JP2001241114A - 締付け固定具 - Google Patents

締付け固定具

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JP2001241114A JP2000386461A JP2000386461A JP2001241114A JP 2001241114 A JP2001241114 A JP 2001241114A JP 2000386461 A JP2000386461 A JP 2000386461A JP 2000386461 A JP2000386461 A JP 2000386461A JP 2001241114 A JP2001241114 A JP 2001241114A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レール溝の深さやフランジ内幅の寸法に関係な
く、極めて簡単な操作で固定対象部材の仮止めと締付け
固定を行うことができ、それでいながら構造が簡単かつ
小型で、部品数も少なく、低コスト化を実現可能な締付
け固定具を提供する。 【解決手段】固体対象物を溝形レールまたは穴付き部材
に固定するための金具本体と、金具本体に軸部が挿通さ
れたねじと、ねじの軸部と螺合する雌ねじ孔を有する締
付けナットを備えた締付け固定具にして、前記金具本体
が前記ねじの軸部と平行状に延びる垂片を有し、締付け
ナットには前記垂片と嵌まりあうガイド用部を長辺縁部
に有し、前記垂片とガイド用部とにより締付けナットの
回転が規制され、ねじの軸線と平行な移動のみが許容さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として溝形レール
に電路用部材を固定するのに好適な締付け固定具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電路工事においては、レースウェイやダ
クトを形成するための桁状部材で代表される電路用部材
を溝形レールに対して固定する作業が不可欠である。こ
うした目的のための締付け固定具として、従来より各種
の提案がなされており、たとえば、ケーブル導管類の固
定に関して、金具本体の座を通したボルトに羽根板状ナ
ットを旋回可能に螺合したものが提案されている。別の
タイプの締付け固定具として、傾動して拡縮可能な左右
1対の締付け羽根を中心のナットに枢支させ、金具本体
の座を通したボルトをナットに螺通させたものなどが提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】後者のタイプは、溝形
レールの溝と直交する関係に位置させて押し込み、それ
により入り口溝壁との接触で羽根をすぼめ、入り口溝壁
を通過したときに再び広げる携帯のものであり、この関
係から、部品数が多くそれらを組み付ける手間がかかり
製品コストが高いものとなる問題がある。しかも、締付
け具が締付け羽根を水平軸を支点として傾転させること
によりすぼめるので、全体がブロック状をなし高さ寸法
が大となる。そのため、溝形レールがかなり深くないと
適用することができず、浅い溝の場合には使用できない
という問題があった。
【0004】これに対して前者の旋回タイプのものは、
後者に比べて構造が簡単で、コスト的には有利である。
しかし、従来の締付け固定具は、使用前に板状ナットを
所定の向き(長手方向をレール溝と平行状)に調整しな
ければならないため操作が面倒である。また、振動や他
物との接触により不用意に板状ナットの向きが変化しや
すい。また、レールの溝に板状ナットを挿入した後、い
ちいち、ボルト頭部を操作して板状ナットを溝形レール
と直交するように90度回転しなければならない。その
際にボルトを誤って緩み側に回動すると、板状ナットが
ボルトから離脱して溝形レール内に落下してしまう。こ
のため、作業ミスが多発し、多数の締付け固定を行なう
この種の作業にとって作業時間が長くなり、能率が低下
することが大きな問題であった。
【0005】さらに、従来の締付け固定具は、板状ナッ
トの長手方向両端を溝形レールのフランジ内壁に当接さ
せることにより板状ナットの回転を規制することを本質
とするものであった。このため、板状ナットの大きさ特
に長さ寸法が大きくなり、ボルトの強い締付けが作用す
ると、板状ナットに撓みが生じやすく、これを防止する
には板状ナットの厚みを増す必要が生ずる。これにより
締付け固定具具全体が、大型で、重くなり、輸送や作業
時の取り扱いが面倒になるという問題があった。
【0006】また、板状ナットの長手方向両端を溝形レ
ールのフランジ内壁に当接させる方式であるため、溝形
レールの内幅寸法が変わると適用することができず、溝
形レールの内幅寸法の種類に応じて多種類の板状ナット
を準備しなければならず不経済てあった、また、溝形レ
ール以外の内部両側に壁を持たない構造(穴タイプ)に
は使用できない問題があった。
【0007】さらに、板状ナットの長手方向両端を溝形
レールのフランジ内壁に当接させることにより回転を止
める方式であるため、溝形レールのフランジ内壁の表面
性状に大きな影響を受ける。すなわち、溝形レールのフ
ランジ内壁が粗面になっていたり、凹凸があったりする
と、板状ナットがレール溝長手方向と直交せずに斜めに
ひっかかり、それによってねじを回転できなくなった
り、板状ナットが平面から見て斜めのまま上昇すること
になる。その結果、溝形レールの入口溝壁と十分な締付
け面積が確保されぬまま締め付けられ、不安定あるいは
不確実な締付け状態となりやすいので、固定性能の信頼
性が乏しかった。
【0008】本発明は従来の問題点を解消するためにな
されたもので、その目的とするところは、レール溝の深
さやフランジ内幅の寸法に関係なく、極めて簡単な操作
で固定対象部材の仮止めと締付け固定を行うことがで
き、それでいながら構造が簡単かつ小型で、部品数も少
なく、低コスト化を実現可能な締付け固定具を提供する
ことにある。
【0009】また本発明の他の目的は、溝形レールだけ
でなく、内部に壁を持たない穴付き部材の場合にも適用
が可能な締付け固定具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の締付け固定具は、固体対象物を溝形レールまた
は穴付き部材に固定するための金具本体と、金具本体に
軸部が挿通されたねじと、ねじの軸部と螺合する雌ねじ
孔を有する締付けナットを備えた締付け固定具におい
て、前記金具本体が前記ねじの軸部と平行状に延びる垂
片を有し、締付けナットは長辺の縁部中央部に、前記垂
片と嵌まりあうガイド用部を有し、前記垂片とガイド用
部とにより締付けナットの回転が規制され、ねじの軸線
と平行な移動のみが許容されていることを特徴としてい
る。
【0011】締付けナットは、好適には、溝形レールの
入口溝幅寸法よりも狭い幅寸法の短辺と、入口溝幅寸法
よりも長いが溝形レール内幅寸法よりも短い長さ寸法の
長辺を有している。したがって、締付けナットはコンパ
クトで、溝形レールの内幅寸法がどのように大きくても
一種類の締付け固定具で対応することができる。
【0012】締付けナットは、羽根板状の単一の部品で
あることが基本であり、平坦状の板である場合のほか、
長辺縁部または短辺縁部に立ち上がり壁を有する溝形断
面形状の場合を含んでいる。このように立ち上がり壁を
設けた場合には、アングル効果により強度が増すので、
締付けナットの板厚が薄くても強固な固定を図ることが
できる。
【0013】前記ガイド用部は種々の態様を採ることが
できる。一つの態様においては、長辺縁部から外方に延
びる突部と、これの先端から両側に延びる張り出し部を
備えた平面T状の突起からなっている。この場合には、
金具本体の垂片は前記突部に対応する幅の縦溝を有して
いる。
【0014】また、好適な他の態様においては、ガイド
用部は孔からなっている。「孔」は閉鎖輪郭のほか、一
部に外部と通じる溝を有しているものを含んでいる。こ
のような場合、垂片は前記孔を貫通する単一のバー状を
なす。このようにガイド用部を孔構造にした場合には、
垂片の外れが完全になくなるため、回転止めと案内の両
作用を確実なものにすることができる。
【0015】本発明は、好適には、金具本体の下面と締
付けナットの間には締付けナットを反金具本体方向に付
勢する弾性部材を介在する。この構造によれば、本格的
な締付け固定を行なう以前には締付けナットをぐらつか
させず、金具本体に対して所定の間隔に保たせておくこ
とができる。また、締付け固定時にはねじの頭部が浮か
ないためねじの回動操作を円滑に行なうことができる。
さらに、締付け後は、弾性部材の押圧力が締付けナット
に作用するので、振動等によってもねじの緩みが生じな
い。
【0016】また、好ましくは、ねじの軸部が下端に抜
け止め部を有している。この抜け止め部は、締付けナッ
トとの分離防止に加えて前記弾性部材と共同して締付け
ナットのセット位置(下降限)を設定する機能を発揮す
る。
【0017】本発明の金具本体は、垂片を一体形成した
単一の部品である場合に限定されない。すなわち、金具
本体が、溝型レールの入口壁の上に着座される座部を有
する通常の第1の部体と、この第1の部体と組み合わさ
れる第2の部体とを備え、その第2の部体が第1の部体
の座部に接触する部分(主部)と主部の先端から直角状
に下る垂片を有している場合を含んでいる。
【0018】本発明において、「固定対象物」は、電路
工事における各種部材たとえば、親桁、子桁などの桁
材、仕切り板、アウトレットボックス、セパレータなど
各種形状、構造のものを含む概念である。したがってま
た本発明の金具本体は前記固定対象物に応じた種々の形
状、構造のものを含んでいる。しかし、いずれの場合に
も、金具本体は固定対象物を溝形レールや穴付き部材な
どに固定するための要部(ホールド部分)すなわち、固
定対象物に対して係合したり、引っ掛かったり、噛み合
ったり、結合したりする部分を有している。
【0019】
【作用】垂片とガイド用部との関係により、締付けナッ
トは金具本体と相対的な向きが変化しないため、金具本
体を手で把持して溝形レール入口溝または穴付き部材の
穴の入口と交差するように向ければ、締付けナットの長
辺が自動的に入口溝と平行になり、締付けナットは溝形
レールの入口溝又は穴の入口を通して内部に挿入され
る。
【0020】金具本体を把持したまま、金具本体をを時
計方向または反時計方向に90度回転させれば、締付け
ナットの長辺が入口溝または穴を構成する入口壁の下方
でかつ入口壁と直交状に配向される。そこで、金具本体
の要部を固定対象物に引っ掛け、係合しあるいは接触さ
せることにより、仮止め状態とすることができる。その
後、ねじを回転すれば、締付けナットは長辺が入口壁又
は穴と直交する関係を保ったまま垂片にそって上昇し、
上面が入口壁の下面に強接し、金具本体との間で強固に
締付け固定される。したがって、固体対象物を、各種の
溝形レールや側壁のない穴付き部材に対して、簡易かつ
迅速に固定することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図6は本発明の締付け固
定具の第1実施例を示している。この第1実施例は溝形
レール2の上に交差状に配置されたダクト(桁部材)A
に対する振れ止め金具に適用した例を示している。
【0022】溝形レール2は図面では1本だけを示して
いるが、多数本が所定の間隔で平行上に配され、天井か
ら吊り金具によって支持されている。溝形レール2は、
図1と図3(a)のように、底壁203と、これの幅方
向両端から立ち上がる側壁202,202と、両側壁2
02,202の頂部から内方に延びて入口溝200を形
成する1対の入口壁201,201とを備えている。入
口壁201,201はこの例では側壁の頂部から斜めに
屈曲されているが、後述するように、側壁202,20
2の頂部から水平に延びるように屈曲されていてもよい
し、側壁202,202の頂部から水平に屈曲されさら
にその屈曲端から直角方向に屈曲されていてもよい。
【0023】固定対象物としてのダクトAは押出し材か
らなり、背面A1の下端に溝形レール2の入口壁20
1,201に交差状に載せられる底部A3を有し、上端
には金具本体3によりホールドされるべき頂部A2を有
している。それら底部A3と頂部A2は背面A1に対し
て直角状に屈曲された部分である。
【0024】この例では金具本体3は振れ止め金具であ
り、ねじ4と、締付けナット1および弾性部材5とを備
えている。金具本体3は前記ダクトAの背面A1に接す
べき立上り部30と、立上り部30の頂部に屈曲形成さ
れ、ダクトAの頂部A2に対する引っ掛け部31と、立
上り部30の下端から引っ掛け部31と反対方向に屈曲
形成された座部32とを有している。座部32は前記溝
形レール2の入口壁201,201の上に着座する部分
である。
【0025】前記座部32は、図3(a)で代表的に示
すように、上面板部320とこれの先端から反転屈曲さ
れて上面板部320に重合された下面板部321を有し
ており、それら上面板部320と下面板部321にねじ
4の軸部42を挿通する通孔が設けられている。前記下
面板部321には、座部32の基端(立上り部30の始
まる位置)よりも前方位置に、ねじの軸部42と平行状
に延出する垂片33が設けられている。垂片33は帯板
状をなし、ねじ4の軸部42の先端と同等のレベル又は
それよりも若干延長するレベルに達する下端(自由端)
を有している。
【0026】締付けナット1は通常、鉄系あるいは非鉄
系の金属製であり、短辺とこれよりも相対的に寸法の大
きな長辺とによって平面的に見て長方形ないしこれに類
する形状となっている。締付けナット1の幅(短辺の寸
法)wは、図3(a)に示す溝形レール2の入口溝20
0の幅W1よりも小さく、また、締付けナット1の長さ
(長辺)lは、溝形レール2の入口溝200の幅W1よ
りも長いが、溝形レールの内幅W2すなわち、両側壁内
面間の距離よりも短い寸法となっている。この幅wと長
さlは後述する各例においても同じである。
【0027】前記締付けナット1の中央部位には、金具
本体3の座部の通孔を挿通したねじ軸部42が螺通する
雌ねじ孔10が設けられており、この雌ねじ孔10の両
側には滑り止め用の突条12が形成されている。
【0028】前記締付けナット1の長辺縁部のほぼ中央
部にはガイド用部11が一体形成されている。このガイ
ド用部11は、前記金具本体3の垂片33と共同して締
付けナット1を常に回転において金具本体3と一体化さ
せ、上下方向すなわちねじ軸部と平行な方向のみの移動
を許容するための手段である。ガイド用部11は、この
例では平面から見てT字状をなす突起として構成されて
おり、長辺縁部から直角方向に延びる比較的短い突部1
10と、これの先端から両側に延びる張り出し部111
とを有している。
【0029】前記金具本体3の垂片33は、図1および
図3(a)(b)(c)に示すように、前記ガイド用部
11としての突起における突部110の幅よりやや大き
い幅の縦溝330を中間に有しており、垂片33の厚さ
は突部110の長さ寸法よりも適度に小さくなってい
る。垂片33は必ずしも基端に到るまで左右に分離して
いる必要はない。
【0030】弾性部材5は前記座部32と締付けナット
1の間に介在され、締付けナット1を反座部方向に付勢
している。弾性部材5はゴムやプラスチックからなる筒
でもよいが、通常はコイルスプリングが使用され、ねじ
4の軸部42の周りに配されている。
【0031】ねじ4の軸部42の先端部には、締付けナ
ット1の分離防止と締付けナット1のセット位置(下降
限)を設定するために抜け止め部40が施されている。
抜け止め部40は、この例ではねじ4の軸部42の下端
にかしめや局部隆起付け加工等により拡径部分を形成し
ている。かかる抜け止め部は、ねじ4の軸部42に締付
けナット1を螺通した後に施される。
【0032】第1実施例の使用法と作用を説明すると、
常態において、締付けナット1は抜け止め部40と弾性
部材5とによってねじ4の軸部42の下端付近に位置決
めされている。さらに、長辺縁部から突出しているガイ
ド用部11の突部110に座部32から下っている垂片
33の縦溝330に嵌め合わされているため、図3
(c)のように、締付けナット1の長辺100が座部3
2と平行となるように保持される。したがって、ねじ4
が誤って回動されても、また締付けナット1に他物が衝
突しても、締付けナット1の姿勢は変わらない。
【0033】使用に当たっては、金具本体3を手で把持
して図1や図3(a)のように横向きすなわち、座部3
2の幅方向が溝形レール2の入口溝200と交差するよ
うに向ける。こうすれば、締付けナット1の長辺100
が自動的に入口溝200と平行になるので、そのまま金
具本体3を下げれば、締付けナット1は図4(a)のよ
うに溝形レール2の入口溝200を通して内部に挿入さ
れる。
【0034】これとともに、図4(b)のように金具本
体3を手で把持したまま時計方向または反時計方向に9
0度回転させれば、垂片33の縦溝330とガイド用部
11の嵌まりあい関係により締付けナット1が金具本体
3と向きが相対的に変化しないため、締付けナット1は
金具本体3と一緒に回転して締付けナット1の長辺10
0が入口溝200を構成する入口壁201,201の下
方でかつ直交状に配向されることになる。
【0035】図5(a)ないし(c)は金具本体3の回
転操作が終った状態を示している。締付けナット1は下
限位置にあり、入口壁201,201との間に高さ方向
で所要の間隔を有しているので、図5(c)の矢印のよ
うに金具本体3を固定対象物としてのダクトAに接近さ
せ、図5(a)の仮想線のように持ち上げることによ
り、引っ掛け部31をダクトAの頂部A2に簡単に係合
させることができ、これにより仮止め状態とすることが
できる。
【0036】そして、溝形レール2上での適宜ダクトA
の位置を調整した後、ドライバーなどの工具Tによりね
じ4の頭部41を回転する。締付けナット1の長片縁部
から突出しているガイド用部11が垂片33の縦溝33
0に嵌め合わされているため、締付けナット1は回転す
ることができず、長辺100が入口溝200を構成する
入口壁201,201と直交の関係を保ったまま、ねじ
の回転に応じて弾性部材5の付勢力に抗して垂片33に
そって平行上昇し、入口壁201,201の下面に強接
し、座部32との間で強固に締付け固定される。図6
(a)と図6(b)は締付け固定が完了した状態を示し
ており、以後は弾性部材5の押圧力が締付けナット1に
作用するので、振動等によってもねじの緩みが生じな
い。
【0037】本発明においては、本締めの時点までねじ
4を操作する必要が全くないため簡便である。しかも、
締付けナット1は回転に対しては金具本体3と一体化し
ており、金具本体3に対して相対的に90度回転させる
のでなく、金具本体3の向きの変更がそのまま締付けナ
ット1の向きの変更である。このため作業のミスがまっ
たく生じくなる。
【0038】さらに、締付けナット1は前記のようにガ
イド用部11と垂片33との関係によって単独での回転
が規制され、上下方向のみ移動可能である。したがっ
て、締付けナット1の長さlは溝形レール2の側壁20
2,202に全く接触しない寸法で足りる。したがっ
て、溝形レール2の内幅寸法を選ばず、長さlが入口溝
幅W1よりも大きい限りどのような溝形レール2にも適
用することができる。それとともに、金具本体3は時計
方向に回しても反時計方向に回してもよいことになるの
で、固定場所の状況に自在に対応することができる。
【0039】また、締付けナット1は高さが低いので、
ねじ4の軸部42と垂片33を溝形レール2の深さに応
ずる長さ寸法にすることにより、図6(b)で示すよう
に各種深さH,H’の溝形レールに対応することができ
る。
【0040】図7ないし図18は、本発明に適用するに
好適な締付けナット1の種々の態様を示している。図7
(a)(b)(c)と図8(a)(b)は締付けナット
1の第2例とそれを使用した締付け固定具を示してい
る。この例においては、締付けナット1は平板ではな
く、長辺100の縁部が1対の立ち上がり壁13,13
を有し、全体として溝形断面形状となっている。このよ
うにすることで比較的薄い板厚の材料を用いても、アン
グル効果により強度を高いものにすることができ、強力
な締付け固定を実現できる。前記ガイド用部11は一方
の立ち上がり壁13の上端部分に形成されている。
【0041】前記締付けナット1の底板部にはバーリン
グ加工などにより短筒部17が形成されており、雌ねじ
孔10はこれに形成され、短筒部17の外周には弾性部
材5の端部を係止して外れを防止するためのばね掛け突
起171が形成されている。この例では短筒部17は上
方に向けて形成されている。このようにばね掛け突起1
71を設けた場合には、弾性部材5が締付けナット1と
ユニットとなるので、金具本体3に対する組立てが非常
に容易となる。その他の構成は第1実施例と同じである
から、同じ部分に同じ符号を付し、説明は前記第1実施
例の説明を援用する。
【0042】図8(a)は金具本体3を手で持って溝形
レール2に挿入する段階を、図8(b)は締付け固定完
了状態を示している。使用法と作用も、締付け時に、立
ち上がり壁13,13の上面が入口壁201,201と
強接する点を除いて第1実施例と同じであるから、説明
は援用する。
【0043】図9(a)(b)(c)と図10(a)
(b)は締付けナット1の第3例とそれを使用した締付
け固定具を示している。この例は、雌ねじ孔10を設け
た短筒部17が底板部の下方に向けて形成されているこ
とを除いて前記した第2例と同じである。第2例と第3
例は、短筒部17によってねじ4の軸部42との螺合長
さが増大するため、締付け固定のためのトルクを強力な
ものとすることができる利点がある。図10(a)は金
具本体2を持って溝形レール2に挿入する段階を、図1
0(b)は締付け固定完了状態を示している。
【0044】図11(a)(b)(c)(d)は締付け
ナット1の第4例を示している。この例において、締付
けナット1は短辺側の縁部に一対の立上り壁14,14
を有し、長辺側の縁部には図11(a)のように下向
き、もしくは図11(b)のように上向きの一対の補強
壁15,15を形成している。こうした2方向の屈曲部
によるアングル効果で強度がさらに強いものすることが
できる。前記ガイド用部11は一方の補強壁15に形成
されている。図11(a)(b)では雌ねじ孔10を構
成する短筒部17を上面側に形成しているが、図11
(c)のように下面側に形成してもよい。
【0045】この第4例は、図11(d)のように短辺
側の立上り壁14,14の頂部が入口溝200を構成す
る入口壁201,201と強接する。したがって、入口
壁201,201が側壁202,202の頂部から水平
に屈曲しているタイプの溝形レールの場合に好適であ
る。その他の構成と作用は前記第1実施例と同じである
から、説明は援用することにする。
【0046】図12(a)(b)は締付けナット1の第
5例を示している。図12(a)は締付けナット1の長
辺縁部に、ガイド用部11として長方形状ないしこれに
類する平面形状の孔113を有する突部115を形成し
ている。図12(b)では突部115の先端部に孔11
3に通じる溝114を形成している。
【0047】図13(a)(b)は締付けナット1の第
6例を示している。これらは第5例と同じ発想に立って
いるが、図13(a)は締付けナット1の幅wを拡大し
長辺縁部の内側に長方形状ないしこれに類する平面形状
の孔113を設けている。図13(b)は孔113に長
辺100に通じる溝114を形成している。図14
(a)(b)は前記第5例の締付けナット1を使用した
締付け固定具を示しており、金具本体1の座部32が前
記ガイド用部11の孔113に対応する平たいバー状の
断面形状をなした垂片33を有し、この垂片33が孔1
13を貫通している。この締付け固定具では垂片33が
締付けナット1の孔113を貫通することで回り止めと
平行上昇ガイドの両作用を発揮する。また、垂片33は
単一の比較的幅の狭いものですむため、構造も簡単であ
る。その他の構成と使用法と作用は前記第1実施例と同
じであるから、説明は援用することにする。
【0048】図15(a)(b)(c)(d)(e)は
締付けナット1の第7例を示している。これらの例は、
締付けナット1の長辺縁部に孔113を有する突部11
5を形成してガイド用部11とし、孔113に対して金
具本体3から延びる垂片33を貫通させている。しか
も、締付けナット1が平板でなしに第2例と同じように
長辺縁部に一対の立ち上がり壁13,13を有し、溝形
断面形状となっている。また、雌ねじ孔10はバーリン
グ加工などによる短筒部17を有している。その他の構
成は第2例および第5例と同じであるから、対応する部
分に同じ符号を付し、説明は省略する。
【0049】前記図15(a)ないし(d)の締付けナ
ット1を作るには、図15(e)で展開状態を示すよう
に、締付けナット素材1’の立ち上がり壁形成用部1
3’に所定の長さの切込み130,130を付して突部
形成用部115’を延在させたものを使用する。そし
て、立ち上がり壁形成用部13’を屈曲加工したのち、
突部形成用部115’を立ち上がり壁形成用部13’に
対して直角状に屈曲することで完成する。こうした作り
方は前述した第2例ないし第4例も同じである。
【0050】図16と図17(a)(b)は図15
(a)および(b)の締付けナット1を適用した締付け
固定具を示している。図16と図17(a)は溝形レー
ル2に締付けナット1を挿入する時の状態を示し、図1
7(b)は締付け完了時の状態を示している。使用法と
作用の詳細は第1実施例の説明を援用する。
【0051】図18(a)(b)(c)は締付けナット
1の第8例を示している。この態様は、締付けナット1
の長辺縁部に孔113を有する突部115を形成してガ
イド用部11とし、孔113に対して金具本体3から延
びる垂片33を貫通させるようにすることは前記第5例
と同じであるが、締付けナット1は短辺縁部に一対の立
上り壁14,14を有し、長辺縁部に下向きもしくは上
向きの一対の補強壁15,15を形成し、その一方の補
強壁15に孔113を有する突部115を形成している
点で異なっている。雌ねじ孔10はバーリング加工など
による短筒部17を有しており、短筒部17は図18
(a)(b)では上面側に突出し、図18(c)では下
面側に突出している。
【0052】図示したものは本発明のいくつかの態様で
あり、これに限定されるものではない。まず、締付けナ
ット1は一般的にプレス加工によって作られることが好
ましいが、鋳造等によって作られてよい。ガイド用部1
1は締付けナット1に一体形成する場合のほか、別部材
として作ってそれを溶接、接着などにより接合してもよ
い。
【0053】ガイド用部11は通常1個で足りるが、2
個以上であってもよい。たとえば金具本体3の垂片33
が図1などで示すような二又状である場合、第4例ない
し第8例のガイド用部11は、孔113を有する突部1
15を2つ設けてもよい。
【0054】対象とする溝形レール2の入口溝壁20
1,201の断面形状は限定がない。傾斜状に下ってい
るタイプ、横L状となっているタイプ、水平のままのタ
イプなどすべてに適用可能である。
【0055】金具本体3は固体対象物に対応して任意な
形状、構造のものが選択される。図19(a)(b)は
その例を示しており、固定対象物としてたとえばI形鋼
からなる桁材(ケーブルトレイ)を溝形レール2に固定
する場合好適な金具本体3を示している。金具本体3は
平板状の主部3aの一方の端に固体対象物に対する係止
用部3bを設け、係止用部3bと反対側にアングル部3
cを介して垂片33を形成している。図19(a)の垂
片33は第1例ないし第4例の締付けナット1のガイド
用部11に対応したものである。図19(b)は垂片3
3を前記第5例5ないし第8例の締付けナット1のガイ
ド用部11に対応する形状としている。なお、主部3a
のねじ挿通孔35は丸孔でも長孔でもよい。
【0056】図20はこの図19(a)(b)の金具本
体3の使用状態を示しており、金具本体3の垂片33に
締付けナット1のガイド用部11を挿通して組立て、こ
の状態で、第1実施例と同じように、まず締付けナット
1の長辺が入口溝200と平行になるように金具本体3
を把持して垂片33ともども締付けナット1を入口溝内
に挿入し、ついで、金具本体3の向きを変化させて締付
けナット1を入口溝200と直交する関係にし、係止部
3bを桁材A’の所定部位に重ね、位置決め後にねじ4
を締め付ければよい。
【0057】さらに、本発明は金具本体が単一のものか
らなりその単一の金具本体に垂片が形成される場合に限
定されない。すなわち、金具本体が垂片を有さず座部を
有しているだけの第1部体と、垂片を有している第2部
体との組み合わせからなっている場合を含んでいる。こ
の場合、第2部体はアタッチメントないしサブ金具本体
として機能する。この態様の利点は、第1部体として既
存の金具本体を有効に利用して本発明の目的を達成でき
ることである。
【0058】図21(a)(b)はかかる第1部体と第
2部体の組み合わせ形式の第1態様を示している。符号
3’で示すものが第2部体であり、板状の主部3aの一
端にアングル部3cを介して垂片33を形成している。
図22は第1の例の使用例を示しており、垂片を有して
いない第1部体3”の座部32’に第2部体3’の主部
3aを重ね、主部3aと座部32’にそれぞれ設けられ
ているねじ挿通孔35,35にねじ4の軸部42を挿通
し、座部32’と締付けナット1との間に弾性部材5を
介在させたものである。使用法は前記第1実施例等で述
べたものと同様である。締付けナット1は前記第1例な
いし第8例のいずれの構造であってもよいものである。
【0059】図23(a)(b)は第1部体と第2部体
の組み合わせ形式の第2態様を示している。第2部体
3’の幅は第1部体3”の座部32’の幅よりも狭く、
好適には溝型レールの入口溝の幅よりも小さく作られ
る。そして、第2部体3’は板状の主部3aの一端にア
ングル部3cを介して垂片33を形成していることは第
1の例と同じであるが、他端側に基部が主部3aにつな
がった挟み片3dを有している。挟み片3dは第1部体
3”の座部32’の厚さに対応した立上り部分を有し、
この立上り部分の上端から水平状に延び、これにより挟
み片3dと主部の一部とで座部32’を上下から挟み、
第2部体3’を第1部体3”を一体化させるようになっ
ている。挟み片3dの下面には第1部体3”の座部3
2’に対して係止可能な突起36を設けている。
【0060】図24(a)(b)は第2態様の使用例を
示しており、第1部体3”の座部32’には長孔状のね
じ挿通孔35’が設けられている。第2部体3’の主部
3aは座部32’の下面に当てられ、長孔状のねじ挿通
孔35’を通して挟み片3dを突出させ、ついで主部3
aをスライドさせる。これにより挟み片3dと主部の一
部とで座部32’を上下から挟み、第2部体3’を第1
部体3”を一体化させることができる。したがって第2
部体3’を第1部体3”の座部下面に装着するものであ
りながら組立てが簡単であり、次いで行われるねじ4と
締付けナット1および弾性部材5とのアッセンブリ作業
時に第2部体3’を第1部体3”から分離しないように
押えておく必要がなくなるので、作業性、作業能率がよ
くなる。
【0061】この第2態様の利点は、垂片33を金具本
体の座部の基端側位置と自由端側位置に自由に配置でき
ることである。図25はその例を示しており、第2部体
3’の向きを逆にして挟み片3dを長孔状のねじ挿通孔
35’を通して突出し、スライドさせることで垂片33
を前側に設けることができる。したがって、締付けナッ
トの締付け強さ、金具本体の強度、形状、溝形レール形
状などに即応した最適なセトにすることができる。な
お、挟み片3dは場合によっては逆向きすなわち主部3
aの前端付近から立ち上がって穴35の方向に延びるよ
うに形成してもよい。この場合には、立ち上り壁が第1
部体3”の座部32’の先端にあたり、挟み片3dと主
部先端部分とで座部32’が上下から挟持される。
【0062】さらに、垂片33が金具本体3に一体に設
けられる場合、垂片33は必ずしも座部32の基部寄り
の位置に設けられる場合に限定されない。図26のよう
に、金具本体3の座部32の先端部分に屈曲形成されて
いてもよい。
【0063】本発明の抜け止め部は、前述のようにねじ
4の軸部自体に形成する場合のほか、図28(a)のよ
うにEリング40’をはめたり、図28(b)のように
ねじ軸のねじ溝を合成樹脂40”で埋めたりすることで
形成してもよい。
【0064】さらに、本発明の締付け固定具は、電路工
事用に限らず、図27で例示するような板状あるいはボ
ックス状などをなした部材2’に所望の固定対象物のた
めの金具本体たとえばアングル材やステーを固定する場
合に適用することができる。この場合、部材2’は穴2
00’を有していることが必要であるが、穴200’は
必ずしも長方形状であることは必要ではなく、長径と短
径を有する形状たとえば長円形状などであってもよい。
穴200’と締付けナット1との関係は、締付けナット
1の幅wは穴200’の幅(短辺)Wよりも狭い寸法を
有し、また、締付けナット1の長さlは、穴200’の
長辺Lよりも短く、穴200’の幅Wよりも適度に長い
寸法となっている。
【0065】金具本体3を持って穴200’内に垂片3
3と締付けナット1を挿入し、金具本体3の向きを90
度変位させれば、締付けナット1が図26の状態から自
動的に締付けナット1の長辺が穴200’の短辺側と直
交し、l>Wであるため仮止めされる。ねじ4を回転す
れば、締付けナット1が垂片33をガイドとして平行上
昇し、穴200’の2辺の入口壁201’,201’に
強力に締付け固定される。したがって、穴200’の中
に壁がなくても金具本体3を部材2’の穴下面に強固に
締付け固定することができる。
【0066】本発明は、溝形レール2の入口溝200や
部材2’の穴200’が下方に向いている場合に、これ
に固定対象物を固定する場合にも適用されることはいう
までもない。
【0067】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、固体対象物を溝形レールまたは穴付き部材に固
定するための金具本体3と、金具本体3に軸部が挿通さ
れたねじ4と、ねじの軸部と螺合する雌ねじ孔を有する
締付けナット1を備えた締付け固定具であって、前記金
具本体3が前記ねじ4の軸部と平行状に延びる垂片33
を有し、締付けナット1は前記垂片33と嵌まりあうガ
イド用部11を長辺縁部に有し、垂片3とガイド用部1
1とにより締付けナット1の回転が規制され、ねじ4の
軸線と平行な移動のみが許容されているので、簡易な操
作により物品を所望深さと所望内幅の溝形レール2や穴
付き部材2’に簡易迅速に作業ミスなく固定することが
でき、しかもそうした特徴を有しながら、構造が簡単か
つ小型で、部品数も少なく、低コストなものとすること
ができるというすぐれた効果が得られる。
【0068】請求項2によれば、締付けナット片1が、
溝形レール2の入口溝200の幅W1よりも狭い幅w
と、入口溝200の幅W1よりも長いが溝形レール内幅
W2よりも短い寸法の長さlを有しているので、コンパ
クトであるとともに、溝形レール2の内幅に制約がなく
一種類の締付け固定具で対応することができ、さらには
内部両側に壁を持たない部材に適用できるというすぐれ
た効果が得られる。
【0069】請求項3によれば、締付けナット片1が、
長辺または短辺に立ち上がり壁13,13,14,14
を有しているので、強度が大きく強固な固定を図ること
ができるというすぐれた効果が得られる。
【0070】請求項4によれば、ガイド用部11が、長
辺縁部から外方に延びる突部110と、これの先端から
両側に延びる張り出し部111を備えた平面T状の突起
からなり、金具本体3の垂片33は前記突部110に対
応する幅の縦溝を有しているので、ガイド用部11を簡
単な構造とすることができ、安価に製作できるというす
ぐれた効果が得られる。請求項5によれば、水平方向回
転止めとガイド作用を確実なものにすることができると
いうすぐれた効果が得られる。
【0071】請求項6によれば、金具本体として特別に
垂片を有するものでなく既存の金具本体を使用して請求
項1に記した効果を得ることができるので、適用範囲を
広げることができるとともに、コストの削減を図ること
ができるというすぐれた効果が得られる。
【0072】請求項7によれば、金具本体3と締付けナ
ット1間に弾性部材5が介在され、弾性部材5によって
締付けナット1を反金具本体方向に付勢しているので、
本格的な締付け固定を行なう以前には締付けナットをぐ
らつかさせず、金具本体に対して所定の間隔に保たせて
おくことができ、また、締付け固定時にはねじの頭部が
浮かないためねじの回動操作を円滑に行なうことができ
る。さらに、締付け後は、弾性部材の押圧力が締付けナ
ットに作用するので、振動等によってもねじの緩みが生
じないというすぐれた効果が得られる。請求項8によれ
ば、ねじ4が下端に抜け止め部40を有しているので、
該抜け止め部40により締付けナット片1の分離防止と
下限位置の設定を容易に行えるというすぐれた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の締付け固定具の第1実施例を使用開始
時の状態で示す斜視図である。
【図2】第1実施例に使用した締付けナットの斜視図で
ある。
【図3】(a)は第1実施例の使用開始時の状態を示す
縦断側面図、(b)は(a)の部分拡大図(c)は第1
実施例を使用開始時の状態で示す平面図、(d)は
(c)の一部拡大図である。
【図4】(a)は第1実施例を溝形レールに挿入し終わ
った状態の縦断側面図、(b)は溝形レールに挿入後仮
止めのために金具本体の向きを変化させている状態を示
す平面図である。
【図5】(a)は第1実施例の仮止め開始時の状態を示
す縦断側面図、(b)は同じくその縦断他側面図、
(c)は同じくその平面図である。
【図6】(a)は第1実施例を締付け完了状態で示す縦
断側面図、(b)は同じくその縦断他側面図である。
【図7】(a)は本発明における締付けナットの第2例
を示す平面図、(b)は同じくその正面図、(c)は
(b)のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】(a)は締付けナットの第2例を適用した締付
け固定具の使用状態を示す縦断側面図、(b)は同じく
締付け完了状態の縦断側面図である。
【図9】(a)は本発明における締付けナットの第3例
を示す平面図、(b)は同じくその正面図、(c)は
(b)のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図10】(a)は締付けナットの第3例を適用した締
付け固定具の使用状態を示す縦断側面図、(b)は同じ
くその締付け完了状態の縦断側面図である。
【図11】(a)は締付けナットの第4例を示す斜視
図、(b)は締付けナットの第4例の他の態様を示す斜
視図、(c)は締付けナットの第4例のさらに別の態様
を示す部分切欠正面図、(d)は締付けナットの第4例
を適用した締付け固定具を締付け完了状態で示す縦断他
側面図である。
【図12】図12(a)は締付けナットの第5例を示す
平面図、(b)は第5例の他の態様を示す平面図であ
る。
【図13】(a)は締付けナットの第6例を示す平面
図、(b)は第6例の他の態様を示す平面図である。
【図14】(a)は第5例の使用状態を示す縦断側面
図、(b)は同じく締付け完了状態で示す縦断他側面図
である。
【図15】(a)は締付けナットの第7例を示す平面
図、(b)は第7例を使用状態で示す縦断側面図、
(c)は第7例の他の態様を示す平面図、(d)は第7
例の他の態様の使用状態を示す断面図、(e)は第7例
の締付けナットの素材を部分的に示す平面図である。
【図16】(a)は図15(a)を適用した締付け固定
具の斜視図である。
【図17】(a)は第7例を適用した締付け固定具の使
用状態を示す縦断側面図、(b)は同じく締付け完了状
態の縦断側面図である。
【図18】(a)は締付けナットの第8例を示す斜視
図、(b)は第8例の他の態様を示す斜視図、(c)は
第8例のさらに別の態様を示す部分切欠正面図である。
【図19】(a)は本発明における金具本体の他の例を
示す斜視図、(b)は本発明における金具本体の他の例
を示す斜視図である。
【図20】図19(b)の金具本体の使用例を締付け完
了状態で示す部分的側面図である。
【図21】(a)は本発明における金具本体の第2部体
の例を示す斜視図、(b)は本発明における金具本体の
第2部体の他の例を示す斜視図である。
【図22】図21(b)の金具本体の使用例を締付け完
了状態で示す部分的側面図である。
【図23】(a)は本発明における金具本体の第2部体
の別の例を示す斜視図、(b)は金具本体の第2部体の
別の例を示す斜視図である。
【図24】(a)は図23(a)の使用状態の第1例を
示す断面図、(b)は図23(a)の使用状態の第1例
を示す平面図である。
【図25】図23(a)の第2部体の使用状態の第2例
を示す断面図である。
【図26】本発明における金具本体の他の例を示す側面
図である。
【図27】本発明の締付け固定具を穴付き部材に使用し
た例を示す斜視図である。
【図28】(a)は本発明におけるねじの抜け止め部の
他の例を示す側面図、(b)は抜け止め部の他の例を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 締付けナット片 2 溝形レール 2’ 穴付き部材 3 本体 4 ねじ 5 弾性部材 10 雌ねじ孔 11 ガイド用部 13,13,14,14 立ち上がり壁 40 抜け止め部 110 突部 111 張り出し部 113 孔 114 溝 200 入口溝 330 縦溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体対象物を溝形レールまたは穴付き部材
    に固定するための金具本体と、金具本体に軸部が挿通さ
    れたねじと、ねじの軸部と螺合する雌ねじ孔を有する締
    付けナットを備えた締付け固定具であって、前記金具本
    体が前記ねじの軸部と平行状に延びる垂片を有し、締付
    けナットは前記垂片と嵌まりあうガイド用部を長辺縁部
    に有し、垂片とガイド用部とにより締付けナットの回転
    が規制され、ねじの軸線と平行な移動のみが許容されて
    いることを特徴とする締付け固定具。
  2. 【請求項2】締付けナット1が、溝形レールの入口溝の
    幅W1よりも狭い幅wの短辺と、入口溝の幅W1よりも
    長いが溝形レール内幅W2よりも短い長さlの長辺を有
    している請求項1に記載の締付け固定具。
  3. 【請求項3】締付けナットが、単一の羽根板状部材から
    なり、長辺部分または短辺部分に一対の立ち上がり壁を
    有している請求項1または2に記載の締付け固定具。
  4. 【請求項4】ガイド用部は、長辺縁部から外方に延びる
    突部と、これの先端から両側に延びる張り出し部を備え
    た平面T状の突起からなり、金具本体の垂片は前記突部
    に対応する幅の縦溝を有している請求項1に記載の締付
    け固定具。
  5. 【請求項5】ガイド用部が孔からなっており、垂片は前
    記孔を貫通するバー状をなしている請求項1に記載の締
    付け固定具。
  6. 【請求項6】金具本体が溝形レールの上に着座されるべ
    き座部を有する第1部体と、第1部体と組み合わされる
    第2部体とからなり、第2部体が座部に接触する主部
    と、主部から屈曲されて延びる垂片とを有している請求
    項1ないし5のいずれかに記載の締付け固定具。
  7. 【請求項7】金具本体3と締付けナット1間に弾性部材
    5が介在され、弾性部材5によって締付けナット1を反
    金具本体方向に付勢している請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の締付け固定具。
  8. 【請求項8】ねじの軸部が下端に締付けナットの離脱を
    防止する抜け止め部を有している請求項1に記載の締付
    け固定具。
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