JPH1199419A - 軸受のボール割出し方法および装置 - Google Patents

軸受のボール割出し方法および装置

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JPH1199419A
JPH1199419A JP26307097A JP26307097A JPH1199419A JP H1199419 A JPH1199419 A JP H1199419A JP 26307097 A JP26307097 A JP 26307097A JP 26307097 A JP26307097 A JP 26307097A JP H1199419 A JPH1199419 A JP H1199419A
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JP
Japan
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ball
annular space
bearing
balls
inner ring
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Pending
Application number
JP26307097A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yoshida
真啓 吉田
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールや軌道面に傷をつけず、また装置に摩
耗等が生じる部位がなくて、耐久性に優れたボール割出
し方法および装置を提供する。 【解決手段】 内輪1と外輪2の間に複数のボール3を
挿入した状態の軸受組立過程品4を台5に置く。台5
は、内外輪間の環状空間Sに開口部するノズル9をボー
ル個数分だけ等配したものとする。内外輪1,2間の環
状空間Sの上側開口は、流体排出穴13を有する蓋部品
で蓋する。各ノズル9から圧力流体を吹き出しながら蓋
部品6を軸受組立過程品4と同心に回転させることによ
り、その圧力流体の流れで、ボール間隔を等間隔とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軸受組立過程
で、ボール間隔の割出しを行う軸受のボール割出し方法
および装置に関し、特に、ボール径の小さい中型、小
径、ミニアチュア軸受などに効果的な方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に玉軸受の組立過程では、内輪と外
輪の間に挿入されたボールを保持器で抱かせるために、
ボールを等間隔に配置する工程を必要とする。このボー
ル等配方法として、従来、次の二つの方法がある。 等配櫛による方法。 内輪と外輪の間に櫛状の治具を上方より差し込み、連な
って挿入されているボールを順番に移動させて等間隔に
配置する方法。 等配回転治具による方法。 内輪と外輪の間へ、傾いた上面にボール嵌まり部を等間
隔に有する等配回転治具を回転させながら入れて行き、
等配する方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記等配櫛による方法
は、ボール径の小さい中型、小型、ミニアチュア軸受に
おいては、櫛歯の本数が多く、かつ細くなり、治具の加
工が難しく、寿命も短い。また、製品の品質面では、強
制的にボールを移動させるため、ボールや内外輪の軌道
面に傷を発生させることがある。上記等配回転治具によ
る方法は、機構上、治具がボールに当たるため、治具の
寿命が短い。また、製品の品質面では、強制的にボール
を移動させるため、ボールや、内外輪の軌道面に傷を発
生させることがある。
【0004】この発明は、上記課題を解消するものであ
り、ボールや軌道面に傷をつけず、また装置に摩耗等が
生じる部位がなくて、耐久性に優れた軸受のボール割出
し方法および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の軸受のボール
割出し方法は、内輪と外輪の間に複数のボールを挿入し
た状態の軸受組立過程品に対して、ボール間隔を所定間
隔とする方法であって、次の過程をとる。前記内輪と外
輪の間の環状空間における両側の開口部分を各々蓋す
る。片方の蓋となる部品は、前記環状空間に開口するノ
ズルをボール個数分だけ所定間隔で配置したものとし、
もう片方の蓋となる部品は前記環状空間に開口する1個
または複数個の流体排出穴を設けたものとする。前記各
ノズルから圧力流体を吹き出しながら両側の蓋となる部
品を相対的に回転させることによりボール間隔を所定間
隔とする。この方法によると、ノズルより圧力流体(例
えば圧縮空気)を出しながら、流体排出穴明きの蓋部品
を同心で回転させると、ノズルからの圧力流体により、
ノズル位置のボールは、ノズル位置に配置される。任意
の位置のボールは、蓋部品の流体排出穴から抜けて行く
圧力流体の力により、回転方向に移動する。このとき、
次のノズル位置にボールが配置されていなければ、任意
の位置のボールはその位置へ移動し、配置される。しか
し、既に他のボールが配置されていれば、そのボールを
追い出し、自らその位置に治まる。これらの作用を順次
繰り返し、全てのボールがノズル位置に配置され、等配
状態等の所定間隔に配置することができる。
【0006】この発明の軸受のボール割出し装置は、台
と、蓋部品と、蓋回転装置を設けたものである。台は、
内輪と外輪の間に複数のボールを挿入した状態の軸受組
立過程品を載せるものである。この台は、その載置面
で、前記内輪と外輪の間の環状空間における片方の開口
部分を閉じるものであって、前記環状空間に開口して圧
力流体を噴出するノズルがボール個数分だけ所定間隔で
配置されているものとする。蓋部品は、前記内輪と外輪
の間の環状空間のもう片方の開口を閉じるものであり、
前記環状空間に開口する一個または複数個の流体排出穴
を有するものとする。蓋回転装置は、前記蓋部品を回転
させる装置である。この構成の軸受のボール割出し装置
によると、前記のボール割出し方法により、ボールを等
配状態等に所定間隔に配置することができる。
【0007】上記構成の軸受のボール割出し装置におい
て、前記台を介して前記軸受組立過程品に振動を与える
振動装置を設けても良い。この振動は、軸受組立過程品
に対する径方向の振動であっても、軸方向の振動であっ
ても良く、また両方の振動を組み合わせた振動であって
も良い。このように振動を与えながら圧力流体を噴出す
る方法を採ることにより、圧力流体の圧力設定に余裕幅
が持て、ボールの移動性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1およ
び図2と共に説明する。この軸受のボール割出し装置
は、内輪1と外輪2の間に複数のボール3を挿入した状
態の玉軸受の組立過程品4に対して、ボール3の等配を
行う装置であり、主に、台5と、蓋部品6と、蓋回転装
置7と、振動装置8とで構成される。台5は、内輪1の
内径面に嵌合するボス部5aを有する円板状のものであ
り、その軸受組立過程品4を載せる載置面5bに、内外
輪1,2間の環状空間Sに開口して圧力流体を噴出する
ノズル9が、ボール個数分だけ等間隔で配置されてい
る。ノズル9の径方向位置は、軸受組立過程品4のボー
ル配列のピッチ円にノズル中心が位置する配置とされて
いる。ノズル9は、台5の内部に設けたられた流体路1
0の流入口10aから、バルブ11を介して圧力流体供
給源12に配管で接続されている。圧力流体供給源12
は、ここではコンプレッサーまたは送風機等が使用され
る。ノズル9は、図示の例では載置面5bから突出させ
ているが、載置面5bと同一平面であっても、この面5
bから凹んで設けられたものでも良い。
【0009】蓋部品6は、内外輪間の環状空間Sを上方
より蓋する円板状の部品であり、環状空間Sに開口する
流体排出穴13が、円周方向の一か所または複数箇所に
設けられている。蓋部品6は、台5とは独立しており、
軸受組立過程品4と同心に回転自在なように支持部材1
4で支持され、かつ蓋回転装置7により回転駆動され
る。蓋回転装置7は、電気モータまたはエアモータ等と
減速機等で構成される。また、蓋部品6は、台5に対し
て蓋開閉装置(図示せず)により昇降可能とされてい
る。振動装置8は、台5を振動させて軸受組立過程品4
に振動を与えるものであり、与える振動は、径方向であ
っても、軸方向であっても良く、また両方の振動を組み
合わせた振動であっても良い。
【0010】この装置によるボール割出しに際しては、
台5に軸受組立過程品4を置き、蓋部材6で蓋して、ノ
ズル9から圧力流体を噴出させる。ノズル9より吹き出
した圧力流体は、環状空間S内でボール3に作用しなが
ら、蓋部品6に設けられた流体排出穴13から大気中に
出る。この圧力流体の流れで、ボール3が等配される。
【0011】すなわち、ノズル9より圧力流体(例えば
圧縮空気)を出しながら、蓋部品6を軸受組立過程品4
とを同心で回転させると、ノズル9からの圧力流体によ
り、ノズル位置のボール3は、ノズル位置に配置され
る。任意の位置(隣接する二つのノズル9の間の位置)
のボール3は、蓋部品6の流体排出穴13から抜けて行
く圧力流体の力により、回転方向に移動する。このと
き、次のノズル位置にボール3が配置されていなけれ
ば、任意の位置のボール3はその位置へ移動し、配置さ
れる。しかし、既に他のボール3が配置されていれば、
そのボール3を追い出し、自らその位置に治まる。これ
らの作用を順次繰り返し、全てのボール3がノズル位置
に配置され、等配状態とされる。図2(A)は等配前の
状態、同図(B)は等配後の状態を各々示す。この間、
振動装置8で軸受組立過程品4に振動が与えられること
により、ボール整列の補助がなされる。
【0012】
【発明の効果】この発明の軸受のボール割出し方法およ
び装置によると、軸受と接触するものが圧力流体である
ため、ボールに傷をつけない。また、ボールも強制的に
動かさないので、内外輪の軌道面を傷つけない。さら
に、装置を構成する部品は単純な形状のものであり、使
用に伴って摩耗や無理な荷重が作用する部位もないた
め、製造し易く、壊れ難い。これらのため、特に、ボー
ル径の小さい中型、小径、ミニチュア軸受の組立工程で
より一層効果的である。また、台を介して軸受組立過程
品に振動を与えるようにした場合は、圧力流体の圧力設
定に余裕幅が持て、ボールの移動性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるボール割出し装
置の断面図とその一部の構成部品のブロック図とを示す
説明図である。
【図2】ボール等配過程の説明図である。
【符号の説明】
1…内輪 2…外輪 3…ボール 4…軸受組立過程品 5…台 6…蓋部品 7…蓋回転装置 8…振動装置 9…ノズル 12…圧力流体供給源 S…環状空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪と外輪の間に複数のボールを挿入し
    た状態の軸受に対して、前記内輪と外輪の間の環状空間
    における両側の開口部分を各々蓋し、片方の蓋となる部
    品に前記環状空間に開口するノズルをボール個数分だけ
    所定間隔で配置し、もう片方の蓋となる部品に前記環状
    空間に開口する1個または複数個の流体排出穴を設け、
    前記各ノズルから圧力流体を吹き出しながら両側の蓋と
    なる部品を相対的に回転させることによりボール間隔を
    所定間隔とする軸受のボール割出し方法。
  2. 【請求項2】 内輪と外輪の間に複数のボールを挿入し
    た状態の軸受を載せる台を設け、この台は、その載置面
    で、前記内輪と外輪の間の環状空間における片方の開口
    部分を閉じるものであって、前記環状空間に開口して圧
    力流体を噴出するノズルをボール個数分だけ所定間隔で
    配置されたものとし、前記内輪と外輪の間の環状空間の
    もう片方の開口を閉じる蓋部品を設け、この蓋部品は前
    記環状空間に開口する一個または複数個の流体排出穴を
    有するものとし、前記蓋部品を回転させる蓋回転装置を
    設けた軸受のボール割出し装置。
  3. 【請求項3】 前記台を介して前記軸受に振動を与える
    振動装置を設けた請求項2記載の軸受のボール割出し装
    置。
JP26307097A 1997-09-29 1997-09-29 軸受のボール割出し方法および装置 Pending JPH1199419A (ja)

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JPH1199419A true JPH1199419A (ja) 1999-04-13

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6510609B2 (en) 2000-02-25 2003-01-28 Nsk Ltd. Method and apparatus for arranging balls with uniform interval in ball bearing
JP2008202606A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Seiko Instruments Inc 転動体等配装置および転動体等間隔配列方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6510609B2 (en) 2000-02-25 2003-01-28 Nsk Ltd. Method and apparatus for arranging balls with uniform interval in ball bearing
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