JP2001242633A - レジストパターン形成方法、フレームめっき方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

レジストパターン形成方法、フレームめっき方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JP2001242633A
JP2001242633A JP2000049354A JP2000049354A JP2001242633A JP 2001242633 A JP2001242633 A JP 2001242633A JP 2000049354 A JP2000049354 A JP 2000049354A JP 2000049354 A JP2000049354 A JP 2000049354A JP 2001242633 A JP2001242633 A JP 2001242633A
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段差近傍においても、また高反射面上であっ
てもレジスト解像度の低下を防止でき、高精度のレジス
トパターンを得ることができるレジストパターン形成方
法、この方法によって形成したレジストパターンを用い
たフレームめっき方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法を
提供する。 【解決手段】 ポジ型レジスト材料によってレジスト層
を形成し、露光マスクの開口部の幅が、形成すべきレジ
ストパターンの露光マスクの開口部に対応する開口部の
底部幅より大きい露光マスクを用いてレジスト層を露光
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜素子又は厚膜
素子におけるレジストパターン形成方法、フレームめっ
き方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】レジス
トパターンを形成する場合、その露光に用いる露光マス
クの開口部の幅は、得ようとするレジストパターンの開
口部の幅以下に設定することが常識であった。例えば、
厚さが3μm以上の厚膜によるポジ型レジストの孤立ト
レンチパターンを形成する場合、そのトレンチに対応す
る露光マスクのトレンチ開口部の幅(TWM)は、得よ
うとするレジストトレンチの幅(TWR)に対して、T
≦TWRと必ず設定されていた。
【0003】しかしながら、レジストパターンをその上
に形成しようとする面に段差がある場合、例えば得よう
とするレジストトレンチが段差にまたがっている場合、
従来の露光方法によると、段差近傍のレジスト解像度が
低下し、トレンチ形状が悪化してしまうという問題があ
った。なお、本明細書で述べる段差とは、平面に対する
段差の立ち上がり角度θが0°<θ<90°の段差であ
り、その高さは規定しない。また、段差近傍とは、段差
からの距離が、形成するレジスト幅又はトレンチ幅の約
10倍以下の範囲を指している。
【0004】図1は、なぜ段差近傍のレジスト解像度が
低下してトレンチ形状の悪化が生じるのかを説明するた
めの図であり、同図(A)は平面図、同図(B)はその
B−B線断面図、同図(C)はそのC−C線断面図をそ
れぞれ示している。
【0005】これらの図において、10は基板、11は
基板10の表面に形成された立ち上がり角度θを有する
段差、12は基板10及び段差11上に形成されたポジ
型レジスト層、12aは現像により溶解するレジスト感
光部、13はトレンチ幅T を有するトレンチパター
ン、14は露光マスク、15は段差11の端縁11aか
ら距離Dだけ離れた段差近傍位置をそれぞれ示してい
る。
【0006】このように段差11にまたがってレジスト
層12にトレンチパターン13を形成する場合、露光マ
スク14を通過してレジスト層12内へ入った露光光の
一部は、段差11の表面で段差11の存在する部分とは
反対方向に反射して段差近傍位置15におけるレジスト
層12を余分に感光させる。段差近傍位置45における
レジスト層12は、露光マスク14を介した本来の露光
光によっても感光されるため、反射による露光光だけ余
分に感光されることとなり、これが段差にまたがった部
分のレジスト層の解像度を平坦な表面におけるレジスト
解像度より低下させることとなる。また、この反射光の
存在によりトレンチパターンが崩れて高精度のレジスト
パターン形成が難しくなる。
【0007】一般に、例えば薄膜素子等のマイクロデバ
イスにおいては、段差の存在する位置近傍に高精度のレ
ジストパターンを形成しなければならないことがしばし
ばあることから、このようなレジストパターンの形状崩
れは大きな問題となる。
【0008】なお、段差を有しないが高い反射率を有し
ている面にレジストパターンを形成する場合にも、その
高反射面での乱反射により、段差での反射と同様の問題
が生じる恐れがある。
【0009】ポジ型レジストの孤立トレンチパターンを
形成する際の解像度及び焦点深度を向上させる目的で、
露光マスクにハーフトーン型等の位相シフトマスクを用
いることも提案されているが(特開平9−179289
号公報、特開平11−305415号公報)、段差にま
たがってトレンチパターンを形成する場合及び高反射面
上にトレンチパターンを形成する場合には、このような
位相シフトマスクは全くその効果が得られない。
【0010】従って本発明の目的は、段差近傍において
もレジスト解像度の低下を防止でき、高精度のレジスト
パターンを得ることができるレジストパターン形成方法
及びこの方法によって形成したレジストパターンを用い
たフレームめっき方法を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、高反射面上であって
もレジスト解像度の低下を防止でき、高精度のレジスト
パターンを得ることができるレジストパターン形成方法
及びこの方法によって形成したレジストパターンを用い
たフレームめっき方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ポジ型
レジスト材料によってレジスト層を形成し、露光マスク
の開口部の幅(W、以下マスク幅と称する)が、形成
すべきレジストパターンの露光マスクの開口部に対応す
る開口部の底部幅(W)より大きい露光マスクを用い
てレジスト層を露光するレジストパターン形成方法、こ
の方法により形成したレジストパターンをフレームとし
てめっきを行なった後、レジストパターンを除去するフ
レームめっき方法、及びこのフレームめっき方法により
磁極を形成する薄膜磁気ヘッドの製造方法が提供され
る。
【0013】本発明者の研究によれば、ポジ型レジスト
材料は、露光量を小さくするとトレンチ幅が狭くなって
最終的にそのレジスト材料の解像度となるまで狭くなる
が、その最狭のトレンチ幅は露光マスクのマスク幅に依
存しないことが見出された。即ち、このポジ型レジスト
材料を用いた場合、レジストパターンの例えばトレンチ
等の開口部の底部幅(W)に対する露光マスクのマス
ク幅(W)の比(W /W、以下マスクバイアスと
称する)を大きくすると、同じ幅のトレンチパターンを
形成する際にも必要となる露光量が少なくて済むのであ
る。
【0014】従って、本発明のように、ポジ型レジスト
材料を用いかつマスクバイアスを100%より大きくす
ることによって、必要とする露光量を減少させることが
できる。このため、段差によって又は高い反射率を有す
る面によって反射される露光量も減少させることができ
るから、この反射による段差近傍のレジストパターンへ
の悪影響を大幅に低減させることができる。また、段差
の存在しない場合にも、必要とする露光量が少なくて済
むため、露光時間が短縮化されスループットが増大す
る。
【0015】マスクバイアスは、好ましくは115〜2
00%であり、より好ましくは130〜170%であ
る。
【0016】レジストパターンの開口部が段差を有する
面上、又は平坦な面上に形成されるであろう。
【0017】レジスト層の膜厚が3μm以上であるこ
と、及び/又はレジストパターンの開口部の幅が1μm
以下であることが好ましい。
【0018】ポジ型レジスト材料が、主成分がアルカリ
可溶性フェノール樹脂と感光剤との混合物(一般的なポ
ジ型レジスト材料)であるか、主成分が酸触媒反応性官
能基を持つ樹脂と酸発生剤との混合物、又は樹脂と酸反
応性官能基を持つ樹脂と酸発生剤との混合物(化学増幅
型ポジ型レジスト材料)であるか、又は感光基がノボラ
ック樹脂に直接結合しているレジスト組成物(一体型ポ
ジ型レジスト材料)であることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】図2は本発明の一実施形態として
薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する工程図であり、磁
気ヘッドのトラックの中心を通る平面による断面図及び
浮上面(ABS)方向から見た断面図をそれぞれ示して
いる。
【0020】なお、本実施形態は、インダクティブ記録
ヘッド部と磁気抵抗効果(MR)再生ヘッド部とが一体
的に積層形成されている複合型薄膜磁気ヘッドの場合で
ある。ただし、本発明が、インダクティブ記録ヘッド部
のみが設けられている薄膜磁気ヘッドについても適用可
能であることはいうまでもない。
【0021】まず、AlTiC等のセラミック材料によ
る図示しない基板上に、絶縁層20を積層する。この絶
縁層20は、Al、SiO等の絶縁材料を、ス
パッタ法等で好ましくは1000〜20000nm程度
の層厚に形成する。
【0022】次いで、その上に下部シールド21用の層
を積層し、さらにその上にシールドギャップ用の絶縁層
22を積層する。下部シールド21用の層は、FeAi
Si、NiFe、CoFe、CoFeNi、FeN、F
eZrN、FeTaN、CoZrNb、CoZrTa等
の材料を、スパッタ法又はめっき法等で好ましくは20
0〜5000nm程度の層厚に形成する。シールドギャ
ップ用の絶縁層22は、Al、SiO等の絶縁
材料を、スパッタ法等で好ましくは10〜200nm程
度の層厚に形成する。
【0023】次いで、絶縁層22上のMR素子23を形
成し、このMR素子23の両端に電気的に接続されるよ
うにリード導体24を形成する。MR素子23は、磁性
体の単層構造としてもよいが、磁性層及び非磁性層を交
互に積層した多層構造とすることが好ましい。磁性層の
材料としては、NiFe、NiFeRh、FeMn、N
iMn、Co、Fe、NiO、NiFeCr等が好まし
く、非磁性層の材料としては、Ta、Cu、Ag等が好
ましい。また、多層構造として、例えばNiFeRh/
Ta/NiFeの三層構造、NiFe/Cu/NiFe
/FeMn、NiFe/Cu/Co/FeMn、Cu/
Co/Cu/NiFe、Fe/Cr、Co/Cu、Co
/Ag等の複数層構造を1ユニットとして複数ユニット
を積層した構造としてもよい。多層構造の場合、磁性層
の層厚は、0.5〜50nm、特に1〜25nmとする
ことが好ましく、非磁性層の層厚も、0.5〜50n
m、特に1〜25nmとすることが好ましい。上述のユ
ニットの繰り返し積層数は、1〜30回、特に1〜20
回が好ましい。MR素子23全体としての層厚は、5〜
100nm、特に10〜60nmであることが好まし
い。MR素子用の層を積層するには、スパッタ法、めっ
き法等が用いられる。リード導体24は、W、Cu、A
u、Ag、Ta、Mo、CoPt等の導電性材料をスパ
ッタ法、めっき法等で10〜500nm、特に50〜3
00nm程度の層厚に形成することが好ましい。
【0024】次いで、MR素子23及びリード導体24
上に、シールドギャップ用の絶縁層25を積層する。こ
の絶縁層25は、Al、SiO等の絶縁材料
を、スパッタ法等で、5〜500nm、好ましくは10
〜200nm程度の層厚に形成する。
【0025】以上述べたMR再生ヘッド部の各層は、レ
ジストパターンを用いた一般的なリフトオフ法やミリン
グ法又はこれらを併用した方法でパターニングされる。
【0026】次いで、MR素子23の上部シールドを兼
用する記録ヘッド部の下部磁極26用の磁性層を積層
し、その上に記録ギャップ27用の絶縁層を積層する。
下部磁極26用の層は、NiFe、CoFe、CoFe
Ni、FeN等の軟磁性材料を、めっき法、スパッタ法
等で好ましくは500〜4000nm程度の層厚に形成
する。記録ギャップ27用の絶縁層は、Al、S
iO等の材料を、スパッタ法等で、10〜500nm
程度の層厚に形成する。
【0027】その後、記録ギャップ27上に、コイル2
8及びこのコイル28を取り囲む絶縁層29を形成す
る。コイル28は、Cu等の導電性材料を、フレームめ
っき法等で、2000〜5000nm程度の厚さに形成
する。絶縁層29は、フォトレジスト材料を熱硬化させ
て、3000〜20000nm程度の層厚に形成する。
【0028】以上の工程を経て得た層構造が、図2
(A)に示されている。なお、コイル28は、同図に示
す用に2層であってもよいし、3層以上であっても、ま
た、単層であってもよい。
【0029】次いで、図2(B)に示すように、このよ
うに形成した絶縁層29上に、ABS側の磁極部と後側
のヨーク部とを有する上部磁極30をフレームめっき法
で形成する。上部磁極30は、NiFe、CoFe、C
oFeNi、FeN等の軟磁性材料を、好ましくは30
00〜5000nm程度の層厚に形成する。この際、上
部磁極30の磁極部のABS側から見た形状が、同図の
ごとくなるように形成される。
【0030】以下、このような形状の上部磁極30を形
成するためのフレームめっき法について説明する。
【0031】図3は、本実施形態におけるフレームめっ
き法による上部磁極の形成工程を説明する工程図であ
る。
【0032】図3(A)に示す記録ギャップ27上に、
図3(B)に示すように、Cu、NiFe、Au等の好
ましくはめっきすべき層と同様の成分による金属下地膜
31を、10〜500nm程度の膜厚で成膜する。
【0033】次いで、図3(C)に示すように、金属下
地膜31上にポジ型レジスト材料32を塗布し、図3
(D)に示すようにレジストパターン33を形成する。
本発明の要部であるこのレジストパターン形成工程につ
いては、後で詳しく説明する。
【0034】次いで、図3(E)に示すように、このよ
うに形成した被覆層付のレジストパターン33を枠とし
て用いてNiFe、CoFe、CoFeNi、FeN等
の軟磁性材料をめっきしてめっき層34を得る。その
後、図3(F)に示すように、レジストパターン33を
有機溶剤等を用いて剥離する。
【0035】次いで、図3(G)に示すように、めっき
層34をマスクとして用い、レジストパターン除去跡の
金属下地膜31をイオンミリング等で除去する。
【0036】次いで、図3(H)に示すように、めっき
層34の残すべき部分の上部及び周囲をレジスト層35
で覆う。その後、図3(I)に示すように、ウェットエ
ッチング等で不要な部分のめっき層34及び金属下地膜
31を除去し、さらに有機溶剤等を用いて、レジスト層
35を剥離することにより、図3(J)に示すような上
部磁極30が形成される。
【0037】次いで、図2(C)に示すように、このよ
うにして形成した上部磁極30をマスクとして、イオン
ミリング、RIE(反応性イオンエッチング)等のドラ
イエッチングを行い、記録ギャップ27用の絶縁層のマ
スクに覆われていない部分を除去し、さらに下部磁極2
6用の磁性層の途中までマスクに覆われていない部分を
除去する。
【0038】これにより、図2(D)に示すように、上
部磁極30の下端に、記録ギャップ27を介して対向し
かつ同じ幅を有する突出部26aが下部磁極26に形成
される。次いで、パッドバンプ等を形成した後、保護層
36を積層する。この保護層36は、Al、Si
等の絶縁材料を、スパッタ法等で、5〜500n
m、好ましくは5000〜50000nm程度の層厚に
形成する。
【0039】次に上述したレジストパターンの形成工程
について説明する。
【0040】まず、レジストパターンを作成すべき面
上、本実施形態では金属下地膜31上、にポジ型レジス
ト材料を塗布してレジスト層を形成する。本実施形態で
は、レジスト層は、膜厚が3μm以上の厚膜である。
【0041】ポジ型レジスト材料としては、一般的なポ
ジ型レジスト材料、化学増幅型ポジ型レジスト材料又は
一体型ポジ型レジスト材料が用いられる。
【0042】一般的なレジスト材料としては、アルカリ
可溶性フェノール樹脂と例えばナフトキノンジアジド等
の感光剤との混合物が用いられる。具体的には、例えば
クラリアントジャパン社のAZP4000シリーズ、A
Z9200シリーズ若しくはAZEXP.1131シリ
ーズ、富士フィルムオーリン社のFMRSシリーズ、東
京応化社のTGMRシリーズ等が用いられる。
【0043】化学増幅型ポジ型レジスト材料としては、
主成分が酸触媒反応性官能基を持つ樹脂と酸発生剤との
混合物、又は樹脂と酸反応性官能基を持つ樹脂と酸発生
剤との混合物が用いられる。具体的には、例えばクラリ
アントジャパン社のAZ DXシリーズ、日本合成ゴム
(JSR)社のKRFシリーズ、信越化学工業社のSE
PRシリーズ、富士フィルムオーリン社のFKRシリー
ズ、東京応化社のTDURシリーズ、シプレイ社のAP
EX−Eシリーズ等が用いられる。
【0044】一体型ポジ型レジスト材料としては、感光
基がノボラック樹脂に直接結合しているレジスト組成物
が用いられる。具体的には、下記構造式(1)で示され
る1又は2以上の繰り返し単位を有し、ポリスチレン換
算重量平均分子量が1000〜10000であるノボラ
ック樹脂の水酸基の水素原子を、水素1原子当たり0.
03〜0.27モルの1,2−ナフトキノンジアジドス
ルホニル基で置換して得たノボラック樹脂を、アルカリ
可溶性樹脂及び感光剤として含有するレジスト組成物、
【0045】
【化1】 ただし、式(1)において、nは1〜4の整数、mは0
〜3の整数である。又は、
【0046】(A)下記構造式(1)で示される繰り返
し単位を有し、ポリスチレン換算重量平均分子量が10
00〜30000であるノボラック樹脂の水酸基の水素
原子の一部を、1,2−ナフトキノンジアジドスルホニ
ルエステル基で置換し、かつ、残りの水酸基の一部の水
素原子を下記一般式(2)、(3)又は(4)で示され
る官能基のうちの1種又は2種以上の置換基で置換した
高分子化合物、
【0047】
【化2】 ただし、式(1)において、nは1〜4の整数、mは0
〜3の整数であり、式(2)、(3)及び(4)におい
て、Rは炭素数1〜30の直鎖状、分岐状若しくは環状
のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、又は炭素
数7〜20のアラルキル基である。若しくは、
【0048】(B)ノボラック樹脂の水酸基の水素原子
を、水素1原子当たり0.03〜0.3モルの割合で
1,2−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル基で
置換し、かつ、残りの水酸基の一部の水素原子を水素1
原子当たり0.01〜0.8モルの割合で上記一般式
(2)、(3)又は(4)で示される官能基のうちの1
種又は2種以上の置換基で置換した(A)の高分子化合
物を含有するレジスト組成物が用いられる。
【0049】次いで、必要に応じてプリベークを行なっ
た後、所定のマスクパターンを有する露光マスクを用い
てこのレジスト層を露光する。本実施形態では、特にこ
の露光に、レジストフレーム間の底部間隔に対する露光
マスクのマスク幅の比(W/W、マスクバイアス)
が100%より大きい露光マスクが使用される。レジス
トトレンチを形成する場合には、トレンチの底部幅に対
するマスク幅の比(マスクバイアス)が100%より大
きい露光マスクが使用される。なお、本実施形態におけ
るレジストフレームの間隔は、1μm以下である。
【0050】このマスクバイアスは、好ましくは115
〜200%であり、より好ましくは130〜170%で
ある。
【0051】このようなポジ型レジスト材料を用いた場
合、レジストフレーム間隙又はレジストトレンチ等の開
口部の底部幅(W)に対する露光マスクのマスク幅
(W)の比であるマスクバイアス(W/W)を大
きくすると、同じ幅のレジストフレーム間隙又はレジス
トトレンチを形成する際にも必要となる露光量が少なく
て済む。
【0052】図4は、0.6μmという一定のレジスト
フレーム間隔又はレジストトレンチ幅を形成する際に、
そのためのマスク幅と必要な露光量との関係について実
際に求めた結果を示す特性図である(ただし、マスク幅
及び露光量以外の条件は一定とした)。
【0053】同図から明らかのように、ポジ型レジスト
材料を用いかつマスクバイアスを100%より大きくす
ることによって、必要とする露光量を減少させることが
できる。このため、段差によって又は高い反射率を有す
る面によって反射される露光量も減少させることができ
るから、この反射による段差近傍のレジストパターンへ
の悪影響を大幅に低減させることができる。また、段差
の存在しない場合にも、必要とする露光量が少なくて済
むため、露光時間が短縮化されスループットが増大す
る。
【0054】以上のごとき露光を行なった後、必要に応
じて露光後加熱(PEB)を行ない、現像を行なうこと
により、図3(D)に示すごときレジストフレーム33
が形成される。
【0055】
【実施例】マスク幅を変えて、孤立トレンチパターンを
実際に形成してその形状の良否を判断した。形状の良否
判定は、測長SEMにより、収束イオンビーム(FI
B)を用いて断面を露出させることにより、レジストト
レンチの段差近傍を観察し、トレンチ底部及び上部にお
けるレジストフレーム部分にパターン崩れがあるか否か
で行なった。
【0056】パターン形成条件は、以下の通りである。
基板:NiFe、段差高さ:1.0μm、段差角度θ:
25°、レジスト材料:信越化学工業社製SIPR、レ
ジスト層の膜厚:8μm、トレンチ幅:0.6μm、プ
リベーク:100℃−180秒、露光波長:365n
m、NA:0.3、σ:0.3、露光後加熱:110℃
−60秒、現像:2.38%TMAH、50秒×8回。
【0057】マスク幅とトレンチ形状の良否判定結果と
が表1に示されている。
【0058】
【表1】
【0059】表1より、トレンチ幅を0.6μmとした
場合、マスク幅が0.7〜1.2μmであれば良好なト
レンチ形状が得られ、マスク幅が0.8〜1.0μmで
あれば非常に良好なトレンチ形状が得られることが分か
る。従って、マスクバイアスは、好ましくは115〜2
00%であり、より好ましくは130〜170%である
こととなる。
【0060】以上の実施形態及び実施例は、レジストフ
レーム間隔又はレジストトレンチ幅が均一な場合につい
て想定しているが、本発明はレジストフレーム間隔又は
レジストトレンチ幅が等幅である場合に限定されるもの
ではなく、いかなる形状の場合であってもその効果が得
られるものである。例えば、幅広の部分を有するトレン
チパターンのその幅広の部分を段差近傍に形成しようと
すると、従来技術では幅広部分が過露光となって現像液
が幅の狭い部分に過度に回り込み、その部分のパターン
崩れが起き易かったが、本発明ではマスク幅が大きいの
で必要とする露光量が低減されるから幅広の部分への露
光量も少なくなり、そのような不都合が起きにくくな
る。
【0061】なお、上述した実施形態は、薄膜磁気ヘッ
ドの上部磁極を形成するためのフレームめっき処理にお
いてレジストパターンを形成するものであるが、本発明
のパターン形成方法は、これに限定されるものではな
く、薄膜素子又は厚膜素子におけるいかなるレジストパ
ターンの形成にも適用されるものである。
【0062】以上述べた実施形態及び実施例は全て本発
明を例示的に示すものであって限定的に示すものではな
く、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施す
ることができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲
及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、ポジ型レジスト材料を用いかつマスクバイアスを1
00%より大きくすることによって、必要とする露光量
を減少させることができる。このため、段差によって又
は高い反射率を有する面によって反射される露光量も減
少させることができるから、この反射による段差近傍の
レジストパターンへの悪影響を大幅に低減させることが
できる。また、段差の存在しない場合にも、必要とする
露光量が少なくて済むため、露光時間が短縮化されスル
ープットが増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】なぜ段差近傍のレジスト解像度が低下してトレ
ンチ形状の悪化が生じるのかを説明するための図であ
り、同図(A)は平面図、同図(B)はそのB−B線断
面図、同図(C)はそのC−C線断面図をそれぞれ示し
ている。
【図2】本発明の一実施形態として薄膜磁気ヘッドの製
造方法を説明する工程図であり、磁気ヘッドのトラック
の中心を通る平面による断面図及びABS方向から見た
断面図をそれぞれ示している。
【図3】図2の実施形態におけるフレームめっき法によ
る上部磁極の形成工程を説明する工程図である。
【図4】一定のレジストフレーム間隔又はレジストトレ
ンチ幅を形成する際に、そのためのマスク幅と必要な露
光量との関係について実際に求めた結果を示す特性図で
ある。
【符号の説明】
20、22、25、29 絶縁層 21 下部シールド 23 MR素子 24 リード導体 26 下部磁極 27 記録ギャップ 28 コイル 30 上部磁極 31 金属下地膜 32 ポジ型レジスト材料 33 レジストパターン 34 めっき層 35 レジスト層 36 保護層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポジ型レジスト材料によってレジスト層
    を形成し、露光マスクの開口部の幅(W)が、形成す
    べきレジストパターンの該露光マスクの開口部に対応す
    る開口部の底部幅(W)より大きい露光マスクを用い
    て該レジスト層を露光することを特徴とするレジストパ
    ターン形成方法。
  2. 【請求項2】 前記レジストパターンの開口部の底部幅
    に対する前記露光マスクの開口部の幅の比(W
    )が115〜200%であることを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記レジストパターンの開口部の底部幅
    に対する前記露光マスクの開口部の幅の比(W
    )が130〜170%であることを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記レジストパターンの開口部が段差を
    有する面上に形成されることを特徴とする請求項1から
    3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記レジストパターンの開口部が平坦な
    面上に形成されることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記レジスト層の膜厚が3μm以上であ
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 前記レジストパターンの開口部の幅が1
    μm以下であることを特徴とする請求項1から6のいず
    れか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ポジ型レジスト材料が、主成分がア
    ルカリ可溶性フェノール樹脂と感光剤との混合物である
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 前記ポジ型レジスト材料が、主成分が酸
    触媒反応性官能基を持つ樹脂と酸発生剤との混合物、又
    は樹脂と酸反応性官能基を持つ樹脂と酸発生剤との混合
    物であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1
    項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ポジ型レジスト材料が、感光基が
    ノボラック樹脂に直接結合しているレジスト組成物であ
    ることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれか1項に記
    載の方法により形成したレジストパターンをフレームと
    してめっきを行なった後、該レジストパターンを除去す
    ることを特徴とするフレームめっき方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のフレームめっき方
    法により磁極を形成することを特徴とする薄膜磁気ヘッ
    ドの製造方法。
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