JP2001242929A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置

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JP2001242929A
JP2001242929A JP2000057354A JP2000057354A JP2001242929A JP 2001242929 A JP2001242929 A JP 2001242929A JP 2000057354 A JP2000057354 A JP 2000057354A JP 2000057354 A JP2000057354 A JP 2000057354A JP 2001242929 A JP2001242929 A JP 2001242929A
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microcomputer
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JP2000057354A
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Kazuyuki Okuda
和之 奥田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子制御装置において、動作検査用の外部装
置が当該電子制御装置から通信にて入手する全データ
が、同じタイミングでのデータとなるようにする。 【解決手段】 2つのCPUを備えた電子制御装置にお
いて、外部装置からデータ要求(モニタ要求アドレス)
が順次送信されると(1)、その全てのデータ要求が第
1CPUに受信されて、両CPUで記憶される(2,
3)。その後、外部装置からのモニタ開始要求(4)が
第1CPUに受信されると、第1CPUから第2CPU
へ指令が行き(6,8)、各CPUは、記憶したデータ
要求のうち、自己の演算データに対するデータ要求に該
当するデータを自己のRAMから自己のバッファにコピ
ーする(7,9)。そして、第2CPUのバッファ内デ
ータが第1CPUのバッファに転送された後(10)、
第1CPUのバッファ内データが外部装置に送信される
(12)。以後同じ動作が一定時間毎に繰り返される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のエン
ジン等を制御する電子制御装置に関し、特に、通信線を
介して動作検査用の外部装置が接続されて、その外部装
置からのデータ要求を受信すると、そのデータ要求に該
当するデータを内部のメモリから読み出して上記外部装
置に送信する、といったモニタ用出力機能を有した電子
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンを制御する車載用の電子
制御装置(以下、エンジンECUという)を例に挙げて
説明すると、エンジンECUでは、水温センサ等の各種
センサから出力される情報を入力してインジェクタ等の
各種アクチュエータに対する制御量を演算し、その演算
結果に基づきアクチュエータへ駆動信号を出力する、と
いった処理を行って、制御対象としてのエンジンを制御
している。また、こうした制御用の処理は、実際には、
そのエンジンECUに搭載されたマイコン(マイクロコ
ンピュータの略であり、以下、CPUともいう)が実行
している。
【0003】ところで、エンジンECUとして、図7
(a)に示すように、車両に搭載された状態でパソコン
(パーソナルコンピュータ)等からなる動作検査用の外
部装置と通信線を介して接続可能に構成されたものがあ
る。そして、このようなエンジンECUは、処理の実行
に伴い内部のメモリに格納されるデータ(内部データ)
のうちの何れかを要求するデータ要求が外部装置から送
信されて来ると、そのデータ要求に該当する要求対象の
データを上記メモリから読み出して外部装置へ送信す
る、といったモニタ用出力機能を有するように設計され
ている。また一般に、外部装置からは、データ要求とし
て、要求対象データの格納先であるメモリのアドレスが
送信され、エンジンECU側では、外部装置から受信し
たメモリアドレスからデータを読み出して、そのデータ
を外部装置へ返送する。
【0004】ここで、従来より、この種のモニタ用出力
機能を有したエンジンECUは、外部装置からデータ要
求が1つ送信されて来る毎に、そのデータ要求に該当す
るデータをメモリから読み出して外部装置へ送信するよ
うに構成されていた。そして、このようなエンジンEC
Uによれば、例えば、そのエンジンECUにて現在算出
されている水温値(エンジンの冷却水温の値)と燃料噴
射量とを外部装置によってモニタしたい場合、図8にお
ける「外部装置との通信」の段に示すように、外部装置
から水温データ(水温値を示すデータ)に対するデータ
要求(水温要求)を送信すると、エンジンECU内のメ
モリに格納されている最新の水温データが入手でき、次
に、外部装置から噴射量データ(燃料噴射量を示すデー
タ)に対するデータ要求(噴射量要求)を送信すると、
エンジンECU内のメモリに格納されている最新の噴射
量データが入手できることとなり、このような手順で順
次入手した各データから、車両に搭載した状態でのエン
ジンECUの動作を検証することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエンジンECUでは、外部装置からの1つのデータ
要求毎に、それに該当するデータを返すように構成され
ているため、外部装置が入手する各データが同じタイミ
ングでの値とならず、正確な動作チェックを行うことが
できないという問題がある。
【0006】上記例に基づき具体的に説明すると、まず
一般に、エンジンECUにおいて、水温値は、水温セン
サからのアナログ信号をA/D変換した値として算出さ
れ、燃料噴射量は、その水温値をパラメータとして算出
される。ここで、図8に例示するように、エンジンEC
U内のCPUにて水温値が70℃として算出されている
時に、外部装置からの水温要求があり、エンジンECU
から外部装置へ70℃を示す水温データが返送されたと
する。
【0007】そして次に、外部装置からの噴射量要求が
あった時、CPUにて、既に水温値が72℃に更新さ
れ、燃料噴射量が水温値=72℃という条件で算出され
ていたとすると、その噴射量要求に対する外部装置への
噴射量データは、水温値が72℃の時の燃料噴射量を示
すものとなってしまう。
【0008】このため、外部装置へ返送される水温デー
タと噴射量データとが対応しなくなり、例えば、外部装
置がエンジンECUからのデータを表示するような構成
の場合、その外部装置に表示される各データの値を見て
も、エンジンECUが正常に動作しているか否かを正確
に判断することができなくなってしまう。
【0009】そして、こうした問題は、外部装置がデー
タ要求を送信してからエンジンECUが要求対象のデー
タを返送するまでの所要時間(即ち、1データ毎の通信
所要時間)が、長い場合ほど起こり易い。このため、上
記問題は、エンジンECUが、図7(b)に示す如くメ
インの第1CPUとサブの第2CPUとの2つのCPU
を備えた構成の場合に、更に顕著となる。
【0010】具体的に説明すると、まず、2つのCPU
を備えたエンジンECUの場合、第1CPUと第2CP
Uとが、通信により互いにデータをやり取りしながらエ
ンジン制御用の各種処理を実行すると共に、外部装置が
通信線を介して接続された場合には、第1CPUが外部
装置との通信を行うこととなる。
【0011】そして、従来の2CPU構成のエンジンE
CUにおいて、外部装置から第1CPUで演算されるデ
ータに対するデータ要求が送信されて来た場合には、第
1CPUが、先に述べた様に、そのデータ要求に該当す
るデータを、自分のメモリ(即ち、第1CPUが処理の
実行に使用しているメモリ)から読み出して外部装置へ
送信する。
【0012】また、外部装置から第2CPUで演算され
るデータに対するデータ要求が送信されて来た場合、第
1CPUは、まず、そのデータ要求を第2CPUへ送信
する。すると、第2CPUは、第1CPUからのデータ
