JP2003167756A - マイコンのロジック開発装置 - Google Patents

マイコンのロジック開発装置

Info

Publication number
JP2003167756A
JP2003167756A JP2001367496A JP2001367496A JP2003167756A JP 2003167756 A JP2003167756 A JP 2003167756A JP 2001367496 A JP2001367496 A JP 2001367496A JP 2001367496 A JP2001367496 A JP 2001367496A JP 2003167756 A JP2003167756 A JP 2003167756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microcomputer
output
processing
time
interrupt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001367496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003167756A5 (ja
JP3827565B2 (ja
Inventor
Takashi Higuchi
崇 樋口
Shogo Imada
昭吾 今田
Toshihiro Kashiwabara
俊浩 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2001367496A priority Critical patent/JP3827565B2/ja
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to PCT/JP2002/012563 priority patent/WO2003046725A1/ja
Priority to KR1020037009983A priority patent/KR100606946B1/ko
Priority to EP02783718A priority patent/EP1452968A4/en
Priority to CNB028043642A priority patent/CN100395715C/zh
Publication of JP2003167756A publication Critical patent/JP2003167756A/ja
Priority to US10/631,620 priority patent/US7283946B2/en
Publication of JP2003167756A5 publication Critical patent/JP2003167756A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3827565B2 publication Critical patent/JP3827565B2/ja
Priority to US11/707,974 priority patent/US7650274B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 先行ロジックに必要なCPU機能を確保で
き、先行システムに合わせたリソース数を確保できる組
込み用マイコンを短時間で開発可能とする。 【解決手段】 電子制御ユニットに組み込まれて使用さ
れる組込み用マイコン先行ロジックを開発する装置を、
第1のCPU、第1のメモリ、外部との通信を行う第1
のインタフェースとを第1の内部バスで接続したマザー
ボード30と、第2のCPU、第2のメモリ、マイコン
の周辺装置を擬似的にソフトウエアで実現する疑似マイ
コン周辺装置、外部との通信を行う第2のインタフェー
スとを第2の内部バスで接続したコアボード40と、マ
ザーボードとコアボードとを接続するPCIバス39と
から構成し、この開発装置を組込み用マイコンに置き換
えて先行ロジックを動作させるようにしたマイコンのロ
ジック開発装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイコンのロジック
開発装置に関し、特に、電子制御機器に組み込まれて使
用されている組込み用マイコンにおけるロジックを開発
するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子制御機器の制御、例えば、E
CU(電子制御ユニット)によって制御されるエンジン
の制御は、排気ガス規制等の法規要求、及びマイクロコ
ンピュータ(以後マイコンと記す)の性能向上に応じた
性能向上を図るため、年々改良を加える必要があり、現
状のECUの性能に先行して新しいロジックが開発され
ているのが現状である。このため、先行ロジックは、性
能向上が見込まれる次期マイコンがターゲットとなるこ
とが多い。また、先行ロジックに必要とされる性能から
性能の向上した次期マイコンの選定が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、性能の
向上した次期マイコンを組み込んだECUは実在しない
ため、前述の先行ロジックは、多くの場合は現状のマイ
コンをベースにして開発が行われる。
【0004】ところが、現状のマイコンを組み込んだE
CUを用いて先行ロジックの開発を行う場合には、以下
のような問題点があった。 (1)マイコンのCPUの処理能力が不足している。 (2)マイコンのメモリの容量が足りない。 (3)周辺リソースが足りない。 (4)次期ECUを開発して製作する迄に時間がかか
る。
【0005】そして、このような問題点の存在により、
次期マイコンの開発が遅れ、この次期マイコンを組み込
んだECUに制御される電子制御機器の新製品の開発に
支障をきたしていた。
【0006】なお、現状の電子制御機器に組み込まれる
組込み用マイコンは、電子制御機器のコストを低く抑え
るために、現状のシステムに最適な仕様でCPU性能、
及び周辺機能が選択されており、また、CPUやマイコ
ン周辺リソースが1つのパッケージの中に組み込まれて
いるため、それぞれの機能変更はマイコンを変更しない
限り、不可能である。また、組込み用マイコンのロジッ
クの開発を行うためには、CPU機能に対しては先行ロ
ジックを処理するのに必要な処理性能が必要であり、マ
イコン周辺リソースには先行システムに合わせたリソー
スを確保する必要があった。更に、新たなマイコンの開
発を行う度に、マイコンに合わせてECUを製作する必
要があった。
【0007】そこで、本発明は、このような先行ロジッ
クの開発に伴う課題を解消し、CPU機能に対しては先
行ロジックを処理するために必要な処理性能を確保する
ことができ、マイコン周辺リソースに対しては、先行シ
ステムに合わせたリソースを確保することができて、先
行ロジックを実現することができる組込み用マイコンを
短時間で開発することが可能であると共に、繰り返し利
用することが可能なマイコンのロジック開発装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明のマイコンのロジック開発装置は、電子制御ユニット
に組み込まれて使用される組込み用マイコンのロジック
を開発する装置であって、ロジック処理を行う第1の中
央処理装置、ロジックのプログラムを含むデータを記憶
する第1のメモリ、外部との通信を行う第1のインタフ
ェース、及びこれらを接続する第1の内部バスとを少な
くとも備えた第1のブロックと、マイコンの周辺装置を
擬似的にソフトウエアで実現する疑似マイコン周辺装
置、外部との通信を行う第2のインタフェース、及びこ
れらを接続する第2の内部バスとを少なくとも備えた第
2のブロックと、第1と第2のブロックを接続するイン
タフェースバスとを備え、これら第1と第2のブロック
及びインタフェースバスによって、組込み用マイコンに
置き換えてロジックを動作させるようにしたことを特徴
としている。
【0009】また、この構成を第1の形態として、第2
のブロックに第1の中央処理装置よりも処理能力が低
く、且つインタフェースバスによる通信を行うための第
2の中央処理装置と、少なくとも通信に用いるデータを
記憶する第2のメモリとが設けられた第2の形態と、入
出力回路が実装された第3のブロックを備え、この第3
のブロックが第2のブロックに接続された状態で、電子
制御ユニットに置き換えて使用できる第3の形態が可能
である。
【0010】更に、以下のような形態が可能である。 (1)第1のブロックに、第1のタイマが設けられてい
る第4の形態。 (2)第2のメモリが、インタフェースバスに接続する
共有メモリと、第2の内部バスに接続する内部メモリか
ら構成される第5の形態。 (3)第2のブロックにおいて、擬似マイコン周辺装置
が追加可能に構成されている第6の形態。 (4)第2のブロックに、時間管理を行う第2のタイマ
が更に設けられている第7の形態。
【0011】そして、第1の形態において、以下の構成
が可能である。
【0012】第1のメモリには、所定時間毎に実行され
る時間系処理アプリケーションと、所定の事象の発生毎
に時間に関係なく実行される非時間系処理アプリケーシ
ョンとからなる制御アプリケーションが備えられてお
り、第1の中央処理装置には、少なくとも時間系割り込
み処理と非時間系割り込み処理とを行う仮想割り込みコ
ントローラ機能が備えられており、第1のインタフェー
スには、少なくともデータ及び割り込み事象の情報を前
記インタフェースバスを通じて送受信する通信ソフトが
備えられており、第2の中央処理装置は、第2のメモリ
と第2のインタフェースを使用して第1のインタフェー
スとインタフェースバスを通じて割り込み事象とデータ
の授受に関する通信を行い、疑似マイコン周辺装置には
入力機能と出力機能が供えられていることを特徴とする
第8の形態。
【0013】第8の形態の入力機能が、入力ポート、ラ
ッチポート、A/D変換、及びキャプチャであり、出力
機能が、出力ポート、パルス出力、コンペア、シリアル
である第9の形態。
【0014】第8の形態において、第2のメモリに、イ
ンタフェースバスに接続する共有メモリが設けられてお
り、疑似マイコン周辺装置は、この共有メモリとインタ
フェースバスとを通じて、第1のメモリの時間系処理ア
プリケーションと非時間系処理アプリケーションとの間
でデータの遣り取りを行う第10の形態。
【0015】第10の形態において、共有メモリに通信
同期カウンタが設けられており、この通信同期カウンタ
により、疑似マイコン周辺装置と非時間系処理アプリケ
ーションとの間のデータの遣り取りの同期をとる第11
の形態。
【0016】第10又は第11の形態において、疑似マ
イコン周辺装置の処理起動タイミングを、所定のサンプ
リング周期で固定することなく任意とし、第1のブロッ
クにおける非時間系処理アプリケーションの処理の終了
をもって疑似マイコン周辺装置の次の処理起動タイミン
グとした第12の形態。
【0017】第12の形態において、疑似マイコン周辺
装置の処理起動タイミングから、第1のブロックにおけ
る非時間系処理アプリケーションの処理の終了までの時
間が、予め定められた判定時間を越えた場合は、強制的
に疑似マイコン周辺装置の処理の起動を行う第13の形
態。
【0018】第12又は第13の形態において、疑似マ
イコン周辺装置で発生した割り込み事象をインタフェー
スバスを通じて第1のブロックに伝達して、非時間系処
理アプリケーションの処理を行わせ、非時間系処理アプ
リケーションの処理の終了をもって疑似マイコン周辺装
置の次の処理起動タイミングとした第14の形態。
【0019】第12から第14の何れかの形態におい
て、非時間系処理アプリケーション側で、疑似マイコン
周辺装置で発生する割り込み事象に優先順位を設定して
おき、インタフェースバスを通じて第1のブロックに伝
達された割り込み事象を、優先順位に従って非時間系処
理アプリケーションが処理する第15の形態。
【0020】第12から第15の何れかの形態におい
て、疑似マイコン周辺装置で発生する割り込み事象が何
もない場合、インタフェースバスを通じた第1のブロッ
クへの情報の伝達を省略するようにした第16の形態。
【0021】第12から第16の何れかの形態におい
て、非時間系処理において、タイマ値取得要求時には、
インタフェースバスにて取得したタイマ値を、第1のブ
ロック内にある第1のタイマからのタイマ値で補正する
第17の形態。
【0022】第9の形態において、第2のブロックから
の割り込み要求により、制御アプリケーションにおいて
出力機能におけるコンペア機能を使用したパルス出力要
求を第2のブロックに出力する場合に、制御アプリケー
ションからは、コンペア機能の出力端子に設けられた一
般出力ポート機能を選択して即時出力を行うイミディエ
ート出力と、コンペア機能の出力端子に設けられたコン
ペア出力機能を選択し、出力時刻、出力レベルを設定し
て出力予約を行うタイムド出力の、少なくとも一方を出
力する第18の形態。
【0023】第18の形態において、制御アプリケーシ
ョンからの、イミディエート出力、或いは、タイムド出
力に対して、これらの出力に何れの組み合わせに対して
も、第2のブロックにおける疑似マイコン周辺装置が対
応できるようにした第19の形態。
【0024】第19の形態において、制御アプリケーシ
ョンからの、イミディエート出力、或いは、タイムド出
力が、インタフェースバスを通じて第2のブロックに伝
達される際の、インタフェースバスを経由することによ
る、出力要求から実際の出力までの遅れ時間を補正する
ようにした第20の形態。
【0025】第20の形態において、出力要求から実際
の出力までの遅れ時間の補正が必要であるか、必要でな
いかを信号の種類に応じて判定し、補正が必要な種類の
信号の場合のみ、補正を実行する第21の形態。
【0026】なお、以上の全ての形態において、第1か
ら第3のブロックをそれぞれ汎用のボードから構成する
ことができる。また、本発明のマイコンのロジック開発
装置は、内燃機関の制御用のマイコンに有効に適用でき
る。
【0027】以上のように構成された本発明のマイコン
のロジック開発装置によれば、マイコンのロジックの開
発に伴う課題が解消され、CPU機能に対しては新規な
ロジックや次期ロジックを処理するために必要な処理性
能を確保することができ、マイコン周辺リソースに対し
ては、新規システムや次期システムに合わせたリソース
を確保することができて、新規ロジックや次期ロジック
を実現することが可能な組込み用マイコンを短時間で開
発することが可能となる。また、本発明のマイコンのロ
ジック開発装置は、ロジックの開発に際して繰り返し利
用することが可能であるので、開発コストを低減するこ
とができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明するが、
以下の実施例では、本発明を適用する電子制御機器とし
て、電子制御式内燃機関(内燃機関は以下エンジンと記
す)を説明する。
【0029】図1は従来の電子制御式エンジンの制御シ
ステムにおけるECU(電子制御ユニット)1の構成を
示すシステム構成図である。電子制御式エンジンでは、
エンジン回転数信号や車速信号等のパルス入力、水温セ
ンサや吸気温センサ等からのアナログ入力、及びスター
タスイッチ、電気負荷スイッチ、シフト位置スイッチや
エアコン信号等のデジタル入力がECU1に入力され
る。ECU1は、これらの入力信号を処理する組込み用
マイコン2と、組込み用マイコン2で処理された信号を
増幅して出力するECU入出力回路であるドライバ16
とを備えて構成される。このECU1から出力されるの
は、シフト制御ソレノイドやVVT(可変バルブタイミ
ング)ソレノイドへのアナログ出力、点火信号や燃料の
噴射信号等のパルス出力、ISC(アイドル速度制御)
用のパルス出力、及び、チェックエンジンランプ、メイ
ンリレーやエヤコンカット信号等のデジタル信号等であ
る。
【0030】組込み用マイコン2は、演算処理を行うメ
モリ9とCPU10、及び入出力(I/O)制御を行う
周辺リソースが、1つのパッケージに収納されたもので
ある。周辺リソースには、入力系のリソースと出力系の
リソースとがある。図1には、入力系のリソースとし
て、デジタル信号を扱う入力ポート3とラッチポート
4、アナログ入力を扱うA/Dコンバータ5、及びパル
ス入力を扱うキャプチャ6が示してあり、出力系のリソ
ースとしては、デジタル出力を出力する出力ポート1
2、パルス出力を出力するPWM(パルス幅変調器)1
3とコンペア14、及びアナログ出力を入出力するシリ
アル15が示してある。これらの周辺リソースは内部バ
ス11によってメモリ9及びCPU10に相互に接続さ
れている。また、組込み用マイコン2の内部には、これ
らの周辺リソースに加えて、内部タイマ7や割り込みコ
ントローラ8が設けられている。
【0031】電子制御式エンジンの制御システムでは、
車両の運転状態を表す各センサやスイッチ類からの信号
がECU1に取り込まれる。ECU1の入力回路では入
力信号が信号処理され、組込み用マイコン2に入力され
る。入力された信号は前述の入力系の周辺リソースでC
PU値に変換され、演算部であるメモリ9とCPU10
では入力信号から車両状態が検出され、車両状態に応じ
た出力要求信号が作られる。この出力要求信号は前述の
出力系の周辺リソースで出力信号に変換され、組込み用
マイコン2から出力される。ECU1の入出力回路であ
るドライバ16はこの出力信号に従って車両に装備され
た各アクチュエータを駆動し、この出力制御の結果が破
線で示すように、車両からの入力信号に反映される。
【0032】図2は、図1で説明したECU1の自動車
(車両)18への搭載位置を示すものである。ECU1
は車両18のエンジン19がマウントされるエンジンル
ームに搭載される。また、図2には、本発明のマイコン
のロジック開発装置20が示してある。本発明のマイコ
ンのロジック開発装置20は、この図に示すように、車
両18に搭載されたECU1に接続するコネクタを外
し、このコネクタに接続コード20Aによって直接接続
して使用することができる。21はマイコンのロジック
開発装置20の状態をモニタするための表示器、22は
マイコンのロジック開発装置20の設定を変更するため
の入力装置であるキーボードである。
【0033】なお、本発明のマイコンのロジック開発装
置20は、このように車両18に直接接続して使用する
ことができる他に、パーソナルコンピュータ24の制御
によって動作して、車両の色々な運転状況を擬似的に発
生することができる車両の運転状況発生装置23に接続
すれば、車両が無い状態でも、電子制御式エンジン用の
組み込みマイコンのロジックを開発することができる。
【0034】図3は、図2のように接続して使用するこ
とができる、本発明のマイコンのロジック開発装置20
のシステム構成を、従来の電子制御式エンジン(電子制
御機器)用のECU1の構成と比較して示すものであ
る。前述のように、ECU1には、組込み用マイコン2
と、ドライバ16から構成されるECU入出力回路28
があり、ECUコネクタ29で車両側の電子機器と接続
されている。また、組込み用マイコン2の中には、メモ
リ9に格納されていてCPU10によって読み出されて
使用されるソフトウエア(エンジン制御アプリケーショ
ン:図にはENG制御アプリと記載)25と、マイコン
周辺リソース26とがあり、内部バス11で相互にデー
タの遣り取りができるようになっている。
【0035】一方、図2で説明したように、このECU
1に置き換えて使用する本発明のマイコンのロジック開
発装置20は、この実施例では、マザーボード30、コ
アボード40、及びIFボード50の3つのボードから
構成されている。マザーボード30とコアボード40が
ECU1の組込み用マイコン2に対応するものであり、
IFボード50がECU1のECU入出力回路28に対
応するものである。そして、マザーボード30とコアボ
ード40とは、高速のバスインタフェースであるPCI
バス39で接続されている。
【0036】マザーボード30には、後述するメモリに
格納されていてCPUによって読み出されて使用される
ソフトウエア(ENG制御アプリ)31と、PCIバス
39を通じて通信を行うためのPCI通信ソフトウエア
(以後ソフトウエアはソフトと略記)32が設けられて
いる。PCIバス39を用いたPCI通信処理は、疑似
マイコン周辺リソース(以後周辺リソースは単に周辺と
略記)42と遣り取りするデータを、PCIバス39に
載せる通信処理である。このマザーボード30には、次
期のECUを開発するに当たっては、次期ECUの先行
ロジックの開発に耐え得る演算性能、メモリ容量を備え
させることが重要である。
【0037】なお、現状のエンジン制御用のマイコンの
性能は、CPUが66MHz、メモリが800Mバイト
程度であるので、パソコン等に用いられている汎用のも
のを用いれば、十分すぎる性能であるといえ、長期間に
わたって何度でも使用することが可能となる。
【0038】また、コアボード40には、CPUとメモ
リを含み、前述のPCIバス39と通信を行うためのP
CI通信ソフト41と、組込み用マイコン2のマイコン
周辺リソース26に対応する疑似マイコン周辺(FPG
A:Field Programmable Gate Array)42とがあり、内
部バス43で相互にデータの遣り取りができるようにな
っている。IFボード50には、ECU1のECU入出
力回路28に対応するECU入出力回路51と、ECU
コネクタ29とが設けられている。ECU入出力回路5
1は、標準回路ブロック単位で独立させ、その組み合わ
せで構成し、入出力回路の変更に対して柔軟に対応でき
るようにする。
【0039】図4は、図3のマザーボード30とコアボ
ード40の、ハードウエアの構成の一実施例を示すもの
である。マザーボード30には、図3で説明したソフト
ウエア(ENG制御アプリ)を記憶するための記憶容量
が大きいメモリ31、汎用の高性能のCPU(例えば、
動作周波数が850MHz)33、内部タイマ35、P
CIバス39に接続するPCIバスインタフェース3
6、及びこれらを相互に接続する内部バス37がある。
【0040】コアボード40には、PCIバス39に接
