JP2001241246A - 自動車用ドアロック装置 - Google Patents

自動車用ドアロック装置

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JP2001241246A
JP2001241246A JP2000054518A JP2000054518A JP2001241246A JP 2001241246 A JP2001241246 A JP 2001241246A JP 2000054518 A JP2000054518 A JP 2000054518A JP 2000054518 A JP2000054518 A JP 2000054518A JP 2001241246 A JP2001241246 A JP 2001241246A
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二三雄 小林
Hitoshi Nakamura
仁 中村
Masakazu Akahori
正和 赤堀
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OI SEISAKUSHO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの配置及びモータと施解錠機構との連
結構造を工夫することによって、ドアロック装置の薄型
化をはかる。 【解決手段】 モータ20を、ボディ1の上方に左右方
向に向けて配置し、さらに、ボディ1に、モータ20の
回転軸に設けたピニオンギヤ20aに噛合するセクタギ
ヤ21と、キーシリンダに連係された連結部材23と
を、それぞれ左右方向の水平軸21a、23bをもって
回動可能に枢着するとともに、セクタギヤ21及びキー
連結部材23に連係され、それらのいずれかの回動によ
り、施解錠機構24、25、26を施錠状態または解錠
状態に切換える連結部材22を上下動可能に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動施解錠機構を
有する自動車用ドアロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車のドアロック装置には、操
作スイッチの操作によって作動させられて、ボディに設
けた施解錠機構を、ドアを開けることができる解錠状態
と、ドアを開けることができない施錠状態とに切換えで
きるようにした、モータ及び減速歯車等を有するアクチ
ュエータを備えたものがあり、このアクチュエータは、
通常はボディに取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来のドアロック装置では、モータ及び減速歯車、また
はそれらを収容するハウジングが、ボディからドア内方
に向くように突出するため、装置全体の厚さが増して、
ドアの窓ガラスや、これを支持するサッシ等に干渉し
て、ドアの取付スペースに制約を受ける問題がある。
【0004】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、モータの配置及びモータと施解錠機構
との連結構造を工夫することによって、薄型化を可能に
した自動車用ドアロック装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) ドアに取り付けられるボディ内に設けられ、ドア
に設けられたハンドルの操作を有効にして、ドアの開扉
を可能にする解錠状態と、前記ハンドルの操作を無効に
して、ドアの開扉を不能にする施錠状態とに切換え可能
な施解錠機構を、ドアに設けたキーシリンダと、適所に
設けた操作スイッチの操作により作動するモータとに連
係し、キーシリンダに挿入したキーの操作と、前記操作
スイッチの操作とのいずれかにより、前記施解錠機構の
施解錠状態を切換えできるようにした自動車用ドアロッ
ク装置において、前記モータを、前記ボディの上方に左
右方向に向けて配置し、前記ボディに、前記モータの回
転軸に設けたピニオンギヤに噛合するセクタギヤと、前
記キーシリンダに連係されたキー連結部材とを、それぞ
れ左右方向の水平軸をもって回動可能に枢着するととも
に、前記セクタギヤ及びキー連結部材に連係され、それ
らのいずかの回動により、前記施解錠機構を施錠状態ま
たは解錠状態に切換える連結部材を上下動可能に設け
る。
【0006】(2) 上記(1)項において、セクタギヤに
おける水平軸と、ピニオンに噛合するギヤ部との間に、
連結部材との連結部を設ける。
【0007】(3) 上記(1)または(2)項において、キ
ー連結部材のキーシリンダに対向する端部に、前記キー
シリンダの一部を、その回動方向に若干の遊びをもって
嵌入しうる挿入孔を設ける。
【0008】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおい
て、連結部材の上部に、上下方向の長孔を設け、この長
孔を、キー連結部材の水平軸に摺動可能に係合する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、図1に
おける右斜め上方を自動車の「上方」、左斜め下方を
「下方」、左斜め上方を「車内側」、右斜め下方を「車
外側」、上方を「前方」、下方を「後方」とする。
【0010】(1)は、合成樹脂材料で形成された箱状の
ボディで、図9において、右方が車内側に、左方が車外
側に、そして収納部(1a)が凹設された表面側が自動車の
後方に向くようにして、複数のボルト(図示略)をもっ
て、自動車のドアの遊端部の内面に固定される。
【0011】ボディ(1)の収納部(1a)には、図1及び図
9に示すように、前後方向の軸(2)をもって枢着され、
かつドアの開閉に伴って車体側に固着されたストライカ
(3)と係脱可能なラッチ(4)と、前後方向の軸部(5a)を
もって枢着され、ラッチ(4)に形成されたハーフラッチ
爪(4a)及びフルラッチ爪(4b)に係合することにより、ラ
ッチ(4)のオープン方向(図9において反時計方向)への
回動を阻止して、ドアを半ドア状態または全閉状態に拘
束するポール(5)とが収容されている。
【0012】ラッチ(4)は、その全周が合成樹脂によっ
て被覆され、その合成樹脂の車外側の外周縁には、回動
方向に弾性変形可能な中空状の緩衝部(4c)が、またボデ
ィ(1)に対向する側面には、軸(2)からの距離が時計廻
り方向に漸増するカム溝(4d)が凹設されている。
【0013】(6)は、ラッチ(4)にオープン方向への付
勢力を付与するスプリング、(7)は、ポール(5)に係合
方向(図9において時計方向)への付勢力を付与するスプ
リングである。
【0014】(8)は、ボディ(1)の表面側に固定され
て、収納部(1a)を閉塞する金属製のカバープレートで、
その車外側には、前方に向けてほぼく字状に折曲された
補強壁(8a)が形成されている。この補強壁(8a)は、ラッ
チ(4)がオーバートラベル位置へ移動したとき、緩衝部
(4c)が当接して、ラッチ(4)の回動を阻止する。
【0015】(9)は、ボディ(1)の前面に固定され、か
つ前方に折曲された取付面(9a)を有するベースプレート
である。(10)は、ベースプレート(9)も含めてボディ
(1)の前面側全体を覆う合成樹脂製のカバーである。
【0016】カバー(10)には、上端部がドアの車外側に
配設されたアウトサイドハンドル(図示略)に連結された
上下方向を向くケーブル(14)を保持するためのケーブル
保持部(10a)、及び前端部がドアの車内側に配設された
インサイドハンドル(図示略)に連結された前後方向を向
くケーブル(17)を保持するためのケーブル保持部(10b)
が設けられている。
【0017】(11)は、ボディ(1)の裏面側に突出するポ
ール(5)の軸部(5a)に固着されるとともに、車外側に延
出する第1アーム(11a)、及び車内側に延出する第2ア
ーム(11b)を有するロック解除手段をなすオープンレバ
ーで、オープン方向(図2及び図3において時計方向)に
回動させることにより、ポール(5)をラッチ(4)の係合
から解除させて、ドアを開くことができる。
【0018】(13)は、ボディ(1)の裏面側に、前後方向
の軸(12)をもって枢着されたアウトサイドレバーで、そ
の車外側の端部は、ケーブル(14)を介してアウトサイド
ハンドルに連結され、アウトサイドハンドルの開扉操作
によって、オープン方向(図2及び図3において反時計
方向)に回動する。
【0019】(15)は、ベースプレート(9)の取付面(9a)
に、左右方向の軸(16)をもって枢着されたインサイドレ
バーで、その下方には、L字形溝(15a)が設けられてお
り、上端部はケーブル(17)を介してインサイドハンドル
に連結され、インサイドハンドルの開扉操作によって、
オープン方向(図4〜6において反時計方向)に回動する
ようになっている。
【0020】ボディ(1)の上方には、アウトサイドハン
ドルの開扉操作によって、車外からドアを開くことがで
きる解錠状態と、アウトサイドハンドルの開扉操作を無
効にして、ドアを開くことができない施錠状態とに移動
可能な車外施解錠手段(18)が、また、ボディ(1)の下方
には、インサイドハンドルの開扉操作によって、車内か
らドアを開くことができる解錠状態と、インサイドハン
ドルの開扉操作を無効にして、ドアを開くことができな
い施錠状態とに移動可能な車内施解錠手段(19)が設けら
れている。車外施解錠手段(18)及び車内施解錠手段(19)
が共に施錠状態になると、後述するスーパーロック状態
になる。
【0021】車外施解錠手段(18)は、後述するモータ(2
0)、セクタギヤ(21)、連結部材(22)、キー連結部材(2
3)、及び施解錠機構をなす施解錠レバー(24)と第1、2
サブレバー(25)(26)を有している。
【0022】モータ(20)は、その出力軸が左右方向、す
なわち車内外方向を向くようにして、ボディ(1)の上方
に配置されている。具体的には、モータ用ケース(27)に
よって、図7に示すように、カバー(10)の上部内側に、
ボディ(1)の上部に配置されるようにして固定されてい
る。また、モータ(20)は、遠隔操作スイッチまたは車内
に設けられた操作スイッチの施解錠操作によって、予め
定めた方向に回転するように制御されている。モータ(2
0)をボディ(1)の上部に配置してあるため、モータ(20)
が、ボディ(1)の前方、すなわちドアの内部に向けて大
きく突出することがない。
【0023】セクタギヤ(21)は、カバー(10)の内側に設
けた軸受部(10c)に、左右方向を向く水平軸をなす軸部
(21a)をもって枢着され、かつ外周に形成されたギヤ部
(21b)が、モータ(20)の回転軸に設けたピニオンギヤ(20
a)に噛合して、モータ(20)の回転により、時計方向及び
反時計方向に所定角度回動しうるようになっている。ま
た、軸部(21a)とギヤ部(21b)との間には、連結部をなす
車内側を向く突起(21c)が設けられている。
【0024】連結部材(22)は、カバー(10)の内側に上下
動可能に支持され、係合孔(22c)にセクタギヤ(21)の突
起(21c)が係合して、操作スイッチの解錠操作により、
モータ(20)を介してセクタギヤ(21)が図4において時計
方向に回動すると、下端に設けられた当接部(22f)が、
車内施解錠手段(19)に接近するように下方に移動し、ま
た操作スイッチの施錠操作により、モータ(20)を介して
セクタギヤ(21)が反時計方向に回動すると、当接部(22
f)が、車内施解錠手段(19)から離れるように上方に移動
する。
【0025】さらに、連結部材(22)は、上下方向の長孔
(22a)と、車外側に向けて突出する係合部(22b)と、車外
側に突出するアーム(22d)と、下端に設けられて車外側
に突出する係合部(22e)とを有している。
【0026】キー連結部材(23)は、左右方向を向く円柱
状の基部(23a)の車内側に突設され、かつ連結部材(22)
の長孔(22a)に摺動自在に嵌挿される水平軸である軸部
(23b)をもって、カバー(10)の内側に形成された、図7
に示す軸受部(10d)(10e)に枢着され、連結部材(22)の係
合部(22b)に、車外施解錠手段(18)の操作ストロークに
相当する遊びを介して連結される二股状の係合アーム(2
3c)と、車外側に開口し、かつドアの車外側に配設され
たキーシリンダ(A)から延出する板状の連結杆(A1)が嵌
入される挿入孔(23d)とを有しており、キーシリンダ
(A)の操作によって回動して、係合アーム(23c)が連結
部材(20)の係合部(22b)に係合することにより、連結部
材(22)を上下方向に移動させる。
【0027】挿入孔(23d)は、図4〜図6に示すよう
に、ほぼ鼓型をなしている。キーシリンダ(A)の連結杆
(A1)は、その回動方向に僅かの遊びを介して、キー連結
部材(23)を回動させうるように挿入孔(23d)に嵌入され
ている。すなわち、キーシリンダ(A)とキー連結部材(2
3)とは、キーシリンダ(A)の操作方向の遊びを介して連
結されている。この遊びは、キーシリンダ(A)の取付位
置誤差等を吸収しうる程度の僅かの量である。
【0028】なお、本実施形態の上述の説明では、モー
タ(20)、セクタギヤ(21)、連結部材(22)、及びキー連結
部材(23)をカバー(10)の内側に設けたが、本発明は、こ
れに特定されるものではない。例えば、ボディ(1)を上
方に延出させ、この延出した部分に、モータ(20)、セク
タギヤ(21)、連結部材(22)、及びキー連結部材(23)を収
容してもよい。
【0029】施解錠レバー(24)は、合成樹脂材料により
形成されるとともに、ボディ(1)の裏面側に設けられた
軸受部(1b)に、後方を向く軸部(24a)をもって枢着さ
れ、かつ前方を向く突起(24b)が、連結部材(22)のアー
ム(22d)に係合されており、モータ(20)及びキー連結部
材(23)のいずれかの作動により、連結部材(22)を介し
て、図2に示す施錠位置と、施錠位置から反時計方向に
回動した図3に示す解錠位置とに移動することができ
る。
【0030】施解錠レバー(24)における下方を向くアー
ム(24c)の先端に設けられた弾性変形可能な舌片状のチ
ェック部(24d)は、ボディ(1)に設けられた突起(1c)に
圧接することにより、施解錠レバー(24)を施錠位置及び
解錠位置に弾圧保持する。
【0031】第1サブレバー(25)は、上部に穿設された
上下方向の長孔(25a)が、施解錠レバー(24)に設けられ
た突起(24e)に摺動可能に係合され、下端部に突設され
た軸部(25b)が、アウトサイドレバー(13)の連結孔(13a)
に回動可能に連結されている。
【0032】第2サブレバー(26)は、下端部が軸部(25
b)に枢着されるとともに、ばね(28)によって第1サブレ
バー(25)に接近する方向に付勢され、オープンレバー(1
1)の第1アーム(11a)に係脱可能な解除部(26a)を有して
いる。
【0033】第1、2サブレバー(25)(26)は、施解錠レ
バー(24)の解錠位置及び施錠位置への移動に従動して、
図3に示すように、第2サブレバー(26)の解除部(26a)
が、オープンレバー(11)の第1アーム(11a)に係合可能
な解錠位置と、図2に示すように、係合不能な施錠位置
とに移動することができる。
【0034】以上のように、車外施解錠手段(18)が解錠
状態にあるときは、施解錠レバー(24)及び第1、2サブ
レバー(25)(26)は解錠位置にあり、アウトサイドハンド
ルの開扉操作により、アウトサイドレバー(13)がオープ
ン方向に回動して、第1、2サブレバー(25)(26)が下方
に移動すると、第2サブレバー(26)の解除部(26a)がオ
ープンレバー(11)の第1アーム(11a)に係合して、オー
プンレバー(11)をオープン方向に回動させて、ポール
(6)をラッチ(4)から離脱させてドアを開けることがで
きる。
【0035】また、車外施解錠手段(18)が施錠状態にあ
るときは、施解錠レバー(24)及び第1、2サブレバー(2
5)(26)は施錠位置にあり、第2サブレバー(26)の解除部
(26a)が、オープンレバー(11)の第1アーム(11a)に対し
て空振りするので、アウトサイドハンドルの開扉操作は
無効になり、ドアを開けることはできない。
【0036】なお、従来のドアロック装置は、ドアの車
内側に設けられたロックノブを操作することにより、施
解錠手段を施錠または解錠状態に操作しうるようになっ
ているが、本発明の実施形態におけるドアロック装置
は、不正手段によってロックノブが解錠操作されないよ
うに、ロックノブは有していない。
【0037】したがって、車外施解錠手段(18)の操作
は、車外からは、上述のようにキーシリンダ(A)及び遠
隔操作スイッチのいずれかで行われ、また、室内から
は、運転席の近傍に設けられた操作スイッチの電気的操
作のみにより可能で、手動による操作はできないように
なっている。また、車外施解錠手段(18)の施解錠状態
は、検出スイッチ(図示略)が車外施解錠手段(18)の各状
態を検出して、室内等に設けた表示ランプ等によって表
示するようにしてある。
【0038】次に、車内施解錠手段(19)について説明す
る。車内施解錠手段(19)は、後述する駆動手段をなすモ
ータ(29)、切替レバー(30)、連係レバー(31)、及び係脱
部材(32)を有している。
【0039】モータ(29)は、モータ用ケース(33)によっ
て、図7に示すように、カバー(10)の下部内側に左右方
向に向けて固定され、遠隔操作スイッチによる車外から
の施解錠操作によって、所定の方向に回転するように制
御されている。
【0040】切替レバー(30)は、ベースプレート(9)の
取付面(9a)に、車内側を向く軸部(30a)をもって枢着さ
れ、かつインサイドレバー(15)のL字形溝(15a)に重合
する前後方向の長孔(30b)と、モータ(29)のピニオンギ
ヤ(29a)に噛合するギヤ部(30c)とを有しており、モータ
(29)の回転によって、図4に示す施錠位置と、図5及び
図6に示す解錠位置とに移動することができる。
【0041】この施錠位置及び解錠位置の保持は、舌片
状の弾性変形可能なチェック部(30e)が、取付面(9a)に
突設された突起(9b)に弾接することによって行われる。
【0042】さらに、切替レバー(30)の車内側の側面に
は、ドアを開けたときのみ、手動操作により切替レバー
(30)を施錠位置及び解錠位置に操作できるように、ドア
のインナーパネルからドア外に突出する摘み部(30d)が
設けられている。
【0043】連係レバー(31)は、インサイドレバー(15)
と同軸(16)上に枢着され、かつオープン方向(図4〜図
6において反時計方向)の回動により、オープンレバー
(11)の第2アーム(11b)に係合可能な解除部(31a)及び連
結部材(22)の係合部(22e)に係合可能であり、連結部材
(22)を下方に移動させて、車外施解錠手段(18)を解錠状
態に移動させうるキャンセル部(31b)と、インサイドレ
バー(15)のL字型溝(15a)及び切替レバー(30)の長孔(30
b)に重合する上下方向の長孔(31c)とを有している。
【0044】係脱部材(32)は、上部に穿設された上下方
向の長孔(32a)が軸(16)に摺動自在に係合されるととも
に、下部に突設された突起(32b)が切替レバー(30)の長
孔(30b)、連係レバー(31)の長孔(31c)及びインサイドレ
バー(15)のL字型溝(15a)に嵌入されて、切替レバー(3
0)の施解錠移動により上下方向に移動し、図4に示す施
錠位置と、図5及び図6に示す解錠位置とに移動する。
【0045】係脱部材(32)が施錠位置にあるときには、
突起(32b)がL字型溝(15a)の角部に位置して、インサイ
ドレバー(15)のオープン方向の回動にともない、L字型
溝(15a)が突起(32b)に対して空振りして、インサイドレ
バー(15)の回動が連係レバー(31)に伝達されないように
なっている。
【0046】また、解錠位置にあるときには、突起(32
b)がL字型溝(15a)の下端に位置して、インサイドレバ
ー(15)と連係レバー(31)とを接続し、インサイドレバー
(15)のオープン方向の回動により、連係レバー(31)もオ
ープン方向に回動するようになっている。
【0047】係脱部材(32)の上端には、連結部材(22)の
当接部(22f)と互いに上下方向に当接可能な当接部(32c)
が設けられている。係脱部材(32)の当接部(32c)と連結
部材(22)の当接部(22f)との係合関係において、連結部
材(22)が下方に移動すると、当接部(22f)が係脱部材(3
2)の当接部(32c)に当接して、係脱部材(32)を下方に移
動させて、車内施解錠手段(19)を解錠状態に移動させ
る。また、係脱部材(32)が上方に移動すると、当接部(3
2c)が連結部材(22)の当接部(22f)に当接して、連結部材
(22)を上方に移動させて、車外施解錠手段(18)を施錠状
態に移動させる。
【0048】以上のように、車内施解錠手段(19)が解錠
状態にあるときは、切替レバー(30)及び係脱部材(32)が
解錠位置にあって、インサイドレバー(15)と連係レバー
(31)とは、係脱部材(32)をもって接続されている。
【0049】この状態においては、インサイドハンドル
が操作されると、連係レバー(31)がインサイドレバー(1
5)と一体になってオープン方向に回動することにより、
連係レバー(31)の解除部(31a)がオープンレバー(11)の
第2アーム(11b)に係合して、オープンレバー(11)を作
動させて、ポール(6)をラッチ(4)から離脱させてドア
を開けることができる。すなわち、この状態において
は、車外施解錠手段(18)が施錠状態あるか解錠状態にあ
るかに拘わりなく、常時、インサイドハンドルの操作に
より、ドアを開けることができる。すなわち、オーバー
ライド操作が可能になっている。
【0050】車内施解錠手段(19)が施錠状態にあるとき
には、切替レバー(30)及び係脱部材(32)は施錠位置にあ
って、インサイドレバー(15)と連係レバー(31)との接続
は切断され、インサイドレバー(15)のオープン方向の回
動は、連係レバー(32)には伝達されない。したがって、
この施錠状態においては、インサイドハンドルを操作し
ても、ドアを開けることができない。また、この状態に
おいては、車外施解錠手段(18)も施錠状態にあり、アウ
トサイドハンドル及びインサイドハンドルの操作を無効
にして、車内外からのドアの開扉が不能である。この状
態はスーパーロック状態である。
【0051】(34)は、前後方向を向く筒部(34a)が、ボ
ディ(1)の上方隅部に設けられた軸孔(1d)に回動可能に
嵌合された検出部材で、図10に示すように、ボディ(1)
に穿設された挿通窓(1e)を介してボディ(1)の前面から
収納部(1a)に進入し、ラッチ(4)のカム溝(4d)に嵌合す
る第1アーム(34b)と、ボディ(1)の前面に沿って延出
された第2アーム(34c)(図2参照)とを有しており、ラ
ッチ(4)のオープン位置からフルラッチ位置への移動に
連動して、図9において反時計方向に回動するようにな
っている。
【0052】図2において、(35)は、ボディ(1)の前面
に固定された検出スイッチで、検出部材(34)の移動を検
出してラッチ(4)の各位置を検出する。(36)は、検出部
材(34)の筒部(34a)内に、軸部(36a)が回動可能に挿入さ
れたエマージェンシー操作部材で、ボディ(1)の前面に
おいて施解錠レバー(24)に設けられたアーム(24f)に係
合するアーム(36b)と、軸部(36a)の後端面に設けられた
スリット状の操作孔(36c)とを有している。
【0053】操作孔(36c)は、ドアを開けた状態におい
て、ドアのサイドパネルを介して外部に露出するように
取り付けられる。この操作孔(36c)に、キープレート等
を挿入して、検出部材(34)全体を回動させることによ
り、施解錠レバー(24)を解錠位置から施錠位置に、また
はその逆に移動させることができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることができる。 (a) 請求項1記載の発明によると、モータを、左右方
向に向けてボディの上方に配置したことにより、モータ
及びセクタギヤ等がボディからドア内に向けて大きく突
出することなく、セクタギヤと施解錠機構とを連係でき
るので、装置全体の薄型化を図ることができる。
【0055】(b) 請求項2記載の発明によると、セク
タギヤから連結部材に、モータの回転力を減速させて伝
達することができるので、複雑な減速機構を設ける必要
がなく、簡単な構造で、施解錠機構を強力に切換えるこ
とができる。また、低出力のモータを用いることができ
るとともに、モータから連結部材までの動力伝達機構の
小型化を図ることができる。
【0056】(c) 請求項3記載の発明によると、キー
連結部材とキーシリンダとの回動方向の遊びによって、
キーシリンダ等の取付位置誤差を吸収でき、誤作動を防
止できるとともに、キー連結部材と連結部材との間の遊
びを小さくすることができ、キー連結部材の小型化が可
能になる。
【0057】(d) 請求項4記載の発明によると、連結
部材の支持構造を簡単にして、連結部材を安定して上下
方向に移動できるように支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるドアロック装置の
分解斜視図である。
【図2】同じく、カバーを外して示す車外施解錠手段が
施錠状態にあるときの、ドアロック装置の正面図であ
る。
【図3】同じく、車外施解錠手段が解錠状態にあるとき
の、要部の正面図である。
【図4】同じく、車外施解錠手段が施錠状態に、車内施
解錠手段が施錠状態にあるときの、要部の側面図であ
る。
【図5】同じく、車外施解錠手段が施錠状態に、車内施
解錠手段が解錠状態にあるときの、要部の側面図であ
る。
【図6】同じく、車外施解錠手段及び車内施解錠手段が
解錠状態にあるときの、要部の側面図である。
【図7】同じく、カバーの内部を示す後面図である。
【図8】同じく、ドアロック装置の後面図である。
【図9】同じく、カバープレートを外して示す、ボディ
の後面図である。
【図10】図8におけるX−X線に沿う拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
(1)ボディ (1a)収納部 (1b)軸受部 (1c)突起 (1d)軸孔 (1e)挿通窓 (2)軸 (3)ストライカ (4)ラッチ (4a)ハーフラッチ爪 (4b)フルラッチ爪 (4c)緩衝部 (4d)カム溝 (5)ポール (5a)軸部 (6)(7)スプリング (8)カバープレート (8a)補強壁 (9)ベースプレート (9a)取付面 (9b)突起 (10)カバー (10a)(10b)ケーブル保持部 (10c)(10d)(10e)軸受部 (11)オープンレバー(ロック解除手段) (11a)第1アーム (11b)第2アーム (12)軸 (13)アウトサイドレバー (13a)連結孔 (14)ケーブル (15)インサイドレバー (15a)L字形溝 (16)軸 (17)ケーブル (18)車外施解錠手段 (19)車内施解錠手段 (20)モータ (20a)ピニオンギヤ (21)セクタギヤ (21a)軸部(水平軸) (21b)ギヤ部 (21c)突起(連結部) (22)連結部材 (22a)長孔 (22b)係合部 (22c)係合孔 (22d)アーム (22e)係合部 (22f)当接部 (23)キー連結部材 (23a)基部 (23b)軸部(水平軸) (23c)係合アーム (23d)挿入孔 (24)施解錠レバー(施解錠機構) (24a)軸部 (24b)突起 (24c)アーム (24d)チェック部 (24e)突起 (24f)アーム (25)第1サブレバー(施解錠機構) (25a)長孔 (25b)軸部 (26)第2サブレバー(施解錠機構) (26a)解除部 (27)モータ用ケース (28)ばね (29)モータ(駆動手段) (29a)ピニオンギヤ (30)切替レバー (30a)軸部 (30b)長孔 (30c)ギヤ部 (30d)摘み部 (30e)チェック部 (31)連係レバー (31a)解除部 (31b)キャンセル部 (31c)長孔 (32)係脱部材 (32a)長孔 (32b)突起 (32c)当接部 (33)モータ用ケース (34)検出部材 (34b)第1アーム (34c)第2アーム (35)検出スイッチ (36)エマージェンシー操作部材 (36a)軸部 (36b)アーム (36c)操作孔 (A)キーシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤堀 正和 横浜市磯子区丸山一丁目14番7号 株式会 社大井製作所内 Fターム(参考) 2E250 AA21 HH01 JJ05 JJ34 JJ42 KK02 LL01 NN01 PP02 PP04 PP07 PP12 PP13 PP15 QQ10 RR12 RR25 RR44

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアに取り付けられるボディ内に設けら
    れ、ドアに設けられたハンドルの操作を有効にして、ド
    アの開扉を可能にする解錠状態と、前記ハンドルの操作
    を無効にして、ドアの開扉を不能にする施錠状態とに切
    換え可能な施解錠機構を、ドアに設けたキーシリンダ
    と、適所に設けた操作スイッチの操作により作動するモ
    ータとに連係し、キーシリンダに挿入したキーの操作
    と、前記操作スイッチの操作とのいずれかにより、前記
    施解錠機構の施解錠状態を切換えできるようにした自動
    車用ドアロック装置において、 前記モータを、前記ボディの上方に左右方向に向けて配
    置し、前記ボディに、前記モータの回転軸に設けたピニ
    オンギヤに噛合するセクタギヤと、前記キーシリンダに
    連係されたキー連結部材とを、それぞれ左右方向の水平
    軸をもって回動可能に枢着するとともに、前記セクタギ
    ヤ及びキー連結部材に連係され、それらのいずかの回動
    により、前記施解錠機構を施錠状態または解錠状態に切
    換える連結部材を上下動可能に設けたことを特徴とする
    自動車用ドアロック装置。
  2. 【請求項2】 セクタギヤにおける水平軸と、ピニオン
    に噛合するギヤ部との間に、連結部材との連結部を設け
    た、請求項1記載の自動車用ドアロック装置。
  3. 【請求項3】 キー連結部材のキーシリンダに対向する
    端部に、前記キーシリンダの一部を、その回動方向に若
    干の遊びをもって嵌入しうる挿入孔を設けた、請求項1
    または2記載の自動車用ドアロック装置。
  4. 【請求項4】 連結部材の上部に、上下方向の長孔を設
    け、この長孔を、キー連結部材の水平軸に摺動可能に係
    合した、請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用ドア
    ロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006322196A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Aisin Seiki Co Ltd 車両用ドアロック装置
JP2019504229A (ja) * 2015-12-28 2019-02-14 ウーボ テク カンパニー リミテッド 車両用ドアラッチシステム

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