JP2001242152A - 発色画像測定セット、発色画像測定用シート容器の固定治具及び発色画像測定方法 - Google Patents

発色画像測定セット、発色画像測定用シート容器の固定治具及び発色画像測定方法

Info

Publication number
JP2001242152A
JP2001242152A JP2000050703A JP2000050703A JP2001242152A JP 2001242152 A JP2001242152 A JP 2001242152A JP 2000050703 A JP2000050703 A JP 2000050703A JP 2000050703 A JP2000050703 A JP 2000050703A JP 2001242152 A JP2001242152 A JP 2001242152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color image
fixing jig
image
color
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000050703A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3604316B2 (ja
Inventor
Nobukazu Haneda
信和 羽田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Junyaku Co Ltd
Original Assignee
Sanko Junyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanko Junyaku Co Ltd filed Critical Sanko Junyaku Co Ltd
Priority to JP2000050703A priority Critical patent/JP3604316B2/ja
Publication of JP2001242152A publication Critical patent/JP2001242152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3604316B2 publication Critical patent/JP3604316B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像入力装置、例えばイメージスキャナー
による発色画像の読み込みを正確かつ鮮明に行うことが
でき、検体の取り外し、取り付けが容易で多数検体の
測定が円滑に行え、少量検体においても、1検体から
単独の測定が可能、画像入力装置、例えばイメージス
キャナー機械間の誤差を吸収することでソフトの共通化
を図り、ソフトバージョンアップが容易となるようにし
た発色画像測定セット、発色画像測定用シート容器の固
定治具及び発色画像測定方法を提供する。 【解決手段】 発色画像測定用シート容器(A)及び発
色画像測定用シート容器の固定治具(B)からなり、下
記発色画像測定用シートを収容配置した発色画像測定用
シート容器(A)の表面側を上記固定治具(B)を介し
て画像入力装置の入力面に配設し、該発色画像を画像入
力することによって複数個の発色画像の測定を同時に行
うことができるようにしたことを特徴とする発色画像測
定セット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料検体、例え
ば、便中のヒトヘモグロビンをイムノクロマトグラフィ
( Immuno Chromatography:以下ICG法ということが
ある)の免疫反応によって測定するにあたり、イムノク
ロマトグラフィにおけるニトロセルロース支持体(以下
ICGシートということがある)上に形成される発色像
を画像処理することによって行なう際に有効に用いられ
る発色画像測定セット、発色画像測定用シート容器の固
定治具及び発色画像測定方法に関する。
【0002】
【関連技術】イムノクロマトグラフィは、抗原抗体反応
の高い特異性と検出感度を利用して抗原または抗体を測
定する方法として知られるイムノアッセイ(Immunoassa
y :免疫測定法)をクロマトグラフィに応用したもので
あり、ラテラルフローアッセイとも呼ばれる。このIC
G法は、検出すべき検体と特異的に反応する物質(ラベ
ル物質)を固相化したICGシートを用いる検体の測定
方法である。
【0003】例えば、便中ヒトヘモグロビン(以下Hb
ということがある)の測定をICG法で行なう場合につ
いて、図22〜図24を参照して説明する。ニトロセル
ロース支持体12の一端部分の標識部位16にラテック
ス粒子標識抗ヒトヘモグロビン抗体(以下抗Hbという
ことがある)を固相化し、また他端部分の測定バンド2
0に抗Hb22を固相化してICGシート14を作成す
る。
【0004】このICGシート14の一端部の試料検体
滴下部25に試料検体24を加えると該試料検体24は
該ICGシート14に沿って他端方向に移行し、測定バ
ンド20において試料検体24中のHb26と抗Hb2
2とラテックス粒子標識抗Hb18との複合体28が形
成される。この複合体28が形成されると、該測定バン
ド20に形成された複合体28が発色するため該測定バ
ンド20には発色像が形成されることとなる。この測定
バンド20における発色の有無でヒトヘモグロビンの有
無の判定を行なう。
【0005】つまり、ICGシート14の測定バンド2
0での発色がない場合には、陰性と判断し、発色した場
合は、陽性と判断される。Hb26の量が多い程発色濃
度が濃くなる。ラテックス粒子標識抗Hb18に用いら
れるラテックス粒子が着色されているためにその着色さ
れた色が測定複合体28の形成により集合して発色する
こととなる。
【0006】ラテックス粒子は所望の色に着色すること
ができるが、通常は判定が容易なように、赤や青等の原
色が用いられる。図示の例では赤色に着色したラテック
ス粒子を用いた場合について説明した。また、上記ラテ
ックス粒子に代えて金コロイド粒子が用いられることも
ある。
【0007】図23及び図24において、30は上記測
定バンド20の外側に設けられたコントロールバンドで
ある。該コントロールバンド30には抗ウサギIgG3
2が固相化されている。この場合、ニトロセルロース支
持体12の標識部位16には、前記したラテックス粒子
標識抗Hb18とともにラテックス粒子標識ウサギIg
G34が固相化される。
【0008】このように構成したICGシート14の一
端部に試料検体24を加えると、該ラテックス粒子標識
ウサギIgG34が該ICGシート14に沿って他端方
向に移行し、コントロールバンド30において抗ウサギ
IgG32とラテックス粒子標識ウサギIgG34との
コントロール複合体36が形成され、前記した測定複合
体28とは異なる発色(図示の例では青色)を行なう。
【0009】このコントロール複合体36の発色によ
り、試料検体24が間違いなくICGシート14上に添
加されたかを確認することができる。したがって、陰
性、陽性の判定パターンは次の3種類となる。陰性:
赤色無、青色有。陽性:赤色有、青色有。判定不
能:赤色無、青色無。従来はこの判定を目視によって行
なっていたがヒトヘモグロビン量の正確な値を測定する
ことは不可能であった。
【0010】このような、イムノクロマトグラフィ(ラ
テラルフローアッセイ)は、特開平10−160736
号公報などに開示されている。
【0011】一方、ニトロセルロースのような薄い膜、
濾紙及びメンブレン等で分画された蛋白等の濃淡を測定
する比色測定法として、デンシトメトリーが知られてい
る。このデンシトメトリーは、ヒト血清全体の蛋白分画
のパターンを測定する研究的要素の高い方法であるが、
近年この原理を応用して臨床試薬の測定に用いられてい
る。
【0012】そこで、本発明者は、上記したイムノクロ
マトグラフィ法における目視判定の不正確を解消すべ
く、この判定に対してデンシトメーターが適用できない
かについて検討した。
【0013】しかし、本発明者の検討によれば、デンシ
トメーターは、次のような欠点を有しているので、上記
した判定に用いるには不適当であった。デンシトメー
ターは汎用機であるため、ベースラインの設定や各種計
測条件の設定をユーザーが設定しなければならない。
測定感度が良好でない。計測バンドをそのまま輪切りに
した計測方法のため、ICG法に付随する計測誤差(試
薬・検体の拡散速度の不均一、シートのバラツキ等によ
る)を同時に計測データとしてしまう。測定可能な濃
度範囲が狭く限定されてしまう。測定値を算出するま
でに時間がかかるので多数検体処理が難かしい。測定時
間は、1検体あたり3〜5分が必要である。CCDカ
メラ、ビデオカメラを使用するので小型軽量化するのが
難かしくコストが高くなってしまう。
【0014】既に本発明者は、上記したICG法の判定
方法については、免疫反応における測定システムの構築
を可能とし、しかも画像入力装置、表計算ソフト、コン
ピュータ等の市販品の若干の改造で、上記測定システム
は利用できるため、コスト低減を図ることができ、抗原
−抗体反応や酵素−基質反応における反応の極大値及び
収束についてのデータ解析が容易となり、従来から画像
解析により行なっていた凝集像の自動判定についても応
用可能で、この分野においても廉価なシステム構成を可
能としたICG法による検体の画像処理測定方法を提案
している。(特開平10−274653号公報参照)。
【0015】しかしながら、イムノクロマトグラフィに
よる免疫反応において、その測定対象には、便中ヒトヘ
モグロビン以外にも尿、血液(血清、血漿)または体液
(脳液、髄液、腹水等)等があるが、これらの検体には
検体自体にそれぞれ特有の色調がある場合がある。例え
ば、緑便と呼ばれる緑色がかった便検体や、血漿検体の
場合は溶血の影響や、喀痰検体の場合は残留食物色素の
影響などによる色調である。このような検体の色調は、
イムノクロマトグラフィによる免疫反応を展開させた上
での発色像のバックグラウンド(背景色)となり、発色
像の色調に影響を与える。
【0016】例えば、試料検体が緑便(緑色がかった
便)であり、赤色に着色したラテックス粒子をラベル物
質として、免疫反応により発色せしめた場合、バックグ
ラウンドとなる該試料検体の緑色(RGB=0:25
5:0)は、ラベル物質の赤色(RGB=255:0:
0)と補色に近い関係となるために、発色像は赤色では
なく黒色(RGB=0:0:0)に近くなってしまった
り、バックグラウンドの緑色が多い場合には、発色部位
全体が緑色を帯びてしまい赤色の発色像が判別できない
ことがある。
【0017】また、イムノクロマトグラフィ免疫反応に
用いられるラベル物質は、近年多様化しており、ラテッ
クス、金、銀、鉄、セレニュウム、硫黄、テルニウム、
炭素、染料嚢、酵素、酵素−染料複合などがある。これ
らラベル物質はそれぞれに色調が異なっている。特にラ
テックスなどは着色自在であり、また金コロイドなどは
その粒子径によっても色調が異なる。そのため、どの色
成分を捉えて測定するかによって測定値は大きく異な
る。
【0018】上記従来技術の画像処理測定方法では、画
像入力装置から可視領域の光を取り込み、すべて色情報
を取り込んでいる。これは光の三原色R、G、Bの数値
で表される色情報である。この色情報には、上述したバ
ックグラウンド(背景色)や、ラベル物質自体の色調が
混色されているが、上記従来技術では、色情報に対する
これらの影響は考慮されていない。
【0019】そのため、上記従来技術では、次のような
問題が生じている。バックグラウンド(背景色)の影
響で発色像の色調が変色または消失し、測定すべき色成
分を正確に測定することができない。多様化したラベ
ル物質や着色自在なラベル物質による発色像の濃度を測
定する場合には、どの色成分を捉えて測定するかで測定
値が大きく異なる。したがって、バックグラウンドを
有し且つ色調の異なるラベル物質による発色像を正確に
処理測定することは困難である。
【0020】本発明者は、免疫反応による発色画像の処
理測定方法について、さらなる改良を行なうべく、鋭意
研究を重ね、免疫反応、特にイムノクロマトグラフィに
おける発色画像の処理測定方法において、バックグラウ
ンド(背景色)を有する発色像であっても該バックグラ
ウンドの影響を除去して測定可能で、また、ラベル物質
の多様化に伴うラベル物質自体の色調の違いによっても
測定すべき色成分を捉えて測定可能で、さらに、バック
グラウンドを有し且つ色調の異なるラベル物質による発
色像であっても正確に処理測定可能とし、さらにまた、
従来から画像解析により行なっていた凝集像の自動判定
についても応用可能で、しかも、従来装置に対して新た
な設備を追加することなく導入可能であり、廉価なシス
テム構成を可能とした免疫反応における発色画像の処理
測定方法についても既に提案している(特願平11−1
49692号)。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明者による上記各
提案は、発色画像の処理測定についての原理的な究明を
主眼とした研究の成果を提示したものであるが、現場的
な測定作業の効率化及びコストダウンを図るための測定
用セット、測定用治具や具体的な測定手順等についての
研究はいまだ充分にはなされていなかった。
【0022】本発明は、上記した点に鑑みなされたもの
で、画像入力装置、例えばイメージスキャナーによる
発色画像の読み込みを正確かつ鮮明に行うことができ、
検体の取り外し、取り付けが容易で多数検体の測定が
円滑に行え、少量検体においても、1検体から単独の
測定が可能、画像入力装置、例えばイメージスキャナ
ー機械間の誤差を吸収することでソフトの共通化を図
り、ソフトバージョンアップが容易となるようにした発
色画像測定セット、発色画像測定用シート容器の固定治
具及び発色画像測定方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の発色画像測定セットは、(A)試料検体滴
下部と滴下された試料検体が陽性の場合に発色する測定
バンドと試料検体が滴下されると発色するコントロール
バンドを備えた発色画像測定用シート、及び表面側に嵌
合突部を形成するとともに該嵌合突部に窓部を開口しか
つ該発色画像測定用シートを内部に収納する容器本体を
有し、該収納された発色画像測定用シートの試料検体滴
下部と測定バンドとコントロールバンドとが該窓部を介
して外部から目視可能に配置されてなる発色画像測定用
シート容器、及び(B)複数個の上記発色画像測定用シ
ート容器を着脱自在に同時に嵌着することのできる発色
画像測定用シート容器の固定治具からなり、該発色画像
測定用シートを収容配置した発色画像測定用シート容器
(A)の表面側を上記固定治具(B)を介して画像入力
装置の入力面に配設し、該発色画像を画像入力すること
によって複数個の発色画像の測定を同時に行うことがで
きるようにしたことを特徴とする。
【0024】本発明の発色画像測定用シート容器の固定
治具は、上記した発色画像測定セットに用いられる発色
画像測定用シート容器の固定治具であって、複数個の前
記発色画像測定用シート容器を前記嵌合突部を介して着
脱自在に嵌着する保持嵌着孔を複数個開穿したことを特
徴とする。
【0025】前記発色画像測定用シート容器の嵌合突部
を長尺状に形成しかつ長手方向両端部の形状を非対称と
し、該嵌合突部の形状に対応して前記保持嵌着孔を長孔
状としかつ長手方向両端部の形状を非対称、即ち互いに
異形としておけば、発色画像測定用シート容器を上下さ
かさまにセットするという事故は未然に防止される。
【0026】複数個の前記発色画像測定用シート容器を
1枚の保持シートに着脱可能に右から左へ番号順に並列
状態で取付け、該保持シートに並列配置された状態の複
数個の該発色画像測定用シート容器の表面側を前記固定
治具の保持嵌着孔に該固定治具の裏面側から嵌着させる
に際し、該発色画像測定用シート容器の配置番号順が該
保持嵌着孔の位置から判別できるように該固定治具の裏
面の保持嵌着孔の列の近傍に右から左へ順に番号を表記
しておけば、保持嵌着孔の番号と試料検体の順番とを容
易に一致させることができる。
【0027】前記固定治具の少なくとも表面側を暗色と
しておけば、画像入力装置による読み込みの際、発色画
像を鮮明に読み込むことができる。
【0028】前記固定治具の厚さを0.5〜2mmとしておけ
ば、画像入力装置、特にイメージスキャナーによる発色
画像の読み込みに際し、鮮明な画像を結ばせることが可
能である。
【0029】本発明の発色画像測定方法の第1の態様
は、(1)測定すべき試料検体を試料滴下部に滴下した
発色画像測定用シート容器をその嵌合突部を介して上記
した固定治具の保持嵌着孔に嵌着し該発色画像測定用シ
ート容器を嵌着した上記固定治具を画像入力装置の入力
面に配設する工程と、(2)該固定治具に嵌着された発
色画像測定用シート容器の発色画像を画像入力装置に読
み込む工程と、(3)読み込み画像とパソコンのディス
プレイ上に予め設定された所定の基準線を比較する工程
と、(4)読み込み画像が所定の基準線内に位置するか
否かを判断する工程と、(5)該発色画像が該基準線内
に位置しない場合には、上記固定治具の上記入力面上の
配設位置を微調整する工程と、(6)該固定治具の位置
の微調整後の固定治具に嵌着された発色画像測定用シー
ト容器の発色画像に対して該発色画像が該基準線内に位
置するまで上記(3)(4)(5)の工程を繰り返す工
程と、(7)該発色画像が該基準線内に位置すると、該
固定治具の位置の調整を完了し、該発色画像の測定を開
始する工程とよりなることを特徴とする。
【0030】本発明の発色画像測定方法の第2の態様
は、(1)測定すべき試料検体を試料滴下部に滴下した
発色画像測定用シート容器をその嵌合突部を介して上記
した固定治具の保持嵌着孔に嵌着し該発色画像測定用シ
ート容器を嵌着した上記固定治具を画像入力装置の入力
面に配設する工程と、(2)該固定治具に嵌着された発
色画像測定用シート容器の発色画像を画像入力装置に読
み込む工程と、(3)読み込み画像とパソコンのディス
プレイ上に予め設定された所定の基準線を比較する工程
と、(4)読み込み画像が所定の基準線内に位置するか
否かを判断する工程と、(5)該発色画像が該基準線内
に位置しない場合には、該発色画像の読み込み範囲位置
を変更する工程と、(6)読み込み範囲位置の変更後、
固定治具に嵌着された発色画像測定用シート容器の発色
画像に対して該発色画像が該基準線内に位置するまで上
記(3)(4)(5)の工程を繰り返す工程と、(7)
該発色画像が該基準線内に位置すると、該読み込み範囲
の位置調整を完了し、該発色画像の測定を開始する工程
とよりなることを特徴とする。
【0031】上記画像入力装置としては、イメージスキ
ャナーが好適に用いられる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明するが、本発明の技術思想から逸脱
しない限り図示例以外にも種々の変形が可能なことはい
うまでもない。
【0033】図1は本発明の発色画像測定用シート容器
の上面図、図2は図1の上面側から見た分解斜視図、図
3は図1の下面側から見た分解斜視図、図4は発色画像
測定用シートの断面図、図5は発色画像測定用シート容
器の固定治具の上面図、図6は図5の下面図、図7は発
色画像測定用シート容器を固定治具の保持嵌着孔に嵌着
させる前の状態を上面側から見た斜視図、図8は図7の
状態を下面側から見た斜視図、図9は図7の状態から発
色画像測定用シート容器を固定治具の保持嵌着孔に嵌着
させた状態の上面図、図10は図9の状態の下面図、図
11は図10の斜視図、図12は本発明方法の第1の態
様の手順を示すフローチャート、図13は本発明方法の
第2の態様の手順を示すフローチャート、図14は本発
明方法を実施するための装置における各部材の配列を示
すブロック図、図15はイメージスキャナーの入力面上
方に固定治具を位置させた状態を示す斜視説明図、図1
6は固定治具の保持嵌着孔と発色画像の位置関係を示す
図面で、(a)は上面説明図、(b)は断面図、図17
はイメージスキャナーの入力面の断面的説明図、図18
は発色済の発色画像測定用シートを収納したシート容器
を保持シート上に並列状態に配設した状態を示す上面
図、図19はコンピュータのディスプレイ上に読み込ま
れた発色画像の調整前の画像を示す図面、図20は図1
9の調整後の画像を示す図面、図21は発色画像の測定
結果を表示するコンピュータの画面を示す図面である。
【0034】図1は本発明に係る発色画像測定セット4
8を構成する発色画像測定用シート容器(以下シート容
器ということがある)50を示す。該シート容器50