要求に該当するデータを、自分のメモリ(即ち、第2C
PUが処理の実行に使用しているメモリ)から読み出し
て第1CPUへ送信する。そして、第1CPUは、第2
CPUからのデータを外部装置へと送信することとな
る。
【0013】ここで、図9に例示するように、第1CP
Uが、水温値及び燃料噴射量を算出しており、第2CP
Uが、第1CPUにて算出された水温値に基づいて、ア
イドルスピード制御バルブの制御量(ISC量)を算出
しているものとする。そして更に、図9の如く、第1C
PUにて水温値が70℃として算出されている時に外部
装置からの水温要求があって、第1CPUが70℃を示
す水温データを外部装置へ送信し、次に、外部装置から
の噴射量要求があって、第1CPUが水温値=72℃と
いう更新後の条件で算出した噴射量データを外部装置へ
送信し、その後、外部装置からエンジンECUへ、第2
CPUで演算されるISC量データに対するデータ要求
(ISC量要求)が送信されて来たとする。
【0014】すると、この場合、第2CPUは、第1C
PUからISC量要求を受け取って、その時に演算して
いる最新のISC量データを第1CPUへ送信し、その
ISC量データが第1CPUによって外部装置へ送信さ
れることとなる。そして、この時に送信されるISC量
データは、最初に送信された水温データ(70℃)や、
その次に送信された噴射量データの元となった水温デー
タ(72℃)よりも、更に更新された水温値(図9の例
では74℃)を元に算出されたものとなる可能性がある
ことは勿論であるが、外部装置がISC量要求を送信し
てから外部装置へISC量データが返送されるまでの時
間間隔は、第1及び第2CPU間での通信に要する時間
も加わるため、外部装置から第1CPUで演算されるデ
ータに対するデータ要求(上記例では水温要求と噴射量
要求)が送信されて来た場合よりも長くなる。
【0015】よって、その後、外部装置から水温データ
を元に演算される他のデータに対するデータ要求が送信
されて来たとすると、そのデータ要求に対して返送され
るデータは、1CPU構成の場合と比較すると、最初に
水温データを返送した時から更に遅れた時点のデータと
なってしまう。
【0016】このように、2CPU構成の場合、外部装
置へ返送される各データが、より異なったタイミングで
の値となり易く、エンジンECUの正確な動作チェック
が一層困難になる。尚、例えば第1CPUのメモリ及び
第2CPUのメモリとして、通常のRAMではなく、D
PRAM(DUAL PORT RAM)を用い、外部装置がそのD
PRAMから高速に複数のデータを入手できるようにす
ることも考えられるが、この場合には、DPRAMとい
う高価な素子と共に、それと通信するための特別な通信
ラインが必要となり、大幅なハードウエア変更及びコス
トアップを招いてしまう。
【0017】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、電子制御装置において、動作検査用の外部装
置と通信を行うためのハードウエア構成を変更すること
なく、その外部装置が当該電子制御装置から入手する全
てのデータが、同じタイミングでのデータとなるように
することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の電子制御
装置は、制御対象を制御するための処理を実行すると共
に、動作検査用の外部装置と通信線を介して接続可能に
構成されている。そして、この電子制御装置は、処理の
実行に伴い内部のメモリに格納されるデータ(即ち、処
理で演算される内部データ)のうちの何れかを要求する
データ要求が前記外部装置から送信されて来ると、その
データ要求に該当する要求対象のデータを前記メモリか
ら読み出して外部装置へ送信する、といったモニタ用出
力機能を有している。
【0019】ここで特に、請求項1に記載の電子制御装
置においては、こうしたモニタ用出力機能を実現するた
めに、外部装置からのデータ要求を複数記憶可能な要求
記憶手段と、外部装置へ返送すべき要求対象データを格
納するためのバッファとを備えており、要求処理手段
が、外部装置からモニタ開始要求が送信されて来る前に
該外部装置から送信されて来る全てのデータ要求を、要
求記憶手段に格納する。
【0020】尚、要求記憶手段及びバッファは、前記メ
モリにおける特定の記憶領域として夫々設けられても良
いし、また、前記メモリとは別体のメモリとして夫々設
けられても良い。そして、転送制御手段が、外部装置か
らモニタ開始要求が送信されて来ると、要求処理手段に
よって要求記憶手段に格納されたデータ要求の各々に該
当する全てのデータを、前記メモリから読み出して前記
バッファに書き込む。そして更に、要求対象データ送信
手段が、転送制御手段によってバッファに書き込まれた
全てのデータを外部装置へ送信する。
【0021】このような請求項1の電子制御装置では、
まず、外部装置から所望のデータを要求する複数のデー
タ要求を順次送信すると、そのデータ要求は、要求処理
手段により、全て要求記憶手段に格納される。尚、デー
タ要求の数は1つのみであっても構わない。
【0022】そして、その後、外部装置から任意のタイ
ミングでモニタ開始要求を送信すると、要求記憶手段に
格納されたデータ要求の各々に該当する全てのデータ
(要求対象データ)が、転送制御手段によりメモリから
バッファにコピーされ、そのバッファにコピーされた全
データが、要求対象データ送信手段によって外部装置へ
と送信されることとなる。
【0023】つまり、請求項1の電子制御装置では、外
部装置からデータ要求が1つ送信されて来る毎に、それ
に該当するデータをメモリから読み出して返送するので
はなく、まず外部装置からのデータ要求を一旦全て記憶
し、その後、外部装置からモニタ開始要求が送信されて
来ると、記憶した各データ要求に該当する全ての要求対
象データをメモリからバッファにコピーして、そのバッ
ファ内のデータを外部装置へ返送するようにしている。
【0024】このため、請求項1の電子制御装置によれ
ば、外部装置から要求されて外部装置へと返送される各
内部データ、即ち、外部装置が当該電子制御装置から入
手する各データを、同じタイミングでの時間的に対応の
取れたデータとすることができる。よって、前述した問
題が解消され、外部装置側にて当該電子制御装置の動作
状態を正確に判断することができるようになる。しか
も、外部装置と通信を行うためのハードウエア構成を従
来のものから変更せずに、こうした効果を得ることがで
きる。
【0025】次に、請求項2に記載の電子制御装置で
は、上記請求項1の電子制御装置において、更に定期動
作制御手段を備えている。そして、この定期動作制御手
段は、外部装置からのモニタ開始要求に伴って転送制御
手段が動作した後、再びその転送制御手段を一定時間毎
に繰り返し動作させると共に、要求対象データ送信手段
によってバッファ内の全データが送信されてから、転送
制御手段によってバッファに新たなデータが書き込まれ
るまでの間に、そのバッファ内の旧データをクリアす
る。
【0026】このような請求項2の電子制御装置によれ
ば、外部装置からのモニタ開始要求を受けると、その時
から一定時間毎に、要求記憶手段に事前に格納されてい
る各データ要求に該当するデータが、メモリからバッフ
ァへ改めてコピーされ、そのバッファ内の最新の要求対
象データが外部装置へと送信されることとなる。
【0027】このため、外部装置は、所望のデータを要
求する複数のデータ要求を送信した後、モニタ開始要求
を1回送信するだけで、当該電子制御装置における一定
時間毎の且つ互いに同じタイミングでの複数の要求対象
データを定期的に入手することができ、その結果、当該
電子制御装置の一定時間毎の動作状態を、簡単且つ正確
に刻々とモニタすることができるようになる。
【0028】次に、請求項3に記載の電子制御装置は、
互いにデータをやり取りしつつ制御対象を制御するため
の処理を実行する第1マイコンと第2マイコンを備えて
いると共に、動作検査用の外部装置と通信線を介して接
続可能に構成されている。そして、この電子制御装置で
は、第1マイコンと第2マイコンとの各々で演算される
データのうちの何れかを要求するデータ要求が前記外部
装置から送信されて来ると、第1マイコンが、そのデー
タ要求に該当する要求対象のデータを、当該第1マイコ
ンが処理の実行に使用する第1メモリ及び第2マイコン
が処理の実行に使用する第2メモリから収集して外部装
置へ送信する。
【0029】つまり、請求項3の電子制御装置は、図7
(b)の如き2CPU構成で且つモニタ用出力機能を有
した電子制御装置であるが、モニタ用出力機能を実現す
るために、以下に述べる特有の形態を採っている。ま
ず、第1マイコンは、外部装置からのデータ要求を複数
記憶可能な第1の要求記憶手段と、外部装置へ返送すべ
き要求対象データを格納するための第1バッファとを備
えている。尚、第1の要求記憶手段及び第1バッファ
は、第1メモリにおける特定の記憶領域として夫々設け
られても良いし、また、第1メモリとは別体のメモリと
して夫々設けられても良い。
【0030】そして、第1マイコンでは、第1の要求処
理手段が、外部装置からモニタ開始要求が送信されて来
る前に該外部装置から送信されて来る全てのデータ要求
を、第1の要求記憶手段に格納すると共に、そのデータ
要求のうち、少なくとも、第2マイコンで演算されるデ
ータに対するデータ要求を、第2マイコンへ出力する。
また、第1の転送制御手段が、外部装置からモニタ開始
要求が送信されて来ると、第2マイコンへデータ収集指
令を出力すると共に、第1の要求処理手段によって第1
の要求記憶手段に格納されたデータ要求のうち、当該第
1マイコンで演算されるデータに対するデータ要求の各
々に該当する全てのデータを、前記第1メモリから読み
出して第1バッファに書き込む。
【0031】一方、第2マイコンも、第1マイコンと同
様に、データ要求を複数記憶可能な第2の要求記憶手段
と、要求対象データを格納するための第2バッファとを
備えている。尚、第2の要求記憶手段及び第2バッファ
も、第2メモリにおける特定の記憶領域として夫々設け
られても良いし、また、第2メモリとは別体のメモリと
して夫々設けられても良い。
【0032】そして、第2マイコンでは、第2の要求処
理手段が、第1マイコンから前記データ収集指令が出力
される前に該第1マイコンから出力されるデータ要求
を、第2の要求記憶手段に格納する。また、第2の転送
制御手段が、第1マイコンからデータ収集指令が出力さ
れると、第2の要求処理手段によって第2の要求記憶手
段に格納されたデータ要求のうち、当該第2マイコンで
演算されるデータに対するデータ要求の各々に該当する
全てのデータを、前記第2メモリから読み出して第2バ
ッファに書き込み、その第2バッファに書き込んだデー
タを第1マイコンに出力する。
【0033】一方更に、第1マイコンでは、第3の転送
制御手段が、第1の転送制御手段が前記データ収集指令
を出力したことに伴い第2マイコンから出力されるデー
タ(即ち、第2マイコンにおける第2の転送制御手段に
よって出力されるデータ)を、第1バッファに書き込
む。そして、要求対象データ送信手段が、第1及び第3
の転送制御手段によって第1バッファに書き込まれた全
てのデータを外部装置へ送信する。
【0034】このような請求項3の電子制御装置におい
て、外部装置から、例えば、第1マイコンで演算される
データに対するデータ要求と、第2マイコンで演算され
るデータに対するデータ要求とを、複数個順次送信した
とする。すると、第1マイコン側では、外部装置からの
全データ要求が、第1の要求処理手段により第1の要求
記憶手段に記憶され、また、第2マイコン側では、外部
装置からのデータ要求のうち、少なくとも第2マイコン
で演算されるデータに対するデータ要求が、第2の要求
処理手段により第2の要求記憶手段に記憶される。
【0035】そして、その後、外部装置から任意のタイ
ミングでモニタ開始要求を送信すると、第1マイコンか
ら第2マイコンへデータ収集指令が出力されると共に、
第1マイコン側では、第1の要求記憶手段に格納された
データ要求のうち、当該第1マイコンで演算されるデー
タに対するデータ要求の各々に該当する全てのデータ
が、第1メモリから第1バッファにコピーされる。尚、
こうした動作は、第1の転送制御手段によって行われ
る。
【0036】また、第2マイコン側においても、第1マ
イコンからデータ収集指令が出力されることに伴って、
第2の要求記憶手段に格納されたデータ要求のうち、当
該第2マイコンで演算されるデータに対するデータ要求
の各々に該当する全てのデータが、第2メモリから第2
バッファにコピーされ、その第2バッファにコピーされ
たデータが第1マイコンへと出力される。尚、こうした
動作は、第2の転送制御手段によって行われる。
【0037】すると、第1マイコン側では、第3の転送
制御手段により、第2マイコンからのデータが第1バッ
ファに追加して書き込まれ、このようにして、外部装置
から要求された全てのデータが、第1バッファに格納さ
れる。そして、この第1バッファに格納された全データ
が、要求対象データ送信手段によって外部装置へと送信
される。
【0038】つまり、この請求項3の電子制御装置にお
いても、外部装置からデータ要求が1つ送信されて来る
毎に該当するデータを返送するのではなく、まず外部装
置からのデータ要求を一旦全て記憶し、その後、外部装
置からモニタ開始要求が送信されて来ると、要求対象デ
ータの収集動作を開始して、第1マイコンで演算される
要求対象データは、第1マイコン側の第1メモリから第
1バッファにコピーし、また、第2マイコンで演算され
る要求対象データは、第2マイコン側の第2メモリから
第2バッファへコピーしている。そして、第2マイコン
側の第2バッファにコピーしたデータを第1マイコン側
の第1バッファに転送した後、その第1バッファ内の全
データを外部装置へ送信するようにしている。
【0039】このため、請求項3の電子制御装置によれ
ば、2CPU構成であるにも拘わらず、外部装置から要
求されて外部装置へと返送される各内部データ、即ち、
外部装置が当該電子制御装置から入手する各データを、
同じタイミングでの時間的に対応の取れたデータとする
ことができる。よって、前述した問題が解消され、外部
装置側にて当該電子制御装置の動作状態を正確に判断す
ることができるようになる。しかも、外部装置と通信を
行うためのハードウエア構成を従来のものから変更せず
に、こうした効果を得ることができる。
【0040】尚、第1マイコン側の第1の要求処理手段
が、第2マイコンで演算されるデータに対するデータ要
求だけを第2マイコンへ出力するようにした場合、第2
マイコン側の第2の転送制御手段は、第2の要求記憶手
段に格納された全てのデータ要求に夫々該当するデータ
を、第2メモリから読み出して第2バッファに書き込む
ようにすれば良い。
【0041】次に、請求項4に記載の電子制御装置で
は、上記請求項3の電子制御装置において、第1マイコ
ンが、更に定期動作制御手段を備えている。そして、第
1マイコンにおいて、この定期動作制御手段は、外部装
置からのモニタ開始要求に伴って第1の転送制御手段が
動作した後、再びその第1の転送制御手段を一定時間毎
に繰り返し動作させると共に、要求対象データ送信手段
によって第1バッファ内の全データが送信されてから、
第1及び第3の転送制御手段によって第1バッファに新
たなデータが書き込まれるまでの間に、その第1バッフ
ァ内の旧データをクリアする。
【0042】このような請求項4の電子制御装置によれ
ば、外部装置からのモニタ開始要求を受けると、その時
から一定時間毎に、第1マイコン側の第1の転送制御手
段が動作して、それに伴い第2マイコン側の第2の転送
制御手段が動作し、更に第1マイコン側の第3の転送制
御手段及び要求対象データ送信手段が動作する。このた
め、外部装置から要求された要求対象データは、一定時
間毎に、第1マイコン側の第1メモリ及び/又は第2マ
イコン側の第2メモリから、第1マイコン側の第1バッ
ファへと改めてコピーされ、外部装置へと送信されるこ
ととなる。
【0043】よって、前述した請求項2の電子制御装置
と同様に、外部装置は、所望のデータを要求する複数の
データ要求を送信した後、モニタ開始要求を1回送信す
るだけで、当該電子制御装置における一定時間毎の且つ
互いに同じタイミングでの複数の要求対象データを定期
的に入手することができ、その結果、当該電子制御装置
の一定時間毎の動作状態を、簡単且つ正確に刻々とモニ
タすることができるようになる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態の電子制御装置について、図面を用いて説明する。
尚、本実施形態の電子制御装置は、車両のエンジンを制
御するエンジンECUであり、以下単に、ECUとい
う。
【0045】まず図1は、本実施形態のECU10の構
成を表すブロック図である。図1に示すように、本実施
形態のECU10は、メインの第1CPU(第1マイコ
ンに相当)12と、サブの第2CPU(第2マイコンに
相当)14とを備えている。そして、その2つのCPU
12,14は、通信線16を介した定期的な通信によっ
て互いにデータをやり取りしながら、エンジンを制御す
るための処理を実行している。
【0046】具体的に説明すると、第1CPU12に
は、エンジンの冷却水温を検出するための水温センサ1
8や吸入空気量を検出するためのエアフロメータ(図示
省略)等、エンジンの運転状態を検出するのに必要な各
種センサからの信号が入力されている。そして、第1C
PU12は、それら各センサの信号から水温値や吸入空
気量等を定期的に算出すると共に、その演算値をパラメ
ータとして、例えば、エンジンへの燃料噴射量を定期的
に算出し、その演算した噴射量に基づきインジェクタ1
9へ駆動信号を出力している。また、第2CPU14
は、上記通信線16を介した定期的な通信によって、第
1CPU12で算出された水温値等のデータを受け取
り、例えば、第1CPU12からの水温値をパラメータ
としてISC量(アイドルスピード制御バルブの制御
量)を定期的に算出すると共に、その演算値に基づきア
イドルスピード制御バルブ(ISCバルブ)20へ駆動
信号を出力している。
【0047】そして更に、本実施形態のECU10は、
車両に搭載された状態で、パソコンからなる動作検査用
の外部装置26とシリアル通信用の通信線28を介して
接続可能に構成されている。そして、その外部装置26
との通信は、第1CPU12が行うようになっている。
つまり、第1CPU12と第2CPU14との各々で演
算されるデータのうちの何れかを要求するデータ要求が
外部装置26から送信されて来ると、第1CPU12
が、通信窓口となって、そのデータ要求に該当する要求
対象のデータを、当該第1CPU12内のRAM22
(第1メモリに相当)及び第2CPU14内のRAM2
4(第2メモリに相当)から収集し、外部装置26へ送
信するようになっている。
【0048】また、当該ECU10から外部装置26へ
送信されたデータは、その外部装置26に設けられたデ
ィスプレイ(図示省略)に表示される。そして、作業者
が、そのディスプレイに表示されたデータの値から、当
該ECU10の動作状態を検証することとなる。
【0049】尚、第1CPU12内のRAM22は、第
1CPU12の構成要素であると共に、第1CPU12
が処理の実行に使用するメモリである。このため、第1
CPU12で演算される水温値や噴射量などのデータ
は、このRAM22の所定アドレスに格納される。同様
に、第2CPU14内のRAM24は、第2CPU14
の構成要素であると共に、第2CPU14が処理の実行
に使用するメモリである。このため、第2CPU14で
演算されるISC量などのデータは、このRAM24の
所定アドレスに格納される。
【0050】次に、本実施形態において、外部装置26
からECU10へは、データ要求としてのモニタ要求ア
ドレスと、当該ECU10に要求対象データの収集及び
送信動作を開始させるためのコマンドであるモニタ開始
要求と、当該ECU10に要求対象データの収集及び送
信動作を停止させるためのコマンドであるモニタキャン
セル要求とが、その順で送信されるようになっている。
また、外部装置26は、上記モニタ開始要求を送信する
前に、当該ECU10に要求したい各要求対象データ毎
のモニタ要求アドレスを、その要求したいデータの分だ
け順次送信するようになっている。
【0051】そして、外部装置26から送信される各モ
ニタ要求アドレスは、図2(a)の最上欄に示すよう
に、そのモニタ要求アドレスの連番であるチャンネル番
号(chNo.)と、要求対象データが第1CPU12
と第2CPU14との何れで演算されるデータであるか
を示すCPU番号(CPU−No.)と、要求対象デー
タのRAM22又はRAM24における格納先アドレス
とからなっている。
【0052】また、本実施形態のECU10において、
第1CPU12のRAM22には、演算データを格納す
るための記憶領域とは別に、外部装置26からのモニタ
要求アドレスを複数記憶可能な要求記憶領域22a(第
1の要求記憶手段に相当)が予め設定されており、同様
に、第2CPU14のRAM24にも、演算データを格
納するための記憶領域とは別に、モニタ要求アドレスを
複数記憶可能な要求記憶領域24a(第2の要求記憶手
段に相当)が予め設定されている。
【0053】また更に、第1CPU12には、外部装置
26へ返送すべき要求対象データを格納するためのサン
プリングバッファ32(第1バッファに相当)が設けら
れており、同様に、第2CPU14にも、要求対象デー
タを格納するためのサンプリングバッファ34(第2バ
ッファに相当)が設けられている。
【0054】次に、本実施形態のECU10が外部装置
26と接続された場合に、第1CPU12と第2CPU
14との各々で実行される処理について、図3及び図4
を用いて説明する。まず図3は、第1CPU12で実行
される処理を表すフローチャートであり、この処理は、
一定時間毎(本実施形態では4ms毎)に繰り返し実行
される。
【0055】第1CPU12が図3の処理を開始する
と、まずステップ(以下単に「S」と記す)100に
て、外部装置26からのモニタキャンセル要求を受信し
たか否かを判定し、モニタキャンセル要求を受信したな
らば、S110に進んで、当該第1CPU12側のサン
プリングバッファ32内のデータと、後述するモニタ開
始フラグ,サンプリングトリガフラグ,及び一定時間を
計時するためのカウンタの値とを、全て0にクリアする
と共に、第2CPU14へ、外部装置26からモニタキ
ャンセル要求が送信されて来たことを、通信線16を介
して通知し、その後、当該処理を終了する。
【0056】尚、このS110でクリアされるサンプリ
ングバッファ32内のデータ,モニタ開始フラグ,サン
プリングトリガフラグ,及びカウンタの値は、当該第1
CPU12が動作を開始した直後に実行される初期化処
理によっても、0にクリアされる。
【0057】一方、上記S100でモニタキャンセル要
求を受信していないと判定した場合には、S120に移
行して、モニタ開始フラグが1であるか否かを判定し、
モニタ開始フラグが1でなければ、続くS130にて、
外部装置26からのモニタ要求アドレスを受信したか否
か(即ち、外部装置26からモニタ要求アドレスが送信
されて来たか否か)を判定する。
【0058】ここで、モニタ要求アドレスを受信したな
らば、S140に進んで、その受信したモニタ要求アド
レスを、自己のRAM22の要求記憶領域22aに格納
すると共に、第2CPU14へデータを送信するための
通信用メモリにも格納する。すると、その通信用メモリ
に格納されたモニタ要求アドレスは、通信線16を介し
て第2CPU14へ出力される。
【0059】そして、上記S140の処理を行った後、
或いは、上記S130にてモニタ要求アドレスを受信し
ていないと判定した場合には、S150に進んで、外部
装置26からのモニタ開始要求を受信したか否か(即
ち、外部装置26からモニタ開始要求が送信されて来た
か否か)を判定し、モニタ開始要求を受信していなけれ
ば、そのまま当該処理を終了する。
【0060】これに対し、上記S150でモニタ開始要
求を受信したと判定した場合には、S160に進んで、
モニタ開始フラグに1をセットすると共に、その1であ
るモニタ開始フラグを、第2CPU14へ通信線16を
介して出力する。すると、第2CPU14側において
も、モニタ開始フラグが1となる。
【0061】そして、このS160の処理を行った後、
或いは、上記S120にてモニタ開始フラグが既に1で
あると判定した場合には、S170に進んで、一定時間
(本実施形態では100ms)を計時するためのカウン
タの値が0であるか否かを判定し、カウンタの値が0で
あれば、S180に進む。
【0062】このS180では、サンプリングトリガフ
ラグを、0から1へ或いは1から0へと1回論理反転さ
せると共に、その論理反転させた後のサンプリングトリ
ガフラグを、第2CPU14へ通信線16を介して出力
する。すると、第2CPU14側においても、サンプリ
ングトリガフラグが当該第1CPU12側と同じ論理値
に反転する。
【0063】そして、続くS190にて、サンプリング
バッファ32内にデータが格納されているか否かを判定
し、データが格納されていなければ、そのままS210
に移行するが、サンプリングバッファ32内にデータが
格納されていれば、S200に進んで、サンプリングバ
ッファ32内のデータを、外部装置26へデータを送信
するための通信用バッファにコピーする。すると、その
通信用バッファにコピーされたデータは、通信線28を
介して外部装置26へと送信される。そして、続くS2
05にて、サンプリングバッファ32内のデータをクリ
アし、S210に進む。
【0064】S210では、上記S140でRAM22
の要求記憶領域22aに格納した外部装置26からのモ
ニタ要求アドレスのうち、CPU番号(CPU−N
o.)が“1”である各モニタ要求アドレスを構成して
いる格納先アドレスと同じRAM22のアドレスから、
データを読み出し、その読み出したデータ(即ち、第1
CPU12側のモニタ要求アドレス先のデータ)をサン
プリングバッファ32に書き込む。この処理により、要
求記憶領域22aに格納された外部装置26からのモニ
タ要求アドレスのうち、当該第1CPU12で演算され
るデータに対してのモニタ要求アドレスに該当する全て
のデータが、RAM22からサンプリングバッファ32
にコピーされる。
【0065】そして、このS210の処理を行った後、
或いは、上記S170にてカウンタの値が0ではないと
判定した場合には、S220に進んで、カウンタの値を
1インクリメントし、続くS230にて、カウンタの値
が100msに相当する設定値(本実施形態では、本処
理が4ms毎に実行されるため25)以上になったか否
かを判定する。
【0066】ここで、カウンタの値が上記設定値以上で
はないと判定した場合には、そのままS250に移行す
るが、カウンタの値が上記設定値以上であると判定した
場合には、S240でカウンタの値を0にクリアした
後、S250に進む。そして、S250では、第2CP
U14側から後述する図4のS350の処理によって送
信されて来るデータ(第2CPU14側のモニタ要求ア
ドレス先のデータ)を受信したか否かを判定し、データ
を受信した場合には、S260に進んで、その第2CP
U14から受信したデータをサンプリングバッファ32
に書き込み、その後、当該処理を終了する。
【0067】また、上記S250にて、第2CPU14
からデータを受信していないと判定した場合には、その
まま当該処理を終了する。次に図4は、第2CPU14
で実行される処理を表すフローチャートであり、その
(a)と(b)の各処理は、一定時間毎(本実施形態で
は4ms毎)に並行して繰り返し実行される。
【0068】第2CPU14が図4(a)の処理を開始
すると、まずS270にて、第1CPU12から図3の
S140の処理で送信されるモニタ要求アドレスを受信
したか否かを判定する。そして、モニタ要求アドレスを
受信していなけば、そのまま当該処理を終了するが、第
1CPU12からモニタ要求アドレスを受信したなら
ば、S280に進んで、その受信したモニタ要求アドレ
スを、自己のRAM24の要求記憶領域24aに格納
し、その後、当該処理を終了する。
【0069】一方、第2CPU14が図4(b)の処理
を開始すると、まずS300にて、外部装置26からモ
ニタキャンセル要求が送信されて来たか否かを判定す
る。尚、この判定では、第1CPU12から図3のS1
10の処理によって当該第2CPU14へ出力される通
知を受けた場合に、外部装置26からモニタキャンセル
要求が送信されて来たと判定する。
【0070】そして、外部装置26からモニタキャンセ
ル要求が送信されて来たと判定した場合には、S310
に進んで、当該第2CPU14側のサンプリングバッフ
ァ34内のデータと、当該第2CPU14側のモニタ開
始フラグ及びサンプリングトリガフラグとを、全て0に
クリアし、その後、当該処理を終了する。尚、第2CP
U14側のモニタ開始フラグは、第1CPU12から図
3のS160の処理で出力されるモニタ開始フラグと同
じ値にセットされるものであり、同様に、当該第2CP
U14側のサンプリングトリガフラグは、第1CPU1
2から図3のS180の処理で出力されるサンプリング
トリガフラグと同じ値にセットされるものである。
【0071】また、上記S300にて、外部装置26か
らモニタキャンセル要求が送信されて来ていないと判定
した場合には、S320に移行して、第1CPU12か
ら取得する当該第2CPU12側のモニタ開始フラグが
1であるか否かを判定し、モニタ開始フラグが1でなけ
れば、そのまま当該処理を終了する。
【0072】一方、上記S320にて、モニタ開始フラ
グが1であると判定した場合には、S330に進んで、
第1CPU12から取得する当該第2CPU14側のサ
ンプリングトリガフラグが論理反転したか否かを判定
し、反転していなければ、そのまま当該処理を終了する
が、サンプリングトリガフラグが論理反転したならば、
S340に進む。
【0073】そして、このS340にて、図4(a)の
S280でRAM24の要求記憶領域24aに格納した
モニタ要求アドレスのうち、CPU番号(CPU−N
o.)が“2”である各モニタ要求アドレスを構成して
いる格納先アドレスと同じRAM24のアドレスから、
データを読み出し、その読み出したデータ(即ち、第2
CPU14側のモニタ要求アドレス先のデータ)をサン
プリングバッファ34に書き込む。この処理により、要
求記憶領域24aに格納されたモニタ要求アドレスのう
ち、当該第2CPU14で演算されるデータに対しての
モニタ要求アドレスに該当する全てのデータが、RAM
24からサンプリングバッファ34にコピーされる。
【0074】そして、続くS350にて、サンプリング
バッファ34内のデータを、第1CPU12へデータを
送信するための通信用メモリにコピーし、その後、サン
プリングバッファ34内のデータをクリアして、当該処
理を終了する。すると、その通信用メモリにコピーされ
たデータは、通信線16を介して第1CPU12へと送
信され、更に、図3のS260の処理により、第1CP
U12側のサンプリングバッファ32に書き込まれるこ
ととなる。
【0075】次に、上記図3及び図4の処理が行われる
ことで実現されるECU10での第1CPU12と第2
CPU14の動作について、図2及び図5を用いて説明
する。尚、以下に説明する(1)〜(18)の動作は、
その番号と同じ番号を()内に付した図5における各時
点の動作である。
【0076】(1):まず、外部装置26から当該EC
U10へ、図2(a)の如き4つのモニタ要求アドレス
が順次送信されたものとする。尚、図2において、「a
d1」〜「ad3」は、外部装置26からのモニタ要求
アドレスに含まれる格納先アドレスのアドレス値を示し
ている。また、この(1)の時点では、第1CPU12
及び第2CPU14において、サンプリングバッファ3
2,34内のデータと、モニタ開始フラグ,サンプリン
グトリガフラグ,及びカウンタの値は、全て0にクリア
されている。
【0077】(2):すると、第1CPU12では、外
部装置26からモニタ要求アドレスが1つ送信されて来
る毎に、S130で肯定判定されて、S140の処理に
より、外部装置26からのモニタ要求アドレスが、RA
M22の要求記憶領域22aに格納されると共に、第2
CPU14へと送信される。
【0078】(3):そして、第2CPU14では、S
280の処理により、第1CPU12を経由して送られ
て来る外部装置26からのモニタ要求アドレスが、RA
