JP2001242743A - 定着器の温度検出用非接触温度センサの補正方法及び定着器の温度制御方法 - Google Patents

定着器の温度検出用非接触温度センサの補正方法及び定着器の温度制御方法

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JP2001242743A
JP2001242743A JP2000053332A JP2000053332A JP2001242743A JP 2001242743 A JP2001242743 A JP 2001242743A JP 2000053332 A JP2000053332 A JP 2000053332A JP 2000053332 A JP2000053332 A JP 2000053332A JP 2001242743 A JP2001242743 A JP 2001242743A
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Tsutomu Yamane
勉 山根
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真プリンタの定着器において、ヒート
ローラの通紙部領域の表面温度を検出する場合、非接触
温度センサで検出するのが望ましいが、センサとその周
面とに空隙が生じるため、正確な表面温度を測定するの
が難しい。また温度差を補正する場合も、センサの取付
け誤差により補正値がばらつくため予め確定することが
できない。 【解決手段】 ヒートローラの非通紙部領域の表面温度
を検出する接触サーミスタと、通紙部領域の表面温度を
検出する非接触サーミスタを設け、ヒートローラを所定
の温度にした状態で各サーミスタが検出する温度の温度
差と、予め確定した通紙部領域と非通紙部領域の温度差
とを加算して、非接触温度サーミスタが検出する検出温
度から実際の表面温度の近似値を算出するための補正値
を求める。また電源投入後に行なわれるウォーミングア
ップ動作中に上記補正値を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プリンタ
の定着器の温度管理に関し、特に非接触温度センサによ
って検出されるヒートローラ周面の表面温度の補正方
法、および、検出されたヒートローラ周面の温度情報に
よって発熱部を制御してヒートローラの温度を制御する
温度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、電子写真プリンタの一般的な
定着器の要部構成を模式的に示した斜視図であり、図1
3は、図12中の指示線A,Aの位置での要部断面図で
ある。図中、ヒートローラ102は、定着器101の筐
体111内部に回転自在に配置され、図示しない駆動手
段によって駆動されることにより、軸線103を回転軸
中心として回転する。ヒートローラ102は、アルミニ
ウムや鉄等で形成された中空の中空素管104(図1
3)で外殻が構成され、その外周面は中空素管自身の保
護やトナー付着防止等のため、PFA(ペルフルオロア
ルコキシフッ素樹脂)やPTFE(ポリテトラフルオロ
エチレン樹脂)のフッソ樹脂等からなる耐熱離型層10
5で覆われている。
【0003】中空素管104の内部には、このヒートロ
ーラ102を暖める目的で軸線103に沿ってハロゲン
ランプ106が配置され、通電されることにより中空素
管104の内側から、ヒートローラ102の外周面全体
に熱が伝わってこれを暖めるように構成されている。
【0004】バックアップローラ107は、芯金108
をゴム等の弾性層109で覆ったもので、軸線110を
回転軸中心として回転可能に筐体111内部に保持され
る。その際に、ヒートローラ102の軸線103とバッ
クアップローラ107の軸線110とが平行に配置さ
れ、更にバックアップローラ107の周面がヒートロー
ラ102の周面に圧接するように図示しない付勢手段に
よって付勢される。
【0005】従って、ヒートローラ102が図示しない
定着器モータによって矢印P1方向(図13)に回転駆
動されると、バックアップローラ107も摩擦力により
回転力を受けて回転し、両ローラ間に移送される記録紙
112(図13)を協働して矢印P2方向に移送する。
この間、記録紙112がヒートローラ102で加熱、加
圧されてトナーの定着が行なわれる。
【0006】ヒートローラ102の周面近傍には、記録
紙112が巻き付くの防止するため、張り付いた記録紙
を分離してそれ以降の領域に記録紙が進入しないように
する分離爪113(図13)が配置されている。
【0007】接触サーミスタ114は、ヒートローラ1
02の非通紙部領域、即ちヒートローラ102の端部近
傍の周面に接触して配置され、その部分の表面温度を検
出する。 尚、ヒートローラ102の周面に接触して配
置する接触サーミスタ114を、ヒートローラ102の
端部の非通紙部領域に配置するのは、ヒートローラ10
2の周面に付着したトナーが接触サーミスタ114と接
触して落下し、落下したトナーによって記録紙112が
汚れるのを防ぐためである。
【0008】ヒートローラ102の表面温度は、接触サ
ーミスタ114によって検出され、その温度データは図
示しない制御部に送られる。制御部ではこの温度データ
に基づき、ヒートローラ102の表面温度が所定の値を
保つようにハロゲンランプ106の電源をオン・オフ制
御する。
【0009】ところで、定着器101の中空素管104
(図13)は、省エネルギー対策、或いはウォームアッ
プ時間の短縮のため、その肉厚を薄くすることが望まれ
