる。このとき、情報表示カーソル25cの形状とし
て交点表示形状がマウスカーソル25bの近傍に表示さ
れ、マウスカーソル25bの位置が直線要素24a,2
4bの端点a,bのX座標値又はY座標値と等しい位置
にあることを表示する。このように、直線要素24a,
24bの端点a,bの位置を基準とし、そこから等しい
X及びY座標値に対して図形等を描画することも可能に
なる。
【0025】図8は、水平・垂直コマンド17を実行し
た場合のイメージを表す図である。まず、表示ウィンド
ウ23内の任意の位置にマウスカーソル25bのマウス
クリック等で図形要素描画の始点sを設定する。このと
き、マウスカーソル25bの中心位置25d又はそこか
ら一定領域の範囲25eが、始点sと水平・垂直の位置
関係になければ、情報表示カーソル25cは表示されな
い。
【0026】次に、マウスカーソル25bを図中矢印
又は方向に移動させてゆき、始点sとそのマウスカー
ソル25bの中心位置25d等とが水平・垂直の位置関
係になる位置にマウスカーソル25bの一定領域範囲2
5eが入ると、情報表示カーソル25cの形状として水
平表示形状又は垂直表示形状がマウスカーソル25bの
近傍に表示される。この情報表示カーソル25cが水平
表示又は垂直表示のときに線分等を作成すれば、水平線
分や垂直線分を補助線等用いなくても簡単に描画するこ
とができる。
【0027】図9は、角度増量コマンド18を実行した
場合のイメージを表す図である。まず、表示ウィンドウ
23内の任意の位置にマウスカーソル25bのマウスク
リック等で図形要素描画の始点sを設定する。次に、作
図支援機能設定ダイアログボックス13の角度増量値入
力ボックス19に任意の角度を入力する。例えば、その
角度を45°と設定した場合、マウスカーソル25bの
中心位置25d又はそこから一定領域の範囲25eが、
始点sと設定角度45°の位置関係になければ、情報表
示カーソル25cは表示されない。
【0028】次に、マウスカーソル25bを図中矢印方
向に移動させる。始点sとそのマウスカーソル25bの
中心位置25d等とが45°の位置関係になる位置にマ
ウスカーソル25bの一定領域範囲25eが入る毎に、
情報表示カーソル25cとして角度増量表示形状がマウ
スカーソル25bの近傍に表示される。この情報表示カ
ーソル25cが角度増量表示のときに線分等を作成すれ
ば、任意の角度で正確に線分等を作成することが可能と
なる。
【0029】更に、例えば図10に示すように、2つの
直線要素24a,24bの延長交点に、始点sから直線
要素を描画する場合等に、例えば入力中の直線要素30
を青で、作図支援機能の反応要素である直線要素24
a,24bを赤で、というように表示色を作図支援機能
設定ダイアログボックスの表示色設定機能により設定す
ることができるので、表示ウィンドウ23内に数多くの
図形要素が存在するときでもオペレータは確実に各図形
要素を識別することが可能となる。
【0030】図11は、以上の機能を使用して、正面図
40から側面図41を作図するときの手順を示す図であ
る。なお、ここでは、反応要素の事前の指定を行わない
例を示している。同図(a)に示すように、先ず、正面
図49を作画したのち、その上辺から水平に延びる線分
に沿ってマウスカーソル25bを移動させる。これは情
報表示カーソル25cが水平表示形状を維持している状
態を確認しながら行うだけである。次に、端点の指定操
作を行って、同図(b)に示すように、垂直にマウスカ
ーソル25bを移動させる。マウスカーソル25bが現
在作図中の線42と正面図40の下辺の延長線との交点
を捕捉すると、情報表示カーソル25cが交点表示形状
となるので、この点で端点指定を行う。これにより、正
面図40の上辺から下辺までの垂直線41が作図され
る。続いて、同図(c)に示すように、マウスカーソル
25bを水平方向に移動させる。これは情報表示カーソ
ル25cが水平表示形状を維持している状態を確認しな
がら行うだけである。端点を確定したら、同様の操作で
他の線分も作図することにより、同図(d)のように、
補助線や基準線を一切使用せずに正面図40から側面図
41を作成することができる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、図
形要素を作図するためのカーソルが、図形要素に対して
特定の位置関係となる位置を捉えたときに、カーソルの
表示形態が変更するため、作業者は、カーソルの表示形
態が変更されたことをもって、目的とする点や線の指定
が可能であることを知ることができ、通常の作図作業の
中でカーソルがそのような目的とする位置に移動した際
に、点や線の指定操作を行うことができる。このため、
作図作業中に目的とする点や線を指定するためのマウス
操作が全く不要であり、作図作業の効率が格段に向上す
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る作図支援方法を実
現するCADシステムの基本構成の一部を示す機能ブロ
ック図である。
【図2】 同システムの表示部上に表示される画面の一
例を示す図である。
【図3】 同画面に表示される作図支援機能設定ダイア
ログボックスを示す図である。
【図4】 同画面に表示されるマウスカーソルの形状変
化を説明するための図である。
【図5】 同画面に表示されるマウスカーソルの形状に
よる表示内容を説明するための図である。
【図6】 同画面に表示される延長交点コマンドを実行
した場合のイメージを表す図である。
【図7】 同画面に表示される等X・等Yコマンドを実
行した場合のイメージを表す図である。
【図8】 同画面に表示される水平・垂直コマンドを実
行した場合のイメージを表す図である。
【図9】 同画面に表示される角度増量コマンドを実行
した場合のイメージを表す図である。
【図10】 同画面に表示される入力中直線要素と作図
支援機能反応要素の表示色を変えて表示できることを説
明するための図である。
【図11】 作図支援機能を使用して正面図から側面図
を作図するときの手順を示す図である。
【符号の説明】
1…入力部、2…カーソル位置検出部、3…コマンド実
行処理部、4…CAD処理部、5…図形要素情報記憶
部、6…目的要素位置捕捉検出部、7…表示制御部、8
…表示部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーソルを使用して図形要素を作図する
    に際して、1又は複数の図形要素に対して特定の位置関
    係となる位置をカーソルが捕捉したときに、前記特定の
    位置関係を示す情報に基づいて前記カーソルの表示形態
    を変えるようにしたことを特徴とする作図支援方法。
  2. 【請求項2】 図形要素を作図するためのカーソルが、
    作図済又は作図中の1又は複数の図形要素に対して特定
    の位置関係となる位置を捕捉したことを検出するステッ
    プと、 このステップで前記カーソルが前記図形要素に対して特
    定の位置関係となる位置を捕捉したことを検出したら、
    前記特定の位置関係を示す情報に基づいて前記カーソル
    の表示形態を変更するステップとを備えたことを特徴と
    する作図支援方法。
  3. 【請求項3】 前記特定の位置関係となる位置は、2つ
    の線図形要素の延長線の交点の位置であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の作図支援方法。
  4. 【請求項4】 前記特定の位置関係となる位置は、2つ
    の線図形要素の端点から水平及び垂直方向に延びる直線
    の交点の位置であることを特徴とする請求項1又は2記
    載の作図支援方法。
  5. 【請求項5】 前記特定の位置関係となる位置は、既存
    点又は指定点から水平又は垂直に延びる線の位置である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の作図支援方法。
  6. 【請求項6】 前記特定の位置関係となる位置は、既存
    点又は指定点から予め指定した角度に延びる線の位置で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の作図支援方
    法。
  7. 【請求項7】 前記カーソルが前記図形要素に対して特
    定の位置関係となる位置を捕捉したら、前記図形要素の
    表示色を変更することを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項記載の作図支援方法。
  8. 【請求項8】 前記カーソルが前記図形要素に対して特
    定の位置関係となる位置を捕捉したら、前記図形要素か
    ら前記特定の位置関係となる位置まで前記図形要素と識
    別可能な補助線を表示することを特徴とする請求項3又
    は4記載の作図支援方法。
  9. 【請求項9】 図形要素を作図するためのカーソルが、
    作図済又は作図中の1又は複数の図形要素に対して特定
    の位置関係となる位置を捕捉したことを検出する処理
    と、 このステップで前記カーソルが前記図形要素に対して特
    定の位置関係となる位置を捕捉したことを検出したら、
    前記特定の位置関係を示す情報に基づいて前記カーソル
    の表示形態を変更する処理とを備えたCADプログラム
    を記憶してなる媒体。
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JP2009219768A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 画像計測装置、医用画像システム及びプログラム

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