続するPCIバスインタフェース44、マザーボード3
0に搭載されたCPU33よりも低グレードのCPU4
5、マイコン周辺の機能と同等の機能を実現する疑似マ
イコン周辺(FPGA)42、内部バス43、PCIバ
スに接続する共有メモリ46、及び内部バス43に接続
する内部メモリ47がある。また、コアボード40に搭
載するCPU45は、PCI通信処理を行うことができ
る程度の処理能力(例えば、汎用32ビットCPUで動
作周波数が16MHz程度)であれば良い。コアボード
40の機能は、従来のECU1におけるENG制御アプ
リ(ソフト)25とマイコン周辺26とが遣り取りする
データをPCIバス39を経由して受け、疑似マイコン
周辺(FPGA)42へ受け渡すことである。
【0041】IFボード50に接続される各FPGA4
2はソフトで組むことができ、マイコン周辺の変更に柔
軟に対応させることができる。即ち、チャネル数を増や
したい場合や、新しい機能のリソースを追加したい等の
場合に対応させることができる。
【0042】従来は、組込み用マイコン2のリソースが
不足する場合は、図5(a)に示すように、組込み用マ
イコン2の前段部に外付けADC(A/Dコンバータ)
17を追加していたが、本発明のマイコンのロジック開
発装置20では、マザーボードのメモリ9の容量が大き
く、また、CPU10の処理速度が速いので、図5
(a)のADコンバータ5と外付けADコンバータ17
を合わせた、図5(b)に示すような、マイコンのリソ
ースに必要な入力数を備えたADコンバータ5Aを容易
に実現することができる。このため、本発明のマイコン
のロジック開発装置20には、マイコンのリソースの不
足を補うための拡張I/O(入出力装置)機能は不要と
なる。
【0043】図6は、本発明のマイコンのロジック開発
装置20における、マザーボード30とコアボードのソ
フト構成を示す構成図である。電子制御機器が電子制御
式エンジンの場合は、マザーボード30におけるENG
制御アプリ31は、時間系割り込み処理と非時間系割り
込み処理の2つの処理に分けられる。時間系割り込み処
理は、外部状態に依存せず、一定の時間感覚で定期的に
行う処理である。一方、非時間系割り込み処理は外部状
態、即ち、エンジンの運転状態に依存して発生する処理
である。この非時間系割り込み処理には、例えば、エン
ジンの回転信号、車速信号、燃料の噴射タイミング信
号、点火タイミング信号等による割り込み処理がある。
【0044】ここで、このような外部状態により変化す
る事象をイベントと呼ぶこととすると、非時間系割り込
み処理は、外部状態によりイベント情報を検出して、そ
のイベントに同期して行う処理ということができる。図
6には、このイベントの流れが破線で示され、データの
流れが実線で示されている。
【0045】マザーボード30のENG制御アプリ31
において、前述のような時間系割り込み処理と非時間系
割り込み処理とを行うために、CPU33は仮想マイコ
ン周辺として機能する。この仮想マイコン周辺には、時
間系割り込みと非時間系割り込みを発生させる仮想割り
込みコントローラ34と、仮想I/Oレジスタ38が設
けられている。また、PCI通信ソフト32は、データ
として、割り込みイベント情報と、I/Oレジスタデー
タとを扱う。35は時間系割り込み処理に使用される内
部タイマである。仮想I/Oレジスタ38とPCIバス
39におけるタイマ値については後述される。
【0046】一方、コアボード40側の疑似マイコン周
辺42には、従来のマイコン周辺26と同様に、ポー
ト、ラッチ、PWM、シリアル、コンペア、及びキャプ
チャの各機能が設けられている。また、PCI通信ソフ
ト41は、データとして、割り込みイベント情報と、I
/Oレジスタデータとを扱う。更に、コアボード40に
は、イベントの流れを発生させるタイマ48が内蔵され
ている。また、PCIバス39には、割り込み指示用の
1系統のバスが含まれる。
【0047】次に、図6に示すようにイベント情報とデ
ータとが流れる本発明のマイコンのロジック開発装置2
0におけるPCI通信方法、通信同期方法、フェールセ
ーフ方法、割り込み制御方法(割り込みイベントのセッ
トとクリア方法、割り込み優先度管理方法)、PCI通
信の処理負荷の軽減方法、タイマ処理方法、コンペア機
能を使用したパルス出力処理方法、パルス出力要求方
法、及びパルス出力補正方法について、具体的な実施例
に基づいて詳細に説明する。 (1)PCI通信方法(共有メモリの使用) 図7は、本発明のマイコンのロジック開発装置20にお
ける、図4で説明した共有メモリ46を用いたコアボー
ド40とマザーボード30との通信方法の一実施例を示
すものである。また、図8は、図7の通信方法を実現す
るためにコアボード40に設置される共有メモリ46の
構成及び機能を示すものである。
【0048】図6で説明したコアボード40のタイマ4
8によって、I/Oサンプリング周期(例えば、100
μs)になると、ステップ701において出力情報のP
CI通信ソフト41へのセットが行われ、共有メモリ4
6から出力情報が取得され、疑似マイコン周辺(FPG
A)42に渡される。次のステップ702では、入力情
報のセットが行われ、疑似マイコン周辺(FPGA)4
2から入力情報が取得され、共有メモリ46に格納され
る。そして、ステップ703ではコアボード40からマ
ザーボード30への割り込み要求が行われてこのルーチ
ンが終了する。
【0049】マザーボード30側では、このコアボード
40からの割り込み要求により、非時間系処理が開始さ
れる。ステップ711では、PCI通信ソフト32によ
ってPCI受信処理が行われ、PCIバス39経由で共
有メモリ46から入力された情報が読み出され、ENG
制御アプリ31に公開される。ステップ712では、E
NG制御アプリ31において非時間系処理が行われる。
そして、ステップ713においてはPCI送信処理が行
われ、PCI通信ソフト32により、ENG制御アプリ
31における非時間系処理の算出結果の出力情報が、P
CIバス39経由で共有メモリ46に書き込まれてこの
ルーチンが終了する。
【0050】一方、マザーボード30側では、コアボー
ド40からの割り込み要求とは関係なしに、ENG制御
アプリ31において時間系処理が実行される。この時間
系処理は、マザーボード30内のタイマ35により、例
えば、1msの周期で実行される。この時間系処理で
は、ステップ721においてPCI通信ソフト32によ
ってPCI受信処理が行われ、PCIバス39経由で共
有メモリ46から入力された情報が読み出され、ENG
制御アプリ31に公開される。ステップ722では、E
NG制御アプリ31において時間系処理が行われる。そ
して、ステップ723においてはPCI送信処理が行わ
れ、PCI通信ソフト32により、ENG制御アプリ3
1における時間系処理の算出結果の出力情報が、PCI
バス39経由で共有メモリ46に書き込まれてこのルー
チンが終了する。 (2)PCI通信方法(通信同期方法1) PCIバス39を経由してマザーボード30とコアボー
ド40の間でデータの遣り取りを行う場合は、共有メモ
リ46に対してマザーボード30から書き込みを行った
値をコアボード40で読み出しを行う。また、その逆も
行われる。この場合、書き込みタイミングと読み出しタ
イミングが重なった時、データの値の保証ができなくな
る。そこで、本発明では、それぞれのタイミングが重な
らないように、通信に同期をとってPCIバス39のア
クセスを実行する。この通信同期の方法を図9を用いて
説明する。
【0051】PCIバス39の通信に同期をとる場合
は、共有メモリ46に通信同期カウンタを設け、マザー
ボード30の非時間系処理とコアボード40との間で処
理の同期をとるようにする。通信同期カウンタは、マザ
ーボード30側での処理が完了すると更新されるように
する。また、コアボード40側の処理では、通信同期カ
ウンタが更新されていることを確認して処理を行う。こ
の処理を図9を用いて説明する。
【0052】図6で説明したコアボード40のタイマ4
8によって、I/Oサンプリング周期(例えば、100
μs)になると、ステップ901において通信同期カウ
ンタの値(syncnt)が通信同期カウンタモニタの値(syn
cnt_m)に等しいか否かが判定される。等しくない場合は
このままこのルーチンを終了するが、等しい時はステッ
プ902に進み、出力情報のセットが行われる。次のス
テップ903では入力情報のセットが行われ、続くステ
ップ904においてマザーボード30への割り込み要求
が行われる。そして、次のステップ905で通信同期カ
ウンタモニタの値(syncnt_m)が1だけ更新されてこの
ルーチンが終了する。
【0053】マザーボード30側では、このコアボード
40からの割り込み要求により、非時間系処理が開始さ
れる。ステップ911では、PCI通信ソフト32によ
ってPCI受信処理が行われ、PCIバス39経由で共
有メモリ46から入力された通信同期カウンタの値(sy
ncnt)が、ステップ912でENG制御アプリ31に値
(t_syn)として記憶される。ステップ913では、EN
G制御アプリ31において非時間系処理が行われる。そ
して、ステップ914においてはPCI送信処理が行わ
れ、ステップ915でステップ912で記憶された値(t
_syn)が1だけ更新されて通信同期カウンタの値(syncn
t)として記憶される。ENG制御アプリ31における非
時間系処理の結果と通信同期カウンタの値(syncnt)
は、PCI通信ソフト32により、PCIバス39経由
で共有メモリ46に書き込まれてこのルーチンが終了す
る。
【0054】一方、マザーボード30側では、コアボー
ド40からの割り込み要求とは関係なしに、ENG制御
アプリ31において時間系処理が実行される。この時間
系処理は、マザーボード30内のタイマ35により、例
えば、1msの周期で実行される。この時間系処理で
は、ステップ921においてPCI通信ソフト32によ
ってPCI受信処理が行われる。このとき、非時間系処
理で取得された最新の値が使用される。ステップ922
では、ENG制御アプリ31において時間系処理が行わ
れる。そして、ステップ923においてはPCI送信処
理が行われ、データの更新のみ次の非時間系送信処理で
送信されてこのルーチンが終了する。
【0055】図10は、図9で説明した通信同期方法の
処理の進行状況を時間と共に示したタイミングチャート
である。図10には、通信処理がコアボード40のI/
Oサンプリング周期(100μs)で終了した場合の、
通常時のタイミングチャートと、通信処理がコアボード
40のI/Oサンプリング周期(100μs)後の、次
回の処理開始までに完了しなかった場合の非通常時のタ
イミングチャートとが示してある。 (3)PCI通信方法(通信同期方法2) この実施例も、PCIバス39を経由したマザーボード
30とコアボード40の間のデータの遣り取りにおける
書き込みタイミングと読み出しタイミングの同期をとる
ものである。(2)の方法との違いは、コアボード40
の処理起動タイミングを、I/Oサンプリング周期で固
定するのではなく、マザーボード30側の処理状況を確
認して、処理が完了していれば、次の処理に移行するよ
うにした点である。このため、コアボード40側のI/
O処理タイミングは任意となる。この通信同期の方法を
図11を用いて説明する。
【0056】コアボード40の電源がオンになると、ス
テップ1101において通信同期カウンタの値(syncn
t)が通信同期カウンタモニタの値(syncnt_m)に等しい
か否かが判定される。等しくない場合はこの値が等しく
なるまで、ステップ1101の判定が繰り返される。ス
テップ1101の判定が等しい時はステップ1102に
進み、出力情報のセットが行われる。次のステップ11
03では入力情報のセットが行われ、続くステップ11
04においてマザーボード30への割り込み要求が行わ
れる。そして、次のステップ1105で通信同期カウン
タモニタの値(syncnt_m)が1だけ更新されてこのルー
チンが終了する。
【0057】マザーボード30側では、このコアボード
40からの割り込み要求により、非時間系処理が開始さ
れる。ステップ1111では、PCI通信ソフト32に
よってPCI受信処理が行われ、PCIバス39経由で
共有メモリ46から入力された通信同期カウンタの値
(syncnt)が、ステップ1112でENG制御アプリ3
1に値(t_syn)として記憶される。ステップ1113で
は、ENG制御アプリ31において非時間系処理が行わ
れる。そして、ステップ1114においてはPCI送信
処理が行われ、ステップ1115でステップ1112で
記憶された値(t_syn)が1だけ更新されて通信同期カウ
ンタの値(syncnt)として記憶される。ENG制御アプ
リ31における非時間系処理の結果と通信同期カウンタ
の値(syncnt)は、PCI通信ソフト32により、PC
Iバス39経由で共有メモリ46に書き込まれてこのル
ーチンが終了する。
【0058】一方、マザーボード30側では、コアボー
ド40からの割り込み要求とは関係なしに、ENG制御
アプリ31において時間系処理が実行される。この時間
系処理は、マザーボード30内のタイマ35により、例
えば、1msの周期で実行される。この時間系処理で
は、ステップ1121においてPCI通信ソフト32に
よってPCI受信処理が行われる。このとき、非時間系
処理で取得された最新の値が使用される。ステップ11
22では、ENG制御アプリ31において時間系処理が
行われる。そして、ステップ1123においてはPCI
送信処理が行われ、データの更新のみが次の非時間系送
信処理で送信されてこのルーチンが終了する。
【0059】図12は、図11で説明した通信同期方法
の処理の進行状況を時間と共に示したタイミングチャー
トを示すものである。図11から分かるように、コアボ
ード40のI/Oサンプリング周期は、マザーボード3
0側の処理時間の長さに応じたコアボード40側の待ち
時間の長さに応じて任意の長さとなる。 (4)PCI通信方法(フェールセーフ) PCIバス39を経由したマザーボード30の処理とコ
アボード40側の処理では、前述のように同期カウンタ
により処理の重複を防止するようにハンドリングが実施
されるが、同期カウンタが何らかの障害によって故障、
或いは破損した場合は、コアボード40側の処理がマザ
ーボード30側の処理の完了待ち状態、或いは、マザー
ボード30側の処理がコアボード40側の処理からの割
り込み待ち状態となり、デッドロックループとなること
がある。
【0060】そこで、本発明では、このようなデッドロ
ックループ状態を回避するフェールセーフロジックをも
うけたので、これについて説明する。この実施例のフェ
ールセーフロジックでは、デッドロック判定時間を設け
る、及びマザーボード30の処理完了の待ち時間が所定
の判定時間を越えていることを検出した場合に、デッド
ロック状態として検出するようにしている。そして、デ
ッドロック状態を検出した場合には、強制的に通信を再
開するようにした。この処理を図13を用いて説明す
る。
【0061】図6で説明したコアボード40のタイマ4
8によって、I/Oサンプリング周期(例えば、100
μs)になると、ステップ1301において待ちカウン
タの値(waitcnt)が判定時間を越えているか否かが判定
される。待ちカウンタの値(waitcnt)が、判定時間未満
の場合はステップ1303に進み、判定時間を越えてい
る場合はステップ1302において通信同期カウンタの
値(syncnt)と通信同期カウンタモニタの値(syncnt_m)
とをクリアしてステップ1303に進む。
【0062】ステップ1303では、通信同期カウンタ
の値(syncnt)が通信同期カウンタモニタの値(syncnt_
m)に等しいか否かが判定される。ステップ1301にお
ける待ちカウンタの値(waitcnt)の判定で、待ちカウン
タの値(waitcnt)が判定時間未満の場合は、通信同期カ
ウンタの値(syncnt)と通信同期カウンタモニタの値(s
yncnt_m)は等しくないので、ステップ1309で待ちカ
ウンタの値(waitcnt)を1だけ更新してこのルーチンを
終了する。一方、ステップ1302において通信同期カ
ウンタの値(syncnt)と通信同期カウンタモニタの値(s
yncnt_m)とがクリアされた場合は、両者の値は等しいの
でステップ1303からステップ1304に進む。
【0063】ステップ1304では、出力情報のセット
が行われ、次のステップ1305では入力情報のセット
が行われる。続くステップ1306では、待ちカウンタ
の値(waitcnt)がクリアされ、続くステップ1307に
おいてマザーボード30への割り込み要求が行われる。
そして、次のステップ1308で通信同期カウンタモニ
タの値(syncnt_m)が1だけ更新されてこのルーチンが
終了する。マザーボード30側の処理は、図9又は図1
1で説明した処理と同じであるので、ここではその説明
を省略する。 (5)割り込み制御方法(割り込みイベントのセットと
クリア方法) PCIバス39を経由したマザーボード30とコアボー
ド40の間のデータの遣り取りでは、コアボード40で
検出した割り込みイベントをPCIバス39を経由して
マザーボード30に伝達し、マザーボード30上のEN
G制御アプリ31の割り込み制御を実現するようにして
いる。割り込みイベントは、コアボード40からセッ
ト、マザーボード30からクリアと、双方向から操作が
必要であるが、データの衝突を避けるため、この実施例
では、以下のようなPCI通信データを用意し、片方向
からの操作で、マザーボード30とコアボード40の間
のデータの遣り取りを実現するようにしている。
【0064】図14(a)はコアボード40からマザー
ボード30に送られる各割り込みイベント情報(Dイベ
ント〜Aイベント)と、マザーボード30からコアボー
ド40に送られる各割り込みイベントクリア要求(Dク
リア要求〜Aクリア要求)を示すものである。このよう
な、各割り込みイベント情報と各割り込みイベントクリ
ア要求により、図14(b)に示すような処理が行われ
る。
【0065】図6で説明したコアボード40のタイマ4
8によって、I/Oサンプリング周期(例えば、100
μs)になると、ステップ1401において出力情報の
セット処理が行われる。この処理は、割り込みクリア情
報を読み込み、セットされているイベント情報をクリア
する処理である。出力情報のセット処理が終了すると、
ステップ1402において入力情報のセット処理が行わ
れる。この処理は、割り込みイベント情報を疑似マイコ
ン周辺(FPGA)42から取得し、イベント情報をセ
ットする処理である。続くステップ1403において
は、マザーボード30への割り込み要求が行われてこの
ルーチンが終了する。
【0066】マザーボード30側では、このコアボード
40からの割り込み要求により、非時間系処理が開始さ
れる。ステップ1411では、PCI通信ソフト32に
よってPCI受信処理が行われる。このPCI受信処理
では、割り込みイベントクリア情報[I]をクリアする
処理、割り込みイベント情報をPCIバス39経由で読
み込む処理、及び、セットされている割り込みイベント
に対する割り込みルーチンを起動する処理が行われる。
ここで、[I]は内部メモリ31を示し、内部メモリ3
1にデータを準備しておいて、PCI通信処理部でPC
Iバス39を経由して共有メモリ46を更新するのであ
る。
【0067】ステップ1411が終了するとステップ1
412が実行される。ステップ1412では、非時間系
処理(ENG制御アプリ)が実行される。この処理で
は、各割り込みルーチン(割り込みAルーチン〜割り込
みDルーチン)が選択されて起動され、起動済みのイベ
ントのクリア情報[I]がセットされる。次のステップ
1413ではPCI送信処理が行われる。このPCI送
信処理は、割り込みクリア情報をPCIバス39経由で
書き込む処理が行われてこのルーチンを終了する。 (6)割り込み制御方法(割り込み優先度管理方法) これまでのECU1では、割り込みイベントそれぞれに
優先度を設定し、各イベントに対する処理の処理優先度
を管理していた。そこで、本発明のマイコンのロジック
開発装置20では、設定されている割り込み優先度が高
い順番で起動処理を行うことにより、実際のECU1に
近い割り込み処理を実現するようにしている。例えば、
イベント情報の割り込み優先度がBイベント>Aイベン
ト>Dイベント>Cイベント(以後B>A>D>Cのよ
うにイベントは省略)のように設定されている場合に
は、図15に示すような処理を行う。
【0068】図15のマザーボード30における割り込
み要求処理ルーチンにおけるステップ1501は、図1
4で説明したステップ1411と同じであり、ステップ
1503はステップ1413と同じであるので、ここで
は、このルーチンのステップ1502における割り込み
優先度の順番で割り込みイベント情報をサーチして、各
割り込みルーチンを起動する方法のみについて説明す
る。
【0069】イベントの割り込み優先度がB>A>D>
Cのように設定されている場合、ステップ1502の非
時間系処理では、まず、割り込み優先度の高い割り込み
Bがあるか否かをステップ1511においてサーチして
判定する。サーチの結果、割り込みBがない場合はステ
ップ1514に進むが、割り込みBが存在する場合はス
テップ1512に進み、割り込みBクリア要求をセット
する。そして、ステップ1513において割り込みBの
ルーチンを実行し、このルーチンが終了した後にステッ
プ1514に進む。
【0070】ステップ1514では、次に割り込み優先
度の高い割り込みAがあるか否かをサーチして判定す
る。サーチの結果、割り込みAがない場合はステップ1
517に進むが、割り込みAが存在する場合はステップ
1515に進み、割り込みAクリア要求をセットする。
そして、ステップ1516において割り込みAのルーチ
ンを実行し、このルーチンが終了した後にステップ15
17に進む。
【0071】ステップ1517では、3番目に割り込み
優先度の高い割り込みDがあるか否かをサーチして判定
する。サーチの結果、割り込みDがない場合はステップ
1520に進むが、割り込みDが存在する場合はステッ
プ1518に進み、割り込みDクリア要求をセットす
る。そして、ステップ1519において割り込みDのル
ーチンを実行し、このルーチンが終了した後にステップ
1520に進む。
【0072】ステップ1520では、割り込み優先度が
最も低い割り込みCがあるか否かをサーチして判定す
る。サーチの結果、割り込みCがない場合は割り込みル
ーチンを終了するが、割り込みCが存在する場合はステ
ップ1521に進み、割り込みCクリア要求をセットす
る。そして、ステップ1522において割り込みCのル
ーチンを実行し、このルーチンが終了した後に割り込み
ルーチンを終了する。 (7)PCI通信処理負荷軽減方法 ENG制御アプリ31の処理は、マザーボード30に採
用されるCPUボードの性能向上によって対処すること
ができるが、PCI通信に係る処理は、PCIプロトコ
ルにより制限を受けるため、PCI通信処理負荷は、で
きるだけ抑えてく必要がある。ここで、割り込みイベン
ト情報が何もない場合、付随する割り込み処理は発生し
ないため、入力情報をマザーボード30に伝達する必要
がなく、また、新たな出力要求も発生しないため、出力
要求をコアボード40に伝達する必要がない。即ち、P
CI通信処理は必要がない。
【0073】そこで、本発明では、割り込みイベント情
報が何もない場合、PCI通信処理を省略し、PCI通
信処理負荷の軽減を図るようにしている。なお、割り込
みイベント情報に依存しない時間系処理のために、割り
込みイベント情報が何も発生しない状態が継続しても、
待ちカウンタの処理により、一定時間毎にはPCI通信
が発生することになる。これを図16を用いて説明す
る。
【0074】図6で説明したコアボード40のタイマ4
8によって、I/Oサンプリング周期(例えば、100
μs)になると、ステップ1601において待ちカウン
タの値(waitcnt)が判定時間を越えているか否かが判定
される。待ちカウンタの値(waitcnt)が、判定時間未満
の場合はステップ1603に進み、判定時間を越えてい
る場合はステップ1602において通信同期カウンタの
値(syncnt)と通信同期カウンタモニタの値(syncnt_m)
とをクリアしてステップ1603に進む。
【0075】ステップ1603では、通信同期カウンタ
の値(syncnt)が通信同期カウンタモニタの値(syncnt_
m)に等しいか否かが判定される。ステップ1601にお
ける待ちカウンタの値(waitcnt)の判定で、待ちカウン
タの値(waitcnt)が判定時間未満の場合は、通信同期カ
ウンタの値(syncnt)と通信同期カウンタモニタの値(s
yncnt_m)は等しくないので、ステップ1610で待ちカ
ウンタの値(waitcnt)を1だけ更新してこのルーチンを
終了する。一方、ステップ1602において通信同期カ
ウンタの値(syncnt)と通信同期カウンタモニタの値(s
yncnt_m)とがクリアされた場合は、両者の値は等しいの
でステップ1603からステップ1604に進む。
【0076】ステップ1604では、出力情報のセット
が行われ、次のステップ1605では入力情報のセット
が行われる。次のステップ1606では、割り込みイベ
ントが何かあるか否かが判定される。割り込みイベント
が何もない場合は、ステップ1610で待ちカウンタの
値(waitcnt)を1だけ更新してこのルーチンを終了す
る。一方、何かしらの割り込みイベントがある場合はス
テップ1607に進み、このステップ1607では、待
ちカウンタの値(waitcnt)がクリアされ、続くステップ
1608においてマザーボード30への割り込み要求が
行われる。そして、次のステップ1609で通信同期カ
ウンタモニタの値(syncnt_m)が1だけ更新されてこの
ルーチンが終了する。マザーボード30側の処理は、図
9又は図11で説明した処理と同じであるので、ここで
はその説明を省略する。 (8)タイマ処理方法 ENG制御アプリ31では、コンペア機能を利用したパ
ルス出力要求を算出するため、演算処理内でタイマ値を
取得し、パルス出力要求を算出している。従って、タイ
マ値取得要求時には、正確なタイマ値を参照できなけれ
ばならない。一方、本発明では、タイマ値情報はコアボ
ード40内にあり、マザーボード30側ではPCIバス
39を通じて取得する必要がある。ところが、PCI通
信間隔は、前述の実施例で説明したように、100μs
であり、タイマの係数間隔である1μsに比べて長いた
め、正確なタイマ値をマザーボード30側で取得するた
めの方策が必要である。
【0077】そこで、本発明では、マザーボード30内
の内部タイマ35を使用し、PCI通信で取得したコア
ボード40からのタイマ値の取得タイミングから、タイ
マ値取得要求が発生するまでの遅れ時間を補正すること
によって、マザーボード30側で、正確なタイマ値を取
得できるようにしている。この方法について図17を用
いて説明する。
【0078】マザーボード30側では、コアボード40
からの割り込み要求により、非時間系処理が開始され
る。ステップ1701では、PCI通信ソフト32によ
ってPCI受信処理が行われる。このPCI受信処理で
は、タイマ値(T)をコアボード40から取得する処
理、及び、内部タイマ値(TO)をラッチする処理が行
われる。ステップ1701が終了するとステップ170
2が実行される。ステップ1702では、非時間系処理
(ENG制御アプリ)が実行される。この処理では、タ
イマ値取得要求ルーチンが起動される。
【0079】タイマ値取得要求ルーチンでは、まず、ス
テップ1711において、内部タイマ値(T1)が取得
される。次のステップ1712では、タイマ値をコアボ
ード40から取得したタイミング(T)から、現在まで
の遅れ時間(Td1)を算出する。この算出式は、タイ
マ値をコアボード40より取得したタイミング(T)
を、この時の内部タイマ値(TO)に等しいとして、以
下のようになる。
【0080】Td1 = T1 − TO このようにして現在までの遅れ時間(Td1)が算出さ
れた後は、コアボード40から取得したタイマ値(T)
に補正を、以下の式により加えることにより、補正後の
タイマ値(T′)を算出する。
【0081】T′ = T + Td1 そして、次のステップ1714において、補正後のタイ
マ値(T′)を返してこのルーチンを終了する。
【0082】このようにしてステップ1702が終了し
た後は、ステップ1703においてPCIの送信処理を
行う。 (9)コンペア機能を使用したパルス出力処理方法 ENG制御アプリ31では、例えば、点火出力や燃料噴
射出力等のように、コンペア機能を使用してパルス出力
要求を行うケースがある。実際のECU1では、コンペ
ア出力端子に一般出力ポート機能とコンペア出力機能の
2つの機能があり、これら2つの機能を切り換えてパル
ス出力が行われている。一般出力ポート機能が選択さ
れ、即時出力が行われる場合は、この出力はイミディエ
ート出力と呼ばれる。また、コンペア出力機能が選択さ
れ、出力時刻、出力レベルが設定されて出力予約が行わ
れる場合は、この出力はタイムド出力と呼ばれる。
【0083】図18(a)はコンペア機能を使用したパ
ルス出力におけるタイムド出力(パターン1)と、イミ
ディエート出力(パターン2)を説明するものである。
【0084】パターン1では、パルス出力開始の所定時
間前の時点において、ソフト処理によってタイムド出力
を使用してパルス開始出力の予約が行われる。そして、
パルス出力開始のコンペア出力開始のコンペア一致割り
込みの中で、タイムド出力を使用したパルス出力終了の
予約が行われる。一方、パターン2では、パルス出力開
始時点において、イミディエート出力でパルス開始出力
が行われると共に、パルス開始出力直後にタイムド出力
を使用したパルス終了出力の予約が行われる。
【0085】図18(b)は、マザーボード30におけ
る非時間系処理(ステップ1801〜ステップ180
3)と時間系処理(ステップ1811〜ステップ181
3)を示すものである。ここで、本構成の処理単位の間
(ステップ1801とステップ10803の間と、ステ
ップ1811とステップ1813の間)には、コアボー
ド40に対しては連続した要求を出すことはできない。
パターン2のケースでは、イミディエート出力(パルス
出力開始)から、タイムド出力(パルス出力終了予約)
と連続して処理要求が発生するため、このケースを想定
したパルス出力処理が必要となる。 (10)パルス出力要求方法 コンペア機能を使用したあらゆるパルス出力要求パター
ンに対して、本発明では対応できるようにする。
【0086】図19(a)は、単一処理単位の中でのパ
ルス要求パターンを示すものである。パターン1はタイ
ムド出力であり、コンペア割り込みイベントが必要であ
る。パターン2はイミディエート出力からタイムド出力
に移行するものであり、これもコンペア割り込みイベン
トが必要である。パターン3はイミディエート出力のみ
である。
【0087】図19(b)はパルス出力要求のデータフ
ィーマットをコンペアの各チャネル毎に示すものであ
る。データフォーマットには、出力予約時刻(タイムド
出力用)Tout、タイムド出力要求TMREQ、タイ
ムド出力レベルTMLVL、イミディエート出力要求I
MMREQ、イミディエート出力レベルIMMLVL、
及び、補正の要否ADJがある。
【0088】本発明では、コンペアの各チャネル毎に図
20に示すような処理が行われる。図6で説明したコア
ボード40のタイマ48によって、I/Oサンプリング
周期(例えば、100μs)になると、ステップ201
において、出力情報のセットの内、パルス出力処理が行
われる。このパルス出力処理では、ステップ2001に
おいて、イミディエート出力要求IMMREQがオン状
態であるか否かが判定され、オンの場合はステップ20
02においてポート出力処理(IMMLVL)が行われ
てからステップ2003に進む。一方、ステップ200
1でイミディエート出力要求IMMREQがオン状態で
ない場合はステップ2002を行わずにステップ200
3に進む。
【0089】ステップ2003では、タイムド要求出力
TMREQがオン状態であるか否かが判定され、オン状
態の場合はステップ2004においてコンペア出力予約
処理(Tout/TMLVL)が行われる。一方、ステ
ップ2003でタイムド要求出力TMREQがオン状態
でない場合はステップ2004が省略される。次のステ
ップ202では、入力情報のセットが行われ、その次の
ステップ203ではマザーボード30への割り込み要求
が行われて、このルーチンが終了する。
【0090】マザーボード30側では、コアボード40
からの割り込み要求により、非時間系処理が開始され
る。ステップ211では、PCI通信ソフト32によっ
てPCI受信処理が行われる。次のステップ212では
ENG制御アプリ31内で、パルス出力要求が作成され
る。パルス出力要求では、ステップ2011においてイ
ミディエート出力要求IMMREQがオールクリアされ
ると共に、タイムド出力要求TMREQもオールクリア
される。次のステップ2012では、イミディエート出
力があるか否かが判定され、イミディエート出力がある
場合はステップ2013においてイミディエート出力要
求IMMREQのセット、イミディエート出力レベルI
MMLVLのセットが行われた後にステップ2014に
進む。ステップ2012においてイミディエート出力が
ないと判定された場合は、ステップ2013に進まずに
ステップ2014に進む。ステップ2014では、タイ
ムド出力があるか否かが判定され、タイムド出力がある
場合はステップ2015においてタイムド出力要求TM
REQのセット、タイムド出力レベルTMLVLLのセ
ット、及び出力予約時刻Toutが設定されてステップ
212からステップ213に進む。ステップ2014で
タイムド出力がないと判定された場合は、ステップ20
15を実行せずにステップ2016に進む。ステップ2
016においては、PCI送信処理が行われ、ステップ
2016においてパルス出力要求をPCIバス39経由
で書き込む処理が行われる。 (11)パルス出力補正方法 コンペア機能を使用したパルス出力要求のうち、イミデ
ィエート出力でパルス開始、タイムド出力でパルス終了
のパルス出力(図18(a)のパターン2)において、
実際のECUでの出力パルスと、本発明における出力パ
ルスでは、図21に示すような差Td2が生じる。この
差Td2が生じる理由は、実際のECUでは、イミディ
エート出力要求を行うと即時出力されるのに対して、本
発明ではイミディエート出力要求によって即時に出力さ
れないからである。即ち、本発明では、図22(a)に
示すように、マザーボード30でのイミディエート出力
要求がPCIバス39経由でコアボード40に伝達さ
れ、その後のコアボード40のサンプリング処理タイミ
ングで出力されるため、出力要求から実際の出力までに
遅れ時間Td2が発生するのである。
【0091】この結果、実際のECUの出力パルスと、
本発明の出力パルス共に、タイムド出力要求により、予
約時刻で出力されるため、出力タイミングが同一にな
る。出力パルスの幅にこのような差が生じると、エンジ
ン制御の点火時期は出力パルスのタイミングであるので
問題はないが、燃料の噴射料は出力パルスの幅で決まる
ので、燃料噴射量に差が生じて大きな問題となる。
【0092】この差Td2を補正するために、イミディ
エート出力でパルス開始、タイムド出力でパルス終了の
要求が出た場合(図20のステップ2012でyes、
ステップ2014でもyesとなり、イミディエート出
力要求IMMREQとタイムド出力要求TMREQの両
方がセットされている場合)は、次のような処理を行
う。 (イ)イミディエート出力要求時、即ち、図22(a)
のイミディエート出力要求発生時(A)、の現在時刻を
ラッチする(Treq)。 (ロ)出力実行時、即ち図22(a)のイミディエート
出力要求に対する出力を実行時(B)、において、現在
時刻(Tnow)とイミディエート出力要求時の時刻
(Treq)の差(Td2)を、タイムド出力用の予約
時刻に加算する。この時の遅れ時間Td2は以下の式で
表される。
【0093】 遅れ時間Td2 = Tnow − Treq このような処理により、図21に示される実際のECU
での出力パルスと、本発明における出力パルスにおける
差Td2は、図22(b)に示すように補正され、パル
ス幅が同一になる。よって、このパルスはエンジンの燃
料噴射に使用することが可能となる。
【0094】ただし、出力信号の種類により、このよう
な補正が必要な場合と、必要でない場合とがある。例え
ば、エンジンの制御でいえば、点火信号は、パルス出力
の終了タイミング(点火時期)が重要であるので、補正
は不要である。これに対して、燃料の噴射信号は、パル
ス出力のパルス幅で噴射量が決まるので、パルス幅が重
要であり、前述のような補正が必ず必要である。
【0095】図23は、信号の種類に応じてパルスの終
了時点における補正の要、不要を判定した上で補正処理
を行うようにした手順を示すものである。
【0096】コアボード40側では、図6で説明したコ
アボード40のタイマ48によって、I/Oサンプリン
グ周期になると、ステップ231において、出力情報の
セットの内、パルス出力処理が行われる。このパルス出
力処理では、ステップ2301において、補正が必要か
否か、かつ、イミディエート出力要求IMMREQがオ
ン状態であるか否か、かつ、タイムド要求出力TMRE
Qがオン状態であるか否かが判定され、全てyesの場
合にはステップ2302に進んで前述の補正処理が行わ
れる。一方、ステップ2301の判定が全てyesでな
い場合は補正処理を行わずにステップ2303に進む。
【0097】ステップ2303においては、イミディエ
ート出力要求IMMREQがオン状態であるか否かが判
定され、オンの場合はステップ2304においてイミデ
ィエート出力処理が行われてからステップ2305に進
む。一方、ステップ2303でイミディエート出力要求
IMMREQがオン状態でない場合はステップ2304
を行わずにステップ2305に進む。
【0098】ステップ2305では、タイムド要求出力
TMREQがオン状態であるか否かが判定され、オン状
態の場合はステップ2306においてコンペア出力予約
処理が行われる。一方、ステップ2305でタイムド要
求出力TMREQがオン状態でない場合はステップ23
06が省略される。次のステップ232では、入力情報
のセットが行われ、その次のステップ233ではマザー
ボード30への割り込み要求が行われて、このルーチン
が終了する。
【0099】マザーボード30側では、コアボード40
からの割り込み要求により、非時間系処理が開始され
る。ステップ241では、PCI通信ソフト32によっ
てPCI受信処理が行われる。次のステップ242では
ENG制御アプリ31内で、パルス出力要求が作成され
る。パルス出力要求では、ステップ2401においてイ
ミディエート出力要求IMMREQがオールクリアされ
ると共に、タイムド出力要求TMREQもオールクリア
される。次のステップ2402では、イミディエート出
力があるか否かが判定され、イミディエート出力がある
場合はステップ2403においてイミディエート出力要
求IMMREQのセット、イミディエート出力レベルI
MMLVLのセット、及び現在時刻(Treq)のラッ
チが行われた後にステップ2404に進む。ステップ2
402においてイミディエート出力がないと判定された
場合は、ステップ2403に進まずにステップ2404
に進む。ステップ2404では、タイムド出力があるか
否かが判定され、タイムド出力がある場合はステップ2
405においてタイムド出力要求TMREQのセット、
タイムド出力レベルTMLVLLのセット、及び出力予
約時刻Toutが設定されてステップ242からステッ
プ243に進む。ステップ2404でタイムド出力がな
いと判定された場合は、ステップ2405を実行せずに
ステップ243に進む。ステップ213においては、P
CI送信処理が行われ、ステップ2406においてパル
ス出力要求をPCIバス39経由でコアボード40に書
き込む処理が行われる。
【0100】なお、以上説明した実施例では、本発明の
マイコンのロジック開発装置を用いて開発する電子制御
機器として、電子制御式エンジンを説明したが、本発明
は、その他の電子制御機器用の組込み用マイコンの開発
にも有効に適用できる。更に、本発明のマイコンのロジ
ック開発装置は、次期マイコンの開発に加えて、新規な
マイコンの開発にも有効に適用することができる。更
に、本発明のマイコンのロジック開発装置は、マザーボ
ードのメモリに記憶するプログラムの変更、コアボード
に実装する疑似マイコン周辺を用途に応じて増減するこ
とにより、異なるマイコンの開発に対して、繰り返し使
用することができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマイコン
のロジック開発装置によれば、ロジックの開発に伴う課
題が解消され、CPU機能に対しては新規なロジックや
次期ロジックを処理するために必要な処理性能を確保す
ることができ、マイコン周辺リソースに対しては、次期
システムに合わせたリソースを確保することができて、
新規なロジックや次期ロジックを実現することが可能な
組込み用マイコンを短時間で開発することが可能となる
という効果がある。また、本発明のマイコンのロジック
開発装置は、マイコンの開発に当たって繰り返し利用す
ることが可能であるので、開発コストを低減することが
できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背景となる電子制御式エンジンの制御
システムにおけるECUの構成を示すシステム構成図で
ある。
【図2】図1のECUのロジックを開発する場合におけ
る本発明のマイコンのロジック開発装置の全体構成を示
す説明図である。
【図3】本発明のマイコンのロジック開発装置のシステ
ム構成を従来の電子機器制御用のECUの構成と比較し
て示すブロック構成図である。
【図4】図3のマザーボードとコアボードの内部構成の
一実施例を示すブロック構成図である。
【図5】(a)は従来のECUにおいて入力数が増えた
場合の対応を示すブロック構成図、(b)は(a)に対
応する本発明のECUのブロック構成図である。
【図6】本発明のマイコンのロジック開発装置のマザー
ボードとコアボードのソフト構成を示す構成図である。
【図7】本発明のマイコンのロジック開発装置における
共有メモリを用いたコアボードとマザーボードとの通信
方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図8】図7の通信方法を実現するためにコアボードに
設置される共有メモリの構成及び機能を示す説明図であ
る。
【図9】本発明のマイコンのロジック開発装置における
マザーボードとコアボードの間のデータ通信の同期方法
の一実施例を説明するフローチャートである。
【図10】図9で説明した通信同期方法のタイミングチ
ャートである。
【図11】本発明のマイコンのロジック開発装置におけ
るマザーボードとコアボードの間のデータ通信の同期方
法の別の実施例を説明するフローチャートである。
【図12】図11で説明した通信同期方法のタイミング
チャートである。
【図13】本発明のマイコンのロジック開発装置で用い
る通信同期方法におけるフェールセーフを説明するフロ
ーチャートである。
【図14】(a)は本発明のマイコンのロジック開発装
置におけるコアボードで検出した割り込みイベントのセ
ットとクリア方法を説明する図、(b)は本発明のマイ
コンのロジック開発装置における割り込みイベントの制
御方法を示すフローチャートである。
【図15】図14で説明した割り込みイベントの制御方
法において割り込みイベントに優先度を設定した場合の
割り込み手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明のマイコンのロジック開発装置におけ
るPCIバスを用いた通信処理における負荷軽減方法を
示すフローチャートである。
【図17】本発明のマイコンのロジック開発装置のマザ
ーボードにおけるタイマを用いた処理方法を説明するフ
ローチャートである。
【図18】本発明のマイコンのロジック開発装置におけ
るコンペア機能を使用したパルス出力処理方法を示すも
のであり、(a)は2つのパターンの波形図、(b)は
マザーボード内の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図19】(a)は本発明のマイコンのロジック開発装
置におけるコンペア機能を使用したパルス出力要求パタ
ーンの種類を示す組み合わせ図、(b)はパルス出力要
求におけるデータフォーマットを示す図である。
【図20】図19のパルス出力要求方法の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図21】本発明のマイコンのロジック開発装置におけ
るコンペア機能を使用したパルス出力要求におけるバル
ス出力の補正方法を説明する図である。
【図22】(a)は本発明のマイコンのロジック開発装
置におけるコンペア機能を使用したパルス出力要求にお
けるバルス出力の補正方法を説明するタイムチャート、
(b)は補正された波形を示す波形図である。
【図23】本発明のマイコンのロジック開発装置におけ
るコンペア機能を使用したパルス出力要求におけるバル
ス出力の補正方法の変形例を説明するタイムチャートで
ある。
【符号の説明】 1…ECU 2…組込み用マイコン 7…内部タイマ 8…割り込みコントローラ 9…メモリ 10…CPU 11…内部バス 20…本発明のロジック開発装置 28…ECU入力回路 29…ECUコネクタ 30…マザーボード 31…ソフトウエア 32…PCI通信ソフト 33…CPU 34…仮想割り込みコントローラ 35…内部タイマ 36…PCIバスインタフェース 37…内部バス 38…仮想I/Oレジスタ 39…PCUバス 40…コアボード 41…PCI通信ソフト 42…疑似マイコン装置(FPGA) 43…内部バス 33…CPU 44…PCIバスインタフェース 45…CPU 46…共有メモリ 47…内部メモリ 48…タイマ 50…IFボード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏原 俊浩 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 Fターム(参考) 5B042 GB08 HH01 HH06 5B048 AA14 DD17 FF03

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子制御ユニットに組み込まれて使用さ
    れる組込み用マイコンのロジックを開発する装置であっ
    て、 前記ロジック処理を行う第1の中央処理装置、前記ロジ
    ックのプログラムを含むデータを記憶する第1のメモ
    リ、外部との通信を行う第1のインタフェース、及びこ
    れらを接続する第1の内部バスとを少なくとも備えた第
    1のブロックと、 マイコンの周辺装置を擬似的にソフトウエアで実現する
    疑似マイコン周辺装置、外部との通信を行う第2のイン
    タフェース、及びこれらを接続する第2の内部バスとを
    少なくとも備えた第2のブロックと、 前記第1と第2のブロックを接続するインタフェースバ
    スとを備え、 これら第1と第2のブロック及びインタフェースバスに
    よって、前記組込み用マイコンに置き換えて前記ロジッ
    クを動作させるようにしたことを特徴とするマイコンの
    ロジック開発装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のブロックに、前記第1の中央
    処理装置よりも処理能力が低く、且つ前記インタフェー
    スバスによる通信を行うための第2の中央処理装置と、
    少なくとも前記通信に用いるデータを記憶する第2のメ
    モリとが設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載のマイコン用ロジック開発装置。
  3. 【請求項3】 更に、入出力回路が実装された第3のブ
    ロックを備え、この第3のブロックが前記第2のブロッ
    クに接続された状態で、前記電子制御ユニットに置き換
    えて使用できるようにしたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載のマイコンのロジック開発装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のブロックに、第1のタイマが
    設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れ
    か1項に記載のマイコンのロジック開発装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のメモリが、前記インタフェー
    スバスに接続する共有メモリと、前記第2の内部バスに
    接続する内部メモリから構成されることを特徴とする請
    求項1から4の何れか1項に記載のマイコンのロジック
    開発装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のブロックにおいて、前記擬似
    マイコン周辺装置が追加可能に構成されていることを特
    徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のマイコン
    のロジック開発装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のブロックに、時間管理を行う
    第2のタイマが更に設けられていることを特徴とする請
    求項1から6の何れか1項に記載のマイコンのロジック
    開発装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のメモリには、所定時間毎に実
    行される時間系処理アプリケーションと、所定の事象の
    発生毎に時間に関係なく実行される非時間系処理アプリ
    ケーションからなる制御用アプリケーションが備えられ
    ており、 前記第1の中央処理装置には、少なくとも時間系割り込
    み処理と非時間系割り込み処理とを行う仮想割り込みコ
    ントローラ機能が備えられており、 前記第1のインタフェースには、少なくともデータ及び
    割り込み事象の情報を前記インタフェースバスを通じて
    送受信する通信ソフトが備えられており、 前記第2の中央処理装置は、前記第2のメモリと前記第
    2のインタフェースを使用して前記第1のインタフェー
    スと、前記インタフェースバスを通じて割り込み事象と
    データの授受に関する通信を行い、 前記疑似マイコン周辺装置には、入力機能と出力機能が
    備えられていることを特徴とする、請求項1に記載のマ
    イコンのロジック開発装置。
  9. 【請求項9】 前記入力機能が、入力ポート、ラッチポ
    ート、A/D変換、及びキャプチャであり、前記出力機
    能が、出力ポート、パルス出力、コンペア、シリアルで
    あることを特徴とする、請求項8に記載のマイコンのロ
    ジック開発装置。
  10. 【請求項10】 前記第2のメモリに、前記インタフェ
    ースバスに接続する共有メモリが設けられており、 前記疑似マイコン周辺装置は、この共有メモリと前記イ
    ンタフェースバスとを通じて、前記第1のメモリの時間
    系処理アプリケーションと非時間系処理アプリケーショ
    ンとの間でデータの遣り取りを行うことを特徴とする請
    求項8に記載のマイコンのロジック開発装置。
  11. 【請求項11】 前記共有メモリに通信同期カウンタが
    設けられており、この通信同期カウンタにより、前記疑
    似マイコン周辺装置と前記非時間系処理アプリケーショ
    ンとの間のデータの遣り取りの同期をとることを特徴と
    する請求項10に記載のマイコンのロジック開発装置。
  12. 【請求項12】 前記疑似マイコン周辺装置の処理起動
    タイミングを、所定のサンプリング周期で固定すること
    なく任意とし、前記第1のブロックにおける前記非時間
    系処理アプリケーションの処理の終了をもって前記疑似
    マイコン周辺装置の次の処理起動タイミングとしたこと
    を特徴とする請求項10又は11に記載のマイコンのロ
    ジック開発装置。
  13. 【請求項13】 前記疑似マイコン周辺装置の処理起動
    タイミングから、前記第1のブロックにおける前記非時
    間系処理アプリケーションの処理の終了までの時間が、
    予め定められた判定時間を越えた場合は、強制的に前記
    疑似マイコン周辺装置の処理の起動を行うことを特徴と
    する請求項12に記載のマイコンのロジック開発装置。
  14. 【請求項14】 前記疑似マイコン周辺装置で発生した
    割り込み事象を前記インタフェースバスを通じて前記第
    1のブロックに伝達して、前記非時間系処理アプリケー
    ションの処理を行わせ、前記非時間系処理アプリケーシ
    ョンの処理の終了をもって前記疑似マイコン周辺装置の
    次の処理起動タイミングとしたことを特徴とする請求項
    12又は13に記載のマイコンのロジック開発装置。
  15. 【請求項15】 前記非時間系処理アプリケーション側
    で、前記疑似マイコン周辺装置で発生する割り込み事象
    に優先順位を設定しておき、前記インタフェースバスを
    通じて前記第1のブロックに伝達された前記割り込み事
    象を、前記優先順位に従って前記非時間系処理アプリケ
    ーションが処理することを特徴とする請求項12から1
    4の何れか1項に記載のマイコンのロジック開発装置。
  16. 【請求項16】 前記疑似マイコン周辺装置で発生する
    割り込み事象が何もない場合、前記インタフェースバス
    を通じた前記第1のブロックへの情報の伝達を省略する
    ようにしたことを特徴とする請求項12から15の何れ
    か1項に記載のマイコンのロジック開発装置。
  17. 【請求項17】 前記非時間系処理において、タイマ値
    取得要求時には、前記インタフェースバスにて取得した
    タイマ値を、前記第1のブロック内にある第1のタイマ
    からのタイマ値で補正することを特徴とする請求項12
    から16の何れか1項に記載のマイコンのロジック開発
    装置。
  18. 【請求項18】 前記第2のブロックからの割り込み要
    求により、前記制御アプリケーションにおいて前記出力
    機能におけるコンペア機能を使用したパルス出力要求を
    前記第2のブロックに出力する場合に、前記制御アプリ
    ケーションからは、前記コンペア機能の出力端子に設け
    られた一般出力ポート機能を選択して即時出力を行うイ
    ミディエート出力と、前記コンペア機能の出力端子に設
    けられたコンペア出力機能を選択し、出力時刻、出力レ
    ベルを設定して出力予約を行うタイムド出力の、少なく
    とも一方を出力することを特徴とする請求項9に記載の
    マイコンのロジック開発装置。
  19. 【請求項19】 前記制御アプリケーションからの、前
    記イミディエート出力、或いは、タイムド出力に対し
    て、これらの出力に何れの組み合わせに対しても、前記
    第2のブロックにおける前記疑似マイコン周辺装置が対
    応できるようにしたことを特徴とする請求項18に記載
    のマイコンのロジック開発装置。
  20. 【請求項20】 前記制御アプリケーションからの、前
    記イミディエート出力、或いは、タイムド出力が、前記
    インタフェースバスを通じて前記第2のブロックに伝達
    される際の、前記インタフェースバスを経由することに
    よる、前記出力要求から実際の出力までの遅れ時間を補
    正するようにしたことを特徴とする請求項19に記載の
    マイコンのロジック開発装置。
  21. 【請求項21】 前記出力要求から実際の出力までの遅
    れ時間の補正が必要であるか、必要でないかを信号の種
    類に応じて判定し、補正が必要な種類の信号の場合の
    み、前記補正を実行することを特徴とする請求項20に
    記載のマイコンのロジック開発装置。
  22. 【請求項22】 前記第1から第3のブロックがそれぞ
    れ汎用のボードから構成されていることを特徴とする請
    求項1から21の何れか1項に記載のマイコンのロジッ
    ク開発装置。
  23. 【請求項23】 前記マイコンが、内燃機関制御用のも
    のであることを特徴とする請求項1から22の何れか1
    項に記載のマイコンのロジック開発装置。
JP2001367496A 2001-11-30 2001-11-30 マイコンのロジック開発装置 Expired - Fee Related JP3827565B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001367496A JP3827565B2 (ja) 2001-11-30 2001-11-30 マイコンのロジック開発装置
KR1020037009983A KR100606946B1 (ko) 2001-11-30 2002-11-29 마이크로 컴퓨터의 로직 개발 장치
EP02783718A EP1452968A4 (en) 2001-11-30 2002-11-29 DEVELOPMENT DEVICE FOR MICROCOMPUTER LOGIC
CNB028043642A CN100395715C (zh) 2001-11-30 2002-11-29 微型计算机的逻辑开发装置
PCT/JP2002/012563 WO2003046725A1 (fr) 2001-11-30 2002-11-29 Appareil de mise au point de logique de micro-ordinateur
US10/631,620 US7283946B2 (en) 2001-11-30 2003-07-30 Microcomputer logic development system
US11/707,974 US7650274B2 (en) 2001-11-30 2007-02-15 Microcomputer logic development system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001367496A JP3827565B2 (ja) 2001-11-30 2001-11-30 マイコンのロジック開発装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003167756A true JP2003167756A (ja) 2003-06-13
JP2003167756A5 JP2003167756A5 (ja) 2005-03-03
JP3827565B2 JP3827565B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=19177233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001367496A Expired - Fee Related JP3827565B2 (ja) 2001-11-30 2001-11-30 マイコンのロジック開発装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3827565B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7162389B2 (en) 2003-12-01 2007-01-09 Fujitsu-Ten Limited Evaluation device for control unit, simulator, and evaluation system
JP2008152722A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Fujitsu Ten Ltd ソフトウェア開発支援装置
WO2008099931A1 (ja) * 2007-02-15 2008-08-21 Fujitsu Ten Limited マイクロコンピュータの模擬装置
JP2008282237A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Toshiba Corp インターフェイスボード、シミュレータ、同期方法、同期プログラム
US7539610B2 (en) 2003-01-31 2009-05-26 Fujitsu Ten Limited Microcomputer logic development
US7577560B2 (en) 2003-07-04 2009-08-18 Fujitsu Ten Limited Microcomputer logic development device
CN114116558A (zh) * 2021-10-14 2022-03-01 南京国电南自维美德自动化有限公司 一种io设备及微机保护装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7539610B2 (en) 2003-01-31 2009-05-26 Fujitsu Ten Limited Microcomputer logic development
US7577560B2 (en) 2003-07-04 2009-08-18 Fujitsu Ten Limited Microcomputer logic development device
US7162389B2 (en) 2003-12-01 2007-01-09 Fujitsu-Ten Limited Evaluation device for control unit, simulator, and evaluation system
JP2008152722A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Fujitsu Ten Ltd ソフトウェア開発支援装置
WO2008099931A1 (ja) * 2007-02-15 2008-08-21 Fujitsu Ten Limited マイクロコンピュータの模擬装置
JPWO2008099931A1 (ja) * 2007-02-15 2010-05-27 富士通テン株式会社 マイクロコンピュータの模擬装置
US8386228B2 (en) 2007-02-15 2013-02-26 Fujitsu Ten Limited Microcomputer simulator
JP2008282237A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Toshiba Corp インターフェイスボード、シミュレータ、同期方法、同期プログラム
CN114116558A (zh) * 2021-10-14 2022-03-01 南京国电南自维美德自动化有限公司 一种io设备及微机保护装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3827565B2 (ja) 2006-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7650274B2 (en) Microcomputer logic development system
JP4728020B2 (ja) 車両制御用ソフトウェア及び車両制御装置
JP5829890B2 (ja) 半導体データ処理装置、タイムトリガ通信システム及び通信システム
JPH04114203A (ja) 車輌用電子制御システム
JP5671388B2 (ja) 通信システムおよび通信装置
JP2003167756A (ja) マイコンのロジック開発装置
US20060178804A1 (en) Control device for a motor vehicle and communication method therefor
US7539610B2 (en) Microcomputer logic development
US7930523B2 (en) Inter-CPU data transfer device
JP3827615B2 (ja) マイコンのロジック開発装置及び開発方法
JP2003167756A5 (ja)
JP5085719B2 (ja) 車両制御用ソフトウェア及び車両制御装置
CN113641297A (zh) 一种汽车仪表的数据存储方法及相关产品
JP3267646B2 (ja) データ通信装置
JP3930964B2 (ja) プログラマブルコントローラ
JP2003114863A (ja) 非同期バスインターフェイス装置
JP2003280902A (ja) マイコンロジック開発システム及びそのプログラム
JP2005025601A (ja) マイコンのロジック開発装置
JP3186150B2 (ja) データ転送装置
US9442788B2 (en) Bus protocol checker, system on chip including the same, bus protocol checking method
US20240020245A1 (en) Electronic control device
JP2004030023A (ja) 制御システム構造
JP3615306B2 (ja) 記憶装置アクセスシステム
JP2021089531A (ja) 電子制御装置
JP2000293403A (ja) プログラム評価用装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040401

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060307

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140714

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees