JPH08281542A - 振動工具 - Google Patents
振動工具Info
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- JPH08281542A JPH08281542A JP8559795A JP8559795A JPH08281542A JP H08281542 A JPH08281542 A JP H08281542A JP 8559795 A JP8559795 A JP 8559795A JP 8559795 A JP8559795 A JP 8559795A JP H08281542 A JPH08281542 A JP H08281542A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- outer cylinder
- air
- piston
- piston portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 バリ取り工具の偏摩耗を防止し、バリ取り工
具の寿命を長くして簡単な構成で安価な振動工具を提供
することを目的とする。 【構成】 本発明の振動工具は、振動するための駆動源
であるエア供給手段20から供給されるエアを羽根穴7
1に受けることにより、工具取付軸75が回転するよう
にした。従って、本発明の振動工具は、バリ等の除去部
を除去するためのバリ取り工具30が上下に振動すると
ともに、回転する。このため、バリ取り工具30の全て
の面を用いて作業を行うため、バリ取り工具30の偏摩
耗を防止できる。従って、バリ取り工具30の寿命を長
期化できる。
具の寿命を長くして簡単な構成で安価な振動工具を提供
することを目的とする。 【構成】 本発明の振動工具は、振動するための駆動源
であるエア供給手段20から供給されるエアを羽根穴7
1に受けることにより、工具取付軸75が回転するよう
にした。従って、本発明の振動工具は、バリ等の除去部
を除去するためのバリ取り工具30が上下に振動すると
ともに、回転する。このため、バリ取り工具30の全て
の面を用いて作業を行うため、バリ取り工具30の偏摩
耗を防止できる。従って、バリ取り工具30の寿命を長
期化できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳造等によって製造さ
れたワークのバリを取るバリ取り工具を振動させる振動
工具に関する。
れたワークのバリを取るバリ取り工具を振動させる振動
工具に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造によってワークを製造すると、鋳造
時の金型の合わせ面にバリ(除去部)が発生する。この
バリは不要な部分であるため除去する必要がある。従
来、このバリを除去する方法として図4に示すようなバ
リ取り装置が用いられている。このバリ取り装置は、ワ
ークWの周囲に形成されたバリBを除去するものであ
り、ロボット2、振動工具4およびバリ取り工具3を主
な構成としている。バリ取り工具3は、ロボット2の動
作によって移動し、バリを除去するものである。そし
て、ロボット2の手首部先端2aには支持具2bが取り
付けられており、バリ取り工具3はこの支持具2bに取
り付けられた振動工具4の先端に取り付けられている。
振動工具4は、先端振動部4aを図4の上下方向に振動
させるものである。このような構成によって、バリ取り
工具3は、振動工具4の振動によってバリBに交差する
方向に振動する。そして、ロボット2の動作によってワ
ークWの形状に沿って移動することにより、ワークWの
周囲に形成されたバリBを除去するようになっている。
時の金型の合わせ面にバリ(除去部)が発生する。この
バリは不要な部分であるため除去する必要がある。従
来、このバリを除去する方法として図4に示すようなバ
リ取り装置が用いられている。このバリ取り装置は、ワ
ークWの周囲に形成されたバリBを除去するものであ
り、ロボット2、振動工具4およびバリ取り工具3を主
な構成としている。バリ取り工具3は、ロボット2の動
作によって移動し、バリを除去するものである。そし
て、ロボット2の手首部先端2aには支持具2bが取り
付けられており、バリ取り工具3はこの支持具2bに取
り付けられた振動工具4の先端に取り付けられている。
振動工具4は、先端振動部4aを図4の上下方向に振動
させるものである。このような構成によって、バリ取り
工具3は、振動工具4の振動によってバリBに交差する
方向に振動する。そして、ロボット2の動作によってワ
ークWの形状に沿って移動することにより、ワークWの
周囲に形成されたバリBを除去するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなバリ取
り装置において、ロボット2にバリ取り工具3を取り付
けてバリ取り作業を行っていると、ロボット2は、同じ
動作を繰替えし実行するため、バリ取り工具3はワーク
Wに対していつも同じ方向で当接することになる。この
ためバリ取り工具3の摩耗はいつも片側のみ激しく摩耗
する(以下このような摩耗を偏摩耗と呼ぶ)。従って、
このバリ取り工具3はもう片側があまり摩耗していない
にも係わらず、寿命となってしまうという問題があっ
た。
り装置において、ロボット2にバリ取り工具3を取り付
けてバリ取り作業を行っていると、ロボット2は、同じ
動作を繰替えし実行するため、バリ取り工具3はワーク
Wに対していつも同じ方向で当接することになる。この
ためバリ取り工具3の摩耗はいつも片側のみ激しく摩耗
する(以下このような摩耗を偏摩耗と呼ぶ)。従って、
このバリ取り工具3はもう片側があまり摩耗していない
にも係わらず、寿命となってしまうという問題があっ
た。
【0004】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたものであり、バリ取り工具の偏摩耗を防止
し、バリ取り工具の寿命を長くして簡単な構成で安価な
振動工具を提供することを目的とする。
めになされたものであり、バリ取り工具の偏摩耗を防止
し、バリ取り工具の寿命を長くして簡単な構成で安価な
振動工具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した目的を
達成する手段は、ワークに形成されたバリ等の除去部を
除去する工具を先端に取り付け、前記工具の軸線方向に
前記工具を振動させることによって前記除去部を除去す
る振動工具において、筒状の部材である外筒と、この外
筒内に嵌合され、前記外筒の軸線方向に摺動可能なピス
トン部と、このピストン部に取り付けられ、前記工具を
取り付ける工具取付部と、前記ピストン部を前記外筒の
一方向に付勢するエアを前記外筒内に供給するエア供給
手段と、このエア供給手段によって付勢された前記ピス
トン部を元の位置に戻す方向に付勢する元位置付勢手段
と、前記ピストン部に設けられ、前記エア供給手段によ
って供給されたエアを受けることにより、前記ピストン
部を前記外筒の軸線回りに回転させる羽根部とを備えた
ものである。
達成する手段は、ワークに形成されたバリ等の除去部を
除去する工具を先端に取り付け、前記工具の軸線方向に
前記工具を振動させることによって前記除去部を除去す
る振動工具において、筒状の部材である外筒と、この外
筒内に嵌合され、前記外筒の軸線方向に摺動可能なピス
トン部と、このピストン部に取り付けられ、前記工具を
取り付ける工具取付部と、前記ピストン部を前記外筒の
一方向に付勢するエアを前記外筒内に供給するエア供給
手段と、このエア供給手段によって付勢された前記ピス
トン部を元の位置に戻す方向に付勢する元位置付勢手段
と、前記ピストン部に設けられ、前記エア供給手段によ
って供給されたエアを受けることにより、前記ピストン
部を前記外筒の軸線回りに回転させる羽根部とを備えた
ものである。
【0006】
【作用】エア供給手段により、外筒内にエアが供給され
ると、ピストン部はエアの圧力によって、一方の方向に
移動する。このエアによる付勢力が解除されると、元位
置付勢手段によってピストン部は元の位置に復帰する。
この動作を繰替えすことによって、ピストン部に取り付
けられた工具取付軸は振動する。このため、工具取付軸
に取り付けられた工具を振動させて、バリ等の除去部を
除去することができる。この時、ピストン部の羽根部
は、エアを受けてピストン部を外筒の軸線回りに回転さ
せる。
ると、ピストン部はエアの圧力によって、一方の方向に
移動する。このエアによる付勢力が解除されると、元位
置付勢手段によってピストン部は元の位置に復帰する。
この動作を繰替えすことによって、ピストン部に取り付
けられた工具取付軸は振動する。このため、工具取付軸
に取り付けられた工具を振動させて、バリ等の除去部を
除去することができる。この時、ピストン部の羽根部
は、エアを受けてピストン部を外筒の軸線回りに回転さ
せる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1は本実施例の振動工具の全体構成を示すもの
である。本実施例の振動工具は、図略のロボットの手首
部に設けられた支持具19に取り付けられるものであ
る。そして、この振動工具は、外筒40と、外筒40内
において外筒40の軸線方向に摺動する第1ピストン部
60と、外筒40の内周面と第1ピストン部60の外周
面との間に取り付けられ工具取付軸75を備えた第2ピ
ストン部70と、外筒40内にエアを供給するエア供給
手段20とを主な構成としている。
する。図1は本実施例の振動工具の全体構成を示すもの
である。本実施例の振動工具は、図略のロボットの手首
部に設けられた支持具19に取り付けられるものであ
る。そして、この振動工具は、外筒40と、外筒40内
において外筒40の軸線方向に摺動する第1ピストン部
60と、外筒40の内周面と第1ピストン部60の外周
面との間に取り付けられ工具取付軸75を備えた第2ピ
ストン部70と、外筒40内にエアを供給するエア供給
手段20とを主な構成としている。
【0008】外筒40は、内部にエアを導くシリンダと
しての役割を有する筒状の部材である。外筒40は、筒
状の接続外筒42の上下両側に取り付けられた上側外筒
41と下側外筒43とからなる。この上側外筒41と下
側外筒43は、接続外筒42の外周面に形成されたねじ
部42aによって螺合している。また、接続外筒42と
上側外筒41との間には中間部材45が介装されて固定
されている。そして、下側外筒43の下面には、底部材
44が取り付けられている。中間部材45の上側から上
側外筒41の上端までの間には第1空間部46が形成さ
れている。この第1空間部46には、エア供給手段20
が接続されている。また、接続外筒42内には、第1ピ
ストン60が摺動可能に嵌合されている。
しての役割を有する筒状の部材である。外筒40は、筒
状の接続外筒42の上下両側に取り付けられた上側外筒
41と下側外筒43とからなる。この上側外筒41と下
側外筒43は、接続外筒42の外周面に形成されたねじ
部42aによって螺合している。また、接続外筒42と
上側外筒41との間には中間部材45が介装されて固定
されている。そして、下側外筒43の下面には、底部材
44が取り付けられている。中間部材45の上側から上
側外筒41の上端までの間には第1空間部46が形成さ
れている。この第1空間部46には、エア供給手段20
が接続されている。また、接続外筒42内には、第1ピ
ストン60が摺動可能に嵌合されている。
【0009】第1ピストン60は、円柱状の部材であ
り、上端側に設けられた小径部61と、この小径部61
よりも径の大きい下端側に設けられた大径部62とから
なる。小径部61は、中間部材45に支持されており、
小径部61の上端面61aは中間部材45の上端面から
突出し、第1空間部46に位置している。また、大径部
62は接続外筒42に支持されている。そして、接続外
筒42の大径部62を支持する部分の上面から中間部材
45の下面までの間には、第2空間部47が設けられて
いる。この第2空間部47内において小径部61の外周
には、円板63が嵌合されている。そして、この円板6
3の上面と中間部材45の下面の間にはバネ64が介装
され、円板63を下方に付勢している。
り、上端側に設けられた小径部61と、この小径部61
よりも径の大きい下端側に設けられた大径部62とから
なる。小径部61は、中間部材45に支持されており、
小径部61の上端面61aは中間部材45の上端面から
突出し、第1空間部46に位置している。また、大径部
62は接続外筒42に支持されている。そして、接続外
筒42の大径部62を支持する部分の上面から中間部材
45の下面までの間には、第2空間部47が設けられて
いる。この第2空間部47内において小径部61の外周
には、円板63が嵌合されている。そして、この円板6
3の上面と中間部材45の下面の間にはバネ64が介装
され、円板63を下方に付勢している。
【0010】第1ピストン60において、小径部61か
ら大径部62に至る中心軸線上には、第1エア通路65
が形成されている。この第1エア通路65の上端側は第
1空間部46に開口している。また、第1エア通路65
の下端側は、接続外筒42の内周面に形成された第3空
間部48に開口している。即ち、第1エア通路65の下
端側は、大径部62の外周面から第1エア通路65に向
けて径方向に形成された補助通路65aを介して、第3
空間部48に開口している。
ら大径部62に至る中心軸線上には、第1エア通路65
が形成されている。この第1エア通路65の上端側は第
1空間部46に開口している。また、第1エア通路65
の下端側は、接続外筒42の内周面に形成された第3空
間部48に開口している。即ち、第1エア通路65の下
端側は、大径部62の外周面から第1エア通路65に向
けて径方向に形成された補助通路65aを介して、第3
空間部48に開口している。
【0011】第1ピストン60には、第1エア通路65
と平行に第2エア通路66と第3エア通路67が形成さ
れている。第2エア通路66の上端側は、大径部62の
外周面から第2エア通路66に向けて径方向に形成され
た補助通路66aを介して、第3空間部48に開口して
いる。また、第2エア通路66の下端側は、大径部62
の下端面に開口し、その開口端は第2ピストン部70の
底面に対向している。なお、この第2ピストン部70の
底面と第2エア通路66が開口する大径部62の下端面
との間には、大径部62の下端面に設けられた段差によ
って、僅かな空間が形成されており、両者は接触しない
ようになっている。
と平行に第2エア通路66と第3エア通路67が形成さ
れている。第2エア通路66の上端側は、大径部62の
外周面から第2エア通路66に向けて径方向に形成され
た補助通路66aを介して、第3空間部48に開口して
いる。また、第2エア通路66の下端側は、大径部62
の下端面に開口し、その開口端は第2ピストン部70の
底面に対向している。なお、この第2ピストン部70の
底面と第2エア通路66が開口する大径部62の下端面
との間には、大径部62の下端面に設けられた段差によ
って、僅かな空間が形成されており、両者は接触しない
ようになっている。
【0012】第3エア通路67の上端側は、大径部62
の上端面から第2空間部47に向けて開口し、その開口
端は円板63の下面に対向している。なお、この円板6
3の下面と大径部62の上端面との間には、大径部62
の上端面に設けられた段差によって、僅かな空間が形成
されており、両者は接触しないようになっている。ま
た、第3エア通路67の下端側は、大径部62の外周面
から第3エア通路67に向けて径方向に形成された補助
通路67aを介して、大径部62の外周面に開口してい
る。この補助通路67aの開口端は、後述する第2ピス
トン部70の内周面によって、通常は閉じた状態となっ
ている。
の上端面から第2空間部47に向けて開口し、その開口
端は円板63の下面に対向している。なお、この円板6
3の下面と大径部62の上端面との間には、大径部62
の上端面に設けられた段差によって、僅かな空間が形成
されており、両者は接触しないようになっている。ま
た、第3エア通路67の下端側は、大径部62の外周面
から第3エア通路67に向けて径方向に形成された補助
通路67aを介して、大径部62の外周面に開口してい
る。この補助通路67aの開口端は、後述する第2ピス
トン部70の内周面によって、通常は閉じた状態となっ
ている。
【0013】接続外筒42の下面から底部材44の上面
までの間には、第4空間部49が形成されている。そし
て、大径部62は、この第4空間部49に突出するよう
になっている。この突出した大径部62の下端の外周に
は第2ピストン部70が嵌合している。第2ピストン部
70は、上端側が開口した筒状の部材であり、この下面
には、第2ピストン部70の中心軸と一致して工具取付
軸75が取り付けられている。この工具取付軸75の先
端(下端)には、バリ取り工具30が取り付けられるよ
うになっている。即ち、バリ取り工具30は、工具取付
軸75にボルト75aによって取り付けられる。第2ピ
ストン部70の下面と底部材44の上面との間には、ス
ラストワッシャ73とバネ76(元位置付勢手段)が介
装されており、第2ピストン部70を常時上方に付勢し
ている。バネ76は、底部材44の上面に固定されてい
る。そして、スラストワッシャ73は、第2ピストン部
70が回転する時に、バネ76との間で不要な抵抗を生
じることを防止して、円滑に回転できるように取り付け
られている。
までの間には、第4空間部49が形成されている。そし
て、大径部62は、この第4空間部49に突出するよう
になっている。この突出した大径部62の下端の外周に
は第2ピストン部70が嵌合している。第2ピストン部
70は、上端側が開口した筒状の部材であり、この下面
には、第2ピストン部70の中心軸と一致して工具取付
軸75が取り付けられている。この工具取付軸75の先
端(下端)には、バリ取り工具30が取り付けられるよ
うになっている。即ち、バリ取り工具30は、工具取付
軸75にボルト75aによって取り付けられる。第2ピ
ストン部70の下面と底部材44の上面との間には、ス
ラストワッシャ73とバネ76(元位置付勢手段)が介
装されており、第2ピストン部70を常時上方に付勢し
ている。バネ76は、底部材44の上面に固定されてい
る。そして、スラストワッシャ73は、第2ピストン部
70が回転する時に、バネ76との間で不要な抵抗を生
じることを防止して、円滑に回転できるように取り付け
られている。
【0014】第2ピストン部70は、図1のA矢視図で
ある図2に示すように、外周面から水平方向に複数の羽
根穴71が形成されている。この羽根穴71は、第2ピ
ストン部70の半径方向に対して所定の角度θを以て穿
設されている。羽根穴71は、後述するように第2ピス
トン部70を回転させるための羽根部となる。このた
め、角度θは、エアの圧力等を考慮して第2ピストン部
70が回転するのに適当な角度を経験的に求めたもので
ある。また、複数の羽根穴71のそれぞれは、第2ピス
トン部70の内周面の周方向に形成された円周溝71a
によって連結されている。羽根穴71および円周溝71
aは、通常状態において大径部62の外周面によって、
閉じられた状態となっている。さらに、第2ピストン部
70の外周面と下側外筒43の内周面との間には、所定
の間隙が設けられている。
ある図2に示すように、外周面から水平方向に複数の羽
根穴71が形成されている。この羽根穴71は、第2ピ
ストン部70の半径方向に対して所定の角度θを以て穿
設されている。羽根穴71は、後述するように第2ピス
トン部70を回転させるための羽根部となる。このた
め、角度θは、エアの圧力等を考慮して第2ピストン部
70が回転するのに適当な角度を経験的に求めたもので
ある。また、複数の羽根穴71のそれぞれは、第2ピス
トン部70の内周面の周方向に形成された円周溝71a
によって連結されている。羽根穴71および円周溝71
aは、通常状態において大径部62の外周面によって、
閉じられた状態となっている。さらに、第2ピストン部
70の外周面と下側外筒43の内周面との間には、所定
の間隙が設けられている。
【0015】底部材44と、この底部材44が取り付け
られる下側外筒43の下面とには、エアの排出を行う排
出穴50が貫通して形成されている。この排出穴50は
底部材44の円周方向に複数個設けられている(図1に
は1つのみ図示されている)。この排出穴50の上端は
第4空間部49に開口し、下端は外部に開口している。
られる下側外筒43の下面とには、エアの排出を行う排
出穴50が貫通して形成されている。この排出穴50は
底部材44の円周方向に複数個設けられている(図1に
は1つのみ図示されている)。この排出穴50の上端は
第4空間部49に開口し、下端は外部に開口している。
【0016】以上の構成に基づいて本実施例の作用の説
明をする。図略のロボットによって、バリ取り作業が開
始されると、エア供給手段20が作動し、本実施例の振
動工具によって、バリの除去が行われる。エア供給手段
20が作動すると、外筒40内に常時エアが供給され
る。即ち、外筒40の第1空間部46にエアが供給され
る。この供給されたエアの圧力によって、第1ピストン
部60の上端面61aがわずかに下方に押され移動す
る。同時に第1ピストン部60の第1エア通路65内に
エアが供給される。第1エア通路65内に供給されたエ
アは、第3空間部48に噴出し、第3空間部48を介し
てエアは、第2エア通路66に流入する。さらに、第2
エア通路66内のエアは、下端部より噴出し、第2ピス
トン部70の底面に対して噴出する。これによって、第
2ピストン部70は、バネ76の付勢力に反して下方に
移動する。同時に、第1ピストン部60はエアの反力に
よってバネ64の付勢力に反して上方に移動する。
明をする。図略のロボットによって、バリ取り作業が開
始されると、エア供給手段20が作動し、本実施例の振
動工具によって、バリの除去が行われる。エア供給手段
20が作動すると、外筒40内に常時エアが供給され
る。即ち、外筒40の第1空間部46にエアが供給され
る。この供給されたエアの圧力によって、第1ピストン
部60の上端面61aがわずかに下方に押され移動す
る。同時に第1ピストン部60の第1エア通路65内に
エアが供給される。第1エア通路65内に供給されたエ
アは、第3空間部48に噴出し、第3空間部48を介し
てエアは、第2エア通路66に流入する。さらに、第2
エア通路66内のエアは、下端部より噴出し、第2ピス
トン部70の底面に対して噴出する。これによって、第
2ピストン部70は、バネ76の付勢力に反して下方に
移動する。同時に、第1ピストン部60はエアの反力に
よってバネ64の付勢力に反して上方に移動する。
【0017】このように第1ピストン部60と第2ピス
トン部70とが離間することによって、図3に示すよう
に羽根穴71は、第2ピストン部70内に開口する。同
時に第3エア通路67の補助通路67aが第4空間部4
9に対して開口する。従って、第2エア通路66から流
出したエアは、羽根穴71に流入する。羽根穴71には
上記したように傾斜が設けられているため、エアの圧力
によって、第2ピストン部70は軸線方向に回転する。
そして、羽根穴71から噴出したエアの一部は、開口し
た第3エア通路67の補助通路67aから流入し、第2
空間部47の円板63に向けて噴出する。このエアの圧
力とバネ64の付勢力によって、第1ピストン部60は
下方に移動する。即ち、元の位置に戻る。この円板63
に向けて噴出するエアは第1ピストン部60を素早く元
の位置に戻すためのものである。また、羽根穴71から
噴出したエアの残りは、底部材44に形成された排出穴
50から排出される。
トン部70とが離間することによって、図3に示すよう
に羽根穴71は、第2ピストン部70内に開口する。同
時に第3エア通路67の補助通路67aが第4空間部4
9に対して開口する。従って、第2エア通路66から流
出したエアは、羽根穴71に流入する。羽根穴71には
上記したように傾斜が設けられているため、エアの圧力
によって、第2ピストン部70は軸線方向に回転する。
そして、羽根穴71から噴出したエアの一部は、開口し
た第3エア通路67の補助通路67aから流入し、第2
空間部47の円板63に向けて噴出する。このエアの圧
力とバネ64の付勢力によって、第1ピストン部60は
下方に移動する。即ち、元の位置に戻る。この円板63
に向けて噴出するエアは第1ピストン部60を素早く元
の位置に戻すためのものである。また、羽根穴71から
噴出したエアの残りは、底部材44に形成された排出穴
50から排出される。
【0018】このように羽根穴71からエアが流出し、
第2ピストン部70内の圧力が下がると、第2ピストン
部70は、バネ76の付勢力によって上昇する。即ち元
の位置に戻る。そして、再び第2エア通路66から噴出
するエアによって、第1ピストン部60と第2ピストン
部70とが離間する。つまり、第2ピストン部70は下
降する。このように第2ピストン部70が上下に振動す
ることによって、工具取付軸75に取り付けられたバリ
取り工具30も振動し、バリの除去を行うことができ
る。また、同時に第2ピストン部70は回転するため、
バリ取り工具30もバリ取り作業中に回転する。従っ
て、バリ取り工具30の偏摩耗を防止できる。
第2ピストン部70内の圧力が下がると、第2ピストン
部70は、バネ76の付勢力によって上昇する。即ち元
の位置に戻る。そして、再び第2エア通路66から噴出
するエアによって、第1ピストン部60と第2ピストン
部70とが離間する。つまり、第2ピストン部70は下
降する。このように第2ピストン部70が上下に振動す
ることによって、工具取付軸75に取り付けられたバリ
取り工具30も振動し、バリの除去を行うことができ
る。また、同時に第2ピストン部70は回転するため、
バリ取り工具30もバリ取り作業中に回転する。従っ
て、バリ取り工具30の偏摩耗を防止できる。
【0019】本実施例において、工具取付軸75の回転
は、エアの圧力を抜く時の低圧のエアを利用しているた
め、バリを除去するような力を発生するものではなく、
バリの除去は上下の振動によってのみ行われる。このた
め、バリ取り工具30は、回転することによってバリと
の不要な摩擦負荷を受けることは無く、回転によるバリ
取り工具30の寿命が低下することを防止できる。
は、エアの圧力を抜く時の低圧のエアを利用しているた
め、バリを除去するような力を発生するものではなく、
バリの除去は上下の振動によってのみ行われる。このた
め、バリ取り工具30は、回転することによってバリと
の不要な摩擦負荷を受けることは無く、回転によるバリ
取り工具30の寿命が低下することを防止できる。
【0020】また、本実施例の振動工具は、第1ピスト
ン部60と第2ピストン部70の2つのピストン部から
なる構造となっている。これによって、第2ピストン部
70が上下に振動する反力を第1ピストン部60によっ
て受けることができる。従って、このような構成とする
ことで本実施例の振動工具は、バリ取り工具30を振動
させる時に発生する余分な振動をロボット等の外部に伝
えないようにすることができる。
ン部60と第2ピストン部70の2つのピストン部から
なる構造となっている。これによって、第2ピストン部
70が上下に振動する反力を第1ピストン部60によっ
て受けることができる。従って、このような構成とする
ことで本実施例の振動工具は、バリ取り工具30を振動
させる時に発生する余分な振動をロボット等の外部に伝
えないようにすることができる。
【0021】さらに本実施例の振動工具は、第1エア通
路65と第2エア通路66とを第3空間部48を介して
連結している。これは第3エア通路67を形成し易くす
るためである。従って、第1エア通路65と第2エア通
路66は直接連結された構成としても良い。
路65と第2エア通路66とを第3空間部48を介して
連結している。これは第3エア通路67を形成し易くす
るためである。従って、第1エア通路65と第2エア通
路66は直接連結された構成としても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明の振動工具は、振動するための駆
動源であるエア供給手段から供給されるエアを利用し
て、工具取付軸が回転するようにした。従って、本発明
の振動工具は、バリ等の除去部を除去するための工具が
上下に振動するとともに、回転する。このため、工具の
全ての面を用いて作業を行うため、工具の偏摩耗を防止
できる。従って、工具の寿命を長期化できる。
動源であるエア供給手段から供給されるエアを利用し
て、工具取付軸が回転するようにした。従って、本発明
の振動工具は、バリ等の除去部を除去するための工具が
上下に振動するとともに、回転する。このため、工具の
全ての面を用いて作業を行うため、工具の偏摩耗を防止
できる。従って、工具の寿命を長期化できる。
【0023】また、本発明では、振動用のエアを羽根部
に受けるため、その回転力は小さい。従って、回転する
ことによって工具が不要な摩擦負荷を受けることは無
く、工具の寿命が低下することを防止できる。また、本
発明の振動工具は、工具を上下動させるための駆動源で
あるエアを利用することによって、回転運動を行うため
に、このための特別な装置を必要とせず、簡単な構成で
安価な振動工具を提供することができる。
に受けるため、その回転力は小さい。従って、回転する
ことによって工具が不要な摩擦負荷を受けることは無
く、工具の寿命が低下することを防止できる。また、本
発明の振動工具は、工具を上下動させるための駆動源で
あるエアを利用することによって、回転運動を行うため
に、このための特別な装置を必要とせず、簡単な構成で
安価な振動工具を提供することができる。
【図1】本発明の実施例の全体構成図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】本実施例の作用を説明するための図である。
【図4】従来技術を説明するための図である。
20 エア供給手段 30 バリ取り工具 40 外筒 60 第1ピストン部 70 第2ピストン部 71 羽根穴 75 工具取付軸 76 バネ
Claims (1)
- 【請求項1】 ワークに形成されたバリ等の除去部を除
去する工具を先端に取り付け、前記工具の軸線方向に前
記工具を振動させることによって前記除去部を除去する
振動工具において、 筒状の部材である外筒と、 この外筒内に嵌合され、前記外筒の軸線方向に摺動可能
なピストン部と、 このピストン部に取り付けられ、前記工具を取り付ける
工具取付部と、 前記ピストン部を前記外筒の一方向に付勢するエアを前
記外筒内に供給するエア供給手段と、 このエア供給手段によって付勢された前記ピストン部を
元の位置に戻す方向に付勢する元位置付勢手段と、 前記ピストン部に設けられ、前記エア供給手段によって
供給されたエアを受けることにより、前記ピストン部を
前記外筒の軸線回りに回転させる羽根部とを備えたこと
を特徴とする振動工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8559795A JPH08281542A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 振動工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8559795A JPH08281542A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 振動工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08281542A true JPH08281542A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=13863241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8559795A Pending JPH08281542A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 振動工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08281542A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007098549A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Fujie:Kk | 作動軸駆動装置 |
EP3356070A4 (en) * | 2015-09-29 | 2019-07-17 | ABB Schweiz AG | METHOD AND SYSTEM FOR MACHINING |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP8559795A patent/JPH08281542A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007098549A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Fujie:Kk | 作動軸駆動装置 |
JP4680742B2 (ja) * | 2005-10-07 | 2011-05-11 | 株式会社フジエ | 作動軸駆動装置 |
EP3356070A4 (en) * | 2015-09-29 | 2019-07-17 | ABB Schweiz AG | METHOD AND SYSTEM FOR MACHINING |
US10759015B2 (en) | 2015-09-29 | 2020-09-01 | Abb Schweiz Ag | Method and system for machining |
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