は、発色画像測定用シート(以下測定用シートというこ
とがある)14、及び該測定用シート14を内部に収納
する容器本体52を有している。該容器本体52の表面
側には嵌合突部54が形成され、該嵌合突部54には窓
部56,58が開口されている。該窓部56,58は、
図示例で2個設けた場合を示したが、窓部56,58を
一緒にして一個の窓部であっても特別問題はない。該容
器本体52の内部には、該嵌合突部54に対応して測定
用シート14を収納する空間60が形成されており、測
定用シート14を空間60に収納すると、該測定用シー
ト14が脱落しないように着脱可能なカバープレート6
2によって裏面側から該空間60は閉鎖される。
【0035】測定用シート14は、図22〜図24に示
したICGシートと同様の構成、即ち試料検体が滴下さ
れる試料検体滴下部25、滴下された試料検体が陽性の
場合に発色する測定バンド20及び試料検体が滴下され
ると発色するコントロールバンド30を有している。
【0036】この測定用シート14の具体的構成につい
て図4とともに説明する。該測定用シート14は、中央
部にシート本体14a、上面側はカバーシート14b及
び下面側はバッキングシート14cからなるラミネート
構造となっている。該シート本体14aにおいて、その
基端部に試料滴下部25、その中央部には図23及び図
24に示したように標識部位16、測定バンド20及び
コントロールバンド30がそれぞれ形成されている。該
シート本体14の先端部には吸収パッド部40が形成さ
れている。該吸収パッド部40は試料検体滴下部25に
試料検体が滴下されると、スムーズに先端方向に移動す
るように試料検体を吸収する作用を行う。
【0037】図5〜図11において、64は発色画像測
定用シート容器50を固定する固定治具である。66は
該固定治具64に穿設された複数個(図示例では5個が
2列で10個)の保持嵌着孔で、前記容器本体52の表
面側に突設された嵌合突部54を嵌着することによって
シート容器50が保持されるようになっている。
【0038】該保持嵌着孔66は、前記嵌合突部54の
形状に対応して形成されることが必要であり、図示例の
ように嵌合突部54を長尺状に形成しかつ長手方向両端
部の形状を非対称、即ち互いに異形(上部が半円形、下
部は角形)とした場合には、該保持嵌着孔66も長孔状
としかつ長手方向両端部の形状を非対称、即ち互いに異
形(上部が半円形、下部は角形)とされることが必要で
ある。これによって、シート容器50を保持嵌着孔66
に保持させる際に上下さかさまにセットするという事故
は未然に防止される。
【0039】該固定治具64の裏面64bの保持嵌着孔
66の列の近傍に右から左へ順に番号を表記しておけ
ば、複数個(図示例では5個×2列で10個)のシート
容器50を1枚の保持シート68に着脱可能(例えば、
保持シート68の一面を粘着面とすることによって)に
右から左へ番号順に並列状態で取付け(図7、図8、図
10、図11及び図18)、該保持シート68に並列配
置された状態の複数個のシート容器50の表面側を該固
定治具64の保持嵌着孔66に該固定治具64の裏面側
から嵌着させるに際し、該シート容器50の配置番号順
が該保持嵌着孔66の位置から判別できる便利さがあ
る。
【0040】該固定治具64の色については特別の限定
はないが、少なくともその表面64aを黒色等の暗色と
しておけば、画像入力装置による読み込みの際、発色画
像を鮮明に読み込むことができる利点がある。
【0041】また、該固定治具64の厚さd[図16
(b)]を0.5〜2mmとしておけば、後述するように画像
入力装置70、特にイメージスキャナーによる発色画像
の読み込みに際し、鮮明な画像を結ばせることが可能で
ある。
【0042】上記したシート容器50及び固定治具64
からなる発色画像測定セット48を用いて発色画像の測
定を行う場合について以下に説明する。
【0043】本発明方法を実施するための装置は、図1
2に示すごとく、画像入力装置70、例えばイメージス
キャナーやCCDカメラ/ビデオカメラと、パソコンか
ら構成されるデータ解析部72と、プリンター74やデ
ィスプレイ76から構成される出力装置を有している。
【0044】本発明の発色画像の測定方法の第1の態様
においては、図13に示すごとく、まず、シート容器5
0の入力面への配置が行われる(ステップ100)。即
ち、測定すべき試料検体を試料滴下部25に滴下したシ
ート容器50(図18)をその嵌合突部54を介して固
定治具64の保持嵌着孔66に嵌着し、該シート容器5
0を嵌着した固定治具66を画像入力装置、例えばイメ
ージスキャナー70の入力面70aに配置する。
【0045】次いで、測定シート14の測定バンド20
及びコントロールバンド30の発色画像20a,30a
の読み込みが行われる(ステップ101)。即ち、固定
治具64に嵌着されたシート容器50の発色画像を画像
入力装置(イメージスキャナー)70に読み込む。
【0046】さらに、この読み込み画像、即ち測定バン
ド20及びコントロールバンド30における発色画像2
0a,30aとパソコン72のディスプレイ76上に予
め設定された所定の基準線78a,78b,80a,8
0b,82a,82b,84a,84bを比較し(ステ
ップ102)、読み込み画像、即ち測定バンド20及び
コントロールバンド30における発色画像20a,30
aが所定の基準線78a,78b,80a,80b,8
2a,82b,84a,84b内に位置するか否かを判
断する(ステップ103)。最初の読み込みにおいて
は、図19に示すごとく、測定バンド20及びコントロ
ールバンド30における発色画像20a,30aは基準
線78a,78b,80a,80b,82a,82b,
84a,84bの外に位置したり、交差したりしている
ことが多い。
【0047】発色画像20a,30aが基準線78a,
78b,80a,80b,82a,82b,84a,8
4b内に位置していないと、発色画像の正確な測定はで
きないので、発色画像20a,30aが基準線78a,
78b,80a,80b,82a,82b,84a,8
4b内に位置するように固定治具64の入力面70a上
の位置を微調整する(ステップ104)。固定治具64
の微調整後のシート容器の発色画像に対して再度読み込
み(ステップ101)、読み込み画像と基準線の比較
(ステップ102)及び読み込み画像が基準線内に位置
するか否かをを判断する(ステップ103)という3つ
のステップを、発色画像が基準線内に位置するようにな
るまで繰り返す。
【0048】図20に示すごとく、発色画像20a,3
0aが基準線78a,78b,80a,80b,82
a,82b,84a,84b内に位置すると、固定治具
64の位置の調整を完了し(ステップ105)、発色画
像の測定を開始する(ステップ106)。
【0049】上記発色画像の測定は、例えば特開平10
−274653号公報に記載されるような方法、即ち、
(1)試料検体をICGシート上に滴下しICGシート
上に発色像を形成させる工程と、(2)該発色像を画像
データとして取り込む工程と、(3)取り込んだ画像デ
ータの解析範囲を指定する工程と、(4)該解析範囲の
生データのピクセル値の全平均値を算出し、各ピクセル
値の各列及び各行の効果を算出する工程と、(5)各ピ
クセル値の誤差を算出する工程と、(6)各ピクセル値
から各ピクセル値の誤差の分離を行なう工程と、(7)
上記した各ピクセル値から各ピクセル値の誤差を除いた
データからベースラインを差し引いて零補正を行い、任
意の位置で輪切りをしても同一形状のグラフとなるよう
にデータの整理加工を行なう工程と、(8)上記したよ
うに工程(7)で整理加工されたデータにつき、任意の
箇所で輪切りにして輪切りデータグラフを得、この輪切
りデータグラフからその面積及び/又はピークのピクセ
ル値を求める工程と、(9)既知濃度の検体から作成し
た面積及び/又はピークのピクセル値と検体濃度との関
係を示す検量線を用い、試料検体の面積及び/又はピー
クのピクセル値に基づいて試料検体の濃度を求める工程
とからなることを特徴とするイムノクロマトグラフィに
よる検体の画像処理測定方法における(3)〜(9)の
工程や、(1)試料検体をICGシート上に滴下しIC
Gシート上に発色像を形成させる工程と、(2)該発色
像を画像データとして取り込む工程と、(3)取り込ん
だ画像データの解析範囲を指定する工程と、(4)該解
析範囲の生データのピクセル値の全平均値を算出し、各
ピクセル値の各列及び各行の効果を算出する工程と、
(5)各ピクセル値の誤差を算出する工程と、(6)各
ピクセル値から各ピクセル値の誤差の分離を行なう工程
と、(7)上記した各ピクセル値から各ピクセル値の誤
差を除いたデータからベースラインを差し引いて零補正
を行い、任意の位置で輪切りをしても同一形状のグラフ
となるようにデータの整理加工を行なう工程と、(8)
上記したように工程(7)で整理加工されたデータか
ら、任意の一列のデータを取り出してその中の絶対値に
おける最大値を求めこれをピークのピクセル値とし及び
/又は負又は正のデータのすべてを加算してこれを面積
のピクセル値とする工程と、(9)既知濃度の検体から
作成した面積及び/又はピークのピクセル値と検体濃度
との関係を示す検量線を用い、試料検体の面積及び/又
はピークのピクセル値に基づいて試料検体の濃度を求め
る工程とからなることを特徴とするイムノクロマトグラ
フィによる検体の画像処理測定方法における(3)〜
(9)の工程を用いればよい。
【0050】また、特願平11−149692号におい
て提案した(1)試料検体を免疫反応におけるラベル物
質を有する発色デバイス上に滴下し、該発色デバイス上
に発色像を形成させる工程と、(2)該発色像を画像デ
ータとしてフルカラーで取り込む工程と、(3)取り込
んだ画像データの解析範囲を指定する工程と、(4)該
解析範囲の生データの三原色のピクセル値の列平均値を
算出し、各ピクセル値の列平均の移動平均値を求める工
程と、(5)上記工程(4)で得られた移動平均値から
発色の最小ピクセル値を算出する工程と、(6)前記最
小ピクセル値に対して、前記発色像のバックグラウンド
の補正を行う工程と、(7)上記補正工程(6)後のピ
クセル値と、既知濃度の検体との関係を示す検量線から
未知濃度の試料検体の濃度を求める工程とからなること
を特徴とする免疫反応による発色画像の処理測定方法に
おける(3)〜(7)の工程、(1)試料検体を免疫反
応におけるラベル物質を有する発色デバイス上に滴下
し、該発色デバイス上に発色像を形成させる工程と、
(2)該発色像を画像データとしてフルカラーで取り込
む工程と、(3)取り込んだ画像データの解析範囲を指
定する工程と、(4)該解析範囲の生データの三原色の
ピクセル値の列平均値を算出し、各ピクセル値の列平均
の移動平均値を求める工程と、(5)上記工程(4)で
得られた移動平均値から発色の最小ピクセル値を算出す
る工程と、(6′)前記ラベル物質の色の特徴を捉えて
三原色の利用する割合を決定し、前記最小ピクセル値に
対して補正を行う工程と、(7′)上記補正工程
(6′)後のピクセル値と、既知濃度の検体との関係を
示す検量線から未知濃度の試料検体の濃度を求める工程
とからなることを特徴とする免疫反応による発色画像の
処理測定方法における(3)〜(7′)の工程及び
(1)試料検体を免疫反応におけるラベル物質を有する
発色デバイス上に滴下し、該発色デバイス上に発色像を
形成させる工程と、(2)該発色像を画像データとして
フルカラーで取り込む工程と、(3)取り込んだ画像デ
ータの解析範囲を指定する工程と、(4)該解析範囲の
生データの三原色のピクセル値の列平均値を算出し、各
ピクセル値の列平均の移動平均値を求める工程と、
(5)上記工程(4)で得られた移動平均値から発色の
最小ピクセル値を算出する工程と、(6′)前記ラベル
物質の色の特徴を捉えて三原色の利用する割合を決定
し、前記最小ピクセル値に対して補正を行う工程と、
(6)前記最小ピクセル値に対して、前記発色像のバッ
クグラウンドの補正を行う工程と、(7″)上記補正工
程(6′)および(6)後のピクセル値と、既知濃度の
検体との関係を示す検量線から未知濃度の試料検体の濃
度を求める工程とからなることを特徴とする免疫反応に
よる発色画像の処理測定方法における(3)〜(7″)
の工程を用いることもできる。
【0051】上記した図示例の発色画像の測定は、固定
治具64に10個のシート容器50を保持嵌着させて行
なえるので、1回の測定で10個の試料検体の検査を同
時に行うことができる。この場合の測定結果は、例え
ば、図21に示すようにソフトメイン画像としてディス
プレイ上に表示させることができ、これによって患者の
病状を迅速に判断することができる。
【0052】また、試料検体が100個とか1000個
等の多数個の場合であっても入力面70a上の固定治具
64を正確な位置に一旦決定してしまえば、図16
(a)に示すように、各測定シート14における発色画
像20a,30aの左右方向の位置及び上下方向の位置
は決定されて不動となるので、測定を終了したシート容
器50を外して新しく測定するシート容器50を取り付
けるだけで、発色画像の正確な測定を連続的に行うこと
ができ、多数の試料検体を迅速に処理することができ
る。
【0053】上記固定治具64の画像入力装置、例えば
イメージスキャナー70の入力面70a上での位置の微
調整を円滑に行うためには入力面70a上で固定治具6
4が移動できる余地があるように入力面70aのサイズ
よりも上下左右のそれぞれにおいて約1mm程度の小さい
サイズに固定治具64を形成しておけばよい。
【0054】また、図17に示したように、イメージス
キャナー70の入力面、即ちガラス面70aにおける許
容焦点距離、即ち光源70bから発した光が被読み込み
対象に反射してCCD70cにおいて鮮明な画像を読み
込むためのガラス面上の距離は、2mm以下であるので、