M24の要求記憶領域24aに格納される。上記
(2),(3)の動作により、両CPU12,14の要
求記憶領域22a,24aには、外部装置26からモニ
タ開始要求の前に順次送信されて来る全てのモニタ要求
アドレスが格納されることとなる。
【0079】(4):次に、外部装置26は、入手した
い各データについてのモニタ要求アドレスを全て(この
例では4つ)送信し終えると、当該ECU10へ、モニ
タ開始要求を送信する。 (5):すると、第1CPU12では、S150で肯定
判定されて、S160の処理により、モニタ開始フラグ
が1となる。
【0080】(6):そして、この時点で、第1CPU
12では、カウンタの値が0であるため、S170で肯
定判定されて、S180の処理により、サンプリングト
リガフラグが反転する(この時には0→1)。 (7):そして更に、この時点で、第1CPU12で
は、サンプリングバッファ32内のデータがクリアされ
ているため、S190で否定判定されて、S210の処
理により、要求記憶領域22a内の外部装置26からの
モニタ要求アドレスのうち、当該第1CPU12で演算
されるデータに対してのモニタ要求アドレスに該当する
全てのデータ(第1CPU12側のモニタ要求アドレス
先のデータ)が、RAM22からサンプリングバッファ
32にコピーされる。また、この時点から、カウンタを
用いたS220〜S240の処理による100msの計
時が開始される。
【0081】ここで、図2(b)に示すように、第1C
PU12側のサンプリングバッファ32と第2CPU1
4側のサンプリングバッファ34は、両方共に、外部装
置26から送信されて来たモニタ要求アドレスの数だ
け、該当するデータを書き込むための領域が設定される
と共に、外部装置26から要求された順に(即ち、外部
装置26から受信したモニタ要求アドレスのチャンネル
番号順に)、該当するデータを書き込む構造となってい
る。
【0082】このため、当該(7)の時点において、第
1CPU12のサンプリングバッファ32には、図2
(b)の左上欄に示す如く、外部装置26から第1CP
U12側に要求された3つのデータ(RAM22のアド
レス「ad1」〜「ad3」の各データ)が、外部装置
26からの要求順に応じた各領域に夫々書き込まれる。
【0083】つまり、図2の例では、1,2,4番目の
(チャンネル番号が1,2,4の)モニタ要求アドレス
に該当するデータが、第1CPU12で演算されるデー
タであるため、S210の処理により、サンプリングバ
ッファ32に用意される4つのデータ領域のうちで、
1,2,4番目のモニタ要求アドレスに対応して用意さ
れた各領域に、該当するデータがRAM22から夫々コ
ピーされる。また、この例では、3番目の(チャンネル
番号が3の)モニタ要求アドレスに該当するデータが、
第2CPU14で演算されるデータであるため、S21
0の実行時点では、サンプリングバッファ32に用意さ
れた4つのデータ領域のうち、3番目のモニタ要求アド
レスに対応する領域だけ空の状態となっている。
【0084】(8):一方、上記(6)の時点で、第1
CPU12側のサンプリングトリガフラグが0から1へ
と反転すると、第2CPU14側でもサンプリングトリ
ガフラグが0から1へと反転する。 (9):すると、第2CPU14では、S330で肯定
判定され、S340の処理により、要求記憶領域24a
内の外部装置26からのモニタ要求アドレスのうちで、
当該第2CPU14で演算されるデータに対してのモニ
タ要求アドレスに該当する全てのデータ(第2CPU1
4側のモニタ要求アドレス先のデータ)が、RAM24
からサンプリングバッファ34にコピーされる。
【0085】このため、当該(9)の時点において、第
2CPU14のサンプリングバッファ34には、図2
(b)の右上欄に示す如く、外部装置26から第2CP
U14側に要求された1つのデータ(RAM24のアド
レス「ad1」のデータ)が、外部装置26からの要求
順に応じた領域に書き込まれる。つまり、図2の例で
は、3番目のモニタ要求アドレスに該当するデータだけ
が、第2CPU14で演算されるデータであるため、S
340の処理により、サンプリングバッファ34に用意
される4つのデータ領域のうちで、3番目のモニタ要求
アドレスに対応して用意された領域に、該当する要求対
象データがRAM24からコピーされる。
【0086】そして更に、第2CPU14は、サンプリ
ングバッファ34に書き込んだ要求対象データを、S3
50の処理により、第1CPU12へと送信する。 (10):すると、第1CPU12では、S260の処
理により、第2CPU14からの要求対象データを、自
分のサンプリングバッファ32に書き込むこととなる。
【0087】このため、当該(10)の時点で、第1C
PU12のサンプリングバッファ32に、外部装置26
から要求された全てのデータが格納されることとなる。
つまり、この例では、図2(b)の左下欄に示す如く、
サンプリングバッファ32に用意された4つのデータ領
域のうち、それまで空きであった3番目の領域に、第2
CPU14から受信した要求対象データ(RAM24の
アドレス「ad1」のデータ)が書き込まれることとな
る。
【0088】(11):その後、第1CPU12におい
て、サンプリングトリガフラグを前回反転させてから1
00msが経過すると、S240の処理によってカウン
タの値が0に戻り、次の100msの計時が再開始され
る。そして、カウンタの値が0に戻ることに伴い、S1
70で肯定判定され、S180の処理により、サンプリ
ングトリガフラグが反転する(この時には1→0)。
【0089】(12):更に、このサンプリングトリガ
フラグの反転時において、第1CPU12では、サンプ
リングバッファ32内に外部装置26からの要求対象デ
ータが全て格納されていることから、S190で肯定判
定される。このため、第1CPU12は、S200の処
理により、サンプリングバッファ32内のデータを外部
装置26へと送信し、次いで、S205の処理により、
サンプリングバッファ32内のデータ(即ち、送信済み
の旧データ)をクリアすることとなる。
【0090】(13):そして、第1CPU12では、
サンプリングバッファ32内のデータをクリアした後、
上記(7)の時点と同様に、S210の処理により、当
該第1CPU12側のモニタ要求アドレス先の最新デー
タが、RAM22からサンプリングバッファ32にコピ
ーされることとなる。
【0091】(14):また、上記(11)の時点で、
第1CPU12側のサンプリングトリガフラグが1から
0へと反転すると、上記(8)の時点と同様に、第2C
PU14側でもサンプリングトリガフラグが1から0へ
と反転する。 (15):このため、第2CPU14においても、上記
(9)の時点と同様に、S340の処理により、当該第
2CPU14側のモニタ要求アドレス先の最新データ
が、RAM24からサンプリングバッファ34にコピー
され、そのサンプリングバッファ34内のデータが、S
350の処理により、第1CPU12へと送信されるこ
ととなる。
【0092】(16):すると、第1CPU12では、
上記(10)の時点と同様に、S260の処理により、
第2CPU14からの要求対象データを、自分のサンプ
リングバッファ32に書き込むこととなる。 (17):その後、第1CPU12において、サンプリ
ングトリガフラグを前回反転させてから100msが経
過すると、上記(11)の時点と同様に、カウンタの値
が0に戻って、次の100msの計時が再開始されると
共に、サンプリングトリガフラグが反転する(この時に
は0→1)。
【0093】(18):そして、このサンプリングトリ
ガフラグの反転時において、第1CPU12は、上記
(12)の時点と同様に、その時サンプリングバッファ
32に格納されている最新の要求対象データを外部装置
26へと送信し、その後、サンプリングバッファ32内
のデータをクリアすることとなる。
【0094】以後は、上記(13)〜(18)の時点と
同じ動作が繰り返され、これにより、一定時間である1
00ms毎に、第1CPU12でのRAM22からサン
プリングバッファ32への要求対象データのコピーと、
第2CPU14でのRAM24からサンプリングバッフ
ァ34への要求対象データのコピーとが、ほぼ同じタイ
ミングで行われると共に、第2CPU14側のサンプリ
ングバッファ34にコピーされた要求対象データが第1
CPU12側のサンプリングバッファ32に転送され、
そのサンプリングバッファ32内の全要求対象データ
が、各サンプリングバッファ32,34への次のデータ
コピータイミングの直前に外部装置26へと送信される
こととなる。
【0095】以上のように、本実施形態のECU10で
は、外部装置26からモニタ要求アドレスが1つ送信さ
れて来る毎に該当するデータを返送するのではなく、ま
ず外部装置26からのモニタ要求アドレスを一旦全て記
憶し、その後、外部装置26からモニタ開始要求が送信
されて来ると、要求対象データの収集動作を開始して、
第1CPU12で演算される要求対象データは、第1C
PU12側のRAM22からサンプリングバッファ32
にコピーし、第2CPU14で演算される要求対象デー
タは、第2CPU14側のRAM24からサンプリング
バッファ34へコピーしている。そして、第2CPU1
4側のサンプリングバッファ34にコピーしたデータを
第1CPU12側のサンプリングバッファ32に転送し
て、そのサンプリングバッファ32内の全データを外部
装置26へ送信するようにしている。
【0096】このような本実施形態のECU10によれ
ば、2CPU構成であるにも拘わらず、外部装置26か
ら要求されて外部装置26へと返送される各内部デー
タ、即ち、外部装置26が当該ECU10から入手する
各要求対象データを、同じタイミングでのデータとする
ことができる。
【0097】例えば、第1CPU12における水温値の
演算及び噴射量の演算と、第2CPU14におけるIS
C量の演算とが、図6のようなタイミングで行われてい
るものとし、また、その図6における時刻t1以前に、
外部装置26から当該ECU10へ、水温値と噴射量と
ISC量とを夫々要求する各モニタ要求アドレスが送信
され、その後、図6の時刻t1で、外部装置26から当
該ECU10へ、モニタ開始要求が送信されたものとす
る。
【0098】この場合、本ECU10では、外部装置2
6からのモニタ開始要求を受信した直後の時刻t2に
て、第1CPU12のRAM22からサンプリングバッ
ファ32へ、70℃を示す水温データと、その70℃を
示す水温データに基づき算出されている噴射量データと
がコピーされる。また、時刻t2とほぼ同じ時刻t3に
て、第2CPU14のRAM24からサンプリングバッ
ファ34へ、70℃を示す水温データに基づき算出され
ているISC量データがコピーされることとなる。そし
て、その両バッファ32,34にコピーされた各データ
が、第1CPU12側のサンプリングバッファ32に集
められた後、情報レスポンスとして、外部装置26へと
送信されることとなる。
【0099】このため本実施形態のECU10によれ
ば、図8,9を用いて説明したような問題が生じず、外
部装置26へ返送される全データが、ほぼ同じタイミン
グでの時間的に対応の取れた値となり、外部装置26側
にて当該ECU10の動作状態を正確に判断することが
できるようになる。
【0100】しかも、本実施形態のECU10では、外
部装置26からのモニタ開始要求を受けると、その時か
ら100ms毎に、第1CPU12と第2CPU14
が、ほぼ同じタイミングで要求対象データの収集動作を
行うと共に、その収集動作で各サンプリングバッファ3
2,34にコピーした全ての要求対象データを、第1C
PU12から外部装置26へ送信するようにしている。
【0101】よって、外部装置26は、所望のデータを
要求する複数のモニタ要求アドレスを送信した後、モニ
タ開始要求を1回送信するだけで、当該ECU10にお
ける100ms毎の且つ互いに同じタイミングでの複数
の要求対象データを定期的に入手することができ、その
結果、当該ECU10の一定時間毎の動作状態を、簡単
且つ正確に刻々とモニタすることができるようになる。
【0102】また、本実施形態のECU10によれば、
外部装置26と通信を行うためのハードウエア構成を従
来のものから変更せずに、上記効果を得ることができ
る。尚、本実施形態では、第1CPU12で行われる図
3の処理のうちで、S140が第1の要求処理手段に相
当し、S160,S180,及びS210が第1の転送
制御手段に相当し、S260が第3の転送制御手段に相
当し、S200が請求項3の要求対象データ送信手段に
相当し、S170,S205,及びS220〜S240
が請求項4の定期動作制御手段に相当している。そし
て、第1CPU12から第2CPU14へと出力される
サンプリングトリガフラグの反転が、第2CPU14へ
のデータ収集指令に相当している。また、第2CPU1
4で行われる図4の処理のうちで、S280が第2の要
求処理手段に相当し、S320〜S350が第2の転送
制御手段に相当している。
【0103】一方、請求項1,2の発明との対応につい
ては、各CPU12,14のRAM22,24が内部の
メモリに相当し、第1CPU12のRAM22に設けら
れた要求記憶領域22aが、要求記憶手段に相当し、各
CPU12,14のサンプリングバッファ32,34
が、要求対象データを格納するためのバッファに相当し
ている。そして、図3のS140が要求処理手段に相当
し、図3のS160,S180,及びS210と図4の
S280,及びS320〜S340とが、転送制御手段
に相当し、図3のS200及びS260と図4のS35
0とが、要求対象データ送信手段に相当し、図3のS1
70,S205,及びS220〜S240が、定期動作
制御手段に相当している。
【0104】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまで
もない。例えば、上記実施形態では、第1CPU12側
のサンプリングバッファ32に集めた要求対象データ
を、図5における(12),(18)の各時点に示した
ように、次の100ms毎のサンプリングタイミングが
到来して、新たなデータをサンプリングバッファ32,
34へコピーしようとする直前に、外部装置26へ送信
するようにしている。
【0105】これは、外部装置26へのデータ送信も正
確に100ms毎となるようにするためであるが、こう
した配慮が不要であれば、第1CPU12側のサンプリ
ングバッファ32に全ての要求対象データをコピーでき
た時点で、そのサンプリングバッファ32内のデータを
外部装置26へ送信するように構成することもできる。
【0106】尚、要求対象データをサンプリングバッフ
ァ32,34にコピーするサンプリング周期は、100
msに限るものではなく、適宜設定することができる。
また、図1では、サンプリングバッファ32,34を、
RAM22,24とは別体のメモリとして示したが、R
AM22,24における特定の記憶領域をサンプリング
バッファ32,34として使用するようにしても良い。
【0107】また更に、RAM22,24に設けた要求
記憶領域22a,24aは、RAM22,24とは別体
のメモリとしても良い。一方、上記実施形態では、第1
CPU12が、図3のS140の処理により、外部装置
26からのモニタ要求アドレスを全て第2CPU14へ
送信するようにしたが、第1CPU12は、外部装置2
6から受信したモニタ要求アドレスのうち、第2CPU
14で演算されるデータに対するモニタ要求アドレス
(即ち、CPU番号が2であるモニタ要求アドレス)だ
けを、第2CPU14へ送信するようにしても良い。こ
の場合、第2CPU14は、図4のS340にて、RA
M24の要求記憶領域24aに格納された全てのモニタ
要求アドレスに該当するデータを、自己のRAM24か
らサンプリングバッファ34にコピーすれば良い。
【0108】また、上記実施形態のECU10は、2つ
のCPU12,14を備えたものであったが、ECU1
0に第2CPU14が搭載されていない場合、即ち1C
PU構成の場合には、第1CPU12が行う図3の処理
のうち、S160,S180,S250,及びS260
の処理を削除すれば良い。そして、このような1CPU
構成の場合、第1CPU12のRAM22が請求項1の
メモリに相当し、RAM22内の要求記憶領域22aが
請求項1の要求記憶手段に相当し、サンプリングバッフ
ァ32が請求項1のバッファに相当することとなる。ま
た、図3の処理のうちで、S140が請求項1の要求処
理手段に相当し、S210が請求項1の転送制御手段に
相当し、S200が請求項1の要求対象データ送信手段
に相当し、S170,S205,及びS220〜S24
0が請求項2の定期動作制御手段に相当することとな
る。
【0109】一方更に、上記実施形態では、本発明をエ
ンジンECUに適用した場合について説明したが、本発
明は、車両のトランスミッションなど、エンジン以外の
制御対象を制御する車載用電子制御装置や、車載用以外
の他の電子制御装置についても、全く同様に適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のECUの構成を表すブロック図で
ある。
【図2】 データ要求としてのモニタ要求アドレスの構
成と、サンプリングバッファへの要求対象データの書込
手順とを説明する説明図である。
【図3】 第1CPUで実行される処理を表すフローチ
ャートである。
【図4】 第2CPUで実行される処理を表すフローチ
ャートである。
【図5】 実施形態のECUの作用を説明するタイムチ
ャートである。
【図6】 実施形態のECUの効果を説明する説明図で
ある。
【図7】 エンジンECUの一般的な構成を説明する説
明図である。
【図8】 従来技術の問題を説明する第1の説明図であ
る。
【図9】 従来技術の問題を説明する第2の説明図であ
る。
【符号の説明】
10…ECU(電子制御装置)、12…第1CPU(第
1マイコン)、14…第2CPU(第2マイコン)、1
6,28…通信線、18…水温センサ、19…インジェ
クタ、20…ISCバルブ(アイドルスピード制御バル
ブ)、22,24…RAM、22a,24a…要求記憶
領域、26…外部装置、32,34…サンプリングバッ
ファ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象を制御するための処理を実行す
    ると共に、動作検査用の外部装置と通信線を介して接続
    可能に構成され、 前記処理の実行に伴い内部のメモリに格納されるデータ
    のうちの何れかを要求するデータ要求が前記外部装置か
    ら送信されて来ると、そのデータ要求に該当する要求対
    象のデータを前記メモリから読み出して前記外部装置へ
    送信する電子制御装置において、 前記データ要求を複数記憶可能な要求記憶手段と、 前記要求対象のデータを格納するためのバッファと、 前記外部装置からモニタ開始要求が送信されて来る前に
    該外部装置から送信されて来る全ての前記データ要求
    を、前記要求記憶手段に格納する要求処理手段と、 前記外部装置から前記モニタ開始要求が送信されて来る
    と、前記要求処理手段によって前記要求記憶手段に格納
    されたデータ要求の各々に該当する全てのデータを、前
    記メモリから読み出して前記バッファに書き込む転送制
    御手段と、 該転送制御手段によって前記バッファに書き込まれた全
    てのデータを前記外部装置へ送信する要求対象データ送
    信手段と、 を備えていることを特徴とする電子制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御装置におい
    て、 前記外部装置からの前記モニタ開始要求に伴い前記転送
    制御手段が動作した後、再び前記転送制御手段を一定時
    間毎に繰り返し動作させると共に、前記要求対象データ
    送信手段によって前記バッファ内の全データが送信され
    てから、前記転送制御手段によって前記バッファに新た
    なデータが書き込まれるまでの間に、前記バッファ内の
    旧データをクリアする定期動作制御手段を備えているこ
    と、 を特徴とする電子制御装置。
  3. 【請求項3】 互いにデータをやり取りしつつ制御対象
    を制御するための処理を実行する第1マイコンと第2マ
    イコンを備えると共に、動作検査用の外部装置と通信線
    を介して接続可能に構成され、 前記第1マイコンと前記第2マイコンとの各々で演算さ
    れるデータのうちの何れかを要求するデータ要求が前記
    外部装置から送信されて来ると、前記第1マイコンが、
    前記データ要求に該当する要求対象のデータを、当該第
    1マイコンが処理の実行に使用する第1メモリ及び前記
    第2マイコンが処理の実行に使用する第2メモリから収
    集して前記外部装置へ送信する電子制御装置において、 前記第1マイコンは、 前記データ要求を複数記憶可能な第1の要求記憶手段
    と、 前記要求対象のデータを格納するための第1バッファ
    と、 前記外部装置からモニタ開始要求が送信されて来る前に
    該外部装置から送信されて来る全ての前記データ要求
    を、前記第1の要求記憶手段に格納すると共に、そのデ
    ータ要求のうち、少なくとも前記第2マイコンで演算さ
    れるデータに対するデータ要求を、前記第2マイコンへ
    出力する第1の要求処理手段と、 前記外部装置から前記モニタ開始要求が送信されて来る
    と、前記第2マイコンへデータ収集指令を出力すると共
    に、前記第1の要求処理手段によって前記第1の要求記
    憶手段に格納されたデータ要求のうち、当該第1マイコ
    ンで演算されるデータに対するデータ要求の各々に該当
    する全てのデータを、前記第1メモリから読み出して前
    記第1バッファに書き込む第1の転送制御手段とを備
    え、 前記第2マイコンは、 前記データ要求を複数記憶可能な第2の要求記憶手段
    と、 前記要求対象のデータを格納するための第2バッファ
    と、 前記第1マイコンから前記データ収集指令が出力される
    前に該第1マイコンから出力される前記データ要求を、
    前記第2の要求記憶手段に格納する第2の要求処理手段
    と、 前記第1マイコンから前記データ収集指令が出力される
    と、前記第2の要求処理手段によって前記第2の要求記
    憶手段に格納されたデータ要求のうち、当該第2マイコ
    ンで演算されるデータに対するデータ要求の各々に該当
    する全てのデータを、前記第2メモリから読み出して前
    記第2バッファに書き込み、その第2バッファに書き込
    んだデータを前記第1マイコンに出力する第2の転送制
    御手段とを備え、 更に、前記第1マイコンは、 前記第1の転送制御手段が前記データ収集指令を出力し
    たことに伴い前記第2マイコンから出力されるデータ
    を、前記第1バッファに書き込む第3の転送制御手段
    と、 前記第1及び第3の転送制御手段によって前記第1バッ
    ファに書き込まれた全てのデータを前記外部装置へ送信
    する要求対象データ送信手段とを備えていること、 を特徴とする電子制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電子制御装置におい
    て、 前記第1マイコンは、 更に、前記外部装置からの前記モニタ開始要求に伴い前
    記第1の転送制御手段が動作した後、再び前記第1の転
    送制御手段を一定時間毎に繰り返し動作させると共に、
    前記要求対象データ送信手段によって前記第1バッファ
    内の全データが送信されてから、前記第1及び第3の転
    送制御手段によって前記第1バッファに新たなデータが
    書き込まれるまでの間に、前記第1バッファ内の旧デー
    タをクリアする定期動作制御手段を備えていること、 を特徴とする電子制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012518108A (ja) * 2009-02-16 2012-08-09 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 内燃機関の動作データを送受信するための方法及び装置

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