る。しかしながら、前記のような定着器101で、単に
中空素管104の肉厚を薄くして温度制御すると以下の
ような不都合が生じる。
【0010】図14は、ヒートローラ102とバックア
ップローラ107によって記録紙112を移送してトナ
ーの定着を行う際の、通紙部領域と非通紙部領域のヒー
トローラ102の表面温度分布を示している。記録紙の
定着が連続して行われると、同図に示すように、非通紙
部領域の表面温度が一定であるのに対して通紙部領域の
表面温度が低下する。これは、ヒートローラ102の通
紙部領域の表面の熱が記録紙に移動して温度が低下する
にもかかわらず、中空素管104の肉厚が薄いために熱
の導伝路が狭まって長手方向の見かけの熱伝導が悪くな
り、熱が長手方向に流れにくくなっているためと考えら
れる。
【0011】この問題を解消するため、ヒートローラ1
02(図12)の通紙部領域の周面近傍、例えばヒート
ローラの長手方向中央部の外周面近傍に非接触のサーミ
スタ115(図12)を配設して通紙部領域の表面温度
を直接検出し、この部分の温度が所望の値になるように
温度制御する方法がとられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非接触
サーミスタ115(図12)が検出する非接触検出表面
温度yは、前記した実際の実表面温度xより低く、また
非接触サーミスタ115の取り付け誤差により、非接触
サーミスタ115とこれに対向するヒートローラ102
の温度検出位置116(図12)間の隙間Dがばらつく
ため、非接触検出表面温度yから正確な実表面温度xを
導くことが困難であった。
【0013】また電源オン時のヒートローラ102の初
期温度が、室温と同じ状態から後述するウォーミングア
ップがスタートするコールドスタート時と、印刷動作を
終了させた後、間もなく再度電源をオンした場合のよう
に、電源オン時のヒートローラ102の初期温度が、室
温以上に高い場合とでは、ウォーミングアップ時のヒー
トローラの表面温度分布が異なるため、ウォーミングア
ップ動作の終了前に、非接触検出表面温度yを補正し
て、ヒートローラ102の温度検出位置116の実表面
温度xに精度良く近似させることが難しかった。
【0014】一方、図15は、定着器101の電源オン
直後のウォーミングアップに引き続いて連続印刷が行わ
れ、記録紙112が連続的にヒートローラ102とバッ
クアップローラ107の協働で移送される場合の、ヒー
トローラ102の温度検出位置116の実表面温度x
と、ヒートローラ102の非通紙部領域に配置された接
触サーミスタ114で検出される端部表面温度zの変化
特性を示す。尚、この時の温度制御は、印刷動作時には
端部表面温度zに基づいて制御され、この端部表面温度
zが定着温度t3を維持するようにハロゲンランプ10
6をオン/オフして行なうものとする。
【0015】同図において、印刷を行わないウォーミン
グアップ動作時には、ハロゲンランプ106の配光にも
よるが、通常ヒートローラ102の中央部の温度検出位
置116の実表面温度xのほうが、端部の端部表面温度
zより高くなる。そして印刷動作に移ると通紙部領域の
熱が記録紙に奪われ、逆に温度検出位置116の実表面
温度xが、端部表面温度zより低くなり、ある程度低下
したところで平衡状態となる。従って、連続印刷が行わ
れる場合、この制御ではヒートローラ102の通紙部領
域の温度が低下して定着が不十分となる恐れがあった。
【0016】本発明の目的は、非接触検出表面温度yを
補正して実表面温度xに近似する補正表面温度xxを算
出するための補正値を決定することにあり、更に定着器
の電源オン直後に行なわれるウォーミングアップ動作が
終了した段階で正確な補正値を決定し、印刷動作中常に
非接触検出表面温度yから補正表面温度xxが得られる
ようにすることにある。また、本発明の別の目的は、連
続印刷時に、ヒートローラの通紙部領域の表面温度が、
非通紙部領域の表面温度に比べて低下しても、通紙部領
域の表面温度が所定の定着温度を安定して保てるように
温度制御することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】定着器のヒートローラの
外周面を加熱すべく、ヒートローラの内部にオン/オフ
可能な発熱体を配置し、前記ヒートローラの通紙部領域
の外周面近傍に非接触温度センサを配置し、前記ヒート
ローラの非通紙部領域の外周面に接触する接触温度セン
サを配置し、前記非接触温度センサで検出した非接触検
出温度を補正して前記通紙部領域の実際の表面温度に近
似する補正表面温度を求めるため、前記ヒートローラの
外周面が定着に必要な定着温度程度に加熱され、且つ前
記通紙部領域に記録紙が接触しない特定状態での前記通
紙部領域の表面温度と前記非通紙部領域の表面温度との
温度差である第1の補正値を予め確定して記憶し、前記
特定状態において、前記接触温度センサで検出した端部
表面温度と前記非接触温度センサで検出した前記非接触
検出温度との温度差である第2の補正値を求めて記憶
し、前記第1と前記2の補正値を加算して、前記特定状
態以外の状態における前記非接触検出温度に加算するこ
とにより前記補正表面温度を算出する。
【0018】また、定着器のヒートローラの外周面を加
熱すべく、ヒートローラの内部にオン/オフ可能な発熱
体を配置し、前記ヒートローラの通紙部領域の外周面近
傍に非接触温度センサを配置し、前記ヒートローラの非
通紙部領域の外周面に接触する接触温度センサを配置
し、前記ヒートローラと共に協働して記録紙を移送する
ために該ヒートローラに圧接した状態でバックアップロ
ーラを配置し、前記非接触温度センサで検出した非接触
検出温度を補正して前記通紙部領域の実際の表面温度に
近似する補正表面温度を求めるため、前記ヒートローラ
の外周面が定着に必要な定着温度程度に加熱され、且つ
前記通紙部領域に記録紙が接触しない特定状態での前記
通紙部領域の表面温度と前記非通紙部領域の表面温度と
の温度差である第1の補正値を予め確定して記憶し、前
記定着器の電源投入時に前記発熱体をオンして発熱さ
せ、更に前記ヒートローラを回転状態として表面温度を
前記定着温度程度まで立上げるウォーミングアップ動作
を行ない、前記ヒートローラの回転を停止してウォーミ
ングアップ動作を終了する前に前記接触温度センサで検
出した端部表面温度と前記非接触温度センサで検出した
前記非接触検出温度との温度差である第2の補正値を求
めて記憶し、前記第1と前記2の補正値を加算して、前
記特定状態以外の状態における前記非接触検出温度に加
算することにより前記補正表面温度を算出する。
【0019】この場合、更に前記発熱体をオンする前の
前記ヒートローラの初期温度を検出し、該初期温度に応
じて前記ヒートローラの回転を停止するタイミングを段
階的に変え、前記初期温度が低いほど前記タイミングを
遅くしてもよい。更に、前記初期温度を前記非接触温度
センサで検出してもよい。
【0020】別の発明では、定着器のヒートローラの外
周面を加熱すべく、ヒートローラの内部にオン/オフ可
能な発熱体を配置し、前記ヒートローラの通紙部領域の
外周面近傍に非接触温度センサを配置し、前記ヒートロ
ーラの非通紙部領域の外周面に接触する接触温度センサ
を配置し、前記非接触温度センサで検出した非接触検出
温度、または前記接触温度センサで検出した端部表面温
度に基づいて前記発熱体をオン/オフし、前記ヒートロ
ーラの表面温度を制御するため、連続印刷時に、まず前
記端部表面温度が所定温度になるように温度制御される
第1の温度制御状態とし、前記非通紙部領域の表面温度
と前記通紙部領域の表面温度の差が略一定になる平衡状
態の段階で、その時点の前記非接触検出温度を目標値と
して記憶し、以後、前記非接触検出温度が前記目標値と
なるよう温度制御される第2の温度制御状態とする。
【0021】この場合、前記第1の温度制御状態中に記
録紙の印刷枚数が所定枚数に達したら前記第2の温度制
御状態に切換えてもよい。更に、前記第2の温度制御状
態中に、前記端部表面温度が所定値を超えた場合、前記
発熱体をオフとし、前記非通紙部領域の表面温度が前記
所定値以上にならないようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による補正方法及
び制御方法を実行する制御系のブロック図である。この
制御系1は、前記した図12の定着器101のヒートロ
ーラ102の表面温度を算出し、またハロゲンランプ1
06のオン・オフを制御するものである。
【0023】図中、制御回路2は、非接触サーミスタ1
15によって検出したヒートローラ102の温度検出位
置116(図12)の温度情報TINF1と接触サーミ
スタ114によって検出したヒートローラ102の端部
の温度情報TINF2とを入力し、後述する所定の処理
手順に従ってヒートローラ102の温度検出位置116
の実際の実表面温度xに近似する補正表面温度xxを算
出する。またハロゲンランプ106のオン・オフを制御
するための切換指令信号CONVを出力すると共に、ヒ
ートローラ102を回転させる定着器モータ117を回
転駆動する回転駆動信号MODを出力する。
【0024】図2のフローチャートは、本発明の補正方
法による実施の形態1の処理手順を示し、図1の制御系
1の制御回路2によって実行される。図3は、図2のフ
ローチャートによる処理手順に従って実行された時のウ
ォーミングアップ動作の特性を示すグラフであり、この
図3を参照しながら、図2のフローチャートを説明す
る。
【0025】このフローは、定着器101の電源がオン
になった時点でスタートし(ステップ1)、ヒートロー
ラ102(図12)の非通紙部領域に配置された接触サ
ーミスタ114で検出される非通紙部領域の端部表面温
度zを読み取り(ステップ2)、この端部表面温度zが
所定の立上げ温度h1より高いか否かをチェックする
(ステップ3)。端部表面温度zが立上げ温度h1に至
らない場合、ハロゲンランプ106をオンにし(ステッ
プ4)、ステップ2に戻って端部表面温度zが立上げ温
度h1を越えるまでステップ2乃至4のフローを繰り返
えす。ステップ2乃至4のフロー中で、ハロゲンランプ
106をオンにするタイミングが図3の時刻t0に相当
し、端部表面温度zが立上げ温度h1を越えるタイミン
グが時刻t1に相当する。
【0026】時刻t1で端部表面温度zが立上げ温度h
1を越えるのが確認されると、定着器モータ117をオ
ンにし、計測時間tpの計測を開始する(ステップ5,
6)。その後再び非通紙部領域の端部表面温度zを読み
取り(ステップ7)、端部表面温度zが所定の閾値温度
h2より高いか否かをチェックする(ステップ8)。端
部表面温度zが閾値温度h2に至らない場合、ステップ
7に戻って端部表面温度zが閾値温度h2を越えるタイ
ミングを監視する。
【0027】上昇する端部表面温度zが閾値温度h2を
越えると、ハロゲンランプ106をオフし(ステップ
9)、到達時間Tbが経過するのを待つ(ステップ1
0)。この到達時間Tbは、温度上昇中のヒートローラ
102が熱源であるハロゲンランプ106がオフとなっ
た後もしばらく温度上昇を続けた後、定着温度h3近傍
に至る時間を見越して設定するもので、予め実験等に基
づいて設定されるものである。
【0028】ステップ7乃至10のフロー中で、端部表
面温度zが閾値温度h2を越えるタイミングが図3の時
刻t2に相当し、到達時間Tcの経過した時点が時刻t
3に相当する。
【0029】その後、再度非通紙部領域の端部表面温度
zを読み取り(ステップ11)、このときの端部表面温
度zが定着温度h3より低い場合はハロゲンランプをオ
ンし、逆に高い場合はハロゲンランプをオフする(ステ
ップ12,13,14)。そしてこの制御フローは、ス
テップ15で時刻t1以後の計測時間tpが安定化時間
Tbを越えたと判断されるまで繰りさせれる。安定化時
間Tbを経過すると、ステップ16で後述する検出温度
の補正処理が行なわれ、その後、定着器モータ117を
オフにしてウォーミングアップ処理を終了する(ステッ
プ17)。
【0030】ステップ11乃至17のフローは、図3の
時刻t3乃至t5に相当し、補正処理の開始時刻が時刻
t4であり、このとき、端部表面温度zは、ステップ1
1乃至15の制御ループにより定着温度h3を維持して
いる。
【0031】次に、ステップ16で行なわれる補正処理
について図3、及び図4を参照しながら説明する。図4
は、ウォーミングアップ動作中の補正処理が開始される
時刻t4でのヒートローラ102の各部での温度分布を
示す温度分布図である。ウォーミングアップ動作が前記
したコールドスタートで開始された場合、時刻t4の時
点で、ヒートローラ102の表面温度は、平衡した温度
分布を示す。
【0032】棒状のハロゲンランプ106は、端部より
中央部の昇温力が大きく、ヒートローラ102の端部が
中央部より放熱しやすい等の理由により、記録紙を移送
することによって、記録紙に熱を奪われることのない時
刻t4の段階では、ヒートローラ106の中央部は、端
部より数℃から数10℃温度が高い状態で安定する。
【0033】時刻t4の時点での、非接触検出表面温
度、実表面温度及び端部表面温度を、各々y0、x0、
及びz0とすると、この時のヒートローラ106の中央
部と端部の温度差を示す非印刷時温度差定数A0(=x
0−z0)は、予め実験で求められる数値であり、制御
回路2は、この非印刷時温度差定数A0を内蔵するレジ
スタに格納しているものとする。
【0034】次に時刻t4での端部表面温度z0と非接
触検出表面温度y0の温度差を示す検出温度差定数C0
(=z0−y0)を求め、制御回路2内のレジスタに格
納する。これらの定数A0、C0を得ることにより、実
表面温度zと非接触検出表面温度yの温度補正量(A0
+C0)が定まり、この温度補正量(A0+C0)は、
時刻t4の時だけでなく、ヒートローラ106が高温に
保たれる印刷動作時には略一定となる。従って、非接触
検出表面温度yを読み取ることにより、必要に応じて、
実表面温度xに近似する補正表面温度xx(=y+A0
+C0)を算出することが出来る。
【0035】以上のように、本発明による実施の形態1
の補正方法によれば、ヒートローラ106の通紙部領域
の温度検出位置116近傍に配置した非接触サーミスタ
115で検出される非接触検出表面温度y0を読み込む
ことによって、温度検出位置116の実表面温度xに近
似する補正表面温度xxを算出することが出来る。ま
た、検出温度差定数C0をウォーミングアップ時に計測
して設定するため、非接触サーミスタ115と温度検出
位置116の隙間D(図12)が製造誤差等によってば
らついても、その影響を踏まえて補正されるため、補正
誤差として影響を及ぼすことはない。
【0036】また、記録紙の定着が連続して行われ、非
通紙部領域の表面温度に対して通紙部領域の表面温度が
低下した場合にも、非接触検出表面温度yに温度補正量
(A0+C0)を加えることで、その時の温度検出位置
116の実表面温度xに近似する補正表面温度xxを得
ることができる。
【0037】しかしながら、前記した実施の形態1の補
正方法では、電源オン時のヒートローラ102の初期温
度が、室温と同じ状態からウォームアップするコールド
スタートでなく、印刷動作を終了させた後、間もなく再
度電源をオンした場合のように、電源オン時のヒートロ
ーラ102の初期温度が室温以上に高い場合には、後述
するように非印刷時温度差定数A0が一定とならず、補
正された補正表面温度xxが必ずしも実表面温度xに近
似しない問題があった。
【0038】以下、これらの問題点を解消する本発明の
補正方法による実施の形態2の処理手順について説明す
る。図5は、図3のグラフにおいて、ハロゲンランプ1
06がオンになる時刻t0直前の非接触検出表面温度y
をパラメータとして、補正処理が開始される時刻t4時
点での実表面温度xと非接触検出表面温度yの差(x−
y)の変化を示す特性図である。同図から明らかなよう
に、非接触検出表面温度yが室温程度の28℃の状態か
らウォーミングアップ動作がスタートするコールドスタ
ートの場合、端部表面温度zが所定の定着温度h3に略
落ち着く時刻t4の段階で(x−y)は33℃である。
【0039】一方、印刷が終了して電源をオフにした
後、間もなく再度電源をオンにした場合などのように、
ヒートローラ106の初期表面温度が高く、非接触検出
表面温度yが例えば100℃程度の状態からウォーミン
グアップ動作がスタートする場合、時刻s4の段階で
(x−y)は27℃となり、前記したコールドスタート
の場合に比べて6℃減少する。
【0040】以上のように初期条件によって時刻t4で
の(x−y)が変化する原因の一つは、ハロゲンランプ
106の配光にある。通常、通紙部領域の発光量は、非
通紙部領域の発光量に比べて高く設定してある。このた
め、ヒートローラ106の表面温度が室温状態の低い温
度から端部表面温度zが所定の閾値温度t2になるまで
ハロゲンランプ106をオンにすると、ヒートローラ1
06の表面温度が高い状態から始めた場合に比べて温度
検出位置116の部分のオーバーシュートが大きくな
り、時刻t4時点で、その部分の温度が高くなる。
【0041】このオーバーシュートを抑えるには、一定
時間ヒートローラ106とバックアップローラ107を
回転させ、ヒートローラ106のオーバーシュート分の
熱をバックアップローラ107側に移動させる手法がと
られる。
【0042】本発明の補正方法による実施の形態2で
は、図5の特性図に示す様に、ウォーミングアップ前の
ヒートローラの温度が低いほどオーバーシュートが大き
くなる傾向を踏まえ、ウォーミングアップ前の非接触検
出表面温度yの値に応じてヒートローラの駆動時間を変
えて、オーバーシュートを効率良く抑え、その後、前記
した補正を実行するようにしたものである。
【0043】図6のフローチャートは、本発明の補正方
法による実施の形態2の処理手順を示し、図1に示す制
御系1の制御回路2によって実行される。図7は、図6
のフローチャートによる処理手順に従って実行された時
のウォーミングアップ動作の特性を示すグラフであり、
この図7を参照しながら、図6のフローチャートを説明
する。尚、このフローチャートは、前記した図2のフロ
ーチャートと共通する過程が多く、共通部分を明示する
ことで説明の重複をさけ、重複する部分は要点のみを記
述する。
【0044】先ず、定着器101の電源が投入されると
(ステップ1)、非接触サーミスタ115(図12)で
検出される非接触検出表面温度yを読み取り(ステップ
2)、その時点tp0、即ちハロゲンランプ106がオ
ンとなる前の非接触検出表面温度ypが、yp≦70
℃、70℃<yp<110℃、及び110℃≦ypのど
の温度領域に属するかを判定する(ステップ3,4)。
【0045】この時の非接触検出表面温度ypが、yp
≦70℃を満たす場合には前記した安定化時間Tbを所
定の値tbの3倍(Tb=tb×3)に設定し(ステッ
プ5)、70℃<yp<110℃を満たす場合には、安
定化時間Tbを所定の値tbの2倍(Tb=tb×2)
に設定し(ステップ6)、そして110℃≦ypを満た
す場合には、安定化時間Tbを所定の値tb(Tb=t
b)とする(ステップ7)。
【0046】実施の形態2の処理手順によれば、以上の
様に安定化時間Tbを状況に応じて設定した後、図2の
フローチャートのステップ2以降に説明した前記実施の
形態1の作業手順を実行する。
【0047】この場合、図7のグラフに示す様に、電源
がオンになった時刻tp0から時刻t0の間に図6のフ
ローチャートのステップ2乃至ステップ7が実行され、
安定化時間Tbが決定される。この安定化時間Tbは、
時刻t1から時刻t4の期間を決定するもので、前記し
たように時刻tp0で検出された非接触検出表面温度y
pの値に応じてその期間が定められる。
【0048】この間、ヒートローラ102が駆動される
ため、前記したようにヒートローラ102の中央部のオ
ーバーシュートが速やかに軽減され、時刻t4で前記し
た温度補正が実行される前に、オーバーシュートによる
実表面温度xと非接触検出表面温度yの差(x−y)の
ばらつきが抑えられる。
【0049】以上の様に、本発明による実施の形態2の
補正方法によれば、ウォーミングアップ動作時のハロゲ
ンランプがオンとなる前のヒートローラの温度によって
ウォーミングアップ時のヒートローラ102の駆動時間
を変え、この温度によって異なる特性となるオーバーシ
ュートの影響を除いているため、精度の高い温度補正量
(A0+C0)を得ることが出来る。
【0050】また、ハロゲンランプがオンとなる前のヒ
ートローラの温度によって、オーバーシュートを軽減す
るための安定化時間を設定するため、余計な時間を要す
ることなく、速やかにウォーミングアップ動作を終了す
ることが出来る。
【0051】次に、連続印刷時において、ヒートローラ
の通紙部領域の表面温度が、非通紙部領域の表面温度に
比べて低下しても、通紙部領域の表面温度が所定の定着
温度を保てるように温度制御する方法について説明す
る。図8乃至図10のフローチャートは、本発明の温度
制御方法による実施の形態3の処理手順を示し、図1に
示す制御系1の制御回路2によって実行される。図11
は、図8乃至図10のフローチャートによる処理手順に
従って制御が実行され、特に後述する印刷枚数がN枚以
上の場合のヒートローラ102の温度検出位置116の
実表面温度xと、ヒートローラ102の非通紙部領域に
配置された接触サーミスタ114で検出される端部表面
温度zの変化特性を示すグラフであり、この図11を参
照しながら、図8乃至図10のフローチャートを説明す
る。
【0052】図8のフローチャートのステップ1で印刷
が起動されると、ステップ2で印刷が連続印刷か否かを
判定する。尚、この印刷起動は、前記した電源オン直後
のウォーミングアップが終了した後、引き続いて行なわ
れる場合を想定して説明する。また、連続印刷とは、1
ページの印刷が終了した後、ヒートローラ102とバッ
クアップローラ107の回転が停止せずに、次ページの
印刷が行われるようなモードいう。
【0053】1ページの印刷の場合は、ステップ3に進
み、接触サーミスタ114で検出される端部表面温度z
が設定温度Hを維持するようにハロゲンランプ106を
オン/オフする温度制御状態とする。この温度制御状態
はステップ6で印刷動作が終了されるまで続くものとす
る。この場合設定温度Hは、定着温度h3に初期設定さ
れ、1ページ印刷が終了した後印刷動作を終了する(ス
テップ3乃至6)。
【0054】ステップ2で連続印刷と判定された場合、
ステップ7に進み、連続印刷がNページ以上か否かをチ
ェックする。Nページより少ない場合は、図9に示す
のフローのステップ20に進み、接触サーミスタ114
で検出される端部表面温度zが設定温度Hを維持するよ
うにハロゲンランプ106をオン/オフする温度制御状
態とする。この温度制御状態はステップ26で印刷動作
が終了されるまで続くものとする。このとき設定温度H
を定着温度h3に、またカウンタの印刷枚数nをゼロに
各々初期設定する(ステップ21,22)。
【0055】1ページ印刷して印刷枚数カウンタを1つ
増やし(ステップ23,24)、更に印刷データが残っ
ているか否かを判定する(ステップ25)。印刷データ
がない場合は、ステップ26に進んで印刷動作を終了
し、印刷データがある場合はステップ27に進む。
【0056】前記したように、印刷が行われて記録紙が
通過するとヒートローラの通紙部領域の温度が記録紙に
奪われてその部分の温度が低下する。この温度低下は記
録紙の通過枚数に比例し、やがて非通紙部領域に対して
ある温度差aになった段階で平衡状態となり、その後記
録紙が通過してもしばらく間その温度差aはあまり変わ
らない。
【0057】従って、1ページ印刷させる毎に設定温度
Hをbだけ高くし(ステップ28)、温度低下分を補う
ように制御温度を上げる。ステップ23からステップ2
8を繰り返すことによって、印刷枚数が進むにつれて設
定温度Hが増加し、やがて(h3+a)になった段階で
設定温度Hを固定する(ステップ27)。この間、印刷
データがなくなった時点で印刷動作を終了する(ステッ
プ25,26)。
【0058】図8のステップ7で印刷枚数がN枚以上と
判定された場合、ステップ8に進み、接触サーミスタ1
14で検出される端部表面温度zが設定温度Tを維持す
るようにハロゲンランプ106をオン/オフする温度制
御状態とする。この接触サーミスタ114による制御状
態は、後述するステップ31(図10)で、非接触サー
ミスタ115で検出される非接触検出表面温度yによる
制御に切り換えられるまで続く。
【0059】図11のグラフは、これ以後のフローに従
って制御が行われた場合の実表面温度xと端部表面温度
zの変化特性を示すグラフであり、以下このフラグを参
照しながら説明する。この制御は、設定温度Hを定着温
度h3に、またカウンタの印刷枚数nをゼロに各々初期
設定して(ステップ9,10)開始されるが、このとき
の制御開始時刻が図11の時刻t1に相当する。
【0060】ステップ11乃至ステップ15のフロー
は、前記した図9のステップ23乃至28のフローと同
じであり、図11のグラフでは時刻t1から時刻t3ま
での期間に相当する。1ページ印刷するごとに設定温度
Hにbを加算し、ヒートローラ102の通紙部領域の温
度低下が収まって平衡状態となる温度差aだけ上昇した
時刻t2以後設定温度Hはh3+aを保つ。この時、図
8のフローでは、ステップ15をパスした制御ループ
(ステップ11乃至ステップ14)が実行されている。
【0061】印刷枚数nが所定枚数Nを越えるとステッ
プ13で判定され、図10に示すのフローのステップ
30に進む。ステップ30では、この時点で非接触サー
ミスタ115が検出する非接触検出表面温度yの検出温
度値を目標値Yとしてレジスタに格納する。そして以
後、非接触検出表面温度yが目標値Yを維持するようハ
ロゲンランプ106をオン/オフする温度制御状態とす
る(ステップ31)。この非接触サーミスタ115によ
る制御状態は、後述するステップ35またはステップ3
9で印刷動作が終了されるまで続く。
【0062】この制御の開始は、図11のグラフの時刻
t3に相当する。ステップ32では端部表面温度zがこ
れ以上温度を上げてはならない上限Zlimを越えるか否
かを監視し、超えていない場合は印刷データがなくなる
まで上記した温度制御の下での印刷を続行する(ステッ
プ32,33,37,38)。尚、この上限温度Zlim
は、部品の耐熱温度を考慮して設定されるものである。
【0063】この制御下で印刷が続行されると、例えば
外部温度等の状態変化によって非通紙部領域に対する通
紙部領域の温度差が前記平衡状態のa以上に大きくなっ
ても通紙部領域の表面温度を一定(h3)に保てるが、
そのため端部表面温度zが制御によって上昇する。図1
1のグラフでは、時刻t3から時刻t4の間、上記ステ
ップによる制御が行われる。
【0064】端部表面温度zが上限Zlimを超えると、
ステップ32でこれを判定してステップ34に進み、ハ
ロゲンランプ106をオフとし、ステップ35で印刷動
作を停止する。ただし、印刷は停止するがヒートローラ
102とバックアップローラ107の回転は継続させ
る。そして所定時間Tkの経過をまって再度ステップ3
2に進み、端部表面温度zが上限Zlim以下になってい
る場合には、再度非接触検出表面温度yが目標値Yを維
持するようハロゲンランプ106をオン/オフする温度
制御状態とし印刷動作を再開する(ステップ33,3
7)。このときの時刻が図11のグラフの時刻t5に相
当し、以後ステップ38で印刷データがなくなったこと
が判定され、ステップ39で印刷動作が終了するまで上
記の制御が繰り返される。
【0065】以上のように、本発明による実施の形態3
の温度制御方法によれば、連続印刷の場合、先ずヒート
ローラ107の非通紙部領域に配置された接触サーミス
タ114で検出される端部表面温度zが所定温度になる
ように制御され、非通紙部領域に対する通紙部領域の温
度低下が収まって、ある程度平衡状態となって所望の温
度に安定した時の非接触検出表面温度yの検出温度値を
目標値Yとしてレジスタに格納し、以後、非接触検出表
面温度yが目標値Yを維持するようハロゲンランプ10
6をオン/オフするので、ヒートローラの表面温度を安
定維持することが可能となる。
【0066】尚、前記の実施の形態2では、ハロゲンラ
ンプ106がオンとなる前のヒートローラの温度を非接
触サーミスタ115で検出したがこれに限定されるもの
でなく、接触サーミスタ114で検出してもよい。また
前記実施の形態3では、印刷枚数が所定値になった段階
で、接触サーミスタが検出する端部表面温度による温度
制御から非接触サーミスタが検出する非接触検出表面温
度による温度制御に切換えたが、これに限定されるもの
でなく、連続印刷開始からの経過時間に基づいて温度制
御を切換えてもよいなど、種々の態様が考えられるもの
である。
【0067】
【発明の効果】本発明の補正方法によれば、ヒートロー
ラの通紙部領域の温度検出位置近傍に配置した非接触温
度センサで検出される非接触検出表面温度を読み込むこ
とによって、温度検出位置の実表面温度に近似する補正
表面温度を算出することが出来る。また、検出温度差定
数をウォーミングアップ時に逐次測定して設定するた
め、非接触サーミスタと温度検出位置の隙間が製造誤差
によってばらついてもその影響を受けることがない。
【0068】本発明による別の補正方法によれば、ウォ
ーミングアップ動作時の発熱体がオンとなる前のヒート
ローラの温度によってウォーミングアップ時のヒートロ
ーラの駆動時間を変え、この温度によって異なる特性と
なるオーバーシュートの影響を除いているため、精度の
高い温度補正量を得ることが出来る。
【0069】また、ヒートローラの温度によってウォー
ミングアップ時のヒートローラの駆動時間を変えている
ため、余計な時間を要することなく、速やかにウォーミ
ングアップ動作を終了することが出来る。
【0070】補正表面温度が、定着に必要な温度となる
ように発熱体をオン/オフすることによって、安定した
ヒートローラの温度制御を実現することが出来る。
【0071】本発明による温度制御方法によれば、連続
印刷の場合、まずヒートローラの非通紙部領域に配置さ
れた接触温度センサで検出される端部表面温度が所定温
度になるように制御され、非通紙部領域に対する通紙部
領域の温度低下が収まって、ある程度平衡状態となって
所望の温度に安定した時の非接触検出温度の検出温度値
を目標値として記憶し、以後、非接触検出温度が検出温
度値を維持するよう発熱体をオン/オフするので、ヒー
トローラの表面温度を安定維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による制御方法の制御系の実施の形態
を示すブロック図である。
【図2】 本発明による実施の形態1の処理手順を示す
フローチャートである。
【図3】 実施の形態1の処理手順によって制御された
ときのヒートローラ102の表面温度の変化を示したグ
ラフである。
【図4】 ウォーミングアップ動作中の補正処理が開始
される時点でのヒートローラ102の表面温度分布図で
ある。
【図5】 非接触検出表面温度yをパラメータとして、
非印刷時温度差定数A0の変化を示す特性図である。
【図6】 本発明による実施の形態2の処理手順を示す
フローチャートである。
【図7】 実施の形態2の処理手順によって制御された
ときのヒートローラ102の表面温度の変化を示したグ
ラフである。
【図8】 本発明による実施の形態3の処理手順を示す
フローチャートである。
【図9】 本発明による実施の形態3の処理手順を示す
フローチャートである。
【図10】 本発明による実施の形態3の処理手順を示
すフローチャートである。
【図11】 実施の形態3の処理手順によって制御され
たときのヒートローラ102の表面温度の変化を示した
グラフである。
【図12】 電子写真プリンタの一般的な定着器の要部
構成を模式的に示した斜視図である。
【図13】 図12に示す定着器の要部断面図である。
【図14】 通紙部領域と非通紙部領域のヒートローラ
102の周面温度分布図である。
【図15】 従来の制御方法による連続印刷時の温度検
出位置116の実表面温度xと、非通紙部領域に配置さ
れた接触サーミスタ114で検出される端部表面温度z
の変化特性を示す図である。
【符号の説明】
1 制御系、 2 制御回路、 101 定着器 、1
02 ヒートローラ、103 軸線、 104 中空素
管、 105 耐熱離型層、 106 ハロゲンラン
プ、 107 バックアップローラ、 108 芯金、
109 弾性層、 110 軸線、 111 筐体、
112 記録紙、 113 分離爪、114 接触サ
ーミスタ、 115 非接触サーミスタ。 116 温
度検出位置、 117 定着器モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 384 G03G 21/00 384 G05D 23/27 G05D 23/27 Fターム(参考) 2H027 DA12 DA39 DA46 DC05 DE01 DE07 DE10 EA12 EA15 EC06 EC07 EC09 EC10 ED25 EE01 EE04 EE07 EE08 EF06 FA02 FB07 JC08 JC16 2H033 AA03 AA18 BA08 BA25 BA32 BB01 BB19 BB37 CA03 CA04 CA07 CA19 CA22 CA28 CA30 CA40 CA45 5H323 AA36 BB01 CA08 CB02 DA01 EE01 EE04 FF03 FF10 GG04 GG16 HH05 KK05 LL07 LL18 MM02 9A001 HH34 KK42

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着器のヒートローラの外周面を加熱す
    べく、ヒートローラの内部にオン/オフ可能な発熱体を
    配置し、前記ヒートローラの通紙部領域の外周面近傍に
    非接触温度センサを配置し、前記ヒートローラの非通紙
    部領域の外周面に接触する接触温度センサを配置し、前
    記非接触温度センサで検出した非接触検出温度を補正し
    て前記通紙部領域の実際の表面温度に近似する補正表面
    温度を求める定着器の温度検出用非接触温度センサの補
    正方法であり、 前記ヒートローラの外周面が定着に必要な定着温度程度
    に加熱され、且つ前記通紙部領域に記録紙が接触しない
    特定状態での前記通紙部領域の表面温度と前記非通紙部
    領域の表面温度との温度差である第1の補正値を予め確
    定して記憶し、 前記特定状態において、前記接触温度センサで検出した
    端部表面温度と前記非接触温度センサで検出した前記非
    接触検出温度との温度差である第2の補正値を求めて記
    憶し、 前記第1と前記2の補正値を加算して、前記特定状態以
    外の状態における前記非接触検出温度に加算することに
    より前記補正表面温度を算出するための温度補正値を求
    めることを特徴とする定着器の温度検出用非接触温度セ
    ンサの補正方法。
  2. 【請求項2】 定着器のヒートローラの外周面を加熱す
    べく、ヒートローラの内部にオン/オフ可能な発熱体を
    配置し、前記ヒートローラの通紙部領域の外周面近傍に
    非接触温度センサを配置し、前記ヒートローラの非通紙
    部領域の外周面に接触する接触温度センサを配置し、前
    記ヒートローラと共に協働して記録紙を移送するために
    該ヒートローラに圧接した状態でバックアップローラを
    配置し、前記非接触温度センサで検出した非接触検出温
    度を補正して前記通紙部領域の実際の表面温度に近似す
    る補正表面温度を求める定着器の温度検出用非接触温度
    センサの補正方法であり、 前記ヒートローラの外周面が定着に必要な定着温度程度
    に加熱され、且つ前記通紙部領域に記録紙が接触しない
    特定状態での前記通紙部領域の表面温度と前記非通紙部
    領域の表面温度との温度差である第1の補正値を予め確
    定して記憶し、 前記定着器の電源投入時に前記発熱体をオンして発熱さ
    せ、更に前記ヒートローラを回転状態として表面温度を
    前記定着温度程度まで立上げるウォーミングアップ動作
    を行ない、前記ヒートローラの回転を停止してウォーミ
    ングアップ動作を終了する前に前記接触温度センサで検
    出した端部表面温度と前記非接触温度センサで検出した
    前記非接触検出温度との温度差である第2の補正値を求
    めて記憶し、 前記第1と前記2の補正値を加算して、前記特定状態以
    外の状態における前記非接触検出温度に加算することに
    より前記補正表面温度を算出するための温度補正値を求
    めることを特徴とする定着器の温度検出用非接触温度セ
    ンサの補正方法。
  3. 【請求項3】 更に前記発熱体をオンする前の前記ヒー
    トローラの初期温度を検出し、 該初期温度に応じて前記ヒートローラの回転を停止する
    タイミングを段階的に変え、前記初期温度が低いほど前
    記タイミングを遅くしたことを特徴とする請求項2記載
    の定着器の温度検出用非接触温度センサの補正方法。
  4. 【請求項4】 前記初期温度を前記非接触温度センサで
    検出することを特徴とする請求項3記載の定着器の温度
    検出用非接触温度センサの補正方法。
  5. 【請求項5】 定着器のヒートローラの外周面を加熱す
    べく、ヒートローラの内部にオン/オフ可能な発熱体を
    配置し、前記ヒートローラの通紙部領域の外周面近傍に
    非接触温度センサを配置し、前記ヒートローラの非通紙
    部領域の外周面に接触する接触温度センサを配置し、前
    記非接触温度センサで検出した非接触検出温度、または
    前記接触温度センサで検出した端部表面温度に基づいて
    前記発熱体をオン/オフし、前記ヒートローラの表面温
    度を制御する温度制御方法であって、 連続印刷時に、まず前記端部表面温度が所定温度になる
    ように温度制御される第1の温度制御状態とし、前記非
    通紙部領域の表面温度と前記通紙部領域の表面温度の差
    が略一定になる平衡状態の段階で、その時点の前記非接
    触検出温度を目標値として記憶し、以後、前記非接触検
    出温度が前記目標値となるよう温度制御される第2の温
    度制御状態とすることを特徴とする定着器の温度制御方
    法。
  6. 【請求項6】 前記第1の温度制御状態中に記録紙の印
    刷枚数が所定枚数に達したら前記第2の温度制御状態に
    切換えることを特徴とする請求項5記載の定着器の温度
    制御方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の温度制御状態中に、前記端部
    表面温度が所定値を超えた場合、前記発熱体をオフと
    し、前記非通紙部領域の表面温度が前記所定値以上にな
    らないようにしたことを特徴とする請求項5記載の定着
    器の温度制御方法。
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