前述したように固定治具64の厚さdは0.5〜2mmとする
のが好適である。
【0055】図13に示した発色画像の測定方法におい
ては、発色画像20a,30aが基準線78a,78
b,80a,80b,82a,82b,84a,84b
間に位置しない場合には、入力面70a上の固定治具6
4の位置を微調整して基準線78a,78b,80a,
80b,82a,82b,84a,84b間に位置させ
る手法を採用したが、図14に示す手法を採用すること
もできる。
【0056】図14のフローチャートにおいて図13の
フローチャートとの相違点は、発色画像20a,30a
が基準線78a,78b,80a,80b,82a,8
2b,84a,84b間に位置しない場合に、固定治具
64の入力面70a上の位置を調整することなく、その
ままとしておいて、パソコン72による画像入力位置を
調整することによって、入力画像20a,30aを基準
線78a,78b,80a,80b,82a,82b,
84a,84b内に位置させるようにしたものである。
【0057】図13の手法の場合には、画像入力装置、
例えばイメージスキャナー70の構造上の微妙な違いを
固定治具64を動かすことによってイメージスキャナー
70側で調整するので、異なるイメージスキャナーを用
いる場合でも同一のイメージスキャナーとして取り扱え
る利点があり、一方図14の手法の場合には、固定治具
64を動かすことなくパソコン72側で調整するので、
固定治具64を動かす手間はなくなるが、パソコンソフ
トのバージョン変更に際して調整値を踏襲する必要があ
る。
【0058】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、
画像入力装置、例えばイメージスキャナーによる発色画
像の読み込みを正確かつ鮮明に行うことができ、検体
の取り外し、取り付けが容易で多数検体の測定が円滑に
行え、少量検体においても、1検体から単独の測定が
可能であり、特に本発明の固定治具を用いることによっ
て、画像入力装置、例えばイメージスキャナー機械間
の誤差を吸収することでソフトの共通化を図り、ソフト
バージョンアップが容易となるという効果を達成するこ
とができる。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発色画像測定用シート容器の上面図
である。
【図2】 図1の上面側から見た分解斜視図である。
【図3】 図1の下面側から見た分解斜視図である。
【図4】 発色画像測定用シートの断面図である。
【図5】 発色画像測定用シート容器の固定治具の上面
図である。
【図6】 図5の下面図である。
【図7】 発色画像測定用シート容器を固定治具の保持
嵌着孔に嵌着させる前の状態を上面側から見た斜視図で
ある。
【図8】 図7の状態を下面側から見た斜視図である。
【図9】 図7の状態から発色画像測定用シート容器を
固定治具の保持嵌着孔に嵌着させた状態の上面図であ
る。
【図10】 図9の状態の下面図である。
【図11】 図10の斜視図である。
【図12】 本発明方法の第1の態様の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図13】 本発明方法の第2の態様の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図14】 本発明方法を実施するための装置における
各部材の配列を示すブロック図である。
【図15】 イメージスキャナーの入力面上方に固定治
具を位置させた状態を示す斜視説明図である。
【図16】 固定治具の保持嵌着孔と発色画像の位置関
係を示す図面で、(a)は上面説明図、(b)は断面図
である。
【図17】 イメージスキャナーの入力面の断面的説明
図である。
【図18】 発色済の発色画像測定用シートを収納した
シート容器を保持シート上に並列状態に配設した状態を
示す上面図である。
【図19】 コンピュータのディスプレイ上に読み込ま
れた発色画像の調整前の画像を示す図面である。
【図20】 図19の調整後の画像を示す図面である。
【図21】 便潜血測定結果を表示するコンピュータの
画面を示す図面である。
【図22】 ICGシート基本構成図である。
【図23】 ICG法の原理を示す説明図である。
【図24】 ICGシート示す上面説明図である。
【符号の説明】
12:ニトロセルロース支持体、14b:カバーシー
ト、14a:シート本体、14c:バッキングシート、
14:測定用シート、16:標識部位、20:測定バン
ド、20a,30a:発色画像、24:試料検体、2
5:試料検体滴下部、28:測定複合体、30:コント
ロールバンド、36:コントロール複合体、40:吸収
パッド部、48:発色画像測定セット、50:発色画像
測定用シート容器、52:容器本体、54:嵌合突部、
60:空間、62:カバープレート、64:固定治具、
64a:表面、64b:裏面、66:保持嵌着孔、6
8:保持シート、70:画像入力装置(イメージスキャ
ナー)、70a:入力面、72:データ解析部(パソコ
ン)、74:プリンター、76:ディスプレイ、56,
58:窓部、78a,78b,80a,80b,82
a,82b,84a,84b:基準線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G042 AA01 BD20 CB03 DA08 FA11 FB07 FC06 FC07 HA07 HA10 2G045 AA22 CB04 DA51 FA19 FB03 FB06 FB11 FB15 FB17 GB10 HA02 HA10 HA14 JA01 JA07 2G054 AA07 AB07 BB02 BB07 CA21 CE01 EA06 FA02 FA15 FA39 FB07 GA03 GB04 GE06 GE07 GE10 2G059 AA05 DD13 KK04 MM03 MM05 NN01 PP04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記した構成の発色画像測定用シート容
    器(A)及び発色画像測定用シート容器の固定治具
    (B)からなり、下記発色画像測定用シートを収容配置
    した発色画像測定用シート容器(A)の表面側を上記固
    定治具(B)を介して画像入力装置の入力面に配設し、
    該発色画像を画像入力することによって複数個の発色画
    像の測定を同時に行うことができるようにしたことを特
    徴とする発色画像測定セット。 (A)試料検体滴下部と滴下された試料検体が陽性の場
    合に発色する測定バンドと試料検体が滴下されると発色
    するコントロールバンドを備えた発色画像測定用シー
    ト、及び表面側に嵌合突部を形成するとともに該嵌合突
    部に窓部を開口しかつ該発色画像測定用シートを内部に
    収納する容器本体を有し、該収納された発色画像測定用
    シートの試料検体滴下部と測定バンドとコントロールバ
    ンドとが該窓部を介して外部から目視可能に配置されて
    なる発色画像測定用シート容器。 (B)複数個の上記発色画像測定用シート容器を着脱自
    在に同時に嵌着することのできる発色画像測定用シート
    容器の固定治具。
  2. 【請求項2】 前記画像入力装置がイメージスキャナー
    であることを特徴とする請求項1記載の発色画像測定セ
    ット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の発色画像測定セッ
    トに用いられる発色画像測定用シート容器の固定治具で
    あって、複数個の前記発色画像測定用シート容器を前記
    嵌合突部を介して着脱自在に嵌着する保持嵌着孔を複数
    個開穿したことを特徴とする発色画像測定用シート容器
    の固定治具。
  4. 【請求項4】 前記発色画像測定用シート容器の嵌合突
    部を長尺状に形成しかつ長手方向両端部の形状を非対称
    とし、該嵌合突部の形状に対応して前記保持嵌着孔を長
    孔状としかつ長手方向両端部の形状を非対称としたこと
    を特徴とする請求項3記載の発色画像測定用シートの固
    定治具。
  5. 【請求項5】 複数個の前記発色画像測定用シート容器
    を1枚の保持シートに着脱可能に右から左へ番号順に並
    列状態で取付け、該保持シートに並列配置された状態の
    複数個の該発色画像測定用シート容器の表面側を前記固
    定治具の保持嵌着孔に該固定治具の裏面側から嵌着させ
    るに際し、該発色画像測定用シート容器の配置番号順が
    該保持嵌着孔の位置から判別できるように該固定治具の
    裏面の保持嵌着孔の列の近傍に右から左へ順に番号を表
    記したことを特徴とする請求項3又は4記載の発色画像
    測定用シート容器の固定治具。
  6. 【請求項6】前記固定治具の少なくとも表面側を暗色と
    したことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載
    の発色画像測定用シート容器の固定治具。
  7. 【請求項7】前記固定治具の厚さを0.5〜2mmとしたこと
    を特徴とする請求項3〜6のいずれか1項記載の発色画
    像測定用シート容器の固定治具。
  8. 【請求項8】(1)測定すべき試料検体を試料滴下部に
    滴下した発色画像測定用シート容器をその嵌合突部を介
    して請求項3〜7記載の固定治具の保持嵌着孔に嵌着し
    該発色画像測定用シート容器を嵌着した上記固定治具を
    画像入力装置の入力面に配設する工程と、(2)該固定
    治具に嵌着された発色画像測定用シート容器の発色画像
    を画像入力装置に読み込む工程と、(3)読み込み画像
    とパソコンのディスプレイ上に予め設定された所定の基
    準線を比較する工程と、(4)読み込み画像が所定の基
    準線内に位置するか否かを判断する工程と、(5)該発
    色画像が該基準線内に位置しない場合には、上記固定治
    具の上記入力面上の配設位置を微調整する工程と、
    (6)該固定治具の位置の微調整後の固定治具に嵌着さ
    れた発色画像測定用シート容器の発色画像に対して該発
    色画像が該基準線内に位置するまで上記(3)(4)
    (5)の工程を繰り返す工程と、(7)該発色画像が該
    基準線内に位置すると、該固定治具の位置の調整を完了
    し、該発色画像の測定を開始する工程とよりなることを
    特徴とする発色画像測定方法。
  9. 【請求項9】(1)測定すべき試料検体を試料滴下部に
    滴下した発色画像測定用シート容器をその嵌合突部を介
    して請求項3〜7記載の固定治具の保持嵌着孔に嵌着し
    該発色画像測定用シート容器を嵌着した上記固定治具を
    画像入力装置の入力面に配設する工程と、(2)該固定
    治具に嵌着された発色画像測定用シート容器の発色画像
    を画像入力装置に読み込む工程と、(3)読み込み画像
    とパソコンのディスプレイ上に予め設定された所定の基
    準線を比較する工程と、(4)読み込み画像が所定の基
    準線内に位置するか否かを判断する工程と、(5)該発
    色画像が該基準線内に位置しない場合には、該発色画像
    の読み込み範囲位置を変更する工程と、(6)読み込み
    範囲位置の変更後、固定治具に嵌着された発色画像測定
    用シート容器の発色画像に対して該発色画像が該基準線
    内に位置するまで上記(3)(4)(5)の工程を繰り
    返す工程と、(7)該発色画像が該基準線内に位置する
    と、該読み込み範囲の位置調整を完了し、該発色画像の
    測定を開始する工程とよりなることを特徴とする発色画
    像測定方法。
  10. 【請求項10】前記画像入力装置がイメージスキャナー
    であることを特徴とする請求項8又は9記載の発色画像
    測定方法。
JP2000050703A 2000-02-28 2000-02-28 発色画像測定セット、発色画像測定用シート容器の固定治具及び発色画像測定方法 Expired - Fee Related JP3604316B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000050703A JP3604316B2 (ja) 2000-02-28 2000-02-28 発色画像測定セット、発色画像測定用シート容器の固定治具及び発色画像測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000050703A JP3604316B2 (ja) 2000-02-28 2000-02-28 発色画像測定セット、発色画像測定用シート容器の固定治具及び発色画像測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001242152A true JP2001242152A (ja) 2001-09-07
JP3604316B2 JP3604316B2 (ja) 2004-12-22

Family

ID=18572462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000050703A Expired - Fee Related JP3604316B2 (ja) 2000-02-28 2000-02-28 発色画像測定セット、発色画像測定用シート容器の固定治具及び発色画像測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3604316B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003207505A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Nisshinbo Ind Inc 生体分子の分析方法
JP2008224663A (ja) * 2007-03-10 2008-09-25 Rohm & Haas Co 試験ストリップを読み取る方法
JP2011191229A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Fujifilm Corp 呈色解析装置および方法ならびにプログラム
JP2013181851A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Nikken Seil Co Ltd 抗酸化能判定具
US8741232B2 (en) 2012-09-05 2014-06-03 Faxitron Bioptics, Llc Specimen imaging device and methods for use thereof
JP2014529083A (ja) * 2011-09-27 2014-10-30 ダイアグノスティクス・フォー・オール・インコーポレイテッドDiagnostics For All, Inc. 定量マイクロ流体デバイス
JP2020046436A (ja) * 2019-12-17 2020-03-26 デンカ生研株式会社 簡易メンブレンアッセイ法及びキット

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003207505A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Nisshinbo Ind Inc 生体分子の分析方法
JP2008224663A (ja) * 2007-03-10 2008-09-25 Rohm & Haas Co 試験ストリップを読み取る方法
JP4528336B2 (ja) * 2007-03-10 2010-08-18 ローム アンド ハース カンパニー 試験ストリップを読み取る方法
KR100985549B1 (ko) * 2007-03-10 2010-10-05 롬 앤드 하아스 컴패니 테스트 스트립을 판독하는 방법
US8068666B2 (en) 2007-03-10 2011-11-29 Rohm And Haas Company Method for reading test strips
JP2011191229A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Fujifilm Corp 呈色解析装置および方法ならびにプログラム
JP2014529083A (ja) * 2011-09-27 2014-10-30 ダイアグノスティクス・フォー・オール・インコーポレイテッドDiagnostics For All, Inc. 定量マイクロ流体デバイス
JP2013181851A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Nikken Seil Co Ltd 抗酸化能判定具
US8741232B2 (en) 2012-09-05 2014-06-03 Faxitron Bioptics, Llc Specimen imaging device and methods for use thereof
JP2020046436A (ja) * 2019-12-17 2020-03-26 デンカ生研株式会社 簡易メンブレンアッセイ法及びキット

Also Published As

Publication number Publication date
JP3604316B2 (ja) 2004-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10613082B2 (en) Device for performing a diagnostic test and methods for use thereof
JP6480988B2 (ja) ソフトウェアアプリケーションおよびプロセッサ
JP4793074B2 (ja) 分析装置及び測定方法
EP1775574B1 (en) Method for automatic determination of sample
JP5012507B2 (ja) 分析装置、及び分析方法
EP0953149B1 (en) Diagnostic system
KR100755156B1 (ko) 액세스가 용이한 검정장치 및 그 사용방법
JP4225576B2 (ja) 検定時に検出可能な変化を所定の分布状態にする方法及びその装置
EP4010699B1 (en) Bodily fluid testing method
JPH09504872A (ja) テストストリップ用読取り装置
WO2013158504A1 (en) Device for performing diagnostic test and methods for use thereof
US20090324036A1 (en) Method for analyzing image data relating to agglutination assays
JPH1183745A (ja) 排泄物成分検査装置
JP2006266882A (ja) 有効期限情報読み取り機能を備えた免疫学的クロマトグラフ読み取り定量装置。
CN106662573B (zh) 用于确定尿液中的分析物和/或化学-物理参数、以及确定尿液中尿沉淀的容器;以及使用该容器进行全尿分析的方法
Kricka et al. [33] Photographic detection of chemiluminescent and bioluminescent reactions
Neeley et al. Multilayer film analysis for glucose in 1-microL samples of plasma.
JP3604316B2 (ja) 発色画像測定セット、発色画像測定用シート容器の固定治具及び発色画像測定方法
EP3221444B1 (en) Lateral flow assay ratio test
JPWO2003100425A1 (ja) 免疫学的クロマトグラフ法の試験紙片の読み取り定量装置
JP2004132892A (ja) 免疫クロマト測定法及びキット
CN114755414A (zh) 检测卡、胶体金-化学发光检测仪及检测方法
JP2000338106A (ja) 免疫反応による発色画像の処理定量方法
JP3481894B2 (ja) 免疫学的クロマト方式を利用した測定方法
CN106771114A (zh) 一种多功能体外诊断测试卡

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees