JP2001241458A - 玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法 - Google Patents

玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法

Info

Publication number
JP2001241458A
JP2001241458A JP2000048709A JP2000048709A JP2001241458A JP 2001241458 A JP2001241458 A JP 2001241458A JP 2000048709 A JP2000048709 A JP 2000048709A JP 2000048709 A JP2000048709 A JP 2000048709A JP 2001241458 A JP2001241458 A JP 2001241458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balls
nozzles
circumferential direction
ball bearing
inner ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000048709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3931521B2 (ja
JP2001241458A5 (ja
Inventor
Kazutada Chiba
一恭 千葉
Hiroshi Shibazaki
弘 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2000048709A priority Critical patent/JP3931521B2/ja
Priority to US09/790,902 priority patent/US6510609B2/en
Publication of JP2001241458A publication Critical patent/JP2001241458A/ja
Publication of JP2001241458A5 publication Critical patent/JP2001241458A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3931521B2 publication Critical patent/JP3931521B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C43/00Assembling bearings
    • F16C43/04Assembling rolling-contact bearings
    • F16C43/06Placing rolling bodies in cages or bearings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49636Process for making bearing or component thereof
    • Y10T29/49643Rotary bearing
    • Y10T29/49679Anti-friction bearing or component thereof
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49636Process for making bearing or component thereof
    • Y10T29/49643Rotary bearing
    • Y10T29/49679Anti-friction bearing or component thereof
    • Y10T29/4968Assembling of race, cage, and rolling anti-friction members
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49636Process for making bearing or component thereof
    • Y10T29/49643Rotary bearing
    • Y10T29/49679Anti-friction bearing or component thereof
    • Y10T29/49682Assembling of race and rolling anti-friction members
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49826Assembling or joining
    • Y10T29/49895Associating parts by use of aligning means [e.g., use of a drift pin or a "fixture"]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/53Means to assemble or disassemble
    • Y10T29/53104Roller or ball bearing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉軸受16を構成する複数個の玉3、3を円
周方向等間隔に配置する作業を、玉3、3を傷つける事
なく、安定して行なわせる。 【解決手段】 上記玉軸受16を構成する内輪1と外輪
2とを、内輪用載置ブロック17と外輪用載置ブロック
19とに、互いに独立して載置する。又、ノズル装置1
8を構成する複数のノズル6a、6aから圧縮空気を噴
出し、この圧縮空気の力により上記各玉3、3を、ノズ
ル6a、6aに対向する部分に移動させる。この際、上
記内輪1と外輪2とを相対変位させて、上記各玉3、3
の移動を確実に行なわせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、玉軸受を組み立
てる際、保持器の装着作業に先立ち、複数個の玉を円周
方向等間隔に配列(等配)する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】玉軸受を組み立てる場合、先ず図7
(A)に示す様に、内輪1の外周面に設けた内輪軌道と
外輪2の内周面に設けた外輪軌道との間に複数個の玉
3、3を装着した後、同図(B)に示す様に、これら複
