JPH11283214A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

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JPH11283214A
JPH11283214A JP8230798A JP8230798A JPH11283214A JP H11283214 A JPH11283214 A JP H11283214A JP 8230798 A JP8230798 A JP 8230798A JP 8230798 A JP8230798 A JP 8230798A JP H11283214 A JPH11283214 A JP H11283214A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜磁気ヘッドの磁極幅の正確な制御を可能
にする。 【解決手段】 記録ギャップ層15を、非磁性で、導電
性を有し、反射防止機能を有するものとし、この記録ギ
ャップ層15上に、フォトリソグラフィにより、上部磁
極形成用のフォトレジストパターン16を形成し、この
フォトレジストパターン16をマスクとして、めっき法
により上部磁極を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも書き込
み用の誘導型磁気変換素子を有する薄膜磁気ヘッドおよ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置の面記録密度
の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められ
ている。薄膜磁気ヘッドとしては、書き込み用の誘導型
磁気変換素子を有する記録ヘッドと読み出し用の磁気抵
抗(以下、MR(Magneto Resistive )と記す。)素子
を有する再生ヘッドとを積層した構造の複合型薄膜磁気
ヘッドが広く用いられている。MR素子としては、異方
性磁気抵抗(以下、AMR(Anisotropic Magneto Resi
stive )と記す。)効果を用いたAMR素子と、巨大磁
気抵抗(以下、GMR(Giant Magneto Resistive )と
記す。)効果を用いたGMR素子とがあり、AMR素子
を用いた再生ヘッドはAMRヘッドあるいは単にMRヘ
ッドと呼ばれ、GMR素子を用いた再生ヘッドはGMR
ヘッドと呼ばれる。AMRヘッドは、面記録密度が1ギ
ガビット/(インチ)2 を超える再生ヘッドとして利用
され、GMRヘッドは、面記録密度が3ギガビット/
(インチ)2 を超える再生ヘッドとして利用されてい
る。
【0003】AMRヘッドは、AMR効果を有するAM
R膜を備えている。GMRヘッドは、AMR膜を、GM
R効果を有するGMR膜に置き換えたもので、構造上は
AMRヘッドと同様である。ただし、GMR膜は、AM
R膜よりも、同じ外部磁界を加えたときに大きな抵抗変
化を示す。このため、GMRヘッドは、AMRヘッドよ
りも、再生出力を3〜5倍程度大きくすることができる
と言われている。
【0004】再生ヘッドの性能を向上させる方法として
は、MR膜を変える方法がある。一般的に、AMR膜
は、MR効果を示す磁性体を膜としたもので、単層構造
になっている。これに対して、多くのGMR膜は、複数
の膜を組み合わせた多層構造になっている。GMR効果
が発生するメカニズムにはいくつかの種類があり、その
メカニズムによってGMR膜の層構造が変わる。GMR
膜としては、超格子GMR膜、グラニュラ膜、スピンバ
ルブ膜等が提案されているが、比較的構成が単純で、弱
い磁界でも大きな抵抗変化を示し、量産を前提とするG
MR膜としては、スピンバルブ膜が有力である。このよ
うに、再生ヘッドは、例えば、MR膜をAMR膜からG
MR膜等の磁気抵抗感度の優れた材料に変えることで、
容易に、性能を向上するという目的を達せられる。
【0005】再生ヘッドの性能を決定する要因として
は、上述のような材料の選択の他に、パターン幅、特
に、MRハイトがある。MRハイトは、MR素子のエア
ベアリング面側の端部から反対側の端部までの長さ(高
さ)を言う。このMRハイトは、本来、エアベアリング
面の加工の際の研磨量によって制御される。
【0006】一方、再生ヘッドの性能向上に伴って、記
録ヘッドの性能向上も求められている。記録ヘッドの性
能のうち、記録密度を高めるには、磁気記録媒体におけ
るトラック密度を上げる必要がある。そのために、上部
磁極を形成する磁性層に対して、半導体加工技術を利用
してサブミクロン加工を施して、狭トラック構造の記録
ヘッドを実現することが望まれていた。
【0007】記録ヘッドの性能を決定するその他の要因
としては、スロートハイトがある。スロートハイトは、
エアベリング面から、薄膜コイルを電気的に分離する絶
縁層のエッジまでの部分(本出願において磁極部分と言
う。)の長さ(高さ)を言う。記録ヘッドの性能向上の
ためには、スロートハイトの縮小化が望まれている。こ
のスロートハイトも、エアベアリング面の加工の際の研
磨量によって制御される。
【0008】このように、薄膜磁気ヘッドの性能の向上
のためには、記録ヘッドと再生ヘッドをバランスよく形
成することが重要である。
【0009】ここで、図14ないし図22を参照して、
従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例として、複合型
薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例について説明する。
【0010】この製造方法では、まず、図14に示した
ように、例えばアルティック(Al2 3 ・TiC)よ
りなる基板101上に、例えばアルミナ(Al2 3
よりなる絶縁層102を、約5〜10μm程度の厚みで
堆積する。次に、図15に示したように、絶縁層102
上に、再生ヘッド用の下部シールド層103を形成す
る。
【0011】次に、図16に示したように、下部シール
ド層103上に、例えばアルミナを100〜200nm
の厚みでスパッタ堆積し、シールドギャップ膜104を
形成する。次に、シールドギャップ膜104上に、再生
用のMR素子を構成するためのMR膜105を、数十n
mの厚みに形成し、高精度のフォトリソグラフィで所望
の形状とする。次に、図17に示したように、シールド
ギャップ膜104およびMR膜105上に、シールドギ
ャップ膜106を形成し、MR膜105をシールドギャ
ップ膜104,106内に埋設する。
【0012】次に、図18に示したように、シールドギ
ャップ膜106上に、再生ヘッドと記録ヘッドの双方に
用いる磁気材料、例えばパーマロイ(NiFe)からな
る上部シールド兼下部磁極(以下、下部磁極と記す。)
107を形成する。
【0013】次に、図19に示したように、下部磁極1
07上に、絶縁膜、例えばアルミナ膜よりなる記録ギャ
ップ層108を形成し、この記録ギャップ層108上
に、フォトレジスト層109を、高精度のフォトリソグ
ラフィで所定のパターンに形成する。次に、フォトレジ
スト層109上に、例えばめっき法により、例えば銅
(Cu)よりなる誘導型の記録ヘッド用の第1層目の薄
膜コイル110を形成する。
【0014】次に、図20に示したように、フォトレジ
スト層109およびコイル110上に、フォトレジスト
層111を、高精度のフォトリソグラフィで所定のパタ
ーンに形成する。次に、コイル110の平坦化およびコ
イル110間の絶縁化のために、例えば250°Cの温
度で熱処理する。
【0015】次に、図21に示したように、フォトレジ
スト層111上に、例えばめっき法により、例えば銅よ
りなる第2層目の薄膜コイル112を形成する。次に、
フォトレジスト層111およびコイル112上に、フォ
トレジスト層113を、高精度のフォトリソグラフィで
所定のパターンに形成し、コイル112の平坦化および
コイル112間の絶縁化のために、例えば250°Cの
温度で熱処理する。
【0016】次に、図22に示したように、コイル11
0,112よりも後方(図22における右側)の位置に
おいて、磁路形成のために、記録ギャップ層108を部
分的にエッチングする。次に、記録ギャップ層108、
フォトレジスト層109,111,113上に、記録ヘ
ッド用の磁気材料、例えばパーマロイからなる上部ヨー
ク兼上部磁極(以下、上部磁極と記す。)114を形成
する。この上部磁極114は、コイル110,112よ
りも後方の位置において、下部磁極107と接触し、磁
気的に連結している。次に、上部磁極114をマスクと
して、イオンミリングによって、記録ギャップ層108
と下部磁極107を、約0.5μm程度エッチングした
後、上部磁極114上に、例えばアルミナよりなるオー
バーコート層115を形成する。最後に、スライダの機
械加工を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッドのトラッ
ク面(エアベアリング面)120を形成して、薄膜磁気
ヘッドが完成する。
【0017】完成した状態の薄膜磁気ヘッドを、図23
および図24に示す。図23は、トラック面120に垂
直な薄膜磁気ヘッドの断面を示し、図24は、磁極部分
のトラック面120に平行な断面を拡大して示してい
る。図23において、THは、スロートハイトを表し、
MR−Hは、MRハイトを表している。また、図24に
おいて、P2Wは、磁極幅を表し、P2Lは、磁極の厚
さを表している。
【0018】薄膜磁気ヘッドの性能を決定する要因とし
て、スロートハイトやMRハイト等の他に、図23にお
いてθで示したようなエイペックスアングル(Apex Ang
le)がある。このエイペックスアングルは、フォトレジ
スト層109,111,113のトラック面側の側面の
角部を結ぶ直線と上部磁極114の上面とのなす角度を
いう。
【0019】図24に示したように、上部磁極114、
記録ギャップ層108および下部磁極107の一部の各
側壁が垂直に自己整合的に形成された構造は、トリム
(Trim)構造と呼ばれる。このトリム構造によれば、狭
トラックの書き込み時に発生する磁束の広がりによる実
効トラック幅の増加を防止することができる。なお、図
24に示したように、MR膜105の側方には、リード
層121が設けられている。
【0020】このようにして製造される複合型薄膜磁気
ヘッドでは、特に、記録ヘッドと再生ヘッドの位置関係
に多くの問題点があり、その問題点によって、複合型薄
膜磁気ヘッド全体の特性劣化や信頼性の問題が発生し、
歩留りが著しく低くなることがしばしば生じていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】薄膜磁気ヘッドの性能
を向上させるには、図23および図24に示したような
スロートハイトTH、MRハイトMR−H、エイペック
スアングルθ、磁極幅P2Wおよび磁極長P2Lを正確
に形成することが重要である。
【0022】本出願では、特に、磁極幅P2Wの正確な
制御に関する問題点(以下、第1の問題点と言う。)
と、スロートハイトTHの正確な制御に関する問題点
(以下、第2の問題点と言う。)とを取り上げる。
【0023】まず、第1の問題点について説明する。磁
極幅P2Wは、記録ヘッドのトラック幅を決定するた
め、正確な形成が要求される。特に、近年は、高面密度
記録を可能とするため、すなわち、狭トラック構造の記
録ヘッドを形成するために、1.0μm以下の寸法が要
求される。そのためには、磁極幅P2Wを決定する上部
磁極を、微細に形成することが要求される。
【0024】上部磁極を形成する方法としては、例え
ば、特開平7−262519号公報に示されるように、
フレームめっき法が用いられる。フレームめっき法を用
いて上部磁極114を形成する場合は、まず、フォトレ
ジスト層109,111,113で覆われて山状に盛り
上がったコイル部分(以下、エイペックス部と言う。)
の上に全体的に、例えばパーマロイよりなる薄い電極膜
を、例えばスパッタリングによって形成する。次に、そ
の上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィに
よりパターニングして、めっきのためのフレーム(外
枠)を形成する。そして、先に形成した電極膜をシード
層として、めっき法によって上部磁極を形成する。
【0025】ところで、エイペックス部では、例えば7
〜10μm以上の高低差がある。このエイペックス部上
に、フォトレジストを3〜4μmの厚みで塗布する。エ
イペックス部上のフォトレジストの膜厚が最低3μm以
上必要であるとすると、流動性のあるフォトレジストは
低い方に集まることから、エイペックス部の下方では、
例えば8〜10μm以上の厚みのフォトレジスト膜が形
成される。
【0026】前述のように狭トラックを形成するために
は、フォトレジスト膜によって1.0μm程度の幅のパ
ターンを形成する必要がある。従って、8〜10μm以
上の厚みのあるフォトレジスト膜によって、1.0μm
程度の幅の微細なパターンを形成する必要が生じるが、
これは、極めて難しかった。
【0027】しかも、フォトリソグラフィの露光時に、
露光用の光が、例えばパーマロイよりなる電極膜で反射
し、この反射光によってもフォトレジストが感光して、
フォトレジストパターンのくずれ等が生じる。その結
果、上部磁極の側壁が丸みを帯びた形状になる等、上部
磁極を所望の形状に形成できなくなる。このように、従
来は、磁極幅を正確に制御して、狭トラック構造とする
ための上部磁極を精度よく形成することが極めて難しか
った。
【0028】なお、特開平9−180127号公報に
は、コア用マスクとなるフォトレジストを塗布する前に
反射防止膜を形成しておき、この反射防止膜上にフォト
レジストを塗布することで、反射光の影響を受けずに高
い寸法精度で、コア用マスクを形成できるようにした技
術が示されている。
【0029】しかしながら、この技術では、フォトレジ
ストパターンを形成した後、めっき法により上部磁極を
形成する前に、上部磁極を形成する部分における反射防
止膜を除去する必要があり、薄膜磁気ヘッドの製造にお
ける工程が増えると共に、反射防止膜を正確に除去しき
れずに、反射防止膜の残りが発生して、細部において上
部磁極を正確に形成することができなくなるおそれがあ
る。
【0030】次に、第2の問題点(スロートハイトTH
の正確な制御に関する問題点)について説明する。従来
の薄膜磁気ヘッドの製造方法では、コイル110,11
2を形成する際に、250°C程度の温度による熱処理
を行っている。この熱処理の工程で、フォトレジスト層
109,111,113のメルト現象により、フォトレ
ジスト層109,111,113の端縁の位置変動(パ
ターンシフト)およびプロファイル悪化が生じる。特
に、フォトレジスト層109,111,113は、厚く
形成されているので、位置変動が大きくなる。
【0031】記録ヘッドの性能向上のためには、スロー
トハイトの縮小化が望まれており、特に、今後の高周波
用の複合型薄膜磁気ヘッドでは、1.0μm以下が要求
されている。ところが、従来の薄膜磁気ヘッドでは、ス
ロートハイトは、フォトレジスト層109の磁極部分側
の端縁で規定されているため、上述のようにフォトレジ
スト層109の端縁の位置変動が生じると、スロートハ
イトを正確に制御できないという問題が発生することに
なる。
【0032】更に、フォトレジスト層109,111,
113の端縁の位置変動が生じると、例えば、エアベア
リング面の加工の際にフォトレジスト層109の端縁の
位置を基準にしてMRハイトを制御する場合には、MR
ハイトを正確に制御できないという問題が発生すること
になる。
【0033】なお、MRハイトは、MR膜105の抵抗
値をモニタしながらエアベアリング面の加工を行うこと
で、正確に制御することが可能である。MR膜105の
抵抗値をスロートハイトに換算して、スロートハイトを
制御することも可能であるが、スロートハイトを正確に
制御できるためには、MR膜105とフォトレジスト層
109との間にアライメント誤差が生じないことが必要
であり、上述のようにフォトレジスト層109,11
1,113の端縁の位置変動が生じる場合には、MR膜
105の抵抗値をスロートハイトに換算して、スロート
ハイトを正確に制御することはできない。
【0034】更に、フォトレジスト層109,111,
113の端縁の位置変動およびプロファイル悪化が生じ
ると、エイペックスアングルが変動して、エイペックス
アングルを正確に制御できないという問題が発生するこ
とになる。
【0035】また、従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法で
は、めっき法によりコイル110,112を形成する際
におけるシード層のエッチングの際や、トリム構造を形
成するために記録ギャップ層108と下部磁極107を
エッチングする際に、スロートハイトを規定するフォト
レジスト層109もエッチングされてしまい、フォトレ
ジスト層109の磁極部分側の端縁の位置が1〜2μm
程度後退する現象が発生し、これによっても、スロート
ハイトの正確な制御が困難になるという問題点があた。
【0036】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、磁極幅の正確な制御を可能に
した薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法を提供すること
にある。
【0037】本発明の第2の目的は、上記第1の目的に
加え、スロートハイトの正確な制御を可能にした薄膜磁
気ヘッドおよびその製造方法を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁気ヘッド
は、磁気的に連結され、且つ記録媒体に対向する側の一
部がギャップ層を介して対向する2つの磁極を含む少な
くとも2つの磁性層と、この少なくとも2つの磁性層あ
るいはこれらに連結された他の磁性層の間に配設された
薄膜コイルとを有する薄膜磁気ヘッドであって、ギャッ
プ層が、非磁性且つ導電性で、フォトリソグラフィにお
ける露光用の光の反射を防止する反射防止機能を有する
層を含む1つ以上の層で形成されているものである。
【0039】本発明の薄膜磁気ヘッドでは、ギャップ層
が、非磁性且つ導電性で、フォトリソグラフィにおける
露光用の光の反射を防止する反射防止機能を有する層を
含む1つ以上の層で形成されていることから、ギャップ
層の上に磁性層を形成する際に、フォトリソグラフィに
おける露光用の光の反射光によってフォトレジストパタ
ーンのくずれ等の悪影響が生じることが防止される。
【0040】また、本発明の薄膜磁気ヘッドでは、反射
防止機能を有する層が、チッ化チタン等の非磁性のチッ
化物よりなるようにしてもよい。
【0041】また、本発明の薄膜磁気ヘッドでは、ギャ
ップ層が、反射防止機能を有する層と非磁性のギャップ
用絶縁層とを含む2つ以上の層で形成されていてもよ
い。また、ギャップ用絶縁層は、アルミナや、チッ化ア
ルミニウムよりなるようにしてもよい。
【0042】また、本発明の薄膜磁気ヘッドでは、反射
防止機能を有する層の厚みが20〜200nmであるの
が好ましい。
【0043】また、本発明の薄膜磁気ヘッドでは、スロ
ートハイトを規定するスロートハイト規定用絶縁層を有
し、このスロートハイト規定用絶縁層が無機系絶縁膜で
形成されていてもよい。また、本発明の薄膜磁気ヘッド
では、更に、読み出し用の磁気抵抗素子を有していても
よい。
【0044】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法は、磁
気的に連結され、且つ記録媒体に対向する側の一部がギ
ャップ層を介して対向する第1の磁極および第2の磁極
とを含み、それぞれ少なくとも1つの層からなる第1の
磁性層および第2の磁性層と、この第1の磁性層および
第2の磁性層の間に配設された薄膜コイルとを有する薄
膜磁気ヘッドの製造方法であって、第1の磁極に対応す
る第1の磁性層を形成する工程と、第1の磁性層の上
に、絶縁層で囲われた薄膜コイルを形成する工程と、絶
縁層の上に、非磁性且つ導電性で、フォトリソグラフィ
における露光用の光の反射を防止する反射防止機能を有
する層を含む1つ以上の層によって、ギャップ層を形成
する工程と、ギャップ層の上に、第2の磁極に対応する
第2の磁性層を形成する工程とを含み、第2の磁性層を
形成する工程が、ギャップ層の上に、フォトリソグラフ
ィにより、第2の磁性層の形成用のフォトレジストパタ
ーンを形成する工程と、フォトレジストパターンをマス
クとして、第2の磁性層を成膜する工程とを含むもので
ある。
【0045】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
では、反射防止機能を有する層が、チッ化チタン等の非
磁性のチッ化物よりなるようにしてもよい。
【0046】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
では、ギャップ層が、反射防止機能を有する層と非磁性
のギャップ用絶縁層とを含む2つ以上の層で形成されて
もよい。また、ギャップ用絶縁層は、アルミナや、チッ
化アルミニウムよりなるようにしてもよい。
【0047】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
では、反射防止機能を有する層の厚みが20〜200n
mであるのが好ましい。
【0048】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
では、薄膜コイルを形成する工程の前に、第1の磁性層
の上に、スロートハイトを規定するスロートハイト規定
用絶縁層を形成する工程を含み、このスロートハイト規
定用絶縁層が無機系絶縁膜で形成されるようにしてもよ
い。また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法では、更
に、読み出し用の磁気抵抗素子を形成する工程を含んで
いてもよい。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。まず、図1ないし図
13を参照して、本発明の一実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの製造方法としての複合型薄膜磁気ヘッドの製造
方法について説明する。なお、図1ないし図12におい
て、(a)はトラック面に垂直な断面を示し、(b)は
磁極部分のトラック面に平行な断面を示している。
【0050】本実施の形態に係る製造方法では、まず、
図1に示したように、例えばアルティック(Al2 3
・TiC)からなる基板1上に、例えばアルミナ(Al
2 3 )よりなる絶縁層2を、約3〜5μm程度の厚み
で堆積する。次に、図2に示したように、絶縁層2上
に、フォトレジスト膜をマスクとして、めっき法にて、
パーマロイ(NiFe)を約3μmの厚みで選択的に形
成して、再生ヘッド用の下部シールド層3を形成する。
【0051】次に、図3に示したように、下部シールド
層3上に、例えばアルミナを100〜200nmの厚み
でスパッタ堆積し、シールドギャップ膜4を形成する。
次に、シールドギャップ膜4上に、再生用のMR素子を
構成するためのMR膜5を、10nm以下の厚みに形成
し、高精度のフォトリソグラフィで所望の形状とする。
次に、シールドギャップ膜4およびMR膜5上に、シー
ルドギャップ膜6を形成して、MR膜5をシールドギャ
ップ膜4,6内に埋設する。
【0052】次に、図4に示したように、シールドギャ
ップ膜6上に、例えばパーマロイよりなる上部シールド
兼下部磁極(以下、下部磁極と記す。)7を、約3〜4
μmの厚みで選択的に形成する。下部磁極7は、本発明
における第1の磁極および第1の磁性層に対応する。
【0053】次に、下部磁極7上に、無機系絶縁膜、例
えばシリコン酸化膜(SiO2 )を約1〜2μmの厚み
で形成した後、テーパエッチングを施して、選択的にパ
ターニングして、エイペックスアングルとスロートハイ
トを規定するための絶縁層8を形成する。なお、絶縁層
8としては、シリコン酸化膜に限らず、アルミナ膜や、
シリコンチッ化膜(SiN)等の他の無機系絶縁膜を用
いてもよい。また、上記膜はスパッタまたはCVD(Ch
emical Vapor Deposition )法にて形成してもよい。
【0054】次に、図5に示したように、絶縁層8上
に、例えば電解めっき法により、例えば銅(Cu)より
なる誘導型の記録ヘッド用の第1層目の薄膜コイル10
を2〜3μmの厚みで形成する。
【0055】次に、図6に示したように、絶縁層8およ
びコイル10上に、フォトレジスト層11を、高精度の
フォトリソグラフィで所定のパターンに形成する。次
に、コイル10の平坦化およびコイル10間の絶縁化の
ために、例えば250°Cの温度で熱処理する。
【0056】次に、フォトレジスト層11上に、例えば
電解めっき法により、例えば銅よりなる第2層目の薄膜
コイル12を2〜3μmの厚みで形成する。次に、フォ
トレジスト層11およびコイル12上に、フォトレジス
ト層13を、高精度のフォトリソグラフィで所定のパタ
ーンに形成し、コイル12の平坦化およびコイル12間
の絶縁化のために、例えば250°Cの温度で熱処理す
る。
【0057】次に、図7に示したように、非磁性材料よ
りなり、導電性を有し、且つフォトリソグラフィにおけ
る露光用の光の反射を防止する反射防止機能を有する記
録ギャップ層15を、例えばスパッタリングにより、2
0〜200nmの厚みで形成する。このような非磁性材
料よりなり、導電性を有し、且つ反射防止機能を有する
膜としては、例えばチッ化チタン(TiN)膜がある。
チッ化チタン膜は、膜厚に応じて、表面の色が薄い黄色
から濃い黄色に変化し、このことから、反射防止機能を
有することが分かる。なお、本実施の形態における記録
ギャップ層15は、チッ化チタン膜に限らず、非磁性
で、導電性を有し、反射防止機能を有するものであれば
よい。このような膜としては、チッ化タンタル(Ta
N)等、いくつかの非磁性の金属チッ化物の膜がある。
また、フォトリソグラフィにおける露光用の光として
は、例えばi線(波長365nm)が用いられるが、こ
れに限らず、g線(波長436nm)、i線カットの広
帯域光、広帯域光、紫外線、エキシマレーザ等のレーザ
光、X線、電子線等でもよい。
【0058】また、記録ギャップ層15は、チッ化チタ
ン膜等の一層で形成してもよいし、アルミナ膜やチッ化
アルミニウム(AlN)膜等の非磁性材料よりなる絶縁
膜と、チッ化チタン膜とを組み合わせて形成する等、非
磁性材料よりなる2つ以上の層で形成してもよい。ただ
し、この場合には、少なくとも最上層は、導電性を有
し、且つフォトリソグラフィにおける露光用の光の反射
を防止する反射防止機能を有するものとする必要があ
る。なお、記録ギャップ層15を形成するための上記非
磁性材料よりなる絶縁膜は、本発明におけるギャップ用
絶縁層に対応する。
【0059】次に、図8に示したように、コイル10,
12よりも後方(図8(a)における右側)の位置にお
いて、磁路形成のために、記録ギャップ層15を部分的
にエッチングする。記録ギャップ層15上に、フォトレ
ジストを塗布し、フォトリソグラフィによりパターニン
グして、フレームめっき法によって上部磁極を形成する
ためのフレーム(外枠)となるフォトレジストパターン
16を形成する。
【0060】次に、図9に示したように、フォトレジス
トパターン16をマスクとし、導電性を有する記録ギャ
ップ層15をシード層として、電解めっき法によって、
上部ヨーク兼上部磁極(以下、上部磁極と記す。)17
を、約3〜5μmの厚みに形成する。なお、コイル1
0,12よりも後方の位置において記録ギャップ層15
がエッチングされて除去された部分では、下部磁極7が
シード層となる。上部磁極17は、本発明における第2
の磁極および第2の磁性層に対応する。この上部磁極1
7は、コイル10,12よりも後方の位置において、下
部磁極7と接触し、磁気的に連結されている。次に、図
10に示したように、フォトレジストパターン16を除
去する。
【0061】次に、図11に示したように、上部磁極1
7をマスクとして、例えばイオンミリングによって、記
録ギャップ層15と下部磁極7を、約0.5μm程度エ
ッチングして、トリム構造を形成する。
【0062】次に、図12に示したように、上部磁極1
7上に、例えばアルミナよりなるオーバーコート層18
を形成する。最後に、スライダの機械加工を行って、記
録ヘッドおよび再生ヘッドのトラック面(エアベアリン
グ面)を形成して、薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0063】図13は、本実施の形態に係る製造方法に
よって製造される薄膜磁気ヘッドの平面図である。な
お、この図では、オーバーコート層18を省略してい
る。また、この図は、スライダの機械加工を行う前の状
態を表している。この図において、THはスロートハイ
トを表しており、このスロートハイトTHは、絶縁層8
の磁極部分側の端縁によって規定される。
【0064】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、記録ギャップ層15を、非磁性で、導電性を有し、
反射防止機能を有するものとし、この記録ギャップ層1
5上に、上部磁極17を電解めっき法で形成する場合の
フレーム(外枠)となるフォトレジストパターン16を
形成するようにしたので、フォトリソグラフィの露光時
に、露光用の光が、電極膜で反射し、この反射光によっ
てフォトレジストパターンのくずれ等の悪影響が生じる
ことを防止することができる。その結果、上部磁極17
の側壁が丸みを帯びずに垂直に形成される等、上部磁極
17を所望の形状に正確に形成することが可能となる。
このように、本実施の形態によれば、磁極幅を正確に制
御でき、狭トラック構造とするための上部磁極17を精
度よく形成することが可能となる。また、本実施の形態
によれば、精度よく形成された上部磁極17をマスクと
して記録ギャップ層9と下部磁極7をエッチングするこ
とにより、正確に、所望の形状のトリム構造を形成でき
るので、狭トラックの書き込み時に発生する磁束の広が
りによる実効トラック幅の増加を防止することができ
る。
【0065】なお、記録ギャップ層15における反射防
止機能は、それがない場合に比べて、数%程度反射率を
低減するだけでも、露光用の光の反射光による悪影響の
防止に効果を発揮する。記録ギャップ層15としてチッ
化チタン膜を用いた場合、反射率の低減率は、厚みに応
じて変化するが、10〜70%程度の反射率の低減率の
実現が可能である。特に、チッ化チタン膜では、膜厚を
50〜100nm程度にすると、表面が濃い黄色に変色
し、反射率の低減率が大きくなる。
【0066】また、記録ギャップ層15としてチッ化チ
タン膜を用いると、フォトレジストがシャープに切れる
ので、フォトレジストパターン16におけるスカム(レ
ジスト残り)を防止でき、特に、磁極幅を正確に制御で
き、狭トラック構造とするための上部磁極17を精度よ
く形成することが可能となる。
【0067】また、本実施の形態によれば、記録ギャッ
プ層15が反射防止膜を兼ねているので、特開平9−1
80127号公報に示されるように記録ギャップ層とは
別に反射防止膜を形成する場合に比べて、反射防止膜を
形成する工程および反射防止膜を除去する工程が不要に
なり、工程を少なくすることができる。
【0068】また、本実施の形態によれば、反射防止膜
を除去する必要がないことから、フォトレジストパター
ン間の反射防止膜の残りを防止できるので、細部におい
ても上部磁極17を正確に形成することが可能となる。
【0069】また、本実施の形態によれば、チッ化チタ
ンを記録ギャップ層15に使うことができる。このチッ
化チタンによる記録ギャップ層15は、従来のアルミナ
による記録ギャップ層に比べて、膜質がよく、ピンホー
ルが少ないため、上質な記録ギャップ層となり、薄膜磁
気ヘッドの信頼性を向上させることができる。更に、同
様の理由から、記録ギャップ層15の膜厚を薄くできる
ため、記録ヘッドの特性を向上させることができる。
【0070】また、本実施の形態では、スロートハイト
を規定する絶縁層8を、無機系絶縁膜で形成したので、
コイル10,12を形成する際の250°C程度の温度
による熱処理によって、絶縁層8の端縁の位置変動(パ
ターンシフト)およびプロファイル悪化が生じることが
ない。そのため、スロートハイトの正確な制御が可能に
なる。更に、MRハイトの正確な制御や、エイペックス
アングルの正確な制御も可能となる。
【0071】また、本実施の形態では、スロートハイト
を規定する絶縁層8を、無機系絶縁膜で形成したので、
めっき法によりコイル10,12を形成する際における
シード層のエッチングの際や、トリム構造を形成するた
めに記録ギャップ層15と下部磁極7をエッチングする
際における絶縁層8の位置変動がなく、これによって
も、スロートハイトの正確な制御が可能となる。
【0072】このようにして、本実施の形態によれば、
磁極幅、スロートハイト、MRハイトおよびエイペック
スアングルが正確に制御され、且つ狭トラックの書き込
み時に発生する磁束の広がりによる実効トラック幅の増
加を防止できる、高性能の狭トラック構造の薄膜磁気ヘ
ッドを製造することが可能となる。
【0073】また、本実施の形態によれば、下部磁極
(上部シールド)7とコイル10,12の間に、厚い絶
縁層8を形成できるので、下部磁極(上部シールド)7
とコイル10,12との間に、大きな絶縁耐圧を得るこ
とができると共に、コイル10,12からの磁束を漏れ
を低減することができる。
【0074】なお、本実施の形態において、上部磁極1
7には、例えばNiFe(Ni:80%,Fe:20
%)が用いられるが、これに限らず、NiFe(Ni:
50%,Fe:50%)、チッ化鉄(FeN)、Fe−
Co−Zrのアモルファス等の高飽和磁束密度材を用い
てもよいし、これらの材料を2種類以上重ねて使用して
もよい。また、下部磁極7としても、NiFeと上記の
高飽和磁束密度材を重ねた磁性材料を用いてもよい。
【0075】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、例えば、上記実施の形態では、複合型薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法について説明したが、本発明は、書き込
み用の誘導型磁気変換素子を有する記録専用の薄膜磁気
ヘッドや記録・再生兼用の薄膜磁気ヘッドにも適用する
ことができる。また、本発明は、書き込み用の素子と読
み出し用の素子の積層の順序を入れ換えた構造の薄膜磁
気ヘッドにも適用することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし9の
いずれかに記載の薄膜磁気ヘッドまたは請求項10ない
し18のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法に
よれば、ギャップ層を、非磁性且つ導電性で、フォトリ
ソグラフィにおける露光用の光の反射を防止する反射防
止機能を有する層を含む1つ以上の層で形成したので、
ギャップ層の上に磁性層を形成する際に、フォトリソグ
ラフィにおける露光用の光の反射光によってフォトレジ
ストパターンのくずれ等の悪影響が生じることを防止で
き、磁極幅の正確な制御が可能になるという効果を奏す
る。更に、ギャップ層が、反射防止機能を有しているの
で、ギャップ層とは別に反射防止膜を形成する場合に比
べて、反射防止膜を形成する工程および反射防止膜を除
去する工程が不要になり、薄膜磁気ヘッドの製造におけ
る工程を少なくすることができると共に、細部において
も磁性層を正確に形成することが可能になるという効果
を奏する。
【0077】また、請求項3記載の薄膜磁気ヘッドまた
は請求項12記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれ
ば、ギャップ層を形成する反射防止機能を有する層が、
チッ化チタンよりなるようにしたので、特に、フォトレ
ジストがシャープに切れるので、フォトレジストパター
ンにおけるスカムを防止でき、磁性層を精度よく形成す
ることが可能になるという効果を奏する。
【0078】また、請求項8記載の薄膜磁気ヘッドまた
は請求項17記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれ
ば、スロートハイトを規定するスロートハイト規定用絶
縁層を無機系絶縁膜で形成したので、更に、スロートハ
イト規定用絶縁層の位置変動を防止でき、スロートハイ
トの正確な制御が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの
製造方法における一工程を説明するための断面図であ
る。
【図2】図1に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図3】図2に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図4】図3に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図5】図4に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図6】図5に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図7】図6に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図8】図7に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図9】図8に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図10】図9に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図11】図10に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図12】図11に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図13】本発明の一実施の形態に係る製造方法によっ
て製造される薄膜磁気ヘッドの平面図である。
【図14】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法における一
工程を説明するための断面図である。
【図15】図14に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図16】図15に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図17】図16に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図18】図17に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図19】図18に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図20】図19に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図21】図20に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図22】図21に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図23】従来の薄膜磁気ヘッドにおけるトラック面に
垂直な断面を示す断面図である。
【図24】従来の薄膜磁気ヘッドにおける磁極部分のト
ラック面に平行な断面を示す断面図である。
【符号の説明】
1…基板、2…絶縁層、3…下部シールド層、4,6…
シールドギャップ膜、5…MR膜、7…下部磁極、8…
絶縁層、10,12…薄膜コイル、11,13…フォト
レジスト層、15…記録ギャップ層、16…フォトレジ
ストパターン、17…上部磁極、18…オーバーコート
層。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気的に連結され、且つ記録媒体に対向
    する側の一部がギャップ層を介して対向する2つの磁極
    を含む少なくとも2つの磁性層と、この少なくとも2つ
    の磁性層あるいはこれらに連結された他の磁性層の間に
    配設された薄膜コイルとを有する薄膜磁気ヘッドであっ
    て、 前記ギャップ層が、非磁性且つ導電性で、フォトリソグ
    ラフィにおける露光用の光の反射を防止する反射防止機
    能を有する層を含む1つ以上の層で形成されていること
    を特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記反射防止機能を有する層が非磁性の
    チッ化物よりなることを特徴とする請求項1記載の薄膜
    磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記非磁性のチッ化物がチッ化チタンで
    あることを特徴とする請求項2記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ギャップ層が、前記反射防止機能を
    有する層と非磁性のギャップ用絶縁層とを含む2つ以上
    の層で形成されていることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記ギャップ用絶縁層が、アルミナより
    なることを特徴とする請求項4記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記ギャップ用絶縁層が、チッ化アルミ
    ニウムよりなることを特徴とする請求項4記載の薄膜磁
    気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記反射防止機能を有する層の厚みが2
    0〜200nmであることを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 スロートハイトを規定するスロートハイ
    ト規定用絶縁層を有し、このスロートハイト規定用絶縁
    層が無機系絶縁膜で形成されていることを特徴とする1
    ないし7のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 更に、読み出し用の磁気抵抗素子を有す
    ることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載
    の薄膜磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 磁気的に連結され、且つ記録媒体に対
    向する側の一部がギャップ層を介して対向する第1の磁
    極および第2の磁極を含み、それぞれ少なくとも1つの
    層からなる第1の磁性層および第2の磁性層と、この第
    1の磁性層および第2の磁性層の間に配設された薄膜コ
    イルとを有する薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、 前記第1の磁極に対応する第1の磁性層を形成する工程
    と、 前記第1の磁性層の上に、絶縁層で囲われた薄膜コイル
    を形成する工程と、 前記絶縁層の上に、非磁性且つ導電性で、フォトリソグ
    ラフィにおける露光用の光の反射を防止する反射防止機
    能を有する層を含む1つ以上の層によって、ギャップ層
    を形成する工程と、 前記ギャップ層の上に、前記第2の磁極に対応する第2
    の磁性層を形成する工程とを含み、 前記第2の磁性層を形成する工程が、 前記ギャップ層の上に、フォトリソグラフィにより、前
    記第2の磁性層の形成用のフォトレジストパターンを形
    成する工程と、 前記フォトレジストパターンをマスクとして、前記第2
    の磁性層を成膜する工程とを含むことを特徴とする薄膜
    磁気ヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記反射防止機能を有する層が非磁性
    のチッ化物よりなることを特徴とする請求項10記載の
    薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記非磁性のチッ化物がチッ化チタン
    であることを特徴とする請求項11記載の薄膜磁気ヘッ
    ドの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記ギャップ層が、前記反射防止機能
    を有する層と非磁性のギャップ用絶縁層とを含む2つ以
    上の層で形成されることを特徴とする請求項10ないし
    12のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記ギャップ用絶縁層が、アルミナよ
    りなることを特徴とする請求項13記載の薄膜磁気ヘッ
    ドの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記ギャップ用絶縁層が、チッ化アル
    ミニウムよりなることを特徴とする請求項13記載の薄
    膜磁気ヘッドの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記反射防止機能を有する層の厚みが
    20〜200nmであることを特徴とする請求項10な
    いし15のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  17. 【請求項17】 前記薄膜コイルを形成する工程の前
    に、前記第1の磁性層の上に、スロートハイトを規定す
    るスロートハイト規定用絶縁層を形成する工程を含み、
    このスロートハイト規定用絶縁層が無機系絶縁膜で形成
    されることを特徴とする10ないし16のいずれかに記
    載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  18. 【請求項18】 更に、読み出し用の磁気抵抗素子を形
    成する工程を含むことを特徴とする請求項10ないし1
    7のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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CN100346393C (zh) * 2004-03-30 2007-10-31 日立环球储存科技荷兰有限公司 带有非磁性籽层间隙结构的感应磁头及其制造方法

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