数個の玉3、3を円周方向に亙って等間隔に配列する。
次いで、上記外輪軌道と内輪軌道との間の円環状空間4
内に円環状の保持器(図示せず)を押し込み、上記複数
個の玉3、3を転動自在に保持する。
【0003】図7(A)に示す様に、上記円環状空間4
内に不等間隔に装着された複数個の玉3、3を、同図
(B)に示す様に等間隔に配列する際に、これら各玉
3、3の転動面を傷つけない様に、圧力流体の力を利用
してこれら各玉3、3を円周方向に移動させる装置とし
て従来から、特開平5−104361号公報、同5−1
04362号公報に記載された技術が知られている。図
8は、このうちの特開平5−104362号公報に記載
された発明の第1例を示している。圧力流体の1種であ
る圧縮空気を供給する為のコンプレッサの吐出口に通じ
る円環状のマニホールド5(後述する図10参照。図8
には省略。)の片面には、配列すべき玉3、3の数(図
示の例では8個)の2倍の数(16本)のノズル6、6
を、円周方向に関し等間隔で設け、ノズル装置7を構成
している。これら各ノズル6、6に通じる空気流路の途
中には、それぞれ電磁式に開閉する、図示しない弁装置
を設け、やはり図示しない制御装置からの信号により各
弁装置の開閉を、互いに独立して行なえる様にしてい
る。
【0004】上述の様に構成されるノズル装置7を使用
して、図8(A)に示す様に、内輪軌道と外輪軌道との
間に不等間隔で存在する玉3、3を、同図(C)に示す
様に円周方向に亙り等間隔に配列する作業は、次の様に
行なう。先ず、前記図7(A)に示す様に、内輪1の外
周面に設けた内輪軌道と外輪2の内周面に設けた外輪軌
道との間に複数個の玉3、3を組み込む。この組み込み
作業は、上記内輪1と外輪2とを偏心させ、これら内輪
1の外周面と外輪2の内周面との間の円環状空間4の幅
を円周方向の一部で大きくした状態で行なう。従って、
組み込み直後の状態では、上記複数個の玉3、3は、円
周方向の一部に集中した状態で配列されている。この様
な状態で、上記ノズル装置7を上記内輪1及び外輪2の
軸方向に関して側方に配置し、上記内輪軌道と外輪軌道
との間の円環状空間4(図7参照)に、前記複数本のノ
ズル6、6を対向させる。
【0005】次いで、図8(B)に示す様に、これら複
数本のノズル6、6のうち、1本乃至複数本のノズル
6、6から圧縮空気を噴出させる事により、上記複数個
の玉3、3を円周方向に移動させ、同図(C)に示す様
に、この複数個の玉3、3を円周方向等間隔に配列す
る。即ち、図9に示す様に、何れかのノズル6から何れ
かの玉3に向けて圧縮空気を噴出すると、ベルヌーイの
定理からも明らかな通り、上記玉3の両側面に作用する
圧力(静圧)は、上記ノズル6が存在し、空気の流れが
速い側で低く、反対側で高くなる。従って上記玉3は、
ノズル6の中心に向けて引かれる。そして、この玉3の
中心がノズル6の延長上に移動した後は、このノズル6
から圧縮空気の噴出を継続する限り、上記玉3は当該ノ
ズル6に対向する部分に保持される。
【0006】従って、前記マニホールド5に設けられた
16本のノズル6、6からの圧縮空気の噴出、並びにそ
の停止を適当に切り換える事で、前記8個の玉3、3を
円周方向に亙って移動させ、1本置き、合計8本のノズ
ル6、6に対向する位置にそれぞれ1個ずつの玉3、3
を保持すれば、上記8個の玉3、3を円周方向等間隔に
配置できる。
【0007】次に、図10は、前記公報に記載された従
来方法の第2例を示している。前述の第1例が、配列す
べき玉3、3の数(8個)の倍の数(16本)のノズル
6、6によりノズル装置7を構成していたのに対して、
本例に使用するノズル装置7aの場合には、ノズル6、
6の数と玉3、3の数(8)とを一致させている。代わ
りに、上記ノズル6、6と共にノズル装置7aを構成す
るマニホールド5を、図10に矢印aで示す様に、円周
方向に往復回転自在としている。
【0008】この様なノズル装置7aを使用する第2例
の方法で玉3、3を円周方向に亙って等間隔に配列する
場合には、1本乃至複数本のノズル6、6から圧縮空気
を噴出させつつ、上記マニホールド5を円周方向に往復
回転させ、各ノズル6、6に対向する部分に1個ずつの
玉3、3を保持する。この際、揺動速度と揺動角度とを
適当に規正する事により、1本のノズル6に2個以上の
玉3、3が引き寄せられたままとならない様に(余分な
玉3を振り払う様に)する。
【0009】更に、圧力流体による複数個の玉の配列作
業をより円滑に行なわせる為の方法として、特開平7−
290329号公報には、図11或は図12に示す様な
装置を使用する方法が記載されている。この公報に記載
された従来方法の第3〜4例のうち、図11に示した装
置を使用して行なう第3例の場合には、マニホールドと
しての機能を備えた載置ブロック8の上面中央部に形成
した位置決め凸部9に、内輪1をがたつきなく外嵌す
る。そして、この位置決め凸部9の周囲に設けた、玉
3、3と同数のノズル6、6の上端開口から、上記内輪
1の外周面と外輪2の内周面との間に存在する円環状空
間4に、圧力流体である圧縮空気を噴出する。尚、本例
の場合には、これら各ノズル6、6と、コンプレッサ1
0等の圧縮空気源に通じる給気路11との間には、特に
電磁弁等は設けていない。従って、このコンプレッサ1
0に付属のエアタンクと上記給気路11との間に設けた
図示しない電磁弁の開放時には、上記各ノズル6、6か
ら同量の圧縮空気が同速で噴出する。
【0010】又、上記円環状空間4の上端開口の上方
に、円板状の攪乱板12を設け、この攪乱板12の傾斜
した下面13を、上記円環状空間4の上端開口に対向さ
せている。この攪乱板12は吊り下げロッド14の下端
部に結合して、昇降、回転、並びに揺動を自在としてい
る。従って、上記攪乱板12の下面13と上記内輪1及
び外輪2の上端縁との距離は、円周方向に関して自由に
変えられる。
【0011】上述の様な装置を利用して、上記円環状空
間4内に挿入された複数の玉3、3を円周方向に亙り等
間隔に配列する作業は、次の様にして行う。先ず、前述
の図7(A)に示す様に、上記円環状空間4内に複数の
玉3、3が不等間隔で配列された玉軸受を、図11に示
す様に、前記載置ブロック8の上面に載置する。そし
て、前記複数のノズル6、6から圧縮空気を噴出しつ
つ、上記攪乱板12を適宜方向に移動させる。
【0012】この様に、上記複数のノズル6、6から圧
縮空気を噴出しつつ、上記攪乱板12を適宜方向に移
動、即ち、この攪乱板12を回転、昇降、揺動させる事
により、互いに近づき合った状態のまま上記円環状空間
4内に存在する、玉3、3同士の分離が図られる。例え
ば、図13に示す様に、隣り合う1対のノズル6、6に
よって合計3個の玉3、3を捕捉した場合でも、上記攪
乱板12を回転、昇降、揺動させ、上記下面13の一部
をこれら近接した玉3、3に近づける事により、当該1
対のノズル6、6から噴出した圧力流体の流れを攪乱
し、上記3個の玉3、3の分離を行なえる。そして、前
述の図8〜10に示した従来方法の第1〜2例の場合と
同様にして、上記複数のノズル6、6毎に、玉3、3を
1個ずつ保持する。
【0013】次に、図12に示した装置を使用して行な
う、従来方法の第4例の場合には、攪乱板12の下面1
3に別のノズル15、15を、複数本(配列すべき玉
3、3と同数でなくとも良いし、又、円周方向に亙って
等間隔に配列しなくても良い。)設けている。円環状空
間4内に挿入された複数の玉3、3を円周方向に亙って
等間隔に配列する場合には、上記各ノズル6、6から圧
縮空気を噴出させると同時に、或はこれら各ノズル6、
6から圧縮空気を噴出させるのと前後して、上記各別の
ノズル15、15から圧縮空気を噴出させる。又、必要
に応じて、上記攪乱板12を回転、昇降、揺動させる。
この結果、近づき合った複数の玉3、3を分離する作業
をより効率良く行える。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な従来方法の
場合には、図13に示す様に、3個以上の玉3、3が近
接配置されていた場合に、これら各玉3、3を確実に分
離し、更に等間隔に配列する為には、作業時間を長くす
る必要がある。従って、自動組立工程中でこれら各玉
3、3を確実に等間隔に配列する為には、圧縮空気の吹
き出し継続時間を長くする必要がある。この結果、玉軸
受の組立作業能率が低下するだけでなく、圧縮空気の消
費量が増大して、この玉軸受の組立コストが嵩む原因と
もなる。これに対して、上記継続時間を短くすると、上
記各玉3、3が等間隔に配列されないまま、次の保持器
組み付け工程に入る可能性が高くなり、この工程でトラ
ブルの発生頻度が高くなる為、採用できない。即ち、大
量生産時には、トラブルの発生頻度が稀であっても、発
生した場合には生産効率を著しく悪化させるので、この
発生頻度をできる限り零に近づける必要がある。この面
から、前述した従来方法には改善の余地がある。
【0015】上述の様なトラブルの発生原因に就いて本
発明者等は、次の様な事が原因であると考えた。即ち、
前述した従来方法は何れも、玉軸受を構成する内輪1と
外輪2とを同一の載置ブロック8上に載せていた。従っ
て、上記各玉3、3を等間隔に配列する作業時に、上記
内輪1と外輪2との位置関係は変わらない。一方、この
作業を行なう為、上記玉軸受を上記載置ブロック8上に
載せる際に、上記内輪1と外輪2との位置関係が微妙に
ずれて、これら内輪1の外周面に設けた内輪軌道と外輪
2の内周面に設けた外輪軌道との間隔が、円周方向の一
部で、僅かとは言え狭くなる可能性がある。そして、こ
の様に間隔が狭くなった部分では、上記各軌道と玉3、
3の転動面との当接部に作用する摩擦力が大きくなる。
この結果、上述の様に軌道面同士の間隔が狭くなった部
分に、図13の左下部又は右上部に示す様に、3個若し
くはそれ以上の玉3、3が集中すると、これら各玉3、
3同士を分離しにくくなる。
【0016】圧力流体を利用して玉を円周方向等間隔に
配置する方法としては、前述した2件の公報に記載され
たもの以外にも、特開平5−104361号公報、同1
1−99419号公報、同11−153139号公報に
記載されたものが知られている。このうちの特開平11
−99419号公報に記載された方法は、前述の特開平
7−290329号公報に記載されたものと同様のもの
で、同様の問題を有する。又、特開平5−104361
号公報に記載されたものは、等配列作業時に、複数の玉
に内輪の重量に基づく予圧が常に加わったままの状態と
なる。この為、これら各玉の転動面と内輪軌道及び外輪
軌道との当接部の面圧がその分だけ高くなり、これら各
玉をこれら各軌道の円周方向に分配しにくくなる。
【0017】更に、特開平11−153139号公報に
記載された方法の場合には、ノズルの下流端を二又状或
はラッパ状に形成している為、このノズルの下流端から
噴出する圧縮空気の動圧に基づく力に、円周方向の分力
が存在する。但し、上記特開平11−153139号公
報に記載された方法の場合も、ノズルの下流端の形状が
円周方向に関して対称である為、近接した複数の玉とノ
ズルとの位置関係によっては、これら複数の玉の分離が
難しくなる場合がある。本発明は、この様な事情に鑑み
て、短時間で複数個の玉を確実に等間隔に配置できる方
法を実現すべく発明したものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の玉軸受を構成す
る玉を等間隔に配列する方法は、何れも、前述した従来
方法と同様に、内輪の外周面に設けた内輪軌道と外輪の
内周面に設けた外輪軌道との間に複数個の玉を装着した
後、少なくともこの玉と同じ数のノズルを有するノズル
装置を上記内輪及び外輪の側方に配置して、上記内輪軌
道と外輪軌道との間の円環状空間の一端開口に上記各ノ
ズルを対向させ、これら各ノズルにより流体の流れを惹
起させると共に、この流体の流れを利用して上記複数個
の玉を円周方向に移動させ、これら複数個の玉を円周方
向等間隔に配列する。
【0019】特に、請求項1に記載した玉軸受を構成す
る玉を等間隔に配列する方法に於いては、上記内輪と上
記外輪とを互いの相対変位自在に互いに独立して支持す
ると共に、上記各ノズルにより流体の流れを惹起させる
際に、一方の軌道輪をこれら各ノズル及び他方の軌道輪
に対し相対変位させて、これら各ノズルと上記複数個の
玉との位置関係を変える事により、近接した状態で上記
内輪軌道と外輪軌道との間に配置された複数個の玉の分
離を図り、これら各玉の上記円周方向への移動を円滑に
行なわせる。
【0020】更に、請求項2に記載した玉軸受を構成す
る玉を等間隔に配列する方法に於いては、前記複数のノ
ズルとは別に、上記円周方向に対し傾斜した方向に流体
の流れを惹起させる第二のノズルを、上記複数個の玉を
挟む状態で上記内輪及び外輪の軸方向に関して上記複数
のノズルと反対側に設け、上記各第二のノズルにより惹
起される流体の流れにより、上記各玉に上記円周方向に
移動しようとする力を付与して、近接した状態で上記内
輪軌道と外輪軌道との間に配置された上記複数個の玉の
分離を図ると共に、これら各玉の上記円周方向への移動
を円滑に行なわせる。
【0021】
【作用】上述の様な、本発明の玉軸受を構成する玉を等
間隔に配列する方法によれば、内輪軌道と外輪軌道との
間に複数の玉が、互いに近接した状態で配置されている
場合でも、これら各玉同士を円周方向に関して等間隔で
配列する作業を、効率良く行なえる。先ず、請求項1に
記載した方法の場合には、内輪と外輪とを相対的に変位
させる事により、これら内輪と外輪との位置関係が変化
すると同時に、複数個の玉が転動する。又、請求項2に
記載した方法の場合には、第二のノズルにより惹起され
る圧力流体の力により、複数の玉が内輪及び外輪の円周
方向に押し動かされる。この結果、何れの方法の場合
も、これら各玉の転動面と、上記内輪の外周面に設けた
内輪軌道及び上記外輪の内周面に設けた外輪軌道との当
接部に作用する摩擦力が低下し、上記各玉がこれら両軌
道の円周方向に変位し易くなる。この為、ノズルから噴
出する圧力流体の力によって、上記各玉を分離し、更に
円周方向に等間隔に配列する作業を能率良く行なえる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1に対応する、本
発明の実施の形態の第1例を示している。本例に使用す
る等配装置の場合には、玉軸受16を構成する内輪1を
その上面に載置する為の内輪用載置ブロック17の周囲
に、それぞれが円環状に構成されたノズル装置18と外
輪用載置ブロック19とを、上記内輪用載置ブロック1
7の側から順番に、互いに同心に配置している。この内
輪用載置ブロック17の上面中央部には位置決め凸部9
aを形成して、この内輪用載置ブロック17の上面外周
寄り部分に上記内輪1を、がたつきなく載置自在として
いる。
【0023】又、上記内輪用載置ブロック17と、ノズ
ル装置18と、外輪用載置ブロック19とは、互いに独
立した変位を自在としている。本例の場合には、上記内
輪用載置ブロック17を矢印イ、ロで示す様に昇降、回
転並びに揺動自在とし、上記ノズル装置18を矢印ハで
示す様に昇降自在とし、上記外輪用載置ブロック19
を、矢印ニ、ホで示す様に昇降、回転並びに揺動自在と
している。これら各矢印イ〜ホに示す変位は、互いに独
立して行なえる様に、図示しない駆動装置を構成してい
る。
【0024】更に、上記ノズル装置18は、複数本のノ
ズル6a、6aを含んで構成しており、コンプレッサ1
0等の圧縮空気源からこれら各ノズル6a、6aに、圧
力流体である圧縮空気を送り込み自在としている。尚、
これら各ノズル6a、6aの数は、前述の図8に示した
従来構造の第1例と同様に、等配列すべき玉3、3の数
の整数倍とするか、或は前述の図10に示した従来構造
の第2例の様に、これら玉3、3と同数にする。何れに
しても、上記コンプレッサ10から上記各ノズル6a、
6aに通じる空気流路の途中には電磁弁を設け、これら
各ノズル6a、6aの先端からの圧縮空気の噴出とその
停止とを制御自在としている。尚、微妙な制御を行なう
為には、上記各ノズル6a、6a毎に独立して開閉する
電磁弁を設ける事が好ましいが、これらノズル6a、6
aの数と玉3、3の数とを同じとする場合には、必ずし
も各ノズル6a、6a毎に独立した電磁弁を設ける必要
はない。言い換えれば、ノズル6a、6aの数と玉3、
3の数とが同じであれば、総てのノズル6a、6aの先
端からの圧縮空気の噴出とその停止とを同時に行なって
も、上記各玉3、3の等配列を行なえる。
【0025】図1に示した等配装置により、前記内輪1
の外周面に設けた内輪軌道20と、前記外輪2の内周面
に設けた外輪軌道21との間に装着した複数個の玉3、
3を、円周方向に関して等間隔に配列する作業は、次の
様にして行なう。先ず、上記内輪1を前記内輪用載置ブ
ロック17の上面に設けた位置決め凸部9aに外嵌し
て、この内輪用載置ブロック17の上面に載置すると共
に、上記外輪2を前記外輪用載置ブロック19に載置す
る。この状態で、前記ノズル装置18を構成する上記各
ノズル6a、6aの先端部(上端部)は、上記内輪1の
外周面と上記外輪2の内周面との間に存在する円環状空
間4の下端部に進入する。
【0026】この状態から、上記各玉3、3を上記両軌
道20、21の円周方向に関して等間隔に配列するに
は、上記各ノズル6a、6aから圧縮空気を連続的或は
間欠的に噴出すると同時に、上記内輪用載置ブロック1
7と上記外輪用載置ブロック19とのうちの少なくとも
一方のブロック17、19を変位させる。同時に、必要
に応じて前記ノズル装置18を昇降させる。尚、これら
各ブロック17、19の変位は、上記各玉3、3の転動
面と上記両軌道20、21との当接部が、接触圧が高い
状態のまま安定するのを防止する為に行なうもので、変
位量は僅かで良く、例えば振動程度の変位でも良い。こ
れに対して、上記ノズル装置18の変位(昇降)は、上
記各玉3、3に当たる圧縮空気の状態を変化させて、こ
れら各玉3、3を上記円周方向に動かし易くする為に行
なうもので、変位量は数mm程度とする。
【0027】又、上記各部材17〜19の変位は、上記
内輪1と上記外輪2とを相対変位させるものであれば、
何れかの変位のみで足りる(前述した従来方法に比べて
玉3、3の円周方向への等配を確実に行なわせる事がで
きる)場合が殆どである。従って、少なくとも上記両ブ
ロック17、19のうちの何れかのブロックを何れかの
方向に変位させれば良い。但し、大量生産時にどの様な
状態でも上記各玉3、3の等配作業を確実に行なわせる
為には、上記各部材17〜19の変位を総て行なわせ、
これら各玉3、3を上記円周方向に確実に移動させる事
が好ましい。
【0028】上述の様に、上記各部材17〜19を変位
させて、上記内輪1と上記外輪2とを相対変位させつ
つ、上記ノズル装置18の各ノズル6a、6aから圧縮
空気を噴出すれば、前記両軌道20、21同士の間に近
接した状態で配置された各玉3、3を分離し、更に円周
方向に等間隔に配列する作業を能率良く行なえる。即
ち、本発明の方法によれば、上記両ブロック17、19
のうちの何れかのブロックを何れかの方向に変位させて
上記内輪1と外輪2とを相対的に変位させる事により、
これら内輪1と外輪2との位置関係が変化すると同時
に、複数個の玉3、3が転動する。
【0029】この結果、上記各玉3、3の転動面と上記
内輪1の外周面に設けた内輪軌道20と上記外輪2の内
周面に設けた外輪軌道21との当接部に作用する摩擦力
が低下する。即ち、前記玉軸受16を前記内輪用、外輪
用両載置ブロック17、19上に載せる際に、上記内輪
1と外輪2との位置関係が微妙にずれて、上記内輪軌道
20と上記外輪軌道21との間隔が、円周方向の一部で
狭くなり、この部分でこれら各軌道20、21と上記各
玉3、3の転動面との当接部に作用する摩擦力が大きく
なっても、上記何れかのブロックの変位により、この様
に摩擦力が大きくなった状態が解消される。又、上記各
玉3、3が上記内輪軌道20及び外輪軌道21に対し動
く事で、上記当接部に作用する摩擦力が、比較的大きな
静止摩擦係数に基づくものから、比較的小さな動摩擦係
数に基づくものに変化する。これらにより、上記各玉
3、3が上記両軌道20、21の円周方向に変位し易く
なる。この結果、前述した従来方法と同様に、上記各ノ
ズル6a、6aから噴出する圧力空気の力によって、上
記各玉3、3が上記両軌道20、21の円周方向に関し
て等配される。本発明の特徴は、集中した玉3、3を効
率良く分離する点にあり、分離された玉3、3を円周方
向に関して等配する際の作用は、前述した従来方法と同
様であるから、重複する説明は省略する。尚、請求項1
に記載した発明を実施する場合に、前記ノズル装置18
は、上記内輪用載置ブロック17又は上記外輪載置ブロ
ック19に対し一体に結合固定しても良い。要は、これ
ら両ブロック17、19同士が相対変位できれば良い。
【0030】次に、図2は、やはり請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例に
使用する等配装置の場合には、内輪載置ブロック17及
び外輪載置ブロック19の上面に載置した玉軸受16の
上方に、前述の図11に示した従来方法の第3例の場合
と同様に攪乱板12を設けている。この攪乱板12は、
この従来方法の第3例の場合と同様に、図2の矢印ヘ方
向の昇降、矢印ト方向の回転、並びに矢印チ方向の揺動
変位を自在としている。
【0031】この様な本例の場合には、上記内輪載置ブ
ロック17及び外輪載置ブロック19とノズル装置18
とを図2の矢印イ〜ホ方向に変位させつつ、上記攪乱板
12を矢印ヘ〜チ方向に変位させた状態で、上記ノズル
装置18を構成する各ノズル6a、6aから圧縮空気を
噴出する。この様な本例の場合には、これら各ノズル6
a、6aから噴出し、各玉3、3を移動させつつこれら
各玉3、3の上方に達した、空気の流れが乱れる。そし
て、この空気の乱れがこれら各玉3、3をより動き易く
して、これら各玉3、3の等配をより確実に行なわせ
る。
【0032】本例は、攪乱板12を設けた点のみが、前
述した第1例の場合と相違する。その他の点に就いて
は、第1例の場合と同様であるから、同等部分には同一
符号を付して、重複する説明を省略する。尚、上記玉軸
受16の上方に設ける攪乱板の下面の形状は、必ずしも
図示の様に、一方向に傾斜した傾斜面である必要はな
い。例えば複数の傾斜面を有する形状としたり、上記玉
軸受16の上側のガイドを兼ねる形状としたりする事も
できる。更には、攪乱板の下面を平面状とすると共に、
この下面に傾斜溝を設け、この傾斜溝内に入り込んだ空
気を所定方向に流して、この空気の流れを乱す事もでき
る。
【0033】次に、図3は、やはり請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例に
使用する等配装置の場合には、内輪載置ブロック17及
び外輪載置ブロック19の上面に載置した玉軸受16の
上方に設けた攪乱板12の下面13に、前述の図12に
示した従来方法の第4例の場合と同様に、複数本の別の
ノズル15、15を設けている。これら別のノズル1
5、15は、上記従来方法の第4例の場合と同様に、配
列すべき玉3、3と同数でなくとも良いし、又、円周方
向に亙って等間隔に配列しなくても良い。
【0034】但し、上記別のノズル15、15は、その
数によって機能が異なる為、次述するノズル装置18を
構成する各ノズル6a、6aとの関係で、圧縮空気を噴
出するタイミングを異ならせる。即ち、上記別のノズル
15、15を上記玉3、3と同数等間隔に設けた場合に
は、上記各ノズル6a、6aとの共働により、これら各
玉3、3を等配の為に位置決めする。従って、これら各
ノズル6a、6aから圧縮空気を噴出するタイミング
と、上記別のノズル15、15から圧縮空気を噴出する
タイミングとは互いに関連付ける(噴出と停止とを同時
に行なう)。これに対して、上記別のノズル15、15
の数が上記玉3、3の数と異なる場合(又は、別のノズ
ル15、15を玉3、3と同数不等間隔に設けた場合)
には、これら別のノズル15、15から噴出する圧縮空
気は、上記攪乱板12の下面13と共に、上記各ノズル
6a、6aから噴出した圧縮空気による空気の流れを乱
し、互いに近接した玉3、3を互いに離隔させるべく円
周方向に動かす役目を有する。従って、上記各ノズル6
a、6aから圧縮空気を噴出するタイミングと、上記別
のノズル15、15から圧縮空気を噴出するタイミング
とを特に関連付ける事はない(噴出と停止とは前後させ
て行なう)。
【0035】この様な本例の場合には、円環状空間4内
に挿入された複数の玉3、3を円周方向に亙って等間隔
に配列するのに、上記玉軸受16の下方に設けたノズル
装置18を構成する各ノズル6a、6aから圧縮空気を
噴出させると同時に、或はこれら各ノズル6a、6aか
ら圧縮空気を噴出させるのと前後して、上記各別のノズ
ル15、15から圧縮空気を噴出させる。又、必要に応
じて上記攪乱板12を回転、昇降、揺動させる。この結
果、近づき合った複数の玉3、3を分離する作業をより
効率良く行える。尚、本例を実施する場合、上記攪乱板
12の下面13は、必ずしも傾斜させる必要はなく、上
記玉軸受16と平行な平坦面であっても良い。その他の
構成及び作用は、前述した第2例と同様であるから、同
等部分には同一符号を付して、重複する説明を省略す
る。
【0036】次に、図4〜5は、請求項1及び請求項2
に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示してい
る。本例に使用する等配装置の場合には、内輪載置ブロ
ック17及び外輪載置ブロック19の上面に載置した玉
軸受16の上方に設けた攪乱板12の下面13に第二の
ノズル23、23を、複数本設けている。これら各第二
のノズル23、23は、上述した第3例の別のノズル1
5、15(図3)と異なり、上記玉軸受16の円周方向
に対し傾斜している。この様な第二のノズル23、23
は、配列すべき玉3、3と同じ数だけ、円周方向に亙っ
て等間隔に配列している。上記攪乱板12は、回転、昇
降並びに揺動自在としている。
【0037】上述の様な第二のノズル23、23を含む
装置により、上記玉軸受16を構成する玉3、3を等配
するには、これら第二のノズル23、23とこの玉軸受
16の下方に設けたノズル装置18のノズル6a、6a
とから、同時に又は前後して、或は一方又は双方から間
欠的に、圧縮空気を噴出する。これら各ノズル23、6
aから噴出する圧縮空気のうち、第二のノズル23、2
3から噴出される圧縮空気の動圧に基づく力には、上記
玉軸受16の円周方向の分力が含まれる。従って、上記
各玉3、3の上記玉軸受16の円周方向への変位は、確
実に開始させられる。しかも、上記第二のノズル23、
23は、上記各玉3、3と同数だけ等ピッチで配置され
ているので、これら各第二のノズル23、23から上記
各玉3、3に吹き付けられる圧縮空気の強さは、これら
各玉3、3が等間隔で配置されていない限り、隣り合う
玉3、3同士の間で異なる。従って、複数の玉3、3が
近接している状態では、上記各第二のノズル23、23
から噴出する圧縮空気の力により、上記各玉3、3同士
が離れる。
【0038】この様にして上記複数の玉3、3同士が離
れたならば、上記各第二のノズル23、23からの圧縮
空気の噴出を停止し、上記玉軸受16の下方に設けたノ
ズル装置18のノズル6a、6aからのみ、圧縮空気を
噴出する。この結果、これら各ノズル6a、6aから噴
出する圧縮空気の力により、上記各玉3、3が、これら
各ノズル6a、6aの直上位置に保持される。尚、本例
の場合には、請求項2だけでなく請求項1にも対応する
構造とすべく、互いに独立して変位自在な、内輪用支持
ブロック17とノズル装置18と外輪用支持ブロック1
9とを設けている。従って本例の構造の場合には、上記
各玉の等配作業を、より効率良く、短時間で行なえる。
その他の構成及び作用は、前述した第3例の場合と同様
である。
【0039】尚、本例を実施する場合に、1個の電磁弁
により総ての第二のノズル23、23への圧縮空気の供
給、停止を同時に制御自在としても良いし、或は、玉
3、3と同数の第二のノズル23、23毎に電磁弁を設
けて、これら各第二のノズル23、23毎に独立して、
圧縮空気の供給、停止を制御自在としても良い。後者の
場合には、圧縮空気の噴出を行なう第二のノズル23、
23を、円周方向に関して、これら第二のノズル23、
23からの圧縮空気の噴出方向に順次切り替え、所望の
玉3を円周方向に押し動かす事もできる。更には、円周
方向に隣接する複数の第二のノズル23、23の組から
圧縮空気の噴出を行なわせる状態を、円周方向に関し順
次移動させて、複数個の玉を同時に円周方向に押し動か
す事もできる。
【0040】この様に、第二のノズル23、23から圧
縮空気を噴出するのと同時に、或はこれら第二のノズル
23、23からの圧縮空気の噴出により複数個の玉3、
3同士を分離した後、前述した様に、前記ノズル装置1
8のノズル6a、6aから噴出する圧縮空気の力によ
り、上記各玉3、3を、これら各ノズル6a、6aの直
上位置に保持する。この様に、上記各第二のノズル2
3、23及び各ノズル6a、6aからの圧縮空気の噴出
を関連付けて行なう事は、この圧縮空気の供給、停止を
制御する為の複数の電磁弁を、シーケンスにより制御し
ても良い。更には、この様な圧縮空気の供給、停止の順
番が常に特定の状態であれば、複数個の電磁弁に代え
て、複数の給排ポートを有するロータリ弁により、上記
供給、停止を制御する事もできる。
【0041】尚、図4〜5に示した実施の形態の場合に
は、内輪載置ブロック17と外輪載置ブロック19とを
設け、これら両ブロック17、19の上面に、玉軸受1
6を構成する内輪1と外輪2とを互いに独立して載置し
ている。従って本例の場合には、上記各第二のノズル2
3、23から圧縮空気を吹き出すと同時に、上記両ブロ
ック17、19同士を相対変位させる事で、上記各玉
3、3の分離をより円滑に行なえる。但し、請求項2に
記載した発明を実施する場合に、前述の図11〜12に
示した従来方法の場合と同様に、上記玉軸受16を単一
の載置ブロック8の上面に載置しても良い。一方、玉軸
受16の下方に設けたノズル6a、6aを有するノズル
装置18を省略しても、上記各第二のノズル23、23
からの圧縮空気の噴出のみで、上記各玉3、3を円周方
向に関して等配できる場合もある。但し、上記各第二の
ノズル23、23から噴出する圧縮空気の動圧に基づく
力は、円周方向の分力を含んでいるので、上記各玉3、
3の位置決めを安定して行なう事は難しい。従って、請
求項2に記載した発明を実施する場合に、上記両ブロッ
ク17、19は必須ではないが、上記ノズル装置18は
必須となる。又、前記攪乱板12の下面13は、必ずし
も傾斜面とする必要はなく、上記玉軸受16と平行な平
坦面であっても良い。尚、玉軸受16を単一の載置ブロ
ック8の上面に載置して、この載置ブロック8を固定と
すると同時に、前記攪乱板12を固定とする事もでき
る。
【0042】次に、図6は、やはり請求項1及び請求項
2に対応する、本発明の実施の形態の第5例を示してい
る。本例に使用する等配装置の場合には、上述した第4
例に使用する等配装置の構成に加えて、攪乱板12内
に、玉軸受16の軸方向に圧縮空気を噴出する、玉3、
3と同数のノズル15a、15aを付加した点が異なっ
ている。玉3、3の等配を行なう際にこれら各ノズル1
5a、15aから噴出する圧縮空気は、前述の図12に
示した従来方法の第4例の場合と同様に、玉軸受16の
下方に設けたノズル6a、6aとの共働により、上記各
玉3、3を等配する。本例の場合には、上記攪乱板12
内に、円周方向に対して傾斜した第二のノズル23、2
3を設けた事に伴い、上記各玉3、3の分離を促進し
て、これら各玉3、3の等配を円滑に且つ確実に行なえ
る。尚、本例は、上記第二のノズル23、23により玉
3、3の分離を確実に行なわせる点に関しては、上述し
た第4例の場合と同様であり、上下に設けたノズル15
a、6aの共働により分離した玉3、3の等配を効率良
く行なう点に関しては、前述の図12に示した従来方法
の第4例の場合と同様である。尚、上記上下に設けたノ
ズル15a、6aは玉3、3と同数であり、圧縮空気の
供給、停止は、各ノズル15a、6a毎に独立して制御
される。
【0043】尚、本例の実施に使用する等配装置を構成
する上記攪乱板12に組み込んだノズル15a、15a
と第二のノズル23、23とは、互いに干渉しない(内
部を流れる圧縮空気が互いに独立して流れる)様にする
必要がある。この為には、上記攪乱板12内に、予めシ
ャワー状に形成した配管を埋め込んだり、或はこの攪乱
板12を積層構造とする。
【0044】又、図示の各例の場合、各ノズルにより圧
力流体の流れを惹起させる為に、これら各ノズルから圧
縮空気を噴出する場合に就いて説明した。圧縮空気の噴
出は、大きな動圧を得られて、玉を動かす為に大きな力
を得られる事から好ましいが、玉を動かす為に要する力
が限られたものである場合には、玉に近接したノズルの
先端開口から空気を吸引し、負圧に基づいて惹起される
空気の流れにより、この玉を動かす事もできる。更に
は、何れかのノズルから圧縮空気を噴出するのと同時
に、他のノズルから空気を吸引する事もできる。
【0045】
【発明の効果】本発明の玉軸受を構成する玉を等間隔に
配列する方法は、以上に述べた通り構成され作用する
為、配列作業に伴って玉を傷めたり異物を巻き込む事が
なく、性能が安定し、しかも耐久性の勝れた玉軸受を得
られる。更に、複数の玉が集中した場合でも、この分離
を容易に且つ確実に行なえる為、玉の配列作業の能率化
により、玉軸受の生産効率の向上を図れる。これらによ
り、玉軸受の組立作業の自動化を安定した状態で行なえ
て、工場の省力化による玉軸受の製造コストの低減を図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す縦断面図。
【図2】同第2例を示す縦断面図。
【図3】同第3例を示す縦断面図。
【図4】同第4例を示す縦断面図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】本発明の実施の形態の第5例を示す、図5と同
様の図。
【図7】玉軸受の組み立て途中の状態を、玉を等間隔に
配置する前後で示す正面図。
【図8】特開平5−104362号公報に記載された従
来方法の第1例を、工程順に示す斜視図。
【図9】玉がノズルに引き寄せられる状態を示す斜視
図。
【図10】上記公報に記載された方法の第2例を示す斜
視図。
【図11】特開平7−290329号公報に記載され
た、従来方法の第3例を示す斜視図。
【図12】上記公報に記載された、従来方法の第4例を
示す斜視図。
【図13】玉の配列を円滑に行えなくなる状態を示す斜
視図。
【符号の説明】
1 内輪 2 外輪 3 玉 4 円環状空間 5 マニホールド 6、6a ノズル 7、7a ノズル装置 8 載置ブロック 9、9a 位置決め凸部 10、10a コンプレッサ 11 給気路 12 攪乱板 13 下面 14 吊り下げロッド 15、15a ノズル 16 玉軸受 17 内輪用載置ブロック 18 ノズル装置 19 外輪用載置ブロック 20 内輪軌道 21 外輪軌道 23 第二のノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪の外周面に設けた内輪軌道と外輪の
    内周面に設けた外輪軌道との間に複数個の玉を装着した
    後、少なくともこの玉と同じ数のノズルを有するノズル
    装置を上記内輪及び外輪の側方に配置して、上記内輪軌
    道と外輪軌道との間の円環状空間の一端開口に上記各ノ
    ズルを対向させ、これら各ノズルにより流体の流れを惹
    起させると共に、この流体の流れを利用して上記複数個
    の玉を円周方向に移動させ、これら複数個の玉を円周方
    向等間隔に配列する、玉軸受を構成する玉を等間隔に配
    列する方法に於いて、上記内輪と上記外輪とを互いの相
    対変位自在に互いに独立して支持すると共に、上記各ノ
    ズルにより流体の流れを惹起させる際に、一方の軌道輪
    をこれら各ノズル及び他方の軌道輪に対し相対変位させ
    て、これら各ノズルと上記複数個の玉との位置関係を変
    える事により、近接した状態で上記内輪軌道と外輪軌道
    との間に配置された複数個の玉の分離を図り、これら各
    玉の上記円周方向への移動を円滑に行なわせる事を特徴
    とする玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法。
  2. 【請求項2】 内輪の外周面に設けた内輪軌道と外輪の
    内周面に設けた外輪軌道との間に複数個の玉を装着した
    後、少なくともこの玉と同じ数のノズルを有するノズル
    装置を上記内輪及び外輪の側方に配置して、上記内輪軌
    道と外輪軌道との間の円環状空間の一端開口に上記各ノ
    ズルを対向させ、これら各ノズルにより流体の流れを惹
    起させると共に、この流体の流れを利用して上記複数個
    の玉を円周方向に移動させ、これら複数個の玉を円周方
    向等間隔に配列する、玉軸受を構成する玉を等間隔に配
    列する方法に於いて、上記複数のノズルとは別に、上記
    円周方向に対し傾斜した方向に流体の流れを惹起させる
    第二のノズルを、上記複数個の玉を挟む状態で上記内輪
    及び外輪の軸方向に関して上記複数のノズルと反対側に
    設け、上記各第二のノズルにより惹起される流体の流れ
    により、上記各玉に上記円周方向に移動しようとする力
    を付与して、近接した状態で上記内輪軌道と外輪軌道と
    の間に配置された上記複数個の玉の分離を図ると共に、
    これら各玉の上記円周方向への移動を円滑に行なわせる
    事を特徴とする玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する
    方法。
JP2000048709A 2000-02-25 2000-02-25 玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法及び装置 Expired - Fee Related JP3931521B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000048709A JP3931521B2 (ja) 2000-02-25 2000-02-25 玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法及び装置
US09/790,902 US6510609B2 (en) 2000-02-25 2001-02-23 Method and apparatus for arranging balls with uniform interval in ball bearing

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000048709A JP3931521B2 (ja) 2000-02-25 2000-02-25 玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法及び装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001241458A true JP2001241458A (ja) 2001-09-07
JP2001241458A5 JP2001241458A5 (ja) 2004-09-24
JP3931521B2 JP3931521B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=18570757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000048709A Expired - Fee Related JP3931521B2 (ja) 2000-02-25 2000-02-25 玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法及び装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6510609B2 (ja)
JP (1) JP3931521B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205473A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Seiko Instruments Inc ボールベアリングにおけるボール等間隔配列装置及び方法
CN101216076B (zh) * 2007-12-31 2012-03-21 无锡市江益轴承自动化设备有限公司 轴承空气辅助分球装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6560856B1 (en) * 2000-06-26 2003-05-13 International Business Machines Corporation Self-aligning fixture for pre-loading and aligning pivot bearing assemblies
CN110382894B (zh) * 2017-01-05 2021-07-23 日本精工株式会社 滚动轴承的滚动体均等分配方法、滚动轴承、机械、以及车辆的制造方法
US11319009B2 (en) 2020-07-06 2022-05-03 American Axle & Manufacturing, Inc. Tooling system and method for assembling a vehicle driveline component
CN113211122B (zh) * 2021-04-21 2023-03-10 桐乡市三精自动化科技有限公司 一种智能环面钻孔置球设备

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8719333D0 (en) 1987-08-14 1987-09-23 Swansea University College Of Motion artefact rejection system
JP3151882B2 (ja) 1991-10-09 2001-04-03 日本精工株式会社 玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法
JPH05104361A (ja) 1991-10-18 1993-04-27 Ntn Corp 軸受組立工程におけるボールの等配方法
JP3304602B2 (ja) 1994-04-25 2002-07-22 日本精工株式会社 玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法
JPH1199419A (ja) 1997-09-29 1999-04-13 Ntn Corp 軸受のボール割出し方法および装置
JP3872580B2 (ja) 1997-11-25 2007-01-24 ユニシア ジェーケーシー ステアリングシステム株式会社 ボールベアリングおよびその組立方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205473A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Seiko Instruments Inc ボールベアリングにおけるボール等間隔配列装置及び方法
CN101216076B (zh) * 2007-12-31 2012-03-21 无锡市江益轴承自动化设备有限公司 轴承空气辅助分球装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6510609B2 (en) 2003-01-28
US20010020330A1 (en) 2001-09-13
JP3931521B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5317221A (en) Linear driving device
JP3304602B2 (ja) 玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法
CN1951784B (zh) 棒状物品供给机
CN100429401C (zh) 用于斜盘式可变容积式压缩机的控制阀
JP2001241458A (ja) 玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法
JP3530187B2 (ja) 直動運動のための転がり案内装置
JP2007107459A (ja) 燃料噴射装置
JP2001241458A5 (ja)
JP5016875B2 (ja) スライドアクチュエータ
JP2009019688A (ja) 静圧軸受
JP5702094B2 (ja) エアベアリング式エアシリンダ装置
JP3151882B2 (ja) 玉軸受を構成する玉を等間隔に配列する方法
JP4812001B2 (ja) ボールベアリングにおけるボール等間隔配列装置及び方法
JP2001227509A (ja) フリクションレスエアシリンダ
KR20180007234A (ko) 에어베어링을 구동 기반으로 하는 스택형의 리니어 스테이지 및 이를 포함하는 리니어 스테이지 장치
JP4365191B2 (ja) アクティブ振動制御装置及びシステム
JP3781393B2 (ja) アクチュエータ
KR102651827B1 (ko) 양압영역과 음압영역이 구비된 에어베어링 방식의 리니어 스테이지
US6609741B2 (en) Parts suction head having non-contact sealing structure
KR19990023247A (ko) 이동테이블
RU2812058C1 (ru) Устройство конвейерного ролика на магнитной подушке
CN113756992B (zh) 一种燃气驱动的导弹摆动喷管
JPH11190306A (ja) エアスライド装置
JP4875878B2 (ja) スラスト気体軸受機構
JPH0510825U (ja) 空気軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees